JPH115527A - 車輌の挙動制御装置 - Google Patents

車輌の挙動制御装置

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JPH115527A
JPH115527A JP17768997A JP17768997A JPH115527A JP H115527 A JPH115527 A JP H115527A JP 17768997 A JP17768997 A JP 17768997A JP 17768997 A JP17768997 A JP 17768997A JP H115527 A JPH115527 A JP H115527A
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JP
Japan
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control
wheel
behavior
vehicle
pressure
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Application number
JP17768997A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Yagi
好文 八木
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH115527A publication Critical patent/JPH115527A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ABS制御時のヨーモーメント調整制御によ
って車輌挙動の安定化が阻害されることを防止し、車輌
の挙動を確実に安定化させる。 【解決手段】 車輪のスリップ量が過大であるか否かを
判定し(ステップ210)、スリップ量が過大であると
きには制動圧を漸減するABS制御を行い(ステップ4
70)、左右前輪の一方についてABS制御を行うとき
には左右反対側の前輪について制動圧を漸増させるヨー
モーメント調整制御を行う(ステップ490)。車輌の
スピン状態量SS及びドリフトアウト状態量DSを演算
し(ステップ20〜80)、これらの状態量に基づき各
輪の制動力を制御して挙動を安定化させる(ステップ9
0〜140、420〜450)。挙動安定化制御が行わ
れるときにはヨーモーメント調整制御を禁止する(ステ
ップ280〜330、480)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車輌の
旋回時に於けるドリフトアウトやスピンの如き好ましか
らざる挙動を抑制し低減する挙動制御装置に係り、特に
ABS(アンチロックブレーキシステム)制御が行われ
る車輌の挙動制御装置に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌の旋回時に於ける挙動を
制御する装置の一つとして、例えば本願出願人の先の出
願にかかる特開平8−80833号公報に記載されてい
る如く、複数の車輪のホイールシリンダへ供給される油
圧をマスタシリンダ圧に対応するレギュレータ圧とアキ
ュームレータ圧とに切換える共通の切換弁と、車輌のス
ピン状態に対応するスピン状態量に基づき車輌の挙動を
推定する挙動推定手段と、車輪のスリップ状態を検出す
るスリップ検出手段と、スピン状態が推定されたときに
は切換弁を切換えてホイールシリンダへアキュームレー
タ圧を供給しスピン状態量に応じて制動圧を制御するス
ピン抑制制御手段と、車輪のスリップ状態が検出された
ときには切換弁を切換てホイールシリンダへレギュレー
タ圧を供給しスリップ状態に応じて制動圧を制御するA
BS制御手段とを有する車輌の挙動制御装置であって、
スピン抑制手段による制御とABS制御手段による制御
とが同時に実行される場合には、ホイールシリンダへア
キュームレータ圧を供給すると共にABS制御手段によ
る制御が実行される車輪の制動圧の増圧勾配を小さく制
御する手段と、スピン抑制手段による制御の終了後にホ
イールシリンダへ供給される油圧をアキュームレータ圧
からレギュレータ圧へ切換える手段とを有する車輌の挙
動制御装置が従来より知られている。
【0003】かかる挙動制御装置によれば、スピン抑制
手段による制御とABS制御手段による制御とが同時に
実行される場合には、ホイールシリンダへアキュームレ
ータ圧が供給されると共にABS制御手段による制御が
実行される車輪の制動圧の増圧勾配が小さく制御される
ので、スピン抑制手段による制御が実行される旋回外輪
の制動圧がスピン抑制制御に必要な十分な高い値に制御
され旋回挙動を効果的に抑制するに必要なアンチスピン
モーメントが確保されると共に、ABS制御手段による
制御が実行される他の車輪の制動圧がABS制御手段に
よる制御にとって過剰に増圧されることが確実に防止さ
れ、またスピン抑制手段による制御の終了後にホイール
シリンダへ供給される油圧がアキュームレータ圧からレ
ギュレータ圧へ切換えられるので、運転者によってブレ
ーキペダルの踏込み量が低減されることによりABS制
御手段による制御を終了することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ABS制御が
行われる車輌に於いては、左右一方の前輪についてAB
S制御が行われる場合には、その車輪の制動圧が低減さ
れることによって制動力が回復されることに起因して車
輌に不必要なヨーモーメントが作用することがないよ
う、左右反対側の前輪の制動圧を漸増することにより左
右前輪の制動力差を低減する所謂ヨーモーメント調整制
御が行われるようになっている。
【0005】従ってスピン抑制手段による制御が実行さ
れることにより、例えば旋回外側前輪の制動圧が増圧さ
れる場合に於いて、スピン抑制制御中に旋回外側前輪の
制動圧が過剰になり旋回外側前輪についてABS制御が
開始されると、左右反対輪である旋回内側前輪について
ヨーモーメント調整制御が開始される。
【0006】しかし上記公報に記載されている如き従来
の挙動制御装置に於ては、スピン抑制手段による制御が
実行される場合には、制御元油圧はレギュレータ圧では
なくアキュームレータ圧に設定されるため、運転者がブ
レーキペダルを踏んでいなくてもヨーモーメント調整制
御に起因して旋回内側前輪の制動圧が比較的高い増圧勾
配にて上昇し、そのため旋回外側前輪の制動圧に比して
旋回内側前輪の制動圧が相対的に過剰になって車輌のス
ピン抑制制御を阻害するヨーモーメントが発生してしま
うという問題がある。
【0007】本発明は、従来の挙動制御装置に於ける上
述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主
要な課題は、ABS制御手段によるヨーモーメント調整
制御によって車輌挙動の安定化が阻害されることを防止
することにより、従来に比して更に一層確実に車輌の挙
動を安定化させることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の如き主要な課題
は、本発明によれば、上記請求項1の構成、即ち車輪の
スリップ状態を検出するスリップ検出手段と、車輪の過
大なスリップ状態が検出されるときには当該車輪の制動
圧を低減してスリップ状態を低減するABS制御を行う
ABS制御手段とを有し、前記ABS制御手段は左右の
車輪の一方について前記ABS制御を行うときには、左
右の車輪の他方について制動圧を漸増させて左右の車輪
の制動力差を低減するヨーモーメント調整制御を行う車
輌の挙動制御装置にして、車輌の挙動状態量に基づき車
輌の不安定な挙動を推定する挙動推定手段と、車輌の不
安定な挙動が推定されるときには所定の車輪の制動圧を
前記挙動状態量に応じて制御することにより挙動安定化
制御を行う挙動安定化制御手段と、前記挙動安定化制御
が行われるときには前記ヨーモーメント調整制御を禁止
する禁止手段とを有することを特徴とする車輌の挙動制
御装置によって達成される。
【0009】上述の請求項1の構成によれば、挙動安定
化制御が行われるときにはヨーモーメント調整制御が禁
止されるので、左右の車輪の一方についてABS制御が
行われても左右の車輪の他方の制動圧がヨーモーメント
調整制御によって増圧されることが回避され、従って挙
動安定化制御時に制御元油圧がレギュレータ圧ではなく
アキュームレータ圧に設定される場合にも、車輌の挙動
安定化制御を阻害するヨーモーメントが発生することが
確実に防止される。
【0010】
【課題解決手段の好ましい態様】本発明の一つの好まし
い態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、ヨーモ
ーメント調整制御は左右前輪の一方についてABS制御
が行われるときに左右前輪の他方についてのみ行われる
よう構成される(好ましい態様1)。
【0011】本発明の一つの好ましい態様によれば、上
記請求項1の構成に於いて、車輌の挙動状態量は車輌の
スピンの程度を示すスピン状態量若しくは車輌のドリフ
トアウトの程度を示すドリフトアウト状態量であり、挙
動安定化制御はこれらの状態量を低減するための各輪の
目標スリップ率を演算し、各輪のスリップ率が目標スリ
ップ率となるよう制動圧を制御することにより行われる
よう構成される(好ましい態様2)。
【0012】本発明の一つの好ましい態様によれば、上
記好ましい態様2の構成に於いて、挙動安定化制御が行
われているか否かの判定は少なくとも一つの車輪の目標
スリップ率が0ではないか否かの判定、換言すれば目標
スリップ率が0ではない車輪が存在するか否かの判定に
より行われるよう構成される(好ましい態様3)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0014】図1は本発明による挙動制御装置の一つの
実施形態の油圧回路及び電気式制御装置を示す概略構成
図である。尚図1に於いては、電磁的に駆動される各弁
のソレノイドの図示は省略されている。
【0015】図1に於て、制動装置10は運転者による
ブレーキペダル12の踏み込み操作に応答してブレーキ
オイルを圧送するマスタシリンダ14と、マスタシリン
ダ内のオイル圧力に対応する圧力(レギュレータ圧)に
ブレーキオイルを増圧するハイドロブースタ16とを有
している。マスタシリンダ14には前輪用のブレーキ油
圧制御導管18の一端が接続され、ブレーキ油圧制御導
管18の他端には左前輪用のブレーキ油圧制御導管20
及び右前輪用のブレーキ油圧制御導管22が接続されて
いる。導管20及び22の途中にはそれぞれ3ポート2
位置切換え型の電磁式の制御弁24FL、24FRが設けら
れており、これらの導管の他端にはそれぞれ左前輪及び
右前輪の制動力を制御するホイールシリンダ26FL及び
26FRが接続されている。
【0016】ハイドロブースタ16には途中に制御弁2
8を有するレギュレータ圧供給導管30の一端が接続さ
れており、導管30の他端には制御油圧供給導管32が
接続されている。制御油圧供給導管32には途中に制御
弁34を有する高圧導管36の一端が接続されており、
高圧導管36の他端はオイルポンプ38に接続されてい
る。尚図示の実施形態に於いては、制御弁28は常開型
の電磁開閉弁であり、制御弁34は常閉型の電磁開閉弁
である。また図1に於いて破線にて示されている如く、
制御弁28が開弁され閉弁されるときには、これと同時
に制御弁34がそれぞれ閉弁され開弁される。
【0017】オイルポンプ38はリザーバ40に貯容さ
れたブレーキオイルを汲み上げ高圧のオイルとして高圧
導管36へ供給する。高圧導管36はリリーフ導管42
によりハイドロブースタ16に接続されており、リリー
フ導管42はハイドロブースタ16内の圧力が過剰にな
ると開弁する図には示されていないリリーフ弁を有して
いる。また高圧導管36は途中にリリーフ弁44を有す
るリリーフ導管46によりリザーバ40に接続されてい
る。更に高圧導管36にはオイルポンプ38より吐出さ
れる高圧のオイルをアキュムレータ圧として蓄圧するア
キュムレータ48が接続されている。
【0018】リザーバ40に接続されたリターン導管5
0と制御油圧供給導管32との間にはそれぞれ左前輪用
の接続導管52FL及び右前輪用の接続導管52FRが接続
されている。左前輪用の接続導管52FLの途中には常開
型の電磁開閉弁54FL及び常閉型の電磁開閉弁56FLが
設けられており、これらの開閉弁の間の接続導管52FL
は接続導管58FLにより制御弁24FLに接続されてい
る。接続導管58FLは該導管より制御油圧供給導管32
へ向かうオイルの流れのみを許す逆止導管60FLにより
制御油圧供給導管32に接続されている。
【0019】同様に右前輪用の接続導管52FRの途中に
は常開型の電磁開閉弁54FR及び常閉型の電磁開閉弁5
6FRが設けられており、これらの開閉弁の間の接続導管
52FRは接続導管58FRにより制御弁24FRに接続され
ている。接続導管58FRは該導管より制御油圧供給導管
32へ向かうオイルの流れのみを許す逆止導管60FRに
より制御油圧供給導管32に接続されている。
【0020】更にリターン導管50と制御油圧供給導管
32との間にはそれぞれ左後輪用の接続導管52RL及び
右後輪用の接続導管52RRが接続されている。左後輪用
の接続導管52RLの途中には常開型の電磁開閉弁54RL
及び常閉型の電磁開閉弁56RLが設けられており、これ
らの開閉弁の間の接続導管52RLは接続導管58RLによ
り左後輪の制動力を制御するホイールシリンダ26RLが
接続されている。接続導管58RLは該導管より制御油圧
供給導管32へ向かうオイルの流れのみを許す逆止導管
60RLにより制御油圧供給導管32に接続されている。
【0021】同様に右後輪用の接続導管52RRの途中に
は常開型の電磁開閉弁54RR及び常閉型の電磁開閉弁5
6RRが設けられており、これらの開閉弁の間の接続導管
52RRは接続導管58RRにより右後輪の制動力を制御す
るホイールシリンダ26RRが接続されている。接続導管
58RRは該導管より制御油圧供給導管32へ向かうオイ
ルの流れのみを許す逆止導管60RRにより制御油圧供給
導管32に接続されている。
【0022】図1に示されている如く、制御弁24FL及
び24FRはそれぞれブレーキ油圧制御導管20及び22
の連通を許す第一の位置と、ブレーキ油圧制御導管20
及び22の連通を遮断すると共にこれらの導管の一部を
経て接続導管58FL及び58FRとホイールシリンダ26
FL及び26FRとを連通接続する第二の位置とに切り替わ
るようになっている。
【0023】特に図示の実施形態に於いては、制御弁2
4FL及び24FRは対応するソレノイドに駆動電流が通電
されていないときには、換言すれば通常時には第一の位
置に設定され、これによりホイールシリンダ26FL及び
26FRにはマスタシリンダ圧が供給される。同様に制御
弁28及び34も通常時には図1に示された第一の位置
にあり、ホイールシリンダ26RL及び26RRにはレギュ
レータ圧が供給される。従って通常時には各輪のホイー
ルシリンダ内の圧力、即ち制動力はブレーキペダル12
の踏力に応じて増減される。
【0024】また制御弁24FL及び24FRが第二の位置
に切り換えられ、制御弁28及び34が第一の位置にあ
り、各輪の開閉弁が図1に示された位置にあるときに
は、ホイールシリンダ26FL、26FR、26RL、26RR
にはレギュレータ圧が供給される。従ってこの場合にも
各輪の制動力は実質的にブレーキペダルの踏力に応じて
増減される。
【0025】これに対し制御弁24FL、24FR、28、
34が第二の位置に切り換えられ、各輪の開閉弁が図1
に示された位置にあるときには、ホイールシリンダ26
FL、26FR、26RL、26RRにはアキュムレータ圧が供
給されるようになるので、各輪の制動力はブレーキペダ
ルの踏力に関係なく各輪の開閉弁の開閉により増減され
る。
【0026】特にホイールシリンダ内の圧力は開閉弁5
4FL、54FR、54RL、54RR及び開閉弁56FL、56
FR、56RL、56RRが図1に示された第一の位置にある
ときには増圧され(増圧モード)、開閉弁54FL、54
FR、54RL、54RRが第二の位置に切り換えられ且つ開
閉弁56FL、56FR、56RL、56RRが図1に示された
第一の位置にあるときには保持され(保持モード)、開
閉弁54FL、54FR、54RL、54RR及び開閉弁56F
L、56FR、56RL、56RRが第二の位置に切り換えら
れると減圧される(減圧モード)。
【0027】制御弁24FL、24FR、28、34、開閉
弁54FL、54FR、54RL、54RR及び開閉弁56FL、
56FR、56RL、56RRは後に詳細に説明する如く電気
式制御装置70により制御される。電気式制御装置70
はマイクロコンピュータ72と駆動回路74とよりなっ
ており、マイクロコンピュータ72は図1には詳細に示
されていないが例えば中央処理ユニット(CPU)と、
リードオンリメモリ(ROM)と、ランダムアクセスメ
モリ(RAM)と、入出力ポート装置とを有し、これら
が双方向性のコモンバスにより互いに接続された一般的
な構成のものであってよい。
【0028】マイクロコンピュータ72の入出力ポート
装置には車速センサ76より車速Vを示す信号、実質的
に車体の重心に設けられた横加速度センサ78より車体
の横加速度Gy を示す信号、ヨーレートセンサ80より
車体のヨーレートγを示す信号、操舵角センサ82より
操舵角θを示す信号、実質的に車体の重心に設けられた
前後加速度センサ84より車体の前後加速度Gx を示す
信号、車輪速センサ86FL〜86RRよりそれぞれ左右前
輪及び左右後輪の車輪速(周速)Vwi( i=fl、fr、r
l、rr)を示す信号が入力されるようになっている。尚
横加速度センサ78及びヨーレートセンサ80等は車輌
の左旋回方向を正として横加速度等を検出し、前後加速
度センサ84は車輌の加速方向を正として前後加速度を
検出するようになっている。
【0029】またマイクロコンピュータ72のROMは
後述の如く種々の制御フロー及びマップを記憶してお
り、CPUは上述の種々のセンサにより検出されたパラ
メータに基づき後述の如く種々の演算を行い、車輌の旋
回挙動を判定すると共に、車輌の旋回挙動を安定化させ
るための各車輪の目標スリップ率を演算し、これにより
電気式制御装置70は各車輪の制動力を目標スリップ率
に基づき制御して挙動を安定化させるようになってい
る。
【0030】また電気式制御装置70は何れかの車輪の
スリップ量が過大になると、当該車輪の制動圧を低減す
るABS制御を行うと共に、左右前輪の一方についてA
BS制御を行うときには左右反対側の前輪についてヨー
モーメント調整制御を行うようになっている。更に電気
式制御装置70は後述の如く、左右前輪の一方について
ABS制御を行う場合であっても、何れかの車輪につい
て挙動制御のための制動圧の制御が行われているときに
は、左右反対側の前輪についてヨーモーメント調整制御
を行わないようになっている。
【0031】次に図2に示されたフローチャートを参照
して車輌の挙動制御量演算ルーチンについて説明する。
尚図2に示されたフローチャートによる制御は図には示
されていないイグニッションスイッチの閉成により開始
され、所定の時間毎に繰返し実行される。
【0032】まずステップ10に於いては車速センサ7
6により検出された車速Vを示す信号等の読込みが行わ
れ、ステップ20に於いては横加速度Gy と車速V及び
ヨーレートγの積V*γとの偏差Gy −V*γとして横
加速度の偏差、即ち車輌の横すべり加速度Vydが演算さ
れ、ステップ30に於いては横すべり加速度Vydが積分
されることにより車体の横すべり速度Vy が演算され、
車体の前後速度Vx (=車速V)に対する車体の横すべ
り速度Vy の比Vy /Vx として車体のスリップ角βが
演算される。
【0033】ステップ40に於いてはK1 及びK2 をそ
れぞれ正の定数として車体のスリップ角β及び横すべり
加速度Vydの線形和K1 *β+K2 *Vydとしてスピン
量SVが演算され、ステップ50に於いてはヨーレート
γの符号に基づき車輌の旋回方向が判定され、スピン状
態量SSが車輌が左旋回のときにはSVとして、車輌が
右旋回のときには−SVとして演算され、演算結果が負
の値のときにはスピン状態量は0とされる。尚スピン量
SVは車体のスリップ角β及びその微分値βdの線形和
として演算されてもよい。
【0034】ステップ60に於いてはKh をスタビリテ
ィファクタとし、Hをホイールベースとし、Rg をステ
アリングギヤ比として下記の数1に従って目標ヨーレー
トγc が演算されると共に、Tを時定数としsをラプラ
ス演算子として下記の数2に従って基準ヨーレートγt
が演算される。尚目標ヨーレートγc は動的なヨーレー
トを考慮すべく車輌の横加速度Gy を加味して演算され
てもよい。
【数1】γc =V*θ/(1+Kh *V2 )*H/Rg
【数2】γt =γc /(1+T*s)
【0035】ステップ70に於いては下記の数3に従っ
てドリフトバリューDVが演算される。尚ドリフトバリ
ューDVは下記の数4に従って演算されてもよい。
【数3】DV=(γt −γ)
【数4】DV=H*(γt −γ)/V
【0036】ステップ80に於いてはヨーレートγの符
号に基づき車輌の旋回方向が判定され、ドリフトアウト
状態量DSが車輌が左旋回のときにはDVとして、車輌
が右旋回のときには−DVとして演算され、演算結果が
負の値のときにはドリフトアウト状態量は0とされる。
【0037】ステップ90に於いてはスピン状態量SS
に基づき図7に示されたグラフに対応するマップより旋
回外側前輪のスリップ率目標値Rssfoが演算され、ステ
ップ100に於いてはドリフトアウト状態量DSに基づ
き図8に示されたグラフに対応するマップより車輌全体
のスリップ率目標値Rsallが演算される。
【0038】ステップ110に於いてはKsri を旋回内
側後輪の分配率として下記の数5に従って旋回外側前
輪、旋回内側前輪、旋回外側後輪、旋回内側後輪の目標
スリップ率Rsfo 、Rsfi 、Rsro 、Rsri が演算され
る。
【数5】Rsfo =Rssfo Rsfi =0 Rsro =(Rsall−Rssfo)*(100−Ksri )/1
00 Rsri =(Rsall−Rssfo)*Ksri /100
【0039】ステップ120に於いてはヨーレートγの
符号に基づき車輌の旋回方向が判定されることにより旋
回内外輪が特定され、その特定結果に基づき各輪の最終
目標スリップ率Rsi(i=fr、fl、rr、rl)が演算され
る。即ち最終目標スリップ率Rsiが車輌の左旋回の場合
及び右旋回の場合についてそれぞれ下記の数6及び数7
に従って求められる。
【0040】
【数6】Rsfr =Rsfo Rsfl =Rsfi Rsrr =Rsro Rsrl =Rsri
【数7】Rsfr =Rsfi Rsfl =Rsfo Rsrr =Rsri Rsrl =Rsro
【0041】ステップ130に於いては全ての最終目標
スリップ率Rsiが0であるか否かの判別、即ち挙動制御
が不要であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われ
たときにはステップ140に於いて挙動制御のための制
動圧制御が必要であるか否かに関するフラグFs が0に
セットされ、否定判別が行われたときにはステップ15
0に於いてフラグFs が1にセットされる。
【0042】図3に示されたABS各輪処理ルーチンは
所定の時間毎に例えば左前輪(i=fl)、右前輪(i=
fr)、左後輪(i=rl)、右後輪(i=rr)の順に繰り
返し実行され、このルーチンのステップ210に於いて
は例えば推定車体速度Vs が演算され、推定車体速度V
s と当該車輪の車輪速Vwiとの偏差Vs −Vwiが基準値
Vwo(正の定数)を越えているか否かの判別により、当
該車輪についてABS制御が必要であるか否かの判別が
行われ、否定判別が行われたときにはステップ210に
於いて当該車輪についてABS制御が不要であることが
示されるようフラグFaiが0にセットされ、肯定判別が
行われたときにはステップ230に於いて当該車輪につ
いてABS制御が必要であることが示されるようFaiが
1にセットされる。
【0043】尚この場合推定車体速度Vs は従来よりA
BS制御に於いて一般に採用されている演算方法により
演算されてよく、例えば四輪の車輪速Vwiの平均値をV
sbとして演算し、Vs(n-1)を1サイクル前の推定車体速
度とし、Vsa及びVsbをそれぞれ正の定数として、Vs
(n-1)−Vsa、Vsb、Vs(n-1)+Vsbのうち中間値を選
択することにより演算されてよい。
【0044】ステップ240に於いては当該車輪が左前
輪であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたと
きにはステップ260へ進み、肯定判別が行われたとき
にはステップ250に於いて左前輪についてヨーモーメ
ント調整制御が不要であり且つ右前輪についてヨーモー
メント調整制御が必要であることが示されるようフラグ
Fyfl が0にセットされると共にフラグFyfr が1にセ
ットされる。
【0045】ステップ260に於いては当該車輪が右前
輪であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたと
きにはステップ270に於いてフラグFyfl が1にセッ
トされると共にフラグFyfr が0にセットされ、否定判
別が行われたときにはステップ320へ進む。
【0046】ステップ280に於いてはフラグFs が1
であるか否かの判別、即ち何れかの車輪について挙動制
御のための制動圧制御が必要であるか否かの判別が行わ
れ、否定判別が行われたときには当該車輪についてこの
ルーチンを終了し、肯定判別が行われたときにはステッ
プ290へ進む。
【0047】ステップ290に於いては挙動制御のため
の制動圧制御が必要である車輪が当該車輪であるか否か
の判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ
300に於いて当該車輪について挙動制御のための制動
圧制御が必要であることが示されるようフラグFsiが1
にセットされ、否定判別が行われたときにはステップ3
10に於いて当該車輪について挙動制御のための制動圧
制御が不要であることが示されるようフラグFsiが0に
セットされる。
【0048】ステップ320に於いてはフラグFaiが1
であるか否かの判別、即ち当該車輪についてABS制御
が必要であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われ
たときにはステップ330に於いてフラグFyfl 及びF
yfr がそれぞれ0にセットされ、否定判別が行われたと
きにはそのまま当該車輪についてこのルーチンを終了す
る。
【0049】図4に示された制動圧制御ルーチンも所定
の時間毎に例えば左前輪(i=fl)、右前輪(i=f
r)、左後輪(i=rl)、右後輪(i=rr)の順に繰り
返し実行され、このルーチンのステップ410に於いて
はフラグFsiが1であるか否かの判別、即ち当該車輪に
ついて挙動制御のための制動圧の制御が必要であるか否
かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステッ
プ460へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ
420に於いてVb を基準車輪速度(例えば旋回内側前
輪の車輪速度)として下記の数8に従って当該車輪の目
標車輪速度Vwti が演算される。
【数8】Vwti =Vb *(100−Rsi)/100
【0050】ステップ430に於いてはVwid を当該車
輪の車輪加速度(Vwiの微分値)とし、Ks を正の一定
の係数として下記の数9に従って当該車輪の目標スリッ
プ量SPi が演算され、ステップ440に於いては図9
に示されたグラフに対応するマップより当該車輪のデュ
ーティ比Driが演算される。
【数9】 SPi =Vwi −Vwti +Ks *(Vwid −Gx )
【0051】ステップ450に於いては制御弁24FL、
24FR、28、34が第二の位置に切換え設定されて制
御元油圧としてアキュムレータ圧が導入されると共に、
対応する車輪の開閉弁に対しデューティ比Driに対応す
る制御信号が出力されることにより、対応するホイール
シリンダ26FR〜26RLに対するアキュームレータ圧の
給排が制御され、これにより各輪の制動圧が制御され
る。
【0052】この場合デューティ比Driが負の基準値と
正の基準値との間の値であるときには上流側の開閉弁が
第二の位置に切換え設定され且つ下流側の開閉弁が第一
の位置に保持されることにより、対応するホイールシリ
ンダ内の圧力が保持され、デューティ比が正の基準値以
上のときには上流側及び下流側の開閉弁が図1に示され
た位置に制御されることにより、対応するホイールシリ
ンダへアキュームレータ圧が供給されることによって該
ホイールシリンダ内の圧力が増圧され、デューティ比が
負の基準値以下であるときには上流側及び下流側の開閉
弁が第二の位置に切換え設定されることにより、対応す
るホイールシリンダ内のブレーキオイルがリターン導管
50へ排出され、これにより該ホイールシリンダ内の圧
力が減圧される。
【0053】ステップ460に於いてはフラグFaiが1
であるか否かの判別、即ち当該車輪についてABS制御
が必要であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われ
たときにはステップ480へ進み、肯定判別が行われた
ときにはステップ470に於いて必要に応じ制御弁24
FL及び24FRが第二の位置に切り換えられると共に制御
弁28が第一の位置に維持されて制御元油圧がレギュレ
ータ圧に設定され、対応する開閉弁56FL〜56RRが予
め設定されたデューティ比にて開閉されることにより、
対応するホイールシリンダ26FL〜26RRの圧力が漸減
される。
【0054】ステップ480に於いてはフラグFyiが1
であるか否かの判別、即ち当該車輪についてヨーモーメ
ント調整制御が必要であるか否かの判別が行われ、否定
判別が行われたときにはそのままこのルーチンを終了
し、肯定判別が行われたときにはステップ490に於い
て制御弁24FL及び24FRが第二の位置に切り換えら
れ、対応する開閉弁54FL〜54RRが予め定められたデ
ューティ比にて開閉されることにより対応するホイール
シリンダ26FL〜26RR内の圧力が漸増され、これによ
りABS制御される前輪とは左右反対側の前輪について
ヨーモーメント調整制御が行われる。
【0055】かくしてこの実施形態によれば、車輌の旋
回挙動が安定な状態にあり、何れの車輪のスリップ量も
過大ではないときには、ステップ130に於いて肯定判
別が行われ、ステップ210及び280に於いて否定判
別が行われ、ステップ410、460、480に於いて
否定判別が行われ、従ってこの場合にはステップ420
〜450による挙動制御、ステップ470によるABS
制御、ステップ490によるヨーモーメント調整制御は
実行されず、これにより各車輪の制動圧は運転者による
ブレーキペダル12に対する踏力に応じて制御される。
【0056】また車輌の旋回挙動が安定な状態にある状
況に於いて、何れかの車輪のスリップ量が過大になる
と、当該車輪についてはステップ210に於いて肯定判
別が行われ、ステップ280に於いて否定判別が行わ
れ、ステップ410に於いて否定判別が行われると共に
ステップ460に於いて肯定判別が行われ、これにより
当該車輪についてABS制御が実行される。
【0057】特にこの場合ABS制御が実行される車輪
が左右何れかの前輪である場合には、ステップ240又
は260に於いて肯定判別が行われ、ABS制御が実行
される車輪とは左右反対側の前輪についてはステップ4
60に於いて否定判別が行われると共にステップ480
に於いて肯定判別が行われ、ステップ490に於いてヨ
ーモーメント調整制御が実行され、これにより左右前輪
の一方についてABS制御が実行されることに起因して
車輌の挙動を悪化させるヨーモーメントが車輌に作用す
ることが防止される。
【0058】これに対し、車輌の旋回挙動が不安定な状
態にあるが何れの車輪のスリップ量も過大ではないとき
には、ステップ130、210、280に於いて否定判
別が行われ、挙動制御のための制動圧の制御が行われる
べき車輪についてはステップ410に於いて肯定判別が
行われ、これによりステップ420に於いて当該車輪の
目標車輪速度Vwti が演算され、ステップ430〜45
0に於いて当該車輪の車輪速度が目標車輪速度Vwti に
なるようそれらの制動力が制御され、これにより車輌の
旋回挙動が安定化される。
【0059】換言すれば、ステップ20〜50に於い
て、車体のスリップ角β等に基づいてスピン状態量SS
が演算され、またステップ60〜80に於いて実ヨーレ
ートγ等に基づいてドリフトアウト状態量DSが演算さ
れ、ステップ90〜140及びステップ420〜450
に於いてスピン状態量及びドリフトアウト状態量の両方
に基づき各輪の制動力が制御され、これによりスピン状
態及びドリフトアウト状態の何れの場合にもそれらの不
安定な挙動が低減される。
【0060】例えば車輌がスピン状態になると、旋回外
側前輪及び旋回外側後輪に制動力が与えられることによ
って車輌にスピン低減方向のヨーモーメントが与えら
れ、これによりスピン状態が低減される。また車輌がド
リフトアウト状態になると、左右後輪に制動力が与えら
れることによって車輌が減速されると共に旋回補助方向
のヨーモーメントが与えられ、これによりドリフトアウ
ト状態が低減される。
【0061】また車輌スピン状態にある状況に於いて、
挙動制御に起因して旋回外側前輪のスリップ量が過大に
なると、当該車輪についてステップ210に於いて肯定
判別が行われ、ステップ240又は260に於いて肯定
判別が行われ、ステップ280に於いて肯定判別が行わ
れるが、ステップ320及び330に於いてフラグFyf
l 及びFyfr が0にセットされることにより、当該車輪
についてはステップ460に於いて肯定判別が行われ、
ステップ470に於いてABS制御が行われるが、当該
車輪とは左右反対側の前輪、即ち旋回内側前輪について
はステップ480に於いて否定判別が行われ、これによ
りABS制御が行われる前輪とは左右反対側の前輪につ
いてヨーモーメント調整制御による制動圧の漸増制御が
行われることが回避され、従ってヨーモーメント調整制
御に起因して車輌にスピンを助長する方向のヨーモーメ
ントが与えられることが回避される。
【0062】尚図示の実施形態に於いては、車輌がドリ
フトアウト状態にあるときには左右前輪の何れにも制動
力が与えられないようになっているが、車輌がドリフト
アウト状態にあるときには旋回内側前輪に制動力が与え
られてもよく、その場合にもドリフトアウト抑制制御中
のヨーモーメント調整制御に起因して車輌の挙動が却っ
て悪化されることが回避される。即ち車輌がドリフトア
ウト状態にある状況に於いてドリフトアウト抑制制御に
起因して旋回内側前輪のスリップ量が過大になると当該
車輪についてはABS制御が行われるが、当該車輪とは
左右反対側の前輪、即ち旋回外側前輪についてはヨーモ
ーメント調整制御による制動圧の漸増制御は行われず、
従ってヨーモーメント調整制御に起因して車輌にドリフ
トアウト状態を助長する方向のヨーモーメントが作用す
ることが回避される。
【0063】以上に於ては本発明を特定の実施形態につ
いて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実
施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。
【0064】例えば上述の実施形態に於いては、車輌の
スピンの程度を示すスピン状態量SS及び車輌のドリフ
トアウトの程度を示すドリフトアウト状態量DSが演算
され、これらの状態量を低減するための各輪の目標スリ
ップ率が演算され、各輪のスリップ率が目標スリップ率
になるよう制動圧が制御されることにより車輌の挙動が
安定化されるようになっているが、本発明に於ける車輌
挙動安定化制御は車輌の挙動を安定化するために少なく
とも左右の車輪の一方に制動力が与えられる限り任意の
態様にて実行されてよい。
【0065】また上述の実施形態に於いては、ヨーモー
メント調整制御は前輪についてのみ行われるようになっ
ているが、必要ならば後輪についても実行されてよく、
その場合には本発明によるヨーモーメント調整制御の禁
止は後輪についても行われてよい。
【0066】また上述の実施形態に於いては、車輌の挙
動安定化制御、ABS制御及びヨーモーメント調整制御
は同一の制御装置により達成されるようになっている
が、挙動安定化制御を行う制御装置とABS制御及びヨ
ーモーメント調整制御を行う制御装置とが個別に設けら
れてもよい。
【0067】更に上述の実施形態に於いては挙動安定化
制御に於ける各輪の制動力は車輪速フィードバックによ
り制御されるようになっているが、各輪の制動力はホイ
ールシリンダ内の圧力についての圧力フィードバックに
より制御されてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、挙動安定化制御が行われるときにはヨーモ
ーメント調整制御が禁止されるので、左右の車輪の一方
についてABS制御が行われても左右の車輪の他方の制
動圧がヨーモーメント調整制御によって増圧されること
が回避され、従って挙動安定化制御時に制御元油圧がレ
ギュレータ圧ではなくアキュームレータ圧に設定される
場合にも、車輌の挙動安定化制御を阻害するヨーモーメ
ントが発生することを防止して車輌の挙動を確実に安定
化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による挙動制御装置の一つの実施形態の
油圧回路及び電気式制御装置を示す概略構成図である。
【図2】実施形態の挙動制御量演算ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図3】実施形態のABS制御の各輪処理ルーチンを示
すフローチャートである。
【図4】実施形態の制動圧制御ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図5】スピン状態量SSと旋回外側前輪のスリップ率
目標値Rssfoとの間の関係を示すグラフである。
【図6】ドリフトアウト状態量DSと車輌全体のスリッ
プ率目標値Rsallとの間の関係を示すグラフである。
【図7】各輪の目標スリップ量SPi とデューティ比D
riとの間の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10…制動装置 14…マスタシリンダ 16…ハイドロブースタ 24FL、24FR、28、34…制御弁 26FL、26FR、26RL、26RR…ホイールシリンダ 38…オイルポンプ 48…アキュムレータ 70…電気式制御装置 86FL〜86RR…車輪速センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪のスリップ状態を検出するスリップ検
    出手段と、車輪の過大なスリップ状態が検出されるとき
    には当該車輪の制動圧を低減してスリップ状態を低減す
    るABS制御を行うABS制御手段とを有し、前記AB
    S制御手段は左右の車輪の一方について前記ABS制御
    を行うときには、左右の車輪の他方について制動圧を漸
    増させて左右の車輪の制動力差を低減するヨーモーメン
    ト調整制御を行う車輌の挙動制御装置にして、車輌の挙
    動状態量に基づき車輌の不安定な挙動を推定する挙動推
    定手段と、車輌の不安定な挙動が推定されるときには所
    定の車輪の制動圧を前記挙動状態量に応じて制御するこ
    とにより挙動安定化制御を行う挙動安定化制御手段と、
    前記挙動安定化制御が行われるときには前記ヨーモーメ
    ント調整制御を禁止する禁止手段とを有することを特徴
    とする車輌の挙動制御装置。
JP17768997A 1997-06-18 1997-06-18 車輌の挙動制御装置 Pending JPH115527A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008528351A (ja) * 2005-01-24 2008-07-31 コンティネンタル・テーベス・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・オッフェネ・ハンデルスゲゼルシヤフト 車両の走行動特性制御装置及び方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008528351A (ja) * 2005-01-24 2008-07-31 コンティネンタル・テーベス・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・オッフェネ・ハンデルスゲゼルシヤフト 車両の走行動特性制御装置及び方法
KR101277374B1 (ko) * 2005-01-24 2013-06-20 콘티넨탈 테베스 아게 운트 코. 오하게 차량의 주행 역학 조절을 위한 장치 및 방법

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