JPH1155166A - 受信装置及び無線通信システム並びに通信方法 - Google Patents

受信装置及び無線通信システム並びに通信方法

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JPH1155166A
JPH1155166A JP9211068A JP21106897A JPH1155166A JP H1155166 A JPH1155166 A JP H1155166A JP 9211068 A JP9211068 A JP 9211068A JP 21106897 A JP21106897 A JP 21106897A JP H1155166 A JPH1155166 A JP H1155166A
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和之 迫田
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三博 鈴木
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は受信装置に関し、干渉波の影響を除去
して送信された情報ビツトを正確に復元し得るようにす
る。 【解決手段】送信側で挿入したパイロツトシンボルをそ
れぞれの受信信号(S48〜S51)から抽出し、抽出
したそれぞれのパイロツトシンボル(S52〜55)を
基に干渉波成分を最小にする重み係数(S61〜S6
4)を算出し、当該重み係数をそれぞれの受信信号から
抽出した情報シンボル(S56〜S59)に乗算するこ
とにより当該情報シンボルに含まれる干渉波成分を除去
するようにしたことにより、干渉波を受信した場合で
も、受信信号に含まれる干渉波成分を容易に除去し得、
かくして干渉波の影響を除去して送信された情報ビツト
(S72)を正確に復元することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術(図21〜図24) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)第1の実施の形態 (1−1)無線通信システムの全体構成(図1) (1−2)送信装置の構成(図2〜図8) (1−3)受信装置の構成(図9) (1−4)重み係数算出部の構成 (1−4−1)回路構成(図10)(1−4−2)重み
係数算出部の重み係数算出手順(図11)(1−4−
3)重み係数算出の原理(1−5)復調回路の構成(1
−5−1)QPSK変調に対応した復調回路の構成(図
12)(1−5−2)8PSK変調に対応した復調回路
の構成(図13)(1−5−3)16QAM変調に対応し
た復調回路の構成(図14)(1−5−4)64QAM変
調に対応した復調回路の構成(図15)(1−6)動作
及び効果(2)第2の実施の形態(図16及び図17)
(3)他の実施の形態(図18〜図20)発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は受信装置及び無線通
信システム並びに通信方法に関し、例えば携帯電話シス
テムのような無線通信システムに適用して好適なもので
ある。
【0004】
【従来の技術】従来、この種の無線通信システムにおい
ては、受信装置に複数のアンテナを設けてダイバーシチ
受信を行うことにより伝送路で受けたフエージングの影
響を除去し得るようになされたものがある。ここでこの
ような無線通信システムについて以下に具体例を上げて
説明する。なお、ここでは、TDMA(Time DivisionM
ultiple Access :いわゆる時分割多元接続)方式によ
つてデイジタルデータを送受信する同期検波系の無線通
信システムを例にとつて説明する。
【0005】図21に示すように、この種の無線通信シ
ステム1は送信装置2と受信装置3とによつて構成さ
れ、送信装置2のアンテナ2Aから送信された送信信号
を受信装置3のアンテナ3A、3Bによつてダイバーシ
チ受信し、これら2つのアンテナ3A、3Bによつて受
信した受信信号を受信信号処理部4によつて信号処理す
ることにより、フエージングの影響を除去した受信ビツ
トストリームS1を得るようになされている。
【0006】ここで無線通信システム1を形成する送信
装置2及び受信装置3の具体的構成を図22及び図23
に示す。図22に示すように、送信装置2は大きく分け
て畳み込み符号化回路5、インターリーブバツフア6、
スロツト化処理回路7、変調回路8、パイロツトシンボ
ル付加回路9、送信回路10及びアンテナ2Aによつて
構成されており、送信データである情報ビツト系列S2
をまず畳み込み符号化回路5に入力するようになされて
いる。
【0007】畳み込み符号化回路5は所定段数のシフト
レジスタとエクスクルーシブオア回路からなり、入力さ
れる情報ビツト系列S2に畳み込み符号化を施し、その
結果得られる符号化ビツト系列S3をインターリーブバ
ツフア6に出力する。インターリーブバツフア6は符号
化ビツト系列S3を順番に内部の記憶領域に格納し、当
該記憶領域全体に符号化ビツト系列S3が格納されると
(すなわち符号化ビツト系列S3が所望量蓄積される
と)、符号化ビツト系列S3の順番をランダムに並び換
え(以下、この順番を並び換えることをインターリーブ
と呼ぶ)、その結果得られる符号化ビツト系列S4をス
ロツト化処理回路7に出力する。因みに、インターリー
ブバツフア6の記憶容量としては、複数の送信スロツト
に符号化ビツト系列が分散されるようにするため、複数
スロツト分の記憶容量を有している。
【0008】スロツト化処理回路7は、TDMA方式に
基づいて時分割形成された送信スロツトに符号化ビツト
系列S4を割り当てる回路であり、当該符号化ビツト系
列S4を所定ビツト数毎に区分けし、その結果得られる
符号化ビツト群S5を順に変調回路8に出力する。変調
回路8は、供給される符号化ビツト群S5にそれぞれ所
定の変調処理(例えばQPSK変調等の同期検波系の変
調処理)を施し、その結果得られる情報シンボル群S6
をパイロツトシンボル付加回路9に出力する。
【0009】パイロツトシンボル付加回路9は、図24
に示すように、送信スロツトに応じて区分けされた情報
シンボル群S6の各シンボル群の先頭位置(すなわち情
報シンボルIの先頭)にヘツダとしてパイロツトシンボ
ルPをそれぞれ付加し、その結果得られる送信シンボル
群S7を送信回路10に出力する。因みに、ここで付加
されるパイロツトシンボルPは受信装置側において予め
分かつている既知パターンのシンボルであり、当該受信
装置側ではこのパイロツトシンボルPを使用して伝送路
の特性(フエージング状況)を推定するようになされて
いる。
【0010】送信回路10は、このパイロツトシンボル
Pが付加された送信シンボル群S7に対して順にフイル
タリング処理を施した後、当該送信シンボル群S7にデ
イジタル・アナログ変換処理を施して送信信号を生成す
る。そして送信回路10は、その送信信号に周波数変換
を施すことによつて所定周波数チヤネルの送信信号S8
を生成し、これを所定電力に増幅した後、アンテナ2A
を介して送信する。かくして送信装置2からはTDMA
方式の送信スロツトのタイミングに同期して送信信号S
8が送信される。
【0011】一方、図23に示すように、受信装置3は
大きく分けてアンテナ3A、3B、受信信号処理部4及
びビタビ復号化回路20によつて構成され、送信装置2
から送信された送信信号S8をそれぞれアンテナ3A、
3Bによつて受信し、その結果得られる受信信号S1
0、S11をそれぞれ受信信号処理部4に入力するよう
になされている。受信信号処理部4はこの受信信号S1
0、S11をそれぞれ内部の受信回路21、22に供給
する。
【0012】受信回路21は入力される受信信号S10
を増幅した後、当該受信信号S10に周波数変換を施す
ことによつてベースバンド信号を取り出し、そのベース
バンド信号にフイルタリング処理を施した後、当該ベー
スバンド信号にアナログ・デイジタル変換処理を施すこ
とによつて上述した送信シンボル群S7に対応する受信
シンボル群S12を取り出し、これをそれぞれ伝送路推
定回路23及び受信電力測定回路24に出力する。因み
に、この受信シンボル群S12は伝送路でフエージング
の影響を受けていることにより振幅成分や位相成分に変
動が生じており、送信シンボル群S7とは必ずしも一致
したものではない。
【0013】伝送路推定回路23は伝送路の特性を調べ
ると共にその調査結果に応じた等化処理を行う回路であ
り、受信シンボル群S12に含まれるパイロツトシンボ
ルPを参照することにより伝送路の特性を推定し、その
推定結果に基づいて伝送路の逆特性を算出する。そして
伝送路推定回路23は、イコライザからなる等化回路を
使用してその伝送路の逆特性を示す数値を受信シンボル
群S12の各情報シンボルIに対して時間領域で畳み込
み乗算することにより伝送路において受けたフエージン
グの影響を取り除く。この処理により伝送路推定回路2
3は、送信された情報シンボル群S6に対応する受信情
報シンボル群S13を生成し、これを乗算器25に出力
する。
【0014】一方、受信電力測定回路24は入力される
受信シンボル群S12を基に当該受信シンボル群S12
の電力を測定し、その受信電力値S14を乗算器25に
出力する。乗算器25は、受信電力測定回路24から供
給される受信電力値S14を受信情報シンボル群S13
の信頼性を示す重み係数として当該受信情報シンボル群
S13に乗算することにより信頼性が反映された受信情
報シンボル群S15を生成し、これを加算器26に出力
する。因みに、受信情報シンボル群S13の信頼性は受
信電力値S14に比例しており、当該受信電力値S14
が大きければ信頼性としても高くなる。
【0015】同様に、受信回路22は入力される受信信
号S11を増幅した後、当該受信信号S11に周波数変
換を施すことによつてベースバンド信号を取り出し、そ
のベースバンド信号にフイルタリング処理を施した後、
当該ベースバンド信号にアナログ・デイジタル変換処理
を施すことによつて上述した送信シンボル群S7に対応
する受信シンボル群S16を取り出し、これをそれぞれ
伝送路推定回路27及び受信電力測定回路28に出力す
る。因みに、この受信シンボル群S16も伝送路でフエ
ージングの影響を受けていることにより振幅成分や位相
成分に変動が生じており、送信シンボル群S7とは必ず
しも一致したものではない。また完全に同じ状態のフエ
ージングを受けるわけではないので、受信シンボル群S
16は上述した受信シンボル群S12とも必ずしも一致
したものではない。
【0016】伝送路推定回路27も同様にして伝送路の
特性を調べると共にその調査結果に応じた等化処理を行
う回路であり、受信シンボル群S16に含まれるパイロ
ツトシンボルPを参照することにより伝送路の特性を推
定し、その推定結果に基づいて伝送路の逆特性を算出す
る。そして伝送路推定回路27は、イコライザからなる
等化回路を使用してその伝送路の逆特性を示す数値を受
信シンボル群S16の各情報シンボルIに対して時間領
域で畳み込み乗算することにより伝送路において受けた
フエージングの影響を取り除く。この処理により伝送路
推定回路27は、送信された情報シンボル群S6に対応
する受信情報シンボル群S17を生成し、これを乗算器
29に出力する。
【0017】一方、受信電力測定回路28は入力される
受信シンボル群S16を基に当該受信シンボル群S16
の電力を測定し、その受信電力値S18を乗算器29に
出力する。乗算器29は、受信電力測定回路28から供
給される受信電力値S18を受信情報シンボル群S17
の信頼性を示す重み係数として当該受信情報シンボル群
S17に乗算することにより信頼性が反映された受信情
報シンボル群S19を生成し、これを加算器26に出力
する。
【0018】加算器26は信頼性が反映された受信情報
シンボル群S15と受信情報シンボル群S19とを各シ
ンボルの同期を取つて加算することによりフエージング
によつて受けた変動を打ち消した合成受信情報シンボル
群S20を生成する。このようにしてそれぞれのアンテ
ナ3A、3Bによつて受信した受信情報シンボル群S1
3、S17に重み付けを行つて加算する処理は、一般に
最大比合成法と呼ばれており、選択合成法等の他の方法
に比べて処理が複雑ではあるがノイズやフエージングに
最も強い信号処理方法であることが知られている。
【0019】このようにして生成された合成受信情報シ
ンボル群S20は後段の復調回路30に入力される。復
調回路30は、合成受信情報シンボル群S20に対して
所定の復調処理を施すことにより送信側の符号化ビツト
群S5に対応する符号化ビツト群S21を復元し、これ
をスロツト連結処理回路31に出力する。因みに、この
符号化ビツト群S21の各ビツトは値が「0」又は
「1」の2値信号ではなく、伝送路上でノイズ成分が加
算されたことにより多値信号となつている。スロツト連
結処理回路31は、スロツト単位で断片的に得られる符
号化ビツト群S21を連続信号となるように連結する回
路であり、後段のデインターリーブバツフア32の記憶
容量分だけ符号化ビツト群S21が蓄積したら当該符号
化ビツト群S21を連結し、その結果得られる符号化ビ
ツト系列S22をデインターリーブバツフア32に出力
する。
【0020】デインターリーブバツフア32は複数スロ
ツト分の記憶容量を有しており、供給される符号化ビツ
ト系列S22を順次内部の記憶領域に格納した後、送信
装置2のインターリーブバツフア6で行つた並び換えと
逆の手順で当該符号化ビツト系列S22の順番を並び換
えることにより元の並び順に戻し、その結果得られる符
号化ビツト系列を上述した受信ビツトストリームS1と
してビタビ復号化回路20に出力する(以下、この元の
並びに戻すことをデインターリーブと呼ぶ)。ビタビ復
号化回路20は軟判定ビタビ復号化回路からなり、入力
される符号化ビツト系列S1に基づいて畳み込み符号化
のトレリスを考え、データとして取り得る全ての状態遷
移の中から最も確からしい状態を推定(いわゆる最尤系
列推定)することにより、送信された情報ビツト系列S
23を復元して出力する。かくしてこのような受信装置
3の処理により、受信装置3は伝送路で受けたフエージ
ングの影響を回避して、送信装置2から送信された情報
ビツト系列S23を復元する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる従来の
受信装置3においては、2つのアンテナ3A、3Bによ
つて受信した受信情報シンボル群S13、S17に受信
電力値S14、S18に応じた重み付けを行つて加算す
ることにより最大比合成処理を行つてフエージングの影
響を除去しているが、強い同一チヤネル干渉波がスロツ
ト毎に点在する場合には、その干渉波電力も受信電力と
して扱われることにより本来の最大比合成の特性を得る
ことができなくなり、フエージングの影響を良好に回避
し得ず、情報ビツト系列S23を正確に復元し得ないと
いつた問題がある。
【0022】またダイバーシチ受信は基本的にフエージ
ングによる希望波の受信電力の落ち込みを防ぐ効果はあ
るものの干渉波をキヤンセルする能力はないので、かか
る従来の受信装置3は干渉波の影響を基本的に除去し得
ず、干渉波を受信した場合には情報ビツト系列S23を
正確に復元し得ないといつた問題がある。このようにし
て従来の受信装置3では、干渉波に対する対策が未だ不
十分であり、情報ビツト系列S23を正確に復元し得な
いといつた問題がある。
【0023】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、干渉波の影響を除去して送信された情報ビツトを正
確に復元し得る受信装置及び無線通信システム並びに通
信方法を提案しようとするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、受信装置において、情報ビツトか
ら生成した符号化ビツトに所定の変調処理を施すことに
より情報シンボルを生成し、当該情報シンボルの合間に
受信側で既知のパイロツトシンボルを挿入することによ
り送信シンボルを生成し、当該送信シンボルに所定の送
信処理を施すことにより生成された送信信号をそれぞれ
受信する複数のアンテナ手段と、複数のアンテナ手段で
受信したそれぞれの受信信号からパイロツトシンボルを
抽出し、抽出したそれぞれのパイロツトシンボルを基に
干渉波成分を最小にする重み係数を算出し、当該重み係
数をそれぞれの受信信号から抽出した情報シンボルに乗
算することにより当該情報シンボルに含まれる干渉波成
分を除去した後、当該情報シンボルを合成して受信情報
シンボルを生成し、当該受信情報シンボルに所定の復調
処理を施すことによつて符号化ビツトを復元する受信信
号処理手段と、受信信号処理手段から出力される符号化
ビツトに最尤系列推定を施して情報ビツトを復元する復
号化手段とを設けるようにした。
【0025】また本発明においては、無線通信システム
において、情報ビツトに符号化処理を施して符号化ビツ
トを生成する符号化手段と、符号化ビツトに所定の変調
処理を施すことにより情報シンボルを生成する変調手段
と、情報シンボルの合間に受信側で既知のパイロツトシ
ンボルを挿入することにより送信シンボルを生成するパ
イロツトシンボル付加手段と、送信シンボルに所定の送
信処理を施すことにより送信信号を生成して送信する送
信手段とを送信装置に設けると共に、送信信号をそれぞ
れ受信する複数のアンテナ手段と、複数のアンテナ手段
で受信したそれぞれの受信信号からパイロツトシンボル
を抽出し、抽出したそれぞれのパイロツトシンボルを基
に干渉波成分を最小にする重み係数を算出し、当該重み
係数をそれぞれの受信信号から抽出した情報シンボルに
乗算することにより当該情報シンボルに含まれる干渉波
成分を除去した後、当該情報シンボルを合成して受信情
報シンボルを生成し、当該受信情報シンボルに所定の復
調処理を施すことによつて符号化ビツトを復元する受信
信号処理手段と、受信信号処理手段から出力される符号
化ビツトに最尤系列推定を施して情報ビツトを復元する
復号化手段とを受信装置に設けるようにした。
【0026】また本発明においては、通信方法におい
て、情報ビツトから生成した符号化ビツトに所定の変調
処理を施すことにより情報シンボルを生成し、当該情報
シンボルの合間に受信側で既知のパイロツトシンボルを
挿入することにより送信シンボルを生成し、当該送信シ
ンボルに所定の送信処理を施すことにより生成した送信
信号を送信し、受信側では、送信信号をそれぞれ複数の
アンテナ手段で受信し、受信したそれぞれの受信信号か
らパイロツトシンボルを抽出し、抽出したそれぞれのパ
イロツトシンボルを基に干渉波成分を最小にする重み係
数を算出し、当該重み係数をそれぞれの受信信号から抽
出した情報シンボルに乗算することにより当該情報シン
ボルに含まれる干渉波成分を除去した後、当該情報シン
ボルを合成して受信情報シンボルを生成し、当該受信情
報シンボルに所定の復調処理を施すことによつて符号化
ビツトを復元し、当該符号化ビツトに最尤系列推定を施
して情報ビツトを復元するようにした。
【0027】このようにして送信側で挿入したパイロツ
トシンボルをそれぞれの受信信号から抽出し、抽出した
それぞれのパイロツトシンボルを基に干渉波成分を最小
にする重み係数を算出し、当該重み係数をそれぞれの受
信信号から抽出した情報シンボルに乗算することにより
当該情報シンボルに含まれる干渉波成分を除去するよう
にしたことにより、干渉波を受信した場合でも、受信信
号に含まれる干渉波成分を容易に除去し得る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0029】(1)第1の実施の形態 (1−1)無線通信システムの全体構成 図1において、40は全体として本発明を適用した無線
通信システムを示し、送信装置41と受信装置42とに
よつて構成される。送信装置41のアンテナ43を介し
て送信された送信信号S30は受信装置42の4つのア
ンテナ44A〜44Dによつてそれぞれ受信される。ま
たこの無線通信システム40の近隣には、送信装置41
が送信する送信信号S30と同一の周波数チヤネルで送
信信号S31を送信する他の送信装置46が存在してお
り、この送信装置46から送信された送信信号S31も
干渉波としてアンテナ44A〜44Dによつてそれぞれ
受信される。受信装置42においては、この4つのアン
テナ44A〜44Dによつて受信された受信信号をそれ
ぞれ内部の受信信号処理部45に入力し、ここで受信信
号に含まれる干渉波成分を除去することにより干渉波の
影響を除去した受信ビツトストリームS32を生成する
ようになされている。
【0030】因みに、受信装置42においては、4つの
アンテナ44A〜44Dを送信信号S30の周波数に対
してそれぞれ1/2波長以上離れた位置に配置すること
により、それぞれのアンテナ44A〜44Dで受信した
4つの受信信号のフエージング相関を無くすようになさ
れている。これによりこの受信装置42では、4つの受
信信号のフエージング相関を無くしてダイバーシチ受信
を効果的に行えるようになされている。なお、一般にダ
イバーシチ受信は複数のアンテナによつて受信した受信
信号を所定の方法で合成することによりフエージングの
影響を除去する技術であり、それぞれの受信信号にフエ
ージング相関があると、原理的にダイバーシチ受信の効
果が減少してしまうといつた特徴がある。このためこの
受信装置42では上述したように4つのアンテナ44A
〜44Dの配置を規定するようになされている。
【0031】またこの無線通信システム40において
は、1つの周波数チヤネルを例えば24本のサブキヤリア
によつて構成するようになされており、通信時には、送
信する情報ビツト系列をスロツト単位に区分けし、その
スロツト単位に区分けされた情報ビツト系列をこの複数
のサブキヤリアに分散させて重畳し、いわゆる複数のキ
ヤリアを使用して情報ビツトを同時に送信するマルチキ
ヤリア通信を行うようになされている。
【0032】(1−2)送信装置の構成 ここで上述した無線通信システムの送信装置41につい
て、図2を用いて具体的に説明する。図22との対応部
分に同一符号を付した図2に示すように、送信装置41
は大きく分けて畳み込み符号化回路5、インターリーブ
バツフア6、スロツト化処理回路7、変調回路8、パイ
ロツトシンボル付加回路50、逆高速フーリエ変換回路
(IFFT)51、送信回路52及びアンテナ43によ
つて構成され、逆高速フーリエ変換回路51が追加され
たこと、及びパイロツトシンボル付加回路50及び送信
回路52の処理内容が変更されたことを除いて、図22
に示した送信装置2とほぼ同様の構成を有している。
【0033】まずこの送信装置41においては、スロツ
ト化処理回路7によつて区分けされた符号化ビツト群S
5は変調回路8に入力される。変調回路8は、この送信
装置41の場合にも、入力される符号化ビツト群S5に
対して同期検波系の変調処理を施す。その変調処理とし
ては種々の変調方式が考えられるが、代表的なものとし
て、例えばQPSK変調(Quadrature Phase Shift Key
ing :いわゆる4相位相変調)、8PSK変調(8 Phas
e Shift Keying:いわゆる8相位相変調)、16QAM変
調(16 Quadrature Amplitude Modulation:いわゆる16
値直交振幅変調)、64QAM変調(64 Quadrature Ampl
itude Modulation:いわゆる64値直交振幅変調)等があ
る。
【0034】ここで各変調方式について簡単に説明する
と、QPSK変調はその名の通り4つの位相状態が存在
する位相変調であり、図3に示すように、π/4、3π
/4、5π/4又は7π/4の位相値のところに存在す
る4通りの信号点(シンボル)によつて2ビツト分の情
報を表すようになされた変調方式である。また8QPS
K変調はその名の通り8つの位相状態が存在する位相変
調であり、図4に示すように、振幅「1」の同心円上で
あつて位相値がそれぞれπ/4ずつ離れた8通りの信号
点によつて3ビツト分の情報を表すようになされた変調
方式である。また16QAM変調はその名の通り振幅が異
なる16通りの信号点が存在する変調であり、図5に示す
ように、I成分(同相成分)及びQ成分(直交成分)の
大きさをそれぞれ±√(2/5) の閾値で分けることによつ
て生成された16通りの信号点によつて4ビツト分の情報
を表すようになされた変調方式である。また64QAM変
調はその名の通り振幅が異なる64通りの信号点が存在す
る変調であり、図6に示すように、I成分及びQ成分の
大きさをそれぞれ±√(2/21)、± 2×√(2/21)、±3×
√(2/21)の閾値で分けることによつて生成された64通り
の信号点によつて6ビツト分の情報を表すようになされ
た変調方式である。因みに、図3〜図6において、信号
点に添えられている数値はその信号点が示すビツト情報
である。
【0035】変調回路8はこのような変調処理のうちい
ずれかの処理を符号化ビツト群S5に対してそれぞれ施
し、その結果得られた情報シンボル群S6を続くパイロ
ツトシンボル付加回路50に出力する。パイロツトシン
ボル付加回路50は情報シンボル群S6の各シンボル群
に対してパイロツトシンボルPを付加する回路であり、
この送信装置41の場合には、シンボル群の先頭位置に
パイロツトシンボルPを付加するのではなく、例えば図
7に示すように、シンボル群を構成する情報シンボルI
の合間に等間隔でパイロツトシンボルPを挿入するよう
になされている。
【0036】因みに、1スロツトのシンボルはそれぞれ
上述したように24本のサブキヤリアに分散されるため、
ここでは1スロツトはパイロツトシンボルPと情報シン
ボルIとを合わせて24シンボルになつている。なお、パ
イロツトシンボルPは受信装置側で予め分かつている既
知パターンのシンボルであり、その振幅値は「1」で位
相値はランダムなものとなつている。但し、位相値に関
しては他の通信とは異なるようにランダム化されてお
り、これにより通信毎にパイロツトシンボルPが異なる
ようになされている。これは、受信装置側においてはこ
のパイロツトシンボルPを基準にして干渉波成分を検出
するので、他の通信と同じであると自局の通信相手から
の信号成分なのか干渉波成分なのか把握できなくなるか
らである。
【0037】このようにしてパイロツトシンボルPを付
加することにより生成された送信シンボル群S35は続
く逆高速フーリエ変換回路51に出力される。逆高速フ
ーリエ変換回路51は、送信シンボル群S35を構成す
る各シンボルを上述した24本のサブキヤリアに分散させ
て重畳するため(すなわち送信シンボル群S35の各シ
ンボルを周波数軸上に並べて送信するため)、当該送信
シンボル群S35に対してそれぞれ逆フーリエ変換を施
す。これにより時間軸上に並んで入力されたシンボル群
を周波数軸上において並べたような信号が生成される。
ここで逆フーリエ変換を施すことによつて生成された送
信シンボル群S36の様子を図8に示す。この図8は送
信シンボル群S36の様子を周波数を基準にして示して
おり、逆フーリエ変換を行うことにより、パイロツトシ
ンボルPや情報シンボルIからなる24個のシンボルは周
波数軸上に並べられ、24本のサブキヤリアに対して1つ
ずつ割り当てられている様子が分かる。
【0038】また逆高速フーリエ変換回路51は、この
ような逆フーリエ変換処理に先立つて送信シンボル群S
35に対して窓かけ処理いわゆるウインドウ処理を施
し、これにより不要な帯域外スプリアスを抑えるように
もなつている。なお、ウインドウ処理の具体的方法とし
ては、送信シンボル群S35に対して時間軸上でコサイ
ン・ロールオフ・フイルタをかけることにより実現され
る。かくしてこのような逆高速フーリエ変換回路51の
処理によつて生成された送信シンボル群S36は続く送
信回路52に出力される。
【0039】送信回路52は、送信シンボル群S36に
フイルタリング処理を施した後、当該送信シンボル群S
36にデイジタル・アナログ変換処理を施して送信信号
を生成する。そして送信回路52は、その送信信号に周
波数変換を施すことによつて所定周波数チヤネルの送信
信号S30を生成し、これを所定電力に増幅した後、ア
ンテナ43を介して送信する。
【0040】かくして送信装置41においては、スロツ
ト単位に区分けした符号化ビツト群を複数のサブキヤリ
アに分散して重畳することにより送信対象の情報ビツト
系列を複数のサブキヤリアで同時に送信するマルチキヤ
リア通信を行うようになされている。
【0041】(1−3)受信装置の構成 図23との対応部分に同一符号を付した図9に示すよう
に、受信装置42は大きく分けて4つのアンテナ44A
〜44D、受信信号処理部45及びビタビ復号化回路2
0によつて構成され、送信装置41から送信された送信
信号S30をそれぞれアンテナ44A〜44Dによつて
独立に受信し、その結果得られる受信信号S40〜S4
3をそれぞれ受信信号処理部45に入力するようになさ
れている。なお、この場合、他の送信装置46から送信
された送信信号S31を干渉波として受信し、受信信号
S40〜S43にはその干渉波成分も載つているものと
する。受信信号処理部45はこの受信信号S40〜S4
3をそれぞれ内部の受信回路60〜63に供給する。
【0042】受信回路60は入力される受信信号S40
を増幅した後、当該受信信号S40に周波数変換を施す
ことによつてベースバンド信号を取り出し、そのベース
バンド信号にフイルタリング処理を施した後、当該ベー
スバンド信号にアナログ・デイジタル変換処理を施すこ
とによつて受信シンボル群S44を取り出し、これを高
速フーリエ変換回路(FFT)64に出力する。
【0043】同様に、受信回路61〜63も入力される
受信信号S41〜S43をそれぞれ増幅した後、当該受
信信号S41〜S43に周波数変換を施すことによつて
ベースバンド信号を取り出し、そのベースバンド信号に
フイルタリング処理を施した後、当該ベースバンド信号
にアナログ・デイジタル変換処理を施すことによつて受
信シンボル群S45〜S47を取り出し、これをそれぞ
れ高速フーリエ変換回路(FFT)65〜67に出力す
る。
【0044】高速フーリエ変換回路64は、入力される
受信シンボル群S44に窓かけ処理いわゆるウインドウ
処理を施すことにより1スロツト分の信号成分を取り出
し、その取り出した信号成分に対してフーリエ変換を施
す。これにより周波数軸上に並んで取り出されたシンボ
ル群を時間軸上に並べて取り出すことができる。このよ
うに高速フーリエ変換回路64のフーリエ変換によつて
取り出された受信シンボル群S48は選択スイツチ68
に出力される。因みに、高速フーリエ変換回路64は、
時間軸上で受信シンボル群S44に対してコサイン・ロ
ールオフ・ウインドウをかけることにより窓かけ処理を
行うようになされており、これによりスロツト内のシン
ボル間干渉を抑えることができるようになされている。
【0045】同様に、高速フーリエ変換回路65〜67
も、それぞれ入力される受信シンボル群S45〜S47
に窓かけ処理を施すことにより1スロツト分の信号成分
を取り出し、その取り出した信号成分に対してフーリエ
変換を施すことにより各シンボルが時間軸上に並んだ受
信シンボル群S49〜S51を取り出し、これをそれぞ
れ選択スイツチ69〜71に出力する。
【0046】選択スイツチ68は受信シンボル群S48
に含まれるパイロツトシンボルPと情報シンボルIとを
分離するためのスイツチであり、パイロツトシンボルP
のタイミングのときに重み係数算出部72に接続状態を
切り換えることによりパイロツトシンボルPのみからな
るシンボル群S52を抽出してこれを当該重み係数算出
部72に出力し、情報シンボルIのタイミングのときに
バツフア74に接続状態を切り換えることにより情報シ
ンボルIのみからなるシンボル群S56を抽出してこれ
を当該バツフア74に出力する。
【0047】同様に、選択スイツチ69〜71もそれぞ
れ受信シンボル群S49〜S51に含まれるパイロツト
シンボルPと情報シンボルIとを分離するスイツチであ
り、接続状態を切り換えることによりパイロツトシンボ
ルPのみからなるシンボル群S53〜S55を抽出して
これを重み係数算出部72に出力すると共に、情報シン
ボルIのみからなるシンボル群S57〜S59を抽出し
てこれをバツフア75〜77に出力する。
【0048】バツフア74〜77はそれぞれフアースト
イン・フアーストアウト・バツフアによつて構成されて
おり、入力されるシンボル群S56〜S59の各シンボ
ルをそれぞれ順に内部の記憶領域に記憶し、後述する重
み係数算出部72の信号出力タイミングに合わせてその
記憶したシンボル群S56〜S59を順に読み出して乗
算器78〜81に出力する。
【0049】一方、重み係数算出部72は、送信側で情
報シンボル群S6に対して挿入したパイロツトシンボル
Pと等しいシンボルによつて構成されるシンボル群S6
0をパイロツトシンボル発生回路73から受け、当該シ
ンボル群S60と受信したパイロツトシンボルPからな
るシンボル群S52〜S55とに基づいて所定の演算処
理を行うことにより、シンボル群S56〜S59の信号
対干渉波電力比CIRが最大となる(すなわち干渉波成
分が最小となる)ような重み係数S64を算出し、これ
をそれぞれ乗算器78〜81に出力する。因みに、この
重み係数算出部72によつて算出される重み係数S61
〜S64は複素数からなる係数である。またこの重み係
数算出部72では、シンボル群毎にこの重み係数S61
〜S64を算出する。
【0050】乗算器78〜81は、この重み係数S61
〜S64と、当該重み係数S61〜S64の出力タイミ
ングに同期してバツフア74〜77から出力されるシン
ボル群S56〜S59とをそれぞれシンボル単位で複素
乗算することにより、当該シンボル群S56〜S59に
含まれる干渉波成分を除去し、その結果得られるシンボ
ル群S65〜S68をそれぞれ加算器82に出力する。
【0051】加算器82はこのようにして算出されたシ
ンボル群S65〜S68を各シンボルの同期を取つて加
算することにより4つのアンテナ44A〜44Dによつ
てダイバーシチ受信した信号成分を合成し、その結果得
られる受信情報シンボル群S69を復調回路83に出力
する。
【0052】復調回路83は、受信情報シンボル群S6
9に対してそれぞれ所定の復調処理(すなわち送信側で
行つた変調方式に対応した復調処理であつて、例えばQ
PSK変調や8PSK変調、或いは16QAM変調や64Q
AM変調に対応した復調処理)を施すことにより、当該
受信情報シンボル群S69から符号化ビツト群S70を
取り出し、これを後段のスロツト連結処理回路31に出
力する。
【0053】スロツト連結処理回路31は、スロツト単
位で断片的に得られる符号化ビツト群S70を連続信号
となるように連結する回路であり、後段のデインターリ
ーブバツフア32の記憶容量分だけ符号化ビツト群S7
0が蓄積したら当該符号化ビツト群S70を連結し、そ
の結果得られる符号化ビツト系列S71をデインターリ
ーブバツフア32に出力する。
【0054】デインターリーブバツフア32は複数スロ
ツト分の記憶容量を有しており、供給される符号化ビツ
ト系列S71を順次内部の記憶領域に格納した後、送信
装置41のインターリーブバツフア6で行つた並び換え
と逆の手順で当該符号化ビツト系列S71の順番を並び
換えることにより元の並び順に戻し、その結果得られる
符号化ビツト系列を上述した受信ビツトストリームS3
2としてビタビ復号化回路20に出力する。
【0055】ビタビ復号化回路20は軟判定ビタビ復号
化回路からなり、入力される符号化ビツト系列S32に
対して最尤系列推定を行うことにより送信された情報ビ
ツト系列S72を復元する。この場合、前段の乗算器7
8〜81においてシンボル群S56〜S59に対してそ
れぞれ重み係数S61〜S64を乗算することにより各
シンボル群S56〜S59に含まれる干渉波成分を除去
し、これを合成することにより干渉波成分を除去した受
信情報シンボル群S69を生成している。このためビタ
ビ復号化回路20に入力される符号化ビツト系列S32
も干渉波成分が除去されている。従つてこのような符号
化ビツト系列S32をビタビ復号化回路20に入力すれ
ば、ビタビ復号化回路20では干渉波の影響を受けずに
正確に最尤系列推定を行うことができ、情報ビツト系列
S72を一段と正確に復元することができる。
【0056】(1−4)重み係数算出部の構成 (1−4−1)回路構成 図10に示すように、重み係数算出部72は、受信した
パイロツトシンボルPからなるシンボル群S52〜S5
5と実際に送信されたパイロツトシンボルPからなるシ
ンボル群S60とに基づいて各シンボル群間の期待値d
0 〜d3 及びe00〜e33を算出する期待値算出部90
と、当該期待値算出部90によつて算出された期待値d
0 〜d3 及びe00〜e33に基づいて所定の演算処理を行
うことにより重み係数S61〜S64を算出する計算部
91とによつて構成される。
【0057】期待値算出部90においては、まず受信し
たシンボル群S52を乗算器92A〜92Eにそれぞれ
入力するようになされている。この乗算器92A〜92
Eに対しては複素乗算の対象としてシンボル群S60、
S52、S53、S54又はS55がそれぞれ入力され
ており、当該乗算器92A〜92Eはシンボル群S52
の共役値とシンボル群S60、S52、S53、S54
又はS55をそれぞれ複素乗算するようになされている
(図中示す「*」は共役値を示す)。
【0058】すなわち乗算器92Aはシンボル群S52
の各シンボルの共役値とシンボル群S60の各シンボル
とをシンボル毎に順に複素乗算し、乗算器92Bはシン
ボル群S52の各シンボルの共役値とシンボル群S52
の各シンボルとをシンボル毎に順に複素乗算し、乗算器
92Cはシンボル群S52の各シンボルの共役値とシン
ボル群S53の各シンボルとをシンボル毎に順に複素乗
算し、乗算器92Dはシンボル群S52の各シンボルの
共役値とシンボル群S54の各シンボルとをシンボル毎
に順に複素乗算し、乗算器92Eはシンボル群S52の
各シンボルの共役値とシンボル群S55の各シンボルと
をシンボル毎に順に複素乗算する。
【0059】乗算器92A〜92Eの各乗算結果はそれ
ぞれ累積加算器93A〜93Eに入力され、ここで要素
毎に累積加算されることにより積分される。1つのシン
ボル群を構成する全てのシンボルの乗算結果を累積加算
(積分)すると、累積加算回路93A〜93Eはその積
分結果をそれぞれ期待値d0 、e00、e10、e20又はe
30として計算部91に出力する。
【0060】同様に期待値算出部90は受信したシンボ
ル群S53を乗算器94A〜94Eにそれぞれ入力す
る。この乗算器94A〜94Eには複素乗算の対象とし
てシンボル群S60、S52、S53、S54又はS5
5がそれぞれ入力されており、当該乗算器94A〜94
Eはシンボル群S53の共役値とシンボル群S60、S
52、S53、S54又はS55をそれぞれ複素乗算す
る。
【0061】すなわち乗算器94Aはシンボル群S53
の各シンボルの共役値とシンボル群S60の各シンボル
とをシンボル毎に順に複素乗算し、乗算器94Bはシン
ボル群S53の各シンボルの共役値とシンボル群S52
の各シンボルとをシンボル毎に順に複素乗算し、乗算器
94Cはシンボル群S53の各シンボルの共役値とシン
ボル群S53の各シンボルとをシンボル毎に順に複素乗
算し、乗算器94Dはシンボル群S53の各シンボルの
共役値とシンボル群S54の各シンボルとをシンボル毎
に順に複素乗算し、乗算器94Eはシンボル群S53の
各シンボルの共役値とシンボル群S55の各シンボルと
をシンボル毎に順に複素乗算する。
【0062】乗算器94A〜94Eの各乗算結果はそれ
ぞれ累積加算器95A〜95Eに入力され、ここで要素
毎に累積加算されることにより積分される。1つのシン
ボル群を構成する全てのシンボルの乗算結果を累積加算
(積分)すると、累積加算回路95A〜95Eはその積
分結果をそれぞれ期待値d1 、e01、e11、e21又はe
31として計算部91に出力する。
【0063】以下同様にして、重み係数算出部72にお
いては、乗算器96A〜96Eによつてシンボル群S5
4の共役値とシンボル群S60、S52、S53、S5
4又はS55をそれぞれ複素乗算し、その乗算結果を累
積加算回路97A〜97Eによつて累積加算することに
より期待値d2 、e02、e12、e22又はe32を算出し、
これを計算部91に入力する。また重み係数算出部72
においては、乗算器98A〜98Eによつてシンボル群
S55の共役値とシンボル群S60、S52、S53、
S54又はS55をそれぞれ複素乗算し、その乗算結果
を累積加算回路99A〜99Eによつて累積加算するこ
とにより期待値d3 、e03、e13、e23又はe33を算出
し、これを計算部91に入力する。
【0064】計算部91は、このようにして期待値算出
部90によつて算出した期待値d0〜d3 及びe00〜e3
3に基づいて所定の演算処理を行うことにより重み係数
S61〜S64を算出するようになされている。具体的
には、計算部91は、期待値d0 〜d3 及びe00〜e33
を、次式
【0065】
【数1】
【0066】に示す行列式に代入し、Gauss 法やLU法
或いはGauss-Jordan法等の数学的手法を用いてこの行列
式を解き、複素変数W0 〜W3 を算出する。そして計算
部91はこの算出した複素変数W0 〜W3 をそれぞれ重
み係数S61〜S64として出力する。
【0067】(1−4−2)重み係数算出部の重み係数
算出手順 ここで上述したような構成の重み係数算出部72の重み
係数算出手順を図11に示すフローチヤートを用いて説
明する。但し、ここでは受信したシンボル群S52のシ
ンボルをP0 、シンボル群S53のシンボルをP1 、シ
ンボル群S54のシンボルをP2 、シンボル群S55の
シンボルをP3 とし、送信されたパイロツトシンボルに
相当するシンボル群S60のシンボルをPd とする。
【0068】まず重み係数算出部72においては、ステ
ツプSP1から入つたステツプSP2において受信した
シンボルP0 〜P3 どうしの乗算値Xijをシンボル毎に
求めると共に、受信したシンボルP0 〜P3 と送信され
たシンボルPd との乗算値Yj をシンボル毎に求める。
その乗算の際には、重み係数算出部72は、一方のシン
ボルについて共役値を求め、これを他方のシンボルに乗
算することにより乗算値Xij及びYj を求めるようにな
されている。すなわち重み係数算出部72は、変数i及
びjをそれぞれi=0〜3、j=0〜3として、次式
【0069】
【数2】
【0070】に示す演算を順に行うことにより全ての組
み合わせに関して乗算値Xijを算出すると共に、次式
【0071】
【数3】
【0072】に示す演算を順に行うことにより全ての組
み合わせに関して乗算値Yj を算出する。但し、(2)
式及び(3)式に示す「*」は共役値であることを示
す。
【0073】次のステツプSP3においては、重み係数
算出部72は、シンボル群のシンボル数をkとし(すな
わち1スロツトに含まれるパイロツトシンボル数をkと
する)、k個分の乗算値Xijをそれぞれ要素毎に加算し
て期待値eijを算出すると共に、k個分の乗算値Yj を
それぞれ要素毎に加算して期待値dj を算出する。すな
わち重み係数算出部72は、乗算値Xijを、次式
【0074】
【数4】
【0075】に示すように要素毎に加算して期待値eij
を求めると共に、乗算値Yj を次式
【0076】
【数5】
【0077】に示すように要素毎に加算して期待値dj
を求める。これによりシンボル群S52〜S55及びS
60の各組み合わせ毎の期待値d0 〜d3 及びe00〜e
33が算出される。
【0078】次のステツプSP4においては、重み係数
算出部72は、この算出した各期待値d0 〜d3 及びe
00〜e33を上述した(1)式に示す行列式に代入し、そ
の行列式を解くことにより重み係数W0 〜W3 を算出す
る。そして重み係数算出72はこの算出した重み係数W
0 〜W3 をそれぞれ重み係数S61〜S64として出力
する。この処理が終えると、重み係数算出部72は次の
ステツプSP5に移つて処理を終了する。因みに、重み
係数算出部72は、この図11に示した重み係数算出手
順を、1スロツト分の受信信号を得ることによつてシン
ボル群S52〜S55が入力される度に行い、スロツト
毎に重み係数W0 〜W3 を算出する。
【0079】(1−4−3)重み係数算出の原理 ここで、上述したような期待値d0 〜d3 及びe00〜e
33を(1)式に示す行列式に代入してこれを解くことに
より各シンボル群S56〜S59に含まれる干渉波成分
を最小にできる重み係数W0 〜W3 を算出し得る原理に
ついて説明する。
【0080】まずアンテナ素子数がK本である場合を想
定する。またそれぞれのアンテナ素子には(M+1)本
の信号波skm(t) が到着し、そのうちのsk0(t) が希望
波、残りのsk1(t) 〜skm(t) が干渉波であるものとす
る。また各アンテナ素子で受信される信号には、ホワイ
トノイズが加算されているものとする。このような条件
のもとで、各アンテナ素子で受信された信号を合成した
受信信号の電圧y(t)は、次に説明するように表せる。
【0081】まずK番目のアンテナ素子に到着した(M
+1)本の信号波のうちのm番目の信号波をskm(t) 、
k番目のアンテナ素子に加算されるホワイトノイズをn
k (t) とすると、k番目のアンテナ素子において受信さ
れる信号xk (t) は、次式
【0082】
【数6】
【0083】に示すように表せる。またこの各信号xk
(t) にそれぞれ重み係数Wk を掛け合わせたものを足し
合わせると、受信信号y(t) となることから、当該受信
信号y(t) は、次式
【0084】
【数7】
【0085】に示すように表される。
【0086】ここで本来受信するべき理想信号をd(t)
とすると、この理想信号d(t) と実際に受信された受信
信号y(t) との平均二乗誤差MSEは、次式
【0087】
【数8】
【0088】によつて表される。但し、この(8)式に
示すE〔x〕はxの期待値(すなわち時間平均値)を表
している。また各変数d(t) 、y(t) 及びWk はそれぞ
れ複素数である。
【0089】ところで(8)式から平均二乗誤差MSE
の値が小さければ小さいほど、受信信号y(t) が理想信
号d(t) に近いことが分かる。従つて平均二乗誤差MS
Eが最小になるように重み係数Wk を設定することによ
り、干渉波成分を最大限に除去し得ることが分かる。平
均二乗誤差MSEを最小にする重み係数Wk を求める場
合には、まず平均二乗誤差MSEを重み係数Wk で偏微
分し、その偏微分した平均二乗誤差MSEの値が「0」
となるような重み係数Wk 、すなわち平均二乗誤差MS
Eが極小値となるような重み係数Wk を探せば良いこと
になる。
【0090】重み係数Wk は複素数であることから、当
該重み係数Wk を、次式
【0091】
【数9】
【0092】に示すように表すと、平均二乗誤差MSE
を重み係数Wk で偏微分した結果は、次式
【0093】
【数10】
【0094】に示すように表せる。平均二乗誤差MSE
が極小値となる重み係数Wk を求めれば良いので、この
偏微分値が、次式
【0095】
【数11】
【0096】に示すような関係となる重み係数Wk を求
めれば、それが干渉波成分を最も低減し得る重み係数W
k となる。
【0097】ここでアンテナ素子数を「4」とすると、
変数k=0〜3となるので、この(11)式に基づいて、
次式
【0098】
【数12】
【0099】
【数13】
【0100】
【数14】
【0101】
【数15】
【0102】に示す4元の連立方程式が得られる。とこ
ろで(12)式〜(15)式に示す方程式は所定の数学的手
法を用いて展開すると、次式
【0103】
【数16】
【0104】
【数17】
【0105】
【数18】
【0106】
【数19】
【0107】に示すように変形し得る。この(16)式〜
(19)式に示す方程式を行列式として表せば、次式
【0108】
【数20】
【0109】に示すように表せる。従つてこの(20)式
から次式
【0110】
【数21】
【0111】に示す行列式を得ることができ、当該(2
1)式から重み係数W0 〜W3 を解けば、干渉波成分を
最も低減できる重み係数W0 〜W3 を得ることができ
る。
【0112】ところで(21)式の左辺にある期待値E
〔xi (t) xj * (t) 〕はそれぞれ受信した信号どうし
の期待値であり、上述した(1)式の期待値e00〜e33
に相当している。同様に(21)式の右辺にある期待値E
〔d(t) xj * (t) 〕はそれぞれ受信したい信号と実際
に受信した信号との期待値であり、上述した(1)式の
期待値d0 〜d3 に相当している。さらに重み係数W0
〜W3 は(1)式で求めたい重み係数W0 〜W3 に相当
しているので、結局、重み係数算出部72においては
(1)式に示す行列式に基づいて重み係数W0 〜W3 を
求めれば、干渉波成分を最小にできる、すなわち干渉波
成分を最大限に除去し得る重み係数W0 〜W3 を得るこ
とができる。
【0113】(1−5)復調回路の構成 続いてこの項では復調回路83の構成について説明す
る。この復調回路83は、送信側においては所定の変調
方式に応じて符号化ビツトの数ビツトをシンボルに割り
当てたがその処理とは逆の処理を行うことにより符号化
ビツトを復元する。この復調回路83は、送信側で行う
変調方式に応じてその構成が変更されるので、ここでは
変調方式毎にその構成を説明する。
【0114】(1−5−1)QPSK変調に対応した復
調回路の構成 送信側で行う変調方式がQPSK変調の場合には、復調
回路83は、図12に示すように構成され、受信情報シ
ンボル群S69として受けた各シンボルのI成分及びQ
成分をそれぞれそのまま第1及び第2の軟判定ビツト
(Soft DecisionBit )b1、b2として取り出し、当
該第1及び第2の軟判定ビツトb1、b2を復元した符
号化ビツト群S70として出力するようになされてい
る。
【0115】(1−5−2)8PSK変調に対応した復
調回路の構成 送信側で行う変調方式が8PSK変調の場合には、復調
回路83は、図13に示すように構成され、受信情報シ
ンボル群S69として受けた各シンボルのI成分及びQ
成分をそれぞれそのまま第1及び第2の軟判定ビツトb
1、b2として取り出すと共に、当該I成分及びQ成分
に対して所定の演算処理を施すことにより第3の軟判定
ビツトb3を取り出すようになされており、その取り出
した第1、第2及び第3の軟判定ビツトb1、b2及び
b3を復元した符号化ビツト群S70として出力するよ
うになされている。
【0116】この復調回路83においては、第3の軟判
定ビツトb3を取り出す場合、まずI成分及びQ成分を
それぞれ絶対値回路100、101に入力する。絶対値
回路100、101はそれぞれI成分の絶対値S80、
Q成分の絶対値S81を求め、これを減算器102に出
力する。減算器102はこのI成分の絶対値S80から
Q成分の絶対値S81を減算し、その差分値S82を演
算回路103に出力する。演算回路103はI成分とQ
成分の差分値S82を例えば1/√2 倍し、その演算結果
を第3の軟判定ビツトb3として出力する。かくしてこ
の復調回路83においては、このような処理により第
1、第2及び第3の軟判定ビツトb1、b2及びb3を
簡易な構成で容易に得ることができる。
【0117】(1−5−3)16QAM変調に対応した復
調回路の構成 送信側で行う変調方式が16QAM変調の場合には、復調
回路83は、図14に示すように構成され、受信情報シ
ンボル群S69として受けた各シンボルのI成分及びQ
成分をそれぞれそのまま第1及び第2の軟判定ビツトb
1、b2として取り出すと共に、当該I成分及びQ成分
に対して所定の演算処理を施すことにより第3及び第4
の軟判定ビツトb3、b4を取り出すようになされてお
り、その取り出した第1、第2、第3及び第4の軟判定
ビツトb1〜b4を復元した符号化ビツト群S70とし
て出力するようになされている。
【0118】この復調回路83においては、第3及び第
4の軟判定ビツトb3、b4を取り出す場合、まずI成
分及びQ成分をそれぞれ絶対値回路105、106に入
力する。絶対値回路105、106はそれぞれI成分の
絶対値S85、Q成分の絶対値S86を求め、これをそ
れぞれ減算器107、108に出力する。減算器107
には信号レベルの判定閾値S87として例えば値「√(2
/5) 」が入力されており、当該減算器107はI成分の
絶対値S85から判定閾値S87を減算し、その演算結
果を第3の軟判定ビツトb3として出力する。同様に、
減算器108には信号レベルの判定閾値S87が入力さ
れており、当該減算器108はQ成分の絶対値S86か
ら判定閾値S87を減算し、その演算結果を第4の軟判
定ビツトb4として出力する。
【0119】このようにこの復調回路83では、I成分
及びQ成分の値をそのまま第1及び第2の軟判定ビツト
b1、b2とし、第3の軟判定ビツトb3に関してはI
成分の絶対値S85から判定閾値S87を減算すること
によつて求め、第4の軟判定ビツトb4に関してはQ成
分の絶対値S86から判定閾値S87を減算することに
よつて求めるようにしたことにより、簡易な構成で容易
に第1、第2、第3及び第4の軟判定ビツトb1〜b4
を得ることができる。
【0120】(1−5−4)64QAM変調に対応した復
調回路の構成 送信側で行う変調方式が64QAM変調の場合には、復調
回路83は、図15に示すように構成され、受信情報シ
ンボル群S69として受けた各シンボルのI成分及びQ
成分をそれぞれそのまま第1及び第2の軟判定ビツトb
1、b2として取り出すと共に、当該I成分及びQ成分
に対して所定の演算処理を施すことにより第3、第4、
第5及び第6の軟判定ビツトb3〜b6を取り出すよう
になされており、その取り出した第1ないし第6の軟判
定ビツトb1〜b6を復元した符号化ビツト群S70と
して出力するようになされている。
【0121】この復調回路83においては、第3ないし
第6の軟判定ビツトb3〜b6を取り出す場合、まずI
成分及びQ成分をそれぞれ絶対値回路110、111に
入力する。絶対値回路110、111はそれぞれI成分
の絶対値S90、Q成分の絶対値S91を求め、これを
それぞれ減算器112、113に出力する。減算器11
2には信号レベルの第1の判定閾値S92として例えば
値「√(8/21)」が入力されており、当該減算器112は
I成分の絶対値S90から第1の判定閾値S92を減算
し、その演算結果を第3の軟判定ビツトb3として出力
すると共に、当該演算結果を絶対値回路114に出力す
る。同様に、減算器113には第1の判定閾値S92が
入力されており、当該減算器113はQ成分の絶対値S
91から第1の判定閾値S92を減算し、その演算結果
を第4の軟判定ビツトb4として出力すると共に、当該
演算結果を絶対値回路115に出力する。
【0122】絶対値回路114、115はそれぞれ第3
の軟判定ビツトb3の絶対値S93、第4の軟判定ビツ
トb4の絶対値S94を求め、これをそれぞれ減算器1
16、117に出力する。減算器116には信号レベル
の第2の判定閾値S95として例えば値「√(2/21)」が
入力されており、当該減算器116は第3の軟判定ビツ
トb3の絶対値S93から第2の判定閾値S95を減算
し、その演算結果を第5の軟判定ビツトb5として出力
する。同様に、減算器117には第2の判定閾値S95
が入力されており、当該減算器117は第4の軟判定ビ
ツトb4の絶対値S94から第2の判定閾値S95を減
算し、その演算結果を第6の軟判定ビツトb6として出
力する。
【0123】このようにこの復調回路83では、I成分
及びQ成分の値をそのまま第1及び第2の軟判定ビツト
b1、b2とし、第3の軟判定ビツトb3に関してはI
成分の絶対値S90から第1の判定閾値S92を減算す
ることによつて求め、第4の軟判定ビツトb4に関して
はQ成分の絶対値S91から第1の判定閾値S92を減
算することによつて求め、第5の軟判定ビツトb5に関
しては第3の軟判定ビツトb3の絶対値S93から第2
の判定閾値S95を減算することによつて求め、第6の
軟判定ビツトb6に関しては第4の軟判定ビツトb4の
絶対値S94から第2の判定閾値S95を減算すること
によつて求めるようにしたことにより、簡易な構成で容
易に第1ないし第6の軟判定ビツトb1〜b6を得るこ
とができる。
【0124】(1−6)動作及び効果 以上の構成において、受信装置42の場合には、4つの
アンテナ44A〜44Dによつて送信装置41からの送
信信号S30を独立に受信し、その結果得られる受信信
号S40〜S43をそれぞれ受信信号処理部45に入力
する。受信信号処理部45はこれらの受信信号S40〜
S43にそれぞれ所定の受信処理を施すことにより当該
受信信号S40〜S43から受信シンボル群S44〜S
47を取り出した後、その受信シンボル群S44〜S4
7に対してそれぞれ高速フーリエ変換を施すことにより
各シンボルが時間軸上に並ぶ受信シンボル群S48〜S
51を取り出す。
【0125】そして受信信号処理部45は情報シンボル
IとパイロツトシンボルPとからなる受信シンボル群S
48〜S51から情報シンボルIを取り出し、その情報
シンボルIのみからなるシンボル群S65〜S68を加
算器82によつて加算して合成することにより受信情報
シンボル群S69を得、その受信情報シンボル群S69
に復調処理及び復号化処理を施して情報ビツト系列S7
2を復元する。このようにしてこの受信装置42では、
複数のアンテナ44A〜44Dによつて受信した信号成
分を加算することによつてダイバーシチ受信を行うこと
により、フエージングによる受信電力の落ち込みを回避
して良好に通信を行うことができる。
【0126】ところで通信相手の送信信号S30と同じ
周波数チヤネルを使用して送信された送信信号S31が
存在すると、アンテナ44A〜44Dはこの送信信号S
31も干渉波として受信することになる。この干渉波成
分は情報シンボルIの信号成分に加えられ、通常の受信
装置であればこの干渉波成分によつて良好に情報ビツト
系列を復元し得なくなる。
【0127】しかしながらこの受信装置42の場合に
は、この干渉波成分を除去するような重み係数S61〜
S64を受信シンボル群S48〜S51から抽出したパ
イロツトシンボルPを基準にして求め、この重み係数S
61〜S64をそれぞれ情報シンボルIのシンボル群S
56〜S59に乗算することにより当該情報シンボルI
のシンボル群S56〜S59に含まれる干渉波成分を除
去している。これによりこの受信装置42の場合には、
干渉波を受信したとしてもその干渉波成分を除去し得る
ので、情報ビツト系列S72を正確に復元することがで
きる。
【0128】重み係数S61〜S64を算出する場合に
は、それぞれのアンテナ44A〜44Dによつて受信し
た受信シンボル群S48〜S51からパイロツトシンボ
ルPを抽出し、そのパイロツトシンボルPのみからなる
シンボル群S52〜S55をそれぞれ重み係数算出部7
2に入力する。重み係数算出部72はこの受信したパイ
ロツトシンボルPの他にも送信側で挿入したパイロツト
シンボルPそのものをパイロツトシンボル発生回路73
から受け、これらパイロツトシンボルPどうしの期待値
を全ての組み合わせで算出する。すなわち重み係数算出
部72は、受信したパイロツトシンボルPどうしの期待
値e00〜e33を算出すると共に、受信したパイロツトシ
ンボルPと実際に送信されたパイロツトシンボルP(す
なわち受信したい理想のパイロツトシンボル)との期待
値d0 〜d3 を算出する。そして重み係数算出部72は
これらの期待値e00〜e33及びd0 〜d3 を基に(1)
式に示すような連立方程式を解いて重み係数W0 〜W3
を算出し、これを重み係数S61〜S64として出力す
る。
【0129】このようにして情報シンボルIの合間に挿
入されたパイロツトシンボルPから期待値e00〜e33及
びd0 〜d3 を算出し、その期待値e00〜e33及びd0
〜d3 を基にした演算により重み係数S61〜S64を
算出するようにしたことにより、この受信装置42の場
合には、演算処理による簡単な処理で重み係数S61〜
S64を算出し得、簡易な構成で容易に重み係数S61
〜S64を算出し得る。
【0130】またこの重み係数算出の原理は、上述した
説明からも分かるように受信したパイロツトシンボルP
に重畳されている干渉波成分を期待値というパラメータ
によつて把握することである。このためこの無線通信シ
ステム40では、送信する際に、パイロツトシンボルP
を情報シンボルIの先頭に付けるのではなく、当該パイ
ロツトシンボルPを情報シンボルIの合間に挿入してい
る。これにより受信側では、干渉波の影響をスロツト全
体にわたつてほぼ均一に把握し得、干渉波を除去する重
み係数S61〜S64をより正確に算出することができ
る。
【0131】以上の構成によれば、送信側ではパイロツ
トシンボルPを情報シンボルIの合間に挿入してなる送
信シンボルS35を送信し、受信側では複数のアンテナ
44A〜44Dによつて受信した受信シンボルS48〜
S51からそれぞれパイロツトシンボルPを抽出し、当
該パイロツトシンボルPを基に干渉波成分を最小にする
重み係数S61〜S64を算出してこれを受信した情報
シンボルS56〜S59に乗算するようにしたことによ
り、干渉波を受信した場合でも、受信した情報シンボル
S56〜S59から干渉波成分を除去し得、かくして送
信された情報ビツト系列S72を正確に復元することが
できる。
【0132】(2)第2の実施の形態 上述の第1の実施の形態では、受信情報シンボル群S6
9から単に符号化ビツト群S70を復元するだけの構成
を説明したが、この第2の実施の形態においては、復元
した符号化ビツト群S70に対して伝送路の信頼性を反
映させる構成の復調回路について説明する。
【0133】図16において、120は全体として第2
の実施の形態による復調部を示し、上述した第1の実施
の形態で説明した復調回路83に加えて、信頼性算出回
路121、バツフア122及び乗算器123が新たに設
けられている。この復調部120においては、まず加算
器82から出力される受信情報シンボル群S69を復調
回路83と信頼性算出回路121に入力するようになさ
れている。
【0134】復調回路83は第1の実施の形態で説明し
たもの同じ回路であり、入力される受信情報シンボル群
S69に所定の復調処理を施して当該受信情報シンボル
群S69から符号化ビツト群S70を復元し、これを後
段のバツフア122に出力する。バツフア122はフア
ーストイン・フアーストアウト・バツフアによつて構成
されており、入力される符号化ビツト群S70の各軟判
定ビツトを順に内部の記憶領域に格納すると共に、その
記憶した各軟判定ビツトを後述する信頼性算出回路12
1の信号出力タイミングに同期して順に読み出して、後
段の乗算器123に出力する。
【0135】信頼性算出回路121は、入力される受信
情報シンボル群S69に基づいて、当該受信情報シンボ
ル群S69のノイズ電力を算出し、この逆数値を受信情
報シンボル群S69が送られてきたときの伝送路の信頼
性を示す信頼性係数S100として乗算器123に出力
する。乗算器123は、バツフア122から読み出され
た符号化ビツト群S70の各軟判定ビツトに対して信頼
性係数S100をビツト単位で乗算し、その結果得られ
る符号化ビツト群S101を後段のスロツト連結処理回
路31に出力する。因みに、信頼性係数S100はノイ
ズ電力の逆数値であることから、信頼性係数S100が
乗算された後の符号化ビツト群S101の信号レベルは
受信情報シンボル群S69が送られてきたときの伝送路
の信号対雑音電力比S/Nに応じたレベルとなる。
【0136】このようにしてこの復調部120では、受
信情報シンボル群S69が送られてきたときの伝送路の
信頼性を算出し、その信頼性を示す信頼性係数S100
を符号化ビツト群S70の各軟判定ビツトに乗算するよ
うにしたことにより、当該符号化ビツト群S70の各ビ
ツトの信号レベルを伝送路の信頼性に応じたレベルに調
整し得、符号化ビツト群S70に伝送路の信頼性を反映
し得る。従つてこのように伝送路の信頼性が信号レベル
に反映された符号化ビツト群S101を後段のビタビ復
号化回路20に入力して復号化処理を行えば、ビタビ復
号化回路20では、伝送路の信頼性を加味した上で最尤
系列推定を行うことができ、一段と正確に情報ビツト系
列S72を復元することができる。
【0137】ここで信頼性算出回路121の構成を図1
7に示す。この図17に示すように、信頼性算出回路1
21においては、加算器82から供給される受信情報シ
ンボル群S69を減算器125及び仮判定回路126に
入力するようになされている。仮判定回路126は受信
情報シンボル群S69として入力される各シンボルがど
の信号点配置に位置するものか判定し、その判定位置を
示すシンボルを判定シンボルS102として出力する。
例えば送信側の変調方式がQPSK変調の場合には、受
信したシンボルが図3に示した信号点配置のうちいずれ
に相当するものであるか判定し、その判定位置を示すシ
ンボルを出力する。同様に、送信側の変調方式が8PS
K変調や16QAM変調或いは64QAM変調の場合には、
受信したシンボルが図4、図5又は図6に示した信号点
配置のうちいずれに相当するものであるか判定し、その
判定位置を示すシンボルを出力する。なお、仮判定回路
126は、受信したシンボルから最も近い位置のシンボ
ルを判定シンボルS102として出力する。
【0138】減算器125は受信情報シンボル群S69
として入力されたシンボルから仮判定回路126から出
力される判定シンボルS102を順に減算し、その減算
値S103を二乗回路126に出力する。なお、判定シ
ンボルS102は本来受信するべきシンボルであるの
で、減算器125から出力される減算値S103は受信
したシンボルに重畳されたノイズ成分を示している。
【0139】二乗回路126は入力される減算値S10
3を順に二乗することにより各シンボルのノイズ電力を
算出し、これをシンボル当たりのノイズ電力S104と
して累積加算器127に出力する。累積加算器127は
このノイズ電力S104を1シンボル群のシンボル数分
だけ累積加算し(すなわち1スロツト分累積加算す
る)、その結果得られる1スロツト分のノイズ電力S1
05を逆数算出回路128に出力する。かくして逆算出
回路128によつてこのノイズ電力S105の逆数値を
算出して出力することにより、この信頼性算出回路12
1では、信頼性係数S100を算出するようになされて
いる。
【0140】以上の構成において、この第2の実施の形
態による復調部120では、受信した受信情報シンボル
群S69から当該受信情報シンボル群S69に重畳され
ているノイズ成分の電力S105を算出し、このノイズ
電力S105の逆数値を当該受信情報シンボル群S69
が送られてきたときの伝送路の信頼性を示す係数として
算出する。そして復調部120では、この信頼性を示す
信頼性係数S100を受信情報シンボル群S69から復
元した符号化ビツト群S70の各ビツトに乗算すること
により、当該符号化ビツト群S70の信号レベルを伝送
路の信頼性に応じたレベルに調整する。
【0141】このように伝送路の信頼性に応じた信号レ
ベルに調整された符号化ビツト群S101を後段のビタ
ビ復号化回路20で復号化すれば、伝送路の信頼性を加
味した上で最尤系列推定を行うことができ、一段と正確
に情報ビツト系列S72を復元することができる。
【0142】以上の構成によれば、受信情報シンボル群
S69からノイズ電力を算出して伝送路の信頼性を示す
信頼性係数S100を算出し、これを受信した符号化ビ
ツト群S70に乗算するようにしたことにより、当該符
号化ビツト群S70の信号レベルを伝送路の信頼性に応
じたレベルに調整し得、かくして伝送路の信頼性を加味
した上で最尤系列推定を行い得ることから一段と正確に
情報ビツト系列S72を復元し得る。
【0143】(3)他の実施の形態 (3−1)なお上述の実施の形態においては、情報シン
ボルIにパイロツトシンボルPを挿入して生成した送信
シンボル群S35を逆高速フーリエ変換回路51及び送
信回路52を介して送信し、受信側では受信回路60〜
63及び高速フーリエ変換回路64〜67を介して得た
受信シンボル群S48〜S51から情報シンボルS56
〜S59を抽出した場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、送信シンボル群S35に差動変調を施して
送信し、受信側では受信シンボル群S48〜S51に対
してそれぞれ差動復調を施した後、その受信シンボル群
S48〜S51から情報シンボルS56〜S59を抽出
するようにしても良い。この点について、以下に具体的
に説明する。
【0144】図2との対応部分に同一符号を付して示す
図18において、130は全体として送信装置を示し、
この送信装置130の場合には、パイロツトシンボルP
を挿入した送信シンボル群S35を差動変調回路131
に入力して当該送信シンボル群S35に差動変調を施す
ようになされている。差動変調回路131は、まず送信
シンボル群S35を乗算器132に入力する。この乗算
器132には遅延回路133を介して遅延した1シンボ
ル分前のシンボルS109が入力されており、乗算器1
32はこの1シンボル前のシンボルS109と入力され
た送信シンボル群S35のシンボルとを複素乗算するこ
とにより当該送信シンボル群S35に対して差動変調を
施し、その結果得られる送信シンボル群S110を逆高
速フーリエ変換回路51及び上述した遅延回路133に
出力する。この場合、1シンボル前のシンボルと入力さ
れたシンボルとを複素乗算していることから、送信シン
ボル群S110として出力される各シンボル間の差に実
際のシンボル情報が重畳されることになる。
【0145】かくしてこの送信装置130においては、
このようにして差動変調を施した送信シンボル群S11
0に逆フーリエ変換を施して送信シンボル群S36を生
成し、この送信シンボル群S36に所定の送信処理を施
すことにより送信信号S30を生成してこれを送信する
ようになされている。
【0146】一方、図9との対応部分に同一符号を付し
た図19に示すように、受信装置140においては高速
フーリエ変換回路64〜67の後にそれぞれ差動復調回
路141〜144を設け、この差動復調回路141〜1
44によつて受信シンボル群S48〜S51に対して差
動復調を施し、その結果得られる受信シンボル群S11
5〜S118からそれぞれパイロツトシンボルPと情報
シンボルIを抽出するようになされている。
【0147】図20に示すように、差動復調回路141
においては、高速フーリエ変換回路64から供給される
受信シンボル群S48を遅延回路145及び乗算器14
6に入力するようになされている。乗算器146は、遅
延回路145を介して遅延した1シンボル分前のシンボ
ルS120の共役値と入力される受信シンボル群S48
のシンボルとを複素乗算することにより当該受信シンボ
ル群S48のシンボルに差動復調を施し、その結果得ら
れる受信シンボル群S115を出力する。この場合、1
シンボル前のシンボルの共役値を入力されるシンボルに
複素乗算していることから、複素乗算によつて1つ前の
シンボルとの差分が取られ、その結果、差動復調処理が
行われることになる。因みに、差動復調回路142〜1
44も、この図20に示した差動復調回路141と同様
の構成を有している。
【0148】かくしてこの受信装置140では、差動復
調回路141〜144によつて受信シンボル群S48〜
S51に差動復調を施し、その結果得られる受信シンボ
ル群S115〜S118に第1の実施の形態と同様の処
理を施して送信された情報ビツト系列S72を復元する
ようになされている。
【0149】このようにして送信側で送信シンボルに差
動変調を施し、受信側では受信シンボルに差動復調を施
すようにすると、隣り合うシンボル間の差を取ることに
なるので、伝送路で周波数選択性フエージングが生じた
としても、シンボル間の差を取ることによりその周波数
選択性フエージングによつて受けた変動を小さくし得
る。かくするにつき送信側で差動変調を行い、受信側で
差動復調を行うようにしたことにより、周波数選択性フ
エージングが生じた場合でも、その影響を低減して情報
ビツト系列S72を正確に復元し得る。
【0150】(3−2)また上述の実施の形態において
は、受信装置42に4つのアンテナ44A〜44Dを設
けてダイバーシチ受信した場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、アンテナ数として少なくとも2つ以
上あれば良い。因みに、各アンテナによつて受信した受
信信号に含まれるパイロツトシンボルを基に干渉波成分
を除去する重み係数を算出していることから、アンテナ
数が多ければ多いほど、干渉波成分を精度良く除去し得
ると思われる。また本発明をセルラー無線通信システム
に適用する場合には、アンテナ数としては6本もあれば
十分であり、3〜6本程度が効果的かつ現実的な本数で
あると思われる。なお、セルラー無線通信システムと
は、通信サービスを提供するエリアを所望の大きさのセ
ルに分割して当該セル内にそれぞれ固定無線局としての
基地局を設置し、移動無線局としての通信端末装置は自
分が存在するセル内の基地局と無線通信するようになさ
れた無線通信システムである。
【0151】(3−3)また上述の実施の形態において
は、パイロツトシンボルPを情報シンボルIの合間に等
間隔で挿入した場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、パイロツトシンボルPを間隔的にランダムに挿
入するようにしても良い。要は、情報シンボルIにパイ
ロツトシンボルPを適当に分散させて挿入するようにす
れば上述の場合と同様の効果を得ることができる。
【0152】(3−4)また上述の実施の形態において
は、振幅が「1」で位相が通信毎にランダムとなるパイ
ロツトシンボルPを情報シンボルIの合間に挿入するよ
うにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えば伝搬遅延が少ない環境であつて他の通信と同
期が取れているような環境(具体例を上げれば、本発明
をセルラー無線通信システムに適用し、各基地局間で時
間的な同期が取れている場合)であれば、通信毎に直交
関係にあるパイロツトシンボルを予め決められている挿
入位置に挿入するようにしても良い。このようにしてパ
イロツトシンボルを規定しておけば、単にパイロツトシ
ンボルを通信毎にランダムにする場合に比してパイロツ
トシンボルの数を減らすことができる。
【0153】(3−5)また上述の実施の形態において
は、サブキヤリアの本数を24本とした場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、サブキヤリアの本数とし
てその他の本数であつても良い。
【0154】(3−6)また上述の実施の形態において
は、符号化回路として畳み込み符号化回路5を使用し、
復号化回路としてビタビ復号化回路20を使用した場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、ターボコー
ド等、その他の符号化を行う符号化回路や復号化回路を
適用するようにしても良い。要は、送信側では系列間距
離を大きくするような符号化を使用し、受信側では符号
化ビツト系列を最尤系列推定により復号化するような符
号化/復号化方法を使用すれば、上述の場合と同様の効
果を得ることができる。
【0155】(3−7)また上述の実施の形態において
は、送信シンボルS35を複数のサブキヤリアによつて
構成される周波数チヤネルを使用して送信した場合につ
いて述べた、本発明はこれに限らず、スロツト毎に使用
する周波数チヤネルをランダムに変更する、いわゆる周
波数ホツピングを行うようにしても良い。このように周
波数ホツピングを行うようにすれば、干渉波を受信する
確率を低減し得るので、干渉波の影響を回避する上では
一段と効果的である。
【0156】(3−8)また上述の実施の形態において
は、複数のサブキヤリアに送信対象の情報を分散させて
重畳し、その複数のサブキヤリアを送信する、いわゆる
マルチキヤリア方式の無線通信システムに本発明を適用
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、T
DMA方式等、その他の通信方式であつても、上述のよ
うに受信したパイロツトシンボルを基に干渉波成分を最
小にする重み係数を算出して当該干渉波成分を除去する
ようにすれば、上述の場合と同様の効果を得ることがで
きる。
【0157】要は、受信装置において、情報ビツトから
生成した符号化ビツトに所定の変調処理を施すことによ
り情報シンボルを生成し、当該情報シンボルの合間に受
信側で既知のパイロツトシンボルを挿入することにより
送信シンボルを生成し、当該送信シンボルに所定の送信
処理を施すことにより生成された送信信号を、それぞれ
受信する複数のアンテナ手段と、複数のアンテナ手段で
受信したそれぞれの受信信号からパイロツトシンボルを
抽出し、抽出したそれぞれのパイロツトシンボルを基に
干渉波成分を最小にする重み係数を算出し、当該重み係
数をそれぞれの受信信号から抽出した情報シンボルに乗
算することにより当該情報シンボルに含まれる干渉波成
分を除去した後、当該情報シンボルを合成して受信情報
シンボルを生成し、当該受信情報シンボルに所定の復調
処理を施すことによつて符号化ビツトを復元する受信信
号処理手段と、受信信号処理手段から出力される符号化
ビツトに最尤系列推定を施して情報ビツトを復元する復
号化手段とを設けるようにすれば、上述の場合と同様の
効果を得ることができる。
【0158】同様に、無線通信システムにおいて、情報
ビツトに符号化処理を施して符号化ビツトを生成する符
号化手段と、符号化ビツトに所定の変調処理を施すこと
により情報シンボルを生成する変調手段と、情報シンボ
ルの合間に受信側で既知のパイロツトシンボルを挿入す
ることにより送信シンボルを生成するパイロツトシンボ
ル付加手段と、送信シンボルに所定の送信処理を施すこ
とにより送信信号を生成し、当該送信信号を送信する送
信手段とを送信装置に設けると共に、送信信号をそれぞ
れ受信する複数のアンテナ手段と、複数のアンテナ手段
で受信したそれぞれの受信信号からパイロツトシンボル
を抽出し、抽出したそれぞれのパイロツトシンボルを基
に干渉波成分を最小にする重み係数を算出し、当該重み
係数をそれぞれの受信信号から抽出した情報シンボルに
乗算することにより当該情報シンボルに含まれる干渉波
成分を除去した後、当該情報シンボルを合成して受信情
報シンボルを生成し、当該受信情報シンボルに所定の復
調処理を施すことによつて符号化ビツトを復元する受信
信号処理手段と、受信信号処理手段から出力される符号
化ビツトに最尤系列推定を施して情報ビツトを復元する
復号化手段とを受信装置に設けるようにすれば、上述の
場合と同様の効果を得ることができる。
【0159】さらに同様に、通信方法において、情報ビ
ツトから生成した符号化ビツトに所定の変調処理を施す
ことにより情報シンボルを生成し、当該情報シンボルの
合間に受信側で既知のパイロツトシンボルを挿入するこ
とにより送信シンボルを生成し、当該送信シンボルに所
定の送信処理を施すことにより生成した送信信号を送信
し、受信側では、送信信号をそれぞれ複数のアンテナ手
段で受信し、受信したそれぞれの受信信号からパイロツ
トシンボルを抽出し、抽出したそれぞれのパイロツトシ
ンボルを基に干渉波成分を最小にする重み係数を算出
し、当該重み係数をそれぞれの受信信号から抽出した情
報シンボルに乗算することにより当該情報シンボルに含
まれる干渉波成分を除去した後、当該情報シンボルを合
成して受信情報シンボルを生成し、当該受信情報シンボ
ルに所定の復調処理を施すことによつて符号化ビツトを
復元し、当該符号化ビツトに最尤系列推定を施して情報
ビツトを復元するようにすれば、上述の場合と同様の効
果を得ることができる。
【0160】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、送信側で
挿入したパイロツトシンボルをそれぞれの受信信号から
抽出し、抽出したそれぞれのパイロツトシンボルを基に
干渉波成分を最小にする重み係数を算出し、当該重み係
数をそれぞれの受信信号から抽出した情報シンボルに乗
算することにより当該情報シンボルに含まれる干渉波成
分を除去するようにしたことにより、干渉波を受信した
場合でも、受信信号に含まれる干渉波成分を容易に除去
し得、かくして干渉波の影響を除去して送信された情報
ビツトを正確に復元することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した無線通信システムの構成を示
すブロツク図である。
【図2】本発明を適用した送信装置の構成を示すブロツ
ク図である。
【図3】QPSK変調の原理説明に供する信号点配置図
である。
【図4】8PSK変調の原理説明に供する信号点配置図
である。
【図5】16QAM変調の原理説明に供する信号点配置図
である。
【図6】64QAM変調の原理説明に供する信号点配置図
である。
【図7】パイロツトシンボルの配置説明に供する略線図
である。
【図8】逆フーリエ変換後の送信シンボルの説明に供す
る略線図である。
【図9】本発明を適用した受信装置の構成を示すブロツ
ク図である。
【図10】重み係数算出部の構成を示すブロツク図であ
る。
【図11】重み係数算出部の重み係数算出手順を示すフ
ローチヤートである。
【図12】QPSK変調に対応した復調回路の構成を示
すブロツク図である。
【図13】8PSK変調に対応した復調回路の構成を示
すブロツク図である。
【図14】16QAM変調に対応した復調回路の構成を示
すブロツク図である。
【図15】64QAM変調に対応した復調回路の構成を示
すブロツク図である。
【図16】第2の実施の形態による復調回路の構成を示
すブロツク図である。
【図17】信頼性算出回路の構成を示すブロツク図であ
る。
【図18】他の実施の形態による送信装置の構成を示す
ブロツク図である。
【図19】他の実施の形態による受信装置の構成を示す
ブロツク図である。
【図20】差動復調回路の構成を示すブロツク図であ
る。
【図21】従来の無線通信システムの構成を示すブロツ
ク図である。
【図22】従来の送信装置の構成を示すブロツク図であ
る。
【図23】従来の受信装置の構成を示すブロツク図であ
る。
【図24】従来のパイロツトシンボルの配置説明に供す
る略線図である。
【符号の説明】
1、40……無線通信システム、2、41、46、13
0……送信装置、3、42、140……受信装置、2
A、3A、3B、43、44A〜44D……アンテナ、
4、45……受信信号処理回路、5……畳み込み符号化
回路、6……インターリーブバツフア、7……スロツト
化処理回路、8……変調回路、9、50……パイロツト
シンボル付加回路、10、52……送信回路、20……
ビタビ復号化回路、21、22、60〜63……受信回
路、23、27……伝送路推定回路、24、28……受
信電力測定回路、30、83……復調回路、31……ス
ロツト連結処理回路、32……デインターリーブバツフ
ア、51……逆高速フーリエ変換回路、64〜67……
高速フーリエ変換回路、72……重み係数算出部、73
……パイロツトシンボル発生回路、90……期待値算出
部、91……計算部、120……復調部、121……信
頼性算出回路、131……差動変調回路、141〜14
4……差動復調回路。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報ビツトから生成した符号化ビツトに所
    定の変調処理を施すことにより情報シンボルを生成し、
    当該情報シンボルの合間に受信側で既知のパイロツトシ
    ンボルを挿入することにより送信シンボルを生成し、当
    該送信シンボルに所定の送信処理を施すことにより生成
    された送信信号を、それぞれ受信する複数のアンテナ手
    段と、 上記複数のアンテナ手段で受信したそれぞれの受信信号
    から上記パイロツトシンボルを抽出し、抽出したそれぞ
    れのパイロツトシンボルを基に干渉波成分を最小にする
    重み係数を算出し、当該重み係数をそれぞれの上記受信
    信号から抽出した上記情報シンボルに乗算することによ
    り当該情報シンボルに含まれる干渉波成分を除去した
    後、当該情報シンボルを合成して受信情報シンボルを生
    成し、当該受信情報シンボルに所定の復調処理を施すこ
    とによつて上記符号化ビツトを復元する受信信号処理手
    段と、 上記受信信号処理手段から出力される上記符号化ビツト
    に最尤系列推定を施して上記情報ビツトを復元する復号
    化手段とを具えることを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】上記受信信号処理手段は、 それぞれの上記受信信号から抽出したパイロツトシンボ
    ルと、送信側で挿入したパイロツトシンボルに等しいシ
    ンボルとに基づいて、それぞれのシンボルどうしの期待
    値を算出し、当該期待値を基に干渉波成分を最小にする
    上記重み係数を算出することを特徴とする請求項1に記
    載の受信装置。
  3. 【請求項3】上記受信信号処理手段は、 上記受信情報シンボルから当該受信情報シンボルに含ま
    れるノイズ電力を算出し、当該ノイズ電力を基に伝送路
    の信頼性を示す信頼性係数を算出して上記符号化ビツト
    に乗算することにより当該符号化ビツトの信号レベルに
    伝送路の信頼性を反映することを特徴とする請求項1に
    記載の受信装置。
  4. 【請求項4】上記受信信号処理手段は、 上記送信シンボルが差動変調されている場合、上記受信
    信号からそれぞれ取り出した受信シンボルに差動復調処
    理を施した後、当該受信シンボルからそれぞれ上記パイ
    ロツトシンボルと上記情報シンボルを抽出することを特
    徴とする請求項1に記載の受信装置。
  5. 【請求項5】情報ビツトに符号化処理を施して符号化ビ
    ツトを生成する符号化手段と、 上記符号化ビツトに所定の変調処理を施すことにより情
    報シンボルを生成する変調手段と、 上記情報シンボルの合間に受信側で既知のパイロツトシ
    ンボルを挿入することにより送信シンボルを生成するパ
    イロツトシンボル付加手段と、 上記送信シンボルに所定の送信処理を施すことにより送
    信信号を生成して送信する送信手段とを有する送信装置
    と、 上記送信信号をそれぞれ受信する複数のアンテナ手段
    と、 上記複数のアンテナ手段で受信したそれぞれの受信信号
    から上記パイロツトシンボルを抽出し、抽出したそれぞ
    れのパイロツトシンボルを基に干渉波成分を最小にする
    重み係数を算出し、当該重み係数をそれぞれの上記受信
    信号から抽出した上記情報シンボルに乗算することによ
    り当該情報シンボルに含まれる干渉波成分を除去した
    後、当該情報シンボルを合成して受信情報シンボルを生
    成し、当該受信情報シンボルに所定の復調処理を施すこ
    とによつて上記符号化ビツトを復元する受信信号処理手
    段と、 上記受信信号処理手段から出力される上記符号化ビツト
    に最尤系列推定を施して上記情報ビツトを復元する復号
    化手段とを有する受信装置とを具えることを特徴とする
    無線通信システム。
  6. 【請求項6】上記受信信号処理手段は、 それぞれの上記受信信号から抽出したパイロツトシンボ
    ルと、送信側で挿入したパイロツトシンボルに等しいシ
    ンボルとに基づいて、それぞれのシンボルどうしの期待
    値を算出し、当該期待値を基に干渉波成分を最小にする
    上記重み係数を算出することを特徴とする請求項5に記
    載の無線通信システム。
  7. 【請求項7】上記受信信号処理手段は、 上記受信情報シンボルから当該受信情報シンボルに含ま
    れるノイズ電力を算出し、当該ノイズ電力を基に伝送路
    の信頼性を示す信頼性係数を算出して上記符号化ビツト
    に乗算することにより当該符号化ビツトの信号レベルに
    伝送路の信頼性を反映することを特徴とする請求項5に
    記載の無線通信システム。
  8. 【請求項8】上記送信装置は、 差動変調手段を有し、当該差動変調手段によつて差動変
    調処理を施した上記送信シンボルを上記送信手段を介し
    て送信し、 上記受信装置の上記受信信号処理手段は、 上記受信信号からそれぞれ取り出した受信シンボルに差
    動復調処理を施した後、当該受信シンボルからそれぞれ
    上記パイロツトシンボルと上記情報シンボルを抽出する
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。
  9. 【請求項9】上記パイロツトシンボルは通信毎に異なる
    シンボルであることを特徴とする請求項5に記載の無線
    通信システム。
  10. 【請求項10】上記パイロツトシンボルは通信毎に互い
    に直交関係にあるシンボルであり、当該パイロツトシン
    ボルを予め決められている挿入位置に挿入することを特
    徴とする請求項5に記載の無線通信システム。
  11. 【請求項11】情報ビツトから生成した符号化ビツトに
    所定の変調処理を施すことにより情報シンボルを生成
    し、当該情報シンボルの合間に受信側で既知のパイロツ
    トシンボルを挿入することにより送信シンボルを生成
    し、当該送信シンボルに所定の送信処理を施すことによ
    り生成した送信信号を送信し、 受信側では、上記送信信号をそれぞれ複数のアンテナ手
    段で受信し、受信したそれぞれの受信信号から上記パイ
    ロツトシンボルを抽出し、抽出したそれぞれのパイロツ
    トシンボルを基に干渉波成分を最小にする重み係数を算
    出し、当該重み係数をそれぞれの上記受信信号から抽出
    した上記情報シンボルに乗算することにより当該情報シ
    ンボルに含まれる干渉波成分を除去した後、当該情報シ
    ンボルを合成して受信情報シンボルを生成し、当該受信
    情報シンボルに所定の復調処理を施すことによつて上記
    符号化ビツトを復元し、当該符号化ビツトに最尤系列推
    定を施して上記情報ビツトを復元することを特徴とする
    通信方法。
  12. 【請求項12】それぞれの上記受信信号から抽出したパ
    イロツトシンボルと、送信側で挿入したパイロツトシン
    ボルに等しいシンボルとに基づいて、それぞれのシンボ
    ルどうしの期待値を算出し、当該期待値を基に干渉波成
    分を最小にする上記重み係数を算出することを特徴とす
    る請求項11に記載の通信方法。
  13. 【請求項13】上記受信情報シンボルから当該受信情報
    シンボルに含まれるノイズ電力を算出し、当該ノイズ電
    力を基に伝送路の信頼性を示す信頼性係数を算出して上
    記符号化ビツトに乗算することにより当該符号化ビツト
    の信号レベルに伝送路の信頼性を反映することを特徴と
    する請求項11に記載の通信方法。
  14. 【請求項14】送信側では、上記送信シンボルに差動変
    調処理を施して送信し、 受信側では、上記受信信号からそれぞれ取り出した受信
    シンボルに差動復調処理を施した後、当該受信シンボル
    からそれぞれ上記パイロツトシンボルと上記情報シンボ
    ルを抽出することを特徴とする請求項11に記載の通信
    方法。
  15. 【請求項15】上記パイロツトシンボルは通信毎に異な
    るシンボルであることを特徴とする請求項11に記載の
    通信方法。
  16. 【請求項16】上記パイロツトシンボルは通信毎に互い
    に直交関係にあるシンボルであり、当該パイロツトシン
    ボルを予め決められている挿入位置に挿入することを特
    徴とする請求項11に記載の通信方法。
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