JPH1154869A - 実装基板とそれを用いた電子装置 - Google Patents

実装基板とそれを用いた電子装置

Info

Publication number
JPH1154869A
JPH1154869A JP21346497A JP21346497A JPH1154869A JP H1154869 A JPH1154869 A JP H1154869A JP 21346497 A JP21346497 A JP 21346497A JP 21346497 A JP21346497 A JP 21346497A JP H1154869 A JPH1154869 A JP H1154869A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
holes
signal
substrate
ground
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21346497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3668596B2 (ja
Inventor
Tokuo Nakajo
徳男 中條
Yoshihiko Hayashi
林  良彦
Taku Suga
卓 須賀
Hiromi Murakami
裕美 村上
Masatake Obayashi
正剛 尾林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP21346497A priority Critical patent/JP3668596B2/ja
Publication of JPH1154869A publication Critical patent/JPH1154869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3668596B2 publication Critical patent/JP3668596B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0213Electrical arrangements not otherwise provided for
    • H05K1/0216Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference
    • H05K1/0218Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference by printed shielding conductors, ground planes or power plane
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0213Electrical arrangements not otherwise provided for
    • H05K1/0237High frequency adaptations
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/11Printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
    • H05K1/115Via connections; Lands around holes or via connections

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スルーホールが接続された信号線路が設けら
れた実装基板において、スルーホールでの信号の反射を
抑圧し、伝送信号の波形歪みを防止する。 【解決手段】 基板表面に設けられたマイクロストリッ
プ線路13に接続されたスルーホール14の近傍に、グ
ランドスルーホール21を設け、このスルーホール21
の直径φやスルーホール14からの間隔Lの少なくとも
いずれかを適宜設定することにより、スルーホール14
をマイクロストリップ線路13とインピーダンスマッチ
ングし、マイクロストリップ線路13とスルーホール1
4との接続点での信号反射を効果的に抑圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速信号伝送に適
した実装基板とそれを用いた電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、伝送コストの低廉化などの点
から、伝送路での伝送情報の高密度化が図られ、これと
ともに、伝送速度の高速化が進められてきている。ま
た、パソコンなどにおいても、多機能化が進むにつれ
て、処理を高速化することが必要となり、このため、I
C間の伝送速度を高めることが必要となってきている。
【0003】図7は、例えば、光伝送での中継装置や光
送信装置,光受信装置などに用いられる実装基板の一従
来例を示す要部斜視図であって、1は基板、2はマルチ
プレクサ/デマルチプレクサ 、3は光モジュール、4は
同軸線、5はマイクロストリップ線路、6a,6bは同
軸コネクタ、7は光ファイバである。
【0004】この実装基板は、複数の電気信号を時分割
多重化して光伝送する光伝送装置に用いるものである。
【0005】同図において、基板1上には、マルチプレ
クサ/デマルチプレクサ2と光モジュール3とが搭載さ
れ、これら間が同軸線4によって接続されているが、マ
ルチプレクサ/デマルチプレクサ2の入出力線としての
マイクロストリップ線路5が同軸線4と同軸コネクタ6
aによって接続され、また、同軸線4と光モジュール3
とが同軸コネクタ6bによって接続されている。
【0006】夫々が、例えば、150Mb/secの速度の
複数の電気信号がマルチプレクサ/デマルチプレクサ2
で時分割多重されて1つの、例えば、2.5Gb/secの
電気信号となり、マイクロストリップ線路5及び同軸線
4を伝送されて光モジュール3に供給され、そこで光信
号に変換されて光ファイバ7により伝送される。
【0007】また、光ファイバ7で伝送されてきた光信
号は、光モジュール3で2.5G/secの時分割多重の電
気信号に変換され、同軸線4及びマイクロストリップ線
路5を伝送されてマルチプレクサ/デマルチプレクサ2
に供給され、この電気信号が複数の150Mb/sec の
電気信号に分配される。
【0008】しかし、このようにマルチプレクサ/デマ
ルチプレクサ2と光モジュール3との間を同軸線4を用
いて接続すると、高価な同軸コネクタ6を必要とする。
これを避けるために、従来、これら間をマイクロストリ
ップ線路で接続する方法がある。
【0009】図8はかかる方法を用いた実装基板を示す
要部斜視図であって、1aは表面、1bは裏面、3aは
端子ピン、3bは非絶縁面、8はマイクロストリップ線
路、9はスルーホール、10はマイクロストリップ線
路、11は配線禁止領域であり、図7に対応する部分に
は同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0010】同図において、基板1の一方の面、即ち、
表面1aには、マルチプレクサ/デマルチプレクサ2と
光モジュール3とが載置されているのであるが、この表
面1aでの配線禁止領域11がこの光モジュール3が載
置される領域である。この基板1の配線禁止領域11に
は、光モジュール3の非絶縁面3bに設けられた複数の
取付ピン(そのうちの1つが、信号の入出力も兼ねた端
子ピン3aである)夫々が嵌合するスルーホールが設け
られている(ここで、スルーホールには、その壁面にメ
ッキ層が設けられ、これを信号線路またはグランドや電
源に接続しているが、以下では、単にスルーホールと表
現することにする)。そして、この配線禁止領域11外
には、このスルーホール9aと基板1の裏面1b側でマ
イクロストリップ線路10と接続されるスルーホール9
bが設けられている。基板1の表面1aでは、このスル
ーホール9bがマイクロストリップ線路8を介してマル
チプレクサ/デマルチプレクサ2に接続されている。
【0011】光モジュール3は、その非絶縁面3bに設
けられている取付ピンを基板1上の配線禁止領域11の
対応するスルーホールに嵌め込むことにより、基板1の
配線禁止領域11に取り付けられる。これにより、光モ
ジュール3は、端子ピン3a,スルーホール9a,マイ
クロストリップ線路10,スルーホール9b及びマイク
ロストリップ線路8を介して、マルチプレクサ/デマル
チプレクサ2と接続されることになる。
【0012】このように、スルーホールを利用すること
により、高価な同軸コネクタを用いることなしに、光モ
ジュール3,マルチプレクサ/デマルチプレクサ2間を
接続することができることになる。
【0013】図9は、例えば、パソコンなどに用いられ
る実装基板の一例を示す要部斜視図であって、12a,
12bはIC、13a,13bはマイクロストリップ線
路、14a,14bはスルーホールである。
【0014】同図において、この従来例は、基板1上に
設けられた2つのIC12a,12b間で、高速信号を
伝送するための2つのマイクロストリップ線路13a,
13bが交差するものとしており、このような場合、そ
の交差部分で、一方のマイクロストリップ線路13b
を、スルーホール14a,14bを用いることにより、
基板1の裏面側に設けるようにしている。
【0015】このように、スルーホールを用いることに
より、高速信号の伝送線としてマイクロストリップ線路
を用いても、基板上の配線禁止領域を避けて配線するこ
とや他の線路と立体交差して配線することが容易とな
り、高価な同軸コネクタを必要としない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このよう
に、マイクロストリップ線路をスルーホールと接続する
と、その接続点で電気信号の反射が発生し、その反射信
号によって電気信号に波形歪みが生ずるという問題があ
る。勿論、かかる信号線路では、特性インピーダンスを
50Ωに設定してインピーダンスマッチングを図ってい
るが、それでも、スルーホールとマイクロストリップ線
路との接続点で生ずる反射をなくすことは非常に難し
く、これによる波形歪みを避けることができなかった。
以下、この点について説明する。
【0017】図10(a)は基板のスルーホールの部分
を示す斜視図であって、15はスルーホール(基板内に
あるため、破線で示している)、16a,16bはマイ
クロストリップ線路(マイクロストリップ線路16b
は、基板の裏側にあるため、破線で示している)であ
る。また、図10(b)は同図(a)の分断線A−Aに
沿う縦断面図であって、17は信号線、18はグランド
線であり、図10(a)に対応する部分には同一符号を
付けている。
【0018】図10において、マイクロストリップ線路
16a,16bは夫々、基板1の面に平行な信号線17
とグランド線18とが対となって構成されており、これ
に対し、スルーホール15では、その壁面にメッキされ
てなる信号線が、基板1の面に垂直で、かつそのメッキ
層のみから構成されている。このように、構成が全く異
なるマイクロストリップ線路16a,16bがスルーホ
ール15の信号線と互いに垂直な関係で接続されると、
これらの接続点Pで信号の反射が生ずる。
【0019】図11はかかるスルーホールを有する信号
線路の等価回路図であって、15はスルーホール、16
はマイクロストリップ線路、19a,19bは特性イン
ピーダンス、20は信号源である。
【0020】例えば、図9において、IC12aからマ
イクロストリップ線路13bを介して電気信号を送る場
合の等価回路としては、図11図のように表わされる。
この場合、信号源20はIC12aに相当し、スルーホ
ール15がスルーホール14a,14bに、マイクロス
トリップ線路16がマイクロストリップ線路13bに夫
々相当する。ここで、信号源20と伝送線路とのインピ
ーダンスマッチングを取るために、信号源20側に伝送
線路の特性インピーダンスと等しい抵抗値を持つ抵抗1
9aが設けられ、また、図示しない電気信号の供給先
(図9でのIC12bに相当する)にも、伝送線路との
インピーダンスマッチングをとるために、伝送線路の特
性インピーダンスと等しい抵抗値を持つ抵抗19aが設
けられている。
【0021】いま、信号源20から高速の電気信号が伝
送されるものとすると、そのビットの立上りや立下りの
ときに、その一部がミスマッチングの程度に応じてマイ
クロストリップ線路16とスルーホール15との接続点
Pで反射し、マイクロストリップ線路16を逆方向に進
む。このとき、特性インピーダンス19aが正確に50
Ωでインピーダンスマッチングがとられていれば、この
反射信号はこの特性インピーダンス19aで吸収され、
各別問題は生じないが、この特性インピーダンス19a
によって正確にインピーダンスマッチングをとることは
非常に難しく、このため、ミスマッチングが生じて、こ
こでも、接続点Pからの反射信号が反射する。ここで反
射した反射信号は、信号源20から伝送される電気信号
と同じ方向に進むことになるから、この電気信号に重畳
されることになり、これによって伝送される電気信号に
波形歪みが生ずることになる。
【0022】図12は伝送信号の立上り時の反射信号に
よる波形歪みを示すものであって、ここでは、マイクロ
ストリップ線路16の伝送時間をTとし、また、伝送信
号の立上り時間もTとした場合を示しており、反射信号
による波形歪みは、立上り後時間Tを経過して現われ
る。
【0023】スルーホール15は、その形状などによ
り、伝送信号に対し、容量性のインピーダンスとして作
用する場合と誘導性のインピーダンスとして作用する場
合とがあり、前者の場合には、反射信号は逆極性で、ま
た、後者の場合には、反射信号は同極性で夫々伝送信号
に重畳することになる。従って、図12において、スル
ーホール15が容量性のインピーダンスとして作用する
場合には、反射信号分電圧が減少した凹状の波形歪みD
-が生じ、スルーホール15が誘導性のインピーダンス
として作用する場合には、反射信号分電圧が増加した凸
状の波形歪みD+が生ずる。
【0024】そして、特に、凹状の波形歪みD-が生じ
てその歪みが大きい場合には、1,0ビットの判定に影
響を及ぼすことになる。
【0025】また、マイクロストリップ線路16の伝送
時間Tが長くなったり、あるいは伝送信号がさらに高速
になって1ビットの周期が短くなったりすると、ビット
の立上りエッジや立下りエッジで生ずる反射信号がその
後のビットのエッジに影響するようにもなり、これによ
ってエッジの時間的な変動、即ち、ジッターが生じて、
1,0ビットの判定に誤りを生じさせることもある。
【0026】なお、長距離伝送において、その中継装置
に図8に示すような実装基板を用いた場合、個々の中継
装置では、上記のような波形歪みが小さい場合でも、伝
送中夫々の中継装置での波形歪みが累積されるものであ
り、目的地点での信号には大きな波形歪みが生ずること
になる。
【0027】パソコンなどの実装基板上での短距離伝送
の場合でも、信号振幅が大きくかつ立上り,立下りが急
峻な場合には、さらには、ミスマッチングの程度によ
り、反射信号の振幅が大きくなって波形歪みが大きくな
る。
【0028】本発明の目的は、かかる問題を解消し、高
速伝送信号に対しても、スルーホールでの反射信号の発
生を抑圧し、この反射信号による伝送信号の波形歪みを
防止することができるようにした実装基板とそれを用い
た電子機器を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、本発明は、スルーホールの近傍に1以上のグラン
ドスルーホールを設ける。該スルーホールと該グランド
スルーホールとでマイクロストリップ線路に類似した機
能の線路が形成され、該スルーホールにマイクロストリ
ップ線路を接続したときには、該スルーホールと該マイ
クロストリップ線路との接続点での信号の反射が低減さ
れる。
【0030】また、該スルーホールと該グランドスルー
ホールとの直径及び間隔に応じて、これらからなる線路
の特性インピーダンスが異なり、従って、かかる直径及
び間隔を適宜設定することにより、この特性インピーダ
ンスを所定の値に設定することができ、該スルーホール
と該グランドスルーホールとからなる線路とこれに接続
されるマイクロストリップ線路とのインピーダンスマッ
チングがとれて、これら線路の接続点での信号反射を抑
圧できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。
【0032】図1は本発明による実装基板とそれを用い
た電子機器の一実施形態を示す構成図であって、21は
グランドスルーホール、22は電子機器、23は実装基
板であり、図9に対応する部分には同一符号を付けてい
る。
【0033】同図において、電子機器22は、例えば、
伝送装置や交換機などであり、これに使用される実装基
板23を取り出して示している。
【0034】この実装基板23においては、図9に示し
た従来の実装基板と同様に、2つのIC12a,12b
との間に夫々がマイクロストリップ線路からなる2つの
信号線路13a,13bが設けられ、一方の信号線路1
3bの一部をスルーホール14a,14bを介して基板
1の裏側に設けることにより、これら信号線路13a,
13bを立体交差させている。
【0035】かかる構成において、この実施形態では、
さらに、スルーホール14a,14b毎に、その近傍に
2つずつグランドに接続したスルーホール21が設けら
れている。
【0036】これらグランドスルーホール21は、スル
ーホール14a,14bに対して平行であり、スルーホ
ール14a,14bの信号線に対し、グランド線として
作用する。従って、スルーホール14aとグランドスル
ーホール21とはマイクロストリップ線路と類似した作
用の信号線路を構成し、また、スルーホール14bとグ
ランドスルーホール21もマイクロストリップ線路と類
似した作用の信号線路を構成する。
【0037】そこで、スルーホール14aとグランドス
ルーホール21とからなる信号線路やスルーホール14
bとグランドスルーホール21とからなる信号線路を信
号線路13bとインピーダンスマッチングさせることに
より、これら信号線路の接続点での信号の反射を抑圧す
ることができる。
【0038】図9に示した従来技術のように、スルーホ
ール14a,14bだけが用いられる場合には、その特
性インピーダンスがその形状によって決まるため、その
特性インピーダンスを信号線路13bとインピーダンス
マッチングする50Ωに正確に設定することは非常に難
しいが、この実施形態の場合には、グランドスルーホー
ル21の直径やスルーホール14a,14bとの間隔に
応じてスルーホール14a,14bとグランドスルーホ
ール21とからなる信号線路の特性インピーダンスが異
なるものであることから、これら直径や間隔を適宜設定
することにより、かかるインピーダンスをマイクロスト
リップ線路13bとインピーダンスマッチングするよう
に、精度良く設定することができる。以下、この点につ
いて、図2により説明する。
【0039】図2(a)に示すように、いま、信号線と
してのスルーホール14の両側に夫々、グランドスルー
ホール21が設けられているものとする。ここでは、ス
ルーホール14に接続されるマイクロストリップ線路1
3に沿い、かつスルーホール14の中心軸と交差する直
線に関して対称な位置にグランドスルーホール21が配
置されており、スルーホール14の中心軸と両側のグラ
ンドスルーホール21の中心軸との間隔(即ち、スルー
ホール間隔)Lは等しく、また、これらスルーホール1
4とグランドスルーホール21との直径(即ち、スルー
ホール径)φも等しいとする。
【0040】かかる構成において、スルーホール間隔L
を一定としてスルーホール径φを変化させると、図2
(b)で特性Sとして示すように、スルーホール径φを
大きくしていくとともに、スルーホール14とグランド
スルーホール21とからなる信号線路の特性インピーダ
ンスZ0が減少する。ここで、スルーホール間隔L=
1.27mmとすると、スルーホール径φ=0.5mm
のとき、50Ωの特性インピーダンスZ0が得られた。
【0041】また、設けられるグランドスルーホールの
個数としては、2個のみに限るものではなく、1個ある
いは3個以上としてもよい。グランドスルーホールを1
個設けた場合には、スルーホール間隔L=1.27mm
として、同様にスルーホール径φを変化させたところ、
図2(b)で特性S’として示すような特性インピーダ
ンスZ0の変化が得られた。この場合も、スルーホール
径φを大きくするにつれて特性インピーダンスZ0が減
少するが、スルーホール間隔L=1.27mmのときに
は、図2(a)から、 スルーホール径φ<L=1.27mm とスルーホール径φが制限されるが、図2(b)では図
示してしないが、この範囲内で特性インピーダンスZ0
を50Ωにすることができる。
【0042】図3は以上のようにグランドスルーホール
を設けたときの伝送波形を示す図であって、破線は、図
12で示したのと同様、グランドスルーホールを設けな
い場合の波形歪みを示すものであり、これに対し、この
実施形態では、実線で示すように、波形歪みを大幅に低
減することができる。これは、上記のように、スルーホ
ールによって生ずる反射信号を大幅に抑圧できたことに
よるものである。
【0043】なお、図2の説明では、スルーホール14
とグランドスルーホール21との直径をφと等しくした
が、必ずしも等しくする必要はない。しかし、これらス
ルーホール14とグランドスルーホール21との直径を
等しくすると、実装基板の製造の点で有利であることは
いうまでもない。
【0044】このように、スルーホール14とグランド
スルーホール21との直径が異なる場合でも、グランド
スルーホール21がスルーホール14に近づく程、スル
ーホール14による信号線路の特性インピーダンスは小
さくなる。要するに、この特性インピーダンスは、スル
ーホール14とグランドスルーホール21との形状(直
径など)によっても影響されるが、一般に、スルーホー
ル14とグランドスルーホール21との間の距離が小さ
いほど、特性インピーダンスは小さくなる。
【0045】また、図2(b)に示すような特性は、基
板1の材料などによっても異なる。従って、基板1の材
料によっては、例えば、図2(b)に示す特性S’を全
体として小さくすることもでき、この場合には、図示す
るよりもさらに小さいスルーホール径φで所望の特性イ
ンピーダンスを得ることができる。
【0046】また、図2において、スルーホール間隔L
を1.27mmとしたのは、一般に、スルーホールの間
隔がこのように決められているからである。このように
決められたスルーホール間隔を用いると、実装基板の製
造に際して、既存の設備や既存の方法をとることができ
て有利であるが、この実施形態では、勿論、これに限定
されるものではない。
【0047】図8で示した従来の光伝送での中継装置や
光送信装置,光受信装置においても、本発明を適用する
ことができる。図4はその適用例を示す図であって、ス
ルーホール9bの近傍に1以上のグランドスルーホール
21を設けるとともに、他方の配線禁止領域11でのス
ルーホール9aに対しては、その両側のスルーホール2
2をグランドに接続し、これらグランドスルーホール2
2に光モジュール3での取付端子ピン3c,3dが嵌入
するようにすればよい。
【0048】さらに、図5に示すように、信号線路13
の一部をスルーホール14a,14bによって基板1の
裏面に設けることにより、このスルーホール14a,1
4b間に他のICを配置することができ、ICなどの電
子部品の基板1上での配置設計に余裕が得られるが、こ
の場合でも、夫々のスルーホール14a,14bの近傍
にグランドスルーホール21を設けることにより、同様
にして、スルーホール14a,14bでの信号反射を抑
圧することができる。
【0049】図7,図8に示した光伝送での中継装置や
光送信装置,光受信装置において、さらに光伝送速度を
10Gb/secなどのように高める場合、マルチプレクサ
/デマルチプレクサ2から光モジュール3に5Gb/sec
ずつ2系統でパラレルに伝送し、光モジュール3で10
Gb/secの1系統の信号として光伝送することが考えら
れるが、このような場合においても、図6に示すよう
に、夫々の系統の信号線路8a,8b毎にスルーホール
9b,9dを設けるとともに、配線禁止領域11におい
ても、これらスルーホール9b,9dに対してスルーホ
ール9a,9cを設け、基板1の裏面側でのスルーホー
ル9a,9b間に信号線8aの一部となる信号線路を、
また、基板1の裏面側でのスルーホール9c,9d間に
信号線8bの一部となる信号線路を夫々設けるととも
に、それらスルーホール9a〜9dの近傍にグランドス
ルーホール21a〜22c,22a〜22cを設ければ
よい。
【0050】但し、スルーホール9a,9cは光モジュ
ール3の端子ピン3a,3eが嵌合するスルーホールで
あり、また、グランドスルーホール22a,22b,2
2cは同じく取付ピン3c,3d,3fが嵌合するホー
ルである。
【0051】また、ここでは、図示するように、スルー
ホール9b,9d間に1つのグランドスルーホール21
bを設け、これらスルーホール9b,9dとに共用させ
ており、同様にして、配線禁止領域11でのスルーホー
ル9a,9c間に1つのグランドスルーホール22bを
設け、これらスルーホール9a,9cに共用させてい
る。勿論、グランドスルーホール21a,21cを省い
て、夫々のスルーホール9b,9dに1つずつのグラン
ドスルーホールが設けられている状態としてもよい。
【0052】さらに、上記実施形態では、信号線路の2
つのスルーホール間の部分を基板1の裏側に設けるとし
たが、基板が複数の層からなる場合には、それらの層間
に設けるようにしてもよい。勿論、このスルーホールの
近傍に設けられるグランドスルーホールも、この信号線
路が設けられる層間までとするものであり、スルーホー
ルとグランドスルーホールとを同じ長さとすればよい。
これによると、3以上の信号線路も立体交差させること
ができ、実装基板の設計の余裕度がさらに増すことにな
る。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
スルーホールでの信号の反射を効果的に抑圧することが
でき、基板上の信号線路の一部にスルーホールを設けて
も、伝送信号の波形歪みの発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実装基板とそれを用いた電子機器
の一実施形態を示す構成図である。
【図2】図1におけるグランドスルーホールの作用,効
果を説明した図である。
【図3】図1に示した実施形態による波形歪みの抑圧効
果を示す図である。
【図4】本発明による電子機器の他の実施形態を示す斜
視図である。
【図5】本発明による実装基板とそれを用いた電子機器
の他の実施形態を示す斜視図である。
【図6】本発明による実装基板とそれを用いた電子機器
のさらに他の実施形態を示す斜視図である。
【図7】従来の実装基板とそれを用いた電子機器の一例
を示す斜視図である。
【図8】従来の実装基板とそれを用いた電子機器の他の
例を示す斜視図である。
【図9】従来の実装基板とそれを用いた電子機器のさら
に他の例を示す斜視図である。
【図10】従来の実装基板でのスルーホールと信号線路
との接続部での構成を示す図である。
【図11】スルーホールを備えた従来の実装基板での伝
送路を示す等価回路である。
【図12】従来の実装基板でのスルーホールを備えた伝
送路による信号の波形歪みを示す図である。
【符号の説明】
1 基板 2 マルチプレクサ/デマルチプレクサ 3 光モジュール 3a,3e 端子ピン 3c,3d,3f 取付ピン 7 光ファイバ 8,8a,8b マイクロストリップ線路 9a〜9d スルーホール 10 信号線路 11 配線禁止領域 12a〜12c IC 13a,13b マイクロストリップ線路 14a,14b スルーホール 21,21a〜21c,22a〜22c グランドスル
ーホール
フロントページの続き (72)発明者 村上 裕美 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 尾林 正剛 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の一方の面に設けた信号線路の一部
    を、2つのスルーホールを介して、該基板の他方の面も
    しくは該基板内の層間に設けるようにした実装基板にお
    いて、 該スルーホール夫々の近傍に、該スルーホールに対して
    グランド線をなすグランドスルーホールを1以上設けた
    ことを特徴とする実装基板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記グランドスルーホールの直径と前記スルーホールに
    対する前記グランドスルーホールの間隔との少なくとも
    いずれか一方を、前記スルーホールと前記信号線路とが
    インピーダンスマッチングする値としたことを特徴とす
    る実装基板。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記基板の前記一方の面での前記2つのスルーホール間
    を通過するように、他の信号線路を設けたことを特徴と
    する実装基板。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、 前記基板の前記一方の面での前記2つのスルーホール間
    に、回路部品を設けたことを特徴とする実装基板。
  5. 【請求項5】 請求項1または2において、 前記2つのスルーホールの一方を前記基板に取り付ける
    回路部品の端子ピンが嵌合するホールとし、その近傍の
    前記グランドスルーホールが該回路部品の取付ピンが嵌
    合するホールとして、該回路部品を前記基板に取り付け
    たことを特徴とする実装基板。
  6. 【請求項6】 基板の一方の面に設けられた信号線路の
    一部を2つのスルーホールによって該基板の他方の面も
    しくは該基板内の層間に設けるようにした実装基板を用
    いた電子機器において、 該実装基板を請求項1〜5のいずれかに記載の実装基板
    とすることを特徴とする電子機器。
JP21346497A 1997-08-07 1997-08-07 実装基板とそれを用いた電子装置 Expired - Fee Related JP3668596B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21346497A JP3668596B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 実装基板とそれを用いた電子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21346497A JP3668596B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 実装基板とそれを用いた電子装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1154869A true JPH1154869A (ja) 1999-02-26
JP3668596B2 JP3668596B2 (ja) 2005-07-06

Family

ID=16639648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21346497A Expired - Fee Related JP3668596B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 実装基板とそれを用いた電子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3668596B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001144511A (ja) * 1999-11-17 2001-05-25 Mitsubishi Electric Corp 平面型導波路の接続用変換器
WO2002058234A2 (en) * 2001-01-16 2002-07-25 Formfactor, Inc. High frequency printed circuit board via
JP2002344149A (ja) * 2001-05-15 2002-11-29 Oki Electric Ind Co Ltd 配線構造基板
US6606014B2 (en) 1999-02-25 2003-08-12 Formfactor, Inc. Filter structures for integrated circuit interfaces
US6969808B2 (en) 2003-02-07 2005-11-29 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Multi-layer printed board
JP2007250885A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Aica Kogyo Co Ltd 多層プリント配線板
JP2007258358A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Aica Kogyo Co Ltd 多層プリント配線板
US8035992B2 (en) 2005-10-18 2011-10-11 Nec Corporation Vertical transitions, printed circuit boards therewith and semiconductor packages with the printed circuit boards and semiconductor chip

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6606014B2 (en) 1999-02-25 2003-08-12 Formfactor, Inc. Filter structures for integrated circuit interfaces
JP2001144511A (ja) * 1999-11-17 2001-05-25 Mitsubishi Electric Corp 平面型導波路の接続用変換器
WO2002058234A2 (en) * 2001-01-16 2002-07-25 Formfactor, Inc. High frequency printed circuit board via
WO2002058234A3 (en) * 2001-01-16 2002-10-24 Formfactor Inc High frequency printed circuit board via
JP2002344149A (ja) * 2001-05-15 2002-11-29 Oki Electric Ind Co Ltd 配線構造基板
JP4694035B2 (ja) * 2001-05-15 2011-06-01 Okiセミコンダクタ株式会社 配線構造基板
US6969808B2 (en) 2003-02-07 2005-11-29 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Multi-layer printed board
US8035992B2 (en) 2005-10-18 2011-10-11 Nec Corporation Vertical transitions, printed circuit boards therewith and semiconductor packages with the printed circuit boards and semiconductor chip
JP2007250885A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Aica Kogyo Co Ltd 多層プリント配線板
JP2007258358A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Aica Kogyo Co Ltd 多層プリント配線板

Also Published As

Publication number Publication date
JP3668596B2 (ja) 2005-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5506737B2 (ja) 信号伝送回路
US6081430A (en) High-speed backplane
JP4259311B2 (ja) 多層配線基板
US20080308313A1 (en) Split wave compensation for open stubs
US20120000701A1 (en) Adjacent plated through holes with staggered couplings for crosstalk reduction in high speed printed circuit boards
JP2008130976A (ja) プリント配線基板
US10455690B1 (en) Grid array pattern for crosstalk reduction
US6259840B1 (en) Printed circuit board having fluid-linked optical pathways for coupling surface mounted optoelectric semiconductor devices
JP3442237B2 (ja) 間隙結合式バスシステム
JPH1154869A (ja) 実装基板とそれを用いた電子装置
US7880570B2 (en) Feed thru with flipped signal plane using guided vias
US6104629A (en) High frequency memory module
US7061771B2 (en) Mechanism to cross high-speed differential pairs
JP5561428B2 (ja) 伝送システムとバックプレーンシステム構築方法
JP3442273B2 (ja) バスシステムおよび回路基板
CA2251084C (en) High speed databus utilizing point to multi-point interconnect non-contact coupler technology achieving a multi-point to multi-point interconnect
JP2008227376A (ja) 伝送基板及びコンピュータ
US20040268271A1 (en) High data rate differential signal line design for uniform characteristic impedance for high performance integrated circuit packages
US6417688B1 (en) Method and apparatus for implementing a highly robust, fast, and economical five load bus topology based on bit mirroring and a well terminated transmission environment
US20070016707A1 (en) Configuration connector for information handling system circuit boards
US6237056B1 (en) Apparatus and method for high speed board-to board ribbon cable data transfer
JPH06268588A (ja) 電子回路アセンブリ
CN110416177A (zh) 一种内存模组
JP2005294407A (ja) プリント基板およびその製造方法
JPH11212672A (ja) 情報処理装置、液晶表示装置、集積回路及び配線基板並びに情報処理装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20050405

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20050411

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090415

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090415

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100415

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110415

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120415

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120415

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130415

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees