JPH1153719A - クリーニングシート - Google Patents

クリーニングシート

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JPH1153719A
JPH1153719A JP21226097A JP21226097A JPH1153719A JP H1153719 A JPH1153719 A JP H1153719A JP 21226097 A JP21226097 A JP 21226097A JP 21226097 A JP21226097 A JP 21226097A JP H1153719 A JPH1153719 A JP H1153719A
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JP
Japan
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cleaning
sheet
head
paper
cleaning sheet
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JP21226097A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Momose
勉 百瀬
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気ヘッド及びヘッド押え機構のクリーニング
を効率良く行うとともに、クリーニングに要する費用を
低減しうるクリーニングシートを提供する。 【解決手段】磁気ヘッド33及びヘッド押えローラ34
によって挟持された状態で搬送可能なシート部材55の
一方の面側に、磁気ヘッド33の表面をクリーニングす
るための滑性なクリーニング層52が形成される。クリ
ーニング層52は、パルプ繊維の不織布等からなり、イ
ソプロピルアルコールが含浸されている。シート部材5
5の他方の面側にはヘッド押えローラ34の表面をクリ
ーニングするための粘着層53が形成され、粘着層53
の表面には非粘着性の保護層54が付着される。保護層
54のヘッド押えローラ34が走行する位置に切込部5
4aが形成され、この切込部54aの内側の剥離部分5
4bのみを剥離して粘着層53の表面のクリーニング領
域53aを露出させるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパーソナル
チェック紙等に用いられている磁気インク文字(MIC
R(Magnetic Ink Character Recognition)文字ともい
う)を読み取る読取装置のメンテナンスを行うためのク
リーニングシートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、商取引や店舗での買い物には、銀
行番号、口座番号等の情報がMICR文字で印刷された
パーソナルチェック紙が広く用いられており、そのよう
なパーソナルチェック紙のMICR文字を読み取る装置
が提案されている。このような装置では、パーソナルチ
ェック紙の表面に印刷されたMICR文字に対して磁気
ヘッドを接触させることによってその内容を読み取るよ
うに構成されている。
【0003】ところで、このような装置においては、M
ICR文字を確実に読み取るため、ゴムローラやベルト
等のヘッド押え機構によってパーソナルチェック紙を磁
気ヘッドに密着させるようにしているが、装置の使用中
に、ごみ、特に磁気インクの粉等の磁気を帯びたごみが
ヘッド押え機構の表面に付着することがある。このよう
な磁気性のごみがヘッド押え機構に付着した場合には、
MICR文字の読み取りの際にノイズが発生し読取不良
の原因となる。
【0004】そこで、従来は、ポリエステル等の樹脂か
らなる基材にアルコール等の溶剤を含浸させたクリーニ
ングシート(例えば、米国特許第5327226号公報
等参照)を磁気ヘッドとヘッド押え機構との間を通すこ
とにより、また、アルコール等の溶剤を含浸させた綿棒
でヘッド押え機構や磁気ヘッドを拭き取ることによりク
リーニング作業を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のクリーニング方法の場合、磁気ヘッドに付着し
たごみは比較的容易に除去できるもののゴムローラ等の
ヘッド押え機構の表面に付着したごみは簡単に除去する
ことができないという問題がある。
【0006】また、装置の構造によっては綿棒の届かな
い場所にMICRヘッド機構が設けられている場合もあ
るため、人間の手によるクリーニングすらできない場合
もある。
【0007】このような問題を解決するため、樹脂基材
の表面に粘着層を形成することによってヘッド押え機構
の表面のごみを除去できるようにしたクリーニングシー
トも提案されている。
【0008】しかし、かかるクリーニングシートは粘着
力が大きく磁気ヘッドに悪影響を及ぼすおそれがあるこ
とから磁気ヘッドのクリーニングには用いることができ
ない。そのため、従来、クリーニング作業の際には、上
記アルコール等の溶剤を含浸させたクリーニングシート
による磁気ヘッドのクリーニングと、上記粘着層を形成
したクリーニングシートによるヘッド押え機構のクリー
ニングとを別々に行う必要があり、作業が面倒で効率も
悪く、コストも割高になるという欠点があった。
【0009】本発明は、このような従来の技術の課題を
解決するためになされたもので、磁気ヘッド及びヘッド
押え機構のクリーニングを効率良く行うことができ、し
かもクリーニングに要する費用を低減しうるクリーニン
グシートを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1記載の発明は、処理装置の磁気ヘッ
ド及びヘッド押え機構によって挟持された状態で搬送可
能なシート部材の一方の面側に形成され、上記磁気ヘッ
ドの表面をクリーニングするための滑性クリーニング部
と、上記シート部材の他方の面側に形成され、上記ヘッ
ド押え機構の表面をクリーニングするための粘着性クリ
ーニング部とを有することを特徴とする。
【0011】請求項1記載の発明の場合、磁気ヘッドを
クリーニングするための滑性クリーニング部とヘッド押
え機構をクリーニングするための粘着性クリーニング部
とがシート部材の両面側に形成されているため、このク
リーニングシートを磁気ヘッドとヘッド押え機構との間
を通すことにより、1回のクリーニング作業で磁気ヘッ
ドとヘッド押え機構を同時にクリーニングすることがで
きる。
【0012】この場合、請求項2記載の発明のように、
請求項1記載の発明において、クリーニングシートの粘
着性クリーニング部が形成される面側で、上記粘着性ク
リーニング部のシート搬送方向側のヘッド押え機構と接
触する部分に非粘着部を設けることも効果的である。
【0013】請求項2記載の発明によれば、クリーニン
グシートを磁気ヘッドとヘッド押え機構との間を通す際
に、粘着性クリーニング部が剥がれてゴムローラ等のヘ
ッド押え機構に貼り付いたり、巻き付いてしまうことが
ない。
【0014】また、請求項3記載の発明のように、請求
項1又は2のいずれか1項記載の発明において、滑性ク
リーニング部に溶剤を含浸させることも効果的である。
【0015】請求項3記載の発明によれば、磁気ヘッド
に対するクリーニング効果を高めることができる。
【0016】さらに、請求項4記載の発明のように、請
求項1乃至3のいずれか1項記載の発明において、クリ
ーニングシートの外形が、当該処理装置において用いら
れるスリップ紙と略同一形状であることも効果的であ
る。
【0017】請求項4記載の発明によれば、通常のスリ
ップ紙の場合と同様の手順でクリーニングシートを処理
装置に装填して搬送することができ、これにより容易に
磁気ヘッド及びヘッド押え機構のクリーニングを行うこ
とができる。
【0018】さらにまた、請求項5記載の発明のよう
に、請求項1乃至4のいずれか1項記載の発明におい
て、通常の装填状態と異なる状態で処理装置に装填され
た場合にこの処理装置の紙検出手段に検出されない非検
出部を設けることも効果的である。
【0019】すなわち、通常、この種の装置において
は、紙検出手段によってスリップ紙の有無を検出した後
にスリップ紙を搬送して所定の処理を行うようにしてい
るが、請求項5記載の発明のように構成すれば、例えば
クリーニングシートを反対方向に装填した場合には紙検
出手段に検出されず、搬送されることがないため、クリ
ーニング動作のミスを防止することができる。
【0020】さらにまた、請求項6記載の発明のよう
に、請求項1乃至5のいずれか1項記載の発明におい
て、粘着性クリーニング部の表面に保護部材が設けら
れ、この保護部材の上記粘着性クリーニング部のクリー
ニング領域(ヘッド押え機構をクリーニングする部分)
に対応する部分が、周囲の部分から切り離されて剥離可
能となっていることも効果的である。
【0021】請求項6記載の発明によれば、粘着性クリ
ーニング部の表面に設けられた保護部材によって粘着性
クリーニング部の表面の劣化とごみの付着を防止するこ
とができる。さらに、保護部材の粘着性クリーニング部
のクリーニング領域に対応する部分は周囲の部分から切
り離されて剥離可能となっていることから、クリーニン
グの際に、粘着性クリーニング部のクリーニング領域の
みを容易に露出させることができ、粘着性クリーニング
部の他の部分が搬送経路内において貼り付いてしまうこ
とがない。その上、このような構成によれば、簡単な工
程で精度良く粘着性クリーニング部のクリーニング領域
を任意の位置に形成することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
に係るクリーニングシートの好ましい実施の形態を説明
する。
【0023】まず、本実施の形態のクリーニングシート
の説明に先だって、本実施の形態のクリーニングシート
が使用される処理装置の構造について図1〜図3を参照
して説明する。複合処理装置1は、例えばチェック紙に
記録されたMICR文字を読み取る機能と、チェック紙
に印字する機能を有するものである。
【0024】図1及び図2は、複合処理装置1の全体構
成を示すものであり、図1は、内部構成を示す概略構成
図、図2は複合処理装置1の内部を正面方向から見た斜
視図である。
【0025】図1に示すように、複合処理装置1におい
ては、例えば、樹脂等からなる本体カバー2の内部の後
方にロール紙Rが配置され、その前方側にロール紙Rを
搬送するための紙搬送部3が設けられる。
【0026】一方、紙搬送部3の前方側には、ロール紙
R等に印字等を行うための印字部4が紙搬送部3に隣接
して配置され、この印字部4は、樹脂等からなる本体前
カバー5によって覆われている。
【0027】なお、上述のロール紙R、紙搬送部3及び
印字部4は、金属等からなる本体フレーム6に取り付け
られる。
【0028】印字部4は、公知のインクジェット方式に
より印字を行うものであり、図2に示すように、印字部
4は、本体フレーム6に取り付けられたガイドレール7
に沿って本体フレーム6の両側部間を移動自在となるよ
うに構成される。かかる構成により、本複合処理装置1
においては、紙送り方向又はこれと直交する紙幅方向の
いずれの方向に対しても印字が可能な構成となってい
る。
【0029】そして、図1に示すように、この印字部4
は、印字を行うための印字ヘッド4aが紙搬送部3に設
けられたプラテン部8と対向するように配置される。
【0030】また、図2に示すように、紙搬送部3に隣
接する位置にはキャップ装置4bが設けられる。このキ
ャップ装置4bは、一定時間以上印字を行わない場合
に、印字部3を移動して印字ヘッド4aのノズルを覆う
ように構成される。これにより、長時間印字を行わない
場合であっても、ノズルの乾きを防止することができ
る。
【0031】一方、ロール紙Rは、巻芯部9と平行に配
置された一対の支持ローラ10、11によって回転自在
に支持され、装置本体の下方側から上方に向かってその
先端部が引き出されるように構成される。
【0032】紙搬送部3においては、ロール紙Rの搬送
経路が形成される。すなわち、紙搬送部3は、紙案内部
12及び搬送ローラ13によってロール紙Rの送り方向
を反転し、搬送ローラ14により、本体上カバー15に
設けられた排出口16から印字後のロール紙Rを排出す
るように構成される。
【0033】図1に示すように、本体上カバー15は、
支軸17を中心として回動自在に取り付けられ、後述す
るように、本体上カバー15の回動に伴ってプラテン部
8が印字ヘッド4aから離れるように構成される。
【0034】また、本体の上部中央には、本体上カバー
15と本体前カバー5とによって、スリップ紙S及びチ
ェック紙Pを排出するための排出口18が形成される。
この排出口18の近傍には、一対のサブスリップ上ロー
ラ19、20が設けられる。さらに、紙搬送部3と印字
部4との間に一対のスリップセンタローラ21、22が
設けられるとともに、印字部4の下方に一対のサブスリ
ップ下ローラ23、24が設けられる。また、一対のガ
イド部材25、26が装置の前部分からサブスリップ下
ローラ23、24及びスリップセンタローラ21、22
を経由してサブスリップ上ローラ19、20に向って延
びるように設けられ、これにより紙挿入口27が形成さ
れるとともに、スリップ紙S又はチェック紙Pの搬送経
路が形成されている。
【0035】図2に示すように、スリップ紙S又はチェ
ック紙Pは、ガイド部材25の右端に設けられた基準部
28に突き当てられることにより、それぞれ位置決めが
なされた状態で挿入(装填)される。
【0036】図3は、本実施の形態におけるスリップ紙
S又はチェック紙Pの搬送機構40を示すものであり、
後述するように、この搬送機構40によって本発明のク
リーニングシートが搬送されるものである。
【0037】図3に示すように、搬送機構40におい
て、スリップ紙S又はチェック紙Pは、サブスリップ下
ローラ23、24、スリップセンタローラ21、22及
びサブスリップ上ローラ19、20によって矢印F
(正)方向又は矢印B(逆)方向に搬送されるようにな
っている。この場合、サブスリップ下ローラ23、24
は上側のローラ24が下側のローラ23に対して接離自
在となるように構成されている。
【0038】一方、サブスリップ下ローラ23、24の
紙搬送方向下流側(矢印B方向側)には、スリップ紙S
又はチェック紙Pの有無を検出する紙検出器29が設け
られる。この紙検出器29としては、例えば透過型のセ
ンサが用いられる。なお、この紙検出器29は、スリッ
プ紙又はチェック紙Pの下端(後端部)を検出する機能
をも有している。
【0039】また、サブスリップ下ローラ23、24と
スリップセンタローラ21、22との間には、スリップ
紙S又はチェック紙Pの有無とその先端部を検出する上
端検出器(紙検出手段)30が設けられる。この上端検
出器30としては、例えば反射型のセンサが用いられ
る。さらに、サブスリップ下ローラ23、24とスリッ
プセンタローラ21、22との間には、搬送経路を挟ん
で上端検出器30の反対側にフォームストッパ31が設
けられる。このフォームストッパ31は、挿入されたス
リップ紙S又はチェック紙Pを一旦停止させるためのも
のであり、所定のタイミングで搬送経路から退避できる
ように構成されている。
【0040】さらに、上端検出器30とスリップセンタ
ローラ21、22との間には、紙幅検出器32が設けら
れる。この紙幅検出器32としては、例えば機械式のマ
イクロスイッチや反射型センサが用いられる。
【0041】一方、スリップセンタローラ21、22の
近傍には、チェック紙Pに記録された磁気情報を読みと
るための磁気ヘッド33が設けられる。そして、この磁
気ヘッド33に対してヘッド押えローラ(ヘッド押え機
構)34を押し付けることによってチェック紙Pを磁気
ヘッド33に密着させるように構成されている。
【0042】ここで、ヘッド押えローラ34は、例えば
アクリロニトリルーブタジエンゴム(NBR)等の合成
ゴム又は合成樹脂からなり、その直径は10mm程度、
幅は6mm程度である。
【0043】さらに、印字ヘッド4aと対向するプラテ
ン35の直近には、スリップ紙S又はチェック紙Pの上
端を検出するための上端検出器36が設けられる。この
上端検出器36としては、例えば反射型のセンサが用い
られる。
【0044】なお、サブスリップ上ローラ19は下側の
ローラ20に対して接離自在となるように構成されてい
る。
【0045】次に、上記構成からなる複合処理装置1の
磁気ヘッド33及びヘッド押えローラ34のクリーニン
グを行うための、本発明によるクリーニングシートの実
施の形態について説明する。
【0046】図4(a)(b)は、本実施の形態のクリ
ーニングシートの積層構造の例を示す模式的断面図、図
4(c)は、本実施の形態のクリーニングシートと磁気
ヘッド及びヘッド押えローラとの位置関係を示す平面
図、図4(d)は、図4(c)のクリーニングシートと
磁気ヘッド及びヘッド押えローラとの位置関係を示す正
面図である。
【0047】図4(a)に示すクリーニングシート50
は、基材の一方の面(下面)に滑性クリーニング部とし
てのクリーニング層52が形成され、基材51の他方の
面(上面)に粘着性クリーニング部としての粘着層53
が形成され、さらに、粘着層53の上面には、保護層5
4が形成される。そして、これら基材51、クリーニン
グ層52、粘着層53及び保護層54によってシート部
材55が構成されている。
【0048】基材51は、クリーニングシート50全体
に適度な剛性をもたせ、その平面性を維持することによ
って搬送路内でクリーニングシート50にしわがよった
りジャムを生じたりするためのものである。
【0049】基材51としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリエステル、ポリイミド、ビニル樹脂等の樹脂か
らなるシートや、紙の両面にポリエチレン等の薄膜シー
トを積層したラミネートタイプのシート等が用いられ
る。
【0050】クリーニング層52は、磁気ヘッド33の
表面をクリーニングするためのものである。クリーニン
グ層52としては、パルプ繊維の不織布又は織布、和
紙、布、綿からなる部材が用いられ、そのクリーニング
効果を高めるため、クリーニング層52には溶剤として
例えばイソプロピルアルコール等のアルコールが適量含
浸されている。
【0051】なお、このような溶剤は揮発性であるた
め、本実施の形態のクリーニングシート50は、気密性
のパッケージ(図示せず)に密封された状態でユーザに
提供される。
【0052】粘着層53は、ヘッド押えローラ34の表
面をクリーニングするためのもので、例えば図示しない
基材の両面に合成ゴム系やアクリル系等の粘着剤層を形
成したものや、合成樹脂からなり、その粘着力はヘッド
押えローラ34の表面に付着した磁性粉を吸着できるの
に十分な強さを有する反面、ヘッド押えローラ34に張
り付いて巻き付いたりジャムを生じたりしない程度に弱
いものが用いられる。
【0053】また、粘着剤としては、上記溶剤によって
溶解又は分解されない性質を有するものを用いることが
好ましい。
【0054】保護層54は、粘着層53の表面を保護す
るもので、紙の表面にポリエチレンやシリコン系等の樹
脂によるコーティングを施して粘着層53との剥離性を
確保するように構成されている。そして、この保護層5
4は、粘着層53の上面全面を被覆するように設けられ
ている。なお、保護層54の表面は非粘着性となってい
る。
【0055】図4(b)に示すクリーニングシート50
Aは、図4(a)に示すクリーニングシート50のよう
な基材51は設けられておらず、クリーニング層52A
と、粘着層53と、保護層54とがこの順に積層され、
これらによってシート部材55Aが構成されている。本
例のクリーニングシート50Aのクリーニング層52A
は、上述したクリーニングシート50のクリーニング層
52より若干厚く形成され、これによって必要な厚みが
得られるように構成されている。本例のクリーニングシ
ート50Aは上述したクリーニングシート50に比べて
構成が簡素であり、また、製造工程も簡単になるという
メリットがある。なお、以下の説明においては、図4
(a)に示すクリーニングシート50を例にとって説明
する。
【0056】図4(c)(d)に示すように、保護層5
4の一方の長縁部には長尺の四角形状の切込部54aが
形成され、この切込部54aの内側の剥離部分54bの
みを剥離して粘着層53の表面を露出させるように構成
されている。この剥離部分54bは上記ヘッド押えロー
ラ34が走行する位置に配置され、クリーニングの際に
粘着層53のクリーニング領域53aをヘッド押えロー
ラ34に密着させることができるように構成されてい
る。
【0057】ここで、保護層54の剥離部分54bの長
さLは、ヘッド押えローラ34の2周分の長さ以上の7
0mm程度で、幅Hはヘッド押えローラ34の幅hの約
2倍の10〜12mm程度に設定されている。また、剥
離部分54bはクリーニングシート50の進行方向(シ
ート搬送方向)の先端から50mm程度の位置に設けら
れており、これによりクリーニングシート50の進行方
向の先端から50mm程度のヘッド押えローラ34と接
触する部分は非粘着部54cとなっている。
【0058】本実施の形態のクリーニングシート50の
外形は、使用するチェック紙Pとほぼ同一形状である
が、シート部材55の三つの角部に切欠部55a、55
b、55cが設けられている点がチェック紙Pと異なっ
ている。これらの切欠部55a〜55cは、後述するよ
うに、クリーニングシート50が正しい方向以外の向き
に挿入された場合に、紙検出手段としての上端検出器3
0にクリーニングシート50が検出されないようにする
ための非検出部として働く。
【0059】次に、上記構成からなる本実施の形態のク
リーニングシート50の使用方法を説明する。
【0060】まずクリーニングシート50を図示しない
上記パッケージから取り出し、剥離部分54bを剥離し
てから、図2に示すように、通常のチェック紙Pと同様
に複合処理装置1の紙挿入口27に挿入する。この場
合、クリーニングシート50の保護層54が上になるよ
うにして挿入する。
【0061】図3において説明したように、クリーニン
グシート50は、サブスリップ下ローラ23、24及び
スリップセンタローラ21、22等によって搬送経路内
を搬送され、MICR文字を読み取る時と同じように、
磁気ヘッド33とヘッド押えローラ34との間に挟持さ
れた状態で矢印F方向に搬送される。
【0062】その際に磁気ヘッド33の表面は溶剤を含
浸させたクリーニング層52によってクリーニングさ
れ、その表面に付着していた磁性粉等の汚れが除去され
る。一方、ヘッド押えローラ34の表面に付着していた
磁性粉等の汚れはクリーニングシート50の保護層54
に露出している粘着層53のクリーニング領域53aに
よって吸着される。そして、クリーニング動作の終了
後、クリーニングシート50は搬送経路内を進行して排
紙され、これによりクリーニング作業が終了する。
【0063】以上述べたように本実施の形態によれば、
1回のクリーニング作業で磁気ヘッド33とヘッド押え
ローラ34を同時にクリーニングすることができ、クリ
ーニング作業の効率を大幅に向上させることができる。
【0064】また、磁気ヘッド33とヘッド押えローラ
34用のクリーニングシートを別々に用意する必要がな
いため、クリーニングに要する費用を少なくすることが
できる。
【0065】さらに、本実施の形態においては、クリー
ニングシート50の進行方向のヘッド押えローラ34と
接触する部分に非粘着部54cが形成されているため、
クリーニングシート50を磁気ヘッド33とヘッド押え
ローラ34との間を通す際に、粘着層53が剥がれてヘ
ッド押えローラ34に貼り付いたり、巻き付いてしまう
ことがなく、円滑にクリーニング作業を行うことができ
る。
【0066】さらにまた、本実施の形態によれば、粘着
層53の表面に保護層54が設けられていることから、
不使用時における粘着性クリーニング部の表面の劣化と
ごみの付着を防止することができる。
【0067】しかも、保護層54の粘着層53のクリー
ニング領域53aに対応する部分は周囲の部分から切り
離されて剥離可能となっていることから、クリーニング
の際において粘着層53のクリーニング領域53aのみ
を容易に露出させることができ、粘着層53の他の部分
が搬送経路内において貼り付いてしまうことがない。そ
の上、このような構成によれば、簡単な工程で精度良く
粘着層53のクリーニング領域53aを任意の位置に形
成することができるものである。
【0068】次に、本実施の形態に係るクリーニングシ
ート50を複合処理装置1に装入する際に誤って前後を
逆向きに、又は表と裏を逆にして挿入した場合の動作に
ついて説明する。
【0069】図5(a)は、クリーニングシート50が
正しく挿入された場合の状態を示す説明図であり、図5
(b)は、クリーニングシート50が前後を逆向きして
挿入された場合の状態を示す説明図である。
【0070】上述したように、紙挿入口27から挿入さ
れたクリーニングシート50は、その先端部がフォーム
ストッパ31に当接することによって所定の位置に位置
決めされるが、その際、図5(a)に示すように、上端
検出器30によってシート部材55の角部55dが検出
され、これによりクリーニングシート50存在が確認さ
れる。
【0071】一方、クリーニングシート50が前後を逆
向きして挿入された場合には、図5(b)に示すよう
に、クリーニングシート50の先端部がフォームストッ
パ31に当接したときにシート部材55の切欠部55a
が上端検出器30の位置に配置されるため、上端検出器
30によってクリーニングシート50の存在が検出され
ない。このような場合には、クリーニングシート50が
正しく挿入されていないものとして、図示しない操作パ
ネルにおいてその旨を表示するとともに、クリーニング
シート50を強制的に排出させる。これにより、クリー
ニングシート50の複合処理装置1への誤挿入を防止す
ることができる。
【0072】また、図5(a)(b)に示すように、本
実施の形態においては、シート部材55の一つの角部5
5d以外の三つの角部に切欠部55a〜55cが形成さ
れていることから、図5(a)に示す正しく挿入された
場合以外にはクリーニングシート50が上端検出器30
によって検出されず、これによりクリーニングシート5
0が正しく挿入されていない場合に常にその誤挿入を防
止することができる。
【0073】なお、本発明は上述の実施の形態に限られ
ることなく、種々の変更を行うことができる。
【0074】例えば、保護層54に形成する切込部54
aの形状、大きさ及び位置は上述したものには限られ
ず、クリーニングする装置のヘッド押え機構に応じて適
宜変更することができる。
【0075】また、上述の実施の形態においてはシート
部材55の一つの角部以外の三つの角部に非検出部とし
て切欠部55a〜55cを形成するようにしたが、本発
明はこれに限られず、特定の1又は2の角部に切欠部を
形成することもできる。さらに、非検出部は切欠部に限
られず、シート部材の角部に孔部を設けるようにしても
よい。
【0076】一方、本発明はローラ状のヘッド押え機構
のみならず、ベルト状のヘッド押え機構にも適用するこ
とができる。
【0077】さらにまた、本発明は、上述したMICR
文字を読み取って印字を行う複合処理装置に限らず、磁
気ヘッドとヘッド押え機構を有するものであれば、種々
の装置に適用することができるものである。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、1回
のクリーニング作業で磁気ヘッドとヘッド押え機構を同
時にクリーニングすることができ、しかも装填ミス等が
なく確実にクリーニングを行うことができるので、クリ
ーニング作業の効率を大幅に向上させることができる。
【0079】また、磁気ヘッドとヘッド押え機構用のク
リーニングシートを別々に用意する必要がないため、ク
リーニングに要する費用を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリーニングシートによってクリーニ
ングされる複合処理装置の内部構成を示す概略構成図で
ある。
【図2】図1の複合処理装置の内部を正面方向から見た
斜視図である。
【図3】図1の複合処理装置のチェック紙の搬送機構を
示す概略構成図である。
【図4】(a):本発明の実施の形態のクリーニングシ
ートの積層構造の一例を示す模式的断面図である。 (b):同実施の形態のクリーニングシートの積層構造
の他の例を示す模式的断面図である。 (c):同実施の形態のクリーニングシートと磁気ヘッ
ド及びヘッド押えローラとの位置関係を示す平面図であ
る。 (d):図4(c)のクリーニングシートと磁気ヘッド
及びヘッド押えローラとの位置関係を示す正面図であ
る。
【図5】(a):同実施の形態においてクリーニングシ
ートが正しく挿入された場合の状態を示す説明図であ
る。 (b):同実施の形態においてクリーニングシートが前
後を逆向きして挿入された場合の状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 複合処理装置 30 上端検出器(紙検出手段) 31 フォームストッパ 33 磁気ヘッド 34 ヘッド押えローラ(ヘッド押え機構) 50 クリーニングシート 51 基材 52 クリーニング部(滑性クリーニング部) 53 粘着層(粘着性クリーニング部) 53a クリーニング領域 54 保護層(保護部材) 54a 切込部 54b 剥離部分 54c 非粘着部 55 シート部材 55a、55b、55c 切欠部(非検出部) 55d 角部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理装置の磁気ヘッド及びヘッド押え機構
    によって挟持された状態で搬送可能なシート部材の一方
    の面側に形成され、上記磁気ヘッドの表面をクリーニン
    グするための滑性クリーニング部と、 上記シート部材の他方の面側に形成され、上記ヘッド押
    え機構の表面をクリーニングするための粘着性クリーニ
    ング部とを有することを特徴とするクリーニングシー
    ト。
  2. 【請求項2】クリーニングシートの粘着性クリーニング
    部が形成される面側で、上記粘着性クリーニング部のシ
    ート搬送方向側のヘッド押え機構と接触する部分に非粘
    着部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    クリーニングシート。
  3. 【請求項3】滑性クリーニング部には溶剤が含浸されて
    いることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項記
    載のクリーニングシート。
  4. 【請求項4】クリーニングシートの外形は、当該処理装
    置において用いられるスリップ紙と略同一形状であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のク
    リーニングシート。
  5. 【請求項5】通常の装填状態と異なる状態で処理装置に
    装填された場合に該処理装置の紙検出手段に検出されな
    い非検出部が設けられていることを特徴とする請求項1
    乃至4いずれか1項記載のクリーニングシート。
  6. 【請求項6】粘着性クリーニング部の表面に保護部材が
    設けられ、該保護部材の上記粘着性クリーニング部のク
    リーニング領域に対応する部分が、周囲の部分から切り
    離されて剥離可能となっていることを特徴とする請求項
    1乃至5いずれか1項記載のクリーニングシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2443980A1 (en) * 2009-06-19 2012-04-25 Unicharm Corporation Cleaning sheet and cleaning implement

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2443980A1 (en) * 2009-06-19 2012-04-25 Unicharm Corporation Cleaning sheet and cleaning implement
EP2443980A4 (en) * 2009-06-19 2014-04-02 Unicharm Corp CLEANING SHEET AND CLEANING EQUIPMENT

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