JPH1152704A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1152704A
JPH1152704A JP20631597A JP20631597A JPH1152704A JP H1152704 A JPH1152704 A JP H1152704A JP 20631597 A JP20631597 A JP 20631597A JP 20631597 A JP20631597 A JP 20631597A JP H1152704 A JPH1152704 A JP H1152704A
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JP
Japan
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toner
developer
photosensitive drum
developing
developing roller
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JP20631597A
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English (en)
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Shogo Sato
正吾 佐藤
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正帯電性の感光ドラムと正帯電性のトナーを
用いた場合でも、細線、並びに孤立した点を良好に再現
することのできる画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 正帯電性の感光ドラム20と、正帯電性
トナー53を用い、現像ローラ56を感光ドラム20に
押圧させてインプレッション現像を行う。ここにおい
て、感光ドラム20と現像ローラ56のニップ部通過前
における現像ローラ56上のトナー53の帯電量をQ
1、ニップ部通過後のトナー53の帯電量をQ2とした
時、Q1<Q2となるように、トナー及び荷電制御剤等
により現像剤を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームプリ
ンタ、ファクシミリ、複写機等の電子写真方式の画像形
成装置の技術分野に属し、特に、感光ドラム上の静電潜
像を感光ドラムと現像ローラのニップ部に担持搬送した
トナーにより現像する画像形成装置の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子写真方式の画像形成
装置における現像方法としては、導電性の弾性体ローラ
をトナーを運ぶ現像ローラとして用いて、この現像ロー
ラを感光ドラムに押圧させて現像を行なう所謂インプレ
ッション現像方式が広く採用されている。
【0003】この現像方式は、コロナ帯電器により一様
に帯電され、更に露光手段により露光されて静電潜像が
形成された感光ドラムの表面に、前記現像ローラにより
トナーを接触させ、更に現像ローラと感光ドラム間に所
定の現像電界を発生させることにより、前記トナーを前
記静電潜像側に移動させて現像を行うものである。
【0004】この現像方式においては、正帯電トナー及
び負帯電トナーのいずれも用いることができるが、従来
は、帯電特性の安定性から負帯電トナーが主に用いられ
ていた。
【0005】従って、レーザービーム等によりイメージ
露光を行うプリンタにおいては、反転現像方式が用いら
れているため、前記感光ドラムの帯電極性は前記負帯電
トナーに合わせて負極性となっており、前記コロナ帯電
器の放電電圧の極性も負極性となっている。
【0006】しかしながら、コロナ帯電器を用いた場合
には、該コロナ帯電器が大気中の酸素分子をイオン化し
てオゾン(O3)を発生させ、特に負極性の放電の場合
に、正極性の放電よりオゾンの発生量が約一桁多いこと
が知られており、環境衛生上好ましくなかった。
【0007】そこで、この問題を解決するために、正帯
電性の分散型の有機感光体と、正帯電性のトナーを用い
るプリンタが提案された。このプリンタによれば、コロ
ナ帯電器として正極性の放電を行う帯電器を用いること
ができるため、オゾンの発生を減少させることができ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のプリンタにおいては、正帯電の分散型の有機感光体
を用いると、表面電位が完全には落ちきらないために、
反転現像をした場合、細線、並びに孤立した点が再現し
にくいという問題点があった。すなわち、非常に高精度
で高価なレーザ光学系を使用しない限り、レーザ光学系
が有する誤差のため、感光体に照射されるレーザ光のス
ポット径が理論値よりも大きくなって、レーザ光のパワ
ーが分散し、感光体の表面電位を十分に落とすことがで
きなかった。
【0009】特に、エッジ効果の影響が殆どない非磁性
1成分トナーを用いたインプレッション現像において
は、特に再現性が悪くなるという問題点があった。
【0010】本発明は、前記の問題点に鑑みなされたも
のであり、正帯電性の感光ドラムと正帯電性のトナーを
用いた場合でも、細線、並びに孤立した点を良好に再現
することのできる画像形成装置を提供することを課題と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像形
成装置は上記課題を解決するために、感光体と、該移動
する感光体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、現像
剤を担持搬送すると共に前記感光体と接触して前記感光
体との間にニップ部を形成し、該ニップ部において前記
形成された静電潜像を前記現像剤により現像して可視像
を形成する現像剤担持手段とを備えており、前記現像剤
は前記現像剤担持手段による現像の際にニップ部におい
て相互に擦り合わされることにより、該現像後の前記現
像剤担持手段上の現像剤の帯電量が、前記現像前の前記
現像剤担持手段上の現像剤の帯電量よりも大きくなる帯
電系列の材料から構成されていることを特徴とする。
【0012】請求項1に記載の画像形成装置によれば、
先ず移動する感光体に潜像形成手段により静電潜像が形
成される。次に、現像剤担持手段により、該形成された
静電潜像が現像剤により現像され、感光体上に可視像が
形成される。この現像の際に、感光体の表面部、現像剤
担持手段の表面部及び現像剤がニップ部において相互に
擦り合わされると、現像剤担持手段上の現像剤は、所定
の極性及び所定の電荷量に帯電されることになるが、現
像剤の帯電系列を選択することにより、現像後の現像剤
担持手段上の現像剤の帯電量は、現像前の現像剤担持手
段上の現像剤の帯電量よりも大きくなる。従って、この
ような現像剤と感光体の感光層が接触すると、感光層の
電荷が現像剤に移動して、感光体と現像剤担持手段との
電位差が大きくなる。その結果、細線や孤立した点であ
っても良好に現像が行われることになり、良好な再現性
が得られる。
【0013】請求項2に記載の画像形成装置は、請求項
1に記載の画像形成装置において、前記感光体の表面部
が正帯電性の有機感光体からなり、前記現像剤が所定量
の正帯電用の荷電制御剤を含む正帯電トナーからなるこ
とを特徴とする。
【0014】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
正帯電性の有機感光体を正帯電トナーで現像するため
に、有機感光体は正極性に帯電され、反転現像方式によ
る現像が行われる。従って、有機感光体を負極性に帯電
する場合よりもオゾンの発生が少なく、環境衛生上好ま
しい。しかも、前記正帯電トナーは、上述のような帯電
系列を有しているので、感光体の感光層との接触によ
り、感光層の電荷をトナー側に移動させ、感光体の電位
を低下させる。その結果、細線や孤立した点であっても
良好に現像が行われることになり、良好な再現性が得ら
れる。
【0015】請求項3に記載の画像形成装置は、請求項
2に記載の画像形成装置において、前記現像剤は、正帯
電トナーとしてのスチレンアクリルトナーと、正帯電用
の荷電制御剤としてのニグロシンもしくはトリフェニル
メタンを備えていることを特徴とする。
【0016】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
前記現像剤に、正帯電トナーとしてのスチレンアクリル
トナーと、正帯電用の荷電制御剤としてのニグロシンも
しくはトリフェニルメタンを備えることにより、トナー
の帯電特性は、現像後の現像剤担持体上の現像剤の帯電
量が、現像前の現像剤担持手段上の現像剤の帯電量より
も大きくなる。従って、このトナーと感光体の感光層と
が接触すると、感光層の電荷はトナー側に移動し、感光
体の電位が低下し、細線や孤立した点であっても良好に
現像が行われることになり、良好な再現性が得られる。
【0017】請求項4に記載の画像形成装置は、請求項
1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置に
おいて、前記現像剤担持手段の前記現像剤の搬送方向
は、前記ニップ部において前記感光体の移動方向と反対
の方向であることを特徴とする。
【0018】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
前記現像剤担持手段は、前記現像剤を、前記感光体との
ニップ部において、前記感光体の移動方向と反対の方向
に搬送する。従って、前記可視像の転写位置及び記録材
の搬送経路を画像形成装置の上方とした場合には、現像
剤は、前記現像剤担持手段によって、現像剤の収容容器
内で、画像形成装置の下方から上方へと搬送されること
になる。その結果、帯電特性の劣化した現像剤等が前記
現像剤担持手段の下方位置に溜まることがなく、長期に
わたって良好な現像が行われることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。
【0020】図1において、本発明の実施の一形態であ
るレーザビームプリンタ1は、本体ケース2と、画像形
成の為の記録媒体の一例としての用紙Pを給紙するフィ
ーダユニット10と、画像形成のための露光、現像、転
写、回収等の工程が順次行われる感光体の一例としての
感光ドラム20と、感光ドラム20から用紙Pに転写さ
れた転写画像を用紙Pに定着させるための定着ユニット
70と、画像が定着された用紙Pを搬送路PPに沿って
排出するための排紙トレイ77とを備えて構成されてい
る。
【0021】レーザビームプリンタ1はまた、感光ドラ
ム20を回動するための図示しないモータ、ギア列等か
らなる駆動手段を備えており、更に感光ドラム20の周
囲に沿って順に、駆動手段により回動される感光ドラム
20上に静電潜像を形成するための潜像形成手段の一例
としてのレーザスキャナユニット30と、該感光ドラム
20上に形成された静電潜像を現像剤の一例としてのト
ナーにより現像するための現像剤担持手段の一例として
の現像ローラ56を有する現像ユニット50と、感光ド
ラム20上に現像されたトナー画像を用紙Pに転写する
転写ローラ60と、転写ローラ60による転写の後に感
光ドラム20に残留した残留トナーをクリーナーレス方
式により感光ドラム20を用いて所定のタイミングで現
像ユニット50に戻すために一時的に残留トナーを吸着
するクリーニングローラ42と、転写後の感光ドラム2
0に残留した残留電位を除去するための除電ランプ41
と、除電後の感光ドラム20を静電潜像形成可能に帯電
させるための帯電手段の一例としての帯電器40とを備
えて構成されている。
【0022】次に、図1から図3を用いて、レーザビー
ムプリンタ1を構成する各構成要素について夫々詳細に
説明する。
【0023】図1において、フィーダユニット10は、
本体ケース2の後端部に位置する上部のフィーダ部ケー
ス3内に配置された、用紙Pと略同様の幅寸法を有する
用紙押圧板11を備える。用紙押圧板11は、その後端
部において揺動可能に枢支されている。用紙押圧板11
の前端部には、圧縮バネ12が設けられており、該圧縮
バネ12により用紙押圧板11は上側に弾性付勢され
る。用紙押圧板11には、左右方向に延びる給紙ローラ
13が、回転自在に枢支されている。給紙ローラ13
は、図示外の駆動系により、給紙のタイミングで回転駆
動されるように構成されている。フィーダユニット10
はまた、フィーダ部ケース3内に、定形カット紙からな
る用紙Pを複数枚収容可能な給紙カセット14が傾斜状
に着脱自在に装着されており、給紙ローラ13の回転に
より、給紙カセット14に収容された用紙Pのうち、上
側の用紙Pから1枚ずつ給紙されるように構成されてい
る。更に、フィーダユニット10は、用紙Pの重送を防
止する為に、給紙ローラ13の下側に分離部材15を備
えており、この分離部材15は、圧縮バネ16により給
紙ローラ13に弾性付勢されている。給紙ローラ13よ
りも搬送方向(図1において、左方から右方向き)下流
側には、給紙された用紙Pの先端を揃える1対のレジス
トローラ17及び18が回転可能に夫々枢支されてい
る。
【0024】図1及び図2において、感光ドラム20
は、正帯電性の材料から構成されており、例えば、正帯
電性のポリカーボネイトを主成分とする有機感光体から
なる。より具体的には、図2に示すように、感光ドラム
20は、例えば、円筒状でアルミ製の円筒スリーブ21
を本体として、その外周部に、ポリカーボネートに光導
電性樹脂を分散させた所定厚さ(例えば、約20μm)
の光導電層22を形成した中空状のドラムから構成され
ており、円筒スリーブ21を接地した状態で、本体ケー
ス2に回転自在に枢支されている。即ち、感光ドラム2
0上に形成されたプラス極性(正帯電)の静電潜像に対
して、プラス極性に帯電したトナー53を反転現像方式
で現像するように構成されている。感光ドラム20は、
駆動手段により、側面視で時計回りに回転駆動されるよ
うに構成されている。
【0025】図1において、レーザスキャナユニット3
0は、感光ドラム20の下側に配設されており、感光ド
ラム20上に静電潜像を形成する為のレーザ光Lを発生
するレーザ発生器31、回転駆動されるポリゴンミラー
(5面体ミラー)32、一対のレンズ33及び34、並
びに一対の反射ミラー35及び36を含んで構成されて
いる。レーザスキャナユニット30を、感光ドラム20
よりも下側に配設することにより、全体として搬送方向
の長さを短くでき、レーザビームプリンタ1をコンパク
トに構成することができるとともに、用紙搬送と干渉す
ることなく、レーザスキャナユニット30から出射した
レーザ光Lで感光ドラム20上に静電潜像を形成するこ
とができる。
【0026】帯電器40は、例えば、タングステンなど
からなる帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯
電用のスコロトロン型の帯電器から構成されている。本
実施の形態では、クリーナーレス方式を採るが、帯電器
40は感光ドラム20に対して非接触に対向配置されて
おり、感光ドラム20上の残留トナーが帯電器40に付
着しないように構成されている。
【0027】除電ランプ41は、例えば、LED(レー
ザ発光ダイオード)、EL(ElectroLuminescence)、蛍
光灯などの光源を備えて構成されており、転写後に感光
ドラム20に残留する電荷を除去する(除電する)こと
により、残留する電荷が次回の静電潜像に影響を与え、
最終的に用紙Pに形成された画像に現われることを防ぐ
ように機能する。
【0028】クリーニングローラ42は、バイアス電圧
を変化させることにより、転写ローラ60による転写の
後に感光ドラム20に残留した残留トナー53を一旦吸
収し、感光ドラム20上で行われる次の露光、現像、転
写等の妨げとならないタイミングで、吸収した残留トナ
ー53を感光ドラム20に排出することにより、残留ト
ナー53を感光ドラム20上より現像ユニット50に戻
すように構成されている。クリーニングローラ42は、
例えば、バイアス電圧印加可能なシリコンゴムやウレタ
ンゴムなどからなる導電性を有する発泡弾性体から構成
されている。尚、クリーナーレス方式による回収が効率
良く行われれるように、クリーニングローラ42が設け
られているが、クリーニングローラ42の代わりに又は
加えて感光ドラム20の表面上の残留トナーをならすた
めのクリーニングブラシを設けても良い。
【0029】図1及び図2において、現像ユニット50
は、現像部ケース4内に着脱可能に装着された二重円筒
状のトナーボックス51を備えている。トナーボックス
51は、回転駆動されるアジテータ52と、電気絶縁性
を有する正帯電性のトナー53とを収容する。トナーボ
ックス51の前側には、トナーボックス51に形成され
たトナー供給口51aを介してアジテータ52の回転に
より供給されたトナー53を貯蔵するトナー貯蔵室54
が形成されている。トナー貯蔵室54には、供給ローラ
55がその長手方向に水平に配設され、回転可能に枢支
されている。更に、トナー貯蔵室54の前側を仕切るよ
うに且つ供給ローラ55と感光ドラム20とに夫々接す
るように、現像ローラ56が長手方向に水平に配設さ
れ、回転可能に枢支されている。
【0030】供給ローラ55は、シリコンゴムやウレタ
ンゴムなどからなる導電性を有する発泡弾性体から構成
されており、現像ローラ56との接触部における抵抗値
は、約5×104 〜1×109 Ωに設定されている。
【0031】また、現像ローラ56は、シリコンゴムや
ウレタンゴムなどからなる導電性のリジッドなローラで
あり、本実施の形態では特に、正帯電性のトナー及び正
帯電性のポリカーボネイトを主成分とする有機感光体か
らなる感光ドラム20を用いているので、ウレタンゴム
が現像ローラ56の材料とされる。
【0032】現像ローラ56における現像バイアス電圧
を印加するその中心部の電極から外周の接触部に至る抵
抗値は、約5×104 〜1×107 Ωに設定されてい
る。供給ローラ55及び現像ローラ56は、駆動機構に
より、時計回転回りに夫々回転駆動されるように構成さ
れている。
【0033】現像ローラ56は、正帯電トナー53を使
用して感光ドラム20上で現像を行うと共にクリーニン
グローラ42により感光ドラム20上に戻された残留ト
ナー53を回収するように構成されている。
【0034】より具体的には、例えば、転写後に残留ト
ナー53が転写前のトナー量に対し約10%程度残留し
た状態にある感光ドラム20に対して先ずレーザスキャ
ナユニット30により、残留トナー53の下まで十分に
レーザ光が届くように露光が行われるようにする。次
に、現像ユニット50において、感光ドラム20上の残
留トナー53の存在に拘わらず存在する露光部分と未露
光部分との電位差を利用して、感光ドラム20の未露光
部分に残留トナー53が付着していれば当該残留トナー
53を現像ローラ56に移動(回収)させると同時に、
感光ドラム20の露光部分に残留トナー53が既に付着
していればそのまま付着(現像)させておくようにし、
感光ドラム20の露光部分に残留トナー53が付着して
いなければ現像ローラ56から正帯電トナー53を移動
(現像)させるようにする。即ち、現像サイクルと回収
サイクルとをほぼ同時に行うように現像ユニット50は
構成されている。
【0035】図2に示すように、現像ユニット50にお
ける現像部ケース4にはトナー貯蔵室54が設けられて
おり、トナー貯蔵室54は、供給ローラ55の上側の上
部空間Sを大きく設けて形成されている。このため、ト
ナーボックス51のトナー53が、トナー供給口51a
を介してトナー貯蔵室54に多量に供給された場合で
も、トナー53が詰め込まれて固まることがないので、
トナー53は常に粉体状であり、その流動性が保持され
て、供給ローラ55によるトナー供給の安定化を図るこ
とができる。
【0036】図1及び図2において、現像部ケース4に
は、ステンレス製またはリン青銅製の薄い板状の弾性を
有する層厚規制ブレード57が下向きに取り付けられて
いる。
【0037】層厚規制ブレード57の下端部に形成され
た屈曲部57aが、現像ローラ56に押圧状態で接触し
ており、供給ローラ55から供給されて現像ローラ56
の表面に層状に付着したトナー53の層厚が、この層厚
規制ブレード57で約1層強の所定厚さ(約7〜12μ
m)に規制される。即ち、現像ローラ56上のトナー量
は、0.5mg/cm2 以下となるように構成されてい
る。層厚規制ブレード57は、好ましくは、例えば、現
像ローラ56上のトナー量が約0.4mg/cm2 に設
定されるように、屈曲部57aの曲率半径が約0.3m
mになっている。尚、現像バイアス及び現像ローラ56
の回転数等により、現像ローラ56上に最低限必要なト
ナー量は定まるが、例えば現像ローラ56上のトナー量
が約0.3mg/cm2 であれば、実用的な範囲にある
現像バイアス及び現像ローラ56の回転数を用いて十分
なトナー濃度で現像を行うことができる。このように現
像ローラ56上において、0.5mg/cm2 以下のト
ナー量の層をなすように、トナー層の層厚は、層厚規制
ブレード57により規制されているので、現像ローラ5
6上のトナー53の層厚は、トナー粒子を基準にして2
層未満となり、即ち1層又は1層強となる。この結果、
大部分のトナー53が現像ローラ56及び層厚規制ブレ
ード57にしっかりと擦られ、正帯電されることにな
る。現像ローラ56上の層厚規制後のトナー53は1層
又は1層強になっていることから、現像に供されなかっ
たトナー53は、感光ドラム20との接触部に堆積する
ことなく、現像ローラ56に付着して回収される。
【0038】図3に示すように、本実施の形態では特
に、層厚規制ブレード57により現像ローラ56上にお
いてトナー53が擦られる際に、現像ローラ56上のト
ナー53が、擦られる前のほぼ零に近い帯電量Q0から
トナー53の飽和帯電量よりも低い第1帯電量Q1(Q
1>Q0)に帯電されるように層厚規制ブレード57及
び現像ローラ56は構成されている。
【0039】更に、現像ローラ56上のトナー53は、
ニップ部で擦り合わされることにより、ニップ部で擦り
合わされる前の現像ローラ56上のトナー53の帯電量
Q1よりも大きい第2帯電量Q2(Q2>Q1)に帯電
されるように、帯電系列が選択されている。
【0040】転写ローラ60は、感光ドラム20の上側
に接するように設けられ回転自在に枢支され、シリコン
ゴムやウレタンゴムなどからなる導電性を有する発泡弾
性体から構成されている。転写ローラ60の感光ドラム
20との接触部における抵抗値は、約1×106 〜1×
1010Ωに設定されている。即ち、転写ローラ60は、
感光ドラム20の表面に接触しているので、その抵抗値
を大きくすることで、転写ローラ60に印加される電圧
による感光ドラム20に形成された光導電層22の破壊
を生じないように、しかも感光ドラム20上のトナー画
像が用紙Pに確実に転写されるように構成されている。
【0041】定着ユニット70は、感光ドラム20より
も搬送方向下流側に設けられ、ハロゲンランプを内蔵し
た加熱用ローラ71と押圧ローラ72とからなり、用紙
Pの下面に転写されたトナー画像が加熱されつつ押圧さ
れて用紙Pに定着される。
【0042】用紙搬送用の1対の搬送ローラ75及び排
紙トレイ77は、定着ユニット70の搬送方向下流側に
夫々設けられている。
【0043】本実施の形態によれば、図1に示すよう
に、給紙カセット14から給紙された用紙Pを搬送す
る、これら給紙ローラ13、感光ドラム20、定着ユニ
ット70及び排紙トレイ77は、略直線状に配置され
て、図1に一点鎖線で示す搬送経路PPを形成してい
る。
【0044】図1において、本実施の形態におけるトナ
ー53は、例えば、粉砕トナー又は真球形状に近いスチ
レンアクリルなどからなる重合トナーからなる非磁性一
成分トナーであり、その粒径は6〜12μm程度であ
る。
【0045】トナー53は、素トナーと素トナーに添加
された外添剤(流動性付与剤)の一例としてのシリカと
を含んで構成されている。素トナーは、例えば、樹脂、
ワックス、カーボンブラック及びCCA(例えば、ニグ
ロシン、トリフェニルメタンなどの荷電制御剤)を含ん
で構成されており、その帯電特性は、CCAの作用によ
り正極性となる。外添剤の一例としてのシリカは、トナ
ー表面改質剤であり、トナー53の流動性を高める効果
を持ち、一般的には負極性に帯電される帯電特性を有し
ている。但し、正極性に帯電される帯電極性を有する正
帯電性のシリカとして、アミノシランカップリング剤で
処理したシリカ等が知られている。しかし、正帯電性の
シリカは一般に流動性改善効果が十分ではないため、極
性の小さな負帯電性のシリカが外添剤として用いられる
ことが多い。正帯電性シリカと負帯電性シリカとの違い
は、素トナーに外添したときのトナーの帯電量がプラス
方向に増えれば正帯電性のシリカであり、マイナス方向
に増えれば負帯電性のシリカであるという点にある。
【0046】そして、本実施の形態においては、トナー
53はこのような構成であるので、このトナー53が現
像ローラ56と感光ドラム20のニップ部で十分に摩擦
されたときには、素トナーに含まれるCCAが有する帯
電特性が支配的となり、トナー53は素トナーの帯電特
性である正極性に帯電される。
【0047】また、流動性付与の機能に加えて、外添剤
には、トナーブロッキング防止、クリーニング性改善、
感光ドラムの傷つき防止、画像濃度向上、画質向上など
の機能を持たせることが可能である。尚、シリカ以外の
外添剤としては、コロイダルシリカ、酸化チタン、酸化
アルミニウム(アルミナ)等の微粉末が挙げられる。
【0048】特に、本実施形態においては、このような
構成のトナー53を用いたので、現像ローラ53上のト
ナー53の帯電量は、ニップ部通過前よりもニップ部通
過後の方が大きくなる。そして、このようなトナー53
が、ニップ部において感光ドラム20の表面と接触する
と、感光ドラム20の感光層の電荷がトナー53に移動
し、感光ドラム20の表面電位が低下する。
【0049】その結果、感光ドラム20上の静電潜像と
現像ローラ56との電位差が大きくなり、細線や孤立し
た点の再現性が向上する。
【0050】例えば、感光ドラム20の表面の帯電電位
を700V、現像バイアスを300V、露光部電位を1
00Vとする時、解像度600dpiにおける1ドット
点の電位は、図4(A)に示すように、現像バイアスと
同程度の電位となる。
【0051】従って、図4(C)に示すように、ニップ
通過後のトナー53の帯電量が、ニップ通過前のトナー
53の帯電量と等しい場合には、トナー53の電荷の移
動が無く、静電潜像電位は変化しないので、現像バイア
スと同程度の電位の1ドット点は良好に再現されない。
【0052】また、図4(D)に示すように、ニップ通
過後のトナー53の帯電量が、ニップ通過前のトナー5
3の帯電量よりも小さい場合には、トナー53の電荷が
感光ドラム20の静電潜像側に移動し、感光ドラム20
の静電潜像電位は高くなり、1ドット点の電位は現像バ
イアスよりも高くなってしまう。その結果、1ドット点
は全く再現されない。
【0053】しかしながら、図4(B)に示すように、
ニップ通過後のトナー53の帯電量が、ニップ通過前の
トナー53の帯電量よりも大きい場合には、感光ドラム
20の感光層の電荷がトナー53側に移動し、感光ドラ
ム20の静電潜像電位は低くなり、1ドット点の電位も
現像バイアスよりも十分に低くなる。その結果、1ドッ
ト点は良好に再現されることになる。
【0054】以下に実施例を示す。本実施形態の装置に
おいて、スルーレートを6ppm、プロセススピード
(感光ドラム20の周速)を35mm/sec、現像ロ
ーラ56の周速を70mm/sec、供給ローラ55の
周速を17〜35mm/secとし、現像バイアスを3
00V、感光ドラム20の帯電電位を700Vとし、更
にトナーとしてスチレンアクリルトナーを用い、ニグロ
シンを0.2wt%(または、トリフェニルメタンを
0.2wt%)として、現像ローラ56上のトナー層に
ついて、トナー単位質量当たりの帯電量Q/M(μC/
g)、単位面積当たりのトナー質量M/A(mg/cm
2)、感光ドラム20の表面電位V0(V)を測定した。 ニップ通過前 ニップ通過後 Q/M : 20(μC/g) 27(μC/g) M/A : 0.5(mg/cm2) 0.5(mg/cm2) V0 : 700(V) 550(V) 以上のように、ニップ通過後のトナー53の帯電量の上
昇と、感光ドラム20の表面電位の低下が確認できた。
【0055】また、このような帯電系列の現像剤を用い
ることにより、次のような効果も得られた。
【0056】本実施形態のように、感光ドラム20の回
転方向と現像ローラ56の回転方向を互いに逆方向に設
定すると、トナー53の循環が良好になり、長期に渡っ
て良好な現像を行うことができる。
【0057】しかし、このような回転方向にした場合に
は、現像効率が100%近い時に、現像ローラ56と感
光ドラム20のニップ部分にトナー53が少なくなり、
いわゆる黒ベタ印字を行うと、黒ベタ部分中に波模様の
白抜け部分が発生するという問題があった。
【0058】そこで、様々な検討を行ったところ、本実
施形態のような帯電系列の現像剤を用いると、上述のよ
うな波模様の白抜けは、黒ベタ印字後でも発生しないこ
とが判明した。
【0059】この原因は不明であるが、上述のような実
施例においても、黒ベタ印字中の波模様の白抜けは確認
されなかった。
【0060】以上のように、本実施形態によれば、細線
や孤立した点を良好に再現することができるだけでな
く、黒ベタ印字中の波模様の白抜けも防止することがで
き、良好な画像を提供することができる。
【0061】次に、以上のように構成されたレーザビー
ムプリンタ1の動作について、図1及び図5から図8を
用いて説明する。尚、本実施の形態では、反転現像方式
の現像処理により画像形成を行うものとする。
【0062】図1において、感光ドラム20は、駆動手
段により側面視で時計回りに回転駆動され、供給ローラ
55及び現像ローラ56は、時計回転回りに夫々回転駆
動される。この結果、トナー53の各粒子は、図5に示
すように、供給ローラ55と現像ローラ56との擦り付
けにより、また層厚規制ブレート57の現像ローラ56
への押圧摩擦により、プラス極性(帯電量Q1)に帯電
され、このプラス極性に帯電したトナー53が、ニップ
部で現像ローラ56及び感光ドラム20により擦られて
前記Q1よりも大きな帯電量Q2まで帯電されると共
に、レーザ光Lにより感光ドラム20上に形成された静
電潜像に付着して、反転現像方式で現像される。
【0063】本実施の形態では、層厚規制ブレード57
により現像ローラ56には、0.5mg/cm2 以下の
トナー量のトナー層が形成される。従って、現像ローラ
56上のトナー53の層厚は、1層又は1層強となるの
で、大部分のトナーが現像ローラ56及び層厚規制ブレ
ード57にしっかりと擦られ、トナー53の飽和帯電量
よりも小さい所定の帯電量(Q1)に帯電されることに
なる。
【0064】ここで例えば、用紙P上に形成された画像
に必要な透過濃度(画像濃度)として、例えば「2.
0」を得る為には、図5に示すように、用紙Pへのトナ
ー53の付着量つまり現像トナー量として約0.78m
g/cm2 が必要となる。このためには、前述したよう
に、層厚規制ブレート57により、現像ローラ56上の
トナー量を約0.4mg/cm2 に設定する一方、現像
効率を100%より少し小さくし、現像ローラ56の周
速度を感光ドラム20の周速度の約2倍にする。即ち、
ニップ部で、現像ローラ56と感光ドラム20とが直接
接触しないように、トナー53が現像ローラ56上に、
ファンデルワールス力により僅かに残存して、トナー5
3が現像ローラ56と感光ドラム20との間の潤滑剤と
して作用するようにしておく。
【0065】また、トナー53の帯電量としては、気温
約10℃且つ湿度約20%の低温低湿環境時における約
25μC/gから、気温約32℃且つ湿度約80%の高
温高湿環境時における約20μC/gまで変化する。そ
こで、現像ローラ56を、感光ドラム20と同一の回転
方向で駆動した場合に、図6に示すように、1点鎖線で
示す低温低湿環境と2点鎖線で示す高温高湿環境との何
れの環境下においても、所定の現像トナー量(約0.7
8mg/cm2 )が得られるように、現像ローラ56の
実効現像バイアス電圧は、「約200V」に設定され
る。同時に、感光ドラム20に形成した静電潜像の電圧
である静電潜像電圧が「約100V」なので、現像ロー
ラ56に印加する現像用電源Eの現像バイアス電圧は、
「約300V」に設定される。
【0066】上記のような電圧設定の下で画像形成処理
が開始されると、先ず除電ランプ41で感光ドラム20
上の残留電荷が一掃された後、感光ドラム20の表面
は、正帯電用の帯電器40により、例えば、図8に示す
ように約+700Vに均一に帯電される。そして、この
状態で、レーザ発生器31から発射されたレーザ光L
は、ポリゴンミラー32で主走査されながらレンズ33
及び34並びに反射ミラー35及び36を経て感光ドラ
ム20上に照射されて、感光ドラム20上に静電潜像が
形成される。このとき、感光ドラム20上における静電
潜像に相当する部位の電圧はレーザ光Lの照射により、
例えば図8に示すように、約+100Vに下降する。現
像ローラ56の表面には、現像バイアス電圧として例え
ば、図8に示すように約+300Vが印加された状態
で、プラス極性のトナー53が1層強の層厚さで付着し
ているので、トナー53は、それ自身の電圧よりも高い
帯電電圧(約+700V)に引き寄せられることはな
く、それよりも低い静電潜像電圧(約+100V)に引
き寄せられて、現像ローラ56上のトナー53が感光ド
ラム20上に形成された静電潜像にだけ付着して現像さ
れる。
【0067】このような原理により、図4(B)に示し
たように、1ドット点の電位が十分に低下すれば、良好
な現像が行われることになる。
【0068】トナー53で現像された静電潜像のトナー
画像は、転写ローラ60により用紙Pに転写された後、
定着ユニット70で定着処理されて排紙トレイ77に排
出される。
【0069】この際、給紙カセット14から給紙された
用紙Pを搬送する搬送経路PPが略直線状に形成され、
用紙Pは、略直線状の搬送経路PPにより搬送されなが
ら画像形成されることから、用紙Pとして、ハガキや封
筒などの厚紙やOHPフィルム等を使用しても、その用
紙Pに綺麗に且つ確実に画像形成することができる。
【0070】一方、図1において、転写ローラ60を通
過する際に用紙Pに転写されず、感光ドラム20に残留
した残留トナー53は、既に述べた通りクリーニングロ
ーラ42のバイアス電圧を変化させることにより、クリ
ーニングローラ42に一旦吸収される。そして、感光ド
ラム20上で行われる次の露光、現像、転写等の妨げと
ならないタイミングで、クリーニングローラ42のバイ
アス電圧を変化させることにより、一旦吸収された残留
トナーは、クリーニングローラ42から感光ドラム20
に排出され、更に現像ローラ56により感光ドラム20
上の残留トナー53が回収される。
【0071】また、この回収動作と平行して、現像ロー
ラ56上にある現像前のトナー53はニップ部で擦れた
ときに帯電量Q2に帯電されると共に感光ドラム20の
露光部分に付着して、現像が適切に行われる。
【0072】以上の結果、本実施の形態のレーザビーム
プリンタ1によれば、感光ドラム20の表面電位が低下
するので、細線や孤立した点の再現性を向上させること
ができる。
【0073】尚、以上の実施の形態によれば、モノクロ
画像の形成のみを説明したが、カラー画像形成の際にも
本発明は有効に機能する。また、現像ローラ56と感光
ドラム20とは同一方向に回転(接触面において反対方
向)に移動するように構成されていたが、これらのロー
ラは逆方向(接触面において同一方向に移動)するよう
に構成してもよい。また、感光体は感光ドラムから構成
されているが、ベルト状の感光体であっても、同様の効
果を期待できる。更にまた、本実施の形態では、レーザ
ビームプリンタについて説明したが、トナーを用いた電
子写真方式の画像形成装置であれば、複写機、ファクシ
ミリ装置等についても本実施の形態の場合と同様に本発
明は有効に機能する。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
画像形成装置によれば、現像剤を、現像剤担持手段と感
光体とのニップ部において相互に擦り合わされることに
より、該現像後の前記現像剤担持手段上の現像剤の帯電
量が、前記現像前の前記現像剤担持手段上の現像剤の帯
電量よりも大きくなる帯電系列の材料から構成したの
で、細線や孤立した点を良好に再現することができる。
また、黒ベタ印字中における白抜け現象も防止すること
ができる。
【0075】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
感光体の表面部を正帯電性の有機感光体から構成し、前
記現像剤を所定量の正帯電用の荷電制御剤を含む正帯電
トナーから構成したので、有機感光体を負極性に帯電す
る場合よりもオゾンの発生を抑えることができる。しか
も、細線や孤立した点を良好に再現することができ、黒
ベタ印字中における白抜け現象を防止することができ
る。
【0076】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
現像剤に、正帯電トナーとしてのスチレンアクリルトナ
ーと、正帯電用の荷電制御剤としてのニグロシンもしく
はトリフェニルメタンを備えたので、細線や孤立した点
を良好に再現することができ、黒ベタ印字中における白
抜け現象を防止することができる。
【0077】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
現像剤担持手段の現像剤の搬送方向を、前記ニップ部に
おいて感光体の移動方向と反対の方向としたので、現像
剤の循環が良好になり、長期に渡って、細線や孤立した
点を良好に再現することができ、黒ベタ印字中における
白抜け現象を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるレーザビームプリン
タの縦断側面図である。
【図2】図1のレーザビームプリンタの現像ユニット及
び感光ドラム部分の拡大側面図である。
【図3】図1のレーザビームプリンタにおける各位置に
おけるトナーの帯電量を示す現像ユニット及び感光ドラ
ム部分の図式的な拡大側面図である。
【図4】感光ドラム上の多数ドット点及び1ドット点に
対する静電潜像電位の一例を示す図であり、(A)は従
来の現像前における前記静電潜像電位の一例を示す図、
(B)は本発明の一実施形態の現像後における前記静電
潜像電位の一例を示す図、(C)はニップ通過前後にお
いてトナーの帯電量が変わらない従来の現像後における
前記静電潜像電位の一例を示す図、(D)はニップ通過
後の帯電量がニップ通過前よりも低下する従来の現像後
における前記静電潜像電位の一例を示す図である。
【図5】図1のレーザビームプリンタの現像ユニットの
拡大側面図である。
【図6】図1のレーザビームプリンタにおける現像トナ
ー量と透過濃度との関係を示す特性図である。
【図7】図1のレーザビームプリンタにおける実効バイ
アス電圧と現像トナー量との関係を示す特性図である。
【図8】図1のレーザビームプリンタで行われる反転現
像方式による現像処理の各部分の電位を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…レーザビームプリンタ 10…フィーダユニット 13…給紙ローラ 14…給紙カセット 20…感光ドラム 30…レーザスキャナユニット 42…クリーニングローラ 50…現像ユニット 53…トナー 55…供給ローラ 56…現像ローラ 57…層厚規制ブレード 60…転写ローラ 70…定着ユニット 77…排紙トレイ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体と、 該移動する感光体に静電潜像を形成する潜像形成手段
    と、 現像剤を担持搬送すると共に前記感光体と接触して前記
    感光体との間にニップ部を形成し、該ニップ部において
    前記形成された静電潜像を前記現像剤により現像して可
    視像を形成する現像剤担持手段と、 を備えており、 前記現像剤は前記現像剤担持手段による現像の際にニッ
    プ部において相互に擦り合わされることにより、該現像
    後の前記現像剤担持手段上の現像剤の帯電量が、前記現
    像前の前記現像剤担持手段上の現像剤の帯電量よりも大
    きくなる帯電系列の材料から構成されていることを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記感光体の表面部は正帯電性の有機感
    光体からなり、前記現像剤は所定量の正帯電用の荷電制
    御剤を含む正帯電トナーからなることを特徴とする請求
    項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤は、正帯電トナーとしてのス
    チレンアクリルトナーと、正帯電用の荷電制御剤として
    のニグロシンもしくはトリフェニルメタンを備えている
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置
  4. 【請求項4】 前記現像剤担持手段の前記現像剤の搬送
    方向は、前記ニップ部において前記感光体の移動方向と
    反対の方向であることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
JP20631597A 1996-12-05 1997-07-31 画像形成装置 Pending JPH1152704A (ja)

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JP20631597A JPH1152704A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 画像形成装置
US09/126,589 US6128458A (en) 1996-12-05 1998-07-31 Image forming device with toner charge increasing structure

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6658227B2 (en) 2001-07-06 2003-12-02 Ricoh Company, Limited Development method apparatus, image formation and process cartridge for suppressing variation in toner charge

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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