JPH1151612A - 穴位置測定システム - Google Patents

穴位置測定システム

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JPH1151612A
JPH1151612A JP9210535A JP21053597A JPH1151612A JP H1151612 A JPH1151612 A JP H1151612A JP 9210535 A JP9210535 A JP 9210535A JP 21053597 A JP21053597 A JP 21053597A JP H1151612 A JPH1151612 A JP H1151612A
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JP
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nozzle hole
image
droplet
nozzle
hole
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Pending
Application number
JP9210535A
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English (en)
Inventor
Seiichi Hasegawa
聖一 長谷川
Hiroshi Takemoto
浩志 竹本
Shisei Kanetani
志生 金谷
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、液滴を噴射するノズル穴の位置を
簡易な構成により迅速かつ高精度に測定することを目的
とする。 【解決手段】 プリンタヘッド1のノズル穴2から吐出
されている状態で照明ライト11x、11yにより照明され
るインク滴5(ノズル穴2)を撮像するCCDカメラ12
x、12yと、噴射動作開始からノズル穴2から離隔して
いないタイミングに撮像された撮像画面Wx、Wy中の
インク滴5による映像(暗部5aおよび影5b)の位置
を特定する画像処理装置13と、インク滴5による映像の
位置座標に基づいてノズル穴2の位置を算出する演算装
置14とを備え、照明ライト11x、11yおよびCCDカメ
ラ12x、12yはX軸およびY軸の2方向から前記タイミ
ングのインク滴5を同時に撮像するようにノズル面3に
対して仰角10゜で対向するようにセットした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液滴を噴射するノ
ズル穴の位置を測定する穴位置測定システムに関し、ノ
ズル穴の位置を簡易な構成により高精度に測定すること
のできるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インク滴(液滴)を飛翔させ
て画像を形成するインクジェットプリンタが知られてお
り、プリンタヘッドのノズル穴から噴射するインク滴を
紙面上に着弾させることにより画像を形成する。この種
のインクジェットプリンタは、例えば図8に示すよう
に、プリンタヘッド1がノズル穴2を並列された下面側
のノズル面3を紙面に対面させた姿勢で主走査方向に移
動するとともにその紙面を副走査方向に移動させて画像
を形成するようになっており、この画像の品質としてド
ット密度、ドット位置精度、濃度ムラ、シャープネス等
を評価している。
【0003】インクジェットプリンタは、これら評価項
目の優劣はプリンタヘッドによるインク滴5の噴射特性
によるところが大きいことから、開発時のみに限らず量
産時にも、インクジェットプリンタによる画像品質の向
上および確保をするために、プリンタヘッド単体でのイ
ンク滴5の噴射特性を高精度に測定し調整する必要があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリン
タヘッド1の取付位置や姿勢に誤差があると、インク滴
5の噴射特性を測定してもその測定結果にその誤差が含
まれてしまう。このため、プリンタヘッド1のインク滴
5の噴射特性を高精度に測定するには、前提としてプリ
ンタヘッド1のノズル穴2の位置を高精度に測定する必
要がある。ちなみに、現在、本発明の発明者が行なうイ
ンク滴5の噴射特性の測定精度からすると、プリンタヘ
ッド1のノズル穴2の位置は±1.5μm以内の精度で
測定する必要がある。なお、このプリンタヘッド1のノ
ズル面3に並設されるノズル穴2は、その形成位置を高
精度に加工されているので、全てのノズル穴2の位置を
測定するのではなく、少なくとも3点の測定を行なっ
て、プリンタヘッド1(ノズル穴2)の位置や姿勢のア
ライメント調整を行なったり、他のノズル穴2の位置を
その直線補完により算出してインク滴5の噴射特性の測
定に用いる。
【0005】しかし、プリンタヘッド1のノズル面3は
一般的には撥水処理されているので、スケールをそのノ
ズル面3に接触させて測定する方法は好ましくなく、そ
の取付精度(測定精度)を維持したまま測定するのも困
難である。また、撥水処理されたノズル面3を測定対象
にすると、非接触式のレーザ変位計であっても高精度な
測定は困難で±10μm程度が限界である。また、量産
時には迅速に測定を行なわなければならないという要請
もある。
【0006】このことから、発明者はこの課題を解決す
るために鋭意開発を進めたところ、次の測定1または測
定2のように画像処理によりノズル穴2の位置を測定す
ることを発明した。まず、測定1は、図9の画像処理に
おける撮像画面Wに示すように、ノズル面3を下方から
撮像したときのノズル穴2の形成位置に対応する領域10
1〜nを予め想定しておき、その各領域101〜n毎に画像
処理してノズル穴2の有無を判定することにより(所
謂、パターンマッチング)、領域101にはノズル穴2が
ないことから隣接する領域102のノズル穴2を端として
選択しその位置を特定する。そして、同様な処理により
ノズル穴列の端の3箇所のノズル穴2の位置を高精度に
測定して、他のノズル穴2の位置はその直線補完により
算出して、プリンタヘッド1のノズル面3に形成された
ノズル穴2の位置の高精度な測定を行なう。
【0007】また、測定2は、図10に示すように、ノズ
ル面3を下方から撮像したときのノズル穴列の端になる
ノズル穴2の形成位置に対応する領域201を予め想定し
ておき、その領域201を画像処理してノズル穴2の位置
を測定して、以降測定1と同様に、ノズル穴列の端の3
箇所のノズル穴2の位置を高精度に測定して、全てのノ
ズル穴2の位置の高精度な測定を行なう。
【0008】しかしながら、これら測定1、2では、ノ
ズル穴2は極微細であるために、ノズル面3のごみや傷
をノズル穴2と誤認して、その位置によりノズル穴2の
位置を誤って測定してしまう可能性がある。また、測定
1では、各領域101〜n毎にノズル穴2の有無を判定す
るので、多少の時間が掛かる。また、測定1、2は、ノ
ズル面3の映像を取り込んで画像処理するため、ノズル
穴2の周囲の色合いがその測定毎に異なって光量が変動
するので、安定して高精度に行なう必要のある画像処理
には不利な条件である。
【0009】さらに、根本的に、近年の加工技術の向上
および画像の高品質の要望から、ノズル穴2は極微細に
形成されており、単純にそのまま画像処理するだけでも
高度な技術が必要である。要するに、この測定1、2で
もノズル穴2の位置を迅速かつ高精度に測定することは
可能であるが、量産時にも利用することを考慮すると、
より簡易なアルゴリズムの画像処理で、測定の安定性を
向上させる必要がある。
【0010】また、測定1、2は、図8におけるXY平
面に直交する方向からノズル面3を撮像しての画像処理
のため、ピント調整の調整量からZ軸方向の位置を測定
するなどの処理を追加しなければ、ノズル面3の傾斜に
よるZ軸方向の位置ずれを測定することができず、ノズ
ル穴2の位置のアライメント調整を行なうには不向きで
ある。
【0011】そこで、本発明は、液滴を噴射するノズル
穴の位置を簡易な構成により迅速にかつ高精度に測定す
ることを実現して、量産時にも最適に利用することがで
きる穴位置測定システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1に記載の発明は、液滴を噴射するノズル穴の位置
を測定する穴位置測定システムであって、ノズル穴から
噴射される液滴を照明手段により照明して該液滴による
映像を撮像する撮像手段と、噴射動作開始から一定時間
経過したときに撮像された映像を画像処理して液滴によ
る映像の位置を特定する位置特定手段と、特定された液
滴による映像の位置に基づいて該液滴を噴射するノズル
穴の位置を算出する演算手段とを備え、前記撮像手段は
液滴を噴射するノズル穴を斜め方向から撮像するように
該撮像方向を斜めにセットし、前記位置特定手段は噴射
される液滴がノズル穴から吐出された直後の映像を画像
処理して液滴による映像の位置を特定することを特徴と
するものである。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加え、前記ノズル穴の周囲が光を反射す
る反射面の場合には、撮像手段および照明手段の間にノ
ズル穴を位置させるとともに該撮像方向および照明方向
の反射面との間の挟角を同一となるようにセットして該
撮像手段は反射面により反射される照明手段の照明光を
取り込むように構成し、撮像手段は反射面により反射さ
れてノズル穴から吐出された液滴に遮光される照明光お
よびノズル穴から吐出された液滴に遮光されて反射面に
より反射される照明光を取り込んで該液滴による映像を
撮像するように構成したことを特徴とするものである。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明の構成に加え、前記撮像手段をノズル穴
から噴射される液滴を直交する2方向から撮像するよう
に構成したことを特徴とするものである。請求項4に記
載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明の
構成に加え、前記撮像手段を2式セットしてノズル穴か
ら噴射される液滴を同時に2方向から撮像するように構
成したことを特徴とするものである。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1から3
のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記撮像手段を
回動させてノズル穴から噴射される液滴を順次に2方向
から撮像するように構成したことを特徴とするものであ
る。この本発明では、噴射動作開始から一定時間経過し
たときに、ノズル穴から吐出された直後の液滴による映
像が斜め方向から撮像され、例えば、液滴がノズル穴か
ら吐出されている最中のそのノズル穴と液滴の映像、ま
たは、撮像手段および照明手段の間にノズル穴を位置さ
せそのノズル穴の周囲が反射面の場合にはその反射面に
より反射される照明光と共にノズル穴や液滴の影および
液滴の照明光に対する暗部の映像、あるいは、ノズル穴
の周囲が鏡面状の反射面の場合にはノズル穴および液滴
自体と共にその反射面に映る液滴の映像が撮像される。
そして、その液滴による映像の位置が特定され、その液
滴による映像に基づいて、例えば、液滴による映像の端
や中心がノズル穴の位置になるのでその位置が容易に算
出される。
【0016】また、上記の映像を斜め方向から同時にあ
るいは順次に直交する2方向から撮像される場合には、
ノズル穴の3次元の位置を容易に算出することができ、
その座標を容易に測定することができる。したがって、
液滴を噴射するノズル穴の位置を簡易な構成により高精
度に測定することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1〜図5は本発明に係る穴位置測定システム
の一実施形態を示す図である。まず、構成を説明する。
図1において、穴位置測定システムは、画像を形成する
インクジェットプリンタのプリンタヘッド1によるイン
ク滴5の噴射特性の評価を行なう前に、そのインク滴5
を噴射するノズル穴2の位置を高精度に測定するように
構築されており、プリンタヘッド1から噴射されるイン
ク滴5に光を照射する照明ランプ(照明手段)11と、プ
リンタヘッド1から噴射されるインク滴5を撮像するC
CDカメラ(撮像手段)12と、撮像された映像を取り込
んで画像処理をする画像処理装置13と、画像処理された
結果に基づいてインク滴5を噴射するプリンタヘッド1
のノズル穴2の位置を算出する演算装置14とを備えてい
る。
【0018】照明ランプ11およびCCDカメラ12は、イ
ンクジェットプリンタは通常搬送する紙面の上方にノズ
ル穴2を形成されたノズル面3がその紙面に対面するよ
うにヘッド把持部材4にプリンタヘッド1を取り付ける
ため、ノズル穴2を下方の斜め方向から撮像するように
互いに対向する位置に位置決め固定されており、ノズル
面3に対する照明方向および撮像方向の挟角(仰角)θ
を例えば、10度に設定されて位置決め固定されてい
る。このCCDカメラ12の配置では、ノズル面3を仰角
10度で撮像しているので、図5に示すように、CCD
カメラ12によりX軸方向から撮像した撮像画面Wxでは
X軸方向の変位が、またCCDカメラ12によりY軸方向
から撮像した撮像画面WyではY軸方向の変位が、Z軸
方向の変位として現れることから後述するようにノズル
穴2やインク滴5のZ軸方向の位置座標は補正する必要
がある。なお、CCDカメラ12を斜めにセットしたこと
によりZ軸方向の寸法は縮小されるが、本実施形態では
寸法測定は行なわないので補正は必要なく、ずれ量を測
定する場合でもこの縮小による測定誤差が要求される測
定精度の範囲内に入るように照明ランプ11およびCCD
カメラ12の仰角を10度に設定している。Z軸方向の寸
法を精度よく測定する必要がある場合には補正すること
により正確に求めることができることは云うまでもな
い。
【0019】このように照明ランプ11およびCCDカメ
ラ12は、撮像画面W中のZ軸方向の変位にX軸またはY
軸方向の変位が影響することから、本実施形態ではXY
Zの3軸方向の位置を高精度に測定するために、また、
ノズル穴2の位置をプリンタヘッド1のXYZ軸に対応
させて測定するために、XYの直交する2軸方向から同
一のノズル穴2を同時に撮像することができるようにX
軸およびY軸の各々に2式の照明ランプ11x、11yおよ
びCCDカメラ12x、12yを配設している。なお、照明
ランプ11yの図示は省略している。
【0020】この照明ランプ11x、11yおよびCCDカ
メラ12x、12yは、間にノズル穴2を位置させて仰角θ
で対向して、CCDカメラ12x、12yがノズル穴2から
噴射される瞬間(吐出状態)のインク滴5を照明する照
明ランプ11x、11yからの光を取り込むように設定され
ており、プリンタヘッド1のノズル面3は一般的には撥
水処理されて照明ランプ11の照明光を効率よく反射する
反射面を構成する。このため、図2に示すように、CC
Dカメラ12x、12yは、そのノズル面3により反射され
た照明ランプ11x、11yからの照明光を取り込むことに
なり、その照明ランプ11x、11yからの照明光と共に、
照明光をCCDカメラ12x、12y方向に反射しないノズ
ル穴2の映像と、インク滴5が照明光を遮光して照明さ
れない暗部5aおよび影5bの映像とを取り込んで、図
5に示すような撮像画面W中にインク滴5とノズル穴2
の双方を捉えた映像を撮像することができる。ここで、
CCDカメラ12x、12yが撮像するインク滴5の暗部5
aおよび影5bの周囲は、ノズル面3により反射された
照明ランプ11x、11yからの照明光を直接取り込み輝度
の高い白色の映像となるので、インク滴5の暗部5aや
影5bがその周囲の色と区別することができなくなって
しまうことがなく、インクの色に拘らず撮像した映像を
簡易なアルゴリズムにより画像処理することができる。
【0021】画像処理装置13は、プリンタヘッド1と照
明ランプ11x、11yおよびCCDカメラ12x、12yとを
相対移動させる機構を備えており、図5に示すCCDカ
メラ12x、12yによる撮像画面Wx、Wy中に予め設定
されているパターンマッチング用の領域22x、22y内
に、例えば、端などの特定のノズル穴2が入るようにプ
リンタヘッド1と照明ランプ11x、11yおよびCCDカ
メラ12x、12yとを相対移動させる。この後に、CCD
カメラ12x、12yを駆動させた状態でその特定のノズル
穴2からインク滴5を噴射させる動作命令をプリンタヘ
ッド1に送るとともに、図2に示すように、そのインク
滴5がノズル穴2から離隔せずに吐出されている状態と
なるタイミング(噴射動作開始から一定時間経過したと
きのタイミング)に同期させて照明ランプ11x、11yを
ストロボ発光させる。そして、そのタイミングで撮像さ
れたCCDカメラ12x、12y毎の領域22x、22y内の映
像を画像処理して、その領域22x、22y内で最大の面積
となるインク滴5の暗部5aおよび影5bによる映像を
選択しその撮像画面W中の位置座標を特定し演算装置14
に送る。すなわち、画像処理装置13が位置特定手段を構
成している。なお、プリンタヘッド1が例えば、ドット
密度が300DPIの画像を形成するときと同様に駆動
周波数5kHzで駆動する場合には、照明ランプ11x、
11yは例えば、1kHzなどの特定周波数でストロボ発
光させて、そのうちの前記タイミングに撮像したCCD
カメラ12x、12yの映像を使用するようにしてもよい。
【0022】演算装置14は、画像処理装置13からインク
滴5の暗部5aおよび影5bの撮像画面W中の位置座標
を受け取って後述する演算式によりノズル穴2の位置を
算出するようになっており、演算手段を構成している。
ここで、照明ランプ11x、11yおよびCCDカメラ12
x、12yによる映像は、図3に示すように、照明ランプ
11x、11yの照明光によるインク滴5の暗部5aの現実
の寸法はLa1となるのに対して影5bの寸法はLb1
となって、照明ランプ11x、11yのノズル面3に対する
仰角θは45度より小さな10度に設定していることか
ら、La1<Lb1となる。しかし、CCDカメラ12
x、12yのノズル面3に対する仰角θも同一の10度に
設定しているので、CCDカメラ12x、12yが撮像する
映像においては、インク滴5の暗部5aの寸法La2お
よび影5bの寸法Lb2はLa2=Lb2となって同一
の寸法で撮像される。
【0023】このため、演算装置14は、画像処理装置13
から受け取ったインク滴5の暗部5aおよび影5bの撮
像画面W中の位置座標から、インク滴5の暗部5aおよ
び影5bの中心を算出することにより、ノズル穴2の中
心の位置座標を測定することができる。なお、このノズ
ル穴2の位置の測定を開始する前には、CCDカメラ12
x、12yによる撮像画面Wを観察しつつプリンタヘッド
1によるインク滴5を噴射させて、前記タイミング時の
映像と他のタイミング時の映像とに変化のない場合には
ごみや傷であると判定させるようにすることにより、大
きなごみなどをインク滴5と誤って特定してしまうこと
を確実に防止することもできる。
【0024】次に、プリンタヘッド1の調整の一例を図
4に示すフローチャートを用いてノズル穴2の位置測定
を中心に簡単に説明する。なお、照明ランプ11x、11y
およびCCDカメラ12x、12yはヘッド把持部材4にプ
リンタヘッド1を取り付けたときにはそのノズル面3の
同一箇所を領域22x、22y内に撮像することができるよ
うになっており、その領域22x、22yの中心Cが正規の
位置に取り付けられたプリンタヘッド1のノズル面3を
撮像するように設定されている。また、前記相対移動機
構のホームポジション時にはノズル穴2列の一端を領域
22x、22y内に入るように設定して、その箇所のノズル
穴2の位置測定が終了した後には次のノズル穴2列の他
端をと、順次自動測定できるように構成するのが好適で
ある。このときのプリンタヘッド1と照明ランプ11x、
11yおよびCCDカメラ12x、12yとの相対移動は、X
軸およびY軸の双方の軸方向に照明ランプ11x、11yお
よびCCDカメラ12x、12yを移動させるようにしても
よく、Y軸方向にはプリンタヘッド1を移動させてもよ
い。
【0025】まず、プリンタヘッド1をヘッド把持部材
4にセットし(ステップP1)、CCDカメラ12x、12
yによる撮像を開始してその映像中の領域22x、22y内
にノズル穴2が位置していることを確認した後に(ステ
ップP2)、プリンタヘッド1による特定ノズル穴2の
みからのインク滴5の噴射動作を開始して(ステップP
3)、前記タイミング時の照明ランプ11x、11yのスト
ロボ発光により撮像されたCCDカメラ12x、12y毎の
映像を画像処理装置14が取り込んで(ステップP4)、
CCDカメラ12x、12y毎の領域22x、22y内にパター
ンマッチングにより捉えられているノズル穴2列の映像
の画像処理によりその内の1つのノズル穴2から吐出
(噴出)された状態のインク滴5の暗部5aおよび影5
bによる映像を選択しその位置座標を計測し演算装置14
に送る(ステップP5)。
【0026】次いで、インク滴5の暗部5aおよび影5
bの位置座標を受け取った演算装置14がその位置座標の
中心を算出してノズル穴2の中心位置を測定する(ステ
ップP6)。具体的には、上述したようにノズル穴2の
X軸およびY軸方向の位置座標は、図5に示す撮像画面
Wx、Wy中の領域22x、22yの中心Cからのずれ量Δ
x、Δyをそのまま用いてその中心Cの位置座標との加
減により算出することができるが、Z軸方向はノズル面
3の仰角10度の撮像によってX軸およびY軸方向の変
位がZ軸方向の変位として現れることから、Z軸方向の
位置座標Hは、図5に示すように、CCDカメラ12x、
12yの領域22x、22yの中心CからのZ軸方向のずれ量
Δzと共に、X軸方向またはY軸方向のずれ量Δx、Δ
yを用いて、領域22x、22yの中心Cの位置座標h(ヘ
ッド把持部材4に取り付けたときの正規のZ軸方向の位
置座標h)と合成して算出する。例えば、Y軸方向から
のCCDカメラ12yの撮像画面Wyからノズル穴2のZ
軸方向の位置座標Hを算出する場合には、X軸方向から
のCCDカメラ12xによるずれ量Δyを用いて、次のよ
うに算出することができる。なお、Δzは領域22x、22
yの中心Cからのずれている方向に応じて正負が決めら
れる。
【0027】図6に示すように、ノズル穴2が正規の位
置hからzだけずれている場合には、CCDカメラ12y
の領域22yの中心CからのZ軸方向へのずれ量として現
れるΔzは次式で求めることができる。 Δz=z・cosθ また、CCDカメラ12xの領域22xの中心CからのY軸
方向にΔyだけずれている場合に、CCDカメラ12yの
領域22yの中心CからのZ軸方向へのずれ量として現れ
るΔzは次式で求めることができる。
【0028】Δz=Δy・sinθ 従って、Z軸方向のΔzは次式で補正することができ、 Δz=Δz+Δy・sinθ これらからノズル穴2のZ軸方向の位置座標は次式で算
出することができる。 H =h+z =h+((Δz+Δy・sinθ)/cosθ) そして、このノズル穴2の位置の算出の後に、演算装置
14が演算終了信号を画像処理装置13に送ってインク滴5
の噴射を停止するとともに(ステップP8)、ノズル穴
2列の端の3箇所の位置の測定が完了したか確認して
(ステップP9)、完了していない場合にはステップP
2に戻って同様の処理を繰り返し、完了している場合に
は算出測定したノズル穴2の3箇所の位置に基づいてX
YZ軸方向のプリンタヘッド1の位置調節を行なってノ
ズル面3を水平にするとともにノズル穴2がインク滴5
の噴射特性を測定する設定位置になるようにアライメン
ト調整を行なった後に(ステップP10)、プリンタヘッ
ド1を駆動してノズル穴2から噴射されるインク滴5の
噴射特性の測定を行ない(ステップP11)、その噴射特
性の測定が終了した後にプリンタヘッド1をヘッド把持
部材4から取り外して(ステップP12)、この処理を終
了する。なお、ステップP11における噴射特性の測定
は、いずれの方法で行なってもよく、本実施形態ではそ
の測定を高精度に行なうための前提の位置調整であるの
で、ここでの詳細な説明は割愛する。
【0029】このように本実施形態では、噴射動作の開
始から一定時間経過したときに、X軸およびY軸方向の
斜め方向から同時に撮像されたノズル穴2から吐出され
ている最中のインク滴5の暗部5aおよび影5bの映像
を画像処理して、そのインク滴5の暗部5aおよび影5
bの中心を算出するだけであるので、ノズル穴2よりも
大きな映像の画像処理によりそのノズル穴2の3次元の
位置を簡易な構成により容易に測定することができる。
なお、この測定においては、実際にインク滴5をノズル
穴2から噴射させるので、噴射の有無を位置測定におい
てチェックすることができるというメリットもある。
【0030】したがって、量産時にも最適に利用するこ
とができる穴位置測定システムを提供することができ
る。また、本実施形態の他の態様としては、図7に示す
ように、ノズル面3がインク滴5の姿5cを映す鏡面を
構成する場合には、照明方向および撮像方向が同軸とな
るようにCCDカメラ12の先端に照明ランプ31を取り付
けてノズル穴2から吐出されるインク滴5を撮像するよ
うにしてもよい。この場合には、インク滴5自体の映像
およびインク滴5のノズル面3に映る姿5cの映像の画
像処理によりノズル穴2の位置が測定される。また、こ
の他の態様や上述実施形態において、ノズル面3が反射
面を構成していない場合であっても、インク滴5自体の
映像(ノズル穴2の縁の映像)のみの画像処理を行なう
ようにして、そのインク滴5の映像の端の位置からノズ
ル穴2の位置を測定するように構成するようにしてもよ
い。ただし、画像処理における映像の明暗や演算の難易
を考慮すると、本実施形態による測定形式が最も容易に
画像処理を行なってノズル穴2を算出測定することがで
き、好適である。
【0031】なお、上述実施形態においては、照明ラン
プ11x、11yおよびCCDカメラ12x、12yを各々2式
配設しているが、1式の照明ランプおよびCCDカメラ
を回動させてノズル穴2から吐出されるインク滴5を順
次に2方向から撮像するように構成してもよい(請求項
5)。このように構成することによって、1式の照明ラ
ンプおよびCCDカメラでも同様にプリンタヘッド1の
ノズル穴2の位置を高精度に測定することができ、コス
トをより削減することができる。
【0032】また、上述実施形態においては、Z軸方向
の位置も測定する必要があるために2方向からの撮像を
行なっているが、Z軸方向の位置ずれを考慮する必要が
ない場合には、1方向からのみの撮像による撮像画面か
らX軸およびY軸方向の位置を算出測定するようにして
もよいことは云うまでもない。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、ノズル穴から噴射(吐
出)される液滴による映像をそのノズル穴と共に斜め方
向から撮像してその映像の位置を特定することにより、
ノズル穴の位置を容易に算出することができ、液滴を噴
射するノズル穴の位置を簡易な構成により迅速にかつ高
精度に測定することができる。
【0034】また、その映像を直交する2方向から同時
にあるいは順次に撮像することにより、ノズル穴の3次
元の位置をも容易に算出することができ、その座標を容
易に測定することができる。したがって、極微細に形成
されているノズル穴であっても、ごみや傷を液滴と誤認
することもなく、照明光による液滴の影や暗部の映像を
撮像する場合には、安定して精度よく画像処理すること
ができ、簡易なアルゴリズムにより画像処理を行なうこ
とができる。
【0035】この結果、量産時にも最適に利用すること
ができる穴位置測定システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る穴位置測定システムの一実施形態
を示す図であり、その概略全体構成を示す側面概念図で
ある。
【図2】その液滴の撮像を説明する側面図である。
【図3】その撮像画面における映像を説明する概念図で
ある。
【図4】その測定を説明するフローチャートである。
【図5】その撮像画面の位置関係を説明する概念図であ
る。
【図6】その演算処理を説明する概念図である。
【図7】その他の態様を示す図であり、その液滴の撮像
を説明する側面図である。
【図8】その測定対象のノズル穴を説明する斜視図であ
る。
【図9】その本発明と異なるノズル穴の位置の測定を説
明する図である。
【図10】その図9と異なるノズル穴の位置の測定を説明
する図である。
【符号の説明】 1 プリンタヘッド 2 ノズル穴 3 ノズル面 5 インク滴(液滴) 11x、11y 照明ランプ(照明手段) 12x、12y CCDカメラ(撮像手段) 13 画像処理装置(位置特定手段) 14 演算装置(演算手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液滴を噴射するノズル穴の位置を測定する
    穴位置測定システムであって、 ノズル穴から噴射される液滴を照明手段により照明して
    該液滴による映像を撮像する撮像手段と、噴射動作開始
    から一定時間経過したときに撮像された映像を画像処理
    して液滴による映像の位置を特定する位置特定手段と、
    特定された液滴による映像の位置に基づいて該液滴を噴
    射するノズル穴の位置を算出する演算手段とを備え、 前記撮像手段は液滴を噴射するノズル穴を斜め方向から
    撮像するように該撮像方向を斜めにセットし、 前記位置特定手段は噴射される液滴がノズル穴から吐出
    された直後の映像を画像処理して液滴による映像の位置
    を特定することを特徴とする穴位置測定システム。
  2. 【請求項2】前記ノズル穴の周囲が光を反射する反射面
    の場合には、撮像手段および照明手段の間にノズル穴を
    位置させるとともに該撮像方向および照明方向の反射面
    との間の挟角を同一となるようにセットして該撮像手段
    は反射面により反射される照明手段の照明光を取り込む
    ように構成し、 撮像手段は反射面により反射されてノズル穴から吐出さ
    れた液滴に遮光される照明光およびノズル穴から吐出さ
    れた液滴に遮光されて反射面により反射される照明光を
    取り込んで該液滴による映像を撮像するように構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の穴位置測定システ
    ム。
  3. 【請求項3】前記撮像手段をノズル穴から噴射される液
    滴を直交する2方向から撮像するように構成したことを
    特徴とする請求項1または2に記載の穴位置測定システ
    ム。
  4. 【請求項4】前記撮像手段を2式セットしてノズル穴か
    ら噴射される液滴を同時に2方向から撮像するように構
    成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記
    載の穴位置測定システム。
  5. 【請求項5】前記撮像手段を回動させてノズル穴から噴
    射される液滴を順次に2方向から撮像するように構成し
    たことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
    穴位置測定システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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