JP2000037865A - 液滴の噴射特性測定方法及びそのシステム - Google Patents

液滴の噴射特性測定方法及びそのシステム

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JP2000037865A
JP2000037865A JP22529998A JP22529998A JP2000037865A JP 2000037865 A JP2000037865 A JP 2000037865A JP 22529998 A JP22529998 A JP 22529998A JP 22529998 A JP22529998 A JP 22529998A JP 2000037865 A JP2000037865 A JP 2000037865A
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droplet
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Seiichi Hasegawa
聖一 長谷川
Hiroshi Takemoto
浩志 竹本
Shisei Kanetani
志生 金谷
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル孔の位置座標の誤計測を判定すること
により、該ノズル孔から噴出したインク滴の噴射特性測
定の信頼性を高めることができるインク滴の噴射特性測
定方法およびそのシステムを提供する。 【解決手段】 プリンタヘッド1のノズル面3上のノズ
ル孔2から噴射されたインク滴5を撮像し、該インク滴
5の映像に基づいて該インク滴5の噴射特性を測定する
インク滴の噴射特性測定方法において、インク滴5の撮
像に先立って、ノズル面3上の四隅にある4つのノズル
孔2A、2B、2C、2Dの位置座標を計測し、ノズル
孔2A〜2D間の位置座標の計測値の差分に基づいて、
位置座標の計測が誤計測か否かを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタ等に用いるノズルヘッドのノズル孔から噴射され
る液滴を撮像して該液滴の噴射特性を測定する液滴の噴
射特性測定方法およびそのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インク滴(液滴)を飛翔させ
て画像を形成する画像形成装置としてのインクジェット
プリンタが知られている。このプリンタでは、液滴噴射
部材としてのプリンタヘッドのノズル孔から噴射するイ
ンク滴を紙面上に着弾させることにより画像を形成す
る。この種のインクジェットプリンタは、例えば図11
に示すように、プリンタヘッド1がノズル孔2を並列さ
れた下面側のノズル面3を紙面に対面させた姿勢で主走
査方向に移動する。この主走査方向の移動とともに該紙
面を副走査方向に移動させることによって画像を形成し
ている。この画像の品質としてドット密度、ドット位置
精度、濃度ムラ、シャープネス等を評価している。これ
ら評価項目の優劣はプリンタヘッド1によるインク滴5
の噴射特性によるところが大きいことから、開発時のみ
に限らず量産時にも、インクジェットプリンタによる画
像品質の向上および確保をするために、プリンタヘッド
1単体でのインク滴5の噴射特性(噴射速度や噴射角度
など)を高精度に測定し調整する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記インク滴5の噴射
特性の測定方法として、例えばノズル孔2から噴射され
るインク滴5を側方や斜め方向からストロボ撮像し、図
12に示す撮像映像W中のインク滴5とノズル孔2との
位置関係から測定することが考えられる。この方法で
は、インク滴の位置座標の計測の基準となるノズル孔の
位置座標を計測する必要があった。
【0004】ところが、上記プリンタヘッド1にインク
を充填した後、プリンタヘッド1のノズル面3にインク
の拭き残し等の異物が付着していると、基準となるノズ
ル孔をカメラで撮像したときに撮像映像W中に該ノズル
孔2とともに異物6が存在することになる(図13参
照)。この結果、該異物6をノズル孔2と誤って検知
し、結果的に該ノズル孔の位置座標を誤計測してしまう
おそれがあった。このようにインク滴の噴射特性の測定
の基準となるノズル孔の位置座標を誤計測すると、該噴
射特性の測定を安定に行うことができず、測定の信頼性
が低下してしまう。
【0005】また、上記ノズル面のノズル孔の位置座標
の測定は、プリンタヘッド1のアライメントのときにも
行う場合がある。このアライメントにおいて基準となる
ノズル孔の位置座標を計測するときに該異物をノズル孔
と誤検知してしまうと、プリンタヘッド1のミスアライ
メントが生じ、インク滴の噴射特性の測定を安定に行う
ことができず、測定の信頼性が低下してしまう。
【0006】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、ノズル孔の位置座標の誤計測を判
定することにより、該ノズル孔から噴出した液滴の噴射
特性測定の信頼性を高めることができる液滴の噴射特性
測定方法およびそのシステムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、液滴噴射部材のノズル面上のノ
ズル孔から噴射された液滴を撮像し、該液滴の映像に基
づいて該液滴の噴射特性を測定する液滴の噴射特性測定
方法であって、該液滴の撮像に先立って、該ノズル面上
の複数のノズル孔の位置座標を計測し、該複数のノズル
孔間の位置座標の計測値の差分に基づいて、該位置座標
の計測が誤計測か否かを判定することを特徴とするもの
である。
【0008】この請求項1の液滴の噴射特性測定方法で
は、液滴噴射部材のノズル面上のノズル孔から噴射され
た液滴の撮像に先立って、該ノズル面上の複数のノズル
孔の位置座標を計測し、該複数のノズル孔間の位置座標
の計測値の差分に基づいて該位置座標の計測が誤計測か
否かを判定する。ここで、該差分の値が許容範囲内に入
っていれば、ノズル孔の位置座標を正しく計測している
と判定し、許容範囲から外れていれば、ノズル孔の位置
座標を誤計測していると判定する。
【0009】請求項2の発明は、複数のノズル孔が一方
向に並んだノズル列を複数列形成したノズル群の各ノズ
ル孔について液滴の噴射特性を測定する請求項1の液滴
の噴射特性測定方法であって、該ノズル列の両端のノズ
ル孔について、上記位置座標の測定を行うことを特徴と
するものである。
【0010】この請求項2の液滴の噴射特性測定方法で
は、複数のノズル孔が一方向に並んだノズル列の両端の
ノズル孔について上記位置座標の計測を行うことによ
り、該両端のノズル孔の間に挟まれた他のノズル孔の位
置座標を、該両端のノズル孔の位置座標から内挿して求
めることができる。
【0011】請求項3の発明は、液滴噴射部材のノズル
面上のノズル孔から噴射された液滴を照明手段により照
明して該液滴を撮像する撮像手段と、該噴射から一定時
間経過したときに撮像された撮像映像中の基準位置から
の液滴の位置を計測する位置計測手段と、該ノズル孔の
位置と該映像中の基準位置との位置関係に基づいて、該
基準位置からの位置が計測された液滴の噴射特性を算出
する演算手段とを備えた液滴の噴射特性測定システムで
あって、該ノズル面上の該ノズル孔の位置座標を計測す
る計測手段と、該ノズル孔の位置座標の計測値の差分に
基づいて、該位置座標の計測が誤計測か否かを判定する
判定手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0012】この請求項3の液滴の噴射特性測定システ
ムでは、撮像手段による液滴噴射部材のノズル面上のノ
ズル孔から噴射された液滴の撮像に先立って、該ノズル
面上のノズル孔の位置座標を計測手段で計測し、該ノズ
ル孔の位置座標の計測値の差分に基づいて該位置座標の
計測が誤計測か否かを判定手段で判定する。ここで、該
差分の値が許容範囲内に入っていれば、ノズル孔の位置
座標を正しく計測していると判定し、許容範囲から外れ
ていれば、ノズル孔の位置座標を誤計測していると判定
する。
【0013】請求項4の発明は、複数のノズル孔が一方
向に並んだノズル列を複数列形成したノズル群の各ノズ
ル孔について液滴の噴射特性を測定する請求項3の液滴
の噴射特性測定システムであって、該ノズル列の両端の
ノズル孔について、上記位置座標の測定を行うことを特
徴とするものである。
【0014】この請求項4の液滴の噴射特性測定システ
ムでは、複数のノズル孔が一方向に並んだノズル列の両
端のノズル孔について上記位置座標の計測を行うことに
より、該両端のノズル孔の間に挟まれた他のノズル孔の
位置座標を、該両端のノズル孔の位置座標から内挿して
求めることができる。
【0015】なお、各請求項の発明において、上記ノズ
ル孔の位置座標を誤計測していると判定したときに、該
液滴の噴射特性の測定を中止するように構成してもよ
い。この場合は、誤計測したノズル孔の位置座標を基準
に該ノズル孔から噴射した液滴に対して噴射特性を測定
しないので、不要な測定を行う必要がなくなる。また、
液滴噴射部材を回転させたり撮像手段を回転させたりす
ることなく、上記ノズル孔を複数の方向から同時に撮像
し、該ノズル孔の位置座標を計測するように構成しても
よい。この場合は、複数の座標軸における該ノズル孔の
位置座標をほぼ同時に計測可能となるので、計測時間が
短くなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明をインクジェットプ
リンタに装着されるノズルヘッドから噴射される液滴と
してのインク滴の噴射特性を測定する噴射特性測定シス
テムに適用した一実施形態について説明する。
【0017】まず、図2〜図5を用いて、本実施形態に
係るインク滴の噴射特性測定システムの全体構成及び測
定動作について説明する。図2及び図3はそれぞれ本噴
射特性測定システムの斜視図及び側面図である。本噴射
特性測定システムは、画像形成装置としてのインクジェ
ットプリンタが画像を形成する際に液滴としてのインク
滴5をノズル孔2から噴射するノズルヘッドとしてのプ
リンタヘッド1の特性評価を行なうように構成されてい
る。この噴射特性測定システムは、プリンタヘッド1か
ら噴射されるインク滴5に光を照射する照明手段として
の発光ダイオード(以下、「LED」という)11と、
プリンタヘッド1から噴射されるインク滴5を撮像する
撮像手段としてのCCDカメラ12と、撮像された映像
を取り込んで画像処理をする画像処理装置13と、画像
処理された結果に基づいてインク滴5の噴射特性を算出
する演算装置14とを備えている。
【0018】上記プリンタヘッド1のノズル孔2は該ヘ
ッドの長手方向に64個形成され、該長手方向に直交す
る方向に2列形成されている(図11参照)。
【0019】インクジェットプリンタは搬送する紙面の
上方にノズル孔2を形成されたノズル面3が略1mmの
高さhで離隔して対面するようにヘッド把持部材4にプ
リンタヘッド1を取り付けるため、上記LED11およ
びCCDカメラ12は、紙面の位置となるノズル面3よ
り距離hだけ下方の位置を斜め下方から撮像するよう
に、図示しない駆動制御可能なXYステージ(以下、
「撮像ステージ」という。)上に位置決め固定されてい
る。またインク滴5によるドット位置精度を画像品質の
評価に対応させて測定するために、主・副走査の2方向
(直交する2方向)から同一のインク滴5を同時に撮像
することができるように、図11に示すX軸およびY軸
の各々の軸を含む面内に照明方向および撮像方向を一致
させて2式のLED11x、11yおよびCCDカメラ
12x、12yを配設している。このため、CCDカメ
ラ12x、12yによる撮像映像Wは、図4に示すよう
に、プリンタヘッド1のノズル面3から距離hだけ離隔
する紙面の位置が上下方向の中心Cに、そのノズル孔2
の位置が水平方向の中心Cになるように設定されてい
る。
【0020】上記プリンタヘッド1は、ヘッド把持部材
4を介して三軸調整機構15に固定されている。この三
軸調整機構15は、例えばθステージ及びスイベルステ
ージを2つ組み合わせて構成することができる。この三
軸調整機構15により、図6に示すようにプリンタヘッ
ド1をX軸、Y軸及びZ軸に沿って直線移動できるとと
もに、ノズル面3の中心Oを通過するX軸、Y軸及びZ
軸を回転軸として回転(α回転、β回転、γ回転)させ
ることができる。
【0021】また、上記プリンタヘッド1は、所定の駆
動周波数(1kHz、12kHzなど)のピアゾ駆動波
形(インク滴5を噴射させるピアゾ素子を駆動させる電
圧波形)で駆動され、この駆動により、該ヘッド1のノ
ズル孔2からインク滴5が噴射される。画像処理装置1
3は、同一の条件で紙面の位置のインク滴5の特性を測
定するために、CCDカメラ12x、12yを駆動させ
た状態で、インク滴5が図5に示す撮像映像W中の中心
に到達するタイミング(噴射から一定時間経過した遅延
基準時のタイミング)に同期させてLED11x、11
yをストロボ発光させる。そして、上記タイミングで撮
像されたCCDカメラ12x、12y毎の映像を画像処
理して測定対象とするインク滴5の映像を抽出(計測)
してその中心の位置座標を計測しその映像W中の中心C
を原点(基準位置)としたときのインク滴5中央の位置
座標((Δx,Δy),Δz)を計測するとともに、イ
ンク滴5の直径Dを計測する。すなわち、この画像処理
装置13は、インク滴5の噴射から一定時間経過したと
きに撮像された映像中の基準位置からのインク滴5の位
置を計測する位置計測手段としても用いられている。
【0022】図7は、LED11の点灯、インク滴5を
噴射させるピアゾ素子の駆動(駆動周波数f=1kH
z、12kHz)および画像取り込みのタイミングの一
例を示すタイムチャートである。上記LED11の印加
する点灯パルスの立ち上がりは、上記ピアゾ素子に印加
する駆動パルスの立ち上がりに対し、約50〜400μ
sの位相差(遅延時間ΔT)を有している。また、その
位相差は、インク滴5が撮像映像の中央にくるように設
定される。上記ピアゾ素子に印加する駆動パルスの立ち
上がりに対し、CCDカメラ12による画像の取り込み
開始のタイミングは一定である必要はなく、任意に設定
することができる。また、画像の取り込み中に撮像映像
上の同位置において、駆動周波数f=1kHzで約33
滴のインク滴5の像、駆動周波数f=12kHzで約3
96滴のインク滴5の像が重なって、CCDカメラ12
に蓄積される。
【0023】上記演算装置14は、画像処理装置13か
らインク滴5の映像中の中心Cに対する位置座標((Δ
x,Δy),Δz)とインク滴5の直径Dを受け取っ
て、所定の演算式によりインク滴5の体債・噴射速さ・
噴射方向の噴射特性を算出するようになっている。ここ
で、CCDカメラ12x、12yとして通常の撮像倍率
で画素長が略10μmのCCDと4倍のレンズとを組み
合わせたものを用い、計測分解能となる一画素長を略3
μm程度とすることにより、噴射速さの測定精度を±2
0mm/sとなるように設定されている。 この演算処
理に用いるプリンタヘッド1のノズル面3(ノズル孔
2)からの距離h(紙面までの距離h)は予め実測して
設定入力する。
【0024】次に、図1のフローチャートを用いて、イ
ンク滴5の噴射特性の測定に先だって行うプリンタヘッ
ド1のアライメント、ノズル孔の位置座標の計測及びそ
の誤計測の判定を含む前処理工程について説明する。こ
の前処理工程のアライメント等には、プリンタヘッド1
のノズル面3上の四隅にあるノズル孔2A,2B,2
C,2Dを用いている。
【0025】まず、図8に示すようにプリンタヘッド1
のノズル孔2Aを撮像可能な位置に、CCDカメラ及び
LEDが固定された撮像ステージを移動し(ステップS
1)、CCDカメラ12Yで撮像したノズル孔2Aの撮
像映像に基づいてノズル孔2AのY軸及びZ軸における
位置座標Y、Z1を計測し(ステップS2)、CCDカ
メラ12Xで撮像したノズル孔2Aの撮像映像に基づい
てノズル孔2AのX軸及びZ軸における位置座標X、Z
2を計測する(ステップS3)。そして、同様な位置座
標の計測を、ノズル孔2B及び2Dについても行う(ス
テップS4〜S9)。
【0026】次に、上記ノズル孔2A、2B及び2Cの
位置座標の計測値X、Y、Z1に基づいて、各座標軸
(X軸、Y軸、Z軸)についてのアライメント量、すな
わちアライメント調整のためのα回転量、β回転量及び
γ回転量を算出する(ステップS10)。そして、上記
アライメント量の算出値が、すべて許容値(例えば±
0.3度)以下かどうかを判断し(ステップS11)、
該アライメント量の少なくとも一つが許容値を超えてい
る場合は、アライメント調整を5回まで繰り返し(ステ
ップS12、S13)、アライメント調整を5回実行済
みの場合は、アライメント調整が不調に終わったとして
異常終了する。一方、上記ステップS11で上記アライ
メント量の算出値のすべてが許容値以下と判断した場合
は、4つ目のノズル孔2Cについて、上記ノズル孔2
A、2B及び2Dと同様な位置座標の計測を行い(ステ
ップS15〜S17)、後述するように各ノズル孔の位
置座標の計測値に基づいて、該位置座標の計測が誤計測
か否かを判定する判定処理を実行する(ステップS1
8)。そして、誤計測と判定した場合は、位置座標の計
測が不調に終わったとして異常終了し、再度インクを充
填し、前処理をやり直す。一方、誤計測と判定しなかっ
た場合は前処理工程を正常に終了し、インク滴の噴射特
性の測定工程を実行可能な状態となる(ステップS1
9、S20)。
【0027】図9に示す各ノズル孔の位置座標の誤計測
の判定処理フローでは、各ノズル孔の位置座標の差分が
予め設定した許容値以内かどうかにより、誤計測か否か
を判定している。まず、下記の数1〜数4に示した式に
基づいて、各ノズル孔の位置座標の差分dx[0]〜dx
[3]、dy[0]〜dy[3]、dz1[0]〜dz1[3]、dz2[0]〜d
z2[3]、とその設計値との差を、誤計測判定のための判
定パラメータとして算出する(ステップS18−1)。
【0028】なお、式中のXa、Ya、Z1a及びZ2aはノ
ズル孔2Aの位置座標の計測値、Xb、Yb、Z1b及びZ
2bはノズル孔2Bの位置座標の計測値、Xc、Yc、Z1c
及びZ2cはそれぞれ、ノズル孔2Cについての位置座標
の計測値、およびXd、Yd、Z1d及びZ2dはそれぞれ、
ノズル孔2Dについての位置座標の計測値である。ま
た、式中のPxはX軸方向の列間ピッチ(本実施形態で
は5mm)、Py(64)はY軸方向のノズル孔2Aとノズ
ル孔2Bとの間隔即ちノズル孔64個分のピッチ(本実
施形態では16mm)、及びDyはY軸方向の列間差
(本実施形態では127μm)である(図10参照)。
【0029】
【数1】dx[0] =(Xc − Xa )− Px dx[1] =(Xd − Xb )− Px dx[2] =(Xa − Xb ) dx[3] =(Xc − Xd )
【0030】
【数2】dy[0] =(Xa − Xb )− Py(64) dy[1] =(Xc − Xd )− Py(64) dy[2] =(Xc − Xa )− Dy dy[3] =(Xd − Xb )− Dy
【0031】
【数3】dz1[0] =(Z1a − Z1b ) dz1[1] =(Z1c − Z1d ) dz1[2] =(Z1c − Z1a ) dz1[3] =(Z1d − Z1b )
【0032】
【数4】dz2[0] =(Z2a − Z2b ) dz2[1] =(Z2c − Z2d ) dz2[2] =(Z2c − Z2a ) dz2[3] =(Z2d − Z2b )
【0033】次に、上記算出した判定パラメータの値
が、計測精度及び加工の寸法公差を考慮して設定した許
容値(例えばX:±5μm、Y:±5μm、Z1:±12
μm、Z2=±10μm)以下になっているかどうかを判
断する(ステップS18−1)。ここで、上記判定パラ
メータの値が上記許容値以下の場合は正常計測と判定し
(ステップS18−1)、上記許容値を超えている場合
は誤計測と判定する(ステップS18−1)。
【0034】以上、本実施形態によれば、プリンタヘッ
ド1のノズル面3上の四隅のノズル孔2A、2B、2C
及び2Dの位置座標の差分の算出結果から、該ノズル孔
の位置座標の誤計測を判定し、該位置座標を正常に計測
できた場合にのみ各ノズル孔2から噴出したインク滴5
の噴射特性を測定することができるので、該噴射特性測
定の信頼性を高めることができる。
【0035】また、本実施形態によれば、プリンタヘッ
ド1のノズル面3に形成した64個のノズル孔からなる
2列のノズル列の両端のノズル孔2Aとノズル孔2Bと
の間、及びノズル孔2Cとノズル孔2Dとの間に挟まれ
た他のノズル孔の位置座標を、該両端のノズル孔2A、
2B、2C、2Dの位置座標から内挿して求めることが
できるので、すべてのノズル孔について位置座標を計測
する場合に比して該ノズル孔の位置座標の計測時間が短
くて済む。
【0036】また、本実施形態によれば、プリンタヘッ
ド1のアライメントに用いた上記ノズル列の両端のノズ
ル孔の少なくとも3個(本実施形態の場合は、ノズル孔
2A、2B及び2D)の位置座標の計測結果を、ノズル
孔の位置座標の計測が誤計測か否かの判定に用いること
ができる。
【0037】また、本実施形態によれば、上記ノズル孔
2の位置座標を誤計測していると判定したときに、該イ
ンク滴5の噴射特性の測定を中止しているので、誤計測
したノズル孔の位置座標を基準に該ノズル孔から噴射し
たインク滴に対して噴射特性を測定しないので、不要な
測定を行う必要がなくなる。
【0038】なお、上記実施形態においては、LED1
1x、11yおよびCCDカメラ12x、12yを各々
2式配設している噴射特性測定システムに適用している
が、1式のLEDおよびCCDカメラを回動させてノズ
ル孔2から噴射されるインク滴5を順次に2方向から撮
像するシステムや、1方向からの撮像のみとするシステ
ムにも適用することができる。ただし、本実施形態のよ
うにプリンタヘッド1を回転させたりCCDカメラを回
転させたりすることなく、互いに直交する2方向(X方
向及びY方向)からノズル孔2を同時に撮像し、該ノズ
ル孔の位置座標を計測する場合は、X軸及びY座標にお
けるノズル孔の位置座標をほぼ同時に計測可能となり、
計測時間が短くなる。また、LEDおよびCCDカメラ
を対向させてインク滴5や背景の色にかかわらず画像処
理可能に構成するシステムだけでなく、LEDおよびC
CDカメラを同一方向に配設してインク滴5を撮像する
システムにも適用することができる。
【0039】また、上記実施形態では、64個のノズル
孔からなるノズル列が2列形成されたプリンタヘッド1
の場合について説明したが、本発明は、ノズル列の数や
一つのノズル列あたりのノズル孔の数に限定されること
なく適用することができるものである。
【0040】また、上記実施形態では、プリントヘッド
のノズル孔2から噴射されるインク滴5を撮像して該イ
ンク滴5の噴射特性を測定する場合について説明した
が、本発明は、上記インク滴5以外の液滴の噴射特性を
測定する場合についても適用できるものである。
【0041】
【発明の効果】請求項1乃至4の発明によれば、液滴噴
射部材のノズル面上のノズル孔の位置座標の差分の算出
結果から、該ノズル孔の位置座標の誤計測を判定し、該
位置座標を正常に計測できた場合にのみ各ノズル孔から
噴出した液滴の噴射特性を測定することができるので、
該噴射特性測定の信頼性を高めることができるという効
果がある。
【0042】特に、請求項2及び4の発明によれば、液
滴噴射部材のノズル面に形成したノズル列の両端のノズ
ル孔の間に挟まれた他のノズル孔の位置座標を、該両端
のノズル孔の位置座標から内挿して求めることができる
ので、すべてのノズル孔について位置座標を計測する場
合に比して該ノズル孔の位置座標の計測時間が短くて済
むという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る噴射特性測定システム
におけるプリンタヘッドのアライメント及びノズル孔の
位置座標の誤計測判定のフローチャート。
【図2】同噴射特性測定システムの全体構成を示す斜視
図。
【図3】同噴射特性測定システムの側面図。
【図4】同噴射特性測定システムにおけるプリンタヘッ
ドのノズル面と撮像映像との位置関係を示す説明図。
【図5】同噴射特性測定システムにおける測定開始前の
調整を示す説明図。
【図6】プリンタヘッドをノズル面側からみた斜視図。
【図7】同噴射特性測定システムにおけるLEDの点
灯、ピアゾ素子の駆動および画像取り込みのタイミング
の一例を示すタイムチャート。
【図8】プリンタヘッドとCCDカメラとの位置関係を
示す説明図。
【図9】各ノズル孔の位置座標の誤計測の判定処理のフ
ローチャート。
【図10】各ノズル孔の位置関係の説明図。
【図11】液滴を噴射するプリンタヘッドを示す斜視
図。
【図12】液滴の撮像映像を示す説明図。
【図13】異物が付着したノズル面の撮像映像の説明
図。
【符号の説明】
1 プリンタヘッド 2 ノズル孔 3 ノズル面 4 ヘッド把持部材 5 インク滴(液滴) 11x、11y LED(照明手段) 12x、12y CCDカメラ(撮像手段) 13 画像処理装置(位置計測手段、判定手段) 14 演算装置(演算手段) 15 三軸調整機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金谷 志生 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C056 EB08 EB36 HA16 2F069 AA04 BB40 DD08 DD13 GG04 GG07 GG13 HH30 5C051 AA02 CA04 DA04 DB02 DC01 DE00 DE33 EA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液滴噴射部材のノズル面上のノズル孔から
    噴射された液滴を撮像し、該液滴の映像に基づいて該液
    滴の噴射特性を測定する液滴の噴射特性測定方法であっ
    て、 該液滴の撮像に先立って、該ノズル面上の複数のノズル
    孔の位置座標を計測し、該複数のノズル孔間の位置座標
    の計測値の差分に基づいて、該位置座標の計測が誤計測
    か否かを判定することを特徴とする液滴の噴射特性測定
    方法。
  2. 【請求項2】複数のノズル孔が一方向に並んだノズル列
    を複数列形成したノズル群の各ノズル孔について液滴の
    噴射特性を測定する請求項1の液滴の噴射特性測定方法
    であって、 該ノズル列の両端のノズル孔について、上記位置座標の
    測定を行うことを特徴とする液滴の噴射特性測定方法。
  3. 【請求項3】液滴噴射部材のノズル面上のノズル孔から
    噴射された液滴を照明手段により照明して該液滴を撮像
    する撮像手段と、該噴射から一定時間経過したときに撮
    像された撮像映像中の基準位置からの液滴の位置を計測
    する位置計測手段と、該ノズル孔の位置と該映像中の基
    準位置との位置関係に基づいて、該基準位置からの位置
    が計測された液滴の噴射特性を算出する演算手段とを備
    えた液滴の噴射特性測定システムであって、 該ノズル面上の該ノズル孔の位置座標を計測する計測手
    段と、 該ノズル孔の位置座標の計測値の差分に基づいて、該位
    置座標の計測が誤計測か否かを判定する判定手段とを設
    けたことを特徴とする液滴の噴射特性測定システム。
  4. 【請求項4】複数のノズル孔が一方向に並んだノズル列
    を複数列形成したノズル群の各ノズル孔について液滴の
    噴射特性を測定する請求項3の液滴の噴射特性測定シス
    テムであって、 該ノズル列の両端のノズル孔について、上記位置座標の
    測定を行うことを特徴とする液滴の噴射特性測定システ
    ム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101065977B1 (ko) 2008-12-18 2011-09-19 삼성에스디아이 주식회사 잉크 젯 프린터 헤드 정렬 방법 및 그 장치
JP2012192562A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Seiko Epson Corp 印刷装置
CN106767556A (zh) * 2016-12-26 2017-05-31 重庆越发机械制造有限公司 高精度变档拨叉同心度检测设备

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