JPH1151505A - 多室型空気調和機 - Google Patents

多室型空気調和機

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Publication number
JPH1151505A
JPH1151505A JP9207534A JP20753497A JPH1151505A JP H1151505 A JPH1151505 A JP H1151505A JP 9207534 A JP9207534 A JP 9207534A JP 20753497 A JP20753497 A JP 20753497A JP H1151505 A JPH1151505 A JP H1151505A
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JP
Japan
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room temperature
degree
indoor
target opening
compressor
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Pending
Application number
JP9207534A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kitayama
浩 北山
Takayuki Takatani
隆幸 高谷
Masataka Ozeki
正高 尾関
Kazuo Nakatani
和生 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP9207534A priority Critical patent/JPH1151505A/ja
Publication of JPH1151505A publication Critical patent/JPH1151505A/ja
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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多室型空気調和機において、安価な方法で各
室内側熱交換器に適正な冷媒分配を行うとともに、でき
るだけ低い周波数で圧縮機を運転し、室内負荷に応じた
能力を出しつつ空調機の入力を抑えて、効率の良い運転
状態で運転する。 【解決手段】 室温偏差演算手段19と、過冷却度演算
手段20と、室温偏差が設定偏差より小さく、過冷却度
が設定過冷却度より大きい場合に圧縮機の周波数を設定
周波数だけ下げる周波数変更手段24を備えることによ
り、室内側膨張弁7が開き気味で圧縮機1が低周波数運
転となり、室内負荷に応じた能力を出しつつ空調機への
入力を抑えた効率の良い運転を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多室型空気調和機に
係わり、特に圧縮機及び膨張弁の制御に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の多室型空気調和機とし
て、例えば、特開平4−203854号公報に示されて
いるものがある。
【0003】以下、図面を参照しながら上記従来の多室
型空気調和機について説明する。図7は従来の多室型空
気調和機の冷凍サイクル図である。この図において、1
は能力可変型の圧縮機、2は四方弁、3は室外側熱交換
器、4は室外側膨張弁であり、これらは、室外機5に備
えられている。6a,6b,6cは室内側熱交換器、7
a,7b,7cは室内側膨張弁であり、これらによって
室内機8a,8b,8cを形成している。そして、室外
機5と室内機8a,8b,8cは液管9とガス管10に
よって環状に連接されている。
【0004】11は圧縮機1の吐出側に設けられた吐出
圧力を検知する圧力センサー、12は圧縮機1の吸入側
に設けられた吸入温度を検知する吸入温センサー、13
は室外側熱交換器3と室外側膨張弁4との間に設けられ
た室外側熱交温センサー、14a,14b,14cは室
内側熱交換器6a,6b,6cと室内側膨張弁7a,7
b,7cとの間に設けられた室内側熱交温センサー、1
5a,15b,15cは室内機8a,8b,8cの室温
を検知する室温検知器である。また、16は圧縮機制御
器であり、圧縮機1を能力制御するものである。
【0005】以上のように構成された多室型空気調和機
の動作について、問題となる暖房運転のみ説明する。
【0006】圧縮機1で圧縮された冷媒は、四方弁2及
びガス管10を通り、各室内側熱交換器6a,6b,6
cに流入し凝縮液化され、各室内側膨張弁7a,7b,
7c及び液管9を通って室外側膨張弁4で減圧された
後、室外側熱交換器3で蒸発気化し、四方弁2を介して
圧縮機1に戻り、暖房運転を行う。
【0007】図8は従来の多室型空気調和機の制御用コ
ンピュータ(図示せず)のフローチャート、図9はその
室内側膨張弁のメンバーシップ関数を示す特性図であ
る。ここで、制御装置(図示せず)は、室外側熱交温セ
ンサー13により検出した温度と、吸入温センサー12
により検出した温度とを用いて圧縮機1吸入口の過熱度
を算出し(STEP1)、過熱度が設定値になるように
操作量を算出した(STEP2)後、室外側膨張弁4を
操作する(STEP3)。続いて、各室内熱交換器6
a,6b,6cの過冷却度を算出し(STEP4)、各
室の室温から室温制御のための室内側膨張弁7a,7
b,7cの操作量を算出し(STEP5)、さらに各室
内熱交換器6a,6b,6cの過冷却度から室内側膨張
弁7a,7b,7cの操作量を算出する(STEP
6)。そして、上記二つの算出した操作量からファジィ
論理を用いてメンバーシップ量を算出し(STEP
7)、この二つのメンバーシップ量と上記で算出した操
作量から実際の操作量を算出し(STEP8)、室内側
膨張弁7a,7b,7cを操作する(STEP9)。そ
して室内機8a,8b,8cが最後か否かを判断し(S
TEP10)、最後であればSTEP1へ、そうでなけ
ればSTEP4へ戻る。
【0008】また、全体の負荷に対応する制御は、各室
の室温と設定温度との偏差より全体の負荷を算出し、こ
の負荷に応じた周波数を圧縮機1に与えることにより実
現している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、室温制御100%(過冷却度制御0%)の
領域は、過冷却度がT1からT3の領域(T1<T3)
であり、過冷却度に幅を有している。この室温制御10
0%の領域は、室内熱交換器6a,6b,6cへの冷媒
分配量からみるとほぼ適正な領域であるといえるが、圧
縮機1の能力制御をも考慮した場合の多室型空調機の効
率という観点からみると、必ずしも最適とはいえなかっ
た。即ち、室温制御100%であっても、過冷却度がT
3に近い領域で運転された場合、T1に近い領域で運転
されるよりも、要求される全体負荷に応じるための圧縮
機の周波数は高くなり、効率の悪い運転が行われるとい
う課題を有していた。
【0010】本発明は上記課題に鑑みなされたもので、
安価な方法で各室内熱交換器に適正な冷媒分配を行うと
ともに、できるだけ低い周波数で圧縮機を運転し、室内
負荷に応じた能力を出しつつ空調機への入力を抑えて、
効率の良い運転が可能な多室型空気調和機を提供するも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の多室型空気調和機は、能力可変型の圧縮機,四
方弁,室外側熱交換器,室外側膨張弁から成る室外機
と、室内側熱交換器,室内側膨張弁から成る複数の室内
機とをガス管及び液管を介して環状に接続し、前記各室
内機の室温を検知する室温検知器と、前記各室内機の目
標温度を設定する室温設定器と、前記室温検知器の検知
温度と前記室温設定器の設定温度との温度差を計算する
室温偏差演算手段と、前記圧縮機の吐出側に設けられた
圧力センサーと、前記各室内側熱交換器の液管側に設け
られた液温検知器と、前記圧力センサーの検知圧力と前
記液温検知器の検知温度から前記各室内側熱交換器の過
冷却度を算出する過冷却度演算器と、前記室温偏差演算
手段で求めた室温偏差に基づき前記室内側膨張弁の第1
の目標開度を演算する第1の目標開度演算手段と、前記
過冷却度演算器で求めた過冷却度に基づき前記室内側膨
張弁の第2の目標開度を演算する第2の目標開度演算手
段と、前記第1の目標開度演算手段で得られた第1の目
標開度と前記第2の目標開度演算手段で得られた第2の
目標開度から前記室内側膨張弁の最適開度をファジィ論
理によって決定する開度決定手段と、前記室温偏差演算
手段で求めた室温偏差が予め設定された設定偏差より小
さく、かつ前記過冷却度演算器で得られた過冷却度が予
め設定された設定過冷却度より大きい場合に前記圧縮機
の運転周波数を設定周波数だけ下げる周波数変更手段と
を備えた構成となっている。
【0012】これにより、安価な方法で各室内熱交換器
に適正な冷媒分配を行うとともに、できるだけ低い周波
数で圧縮機を運転し、室内負荷に応じた能力を出しつつ
空調機への入力を抑えて、効率の良い運転状態で運転で
きる。
【0013】また、能力可変型の圧縮機,四方弁,室外
側熱交換器,室外側膨張弁から成る室外機と、室内側熱
交換器,室内側膨張弁から成る複数の室内機とをガス管
及び液管を介して環状に接続し、前記各室内機の室温を
検知する室温検知器と、前記各室内機の目標温度を設定
する室温設定器と、前記室温検知器の検知温度と前記室
温設定器の設定温度との温度差を計算する室温偏差演算
手段と、前記圧縮機の吐出側に設けられた圧力センサー
と、前記各室内側熱交換器の液管側に設けられた液温検
知器と、前記圧力センサーの検知圧力と前記液温検知器
の検知温度から前記各室内側熱交換器の過冷却度を算出
する過冷却度演算器と、前記室温偏差演算手段で求めた
室温偏差に基づき前記室内側膨張弁の第1の目標開度を
演算する第1の目標開度演算手段と、前記過冷却度演算
器で求めた過冷却度に基づき前記室内側膨張弁の第2の
目標開度を演算する第2の目標開度演算手段と、前記第
1の目標開度演算手段で得られた第1の目標開度と前記
第2の目標開度演算手段で得られた第2の目標開度から
前記室内側膨張弁の最適開度をファジィ論理によって決
定する開度決定手段と、前記室温検知器で求められた室
温の時間的変化を求める室温変化検知手段と、前記室温
検知器で求められた室温が前記室温設定器で設定された
設定温度より高くなった場合、または、前記室温偏差演
算手段で求めた室温偏差が予め設定された設定偏差より
小さく、かつ前記室温変化検知手段で求められた室温変
化が上昇傾向である場合で、かつ過冷却度演算器で得ら
れた過冷却度が予め設定された設定過冷却度より大きい
場合に前記圧縮機の運転周波数を設定周波数だけ下げる
周波数変更手段とを備えた構成となっている。
【0014】これにより、安価な方法で、室温が設定温
度から離れつつあるときは高い周波数で圧縮機を運転し
て早く室温を設定温度の近づけ、室温が整定しつつある
時は各室内熱交換器に適正な冷媒分配を行うとともに、
できるだけ低い周波数で圧縮機を運転し、室内負荷に応
じた能力を出しつつ空調機への入力を抑えて、効率の良
い運転状態で運転できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、能力可変型の圧縮機,四方弁,室外側熱交換器,室
外側膨張弁から成る室外機と、室内側熱交換器,室内側
膨張弁から成る複数の室内機とをガス管及び液管を介し
て環状に接続し、前記各室内機の室温を検知する室温検
知器と、前記各室内機の目標温度を設定する室温設定器
と、前記室温検知器の検知温度と前記室温設定器の設定
温度との温度差を計算する室温偏差演算手段と、前記圧
縮機の吐出側に設けられた圧力センサーと、前記各室内
側熱交換器の液管側に設けられた液温検知器と、前記圧
力センサーの検知圧力と前記液温検知器の検知温度から
前記各室内側熱交換器の過冷却度を算出する過冷却度演
算器と、前記室温偏差演算手段で求めた室温偏差に基づ
き前記室内側膨張弁の第1の目標開度を演算する第1の
目標開度演算手段と、前記過冷却度演算器で求めた過冷
却度に基づき前記室内側膨張弁の第2の目標開度を演算
する第2の目標開度演算手段と、前記第1の目標開度演
算手段で得られた第1の目標開度と前記第2の目標開度
演算手段で得られた第2の目標開度から前記室内側膨張
弁の最適開度をファジィ論理によって決定する開度決定
手段と、前記室温偏差演算手段で求めた室温偏差が予め
設定された設定偏差より小さく、かつ前記過冷却度演算
器で得られた過冷却度が予め設定された設定過冷却度よ
り大きい場合に前記圧縮機の運転周波数を設定周波数だ
け下げる周波数変更手段とを備えた構成のものであり、
室内の負荷を検知し、室温がほぼ整定しつつある場合
に、室内側膨張弁を開け気味にするとともに圧縮機の運
転周波数を低めに制御して運転するようにしたものであ
り、各室内熱交換器に適正な冷媒分配を行うとともに、
できるだけ低い周波数で圧縮機を運転し、室内負荷に応
じた能力を出しつつ空調機への入力を抑えて、効率の良
い運転状態で運転するという作用を有する。
【0016】請求項2に記載の発明は、能力可変型の圧
縮機,四方弁,室外側熱交換器,室外側膨張弁から成る
室外機と、室内側熱交換器,室内側膨張弁から成る複数
の室内機とをガス管及び液管を介して環状に接続し、前
記各室内機の室温を検知する室温検知器と、前記各室内
機の目標温度を設定する室温設定器と、前記室温検知器
の検知温度と前記室温設定器の設定温度との温度差を計
算する室温偏差演算手段と、前記圧縮機の吐出側に設け
られた圧力センサーと、前記各室内側熱交換器の液管側
に設けられた液温検知器と、前記圧力センサーの検知圧
力と前記液温検知器の検知温度から前記各室内側熱交換
器の過冷却度を算出する過冷却度演算器と、前記室温偏
差演算手段で求めた室温偏差に基づき前記室内側膨張弁
の第1の目標開度を演算する第1の目標開度演算手段
と、前記過冷却度演算器で求めた過冷却度に基づき前記
室内側膨張弁の第2の目標開度を演算する第2の目標開
度演算手段と、前記第1の目標開度演算手段で得られた
第1の目標開度と前記第2の目標開度演算手段で得られ
た第2の目標開度から前記室内側膨張弁の最適開度をフ
ァジィ論理によって決定する開度決定手段と、前記室温
検知器で求められた室温の時間的変化を求める室温変化
検知手段と、前記室温検知器で求められた室温が前記室
温設定器で設定された設定温度より高くなった場合、ま
たは、前記室温偏差演算手段で求めた室温偏差が予め設
定された設定偏差より小さく、かつ前記室温変化検知手
段で求められた室温変化が上昇傾向である場合で、かつ
過冷却度演算器で得られた過冷却度が予め設定された設
定過冷却度より大きい場合に前記圧縮機の運転周波数を
設定周波数だけ下げる周波数変更手段とを備えた構成の
ものであり、室内の負荷を検知し、室温が設定温度から
離れつつある場合は、室内側膨張弁を絞り気味にすると
ともに圧縮機の運転周波数を高めに制御して室温を設定
温度に早く近づけるように運転し、室温がほぼ整定しつ
つある場合には、室内側膨張弁を開け気味にするととも
に圧縮機の運転周波数を低めに制御して運転するように
したものであり、各室内熱交換器に適正な冷媒分配を行
うとともに、できるだけ低い周波数で圧縮機を運転し、
室内負荷に応じた能力を出しつつ空調機への入力を抑え
て、効率の良い運転状態で運転するという作用を有す
る。
【0017】
【実施例】以上のように構成された多室型空気調和機の
実施例について、図1から図6を用いて説明する。尚、
従来と同一構成については同一符号を付し、その詳細な
説明を省略する。また、複数の室内機については、符号
に添字a,b,cをつけて区別し、区別する必要がない
場合は添字を付けずに記すことにする。
【0018】(実施例1)図1は本発明の実施例1にお
ける多室型空気調和機のブロック図である。図1に示す
ように、本実施例の多室型空気調和機は、室内機8の室
温を検知する室温検知器17と、室内機8の目標温度を
設定する室温設定器18と、室温検知器17の検知温度
と室温設定器18の設定温度との温度差を計算する室温
偏差演算手段19と、圧力センサー11の検知圧力と液
温検知器14の検知温度から室内側熱交換器6の過冷却
度を算出する過冷却度演算器20と、室温偏差演算手段
19で求めた室温偏差に基づき室内側膨張弁7の第1の
目標開度を演算する第1の目標開度演算手段21と、過
冷却度演算器20で求めた過冷却度に基づき室内側膨張
弁7の第2の目標開度を演算する第2の目標開度演算手
段22と、第1の目標開度演算手段21で得られた第1
の目標開度と第2の目標開度演算手段22で得られた第
2の目標開度から室内側膨張弁7の最適開度をファジィ
論理によって決定する開度決定手段23と、室温偏差演
算手段19で求めた室温偏差が予め設定された設定偏差
より小さく、かつ過冷却度演算器20で得られた過冷却
度が予め設定された設定過冷却度より大きい場合に圧縮
機1の運転周波数を設定周波数だけ下げる周波数変更手
段24を備えている。
【0019】以上のように構成された多室型空気調和機
について、動作の説明を行う。尚、従来と同一の動作に
ついては、詳細な説明を省略する。
【0020】図2は本発明の実施例1における多室型空
気調和機の室内側膨張弁のフローチャートである。
【0021】図2において、多室型空気調和機が運転を
開始すると、室内機8a,8b,8cの室温検知器17
a,17b,17cで室温を、室温設定器18a,18
b,18cで設定室温を検知し(STEP1)、これら
の温度差である室温偏差(室温−設定室温)を算出する
(STEP2)。そしてこの室温偏差を用いて第1の目
標演算手段21a,21b,21cによって室内側膨張
弁7a,7b,7cの操作量である第1の目標開度を算
出する(STEP3)。
【0022】また運転を開始すると上記フローと並行し
て、圧力センサー11で吐出圧力を、液温検知器14
a,14b,14cで室内側熱交換器6a,6b,6c
の液温を検知し(STEP4)、これらを用いて室内側
熱交換器6a,6b,6cの過冷却度を算出する(ST
EP5)。そしてこの過冷却度を用いて第2の目標演算
手段22a,22b,22cによって室内側膨張弁7
a,7b,7cの操作量である第2の目標開度を算出す
る(STEP6)。
【0023】そして第1の目標開度と第2の目標開度と
から図9に示したファジィ論理を用いて室内側膨張弁7
a,7b,7cの実際の開度を求め(STEP7)、こ
の操作量を室内側膨張弁7a,7b,7cに与えて膨張
弁を操作する(STEP8)。
【0024】図3は本発明の実施例1における多室型空
気調和機の圧縮機のフローチャートである。
【0025】図3において、多室型空気調和機が運転を
開始すると、室内機8a,8b,8cの室温検知器17
a,17b,17cで室温を、室温設定器18a,18
b,18cで設定室温を検知し(STEP1)、これら
の温度差である室温偏差(室温−設定室温)を算出する
(STEP2)。そしてこの室温偏差が設定偏差(例え
ば0.5℃)以下であるか否かを判断し、以下であれば
STEP8へ、大きければ次の室内機へ進み(STEP
3)、全室内機について判断し終わるとSTEP5へ、
判断し終わってなければSTEP1へ戻る(STEP
4)。
【0026】STEP5では各室内機8a,8b,8c
の容量とSTEP2で求めたそれぞれの室温偏差から空
調機全体の負荷を算出し、その負荷をもとに圧縮機1の
周波数操作量を算出して(STEP6)、圧縮機1の周
波数を変更する(STEP7)。
【0027】室温偏差が設定室温以下である場合、圧力
センサー11で求めた吐出圧力を、液温検知器14a,
14b,14cで室内側熱交換器6a,6b,6cの液
温を検知し(STEP8)、これらから室内側熱交換器
6a,6b,6cの過冷却度を算出する(STEP
9)。そして、この過冷却度が設定過冷却度(例えば6
K)以上であるか否かを判断し(STEP10)、以上
であれば条件を満足した室内機としてカウントした後S
TEP11へ、そうでなければ条件を満足した室内機と
してカウントせずSTEP4へ進む。
【0028】STEP11では、全室内機8a,8b,
8cが、室温偏差が設定偏差以下かつ過冷却度が設定過
冷却度以上であるか否かを判断し、全室内機の場合、S
TEP12で圧縮機1の操作量を減じる指示を出し(例
えば1Hz)、その後STEP7へもどり、圧縮機1の
周波数を変更する。
【0029】過冷却度と空調機の効率の関係は、一般的
に図4で示されるように、過冷却度が大きい場合は効率
は悪く、過冷却度が小さくなるにつれて効率は良くなる
という特性を有しているため、以上のように圧縮機およ
び室内側膨張弁を制御すると、室温がほぼ整定しつつあ
り、過冷却度が大きい状態で運転されている場合に、圧
縮機の運転周波数を強制的に下げて、室内側膨張弁を開
け気味の状態に移行させることになり、室内側膨張弁を
開け気味にして過冷却度を小さくするとともに、圧縮機
をできるだけ低速で運転することができ、室内負荷に応
じた能力を出しつつ空調機への入力を抑えた効率の良い
運転を運転状態を実現することができる。
【0030】尚、本実施例1では室内機を3台有する多
室型空気調和機について説明したが、室内機の台数が変
わっても同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、冷媒については特に言及していないが、HCFC
22でも、非共沸混合冷媒であるHFC32/125/
134a(23/25/52wt%)やHFC32/1
25(50/50wt%)でも適用可能である。
【0031】(実施例2)図5は本発明の実施例2にお
ける多室型空気調和機のブロック図である。図5に示す
ように、本実施例の多室型空気調和機は、室内機8の室
温を検知する室温検知器17と、室内機8の目標温度を
設定する室温設定器18と、室温検知器17の検知温度
と室温設定器18の設定温度との温度差を計算する室温
偏差演算手段19と、圧力センサー11の検知圧力と液
温検知器14の検知温度から室内側熱交換器6の過冷却
度を算出する過冷却度演算器20と、室温偏差演算手段
19で求めた室温偏差に基づき室内側膨張弁7の第1の
目標開度を演算する第1の目標開度演算手段21と、過
冷却度演算器20で求めた過冷却度に基づき室内側膨張
弁7の第2の目標開度を演算する第2の目標開度演算手
段22と、第1の目標開度演算手段21で得られた第1
の目標開度と第2の目標開度演算手段22で得られた第
2の目標開度から室内側膨張弁7の最適開度をファジィ
論理によって決定する開度決定手段23と、室温検知器
17で求められた室温の時間的変化を求める室温変化検
知手段25と、室温偏差演算手段19で求めた室温偏差
が予め設定された設定偏差より小さく、かつ過冷却度演
算器20で得られた過冷却度が予め設定された設定過冷
却度より大きい場合に圧縮機1の運転周波数を設定周波
数だけ下げる周波数変更手段24を備えている。
【0032】以上のように構成された多室型空気調和機
について、動作の説明を行う。尚、従来と同一の動作に
ついては、詳細な説明を省略する。また、室内側膨張弁
の動作についても実施例1と同様であるので、説明を省
略する。
【0033】図6は本発明の実施例2における多室型空
気調和機の圧縮機のフローチャートである。
【0034】図6において、多室型空気調和機が運転を
開始すると、室内機8a,8b,8cの室温検知器17
a,17b,17cで室温を、室温設定器18a,18
b,18cで設定室温を検知し(STEP1)、これら
の温度差である室温偏差(室温−設定室温)を算出する
(STEP2)。そしてSTEP3では、室温が設定温
度以上であるか否かを判断し、以上であればSTEP1
0へ、そうでなければSTEP4へ進む。
【0035】STEP4では室温偏差と設定偏差(例え
ば0.5℃)を比較し、室温偏差が設定室温以下であれ
ばSTEP5へ、そうでなければSTEP6へ進む。
【0036】STEP5では室温変化検知手段25a,
25b,25cで検知した室温の時間的変化傾向を判断
し、室温が上昇傾向であるときはSTEP10へ、そう
でなければSTEP6へ進む。
【0037】STEP6では、全室内機について行った
か否かを判断し、全室内機について行った場合はSTE
P7へ、そうでない場合は次の室内機のSTEP1に進
む。
【0038】STEP7で、各室内機8a,8b,8c
の容量とSTEP2で求めたそれぞれの室温偏差から空
調機全体の負荷を算出し、その負荷をもとに圧縮機1の
周波数操作量を算出して(STEP8)、圧縮機1の周
波数を変更する(STEP9)。
【0039】STEP10では、室温が設定温度以上で
ある場合、圧力センサー11で求めた吐出圧力を、液温
検知器14a,14b,14cで室内側熱交換器6a,
6b,6cの液温を検知し、これらから室内側熱交換器
6a,6b,6cの過冷却度を算出する(STEP1
1)。そして、この過冷却度が設定過冷却度(例えば6
K)以上であるか否かを判断し、以上であれば条件を満
足した室内機としてカウントした後STEP13へ、そ
うでなければSTEP6にもどる(STEP12)。
【0040】STEP13では条件を満足した室内機が
全室内機か否かを判断し、全室内機出ない場合はSTE
P6へ戻り、全室内機の場合はSTEP14へ進み、S
TEP14では圧縮機1の操作量を減じる指示を出し
(例えば1Hz)、その後STEP9へもどり、圧縮機
1の周波数を変更する。
【0041】この実施例2のように圧縮機および室内側
膨張弁を制御すると、室温が設定温度から離れつつある
時は負荷に応じて高い周波数で圧縮機を運転して早く室
温を設定温度に近づけ、室温がほぼ整定しつつあり、過
冷却度が大きい状態で運転されている場合には、圧縮機
の運転周波数を強制的に下げて、室内側膨張弁を開け気
味の状態に移行させて、室内側膨張弁を開け気味にして
過冷却度を小さくするとともに、圧縮機をできるだけ低
速で運転することができ、室内負荷に応じた能力を出し
つつ空調機への入力を抑えた効率の良い運転を運転状態
を実現することができる。
【0042】尚、本実施例1では室内機を3台有する多
室型空気調和機について説明したが、室内機の台数が変
わっても同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、冷媒については特に言及していないが、HCFC
22でも、非共沸混合冷媒であるHFC32/125/
134a(23/25/52wt%)やHFC32/1
25(50/50wt%)でも適用可能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、室温と室内機設定温度との偏差を検出する手段
と、過冷却度を検出する手段を設け、この偏差が設定偏
差以下で、かつ、過冷却度が設定過冷却度以上の場合
に、圧縮機の周波数を下げるようにしたので、室内側膨
張弁が開き気味で圧縮機が低周波数運転となり、室内負
荷に応じた能力を出しつつ空調機への入力を抑えた効率
の良い運転を運転状態を実現することができる。
【0044】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明に加えて、室温の時間的変化を検知する手
段を設け、室温が設定温度以上になった場合、または、
室温偏差が設定偏差以下でかつ室温が上昇傾向である場
合に、過冷却度が設定過冷却度以上の場合に、圧縮機の
周波数を下げるようにしたので、室温が設定温度から離
れつつある時は負荷に応じて高い周波数で圧縮機を運転
して早く室温を設定温度に近づけ、室温がほぼ整定しつ
つある場合は、室内側膨張弁が開き気味で圧縮機が低周
波数運転となり、室内負荷に応じた能力を出しつつ空調
機への入力を抑えた効率の良い運転を運転状態を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多室型空気調和機の実施例1のブ
ロック図
【図2】同実施例の多室型空気調和機の室内側膨張弁の
制御フローチャート
【図3】同実施例の多室型空気調和機の圧縮機の制御フ
ローチャート
【図4】同実施例の多室型空気調和機の過冷却度と効率
との特性図
【図5】本発明による多室型空気調和機の実施例2のブ
ロック図
【図6】同実施例の多室型空気調和機の圧縮機の制御フ
ローチャート
【図7】従来の多室型空気調和機の冷凍サイクル図
【図8】従来の多室型空気調和機の制御用コンピュータ
のフローチャート
【図9】従来の多室型空気調和機の室内側膨張弁のメン
バーシップ関数を示した特性図
【符号の説明】
1 能力可変型の圧縮機 2 四方弁 3 室外側熱交換器 4 室外側膨張弁 5 室外機 6a,6b,6c 室内側熱交換器 7a,7b,7c 室内側膨張弁 8a,8b,8c 室内機 9 液管 10 ガス管 11 圧力センサー 14a,14b,14c 液温検知器 17a,17b,17c 室温検知器 18a,18b,18c 室温設定器 19a,19b,19c 室温偏差演算手段 20a,20b,20c 過冷却度演算手段 21a,21b,21c 第1の目標開度演算手段 22a,22b,22c 第2の目標開度演算手段 23a,23b,23c 開度決定手段 24 周波数変更手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中谷 和生 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 能力可変型の圧縮機,四方弁,室外側熱
    交換器,室外側膨張弁から成る室外機と、室内側熱交換
    器,室内側膨張弁から成る複数の室内機とをガス管及び
    液管を介して環状に接続し、前記各室内機の室温を検知
    する室温検知器と、前記各室内機の目標温度を設定する
    室温設定器と、前記室温検知器の検知温度と前記室温設
    定器の設定温度との温度差を計算する室温偏差演算手段
    と、前記圧縮機の吐出側に設けられた圧力センサーと、
    前記各室内側熱交換器の液管側に設けられた液温検知器
    と、前記圧力センサーの検知圧力と前記液温検知器の検
    知温度から前記各室内側熱交換器の過冷却度を算出する
    過冷却度演算器と、前記室温偏差演算手段で求めた室温
    偏差に基づき前記室内側膨張弁の第1の目標開度を演算
    する第1の目標開度演算手段と、前記過冷却度演算器で
    求めた過冷却度に基づき前記室内側膨張弁の第2の目標
    開度を演算する第2の目標開度演算手段と、前記第1の
    目標開度演算手段で得られた第1の目標開度と前記第2
    の目標開度演算手段で得られた第2の目標開度から前記
    室内側膨張弁の最適開度をファジィ論理によって決定す
    る開度決定手段と、前記室温偏差演算手段で求めた室温
    偏差が予め設定された設定偏差より小さく、かつ前記過
    冷却度演算器で得られた過冷却度が予め設定された設定
    過冷却度より大きい場合に前記圧縮機の運転周波数を設
    定周波数だけ下げる周波数変更手段とを備えた多室型空
    気調和機。
  2. 【請求項2】 能力可変型の圧縮機,四方弁,室外側熱
    交換器,室外側膨張弁から成る室外機と、室内側熱交換
    器,室内側膨張弁から成る複数の室内機とをガス管及び
    液管を介して環状に接続し、前記各室内機の室温を検知
    する室温検知器と、前記各室内機の目標温度を設定する
    室温設定器と、前記室温検知器の検知温度と前記室温設
    定器の設定温度との温度差を計算する室温偏差演算手段
    と、前記圧縮機の吐出側に設けられた圧力センサーと、
    前記各室内側熱交換器の液管側に設けられた液温検知器
    と、前記圧力センサーの検知圧力と前記液温検知器の検
    知温度から前記各室内側熱交換器の過冷却度を算出する
    過冷却度演算器と、前記室温偏差演算手段で求めた室温
    偏差に基づき前記室内側膨張弁の第1の目標開度を演算
    する第1の目標開度演算手段と、前記過冷却度演算器で
    求めた過冷却度に基づき前記室内側膨張弁の第2の目標
    開度を演算する第2の目標開度演算手段と、前記第1の
    目標開度演算手段で得られた第1の目標開度と前記第2
    の目標開度演算手段で得られた第2の目標開度から前記
    室内側膨張弁の最適開度をファジィ論理によって決定す
    る開度決定手段と、前記室温検知器で求められた室温の
    時間的変化を求める室温変化検知手段と、前記室温検知
    器で求められた室温が前記室温設定器で設定された設定
    温度より高くなった場合、または、前記室温偏差演算手
    段で求めた室温偏差が予め設定された設定偏差より小さ
    く、かつ前記室温変化検知手段で求められた室温変化が
    上昇傾向である場合で、かつ過冷却度演算器で得られた
    過冷却度が予め設定された設定過冷却度より大きい場合
    に前記圧縮機の運転周波数を設定周波数だけ下げる周波
    数変更手段とを備えた多室型空気調和機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102331072A (zh) * 2011-09-20 2012-01-25 广东美的电器股份有限公司 带有双模双转子变频压缩机空调器的节能控制方法
KR101117249B1 (ko) * 2004-12-06 2012-03-15 삼성전자주식회사 멀티 에어컨 시스템 및 멀티 에어컨 시스템의 밸브 개도제어방법
JP2013036631A (ja) * 2011-08-04 2013-02-21 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機
CN104990222A (zh) * 2015-07-15 2015-10-21 广东美的暖通设备有限公司 空调控制方法及装置
CN112781186A (zh) * 2019-11-05 2021-05-11 广东美的制冷设备有限公司 空调器控制方法、空调器以及可读存储介质

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