JPH11514562A - 脱毛システム、脱毛装置およびそのカートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 電気脱毛装置(1)およびカートリッジ(2)を具える脱毛システムである。前記脱毛装置は、脱毛ヘッド(3)と、駆動ユニット(11)と、前記カートリッジ(2)に適合させて取り付けたチャンバー(12)とを具える。カートリッジ(2)は、薬剤を収容するリザーバ(21)と、排出用導管(22)と、ポンプ(23)とを具える。チャンバー(12)は前記脱毛ヘッド(3)と前記駆動ユニット(11)との間に延在する。脱毛ヘッド(3)は、チャンバー(12)にアクセス可能となるように、脱毛装置(1)に対して移動可能である。ポンプ(23)を動作可能とするために、脱毛装置(1)はチャンバー(12)内に延在するアクチュエータ(13)を具える。機構(17,18)が、アクチュエータ(13)をボタン(15)の移動によって動作できるように、アクチュエータ(13)と、装置外面にあるボタン(15)とを連結する。

Description

【発明の詳細な説明】 脱毛システム、脱毛装置およびそのカートリッジ 本発明は、電気脱毛装置およびカートリッジを具える脱毛システムに関するも のであり、本システムの前記脱毛装置が、少なくとも一つの駆動可能な脱毛要素 を有する脱毛ヘッドと、前記脱毛要素を駆動する駆動ユニットと、前記カートリ ッジに適合させて取り付けたチャンバーとを具え、前記カートリッジが、薬剤(a substance)を収容するリザーバと、排出用導管と、前記薬剤を前記リザーバか ら前記排出用導管へ輸送する供給手段とを具えるものである。 こうした脱毛装置は、米国特許第5,402,697号により公知である。この公知の 脱毛システムは、電気剃刀装置と、脱毛用薬剤(a depilatory substance)を満た したカートリッジとを具える。剃刀装置は、剃刀ヘッドと、駆動ユニットと、カ ートリッジに適合させた深いチャンバーとを具える。剃刀ヘッド側から見ると、 チャンバーは駆動ユニットに隣接して配置され、剃刀装置の剃刀ヘッドから離れ た側部には、カートリッジを取り付けるためにチャンバーにアクセスするように 設けたカバーを有する。剃刀ヘッドの側部で、チャンバーは、剃刀ヘッド外部で 終端する管路と連通する。カートリッジは、脱毛用薬剤を放出するための作動ボ タンを有する。カバーは、これを貫通する開口部を有し、カバーを閉じた状態に おいて、前記ボタンは、カートリッジを剃刀装置に取り付けた時に、使用者がア クセス可能となる。この公知のシステムの欠点は、カートリッジに適合させたチ ャンバーの清掃がし難いことである。カートリッジを挿入および取り外した時、 チャンバーが、残りの薬剤で汚染される。この残留した薬剤は、バクテリアの成 長を容易に生じさせることとなり、そのため剃刀システムの使用者が感染する危 険性がある。公知の剃刀システムのもう一つの欠点は、カートリッジが、毛髪の トリマーを取り付けるのに最適な箇所に配置されていることである。 本発明の目的は、冒頭のパラグラフで定義した形式の脱毛システムを提供する ことにあり、本システムは使用において衛生的なものである。この目的のため、 本発明は、チャンバーを脱毛ヘッドと駆動ユニットとの間に配置したことを特徴 とする。このチャンバーは、「ヘアチャンバー」と称されるものである。なぜな らば、脱毛ヘッドにより剃られた毛が、このチャンバー内に集められるからであ る。こうしたヘアチャンバーを有する脱毛装置の使用者にとって、このヘアチャ ンバーを定期的に清掃することは、日常良く行われているものである。さらに、 このチャンバーは容易かつ効率的に清掃可能である。なぜならば、本チャンバー は浅いチャンバーであり、そのため本脱毛システムは使用において衛生的である 。加えて、本チャンバーは、こうした脱毛装置では通例のものであるが、ヘアチ ャンバーを清掃する目的で、駆動ユニットから脱毛ヘッドを取り外すことにより 、カートリッジの取り付けおよび取り外しのために容易にアクセスできる。脱毛 時に肌に塗る薬剤を収容するカートリッジを追加することによる、脱毛システム への脱毛装置の拡張は、脱毛時の快適さを改善する。本発明に係る措置により、 この拡張は、こうしたシステムがより成功するものとなる結果として、使用者か らのわずかな追加の注意を必要とする。 本発明に係る脱毛システムの実施形態は、脱毛装置が、前記カートリッジの供 給手段を動作させるアクチュエータを具えることを特徴とする。アクチュエータ を有する脱毛装置を設けることにより、カートリッジの供給手段、例えばポンプ を、カートリッジ上に作動ボタンを必要とすることなしに駆動することができる 。このアクチュエータは、例えば、駆動手段によって往復運動を与えられる要素 でも良く、この要素がポンプにこの運動を伝達する。これに代わって、このアク チュエータは、駆動手段により回転可能な要素を具えても良く、この回転は継手 によってポンプに伝達される。 本発明に係る脱毛システムの実施形態は、脱毛装置が、前記装置外面にボタン を有し、前記ボタンが、これを動かすことで、機構により手動で駆動するアクチ ュエータと連結することを特徴とする。こうした措置が、使用者の必要に応じて 薬剤を放出させることを可能にする。こうしたアクチュエータ駆動部は低コスト で生産できる。さらに、こうした機構の伝達比は、薬剤を塗るためのボタンの押 し込みに必要なわずかな労力のみにより、最適化することができる。 本発明に係る脱毛システムの実施形態は、脱毛装置が、アクチュエータを駆動 するための電気的駆動手段と、前記駆動手段を動作させるための制御手段とを具 えることを特徴とする。こうした措置は、使用者の利便性を改善する。それゆえ 、制御手段は、例えば、脱毛を開始した時に薬剤を自動的に放出するような脱毛 装置のオン／オフ式スイッチと連結可能である。さらに、この制御手段は、脱毛 装置の操作時に、アクチュエータを周期的に動作させるタイマーを含んでも良い 。このアクチュエータ駆動部は、例えば、脱毛システムのための駆動ユニットと 連結することができ、そのため脱毛システム全体のために必要なモータはただ一 つとなる。 本発明に係る脱毛システムの実施形態は、脱毛装置が、前記脱毛要素と前記駆 動ユニットとを連結するための継手要素を具え、前記カートリッジが、前記継手 要素の位置に対応した窪みを有することを特徴とする。３ヘッド型の剃刀装置に おいて、例えば、ヘアチャンバーを、駆動ユニットと連結する３本のピンによっ て、剃刀ヘッドと交差させる。この結果、カートリッジを適合させるのに多くの 空間を必要としない。窪みを有するカートリッジを設けることにより、カートリ ッジをこれらピンの間、および部分的にそれらの周りに延在させることができ、 その結果として、カートリッジのリザーバを、適当な、例えば髭剃り一週間分の 、合理的な体積とすることが可能となる。 本発明に係る脱毛システムの実施形態は、カートリッジが第一の部分および第 二の部分を具え、前記第一の部分が前記カートリッジを前記脱毛装置内に固定す るための固定要素を具え、前記第二の部分が可撓性のリザーバを具えることを特 徴とする。固定手段、例えば突起を有するカートリッジを設けることにより、カ ートリッジを脱毛装置にスナップ式接続により固定することが可能である。こう した固定は、アクチュエータと供給手段との効果的な連結を保証する。リザーバ を可撓性に作ることにより、リザーバ内の薬剤の一部を、リザーバ内に空気を混 入させることなしに圧送可能とすることが達成される。リザーバ内に空気が入る のは好ましくない。なぜならば、薬剤を劣化させることとなり、また、供給手段 の管路に空気が入り込むこととなり、そのため薬剤の放出が不規則となる、ある いは放出が完全に止まってしまうこととなるからである。さらに、可撓性のリザ ーバ、例えば薄い壁のプラスチック製ポーチ形のリザーバは、容易かつ安価に製 造でき、チャンバーの形状に容易に適応させることができる。 本発明に係る脱毛システムの実施形態は、脱毛ヘッドが排出用開口部および、 前記排出用開口部と前記排出用導管とを連結する連結手段を有することを特徴と する。使用者の皮膚に塗る薬剤のための排出用開口部を有する脱毛ヘッドを設け ることにより、薬剤を、脱毛時に脱毛プロセスを中断させることなしに塗ること ができる。カートリッジの排出用導管が脱毛ヘッド外部へ上向きに延在するシス テムと比較して、本実施形態は、脱毛ヘッドの滑らかな表面が、脱毛装置および カートリッジの大きさを設定する際の許容誤差とは独立して保証される。加えて 、薬剤をより良く広げさせるために、脱毛ヘッドの排出用開口部近傍に導管を設 けても良い。 本発明に係る脱毛システムの実施形態は、輸送手段がダイヤフラムポンプを含 むことを特徴とする。ダイヤフラムポンプは、少数の単純な部品で製造すること ができる。好ましくは、全ての部品をプラスチック製とする。このことは、リザ ーバが空の時に、カートリッジ全体を適切なコストで交換することを可能とする 。これは衛生面での向上をもたらす。 本発明に係る脱毛システムの実施形態は、チャンバーが、脱毛ヘッドを駆動ユ ニットに対して移動させることによりアクセス可能であることを特徴とする。こ の結果、チャンバーは、より良好にアクセス可能となり、チャンバーの清掃を容 易にし、またバクテリアの成長の危険性を減少させうる。 本発明はまた、本発明に係るシステムの脱毛装置およびカートリッジに関する ものでもある。 本発明を、実施例により図面を参照して、より詳細に説明する。 図１は、本発明に係る脱毛システムの第一の実施形態の断面図である。 図２は、本発明に係る脱毛システムの第一の実施形態の、脱毛ヘッドを取り外 した状態の平面図である。 図３は、本発明に係る脱毛システムのカートリッジを示す断面図である。 図４は、本発明に係る脱毛システムの他の形態のカートリッジを示す平面図で ある。 図５は、図４のカートリッジを示す断面図である。 図６は、本発明に係る脱毛システムの第二の実施形態を示す断面図である。 図７は、本発明に係る脱毛システムの第三の実施形態を示す断面図である。 図１は、本発明に係る脱毛システムの第一の実施形態の断面図を示す。本脱毛 システムは、電気剃刀装置１(an electric shaving apparatus)およびカートリ ッジ２を具える。剃刀装置１は、駆動可能なカッター31を有する剃刀ヘッド３を 具え、カッターの一つを図に示す。剃刀装置１は、駆動ユニットをさらに有し、 同ユニットは、カッター31を駆動するための電気モータ11を具え、カートリッジ ２に適合させたチャンバー12をさらに有する。カートリッジ２は、薬剤を収容す るためのリザーバ21を有する。この薬剤は、例えば、剃刀ヘッド３と使用者の皮 膚との間の摩擦を減少させるために供されるものである。カートリッジ２は、排 出用導管22および供給手段を有し、この供給手段は、薬剤をリザーバ21から排出 用導管22へ輸送するためのものである。チャンバー12は、剃刀ヘッド３と駆動ユ ニット11の間に延在する。剃刀ヘッド３は、チャンバー12にアクセスできるよう に、剃刀装置１に対して移動可能となっている。剃刀ヘッド３は、例えばスナッ プ式結合により剃刀装置１に取付可能である。この他、剃刀ヘッド３は、図示し ないヒンジによっても剃刀装置１に取付可能である。チャンバー12は、剃刀ヘッ ド３を取り外す、あるいはヒンジを開けることにより容易にアクセスできる。そ の結果、チャンバー12を適切に清掃することができ、またカートリッジ２は容易 に取り付けおよび取り外しが可能である。カートリッジ２を所定の位置に保つた め、剃刀装置１は、固定手段と係合する複数のフック19を具え、この固定手段は 、本例ではカートリッジ２のフック24である。フック19および24は、カートリッ ジ２がわずかな力を加えることにより嵌合および取り外し可能となるように形成 される。 本例では、供給手段23は、薬剤をリザーバ21から排出用導管22へ供給するため のダイアフラムポンプ（図３参照）を具える。剃刀ヘッド３は排出用開口部32お よび接続手段を有し、この接続手段は、本例では排出用開口部32を排出用導管22 と接続させるための管状部33である。ダイアフラムポンプ23を駆動可能とするた め、剃刀装置１はチャンバー12内へ延在するアクチュエータ13を具える。その機 構、本例では軸18周りに回転可能なレバー17が、アクチュエータ13と、剃刀装置 １外部のボタン15とを接続し、それによってアクチュエータ13はボタン15を動か すことで駆動することができる。ボタン15を押すとダイアフラム23a(図３参照) ）が凹み、少量の薬剤を、排出用開口部22を通して使用者の皮膚に塗ることがで きる。 チャンバー12と、駆動機構11をカッター31と連結するための継手要素14が交差 する。継手要素14は、モータ11の軸上に取り付けたピニオン11aと噛み合う歯付 きリング14aを有する。剃刀ヘッド３近傍で、継手要素14は、カッター31と接続 した連結部31aと係合する連結部14bを具える。連結部14bおよび31aは、剃刀装置 １上に剃刀ヘッド３を取り付けた時に、回転によって固定される。剃刀ヘッド３ を取り外す、あるいはヒンジを開いた時、連結部31aおよび14bは、互いに分離す る。管状部33および排出用導管22もまた、剃刀ヘッド３を取り外した、あるいは ヒンジが開いている間は、互いに分離する。 剃刀装置１は、電池44をさらに具え、電池44は、プリント回路基板41上に取り 付けたスイッチ42によってモータ11と接続する。スイッチ42は、剃刀装置１の外 面にあるボタン43によって作動する。 図２は、図１に示す本発明に係る剃刀システムの第一の実施例を、剃刀ヘッド ３を取り外した状態を示す平面図である。本図は、剃刀ヘッド３をを剃刀装置１ から取り外した時に容易にアクセス可能であることを明確に示している。本実施 例において、剃刀装置１は、チャンバー12と交差する３個の継手要素14を具える 。カートリッジ２は、継手要素14の間に配置されている。カートリッジ２は、第 一の部分20および第二の部分21を具える。第一の部分20は排出用導管22、固定手 段24およびダイアフラムポンプ（図示せず）を具える。第二の部分21は、可撓性 のリザーバ21により形成される。リザーバ21は中央部に窪み25を有し、この窪み は、継手要素14の内の一つの位置に対応している。こうした措置の結果、チャン バー12の体積のほとんどの部分が、継手要素14の存在にもかかわらず利用可能と なる。 図３は、本発明に係る脱毛システムのカートリッジ２の断面図である。第一の 部分20は、大部分が硬質プラスチックの射出成形品により形成されている。リザ ーバ21は、このリザーバが第一の部分20と連結するための要素を具えるカラー21 aを有する。第一の部分20は中空の針20aを具え、この針20aにより、リザーバ21 を第一の部分と連結させたときに、リザーバ21に開口部が形成される。リザー バ21は、針20a内の導管20bを通してダイアフラムポンプ23と接続する。ダイアフ ラムポンプ23は、ダイアフラム23aを接着したチャンバー23dを具える。チャンバ ー23dの体積は、ダイアフラム23aを凹ませることによって変化させることができ る。ポンプ作用を得るため、ダイアフラムポンプ23は、可撓性材料、例えばゴム 製の二個の弁23bおよび23cを具える。ダイアフラム23aを押すとチャンバー23dの 体積が減少し、弁23cが開いてチャンバー23dの内容物の一部が排出用導管22へ圧 送される。ダイアフラム23aを開放すると、その弾性によって最初の位置に復帰 し、チャンバー23dの体積が増加する。この結果、弁23bが開き、リザーバ21の内 容物の一部が導管20bを通してチャンバー23dに引き込まれる。ダイアフラム23a の押し下げと開放を繰り返すことにより、リザーバ21の内容物を排出用導管22へ 圧送することができる。リザーバ21の壁は、薄いプラスチックフィルムから成る 。その結果、リザーバ21の体積は、その内容物の一部が圧送されて出ていくと減 少する。このことは、リザーバ21への空気の混入を防ぐこととなる。 カートリッジ２の排出用導管22は、カートリッジの使用前は膜22aによってシ ールされている。その結果、排出用導管22全体およびポンプチャンバー23dを、 製造時に、中に入れる薬剤を周囲に直接曝すこと無しに、その薬剤で満たすこと ができる。カートリッジ２を剃刀装置１（図１参照）内に配置し、剃刀ヘッド３ を装置上で交換したとき、剃刀ヘッド３の管状部33が、カートリッジ２の膜22a を貫通する。その結果、排出用開口部32と排出用導管22が接続する。チャンバー 23dと排出用導管22を薬剤で満たすことは、カートリッジ２が、より大量の薬剤 を収容することが可能となるという利点を有する。このことは、さらに、カート リッジ２を剃刀装置１内に配置した後、薬剤が、ダイアフラムポンプ23を動作さ せることにより直ちに開口部32より排出されるという利点を有する。 図４は、本発明に係る剃刀システムの他の形態のカートリッジを示す平面図で ある。カートリッジ102は、リザーバ121、ダイヤフラムポンプ123および排出用 導管123を内部に配置した硬質プラスチック製ハウジング120を有する。ハウジン グ120は三個の窪み125、126および127を有し、これらは、図２に示す継手要素14 の位置に対応するものである。 図５は、図４に示す他の形態のカートリッジを示す断面図である。薬剤と外気 との間の接触を避けるため、リザーバ121を、薄い、可撓性の内壁129で囲む。硬 質プラスチック製ハウジング120は、薄い壁のリザーバを保護し、その結果より 頑丈なカートリッジ102となる。図３を参照した場合と同様の手順により、ダイ アフラムポンプ123は、ダイアフラム123aの押し下げと開放を繰り返すことによ り、弁123bおよび123cを通して、薬剤を排出用導管122へ圧送する。 図６は、本発明に係る剃刀システムの第二の実施形態を示す断面図である。本 システムと第一の実施形態の剃刀システムの違いは、剃刀装置１がアクチュエー タを駆動するための電気的駆動手段52を具え、またカートリッジ２の排出用導管 22が剃刀ヘッド３から突出していることである。本例においては、電気的駆動手 段52は、アクチュエータ51と接続した磁石52aを具える。磁石52aは、コイル52b に電流を流すことによって駆動することができる。制御手段の助けにより、本例 では、剃刀装置外部にあるボタン55およびスイッチ54とコイル52aが、配線53を 通して電池44と接続する。アクチュエータ51は、ボタン55を押すことで動作する 。制御手段は制御回路56を含むことができ、制御回路56はスイッチ54および／ま たは42の位置に依存する所定の間隔で、コイル52bに電流パルスを流す。これに よって、毛剃りを行っているときに、所定量の薬剤の供給を得ることができる。 カートリッジ２の排出用導管22が剃刀ヘッド３から突出していることにより、図 ２に示すような、排出用導管の開口部と排出用導管の接続を廃止することができ る。 図７は、本発明に係る脱毛システムの第三の実施形態を示す断面図である。本 脱毛システムは、電気脱毛装置201およびカートリッジ202を具える。脱毛装置20 1は、複数の駆動可能な脱毛用ディスク231を具える脱毛ヘッド203を有し、その ディスクの内一つを図示する。脱毛装置201は脱毛用ディスク231を駆動するため の電気モータ211を具える駆動ユニットをさらに有し、またカートリッジ202に適 合させたチャンバー212をも有する。カートリッジ202は薬剤を収容するリザーバ 221を有する。この薬剤は、例えば、使用者の皮膚のためのスキンケア製品で良 い。カートリッジ202は排出用導管222および、薬剤をリザーバ221から排出用導 管222へ輸送するためのダイヤフラムポンプ223を有する。チャン バー212は脱毛ヘッド203と駆動ユニット211との間に延在する。カートリッジ202 は、弾性ラッチ240を押し下げ、その後カートリッジ202を弾性要素241によって 外側へわずかに動かすことにより取り外すことができる。それゆえ、チャンバー 212に容易にアクセスすることができ、適切に清掃することが可能となる。チャ ンバー212に隣接する歯付きベルト214は、駆動機構211と脱毛用ディスク231とを 接続する働きをなす。 本発明は、ここで例示した実施例には限定されないことに注意されたい。本発 明の範囲において、様々な他の実施例が可能である。例えば、薬剤をリザーバか ら排出用導管へ輸送する供給手段を、開放型の導管で形成し、リザーバの体積を 平板形状のアクチュエータによって段階的に減少させることができる。他の形式 のポンプ、例えば往復型ポンプもまた使用可能である。さらに、ポンプをリザー バに対して中央に配置すること、あるいはカートリッジ内に多数のリザーバを設 けることも可能である。ここで示した電磁駆動手段の代わりに、圧電駆動素子を 使用することも可能である。本発明は、振動型カッターを有する剃刀装置と同様 の利点をもって使用可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ファン デル メール マテウス ヤコブ ス オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン ６

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．電気脱毛装置(1;201)およびカートリッジ(2)を具える脱毛システムであって 、 前記脱毛装置が、少なくとも一つの駆動可能な脱毛要素(31)を有する脱毛ヘ ッド(3)と、前記脱毛要素を駆動する駆動ユニット(11)と、前記カートリッジに 適合させて取り付けたチャンバー(12)とを具え、 前記カートリッジが、薬剤を収容するリザーバ(21)と、排出用導管(22)と、 前記薬剤を前記リザーバから前記排出用導管へ輸送する供給手段(23)とを具える システムにおいて、 前記チャンバー(12)を前記脱毛ヘッド(3)と前記駆動ユニットとの間に配置 したことを特徴とする脱毛システム。 ２．請求項１記載のシステムにおいて、 前記脱毛装置が、前記カートリッジの供給手段を動作させるアクチュエータ (13)を具えることを特徴とする脱毛システム。 ３．請求項２記載のシステムにおいて、 前記脱毛装置(1)が、前記装置外面にボタン(15)を有し、前記ボタンが、該 ボタンを動かすことで、機構(17,18)によって手動で駆動するアクチュエータ(13 )と連結することを特徴とする脱毛システム。 ４．請求項２記載のシステムにおいて、 前記脱毛装置(1)が、アクチュエータ(51)を駆動するための電気的駆動手段( 52)と、前記駆動手段を動作させるための制御手段(54,55,56)とを具えることを 特徴とする脱毛システム。 ５．請求項１〜４のいずれか１項記載のシステムにおいて、 前記脱毛装置が、前記脱毛要素(31)と前記駆動ユニット(11)とを連結するた めの継手要素(14)を具え、前記カートリッジ(2)が、前記継手要素の位置に対応 した窪み(25)を有することを特徴とする脱毛システム。 ６．請求項１〜５のいずれか１項記載のシステムにおいて、 前記カートリッジ(2)が第一の部分(20)および第二の部分(21)を具え、前記 第一の部分が前記カートリッジを前記脱毛装置内に固定するための固定要素(24) を具え、前記第二の部分が可撓性のリザーバを具えることを特徴とする脱毛シス テム。 ７．請求項１〜６のいずれか１項記載のシステムにおいて、 前記脱毛ヘッド(3)が排出用開口部(32)および、前記排出用開口部と前記排 出用導管(22)とを接続する接続手段(33)を有することを特徴とする脱毛システム 。 ８．請求項１〜７のいずれか１項記載のシステムにおいて、 前記供給手段(23)がダイヤフラムポンプを具えることを特徴とする脱毛シス テム。 ９．請求項１〜８のいずれか１項記載のシステムにおいて、 前記チャンバー(12)が前記脱毛ヘッド(3)を前記駆動ユニット(11)に対して 移動させることによりアクセス可能であることを特徴とする脱毛システム。 １０．少なくとも一つの駆動可能な脱毛要素(31)を有する脱毛ヘッド(3)と、前 記脱毛要素を駆動する駆動ユニット(11)と、前記カートリッジに適合させて取り 付けたチャンバー(12)とを具える脱毛装置(1)であって、 前記チャンバーを前記脱毛ヘッドと前記駆動ユニットの間に配置した脱毛装 置。 １１．請求項１０記載の装置において、 前記カートリッジの供給手段(23)を駆動するためのアクチュエータ(139を具 えることを特徴とする脱毛装置。 １２．請求項１１記載の装置において、 該装置外面にボタン(15)を有し、前記ボタンが、該ボタンを動かすことで、 機構(17,18)によって手動で駆動するアクチュエータ(13)と連結することを特徴 とする脱毛装置。 １３．請求項１１記載の装置において、 アクチュエータ(51)を駆動するための電気的駆動手段(52)と、前記駆動手段 を動作させるための制御手段(54,55,56)とを具えることを特徴とする脱毛装置。 １４．請求項１０、１１、１２または１３記載の装置において、 前記チャンバー(12)が前記脱毛ヘッド(3)を前記駆動ユニット(11)に対して 移動させることによりアクセス可能であることを特徴とする脱毛装置。 １５．第一の部分および第二の部分(20)を具えるカートリッジ(2)であって、 前記第二の部分が、薬剤を収容する可撓性のリザーバ(21)を具え、 前記第一の部分が、排出用導管(22)と、該カートリッジを脱毛装置(1)内に 固定するための固定要素(24)と、薬剤を前記リザーバから前記排出用導管へ輸送 するダイヤフラムポンプ(23)とを具える脱毛システムのカートリッジ。 １６．請求項１５記載のカートリッジにおいて、 前記第二の部分が窪み(25)を有することを特徴とする脱毛システムのカート リッジ。