JP2015148214A - バルブ構造体及び燃料供給装置 - Google Patents

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明宏 石戸谷
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Akinari Sugiyama
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Yutaka Niwa
豊 丹羽
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Abstract

【課題】部品点数の削減と組付作業性の向上。
【解決手段】バルブ構造体200は、サブタンク20の内外を連通する汲上通路245を通して、燃料タンク2内からサブタンク20内へ燃料を汲み上げるジェットポンプ45を含み、サブタンク20の上部20cからサブタンク20内に収容されるポンプユニット40の下部に装着されて保持される保持体29と、保持体29から舌状に延び出すように保持体29と一体成形され、サブタンク20の底部20aに開口する流入口25に位置づけられるリードバルブ28と、保持体29から舌状に延び出すように保持体29と一体成形され、汲上通路245に位置づけられるリードバルブ27とを、備えることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、バルブ構造体及びそれを備えた燃料供給装置に関する。
燃料タンク内に配置されるサブタンクの底部に位置づけられて、サブタンク内への燃料の流入を許容する一方、同タンク内からの燃料の流出を阻止するバルブ構造体は、従来より広く知られている。
例えば、特許文献1に開示されるバルブ構造体では、ジェットポンプにより燃料タンク内からサブタンク内へと汲み上げられる燃料を通す汲上通路に、アンブレラバルブが位置づけられている。これにより、ジェットポンプにて燃料が汲上通路に噴出されると、負圧が発生することで、アンブレラバルブが開弁するため、汲上通路を通したサブタンク内への燃料汲上が実現される。一方、ジェットポンプにて燃料の噴出が止まると、負圧の発生も止まることで、アンブレラバルブが閉弁するため、サブタンク内での燃料貯留が実現される。
米国特許第8511340号明細書
さて、例えば特許文献1に開示されるようなジェットポンプにより燃料を汲み上げるには、噴出用の燃料がサブタンク内に貯留されている必要がある。そこで本発明者らは、汲上通路とは別に、自然流入口をサブタンクの底部に設け、さらにバルブ構造体としてのアンブレラバルブを、当該サブタンク底部の自然流入口にも位置づけておく技術につき、鋭意研究を行ってきた。
しかし、この技術の場合、サブタンク底部の複数箇所に対してアンブレラバルブをそれぞれ個別に組み付けることになるので、その組付作業は煩雑化すると共に、組付状態が適正であるか否かの確認は困難となる。即ち、部品点数の増大による組付作業性の悪化を招いてしまうことから、望ましくない。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、自然流入口及び汲上通路をそれぞれ開閉するバルブ構造体につき、部品点数の削減と組付作業性の向上とを達成することにある。また、本発明の他の目的は、自然流入口及び汲上通路をそれぞれ開閉するバルブ構造体を備えた燃料供給装置につき、部品点数の削減と組付作業性の向上とを達成することにある。
そこで、開示された発明は、燃料タンク(2)内に配置されるサブタンク(20,9020)の底部(20a,9020a)に位置づけられ、サブタンク内への燃料の流入を許容し、サブタンク内からの燃料の流出を阻止するバルブ構造体であって、サブタンクの内外を連通する汲上通路(245)を通して、燃料タンク内からサブタンク内へ燃料を汲み上げるポンプ装置(45)を含み、サブタンクの上部(20c)からサブタンク内に収容される収容物(40,9040)の下部に装着されて保持される保持体(29,2029,3029,4029,5029,6029,7029,8029)と、保持体から舌状に延び出すように保持体と一体成形され、サブタンクの底部に開口した自然流入口(25)に位置づけられる第一弁体(28)と、保持体から舌状に延び出すように保持体と一体成形され、汲上通路に位置づけられる第二弁体(27)とを、備えることを特徴とする。
この発明によると、燃料タンク内のサブタンク底部に開口した自然流入口では、そこに位置づけられる舌状の第一弁体が開弁することで、サブタンク内への燃料流入が許容される。その結果、自然流入口を通して燃料タンク内からサブタンク内へと自然流入した燃料は、第一弁体の閉弁により同タンク内に貯留され得る。一方、燃料タンク内のうちサブタンク内に収容される収容物のポンプ装置により汲上燃料が通される汲上通路では、そこに位置づけられる舌状の第二弁体が開弁することで、サブタンク内への燃料流入が許容される。その結果、ポンプ装置により燃料タンク内から汲上通路を通してサブタンク内へと汲み上げられた燃料は、第二弁体の閉弁により同タンク内に貯留され得る。
こうした基本機能を個別に発揮する第一及び第二弁体は、共通の保持体から延び出すようにして当該保持体と一体成形されるので、自然流入口及び汲上通路をそれぞれ開閉するバルブ構造体の部品点数を、削減できる。しかもこの発明では、サブタンク上部から内部へ収容物を収容させるのと同時に、当該収容物下部にて保持体と一体の第一及び第二弁体を、それぞれ自然流入口及び汲上通路に位置づけて組み付けできる。これにより、バルブ構造体の組付作業が容易になると共に、サブタンク内のうち底部よりも上方にて収容物の収容状態を確認すれば、バルブ構造体の組付状態を容易に適正化できる。以上のバルブ構造体によれば、部品点数の削減と組付作業性の向上とを達成可能となる。
また、開示された別の発明は、燃料タンク(2)内に配置されるサブタンク(20,9020)と、サブタンクの内外を連通する汲上通路(245)を通して、燃料タンク内からサブタンク内へ燃料を汲み上げるポンプ装置(45)を含み、サブタンクの上部(20c)からサブタンク内に収容される収容物(40,9040)と、サブタンクの底部(20a,9020a)に位置づけられ、サブタンク内への燃料の流入を許容し、サブタンク内からの燃料の流出を阻止するバルブ構造体(200)とを、備える燃料供給装置であって、バルブ構造体は、収容物の下部に装着されて保持される保持体(29,2029,3029,4029,5029,6029,7029,8029)と、保持体から舌状に延び出すように保持体と一体成形され、サブタンクの底部に開口する自然流入口(25)に位置づけられる第一弁体(28)と、保持体から舌状に延び出すように保持体と一体成形され、汲上通路に位置づけられる第二弁体(27)とを、備えることを特徴とする。
この発明によれば、バルブ構造体を備えた燃料供給装置につき、先述した発明と同様の原理にて、部品点数の削減と組付作業性の向上とを達成することが可能となる。
第一実施形態による燃料供給装置を示す図であって、図3のI−I線断面図である。 図1のポンプユニットを示す図であって、図3のII−II線断面図である。 図1のポンプユニットを示す平面図である。 第一実施形態において、ケース本体に対するケースキャップ及び外部残圧保持バルブの組み付け方法を、説明する模式図である。 第一実施形態におけるバルブ構造体及びその周辺構造を示す断面図である。 第一実施形態におけるバルブ構造体を示す斜視図である。 第二実施形態におけるバルブ構造体及びその周辺構造を示す断面図である。 第三実施形態におけるバルブ構造体及びその周辺構造を示す斜視図である。 第四実施形態におけるバルブ構造体及びその周辺構造を示す底面図である。 第五実施形態におけるバルブ構造体及びその周辺構造を示す断面図である。 第六実施形態におけるバルブ構造体及びその周辺構造を示す断面図である。 第七実施形態におけるバルブ構造体及びその周辺構造を示す断面図である。 第八実施形態におけるバルブ構造体及びその周辺構造を示す断面図である。 第九実施形態におけるバルブ構造体及びその周辺構造を示す断面図である。 第三実施形態の変形例を示す図であって、図8の斜視図に対応している。 第三実施形態の変形例を示す図であって、図8の斜視図に対応している。 第五実施形態の変形例を示す図であって、図10の断面図に対応している。 第九実施形態の変形例を示す図であって、図14の断面図に対応している。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第一実施形態)
図1,2に示すように、本発明の第一実施形態による燃料供給装置1は、車両の燃料タンク2に搭載される。装置1は、燃料タンク2内の燃料を、内燃機関3の燃料噴射弁へ直接的に又は高圧ポンプ等を介して間接的に供給する。ここで、装置1の搭載される燃料タンク2は、樹脂又は金属により中空状に形成されることで、内燃機関3側へ供給する燃料を貯留する。また、装置1から燃料を供給する内燃機関3としては、ガソリンエンジンであってもよいし、ディーゼルエンジンであってもよい。尚、図1,2に示す装置1の上下方向は、水平面上における車両の上下方向と実質一致している。
(構成及び作動)
以下、装置1の構成及び作動を説明する。
図1〜3に示すように装置1は、フランジ10、サブタンク20、調整機構30、及びポンプユニット40を備えている。
図1に示すようにフランジ10は、樹脂により円板状に形成され、燃料タンク2の天板部2aに装着されている。フランジ10は、天板部2aとの間にパッキン10aを挟み込むことにより、同部2aに形成された貫通孔2bを閉塞している。フランジ10は、燃料供給管12及び電気コネクタ14を一体に有している。
燃料供給管12は、フランジ10から上方及び下方の両側へ向かって突出している。燃料供給管12は、湾曲自在のフレキシブルチューブ12aを介してポンプユニット40と連通している。かかる連通形態により燃料供給管12は、ポンプユニット40のうち燃料ポンプ42により燃料タンク2内から圧送される燃料を、燃料タンク2外の内燃機関3側へ供給する。電気コネクタ14も、フランジ10から上方及び下方の両側へ向かって突出している。電気コネクタ14は、図示しない外部回路に対して燃料ポンプ42を電気接続する。かかる電気接続により、燃料ポンプ42が外部回路により制御されるようになっている。
図1,2に示すようにサブタンク20は、樹脂により有底円筒状に形成され、燃料タンク2内に収容されている。サブタンク20の底部20aは、燃料タンク2の底部2c上に載置されている。ここで図2に示すように、底部20aのうち上方に向かって凹む凹底部20bは、底部2cとの間に流入空間22を確保している。さらに凹底部20bには、流入口24,25が形成されている。流入口24,25は、流入空間22を介して燃料タンク2内に連通している。かかる連通形態下、一方の流入口24は、ポンプユニット40のうちジェットポンプ45が燃料タンク2内から移送させる燃料を、サブタンク20内へ流入させる。また、他方の流入口25は、空の燃料タンク2に対する給油時に、当該タンク2内への給油燃料をサブタンク20内へ流入させる。こうして流入口24,25を通して流入した燃料は、燃料ポンプ42の周囲を含むサブタンク20の内部空間26(図1も参照)に貯留される。
尚、本実施形態の凹底部20b上には、後に詳述するジェットポンプ45からの負圧の作用時に流入口24を開弁するリードバルブ27と、給油圧の作用時に流入口25を開弁するリードバルブ28とが、設けられている。
図1に示すように調整機構30は、保持部材32、一対の支柱34、及び弾性部材36等から構成されている。
保持部材32は、樹脂により円環板状に形成され、燃料タンク2内にてサブタンク20の上部20cに装着されている。各支柱34は、金属により円柱状に形成され、燃料タンク2内に収容されて上下方向に延伸している。各支柱34の上端部は、フランジ10に固定されている。この上端部よりも下方にて各支柱34は、サブタンク20内に進入した状態下、保持部材32により上下方向に摺動案内されている。
弾性部材36は、金属によりコイルスプリング状に形成され、燃料タンク2内に収容されている。弾性部材36は、対応する一支柱34の周囲に同軸上に配置されている。弾性部材36は、対応支柱34及び保持部材32の間にて、上下方向に介装されている。かかる介装形態により弾性部材36は、保持部材32を介してサブタンク20の底部20aを、燃料タンク2の底部2cへと向かって押し付けている。
図1,2に示すようにポンプユニット40は、燃料タンク2内に収容されている。ポンプユニット40は、サクションフィルタ41、燃料ポンプ42、フィルタケース43、ポート部材44、及びジェットポンプ45等から構成されている。
サクションフィルタ41は、例えば不織布フィルタ等であり、サブタンク20内にて底部20a上に載置されている。サクションフィルタ41は、サブタンク20の内部空間26から燃料ポンプ42に吸入させる燃料を濾過することで、当該吸入対象燃料中の大きな異物を除去する。
燃料ポンプ42は、サブタンク20内にてサクションフィルタ41の上方に、配置されている。全体として円柱状の燃料ポンプ42は、その軸方向を上下方向に実質一致させている。燃料ポンプ42は、本実施形態では、電動式のポンプである。燃料ポンプ42は、図1に示すように湾曲自在なフレキシブル配線42aを介して、電気コネクタ14に電気接続されている。燃料ポンプ42は、電気コネクタ14を通して外部回路からの駆動制御を受けることで、作動する。ここで、作動中の燃料ポンプ42は、その周囲に貯留された燃料をサクションフィルタ41を通して吸入し、さらに当該吸入燃料を内部での加圧によって調圧する。
燃料ポンプ42は、燃料を送出する送出口420に一体に、送出バルブ421を有している。送出バルブ421は、本実施形態では、スプリングレス式のチェックバルブである。燃料ポンプ42の作動に伴って燃料が加圧される間は、送出バルブ421が開弁する。この開弁時には、送出口420から燃料がフィルタケース43内へと圧送される。一方、燃料ポンプ42の停止に伴って燃料の加圧が止まると、送出バルブ421が閉弁する。この閉弁時には、フィルタケース43内への燃料の圧送も止まる。
図1,2に示すようにフィルタケース43は、樹脂により中空状に形成され、上下方向にてサブタンク20の内外に跨って配置されている。フィルタケース43は、保持部材32により保持されることで、サブタンク20に対して位置決めされている。
フィルタケース43のうち収容部46は、内筒部460と外筒部461とから二重円筒状に形成され、燃料ポンプ42の周囲に同軸上に配置されている。かかる収容部46の配置形態によりフィルタケース43の軸方向は、上下方向に沿っている。図1に示すように収容部46は、内筒部460及び外筒部461の上方にて送出口420と連通する連通室462を、扁平形の空間状に形成している。さらに収容部46は、内筒部460及び外筒部461の間にて連通室462と連通する収容室463を、円筒孔状に形成している。収容室463には、円筒状の燃料フィルタ464が収容されている。燃料フィルタ464は、例えばハニカムフィルタ等であり、連通室462を介して送出口420から収容室463へ送出された加圧燃料を濾過することで、当該加圧燃料中の微細な異物を除去する。
図1〜3に示すように、フィルタケース43のうち突部47は、外筒部461から周方向の特定箇所Sへと向かう径外方向に、突出している。図1,2に示すように突部47には、燃料通路470、隔壁471、吐出通路472、外部残圧保持バルブ473、分岐通路474、内部残圧保持バルブ475、及びリリーフ通路476が収められている。換言すれば、突部47は、それらの要素470,471,472,473,474,475,476を、周方向の特定箇所Sに偏って一体に有している。
燃料通路470は、突部47を逆U字形に延伸する空間状に、形成されている。燃料通路470は、隔壁471により仕切られることで、上下方向に沿うフィルタケース43の軸方向にて折り返されている。ここで、特に燃料通路470は、平板帯状の隔壁471により直線状に仕切られている。こうした仕切り形態により燃料通路470においては、最上方に位置する折り返し部470aの両端から、それぞれ上流ストレート部470bと下流ストレート部470cとが、下方へ向かってストレートな円筒孔状に延伸している。即ち、折り返し部470aと、同部470aよりも上流側箇所の上流ストレート部470bと、同部470aよりも下流側箇所の下流ストレート部470cとから、燃料通路470が構成されている。
燃料通路470は、図1,2に示すように上流ストレート部470bを収容室463の燃料出口463aに連通させることで、燃料フィルタ464よりも下流側に配置されている。かかる配置形態の燃料通路470は、燃料フィルタ464により濾過されて燃料出口463aから導出された加圧燃料を、下流ストレート部470cの最下流端470d側へ向かって流通させる。
図2に示すように吐出通路472は、突部47のうち上下方向の中間部にて、円筒状に形成されている。吐出通路472は、燃料通路470にて燃料出口463aよりも下流側の下流ストレート部470cから、フィルタケース43の軸方向に対する直交方向へ分岐している。吐出通路472は、ポート部材44のうち吐出ポート440と連通することで、燃料通路470の流通燃料を、フレキシブルチューブ12a及び燃料供給管12(図1参照)を通して内燃機関3側に吐出する。その結果として燃料通路470は、吐出通路472により内燃機関3側へ向かっていく流れから分流された燃料を、同通路472よりも下流側にて流通させる。
外部残圧保持バルブ473は、吐出通路472よりも上流側の上流ストレート部470bに、燃料出口463aよりも下流側にて設けられている。即ち、外部残圧保持バルブ473は、燃料通路470にて燃料出口463aから吐出通路472へ向かう中途部に、配置されている。
外部残圧保持バルブ473は、本実施形態では、スプリングレス式のチェックバルブである。外部残圧保持バルブ473は、上流ストレート部470bを含んだ燃料通路470を開閉するために、「複数の開閉バルブ」の一つとして機能する。燃料ポンプ42の作動に伴って燃料出口463aから濾過済みの加圧燃料が導出される間は、外部残圧保持バルブ473が開弁する。この開弁時には、燃料通路470に導出された加圧燃料が吐出通路472及び最下流端470d側へと向かって流動する。一方、燃料ポンプ42の停止に伴って燃料出口463aから燃料の導出が止まると、外部残圧保持バルブ473が閉弁する。この閉弁時には、吐出通路472及び最下流端470d側へと向かう燃料の流通も止まるので、吐出通路472からの閉弁前の吐出によって内燃機関3側へと供給された燃料の圧力は、保持されることになる。即ち、閉弁した外部残圧保持バルブ473により、燃料通路470を通した内燃機関3側への供給燃料に対して、残圧保持機能が発揮される。尚、外部残圧保持バルブ473の残圧保持機能による保持圧力は、燃料ポンプ42が停止時に調圧していた圧力となる。
以上の構成により燃料通路470は、外部残圧保持バルブ473及び吐出通路472を経由して、内燃機関3側に通じる形態となっている。そして、こうした形態実現のために本実施形態では、フィルタケース43の有するケース本体430及びケースキャップ431と、外部残圧保持バルブ473の有するバルブハウジング477とに跨って、燃料通路470が形成されている。
具体的には、図1,2に示すようにケース本体430は、収容部46のうち収容室463を形成する有底状部分と、突部47のうちストレート部470b,470cを形成する有底状部分とを、樹脂により一体成形してなる。ケース本体430は、円筒孔状に開口する開口部432a,432b,432cと、扁平形の空間状に開口する圧入凹部433とを、上部に形成している。ここで収容開口部432aは、収容室463と対応する位置に形成されている。上流開口部432bは、上流ストレート部470bと対応する位置に形成されている。下流開口部432cは、下流ストレート部470cと対応する位置に形成されている。圧入凹部433は、上流開口部432bの周囲と下流開口部432cの周囲とに跨って形成されている。
ケースキャップ431は、収容部46のうち連通室462を形成する凹状部分と、突部47のうち折り返し部470aを形成する凹状部分とを、樹脂により一体成形してなる。ケースキャップ431は、ケース本体430に対して溶着により接合されることで、当該本体430の全ての開口部432a,432b,432cを覆蓋している。ここで図2に示すように、ケース本体430の上面部430aとケースキャップ431の下面部431aとは、いずれも平面状に形成されることで、互いに共通の仮想平面Icv上にて接合されている。本実施形態の仮想平面Icvは、上下方向に沿うフィルタケース43の軸方向に対して垂直に設定されることで、サブタンク20内のケース本体430と同タンク20外のケースキャップ431との間に、当該平面Icv上の接合境界Bを形成している。
バルブハウジング477は、円筒状のハウジング本体477aと平板状の接合プレート477bとを、樹脂により一体成形してなる。ハウジング本体477aは、上流開口部432bに嵌入されている。かかる嵌入形態によりハウジング本体477aには、上流ストレート部470bの一部が上下方向に貫通している。ハウジング本体477aは、下方へ向かうほど縮径する弁座477asを、上流ストレート部470bの周囲にて円錐面状に形成している。
ハウジング本体477aの上部に連設される接合プレート477bは、フィルタケース43の軸方向に対する直交方向へと向かって当該本体477aよりも張り出している。接合プレート477bは、開口部432b,432c周囲の圧入凹部433に圧入されている。ここで図2に示すように、接合プレート477bの上面部477buと下面部477blとは、いずれも平面状に形成されている。かかる形状により上面部477buは、ケース本体430の上面部430aのうち圧入凹部433の内周縁部と、ケースキャップ431の下面部431aとに対して、共通仮想平面Icv上での溶着によって接合されている。これらの圧入及び接合形態下、ケース本体430及びケースキャップ431の間に挟持された接合プレート477bには、上流ストレート部470bの一部と下流ストレート部470cの一部とが上下方向に貫通している。
外部残圧保持バルブ473は、こうした構成のバルブハウジング477に対してさらに、図1,2に示す如きバルブエレメント478を組み合わせている。バルブエレメント478は、樹脂及びゴムの複合材又は金属及びゴムの複合材により円柱状に形成され、バルブハウジング477内に同軸上に収容されている。かかる収容形態によりバルブエレメント478は、上流ストレート部470bの貫通箇所にて、弁座477asに対する離着座が可能となっている。したがって、外部残圧保持バルブ473は、弁座477asからバルブエレメント478が離座するのに応じて開弁する一方、弁座477asにバルブエレメント478が着座するのに応じて閉弁する。
このような第一実施形態において、ケースキャップ431及び外部残圧保持バルブ473をケース本体430に対して組み付けるには、図4に示す如き工程を順次実行する。まず、図4(a)に示すようにケース本体430に対して、ハウジング本体477aを嵌入且つ接合プレート477bを圧入する。次に、図4(b)に示すようにケースキャップ431を、ケース本体430及び接合プレート477bに対して共通仮想平面Icv上にて重ねて溶着することで、それら要素431,430,477bを接合する。その結果として外部残圧保持バルブ473は、図1,2に示すように、フィルタケース43のうちケース本体430とケースキャップ431との接合境界Bに設けられることとなる。
さて、図2に示すように分岐通路474は、突部47のうち吐出通路472及び最下流端470dよりも下方に位置する下端部にて、段付円筒孔状に形成されている。分岐通路474は、上流ストレート部470bにて外部残圧保持バルブ473よりも上流側から、フィルタケース43の軸方向に対する直交方向へ分岐している。ここで特に、第一実施形態の分岐通路474は、上流ストレート部470bから最下流端470dの下方へ向かって分岐することで、下流ストレート部470cとは交差していない。分岐通路474は、ポート部材44のうちジェットポート441と連通することで、内部残圧保持バルブ475を通して燃料通路470から排出される燃料を、ジェットポンプ45にまで案内する。
内部残圧保持バルブ475は、分岐通路474に設けられている。内部残圧保持バルブ475は、本実施形態では、スプリング付勢式のチェックバルブである。内部残圧保持バルブ475は、分岐通路474に通じた燃料通路470を開閉するために、「複数の開閉バルブ」の一つとして機能する。燃料ポンプ42の作動に伴って燃料出口463aから設定圧以上の燃料が導出される間は、内部残圧保持バルブ475が開弁する。この開弁時には、燃料通路470から分岐通路474に分流された加圧燃料がジェットポンプ45側へと向かって流通する。一方、燃料ポンプ42の作動にあっても燃料出口463aから導出される燃料の圧力が設定圧未満になると、又は燃料ポンプ42の停止に伴って当該導出が止まると、内部残圧保持バルブ475が閉弁する。この閉弁時には、ジェットポンプ45側へと向かう燃料の流通も止まるので、特に燃料ポンプ42の停止に伴う場合には、送出バルブ421の閉弁も相俟って、収容部46における燃料の圧力が内部残圧保持バルブ475の設定圧に保持される。即ち、閉弁した内部残圧保持バルブ475により、燃料フィルタ464の収容箇所の燃料に対して、残圧保持機能が発揮される。尚、内部残圧保持バルブ475の残圧保持機能による保持圧力は、例えば250kPaとなるように、設定されている。
リリーフ通路476は、突部47のうち上下方向の通路472,474間に位置する中間部にて、円筒孔状に形成されている。リリーフ通路476は、下流ストレート部470cにて吐出通路472よりも下流側から、フィルタケース43の軸方向に対する直交方向へ分岐している。リリーフ通路476は、ポート部材44のうちリリーフポート442と連通することで、フィルタケース43内にて内燃機関3側へ向かう流れとは分流された燃料を、リリーフバルブ443にまで案内する。
ポート部材44は、樹脂により中空状に形成され、サブタンク20内に配置されている。 図2,3に示すようにポート部材44は、特定箇所Sの突部47に対して溶着により接合されている。ここで、ポート部材44の側面44aと突部47の側面47aとは、いずれも平面状に形成されることで、互いに共通の仮想平面Ifp上にて接合されている。本実施形態の仮想平面Ifpは、フィルタケース43の軸方向に沿って設定されていることから、ポート部材44は、当該軸方向に対する直交方向へ突部47から張り出す姿勢に接合されている。
尚、本実施形態のポート部材44は、「曲面状」として円筒面状に湾曲する外筒部461の外周面461aに対して、その円形輪郭の接線方向に張り出している。それと共に本実施形態では、特定箇所Sの外周となる突部47の外周を含めたフィルタケース43の外周に接すると共に、ポート部材44の外周にも接する図3の外接円Cにつき、その直径が可及的に小さくなるように、ポート部材44の張り出し量が設定されている。
図2,3に示すようにポート部材44は、吐出ポート440、ジェットポート441、リリーフポート442、及びリリーフバルブ443を、フィルタケース43外にて一体に有している。
吐出ポート440は、ポート部材44のうち上下方向の上部にて、L字形の空間状に形成されている。図2に示すように吐出ポート440は、側面47aに開口する吐出通路472と連通していると共に、当該連通箇所とは反対側にてフレキシブルチューブ12a(図1参照)と連通している。かかる連通形態により吐出ポート440は、フィルタケース43内の燃料通路470に吐出通路472を介して通じていると共に、フィルタケース43外の内燃機関3側にフレキシブルチューブ12a及び燃料供給管12を介して通じている。こうしてフィルタケース43の内と外とを通じさせることで、「複数の燃料ポート」の一つとして機能する吐出ポート440は、燃料通路470から吐出通路472への流通燃料を、内燃機関3側へと向かって吐出する。
ジェットポート441は、ポート部材44のうち吐出ポート440の下方に位置する下端部にて、逆L字形の空間状に形成されている。ジェットポート441は、側面47aに開口する分岐通路474と連通していると共に、当該連通箇所とは反対側にてジェットポンプ45と連通している。かかる連通形態によりジェットポート441は、フィルタケース43内の燃料通路470に分岐通路474を介して通じていると共に、フィルタケース43外にてジェットポンプ45と直接的に通じている。こうしてフィルタケース43の内と外とを通じさせることで、「複数の燃料ポート」の一つとして機能するジェットポート441は、内部残圧保持バルブ475を通した燃料通路470からの排出燃料に対して、ジェットポンプ45に向けた案内作用を発揮する。
リリーフポート442は、ポート部材44のうち上下方向のポート440,441間に位置する中間部にて、段付円筒孔状に形成されている。リリーフポート442は、側面47aに開口するリリーフ通路476と連通していると共に、当該連通箇所とは反対側にてリリーフバルブ443と連通している。かかる連通形態によりリリーフポート442は、フィルタケース43内の燃料通路470にリリーフ通路476を介して通じていると共に、フィルタケース43外にてリリーフバルブ443と直接的に通じている。こうしてフィルタケース43の内と外とを通じさせることで、「複数の燃料ポート」の一つとして機能するリリーフポート442は、燃料通路470にて内燃機関3側への流れとは分流された燃料に対して、リリーフバルブ443に向けた案内作用を発揮する。
リリーフバルブ443は、リリーフポート442に設けられることで、リリーフ通路476を介して燃料通路470に通じている。さらにリリーフバルブ443は、リリーフポート442の最下流端442aを通してサブタンク20の内部空間26と連通することで、リリーフ通路476の案内燃料を当該空間26に排出可能となっている。
リリーフバルブ443は、本実施形態では、スプリング付勢式のチェックバルブである。リリーフバルブ443は、リリーフポート442に通じた燃料通路470を開閉する。燃料ポンプ42の作動及び停止に拘らず、燃料通路470から内燃機関3に到る燃料供給経路の正常状態が保たれてリリーフ圧未満の燃料が案内される間は、リリーフバルブ443が閉弁する。この閉弁時に燃料ポンプ42の作動によって調圧された燃料は、フィルタケース43内の吐出通路472及び同ケース43外の吐出ポート440を通して吐出されることで、内燃機関3側への供給燃料となる。一方、燃料ポンプ42の作動及び停止に拘らず、燃料通路470から内燃機関3に到る燃料供給経路に異常が生じてリリーフ圧以上の燃料が案内されると、リリーフバルブ443が開弁する。この開弁時には、リリーフバルブ443への案内燃料がサブタンク20の内部空間26に排出されるので、内燃機関3側への供給燃料の圧力がリリーフ圧となるまで逃される。即ち、内燃機関3側への供給燃料に対しては、開弁したリリーフバルブ443によるリリーフ機能が発揮される。尚、リリーフバルブ443のリリーフ機能によるリリーフ圧は、例えば650kPaとなるように、設定されている。
さて、図2に示すようにジェットポンプ45は、樹脂により中空状に形成され、サブタンク20内にてポート部材44の下方に配置されている。ジェットポンプ45は、サブタンク20の底部20aのうち特に凹底部20b上に、載置されている。かかる載置形態により、ジェットポンプ45とポート部材44とは、底部20a上にてフィルタケース43の軸方向に流入口24と重なっている。ジェットポンプ45は、加圧部450、ノズル部451、吸入部452、及びディフューザ部453を一体に有している。
加圧部450は、フィルタケース43の軸方向に沿って延伸する段付円筒孔状に、加圧通路454を形成している。加圧通路454は、ポート部材44の下方にてジェットポート441と連通している。かかる連通形態下、フィルタケース43内の燃料通路470から同ケース43内の分岐通路474を介して排出された加圧燃料は、同ケース43外のジェットポート441を経由して加圧通路454に案内される。
ノズル部451は、フィルタケース43の軸方向に対して直交方向へと延伸する円筒孔状に、ノズル通路455を形成している。ノズル通路455は、加圧部450の下方に位置して加圧通路454と連通している。さらにノズル通路455は、加圧通路454よりも通路面積を絞られている。これら連通及び絞り形態下、加圧通路454に案内された加圧燃料は、ノズル通路455へと流入する。
吸入部452は、フィルタケース43の軸方向に対して直交方向へと広がる孔状に、吸入通路456を形成している。吸入通路456は、加圧部450及びノズル部451の下方に位置して流入口24と連通している。かかる連通形態下、流入口24を通してサブタンク20内に流入した燃料は、吸入通路456を流通することになる。
ディフューザ部453は、フィルタケース43の軸方向に対して直交方向へと延伸する円筒孔状に、ディフューザ通路457を形成している。ディフューザ通路457は、加圧部450の下方に位置してノズル通路455と連通していると共に、当該連通箇所とは反対側にてサブタンク20の内部空間26と連通している。さらにディフューザ通路457は、ノズル通路455よりも流路面積を拡大されている。これら連通及び拡大形態下、ノズル通路455に流入した加圧燃料がディフューザ通路457に噴出されることで、当該噴出流の周囲に負圧が発生すると、燃料タンク2内の燃料が流入口24から吸入通路456及びディフューザ通路457に順次吸入される。こうして吸入された燃料は、ディフューザ通路457にてディフューザ作用を受けて圧送されることで、燃料ポンプ42の周囲を含む内部空間26まで移送される。
尚、本実施形態において横断面が大径円形のディフューザ通路457は、横断面が小径円形のノズル通路455に対して、上方に偏心している。それと共に、本実施形態のディフューザ通路457において内部空間26と連通する最下流端457aは、サブタンク20の底部20aのうち凹底部20bの周囲を囲む最深底部20dに対して、上方に離間している。
(バルブ構造体及びその周辺構造)
次に、図5に示すように、燃料タンク2内に配置されるサブタンク20の底部20aに位置づけられたバルブ構造体200及びその周辺構造につき、詳細に説明する。バルブ構造体200は、ポンプユニット40の下部においてジェットポンプ45に保持される保持体29を、「第一弁体」としてのリードバルブ28及び「第二弁体」としてのリードバルブ27と共に備えている。尚、先述の構成によりポンプユニット40は、サブタンク20の上部20c(図1参照)から同タンク20内に収容されることで、ジェットポンプ45と共に電動式燃料ポンプ42も含む「収容物」として、機能している。
図5,6に示すように保持体29は、ゴムにより円環状に形成されて、全体として弾性を有している。保持体29は、上方へ向かって突出する装着部290を、周方向に連続して有している。ここで図5に示すように、ジェットポンプ45において流入口24を覆うように被せられる円筒状の吸入部452は、上方へ向かって凹む装着溝452aを、周方向に連続して有している。本実施形態では、かかる装着溝452aに装着部290が周方向全域にて圧入されることで、保持体29は、ジェットポンプ45に対して相対移動不能に装着されて位置決め保持されている。
保持体29は、装着部290とは上下方向反対側にて円環平面状に形成される接触部291を、周方向に連続して有している。接触部291は、サブタンク20の底部20a(以下、「サブタンク底部20a」ともいう)のうち凹底部20bに対して、周方向全域にて接触している。かかる接触により保持体29は、吸入部452及び凹底部20bの間に弾性変形自在に配置されることで、それら要素452,20b間を周方向全域に亘って液密にシールしている。ここで、凹底部20bにおける接触部291の接触箇所は、「自然流入口」としての流入口25の外周側からは外れている一方、「汲上流入口」として当該流入口25と並んだ流入口24の外周側を取り囲んでいる。したがって、要素452,20b間での保持体29のシール機能によりサブタンク20内では、流入口25,24の間が遮断されている。尚、本実施形態において流入口24の上方には、ノズル通路455が配置されている。
図5,6に示すようにリードバルブ28は、ゴムにより保持体29と一体成形され、円板状を呈している。リードバルブ28は、保持体29の周方向一箇所に連結されることで、当該要素29の外周側へと向かって舌状に延び出している。リードバルブ28は、図5に示すサブタンク底部20aのうち凹底部20bの上下両側に開口した流入口25に対して、位置づけられている。
図5の実線で示すようにリードバルブ28は、流入口25の外周側にて凹底部20bと周方向全域にて接触することで、閉弁状態となる。かかる閉弁状態のリードバルブ28は、流入口25の上部開口の全体を閉塞する。一方、図5の二点鎖線で示すようにリードバルブ28は、保持体29との連結部分280(図6も参照)を支点とした上方への揺動により凹底部20bから離間することで、開弁状態となる。かかる開弁状態のリードバルブ28は、ジェットポンプ45外のうちサブタンク20の内部空間26に対して、流入口25の上部開口を開放させる。
ここで、空の燃料タンク2に対する給油時にリードバルブ28は、燃料タンク2内の流入空間22から流入口25へと到達した燃料から給油圧を受けることで、当該流入口25からの燃料流入を許容するように開弁状態となる。その結果、流入口25と連通する内部空間26に、燃料が自然流入する。さらに、内部空間26のうち燃料ポンプ42による燃料吸入が可能となる高さまで燃料が自然流入すると、リードバルブ28は、当該導入燃料から給油圧よりも高いヘッド圧を受けることで、閉弁状態となる。その結果、流入口25を通したサブタンク20内からの燃料流出が阻止される。
図5,6に示すようにリードバルブ27は、ゴムにより保持体29及びリードバルブ28と一体成形され、円板状を呈している。リードバルブ27は、保持体29のうちリードバルブ28と同一の周方向一箇所に連結されることで、当該要素29の内周側へと向かって舌状に延び出している。リードバルブ27は、図5に示すサブタンク底部20aのうち凹底部20bの上下両側に開口した流入口24に対して、位置づけられている。任意の状態においてリードバルブ27は、外周側の保持体29との間に隙間271をあける。尚、本実施形態のサブタンク底部20aでは、凹底部20bのうち平坦面状に形成された外面20eに開口する流入口24,25に関して、当該外面20eにおける下部開口の位置が燃料タンク2の底部2cを基準として互いに実質一致している。
図5の実線で示すようにリードバルブ27は、流入口24の外周側にて凹底部20bと周方向全域にて接触することで、閉弁状態となる。かかる閉弁状態のリードバルブ27は、流入口24の上部開口の全体を閉塞する。一方、図5の二点鎖線で示すようにリードバルブ27は、保持体29との連結部分270(図6も参照)を支点とした上方への揺動により凹底部20bから離間することで、開弁状態となる。かかる開弁状態のリードバルブ27は、ジェットポンプ45内の吸入通路456に対して、流入口24の上部開口を開放させる。
ここで、内部空間26のうち燃料ポンプ42による燃料吸入が可能となる高さ以上に燃料が貯留されている状態下、吸入通路456よりも下流側のディフューザ通路457には、加圧通路454への案内燃料がノズル通路455から噴出される。リードバルブ27は、こうした燃料噴出に伴って発生する負圧を受けることで、流入口24からの燃料流入を許容するように開弁状態となる。その結果、流入口24から下流側の吸入通路456に負圧吸入される燃料は、ディフューザ通路457により当該通路456を通して汲み上げられることで、最下流端457aから内部空間26へと移送される。このとき、流入口24から吸入通路456へと向かって生成される燃料流れの流れ方向Fに対して、その上流側に保持体29との連結部分270が配置されているリードバルブ27は、当該流れ方向Fに沿って広がる形状を維持しつつ、流入口24を開放する。尚、ノズル通路455からの燃料噴出が止まると、ディフューザ通路457での負圧の発生も止まるので、リードバルブ27は、流入口24を通したサブタンク20内からの燃料流出を阻止するように閉弁状態となる。
以上より、「ポンプ装置」としてのジェットポンプ45は、リードバルブ27により開放された流入口24と、通路456,457とを通して、燃料を燃料タンク2内からサブタンク20内へと汲み上げ可能となっている。このような本実施形態では、サブタンク20の内外を連通する汲上通路245を、流入口24及び通路456,457が協働して構成しており、当該汲上通路245のうち上流端の流入口24よりも下流側の吸入通路456を、「通路部材」としての吸入部452が形成している。それと共に本実施形態では、ジェットポンプ45により汲み上げられた燃料は、先述の如き「収容物」としてのポンプユニット40に含まれる燃料ポンプ42により、燃料タンク2外へと供給されることになる。
(作用効果)
以上説明した第一実施形態の作用効果を、以下に説明する。
第一実施形態によると、燃料タンク2内のサブタンク底部20aに開口した流入口25では、そこに位置づけられる舌状のリードバルブ28が開弁することで、サブタンク20内への燃料流入が許容される。その結果、流入口25を通して燃料タンク2内からサブタンク20内へと自然流入した燃料は、リードバルブ28の閉弁により同タンク20内に貯留され得る。一方、燃料タンク2内のうちサブタンク20内に収容されるポンプユニット40のジェットポンプ45により汲上燃料が通される汲上通路245では、そこに位置づけられる舌状のリードバルブ27が開弁することで、サブタンク20内への燃料流入が許容される。その結果、ジェットポンプ45により燃料タンク2から汲上通路245を通してサブタンク20内へと汲み上げられた燃料は、リードバルブ27の閉弁により同タンク20内に貯留され得る。
こうした基本機能を個別に発揮するリードバルブ28,27は、共通の保持体29から延び出すようにして当該保持体29と一体成形されるので、流入口25及び汲上通路245をそれぞれ開閉するバルブ構造体200の部品点数を、削減できる。しかも第一実施形態では、サブタンク20の上部20cから内部へポンプユニット40を収容させるのと同時に、当該ユニット40の下部にて保持体29と一体のリードバルブ28,27を、それぞれ流入口25及び汲上通路245に位置づけて組み付けできる。これにより、バルブ構造体200の組付作業が例えば自動組付等によって容易になると共に、サブタンク20内のうち底部20aよりも上方にてポンプユニット40の収容状態を確認すれば、バルブ構造体200の組付状態を容易に適正化できる。以上のバルブ構造体200及びそれを備えた燃料供給装置1によれば、部品点数の削減と組付作業性の向上とを達成可能となる。
また、第一実施形態によると、環状の保持体29は、汲上通路245のうち流入口24の外周側を取り囲んでサブタンク底部20aに接触することで、自身の内周側へと向かって延び出しているリードバルブ27を、当該流入口24に正確に位置づけできる。しかも第一実施形態によると、環状の保持体29は、流入口24の外周側を取り囲んでサブタンク底部20aに接触することで、自身の外周側へと向かって延び出しているリードバルブ28を、当該流入口24と並んだ流入口25に正確に位置づけできる。これらによれば、サブタンク20内から燃料流出を阻止するというバルブ構造体200の基本機能がリードバルブ28,27の位置ずれにより損なわれる事態を、回避可能となる。
また、第一実施形態では、ポンプユニット40の下部をなす吸入部452とサブタンク底部20aとの間は、そこに配置される保持体29によりシールされる。ここで、内周側へ向かってリードバルブ27が延び出している環状の保持体29は、流入口24の外周側を取り囲んでサブタンク底部20aに接触することで、開弁時における汲上通路245のシール機能を周方向全域にて発揮できる。また、外周側へ向かってリードバルブ28が延び出してもいる環状の保持体29は、そうしたシール機能により、サブタンク底部20aにて並んだ流入口25,24の間をサブタンク20内にて遮断できる。これらによれば、汲上通路245への燃料吸入による汲上効率の低下を回避可能となる。
また、第一実施形態では、汲上通路245の上流端にて流入口24を形成するサブタンク底部20aと、同通路245のうち当該流入口24よりも下流側部分を形成する吸入部452との間は、そこに配置される保持体29によりシールされる。故に、流入口24に位置づけられるリードバルブ27の開弁時には、サブタンク20内にて底部20aと吸入部452との間から汲上通路245へ燃料が吸入されるのを、保持体29を利用して抑制できる。ここで特に第一実施形態によると、吸入部452が覆うように被せられる流入口24の外周側では、当該流入口24でのリードバルブ27の開弁により、底部20aと吸入部452との間から汲上通路245へ燃料が吸入されるのを抑制できる。こうしたことによれば、部品点数の削減に貢献しつつ、汲上通路245を通した汲上効率の低下を回避可能となる。
また、第一実施形態によると、内周側へ向かってリードバルブ27の延び出している環状の保持体29は、流入口24の外周側にてサブタンク底部20aに接触することで、開弁時における汲上通路245のシール機能を周方向全域にて発揮できる。これによれば、汲上通路245への燃料吸入による汲上効率の低下を回避可能となる。
また、第一実施形態では、ゴムによりリードバルブ28,27と一体成形されて部品点数の削減に貢献する保持体29は、さらにサブタンク底部20a及び吸入部452の間にて、シール機能のみならず、振動の伝達抑制機能も発揮できる。この伝達抑制機能によれば、ジェットポンプ45に発生した振動は、同ポンプ45の吸入部452を介してはサブタンク底部20aに伝達され難くなるので、当該伝達に起因した異音の発生を回避可能となる。
また、第一実施形態のように、ポンプユニット40の下部に圧入される保持体29については、当該下部への装着強度が高められ得る。これにより、サブタンク20の上部20cから内部へとポンプユニット40を収容させてバルブ構造体200を組み付ける際には、保持体29が当該ユニット40の下部から離脱して組付作業性を悪化させる事態を、回避可能となる。それと共に保持体29は、ポンプユニット40の下部への圧入により位置決めされるので、リードバルブ28,27がそれぞれ流入口25,24から位置ずれするのを、抑制できる。これによれば、サブタンク20内から燃料流出を阻止するというバルブ構造体200の基本機能がリードバルブ28,27の位置ずれにより損なわれる事態を、回避可能である。
また、第一実施形態では、汲上通路245での燃料の流れ方向Fに対し、その上流側に保持体29との連結部分270が配置されるリードバルブ27は、同方向Fに沿って広がることで、開弁時にめくれ上がりを抑制され得る。これによれば、リードバルブ27が燃料に与える流動抵抗を小さくできるので、サブタンク20内への燃料流入の許容と同タンク20内からの燃料流出の阻止というリードバルブ27の基本機能を維持しつつ、流動抵抗による汲上効率の低下を回避可能となる。
また、第一実施形態によると、共に板状のリードバルブ28,27は、それぞれ保持体29との連結部分280,270を支点として揺動することで、流入口25,24を個別に開閉できる。故に、こうした簡素な揺動構造のリードバルブ28,27によっても、流入口25,24のそれぞれにて、サブタンク20内への燃料流入の許容と同タンク20内からの燃料流出の阻止という基本機能を、確実に発揮可能となる。
また、第一実施形態によると、ジェットポンプ45が燃料の噴出により燃料流れを生成する汲上通路245では、当該噴出に伴って発生する負圧を利用して、リードバルブ27の開閉弁を制御できる。これによれば、サブタンク20内への流入許容による燃料の汲上と、同タンク20内からの流出阻止による燃料の貯留とを、リードバルブ27の基本機能として確実に発揮可能となる。
また、第一実施形態の汲上通路245では、ノズル通路455からの燃料の噴出に伴って負圧が最下流のディフューザ通路457に発生すると、リードバルブ27により開放される上流端の流入口24から下流側の吸入通路456へ燃料が吸入されて、サブタンク20内に汲み上げられる。このとき、下方の吸入通路456を通してディフューザ通路457へと向かう燃料流れは、ノズル通路455からの燃料噴流を上方に傾かせる。しかし、ノズル通路455に対しては上方に偏心する第一実施形態のディフューザ通路457では、傾いた燃料噴流を通路中心箇所へと向かうように強制して、汲上効率を高めることが可能となる。さらには、ディフューザ通路457の最下流端457aは、サブタンク底部20aの最深底部20dから上方に離間することで、そうした最深底部20dに溜まった水が車両の傾き時又は旋回時にディフューザ通路457へ浸入するのを抑制できる。
また、第一実施形態の電動式燃料ポンプ42は、リードバルブ28,27の基本機能により、流入口24及び汲上通路245からサブタンク20内に流入し貯留された燃料を、燃料タンク2外へと供給できる。しかも、かかる燃料ポンプ42は、それを含むポンプユニット40をサブタンク20の上部20cから内部へと収容させることで、バルブ構造体200と共に適正位置に組み付けられ得る。これによれば、組付作業性の向上に貢献可能となる。
(第二実施形態)
図7に示すように本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態において円環状の保持体2029は、上方から円筒状の吸入部2452が圧入される装着部2290を、周方向に連続して有している。この装着部2290は、内周側へ向かって凹む装着陥凹2290aを、円環凹溝状に形成している。また、第二実施形態の吸入部2452は、第一実施形態の装着溝452aに代えて、外周側へ突出する装着突条2452aを、装着陥凹2290aに対応した円環突状に形成している。尚、吸入部2452の構成は、かかる装着突条2452aを有していることを除き、第一実施形態で説明した吸入部452の構成と実質同一である。
以上の構成により保持体2029については、装着陥凹2290aが装着突条2452aに嵌合するようにして、装着部2290が圧入状態の吸入部2452に周方向全域にて被せられている。こうした保持体2029は、第二実施形態においても、ジェットポンプ45に対して相対移動不能に装着されることで、位置決め保持されている。このような第二実施形態によると、ポンプユニット40の下部に圧入される代わりに、ポンプユニット40の下部が圧入される保持体2029につき、当該下部への装着強度が高められ得る。したがって、装着強度が高められることによる作用効果を含めて、第一実施形態で説明の作用効果を同様に発揮可能である。
(第三実施形態)
図8に示すように本発明の第三実施形態は、第二実施形態の変形例である。第三実施形態においても円筒状の吸入部3452が圧入される装着部3290は、第一実施形態の装着陥凹2290aに代えて、内外周面間を貫通する装着スリット3290aを、周方向の一箇所に有している。また、第三実施形態の吸入部3452は、第二実施形態の装着突条2452aに代えて、外周側へ突出する装着突片3452aを、周方向の一箇所に有している。尚、吸入部3452の構成は、かかる装着突片3452aを有していることを除き、第一実施形態で説明した吸入部452の構成と実質同一である。
以上の構成により、装着スリット3290aを装着部3290に有する保持体3029については、装着突片3452aにより当該スリット3290aが係止されるようにして、装着部3290が圧入状態の吸入部3452に周方向全域にて被せられている。こうした保持体3029は、第三実施形態においても、ジェットポンプ45に対して相対移動不能に装着されることで、位置決め保持されている。このような第三実施形態によると、第二実施形態に準じて、第一実施形態で説明の作用効果を同様に発揮可能である。
また、第三実施形態によると、「回り止め部」としての装着スリット3290aが吸入部3452の3452aに係止されることで、保持体3029の回転が規制されることになる。故に、保持体3029の回転に起因してリードバルブ28,27がそれぞれ流入口25,24から位置ずれするのを、抑制できる。これによれば、サブタンク20内から燃料流出を阻止するというバルブ構造体200の基本機能が損なわれる事態を、回避可能となる。
(第四実施形態)
図9に示すように本発明の第四実施形態は、第一実施形態の変形例である。第四実施形態において矩形環状の保持体4029は、上方へ向かって突出する装着部4290を、当該矩形の四片に沿って有している。また、第四実施形態において矩形筒状の吸入部4452は、上方へ向かって凹む装着溝4452aを、当該矩形の四辺に沿って有している。尚、吸入部4452の構成は、かかる装着溝4452aを有していることを除き、第一実施形態で説明した吸入部452の構成と実質同一である。
以上の構成により、装着溝4452aに対して装着部4290が矩形の各辺を合致させて圧入されることで、保持体4029は、ジェットポンプ45に対して相対移動不能に装着されて位置決め保持されている。したがって、このような第四実施形態によっても、第一実施形態で説明の作用効果を同様に発揮可能である。
また、第四実施形態によると、装着部4290のうち図9に示す四つの角部分4290aが「回り止め部」として、吸入部4452の装着溝4452aにより係止されることで、保持体4029の回転が規制されることになる。故に、保持体4029の回転に起因してリードバルブ28,27がそれぞれ流入口25,24から位置ずれするのを、抑制できる。これによれば、サブタンク20内から燃料流出を阻止するというバルブ構造体200の基本機能がリードバルブ28,27の位置ずれにより損なわれる事態を、回避可能である。
(第五実施形態)
図10に示すように本発明の第五実施形態は、第一実施形態の変形例である。第五実施形態において円環状の保持体5029は、接触部291に代えて、脚部5292を周方向に連続して有している。脚部5292は、サブタンク底部20aのうち凹底部20bに向かって開口する逆V字形の凹溝5292aにより、二股状に分割されている。脚部5292の一方の分割部分5292bは、凹底部20bに向かうほど、上下方向に対して内周側に傾斜している。脚部5292の他方の分割部分5292cは、凹底部20bに向かうほど、上下方向に対して外周側に傾斜している。これら各分割部分5292b,5292cは、凹底部20bに対して周方向全域にて接触している。
こうした構成により保持体5029は、吸入部452及び凹底部20b間に弾性変形自在に配置されることで、それら要素452,20b間を周方向全域に亘って液密にシールしている。ここで、凹底部20bにおける各分割部分5292b,5292cの接触箇所は、流入口25の外周側からは外れている一方、流入口24の外周側を取り囲んでいる。したがって、このような第五実施形態によっても、第一実施形態で説明の作用効果を同様に発揮可能である。
また、第五実施形態によると、装着部290にて吸入部452に装着される保持体5029のうち脚部5292は、サブタンク底部20aに接触して弾性変形することになるで、当該接触界面におけるクリアランスを確実に吸収できる。これによれば、サブタンク底部20a及び吸入部452間での保持体5029によるシール機能、ひいては汲上効率の低下回避効果に対する信頼性を、高めることが可能となる。しかも、サブタンク底部20a及び吸入部452間での脚部5292の弾性変形によると、振動の伝達抑制機能も発揮できる。この伝達抑制機能によれば、ジェットポンプ45に発生した振動は、同ポンプ45の吸入部452を介してはサブタンク底部20aに伝達され難くなるので、当該伝達に起因した異音の発生を回避可能である。
また、第五実施形態の保持体5029では、凹溝5292aにより股状に分割された脚部5292が弾性変形容易となるので、サブタンク底部20a及び吸入部452間にて、シール機能と振動の伝達抑制機能とを共に高めることができる。これによれば、汲上効率の低下回避効果と異音の発生回避効果とにつき、いずれも高い信頼性を獲得することが可能となる。さらには、脚部5292の各分割部分5292b,5292cがサブタンク底部20aに向かうほど傾斜しているので、横方向におけるジェットポンプ45の動きに対して保持体5029への負担が小さくなる。
(第六実施形態)
図11に示すように本発明の第六実施形態は、第五実施形態の変形例である。第六実施形態において円環状の保持体6029は、第二実施形態とは異なる形状の脚部6292を、周方向に連続して有している。脚部6292のうち湾曲部分6292aは、装着部290よりも外周側に形成され、上方へ向かって凸のアーチ状に湾曲している。また、脚部6292のうち接触面6292bは、湾曲部分6292aよりも下方にて円環平面状に形成され、凹底部20bに対して周方向全域にて接触している。
こうした構成により保持体6029は、吸入部452及び凹底部20bの間に弾性変形自在に配置されることで、それら要素452,20b間を周方向全域に亘って液密にシールしている。ここで、凹底部20bにおける接触面6292bの接触箇所は、流入口25の外周側からは外れている一方、流入口24の外周側を取り囲んでいる。したがって、このような第六実施形態によっても、第一実施形態で説明の作用効果を同様に発揮可能である。
また、第六実施形態によっても、装着部290が吸入部452に装着される保持体6029のうち脚部6292は、サブタンク底部20aに接触して弾性変形することになる。故に、第五実施形態と同様な原理により、汲上効率の低下回避効果に対する信頼性を高めることが可能となると共に、ジェットポンプ45からサブタンク底部20aへの伝達に起因した異音の発生を回避可能となる。
また、第六実施形態の保持体6029によると、一部分にてアーチ状に湾曲した脚部6292は弾性変形容易となるので、サブタンク底部20a及び吸入部452間にて、シール機能と振動の伝達抑制機能とを共に高めることができる。これによれば、汲上効率の低下回避効果と異音の発生回避効果とにつき、いずれも高い信頼性を獲得することが可能となる。
(第七実施形態)
図12に示すように本発明の第七実施形態は、第六実施形態の変形例である。第七実施形態において円環状の保持体7029は、第六実施形態とは異なる形状をもって湾曲する脚部7292を、周方向に連続して有している。脚部7292のうち第一湾曲部分7292aは、装着部290の下方に形成され、外周側へ向かって凸のアーチ状に湾曲している。また、脚部7292のうち第二湾曲部分7292cは、第一湾曲部分7292aと接触面6292bとの間に形成され、内周側へ向かって凸のアーチ状に湾曲している。
こうした構成から第七実施形態によっても、装着部290が吸入部452に装着される保持体7029のうち複数部分にてアーチ状に湾曲する脚部7292は、サブタンク底部20aに接触して弾性変形することになる。したがって、第一及び第六実施形態で説明の作用効果を同様に発揮可能である。
(第八実施形態)
図13に示すように本発明の第八実施形態は、第六実施形態の変形例である。第八実施形態において円環状の保持体8029は、第六実施形態とは異なる形状をもって湾曲する脚部8292を、周方向に連続して有している。脚部8292のうち湾曲部分8292aは、装着部290と接触面6292bとの間に形成され、外周側へ向かって凸のアーチ状に湾曲している。
アーチ状に湾曲している。
こうした構成から第八実施形態によっても、装着部290が吸入部452に装着される保持体8029の全体にてアーチ状に湾曲する脚部8292は、サブタンク底部20aに接触して弾性変形することになる。したがって、第一及び第六実施形態で説明の作用効果を同様に発揮可能である。
(第九実施形態)
図14に示すように本発明の第九実施形態は、第一実施形態の変形例である。第九実施形態のポンプユニット9040においてジェットポンプ45は、ポート部材44(図示しない)の下部ではなく、電動式燃料ポンプ9042の下部に装着されている。これにより、燃料ポンプ9042において抜き孔9042bからベーパと共に排出される加圧燃料は、加圧通路454に案内されることで、ノズル通路455からディフューザ通路457へと噴出される。尚、ポンプユニット9040の構成は、ここで説明した点と、図示しないジェットポート441が内部空間26と直接的に連通している点とを除き、第一実施形態で説明したポンプユニット40の構成と実質同一である。
第九実施形態においてサブタンク9020の底部9020a(以下、「サブタンク底部9020a」ともいう)には、凹底部9020bから下方に突出するように、仕切部9020fが設けられている。仕切部9020fは、燃料タンク2の底部2cまで突出することで、流入口25と流入空間22の一部9022aとを、同空間22の残部9022bから隔絶している。これにより仕切部9020fは、サブタンク底部9020aの外面9020eにおいて流入口25,24がそれぞれ形成する下部開口の間を、仕切っている。それと共に、段付面状の外面9020eにおける流入口25の下部開口位置は、同面9020eにおける流入口24の下部開口位置よりも、低くなっている。さらに流入口25は、流入空間22の一部9022aを介して燃料タンク2内に連通しており、その一方で流入口24は、流入空間22の残部9022bを介して燃料タンク2内に連通している。尚、サブタンク9020の構成は、ここで説明した点を除き、第一実施形態で説明したサブタンク20の構成と実質同一である。
以上の構成から第九実施形態によっても、第一実施形態で説明の作用効果を発揮可能である。
また、第九実施形態のように、サブタンク底部9020aの外面9020eにて流入口25,24のそれぞれの開口間を仕切る仕切部9020fによると、汲上通路245をなす流入口24側から流入口25には、吸引力が作用し難くなる。これにより、リードバルブ28が流入口25側に吸引されてサブタンク9020内の燃料が漏れるのを、抑制できる。故に、サブタンク9020内への流入許容による燃料の自然流入と、同タンク9020内からの流出阻止による燃料の貯留とを、リードバルブ28の基本機能として確実に発揮可能となる。
また、第九実施形態によるサブタンク底部9020aの外面9020eでは、流入口25の開口位置が汲上通路245のうち流入口24の開口位置よりも低いので、燃料タンク2内の液面の低い燃料によっても、当該流入口25のリードバルブ28を開弁させ得る。これによれば、サブタンク20内への自然流入を確実に実現して、燃料供給装置1としての信頼性を高めることが可能となる。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
具体的に変形例1では、燃料ポンプ42,9042の前段に設けられて燃料タンク2内からサブタンク20,9020内へ燃料を汲み上げる補助ポンプを、ジェットポンプ45に代わる「ポンプ装置」として、採用してもよい。また、変形例2では、例えば燃料ポンプ42,9042や、フィルタケース43の一部分又は全体、ポート部材44の一部分又は全体等を設けていないポンプユニット40,9040を、「収容部」として採用してもよい。
変形例3では、「第一弁体」及び「第二弁体」の少なくとも一方として、例えばボール状又は円錐状のバルブや、リブにより補強されたバルブ等を採用してもよい。また、変形例4では、汲上通路245を構成するディフューザ通路457の最下流端457aに、例えばリードバルブ等の「第二弁体」が位置づけられる構成を、採用してもよい。
変形例5では、第三実施形態に関して図15に示すように、装着突片3452aを「回り止め部」として装着部3290に設けると共に、装着スリット3290aを吸入部3452に設けた構成を、採用してもよい。また、変形例6では、第三実施形態に関して図16に示すように、装着スリット3290aの代わりに「回り止め部」として設けた装着孔3290bを、吸入部3452に追加した装着ロッド3452bにより係止してもよい。
変形例7では、第三実施形態及び変形例5,6のうちいずれかに準じた構成により実現される「回り止め部」を、第五〜第九実施形態のそれぞれにおいて採用してもよい。また、変形例8では、第四実施形態に準じた構成により実現される「回り止め部」を、第二及び第五〜第九実施形態のそれぞれにおいて採用してもよい。
変形例9では、第二〜第四実施形態の装着部2290,3290,4290のうちいずれかを、第九実施形態において採用してもよい。また、変形例10では、例えば爪等により保持体29,2029,3029,4029,5029,6029,7029,8029をポンプユニット40,9040の下部に引っ掛けて保持させる構成を、採用してもよい。
変形例11では、第五実施形態に関して図17に示すように、脚部5292を三つ股以上(同図は三つ股の例)に分割してもよい。また、変形例12では、第五〜第八実施形態及び変形例11の脚部5292,6292,7292,8292のうちいずれかを、第二〜第四及び第九実施形態のそれぞれにおいて採用してもよい。
変形例13では、第六実施形態に関して湾曲部6292aを、下方へ向かって凸のアーチ状に湾曲させてもよい。また、変形例14では、第六実施形態に関して湾曲部6292aを、装着部290よりも内周側に形成してもよい。
変形例15では、バルブ構造体200をゴム以外の材料により形成してもよい。また、変形例16では、図18に示すように、流入口24,25のうち少なくとも一方を複数設けてもよい。尚、図18は、第九実施形態に関して、流入口24を複数設けた変形例14を示している。
変形例17では、ディフューザ通路457をノズル通路455に対して上方に偏心させなくてもよい。また、ディフューザ通路457をノズル通路455に対して上方に偏心させる第一〜第九実施形態、又はかかる変形例17の変形例18として、流入口24の上方から水平方向にずれたノズル通路455に対して、ディフューザ通路457を当該水平方向に偏心させてもよい。こうした変形例18の構造によっても、汲上効率を高めることが可能となる。
1 燃料供給装置、2 燃料タンク、20,9020 サブタンク、20a,9020a 底部、20c 上部、20e,9020e 外面、24,25 流入口、26 内部空間、27,28 リードバルブ、29,2029,3029,4029,5029,6029,7029,8029 保持体、40,9040 ポンプユニット、42,9042 燃料ポンプ、45 ジェットポンプ、200 バルブ構造体、245 汲上通路、270,280 連結部分、290,2290,3290,4290 装着部、452,2452,3452,4452 吸入部、455 ノズル通路、456 吸入通路、457 ディフューザ通路、3290a 装着スリット、4290a 角部分、5292,6292,7292,8292 脚部、5292a 凹溝、6292a,8292a 湾曲部分、7292a 第一湾曲部分、7292c 第二湾曲部分、9020f 仕切部

Claims (23)

  1. 燃料タンク(2)内に配置されるサブタンク(20,9020)の底部(20a,9020a)に位置づけられ、前記サブタンク内への燃料の流入を許容し、前記サブタンク内からの燃料の流出を阻止するバルブ構造体であって、
    前記サブタンクの内外を連通する汲上通路(245)を通して、前記燃料タンク内から前記サブタンク内へ燃料を汲み上げるポンプ装置(45)を含み、前記サブタンクの上部(20c)から前記サブタンク内に収容される収容物(40,9040)の下部に装着されて保持される保持体(29,2029,3029,4029,5029,6029,7029,8029)と、
    前記保持体から舌状に延び出すように前記保持体と一体成形され、前記サブタンクの前記底部に開口した自然流入口(25)に位置づけられる第一弁体(28)と、
    前記保持体から舌状に延び出すように前記保持体と一体成形され、前記汲上通路に位置づけられる第二弁体(27)とを、備えることを特徴とするバルブ構造体。
  2. 前記第二弁体は、前記サブタンクの前記底部に前記自然流入口と並んで開口して前記汲上通路の上流端を形成する汲上流入口(24)に、位置づけられ、
    前記保持体は、前記汲上流入口の外周側を取り囲んで前記サブタンクの前記底部に接触する環状に、形成され、
    前記第一弁体は、前記保持体の外周側へ向かって延び出している一方、前記第二弁体は、前記保持体の内周側へ向かって延び出していることを特徴とする請求項1に記載のバルブ構造体。
  3. 前記保持体は、前記収容物の前記下部と前記サブタンクの前記底部との間に配置されて、それら下部及び底部の間をシールすることにより、前記自然流入口及び前記汲上流入口の間を前記サブタンク内にて遮断することを特徴とする請求項2に記載のバルブ構造体。
  4. 前記第二弁体は、前記サブタンクの前記底部に開口して前記汲上通路の上流端を形成する汲上流入口(24)に、位置づけられ、
    前記保持体は、前記汲上通路のうち前記汲上流入口よりも下流側部分を前記ポンプ装置にて形成する通路部材(452,2452,3452,4452)と、前記サブタンクの前記底部との間に配置されて、それら通路部材及び底部の間をシールすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルブ構造体。
  5. 前記保持体(29,5029,6029,7029,8029)は、前記通路部材に装着される装着部(290)と、前記サブタンクの前記底部に接触して弾性変形自在な脚部(5292,6292,7292,8292)とを、有することを特徴とする請求項4に記載のバルブ構造体。
  6. 前記脚部(5292)は、凹溝(5292a)により股状に分割されることを特徴とする請求項5に記載のバルブ構造体。
  7. 前記脚部(6292,7292,8292)は、少なくとも一部分にてアーチ状に湾曲していることを特徴とする請求項5に記載のバルブ構造体。
  8. 前記保持体は、前記汲上流入口の外周側にて前記サブタンクの前記底部に接触する環状に、形成され、
    前記第二弁体は、前記保持体の内周側へ向かって延び出していることを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載のバルブ構造体。
  9. 前記保持体(3029,4029)は、前記保持体の回転を規制するように前記通路部材により係止される回り止め部(3290a,4290a)を、有することを特徴とする請求項8に記載のバルブ構造体。
  10. 前記保持体は、ゴムにより前記第一弁体及び前記第二弁体と一体成形されていることを特徴とする請求項4〜9のいずれか一項に記載のバルブ構造体。
  11. 前記保持体(29,4029,5029,6029,7029,8029)は、前記収容物の前記下部に圧入されることにより、当該下部に装着されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のバルブ構造体。
  12. 前記保持体(2029,3029)は、前記収容物の前記下部が圧入されることにより、当該下部に装着されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のバルブ構造体。
  13. 前記第二弁体は、前記汲上通路における燃料の流れ方向に沿って広がり、
    前記保持体と前記第二弁体との連結部分(270)は、前記流れ方向の上流側に配置されることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載のバルブ構造体。
  14. 前記第一弁体と前記第二弁体とは、それぞれ前記保持体との連結部分(280,270)を支点として揺動する板状のリードバルブであることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載のバルブ構造体。
  15. 燃料タンク(2)内に配置されるサブタンク(20,9020)と、
    前記サブタンクの内外を連通する汲上通路(245)を通して、前記燃料タンク内から前記サブタンク内へ燃料を汲み上げるポンプ装置(45)を含み、前記サブタンクの上部(20c)から前記サブタンク内に収容される収容物(40,9040)と、
    前記サブタンクの底部(20a,9020a)に位置づけられ、前記サブタンク内への燃料の流入を許容し、前記サブタンク内からの燃料の流出を阻止するバルブ構造体(200)とを、備える燃料供給装置であって、
    前記バルブ構造体は、
    前記収容物の下部に装着されて保持される保持体(29,2029,3029,4029,5029,6029,7029,8029)と、
    前記保持体から舌状に延び出すように前記保持体と一体成形され、前記サブタンクの前記底部に開口した自然流入口(25)に位置づけられる第一弁体(28)と、
    前記保持体から舌状に延び出すように前記保持体と一体成形され、前記汲上通路に位置づけられる第二弁体(27)とを、備えることを特徴とする燃料供給装置。
  16. 前記第二弁体は、前記サブタンクの前記底部に前記自然流入口と並んで開口して前記汲上通路の上流端を形成する汲上流入口(24)に、位置づけられ、
    前記保持体は、前記汲上流入口の外周側を取り囲んで前記サブタンクの前記底部に接触する環状に、形成され、
    前記第一弁体は、前記保持体の外周側へ向かって延び出している一方、前記第二弁体は、前記保持体の内周側へ向かって延び出していることを特徴とする請求項15に記載の燃料供給装置。
  17. 前記保持体は、前記収容物の前記下部と前記サブタンクの前記底部との間に配置されて、それら下部及び底部の間をシールすることにより、前記自然流入口及び前記汲上流入口の間を前記サブタンク内にて遮断することを特徴とする請求項16に記載の燃料供給装置。
  18. 前記サブタンク(9020)の前記底部のうち外面(9020e)において前記自然流入口と前記汲上通路とがそれぞれ形成する開口間は、仕切部(9020f)により仕切られることを特徴とする請求項15〜17のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  19. 前記サブタンク(9020)の前記底部のうち外面(9020e)における前記自然流入口の開口位置は、当該外面における前記汲上通路の開口位置よりも低いことを特徴とする請求項15〜18のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  20. 前記ポンプ装置は、前記汲上通路に燃料を噴出させることにより、当該汲上通路に燃料流れを生成するジェットポンプ(45)であることを特徴とする請求項15〜19のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  21. 前記第二弁体は、前記サブタンクの前記底部に開口して前記汲上通路の上流端を形成する汲上流入口(24)に、位置づけられ、
    前記ジェットポンプは、前記汲上通路のうち前記汲上流入口よりも下流側部分を形成する通路部材(452,2452,3452,4452)を、有し、
    前記通路部材は、前記汲上流入口を覆うように被せられ、
    前記保持体は、前記通路部材と前記サブタンクの前記底部との間に配置されて、それら通路部材及び底部の間をシールすることを特徴とする請求項20に記載の燃料供給装置。
  22. 前記第二弁体は、前記サブタンクの前記底部に開口して前記汲上通路の上流端を形成する汲上流入口(24)に、位置づけられ、
    前記ジェットポンプは、
    前記汲上通路へ燃料を噴出させるノズル通路(455)と、
    前記汲上通路のうち前記汲上流入口よりも下流側に形成される吸入通路(456)と、
    前記汲上通路のうち前記吸入通路よりも下流側に形成されて前記ノズル通路に対しては上方に偏心し、当該ノズル通路からの燃料の噴出に伴って負圧を発生することにより、前記第二弁体の開放する前記汲上流入口から前記吸入通路に吸入される燃料を、下方の当該吸入通路を通して前記サブタンク内へ汲み上げるディフューザ通路(457)とを、有することを特徴とする請求項20又は21に記載の燃料供給装置。
  23. 前記収容物は、前記サブタンク内の燃料を前記燃料タンク外へ供給するための電動式燃料ポンプ(42,9042)を含むポンプユニット(40,9040)であることを特徴とする請求項15〜22のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
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