JP2016109008A - 燃料供給装置における取付構造、燃料供給装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料供給装置において取付対象への通路部材の取り付けが容易且つ取付対象からの通路部材の離脱を抑制可能な取付構造の提供。【解決手段】取付構造は、通路取付部にて第一筒部421の外周側に第一スリット321aを形成することで、第一筒部421の円筒形外周面421gに弾性嵌合する第一嵌合部321と、通路取付部にて第二筒部422の外周側に第二スリット322aを形成することで、第二筒部422の円筒形外周面422dに弾性嵌合する第二嵌合部322とを備える。第一筒部421の第一軸心A1及び第二筒部422の第二軸心A2間の軸心間距離を用いて、第一軸心A1からの半径が当該軸心間距離となる第一仮想円C1を想定すると、第二スリット322aは、第一仮想円C1上にて第一スリット321aとは異なる方向に開口する。【選択図】図11

Description

本発明は、燃料タンク内から燃料タンク外へ燃料を供給する燃料供給装置に備えられる取付構造、並びに燃料供給装置及びその製造方法に関する。
従来、燃料供給装置において燃料の流通する燃料通路を形成する通路部材につき、燃料タンク内の取付対象へと取り付ける取付構造は、広く知られている。
例えば、特許文献1に開示される取付構造では、取付対象において弾性変形可能に設けられた嵌合部に、スリットが形成されている。ここで、ジェットポンプを構成する通路形成部材のうち筒部の外周側に、スリットが形成されていることから、このスリットを通して筒部の円筒形外周面を嵌合部に弾性嵌合させることが、可能となっている。
特開2001−12327号公報
さて、特許文献1に開示される取付構造では、通路部材のうち燃料通路を形成する筒部が一つだけ設けられている。そこで、嵌合部に対してスリットの開口方向に筒部が外れようとする動きを遮ることで、取付対象からの通路部材の離脱を抑制するめに、筒部から径方向両側へとそれぞれ突出する突起部を、嵌合部の係止部に係止させている。
これに対して本発明者らは、燃料通路を個別に形成する一対の筒部が互いの径方向に並んで連結される通路部材を採用した場合に、それら各筒部を取付対象へと取り付ける取付構造につき、鋭意検討を行ってきた。その結果、特許文献1に開示される取付構造のように、径方向両側へ突出する突起部を各筒部毎に設けてしまうと、各筒部の突起部を全て係止部に係止させる作業は、煩雑になることが判明した。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、燃料供給装置において取付対象への通路部材の取り付けが容易且つ取付対象からの通路部材の離脱を抑制可能な取付構造、並びに当該取付構造の備えられた燃料供給装置及びその製造方法を、提供することにある。
先述した課題を解決するために開示された第一発明は、燃料タンク(2)内から燃料タンク外へ燃料を供給する燃料供給装置(1)に備えられ、燃料の流通する燃料通路(421a,422a)を個別に形成する一対の第一筒部(421)と第二筒部(422)とが互いの径方向に並んで連結される通路部材(42)を、燃料タンク内の取付対象(32)へ取り付ける取付構造(50,2050)であって、取付対象において弾性変形可能に設けられ、第一筒部の外周側に第一スリット(321a,2321a)を形成することにより、第一筒部の円筒形外周面(421g)に弾性嵌合する第一嵌合部(321)と、取付対象において弾性変形可能に設けられ、第二筒部の外周側に第二スリット(322a)を形成することにより、第二筒部の円筒形外周面(422d)に弾性嵌合する第二嵌合部(322)とを備え、第一筒部の第一軸心(A1)及び第二筒部の第二軸心(A2)間の距離である軸心間距離(ΔA)を用いて、第一軸心からの半径(R1)が軸心間距離となる第一仮想円(C1)を想定すると、第二スリットは、第一仮想円上において第一スリットとは異なる方向に開口することを特徴とする。
また、先述した課題を解決するために開示された第二発明は、燃料タンク(2)内から燃料タンク外へ燃料を供給する燃料供給装置(1)であって、第一発明の取付構造(50,2050)が備えられることを特徴とする。
さらに、先述した課題を解決するために開示された第三発明は、第二発明の燃料供給装置(1)を製造する方法であって、第一スリットを通して第一筒部の円筒形外周面を第一嵌合部に弾性嵌合させる第一嵌合工程と、第一嵌合部に弾性嵌合した第一筒部の第一軸心を中心とする第一仮想円に沿って、第二筒部を第一筒部と共に回転させることにより、第一仮想円上の第二スリットを通して第二筒部の円筒形外周面を第二嵌合部に弾性嵌合させる第二嵌合工程と、を含むことを特徴とする。
これら第一〜第三発明では、まず、第一スリットを通して、第一筒部の円筒形外周面を第一嵌合部に弾性嵌合させ得る。さらにその後には、第一筒部の第一軸心を中心とする第一仮想円に沿って、第二筒部を第一筒部と共に回転させ得る。このように第一筒部を第一嵌合部に弾性嵌合させた状態での回転によると、第二嵌合部の周囲にまで到達した第二筒部の円筒形外周面を、第一仮想円上の第二スリットを通して第二嵌合部に弾性嵌合させ得る。したがって、以上によれば、取付対象に対して通路部材を容易に取り付け可能となる。
しかも取り付け後においては、第一嵌合部に対して第一スリットの開口方向に第一筒部が外れようとする通路部材の動きは、当該開口方向とは異なる方向に第二スリットの開口する第二嵌合部によっては、遮られ得る。また同様に、第二嵌合部に対して第二スリットの開口方向に第二筒部が外れようとする通路部材の動きは、当該開口方向とは異なる方向に第一スリットの開口する第一嵌合部によっては、遮られ得る。これらによれば、取付対象からの通路部材の離脱を抑制可能となる。
第一実施形態による燃料供給装置を示す断面図であって、図4のI−I線断面図である。 図1の燃料供給装置を示す断面図であって、図4のII−II線断面図である。 図1の燃料供給装置を示す斜視図である。 図1の燃料供給装置を示す上面図である。 図1のV−V線矢視図である。 図5の通路部材を示す上面図である。 図5のVII−VII線断面図である。 図5の取付構造の構成を示す模式図である。 図5の通路部材を通路取付部に対して取り付ける方法を示す上面図である。 図5の通路部材を通路取付部に対して取り付ける方法を示す上面図である。 図5の通路部材を通路取付部に対して取り付ける方法を示す上面図である。 第二実施形態による燃料供給装置の取付構造の構成を示す模式図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第一実施形態)
図1,2に示すように、本発明の第一実施形態による燃料供給装置1は、車両の燃料タンク2に搭載される。装置1は、燃料タンク2外の内燃機関3における噴射燃料の圧力を高圧に調整するための高圧ポンプ3aへと向かって、燃料タンク2内の燃料を供給する。ここで、装置1の搭載される燃料タンク2は、樹脂又は金属から中空状に形成されることで、高圧ポンプ3a側への供給燃料を貯留する。また、装置1から燃料を供給する内燃機関3は、ディーゼルエンジンであってもよいし、ガソリンエンジンであってもよい。尚、図1,2における上下方向及び横方向はそれぞれ、水平面上の車両における鉛直方向及び水平方向と実質一致している。
(基本構成)
まず、装置1の基本構成を説明する。装置1は、フランジ10、サブタンク20、ホルダ30及びポンプユニット40を備えている。
フランジ10は、樹脂から円板状に形成されている。フランジ10は、燃料タンク2のうち貫通孔2bの貫通する天板部2aに、装着されている。フランジ10は、天板部2aとの間にパッキン10aを挟み込むことで、貫通孔2bを閉塞している。図1〜4に示すようにフランジ10は、燃料供給管11、リターン管12及び吸入管13を一体に有していると共に、弾性チューブ15,16,17と結合されている。
燃料供給管11は、燃料タンク2内においてポンプユニット40に設けられる中継部材41に、中継弾性チューブ15を介して連通している。それと共に燃料供給管11は、燃料タンク2外において高圧ポンプ3aとの間を繋ぐ供給通路4に、連通する。こうした連通形態の燃料供給管11は、高圧ポンプ3aから圧力調整時の吸引力を受けることで、中継部材41を通して汲み上げられる燃料を、供給通路4及び高圧ポンプ3aへと順次供給する。
リターン管12は、燃料タンク2内においてポンプユニット40に設けられる通路部材42に、リターン弾性チューブ16を介して連通している。それと共にリターン管12は、燃料タンク2外において高圧ポンプ3aから圧力調整時の余剰燃料がリターンするリターン通路5に、連通する。こうした連通形態のリターン管12は、高圧ポンプ3aからリターン通路5を通してリターンされる燃料を、通路部材42へと導く。
図2,3に示すように吸入管13は、燃料タンク2内において通路部材42の構成する吸入側ジェットポンプ422cに、吸入弾性チューブ17を介して連通している。それと共に吸入管13は、図3,4に示すように、燃料タンク2外において給油通路6から補給燃料の一部を吸入する吸入通路7に、連通する。ここで給油通路6は、車両において燃料給油口6aから燃料を一旦下方へと向かって流通させた後、上方へと折り返して燃料タンク2内へと補給する。吸入通路7は、給油通路6のうち最下部の折返部6bから分岐して、吸入管13に連通している。こうした構成により吸入管13は、折返部6bに滞留した燃料を吸入側ジェットポンプ422cの作用により吸入して、通路部材42へと導く。
図1,2,5に示すようにサブタンク20は、タンク本体21、支柱22及び付勢部材23等から構成され、それら要素21,22,23のいずれも燃料タンク2内に配置されている。
タンク本体21は、樹脂から有底円筒状に形成されている。タンク本体21は、開口21aを上方に向けて、燃料タンク2内に配置されている。タンク本体21の底部21bは、燃料タンク2の底部2c上に載置されている。タンク本体21の底部21bには、燃料タンク2内からタンク本体21内へと燃料を流入させるように、流入口21cが貫通している。
図1,2に示すように支柱22は、金属により円柱状に形成され、燃料タンク2内において上下方向に延伸している。支柱22の上端部は、フランジ10に固定されている。この上端部よりも下方にて支柱22は、タンク本体21により上下方向に摺動案内されている。付勢部材23は、金属によりコイルスプリング状に形成されている。付勢部材23は、支柱22の外周側に同軸上に配置されて、フランジ10とタンク本体21との間に介装されている。こうした介装形態により付勢部材23は、タンク本体21の底部21bを燃料タンク2の底部2cへと向かって付勢している。
図1〜3,5に示すようにホルダ30は、樹脂から形成され、装着部36及び複数の取付部34,31,32を一体に有している。装着部36は、タンク本体21の内外に跨る形態にて、燃料タンク2内に配置されている。装着部36は、タンク本体21のうち開口21a周りの上端部に装着されている。各取付部34,31,32は、タンク本体21内に収容される形態にて、燃料タンク2内に配置されている。取付部34,31,32には、ポンプユニット40の構成要素44,41,42のうち、それぞれ符号の末尾の対応する要素がタンク本体21内において取り付けられている。
ポンプユニット40は、タンク本体21の内外に跨る形態にて、燃料タンク2内に配置されている。ポンプユニット40は、サクションフィルタ44、中継部材41、通路部材42及びタンク側ジェットポンプ45等から構成されている。
図1〜3に示すようにサクションフィルタ44は、例えば不織布フィルタ等であり、扁平状に形成されている。サクションフィルタ44は、フィルタ取付部34に取り付けられることで、タンク本体21内の底部21b上に載置されている。サクションフィルタ44は、高圧ポンプ3aからの吸引力作用によりタンク本体21内から汲み上げられた燃料を濾過することで、当該燃料中の異物を除去する。
中継部材41は、樹脂から円筒状に形成されている。中継部材41は、中継取付部31に取り付けられることで、タンク本体21内のうちサクションフィルタ44の上方に配置されている。中継部材41の下端部は、サクションフィルタ44に結合されている。中継部材41の上端部は、中継弾性チューブ15に結合されている。中継部材41は、このように結合されたサクションフィルタ44及び中継弾性チューブ15に連通する中継燃料通路を、内周側に形成している。中継燃料通路は、高圧ポンプ3aからの吸引力作用によりサクションフィルタ44を通して汲み上げられる燃料を、中継弾性チューブ15に連通した燃料供給管11側へと流通させる。
図5〜7に示すように通路部材42は、樹脂から形成され、一対の筒部421,422及び連結部424を一体に有している。第一筒部421及び第二筒部422は、実質平行に延伸する円筒状にそれぞれ形成されることで、互いの径方向に並んでいる。第一筒部421及び第二筒部422は、図2,3に示すように通路取付部32に取り付けられることで、タンク本体21内のうち中継部材41の横方向に離れて配置されている。
図7に示すように筒部421の上端部は、「第一弾性チューブ」としてのリターン弾性チューブ16に結合されている。第一筒部421の下端部は、タンク側ジェットポンプ45と連通する「第一弾性チューブ」としてのジェット弾性チューブ46に、結合されている。第一筒部421は、このように結合されたリターン弾性チューブ16及びジェット弾性チューブ46に連通する第一燃料通路421aを、内周側に形成している(図5も参照)。第一燃料通路421aは、高圧ポンプ3aからリターンされた燃料を、リターン管12に連通するリターン弾性チューブ16側から、ジェット弾性チューブ46側へと流通させる。
第一筒部421はさらに、第一燃料通路421aから分岐し且つタンク本体21内へと開口するレギュレータポート421bを、上下の端部間に形成している。レギュレータポート421bには、レギュレータ弁部材421c及びレギュレータ弾性部材421dが収容されている。レギュレータ弁部材421cは、レギュレータポート421bに設けられる弁座421eに対して、往復移動により離着座する。レギュレータ弾性部材421dは、レギュレータ弁部材421cを弁座421eに対する着座側へ付勢する。
こうした構成によりレギュレータ弁部材421cは、第一燃料通路421aへのリターン燃料の圧力が開弁圧未満となる間は、レギュレータ弾性部材421dの付勢力により弁座421eへと着座することで、第一燃料通路421aをタンク本体21内に対しては閉塞する。この閉弁時には、開弁圧未満の燃料が第一燃料通路421aからジェット弾性チューブ46を通してタンク側ジェットポンプ45に供給されると共に、開弁圧未満の燃料が第一燃料通路421aから連結部424を通して第二筒部422に供給される。また一方、第一燃料通路421aへのリターン燃料の圧力が開弁圧以上になると、レギュレータ弁部材421cは、レギュレータ弾性部材421dの付勢力に抗して弁座421eから離座することで、第一燃料通路421aをタンク本体21内に対しては開放する。この開弁時には、実質開弁圧の燃料が第一燃料通路421aからジェット弾性チューブ46を通してタンク側ジェットポンプ45に供給されると共に、実質開弁圧の燃料が第一燃料通路421aから連結部424を通して第二筒部422に供給される。以上より第一筒部421は、第一燃料通路421aを開閉する「開閉バルブ」として、燃料圧力を調整するレギュレータバルブ421fを構成している。
第二筒部422の上端部は、「第二弾性チューブ」としての吸入弾性チューブ17に結合されている。第二筒部422は、このように結合された吸入弾性チューブ17に連通する第二燃料通路422aを、内周側に形成している(図5も参照)。第二燃料通路422aは、給油通路6から吸入された燃料を、吸入管13に連通する吸入弾性チューブ17側から、下方へ流通させる。ここで本実施形態では、第二筒部422よりも第一筒部421が大径に形成されることで、第二燃料通路422aの通路断面積よりも第一燃料通路421aの通路断面積が大きく設定されている。それと共に本実施形態では、軟性樹脂製の弾性チューブ17から第二筒部422が受ける弾性反力よりも、軟性樹脂製の弾性チューブ16,46から第一筒部421が受ける合成弾性反力は、大きく設定されている。
第二筒部422はさらに、連結部424を介して第一燃料通路421aに連通し且つ第二燃料通路422aに開口するポンプノズル422bを、上下の端部間に形成している。それと共に第二筒部422は、第二燃料通路422a及びポンプノズル422bの下方に連通し且つタンク本体21内へと開口するディフューザポート422eを、下端部に形成している。ポンプノズル422bは、連結部424を通して第一燃料通路421aから供給される燃料を、ディフューザポート422eへと向かって噴出させる。ディフューザポート422eは、ポンプノズル422bからの燃料噴出により第二燃料通路422aから負圧吸入される燃料を、デュフューザ作用によりタンク本体21内へと圧送する。
こうした構成により、ポンプノズル422bから燃料の噴出されたディフューザポート422eと連通する第二燃料通路422aには、噴出流の周囲に負圧が発生する。その結果、要素17,13,7を通した負圧作用により給油通路6から吸入される燃料は、ディフューザポート422eでのディフューザ作用を受けて圧送されることで、タンク本体21内へと汲み上げられる。以上より第二筒部422は、燃料タンク2内において同タンク2外から燃料を汲み上げる吸入側ジェットポンプ422cを構成している。
連結部424は、第一筒部421及び第二筒部422に対して実質垂直な円筒状に形成され、それら筒部421,422間を連結している。連結部424は、第一筒部421及び第二筒部422を介して通路取付部32に取り付けられている。連結部424は、第一筒部421と第二筒部422とがそれぞれ個別に形成する第一燃料通路421aと第二燃料通路422aとに連通した連通通路424aを、内周側に形成している。
図1〜3に示すようにタンク側ジェットポンプ45は、樹脂から形成され、タンク本体21内の底部21bに装着されている。タンク側ジェットポンプ45は、タンク本体21の流入口21c(図5参照)に連通してタンク本体21内に開口するジェット燃料通路を、下端部から側部へと貫通させて形成している。ジェット燃料通路は、燃料タンク2内から流入口21cへと流入した燃料を、タンク本体21内まで流通させる。タンク側ジェットポンプ45の上端部は、ジェット弾性チューブ46に結合されている。タンク側ジェットポンプ45は、このように結合されたジェット弾性チューブ46に連通するジェットノズルを、上端部からジェット燃料通路まで貫通させて形成している。ジェットノズルは、ジェット弾性チューブ46を通して第一燃料通路421aから供給される燃料を、ジェット燃料通路へと向かって噴出させる。
こうした構成により、ジェットノズルから燃料の噴出されたジェット燃料通路には、噴出流の周囲に負圧が発生する。その結果、流入口21cを通した負圧作用により燃料タンク2内から吸入される燃料は、ジェット燃料通路でのディフューザ作用を受けて圧送されることで、タンク本体21内へと汲み上げられる。
(取付構造)
次に、図2,3,5,7に示すように装置1に備えられる取付構造50として、通路部材42を「取付対象」としての通路取付部32へ取り付ける構造につき、詳細に説明する。取付構造50は、第一嵌合部321及び第二嵌合部322を備えている。
図5,6〜8に示すように第一嵌合部321は、通路取付部32において上下方向に離間した二箇所に、設けられている。各第一嵌合部321は、上下方向に沿って延伸し且つ第一軸心A1周りに湾曲する部分円筒状(円弧筒状)に形成されることで、弾性変形可能となっている。各第一嵌合部321は、上下方向及び径方向に貫通する実質一定幅の第一スリット321aを、周方向の一箇所にて実質一定の開口幅W1に有している。各第一嵌合部321は、互いに同軸上に且つ第一筒部421と同軸上に配置されている。各第一嵌合部321は、第一筒部421の円筒形外周面421gに弾性嵌合することで、第一筒部421の外周側に第一スリット321aを形成している。
第二嵌合部322は、通路取付部32において各第一嵌合部321とは上下方向及び横方向へとずれた一箇所に、設けられている。第二嵌合部322は、上下方向に沿って延伸し且つ第二軸心A2周りに湾曲する部分円筒状(円弧筒状)に形成されることで、弾性変形可能となっている。第二嵌合部322は、上下方向及び径方向に貫通する第二スリット322aを、周方向の一箇所にて実質一定の開口幅W2(図8参照)に有している。第二嵌合部322は、第二筒部422と同軸上に配置されている。第二嵌合部322は、第二筒部422の円筒形外周面422dに弾性嵌合することで、第二筒部422の外周側に第二スリット322aを形成している。
ここで図8に示すように、第一軸心A1と第二軸心A2間の距離を、軸心間距離ΔAと定義する。かかる定義下、第一軸心A1からの半径R1が軸心間距離ΔAとなるように、第一仮想円C1を想定する。また、第二軸心A2からの半径R2が軸心間距離ΔAとなるように、第二仮想円C2を想定する。さらに、第一嵌合部321において第一軸心A1から第一スリット321aの開口幅W1の中央位置P1を通るように、第一径方向線L1を想定する。またさらに、第二嵌合部322において第二軸心A2から第二スリット322aの開口幅W2の中央位置P2を通るように、第二径方向線L2を想定する。
こうした取付構造50では、第一仮想円C1上において開口する開口幅W2の第二スリット322aと、第二仮想円C2上において開口する開口幅W1の第一スリット321aとにつき、第二径方向線L2と第一径方向線L1とは、互いに異なる方向を向いている。これにより、第一スリット321aの開口方向と第二スリット322aの開口方向とは、互いに異なっている。ここで特に、第二スリット322aの開口幅W2は、第一スリット321aの開口幅W1よりも小さく設定されている。また、第二スリット322aのうち第一仮想円C1上に重なる重なり部分322alは、開口幅W2の中央位置P2からずれている。さらに図5,8に示すように、第二嵌合部322において第二スリット322aを挟む両縁部322b,322cのうち、第一嵌合部321から離間した側の離間縁部322bには、外周側へと屈曲する押圧部322bpが設けられている。この押圧部322bpは、図10に示すように、第一仮想円C1上において第二嵌合部322よりも第一嵌合部321側に位置する状態での第二筒部422により、外周側へと押圧されて弾性変形可能となっている。
(製造方法)
次に、装置1の製造方法を詳細に説明する。まず、通路部材42に弾性チューブ16,17,46及びタンク側ジェットポンプ45を一体化すると共に、中継部材41に弾性チューブ15及びサクションフィルタ44を一体化する。さらに、それらの一体化物をフランジ10と一体化することで、フランジ10付きのポンプユニット40を構成する。
次に、ポンプユニット40の構成要素44,41,42を、ホルダ30の各取付部34,31,32にそれぞれ取り付ける。ここで特に、通路部材42を通路取付部32に対して取り付ける方法につき、図9〜11を参照しつつ説明する。尚、図9〜11の説明では、上述した先の工程により通路部材42と一体化された各要素の図示を省略している。
図9に示す第一嵌合工程では、第一スリット321aを通したスナップフィットにより、第一筒部421の円筒形外周面421gを第一軸心A1上にて第一嵌合部321に弾性嵌合させる。
続いて、図10,11に示す第二嵌合工程では、第一筒部421の第一軸心A1を中心とする第一仮想円C1に沿って、第二筒部422を第一筒部421と共に回転させる。その結果として、第二スリット322aを通したスナップフィットにより、第二筒部422の円筒形外周面422dを第二軸心A2上にて第二嵌合部322に弾性嵌合させる。
具体的に、図10に示すように第二嵌合工程では、第一仮想円C1上のうち第二嵌合部322よりも第一嵌合部321側にて、第二筒部422を回転させると、第二筒部422により押圧部322bpが外周側へと押圧される。これにより第二嵌合部322では、押圧部322bpの設けられた離間縁部322bが弾性変形することで、第二スリット322aの開口幅W2が広げられる。また、第二筒部422の回転を継続すると、第二筒部422は、第二スリット322aのうち開口幅W2の中央位置P2からずれて第一仮想円C1上に重なる重なり部分322alに通される。これにより、第二嵌合部322の離間縁部322bがさらに弾性変形する。このようにして、図11に示すように第二筒部422が第二嵌合部322の内周側まで挿入されると、離間縁部322bが今度は弾性復原して第二スリット322aの開口幅W2が戻ることで、第二嵌合部322による第二筒部422の弾性嵌合状態が実現される。
こうした通路部材42の通路取付部32への取り付けを含んで、ポンプユニット40のホルダ30への取り付けが完了した後には、タンク側ジェットポンプ45とホルダ30の装着部36とをタンク本体21に装着する。装置1は、以上の方法により製造された後、図1,2に示すように燃料タンク2に搭載されて使用される。
(作用効果)
以上説明した第一実施形態の作用効果につき、以下に詳細に説明する。
第一実施形態では、まず、第一スリット321aを通して、第一筒部421の円筒形外周面421gを第一嵌合部321に弾性嵌合させ得る。さらにその後には、第一筒部421の第一軸心A1を中心とする第一仮想円C1に沿って、第二筒部422を第一筒部421と共に回転させ得る。このように第一筒部421を第一嵌合部321に弾性嵌合させた状態での回転によると、第二嵌合部322の周囲にまで到達した第二筒部422の円筒形外周面422dを、第一仮想円C1上の第二スリット322aを通して第二嵌合部322に弾性嵌合させ得る。したがって、以上によれば、通路取付部32に対して通路部材42を容易に取り付け可能となる。
しかも取り付け後においては、第一嵌合部321に対して第一スリット321aの開口方向に第一筒部421が外れようとする通路部材42の動きは、当該開口方向とは異なる方向に第二スリット322aの開口する第二嵌合部322によっては、遮られ得る。また同様に、第二嵌合部322に対して第二スリット322aの開口方向に第二筒部422が外れようとする通路部材42の動きは、当該開口方向とは異なる方向に第一スリット321aの開口する第一嵌合部321によっては、遮られ得る。これらによれば、通路取付部32からの通路部材42の離脱を抑制可能となる。
さらに第一実施形態によると、第一嵌合部321において第一軸心A1から第一スリット321aの開口幅W1の中央位置P1を通る第一径方向線L1は、第一スリット321aの開口方向を規定することになる。また同様に、第二嵌合部322において第二軸心A2から第二スリット322aの開口幅W2の中央位置P2を通る第二径方向線L2は、第二スリット322aの開口方向を規定することになる。したがって、こうした第一径方向線L1と第二径方向線L2とを異なる方向に向かせることによれば、第一スリット321aの開口方向と第二スリット322aの開口方向とを確実に異ならせることができる。その結果、第一筒部421が第一嵌合部321から第一スリット321aの開口方向に外れようとする通路部材42の動きと、第二筒部422が第二嵌合部322から第二スリット322aの開口方向に外れようとする通路部材42の動きは、いずれも遮られ得る。故に、通路取付部32からの通路部材42の離脱抑制効果を高めることが可能となる。
さらに第一実施形態によると、第一筒部421の内周側の第一燃料通路421aでは、レギュレータバルブ421fの開閉に起因して振動の生じる場合がある。しかし、第一スリット321aの開口方向が第二スリット322aとは異なる方向である第一嵌合部321からは、第一筒部421は外れ難い。故に、離脱要因のある通路部材42に拘らず、通路取付部32からの離脱抑制効果を高めることが可能となる。しかも、第二スリット322aの開口方向が第一スリット321aとは異なることで第二嵌合部322から外れ難い第二筒部422には、レギュレータバルブ421fの開閉により圧力調整された燃料が第一燃料通路421aから供給される。これによれば、圧力調整された第一燃料通路421aからの供給燃料を第二筒部422の内周側の第二燃料通路422aへと安定的に噴出させて、燃料タンク2内にて燃料を汲み上げることができる。故に、燃料タンク2内から同タンク2外へ燃料を供給する燃料供給機能を、常に適切に発揮することが可能となる。
さらに第一実施形態によると、第一筒部421及び第二筒部422は、それぞれ内周側の第一燃料通路421a又は第二燃料通路422aに連通する弾性チューブ16,46又は弾性チューブ17と結合される。このような結合形態下、第二筒部422が弾性チューブ17から受けるよりも大きな弾性反力を、第一筒部421は弾性チューブ16,46から受ける。しかし、そうした大きな弾性反力を受けても第一筒部421は、第一スリット321aの開口方向が第二スリット322aとは異なる方向である第一嵌合部321からは、外れ難い。故に、離脱要因のある通路部材42に拘らず、通路取付部32からの離脱抑制効果を高めることが可能となる。
さらに第一実施形態によると、第二筒部422は、第一筒部421の第一軸心A1を中心とする第一仮想円C1に沿って回転しようとしても、第一スリット321aの開口幅W1よりも小さな開口幅W2の第二スリット322aを通しては、第二嵌合部322から外れ難い。これによれば、通路取付部32からの通路部材42の離脱抑制効果を高めることが可能となる。
さらに第一実施形態によると、第二スリット322aのうち開口幅W2の中央位置P2からずれて第一仮想円C1上に重なる重なり部分322alへと、第二筒部422を通すことで、第二嵌合部322を容易に弾性変形させ得る。故に、弾性変形させた第二嵌合部322を今度は弾性復原させることで、第二嵌合部322による第二筒部422の弾性嵌合状態も容易に実現できる。さらに、そうした弾性嵌合状態となる取り付け後には、第一仮想円C1上の重なり部分322alが中央位置P2からずれた第二スリット322aは、第二嵌合部322の両縁部322b,322cに挟まれる状態となる。これによれば、第一仮想円C1に沿った第二筒部422の回転は、第二スリット322aを挟んだ第二嵌合部322の両縁部322b,322cにより規制され得る。故に、第二スリット322aを通しては第二嵌合部322から第二筒部422を外れ難くして、通路取付部32からの通路部材42の離脱抑制効果を高めることが可能となる。
さらに第一実施形態によると、第一仮想円C1に沿って第二筒部422を回転させる際、第一仮想円C1上のうち第二嵌合部322よりも第一嵌合部321側では、第二筒部422により押圧部322bpが外周側へと押圧される。これにより、押圧部322bpの設けられた離間縁部322bを弾性変形させて、第二スリット322aの開口幅W2を容易に広げ得る。その結果、第二筒部422を第二嵌合部322の内周側まで挿入できるので、離間縁部322bの弾性復原により第二スリット322aの開口幅W2を戻せば、第二嵌合部322による第二筒部422の弾性嵌合状態を実現できる。これは、第一スリット321aの開口幅W1よりも小さな開口幅W2であり、且つ第一仮想円C1上の重なり部分322alが中央位置P2からずれた第二スリット322aを採用する第一実施形態では特に、有効となる。したがって、通路取付部32に対する通路部材42の取り付け作業性を高めることが可能である。
(第二実施形態)
図12に示すように本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態の取付構造2050では、第一仮想円C1上において開口する開口幅W2の第二スリット322aの第二径方向線L2に対し、第二仮想円C2上からずれて開口する開口幅W1の第一スリット2321aの第一径方向線L1が、異なる方向を向いている。これにより、第一スリット2321aの開口方向と第二スリット322aの開口方向とが互いに異なっている。
このような第二実施形態によると、第二筒部422の第二軸心A2を中心とする第二仮想円C2に沿って第一筒部421が回転しようとする通路部材42の動きは、第二仮想円C2上から第一スリット2321aがずれて開口する第一嵌合部321によっては、遮られ得る。これによれば、通路取付部32からの通路部材42の離脱抑制効果を高めることが可能となる。
さらに第二実施形態でも、第一筒部421の内周側の第一燃料通路421aにおいて、レギュレータバルブ421fの開閉に起因する振動を生じさせる場合がある。しかし、第二スリット322aとは異なる開口方向の第一スリット2321aが第二仮想円C2上からずれる第一嵌合部321に対しては、第一筒部421が外れ難い。故に、通路取付部32からの通路部材42の離脱抑制効果を高めることが可能となる。
さらに第二実施形態でも、第二筒部422が弾性チューブ17から受けるよりも大きな弾性反力を、第一筒部421は弾性チューブ16,46から受ける。しかし、そうした大きな弾性反力を受けても第一筒部421は、第二スリット322aとは異なる開口方向の第一スリット2321aが第二仮想円C2上からずれる第一嵌合部321に対しては、外れ難い。故に、離脱要因のある通路部材42に拘らず、通路取付部32からの離脱抑制効果を高めることが可能となる。
さらに第二実施形態でも、第二筒部422の内周側の第二燃料通路422aよりも、第一筒部421の内周側の第一燃料通路421aでは、通路断面積が大きい。そのため、第一燃料通路421aでの流通燃料を含む第一筒部421の総重量は、第二燃料通路422aでの流通燃料を含む第二筒部422の総重量よりも、大きくなる。その結果、第二軸心A2周りに慣性モーメントが増大して回転し易くなる第一筒部421であっても、第二軸心A2を中心とする第二仮想円C2上から第一スリット2321aをずらして開口させた第一嵌合部321に対しては、外れ難い。これによれば、離脱要因のある通路部材42に拘らず、通路取付部32からの離脱抑制効果を高めることが可能となる。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的に変形例1では、第一嵌合部321を一箇所又は三箇所以上に設けてもよいし、第二嵌合部322を二箇所以上に設けてもよい。変形例2では、第一スリット321a,2321aの開口幅を、第二スリット322aの開口幅よりも小さく設定してもよい。変形例3では、第二スリット322aのうち第一仮想円C1上に重なる重なり部分322alを、開口幅W2の中央位置P2に一致させてもよい。変形例4では、第二嵌合部322の離間縁部322bに、押圧部322bpを設けなくてもよい。
変形例5では、第二筒部422が弾性チューブ17から受ける弾性反力を、第一筒部421が弾性チューブ16,46から受ける弾性反力よりも大きく設定してもよい。変形例6では、弾性チューブ16,17の少なくとも一方を設けないで、当該少なくとも一方に対応する箇所にて通路部材42をフランジ10に直接結合させてもよい。変形例7では、弾性チューブ46を設けないで、通路部材42をタンク側ジェットポンプ45に直接結合させてもよい。変形例8では、弾性チューブ15を設けないで、中継部材41をフランジ10に直接結合させてもよい。
変形例9では、第一筒部421によりレギュレータバルブ421fを構成しなくてもよい。変形例10では、第二筒部422によりレギュレータバルブ421fを構成してもよい。変形例11では、第一燃料通路421aを開閉可能であれば、レギュレータバルブ421fとは異なる機能を発揮する「開閉バルブ」を、第一筒部421又は第二筒部422により構成してもよい。
変形例12では、第二筒部422により吸入側ジェットポンプ422cを構成しなくてもよい。変形例13では、第一筒部421により吸入側ジェットポンプ422cを構成してもよい。変形例14では、第二燃料通路422aの通路断面積を、第一燃料通路421aの通路断面積よりも大きく設定してもよい。変形例15では、ホルダ30の通路取付部32以外、例えばサブタンク20のタンク本体21を通路部材42の「取付対象」として、第一嵌合部321及び第二嵌合部322を設けてもよい。
変形例16では、ポンプユニット40において通路部材42に繋げられるタンク側ジェットポンプ45を、設けなくてもよい。変形例17では、サクションフィルタ44をポンプユニット40に設けなくてもよい。変形例18では、燃料供給管11からの供給燃料及びリターン管12へのリターン燃料のうち少なくとも一方を濾過する燃料フィルタを、ポンプユニット40に設けてもよい。変形例19では、燃料を吐出して燃料供給管11側へと圧送する燃料ポンプを、ポンプユニット40に設けてもよい。
1 燃料供給装置、2 燃料タンク、16 リターン弾性チューブ、17 吸入弾性チューブ、30 ホルダ、32 通路取付部、40 ポンプユニット、42 通路部材、46 ジェット弾性チューブ、50,2050 取付構造、321 第一嵌合部、321a,2321a 第一スリット、322 第二嵌合部、322a 第二スリット、322al 重なり部分、322b 離間縁部、322bp 押圧部、322c 縁部、421 第一筒部、421a 第一燃料通路、421f レギュレータバルブ、421g,422d 円筒形外周面、422 第二筒部、422a 第二燃料通路、422c 吸入側ジェットポンプ、424 連結部、A1 第一軸心、A2 第二軸心、C1 第一仮想円、C2 第二仮想円、L1 第一径方向線、L2 第二径方向線、P1,P2 中央位置、R1,R2 半径、W1,W2 開口幅、ΔA 軸心間距離

Claims (12)

  1. 燃料タンク(2)内から前記燃料タンク外へ燃料を供給する燃料供給装置(1)に備えられ、燃料の流通する燃料通路(421a,422a)を個別に形成する一対の第一筒部(421)と第二筒部(422)とが互いの径方向に並んで連結される通路部材(42)を、前記燃料タンク内の取付対象(32)へ取り付ける取付構造(50,2050)であって、
    前記取付対象において弾性変形可能に設けられ、前記第一筒部の外周側に第一スリット(321a,2321a)を形成することにより、前記第一筒部の円筒形外周面(421g)に弾性嵌合する第一嵌合部(321)と、
    前記取付対象において弾性変形可能に設けられ、前記第二筒部の外周側に第二スリット(322a)を形成することにより、前記第二筒部の円筒形外周面(422d)に弾性嵌合する第二嵌合部(322)とを備え、
    前記第一筒部の第一軸心(A1)及び前記第二筒部の第二軸心(A2)間の距離である軸心間距離(ΔA)を用いて、前記第一軸心からの半径(R1)が前記軸心間距離となる第一仮想円(C1)を想定すると、
    前記第二スリットは、前記第一仮想円上において前記第一スリットとは異なる方向に開口することを特徴とする燃料供給装置における取付構造。
  2. 前記第一嵌合部において前記第一軸心から前記第一スリットの開口幅(W1)の中央位置(P1)を通る第一径方向線(L1)と、前記第二嵌合部において前記第二軸心から前記第二スリットの開口幅(W2)の中央位置(P2)を通る第二径方向線(L2)とを想定すると、
    前記第一径方向線と前記第二径方向線とは、異なる方向を向くことを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置における取付構造。
  3. 前記第一筒部は、前記燃料通路として第一燃料通路(421a)を内周側に形成し、前記第一燃料通路を開閉する開閉バルブ(421f)を、構成することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料供給装置における取付構造。
  4. 前記第一筒部は、前記開閉バルブとしてのレギュレータバルブ(421f)を、構成し、
    前記第二筒部は、前記燃料通路として第二燃料通路(422a)を内周側に形成し、前記レギュレータバルブの開閉により圧力調整されて前記第一燃料通路から供給される燃料を前記第二燃料通路へ噴出させることにより、前記燃料タンク内において燃料を汲み上げるジェットポンプ(422c)を、構成することを特徴とする請求項3に記載の燃料供給装置における取付構造。
  5. 前記第一筒部は、第一弾性チューブ(16,46)と結合され、前記第一弾性チューブと連通する前記燃料通路として第一燃料通路(421a)を内周側に形成し、
    前記第二筒部は、弾性を有する第二弾性チューブ(17)と結合され、前記第二弾性チューブと連通する前記燃料通路として第二燃料通路(422a)を内周側に形成し、
    前記第一筒部が前記第一弾性チューブから受ける弾性反力は、前記第二筒部が前記第二弾性チューブから受ける弾性反力よりも大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料供給装置における取付構造。
  6. 前記第二スリットの開口幅(W2)は、前記第一スリットの開口幅(W1)よりも小さいことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の燃料供給装置における取付構造。
  7. 前記第二スリットのうち前記第一仮想円上に重なる重なり部分(322al)は、開口幅(W2)の中央位置(P2)からずれることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の燃料供給装置における取付構造。
  8. 前記第二嵌合部において前記第二スリットを挟む両縁部(322b,322c)のうち、前記第一嵌合部から離間した側の離間縁部(322b)には、前記第一仮想円上において前記第二嵌合部よりも前記第一嵌合部側に位置する前記第二筒部により外周側へ押圧可能な押圧部(322bp)が、設けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の燃料供給装置における取付構造。
  9. 前記第二軸心からの半径(R2)が前記軸心間距離となる第二仮想円(C2)を想定すると、
    前記第一スリット(2321a)は、前記第二仮想円上からずれて開口することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の燃料供給装置における取付構造。
  10. 前記第一筒部が前記燃料通路として内周側に形成する第一燃料通路(421a)の通路断面積は、前記第二筒部が前記燃料通路として内周側に形成する第二燃料通路(422a)の通路断面積よりも大きいことを特徴とする請求項9に記載の燃料供給装置における取付構造。
  11. 燃料タンク(2)内から前記燃料タンク外へ燃料を供給する燃料供給装置(1)であって、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の取付構造(50,2050)が備えられることを特徴とする燃料供給装置。
  12. 請求項11に記載の燃料供給装置(1)を製造する方法であって、
    前記第一スリットを通して前記第一筒部の前記円筒形外周面を前記第一嵌合部に弾性嵌合させる第一嵌合工程と、
    前記第一嵌合部に弾性嵌合した前記第一筒部の前記第一軸心を中心とする前記第一仮想円に沿って、前記第二筒部を前記第一筒部と共に回転させることにより、前記第一仮想円上の前記第二スリットを通して前記第二筒部の前記円筒形外周面を前記第二嵌合部に弾性嵌合させる第二嵌合工程と、
    を含むことを特徴とする燃料供給装置の製造方法。
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