JPH0953536A - 燃料ポンプの支持構造 - Google Patents

燃料ポンプの支持構造

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JPH0953536A
JPH0953536A JP20367395A JP20367395A JPH0953536A JP H0953536 A JPH0953536 A JP H0953536A JP 20367395 A JP20367395 A JP 20367395A JP 20367395 A JP20367395 A JP 20367395A JP H0953536 A JPH0953536 A JP H0953536A
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pump
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Yoshiji Terada
佳司 寺田
Kanji Ito
寛司 伊藤
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インタンク型の燃料ポンプを支持部材に確実
に支持しながら、燃料ポンプから車体への振動伝達及び
車体から燃料ポンプへの振動伝達を効果的に防止する。 【解決手段】 燃料タンクの開口部12 を閉塞するカバ
ープレート13から垂下した3本の支持パイプ15〜1
7に上部マウントブラケット20及び下部マウントブラ
ケット21を固定し、両マウントブラケット20,21
に上部マウントラバー23及び下部マウントラバー24
を介して燃料ポンプ22を支持する。両マウントラバー
23,24は、両マウントブラケット20,21に支持
される大径のフランジ部232 ,242 と、燃料ポンプ
22の上端部及び下端部をそれぞれ嵌合支持する小径の
円筒部231 ,241 とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンクの上面
に形成した開口部を閉塞するカバープレートから該燃料
タンクの内部に支持部材を垂下させ、この支持部材にマ
ウントラバーを介して燃料ポンプを支持する燃料ポンプ
の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電気モータを一体に有する燃料ポンプを
燃料タンクの内部に浸漬して使用する所謂インタンク型
の燃料ポンプは従来周知である。かかるインタンク型の
燃料ポンプは燃料タンクの開口部を閉塞するカバープレ
ートの下面に支持部材を介して吊り下げ支持されてお
り、燃料ポンプを前記開口部を通して燃料タンクの内部
に出し入れできる構造としてメンテナンスの利便性を向
上させている。
【0003】ところで、かかる燃料ポンプにおいて、電
気モータの振動やポンプ本体の振動が燃料タンクを経て
車体に伝達されると騒音の原因になり、或いは車体の振
動が燃料タンクを経て燃料ポンプに伝達されると該燃料
ポンプの耐久性(特に、電気モータのブラシやコンミテ
ータの耐久性)に悪影響が及ぶ可能性があるため、従来
は支持部材にマウントラバーを介して燃料ポンプを支持
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のものは、マウントラバーの構造に特別の考慮が払われ
ていないために、振動伝達を防止すべくマウントラバー
を柔らかく設定すると燃料ポンプが脱落する虞があり、
逆に燃料ポンプの脱落を防止すべくマウントラバーを硬
く設定すると振動が伝達されてしまう問題がある。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、燃料ポンプを支持部材に確実に支持しながら振動の
伝達を効果的に防止し得る燃料ポンプの支持構造を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、燃料タンクの上面に
形成した開口部を閉塞するカバープレートから該燃料タ
ンクの内部に支持部材を垂下させ、この支持部材にマウ
ントラバーを介して燃料ポンプを支持する燃料ポンプの
支持構造において、前記マウントラバーは概略円筒状に
形成された円筒部を備えており、その円筒部の下部が前
記支持部材に固定されるとともに、その円筒部の上部内
周に形成されたポンプ支持面に燃料ポンプの下端部が嵌
合支持されることを特徴とする。
【0007】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、燃料ポンプの上端部とカバープレー
トとを、該燃料ポンプが吐出した燃料を送給する可撓性
のフィードホースで弾性的に接続したことを特徴とす
る。
【0008】また請求項3に記載された発明は、燃料タ
ンクの上面に形成した開口部を閉塞するカバープレート
から該燃料タンクの内部に支持部材を垂下させ、この支
持部材にマウントラバーを介して燃料ポンプを支持する
燃料ポンプの支持構造において、前記マウントラバーは
概略円筒状に形成された円筒部を備えた上部マウントラ
バー及び下部マウントラバーからなり、上部マウントラ
バーはその円筒部の上部が前記支持部材に固定されると
ともに、その円筒部の下部内周に形成されたポンプ支持
面に燃料ポンプの上端部が嵌合支持され、更に下部マウ
ントラバーはその円筒部の下部が前記支持部材に固定さ
れるとともに、その円筒部の上部内周に形成されたポン
プ支持面に燃料ポンプの下端部が嵌合支持されることを
特徴とする。
【0009】また請求項4に記載された発明は、請求項
1又は3の構成に加えて、マウントラバーの円筒部に該
円筒部よりも大径のフランジ部を連設し、このフランジ
部を前記支持部材に固定したことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の構成によれば、マウントラバーの円
筒部の下部が支持部材に固定され、その円筒部の上部内
周に形成したポンプ支持面に燃料ポンプの下端部が嵌合
支持されるので、マウントラバーを低ばね化して振動の
伝達を防止しても、燃料ポンプを支持部材に確実に支持
することができる。
【0011】請求項2の構成によれば、マウントラバー
で下部を支持された燃料ポンプの上部の揺れが可撓性の
フィードホースによって効果的に防止されるので、燃料
ポンプを一層確実に支持することができる。
【0012】請求項3の構成によれば、上部マウントラ
バーの円筒部の上部と、下部マウントラバーの円筒部の
下部とが支持部材に固定され、上部マウントラバーの円
筒部の下部内周に形成したポンプ支持面に燃料ポンプの
上端部が嵌合支持されるとともに、下部マウントラバー
の円筒部の上部内周に形成したポンプ支持面に燃料ポン
プの下端部が嵌合支持されるので、上部マウントラバー
及び下部マウントラバーを低ばね化して振動の伝達を防
止しても、燃料ポンプを支持部材に確実に支持すること
ができる。
【0013】請求項4の構成によれば、マウントラバー
を支持部材に固定するフランジ部が燃料ポンプを支持す
る円筒部よりも大径なので、燃料ポンプの安定した支持
が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0015】図1〜図6は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は自動車の燃料タンクの斜視図、図2は図1
の2方向拡大矢視図、図3は図2の3−3線断面図、図
4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面
図、図6は図3の6−6線断面図である。
【0016】図1に示すように、自動車の車体フロア下
方に配置固定される金属製の燃料タンクTは、そのタン
ク本体1の上部隆起部11 に着脱自在に固定されるポン
プユニットPを備える。タンク本体1の上部隆起部11
には、前記ポンプユニットPに加えて、燃料タンクT内
の燃料の液面を検出する液面計ユニット2と、図示せぬ
キャニスタとの間に介装される2ウェイバルブ3と、前
記2ウェイバルブ3を迂回するバイパス通路を開閉する
カットバルブ4とが装着される。
【0017】図2及び図3から明らかなように、タンク
本体1の上部隆起部11 には円形の開口部12 が形成さ
れており、ポンプユニットPの上部に設けられた円盤状
のカバープレート13が前記開口部12 を覆うように上
部隆起部11 に装着され、6本のスタッドボルト11…
及び6個のナット12…によって着脱自在に固定され
る。このとき、カバープレート13の周縁部下面と上部
隆起部11 上面との間に、シール部材14が挟持され
る。
【0018】カバープレート13の下面には、120°
間隔で配置された3本の支持パイプ15,16,17が
補強部材18…を介して垂設される。3本の支持パイプ
15,16,17のうち、第1、第2支持パイプ15,
16の上端はカバープレート13の下面に付き当てられ
ており、残りの第3支持パイプ17はカバープレート1
3を上方に貫通して90°折り曲げられ、そこに継手部
171 が形成される。第3支持パイプ17の下端は燃料
タンクTの内部に開口しており、前記継手部171 にエ
ンジンからの余剰燃料を戻すリターンホース19を接続
することにより、第3支持パイプ17をリターンパイプ
に兼用して部品点数を削減することができる。
【0019】第1〜第3支持パイプ15〜17の上下方
向中間部及び下端部に、それぞれ上部マウントブラケッ
ト20及び下部マウントブラケット21の外周に形成し
た各3個の半円状の凹部202 …,212 …が溶接され
る。上部マウントブラケット20は上向きに開いた
「コ」字状断面を有する概略環状の部材であって、第1
支持パイプ15及び第3支持パイプ17間に開放部20
1 が形成される。下部マウントブラケット21は下向き
に開いた「コ」字状断面を有する環状の部材であり、前
記上部マウントブラケット20に対向するように配置さ
れる。
【0020】概略円柱状に形成されて内部に電気モータ
を一体に収納した燃料ポンプ22は、その上端を前記上
部マウントブラケット20の下面に支持した上部マウン
トラバー23に支持されるとともに、その下端を前記下
部マウントブラケット21の上面に支持した下部マウン
トラバー24に支持される。上部マウントラバー23及
び下部マウントラバー24は同一形状の部材を上下逆に
して使用したもので、それぞれ円筒部231 ,241
びフランジ部232 ,242 を備える。
【0021】円筒部231 ,241 の内周面には燃料ポ
ンプ22の上端部及び下端部がそれぞれ嵌合支持される
ポンプ支持面233 ,243 が形成されるとともに、円
筒部231 ,241 の外周面には保持リング25,25
がそれぞれ嵌合するリング溝234 ,244 が形成され
る。またフランジ部232 ,242 の上面及び下面には
上部マウントブラケット20の座面203 及び下部マウ
ントブラケット21の座面213 にそれぞれ当接する座
面235 ,245 が形成されるとともに、フランジ部2
2 ,242 の外周面には第1〜第3支持パイプ15〜
17にそれぞれ嵌合する各3個の嵌合溝236 …,24
6 …が形成される。
【0022】而して、上部マウントラバー23は、その
座面235 を上部マウントブラケット20の座面203
に当接させ、且つその嵌合溝236 …を第1〜第3支持
パイプ15〜17にそれぞれ嵌合させた状態で支持され
る。そして上部マウントラバー23のポンプ支持面23
3 に燃料ポンプ22の上部が嵌合し、その外周がリング
25によって保持される。同様に、下部マウントラバー
24は、その座面24 5 を下部マウントブラケット21
の座面213 に当接させ、且つその嵌合溝24 6 …を第
1〜第3支持パイプ15〜17にそれぞれ嵌合させた状
態で支持される。そして下部マウントラバー24のポン
プ支持面243 に燃料ポンプ22の下部が嵌合し、その
外周がリング25によって保持される。
【0023】上部マウントラバー23及び下部マウント
ラバー24の円筒部231 ,241が燃料に浸漬されて
膨潤しても、リング25で外周を押さえることにより前
記円筒部231 ,241 から燃料ポンプ22が抜けるこ
とがない。
【0024】燃料ポンプ22の下面から下方に延びる吸
入管26は、下部マウントブラケット21の内部空間を
下方に貫通し、その下端に燃料フィルター27が装着さ
れる。燃料ポンプ22の上面から上方に延びる吐出管2
8と、カバープレート13を貫通して溶接されたフィー
ドパイプ29の下端とが第1フィードホース30により
接続され、フィードパイプ29の上端を90°屈曲させ
て形成した継手部29 1 にエンジンに連なる第2フィー
ドホース31が接続される。
【0025】燃料ポンプ22の上面にコネクタ32を介
して接続されたリード線33はカバープレート13を貫
通し、該カバープレート13の上面においてコネクタ3
4を介してリード線35に接続される。
【0026】次に、前述の構成を備えた本発明の第1実
施例の作用について説明する。
【0027】リード線35、コネクタ34、リード線3
3及びコネクタ32を介して燃料ポンプ22に給電する
と、燃料ポンプ22が駆動されて燃料タンクT内の燃料
が燃料フィルター27及び吸入管26を経て吸入され、
吐出管28、第1フィードホース30、フィードパイプ
29及び第2フィードホース31を経てエンジンに送給
される。エンジンにおいて消費されなかった余剰燃料は
リターンホース19及び第3支持パイプ17の内部を通
過して燃料タンクT内に戻される。このように、第3支
持パイプ17を余剰燃料のリターンパイプとして利用す
ることにより、部品点数の削減及びポンプユニットPの
小型化を図ることができる。
【0028】上部マウントラバー23は、その上面に形
成した座面235 を上部マウントブラケット20の下面
に形成した座面203 に当接させることにより上方への
移動を規制されており、しかもその外周に形成した3個
の嵌合溝236 …を第1〜第3支持パイプ15,16,
17に嵌合させることにより半径方向への移動を規制さ
れている。同様に、下部マウントラバー24は、その下
面に形成した座面24 5 を下部マウントブラケット21
の上面に形成した座面213 に当接させることにより下
方への移動を規制されており、しかもその外周に形成し
た3個の嵌合溝246 …を第1〜第3支持パイプ15,
16,17に嵌合させることにより半径方向への移動を
規制されている。
【0029】従って、上部マウントラバー23のポンプ
支持面233 に上端部を嵌合させ、下部マウントラバー
24のポンプ支持面243 に下端部を嵌合させた燃料ポ
ンプ22は、第1〜第3支持パイプ15〜17に周囲を
囲まれて安定した姿勢で支持され、振動や衝撃による脱
落が確実に防止される。特に、上部マウントラバー23
及び下部マウントラバー24の外周に形成した嵌合溝2
6 …,246 …を第1〜第3支持パイプ15,16,
17に嵌合させているので、燃料に浸漬された上部マウ
ントラバー23及び下部マウントラバー24が半径方向
外側に膨潤すると、前記嵌合溝236 …,246 …が第
1〜第3支持パイプ15,16,17に強く食い込むた
め、上部マウントブラケット20及び下部マウントブラ
ケット21からの上部マウントラバー23及び下部マウ
ントラバー24の脱落が一層効果的に防止される。
【0030】しかも、燃料ポンプ22の上下両端は円筒
部231 ,241 の内周に形成したポンプ支持面2
3 ,243 に嵌合支持されているので、その円筒部2
1 ,241 を低ばね化して振動の伝達を防止しても燃
料ポンプ22の支持が不安定になることはない。その結
果、燃料ポンプ22の振動が燃料タンクTを介して車体
に伝達されることが防止され、燃料ポンプ22の振動に
起因する騒音を低減することができるばかりか、車体の
振動が燃料タンクTを介して燃料ポンプ22に伝達され
ることが防止され、燃料ポンプ22の電気モータのブラ
シやコンミテータの耐久性を向上させることができる。
【0031】また、第1〜第3支持パイプ15〜17は
燃料ポンプ22の外周を囲むように配置されているた
め、それら第1〜第3支持パイプ15〜17に燃料ポン
プ22の重量や慣性力を均等に支持させることが可能と
なり、第1〜第3支持パイプ15〜17自体が軽量で曲
げ強度の高い中空構造であることと相俟って、重量を増
加させることなく燃料ポンプ22を確実に支持すること
ができる。
【0032】更に、上部マウントラバー23及び下部マ
ウントラバー24は、上部マウントブラケット20及び
下部マウントブラケット21に固定されるフランジ部2
2,242 の直径が燃料ポンプ22を支持する円筒部
231 ,241 の直径よりも大径に形成されているの
で、燃料ポンプ22を安定した状態で支持することがで
きる。
【0033】図7及び図8は本発明の第2実施例を示す
もので、図7は前記図3に対応する図、図8は図7の8
−8線断面図である。尚、第2実施例において、前記第
1実施例の部材に対応する部材には、第1実施例の部材
に付した符号と同じ符号が付してある。
【0034】第2実施例は、燃料ポンプPの下端を第1
実施例の下部マウントラバー24と同一構造の下部マウ
ントラバー24で支持し、上部マウントラバー23を廃
止したものである。上部マウントラバー23を廃止した
ことにより燃料ポンプ22が下部マウントラバー24と
一体で上方に位置ずれするのを防止すべく、下部マウン
トブラケット21の構造が第1実施例と異なっている。
【0035】即ち、第2実施例の下部マウントブラケッ
ト21は、環状の座面213 の外周の3か所を上向きに
折り曲げ、そこに第1〜第3支持パイプ15〜17にそ
れぞれ溶接される凹部212 …を形成し、更にその先端
を内向きに折り曲げて3個の係止爪214 …を形成して
いる。従って、下部マウントラバー23は、その座面2
5 を下部マウントブラケット21の座面213 上に当
接させ、その3個の嵌合溝236 …を下部マウントブラ
ケット21の凹部212 …の裏面に嵌合させ、更にフラ
ンジ部242 の上面を3個の係止爪214 …で係止した
状態で支持される。
【0036】この第2実施例によれば、上部マウントラ
バー23を廃止したことにより、燃料ポンプ22を一層
柔らかく支持して振動の伝達を防止することができる。
また、下部マウントラバー24だけで燃料ポンプ22を
安定して支持することが可能であるが、燃料ポンプ22
の上部をカバープレート13に接続する可撓性を有する
第1フィードホース30の作用により、燃料ポンプ22
の上部の振れを一層確実に防止することができる。
【0037】また、下部マウントラバー24は、下部マ
ウントブラケット21に固定されるフランジ部242
直径が燃料ポンプ22を支持する円筒部241 の直径よ
りも大径に形成されているので、燃料ポンプ22を安定
した状態で支持することができる。
【0038】図9〜図11は本発明の第3実施例を示す
もので、図9は前記図3に対応する図、図10は図9の
10−10線断面図、図11は図9の11−11線断面
図である。尚、第2実施例において、前記第1、第2実
施例の部材に対応する部材には、第1、第2実施例の部
材に付した符号と同じ符号が付してある。
【0039】第3実施例は、燃料ポンプPを第1〜第3
支持パイプ15,16,17で支持する代わりに、鋼板
をプレス成形した単一の支持ステー36を用いている。
支持ステー36は側面視で逆「J」字状に形成されてお
り、その上端部がカバープレート13の下面に溶接され
る。カバープレート13を貫通するリターンパイプ37
は、カバープレート13から垂下する支持ステー36の
側面に凹設したパイプ溝361 に嵌合して溶接される。
リターンパイプ37の上端は90°折り曲げられて継手
部371 が形成されており、そこにエンジンからの余剰
燃料を戻すリターンホース19が接続される。支持ステ
ー36にリターンパイプ37を溶接したことにより、両
者が相互に補強し合って剛性が高められる。
【0040】支持ステー36の下端に、概略環状の下部
マウントブラケット21から上方に延びる腕部215
溶接される。下部マウントブラケット21の内周は外向
きに折り曲げられてマウントラバー支持縁216 が形成
されており、そのマウントラバー支持縁216 に円筒部
241 よりも大径のフランジ部242 に形成した支持溝
247 が嵌合する。円筒部241 の上部内周には、燃料
ポンプ22の下端が嵌合するポンプ支持面243 が形成
されるとともに、円筒部241 の上部外周には保持リン
グ25が嵌合するリング溝244 が形成される。
【0041】下部マウントラバー24の下端部(即ち、
下部マウントブラケット21に接続されるフランジ部2
2 の直径は)、マウントラバー24の上端部(即ち、
円筒部241 の直径)よりも大きく設定されており、こ
れにより燃料ポンプ22の安定した支持が図られてい
る。
【0042】而して、この第3実施例によっても、下部
マウントラバー24で燃料ポンプ22を確実に支持しな
がら振動の伝達を効果的に防止することができる。
【0043】図12及び図13は本発明の第4実施例を
示すもので、図12は前記図3に対応する図、図13は
図12の13−13線断面図である。尚、第4実施例に
おいて、前記第1〜第3実施例の部材に対応する部材に
は、第1〜第3実施例の部材に付した符号と同じ符号が
付してある。
【0044】第4実施例は、支持ステー36に上部マウ
ントブラケット20及び下部マウントブラケット21を
溶接し、これら上部マウントブラケット20及び下部マ
ウントブラケット21に支持した上部マウントラバー2
3及び下部マウントラバー24に燃料ポンプ22の上端
及び下端を嵌合させたものである。上部マウントラバー
23及び下部マウントラバー24の構造は第1実施例の
ものと同一であるが、上部マウントブラケット20及び
下部マウントブラケット21の構造が第1実施例のもの
と異なっている。
【0045】即ち、腕部205 ,215 によって支持ス
テー36に溶接された上部マウントブラケット20及び
下部マウントブラケット21は、上部マウントラバー2
3及び下部マウントラバー24の座面235 ,245
び外周部に当接して保持する座面207 ,217 及び側
壁208 ,218 を備えている。前記上部マウントブラ
ケット20及び下部マウントブラケット21によって上
部マウントラバー23及び下部マウントラバー24は上
下方向及び水平方向に確実に支持され、振動による脱落
が確実に防止される。
【0046】更に、上部マウントラバー23及び下部マ
ウントラバー24は、上部マウントブラケット20及び
下部マウントブラケット21に固定されるフランジ部2
2,242 の直径が燃料ポンプ22を支持する円筒部
231 ,241 の直径よりも大径に形成されているの
で、燃料ポンプ22を安定した状態で支持することがで
きる。
【0047】図14及び図15は本発明の第5実施例を
示すもので、図14は前記図3に対応する図、図15は
図14の15−15線断面図である。尚、第5実施例に
おいて、前記第1〜第4実施例の部材に対応する部材に
は、第1〜第4実施例の部材に付した符号と同じ符号が
付してある。
【0048】第5実施例は、前記第2実施例の第1〜第
3支持パイプ15,16,17を支持ステー36に置き
換えるとともに、その下部マウントブラケット21の形
状を変更したものである。第5実施例の下部マウントブ
ラケット21は前記第4実施例の下部マウントブラケッ
ト21(図12参照)と類似しているが、側壁218
上端を内向きに折り曲げた3個の係止爪219 …を備え
た点で異なっている。3個の係止爪219 …は下部マウ
ントラバー24のフランジ部242 の上面を押さえるも
ので、下部マウントラバー24を下部マウントブラケッ
ト21に強固に支持して振動による脱落を防止すること
ができる。
【0049】また、下部マウントラバー24は、下部マ
ウントブラケット21に固定されるフランジ部242
直径が燃料ポンプ22を支持する円筒部241 の直径よ
りも大径に形成されているので、燃料ポンプ22を安定
した状態で支持することができる。
【0050】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0051】例えば、上部マウントラバー23及び下部
マウントラバー24は、上下両端がそれぞれ燃料ポンプ
22及びマウントブラケット20,21に接続される円
筒部231 ,241 を備えるものであれば、その形状は
実施例に限定されるものではない。
【0052】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、マウントラバーは概略円筒状に形成された円
筒部を備えており、その円筒部の下部が支持部材に固定
されるとともに、その円筒部の上部内周に形成されたポ
ンプ支持面に燃料ポンプの下端部が嵌合支持されるの
で、燃料ポンプを支持部材に確実に支持して脱落を防止
しながら、燃料ポンプから燃料タンクへの振動伝達と燃
料タンクから燃料ポンプへの振動伝達とを効果的に防止
して騒音低減及び燃料ポンプの耐久性向上を図ることが
できる。
【0053】また請求項2に記載された発明によれば、
燃料ポンプの上端部とカバープレートとを、該燃料ポン
プが吐出した燃料を送給する可撓性のフィードホースで
弾性的に接続したので、フィードホースで燃料ポンプの
上部の揺れを規制することにより、燃料ポンプを一層確
実に支持することができる。
【0054】また請求項3に記載された発明によれば、
マウントラバーは概略円筒状に形成された円筒部を備え
た上部マウントラバー及び下部マウントラバーからな
り、上部マウントラバーはその円筒部の上部が支持部材
に固定されるとともに、その円筒部の下部内周に形成さ
れたポンプ支持面に燃料ポンプの上端部が嵌合支持さ
れ、更に下部マウントラバーはその円筒部の下部が支持
部材に固定されるとともに、その円筒部の上部内周に形
成されたポンプ支持面に燃料ポンプの下端部が嵌合支持
されるので、燃料ポンプを支持部材に確実に支持して脱
落を防止しながら、燃料ポンプから燃料タンクへの振動
伝達と燃料タンクから燃料ポンプへの振動伝達とを効果
的に防止して騒音低減及び燃料ポンプの耐久性向上を図
ることができる。
【0055】また請求項4に記載された発明によれば、
マウントラバーの円筒部に該円筒部よりも大径のフラン
ジ部を連設し、このフランジ部を支持部材に固定したの
で、燃料ポンプの安定した支持が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の燃料タンクの斜視図
【図2】図1の2方向拡大矢視図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】図3の6−6線断面図
【図7】第2実施例に係る、前記図3に対応する図
【図8】図7の8−8線断面図
【図9】第3実施例に係る、前記図3に対応する図
【図10】図9の10−10線断面図
【図11】図9の11−11線断面図
【図12】第4実施例に係る、前記図3に対応する図
【図13】図12の13−13線断面図
【図14】第5実施例に係る、前記図3に対応する図
【図15】図14の15−15線断面図
【符号の説明】
2 開口部 13 カバープレート 15 第1支持パイプ(支持部材) 16 第2支持パイプ(支持部材) 17 第3支持パイプ(支持部材) 22 燃料ポンプ 23 上部マウントラバー(マウントラバー) 231 円筒部 232 フランジ部 233 ポンプ支持面 24 下部マウントラバー(マウントラバー) 241 円筒部 242 フランジ部 243 ポンプ支持面 30 第1フィードホース(フィードホース) 36 支持ステー(支持部材) T 燃料タンク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク(T)の上面に形成した開口
    部(12 )を閉塞するカバープレート(13)から該燃
    料タンク(T)の内部に支持部材(15,16,17,
    36)を垂下させ、この支持部材(15,16,17,
    36)にマウントラバー(24)を介して燃料ポンプ
    (22)を支持する燃料ポンプの支持構造において、 前記マウントラバー(24)は概略円筒状に形成された
    円筒部(241 )を備えており、その円筒部(241
    の下部が前記支持部材(15,16,17,36)に固
    定されるとともに、その円筒部(241 )の上部内周に
    形成されたポンプ支持面(243 )に燃料ポンプ(2
    2)の下端部が嵌合支持されることを特徴とする燃料ポ
    ンプの支持構造。
  2. 【請求項2】 燃料ポンプ(22)の上端部とカバープ
    レート(13)とを、該燃料ポンプ(22)が吐出した
    燃料を送給する可撓性のフィードホース(30)で弾性
    的に接続したことを特徴とする、請求項1記載の燃料ポ
    ンプの支持構造。
  3. 【請求項3】 燃料タンク(T)の上面に形成した開口
    部(12 )を閉塞するカバープレート(13)から該燃
    料タンク(T)の内部に支持部材(15,16,17,
    36)を垂下させ、この支持部材(15,16,17,
    36)にマウントラバー(23,24)を介して燃料ポ
    ンプ(22)を支持する燃料ポンプの支持構造におい
    て、 前記マウントラバー(23,24)は概略円筒状に形成
    された円筒部(231,241 )を備えた上部マウント
    ラバー(23)及び下部マウントラバー(24)からな
    り、上部マウントラバー(23)はその円筒部(2
    1 )の上部が前記支持部材(15,16,17,3
    6)に固定されるとともに、その円筒部(23 1 )の下
    部内周に形成されたポンプ支持面(233 )に燃料ポン
    プ(22)の上端部が嵌合支持され、更に下部マウント
    ラバー(24)はその円筒部(241 )の下部が前記支
    持部材(15,16,17,36)に固定されるととも
    に、その円筒部(241 )の上部内周に形成されたポン
    プ支持面(243 )に燃料ポンプ(22)の下端部が嵌
    合支持されることを特徴とする燃料ポンプの支持構造。
  4. 【請求項4】 マウントラバー(23,24)の円筒部
    (231 ,241 )に該円筒部(231 ,241 )より
    も大径のフランジ部(232 ,242 )を連設し、この
    フランジ部(232 ,242 )を前記支持部材(15,
    16,17,36)に固定したことを特徴とする、請求
    項1又は3記載の燃料ポンプの支持構造。
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