JPH11514340A - Ha−2抗原性ペプチド - Google Patents

Ha−2抗原性ペプチド

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JPH11514340A
JPH11514340A JP9507492A JP50749297A JPH11514340A JP H11514340 A JPH11514340 A JP H11514340A JP 9507492 A JP9507492 A JP 9507492A JP 50749297 A JP50749297 A JP 50749297A JP H11514340 A JPH11514340 A JP H11514340A
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エフ. ハント,ドナルド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、いわゆる副組織適合性抗原と呼ばれているペプチドのアミノ酸配列を初めて開示する。副組織適合性抗原は移植片対宿主病と関連する抗原である。本発明のペプチド及びその誘導体は骨髄移植、臓器移植及び白血病の治療に用いることができる。更に、本発明のペプチド及びその誘導体は、ワクチンや医薬組成物、また、診断試験用のキットに用いることができる。本発明のペプチドは副組織適合性抗原HA−2より得られ、アミノ酸配列YXGEVXVSV(但しXはロイシン又はイソロイシン残基)を有する。骨髄移植においては、ドナー及びレシピアントのいずれもこのペプチドによる処置を受けることが可能であり、その際、必要に応じてその他のぺプチドと共に用いたり、担体と結合したり、適切な賦形剤および/又は助薬と共に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 HA−2抗原性ペプチド 本発明は、免疫、特に、細胞性免疫の分野に関する。詳細には、臓器、組織、 又は細胞(特に骨髄)の移植の分野、及び移植によって起こる可能性のある免疫 反応に関する。 骨髄移植(bone marrow transplantation,BMT)は、例えば、重症の再生 不良性貧血症、白血病、及び免疫不全症の治療において、臨床的に行われている 。 骨髄移植の実施が開始されてまもない頃の症例においては、移植の結果として 、移植片に対する拒絶反応または移植片対宿主病(Graft versus Host Disease ,GvHD)の発症が認められた。現在では、このような効果は主要H抗原(主 要組織適合性抗原)の存在に起因し、その存在は移植に際して多大な障壁となる ことが明らかとなっている。その後、骨髄提供者(donor、ドナー)と骨髄受容 者(recipient、レシピアント)との間のHLA(human leukocyte antigen、ヒ ト白血球抗原)抗原の適合を考慮することにより、骨髄移植の成功率を改善でき るとの報告がなされた。現在では、主としてHLAが同一である兄弟または姉妹 、又は血縁者ではないがHLAが適合する人物をドナーとして選択している。し かし、移植前の化学療法及び/又は放射線療法の改良や、プロフィラクシーとし ての強力な免疫抑制剤の使用、並びにより 有効な抗生物質やより高度な骨髄の摘出技術等の技術の改善とともに、HLA適 合性の高いドナーを選択しているにもかかわらず、レシピアント(年齢によって も異なる)の約20〜70%が、今なお、GvHDに罹患しているのが現状であ る。GvHDにおいては、ドナーの免疫応答性T細胞は宿主の組織に対して反応 する。よって、成熟したT細胞を除去した骨髄を移植する手法が現行法として屡 々用いられている。しかし、この手法を用いても、移植片に対する拒絶反応、即 ち、移植の失敗を招くと共に、特に白血病において、元来罹患していた疾患の再 発が顕著である。 ドナーとレシピアントの選択は慣例としてHLAの一致に基づいて行われるの で、今日の(特に)ヒト臓器、細胞等の移植における現存する問題点を、主要H 抗原に起因するとすることは難しい。よって、GvHDは、いわゆる‘副’組織 適合性抗原系(mHag)の産物、即ち、主要組織適合性遺伝子複合体(major histocompatibility complex,MHC)がコードする以外の組織適合性抗原、の 不均衡によって起こると考えられる。 mHag抗原は、共通遺伝子型系統(congeneic strain)のマウスにおける腫瘍 と皮膚の拒絶反応に関する研究において初めて発見された。40を越えるmHa g遺伝子座が確認され、ゲノム(genome)に分散して存在することが認められて いるが、数百の遺伝子座の存在が推定される。広く知られて いる副組織適合性抗原の1つはHY抗原である。 数件の報告によると、同一HLA遺伝子型に基づくBMTの後にGvHDを発 症した患者において、抗宿主mHag特異的CTL(cytotoxic T lymphocyte、 細胞障害T細胞)が存在することが証明された(文献1〜7)。本発明者らは、 (僅かながらも)いくつかの抗宿主mHag特異的CTLの更なる特定を行うべ く、鋭意研究を行った。その結果、重症のGvHD患者の末梢血液から宿主mH agに特異的なCTLクローンが単離された(文献8)。 その後の免疫遺伝学的解析によって、上記のCTLクローンは、5種類の非伴 性mHag抗原(HA−1、HA−2、HA−3、HA−4、HA−5)を認識 し、これらの抗原は、通常のMHC拘束型の認識がなされることが判明した(文 献8)。mHag HA−3はHLA−A1の存在下で認識され、また、mHa g HA−1、HA−2、HA−4及びHA−5の認識にはHLA−A2の存在 が必要である。遺伝学的分離の研究によって、mHag HA−1〜HA−5の 5種類の抗原のそれぞれが、メンデルの法則に従って分離する単一の遺伝子の発 現産物であること、及び、HA−1とHA−2はHLA領域によってコードされ ていないこと、が判明した(文献9)。mHag抗原は表現型頻度が互いに異な り、mHag HA−2は、HLA−A2に陽性な健常者の非常に多く(95% )に見うけられる(文献10)。 組織の違いとmHagの発現の関係については、本発明者らは、あらゆる組識 に分布するmHagと、限られた組織にのみ分布するmHagがあることを知見 した(文献11)。mHag HA−2の発現は、胸腺細胞、末梢血リンパ球、 B細胞及び/又は単球などの造血細胞系の細胞に限られる。更に、骨髄由来の抗 原提示専門細胞(professional antigen presenting cell)、樹状細胞、表皮ラ ンゲルハンス細胞も、mHag HA−2を発現する(文献11と12)。なお 、mHag HA−2は造血幹細胞でも発現され(文献13)、 また、クローン原生白血病前駆細胞でも発現され(文献14)、更に、単離して 間もない骨髄性やリンパ性白血病細胞でも発現される(文献15)。 ヒトmH抗原系の重要性を実証するために、本発明者らは、mHagがヒトと ヒト以外の霊長類の間を結ぶ進化の過程で保存されているかどうかを調べた。具 体的には、ヒト以外の霊長類の細胞にヒトHLA−A2.1 遺伝子を形質転換した 。それから、ヒト同種HLA−A2.1 抗原と4つのmHag HLA−2.1 拘束 性CTLクローンを用いて分析を行ったところ、類人猿とサルの標的細胞表面に おいて、類人猿とサルの同種ペプチドとmHag HY、HA−1及びHA−2 ペプチドが、導入されたヒトHLA−A2.1 分子の存在下に提示されていること が分かった。更に、これらのペプチドを、形質転換した類人猿の細胞表面に発現 されたHLA−A2.1 分子から溶離した。その結果、逆相HPLCにおいてヒト EBV−LCL由来のHA−2画分と同じ挙動を示す、HA−2に陽性の画分が 得られた。このことは、HA−2ペプチドは、少なくとも3500万年の間保存 されていることを示している(文献16)。 HLA遺伝子型が同一の骨髄移植(BMT)において、mHagが急性(グレ ード≧2)GvHDの発症率に与える影響を調べるために、観察研究を行った。 十分に特徴付けのなされた5種類のmHag抗原HA−1〜HA−5に特異的な それぞれのCTLクローンを用いてmHag型の検査を行った結果、mHagH A−1〜HA−5の不適合とGvHDの間に有為な相関関係があることが示され た(文献17)。 本発明者らはヒトmH抗原を生化学的に特徴づけることを試みた。具体的には 、Rammenseeらが使用に成功した免疫精製法及び生化学的手法を用いてマウスmH ペプチドをMHC分子より抽出した。実際、酸を用いて処理したMHCクラスI HLA-A2 .1 分子から相対分子量の低い分子(<kD)をHPLCを用いて分離することに成功 した。非伴性のmH抗原HA-2に特異的なCTLクローンに対する感作作用を示す画 分が単離された(文献20)。mHag HA-2のペプチドとしての性質を分析するため に2種類の実験を行った。始めに、上記の方法で得られたmHag含有画分による感 作作用は、プロテアーゼ処理に対して感受性を有することが明らかとなった。即 ち、mHagを含有するHPLC画分をプロナーゼ又はプロティナーゼKと共にインキュ ベートした場合、画分の感作作用は失われた(文献21)。次に、MHCによりコード されるTAP1とTAP2の遺伝子産物は、mHagペプチドの細胞表面における提示に必 須であることが判明した。抗原の提示に関連するペプチド輸送遺伝子であるTAP1 とTAP2は、小胞体と共に、細胞質からペプチドを輸送する際に必要である(文献 22)。輸送とプロテアソームに関する遺伝子のサブユニットをいずれも欠如し たヒト細胞系の“T2”細胞を用いることにより、ヒトmH抗原のプロセシング及 び提 示に関する研究が可能となった。本願発明者らは(ラットの)輸送遺伝子の産物 であるTAP1とTAP2はインフルエンザウイルス及び細胞内mHタンパク質であるHA -2のそれぞれに由来する抗原ペプチドのプロセッシング及び提示に必要であるこ とを明らかにした(文献23)。 しかし、本発明以前には、mHag系に相当する抗原ペプチドのアミノ酸配列は 同定されておらず、また、このようなペプチドが由来するタンパク質も同定され ていない。本発明者らは、今回始めてmHag HA-2の一部に相当するペプチドの確 定に成功した。 従って、本発明は副組織適合性抗原HA−2より得られるアミノ酸配列YXG EVXVSV(但しXはロイシン又はイソロイシン残基)を包含するペプチド又 は該ペプチドと同様の免疫学的特性を有する該ペプチドの誘導体であることを特 徴とする、T細胞のエピトープを構成するペプチドを提供する。 これらのアミノ酸配列を得る方法については、本願実施例に記載している。本 発明に用いられた新規な方法において、最も重要となる工程は精製方法および出 発物質の選択である。従って、このアミノ酸配列を得るための新規な方法も本発 明の一部である。しかしながら、アミノ酸配列が既に同定された以上、当然のこ とながらこの方法を実施しなくとも、当業者にはよく知られているペプチド合成 法を用いて本願ペプチ ドを合成することは容易である。合成ペプチドを得るための方法には慣例の手法 が存在するので、明示された本発明のペプチド以外にも、このペプチドのアナロ グや誘導体も本発明の技術範囲に含まれる。ここで言うアナログ及び/又は誘導 体とは、本発明のペプチドと同じか又は少なくとも類似した特性及び/又は活性 を有する物質を指す。一方、本発明のペプチドアナログのうち、明示された本発 明のペプチドの活性を阻害するアナログもまた、本発明の技術範囲に含まれてお り、本発明の教示を元に完成することができる。従って、上記した誘導体及びア ナログは、本発明のペプチドと長さが等しいか否か、またアゴニストであるかア ンタゴニストであるかに拘わらず、ペプチド様の物質であっても、ペプチドの擬 似物質であっても、本発明の範囲に含まれる。 本発明の好ましい態様の一つは、アミノ酸配列YIGEVLVSVからなるペプチドで あり、細胞中のペプチド含有量が極めて低濃度な状態において、細胞の溶解を融 解を誘発するペプチドである。細胞の融解を誘発する際に高濃度が必要とされる ペプチドは適当ではないという意味ではない。どのようなペプチドが好ましいペ プチドであるかは、ペプチドの使用目的及びペプチドの有するその他の特性に基 づくものであるが、本発明の範囲内ですべての特性を分析することは不可能であ る。 本発明のペプチドとその他の分子は、HA-2陰性のドナー の有する免疫系における寛容状態の誘導に使用され、その結果、移植された臓器 又は骨髄に最終的に残存する抹消血リンパ球は、HA-2陽性のレシピアントの宿主 HA-2物質と反応しなくなる。この方法を用いることにより、GvHDを予防すること ができる。また、HA-2陰性のレシピアントにおいても、基本的には同じ方法で 、寛容状態を誘導することが可能である。この場合、HA-2陽性のドナーから提 供された臓器や骨髄を移植されても、HA-2関連物質に基づく拒絶反応は起こらな い。HA-2ペプチドの機能は、対立遺伝子による拘束を受けないと考えられる。従 って、寛容な状態の誘発はHA-2陰性の個体に限定されるものではない。 寛容誘導のためには、例えば静脈注射により、ごく微量を繰り返し投与するこ とができる。但し、他の投与方法もまた適していることがある。更に他の可能性 は、多量のペプチドを経口投与してもよい。ペプチドは、単独で又は他のペプチ ドと組み合わせて、或いはより大きな分子の一部として、又はいずれか適当な賦 形剤中の担体(carrier)物質と共に投与することができる。 又、本願のペプチド又はその誘導体は、移植を行った患者におけるGvHDの 予防投与に用いることができる。これはアゴニスト、あるいは原因細胞をブロッ クする拮抗薬として、アジュバントと組み合わせて用いることができる。これは 、サイトカインの投与に付随して、又は付随せずに行われる。 更に、本発明のペプチドは、細胞サブセット、特に造血細胞由来の細胞群の排 除が直接又は間接的に可能な治療薬の調製に用いることができる。これを、白血 病の治療薬について以下の例で具体的に示す。 a) HA−2陽性の骨髄移植レシピアントに、骨髄移植前の調節のための付加 的な処置をする。この処置は、造血細胞上に提示された本発明のペプチド(HA −2ペプチド)を特異的に認識する薬剤であって、このペプチドを提示している 細胞の排除を誘発する薬剤を、移植の前にレシピアントに投与することを意味す る。この薬剤は、造血細胞由来のすべての残留細胞(白血病細胞)を排除する。 この薬剤は、T細胞(好ましくは、自己不活性化遺伝子と共に供給される)及び /又は毒性部分に結合した抗体を含むが、これに限定されるものではない。 b)HA−2陰性の骨髄移植ドナーは、本発明のペプチド(HA−2ペプチド) の予防接種を受ける。HA−2陽性のレシピアントへの骨髄移植をすると、ドナ ーの免疫系は、白血病のレシピアントの、HA−2ペプチドを提示している残留 または再発性細胞を排除することができる。 c)HA−2陰性の骨髄を(HA−2陽性の骨髄を用いても同様である)の移植 を受けた後、再び疾患(即ち、HA−2陽性の白血病細胞の再発症)にかかって いるHA−2陽性のレシピアントは、再び、造血細胞上に提示されている本発明 のペプチド(HA−2ペプチド)を特異的に認識して、該ペプチドを提示してい る細胞の排除を誘発する治療薬で治療することができる。HA−2陽性の骨髄が HA−2陽性のレシピアントに移植される場合、再発性疾患である時には、それ によって移植された骨髄中のHA−2陽性の細胞まで除去されるとしても全ての HA−2陽性の細胞を排除することが必須である。なぜならば、そうしなければ 、HA−2陽性の白血病細胞がレシピアントを死に至らしめるからである。後者 の場合には、もし必要であれば、患者は再移植を受けることができる。 診断への応用は、明らかに本発明の範囲内である。診断への応用としては、H A−2のタイピング、遺伝子異常等の検出等が挙げられるがこれらに限定される ものではない。 本発明のペプチドの他の治療法への応用としては、たとえばリューマチ性関節 炎のようなHA−2が関連する自己免疫疾患における、HA−2タンパク質に対 する寛容状態の誘導が含まれる。また、HA−2が関連する自己免疫疾患に対す るワクチンとして本発明のペプチドを用いることも可能である。 ここに記載したペプチドを用いることにより、HA−2タンパク質をコードす る遺伝子のスクリーニングに用いられる遺伝子のプローブを調製することができ る。また、このようなプローブは、検出キットに用いることもできる。ここに記 載したペプチドを用いることにより、抗イディオタイプのB−細胞及び/又はT 細胞、並びに抗体を調製することができる。これらの具体例は全て本開示によっ て実施可能となったものであり、従って、本発明の一部を構成する。 これらの具体例を調製するための技法は全て公知の技術に基づくものである。 前述の治療法への応用として用いられる本発明のペプチド、抗体、及び/又は 分子の投与量の範囲は、通常投与量を増加しながら検討し(dose rising studie s)、その結果に基づいて臨床的に設定する。ペプチドの服用量は、体重1kg 当 り約 0.1〜1000μgであり、好ましくは体重1kg当り約 1〜10μg の範囲内で用いられる。 本発明を、以下の実施例においてより詳細に説明する。 実施例 mHagに特異的なCTLクローンを試験管内(生体外条件)の実験用のツー ルとして用いることにより、酸を用いた溶出によってMHC分子から単離された マウスとヒトのmHagのうちのいくつかは、MHC分子によって提示されたペ プチド(文献13,14)であることが明らかとなった。さらに、mHagの特 徴、即ち、mHagペプチドの実際のアミノ酸配列及びこれらのmHagの起源 となるタンパク質の同定に関しては、これまで報告されたことはなかった。少数 の「特定の明確に定義された」マウスのmHag、たとえばH−3がコードする β2ミクログロブリン対立遺伝子(文献 15)及びHmtにより拘束される、 ミトコンドリアがコードする抗原であって、母体から伝達される抗原(文献 1 6)が特徴付けられているにすぎない。本願では、タンデム質量分析法(tandem mass spectrometry)によるHLA−A2.1 によって拘束されたmHag HA −2エピトープの同定に関して報告する。 mHag HA−2を単離するために、HA−2を発現するBリンパ球であって、HLA−A 2.1 に陽性のエプスタイン−バール ウイルス(EBV)により形質転換されたBリ ンパ球(EBV−BLCL)から、アフィニティークロマトグラフィーによってHLA−A2 .1 分子を精製した。HLA−A2.1 が結合したペプチドを、酸処理及び10kDろ過 により単離した(文献14)。得られた 低分子量の分子を逆相高速液体クロマトグラフィー(reverse phase HPLC)にて 分画し、得られたフラクションそれぞれに関して、mHag HA−2感作作用を51Cr 放出アッセイ(51Cr release assay)により分析した。51Cr 放出アッセイは、m Hag HA−2に陰性で且つHLA−A2.1 に陽性であるリンパ芽球様セルラインのT2 細胞と共に各フラクションをインキュベートすることにより行った。その結果、 画分の1つ(フラクション33)に関しては、HA−2特異的CTLクローン5H17 によるT2の細胞融解が確認され、T2を感作していることが分かった(文献17 )(図1a)。このフラクション33をより緩やかなグラジエントを用いて再ク ロマトグラフィーに付した。その結果、フラクション37及び38においてHA− 2感作作用が確認された(図1b)。しかし、マイクロキャピラリーHPLC/エレ クトロスプレー イオン化 タンデム 質量分析法(microcapillary HPLC/electros pray ionization tandem mass spectrometry)で調べた結果、フラクション38 は100以上の異なったHLA−A2結合性ペプチド(文献18)を含んでいた。こ れらのペプチドのうちどれがHA−2感作作用を有するのか決定するために、フラ クション37をオンライン スプリッター(on-line splitter)を用いて分析し (文献19)、この機能分析によって得られた結果を質量分析データと比較した 。図2aから、4つの互いに隣接したウェルにおけるフラクションがHA−2感作 作用の単一ピークを示 していることがわかる。これらウェルに存在する多くのペプチドのうち、4つの ペプチド[質量/電荷比(m/z):651、869、979、1000]の相 対イオン存在量プロファイル(relative ion abundance profile)が、HA−2特 異的CTL活性の活性プロファイルと対応するものであった。更に、m/zが97 9のものに関して、衝突活性化解離[collision activated dissociation(CA D)]分析を行った結果、2種類の異なったペプチドYXGEVXVSV及びS XDFGTXQVの存在が確認された(図3a及び図3b)。式中のXはロイシ ン又はイソロイシン残基であり、本発明に用いた質量分析の条件では、Xを確定 することはできなかった。上記2種のペプチドの合成をそれぞれ行い(但しXと してLとIとの等モル混合物を用いた)各ペプチドの合成ペプチド混合物を得、得 られた混合物に関してHA−2特異的感作CTL活性の分析を行った。YXGEVX VSVのペプチド混合物のみにおいてT2細胞の融解が確認された(文献20) 。 更にHA−2特異的感作CTL活性を有する天然のペプチドをより詳細に定義する ために、YXGEVXVSVにおいてXとしてのI及びLの組み合わせが異なる4 つのペプチドYIGEVIVSV、YIGEVLVSV、YLGEVLVSV及びYL GEVIVSVを合成し、合成したペプチドを上記のBリンパ球より単離された2 種の画分と共にマイクロキャピラリーHPLCに付して、これらのペプチド及び単離 された画分の共溶出 状態を調べた。ペプチドYIGEVIVSVは単離されたペプチドと共溶出しなかったの で、天然に存在するエピトープではない。それに対し、他の3つのペプチド、YI GEVLVSV、YLGEVLVSV及びYLGEVIVSVは天然より得られたペプチドと共溶出した( 文献21)。この3種のペプチドはいずれもT2細胞系を感作し、クローン5H17 によるた細胞融解を引き起こした(図4a)。ペプチドYLGEVLVSV及びYLGEVIVSV は共に実質的に高い濃度(1.5 nM及び2.25 nM)で細胞の50%を融 解したのに対し、ペプチドYIGEVLVSVは50%の細胞を融解するために40 pM必 要だった。いずれの濃度も他の天然に存在するエピトープに対して決定された濃 度(即ち10pM−50nM)の範囲内である(文献19、22)。クローン5H1 3は単独に誘導されたCTLであり、パネルセルを用いた分析によると、5H17と同 様にHA-2も認識するが、厳密な抗原認識の特異性においては僅かながら5H17と は異なる(文献10、23)。クローン5H13も又、3種のペプチドの変異体を もすべて認識した(図 4b)。クローン5H13においては半数の細胞がエピト ープを再構成するために必要なペプチドYIGEVLVSVの濃度は5H17の5倍から10 倍であったが、このペプチドは他の2種のペプチドの100分の1の濃度で感作 作用を有した。このような結果から、厳密な特異性の相違(文献10、23)が 存在するにもかかわらず、いずれのHA-2特異的CTLも同一のペプチドよりなるエ ピトープを認識すると いうことが立証される。 これら3つのペプチドの結合性に関する研究の結果、ペプチドYIGEVLVSVがHLA −A2.1 に対して最も高い結合性を示すことが明らかとなった。標準として用い るペプチドをヨード化し、精製したHLA-A2.1 との結合性を見た場合、上記ペプ チドが50%の結合を阻害する濃度は5.6 nMであるのに対し、YLGEVIVSV及 びYLGEVLVSVではそれぞれ、9.5 nM及び15 nMであった(図5)。この数 値から、上記3種のペプチドは、現在知られている天然に存在するペプチドとし ては最も高い親和性を有するペプチドであることが明らかである(文献24)。 しかし、上記3種のペプチド間の結合の親和性の差は高々3倍にすぎない。YIGE VLVSVが、他の2つのペプチドより50−100倍低い濃度でクローン 5H17及 び5H13を感作するという事実は、このペプチドがTCRによって最も高い親和性と 共に認識されるので、真のHA-2エピトープである可能性が高い。 DNA及びタンパク質の配列に関するデータベースを検索した結果、YIGEVLVSVの 9個のアミノ酸残基の内、7個と一致するヒト由来の配列が2つ見出された。ペ プチドYYGEVCVSは乏枝神経細胞のミエリン糖タンパク質(文献25)から誘導さ れ、ペプチド YIGSVLISVは非定型ミオシン IC(文献26)より誘導される。両 方のヒトペプチドを合成し、その感作作用を試験した。 ミオシンから誘導されたペプチドYIGSVLISVのみがT2細胞を感作し、クロー ン5H17及び5H13により細胞融解を引き起こした。50%の細胞を融解するた めに必要なペプチド濃度は5〜50nMであった(文献27)。ヒト非定型ミオ シンICは、異なるクラスから構成されたミオシン遺伝子の大きなファミリーに属 し(文献28,29)、細胞運動・細胞小器官の運搬(文献28、29)に関与 することが知られている(文献28,29)。 おそらく、すべての細胞は同時にそれぞれのクラスのミオシンを発現しうる。 ある種のミオシンについては、限られた組織にのみ分布していると報告されてい る(文献26、29)。データベース検索を行った結果、Acantamoeba castella nii からヒトに及ぶ種々の起源から得られた別個のクラスIミオシンにおいて、 このペプチドのアミノ酸配列の第1、2、3、5および9番目に位置するY、I 、G、VおよびVが保存されていることがわかった。とりわけ、HA−2ペプチ ドの配列は、ミオシンICペプチドの非保存アミノ酸部位において、ミオシンと 異なっている。ヒトクラスIミオシン遺伝子のうち、クローン化が行われたもの はヒト非定形ミオシンICのみで、このほかに少なくとも2種のクラスIミオシ ンがヒト由来細胞中に存在するという証拠が挙げられている。従って、人体中に YIGEVLVSVという配列を含む未知のクラスIミオシン蛋白が存在する可 能性がある。興味深い ことに、進化の過程において、HA−2を含むいくつかのmHagのアミノ酸配 列がヒトとヒト以外の霊長類の間で保存されていることが、現在進行中の研究に 示されている(文献30)。mHag HA−2は造血細胞中にのみ生ずるので 、この未知のクラスIミオシンは、造血細胞に限局して存在するか、あるいは組 織特異的なプロセッシングにより造血細胞中にのみ生ずる。 mHag HA−2に多型がみられることは興味深い問題である。HLA−A2 .1 に陽性の白血球の95%は、HA−2を発現する。従って、ドナーとレシピ アントの間でmHag HA−2の型が本質的に違っている場合には、生体内に おいてHA−2特異的CTLが生ずる。HA−2の多型は、HA−2遺伝子内、 或いはこれに隣接した遺伝子内領域での突然変異、或いは抗原プロセッシング系 の多型に基づくものであると説明されうる。 今日までに得られているmHagに関する情報は極めて乏しい。mHagの生 理学的機能についてはいまだ不明であるが、臓器移植一般、特に骨髄移植におけ る重要な役割については否定し難い。ここに本発明者等は、本発明者等の知る限 り始めて、GvHDにより生じたCTLにおいて定義されたmHagのアミノ酸 配列を報告する。mHagのアミノ酸配列の利用により、GvHDに関連した生 体内におけるT−細胞の反応を調節することができる。更に、mHag HA− 2は、白血病細胞を含む造血系において発現されるので、骨髄移植前に行われれ 白血病の免疫療法に有用と考えられる。 図5.精製HLA−A2.1 に対する合成ペプチドの結合HPLCにより精製した ペプチドについて、ヨード化したB型肝炎コア抗原ペプチドFLPSDYFPS Vと、既報(文献23)の精製HLA−A2.1 との結合阻害能を測定した。図中 、(○)YIGEVLVSV;(△)YLGEVLVSV;(□)YLGEVI VSV;(◇)インフルエンザM1蛋白抗原 GILGFVFTLである。すべ てのデータポイントは、少なくとも2回の独立した実験に基づく結果の平均値で ある。文献 1. Goulmy E,Gratama JW,Blokland E,Zwaan FE,van Rood JJ(1983)A Minor transplantation antiqen detected by MHCrestricted cytotoxic T lymP hocytes during graft-versus-host-disease.Nature 302: 159-161. (移植片対宿主病においてMHC拘束性細胞障害性Tリンパ球によって 検出される副移植抗原) 2. Tsoi M-S,Storb R,Dobbs S,Medill I,Thomas ED(1980).cell media ted immunity to non-HLA antigens of the host by donor lymphocytes in pat ients with chronic graft-vs-host disease.J.Immunol.125: 2258-2262. (慢性移植片対宿主病患者におけるドナーリンパ球による宿主の非HL A抗原に対する細胞媒介性免疫) 3. Tsoi M-S,Storb R,Santos E,Thomas ED(1983)Anti-host cytotoxic cells in patients with acute graft-versus-host disease after HLA identi cal marrow grafting.Transplant Proc.15: 1484-1486. (HLA適合骨髄移植後の急性移植片対宿主病患者の抗宿主細胞障害性 細胞) (1985)Alloreactive T cell responses between HLA identical siblings.Tr ansplantation 40: 329-333. (HLA適合血緑者間の同種反応性T細胞反応) 5. van Els C,Bakker A,Zwinderman AH,Zwaan FE,van Rood JJ,Goulmy E(1990)Effector mechanisms in GvHD in response to minor Histocompatib ility antigens.I.Absence of correlation with CTLs.Transplantation 50: 62-66. (GvHDにおける副組織適合性抗原に対するエフェクターの機構。 I.CTLとの相互関係の不在) 6. Irscheck E,Hladik T,Niederwieser D et al(1992)Studies on the mechanism of tolerance or Graft-versus-Host Disease in allogeneic bone m arrow recipients at the level of cytotoxic T cell precursor frequencies .Blood 79: 1622-1628. (同種異系骨髄移植レシピアントにおける細胞障害性T細胞前駆体の出 現頻度に基づく寛容状態及び移植片対宿主病に関する研究) S,Ritter M and Huber C(1993)Correlation of minor histocompatibility a ntigen specific cytotoxic T lymphocytes with Graft-versus-Host Disease s tatus and analyses of tissue distribution of their target antigens.Bloo d,81: 2200-2208. (副組織適合性抗原特異的細胞障害性Tリンパ球と移植片対宿主病の病態 の相互関係及びその標的抗原の組織分布の分析) 8. Goulmy E.Class-I restricted human cytotoxic T lymphocytes direct ed against transplantation antigens and their possible role in organ tra nsplantation(1985).Prog,in allergy,vol,36: 44-72. (移植抗原を標的とするクラスI抗原拘束性ヒト細胞障害性Tリンパ球、 及びその推定される臓器移植における役割) 9. Schreuder GMTH.,Pool J,Blookland E,Van Els C,Bakker A,Van Ro od JJ and Goulmy E.Genetic analysis of human minor Histocompatibility a ntigens demonstrates Mendelian segregation independent from HLA(1993).I mmunogenetics 38: 98-105. (ヒト副組織適合性抗原の遺伝的分析により、この抗原はHLAとは独立 にメンデル遺伝的分離を行うことが明らかになった。) 10. Van Els C,D'Amaro J,Pool J,Bakker A,van den Elsen PJ,Van Roo d JJ and Goulmy E(1992)Immunogenetics of human minor Histocompatibilit y antigens: their polymorphism and immunodominance.Immunogenetics 35: 1 61-165. (ヒト副組織適合性抗原の免疫遺伝学:その多系現象及び免疫優性) 11. De Bueger M,Bakker A,Van Rood JJ,Van der Woude F and Goulmy E .(1992).Tissue distribution of human minor Histocompatibility antigen. Ubiquitous versus restricted tissue distribution indicates heterogeneity among human CTLs defined non-MHC antigens.J.Immunology 1992,149: 178 8-1794. (ヒト副組織適合性抗原の組織分布。偏在的な組織分布に対して限定的な 組織分布はヒトCTLによって定義される非MHC抗原の不均一性を示す。) 12. Van Lochem EG,Van de Keur M,Mommaas M,de Gast G and Goulmy E .(1994).Expression of cytotoxic T cell defined minor Histocompatibili ty antigens on human peripheral blood dendritic cells and skin derived L angerhans cells,manuscript submitted for publication. (細胞障害性T細胞によって定義される副組織適合性抗原の、ヒト抹消血 液樹枝細胞及び表皮由来ランゲルハンス細胞における発現;刊行物は準備中) 13. Marijt WAF,Veenhof WFJ,Goulmy E,Willemze R,Van Rood JJ and Fa lkenburg JHF(1993).Minor histocompatibility antigen HA-1,-2,-4 and HY specific cytotoxic T cell clones inhibit human hematopoietic progenitor cell growth by a mechanism that is dependent on direct cell-cell contact .Blood 82: 3778-3785. (副組織適合性抗原HA−1,−2、−4及びHY特異的細胞障害性T細 胞クローンによるヒト造血細胞始原細胞の増殖阻害は、直接的な細胞間の接触に 基づくメカニズムによって生じる。) 14. Falkenburg F,Goselink H,van der Harst D,Van Luxemburg-Heijs SA P,Kooy-Winkelaar YMC,Faber LM,de Kroon J,Brand A,Fibbe WE,Willemze R and Goulmy E(1991).Growth inhibition of clonogenic leukemic precursor cells by minor histocompatibility antigen-specific cytotoxic T lymphocy tes.J.Exp.Med.174: 27-33. (副組織適合性抗原特異的な細胞障害性Tリンパ球によるクローン産生性 白血病細胞前駆体の増殖阻害) 15. van der Harst D,Goulmy E,Falkenburg JHF et al(1994).Recognitio n of minor histocompatibility antigens on lymphocytic and myeloid leukem ic cells by cytotoxic T-cell clones.Blood 83: 1060-1066. (細胞障害性T細胞クローンによるリンパ球及び骨髄性白血病細胞上に提 示された副組織適合性抗原の認識) 16. Den Haan J,Pool J,Blokland E,Bontrop R and Goulmy E(1994).Min or Histocompatibility antigens are conversed between primates.Manuscrip t in preparation. (副組織適合性抗原の霊長類における保存;刊行物は準備中) 17. Goulmy E,Schipper R,Pool J(1994).Minor histocompatibility anti gen mismatches influence the development of GvHD after HLA genotypically identical bone marrow transplantation.Manuscript subm.for publication . (同一HLA遺伝子型に基づく骨髄移植後のGvHD発現に対し、副組織 適合性抗原の不適合が影響を及ぼす。出版のために論文は提出済) G(1990).Science 249: 283. 248. 20. De Bueger M,Verreck F,Blokland E,Drijfhout J-W,Amons R,Konin g F and Goulmy E(1993).Isolation of a HLA-A2.1 extracted human minor hi stocompatibility peptide(1993).Eur.J.Immunol.23: 614-618. (抽出されたヒト副組織適合性ペプチド中からのHLA−A2.1の単離) 21. Den Haan JJM,Blokland E,Koning F,Drijfhout J-W and Goulmy E(19 94).Structure analysis of human minor histocompatibility antigens HA-1 and HA-2.Abstract NWO retraite. (ヒト副組織適合性抗原HA−1及びHA−2の構造解析) 22. Powis SJ,Twonsend RM,Deverson EV et al.(1991)Nature 354: 528. 23. Momburg F,Ortiz-Navarrete V,Neefjes J,Goulmy E,v.d.Wal Y,Sp its H,Powis SJ,Butcher GW,Howard JC,Walden P by the major histocompatibility complex are not essential for antigen pr esentation.Nature 360: 174-177. (主要組織適合性遺伝子複合体によりコードされたプロテアソームのサブ ユニットは抗原の提示に不可欠のものではない。) 24. H.J.Wallny and H-G Rammensee,Nature 343,275(1990).O. Science 249,283(1990).M.Sekimata,P.Griem,K.Egawa,H-G.Rammensee ,M.Takiguchi,Int.Immunol.4,301(1992).L.Franksson,M.Petersson, R.Kiessling,K.Karre,Eur.J.Immunol.,23,2606(1993); 25. M.De Bueger et al.Eur.J.Immunol.23,614(1993); 26. M.E.Kurtz,R.J.Graff,A.Adelman,D.Martin-Morgan,R.E.Click ,J.Immunol.135,2847(1985).H-G Rammensee,P.J.Robinson,A.Grisanti ,M.J.Bevan,Nature 319,502(1986).B.Perarnau et al.,Nature 346,751 (1990); 27. B.Loveland,C-R.Wang,H.Yonekawa,E.Hermel,K.Fischer Lindah l,Cell,60,971(1990); 28. The HA-2 specific CTL clone 5H17 originate from a female patient who underwent bone marrow transplantation for severe aplastic anaemia.T he pre-transplant conditioning regime consisted of total lymphoid irradiation and cyclophosphamide.The patient was grafted with non-T-cell-depleted bone marrow from her HLA i dentical father.The patient suffered from severe acute GvHD grade III f ollowed by extensive chronic GvHD.The HA-2 specific CTL clone was gener ated from post BMT PBL according to the protocol described earlier.E.G oulmy,in Transplant,Rev.J.Morris and N.L.Tilney,Eds.(Saunders Compa ny 2,29,1988); (HA−2特異的CTLクローン5H17は、重度の再生不良性貧血の治 療のため骨髄移植を受けた女性患者から得られた細胞である。移植前の処置とし て、全リンパ球に対する放射線照射とシクロホスファミドの投与を行った。HL Aの型が一致する彼女の父親から、T−細胞の除去を行っていない骨髄を患者に 移植した。患者は重度の急性GvHD(グレード:第III度)と共に、それに続 く拡張性の慢性GvHDに罹患した。HA−2特異的なCTLクローンが、既報 のプロトコールに従いBMT前のPBLから産生された。) 29. Data not Shown;(データは記載されていない。) 30. A.L.Cox et al.,Science 264,716 (1994); 31. Peptide mixtures YSGEVXVSV and SXDFGTXQV were tested in several c oncentrations against clone 5H17 and clone 5H13.In addition to T2,an HA -2 negative HLA-A2.1 positive EBV-BLCL was used to present the peptid em ixture; (複数の濃度の、YSGEVXVSVとSXDFGTXQVからなるペプ チド混合物を、クローン5H17及びクローン5H13に対して試験した。T2 の他に、HA−2陰性であるHLA−A2.1陽性EBV−BLCLがペプチド 混合物の提示に用いられた。) 32. Data not shown;(データは記載されていない。) 33. K.Udake,T.J.Tsomides,H.N.Eisen,cell 69,989(1992).R.A.Hend erson et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.,90,10275(1993).O.Mandelboim et al.,Nature,369,67(1994),A.Uenaka et al.,J.Exp.Med.,180,1599(19 94); 34. 5H13 and 5H17 demonstrated identical patterns when analyzed aqain st 100 healthy unrelated HLA-A2.1 positive individuals.Adiscriminatory reaction pattern between the clones was noted when a target cell was ana lyzed expressing a natural HLA-A2 variant molecule; (5H13及び5H17を、100人の健康な血縁関係のないHLA−A 2陽性の被験者に対して分析したところ、5H13と5H17は同一のパターン を示した。5H13と5H17において異なる反応パターンは、自然に変異した HLA−A2分子を発現する細胞をターゲットとして用いた場合に見られた。) 35. Y.Chen et al.,J.Immunol.,152,2874(1994).J.Ruppert et al., Cell,74,829 (1993); 36. 37. W.M.Bement,T.Hasson,J.A.Wirth,R.E.Cheney,M.S.Mooseker,P roc.Natl.Acad.Sci.USA,91,6549(1994); 38. Peptide YYGEVCVSV was tested in a concentration rang of 50 nM to 0.5 pM against 5H17 as well as 5H13.No activity was found; (ペプチドYYGEVCVSVを50nMから0.5pMの範囲内で5H 17及び5H13に対して試験したところ、活性は検出されなかった。) 39. M.A.Titus,Curr.Opin.Cell Biol.,5,77(1993).E.Coudrier,A. Durrbach,D.Louvard,FEBS,307,87(1992); 40. M.Mooseker,Curr.Biol.,3,245(1993); 41. J.M.M.den Haan,J.Pool,E.Blokland,R.Bontrop,E.Goulmy,man uscript in preparation.(刊行物は準備中)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 39/395 A61K 45/00 45/00 C07K 7/06 C07K 7/06 14/725 14/725 16/28 16/28 C12N 5/00 E C12N 5/06 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ホウルメイ,エルス アー.イェー.エ ム. オランダ国、エヌエル−2343 ベーセー ウーフストヘースト、ブリードルプラーン 2 (72)発明者 ハント,ドナルド エフ. アメリカ合衆国、バージニア州 22901、 シャーロッツビル、オールド バラード ロード 970 (72)発明者 エンジェルハード,ビクター エイチ. アメリカ合衆国、バージニア州 22901、 シャーロッツビル、オールド バラード ロード 1401

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.副組織適合性抗原HA−2より得られるアミノ酸配列YXGEVXVSV( 但しXはロイシン又はイソロイシン残基)を包含するペプチド又は該ペプチドと 同様の免疫学的特性を有する該ペプチドの誘導体であることを特徴とする、T細 胞のエピトープを構成するペプチド。 2.副組織適合性抗原HA−2より得られるアミノ酸配列YXGEVXVSV( 但しXはロイシン又はイソロイシン残基)を包含するペプチド又は該ペプチドの 誘導体であることを特徴とする、免疫原であるポリペプチド。 3.アミノ酸配列YIGEVLVSVを包含することを特徴とする、請求項1又 は2に記載のペプチド又はポリペプチド。 4.アミノ酸配列YIGEVLVSV又はYLGEVIVSVを包含することを 特徴とする、請求項1又は2に記載のペプチド又はポリペプチド。 5.請求項1〜4のいずれかに記載のエピトープ又はポリペプチドを包含するこ とを特徴とするワクチン。 5.請求項1〜4のいずれかに記載のエピトープ又はポリペプチドを包含するこ とを特徴とする医薬組成物。 6.医薬として使用されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の エピトープ又はポリペプチド。 7.拒絶反応及び/又は移植片対宿主病の予防を目的として、移植に対して寛容 な状態を誘発するための医薬の製造における、請求項1〜4のいずれかに記載の エピトープ又はポリペプチドの使用。 8.請求項1〜4のいずれかに記載のペプチドを、HLAクラスI抗原の存在下に提 示している一群の(腫瘍性)造血細胞を排除するための方法であって、HLAク ラスI抗原の存在下に該ペプチドを特異的に認識することによって該排除を直接 的又は間接的に誘発することを特徴とする、造血細胞を排除するための方法。 9.該ペプチドを認識するT細胞の活性に対するアンタゴニストであることを特 徴とする、請求項1に記載のペプチドのアナログ。 10.請求項1又は2に記載のペプチド又はポリペプチドを用いて哺乳類を免疫 することを包含する、抗体、T細胞受容体、抗イディオタイプ のB−細胞又はT 細胞を誘発するための方法。 11.請求項9に記載の方法によって得られる抗体、T細胞受容体、B−細胞又 はT細胞。
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