JPH11514227A - シンナモイルCoAレダクターゼをコードするDNA配列及び植物のリグニン含有量の調節の分野におけるその応用 - Google Patents

シンナモイルCoAレダクターゼをコードするDNA配列及び植物のリグニン含有量の調節の分野におけるその応用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、コーディング領域としてウマゴヤシ属及び/又はトウモロコシの中でシンナモイルCoAレダクターゼ(CCR)をコードするmRNAをコードするヌクレオチド配列の全部又は一部、又は上述のmRNAとハイブリダイズすることのできるアンチセンスmRNAをコードし、前記配列と相補性をもつ配列の全部又は一部を含むあらゆるDNA配列に関する。本発明は同様に、植物内のリグニン生合成の調節方法を実施するための前記配列の利用にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 シンナモイルCoAレダクターゼをコードするDNA配列及び 植物のリグニン含有量の調節の分野におけるその応用 本発明は、植物内のリグニンの割合の調節方法の実施の枠内での、植物内のシ ンナモイルCoAレダクターゼ(CCR)をコードするDNA配列、又はこれら の配列のあらゆるフラグメント或いは又これらの配列から誘導されたあらゆる配 列又はその相補的配列の利用を目的とする。 リグニンは、植物の或る種の細胞の壁を不透過性にし補強する複合異種芳香族 重合体である。 リグニンは、パラクマリルアルコール、コニフエリルアルコール及びシナピル アルコールといったモノリグノールから派生する遊離ラジカルの重合によって形 成される(Higuchi,1985,Biosynthesis and degradation of wood components (T.Higuchi編),Academic Press,Orlands,FL,p141〜160)。 リグニンは、種によって及び同一植物内でも異なる組織によって、そのモノリ グノール相対含有量の大幅な変動を示す。 この変動は恐らくは、リグニンの単量体の生合成に必要な酵素の基質の異なる 活性及び特異性に起因するものであり、これによって制御される(ヒグチ、19 85年、前出)。 植物の構造及び発達におけるその役割を超えて、リグニンは、陸上バイオマス の主成分であり、経済的生態学的に大きな重要性をもっている(Brown,1985,J .Appl.Biochem.7,371〜387; Whetten and Sederoff,1991,Forest Ecology and Management,43,301〜316)。 バイオマスの開発利用という面では、まず第1に、リグニンが飼料植物の消化 率及び栄養効率の制限要因であるということを指摘しておくべきである。実際、 反芻動物による飼料植物の消化率がこれらの植物のリグニン含有量に反比例し、 リグニンの性質もこの現象の決定要因である、ということが明確に実証されてい る(Buxtan and Roussel,1988,Crop.Sci.28,553〜558; Jung and Vogel,19 86,J.Anim,Sci.62,1703〜1712)。 リグニン含有量を減少させるのが有利である主要な飼料植物としては、ウマゴ ヤシ属、ウシノケグサ属、トウモロコシ、エンシレージで利用される飼料などが 挙げられる。 同様に、高いリグニン含有量が、一部、家畜の食糧向けのヒマワリの搾りカス の制限ある品質及び園芸の分野におけるいくつかの種子の発芽能力の低下の原因 となっているということにも留意されたい。 同様に、収穫後の植物器官の保存の際に発生する集中的な木質化が、アスパラ ガス、ヤマノイモ属、ニンジンなどといった生産物を急速に消費不適なものにす る、ということも強調しておきたい。 なお、製紙産業におけるパルプの生産の一環として毎年木質材料から5,00 0万トン以上のリグニンが抽出されているということも指摘しておきたい。セル ロースを得るのに必要なこの抽出作業は、エネルギー面で高くつき、第2に抽出 のために用いられかつ環境内に再び見い出される化学化合物を通して汚染力をも つものである(Dean and Eriksson,1992,Holzforschung,46,135〜147; Whet ten and Sederoff,1991,前出)。 (種によって乾燥物質の20〜30%を占める)リグニンの割合を数パーセン ト(2〜5%)低減することは、効率の増大、実質的節約(化学製品)を意味し 、環境の改善に寄与することになるだろう(汚染の減少)。木質物質の利用の規 模から考えると、これらの効果は、きわめて重要な反響をもたらすだろう。この 場合、関係する種としては、ポプラ、ユーカリ、Acacia mangium、モクマオウ属 そしてパルプの生産に利用される被子植物亜門及び裸子植物全体があると考えら れる。 考慮対象の2つの分野において、細胞壁を強化するリグニンが植物の組み立て られた形態の維持に重要な役割を果たすことから、植物(又は樹木)の剛性特性 及びその正常な構成を保つようにリグニンの割合の減少を加減する必要があるこ とは明白である。 同一の種について自然の中で遵守されているリグニン含有量における自然の変 動(差異は個体間で乾燥質量の6〜8%にまで至る可能性がある)は、上述の減 少を可能にしている。 リグニンの分解に対する耐性並びにその抽出の枠内で遭遇する問題点は、恐ら くは単量体間のエーテル及び炭素−炭素結合から成るこの重合体の複雑な構造、 並びに細胞壁の他の成分とリグニンの間に存在する多数の化学結合に起因するも のである(Sarkanen and Ludurig,1971,「Lignins: Occurrence,Formation,S tructure and Reactions」中(K.V.Sarkanen and C.H.Kudwig編)New York;Wile y Interscience,p1〜18)。 シンナモイル−CoAから出発して、植物内でのリグニンの生合成は、以下の 要領で行われる。 植物におけるリグニンの割合を低減させようとする遺伝子工学上のアプローチ は、上述のこれらのリグニンの生合成の連鎖の1つの酵素の合成を阻害すること で構成されることになるだろう。 このようなアプローチの一環として特に適切な技術は、これらの酵素をコード するmRNAとハイブリダイズしその結果少なくとも部分的にその対応するmR NAからのこれらの酵素の産生を妨げることのできるアンチセンスmRNAの利 用という技術である。 タバコにおけるCADをコードする遺伝子を用いて実現されるこのようなアン チセンス戦略は、植物内のCADをコードするmRNAに対しハイブリダイズす ることによってこれらの植物内のリグニンの産生を阻害することのできるアンチ センスmRNAの利用について記述する欧州特許出願第584117号の対象と なっている。 このように形質転換された植物のレベルでの結果は、CADの活性の減少を実 証しているが、逆説的にリグニン含有率は進展を示さない。補足的研究は、シン ナミルアルデヒドがリグニン重合体の中に直接取込まれることから、形質転換さ れた植物のリグニンが対照リグニンと異なっていることを示している。 本発明の目的の1つは、正に、植物内のリグニン含有量を植物内の正常な含有 量との関係におけるこれらの含有量の著しい減少の方向か又はこれらの含有量の 増大の方向において効果的に調節できるようにする方法を提供することにある。 本発明のもう1つの目的は、このような方法の利用のための手段、より具体的 には植物の形質転換のために利用可能な構築物を提供することにある。 本発明のもう1つの目的は、形質転換されない樹木の場合よりもそのリグニン 抽出が容易でかつ汚染度が低い、遺伝子的に形質転換された植物、特に形質転換 されない植物よりも消化率が優れている可能性のある飼料植物更にはパルプ生産 のために形質転換された植物又は樹木を提供することにある。 本発明のもう1つの目的は、形質転換されない植物に比べ環境の攻撃特に寄生 虫の攻撃に対し更に耐性をもつ形質転換された植物、又はサイズが(形質転換さ れていない植物よりも)大きいか又は小さい形質転換された植物を提供すること にある。 本発明の目的は、 − それ自体配列番号2で表わされるウマゴヤシ属のシンナモイルCoAレグタ クターゼ(CCR)をコードするmRNAをコードする配列番号1により表わさ れるヌクレオチド配列、 − それ自体配列番号4で表わされるトウモロコシのCCRをコードするmRN Aをコードする、配列番号3により表わされるヌクレオチド配列、 − それぞれ配列番号2で表わされるCCRのフラグメント又は配列番号3で表 わされるCCRのフラグメントをコードし、上述の2つのCCRのものと同等の 酵素活性を示す、配列番号1で表わされるヌクレオチド配列又は配列番号3で表 わされるヌクレオチド配列のフラグメント、 − それぞれ配列番号1及び配列番号3の配列によりコードされるmRNAとハ イブリダイズすることのできるアンチセンスmRNAをコードする、配列番号1 又は配列番号3によって表わされる配列との相補性をもつヌクレオチド配列、 − それぞれ配列番号2で表わされるCCRをそれ自体コードするmRNA又は 配列番号4で表わされるCCRをそれ自体コードするmRNAとハイブリダイズ することのできるアンチセンスmRNAをコードする、配列番号1又は配列番号 3により表わされる配列との相補性をもつヌクレオチド配列のフラグメント、 − それぞれ配列番号2又は4により表わされるCCRをそれ自体コードするm RNAについて、又は植物内で前記CCRのものと同等の酵素活性を呈するフラ グメント又は前記配列から誘導されたタンパク質をコードする、特に単数又は複 数のヌクレオチドの変異及び/又は付加、及び/又はサプレッション及び/又は 置換により配列番号1又は3で表わされる配列から誘導されたヌクレオチド配列 、 − 前記mRNAのうちの1つとハイブリダイズすることのできるアンチセンス mRNAをコードする、変異及び/又は付加及び/又はサプレッション及び/又 は置換により、上述の相補的ヌクレオチド配列又は上述のとおりのこの配列のフ ラグメントから誘導されたヌクレオチド配列、 の中から選ばれたヌクレオチド配列で構成されている単数又は複数のコーディン グ領域を含む組換えヌクレオチド配列の、植物内で産生されたリグニンの正常な 含有量との関係における産生されたリグニンの含有量の増加方向又は減少方向で 及び/又は形質転換されていない植物の中で産生されたリグニンとの関係におい てこのトランスジェニック植物により産生されるリグニンの組成を修正する方向 で、特に植物の中のリグニンの量の調節用の以下に記述する方法の1つを利用す ることによりリグニン生合成が内部で調節されているこのトランスジェニック植 物を獲得することを目的とした植物細胞の形質転換のための利用にある。 以上及び以下で用いる「誘導されたヌクレオチド配列」というのは、それを誘 導した配列のものと相同なヌクレオチドを約50%以上(好ましくは70%以上 )有するあらゆる配列のことである。 以上及び以下で用いる「誘導されたタンパク質」というのは、それを誘導した タンパク質のものと相同なアミノ酸を約50%以上(好ましくは70%以上)有 する全てのタンパク質のことである。 本発明は、特に、コーディング領域として − それ自体配列番号2で表わされるCCRをコードするmRNAをコードする 、配列番号1で表わされるヌクレオチド配列、又は − 上述のCCRのものと同等の酵素活性を示す、配列番号2により表わされる CCRのフラグメントをコードする、上述のヌクレオチド配列のフラグメント、 又は、 − それ自体配列番号2で表わされるCCRをコードするmRNA、又は植物内 で前記CCRのものと同等の酵素活性を呈しこの配列から誘導されたタンパク質 をコードする、特に単数又は複数のヌクレオチドの変異及び/又は付加及び/又 はサプレッション及び/又は置換により上述の配列番号1で表わされる配列又は この配列の上述のとおりのフラグメントから誘導されたあらゆるヌクレオチド配 列、 を含むことを特徴とする全てのDNA配列を目的としている。 本発明は、より具体的に言うと、コーディング領域として、 − それ自体配列番号4で表わされるCCRをコードするmRNAをコードする 、配列番号3で表わされるヌクレオチド配列、又は − 上述のCCRのものと同等の酵素活性を示す、配列番号4により表わされる CCRのフラグメントをコードする、上述のヌクレオチド配列のフラグメント、 又は、 − それ自体配列番号4で表わされるCCRをコードするmRNA、又は植物内 で前記CCRのものと同等の酵素活性を呈しこの配列から誘導されたタンパク質 をコードする、特に単数又は複数のヌクレオチドの変異及び/又は付加及び/又 はサプレッション及び/又は置換により上述の配列番号3で表わされる配列又は この配列の上述のとおりのフラグメントから誘導されたあらゆるヌクレオチド配 列、 を含むことを特徴とする全てのDNA配列を目的とする。 植物内に存在するCCR、より具体的には配列番号2及び4により表わされる CCRのものと同等の酵素活性を有するタンパク質というのは、Eur.J.Bioche m.(1981),119; 115〜127 の中で発表されたLuderitz及びGrisebach の方法に 従って測定されるようなCCR活性を有するあらゆるタンパク質のことである。 一例を挙げると、この方法は、366nmでのシンナモイルCoAの消滅を追跡 することにより、タンパク質(CCR又は誘導体)の還元活性を分光測光するこ とによって実施される。反応は、2〜10分間30℃で推移する。反応媒質の組 成は以下の通りである:リン酸緩衝液100mM、pH6.25、0.1mMのNAD PH、70μM のFeruloyl CoA、5〜100μl の酵素抽出物、合計体積5 00μl 中。 本発明は同様に、コーディング領域として、 − それ自体配列番号2で表わされるCCRをコードするmRNA、すなわち配 列番号1で表わされる配列によりコードされたか又は上述のとおりのこの配列か ら誘導された配列によってコードされたmRNAとハイブリダイズすることので きるアンチセンスmRNAをコードする、配列番号1で表わされるものとの相補 性をもつヌクレオチド配列、又は − それ自体上述の通りの配列番号2で表わされるCCRをコードするmRNA とハイブリダイズすることのできるCCRをコードするmRNAとハイブリダイ ズできるアンチセンスmRNAをコードする、上述の相補的配列のフラグメント 、又は − 上述のmRNAとハイブリダイズできるアンチセンスmRNAをコードする 、特に単数又は複数のヌクレオチドの変異及び/又は付加及び/又はサプレッシ ョン及び/又は置換によって上述の相補的配列又は上述の通りのこの相補的配列 のフラグメントから誘導されたあらゆるヌクレオチド配列 を含むことを特徴とするあらゆるDNA配列をも目的としている。 本発明は、より具体的には、コーディング配列として、 − それ自体配列番号4で表わされるCCRをコードするmRNA、すなわち配 列番号3で表わされる配列によりコードされたか又は上述のとおりのこの配列か ら誘導された配列によってコードされたmRNAとハイブリダイズすることので きるアンチセンスmRNAをコードする、配列番号3で表わされるものとの相補 性をもつヌクレオチド配列、又は − それ自体上述の通りの配列番号4で表わされるCCRをコードするmRNA とハイブリダイズすることのできるCCRをコードするmRNAとハイブリダイ ズできるアンチセンスmRNAをコードする、上述の相補的配列のフラグメント 、又は − 上述のmRNAとハイブリダイズできるアンチセンスmRNAをコードする 、特に単数又は複数のヌクレオチドの変異及び/又は付加及び/又はサプレッシ ョン及び/又は置換によって上述の相補的配列又は上述の通りのこの相補的配列 のフラグメントから誘導されたあらゆるヌクレオチド配列 を含むことを特徴とするあらゆるDNA配列を目的とする。 当然のことながら、上述の配列番号1及び3で表わされる配列、誘導された配 列及びそのフラグメントは、5′→3′の方向で表わされるものとして考慮され なくてはならない。 このようにして上述のような5′→3′の方向において相補的な配列の最初の ヌクレオチドは、CCR(又はCCRのフラグメント又は誘導されたタンパク質 )をコードする5′→3′の方向での配列の最後のヌクレオチドの相補物であり 、この相補的配列の第2のヌクレオチドは、CCRをコードする配列の最後か ら2番目のヌクレオチドの相補物であり、この要領でCCRをコードする配列の 最初のヌクレオチドの相補物である前記相補的配列の最後のヌクレオチドまで続 く。 上述の相補的配列によりコードされるmRNAは、5′→3′の方向でこのm RNAが表わされている場合、この第1のヌクレオチドがCCRをコードする配 列の最後のヌクレオチドに対応し、したがってこれによってコードされるmRN Aの最後のヌクレオチドとハイブリダイズし、一方その最後のヌクレオチドはC CRをコードする配列の最初のヌクレオチドに対応し、したがってこれによりコ ードされるmRNAの最初のヌクレオチドとハイブリダイズするようなものであ る。 このようにして、以上及び以下で用いるアンチセンスmRNAというのは、上 述の相補的配列によってコードされCCR(又はCCR又は誘導されたタンパク 質のフラグメント)によりコードされたmRNAが表わされる方向とは逆方向( 3′→5′)で表わされる全てのmRNAのことであり、ここでこの前者のmR NAはなおもセンスmRNA(5′→3′)と呼ばれる。 したがって、アンチセンスRNAという語は、メッセンジャーRNAの塩基配 列の相補的RNA配列に対して用いられ、ここで相補的という語は、アンチセン ス配列(3′→5′の方向に読まれたもの)の各々の塩基(又は大部分の塩基) がメッセンジャーRNA(5′→3′)の方向で読まれた配列)の対応する塩基 (GとC、AとU)と対合する能力をもつという意味で理解されなくてはならな い。 本発明の枠内では、アンチセンスRNAの戦略は、植物のリグニンの割合の調 整という目的に特に適した分子アプローチである。アンチセンスRNAは、非コ ーディングDNA鎖(ナンセンス鎖)の転写によって生成されるRNAである。 このアンチセンス戦略は、欧州特許第240208号に更に具体的に記述され ている。 アンチセンス戦略に従ったタンパク質、ここではCCRの合成の阻害は、タン パク質の産生を妨げる2つの相補的RNA(センス及びアンチセンス)の間の 2本鎖の形成の結果である、と思われる。しかしそのメカニズムは今だに明白で ない。RNA−RNA複合体は、その後の転写、又は成熟、輸送又は翻訳と干渉 するか又はmRNAの分解を導く可能性がある。 これらの効果の組合せも同様に可能である。 本発明は同様に、本発明に従ったDNA配列によりコードされるあらゆるmR NA、より具体的には、 − それ自体配列番号2で表わされるウマゴヤシ属に存在するCCR、又は上述 の通りのこのCCRのフラグメント又は誘導タンパク質をコードすることのでき る、配列番号1で表わされるDNA配列によりコードされるか又は上述の通りの フラグメント又は誘導配列によりコードされるmRNA、 − それ自体配列番号4で表わされるようなトウモロコシに存在するCCR、又 は上述の通りのこのCCRのフラグメント又は誘導タンパク質をコードすること のできる、配列番号3で表わされるDNA配列によりコードされるか又は上述の フラグメント又は誘導配列によりコードされるmRNA、 にも関する。 本発明は同様に、本発明に従った上述のmRNAを構成するヌクレオチドの全 て又はその一部のみの相補的ヌクレオチドを含むこと、及びこのmRNAとハイ ブリダイズ(又は対合)できることを特徴とする、前述の通りのあらゆるアンチ センスmRNAをも目的とする。 このため、本発明は、より具体的には、本発明の上述のDNA配列の相補的配 列の1領域のものと相同な50塩基の領域を少なくとも含む、本発明に従ったD NA配列によりコードされたアンチセンスmRNAを目的とする。 本発明に従ったアンチセンスRNAをコードするDNA配列についてはサイズ の上限はない。これらは、細胞内で通常産生されるメッセンジャーのものと同じ 位長くてもよく、更には、CCRのmRNAをコードするゲノムDNA配列と同 じ位長くてもよい。 有利にも、本発明に従ったアンチセンスRNAをコードするこのようなDNA 配列は、約100〜約1,000個の塩基対を含んでいる。 本発明は、より具体的に言うと、上述のような単数又は複数のアンチセンス mRNA又はこのアンチセンスmRNAのフラグメントを含むあらゆるアンチセ ンス配列、又はリボザイムの単数又は複数の触媒ドメインに対応する単数又は複 数の配列をも目的とする。 このため、本発明は、上述の本発明のmRNAの1つ(標的RNAと呼ばれる )の中に含まれたGUXモチーフ(XはC、U又はAを表わす)を縁どる配列の 相補的な約8個の塩基の腕により両側がフランキングされたリボザイムの触媒ド メインを含む、上述の通りのあらゆるアンチセンス配列を目的とする(Haseloff J.,及びGerlack W.L.,1988,Nature 334; 585〜591)。 本発明は同様に、本発明の単数又は複数のアンチセンスmRNA又はアンチセ ンスmRNAのフラグメント(単数)(有利には上述の通りの約8個の塩基のフ ラグメント)に結びつけられたリボザイムの少なくとも1つの触媒ドメインを含 む上述のようなアンチセンス配列をコードすることのできるあらゆるDNA配列 にも関する。 本発明はより具体的には、次のものを目的とする: − 配列番号1により表わされるものと相補性をもつヌクレオチド配列によりコ ードされ、配列番号1で表わされるDNA配列によりコードされるmRNAとハ イブリダイズすることのできるあらゆるアンチセンスmRNA; − 配列番号3により表わされるものと相補性をもつヌクレオチド配列によりコ ードされ、配列番号3で表わされるDNA配列によりコードされるmRNAとハ イブリダイズすることのできるあらゆるアンチセンスmRNA。 本発明は同様に、植物内でCCRのものと同等の酵素活性を示す本発明のDN A配列によりコードされる組換えポリペプチド、より具体的には配列番号1及び 3で表わされる配列又は本発明に従ってこれらの配列から誘導された配列によっ てコードされる組換えCCRにも関する。 本発明は、より具体的には、特に以下で記述するようなベクターを用いて、本 発明に従ったDNA配列を含む以下に定義するような組換えヌクレオチド配列を 、そのゲノムの中に安定した形で組込むことによって、植物細胞の形質転換によ って得られるような組換えポリペプチド、特に組換えCCRを目的とする。 「組換えポリペプチド」という表現は、後にmRNAに転換される(イントロ ンのサプレッションによる)RNAを得ることになる対応する遺伝子のDNAの 転写段階を介して遺伝子工学により産生され得るポリペプチド鎖を有するあらゆ る分子を意味し、ここでこのmRNAはその後タンパク質の形でリボソームによ り翻訳され、これら全てのプロセスは宿主細胞の内部の適切な調節要素の制御下 で実施される。したがって、用いられる「組換えポリペプチド」という表現は、 前記ポリペプチドがグリコシル基といったその他の基を含む可能性を排除するも のではない。 当然のことながら「組換え」という語は、ポリペプチドが遺伝子工学によって 産生されたことを表わす。というのも、このポリペプチドは、適切な宿主細胞を 形質転換するために利用される発現ベクターの中に予め導入された対応するヌク レオチド配列の、この細胞宿主内での発現の結果として得られるからである。た だし、この「組換え」という語は、ポリペプチドが異なるプロセス、例えばタン パク質合成のために利用される既知の方法に従った従来の化学的合成によって、 又はよりサイズの大きい分子のタンパク質分解分割により産生される可能性を排 除するものではない。 本発明はより具体的には、ウマゴヤシ属又はトウモロコシから抽出及び精製に よって実質的に純粋な形で得られるような、ウマゴヤシ属の細胞内に存在し配列 番号2により表わされるCCR又はトウモロコシの細胞内に存在し配列番号4に より表わされるCCR、又は特に単数又は複数のアミノ酸の付加及び/又はサプ レッション及び/又は置換によりこれらの配列から誘導されたあらゆるタンパク 質、又は、前述のCCRのものと同等の酵素活性を有する可能性のある、前記C CRに由来するあらゆるフラグメント又はその誘導配列、にも関する。 本発明は同様に、上述の配列番号2又は4で表わされるCCR又はこれらの配 列のあらゆる誘導配列及びフラグメントをコードするヌクレオチド配列において 、上述のCCR又は誘導配列又はそのフラグメントをコードする可能性がありな がら、それぞれ配列番号1又は配列番号3で表わされる配列の全て又は一部分又 は遺伝子コードの縮重によりこれらの配列から誘導されたあらゆる配列に対応す ることを特徴とするヌクレオチド配列をも目的としている。 本発明は同様に、植物内のCCRの全部又は一部をコードすることができる、 本発明に従ったmRNAと上述の通りのアンチセンスmRNAの間で形成される 複合体をも目的としている。 本発明は、より具体的には、配列番号1の配列によりコードされるmRNAと 配列番号1の配列の相補的配列によりコードされたアンチセンスmRNAとの間 で形成された複合体並びに、配列番号3の配列によりコードされたmRNAと配 列番号3の配列の相補的配列によってコードされるアンチセンスmRNAとの間 で形成された複合体を目的とする。 本発明は、より具体的には、上述の細胞の中から選ばれ、非相同配列の中に挿 入される本発明のDNA配列を少なくとも1つ含むことを特徴とする、あらゆる 組換えヌクレオチド配列(又は組換えDNA)を目的とする。 本発明は、より具体的には、コーディング領域として、配列番号1又は3で表 わされるヌクレオチド配列又は、上述のようなあらゆるフラグメント又はこれら の配列から誘導されたヌクレオチド配列を含み、かかるヌクレオチド配列又はフ ラグメントが非相同配列中に挿入され、配列番号2又は4でそれぞれ表わされる CCR、又はこれらのCCRのフラグメント、又は上述のようなこれらの配列の 誘導タンパク質をコードすることができる、上述の通りのあらゆる組換えヌクレ オチド配列に関する。 本発明は、更に具体的には、コーディング領域として、配列番号1又は3で表 わされるものと相補的なヌクレオチド配列又は上述のようなあらゆるフラグメン ト又はこの相補的配列から誘導されたあらゆるヌクレオチド配列を含み、前記相 補的配列又は前記フラグメントは非相同性配列の中に挿入され、しかも植物内の CCRをコードするmRNAの全部又は一部と、より具体的には配列番号2又は 4で表わされるCCRをコードするmRNAの全部又は一部とハイブリダイズす る能力をもつアンチセンスmRNAをコードすることができる、あらゆる組換え ヌクレオチド配列にも関する。 本発明に従った組換えDNAは、更に、CCRをコードするヌクレオチド配列 又は本発明に従ったアンチセンスmRNAをコードするその相補的配列の発現を 調節するために必要な要素、特にこれらの配列の転写のプロモーター及びターミ ネーターを含むことを特徴とする。 本発明に従った組換えDNA構築物の中で利用できるさまざまなプロモーター として、以下のものを挙げることができる: − 植物内でCCRの発現を制御する内因性プロモーター、特に配列番号6で表 わされるユーカリ内でCCRをコードする配列番号5で表わされるDNA配列の 上流にあるプロモーター、又は − 強い発現をもつ構成型のプロモーター。例:35SCAMV(Benfey et al, (1990),EMBO J.,9(6),1677〜1864 に記述されている)、EF1α(Curie et al,(1991),Nucl,Acids Res.,19,1305〜1310により記述されたタンパク質 合成における伸長因子の遺伝子のプロモーター)、 − 個々の組織内で特別に発現する特異的プロモーター。例:CADプロモータ ー(Feuill et C(1993)トゥールーズ第3大学論文により記述されたもの)、特 定の脈管組織内で発現されるGRP1−8プロモーター(Keller and Baumgarth er(1991),Plant Cell,3,1051〜1061 により記述されたもの)。 本発明は同様に、コーディング領域として、植物内でのリグニンの生合成段階 に関与しておりCCR以外の酵素についてそれ自体コードするmRNAの全部又 は一部、特にシンナミルアルコールデヒドロゲナーゼ(CAD)をコードするm RNAをコードする少なくとも1つのヌクレオチド配列を含むか、又は同じくコ ーディング領域として、上述のmRNA特にCADをコードするmRNAとハイ ブリダイズすることのできるmRNAの全部又は一部をコードする少なくとも1 つのヌクレオチド配列を含む、上述の通りのあらゆる組換えヌクレオチド配列に 関する。 本発明の上述の組換えヌクレオチド配列は、有利には、植物内のリグニンの生 合成に必要な酵素をコードするDNA配列が中に挿入されるベクターから得られ る。 上述のベクターは、そこに挿入されている前記DNA配列を回収するべく適切 な制限酵素を用いて消化される。 これらのDNA配列は、その後本発明に従った組換えDNAの中で、発現の適 切なプロモーターの下流かつ発現の適切なターミネーターの上流に挿入され る。 本発明は、より具体的には、上述のベクターの消化、本発明のDNA配列の回 収及びその配列の発現のプロモーター及びターミネーターを含む異種DNA配列 の中での5′→3′方向での配列の挿入によって得られるような、配列番号1で 表わされる配列又は配列番号3で表わされる配列を含む組換えDNAを目的とす る。 本発明は同様に、より具体的には、上述のベクターの消化、本発明のDNA配 列の回収及び相補的配列の発現のプロモーター及びターミネーターを含む異種D NA配列の中での逆方向つまり3′→5′の方向でのこの配列の挿入によって得 られるような、配列番号1で表わされる配列又は配列番号3で表わされる配列の 相補的配列を含む組換えDNAを目的とする。 このような構築物の中で利用可能なターミネーターの一例としては、Agrobact erium tumefaciens のシンターゼノパリンの遺伝子の3′末端を挙げることがで きる。 このようにして、一般に、CCR(又はCCRのフラグメント又は誘導タンパ ク質)及び/又はリグニンの生合成に必要なその他の酵素をコードするDNA配 列を含む、本発明に従ったヌクレオチド配列は、上述のベクターからの前記DN A配列の回収、及び異種配列内のこの配列の挿入によって得られ、一方本発明に 従ったアンチセンスmRNAをコードするDNA配列を含む組換えヌクレオチド 配列は、上述のDNA配列の回収及び前記異種配列内へのこの配列の逆方向での 挿入により得られる。 例として、上述の組換えDNAの構築のため、配列番号1又は3で表わされる 相補的DNA(cDNA)の全部又は一部、或いは又(上述のcDNA+場合に よってはイントロンに対応する)CCRに対応するゲノムクローンの全部又は一 部を利用することができる。このゲノムクローンは、それ自体Sam brook,Frits ch and Maniatis,Molecular Cloning Laboratory Manual,Cold Spring Harbou r Laboratory Press,1989により記述されている方法に従って得られるゲノムバ ンクをスクリーニングするためのプローブとしてcDNAを利用することによっ て得られる。 本発明は同様に、その複製にとっては必須ではないそのゲノムの1つの部位の 中に組込まれた、本発明に従って上述のものの中から選ばれた組換えヌクレオチ ド配列を含むことを特徴とする、植物の形質転換のために利用可能なあらゆる組 換えベクターを目的とする。 植物の形質転換のために利用可能な上述の組換えベクターとしては、pBIN 19から誘導されたバイナリーベクターを挙げることができる(Bevan et al.,( 1984),Nucl Acids Res.,12(22),8711〜8721)。 本発明に従った組換えベクターの構築の例は、本発明についての以下の詳細な 説明の中で記述されている。 本発明は同様に、植物内の産生リグニンの正常な量との関係において産生リグ ニン量を減少させるか又は増加させることにより植物内のリグニンを生合成を調 節する方法であって、 − 配列番号1又は3で表わされるヌクレオチド配列又は配列番号2又は4で表 わされるCCRのものと同等の酵素活性を有する植物内のCCRのフラグメント をそれ自体コードするmRNAをコードする上述のヌクレオチド配列のフラグメ ント、又は上述のCCRのうちの少なくとも1つのものと同等の酵素活性を有す る誘導タンパク質をそれ自体コードするmRNAをコードする、特に単数又は複 数のヌクレオチドの変異及び/又は付加及び/又はサプレッション及び/又は置 換により上述のヌクレオチド配列から又は上述のフラグメントから誘導されたヌ クレオチド配列のフラグメント;又は − 上述のmRNAの1つとハイブリダイズすることのできるアンチセンスmR NAをコードする、mRNAをコードする配列番号1又は3で表わされるヌクレ オチド配列の全部又は一部又はこれらの配列のフラグメント又は上述の通りのこ れらの配列からの誘導配列の相補的ヌクレオチド配列 を含むベクターを用いて、これらの植物の細胞を形質転換する工程を包含し、こ の形質転換が特に上述のようなベクターを用いて行なわれる方法をも目的として いる。 本発明は、より具体的には、植物内での生合成により産生されるリグニンの量 を減少させる方法であって、 − 配列番号2又は4で表わされるCCRをコードするmRNAの全部又は一部 とハイブリダイズすることのできるアンチセンスmRNA、又は上述のようなこ れらの配列から誘導されたタンパク質をコードする、上述のような本発明に従っ た少なくとも1つのDNA配列、 − 及び場合によっては、植物内のリグニンの生合成段階に関与しているCCR 以外の酵素をコードするmRNA、特にCADをコードするmRNAとハイブリ ダイズする能力をもつアンチセンスmRNAをコードする少なくとも1つのDN A配列、を中に取り込むことによってこれらの植物のゲノムを形質転換すること によって行なわれる方法であって、かかる形質転換が、 − CCR又は上述のような誘導タンパク質をコードするmRNAとハイブリダ イズする能力をもつアンチセンスmRNAをコードするDNA配列を含み、場合 によっては上述のようなCCR以外の酵素をコードするmRNAとハイブリダイ ズする能力をもつアンチセンスmRNAをコードする単数又は複数のDNA配列 を含む、上述の通りの組換えベクターを用いて、 − 又は、そのうちの少なくとも1つがCCR又は上述のような誘導タンパク質 をコードするmRNAとハイブリダイズする能力をもつアンチセンスmRNAを コードするDNA配列を含有し、一方単数又は複数のその他の組換えベクターが 上述のようなCCR以外の酵素をコードするmRNAに対してハイブリダイズす る能力をもつアンチセンスmRNAをコードするDNA配列を含有するような、 複数の組換えベクターを用いて行なわれる方法をも目的としている。 植物内での生合成により産生されるリグニン量のもう1つの減少方法は、 − 配列番号1又は3で表わされる本発明に従った少なくとも1つのDNA配列 又は上述の通りのフラグメント又はこの配列から誘導された配列、 − 及び場合によっては、植物内のリグニンの生合成段階に関与しているCCR 以外の酵素の全部又は一部をコードする少なくとも1つのDNA配列、特にCA Dの全部又は一部をコードするDNA配列、 を中に取り込むことによって、これらの植物のゲノムを形質転換することによっ て行なわれる方法であって、かかる形質転換が − 上述の本発明に従ったDNA配列又は上述の通りのフラグメント又はこの配 列から誘導された配列を含む、及び場合によっては上述のようなCCR以外の酵 素の全部又は一部をコードする単数又は複数のDNA配列を含む、上述の通りの 組換えベクターを用いるか − 又は、そのうちの少なくとも1つが上述の本発明に従ったDNA配列又は上 述の通りのフラグメント又はこの配列から誘導された配列を含み、一方その他の 単数又は複数の組換えベクターが上述のとおりのCCR以外の酵素の全部又は一 部をコードするDNA配列を含む、複数の組換えベクターを用いて、 行なわれる方法である。 この最後の方法は、コサプレッションメカニズムを利用している。コサプレッ ションは、内因性遺伝子のコピーがゲノム内に導入された時に観察された。コサ プレッションメカニズムは現在のところ未知であるものの、往々にして取上げら れる仮定の1つは、遺伝子の発現の負の調節が、トランス遺伝子の「不良」鎖の 読取りを通してトランス遺伝子から誘導されるわずかな割合のアンチセンスRN Aの産生から来るというものである(Griersun et al.,Trends Biotech.,9; 1 22〜123)。 本発明は同様に、植物内での生合成により産生されるリグニンの量の減少方法 において、本発明の単数又は複数のアンチセンスmRNA又はアンチセンスmR NAフラグメントに結びつけられたリボザイムの単数又は複数の触媒ドメインを 含むアンチセンス配列をコードする本発明に従った上述の通りのDNA配列を中 に取り込むことによってこれらの植物のゲノムを形質転換することにより実施さ れる方法であって、ここでこの形式転換が、上述のDNA配列をそれ自体含む本 発明に従った組換えヌクレオチド配列を含む組換えベクターを用いて実施される 方法をも目的としている。 上述の方法が、(アンチセンスmRNAをコードするDNA配列の挿入レベル 、ゲノム内に組込まれたこのDNA配列のコピーの数などに応じて)CCR活性 の異なるレベルの減少ひいてはリグニン含有量を示す形質転換された植物に到達 することを可能にするものであるということを指摘しておかなくてはならない。 したがって、形質転換体の選択により、植物の通常の発達と適合性のあるリグ ニン含有量の制御された調整が可能となる。 一般的に、1つの植物のリグニンの正常な平均含有量が乾燥物質重量で約15 %〜約35%の間で変動すると考えると、上述の方法の1つの実施の結果として のリグニン含有量の減少は、有利には、このようにして形質転換された植物が約 10%〜約30%更には約12%〜約32%の間で変動するリグニン平均含有量 を呈するようなものである。 一例としては、植物のリグニン含有量は、Albert et Boudet(1979),Physiol ,Veg.,17(1),67〜74 の中で詳述され、その主要な段階として植物材料のリグ ニンを含有するベンゼンアルコール粉末を得た後、リグニンを臭化アセチルで可 溶化し紫外線中のその吸収に応じて秤量するということが含まれるような、John son et al.,(1961),T.A.P.P.I,44,793〜798の方法の1変法に従って測定で きる。 本発明は、更に具体的に言うと、植物内のリグニン含有量の上述の減少方法の 、これらの植物内のリグニンの正常な含有量との関係において減少されたリグニ ン含有量を呈し、しかもこのようにしてその消化率が形質転換を受けていないこ れらの同じ植物との関係において改善されているような遺伝子的に形質転換され た飼料植物の獲得への利用を目的としている。 本発明の枠内で形質転換され得る主要な飼料植物としては、ウマゴヤシ属、ウ シノケグサ属、エンシレージ(サイロ)向けトウモロコシなどを挙げることがで きる。 本発明は同様に、植物内のリグニン含有量の上述の減少方法の、これらの植物 内のリグニンの正常な含有量との関係において減少したリグニン含有量を示す遺 伝的に形質転換された植物、より具体的には樹木の獲得に対する利用にも関する ものであり、ここでこれらの植物又は樹木はパルプの生産の枠内で利用するのが 特に有利である。 CCRの遺伝子の発現の上述の負の調節の方法の第3の可能性のある利用分野 は、形質転換された植物の成長の刺激に関するものである。さまざまな論証の中 で、早尚で急速な木質化が細胞成長ひいては植物の成長にとってブレーキとなる 、ということが強調されている(Sauter and Kende,1992,Plant and Cell Physiology,33(8); 1089)。このようにして上述の方法の使用は、低い木質化 をもつこのような形質転換された植物に対しより優れた成長ひいてはより優れた 収量を可能にすることができる。 本発明は同様に、植物の中の生合成により生成されたリグニンの量の増加方法 において、 − 配列番号1又は3で表わされる本発明に従った少なくとも1つのDNA配列 又は上述の通りのフラグメント又はこの配列から誘導された配列、 − 及び場合によっては、植物内のリグニンの生合成段階に関与しているCCR 以外の酵素の全部又は一部をコードする少なくとも1つのDNA配列、特にCA Dの全部又は一部をコードするDNAの配列、 を中に取り込むことによってこれらの植物のゲノムを形質転換することによって 行なわれる方法であって、かかる形質転換が − 上述の本発明に従ったDNA配列又は上述の通りのフラグメント又はこの配 列から誘導された配列を含む、及び場合によっては上述のようなCCR以外の酵 素の全部又は一部をコードする単数又は複数のDNA配列を含む、上述の通りの 組換えベクターを用いるか − 又は、そのうちの少なくとも1つが、上述の本発明に従ったDNA配列又は 上述の通りのフラグメント又はこの配列から誘導された配列を含み、一方その他 の単数又は複数の組換えベクターが上述のとおりのCCR以外の酵素の全部又は 一部をコードするDNA配列を含む、複数の組換えベクターを用いて、 行なわれる方法にも関する。 一般的に、同様に1つの植物のリグニンの正常な平均含有量が乾燥物質重量で 約15%〜約35%の間で変動すると考えると、上述の方法の1つの実施の結果 としてのリグニン含有量の増加は、有利には、このようにして形質転換された植 物が約20%〜約40%更には約18%〜約38%の間で変動するリグニン平均 含有量を呈するようなものである。 本発明は、更に具体的に言うと、植物内のリグニン含有量の上述の増加方法( CCRの遺伝子の過剰発現方法とも呼ばれる)の、これらの植物内のリグニンの 正常な含有量との関係において増加されたリグニン含有量を呈し、しかもこの ようにして環境の攻撃、特に寄生虫攻撃に対するその耐性が、形質転換を受けて いないこれらの同じ植物との関係において改善されているような遺伝的に形質転 換された植物の獲得に対する利用を目的としている。この最後のケースにおいて 、上述のベクター内でCCR遺伝子又は誘導配列と関連して、表面組織内で及び /又は傷に応答して特に発現された特異的プロモーターを利用することが特に有 利である。 なお、本発明は同様に、CCRの遺伝子の上述の過剰発現方法の、特に寸法が 縮小された植物を得ることが望まれる園芸又は樹木栽培といったいくつかの分野 における、このようにして遺伝的に形質転換された植物の成長の改良に対する利 用にも関する。 最後に、リグニンのベンゼン環は、セルロースのグルコース残基の脂肪族鎖に 比べ更に大きい固有エネルギーを有する。このようにして、本発明の上述の方法 に従って燃料として利用される植物におけるリグニンの割合の増加は、このよう にして形質転換されたこれらの可燃性植物のエネルギーポテンシャルを改善する ことを可能にする。 CCRの負の調節又は過剰発現という2つのケースにおいて、この活性の変調 が、形質転換された植物のリグニン含有量に影響を及ぼすということは、いかに も考えられることである。実際、植物の中でその活性レベルが非常に低いCCR は、リグニン合成の調節酵素を構成すると思われる。 本発明の上述の方法の1つの実施のために利用される形質転換技術に関しては 、有利にも以下の技術を活用する: A) Bevan(1984),Nucleic Acid Research 12; 8711〜8721 により記述され たAgrobacterium tumefaciens のTiプラスミドを介した形質転換技術。この技 術は基本的に同時培養方法を用い、形質転換体を見つけることができるように選 択遺伝子との同時形質転換を介入させる。 これは、双子葉植物、例えばタバコ、ウマゴヤシ属、セイヨウアブラナに、特 に利用できる。 B) (Zumbrum et al.,1989,Technique 1,204〜216; Sarford et al.,1 911,Technique 3.3-16)により詳述されたbiolistique による遺伝子の直接 的トランスファー技術。 この技術には、形質転換すべき組織上に粒子銃を用いて推進される金又はタン グステンの微粒子に、本発明に従った組換えDNAを結びつけることが関与して いる。この技術は特にアグロバクテリウムに対する耐性をもつ種の形質転換に特 に利用される。 上述の2つのケースにおいて、本発明に従った組換えDNAの存在の確認は、 特に配列番号1又は3の配列に由来するオリゴヌクレオチドプライマー及びプロ ーブを用いて、遺伝子増幅(ポリメラーゼ連鎖反応)及びサザンハイブリダイゼ ーション実験により実施されることになる。 本発明は同様に、特に上述の技術により、本発明に従ったベクターにより形質 転換され、そのゲノムの中に安定した形で組込まれた本発明に従ったDNA配列 を含む植物の細胞にも関する。 本発明は同様に、上述の形質転換された細胞の培養により得られるような形質 転換された植物にも関する。 したがって、形質転換された植物は次に、インビトロ又はインナチュラ(in na tura)で有性生殖によるか又は無性生殖により繁殖され得る。 本発明は同様に、上述の組換えベクターを用いて本発明に従ってDNA配列を そのゲノム内に取込むことによって形質転換された植物のフラグメント、特に果 実、粒子、花粉をも目的としている。 本発明は同様に、本発明の組換えポリペプチドに対して誘導された抗体、より 具体的には、上述の組換えCCRに対して導かれた抗体にも関する。 このような抗体は、これらのポリペプチドでの動物の免疫化とそれに続く形成 された抗体の回収によって得ることができる。 当然のことながら、この産生はポリクローナル抗体に限られるものではない。 これは又、一方では本発明の精製されたポリペプチドの1つに対して免疫化さ れた特にマウス又はラットといった動物の脾細胞、そして他方では適切な骨髄腫 細胞から従来の方法によって形成され得、又動物の免疫化のために最初に使用さ れる上述のポリペプチドを認識するモノクローナル抗体を産生するその能力に よって選択され得るあらゆるハイブリドーマによって産生されたあらゆるモノク ローナル抗体に適用される。 本発明は同様に、本発明の組換えポリペプチドに対して導かれた上述の抗体の 、植物内で採取された標本からのこれらの植物内のCCRの検出又は秤量方法の 実施のための利用をもその目的としている。 本発明のヌクレオチド配列及びその上述の利用からは、それぞれ配列番号6で 表わされるユーカリのCCRをコードする配列番号5、7、9及び11で表わさ れるヌクレオチド配列、配列番号8で表わされるポプラのCCR、配列番号10 で表わされるウシノケグサのCCR、及び配列番号12で表わされるタバコのC CR並びに上述のユーカリのCCRから誘導された配列番号14で表わされるタ ンパク質をコードする配列番号13で表わされる配列が除外されるということを 明記しておかなくてはならない。 同様にして、本発明のヌクレオチド配列及びその上述の利用から除外されるの は、配列番号5、7、9、11及び13のヌクレオチド配列の相補的配列並びに 、配列番号1及び配列番号3で表わされるヌクレオチド配列又はそれらの相補的 配列からの上述のような誘導されたフラグメント及び配列と同一であるかぎりに おいて上述のヌクレオチド配列又はその相補的配列から誘導されたフラグメント 又は配列である。 同様に以下のものは、本発明の枠から除外される。 − 配列番号5、7、9、11及び13で表わされたDNA配列によってコード されるか又は、上述のような配列1及び3で表わされた誘導フラグメント及び配 列と同一であるかぎりにおいて前記DNA配列から誘導されたフラグメント又は 配列によってコードされるmRNA、 − 上述のmRNAの相補的ヌクレオチドで構成されるアンチセンスmRNA、 − 配列番号6、8、10、12及び14で表わされるポリペプチド、並びに上 述のような配列番号2及び4で表わされるポリペプチド配列から誘導されたフラ グメント及び配列と同一であるかぎりにおいて、上述のポリペプチドから誘導さ れたあらゆるフラグメント又は配列。 本発明は、ユーカリ内での精製された形でのCCR及びユーカリ、ウマゴヤシ 属及びトウモロコシのCCRをコードするcDNAの獲得についての以下の記述 の中で更に詳しく説明される: A) 精製されたユーカリのCCR及びユーカリのCCRをコードするcDN Aの獲得 I.ユーカリのCCRの精製 CCRは、きわめて制限された数の研究の対象にしかなっていない。これに関 するいくつかの刊行物としては、以下のものを挙げることができる: Wengenmayer H.,Ebel J.,Grisebach H.,1976 - Enzymatic synthesis of l ignin precursors,purification and properties of a cinnamoyl CoA: NaDPH reductase from cell suspension cultures from soybean(Glycine max),Eur. J,Biochem.,65; 529〜536 。 Luderitz T.,Grisebach H.,1981 - Enzymatic synthesis of lignin precur sors,comparison of cinnamoyl: CoA reductase and cinnamyl alcohol dehydr ogenase: NADP dehydrogenase from spruce(Picea abies L.)and soybean(Gly cine max L.),Eur.J.Biochem.,119; 115〜127。 Sarni F.,Grand C.,Boudet A.M.,1984 - Purification and properties of cinnamoyl: CoA reductase and cinnamyl alcohol dehydrogenase from poplar stems(Populus x euramericana).Eur.J.Biochem.,139; 259〜265 。 以下に記述する研究作業は、ユーカリのCCRの独創的で単純かつ迅速な精製 プロトコルを定義づけするのに貢献した。このプロトコルは同様に、以前に文献 中に記述されているものよりもさらに効果的なものである。実際、これにより初 めて、内部ペプチド配列を得、対応するcDNAのクローニングを最後まで導く のに充分な量の、均一になるまで精製された酵素を獲得することが可能となった 。 CCRの精製工程は全て4℃で実施された。 1.ユーカリ木部の粗抽出物の取得 植物材料は、材齢5年のEucalyptus gunnii の枝の木部が富化された組織分画 の「削り取り」によって得た。 予め液体窒素中で凍結させた木部300gを、コーヒーミルを用いて粉末にし た。このようにして得られた粉砕物を1リットルの抽出緩衝液(100mMのトリ ス−HCl pH7.6 2% PEG6,000、5mMのDTT、2%のPVP P)の中でホモジナイズし、2倍厚のMiracloth 上でろ過し、硫酸アンモニウム 内で30%飽和させた。15,000×gで30分の遠心分離の後、得られた沈 澱を60mlの緩衝液I[20mMのトリス−HCl pH7.5、5mMのDTT(ジ チオトレイトール)5%のエチレングリコール]の中で再度懸濁状態に置いた。 このようにして得られた抽出物を、10,000×gで15分の遠心分離により 「清澄化し」次に緩衝液1中で平衡化されたSephadexG25を通過させて脱塩し た。 2.Red Sepharose 上でのアフィニティークロマトグラフィー 粗抽出物を、緩衝液1中で平衡化されたアフィニティーカラム「Red Sepharos e 」(1.5×19cm、Pharmacia)上で沈積させた。50mlの緩衝液Iによりカ ラムを最初に洗浄した後、5mMのDTT、5%のエチレングリコールを含む20 mMから1.5M のトリス−HCl pH7.5のトリス線形勾配により、タンパク 質を溶離させた。勾配の合計体積は200mlで流量は36ml/時であり、CCR 活性を示す画分をあわせ、緩衝液1中で平衡化されたSephadexG25カラムを通 過させて脱塩した。 3.Mono Q上での陰イオン交換クロマトグラフィー このようにしてあわせた脱塩した画分を陰イオン交換カラムMonoQ(HR5/ 5、Pharmacia)でクロマトグラフィーに付した。タンパク質の溶離は5%のエチ レングリコール及び5mMのDTTを含むトリス−HCl、pH7.5で20から3 00mMの線形勾配を適用することによって行なった。勾配の合計体積は50mlで あり、流量は1ml/分である。前段階と同様、活性CCR酵素を含有する画分を あわせて脱塩するが、この場合、SephadesG25カラムの平衡緩衝液は5mMのD TT(緩衝液2)を含むリン酸緩衝液20mM pH7.6であった。 4.「Mimetic Red 」上でのアフィニティークロマトグラフィー このようにして得られたCCR画分グループを、Mimetic Red 2A6×L(AC L,Cambridge)カラムに沈積させた。カラムは、8mMのNADを含む30mlの緩 衝液2で予め洗浄しておく。この洗浄は、前の工程でCCRと同時に精製さ れるリンゴ酸デヒドロゲナーゼといったような、補因子としてNADと特異的に 機能する酵素を除去することを目的とするものである。CCRの特異的溶離は、 緩衝液2中でNADP 0〜8mMの勾配(15ml)を適用することによって得ら れた。純粋で活性なCCRを含む画分は、安定剤(最終濃度5%でのエチレング リコール)を添加した後−80℃で保存した。 このようにして得られた精製済み酵素は、基質としてフェルロイルCoAを用 いてタンパク質1mgあたり451nkatの比活性を呈した。得られた収量(出発植 物材料300gについて純粋タンパク質36μg)は、インプランタ(植物内)で のCCRの割合を反映しておらず、実際、主に各々の精製段階で最大限の汚染物 質を除去しようとして非常に強いCCR活性を呈する画分のみが次に続く工程で 処理された。このプロトコルにより得られる精製係数は282である。 II.CCRの特徴づけ ユーカリCCRは、Superose 6(Pharmacia)での排除クロマトグラフィーによ る未変性酵素のサイズについて、及び変性電気泳動ゲル上の単量体サブユニット のサイズについて得られた一致する結果が証明するように、38kDの単量体であ った。MonoP(Pharmacia)でのクロマトグラフィーにより推定された等電点は、 7に近かった。 最適なpH及び緩衝液の研究から、当初記述された通りのCCR活性の測定(Lud eritz及びGriseback,1981)がユーカリのCCR活性の測定に完全に適合してい るということがわかった(リン酸緩衝液100mM、pH6.25)。 1次元電気泳動ゲル(SDS PAGE)で単一バンドの状態で存在するCC Rの純度は、2次元電気泳動及び銀染色の後に唯一の斑点(「スポット」)が得 られることによって確認された。 III.ユーカリのCCRをコードするcDNAの獲得 検出不可能な残留汚染という場合によって発生する問題から解放されるべく、 精製酵素を、半変性条件での前処理電気泳動に付し、ゲル内でインサイチュで消 化させた。この消化は、リジン残基の後でタンパク質を特異的に切断し比較的長 いペプチドを得ることを可能にするエンドリジンCを用いて行なった。消化の結 果得られるペプチドをHPLC上で逆相にて分離し、そのうちのいくつかをタン パク質マイクロシーケンサー(Applied Biosystems470)を用いて配列決定した 。これらの内部ペプチドの配列は、以下に示されている。 Eucalyptus gunnii の木部から抽出されたメッセンジャーからλファージZA PII(市販されているベクター、Strabagere)内で構築されたcDNAバンクの オリゴヌクレオチドを用いたスクリーニングにより、CCRをコードするcDN Aを得た。トランスフェラーゼ末端を用いてリン32で3′末端で標識された縮 重オリゴヌクレオチド基を用いて、600,000ファージをスクリーニングし た。スクリーニングのために利用されたオリゴヌクレオチドの配列は、上述の内 部ペプチド配列から決定された。これらのペプチドはエンドリジンCでの切断に より生成されたものであり、縮重度の比較的低いオリゴヌクレオチドの生成を可 能にするため第1の位置でリジンを再度付加した。実際、2つのコドンによって しかコードされ得ないこのアミノ酸は、コードの縮重度が最も低いアミノ酸の一 員であり、従って、ペプチド配列からのオリゴヌクレオチドの生成に完全に適し ている。 下線の付されたアミノ酸から誘導されるユーカリのcDNAバンクのスクリー ニングのために用いられるオリゴヌクレオチドの配列(I=イノシン)は、以下 の通りである。 スクリーニングのために利用されるハイブリダイゼーション条件は以下の通り である:プレハイブリダイゼーションを6〜7時間、5×SSPE、0.25% の脱脂粉乳、0.05%のSDS(硫酸ドデシルナトリウム)の中で42℃で行 なう。ハイブリダイゼーションは42℃で24時間、3′でddATP232Pで 標識された4つのオリゴヌクレオチドの存在下で、この同じ溶液中で実施する。 24時間のハイブリダイゼーションの終了時点で、2×SSC、0.1%SDS 内で15分間フィルタを3回洗浄し、次に−80℃で24時間オートラジオグラ フィーフィルムと接触させる。オリゴヌクレトチド基とハイブリダイズするファ ージを、補足的な2回のスクリーニング(「プラーク精製」)によって精製した 。ひとたび精製した時点で、6つの陽性クローンを、独立して取り上げた各々の オリゴヌクレオチドでテストした。1つのファージは4つのオリゴヌクレオチド と陽性反応を示し、これをメーカー(Stratagene)の指示に従って、組換えBlue scriptプラスミドを「切除する」ように処理した。このプラスミドの中に含まれ た(CCRをコードする)挿入物の制限地図は、図1に概略的に示されている。 IV.CCRのcDNAの特徴づけ及び同定 ヌクレオチド配列(配列番号5で表わされるもの)から推定されたアミノ酸配 列(配列番号6で表わされるもの)は、分子量が36.5kDで等電点が約5.8 である335個のアミノ酸から成るタンパク質をコードする。精製されたCCR から得られた全てのペプチド配列がcDNAのヌクレオチド配列から推定された ペプチド配列の中に再度見い出されるという点を強調することが重要である。 既存のクローンとの相同性の研究を、利用できる全てのタンパク質及び核酸バ ンク内のBLAST及びFASTAプログラムを用いて行なった。フェノール化 合物のもう1つの代謝レダクターゼ、ジヒドロフラボノールレダクターゼ(DF R)との著しい相同性が見い出された。CCRのcDNAから推定されたペプチ ド配列とバンク内に列挙されたさまざまなジヒドロフラボノールレダクターゼの 配列の間の同一性は約40%であり、類似性は20%近くであり、このことは、 同定されたクローンがDFRをコードするクローンと異なるものであることを確 認している。 V.E .Coli 内の活性組換えCCRの産生 CCRのcDNAの同定を更に掘り下げるため、E.Coli 内で組換えタンパク 質を産生させ、その酵素活性を研究した。このアプローチの実験上の詳細を以下 で記述する。 1.発現ベクターpT7−7へのcDNAの導入 T7ポリメラーゼのプロモーターの制御下で発現ベクターpT7−7(市販の もの)内でcDNAをクローニングするために、本発明者らはcDNAのATG にNdel部位を導入しなければならなかった。これは、cDNAの3′末端の 下流でBluescript上にある市販のプライマーT7と突然変異を受けたオリゴヌク レオチドの間のPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)により遺伝子増幅反応の際に、 Taqポリメラーゼを用いて行なわれた。得られた増幅産物はKpnlにより消 化され、この部位はその後、フラグメントをNdelによる消化に付す前にDN AポリメラーゼIのクレノウフラグメントを用いて修復され、次に、5′にNd el部位を又3′に平滑末端を有する得られたフラグメントは、Ndel及びS malによって予め開放されたベクター−pT7−7内にDNAT4リガーゼを 用いて挿入される。 以下に、上述の突然変異を受けたオリゴヌクレオチドの配列を記す。 下線のあるイタリック体の塩基は、Ndel部位の作成を可能にする初期配列 (CATATG)に比べ修正されたものである: 2.E.Coli BL21内でのCCRの過剰発現 こうして得られた構築物を、IPTGにより誘導可能なプロモーターである lacUV5プロモーターの制御下でT7ポリメラーゼの遺伝子をその染色体上 に有しているE.Coli 菌株BL21(市販のもの)の中に導入する。1〜600 nmという測定ODが得られるまで37℃で組換え培養を培養し、その後、培地内 でIPTG(最終0.25%)の添加によりCCRの生成物を導入する。誘発後 異なる時間を経て、採取を行ない、Grima-Pettenati et al.(1993)により記述 されたプロトコルに従って細胞を溶解させる。遠心分離の後、可溶性タンパク質 を含有する上清を利用してCCR活性を測定し、変性条件での電気泳動の後CC Rの産生を視覚化する。誘発後の経過時間と共に強度が増し、負の対照(挿入物 なしでベクターpT−Tのみを含有する菌株BL21)の中では存在しない約3 8kDのポリペプチドの出現が見られる。その上、CCRクローンの同一性の最終 的証拠は、pT7−7+cDNA CCRのみを含有する菌株BL21に由来す るタンパク質抽出物の中でのCCR活性の測定(37℃で誘発から3時間後の培 養1mlにつき約7nkat)によりもたらされる。 Bluescriptベクター内でクローニングされた配列番号5で表わされる配列を含 むpEUCCRと呼ばれるベクター(図2に示されている)を、E.Coli DH5 αの細胞内の培養の形で、I−1405という番号で1994年3月17日、パ リ(フランス)にあるパスツール研究所の国立微生物培養収集機関(CNCM) に寄託した。 図面の説明: 図1:ユーカリのCCRをコードするcDNAの制限地図。 図2:配列番号5で表わされる(プラスミドpEUCCR内でCCRにより識 別された)配列を含むプラスミドpEUCCRのスキームを示す。 図3:本発明に従ったユーカリのCCRをコードするDNA配列を含むベクタ ー(又はセンスCCRベクター)の構築のスキームを示す。 図4:本発明に従ったユーカリのCCRをコードするmRNAとハイブリダイ ズできるアンチセンスRNAをコードするDNA配列を含むベクター(又はアン チセンスCCRベクター)の構築のスキームを示す。 アンチセンス(又はセンス)ベクターの構築に役立つ「ソース」DNAに関し アンチセンスRNAは好ましくは、pEUCCRクローン内に含有された配列 から誘導される。この配列は、次のようなさまざまな要領で得ることができる: すなわち 1) pEUCCR内に含まれたCCRのDNA(cDNA)配列を適切な制 限酵素で切断することにより。 2) 所望のDNAフラグメントを合成するような形で構成されたオリゴヌク レオチドを用いて遺伝子増幅(PCR)を実施することにより。 このようにして得られたDNAフラグメントは、プロモーターの下流及びター ミネーターの上流で植物の発現ベクター内でクローニングされる。クローニング は、DNAフラグメントがプロモーターとの関係において逆方向で挿入されるよ うな形で行なわれる。この新しいベクターの中では、当初鋳型鎖であった鎖が ーディング鎖 になり、その逆も見られる。 新しいベクターは、pEUCCR内に含まれた配列から推定されたメッセンジ ャーRNA配列と相補的な配列をもつRNAをコードする。 このようにして2つのRNAは、その配列のみならずその方向(5′−3′) についても相補的である。 アンチセンスRNAの転写のためのDNAソースとしては、pEUCCR内に 含まれているもののようなcDNAのクローンを利用すると便利である。 アンチセンスクローニングの例(図4参照)。 CCRのcDNAは、pEUCCRベクターから2重消化(BamHI及びK pnl)によって得られる。このようにして遊離されたDNAフラグメントは、 アガロースゲル電気泳動(Bluescript)によってクローニングベクターから物理 的に分離される。 このDNAフラグメントを閉じ込めているゲル部分は、精製DNAを得るよう な形で切断され処理される(キットが市販されている上述のSambrook et al,le Gene Clean の中で記述された「低融点アガロース」を含め、複数の方法が利用 可能である)。 BamHI及びKpnl末端を有するフラグメントは、cDNAが35Sプロモ ーターとの関係において逆向きに挿入されるような形で選ばれたこれら同じ酵 素によって予め消化された植物の発現ベクターと「連結」される。植物の中で転 写されることになる鎖は、この場合、非コーディング配列となる。 センスクローニングの例(図3参照) この場合、発現ベクターの35Sプロモーターとの翻訳融合を実現するための「 実際的な」制限部位は存在しない。更に便利な新しい部位を遺伝子増幅(PCR )を用いて挿入した。Kpnl及びBamHIにより認識された部位(注:これ らは、上述のアンチセンスクローニングのために利用されたものの5′−3′方 向との関係において異なる形で位置づけされた同じ部位である)の配列が付加さ れたcDNAの5′及び3′において、2つのオリゴヌクレオチドを規定した。 遺伝子増幅により、2つの制限部位が近接したcDNAのコーディング配列を 全て含むフラグメントが得られる。その後の手順は、アンチセンス構築物につい て記述したものと同じである。 ただし、この場合、メッセンジャーRNAひいてはCCRタンパク質の過剰発 現を導くはずのCCRのATGと合わせてプロモーターの融合を行なった。 ユーカリのCCRの場合について上述したセンス及びアンチセンスのクローニ ングの例は、ウマゴヤシ属のCCRやトウモロコシのCCRの場合にもあてはま る。 B) ウマゴヤシ属(Medicago truncatula)のCCRをコードするcDNAの 獲得 cDNAバンクの特徴 λZAPHベクター(Stratageneの「ZAP−cDNA合成」キット)内でMe dicago truncatula の根から抽出された全RNAから、利用されるバンクを構築 した。 cDNAバンクのスクリーニング プローブ: ウマゴヤシ属のバンクのスクリーニングを、ユーカリのCCRをコードするc DNAを用いて実施した。ランダムプライミング技術によって標識したpEUC CRの800bp(Xho−Xho)のフラグメントをプローブとして供 した。 バンクの拡散及びニトロセルロースフィルター上でのフィンガープリント 300,000個のクローンを拡散させ、その後ニトロセルロースフィルター 上に移した(Schleicher & Schuell)。そのためフィルターを培養箱の中に5分 間置き、次に以下の溶液の中に連続的に浸漬させた。 1.5M MのNaCl/0.5M のNaOH 5分 1.5M のNaCl/0.5M のトリスpH8 5分 3×SSC 2分 80℃で2時間の焼成 プレハイブリダイゼーション−ハイブリダイゼーション: フィルターを12時間プレハイブリダイズさせ、次に以下の媒質内で37℃で 24時間ハイブリダイズさせた。 プレハイブリダイゼーション及びハイブリダイゼーション媒質: ホルムアミド 20% デキストラン 10% NaCl 1M サケの精子DNA(1mg/ml) 0.2%のポリビニル−ピロリドン 0.2%のBSA 0.2%のフィコール 0.05M のトリス−HCl pH7.5 0.1%のピロリン酸ナトリウム 1%のSDS ハイブリダイゼーションの後、フィルターを2×SSC−1%SDS中で室温 で10分×2回洗浄し、次に同じ溶液中で55℃で30分×2回洗浄した。 フィルターのオートラジオグラフィー露光の後、陽性の15の溶菌斑を同定し た。これらの溶菌斑を、上述のハイブリダイゼーション条件下で、補足的な2回 のスクリーニングサイクルにより精製した。 インビボでの切除: 陽性クローンから、λファージのBluescriptプラスミドを「ZAP−cDNA 合成キット」のインビボでの切除プロトコルに従って切除した。 ウマゴヤシ属のCCRのcDNA: 1,404pbs のサイズのウマゴヤシ属のCCRをコードするcDNAをBlue scriptベクターのEcoR1(5′側)とXho(3′側)の部位の間に挿入し た。これは次の部分で構成されている: − 167pbs の5′非翻訳転写部分、 − 342個のアミノ酸からなるタンパク質をコードする1,028pbs の領域 、 − 209pbs の3′非翻訳転写部分。 得られたcDNAは、配列番号1により表わされ、このcDNAから推定され たアミノ酸配列は配列番号2で表わされる。 C) トウモロコシのCCRをコードするcDNAの獲得 cDNAバンクの特徴 利用されるバンクは、λZAPベクター(Stratageneの「ZAP−cDNA合 成キット)内で、鉄が欠乏したトウモロコシ(AMO406変換)の根から抽出 された全RNAから構築された。 cDNAバンクのスクリーニング: プローブ: トウモロコシバンクのスクリーニングは、ユーカリのCCR cDNAを用い て行なわれた。ランダムプライミング技術によって標識した800bp(Xho− Xho)のpEUCCRフラグメントをプローブとして供した。 バンクの拡散及びニトロセルロースフィルター上でのフィンガープリント 500,000個のクローンを拡散し、その後ニトロセルロースフィルター上 に移した(Schleicher & Schuell)。そのためフィルターを培養箱の中に5分間 置き、次に以下の溶液の中に連続的に浸漬させた。 1.5M のNaCl/0.5M のNaOH 5分 1.5M のNaCl/0.5M のトリスpH8 5分 3×SSC 2分 80℃で2時間の焼成 プレハイブリダイゼーション−ハイブリダイゼーション: フィルターを12時間プレハイブリダイズさせ、次に以下の媒質内で55℃で 24時間ハイブリダイズさせた。 プレハイブリダイゼーション及びハイブリダイゼーション媒質: 3×SSC 0.5%のSDS 0.1%の粉乳 サケ精子DNA(1mg/ml) ハイブリダイゼーションの後、フィルターを3×SSC−0.5%SDS中で 室温で10分×2回洗浄し、次に同じ溶液中で60℃で45分×2回洗浄した。 フィルターのオートラジオグラフィー露光の後、陽性の20の溶菌斑を同定し た。これらの溶菌斑を、上述のハイブリダイゼーション条件下で、補足的な3回 のスクリーニングサイクルにより精製した。 インビボでの切除: 陽性クローンから、λファージのBluescriptプラスミドを「ZAP−cDNA 合成キット」のインビボでの切除プロトコルに従って切除した。 得られたcDNAは配列番号3で表わされる、このcDNAから推定されたア ミノ酸配列は配列番号4で表わされている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピション,マガリ フランス国、エフ−31450 フルクヴォ、 アン・ペイルリエ(番地なし) (72)発明者 グリマ−プテナティ,ジャクリーヌ フランス国、エフ−31450 フルクヴォ、 リュ・ドゥ・ラ・アル(番地なし) (72)発明者 ベケール,ミシェル フランス国、エフ−63800 クルノン・ド ヴェルニュ、リュ・デ・バルティゾ、11 (72)発明者 ガマ,パスカル フランス国、エフ−31240 リュニヨン、 リュ・デュ・モン−ヴァリエ、23 (72)発明者 ブリア,ジャン−フランソワ フランス国、エフ−34980 サン−クレマ ン−ドゥ−リヴィエール、リュ・ドゥ・ ラ・グランジュ、116

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.− それ自体配列番号2で表わされるウマゴヤシ属のシンナモイルCoA レダクターゼ(CCR)をコードするmRNAをコードする、配列番号1により 表わされるヌクレオチド配列、 − それ自体配列番号4で表わされるトウモロコシのCCRをコードするmRN Aをコードする、配列番号3により表わされるヌクレオチド配列、 − それぞれ配列番号2で表わされるCCRのフラグメント又は配列番号3で表 わされるCCRのフラグメントをコードし、上述の2つのCCRのものと同等の 酵素活性を示す、配列番号1で表わされるヌクレオチド配列又は配列番号3で表 わされるヌクレオチド配列のフラグメント、 − それぞれ配列番号1及び配列番号3の配列によりコードされるmRNAとハ イブリダイズすることのできるアンチセンスmRNAをコードする、配列番号1 又は配列番号3によって表わされる配列との相補性をもつヌクレオチド配列、 − それぞれ配列番号2で表わされるCCRをそれ自体コードするmRNA又は 配列番号4で表わされるCCRをそれ自体コードするmRNAとハイブリダイズ することのできるアンチセンスmRNAをコードする、配列番号1又は配列番号 3により表わされる配列との相補性をもつヌクレオチド配列のフラグメント、 − それぞれ配列番号2又は4により表わされるCCRをそれ自体コードするm RNA、又は、植物内で前記CCRのものと同等の酵素活性を呈するフラグメン ト又は前記配列から誘導されたタンパク質をコードする、特に単数又は複数のヌ クレオチドの変異及び/又は付加、及び/又はサプレッション及び/又は置換に より配列番号1又は3で表わされる配列から誘導されたヌクレオチド配列、 − 前記mRNAのうちの1つとハイブリダイズすることのできるアンチセンス mRNAをコードする、変異及び/又は付加及び/又はサプレッション及び/又 は置換により、上述の相補的ヌクレオチド配列又は上述のとおりのこの配列のフ ラグメントから誘導されたヌクレオチド配列、 の中から選ばれたヌクレオチド配列で構成されている単数又は複数のコーディン グ領域を含む組換えヌクレオチド配列の、植物内で産生されたリグニンの正常な 含有量との関係における産生されたリグニンの含有量の増加方向又は減少方向で リグニン生合成が内部で調節されているトランスジェニック植物の獲得を目的と した植物細胞の形質転換のための利用。 2.コーディング領域として − それ自体配列番号2で表わされるCCRをコードするmRNAをコードする 、配列番号1で表わされるヌクレオチド配列、又は − 上述のCCRのものと同等の酵素活性を示す、配列番号2により表わされる CCRのフラグメントをコードする、上述のヌクレオチド配列のフラグメント、 又は、 − それ自体配列番号2で表わされるCCRをコードするmRNA、又は植物内 で前記CCRのものと同等の酵素活性を呈しこの配列から誘導されたタンパク質 をコードする、特に単数又は複数のヌクレオチドの変異及び/又は付加及び/又 はサプレッション及び/又は置換により上述の配列番号1で表わされる配列又は この配列の上述のとおりのフラグメントから誘導されたあらゆるヌクレオチド配 列、 を含むことを特徴とするDNA配列。 3.コーディング領域として − それ自体配列番号4で表わされるCCRをコードするmRNAをコードする 、配列番号3で表わされるヌクレオチド配列、又は − 上述のCCRのものと同等の酵素活性を示す、配列番号4により表わされる CCRのフラグメントをコードする、上述のヌクレオチド配列のフラグメント、 又は − それ自体配列番号4で表わされるCCRをコードするmRNA、又は植物内 で前記CCRのものと同等の酵素活性を呈しこの配列から誘導されたタンパク質 をコードする、特に単数又は複数のヌクレオチドの変異及び/又は付加及び/又 はサプレッション及び/又は置換により上述の配列番号3で表わされる配列又は この配列の上述のとおりのフラグメントから誘導されたあらゆるヌクレオチド配 列、 を含むことを特徴とするDNA配列。 4.コーディング領域として、 − それ自体配列番号2で表わされるCCRをコードするmRNA、すなわち配 列番号1で表わされる配列によりコードされたか又は請求項2に記載のとおりの この配列から誘導された配列によってコードされたmRNAとハイブリダイズす ることのできるアンチセンスmRNAをコードする、配列番号1で表わされるも のとの相補性をもつヌクレオチド配列、又は − それ自体上述の通りの配列番号2で表わされるCCRをコードするmRNA とハイブリダイズすることのできるCCRをコードするmRNAとハイブリダイ ズできるアンチセンスmRNAをコードする、上述の相補的配列のフラグメント 、又は − 上述のmRNAとハイブリダイズできるアンチセンスmRNAをコードする 、特に単数又は複数のヌクレオチドの変異及び/又は付加及び/又はサプレッシ ョン及び/又は置換によって上述の相補的配列又は上述の通りのこの相補的配列 のフラグメントから誘導されたあらゆるヌクレオチド配列 を含むことを特徴とするDNA配列。 5.コーディング領域として、 − それ自体配列番号4で表わされるCCRをコードするmRNA、すなわち配 列番号3で表わされる配列によりコードされたか又は請求項3に記載のとおりの この配列から誘導された配列によってコードされたmRNAとハイブリダイズす ることのできるアンチセンスmRNAをコードする、配列番号3で表わされるも のとの相補性をもつヌクレオチド配列、又は − それ自体上述の通りの配列番号4で表わされるCCRをコードするmRNA とハイブリダイズすることのできるCCRをコードするmRNAとハイブリダイ ズできるアンチセンスmRNAをコードする、上述の相補的配列のフラグメント 、又は − 上述のmRNAとハイブリダイズできるアンチセンスmRNAをコードする 、特に単数又は複数のヌクレオチドの変異及び/又は付加及び/又はサプレッシ ョン及び/又は置換によって上述の相補的配列又は上述の通りのこの相補的配列 のフラグメントから誘導されたあらゆるヌクレオチド配列 を含むことを特徴とするDNA配列。 6.請求項2〜5のいずれか1項に記載のDNA配列によりコードされるmR NA、より具体的には、 − それ自体配列番号2で表わされるようなウマゴヤシ属に存在するCCR、又 は請求項2に記載の通りのこのCCRのフラグメント又は誘導タンパク質をコー ドすることのできる、配列番号1で表わされるDNA配列によりコードされるか 又は請求項2に記載のフラグメント又は誘導配列によりコードされるmRNA、 − それ自体配列番号4で表わされるようなトウモロコシに存在するCCR、又 は請求項3に記載の通りのこのCCRのフラグメント又は誘導タンパク質をコー ドすることのできる、配列番号3で表わされるDNA配列によりコードされるか 又は請求項3に記載のフラグメント又は誘導配列によりコードされるmRNA。 7.請求項6に記載のmRNAを構成するヌクレオチドの全て又はその一部の みの相補的ヌクレオチドを含むこと、及びこのmRNAとハイブリダイズできる ことを特徴とするアンチセンスmRNA。 8.それぞれ配列番号2又は4で表わされるウマゴヤシ属又はトウモロコシの 細胞内に存在するようなCCR、又は特に単数又は複数のアミノ酸の付加及び/ 又はサプレッション及び/又は置換によりこれらの配列から誘導されたあらゆる タンパク質、又は、前述のCCRのものと同等の酵素活性を有する可能性のある 、前記CCRに由来するあらゆるフラグメント又はその誘導配列。 9.請求項8に記載の配列番号2又は4で表わされるCCR又はこれらの配列 のあらゆる誘導配列及びフラグメントをコードするヌクレオチド配列において、 請求項8に記載のCCR又は誘導配列又はそのフラグメントをコードする可能性 がありながら、それぞれ配列番号1又は配列番号3で表わされる配列の全て又は 一部分又は遺伝子コードの縮重によりこれらの配列から誘導されたあらゆる配列 に対応することを特徴とするヌクレオチド配列。 10.請求項7に記載のアンチセンスmRNAと請求項6に記載のmRNAの間 で形成された複合体。 11.それ自体植物内でCCRをコードすることのできるmRNAをコードする ことができる請求項2及び3のいずれか1項に記載の少なくとも1つのDNA配 列を含み、請求項2及び3のいずれか1項に記載の前記配列が異種配列内に挿入 されていることを特徴とする、組換えヌクレオチド配列。 12.異種配列内に挿入された請求項4及び5のいずれか1項に記載の相補的D NA配列を少なくとも1つ含み、この相補的DNA配列は、植物内でCCRをコ ードするmRNAとハイブリダイズすることのできるアンチセンスmRNAをコ ードすることを特徴とする、組換えヌクレオチド配列。 13.請求項2及び3のいずれか1項に記載のヌクレオチド配列又は請求項4及 び5のいずれか1項に記載の相補的配列の発現を調節するために必要な要素、特 にこれらの配列の転写のプロモーター及びターミネーター、及び場合によっては 植物内のリグニンの生合成段階に関与しているCCR以外の酵素の全部又は一部 、特にそれ自体シンナミルアルコールデヒドロゲナーゼ(CAD)をコードする mRNAをコードする少なくとも1つのDNA配列、又は上述のmRNA、特に CADをコードするmRNAとハイブリダイズすることのできるアンチセンスm RNAの全部又は一部をコードする少なくとも1つの配列を含むことを特徴とす る、請求項11又は12に記載の組換えヌクレオチド配列。 14.その複製にとっては必須ではないそのゲノムの部位の1つに組込まれた、 請求項11〜13のいずれか1項に記載の組換えヌクレオチド配列を含むことを 特徴とする組換えベクター。 15.植物内の産生リグニンの正常な含有量との関係において産生リグニン含有 量を減少させるか又は増加させることにより植物内のリグニン生合成を調節する 方法であって、請求項14に記載のベクターを用いてこれらの植物の細胞を形質 転換する段階を含んでなる方法。 16.植物内のリグニンの生合成の減少方法、ひいては植物内の産生リグニンの 正常な含有量との関係における産生リグニン含有量の減少方法であって、 − 請求項4及び5のいずれか1項に記載の少なくとも1つのDNA配列、 − 場合によっては、植物内のリグニンの生合成段階に関与するCCR以外の酵 素をコードするmRNA、特にCADをコードするmRNAとハイブリダイズす る能力をもつアンチセンスmRNAの全部又は一部をコードする少なくとも1つ のDNA配列、 を中に取り込むことによってこれらの植物のゲノムを形質転換させることにより 行なわれ、この形質転換は、 − 請求項12又は13に記載の組換えヌクレオチド配列を含む請求項14に記 載の組換えベクターを用いて、又は − 請求項12に記載の組換えヌクレオチド配列を含有するものを少なくとも1 つ含み、一方その他のものは上述のようなCCR以外の酵素をコードするmRN Aとハイブリダイズする能力をもつアンチセンスmRNAをコードするDNA配 列を含有している、複数の組換えベクターを用いて、 実施されることを特徴とする方法。 17.植物内のリグニンの生合成の減少方法、ひいては植物内の産生リグニンの 正常な含有量との関係における産生リグニン含有量の減少方法であって、 − 請求項2及び3のいずれか1項に記載の少なくとも1つのDNA配列、 − 場合によっては、植物内のリグニンの生合成段階に関与するCCR以外の酵 素の全部又は一部をコードする少なくとも1つのDNA配列、特にCADの全部 又は一部をコードするDNA配列、 を中に取り込むことによってこれらの植物のゲノムを形質転換させることにより 行なわれ、この形質転換は、 − 請求項11又は13に記載の組換えヌクレオチド配列を含む請求項14に記 載の組換えベクターを用いて、又は − 請求項11に記載の組換えヌクレオチド配列を含有するものを少なくとも1 つ含み、一方その他のものは上述のようなCCR以外の酵素の全部又は一部をコ ードするDNA配列を含有している複数の組換えベクターを用いて、 実施されることを特徴とする方法。 18.植物内のリグニンの生合成の増加方法、ひいては植物内の産生リグニンの 正常な含有量との関係における産生リグニン含有量の増加方法であって、 − 請求項2及び3のいずれか1項に記載の少なくとも1つのDNA配列、 − 場合によっては、植物内のリグニンの生合成段階に関与するCCR以外の酵 素をコードする少なくとも1つのDNA配列、特にCADをコードするDNA配 列、 を中に取り込むことによってこれらの植物のゲノムを形質転換させることにより 行なわれ、この形質転換は、 − 請求項11又は13に記載の組換えヌクレオチド配列を含む請求項14に記 載の組換えベクターを用いて、又は − 請求項11に記載の組換えヌクレオチド配列を含有するものを少なくとも1 つ含み、一方その他のものは上述のようなCCR以外の酵素の全部又は一部をコ ードするDNA配列を含有している、複数の組換えベクターを用いて、 実施されることを特徴とする方法。 19.請求項2〜5のいずれか1項に記載の少なくとも1つのヌクレオチド配列 をそのゲノム内に取り込むことによって形質転換される植物又は特に細胞、果実 、種子、花粉といった植物の断片。 20.特に請求項14に記載のベクターを用いて請求項11〜13のいずれか1 項に記載の組換えヌクレオチド配列をそのゲノム内に安定した形で組込むことに より植物細胞を形質転換させることによって得られるような組換えポリペプチド 、特に配列番号2又は4で表わされる組換えCCR。
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