JPH11513643A - 分配容器及び摺動式キャップ組立体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 歯科用材料を分配する際に使用する二重バレルカートリッジのような分配容器(12)は、バレル(28、30)内の材料と大気との間に密封状態を維持する摺動式キャップ(14)を嵌合状態で収納する。キャップ(14)は、本体(16)と、本体(16)内のガスケット(48)とを具備する。また、キャップ(14)は、キャップ(14)が閉位置方向に移動して容器(12)を密封する際に、容器(12)の出口(36)からわずかに離れた位置に本体(16)を移動させるカム部分(50)も具備する。キャップ(14)が完全に閉位置になると、カム部分(50)は、本体(16)を容器の出口(36)に多少近づけ、その結果、本体(16)と出口(36)との間のガスケット(48)の圧縮が増す。任意に方向付け部分(54)を装備して、キャップ(14)を確実に一定の一方向においてのみ容器(12)と結合させると、ガスケット上の残留材料によりバレル(28、30)内の材料の相互汚染の可能性が著しく減少する。

Description

【発明の詳細な説明】 分配容器及び摺動式キャップ組立体 技術分野 この発明は、少なくとも一つの出口開口部を有する分配容器と、キャップが該 容器と連結するか又は該容器から離脱する際に、各々の出口開口部に沿って摺動 するキャップとを具備する組立体に関する。 背景技術 ある種の分配容器は、キャップが容器に連結するか又は容器から離脱する際に 、容器の出口開口部に沿って摺動するキャップとともに使用されてきた。たとえ ば、米国特許第1,349,511号及び第2,436,297号には、湾曲リップ付きの一つ又は 複数のエプロンを具備するキャップを記載されている。キャップが瓶上に摺動す る際、湾曲リップは、瓶開口部を囲むカラーの底部縁部と係合し、キャップを瓶 に解除自在に連結するカップラーとして作用する。 米国特許第2,436,297号に記載されている瓶のキャップも、瓶の出口開口部の 密封状態を促進するワッシャを備えている。エプロンのリップは、ワッシャ方向 に延在する３個の湾曲くぼみを具備する。キャップが出口開口部を横断して摺動 し、キャップが瓶と連結する際、このくぼみは、キャップの上部と、開口部を囲 む瓶の外面との間にワッシャをくさび留めして、開口部を密封する作用をする。 残念ながら、米国特許第2,436,297号に記載されている瓶及びキャップは、キ ャップが閉位置に移動するに従ってくぼみが持ち上がるために、ワッシャに著し い量の摩擦が加わるという点で、完全に 満足できるものではない。たとえば、ワッシャが、引裂強度が比較的小さい材料 から作成されている場合、この材料は、ワッシャが開口部上で摺動する際に破損 する場合がある。ワッシャは、いったん破損してしまうと、瓶の中身と大気との 間を効果的に密封できなくなる。 分配容器によっては、二重のバレルを備え、このバレルは、分配された後に混 合されて所望の配合物を形成する異なる反応成分を保存するのに役立つ。一例と して、歯科用の型穴形成材料を分配する二重バレル分配シリンジは、一方のチャ ンバに触媒成分を保持し、他方のチャンバに基材成分を保持することができる。 各々の型穴形成成分の部分は、同時に分配されて直ちに混合されるので、個々の 成分を計量する必要はない。 二重バレル分配シリンジの一例は、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第4, 538,920号に記載されている。このシリンジは、２個の相互接続されたプランジ ャを備え、使い捨て式カートリッジの各々のバレルから比例配分された量の成分 が同時に分配される。出口導管は、このシリンジに解除自在に接続し、複数の螺 旋状混合要素を備えており、各々の成分は、出口導管から放出された後に十分に 混合されるので、手で混合する必要はない。 一般に、米国特許第4,538,920号に記載されているシリンジのバレルチャンバ からは、成分の一部分だけが一度に分配されるので、シリンジの並列出口は、分 配動作が行われている以外のときには覆っておき、バレル内の成分が過度に硬化 又は乾燥するのを防ぐ必要がある場合が多い。かつては、ある種の分配シリンジ には、フランジを有する「ねじ込み式」キャップが装備されていた。このフラン ジは、キャップがシリンジに対して約90°回転すると、シリンジの２個の出口に 隣接するへこみ内に解除自在に係止される。キャ ップは、シリンジに連結した際に両方の出口を覆う内部シールを有する。 しかし、二重バレルシリンジ用の従来の「ねじ込み式」キャップの多くは、チ ャンバ内に残っている成分の相互汚染を生じる原因になる可能性がある。たとえ ば、一方のチャンバの少量の成分が、上記の回転式キャップ内のシール上に付着 すると、最初に使用した後でキャップを再びカートリッジに連結する際に、他方 のバレル内の成分と接触して反応する可能性がある。反応した材料及びその結果 生じる相互汚染の量は、チャンバ内に残っている成分の量に比べると比較的少な いにも関わらず、こうした相互汚染は、一定量の重合の原因になる可能性がある 。こうした重合は、螺旋状混合要素に備わっている曲がりくねった経路に沿った 成分の流路を遮断する可能性がある。 二重バレルシリンジのユーザを対象とした説明書には、良い結果を得るには、 螺旋状混合要素を備えた出口導管は、使用後、容器に接続したままにしておき、 キャップを再使用しないことであると記載されていることが多い。この方法では 、出口導管内の混合材料が硬化して、従来のキャップを再使用することにより形 成される密封状態より完全な密封状態が形成される。この出口導管は、次回に使 用する直前に廃棄して、新しい出口導管を所定の位置に接続する。 使用済みの出口導管は、歯科用シリコン型穴形成材料を分配するために分配シ リンジを使用する場合には、シリンジを使用しないときに十分な密封状態を形成 することができるが、こうした出口導管は、水ベースの硬化性材料など、その他 の材料を分配するためにシリンジを使用する場合、十分な密封状態を形成しない 。なぜなら、水ベース材料の漏れと早期の硬化を防ぐためには、さらに良く密封 する必要があるからである。出口導管を使用しないときに分配カー トリッジに連結したままにしておくことに関連するもう一つの問題は、分配動作 中に出口導管を患者の口腔内に部分的に入れておく場合に起こる。出口道灌を患 者の口腔内で使用する場合、出口導管は、何らかの感染性疾病が次の患者に伝染 するのを防ぐために、使用後直ちに廃棄すべきである。 本発明の譲受人に譲渡された米国特許第5,236,108号には、最初は容器出口と 摺動式キャップとの間に位置している引き剥がし敷きシールを具備する二重バレ ル分配カートリッジ又は容器組立体が記載されている。キャップを一度取り外し てシールを廃棄すると、キャップは、再び取り付けたときに出口に正確に係合せ ず、容器に緩く連結されるだけである。これは、キャップは再使用するように意 図されていないことをユーザに対して暗黙のうちに知らせるためである。したが って、ユーザは、バレル内に残っている成分を密封するために、使用しないとき には使用済みの出口導管を容器に連結したままにしておこうとする。 また、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第4,974,756号にも、キャップを 具備する二重バレル分配容器組立体が記載されている。この引用例では、キャッ プは、外側に突出する２個の並列閉鎖部分を具備する。この閉鎖部分は、キャッ プを容器に接続する際に、二重バレル容器の両方の出口内で同時に移動し、二重 バレル容器の両方の出口を閉鎖する。キャップは、キャップを容器に接続する際 に、キャップを容器に対し配向させる２個の突出方向付け部分を有する。しかし 、使用後、キャップを交換することは困難な場合がある。なぜなら、突出閉鎖部 分が出口開口部内に移動する際、出口開口部に存在する成分を取り除くことは難 しいからである。 発明の開示 本発明の一態様では、出口開口部を有して突出する出口と、出口開口部を囲む 外面とを具備する分配容器から成る分配容器組立体を提供する。この組立体は、 出口を覆うキャップも具備する。容器及びキャップは各々、キャップが出口開口 部を横断する一定方向に閉位置に向かって移動するに従って、キャップを容器に 連結する解除自在な連結構造を具備する。キャップは、本体と、キャップが閉位 置にあるときに外面に圧迫されるガスケットとを具備する。容器及び本体の一方 は支持面部分を備え、容器及び本体の他方は支持面と係合可能なカム部分を具備 するので、本体は、キャップが出口開口部を横断して一定方向に移動する際、一 定の横方向に外面から第一の距離に保持される。カム部分及び支持面部分は、本 体が、キャップが閉位置にあるときに上記の第一距離より外面に近く移動できる 構成になっており、外面に対するガスケットの圧縮が高まる。 本発明のもう一つの実施例では、出口開口部を有して突出する出口と、出口開 口部を囲む外面とを具備する分配容器から成る分配容器組立体を提供する。この 組立体も、出口を覆うキャップを具備する。容器及びキャップは各々、キャップ が出口開口部を横断して閉位置に向かう方向に移動するに従って、キャップを容 器に連結する解除自在な連結構造を具備する。キャップは、キャップが閉位置に あるときに、外面に対して圧縮されるガスケットを具備する。このキャップも、 ガスケットに隣接してカム部分が配置され、このカム部分は、キャップが出口開 口部を横断する一方向に移動するに従って外面と係合する頂点を有する。この頂 点は、外面に対するガスケットの圧縮を増すように、キャップが閉位置にあると きには外面から離れる。 このカム部分の長所は、キャップが出口開口部を横断して摺動するときに、ガ スケットに対する圧力を緩和するという点である。必 要なら、カム部分は、キャップを閉じるときに、キャップが所定の位置にスナッ プ式に固定されるように寸法を決めることができる。このスナップ動作によって 、ユーザは、キャップが正しく閉じたことを知ることができ、搬送又は取扱いの 際にキャップが偶然に外れるのを防ぐこともできる。 本発明のもう一つの態様では、第一チャンバと第二チャンバとを具備する分配 容器から成る分配容器組立体を提供する。容器は、第一チャンバと連通する第一 出口開口部と、第二チャンバと連通する第二出口開口部とを具備する。第一出口 開口部は、第二出口開口部に隣接して位置する。この分配容器組立体は、第一出 口開口部と第二出口開口部を覆うキャップも具備する。容器及びキャップは各々 、キャップが第一出口開口部及び第二出口開口部を横断して閉位置に向かう方向 に摺動移動するに従って、キャップを容器と連結する解除自在な連結構造を具備 する。キャップは、第一出口開口部と第二出口開口部を各々閉鎖する第一閉鎖部 分と第二閉鎖部分とを有する。容器及びキャップの少なくとも一方は、方向付け 部分を備え、この方向付け部分は、キャップが容器に連結されるに従って、第一 閉鎖部分が第二出口開口部を横切って摺動し、第二閉鎖部分が第一出口開口部を 横切って摺動する向きで連結されるのを実質的に防ぐ。 方向付け部分は、成分が一方のチャンバから他方のチャンバへ相互汚染する可 能性を実質的に減少させる。たとえば、一方のチャンバに保存されている少量の 残留成分が閉鎖部分の一方に存在する場合、方向付け部分は、こうした残留量が 、他方のチャンバの出口開口部に誤って配置され、このチャンバ内を汚すのを防 ぐ。したがって、成分の相互汚染及び早期の硬化を避けることができる。 本発明のその他の詳細は、請求の範囲の特徴部分で定義する。 図面の簡単な説明 図１は、本発明の実施例に基づく容器及び摺動式キャップ組立体用のキャップ の上面、正面、右側面斜視図である。 図２は、図１に示したキャップの拡大左側立面図である。 図３は、図１に示したキャップの拡大底部図である。 図４は、図１に示したキャップの拡大平面図である。 図５は、組立体の容器の正面立面図である。 図６は、図５に示した容器の平面図である。 図７は、図５及び図６に示した容器と図１〜図４に示したキャップの拡大部分 的右側立面図であり、キャップは容器に連結して、容器の突出出口を閉鎖してい る。 発明を実施するための最良の形態 本発明の原理に従って作成された分配容器及び摺動式キャップを図７に部分的 に示し、全体を参照符号10で示す。組立体10は、図５及び図６に個々に示す二重 バレル分配カートリッジ12と、図１〜図４に示す摺動式キャップ14とを具備する 。 キャップ14は、本体16を備え、本体は、ＤuＰontがＤＥＬＲＩＮ 50の商標で 市販しているようなアセタール樹脂から一体成形することが好ましい。本体16は 、上部部分18と、上部部分18に接続される側壁部分20と、側壁部分20の底部に沿 って延在し、この底部と一体接続されるリップ部分22とを具備する。側壁部分20 は、水平断面方向に見た場合、ほぼ「Ｃ」形の構成を有する。上部部分18及び側 壁部分20は、本体の一方の側面に延在し、ともにほぼ「Ｕ」形が逆転した形状の 開口部24を有する。 細長いバー26は、開口部24の上部に沿って延在し、上部部分18に一体接続され ている。バー26は、必要に応じてキャップ14を容 器12から押し出すのに便利で快適な面を形成する。 次に図５及び図６を参照すると、容器12は、第一円筒状バレル28と、第一円筒 状バレルに並置して一体接続されている第二円筒状バレル30とを具備する。両方 のバレル28、30は、背面に円形開口部を有する細長い円筒状内側チャンバを具備 する。各々のチャンバの開口部は、必要に応じて成分を個々のチャンバから押し 出すために、ピストンにより閉鎖されている。バレル28、30のチャンバの細長い 軸線は互いに平行であることが好ましい。 容器12は、バレル28、30の背面開口部を囲む背面のほぼ矩形のフランジ32も具 備する。フランジ32の各側面には、へこみ34がある。フランジ32は、バレル28、 30の後端部部分を囲む前板から成るウェブ状構造を有し、ほぼ矩形の構造が、フ ランジ32と、バレル28、30の端部部分に一体結合されて該端部分の一部を形成す る二つの円形構造の周囲に沿って延在する。この円形構造は、ほぼ矩形の構造と 前板の隣接部分にも一体結合される。 フランジ32を含む端部に対向する容器12の前端は、ほぼ円筒状の構成を有する 突出出口36を具備する。出口36は、第一バレル28内のチャンバと連通する第一出 口開口部（図５及び図６）と、第二バレル30のチャンバと連通する第二出口開口 部40とを具備する。出口開口部38、40は、図６に示すようにほぼ「Ｄ」形構造を 有し、分割壁により互いに分離されている。 突出出口36の外側端部には、平坦な外面42があり、この外面は、環状壁部分と 、分割壁の外側端部とを具備する。分割壁の外側端部は、環状壁部分と同一平面 上にある。 出口36は、２個の「Ｌ」形耳44の間に位置する。これらの耳は、静止混合組立 体のプレートに解除自在に係合し、バイオネット式結合を形成するのに適する。 適切な静止ミキサーは、たとえば米国特 許第4,538,920号及び国際出願第ＷＯ95/22941号に記載されている。耳44は、以 下に詳しく述べるように、キャップ14のリップ部分22に係合するのにも適する。 容器12は、日本国、東京のＮippon Ｚeon Ｃo.，Ｌtd.が"ＺＥＯＮＥＸ"グレ ード480の商標で市販しているような非晶質ポリオレフィンから一体成形するこ とが好ましい。あるいは、カートリッジをテキサス州、ダラスのＯccidental Ｃ hemical Ｃorporationが"ＡＬＡＴＨＯＮＨ5618"の商標で市販しているようなポ リエチレン、又はテキサス州、ディアパークのＦina Ｏil and Ｃhemical Ｃomp anyが"ＦＩＮＡ3467"の商標で市販しているようなポリプロピレン樹脂から作成 しても良い。 次に、図３を参照すると、キャップ14の上部部分18は、環状の壁46に囲まれた 環状のキャビティを具備している。ガスケット48はキャビティ内に収納され、弾 性かつ圧縮性の材料から作成される。この材料は、水の通過に対して不浸透性で あり、圧縮永久歪を示さないことが好ましい。ガスケット48に適する材料として ブナ-Ｎ合成ゴムがあり、たとえば、Ｗestern Ａmerica Ｒubber Ｃompanyが市 販している"ＷＡＲＣＯ ＷＨＩＴＥ"ブナ-Ｎ ガスケット材料、型番55-Ｐ-146 、ジュロメーター硬度55、0.06 in(1.5mm)厚がある。ガスケット48は、直径締り 嵌め及び３ＭのＳcotch^TMブランド接着剤転写テープ、品番9924ＸＬのような接 着剤によりキャビティ内の所定の位置に保持される。 キャップ14のリップ部分22、及び容器12の耳44は、キャップ14が出口開口部38 、40を横断して閉位置に移動するに従って、キャップ14を容器12に結合する解除 自在な連結構造として機能する。キャップ14の閉位置を図７に示す。閉位置への キャップ14の移動は、図７を見て左方向に生じる。 キャップ14の上部部分18は、キャップ14が閉位置に向かう方向に移動するか、 又は解放位置に向かって対向方向に移動するに従って、出口36の外面42と係合可 能なカム部分（図３及び図７）を具備する。カム部分50は、対向側に傾斜する二 つの平らな傾斜部を具備し、これらの傾斜部は、図７を見ると各々水平面から30 °の角度にて傾斜する。これらの傾斜部は、線形の頂点52に沿って接する。頂点 52は、キャップ14が出口36を横断して移動するときに外面42と係合し、キャップ 14が完全に閉位置にあるときに外面42から離れる。 外面42は、カム部分50と係合する支持面部分として機能する。キャップ14が閉 位置方向に移動する際、カム部分50は外面42と係合し、キャップ14が閉位置方向 に移動するにつれて、本体16を外面42から離れた方向（図７では上方）に移動さ せる。頂点52は、外面42と接した後、キャップ14が閉位置に向かって移動する横 方向に外面42から離れた第一の一定の距離に上部部分18を保持する。 リップ部分22は、耳44より圧力に対して柔軟であることが好ましい。したがっ て、リップ部分22は、キャップ14が閉位置方向に移動するに従って多少撓むので 、カム部分50は、上部部分18を外面42から離れた方向に移動させることができる 。したがって、耳44は、材料を容器12から分配する必要がある場合、静止ミキサ ーのための固定して安定した連結構造を形成する。 キャップ14が閉位置方向に移動する際、頂点52は外面42に沿って摺動し、出口 36の左側に達する（図７参照）。キャップ14が閉位置方向に移動し続けると、頂 点52は外面42を超えて移動し、カム部分50の形状によって、本体16の上部部分18 は、外面42に向かって横方向（図７の下方）に移動する。 カム部分50及び外面42の支持面部分の構成により、キャップ14は、ガスケット 48に過度の圧力を加えなくても閉位置方向に移動させることができる。たとえば 、頂点52が、ガスケット48が圧縮されていないときに図７のガスケットの底部と 同じ平面にある場合、ガスケットは、外面42を横断して容易に摺動し、ガスケッ ト48の円周は、通常、出口36の側部に接触しない。ガスケット48の円周が出口36 の側部に接触すると、ガスケット48は、折れたり、裂けたり、あるいはキャップ 14のキャビティから外れる可能性がある。 しかし、キャップ14が完全に閉じると、カム部分50及び外面42の構成によって 、頂点52は外面42を解放し、外面42はガスケット48の底部とのみ接触する。この とき、上部部分18は、外面42に多少近くなり、頂点52が外面42と係合していると きにガスケット48が圧縮する場合の圧縮程度よりも大きくガスケット48を圧縮す る。ガスケット48の圧縮の増加によって、バレル28、30のチャンバ内の材料と大 気との間の密封状態が高まる。 本体16は、図示の実施例において外側に延在するフィンガーから成る方向付け 部分54（図２及び図４）を任意に具備する。方向付け部分54は、キャップ14が閉 位置方向に移動するに従って、図５及び図６の右側に示す耳44を清掃するように 位置する。しかし、キャップ14が、容器12の対向側から出口36方向に移動する場 合、方向付け部分54は、図５及び図６の左側に位置する耳44に一体接続される突 出ストップ56と接触する。したがって、ストップ56及び方向付け部分54により、 キャップ14は、キャップ14が容器12の一方の側に接近するときにのみ閉じて、他 方の側に接近するときには閉じない。 ガスケット48は、容器12の第一出口開口部38（図５及び図６） を閉鎖する第一閉鎖部分58（図３）と、容器12の第二出口開口部40を閉鎖する第 二閉鎖部分60とを具備する。方向付け部分54（図２及び図４）により、第一閉鎖 部分58は第一出口開口部38の上のみを通過し、第二閉鎖部分60は第二出口開口部 40の上のみを通過する。方向付け部分54は、第一閉鎖部分58が第二出口開口部40 を横切って摺動し、第二閉鎖部分60が第一出口開口部38を横切って摺動するのを 防ぐ。したがって、方向付け部分54は、キャップ14が閉じたときに、一方のチャ ンバのガスケット48上の残留成分が他方のチャンバの成分に接触するのを妨げる 。 キャップ14は、図１、図２及び図４に示すス一対のトップタブ62をさらに具備 する。キャップ14が完全に閉位置にある場合、タブ62は耳44と係合して、キャッ プ14が図７の左側に至る方向にさらに移動するのを防ぐので、ガスケット48の中 心は、出口36の中心上に整列配置される。 チャンバ内の成分は、キャップ14が容器12から取り外され、容器12がアプリケ ータ内に収容されると分配することができる。適切な手動アプリケータは、前記 の国際出願第ＷＯ95/22941号に記載されている。電動、空気圧又は油圧アプリケ ータなど、その他のアプリケータを使用しても良い。 上記の現在好ましい実施例には、本発明の範囲内で多くの変形及び追加を加え ることができる。たとえば、カム部分50は、リップ部分22など、本体16のその他 の範囲に配置するか、あるいは容器12上に配置することができる。さらに、出口 開口部38、40は互いに間隔を置いて配置するか、あるいは図示の形状以外の形状 を有することもできる。その他のタイプの連結構造も可能である。したがって、 本発明の範囲は、上記に詳細に記載された構造に限定せず、以下の請求の範囲の 正確な解釈及びこれと同等の解釈によって のみ限定するべきである

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｌ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 マーティン，トマス ダブリュ. アメリカ合衆国，ミネソタ 55133−3427, セントポール，ピー．オー．ボックス 33427

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．出口開口部(38)を有する突出出口(36)及び前記出口開口部(38)を囲む外面 (42)を備えた分配容器(12)と、 前記出口を覆うキャップ(14)とを具備し、前記容器(12)及び前記キャップ(14) の各々は、前記キャップ(14)が前記出口開口部(38)を横断して一定方向に閉位置 に向かって移動するに従って、前記キャップ(14)を前記容器(12)に連結する解除 自在な連結構造(22、44)を備え、前記キャップ(14)は本体(16)を備え、前記キャ ップ(14)は、前記キャップ(14)が前記閉位置にあるときに前記外面(42)に対して 圧縮されるガスケット(48)を備え、前記容器(12)と本体(16)との一方が支持面部 分(42)を備え、前記容器(12)と前記本体(16)との他方が、前記支持面部分(42)に 係合可能なカム部分(50)を備え、前記カム部分(50)が、前記キャップ(14)が前記 出口開口部(38)を横断して前記一定方向に移動するに従い、前記本体(16)を前記 一定方向の側方へ前記外面(42)から第一の距離に保持し、前記カム部分(50)及び 前記支持面部分(42)は、前記キャップ(14)が前記閉位置にあるときの前記第一の 距離よりも前記本体(16)が前記外面(42)に近づくように移動することを可能にす る形状を有し、その結果、前記外面(42)に対する前記ガスケット(48)の圧縮を増 加させるように構成された、 分配容器組立体(10)。 ２．前記カム部分(50)が、反対方向に傾斜する一対の傾斜部を有する請求項１ 記載の組立体(10)。 ３．前記出口(36)が第二出口開口部(40)をさらに備える請求項１記載の組立体 (10)。 ４．前記カム部分(50)は、前記キャップ(14)が前記閉位置にあるときに前記支 持面部分(42)から離脱される頂点(52)を具備する請求 項１記載の組立体(10)。 ５．前記本体(16)が、外側に延在するリップ部分(22)を備え、前記容器(12)は 、前記キャップ(14)が前記閉位置に向かって移動するに従い前記リップ部分(22) と係合するほぼ「Ｌ」形の一対の耳(44)を備える請求項１記載の組立体(10)。 ６．前記出口(36)が第二出口開口部(40)をさらに備え、前記ガスケット(48)が 第一閉鎖部分(58)及び第二閉鎖部分(60)を備え、前記キャップ(14)は、前記第一 閉鎖部分(58)が前記第二出口開口部(40)を横切って摺動する方向へ前記キャップ (14)と前記容器(12)とが連結されるのを実質的に防ぐ方向付け部分(54)をさらに 備える請求項１記載の組立体(10)。 ７．出口開口部(38)を有する突出出口(36)及び前記出口開口部(38)を囲む外面 (40)を備えた分配容器(12)と、 前記出口(36)を覆うキャップ(14)とを具備し、前記容器(12)及び前記キャップ (14)の各々は、前記キャップ(14)が前記出口開口部(38)を横断する方向に閉位置 に向かって移動するに従って、前記キャップ(14)を前記容器(12)に連結する解除 自在な連結構造(22、44)を備え、前記キャップ(14)は、前記キャップ(14)が前記 閉位置にあるときに前記外面(42)に対して圧縮されるガスケット(48)を備え、前 記キャップ(14)が、前記ガスケット(48)に隣接して位置するカム部分(50)をさら に備え、前記カム部分(50)は、前記キャップ(14)が前記出口開口部(38)を横断す る方向に移動するに従って、前記外面(42)に係合する頂点(52)を有し、前記頂点 (52)は、前記キャップ(14)が前記閉位置にあるときに前記外面(42)から離脱して 、前記外面(42)に対する前記ガスケット(48)の圧縮を増加させるように構成され た、 分配容器組立体(10)。 ８．前記出口(36)が第二出口開口部(40)をさらに備える請求項７記載の組立体 (10)。 ９．前記カム部分(50)が、反対側に傾斜して前記頂点(52)で結合する一対の傾 斜部を有する請求項７記載の組立体(10)。 10．前記キャップ(14)がリップ部分(22)を備え、前記容器(12)がほぼ「Ｌ」形 の一対の耳(44)を備え、前記リップ部分(22)及び前記耳(44)が、解除自在な前記 連結構造(22、44)を構成する請求項７記載の組立体(10)。 11．前記出口(36)が第二出口開口部(40)を備え、前記キャップ(14)が第一閉鎖 部分(58)及び第二閉鎖部分(60)を備え、前記容器(12)及び前記キャップ(14)の少 なくとも一方は、前記第一閉鎖部分(58)が前記第二出口開口部(40)を横切って摺 動する方向へ前記キャップ(14)と前記容器(12)とが連結されるのを実質的に防ぐ 方向付け部分(54)を備える請求項７記載の組立体(10)。 12．第一チャンバ及び第二チャンバを備えた分配容器(12)であって、前記容器 (12)が、前記第一チャンバに連通する第一出口開口部(38)と、前記第二チャンバ に連通する第二出口開口部(40)とを備え、前記第一出口開口部(38)が前記第二出 口開口部(40)に隣接して位置する分配容器(12)と、 前記第一出口開口部(38)及び前記第二出口開口部(40)を覆うキャップ(14)とを 具備し、前記容器(12)及び前記キャップ(14)の各々は、前記キャップ(14)が前記 第一出口開口部(38)及び前記第二出口開口部(40)を横断する方向へ閉位置に向か って摺動可能に移動するに従って、前記キャップ(14)を前記容器(12)に連結する 解除自在な連結構造(22、44)を備え、前記キャップ(14)が、前記第一出口開口部 (38)及び前記第二出口開口部(40)をそれぞれ閉鎖する第一閉鎖部分(58)及び第二 閉鎖部分(60)を備え、前記容器(12)及び前記キャップ(14) の少なくとも一方は、前記第一閉鎖部分(58)が前記第二出口開口部(40)を横切っ て摺動するとともに前記第二閉鎖部分(60)が前記第一出口開口部(38)を横切って 摺動する方向へ前記キャップ(14)と前記容器(12)とが連結されるのを実質的に防 ぐ方向付け部分(54)を備えて構成される、 分配容器組立体(10)。 13．前記キャップ(14)が前記方向付け部分(54)を備え、前記キャップ(14)と前 記容器(12)とを、前記第一閉鎖部分(58)が前記第二出口開口部(40)を横切って摺 動するとともに前記第二閉鎖部分(60)が前記第一出口開口部(38)を横切って摺動 する方向へ連結しようとするときに、前記方向付け部分(54)が前記容器(12)の前 記解除自在な連結構造(44)に接触する請求項12記載の組立体(10)。 14．前記容器(12)の前記解除自在な連結構造(44)が、ほぼ「Ｌ」形の耳を備え る請求項13記載の組立体(10)。 15．前記キャップ(14)の前記解除自在な連結構造(22)が、外側に延在して前記 耳(44)と係合するリップ部分を備える請求項14記載の組立体(10)。 16．前記キャップ(14)が、本体(16)と、前記本体(16)に接続されるガスケット (48)とを具備し、前記ガスケット(48)が、前記第一閉鎖部分(58)及び前記第二閉 鎖部分(60)を備える請求項12記載の組立体(10)。 17．前記キャップ(14)及び前記容器(12)の一方が支持面部分(42)を備え、前記 キャップ(14)及び前記容器(12)の他方が、前記キャップ(14)が前記閉位置に向か って移動して、前記第一出口開口部(38)及び前記第二出口開口部(40)から離れた 横方向に前記本体(16)を移動させるときに、前記支持面部分(42)と係合可能なカ ム部分(50)を備える請求項16記載の組立体(10)。 18．前記方向付け部分(54)が、外側に延在するフィンガーから成る請求項12記 載の組立体(10)。