JP2000500106A - 二室式分配容器用接続装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 部分的に充填された二室式分配カートリッジ(42、56)内に収納された成分を統合する装置(20、20a、20b、20c、20d)は、一対の通路(24、24a、24c、24d、26、26a、26c、26d)を有する本体(22、22a、22c、22d)と、該本体(22、22a、22c、22d)を第一および第二の二室式分配カートリッジ(42、56)に接続する第一および第二カップラー（30、30a、30b、30c、30d、32、32a、32b、32c、32d）とを具備する。装置(20、20a、20b、20c、20d)が二つのカートリッジ(42、56)に接続されると、アプリケータがカートリッジ(42、56)の一方に接続され、該カートリッジ内に残っている成分を他方のカートリッジのチャンバに排出するために使用される。部分的に空になった数個のカートリッジの中身をこうして統合することができるため、後続の分配作業を中断してカートリッジを交換する必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】 二室式分配容器用接続装置 技術分野 本発明は、エポキシまたは歯科用型穴形成材料のような複数の成分を含む材料 の２種類の成分を収納および分配するために使用する二室式分配カートリッジに 補充または部分的に補充する装置に関する。 背景技術 二室式分配システムは、２種類の成分または配合物から成る材料を分配するた めに広く使用されている。建設および製造の分野におけるこうした材料の例は、 接着剤、コーティング、シーラントよび注封材料であるが、医療分野におけるこ うした材料の例は、歯科用型穴形成材料である。二室式分配システムは、分配す る材料の一つの成分を各々収納する複数のチャンバを備えた個別の並列したバレ ルを有する交換式カートリッジを具備することが多い。二室式分配カートリッジ の例は、米国特許第4,538,920号および米国特許第5,236,108号に記載されている 。 多くの二室式分配システムは、二室式分配カートリッジを取り外し自在に収容す る受器を備えたアプリケータをさらに備える。アプリケータによっては、使用時 に手で保持するのに適し、掴んだ場合に、一対の並列したプランジャをラチェッ ト機構により同時に前進させる一対のハンドルを具備する。プランジャが前進す る際、プランジャの端部は、分配カートリッジのチャンバ内に位置する個々のピ ストンに接触し、ピストンを前方にカートリッジの前部に向かって動 かす。プランジャが進行する際、ピストンは、両方のチャンバ内に収納されてい る二つの成分をカートリッジ前部付近に位置する個々の出口から同時に排出する 。二室式分配カートリッジ用携帯アプリケータの例は、欧州特許出願第 0 539 0 74 A1 号、米国特許第5,137,181号および国際出願第PCT/US96/00196号に記載さ れている。 場合によっては、特に建設、製造および工業関連の用途の場合、電動または空 気圧駆動アプリケータを使用して、配合物を二室式分配カートリッジから分配す る。電動アプリケータは、バッテリ駆動にすると手で操作する際に便利であり、 線電流により駆動すると、比較的大量の成分を分配する場合に特に有利である。 圧縮空気を容易に使用できる分野では、空気駆動アプリケータが好ましい。電動 分配アプリケータの例は、米国特許第5,020,693号、米国特許第5,064,098号およ び米国特許第5,080,493号に記載されている。 二室式分配システムは、カートリッジから排出される成分を混合する静止ミキ サーをさらに備える場合が多い。静止ミキサーは、カートリッジの前端に取外し 自在に結合されて、間隔を置いて配置されたカートリッジの二つの前部出口と連 通する出口導管を具備する。静止混合要素は、出口導管内に位置し、一連の螺旋 状混合部分を具備する。アプリケータのプランジャが前進して成分をカートリッ ジから排出する際、成分は出口導管に達して、後続の混合部分により完全に混合 され、出口導管の前部開口部から任意に塗布部分に直接排出される。静止ミキサ ーの例は、米国特許第4,538,920号および国際出願第ＷＯ95/22941号に記載さて いる。 歯科の分野では、二室式分配システムは、二成分型穴形成材料を分配して、患 者の歯および歯肉の型を形成する際に使用される。手順によっては、混合された 型穴形成材料は、歯科用型穴形成トレー 内に分配された後、患者の口腔内の選択された歯および歯肉の上に配置される。 材料が硬化したら、このトレーは口腔から取り外され、パリス溶液の硬化性プラ スター、樹脂またはその他の成形材料を、型穴形成材料に形成された陰型内に注 入して患者の歯および歯肉の型が作成される。成形材料が硬化した後、型穴形成 材料は成形材料から取り外され、患者の歯および歯肉の陽型を形成する。 分配カートリッジは、典型的なトレーに充填するのに必要と思われる量よりも 多量の型穴形成材料成分を収納した状態で販売されるのが普通である。カートリ ッジが、必要と思われる量よりも多量の成分を収納している理由の一つは、トレ ーは広範囲の形状およびサイズで使用可能であり、特定のトレーは、治療の際に 経験する患者の歯列弓の形状およびサイズに適合するように選択することができ るという事実にある。メーカーは、一般に、予想される最大トレーに充填するの に十分な量の成分を含むカートリッジを供給する。したがって、選択したトレー が異常に大きくない限り、トレーに充填した後、カートリッジには多量の成分が 残る。 １回使用した後に部分的にのみ空になった歯科用型穴形成材料分配カートリッ ジは、第二の型穴形成トレーに型穴形成材料を配置する後続の分配作業に使用さ れることがある。しかし、前に使用したカートリッジは、第二のトレーに充填す るのに十分な量の成分を含まないことが多いため、第一のカートリッジが空にな った後、分配作業を中断して、空のカートリッジを第二のカートリッジと交換し なければならない。残念ながら、歯科医が、成分を混合してトレーに分配した後 、型穴形成材料が入っているトレーを口腔内に入れて、適切に配置する際に使用 できる作業時間は比較的短時間であることが多い。分配作業を中断して空のカー トリッジを取り出し、いっぱいのカートリッジをアプリケータに取り付ける場合 、こうした中断 によって、歯科医が型穴形成トレーを口腔内に入れて正しい向きに配置するのに 使用できる時間の量は必然的に短くなる。 したがって、多くの歯科医は、型穴形成トレーに成分を充填するたびに、新し い分配カートリッジをアプリケータに取り付ける方を選び、トレーを口腔内に入 れて正しい向きに配置するのに使用できる時間の量が短くなるのを防ぐ。部分的 に空になったカートリッジは廃棄することができるが、こうした慣習は無駄であ る。 二室式分配カートリッジを使用するその他の分野でも、同様の問題がある。た とえば、製造工程で速硬エポキシを分配する場合、ユーザは、分配作業中に空の カートリッジをいっぱいのカートリッジと交換するための十分な時間がない場合 がある。こうした状況では、ユーザは、各々の手順の開始時に新しいカートリッ ジを使用して、部分的に空になったカートリッジを廃棄物として廃棄する傾向が ある。 先行技術において、こうした無駄を避けて、カートリッジ内の実質的にすべて の成分を使用することができるような装置に対するニーズがあるのは明らかであ る。こうした装置は、分配材料の作業時間が短縮しないように、分配手順を中断 しないことが好ましい。 発明の開示 本発明は、部分的に充填された二室式分配カートリッジ内に含まれている成分 を統合する装置に関する。この装置は、一対の並列した通路を有する本体と、通 路が第一のカートリッジの並列した出口と連通する向きになるように本体を第一 の二室式分配カートリッジに解除自在に結合する第一カップラーとを具備する。 この装置は、通路が第二のカートリッジの並列した出口と連通する向きになるよ うに本体を第二の二室式分配カートリッジに解除自在に結合する第 二カップラーをさらに備える。本体は、少なくとも二つの密封部分も具備し、こ れらの密封部分は、第一のカートリッジおよび第二のカートリッジが第一カップ ラーおよび第二カップラーにより本体に結合された時に、第一のカートリッジお よび第二のカートリッジと接触し、これらのカートリッジを密封する。 本発明の装置は、新しい空のカートリッジに充填するか、または前に使用した カートリッジに補充もしくは部分的に補充する際に役立つ。実際、この装置は、 数個の部分的に空になったカートリッジを選択したホストカートリッジに連続的 に接続して、ホストカートリッジに成分を実質的または完全に充填することがで きる。こうしてホストカートリッジは、新しいカートリッジに含まれている成分 の量と実質的に等しい量の成分を中断せずに分配するために使用することができ る。本発明は、各々のカートリッジの実質的にすべての成分を有効利用すること ができ、分配手順に悪影響を及ぼすことがないため、成分の無駄を大幅に減少さ せるのに役立つ。 本発明のその他の詳細は、請求の範囲の特徴部分で定義する。 図面の簡単な説明 図１は、本発明の一実施例に基づく二室式分配カートリッジ補充装置の斜視図 である。 図２は、図１に示した装置の縮小斜視図、およびこの装置により一緒に結合さ れる２個の二室式分配カートリッジの１個を示す。 図３は、図２にも示した保持クリップのみの斜視図である。 図４は、図２に多少類似した部分的縮小斜視図だが、第二のカートリッジが追 加され、２個のカートリッジが補充装置に結合されている。 図５は、本発明の他の実施例に基づく二室式分配カートリッジ 補充装置の一部である保持具の斜視図である。 図６は、図５の保持具に関連して説明する補充装置の一部でもあるアダプタ本 体の拡大斜視図である。 図７は、図５に示した保持具および図６に示したアダプタ本体および二室式分 配カートリッジの縮小斜視図であり、保持具、アダプタ本体およびカートリッジ は、互いに組み付けられる前の状態を示す。 図８は、図７に多少類似する部分的縮小斜視図だが、第二の二室式分配カート リッジが追加され、保持具およびアダプタ本体は、両方のカートリッジの前端に 完全に結合されている。 図９は、本発明の他の実施例に基づく二室式分配カートリッジ補充装置の保持 具の斜視図である。 図10は、本発明のさらに他の実施例に基づく二室式分配カートリッジ補充装置 の保持具の斜視図である。 図11は、図10に示した保持具および図６に示したアダプタ本体と多少異なるア ダプタ本体の斜視図である。 図12は、本発明のさらに他の実施例に基づくユニット化二室式分配カートリッ ジ補充装置の斜視図である。 図13は、図12に示した補充装置の前部立面図である。 図14は、図12および図13に示した補充装置、および二室式分配カートリッジの 部分の縮小斜視図であり、装置とカートリッジは互いに結合される前の状態を示 す。 図15は、図14に多少類似する部分的縮小斜視図だが、第二の二室式分配カート リッジが追加され、補充装置は、２個のカートリッジを互いに結合した状態を示 す。 発明を実施するための最良の形態 部分的に充填された二室式分配カートリッジに含まれている成分を統合する装 置は、本発明の一実施例に基づく図１、図２および図４に参照符号20により大ま かに示されている。図示の特定の実施例における装置20は、第一通路24と第二通 路26を備えた中空の円筒状本体22を具備する。通路24、26は、本体22の内部の中 間を横断して一方の側から他方の側に延在する分割壁28により分離される。 通路24、26は、互いに並列関係にあり、ほぼＤ形の構成を有する。分割壁28は 、対向側部上で中空本体22の各々の端部からへこんでいる。面取りした壁部分53 （図１参照）は、分割壁28の各々の側部において、分割壁28と本体22の各々の端 部との間に位置する。 装置20はさらに、本体22の一方の端部に接続される第一カップラー30と、本体 22の対向端部に接続される第二カップラーとを具備する。カップラー30、32は各 々、外側の曲線縁部を有して対向する二つの曲線フランジ34を具備する。各々の カップラー30、32の曲線フランジ34は、外側直線縁部を有する直線フランジ36の 各々の対により互いに一体相互接続されている。 図１の例に示すように、曲線フランジ34は各々、傾斜した表面、つまり斜面38 と、他のカップラー30、32の曲線フランジ34に面する傾斜していない、つまり「 水平な」表面43とを有することが好ましい。さらに、曲線フランジ34は各々、個 々の水平面43の端部に隣接して位置し、対応する直線フランジ36に隣接するスト ップ部分40を具備する。装置20が、本体22の想像上の中心基準軸線が垂直方向に 延在する垂直の向きに保持され、曲線フランジ34の外側曲線縁部方向に見た場合 、一番下の曲線フランジ34の斜面38は、曲線フランジ34の右側に近づくにつれて 上方に傾斜し、ス トップ部分40は、斜面38の上端および右に隣接して位置する。 本体22とカップラー30、32は、通路24、26を通る成分により悪化しないかまた はこれらの成分に反応しない剛性かつ耐久性のある材料から一体成形することが 好ましい。適切な材料としては、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどの合成 樹脂質材料がある。 装置20は、図２に示す分配カートリッジ42のような一対の二室式分配カートリ ッジとともに使用するのに適する。こうしたカートリッジは先行技術で公知であ り(たとえば米国特許第5,236,108号参照)、第一および第二の細長いバレルまた は容器44、46を具備する。第一容器44は、カートリッジ42の前部に位置する第一 出口48と連通する内側の円筒状チャンバ(図示しない)を具備する。同様に、第二 容器46は、第二の前部出口50と連通する内側の円筒状チャンバを具備する。出口 48、50はともに、カートリッジ42の前端の円筒状突出頚部つまり出口導管51内に 収納される。図２に示すように、出口導管51は、出口48と50を互いに分離する中 央バッフルを具備する。出口導管51の外壁は、前部円筒面と、前部円筒面と容器 44、46の前端との間に位置する後部面取り壁部分とを具備する。 カートリッジ42の前端は、出口導管51の対向側部に位置して互いの方向に延在 する一対の対向タブ52をさらに備える。各々のタブ52は、バッフルに平行に延在 する三角形の一対の補強壁部分に一体結合されている。各々のタブ52は、バッフ ルに垂直に延在する三角形の補強壁部分にも一体的に接続されている。 カートリッジ42は、アプリケータ(図示しない)のカートリッジ受器に解除自在 に取り付けるのに適する矩形の後部フランジ54をさらに備える。アプリケータは 、手で駆動するか、または上記の電動モータもしくは空気圧動力により駆動する ことができる。 カートリッジ42の各チャンバは、歯科用型穴形成材料のような二成分材料の一 つの成分または配合物を収納するのに適する。カートリッジ42の各チャンバには 、アプリケータの移動可能なプランジャと係合するピストン(図示しない)が装備 されている。プランジャが前進して、ピストンをカートリッジ42の前端方向に移 動させると、チャンバ内の成分は、間隔のある個々の流れとして各々の出口48、 50に送られる。 カートリッジ42は、3Ｍのシリコン歯科用型穴形成材料とともに市販されてい るカートリッジ(カタログ番号7302Ｈ)のような多くの市販カートリッジの一つで 良い。こうしたカートリッジは、ポリプロピレンなどの合成樹脂質材料から一体 成形されることが多いが、ナイロン、ポリエチレンまたはアセタールなど、その 他の材料も使用することができる。 第二のカートリッジ56を図４に示す。第二のカートリッジ56は第一のカートリ ッジ42と同じであるから、第二のカートリッジ56の詳細な説明は記載する必要が ない。図４では、参照符号により示される第二のカートリッジ56の各要素は、第 一のカートリッジ42の類似の参照符号が付いた要素と同じである。 使用の際、装置20は、基準軸線57に沿って第一のカートリッジ42方向に移動し 、図２に示される向きで保持される。この向きでは、直線フランジ36の直線縁部 は、第一のカートリッジ42のタブ52の内側に面する直線縁部と平行である。第一 カップラー30の直線フランジ36の外側直線縁部間の距離は、タブ52の内側直線縁 部間の距離よりも多少少ないので、フランジ36は、出口48、50を囲む突出出口導 管51が本体22の内部に移動するのと同時にタブ52を通過する。 カートリッジの出口導管51の外側円形縁部が本体22の面取り 壁部分53と接触したら、装置20を第一のカートリッジ42に対し、基準軸線57の周 囲で図２に矢印で示した方向に手で回す。基準軸線57は本体22の中心軸線と同一 線上にあり、容器44、46の長手方向軸線に平行である。装置20が軸線57の周囲で 回転すると、曲線フランジ32は突出するタブ52の下を通り、斜面38によって、第 一カップラー30に隣接する面取り壁部分53は、出口導管51の外側縁部と正確に密 封係合した状態で圧迫される。装置20が軸線57の周囲でさらに回転すると、水平 面43はタブ52の下にスライドし、その結果、第一カップラー30のストップ部分40 がタブ52の側部と係合し、さらに回転するのを防ぐ。 装置20の分割壁28は、装置20が第一のカートリッジ42に完全に取り付けられ、 第一カップラー30のストップ部分40がタブ52と接触する時に、第一のカートリッ ジ42の出口バッフルと同一平面になるように整列配置される。第一のカートリッ ジ42に面する分割壁28の外側縁部は、装置20の隣接外側縁部から内側に、装置20 が突出出口導管51上に完全に納まり、分割壁28の隣接外側縁部が密封部分として 機能し、出口48、50間のバッフルの前部縁部と正確に、かつ漏れが生じないよう に接触する距離だけ間隔を置いて配置される。 次に、第二のカートリッジ56を装置20方向に移動し、第二のカートリッジ56の タブの、装置20に面する直線壁部分を、第二カップラー32の直線フランジ36の外 側直線縁部と平行になる向きに保持する。第二のカートリッジ56の出口導管51は 、次に本体22の内部に移動させ、第二カップラー32に隣接する内部の面取り壁部 分53が、第二のカートリッジ56の突出出口導管51の外側円形縁部と接触するよう にする。 その後、第二のカートリッジ56を第一のカートリッジ42に対 し、図２に矢印で示した方向に軸線57の周囲で回すと、第二カップラー32の曲線 フランジ34が、装置20を第一のカートリッジ42に接続する場合について上記で説 明したように、第一カップラー30の係止結合移動と同様に第二のカートリッジ56 のタブ52の下に移動する。第二のカートリッジ56が完全かつ正確に装置20と結合 すると、第二のカートリッジ56は、図４に示したように第一のカートリッジ42と 整列配置され、第一容器44の中心の長手方向軸線が互いに同一線上になり、第二 容器46の中心の長手方向軸線が互いに同一線上になる。さらに、カートリッジ42 、56が両方とも完全に装置20に結合されると、カートリッジ42、56の第一出口48 は第一通路24とのみ連通し、カートリッジ42、56の第二出口50は第二通路26との み連通する。 次に、どちらのカートリッジをホストカートリッジとして指定するかに応じて 、アプリケータをカートリッジ42、56の一方に接続する。たとえば、第一のカー トリッジ42をホストカートリッジとして選択して補充する場合、アプリケータは 第二のカートリッジ56に接続する。一般に、アプリケータは、第二のカートリッ ジ56の後部カートリッジフランジ54を収納する上記のような受器を具備するが、 これは必須ではない。アプリケータは、カートリッジのピストンを前進させるた めのプランジャなどをさらに備える。 ストップクリップ58(図２および図３)を第一のカートリッジ42の後部フランジ 54上に配置してから、アプリケータのプランジャを前進させて、第二のカートリ ッジ56のピストンを動かすことが好ましい。ストップクリップ58は、後部フラン ジ54の対向側に完全に係合して対向する一対のＵ形端部部分を有する。ストップ クリップ58は、成分が第一のカートリッジ42内に導入される際に、第一のカート リッジ42のピストンが容器44、46の開放後端 を通過して、カートリッジ42から外れのを防ぐ。ストップクリップ58は、必要に 応じて後部フランジ54から容易に着脱できる射出成形プラスチックまたはばね鋼 のような弾性材料から作成することが好ましい。 これで、アプリケータが作動してプランジャを前進させ、第二のカートリッジ 56のピストンを前方に第一のカートリッジ42方向に移動させる。ピストンがこの ように移動すると、第二のカートリッジ56内の成分は、第二のカートリッジ56の 出口48、50から排出され、本体22の通路24、26から第一のカートリッジ42の各々 の出口48、50を経由して第一のカートリッジ42の容器44、46内に入る。アプリケ ータのプランジャは、第二のカートリッジ56内に残っている実質的にすべての成 分を装置20を介して第一のカートリッジ42に送るのに十分に前進することが好ま しい。 成分が第二のカートリッジ56から第一のカートリッジ42に入ると、通路24、26 は成分を分離させておく役割を果し、その結果、成分の相互汚染および反応が生 じる可能性がなくなる。分割壁28のサイズと構成、バッフル、出口導管51の外側 縁部、および面取り壁部分53は、図４に示したように互いに結合された場合、本 体22とカートリッジ42、56との間に密封状態で接触し、その結果、成分の相互汚 染が生じたり、装置20の外側の範囲に成分が漏れる可能性を本質的に防ぐ。 第二のカートリッジ56内の成分が第一のカートリッジ42内に入るか、または第 一のカートリッジ42のピストンがストップクリップ58に接触すると、アプリケー タのプランジャの前進は妨げられる。たとえば、第二のカートリッジ56が空にな った場合、第二のカートリッジ56はアプリケータから取り外す。第二のカートリ ッジは装置20からも取り外すが、その際、第二のカートリッジ56 を第一のカートリッジ42に対し図２の矢印に対向する方向に回し、直線フランジ 36の外側直線縁部を第二のカートリッジ56のタブ52の、装置20に面する直線縁部 と整列配置させる。次に、第二のカートリッジ56を軸線57(図２)に沿って装置20 から離れるように動かす。次に、部分的に充填されたカートリッジを第二のカー トリッジ56の所定の位置に配置して、上記の手順を繰り返す。 一方、第二のカートリッジ56から成分を完全に除去する前に第一のカートリッ ジ42に充填する場合、第一のカートリッジ42を装置20および第二のカートリッジ 56に対し、図２に示す矢印の方向の対向方向に回して第一のカートリッジ42を装 置20から取り外す。次に、第一のカートリッジ42を装置20から外し、空であるか または部分的に空である別のカートリッジを所定の位置に取り付ける。 図示しないが、整合または方向付け部分を任意に装備すると、各々の第一容器 44が第一通路24と最終的に整合し、各々の第二容器56が第二通路26と最終的に整 合しない限り、装置20が第一のカートリッジ42または第二のカートリッジ56に接 続できないようにすることができる。方向付け部分は、いくつかの形態を取るこ とができる。考えられる一つの方向付け部分は、各々のカップラー30、32の曲線 フランジ34の長さを本体22の中心軸線の半径方向に変えて、出口導管51から対応 する距離だけ嵌合状態で片寄っているタブ52をカートリッジに装備することによ り構成する。こうした構造では、タブ52は、一方のカートリッジの容器44、46が 、他方のカートリッジの容器44、46、および本体22の通路24、26と最終的に正し く整合する向きになっていない限り、カートリッジ42、56が装置20に結合するの を防ぐ。 本発明の第二実施例に基づく二室式分配カートリッジ補充装置 20aを図５〜図８に示す。装置20aは、図５に単独で示す保持具21aと、図６に単 独で示すアダプタ本体22aとを具備する。 保持具21は、中空かつ円筒状の中心部材23aを具備し、上記の分割壁28のよう な中心の分割壁はない。第一カップラー30aおよび第二カップラー32aは、部材23 aの対向端部に一体的に接続されている。カップラー30a、32aは、各々上記のフ ランジ34、36と同じ二つの曲線フランジと二つの直線フランジとを具備する。各 々の曲線フランジは、斜面38と、水平面43と、ストップ部分40と同じ斜面と、水 平面と、ストップ部分とを具備することが望ましいが、これは必須ではない。 保持具21aは、一対のアーム41aも具備し、これらのアームは、部材23aに接続 し、互いに離れて対向側に外側に延在する。図５に示すように、アーム41aは、 直線フランジの外側直線縁部に平行な方向に延在するが、他の方向に延在しても 良い。さらに、二つのアーム41aを示したが、保持具21aは、これより多いかまた は少ないこうしたアームを具備することができる。 次に図６を参照すると、アダプタ本体22aは、中心の円形プレート25aと、二対 の突出部27a、29aとを具備する。突出部27aは互いに整列配置されており、第一 通路24aは、突出部27aおよびプレート25aを通って延在する。同様に、突出部29a も互いに整列配置され、第二通路26aは、二つの突出部29aおよびプレート25aを 通って延在する。 使用の際、本体22aは、図７に示すように第一のカートリッジ42と整合し、そ の結果、プレート25aの一方の側の突出部27a、29aは各々、第一出口48および第 二出口50と整合する。次に、本体22aを第一のカートリッジ42方向に基準軸線57a に沿って動かし、第一のカートリッジ42に面するプレート25aの側の突出部27a、 29a が、各々出口48、50に入るようにする。突出部27a、29aが第一のカートリッジ42 の出口48、50に完全に挿入されると、出口48、50に面するプレート25aの壁部分 は、バッフルの外側縁部を具備する出口導管51の外側縁部に平らに接触する。 次に、保持具21aも、図７に示す向きに保持しつつ、軸線57aに沿って第一のカ ートリッジ42方向に動かす。この向きでは、直線フランジは、図１、図２、図４ に示した実施例のアセンブリに関連して上記で説明したように、直線フランジに 面するタブの縁部に平行である。保持具21aがカートリッジ42に近づくと、中心 部材23aは、本体22aを囲む位置に移動する。 次に、第二のカートリッジ56を本体22a方向に動かすが、その際、第二のカー トリッジ56は、第一のカートリッジの容器44、46の長手方向軸線が、各々第二の カートリッジの容器44、46の長手方向軸線と同一線上になる向きに保持する。第 二のカートリッジ56を本体22a方向に動かし、第二のカートリッジ56に面する突 出部27a、29aが、第二のカートリッジ56の出口48、50に完全に挿入され、これら の出口に面するプレート25aの壁部分が、第二のカートリッジ56の出口導管５(バ ッフルの外側縁部を含む)の外側縁部に平らに接触するようにする。 次に、保持具21aを回す。その際、アーム41aを掴み、保持具21aを第一のカー トリッジ42および第二のカートリッジ56に対して軸線57aの周囲で回す。軸線57a は、保持具21aおよび本体22aの中心軸線と同一線上にあり、本体22aに接続した 場合の両方のカートリッジ42、56の容器44、46の中心長手方向軸線に平行である 。第一カップラー30aは、図１、図２および図４に示す実施例に関連して上記で 説明したように動作する。アーム41aが90°回転し、図８に示す方向に延在する と、保持具21aは容器42、56 に確実に結合する。 その後、アプリケータをカートリッジ42、56の一方に接続し、図１、図２およ び図４に示した実施例に関連して上記で説明したように、これらのカートリッジ 内に残っている成分を他のカートリッジに排出する。さらに、図２および図３に 示したストップクリップ58のようなストップクリップを装備すると、ホストカー トリッジのピストンが過度に後方に移動するのを防ぐことができる。補充作業が 完了したら、上記のステップと逆順に、アプリケータを取り外し、カートリッジ 42、56を各々のカートリッジと補充装置20aから取り外す。 円筒状部材23aと、カップラー30a、32aと、アーム41aとを具備する保持具21a は一体であり、カートリッジ42、56内の成分に反応しない比較的剛性の材料から 作成することが好ましい。適切な材料としては、ＡＩＳＩ 302タイプのステンレ ス鋼などの金属、およびＡmocoが"ＵＤＥＬ"の商標で市販しているポリスルホン などのプラスチックがある。 本体22aは、カートリッジ42、56内の成分に反応しない弾性材料から一体成形 することが好ましい。この弾性材料は、硫黄化合物を含まないことが好ましい。 硫黄化合物が含まれている場合、歯科用型穴形成材料に使用される触媒の効果を 損なう可能性があるからである。適切な弾性材料としては、ポリウレタンおよび シリコンゴムがある。 アダプタ本体22aは、弾性であって比較的低弾性率を有し、本体22aが装置20a とカートリッジ42、56との間に耐漏出性のシールを形成できることが好ましい。 出口導管51の外側円形縁部とバッフルの外側縁部に平らに接触するプレート25a の壁部分は、成分が一方のカートリッジから他方のカートリッジに流れる際に成 分 が流出するのを防ぐ密封部分として機能する。プレート25aの厚さは、図８に示 すように装置20aによりカートリッジ42、56を結合した時に、プレート25aがカー トリッジ42、56の出口導管51の間でわずかに圧縮されるように選択する。 保持具21aは、本体22aが部材23aを完全に通過するのを妨げるか、あるいは本 体22aを部材23aの二つの開放端部の一方からのみ取り外すことができるように、 円形の内側ショルダを具備することが好ましい。このショルダは、本体22aがシ ョルダとホストカートリッジとの間にある時に有効である。なぜなら、本体22a は、保持具21aもホストカートリッジに接続されている限り、他のカートリッジ が取り外されている時にホストカートリッジに接続されたままだからである。 本体22aを保持具21aに保持する手段を装置20aに任意に具備すると、取扱いと 組立てが容易になり、本体22aを誤って配置するのを防ぐことができる。こうし た手段は、たとえば、上記のショルダの代わりに間隔を置いて配置された一対の 環状保持リングを部材23aの内部に装備し、プレート25aをこれらのリング間の空 間内に収容するように構成することができる。しかし、こうした手段では、保持 具21aをカートリッジ42、56に対して回転させる際に、本体22aが保持具21aに対 して回転できるようにして、突出部27a、29aが破損せず、保持具21aに結合され たカートリッジの出口48、50に配置された状態が保たれるようにするべきである 。 本発明の他の実施例に基づく代替保持具21bを図９に示す。保持具21bは保持具 21aに類似しているが、以下の特徴の点で異なる。 詳しく説明すると、保持具21bは、第一カップラー30bと、保持具21bの中空の 内部を通る中心軸線に関して第一カップラー30b とは多少異なる回転位置に向いている第二カップラー32bとを具備する。多くの 異なる回転の向きが可能だが、任意の一つの向きを形成して良い。図９に示す実 施例では、第二カップラー32bは、第一カップラー30bに対して中心軸線の周囲で 約90°ずれて配置されており、その結果、第一カップラー30bの直線フランジ36b の外側直線縁部は、第二カップラー32bの直線フランジ36bの外側直線縁部に垂直 な方向に延在する。 カップラー30b、32bは、タブ52と係合する各端部に小さい斜面を各々有する曲 線フランジを具備するが、これらのカップラーには、上記のストップ部分40に類 似するストップ部分がない。したがって、保持具21bは、保持具21bをその中心軸 線の周囲でどちらかの方向に回転させることにより、カートリッジ42、56から外 れる。しかし、その代わりとして、カップラー30b、32bの曲線フランジは、上記 の斜面38と同じ比較的大きい斜面、および上記のストップ部分40と同じストップ 部分をさらに備えることができる。 保持具21bは、第一カップラー30bのフランジ34b、36bに接続される一対のアー ム41bをさらに備える。アーム41bは、カップラー30b、32bの直線フランジ36bの 外側直線縁部に対してゼロではない角度にて互いから離れて延在する。図示の実 施例では、アーム41bは、両方のカップラー30b、32bの直線フランジ36bの外側直 線縁部に対して約45°の角度にて延在する。 図10および図11に示す本発明の実施例は、図10に単独で示す保持具21cと、図1 1にのみ示すアダプタ本体22cとを具備する二室式分配カートリッジ補充装置20c に関する。保持具21cは、全体にＵ形の構成を有するクリップの形態である。 保持具21cは、互いに離れて延在する一対のフランジ35cを有する第一カップラ ー30cを具備する。保持具21cは、やはり互い から離れて延在する一対の同じフランジ35cを有する第二カップラー32cをさらに 備える。保持具21cは、板金の打抜き部分から一体形成することが好ましいが、 保持具21aに関連して記載した上記の材料など、その他の材料を使用しても良い 。 本体22cは本体22aに多少類似しているが、本体22cは、第一の細長い通路24cと 、第二の細長い通路26cと、プレート25cとを具備する。本体22cは、プレート25c の一方の側面に通路24c、26cを囲む突出部27c、29cをさらに備える。図示しない が、類似の突出部の対は、プレート25cの対向側にも装備されている。例示する 目的上、突出部27c、29cは外側の形状が円筒状であるが、この点に関して、突出 部は、図６に示した突出部27a、29aの形状に類似するＤ形の外側構成など、その 他の形状を有することも可能であることを理解すべきである。 突出部27c、29cは、他のタイプの二室式分配カートリッジの出口の形状に適合 する一定の形状であり、こうし形状および間隔に適合する距離だけ間隔を置いて 離して配置されている。たとえば、本体22cの突出部27c、29cは、米国特許第5,3 33,670号に図示されている分配カートリッジの出口ポートに適合する形状を有す ることもできる。もちろん、その他の多くの形状、サイズおよび間隔も可能であ る。 図10および図11に示した実施例を使用する際、本体22cの突出部27c、29cは、 互いに面する２個の分配カートリッジの出口に配置する。カートリッジと本体22 cはこの向きに保持し、保持具21cは、通路24c、26cの長手方向軸線に垂直な方向 に動かす。保持具21cをこの向きに動かす際、フランジ35cはカートリッジのタブ (タブ52など)の下を通り、装置20cを２個のカートリッジに結合する。 本体22cは、本体22aに関連して上記に記載した材料に類似する弾性材料から作 成することが好ましい。本体22cは、保持具21cを所定の位置に取り付けると、分 配カートリッジの出口導管の間を密封する。あるカートリッジ内の成分が他のカ ートリッジに移動した後、通路24c、26cの長手方向軸線に垂直な方向に保持具21 cを本体22cから動かして、フランジ30cをカートリッジのタブから解放すること により、装置20cを最初のカートリッジから離す。 図12〜図15は、本発明の別の実施例に従って構成される二室式分配カートリッ ジ補充装置20dを示す。装置20dは、図12および図13に単独で示されており、間隔 を置いて配置された二つのプレート25dを有する細長くほぼ円筒形の本体22dを具 備する。一対の突出部27d、29dが一方のプレート25dから外側に延在し、同じ突 出部の対27d、29dが他方のプレート25dから外側に延在する。突出部27d、29dは 、上記の突出部27a、29aと本質的に同じであり、各々、カートリッジ42、56のよ うな二室式分配カートリッジの突出出口導管の間隔を置いて配置された出口の範 囲内に取りつけるのに適する。間隔を置いて配置され、各々連通していないほぼ Ｄ形の一対の通路24d、26d(図12)は、各々突出部27d、29dと、本体22dの内部を 通って延在する。 装置20dの第一カップラー30dは、一方のプレート25dに一体的に接続されて他 方のプレート25dを通過して延在する一対のＬ形脚部31dを具備する。装置20dの 第二カップラー32dは、対向プレート25dに一体的に接続された類似の脚部33dの 対を具備し、この脚部33dの対は、脚部31dに一体的に接続されたプレート25d方 向に延在する。三角形のブレース37dは、本体22dと、本体22dから半径方向外側 に延在する脚部31d、33dの第一の隣接部分とを一体的に接続する。 脚部31d、33dは各々、カートリッジ42、56のタブ52のような二室式分配カート リッジのタブの後ろに取り付けるのに適する一番外側のフック39dを具備する。 脚部31d、33dの第二部分は、フック39dと第一部分との間に延在する。ブレース3 7dに直接接続しない脚部31d、33dの第二部分は可撓性であり、必要なら、指で押 して内側に容易に動かすか、または本体22d方向に容易に動かすことができる。 各々のフック39dは、分配カートリッジのタブと係合する外側の面取り壁を具備 する。 使用の際、装置20dは、突出部27dが出口48、50と整合するように、図14に示す ように分配カートリッジ42に向ける。装置20dを基準軸線57dに沿ってカートリッ ジ42方向に動かすと、隣接フック39dの面取り壁がタブ52に接触し、脚部31dは本 体22d方向に内側に撓み、フック39dがタブ52を通過する。脚部31dのフック39dが 、タブ52とカートリッジ42の容器44、46の前端との間の空間に入ると直ちに、弾 性脚部31dは、本体22dから離れる方向に自動的に移動し、図15に示す正規の構成 に戻る。アプリケータは、この時点でカートリッジ42に結合し、アプリケータの プランジャが前進して、通路24d、26dから空気を放出することが好ましい。次に 、同様の方法で第二のカートリッジ56を動かすことにより、第二のカートリッジ 56を装置20dに接続し、脚部33dのフック39dを第二のカートリッジ56のタブ52の 後ろに締結させる。 装置20dは、ポリプロピレンのような弾性材料から一体成形することが好まし い。カップラー30d、32dのフック39dと隣接プレート25dとの間の距離は、プレー ト25dがバッフルを含む突出出口導管51の外壁に対して平らに密封係合状態で正 確に圧縮されるように選択する。成分が一方のカートリッジから他方のカートリ ッジに移動した後フック39dがタブ52を通過し、装置20dが軸線57d に沿ってカートリッジ42、56から離れるまで、脚部31d、33dを本体22d方向に内 側に圧迫して、装置20dをカートリッジ42、56から外す。 装置20dは、第一容器44のみが第一通路24dに接続され、第二容器46のみが通路 26dに接続されるように装置20dをカートリッジ42、56に対し配向させるための一 つまたは複数の方向付け部分を具備することが好ましい。図示しないが、こうし た方向付け部分は、第一出口48の形状と第二出口50の形状とが異なるように形成 し、第一出口48にのみ嵌合する突出部27d、または第二出口50にのみ嵌合する突 出部29dを設けることにより装備することができる。あるいは、米国特許第4,974 ,756号に記載されているような外側に突出する方向付け部分を使用しても良い。 必要なら、突出部27d、29dを囲む各々のプレート25dに隣接して、個々の柔軟 な弾性ガスケットを装備することができる。ガスケットは、カートリッジ42、56 に対する装置20dの密封状態を促進し、本体22dを比較的硬質の材料から作成して 、本体22dの強度を高めることを可能にする。 カートリッジ42、56のピストンは、選択したホストカートリッジに補充する際 に、ピストンが逆になる可能性が少なくなるように任意に変更することができる 。こうした変更としては、ピストンを長くするか、または間隔を置いて配置され た脚部をピストンに追加して、ピストンが、厚さが比較的薄いディスク状の形状 をしている場合に、カートリッジに必要になる回転運動を妨げる方法がある。 当業者であれば、本発明の精神から逸脱せずに、上記に詳しく説明した現在好 ましい実施例に、様々な変更、追加および変形を行うことができることが分かる であろう。たとえば、保持具およびアダプタは、他のタイプの分配カートリッジ に適合するような他の構成 にすることができる。さらに、カートリッジ42、56を補充装置に結合するために 使用する結合構造は、カートリッジのその他の要素を締結するか、またはカート リッジと補充装置の両方を収納するハウジングを使用することにより、図示した 以外の構成にすることが可能である。さらに別の構成では、カップラーをカート リッジの一部として装備して、静止ミキサーに接続するために使用すると、保持 具21aなどの保持具のようなカップラーを具備する個別の部品が不要になり、二 つの通路を具備する本体のみをカートリッジの出口に取り付けてカートリッジを 一緒に結合することができる。その他の多くの変形も可能である。したがって、 本発明の範囲は、上記で詳細に説明した構造に限定されるものではなく、以下の 請求の範囲およびこれらと等価なものの正確な解釈によってのみ限定されると考 えるべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ブロイルズ，ブルース アール. アメリカ合衆国，ミネソタ 55133−3427, セントポール，ポスト オフィス ボック ス 33427

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．部分的に充填された二室式分配カートリッジ内に収納されている成分を統 合する装置(20、20a、20b、20c、20d)であり、 一対の並列した通路(24、24a、24c、24d、26、26a、26c、26d)を有する本体(2 2、22a、22c、22d)と、 前記本体(22、22a、22c、22d)を第一の二室式分配カートリッジ(42)に、前記 通路(24、24a、24c、24d、26、26a、26c、26d)が該第一のカートリッジ(42)の並 列した出口(48、50)と連通する向きに、解除自在に結合する第一カップラー(30 、30a、30b、30c、30d)と、 前記本体(22、22a、22c、22d)を第二の二室式分配カートリッジ(56)に、前記 通路(24、24a、24c、24d、26、26a、26c、26d)が該第二のカートリッジ(56)の並 列した出口と連通する向きに、解除自在に結合する第二カップpori(32、32a、32 b、32c、32d)と を具備し、 前記本体(22、22a、22c、22d)が、前記第一のカートリッジ(42)および前記第 二のカートリッジ(56)が前記第一カップラー(30、30a、30b、30c、30d）および 前記第二カップラー(32、32a、32b、32c、32d)により前記本体(22、22a、22c、2 2d)に結合された時に、前記第一のカートリッジ(42)および前記第二のカートリ ッジ(56)と密封状態で接触する少なくとも二つの密封部分(28、25a、25c、25d) をさらに備える装置。 ２．前記本体(22、22a、22c、22d)がほぼ円筒形であり、前記第一カップラー( 30、30a、30b、30c、30d)および前記第二カップラー(32、32a、32b、32c、32d) が、各々前記第一のカートリッジ(42)および前記第二のカートリッジ(56)に解除 自在に接続されるフランジ(34、34b、35c)を具備する請求項１記載の装置(20、2 0a、20b、 20c、20d)。 ３．前記装置(20、20a、20b、20c、20d)が、前記第一カップラー(30、30a、30 b、30c、30d)および前記第二カップラー(32、32a、32b、32c、32d)に接続された 中空の円筒状部材(23a)を具備し、前記本体(22、22a、22c、22d)が前記円筒状部 材(23a)に収容される請求項２記載の装置(20、20a、20b、20c、20d)。 ４．前記本体(22、22a、22c、22d)が、前記円筒状部材(23a)に回転自在に接続 される請求項３記載の装置(20、20a、20b、20c、20d)。 ５．前記装置(20、20a、20b、20c、20d)が、前記本体を前記円筒状部材内に保 持する構造を具備する請求項３記載の装置(20、20a、20b、20c、20d)。 ６．前記本体(22、22a、22c、22d)が、解放されない状態で前記円筒状部材(23 a)内に保持される請求項５記載の装置(20、20a、20b、20c、20d)。 ７．前記円筒状部材(23a)が、前記第一カップラー（30、30a、30b、30c、30d ）および前記第二カップラー(32、32a、32b、32c、32d)に一体的に接続される請 求項３記載の装置(20、20a、20b、20c、20d)。 ８．外側に延在する少なくとも一つのアーム(41a、41b)を具備し、該アームが 、前記第一のカートリッジ(42)および前記第二のカートリッジ(56)の一方に対す る前記円筒状部材(23a)の回転を容易にする請求項２記載の装置(20、20a、20b、 20c、20d)。 ９．前記第一カップラー（30、30a、30b、30c、30d）および前記第二カップラ ー（32、32a、32b、32c、32d）が、外側に延在する可撓性脚部(31d、33d)を具備 し、該脚部が、各々前記第一のカートリッジ(42)および前記第二のカートリッジ (56)に解除自在に接続される請求項１記載の装置(20、20a、20b、20c、20d)。 10．前記脚部(31d、33d)が各々フック(39d)を具備する請求項９ 記載の装置(20、20a、20b、20c、20d)。 11．前記第一カップラー（30、30a、30b、30c、30d）および前記第二カップラ ー（32、32a、32b、32c、32d）が、外側に延在する少なくとも二対のフランジ(3 5c)を有するほぼＵ形の保持具(21c)を具備する請求項１記載の装置(20、20a、20 b、20c、20d)。 12．前記通路(24、24a、24c、24d、26、26a、26c、26d)の一つが、前記第一の カートリッジ(42)および前記第二のカートリッジ(56)の特定の一つの出口(48、5 0)と連通するように配置されるのを防ぐ方向付け部分を具備する請求項１記載の 装置(20、20a、20b、20c、20d)。 13．前記本体(22、22a、22c、22d)、前記第一カップラー（30、30a、30b、30c 、30d）および前記第二カップラー（32、32a、32b、32c、32d）が、プラスチッ ク材料から一体成形される請求項１記載の装置(20、20a、20b、20c、20d)。 14．前記本体(22、22a、22c、22d)が、並列した通路(24、24a、24c、24d、26 、26a、26c、26d)を形成する分割壁(28)を有したほぼ中空の内部を備える請求項 １記載の装置(20、20a、20b、20c、20d)。 15．前記第一カップラー（30、30a、30b、30c、30d）および前記第二カップラ ー（32、32a、32b、32c、32d）が、各々前記第一のカートリッジ(42)および前記 第二のカートリッジ(56)に解除自在に接続されるフランジ(34、34b、35c)を具備 する請求項14記載の装置(20、20a、20b、20c、20d)。