JPH1151358A - 蓄熱型排ガス処理装置 - Google Patents
蓄熱型排ガス処理装置Info
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- JPH1151358A JPH1151358A JP20557697A JP20557697A JPH1151358A JP H1151358 A JPH1151358 A JP H1151358A JP 20557697 A JP20557697 A JP 20557697A JP 20557697 A JP20557697 A JP 20557697A JP H1151358 A JPH1151358 A JP H1151358A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 蓄熱構造体の流路入口にヤニ成分が付着する
ことに起因する熱交換効率の低下を防止すると共に、蓄
熱構造体に蓄えられた熱を最大限有効に利用して熱交換
効率を向上させる。 【解決手段】 低温未処理排ガスと高温処理済排ガスを
交互に流通させる各蓄熱室(4A, 4B)に、断面ハニカム状
の蓄熱体(23)を複数段積層して形成した蓄熱層(21)と、
未処理排ガスを予め整流する整流層(22)とからなる蓄熱
構造体(3A, 3B)を配した。整流層(22)は蓄熱層(21)の蓄
熱体(23)のハニカム流路よりも太い流路を有する蓄熱体
(24)で形成されているので、未処理排ガスに含まれるヤ
ニ成分が付着しても目詰まりしにくい。また、蓄熱層(2
1)に形成された整流空間(25)で未処理排ガスの流速/流
量分布が均一になっていくので、蓄熱層(23)に蓄えられ
た熱を均一に放熱させながら未処理排ガスを予熱させる
ことができ、熱が無駄なく有効に利用されて熱交換効率
を向上させることができる。
ことに起因する熱交換効率の低下を防止すると共に、蓄
熱構造体に蓄えられた熱を最大限有効に利用して熱交換
効率を向上させる。 【解決手段】 低温未処理排ガスと高温処理済排ガスを
交互に流通させる各蓄熱室(4A, 4B)に、断面ハニカム状
の蓄熱体(23)を複数段積層して形成した蓄熱層(21)と、
未処理排ガスを予め整流する整流層(22)とからなる蓄熱
構造体(3A, 3B)を配した。整流層(22)は蓄熱層(21)の蓄
熱体(23)のハニカム流路よりも太い流路を有する蓄熱体
(24)で形成されているので、未処理排ガスに含まれるヤ
ニ成分が付着しても目詰まりしにくい。また、蓄熱層(2
1)に形成された整流空間(25)で未処理排ガスの流速/流
量分布が均一になっていくので、蓄熱層(23)に蓄えられ
た熱を均一に放熱させながら未処理排ガスを予熱させる
ことができ、熱が無駄なく有効に利用されて熱交換効率
を向上させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排ガス中に含まれ
る可燃性有害成分や可燃性悪臭成分を触媒燃焼/直接燃
焼させて無害無臭な物質に変化させると共に、その際に
生ずる熱を回収して排ガス処理に再利用する蓄熱型排ガ
ス処理装置に関する。
る可燃性有害成分や可燃性悪臭成分を触媒燃焼/直接燃
焼させて無害無臭な物質に変化させると共に、その際に
生ずる熱を回収して排ガス処理に再利用する蓄熱型排ガ
ス処理装置に関する。
【0002】例えば、アルコール類,エステル類や,有
害で特有の臭気を持つフェノール類,アルデヒド類など
の可燃性有害悪臭成分を含んだ排ガスは、公害防止の観
点から直接大気中に放出することはできないので、通常
は、浄化処理を施して、無害無臭化した状態で放出して
いる。このような排ガスを浄化処理するために、排ガス
中の可燃性有害悪臭成分を触媒燃焼又は直接燃焼させ、
無害無臭な物質に変化させて浄化処理すると共に、その
際に生ずる熱を回収して未処理排ガスを加熱する熱源と
して再利用する蓄熱型排ガス処理装置が提案されている
(特開平5−332523号,同332524号,同6
6005号公報参照。)
害で特有の臭気を持つフェノール類,アルデヒド類など
の可燃性有害悪臭成分を含んだ排ガスは、公害防止の観
点から直接大気中に放出することはできないので、通常
は、浄化処理を施して、無害無臭化した状態で放出して
いる。このような排ガスを浄化処理するために、排ガス
中の可燃性有害悪臭成分を触媒燃焼又は直接燃焼させ、
無害無臭な物質に変化させて浄化処理すると共に、その
際に生ずる熱を回収して未処理排ガスを加熱する熱源と
して再利用する蓄熱型排ガス処理装置が提案されている
(特開平5−332523号,同332524号,同6
6005号公報参照。)
【0003】 そして、蓄熱型排ガス処理装置は、蓄熱
室の数により、2塔式,3塔式,多塔式のものなどがあ
るが、構造の最も単純な2塔式の蓄熱型排ガス処理装置
を図4に基づいて説明する。
室の数により、2塔式,3塔式,多塔式のものなどがあ
るが、構造の最も単純な2塔式の蓄熱型排ガス処理装置
を図4に基づいて説明する。
【0004】 蓄熱型排ガス処理装置1は、例えば塗装
乾燥炉などの排ガス発生源2で発生した排ガスを浄化処
理すると共に、その際に生ずる熱を回収して排ガス処理
に再利用するように成されており、高温の処理済排ガス
が流通する際にその熱を蓄え、蓄えた熱を低温の未処理
排ガスが流通するときに放熱して当該排ガスを予熱する
蓄熱構造体3A,3Bを配した二つの蓄熱室4A,4B
が、未処理排ガスを所定の温度まで加熱して浄化処理す
る排ガス処理ゾーン5を介して互いに連通して並設され
ている。
乾燥炉などの排ガス発生源2で発生した排ガスを浄化処
理すると共に、その際に生ずる熱を回収して排ガス処理
に再利用するように成されており、高温の処理済排ガス
が流通する際にその熱を蓄え、蓄えた熱を低温の未処理
排ガスが流通するときに放熱して当該排ガスを予熱する
蓄熱構造体3A,3Bを配した二つの蓄熱室4A,4B
が、未処理排ガスを所定の温度まで加熱して浄化処理す
る排ガス処理ゾーン5を介して互いに連通して並設され
ている。
【0005】 そして、排ガス処理ゾーン5には、未処
理排ガスを加熱するバーナ6などの加熱装置が配設され
ており、排ガス中の可燃性成分を直接燃焼させる場合に
は所定の着火温度まで加熱するように成され、触媒燃焼
させる場合には、触媒燃焼温度まで加熱するようになさ
れている。なお、排ガス中の可燃性成分を触媒燃焼させ
る場合には、前記排ガス処理ゾーン5から排出される処
理済排ガスの流通方向に沿って、その出口、すなわち各
蓄熱構造体3A,3Bの上流側に触媒層7A,7Bを形
成しておく。
理排ガスを加熱するバーナ6などの加熱装置が配設され
ており、排ガス中の可燃性成分を直接燃焼させる場合に
は所定の着火温度まで加熱するように成され、触媒燃焼
させる場合には、触媒燃焼温度まで加熱するようになさ
れている。なお、排ガス中の可燃性成分を触媒燃焼させ
る場合には、前記排ガス処理ゾーン5から排出される処
理済排ガスの流通方向に沿って、その出口、すなわち各
蓄熱構造体3A,3Bの上流側に触媒層7A,7Bを形
成しておく。
【0006】 また、蓄熱室4A,4Bには、蓄熱構造
体3A,3Bを挟んで排ガス処理ゾーン5の反対側に、
塗装乾燥炉などの排ガス発生源2で発生した未処理排ガ
スを送給する未処理排ガス送給ダクト9が交番導入ダク
ト10A,10Bを介して接続されると共に、処理済排
ガス排出ダクト11が交番排出ダクト12A,12Bを
介して接続され、前記未処理排ガス送給ダクト9と処理
済排ガス排出ダクト11がパージダクト13を介して連
通されている。そして、未処理排ガス送給ダクト9,交
番導入ダクト10A及び10B,処理済排ガス排出ダク
ト11,交番排出ダクト12A及び12B,パージダク
ト13には、夫々の流路を導通/遮断するオートダンパ
14,15A,15B,16,17A,17B,18が
介装されている。
体3A,3Bを挟んで排ガス処理ゾーン5の反対側に、
塗装乾燥炉などの排ガス発生源2で発生した未処理排ガ
スを送給する未処理排ガス送給ダクト9が交番導入ダク
ト10A,10Bを介して接続されると共に、処理済排
ガス排出ダクト11が交番排出ダクト12A,12Bを
介して接続され、前記未処理排ガス送給ダクト9と処理
済排ガス排出ダクト11がパージダクト13を介して連
通されている。そして、未処理排ガス送給ダクト9,交
番導入ダクト10A及び10B,処理済排ガス排出ダク
ト11,交番排出ダクト12A及び12B,パージダク
ト13には、夫々の流路を導通/遮断するオートダンパ
14,15A,15B,16,17A,17B,18が
介装されている。
【0007】 このような蓄熱型排ガス処理装置1で排
ガスを浄化処理する場合は、まず、未処理排ガス送給ダ
クト9及び処理済排ガス排出ダクト11のオートダンパ
14及び16を開いた状態で、一方の蓄熱室4Aに接続
された交番導入ダクト10A及び他方の蓄熱室4Bに接
続された交番排出ダクト12Bの各オートダンパ15A
及び17Bと、一方の蓄熱室4Aに接続された交番排出
ダクト12A及び他方の蓄熱室4Bに接続された交番導
入ダクト10Bの各オートダンパ17A及び15Bとを
交互に開閉して、排ガスの給排気方向を交互に切り換え
る。これにより、まず、一方の蓄熱室4Aから導入され
た未処理排ガスが、排ガス処理ゾーン5で浄化処理され
た後、他方の蓄熱室4Bを通って外部に排出され、次い
で、排ガスの給排気方向が切り換えられると、他方の蓄
熱室4Bから導入された未処理排ガスが、排ガス処理ゾ
ーン5で浄化処理された後、一方の蓄熱室4Aを通って
外部に排出される。
ガスを浄化処理する場合は、まず、未処理排ガス送給ダ
クト9及び処理済排ガス排出ダクト11のオートダンパ
14及び16を開いた状態で、一方の蓄熱室4Aに接続
された交番導入ダクト10A及び他方の蓄熱室4Bに接
続された交番排出ダクト12Bの各オートダンパ15A
及び17Bと、一方の蓄熱室4Aに接続された交番排出
ダクト12A及び他方の蓄熱室4Bに接続された交番導
入ダクト10Bの各オートダンパ17A及び15Bとを
交互に開閉して、排ガスの給排気方向を交互に切り換え
る。これにより、まず、一方の蓄熱室4Aから導入され
た未処理排ガスが、排ガス処理ゾーン5で浄化処理され
た後、他方の蓄熱室4Bを通って外部に排出され、次い
で、排ガスの給排気方向が切り換えられると、他方の蓄
熱室4Bから導入された未処理排ガスが、排ガス処理ゾ
ーン5で浄化処理された後、一方の蓄熱室4Aを通って
外部に排出される。
【0008】 このとき、交番導入ダクト10A(10
B)から導入された未処理排ガスは、一方の蓄熱室4A
(4B)を通過する際に、その蓄熱構造体3A(3B)
に蓄えられていた熱で予熱される。そして、排ガス処理
ゾーン5に導入されると、所定温度に加熱されて浄化処
理され、高温の処理済排ガスが、他方の蓄熱室4B(4
A)を通過する際に、その熱が蓄熱構造体3B(3A)
に蓄えられ、交番排出ダクト12B(12A)から外部
に排出される。したがって、オートダンパ15A及び1
7Bと,オートダンパ15B及び17Aを交互に開閉さ
せると、排ガスの給排気方向が交互に反転され、その給
排気方向が切り換わる度に蓄熱構造体3A,3Bで蓄熱
/放熱を繰り返し、高温処理済排ガスの熱を無駄にする
ことなく有効に再利用しながら排ガスの浄化処理を行う
ことができる。
B)から導入された未処理排ガスは、一方の蓄熱室4A
(4B)を通過する際に、その蓄熱構造体3A(3B)
に蓄えられていた熱で予熱される。そして、排ガス処理
ゾーン5に導入されると、所定温度に加熱されて浄化処
理され、高温の処理済排ガスが、他方の蓄熱室4B(4
A)を通過する際に、その熱が蓄熱構造体3B(3A)
に蓄えられ、交番排出ダクト12B(12A)から外部
に排出される。したがって、オートダンパ15A及び1
7Bと,オートダンパ15B及び17Aを交互に開閉さ
せると、排ガスの給排気方向が交互に反転され、その給
排気方向が切り換わる度に蓄熱構造体3A,3Bで蓄熱
/放熱を繰り返し、高温処理済排ガスの熱を無駄にする
ことなく有効に再利用しながら排ガスの浄化処理を行う
ことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、蓄熱構造体
3A,3Bは、例えば、排ガスの流通方向と並行な流路
を形成した断面ハニカム状の蓄熱体23を複数段(例え
ば5〜15段)積層して形成されている。この場合に、
交番導入ダクト10A,10Bから蓄熱室4A,4Bに
導入された未処理排ガスは、各蓄熱体23のハニカム流
路に流入する際に流れが乱れて個々のハニカム流路の側
壁に衝突する。このとき、排ガス処理ゾーン5から最も
遠い上流側の流入端部では、蓄熱体23の温度も比較的
低いので、未処理排ガス中に含まれるヤニ成分(蒸発し
た塗料に含まれる有機溶剤成分,樹脂成分,可塑材等が
混合したもの)が流路入口に付着して凝集し、目詰まり
を起こしやすいという問題があった。例えば、各蓄熱体
23に、開口率70%,開口密度200セル/inch2 の
ハニカム流路が形成されている場合、個々の流路の径は
約1mmであるが、流路側壁にヤニ成分が 0.1mmの厚
さで付着すると、各流路の径は約 0.8mmとなり、流路
の開口面積はヤニ成分が付着していない場合の64%ま
で低下する。したがって、ヤニの付着により蓄熱構造体
3A,3Bの圧損が大きくなり、低温の未処理排ガスの
流入量及び高温の処理済排ガスの排出量が低下して、排
ガス処理量が低下するため、熱交換効率も低下してしま
い、排ガス処理量を一定に維持しようとすれば送風機F
の負荷を増大させなければならず、エネルギー消費量が
増えるという問題があった。
3A,3Bは、例えば、排ガスの流通方向と並行な流路
を形成した断面ハニカム状の蓄熱体23を複数段(例え
ば5〜15段)積層して形成されている。この場合に、
交番導入ダクト10A,10Bから蓄熱室4A,4Bに
導入された未処理排ガスは、各蓄熱体23のハニカム流
路に流入する際に流れが乱れて個々のハニカム流路の側
壁に衝突する。このとき、排ガス処理ゾーン5から最も
遠い上流側の流入端部では、蓄熱体23の温度も比較的
低いので、未処理排ガス中に含まれるヤニ成分(蒸発し
た塗料に含まれる有機溶剤成分,樹脂成分,可塑材等が
混合したもの)が流路入口に付着して凝集し、目詰まり
を起こしやすいという問題があった。例えば、各蓄熱体
23に、開口率70%,開口密度200セル/inch2 の
ハニカム流路が形成されている場合、個々の流路の径は
約1mmであるが、流路側壁にヤニ成分が 0.1mmの厚
さで付着すると、各流路の径は約 0.8mmとなり、流路
の開口面積はヤニ成分が付着していない場合の64%ま
で低下する。したがって、ヤニの付着により蓄熱構造体
3A,3Bの圧損が大きくなり、低温の未処理排ガスの
流入量及び高温の処理済排ガスの排出量が低下して、排
ガス処理量が低下するため、熱交換効率も低下してしま
い、排ガス処理量を一定に維持しようとすれば送風機F
の負荷を増大させなければならず、エネルギー消費量が
増えるという問題があった。
【0010】 一方、蓄熱室4A(4B)に導入された
未処理排ガスの速度分布は、図5に示すように、交番導
入ダクト10A(10B)の開口部正面の速度が最も速
くなる。このとき、蓄熱構造体3A,3Bを構成する蓄
熱体23には、多数の流路が排ガスの流通方向と並行に
形成されており、各流路内の速度は、各蓄熱室4A(4
B)に導入された未処理排ガスの速度分布に応じて定ま
る。そして、この速度分布はそのまま未処理排ガスの流
量分布に等しく、流量の多い部分では放熱量が多く、流
量の少ない部分では放熱量が少ないので、放熱量にムラ
を生ずる。したがって、放熱量の少ない部分では、その
熱が未処理排ガスの予熱に使われることなく熱が余って
しまうだけでなく、完全に放熱されていないため蓄熱量
も少なくなり、熱交換効率が低くなるという問題があっ
た。
未処理排ガスの速度分布は、図5に示すように、交番導
入ダクト10A(10B)の開口部正面の速度が最も速
くなる。このとき、蓄熱構造体3A,3Bを構成する蓄
熱体23には、多数の流路が排ガスの流通方向と並行に
形成されており、各流路内の速度は、各蓄熱室4A(4
B)に導入された未処理排ガスの速度分布に応じて定ま
る。そして、この速度分布はそのまま未処理排ガスの流
量分布に等しく、流量の多い部分では放熱量が多く、流
量の少ない部分では放熱量が少ないので、放熱量にムラ
を生ずる。したがって、放熱量の少ない部分では、その
熱が未処理排ガスの予熱に使われることなく熱が余って
しまうだけでなく、完全に放熱されていないため蓄熱量
も少なくなり、熱交換効率が低くなるという問題があっ
た。
【0011】 そこで本発明は、第一に蓄熱構造体の流
路入口にヤニが付着することに起因する熱交換効率の低
下を防止し、第二に蓄熱構造体に蓄えられた熱を最大限
有効に利用して熱交換効率を向上させることを技術的課
題としている。
路入口にヤニが付着することに起因する熱交換効率の低
下を防止し、第二に蓄熱構造体に蓄えられた熱を最大限
有効に利用して熱交換効率を向上させることを技術的課
題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、高温の処理済排ガスが流通するときにそ
の熱を蓄え、蓄えたその熱を低温の未処理排ガスが流通
するときに放熱させて当該排ガスを予熱する蓄熱構造体
を配した複数の蓄熱室が、未処理排ガスを所定の温度ま
で加熱して浄化処理する排ガス処理ゾーンを介して互い
に連通して並設され、一の蓄熱室から導入した未処理排
ガスを排ガス処理ゾーンで浄化処理して他の蓄熱室から
排出させ、次いで、いままで処理済排ガスを排出してい
た当該他の蓄熱室から導入した未処理排ガスを排ガス処
理ゾーンで浄化処理して前記一の蓄熱室又はさらに他の
蓄熱室から処理済排ガスを排出するように、排気ガスの
給排気方向を順次交互に切り換えて、未処理排ガスを連
続的又は間欠的に処理するように成された蓄熱型排ガス
処理装置において、前記蓄熱構造体は、未処理排ガスと
処理済排ガスの熱交換を行う蓄熱層と、蓄熱層に導入さ
れる未処理排ガスを予め整流すると共に未処理排ガスと
処理済排ガスの熱交換を行う整流層とからなり、前記蓄
熱層は、排ガスの流通方向と並行な細い流路を形成した
断面ハニカム状の蓄熱体を複数段積層して形成されると
共に、前記整流層は、前記蓄熱層を構成する蓄熱体のハ
ニカム流路よりも太い流路を有する蓄熱体で形成され、
前記蓄熱層の未処理排ガス流入側に積層されている複数
段の蓄熱体同士の間隔が、未処理排ガス流出側に積層さ
れている複数段の蓄熱体同士の間隔よりも幅広に形成さ
れて、前記未処理排ガス流入側に積層されている複数段
の蓄熱体の間に、前段の蓄熱体を通過してきた未処理排
ガスを拡散させる整流空間が形成されたことを特徴とす
る。なお、ここで蓄熱層を形成する断面ハニカム状の蓄
熱体は、当該蓄熱体を貫通して多数の細い流路(ハニカ
ム流路)が排ガスの流通方向と並行に形成されているも
のであれば、各流路の断面形状は六角形に限るものでは
なく、三角形,四角形,円形,その他任意の形状であっ
てもよい。
に、本発明は、高温の処理済排ガスが流通するときにそ
の熱を蓄え、蓄えたその熱を低温の未処理排ガスが流通
するときに放熱させて当該排ガスを予熱する蓄熱構造体
を配した複数の蓄熱室が、未処理排ガスを所定の温度ま
で加熱して浄化処理する排ガス処理ゾーンを介して互い
に連通して並設され、一の蓄熱室から導入した未処理排
ガスを排ガス処理ゾーンで浄化処理して他の蓄熱室から
排出させ、次いで、いままで処理済排ガスを排出してい
た当該他の蓄熱室から導入した未処理排ガスを排ガス処
理ゾーンで浄化処理して前記一の蓄熱室又はさらに他の
蓄熱室から処理済排ガスを排出するように、排気ガスの
給排気方向を順次交互に切り換えて、未処理排ガスを連
続的又は間欠的に処理するように成された蓄熱型排ガス
処理装置において、前記蓄熱構造体は、未処理排ガスと
処理済排ガスの熱交換を行う蓄熱層と、蓄熱層に導入さ
れる未処理排ガスを予め整流すると共に未処理排ガスと
処理済排ガスの熱交換を行う整流層とからなり、前記蓄
熱層は、排ガスの流通方向と並行な細い流路を形成した
断面ハニカム状の蓄熱体を複数段積層して形成されると
共に、前記整流層は、前記蓄熱層を構成する蓄熱体のハ
ニカム流路よりも太い流路を有する蓄熱体で形成され、
前記蓄熱層の未処理排ガス流入側に積層されている複数
段の蓄熱体同士の間隔が、未処理排ガス流出側に積層さ
れている複数段の蓄熱体同士の間隔よりも幅広に形成さ
れて、前記未処理排ガス流入側に積層されている複数段
の蓄熱体の間に、前段の蓄熱体を通過してきた未処理排
ガスを拡散させる整流空間が形成されたことを特徴とす
る。なお、ここで蓄熱層を形成する断面ハニカム状の蓄
熱体は、当該蓄熱体を貫通して多数の細い流路(ハニカ
ム流路)が排ガスの流通方向と並行に形成されているも
のであれば、各流路の断面形状は六角形に限るものでは
なく、三角形,四角形,円形,その他任意の形状であっ
てもよい。
【0013】 本発明によれば、高温の処理済排ガスを
排出している蓄熱室の蓄熱構造体に熱が蓄えられた後、
排ガスの給排気方向を切り換えて、当該蓄熱室から低温
の未処理排ガスを導入すると、未処理排ガスは、蓄熱構
造体内を整流層−蓄熱層の順に流れる。この場合に、ま
ず、整流層の流入端側でその流れが乱れ、整流層に形成
された流路の側壁に未処理排ガスが衝突する。しかも、
当該流入端側は比較的温度が低いので、未処理排ガス中
に含まれたヤニ成分が整流層の蓄熱体に形成された各流
路の側壁に付着する。しかしながら、整流層の蓄熱体に
形成された各流路は蓄熱層の蓄熱体に形成された各ハニ
カム流路よりも太いので、多少ヤニ成分が付着しても排
ガスが流通する太い流路が確保され、したがって、目詰
まりによる熱効率の低下を生じにくい。また、このよう
に整流層で、ヤニ成分をある程度除去し、さらに、未処
理排ガスの流れを整えて蓄熱層に流入させることができ
るので、蓄熱層の蓄熱体に形成された各ハニカム流路の
側壁にヤニ成分が付着しにくい。
排出している蓄熱室の蓄熱構造体に熱が蓄えられた後、
排ガスの給排気方向を切り換えて、当該蓄熱室から低温
の未処理排ガスを導入すると、未処理排ガスは、蓄熱構
造体内を整流層−蓄熱層の順に流れる。この場合に、ま
ず、整流層の流入端側でその流れが乱れ、整流層に形成
された流路の側壁に未処理排ガスが衝突する。しかも、
当該流入端側は比較的温度が低いので、未処理排ガス中
に含まれたヤニ成分が整流層の蓄熱体に形成された各流
路の側壁に付着する。しかしながら、整流層の蓄熱体に
形成された各流路は蓄熱層の蓄熱体に形成された各ハニ
カム流路よりも太いので、多少ヤニ成分が付着しても排
ガスが流通する太い流路が確保され、したがって、目詰
まりによる熱効率の低下を生じにくい。また、このよう
に整流層で、ヤニ成分をある程度除去し、さらに、未処
理排ガスの流れを整えて蓄熱層に流入させることができ
るので、蓄熱層の蓄熱体に形成された各ハニカム流路の
側壁にヤニ成分が付着しにくい。
【0014】 しかも、蓄熱層の未処理排ガス流入側に
積層された複数段の蓄熱体同士の間には、整流空間が形
成されているので、前記整流層で完全に整流されずに蓄
熱層の流入側で未処理排ガスの速度分布/流量分布が均
一でない場合であっても、未処理排ガスが整流空間を通
過するに従って蓄熱層の横断面全体に拡散して流速分布
/流量分布が均一になっていく。すなわち、未処理排ガ
スが前段の蓄熱体のハニカム流路を通過して広い整流空
間に流出されるときに、その流れが拡散され、また、次
段の蓄熱体のハニカム流路の流路入口壁に衝突して戻っ
てきた流れと衝突して横方向に流れが生じるので、前段
の蓄熱体のハニカム流路から、これと対向する次段の蓄
熱体のハニカム流路へ直線的に流れるだけでなく、その
周囲のハニカム流路へ向かう横方向の流れが形成され、
これにより蓄熱層を通過する未処理排ガスの流速分布/
流量分布が横断面全体にわたって均一になっていく。し
たがって、蓄熱層に蓄えられた熱を均一に放熱させて、
未処理排ガスを予熱させることができ、熱を無駄なく有
効に利用して熱交換効率を向上させることができる。
積層された複数段の蓄熱体同士の間には、整流空間が形
成されているので、前記整流層で完全に整流されずに蓄
熱層の流入側で未処理排ガスの速度分布/流量分布が均
一でない場合であっても、未処理排ガスが整流空間を通
過するに従って蓄熱層の横断面全体に拡散して流速分布
/流量分布が均一になっていく。すなわち、未処理排ガ
スが前段の蓄熱体のハニカム流路を通過して広い整流空
間に流出されるときに、その流れが拡散され、また、次
段の蓄熱体のハニカム流路の流路入口壁に衝突して戻っ
てきた流れと衝突して横方向に流れが生じるので、前段
の蓄熱体のハニカム流路から、これと対向する次段の蓄
熱体のハニカム流路へ直線的に流れるだけでなく、その
周囲のハニカム流路へ向かう横方向の流れが形成され、
これにより蓄熱層を通過する未処理排ガスの流速分布/
流量分布が横断面全体にわたって均一になっていく。し
たがって、蓄熱層に蓄えられた熱を均一に放熱させて、
未処理排ガスを予熱させることができ、熱を無駄なく有
効に利用して熱交換効率を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係る蓄熱
型排ガス処理装置の要部を示す説明図、図2及び図3は
他の実施形態を示す説明図、図4はその全体図である。
なお、図4について既に説明した部分の詳細説明を省略
する。
に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係る蓄熱
型排ガス処理装置の要部を示す説明図、図2及び図3は
他の実施形態を示す説明図、図4はその全体図である。
なお、図4について既に説明した部分の詳細説明を省略
する。
【0016】 本例の蓄熱型排ガス処理装置1の各蓄熱
室4A,4Bに配された蓄熱構造体3A,3Bは、交番
導入ダクト10A,10Bから導入される低温の未処理
排ガスと、排ガス処理ゾーン5で浄化処理された高温の
処理済排ガスの熱交換を行う蓄熱層21と、蓄熱層21
に導入される未処理排ガスをその上流側で整流すると共
に未処理排ガスと処理済排ガスの熱交換を行う整流層2
2からなる。蓄熱層21は、排ガスの流通方向と並行な
流路を形成した断面ハニカム状の蓄熱体23を複数段
(例えば5〜15段)積層して形成されている。また、
整流層22は、前記蓄熱層21を構成する蓄熱体23の
ハニカム流路よりも太い流路を有する蓄熱体24を層状
に配して形成している。
室4A,4Bに配された蓄熱構造体3A,3Bは、交番
導入ダクト10A,10Bから導入される低温の未処理
排ガスと、排ガス処理ゾーン5で浄化処理された高温の
処理済排ガスの熱交換を行う蓄熱層21と、蓄熱層21
に導入される未処理排ガスをその上流側で整流すると共
に未処理排ガスと処理済排ガスの熱交換を行う整流層2
2からなる。蓄熱層21は、排ガスの流通方向と並行な
流路を形成した断面ハニカム状の蓄熱体23を複数段
(例えば5〜15段)積層して形成されている。また、
整流層22は、前記蓄熱層21を構成する蓄熱体23の
ハニカム流路よりも太い流路を有する蓄熱体24を層状
に配して形成している。
【0017】 蓄熱層21を形成する蓄熱体23は、例
えば、コージエライト磁器などで形成されるハニカム単
体を平面状に並列させて形成され、そのハニカム単体
は、高さが5〜30cmで、開口密度が100〜400
セル/inch2 の比較的目の細かいものが用いられてい
る。一方、整流層22を形成する蓄熱体24も、例え
ば、コージエライト磁器などで形成されるハニカム単体
を平面状に並列させて形成したものを複数段(例えば2
〜5段程度)積層して形成し、そのハニカム単体は、蓄
熱層21を構成するハニカム単体よりも目の粗いものが
用いられ、その開口密度が40〜200セル/inch2 程
度に選定されてれている。なお、整流層22の蓄熱体2
4としては、ハニカム単体を用いる場合に限らず、前記
蓄熱層21を構成するハニカム単体よりも太い流路を確
保できるものであれば、例えば、サドル型、ペレット
型、粒型、リング型、パイプ型など任意の形状の蓄熱材
を層状にバラ積みして形成したものであってもよい。
えば、コージエライト磁器などで形成されるハニカム単
体を平面状に並列させて形成され、そのハニカム単体
は、高さが5〜30cmで、開口密度が100〜400
セル/inch2 の比較的目の細かいものが用いられてい
る。一方、整流層22を形成する蓄熱体24も、例え
ば、コージエライト磁器などで形成されるハニカム単体
を平面状に並列させて形成したものを複数段(例えば2
〜5段程度)積層して形成し、そのハニカム単体は、蓄
熱層21を構成するハニカム単体よりも目の粗いものが
用いられ、その開口密度が40〜200セル/inch2 程
度に選定されてれている。なお、整流層22の蓄熱体2
4としては、ハニカム単体を用いる場合に限らず、前記
蓄熱層21を構成するハニカム単体よりも太い流路を確
保できるものであれば、例えば、サドル型、ペレット
型、粒型、リング型、パイプ型など任意の形状の蓄熱材
を層状にバラ積みして形成したものであってもよい。
【0018】 また、蓄熱層21を構成する蓄熱体23
は、その未処理排ガス流入側の複数の蓄熱体23U,2
3U・・同士の間隔d1 が、未処理排ガス流出側の複数
の蓄熱体23D,23D・・同士の間隔d2 よりも幅広
に形成されている。これにより、未処理排ガス流入側の
複数の蓄熱体23U,23U・・の間には、前段に積層
されている蓄熱体23Uのハニカム流路から流出した未
処理排ガスを拡散させて、次段に積層されている蓄熱体
23Uのハニカム流路に導く整流空間25が形成されて
いる。具体的には、整流空間25を構成する各蓄熱体2
3U・・の間隔d1 は、例えば20〜100mm程度で
あり、低温ガスの下流側に積層された複数段の蓄熱層2
3D・・の間隔d2 は例えば1〜20mm程度である。
なお、各蓄熱層23U・・,23D・・の間には、外径
10〜50mm好ましくは、20〜30mm程度のパイ
プ状の碍子がスペーサ26として用いられている。
は、その未処理排ガス流入側の複数の蓄熱体23U,2
3U・・同士の間隔d1 が、未処理排ガス流出側の複数
の蓄熱体23D,23D・・同士の間隔d2 よりも幅広
に形成されている。これにより、未処理排ガス流入側の
複数の蓄熱体23U,23U・・の間には、前段に積層
されている蓄熱体23Uのハニカム流路から流出した未
処理排ガスを拡散させて、次段に積層されている蓄熱体
23Uのハニカム流路に導く整流空間25が形成されて
いる。具体的には、整流空間25を構成する各蓄熱体2
3U・・の間隔d1 は、例えば20〜100mm程度で
あり、低温ガスの下流側に積層された複数段の蓄熱層2
3D・・の間隔d2 は例えば1〜20mm程度である。
なお、各蓄熱層23U・・,23D・・の間には、外径
10〜50mm好ましくは、20〜30mm程度のパイ
プ状の碍子がスペーサ26として用いられている。
【0019】 以上が本発明の一例構成であって、次に
その作用を説明する。まず、未処理排ガス送給ダクト9
及び処理済排ガス排出ダクト11を導通させた状態で、
交番導入ダクト10A及び交番排出ダクト12Bと、交
番導入ダクト10B及び交番排出ダクト12Aを交互に
導通/遮断させると、一方の蓄熱室4Aから導入された
未処理排ガスが、排ガス処理ゾーン5で浄化処理された
後、他方の蓄熱室4Bを通って外部に排出され、次い
で、排ガスの給排気方向が切り換えられると、他方の蓄
熱室4Bから導入された未処理排ガスが、排ガス処理ゾ
ーン5で浄化処理された後、一方の蓄熱室4Aを通って
外部に排出される。
その作用を説明する。まず、未処理排ガス送給ダクト9
及び処理済排ガス排出ダクト11を導通させた状態で、
交番導入ダクト10A及び交番排出ダクト12Bと、交
番導入ダクト10B及び交番排出ダクト12Aを交互に
導通/遮断させると、一方の蓄熱室4Aから導入された
未処理排ガスが、排ガス処理ゾーン5で浄化処理された
後、他方の蓄熱室4Bを通って外部に排出され、次い
で、排ガスの給排気方向が切り換えられると、他方の蓄
熱室4Bから導入された未処理排ガスが、排ガス処理ゾ
ーン5で浄化処理された後、一方の蓄熱室4Aを通って
外部に排出される。
【0020】 このとき、交番導入ダクト10A(10
B)から導入された未処理排ガスは、まず整流層22を
通過することとなるが、整流層22に流入するときに未
処理排ガスの流れが乱れるので、未処理排ガス中に含ま
れているヤニ成分が整流層22を構成する蓄熱体24の
流路側壁に付着する。しかしながら、整流層22の蓄熱
体24の流路は、蓄熱層21の蓄熱体23の流路よりも
太く形成されているので、ヤニ成分が付着したことによ
る圧力損失への影響は比較的少ない。
B)から導入された未処理排ガスは、まず整流層22を
通過することとなるが、整流層22に流入するときに未
処理排ガスの流れが乱れるので、未処理排ガス中に含ま
れているヤニ成分が整流層22を構成する蓄熱体24の
流路側壁に付着する。しかしながら、整流層22の蓄熱
体24の流路は、蓄熱層21の蓄熱体23の流路よりも
太く形成されているので、ヤニ成分が付着したことによ
る圧力損失への影響は比較的少ない。
【0021】 例えば、蓄熱層21の蓄熱体23に直径
1mm程度(200セル/inch2 相当)の比較的細かい
流路が形成されている場合、この蓄熱層21に直接未処
理排ガスを流入させると、その流路側壁にヤニ成分が付
着する。そして、付着量が 0.1mmの厚さだとすると、
流路の開口面積は64%まで減少する。しかし、その上
流側に整流層22を設け、その蓄熱体24として直径2
mm程度(50セル/inch2 相当)の比較的粗い流路が
形成されたハニカム単体を用いた場合に、この整流層2
2の蓄熱体23に未処理排ガスを流入させると、その流
路側壁に 0.1mmの厚さでヤニ成分が付着しても、開口
面積は81%に減少するに止まる。しかも、蓄熱層21
の蓄熱体23に直接未処理排ガスを流入させた場合と、
その上流側に設けた整流層22を設けて整流層22の蓄
熱体24に未処理排ガスを流入させる場合とでは、各蓄
熱体23及び24に付着するヤニ成分の総量が略等し
い。したがって、蓄熱層21に直接未処理排ガスを流入
させることによりその蓄熱体23に付着する量と同量の
ヤニ成分が、整流層22の蓄熱体24に付着しても、目
詰まりによる熱効率の低下を生じにくい。また、整流層
22を設けることにより未処理排ガスに含まれるヤニ成
分が蓄熱層21に流入する前にある程度除去され、さら
に、未処理排ガスは整流層22により流れが整えられて
蓄熱層21に流入するので、蓄熱層21に形成された流
路側壁にはヤニ成分が付着しにくく、蓄熱層21が目詰
まりを起こすこともない。
1mm程度(200セル/inch2 相当)の比較的細かい
流路が形成されている場合、この蓄熱層21に直接未処
理排ガスを流入させると、その流路側壁にヤニ成分が付
着する。そして、付着量が 0.1mmの厚さだとすると、
流路の開口面積は64%まで減少する。しかし、その上
流側に整流層22を設け、その蓄熱体24として直径2
mm程度(50セル/inch2 相当)の比較的粗い流路が
形成されたハニカム単体を用いた場合に、この整流層2
2の蓄熱体23に未処理排ガスを流入させると、その流
路側壁に 0.1mmの厚さでヤニ成分が付着しても、開口
面積は81%に減少するに止まる。しかも、蓄熱層21
の蓄熱体23に直接未処理排ガスを流入させた場合と、
その上流側に設けた整流層22を設けて整流層22の蓄
熱体24に未処理排ガスを流入させる場合とでは、各蓄
熱体23及び24に付着するヤニ成分の総量が略等し
い。したがって、蓄熱層21に直接未処理排ガスを流入
させることによりその蓄熱体23に付着する量と同量の
ヤニ成分が、整流層22の蓄熱体24に付着しても、目
詰まりによる熱効率の低下を生じにくい。また、整流層
22を設けることにより未処理排ガスに含まれるヤニ成
分が蓄熱層21に流入する前にある程度除去され、さら
に、未処理排ガスは整流層22により流れが整えられて
蓄熱層21に流入するので、蓄熱層21に形成された流
路側壁にはヤニ成分が付着しにくく、蓄熱層21が目詰
まりを起こすこともない。
【0022】 さらに、蓄熱層21には整流空間25が
形成されているので、整流層22を通過した未処理排ガ
スの流速分布/流量分布にムラがある場合、その未処理
排ガスは、整流空間25を通過しながら蓄熱層21の水
平方向に拡がってその断面全体にわたって流速分布/流
量分布が均一になっていく。すなわち、未処理排ガスが
前段の蓄熱体23Uのハニカム流路を通過して広い整流
空間25に流出されるときに、その流れが拡散され、ま
た、次段の蓄熱体23Uのハニカム流路の流路入口壁に
衝突して戻ってきた流れと衝突して横方向に流れが生じ
るので、前段の蓄熱体23Uのハニカム流路から、これ
と対向する次段の蓄熱体23Uのハニカム流路への流れ
だけでなく、その周囲のハニカム流路への流れが形成さ
れ、蓄熱層21の水平方向の流速分布/流量分布量が均
一になっていく。これにより、蓄熱層21に蓄えられた
熱が均一に放熱させながら未処理排ガスを予熱すること
ができ、熱を無駄なく有効に利用して熱交換効率を向上
させることができる。
形成されているので、整流層22を通過した未処理排ガ
スの流速分布/流量分布にムラがある場合、その未処理
排ガスは、整流空間25を通過しながら蓄熱層21の水
平方向に拡がってその断面全体にわたって流速分布/流
量分布が均一になっていく。すなわち、未処理排ガスが
前段の蓄熱体23Uのハニカム流路を通過して広い整流
空間25に流出されるときに、その流れが拡散され、ま
た、次段の蓄熱体23Uのハニカム流路の流路入口壁に
衝突して戻ってきた流れと衝突して横方向に流れが生じ
るので、前段の蓄熱体23Uのハニカム流路から、これ
と対向する次段の蓄熱体23Uのハニカム流路への流れ
だけでなく、その周囲のハニカム流路への流れが形成さ
れ、蓄熱層21の水平方向の流速分布/流量分布量が均
一になっていく。これにより、蓄熱層21に蓄えられた
熱が均一に放熱させながら未処理排ガスを予熱すること
ができ、熱を無駄なく有効に利用して熱交換効率を向上
させることができる。
【0023】 なお、本発明はこれに限らず、図2に示
すように蓄熱層21に整流空間25を形成していないも
のや、図3に示すように整流層22を形成しない場合で
あってもよい。即ち、図2に示す蓄熱構造体3A(3
B)は、未処理排ガスと処理済排ガスの熱交換を行う蓄
熱層21と、蓄熱層21に導入される未処理排ガスを予
め整流する整流層22からなる。そして、前記蓄熱層2
1は、排ガスの流通方向と並行な流路を形成した断面ハ
ニカム状の蓄熱体23が複数段積層されると共に、各蓄
熱体23は、蓄熱体23同士を密接させたときに流路が
ずれることによって開口面積が狭くならないようにその
間が1〜20mm程度の隙間d2 をもって一定間隔で積
層されている。また、前記整流層22は、前記蓄熱層2
1を構成する蓄熱体23の流路よりも太い流路を有する
断面ハニカム状の蓄熱体24で形成されている。この場
合も、前述と同様に、未処理排ガスが蓄熱層21に流入
する前に、整流層22にヤニ成分が付着するため、圧損
が少なく目詰まりによる熱交換効率が低下しにくい。
すように蓄熱層21に整流空間25を形成していないも
のや、図3に示すように整流層22を形成しない場合で
あってもよい。即ち、図2に示す蓄熱構造体3A(3
B)は、未処理排ガスと処理済排ガスの熱交換を行う蓄
熱層21と、蓄熱層21に導入される未処理排ガスを予
め整流する整流層22からなる。そして、前記蓄熱層2
1は、排ガスの流通方向と並行な流路を形成した断面ハ
ニカム状の蓄熱体23が複数段積層されると共に、各蓄
熱体23は、蓄熱体23同士を密接させたときに流路が
ずれることによって開口面積が狭くならないようにその
間が1〜20mm程度の隙間d2 をもって一定間隔で積
層されている。また、前記整流層22は、前記蓄熱層2
1を構成する蓄熱体23の流路よりも太い流路を有する
断面ハニカム状の蓄熱体24で形成されている。この場
合も、前述と同様に、未処理排ガスが蓄熱層21に流入
する前に、整流層22にヤニ成分が付着するため、圧損
が少なく目詰まりによる熱交換効率が低下しにくい。
【0024】 また、図3に示す蓄熱構造体3A,3B
は、未処理排ガスと処理済排ガスの熱交換を行う蓄熱層
21が排ガスの流通方向と並行な流路を形成した断面ハ
ニカム状の蓄熱体23を複数段積層して形成されてい
る。蓄熱層21は、未処理排ガス流入側に積層された複
数段の蓄熱体23U・・・同士の間隔d1 が、未処理排
ガス流出側のに積層された複数段の蓄熱体23D・・・
同士の間隔d2 よりも幅広に形成されている。そして、
前記未処理排ガス流入側に積層されている複数段の蓄熱
体23U・・・の間に、前段の蓄熱体23Uのハニカム
流路から流出した未処理排ガスを拡散させて、次段の蓄
熱体23Uのハニカム流路に導く整流空間25が形成さ
れている。本例は、蓄熱層21の前段に整流層が形成さ
れていないので、ヤニ成分がそれ程多く含まれていない
未処理排ガスを処理する場合に適している。すなわち、
もともと付着するヤニの量が少ない場合などは、ヤニに
よる目詰まりはそれほど問題にはならないので、整流層
を設けるまでもない。また、未処理排ガスの流入側の複
数の蓄熱体23U・・の間には整流空間25が形成され
ているので、交番導入ダクト10A,10Bから蓄熱室
4A,4B内に導入された未処理排ガスの速度分布にム
ラがあっても、その未処理排ガスが整流空間25を通過
するに従い、蓄熱層21の横断面全体にわたって流速分
布/流量分布が均一化される。したがって、蓄熱層21
に蓄えられた熱が均一に放熱しながら未処理排ガスを予
熱することができ、熱の無駄がなく、熱交換効率を向上
させることができる。
は、未処理排ガスと処理済排ガスの熱交換を行う蓄熱層
21が排ガスの流通方向と並行な流路を形成した断面ハ
ニカム状の蓄熱体23を複数段積層して形成されてい
る。蓄熱層21は、未処理排ガス流入側に積層された複
数段の蓄熱体23U・・・同士の間隔d1 が、未処理排
ガス流出側のに積層された複数段の蓄熱体23D・・・
同士の間隔d2 よりも幅広に形成されている。そして、
前記未処理排ガス流入側に積層されている複数段の蓄熱
体23U・・・の間に、前段の蓄熱体23Uのハニカム
流路から流出した未処理排ガスを拡散させて、次段の蓄
熱体23Uのハニカム流路に導く整流空間25が形成さ
れている。本例は、蓄熱層21の前段に整流層が形成さ
れていないので、ヤニ成分がそれ程多く含まれていない
未処理排ガスを処理する場合に適している。すなわち、
もともと付着するヤニの量が少ない場合などは、ヤニに
よる目詰まりはそれほど問題にはならないので、整流層
を設けるまでもない。また、未処理排ガスの流入側の複
数の蓄熱体23U・・の間には整流空間25が形成され
ているので、交番導入ダクト10A,10Bから蓄熱室
4A,4B内に導入された未処理排ガスの速度分布にム
ラがあっても、その未処理排ガスが整流空間25を通過
するに従い、蓄熱層21の横断面全体にわたって流速分
布/流量分布が均一化される。したがって、蓄熱層21
に蓄えられた熱が均一に放熱しながら未処理排ガスを予
熱することができ、熱の無駄がなく、熱交換効率を向上
させることができる。
【0025】 なお、上述の説明では、2塔式の蓄熱型
排ガス処理装置を用いた場合について説明したが、本発
明はこれに限らず、3塔式又はそれ以上の多塔式の蓄熱
型排ガス処理装置にも適用することができることは勿論
である。
排ガス処理装置を用いた場合について説明したが、本発
明はこれに限らず、3塔式又はそれ以上の多塔式の蓄熱
型排ガス処理装置にも適用することができることは勿論
である。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、未
処理排ガスが流入する蓄熱層の上流側に整流層が形成さ
れ、未処理排ガスが整流層に流入する際にその流路にヤ
ニ成分が付着するが、整流層には蓄熱層に形成される流
路よりも太い流路が形成されているので目詰まりによる
圧力損失は少なくて済み、熱効率の低下を防止すること
ができるという効果がある。また、ヤニ成分がある程度
除去された未処理排ガスが蓄熱層に流入するので、蓄熱
層の流路にはヤニ成分が付着しにくく、熱交換効率を向
上させることができるという効果がある。
処理排ガスが流入する蓄熱層の上流側に整流層が形成さ
れ、未処理排ガスが整流層に流入する際にその流路にヤ
ニ成分が付着するが、整流層には蓄熱層に形成される流
路よりも太い流路が形成されているので目詰まりによる
圧力損失は少なくて済み、熱効率の低下を防止すること
ができるという効果がある。また、ヤニ成分がある程度
除去された未処理排ガスが蓄熱層に流入するので、蓄熱
層の流路にはヤニ成分が付着しにくく、熱交換効率を向
上させることができるという効果がある。
【0027】 さらに、蓄熱層は、未処理排ガス流入側
の複数の蓄熱体の間に、前段の蓄熱体を通過してきた未
処理排ガスを拡散させる整流空間が形成されており、未
処理排ガスが整流空間を通過するときに蓄熱層の横断面
全体に拡散してその流速分布/流量分布が均一化されて
いくので、蓄熱層に蓄えられた熱を均一に放熱しながら
未処理排ガスを予熱することができ、蓄熱層に蓄えた熱
を無駄なく有効に利用して熱交換効率を向上させること
ができるという大変優れた効果を奏する。
の複数の蓄熱体の間に、前段の蓄熱体を通過してきた未
処理排ガスを拡散させる整流空間が形成されており、未
処理排ガスが整流空間を通過するときに蓄熱層の横断面
全体に拡散してその流速分布/流量分布が均一化されて
いくので、蓄熱層に蓄えられた熱を均一に放熱しながら
未処理排ガスを予熱することができ、蓄熱層に蓄えた熱
を無駄なく有効に利用して熱交換効率を向上させること
ができるという大変優れた効果を奏する。
【図1】本発明に係る蓄熱型排ガス処理装置の要部を示
す説明図。
す説明図。
【図2】他の実施形態を示す説明図。
【図3】さらに他の実施形態を示す説明図。
【図4】蓄熱型排ガス処理装置の全体図。
【図5】未処理排ガスの流速分布を示す図。
1・・・・・・蓄熱型排ガス処理装置 2・・・・・・排ガス発生源 3A,3B・・蓄熱構造体 4A,4B・・蓄熱室 5・・・・・・排ガス処理ゾーン 21・・・・・・蓄熱層 22・・・・・・整流層 23,23U,23D・・蓄熱体 24・・・・・・蓄熱体 25・・・・・・整流空間 d1 ,d2 ・・・間隔
Claims (3)
- 【請求項1】 高温の処理済排ガスが流通するときにそ
の熱を蓄え、蓄えたその熱を低温の未処理排ガスが流通
するときに放熱させて当該排ガスを予熱する蓄熱構造体
(3A, 3B) を配した複数の蓄熱室 (4A, 4B) が、未処理
排ガスを所定の温度まで加熱して浄化処理する排ガス処
理ゾーン(5)を介して互いに連通して並設され、 一の蓄熱室(4A,4B)から導入した未処理排ガスを排ガ
ス処理ゾーン(5)で浄化処理して他の蓄熱室(4B,4
A)から排出させ、次いで、いままで処理済排ガスを排
出していた当該他の蓄熱室(4B,4A)から導入した未処
理排ガスを排ガス処理ゾーン(5)で浄化処理して前記
一の蓄熱室(4A,4B)又はさらに他の蓄熱室から処理済
排ガスを排出するように、排気ガスの給排気方向を順次
交互に切り換えて、未処理排ガスを連続的又は間欠的に
処理するように成された蓄熱型排ガス処理装置におい
て、 前記蓄熱構造体(3A,3B)は、未処理排ガスと処理済排
ガスの熱交換を行う蓄熱層(21)と、蓄熱層(21)に導
入される未処理排ガスを予め整流すると共に未処理排ガ
スと処理済排ガスの熱交換を行う整流層(22)とからな
り、前記蓄熱層(21)は、排ガスの流通方向と並行な細
い流路を形成した断面ハニカム状の蓄熱体(23)を複数
段積層して形成されると共に、前記整流層(22)は、前
記蓄熱層(21)を構成する蓄熱体(23)のハニカム流路
よりも太い流路を有する蓄熱体(24)で形成され、 前記蓄熱層(21)の未処理排ガス流入側に積層されてい
る複数段の蓄熱体 (23U ・・)同士の間隔 (d1) が、未処
理排ガス流出側に積層されている複数段の蓄熱体 (23D
・・)同士の間隔 (d2) よりも幅広に形成されて、前記未
処理排ガス流入側に積層されている複数段の蓄熱体 (23
U ・・)の間に、前段の蓄熱体 (23U)を通過してきた未処
理排ガスを拡散させる整流空間 (25) が形成されたこと
を特徴とする蓄熱型排ガス処理装置。 - 【請求項2】 高温の処理済排ガスが流通するときにそ
の熱を蓄え、蓄えたその熱を低温の未処理排ガスが流通
するときに放熱させて当該排ガスを予熱する蓄熱構造体
(3A, 3B) を配した複数の蓄熱室 (4A, 4B) が、未処理
排ガスを所定の温度まで加熱して浄化処理する排ガス処
理ゾーン(5)を介して互いに連通して並設され、 一の蓄熱室(4A,4B)から導入した未処理排ガスを排ガ
ス処理ゾーン(5)で浄化処理して他の蓄熱室(4B,4
A)から排出させ、次いで、いままで処理済排ガスを排
出していた当該他の蓄熱室(4B,4A)から導入した未処
理排ガスを排ガス処理ゾーン(5)で浄化処理して前記
一の蓄熱室(4A,4B)又はさらに他の蓄熱室から処理済
排ガスを排出するように、排気ガスの給排気方向を順次
交互に切り換えて、未処理排ガスを連続的又は間欠的に
処理するように成された蓄熱型排ガス処理装置におい
て、 前記蓄熱構造体(3A,3B)は、未処理排ガスと処理済排
ガスの熱交換を行う蓄熱層(21)と、蓄熱層(21)に導
入される未処理排ガスを予め整流すると共に未処理排ガ
スと処理済排ガスの熱交換を行う整流層(22)とからな
り、前記蓄熱層 (21) は、その断面がハニカム状に形成
されて排ガスの流通方向と並行な細い流路が形成された
蓄熱体 (23) で形成されると共に、前記整流層 (22)
は、前記蓄熱層 (21) を構成する蓄熱体 (23) のハニカ
ム流路よりも太い流路を有する蓄熱体 (24) で形成され
たことを特徴とする蓄熱型排ガス処理装置。 - 【請求項3】 高温の処理済排ガスが流通するときにそ
の熱を蓄え、蓄えたその熱を低温の未処理排ガスが流通
するときに放熱させて当該排ガスを予熱する蓄熱構造体
(3A, 3B) を配した複数の蓄熱室 (4A, 4B) が、未処理
排ガスを所定の温度まで加熱して浄化処理する排ガス処
理ゾーン(5)を介して互いに連通して並設され、 一の蓄熱室(4A,4B)から導入した未処理排ガスを排ガ
ス処理ゾーン(5)で浄化処理して他の蓄熱室(4B,4
A)から排出させ、次いで、いままで処理済排ガスを排
出していた当該他の蓄熱室(4B,4A)から導入した未処
理排ガスを排ガス処理ゾーン(5)で浄化処理して前記
一の蓄熱室(4A,4B)又はさらに他の蓄熱室から処理済
排ガスを排出するように、排気ガスの給排気方向を順次
交互に切り換えて、未処理排ガスを連続的又は間欠的に
処理するように成された蓄熱型排ガス処理装置におい
て、 前記蓄熱構造体(3A,3B)は、未処理排ガスと処理済排
ガスの熱交換を行う蓄熱層(21)が排ガスの流通方向と
並行な流路を形成した断面ハニカム状の蓄熱体(23)を
複数段積層して形成され、 前記蓄熱層(21)の未処理排ガス流入側に積層されてい
る複数段の蓄熱体 (23U ・・)同士の間隔 (d1) が、未処
理排ガス流出側に積層されている複数段の蓄熱体 (23D
・・)同士の間隔 (d2) よりも幅広に形成されて、前記未
処理排ガス流入側に積層されている複数段の蓄熱体 (23
U ・・)の間に、前段の蓄熱体 (23U)を通過してきた未処
理排ガスを拡散させる整流空間 (25) が形成されたこと
を特徴とする蓄熱型排ガス処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20557697A JPH1151358A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 蓄熱型排ガス処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20557697A JPH1151358A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 蓄熱型排ガス処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1151358A true JPH1151358A (ja) | 1999-02-26 |
Family
ID=16509183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20557697A Pending JPH1151358A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 蓄熱型排ガス処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1151358A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2015087733A1 (ja) | 2013-12-13 | 2015-06-18 | 株式会社Ihi | タール改質炉 |
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JP2018096643A (ja) * | 2016-12-15 | 2018-06-21 | 大阪瓦斯株式会社 | 蓄熱式バーナ及び加熱炉 |
-
1997
- 1997-07-31 JP JP20557697A patent/JPH1151358A/ja active Pending
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