JPH11512807A - 管継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、末端部分外周が平滑な管と、この管の末端部分が差し込まれた金属継手とを備え、この継手が、長手方向に延びる少なくとも１つの筒状領域を有し、この領域が、シールリングを受容するための少なくとも１つの溝状凹部と、広がりの初端にあって半径方向外方に延びる止めとを備えており、外側に装着されて少なくとも上記管を塑性変形させる加圧工具によって、上記管と上記継手が互いに着脱不可能に結合されている管継手に関する。管（６、６′、７、７′）と継手（１）が金属製、好ましくはステンレス鋼（特殊鋼）及びチタン製であり、継手（１）の筒状領域の広がりの終端で、浅く延びる凹部（４、４′）内にシールリング（５、５′）が配置されており、管（６、６′、７、７′）と継手（１）が、シールリング（５、５′）と止め（２）との間の領域に、軸線方向固定部となる変形箇所（３′）を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 管継手 本発明は、主請求の範囲の前段部分に記載された管継手に関する。 前段部分に係わる管継手はゲベリット社から公知である（会社冊子の抜粋参照 ）。このシステムでは赤黄銅継手にいわゆる複合管が差し込まれる。この複合管 は、アルミニウム外装を備えて液体を輸送する内管と、その上にあって外部保護 を引き受ける外被管とで構成される。通常、内管と外被管は合成樹脂から作製さ れている。継手は長手方向に延びる領域を有し、この領域が止めを備えており、 結合されるべき管はこの止めに至るまで差し込まれる。この止めに隣接する領域 に通常２つの環状溝を有し、これらの環状溝のなかに各１つのシールリングが配 置されている。残りの部分は変形に強く輪郭付与されており、差し込まれた管は 圧締め時にこの輪郭に変形する。差込み後、外部から加圧具が装着され、管はシ ールリング領域でも輪郭付与領域でも圧接される。シールリング領域が密封機能 を引き受け、輪郭付与領域が軸線方向での固定を引き受ける。このシステムでは 欠点として複合管が狭い温度・圧力範囲用にのみ利用可能であることがある。更 に、輪郭付与される末端領域とシールリング領域が精確に製造されねばならない ので、この継手は製造費がきわめて高い。他の欠点として、差し込まれる管と継 手の輪郭付与領域との間に隙間が残る。液中に溶けた腐食性物質がこの隙間に浸 入し、何回かの蒸発によって濃度が急激に上昇し、最悪の場合いわゆる隙間腐食 を生じることがある。 本発明の課題は、高い圧力及び温度にも適し、隙間腐食の発生が防止される、 前段部分に係わる種類の管継手を提示することである。この課題は、主請求項の 特徴部分に明示した特徴によって解決される。有利な諸展開は従属請求項の構成 要素である。 本発明による管継手では、利点として、継手上で差し込まれる管の所要の位置 決めが他の補助手段を必要とすることなく直接的に目視で確認することができる ことがある。管と継手との変形による長年実証されてきた金属圧着が維持され、 高い軸線方向スラスト力を、従って高い内圧を、伝達することができる。継手の 末端領域にシールリングが配置されているので、管と継手との移行部に隙間はな い。 有利には止めが屋根状突部として構成される。というのもこの突部は加圧機械 で簡単に製造可能であるからである。シールリング用の浅く延びる凹部の半径方 向深さは極力小さいものとしなければならないであろう。というのもこの凹部は 配管系の横断面を決定する隘路であるからである。更に、最後に指摘した問題点 を緩和するために、差込み領域で管の内径を拡大して、それに続く管部分の横断 面を継手の密封領域の内径にほぼ一致させることが提案される。これにより、結 合領域における圧力損失が十分に防止される。 ２つの実施例に基づいて本発明による管継手を詳しく説明する。 図１は、本発明による管継手の第１実施態様の縦断面図である。 図２は、他の実施態様を図１と同様に示す。 本発明による管継手の第１実施態様が図１に縦断面図で示されており、図の左 側部分は管継手の差込み状態で示し、図の右側部分は圧締め後の管継手を示す。 管継手の核心部材である継手１は、突部状に構成されて半径方向外側に延びる止 め２を有する。これに、少なくとも片側で、長手方向に延びる円筒形部分３、３ ′が続いており、次にこの部分は、例えば浅く延びる凹部４、４′を有する部分 に移行している。この凹部４、４′内にシールリング５、５′が配置されている 。この実施例では、２つの平端配管６、６′が継手１に、止め２に至るまで、差 し込まている。ここには図示していない加圧工具によって２つの圧締め箇所が順 次 変形される。冒頭で既に述べたように、図の右側は圧締め状態を示す。変形され た部分３′は管継手の軸線方向固定を引き受け、部分４′は密封機能を引き受け る。最初に指摘した部分３′では、差し込まれた管６′もその下にある継手部分 ３′も変形される。圧入の方式、例えば六角形切片又はレモン形切片は、ここに は図示しない加圧具のくわえ口の輪郭に依存する。 図２は第２実施態様を示しており、同じ部品には同じ符号が付けられている。 ここでも図の左側は管継手を差込み状態で示し、図の右側は圧締め状態を示す。 継手１はその幾何学及び形状に変更がなく図１と同じである。管末端部分の構成 が異なる。平端管７、７′は継手１上の差込み領域に拡管部分８、８′を有する 。本来の配管７、７′の内径９、９′が密封領域における継手１の内径１０、１ ０′にほぼ一致するように、この拡管部分は選定される。結合領域における圧力 損失がこうして十分に防止される。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年１０月２日 【補正内容】 請求の範囲（補正） １． 末端部分が平滑な管と、この管の末端部分が差し込まれた金属継手とを 備え、この継手が、長手方向に延びる少なくとも１つの筒状領域を有し、この領 域が、密封要素を受容するための少なくとも１つの溝状凹部と、広がりの初端に あって半径方向外方に延びる止めとを備えており、外側に装着されて少なくとも 上記管を塑性変形させる加圧工具によって管と継手が互いに着脱不可能に結合さ れており、その際、管が密封要素の領域でも隣接する領域でも継手に圧接される 管継手において、 管（６、６′、７、７′）と継手（１）が金属製であり、継手（１）の筒状領 域の広がりの終端で、浅く延びる凹部（４、４′）内に密封要素がガスケット（ ５、５′）として配置されており、管（６、６′、７、７′）と継手が、ガスケ ット（５、５′）と止め（２）との間の領域に、軸線方向固定部となる変形箇所 （３′）を形成することを特徴とする、管継手。 ５． 管と継手が特殊鋼又はチタン製であることを特徴とする、請求の範囲１ 〜４のいずれか１項記載の管継手。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 末端部分外周が平滑な管と、この管の末端部分が差し込まれた金属継手 とを備え、この継手が、長手方向に延びる少なくとも１つの筒状領域を有し、こ の領域が、シールリングを受容するための少なくとも１つの溝状凹部と、広がり の初端にあって半径方向外方に延びる止めとを備えており、外側に装着されて少 なくとも上記管を塑性変形させる加圧工具によって、上記管と上記継手が互いに 着脱不可能に結合されている管継手において、 管（６、６′、７、７′）と継手（１）が金属製、好ましくはステンレス鋼（ 特殊鋼）及びチタン製であり、継手（１）の筒状領域の広がりの終端で、浅く延 びる凹部（４、４′）内にシールリング（５、５′）が配置されており、管（６ 、６′、７、７′）と継手（１）が、シールリング（５、５′）と止め（２）と の間の領域に、軸線方向固定部となる変形箇所（３′）を形成することを特徴と する、管継手。 ２． 止め（２）が屋根状突部として構成されていることを特徴とする、請求 項１記載の管継手。 ３． 浅く延びる凹部（４、４′）の半径方向広がりが継手（１）の外径の少 なくとも５％であることを特徴とする、請求項１記載の管継手。 ４． 管の差込み領域（８、８′）が、これに続く残りの管部分（７、７′） よりも大きな内径を有することを特徴とする、請求項１〜３記載の管継手。