JPH1151236A - ソレノイド駆動による圧力制御装置およびショックアブソーバの減衰力可変機構 - Google Patents

ソレノイド駆動による圧力制御装置およびショックアブソーバの減衰力可変機構

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JPH1151236A
JPH1151236A JP20416597A JP20416597A JPH1151236A JP H1151236 A JPH1151236 A JP H1151236A JP 20416597 A JP20416597 A JP 20416597A JP 20416597 A JP20416597 A JP 20416597A JP H1151236 A JPH1151236 A JP H1151236A
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JP
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solenoid
damping force
shock absorber
pressure
energizing
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JP20416597A
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Mitsuo Sasaki
光雄 佐々木
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ソレノイドへの通電時に磁路の一部を構成する
アーマチュア自体が磁化することによる不具合の発生を
防止することができるソレノイド駆動による圧力制御装
置の提供。 【解決手段】通電方向反転切り換え時期の判断情報を得
るためのセンサ部11と、センサ部11からの判断情報
に基づきソレノイドコイル(ACTR)68に対する通
電方向の反転切り換え時期を判断すると共に、この判断
に基づきソレノイド駆動回路13に組み込まれた通電方
向反転切り換え回路に対し通電方向の反転駆動信号を出
力するための制御部12とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソレノイド駆動による
圧力制御装置およびショックアブソーバの減衰力可変機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ショックアブソーバの減衰力特性
を可変するためのソレノイドを用いた減衰力可変機構と
しては、例えば、特開平5−118374号公報「圧力
調整弁組立体及び液圧ダンパ」に記載されたようなもの
が知られている。この従来例のソレノイドを用いた減衰
力可変機構は、ソレノイドに対する通電の際にその磁路
の一部を構成すると共に圧力を可変制御するための弁体
を兼ねたアーマチュアを備えたもので、ソレノイド手段
によりパイロット圧力室内の流体圧力を制御することに
より、減衰力を可変する絞り弁(ディスクバルブ)の背
圧室内の圧力をコントロールし、これにより、ショック
アブソーバの発生減衰力をリアルタイムに可変する構造
のものが提案されている。即ち、アーマチュアは、ソレ
ノイド通電時に磁路の一部となって弁座に吸着し、パイ
ロット圧力室内の液圧を供給液圧に維持させることによ
り、減衰力を可変する絞り弁(ディスクバルブ)の背圧
室内の圧力を高め、これにより、ハードな減衰力を発生
させ、無通電時にはパイロット圧力室内の流体圧力によ
る押圧で弁座から浮き上がり、パイロット圧力室内の液
圧を低下させることにより、減衰力を可変する絞り弁
(ディスクバルブ)の背圧室内の圧力を低下させ、これ
により、ソフトな減衰力を発生させるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
の減衰力可変機構では、上述のように、アーマチュアが
その開閉によりパイロット圧力室内の液圧を制御する弁
体(パイロット弁)を構成すると同時に、ソレノイド通
電時における磁路の一部を構成するものであるため、長
時間通電するとアーマチュア自体が磁化し、ソレノイド
への通電解除時においても弁座に対する吸着力が発生
し、パイロット圧力室内の液圧を十分に低下させること
ができなくなることから、吸着力が残存している間は、
減衰力を可変する絞り弁(ディスクバルブ)の背圧室内
の圧力が十分に低下せず、これにより、ソフト減衰力が
十分に低下しなくなり、車両の乗り心地を悪化させるこ
とになるという問題点があった。
【0004】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、ソレノイドへの通電時に磁路の一部を
構成するアーマチュア自体が磁化することによる不具合
の発生を防止することができるソレノイド駆動による圧
力制御装置およびショックアブソーバの減衰力可変機構
を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明請求項1記載のソレノイド駆動による圧力
制御装置では、ソレノイドに対する通電の際にその磁路
の一部を構成すると共に圧力を可変制御するための弁体
を兼ねたアーマチュアを備えたソレノイド駆動による圧
力制御装置において、前記ソレノイドに対する通電の方
向を所定の間隔をおいて交互に反転させる通電方向反転
手段を備えている手段とした。請求項2に記載のソレノ
イド駆動による圧力制御装置では、請求項1において、
前記アーマチュアが、パイロット圧力室内の液圧を制御
するパイロット弁で構成されている手段とした。請求項
3に記載のソレノイド駆動による圧力制御装置では、請
求項1または2において、前記通電方向反転手段が、タ
イマにより予め設定された所定の時間ごとにソレノイド
に対する通電方向を交互反転させるように構成されてい
る手段とした。請求項4に記載のソレノイド駆動による
圧力制御装置では、請求項1または2において、前記通
電方向反転手段が、ソレノイドに対する通電がOFF状
態となるごとにソレノイドに対する通電方向を交互反転
させるように構成されている手段とした。請求項5に記
載のショックアブソーバの減衰力可変機構では、減衰力
可変ディスクバルブの背面側に形成された背圧室の液圧
を、前記請求項2〜4のいずれかに記載のソレノイド駆
動による圧力制御装置におけるパイロット圧力室内の液
圧によって制御することにより、ショックアブソーバの
減衰力を可変制御するように構成されている手段とし
た。請求項6に記載のショックアブソーバの減衰力可変
機構では、請求項5において、前記通電方向反転手段
が、車両の車速が0km/hでありかつソレノイドに対する
通電がOFF状態となるごとにソレノイドに対する通電
方向を交互反転させるように構成されている手段とし
た。請求項7に記載のショックアブソーバの減衰力可変
機構では、請求項5において、前記通電方向反転手段
が、パーキングブレーキスイッチがONになるごとにソ
レノイドに対する通電方向を交互反転させるように構成
されている手段とした。請求項8に記載のショックアブ
ソーバの減衰力可変機構では、請求項5において、前記
通電方向反転手段が、イグニッションスイッチがONに
なるごとにソレノイドに対する通電方向を交互反転させ
るように構成されている手段とした。
【0006】請求項9に記載のショックアブソーバの減
衰力可変機構では、請求項5において、前記ショックア
ブソーバの減衰力可変機構が、車輛挙動検出手段で検出
された車輛挙動信号に基づいて作成された制御信号によ
り駆動制御されるように構成され、前記通電方向反転手
段が、制御信号が減衰力特性の切り換えを停止する不感
帯内に入るたびにソレノイドに対する通電方向を交互反
転させるように構成されている手段とした。請求項10
に記載のショックアブソーバの減衰力可変機構では、請
求項5において、前記ショックアブソーバの減衰力可変
機構が、車輛挙動検出手段で検出された車輛挙動信号に
基づいて作成された制御信号により駆動制御されるよう
に構成され、前記通電方向反転手段が、制御信号が0点
をクロスするするたびにソレノイドに対する通電方向を
交互反転させるように構成されている手段とした。
【0007】
【作用】本発明請求項1記載のソレノイド駆動による圧
力制御装置では、通電方向反転手段により、ソレノイド
に対する通電の方向が所定の間隔をおいて交互に反転さ
れるもので、これにより、ソレノイドへの通電時に磁路
の一部を構成するアーマチュア自体が、長時間の通電に
より磁化されるのが防止される。請求項4に記載のソレ
ノイド駆動による圧力制御装置では、ソレノイドに対す
る通電がOFF状態となるごとにソレノイドに対する通
電方向を交互反転させるもので、これにより、ソレノイ
ドへの通電中に通電方向を反転させた場合に瞬間的に発
生する逆起電流による不具合の発生を防止することがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。まず、発明の実施の形態の減衰力可変機
構が適用されたショックアブソーバSAの構成を図1〜
図3に基づいて説明する。
【0009】図1は、発明の実施の形態の減衰力可変機
構が適用されたショックアブソーバSAを示す全体断面
図、図2は後述の伸側減衰力可変機構部分を示す拡大断
面図、図3は後述のピストン部分を示す拡大断面図であ
る。
【0010】このショックアブソーバSAは、図1に示
すように、作動液が充填されたシリンダ21と、該シリ
ンダ21内を上部室21aと下部室21bとに画成して
摺動自在に設けられたピストン22と、シリンダ21の
外周にリザーバ室23aを形成する外筒23と、下部室
21bとリザーバ室23aとの間をシリンダ21の下端
部において画成したベース24と、該ベース24に設け
られリザーバ室23aから下部室21b方向への流通の
みを許容するチェック流路24aおよび下部室21bか
らリザーバ室23a方向への流通のみを許容するチェッ
ク流路24cと、下端にピストン22が固定されたピス
トンロッド25と、ピストンロッド25の摺動をガイド
すると共に上部室21aとリザーバ室23aとの間をシ
リンダ21の上端部において画成するガイド部材26
と、シリンダ21と外筒23との間に設けられていてシ
リンダ21の上部外周面との間に上部室21aと上部連
通孔21cを経由して連通する上部環状流路28aを形
成する上部連通筒28と、シリンダ21と外筒23との
間に設けられていてシリンダ21の下部外周面との間に
下部連通溝24bを経由して下部室21bと連通する下
部環状流路29aを形成する下部連通筒29と、図2に
もその詳細を示すように、上部環状流路28aとリザー
バ室23aとの間を連通する伸側連通流路31aを形成
すると共に該伸側連通流路31aの流通量を可変制御す
る伸行程側減衰力可変機構31と、該伸行程側減衰力可
変機構31をバイパスしてリザーバ室23aから上部環
状流路28a方向への流通のみを許容するチェック流路
32と、同じく図2にその詳細を示すように、下部環状
流路29aとリザーバ室23aとの間を連通する圧側連
通流路33aを形成すると共に該圧側連通流路33aの
流通量を可変制御する圧行程側減衰力可変機構33と、
該圧行程側減衰力可変機構33をバイパスしてリザーバ
室23aから下部環状流路29a方向への流通のみを許
容するチェック流路34と、を備えている。
【0011】また、前記ピストン22には、図3にもそ
の詳細を示すように、伸側ディスクバルブ(伸側高減衰
バルブ)22aにより上部室21aから下部室21b方
向への流通のみを制限的に許容することで高い減衰力を
発生させる伸側連通孔22bと、圧側ディスクバルブ
(圧側高減衰バルブ)22cにより下部室21bから上
部室21a方向への流通のみを制限的に許容することで
高い減衰力を発生させる圧側連通孔22dとが設けられ
ている。
【0012】次に、前記伸行程側減衰力可変機構31の
構造を、図2に基づいて詳細に説明する。前記外筒23
に開設された開口部には、環状のベース51の一端が溶
接固定され、他端開口端面側には該開口端面を閉塞する
状態でバルブボディ52がボルト53により締結固定さ
れている。
【0013】一方前記ベース51内における同軸位置の
上部連通筒28に開設された開口部には、ジョイント5
4の一端が溶接固定され、該ジョイント54の他端内周
側にはシールリング55を介してガイドチューブ56の
一端小径側が圧入接続され、さらに、該ガイドチューブ
56の他端大径側には、前記バルブボディ52の内面側
突出部52aが圧入固定され、これにより、上部環状流
路28aとリザーバ室23aとの間がバルブボディ52
を介して画成された状態となっている。
【0014】前記バルブボディ52の外面側には、前記
ボルト53により、ケーシング57の一端開口部が締結
固定され、このケーシング57内とリザーバ室23aと
の間がバルブボディ52の外周側に穿設された連通孔5
2bにより常時連通された状態となっている。
【0015】また、前記バルブボディ52の軸心穴に
は、外方から内方に向けてステータ58の一端小径部が
挿通されている。即ち、ステータ58の一端小径部に
は、大径部側から、コイルケース59、カラー60、
(伸側)減衰力可変ディスクバルブ61、バルブボディ
52、(伸側)チェックバルブ62、カラー63が順次
装着され、最後にナット64で締結されることにより各
部材の組み付けが行われている。そして、前記バルブボ
ディ52には、連通孔52bを介してリザーバ室23a
と常時連通状態にあるケーシング57内から前記(伸
側)チェックバルブ62を開弁することで上部環状流路
28a方向への流通を確保する(伸側)チェック流路3
2と、上部環状流路28aから(伸側)減衰力可変ディ
スクバルブ61を開弁することでケーシング57内方向
への流通を確保する(伸側)連通流路31aとが形成さ
れている。
【0016】前記ステータ58には、その軸心部を貫通
する状態でパイロット圧力室65が形成され、該パイロ
ット圧力室65の下端開口部には、上部環状流路28a
からパイロット圧力室65への作動液の流入流量を規制
するための小孔66aが穿設されたパイロットブッシュ
66が圧入されている。また、前記ナット64にはパイ
ロット圧力室65内への異物(コンタミ等)の侵入を阻
止するフィルタ67が組み込まれている。
【0017】前記ステータ58の大径部外周面とコイル
ケース59との間にはソレノイドコイル68および非磁
性体よりなるコイルアシストプレート69が収容され、
コイルケース59の先端側外周面とケーシング57との
間にはハーネス70の固定を兼ねて樹脂等の非磁性体で
一体形成されたモールド材71が収容され、また、ケー
シング57の先端開口部内には、モールド材71および
コイルケース59の先端開口端面に当接する状態でカバ
ー72が収容され、ケーシング57の先端開口縁部を内
側に折曲げてかしめることにより固定されている。
【0018】前記ステータ58の大径側端面には、パイ
ロット弁73が当接する弁座58aが突出形成されてい
る。このパイロット弁73は、図4にもその詳細を示す
ように、硬質なばね鋼からなる一枚の薄い板材を打ち抜
くことにより、外周固定部73aと内周可動部73bと
の間を一つの接続部73cで接続した構造に形成されて
いる。そして、このパイロット弁73は、その外周固定
部73aをコイルアシストプレート69とカバー72と
の間に挟持固定することにより、無負荷状態で内周可動
部73bが弁座58aに当接する状態で組み込まれてい
る。
【0019】また、パイロット弁73の可動部73bと
対面するカバー72の内面側には、窪み72aが形成さ
れ、該窪み72a内には、内周可動部73bに積層され
た状態で、円板状の磁束補強プレート74が浮動自在に
収容されている。この磁束補強プレート74は、図4に
もその詳細を示すように、パイロット弁73の構成材よ
りも炭素含有量の少ない鉄材(強磁性体)で構成され、
その外周部には、窪み72a内での移動がスムーズに行
えるように作動液の流通路を形成する切欠部74aが形
成されている。
【0020】そして、この磁束補強プレート74は、前
記パイロット弁73、ステータ58、コイルケース59
およびカバー72と共にソレノイドコイル68への通電
時における磁路を形成する。
【0021】前記コイルアシストプレート69と、コイ
ルケース59と、モールド材71には、窪み72a内と
ケーシング57内との間を連通する戻り流路75が形成
されている。
【0022】前記コイルケース59の基部側外周面に
は、閉弁力をアシストすると共に背圧室77を形成する
ためのアシストリング76が摺動シール材76aを介し
て摺動自在に設けられている。このアシストリング76
は、内方に向け突出した内側開口端面を減衰力可変ディ
スクバルブ61の背面外周縁部に当接させることによ
り、減衰力可変ディスクバルブ61における受圧側とは
反対の背面側にケーシング57内とは画成された背圧室
77を形成している。そして、前記アシストリング76
の外側開口端面とモールド材71との間には、アシスト
リング76を減衰力可変ディスクバルブ61方向に所定
の軽いセット荷重を与える方向に付勢するアシストスプ
リング78が装着されている。
【0023】前記ステータ58の小径部側壁と、コイル
ケース59における背圧室77形成面には、パイロット
圧力室65内と背圧室77との間を連通するパイロット
圧導入路79が形成されている。なお、図において、8
0は固定シール部材、50はグロメットを示す。
【0024】また、前記圧行程側減衰力可変機構33
は、前記伸行程側減衰力可変機構31と同一構造である
ため同一の構成部分には同一の符号を用いてその説明を
省略する。
【0025】この発明の実施の形態のショックアブソー
バSAでは、上述のように構成されるため、伸行程時に
流体が流通可能な流路としては、上部室21aから伸側
連通孔22bを経由し伸側ディスクバルブ22aを開弁
して下部室21bに流入する伸側主流路(図3参照)
と、上部室21aから上部連通孔21c、上部環状流路
28a、伸側連通流路31a、リザーバ室23a、チェ
ック流路24aを経由して下部室21bに流入する伸側
バイパス流路との2つの流路があり、また、圧行程時に
流体が流通可能な流路としては、下部室21bから圧側
連通孔22dを経由し圧側ディスクバルブ22cを開弁
して上部室21aに流入する圧側主流路(図3参照)
と、下部室21bから下部連通溝24b、下部環状流路
29a、圧側連通流路33a、リザーバ室23a、チェ
ック流路34、上部環状流路28a、上部連通孔21c
を経由して上部室21aに流入する圧側バイパス流路と
の2つの流路がある。
【0026】従って、伸行程側の減衰力特性は、伸側バ
イパス流路を閉じるとハード特性、開くとソフト特性と
なり、さらに、伸側バイパス流路の絞り開度を可変制御
することにより、ハード特性とソフト特性との間で任意
の特性に可変制御することができる。
【0027】一方、圧行程側の減衰力特性は、圧側バイ
パス流路を閉じるとハード特性、開くとソフト特性とな
り、さらに、圧側バイパス流路の絞り開度を可変制御す
ることにより、ハード特性とソフト特性との間で任意の
特性に可変制御することができる。
【0028】そして、前記伸側バイパス流路の流路断面
積は、伸行程側減衰力可変機構31のソレノイドコイル
68に対する駆動信号を可変制御することにより任意の
流路断面積に可変制御することができる。また、前記圧
側バイパス流路の流路断面積は、圧行程側減衰力可変機
構33のソレノイドコイル68に対する駆動信号を可変
制御することにより任意の流路断面積に可変制御するこ
とができる。
【0029】即ち、ソレノイドコイル68に対する通電
を解除した(無通電)状態では、パイロット圧力室65
内にはパイロットブッシュ66の小孔66aを経由し、
ピストン22で画成されたシリンダ21の一方の室の加
圧液圧が供給される一方、パイロット弁73の背圧室側
となる窪み72a内は、戻り流路75等を経由して連通
されたリザーバ室23a内の液圧と同圧となっているた
め、差圧によりパイロット弁73の内周可動部73bが
弁座58aから押し離されて開弁し、これにより、パイ
ロット圧力室65内の作動液が流出するため、パイロッ
ト圧力室65および背圧室77内の液圧がリザーバ室2
3a内の液圧と同圧状態まで低下する。従って、減衰力
可変ディスクバルブ61は、アシストスプリング78の
軽いセット荷重に抗して容易に開弁し、作動液のほぼ全
流量がバイパス流路側を流れピストン22側やベース2
4側を流れることはないため、この時の発生減衰力は減
衰力可変ディスクバルブ61で決定されるソフト特性と
なる。
【0030】一方、ソレノイドコイル68に対し通電し
た状態では、符号を省略した図5の矢印で示すように、
ソレノイドコイル68、コイルケース59、カバー7
2、磁束補強プレート74、パイロット弁73、およ
び、ステータ58を巡る磁路が形成され、パイロット弁
73が弁座58aに吸着されるため、パイロット弁73
が閉弁状態に維持され、これにより、パイロット圧力室
65内の圧力が維持された状態となる。
【0031】従って、減衰力可変ディスクバルブ61の
受圧側とパイロット圧力室65内の圧力が導入される背
圧室77とが同圧となるため、アシストスプリング78
のセット荷重により減衰力可変ディスクバルブ61が閉
弁状態に維持され、バイパス流路が完全に閉じられた状
態となるため、作動液のほぼ全流量がピストン22側を
流れ、伸側ディスクバルブ22aまたは圧側ディスクバ
ルブ22cを開弁して流通するため、この時の発生減衰
力は伸側ディスクバルブ22aまたは圧側ディスクバル
ブ22cで決定されるハード特性となる。
【0032】また、図6に示すように、PWM(パルス
ワイズモジュレーション)制御によりソレノイドコイル
68に対する通電電流のON−OFFを所定の高周波周
期Tsで繰り返して与え、この時のある単位時間T内の
ON状態の時間の割合(ONDuty)を0%〜100
%の間で任意に可変制御することにより、図7に示すよ
うに、ソフト特性(0%)とハード特性(100%)の
間で、その割合(%)に応じた減衰力特性に可変制御す
ることができる。
【0033】また、以上のように、パイロット弁73の
開閉が高周波周期で繰り返されることから、パイロット
弁73における弁座58a当接部の摩耗による耐久性が
問題になるが、この発明の実施の形態では、弁座58a
に当接するパイロット弁73自体は硬質なばね鋼からな
る一枚の薄い板材で構成することにより摩耗による耐久
性の問題を解消させている。
【0034】一方、該パイロット弁73を構成するばね
鋼は、炭素含有量が多く最大飽和磁束密度が低いため、
ソレノイドコイル68通電時における弁座58aに対す
る吸着力が低下し、これにより、最大減衰力設定値を低
下させてしまうという問題が生じるが、この発明の実施
の形態では、炭素含有量の少ない鉄材(強磁性体)で構
成される磁束補強プレート74をパイロット弁73の内
周可動部73bに積層した状態で浮動自在に設けること
により、ソレノイドコイル68通電時における弁座58
aに対するパイロット弁73の吸着力が高められ、これ
により、最大減衰力設定値を高めて、減衰力チューニン
グの自由度を高めることができる。
【0035】次に、ソレノイドコイル68に対する通電
方向切り換え制御の内容を、図8〜図10に基づいて説
明する。まず、図8は、ソレノイドコイル68への通電
時におけるパイロット弁73付近の磁路の流れおよびパ
イロット弁73の分極状態を示す説明図であり、この図
に示すように、弁座58aがN極の場合、これに吸着さ
れる磁性体であるパイロット弁73(の内周可動部73
b)は弁座58aへの吸着面側がS極でその反対側がN
極となるように分極が発生し、この状態で長時間使用す
ると、前述のように、パイロット弁73自体が磁化する
ことになる。
【0036】このようにパイロット弁73自体が磁化さ
れた場合、ソレノイドコイル68に対する通電状態が解
除された時でも、弁座58aに対して吸着力が働くこと
になる。仮に、この吸着力をFとし、パイロット圧力室
65内の圧力をP、パイロット弁73と弁座58a間で
の受圧面積をAとすると、P=F/A となるまでパイ
ロット弁73が開かなくなり、特に、ショックアブソー
バSAの極低速度域における減衰力が高くなってしまう
ため、車両の乗り心地悪化を招くことになる。そこで、
この発明の実施形態では、ソレノイドコイル68に対す
る通電方向を所定の条件に基づき、所定の間隔で交互に
反転させるようにしたものであり、その通電方向反転手
段の内容を図9のブロック図に基づいて説明する。
【0037】図9において、11は通電方向反転切り換
え時期の判断情報を得るためのセンサ部、12は該セン
サ部11からの判断情報に基づきソレノイドコイル(A
CTR)68に対する通電方向の反転切り換え時期を判
断すると共に、この判断に基づき後述のソレノイド駆動
回路13に通電方向の反転駆動信号を出力するための制
御部である。
【0038】このソレノイド駆動回路13には、通電方
向反転切り換え回路が組み込まれたものであり、この通
電方向反転切り換え回路は、ソレノイドコイル(ACT
R)68を中心とし、4つの(スイッチング)トランジ
スタTR1 、TR2 、TR3、TR4 によりHブリッジ
回路を組んだ構成となっている。なお、各トランジスタ
TR1 、TR2 、TR3 、TR4 に対し並列に組み込ま
れたダイオードD1 、D2 、D3 、D4 は、通電ON状
態からOFFへの切り換え時に発生するサージ電圧から
回路を保護するためのフライホイールダイオードであ
る。
【0039】この通電方向反転切り換え回路では、上述
のように構成されるため、図10に示すように、トラン
ジスタTR1 のベース端子と、トランジスタTR4 の
ベース端子に対する通電のみをONにすることによ
り、ソレノイドコイル68に対する通電方向が正方向と
なり、また、トランジスタTR2 のベース端子と、ト
ランジスタTR3 のベース端子に対する通電のみをO
Nにすることにより、ソレノイドコイル(ACTR)6
8に対する通電方向が前記正方向とは反転した逆方向と
なる。
【0040】
【実施例】前記通電方向を反転させるための通電方向反
転手段における、センサ部11および制御部12の具体
例を示す実施例を説明する。
【0041】(第1実施例)この第1実施例は、予め設
定されたタイマカウントごとに通電方向を反転させるよ
うにしたものであり、以下、図11のフローチャートお
よび図12のタイムチャートに基づいて説明する。
【0042】まず、図11のフローチャートのステップ
101では、タイマカウント中であるか否かを判定し、
NOである時は、ステップ102に進んでタイマカウン
トを開始した後、ステップ103に進み、また、YES
である時は、そのままステップ103に進む。
【0043】このステップ103では、タイマカウント
が所定カウントに達したか否か、即ち予め設定された時
間Tが経過したか否かを判定し、YESである時は、通
電方向の切り換えを行うべくステップ104に進み、ま
た、NOである時は、これで一回のフローを終了する。
【0044】前記ステップ104では、現在の通電方向
が正方向であるか否かを判定し、YESである時は、ス
テップ105に進んで逆通電実行出力を行い、また、N
Oである時は、ステップ106に進んで正通電実行出力
を行う。以上で一回のフローを終了し、以後は以上のフ
ローを繰り返すものである。
【0045】(第2実施例)この第2実施例は、車速が
0km/hでありかつソレノイドコイル58(ACTR)に
対する通電のONDutyが0%(通電OFF状態)で
ある時に通電方向を反転させるようにしたものであり、
以下、図13のフローチャートおよび図14のタイムチ
ャートに基づいて説明する。
【0046】まず、図13のフローチャートのステップ
201では、車速が0km/hであるか否かを判定し、YE
Sである時はステップ203に進み、NOである時はス
テップ202に進み、実行フラグをOFFにリセットし
た後、これで一回のフローを終了する。
【0047】前記ステップ203では、ソレノイドコイ
ル58(ACTR)に対する通電のONDutyが0%
(通電OFF状態)であるか否かを判定し、YESであ
る時はステップ204に進み、NOである時はこれで一
回のフローを終了する。
【0048】前記ステップ204では、実行フラグがO
Nにセットされているか否かを判定し、NOである時は
通電方向の切り換えを行うべくステップ205に進み、
YESである時はこれで一回のフローを終了する。
【0049】前記ステップ205では、現在の通電方向
が正方向であるか否かを判定し、YESである時は、ス
テップ206に進んで逆通電実行出力を行った後、ステ
ップ208に進み、また、NOである時は、ステップ2
07に進んで正通電実行出力を行った後、ステップ20
8に進むもので、このステップ208では実行フラグを
ONにセットする。以上で一回のフローを終了し、以後
は以上のフローを繰り返すものである。
【0050】(第3実施例)この第3実施例は、パーキ
ングブレーキスイッチがONでありかつソレノイドコイ
ル58(ACTR)に対する通電のONDutyが0%
(通電OFF状態)である時に通電方向を反転させるよ
うにしたものである。なお、この第3実施例は、図15
のフローチャートおよび図16のタイムチャートに示す
ように、前記第2実施例のフローチャートにおけるステ
ップ201の判断内容(車速が0km/hであるか否か)
を、パーキングブレーキスイッチがONであるか否か、
に置き換えたもので、その他の構成は前記第2実施例と
同様であるため、同様の構成部分には同一の符号を付け
てその説明を省略する。
【0051】(第4実施例)この第4実施例は、車両の
イグニッションスイッチをONにするたびに、ソレノイ
ドコイル58(ACTR)に対する通電方向を反転させ
るようにしたものであり、以下、図17のフローチャー
トおよび図18のタイムチャートに基づいて説明する。
【0052】まず、図17のフローチャートのステップ
301では、車両のイグニッションスイッチがONにな
った時点で、ソレノイドコイル58に対する前回の通電
方向メモリを読み込む。
【0053】続くステップ302では、前回の通電方向
が正方向であったか否かを判定し、YESである時は、
ステップ303に進んで逆方向通電を開始し、また、N
Oである時は、ステップ304に進んで正方向通電を開
始する。以上で一回のフローを終了し、以後は以上のフ
ローを繰り返すものである。
【0054】(第5実施例)この第5実施例は、所定の
センサにより車両の挙動を検出し、この信号を基に作成
した制御信号によりショックアブソーバSAの減衰力特
性を可変制御することにより、車両挙動の抑制制御を行
う中で、制御信号が所定の不感帯に入るたびに、ソレノ
イドコイル(ACTR)58に対する通電方向を反転さ
せるようにしたものであり、以下、図19のフローチャ
ートおよび図20のタイムチャートに基づいて説明す
る。
【0055】まず、図19のフローチャートのステップ
401では、制御信号が不感帯内であるか否かを判定
し、YESである時は、ステップ402に進み、NOで
ある時はこれで一回のフローを終了する。
【0056】前記ステップ402では、前回の通電方向
が正方向であったか否かを判定し、YESである時は、
ステップ403に進んで逆方向通電を開始し、また、N
Oである時は、ステップ404に進んで正方向通電を開
始する。以上で一回のフローを終了し、以後は以上のフ
ローを繰り返すものである。
【0057】(第6実施例)この第6実施例は、所定の
センサにより車両の挙動(ばね上上下速度)を検出し、
この信号を基に作成した制御信号によりショックアブソ
ーバSAの伸行程側と圧行程側の減衰力特性を独立に可
変制御することにより、車両挙動の抑制制御を行う中
で、制御信号が0点をクロスするたびに、ソレノイドコ
イル(ACTR)58に対する通電方向を反転させるよ
うにしたものであり、以下、図21のフローチャートお
よび図22のタイムチャートに基づいて説明する。
【0058】まず、図21のフローチャートのステップ
501では、制御信号の値が0以上であるか否か、即
ち、車両挙動が上向き方向であるか否かを判定し、YE
Sである時は、ショックアブソーバSAの伸行程側の減
衰力特性を可変制御するステップ502に進み、また、
NOである時は、ショックアブソーバSAの圧行程側の
減衰力特性を可変制御するステップ505に進む。
【0059】前記ステップ502では、前回の通電方向
が正方向であったか否かを判定し、YESである時は、
ステップ503に進んで伸行程側減衰力可変機構31の
ソレノイドコイル(ACTR)68に対し逆方向通電を
開始することにより、ショックアブソーバSAの伸行程
側の減衰力特性を制御信号に応じたハード特性に可変制
御し、また、NOである時は、ステップ504に進んで
伸行程側減衰力可変機構31のソレノイドコイル(AC
TR)58に対し正方向通電を開始することにより、シ
ョックアブソーバSAの伸行程側の減衰力特性を制御信
号に応じたハード特性に可変制御する。
【0060】一方、前記ステップ505では、前回の通
電方向が正方向であったか否かを判定し、YESである
時は、ステップ506に進んで圧行程側減衰力可変機構
33のソレノイドコイル(ACTR)68に対し逆方向
通電を開始することにより、ショックアブソーバSAの
圧行程側の減衰力特性を制御信号に応じたハード特性に
可変制御し、また、NOである時は、ステップ507に
進んで圧行程側減衰力可変機構33のソレノイドコイル
68に対し正方向通電を開始することにより、ショック
アブソーバSAの圧行程側の減衰力特性を制御信号に応
じたハード特性に可変制御する。以上で一回のフローを
終了し、以後は以上のフローを繰り返すものである。
【0061】以上詳細に説明してきたように、本発明の
実施の形態のショックアブソーバSAでは、ソレノイド
コイル68に対する通電方向を所定の条件に基づき所定
の間隔で交互に反転させるようにしたことで、ソレノイ
ドコイル68への通電時に磁路の一部を構成するパイロ
ット弁73自体が、長時間の通電により磁化されるのを
防止することができ、従って、通電解除時、即ち、ソフ
ト特性制御時において常に安定したソフト特性(設計通
りの最低減衰力特性)を発生させ、車両の乗り心地を確
保することができるようになる。
【0062】また、第2実施例〜第6実施例では、ソレ
ノイドコイル68に対する通電がOFF状態となった時
にのみ、ソレノイドコイル68に対する通電方向を交互
反転させるようにしたことで、ソレノイドコイル68へ
の通電中に通電方向を反転させた場合に瞬間的に発生す
る逆起電流による不具合の発生を防止することができ
る。
【0063】また、本発明の実施の形態のショックアブ
ソーバSAでは、磁束補強プレート74の積層によりソ
レノイドコイル68通電時における吸着性を低下させる
ことなく、かつ、パイロット弁73を硬質なばね鋼から
なる一枚の薄い板材で構成することにより、パイロット
弁73の耐久性を向上させることができるという効果が
得られる。
【0064】また、一般に磁束は、磁性体の表面付近に
多く流れるため、同じ断面積でも薄板を重ね合わせたも
のの方が、一体のものよりもトータル磁束量が多く流れ
るもので、このため、本発明の実施の形態におけるよう
に、所定厚さの磁束補強プレー74を所定枚数重ねて使
用することにより、パイロット弁74における内周可動
部74bの軽量化が図れ、これにより、減衰力可変機構
31の応答性が向上し、ひいてはサスペンションシステ
ムの応答性を向上させることができる。
【0065】以上、発明の実施の形態について説明して
きたが、具体的な構成はこの発明の実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
変更等があっても本発明に含まれる。
【0066】例えば、発明の実施の形態では、アーマチ
ュアが、パイロット圧力室内の液圧を制御するパイロッ
ト弁である場合について説明したが、アーマチュアの開
閉により所定の圧力室内の圧力を直接制御する構造のも
のにも適用することができることはもちろんである。
【0067】また、発明の実施の形態では、磁束補強プ
レートを1枚のみで構成したが、複数枚を積層した状態
で用いることができる。
【0068】また、発明の実施の形態では、磁束補強プ
レートの外周に作動液の流通路を形成するための切欠部
を形成したが、外周に複数の突起部を形成してもよい
し、また、全体または一部に1つまたは複数の貫通穴を
形成するようにしてもよい。
【0069】また、発明の実施の形態では、パイロット
弁の構成として、外周固定方式のものを示したが、固定
部と可動部との位置関係は任意に設定することができ
る。
【0070】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明請求項1
記載のソレノイド駆動による圧力制御装置では、ソレノ
イドに対する通電の際にその磁路の一部を構成すると共
に圧力を可変制御するための弁体を兼ねたアーマチュア
を備えたソレノイド駆動による圧力制御装置において、
前記ソレノイドに対する通電の方向を所定の間隔をおい
て交互に反転させる通電方向反転手段を備えたことで、
ソレノイドへの通電時に磁路の一部を構成するアーマチ
ュア自体が磁化することによる不具合の発生を防止する
ことができるようになるという効果が得られる。
【0071】請求項4に記載のソレノイド駆動による圧
力制御装置では、前記通電方向反転手段を、ソレノイド
に対する通電がOFF状態となるごとにソレノイドに対
する通電方向を交互反転させるように構成したことで、
ソレノイドへの通電中に通電方向を反転させた場合に瞬
間的に発生する逆起電流による不具合の発生を防止する
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の減衰力可変機構が適用さ
れたショックアブソーバを示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態のショックアブソーバにお
ける減衰力可変機構部分を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の実施の形態のショックアブソーバにお
けるピストン部分を示す拡大断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の減衰力可変機構における
パイロット弁および磁束補強プレートを示す拡大斜視図
である。
【図5】本発明の実施の形態の減衰力可変機構における
磁路を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態の減衰力可変機構における
ソレノイドコイルに対するPM制御状態を示すタイムチ
ャートである。
【図7】本発明の実施の形態の減衰力可変機構における
ピストン速度に対する減衰力可変特性図である。
【図8】本発明の実施の形態の減衰力可変機構のうち、
ソレノイドコイルへの通電時におけるパイロット弁付近
の磁路の流れおよびパイロット弁の分極状態を示す説明
図である。
【図9】本発明の実施の形態の減衰力可変機構における
通電方向反転手段の内容を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態の減衰力可変機構におけ
る通電方向反転手段の切り換えパターンを示す図であ
る。
【図11】本発明の実施の形態の減衰力可変機構におけ
る通電方向反転手段の第1実施例を示すフローチャート
である。
【図12】本発明の実施の形態の減衰力可変機構におけ
る通電方向反転手段の第1実施例を示すタイムチャート
である。
【図13】本発明の実施の形態の減衰力可変機構におけ
る通電方向反転手段の第2実施例を示すフローチャート
である。
【図14】本発明の実施の形態の減衰力可変機構におけ
る通電方向反転手段の第2実施例を示すタイムチャート
である。
【図15】本発明の実施の形態の減衰力可変機構におけ
る通電方向反転手段の第3実施例を示すフローチャート
である。
【図16】本発明の実施の形態の減衰力可変機構におけ
る通電方向反転手段の第3実施例を示すタイムチャート
である。
【図17】本発明の実施の形態の減衰力可変機構におけ
る通電方向反転手段の第4実施例を示すフローチャート
である。
【図18】本発明の実施の形態の減衰力可変機構におけ
る通電方向反転手段の第4実施例を示すタイムチャート
である。
【図19】本発明の実施の形態の減衰力可変機構におけ
る通電方向反転手段の第5実施例を示すフローチャート
である。
【図20】本発明の実施の形態の減衰力可変機構におけ
る通電方向反転手段の第5実施例を示すタイムチャート
である。
【図21】本発明の実施の形態の減衰力可変機構におけ
る通電方向反転手段の第6実施例を示すフローチャート
である。
【図22】本発明の実施の形態の減衰力可変機構におけ
る通電方向反転手段の第6実施例を示すタイムチャート
である。
【符号の説明】
11 センサ部(通電方向反転手段) 12 制御部(通電方向反転手段) 13 ソレノイド駆動回路(通電方向反転手段) 68 ソレノイドコイル(ソレノイド) 73 パイロット弁(アーマチュア)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソレノイドに対する通電の際にその磁路の
    一部を構成すると共に圧力を可変制御するための弁体を
    兼ねたアーマチュアを備えたソレノイド駆動による圧力
    制御装置において、 前記ソレノイドに対する通電の方向を所定の間隔をおい
    て交互に反転させる通電方向反転手段を備えていること
    を特徴とするソレノイド駆動による圧力制御装置。
  2. 【請求項2】前記アーマチュアが、パイロット圧力室内
    の液圧を制御するパイロット弁である請求項1に記載の
    ソレノイド駆動による圧力制御装置。
  3. 【請求項3】前記通電方向反転手段が、タイマにより予
    め設定された所定の時間ごとにソレノイドに対する通電
    方向を交互反転させるように構成されていることを特徴
    とする請求項1または2に記載のソレノイド駆動による
    圧力制御装置。
  4. 【請求項4】前記通電方向反転手段が、ソレノイドに対
    する通電がOFF状態となるごとにソレノイドに対する
    通電方向を交互反転させるように構成されていることを
    特徴とする請求項1または2に記載のソレノイド駆動に
    よる圧力制御装置。
  5. 【請求項5】減衰力可変ディスクバルブの背面側に形成
    された背圧室の液圧を、前記請求項2〜4のいずれかに
    記載のソレノイド駆動による圧力制御装置におけるパイ
    ロット圧力室内の液圧によって制御することにより、シ
    ョックアブソーバの減衰力を可変制御するように構成さ
    れていることを特徴とするショックアブソーバの減衰力
    可変機構。
  6. 【請求項6】前記通電方向反転手段が、車両の車速が0
    km/hでありかつソレノイドに対する通電がOFF状態と
    なるごとにソレノイドに対する通電方向を交互反転させ
    るように構成されていることを特徴とする請求項5に記
    載のショックアブソーバの減衰力可変機構。
  7. 【請求項7】前記通電方向反転手段が、パーキングブレ
    ーキスイッチがONになるごとにソレノイドに対する通
    電方向を交互反転させるように構成されていることを特
    徴とする請求項5に記載のショックアブソーバの減衰力
    可変機構。
  8. 【請求項8】前記通電方向反転手段が、イグニッション
    スイッチがONになるごとにソレノイドに対する通電方
    向を交互反転させるように構成されていることを特徴と
    する請求項5に記載のショックアブソーバの減衰力可変
    機構。
  9. 【請求項9】前記ショックアブソーバの減衰力可変機構
    が、車輛挙動検出手段で検出された車輛挙動信号に基づ
    いて作成された制御信号により駆動制御されるように構
    成され、 前記通電方向反転手段が、制御信号が減衰力特性の切り
    換えを停止する不感帯内に入るたびにソレノイドに対す
    る通電方向を交互反転させるように構成されていること
    を特徴とする請求項5に記載のショックアブソーバの減
    衰力可変機構。
  10. 【請求項10】前記ショックアブソーバの減衰力可変機
    構が、車輛挙動検出手段で検出された車輛挙動信号に基
    づいて作成された制御信号により駆動制御されるように
    構成され、 前記通電方向反転手段が、制御信号が0点をクロスする
    するたびにソレノイドに対する通電方向を交互反転させ
    るように構成されていることを特徴とする請求項5に記
    載のショックアブソーバの減衰力可変機構。
JP20416597A 1997-07-30 1997-07-30 ソレノイド駆動による圧力制御装置およびショックアブソーバの減衰力可変機構 Pending JPH1151236A (ja)

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