JP2021143727A - バルブユニット制御装置、バルブユニットおよび作動流体機械 - Google Patents

バルブユニット制御装置、バルブユニットおよび作動流体機械 Download PDF

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Yusuke Takahashi
佑輔 高橋
淳 森
Atsushi Mori
淳 森
拓 本田
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拓 本田
祐介 岡
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祐介 岡
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Yusuke Kitamoto
雄祐 北本
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翔一 竹本
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【課題】バルブの好適な開閉制御とバルブ位置の好適な検出とを両立させることができるバルブユニット制御装置、バルブユニットおよび作動流体機械を提供する。【解決手段】バルブユニット制御装置(コントローラ110)は、コイル30に流れる電流を目標値と比較してスイッチング素子104をオンオフさせることで、コイル30に流れる電流をフィードバック制御する電流制御部と、スイッチング素子104の駆動信号に基づいて、バルブが開位置にあるか閉位置にあるかの推定を行う位置推定部と、を有する。【選択図】図4

Description

本開示は、バルブユニット制御装置、バルブユニットおよび作動流体機械に関する。
従来、ソレノイドを用いてアーマチャを電磁吸引し、アーマチャがバルブを移動または保持するバルブユニットが知られている。
このようなバルブユニットは、例えばクランク軸の回転運動とシリンダ室内におけるピストンの往復運動とを互いに変換可能なポンプモータに組み込まれて使用される。このようなポンプモータに組み込まれて使用されるバルブユニットの各バルブは、例えばピストンの往復運動のタイミングに合わせて開閉制御される。
しかしながら、例えばバルブの開閉制御タイミングがピストンの往復運動とずれてしまったり、いずれかのバルブが固着してしまったりした場合、バルブが所望のタイミングで閉じない事態が生じうる。バルブが所望のタイミングで閉じない場合、例えばポンプモータのシリンダ室が高圧状態のままピストンが駆動したり、ポンプモータのトルク供給先に伝えられるべきトルクが伝えられなかったり、等の異常が発生しうる。このような異常の発生を防止するために、バルブの開閉状態を正確に検出することが要望されている。
特許文献1には、励磁コイルを有するコアと、エアギャップを介して該コアと対向するように配置されたアーマチュアとを有する電磁アクチュエータが開示されている。特許文献1では、励磁コイルに定電圧を印加した場合の励磁コイルの時定数を計測し、時定数と励磁コイルの抵抗から励磁コイルのインダクタンスを算出し、算出したインダクタンスに基づいてエアギャップを推定している。
特開2007−40975号公報
特許文献1に開示された技術をバルブユニットに適用すると、コアとアーマチャとの間のエアギャップを推定することができる。コアは移動しないため、バルブとアーマチャとが一体結合されている場合、コアとアーマチャとの間のエアギャップを推定することで、バルブの位置が分かり、バルブの開閉状態を検出することができる。
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、ギャップ推定時にはソレノイドに定電圧を印加する必要がある。バルブユニットではコイルに流れる電流によってバルブの開閉を制御しているため、コイルに定電圧を印加することで余分な電流が流れると、バルブの開閉状態が意図せず変化してしまう事態が生じうる。このため、バルブユニットにおいて、バルブの好適な開閉制御とバルブ位置の好適な検出とを両立させることが要望されている。
本開示は、バルブの好適な開閉制御とバルブ位置の好適な検出とを両立させることができるバルブユニット制御装置、バルブユニットおよび作動流体機械を提供することができる。
本開示の一態様に係るバルブユニット制御装置は、弁座および前記弁座に着座可能な弁体を有し、前記弁体が前記弁座に着座した閉位置と、前記弁体が前記弁座から離間した開位置とを遷移するバルブと、電磁力により移動することで、前記弁体を移動させる移動部材と、前記移動部材に電磁力を与えるコイルと、を有するバルブユニットの制御を行うバルブユニット制御装置であって、前記コイルに流れる電流を目標値と比較してスイッチング素子をオンオフさせることで、前記電流をフィードバック制御する電流制御部と、前記スイッチング素子の駆動信号に基づいて、前記バルブが前記開位置にあるか前記閉位置にあるかの推定を行う位置推定部と、を有する。
本開示の一態様に係るバルブユニットは、弁座および前記弁座に着座可能な弁体を有し、前記弁体が前記弁座に着座した閉位置と、前記弁体が前記弁座から離間した開位置とを遷移するバルブと、電磁力により移動することで、前記弁体を移動させる移動部材と、前記移動部材に電磁力を与えるコイルと、前記コイルに流れる電流を目標値と比較してスイッチング素子をオンオフさせることで、前記電流をフィードバック制御する電流制御部と、前記スイッチング素子の駆動信号に基づいて、前記バルブが前記開位置にあるか前記閉位置にあるかの推定を行う位置推定部と、を有するコントローラと、備える。
本開示の一態様に係る作動流体機械は、上記バルブユニットを有する。
本開示によれば、バルブの好適な開閉制御とバルブ位置の好適な検出とを両立させることができる。
バルブユニットを示す模式的な断面図 バルブユニットを示す模式的な断面図 バルブユニットを示す模式的な断面図 電流制御回路の構成を示す図 コントローラの機能ブロックを示すブロック図 バルブの位置とコイルのBH曲線との関係を説明するための図
以下、本開示の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明、例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明等は省略する場合がある。
図1を参照して、実施形態に係るバルブユニット1について説明する。図1は、実施形態に係るバルブユニット1を示す模式的な断面図である。図1には、中心軸CLが描かれている。以下の説明では、中心軸CLに沿う方向を「軸方向」、中心軸CLと直交する方向を「径方向」という。また、便宜上、図1における左方向を「第1の方向」または「左方向」といい、図1における右方向を「第2の方向」または「右方向」という。また、図1では、説明に関係のない一部の構成が省略されている。
バルブユニット1は、ケース10に、バルブ20、コイル30、アーマチャ40が一体化されている。
(ケース10)
ケース10は磁性体で形成されている。ケース10は概略円柱形状をなし、ケース10の中心部には、右端から左方向に延びる穴10aが設けられている。換言すると、ケース10は、円板部10bと、円板部10bから右方向に延びる円筒部10cとを備える概略有底円筒形状をなす。
穴10aの左端側には第1空間11が形成されている。第1空間11は、右方を向く円状の面11aと、面11aよりも右側に位置し、右方を向く円環状の面11bと、面11bよりも右側に位置し、左方を向く円環状の面11cと、面11aと面11bとを繋ぐ内周面11dと、面11bと面11cとを繋ぐ内周面11eとにより画定される。
ケース10内を径方向に延びる上述の油路14の内側端は、内周面11eに開口している。ケース10内を軸方向に延びる連通油路10dの左端は、面11cに開口している。第1空間11には、バルブ20の弁体21が配設される。
穴10aの軸方向中間部から径方向外向きに延在するようにして、第2空間12が形成されている。第2空間12における最外周部には、円環状のコイル30が配設される。コイル30は、非磁性材料からなる円環状のボビンの外周に、巻線が巻回されたものである。コイル30の内周側は、非磁性材料からなる円筒部材31により封止される。コイルに流れる電流を制御する電流制御部については、図1では図示を省略しているが、後に詳しく説明する。
ケース10には、第1空間11と第2空間12とを区画する区画部15が、径方向内側に延在するようにして設けられている。上述の連通油路10dは、区画部15を軸方向に貫通している。区画部15の左端面は、上述の面11cである。区画部15の右端面は、右方に向かって縮径するテーパ面15aである。区画部15の内周面15bは、穴10aを画定する。また、内周面15bより外周側に、さらに内周面15cがある。内周面15cは、後述するアーマチャ40のフランジ部42を案内する。
穴10aの右端側には、開口端に向かって拡径する拡径空間13が形成されている。拡径空間13は、図示しない駆動軸の回転によって往復運動を行うピストンが収容されるシリンダの一部である。区画部15の右端面は、拡径空間13を確定するテーパ面15dである。テーパ面15dは、右方に向かって拡径する。
(バルブ20)
バルブ20は、弁体21と、弁座として機能する区画部15と、弁体21を閉弁方向に付勢するバネ25と、を含む。
弁体21は、非磁性体からなる。弁体21は、円板部22と、円筒部23と、円筒部24と、を有する。弁体21は、軸方向に移動可能である。
円板部22は、弁体21の軸方向中間部において径方向に延在している。円板部22の外周面は、左方に向かって縮径するテーパ面を含んで構成される。
円筒部23は、円板部22から右方に延在している。また、円筒部24は、円板部22から左方に延在している。円筒部24の左端は、バネ25に当接している。
上述のとおり、バルブ20の弁座は、区画部15によって構成される。弁体21が着座するバルブシート部は、面11cによって構成される。弁体21の円板部22の右方を向く面22aと、面11cとが接触することで、バルブ20が閉じられる。なお、本実施形態では、弁体21がバルブシート部に面接触する態様について説明を行うが、これに限定されず、弁体21がバルブシート部に線接触する態様でもよい。
バネ25は、圧縮バネである。バネ25は、例えばコイルばねである。図1に示す状態で、バネ25は自然長よりも縮んだ状態である。すなわち、バネ25の左端および右端は、ケース10の面11aおよび円筒部24の左端に当接しており、バネ25は、弁体21を右方に向かって付勢している。バネ25の外周面は、内周面11dに案内される。
バルブ20は、弁体21が弁座としての区画部15から離間し、油路14と連通油路10d(すなわち拡径空間13)との間の作動油の流通を許容する開位置(本発明の第1位置に相当)と、弁体21が弁座としての区画部15に着座し、油路14と連通油路10dとの間の作動油の流通を阻止する閉位置(本発明の第2位置に相当)とを取り得る。図1に示す例では、バルブ20は閉位置である。バルブ20が開位置にあるとき、バルブユニット1は開弁状態にある。一方、バルブ20が閉位置にあるとき、バルブユニット1は閉弁状態にある。
(アーマチャ40)
アーマチャ40は、鉄等の磁性材料からなる。アーマチャ40は、本体部41と、フランジ部42と、円筒部43と、を有する。アーマチャ40は、軸方向に移動可能である。
フランジ部42は、本体部41から径方向外側に延在している。フランジ部42の左端面は、左方に向かって拡径するテーパ面42aである。テーパ面42aは、ケース10の区画部15のテーパ面15aと当接可能である。フランジ部42の外周面は、ケース10の区画部15の内周面15cに案内される。
円筒部43は、本体部41から左方に延在している。円筒部43は、弁体21の円筒部23の右端と当接可能である。
アーマチャ40の円筒部43の左端面は、バルブ20の弁体21の円筒部23の右端面と固定的に係合されている。これにより、アーマチャ40とバルブ20の弁体21とは、一体となって移動する。
(バルブユニット1の動作)
図1〜図3を参照して、バルブユニット1の動作について説明する。
コイル30に対して通電が行われておらず、バルブ20がバネ25によって閉位置とされている状態(図1)を、便宜上「初期状態」という。初期状態におけるバルブ20の弁体21の位置が、第2位置である。
初期状態で、バルブ20の弁体21には、第1空間11と拡径空間13との圧力差に起因して弁体21を閉弁方向に付勢する力F21と、バネ25が弁体21を閉弁方向に付勢する力F22とが作用している。
初期状態においてコイル30に対して通電が行われると、ケース10におけるコイル30の右側領域、外側領域、および左側領域と、アーマチャ40と、を通過する磁束が発生する(図2における破線の矢印)。これにより、アーマチャ40を左方向に移動させる力F40が発生する。
力F40の大きさは、ケース10の区画部15のテーパ面15aと、アーマチャ40のフランジ部42のテーパ面42aとの隙間(ギャップ)の大きさに応じて変化する。力F40の大きさは、テーパ面15aとテーパ面42aとの距離が小さいほど、大きい。
アーマチャ40に左方向後からF40が作用すると、アーマチャ40と一体に係合された弁体21にも同様の力F40が掛かる。
弁体21に作用する力F21、力F22および力F40の関係に、F21+F22<F40なる関係が成立すると、バネ25の弾性力に抗して、バネ25を圧縮しながら(すなわち、弾性変形させながら)アーマチャ40と弁体21が一体となって左方に移動する。これにより、バルブ20が開弁する(図3)。バルブ20が開弁することで、油路14内の作動油が拡径空間13の右側に存在するシリンダ内に流入し、シリンダ内の圧力が油路14内の圧力と等しくなる。
本実施形態では、バルブ20の開度は、アーマチャ40がストロークエンドに達した時点で最大となる。図3には、アーマチャ40がストロークエンドに達した状態が示されている。アーマチャ40がストロークエンドに達した状態における弁体21の位置が、第1位置である。
バルブ20が開位置とされた状態で、コイル30に対する通電を停止すると、アーマチャ40を左方向へ付勢する力が消失するため、バネ25の弾性力によって、アーマチャ40とバルブ20の弁体21とが右方向へ移動する。これにより、バルブ20が閉弁し、図1に示す初期状態へ戻る。
(コイル電流制御)
次に、コイル30に流れる電流を制御する方法について説明する。図4は、電流制御回路100の構成を示す図である。図4に示すように、電源Vpと接地GNDとの間に、コイル30と、電流検出用のシャント抵抗101と、電流のオンオフを行うスイッチング素子104が接続されている。シャント抵抗101を流れる電流は、電流検出アンプ102によって検出され、検出された電流値はコンパレータ103へ入力される。
コンパレータ103は、電流検出アンプ102が検出した電流値と、コントローラ110から入力される目標電流値とを比較する。図4に示す例では、コンパレータ103は、ヒステリシスコンパレータである。
目標電流値より電流検出アンプ102が検出した電流値の方が小さければ、コンパレータ103の出力はHighとなり、スイッチング素子104がオンされる。スイッチング素子104は、例えばFET(Field Effect Transistor)である。これにより、コイル30を流れる電流が増大する。
目標電流値より電流検出アンプ102が検出した電流値の方が大きければ、コンパレータ103の出力はLowとなり、スイッチング素子104がオフされる。これにより、コイル30を流れる電流が減少する。
図4に示す電流制御回路100において、コンパレータ103の出力値、すなわちスイッチング素子104の駆動信号が、コントローラ110へ入力されている。この駆動信号は、後述する位置推定部112によるバルブ位置推定処理に用いられる。
このように、電流制御回路100は、コイル30を流れる電流の検出値を用いたフィードバック回路である。
(コントローラの説明)
コントローラ110は、バルブユニット1の制御を行うマイクロコントローラ等である。コントローラ110は、本発明のバルブユニット制御装置の一例である。図5は、コントローラ110の機能ブロックを示すブロック図である。図5に示すように、コントローラ110は、電流制御部111と、位置推定部112と、を有する。
電流制御部111は、バルブユニット1が組み込まれたポンプモータ(図示せず)において、ピストン位置等に基づいてバルブユニット1を開弁状態とするか閉弁状態とするかを判断する。ピストン位置に関する情報は、バルブユニット1外部のピストン位置検出部等から適宜取得される。
電流制御部111は、バルブユニット1を開弁状態とするときは、目標電流を増大させ、コイル30に流れる電流を増大させる。これにより、図1等に示すアーマチャ40に与えられる電磁力が増大し、バルブ20が開位置に移動して、バルブユニット1が開弁状態となる。
一方、電流制御部111は、バルブユニット1を閉弁状態とするときは、目標電流を減少させ、コイル30に流れる電流を減少させる。これにより、図1等に示すアーマチャ40に与えられる電磁力が減少し、バルブ20が閉位置に移動して、バルブユニット1が閉弁状態となる。
位置推定部112は、コンパレータ103の出力値でありスイッチング素子104の駆動信号を用いて、バルブ20が開位置にあるか閉位置にあるかを推定する。
(バルブ位置推定)
位置推定部112は、スイッチング素子104の駆動信号に基づいて、バルブ20の位置を推定する。以下では、位置推定部112によるバルブ20の位置推定の原理について説明する。
図6は、バルブ20の位置とコイル30のBH曲線との関係を説明するための図である。図6において、横軸は磁界の強さH[A/m]、縦軸は磁束密度B[T]である。
バルブ20が図1に示すような閉位置にある場合、コイル30により形成される磁気回路にエアギャップ(区画部15のテーパ面15aと、アーマチャ40のテーパ面42aとの隙間)があるため、起磁力の変化に対する磁束密度の変化が緩やかになる。換言すれば、バルブ20が閉位置にある場合、BH曲線の傾きが小さくなる。図6においては、実線で示すBH曲線が、バルブ20が閉位置にある状態に対応している。
一方、バルブ20が図3に示すような開位置にある場合、コイル30により形成される磁気回路のエアギャップが小さくなり、起磁力の変化に対する磁束密度の変化が急峻となる。換言すれば、バルブ20が開位置にある場合、BH曲線の傾きが大きくなる。図6においては、点線で示すBH曲線が、バルブ20が開位置にある状態に対応している。
コイル30のBH曲線の傾きは、コイル30のインダクタンスと比例関係にある。このため、図6から、バルブ20が閉位置にある場合は、コイル30のインダクタンスが比較的小さく、バルブ20が開位置にある場合は、コイル30のインダクタンスが比較的大きくなることが分かる。
ところで、図4に示す電流制御回路100においては、コイル30を流れる電流が目標電流値となるように、スイッチング素子104のオンオフ時間が制御されている。このスイッチング素子104のオンデューティ時間をコントローラ110が計時することにより、インダクタンスの変化と相関のある信号が得られる。コイル30を流れる電流が一定に制御されている場合、コイル30のインダクタンスが小さいほど、目標電流値に近づくまでの電流の立ち上がりが急峻となり、オンデューティ時間が短くなる。一方、コイル30のインダクタンスが大きいほど、目標電流値に近づくまでの電流の立ち上がりが緩漫となり、オンデューティ時間が長くなる。
なお、オンデューティ時間とは、駆動信号の1周期におけるオン時間(駆動信号がHighである時間)である。
以上のことから、位置推定部112は、電流制御部111の制御によりバルブ20が閉位置または開位置のいずれかにある場合に、スイッチング素子104の駆動信号のオンデューティ時間を計測する。そして、位置推定部112は、例えばオンデューティ時間が所定の閾値より短い場合には、バルブ20が閉位置にあると判定し、オンデューティ時間が所定の閾値より長い場合には、バルブ20が開位置にあると判定する。この閾値については、例えば、実際にバルブユニット1を開閉動作させてオンデューティ時間を計測することで、あらかじめ設定されればよい。
なお、コイル30が磁気飽和の状態(図6に示すBH曲線の右上または左下の先端部に対応)になると、インダクタンスが変化しなくなるため、駆動信号のオンデューティ時間による位置推定部112のバルブ20の位置推定を行うことができなくなる。ただし、コイル30が磁気飽和の状態となるのは、コイル30に大電流が流れたときであり、そのような大電流がコイル30に流れるとコイル30の発熱等によりバルブユニット1の動作に不具合が生じたり、バルブユニット1が故障してしまったりする。従って、通常のバルブユニット1では、コイル30が磁気飽和の状態となる時間が極めて短くなるように設計されるため、位置推定部112は、上述した方法でバルブ20の位置推定を好適に行うことができる。
また、上述した例では、位置推定部112は、スイッチング素子104の駆動信号のオンデューティ時間を計時することでバルブ20の位置を推定していたが、オンデューティ時間の代わりに、デューティ比(オン時間とオフ時間との比)を用いてバルブ20の位置を推定してもよい。この場合、コイル30のインダクタンスが大きいほど、オフ時間に対するオン時間の比も大きくなる。従って、位置推定部112は、デューティ比が所定の閾値より大きい場合には、バルブ20が閉位置にあると判定し、デューティ比が所定の閾値以下である場合には、バルブ20が開位置にあると判定する。
<作用、効果>
本発明の実施の形態に係るバルブユニット制御装置(コントローラ110)は、弁座(区画部15)および弁座に着座可能な弁体21を有し、弁体21が弁座に着座した閉位置と、弁体21が弁座から離間した開位置とを遷移するバルブ20と、電磁力により移動することで、弁体21を移動させるアーマチャ(移動部材)40と、アーマチャ40に電磁力を与えるコイル30と、を有するバルブユニット1の制御を行う。コントローラ110は、コイル30に流れる電流を目標値と比較してスイッチング素子104をオンオフさせることで、コイル30に流れる電流をフィードバック制御する電流制御部111と、スイッチング素子104の駆動信号に基づいて、バルブ20が開位置にあるか閉位置にあるかの推定を行う位置推定部112と、を有する。
このような構成により、バルブユニット1は、例えばバルブ20の位置を検知するセンサ等を新たに設けることなく、アーマチャ40を介してバルブ20を移動させるための電流制御回路100を利用して、バルブ20の位置推定を行うことができる。このため、バルブ20を移動させるための電流制御と、バルブ20の位置推定とを、低コストで両立させることができる。
また、本発明の実施の形態に係るバルブユニット1によれば、位置推定部112は、電流制御回路100がコイル30を目標値に定電流制御している場合の、スイッチング素子104のオンデューティ時間を計測し、オンデューティ時間の長さに基づいて、バルブ20の位置推定を行っている。駆動パルス信号のオンデューティ時間の計測は、コントローラ110に簡単なタイマ機能を持たせることで容易に実現できる。そして、タイマ機能によるオンデューティ時間の計測は、コントローラ110に大きな負荷を与えないので、バルブユニット1では、バルブ20を移動させるための電流制御と、バルブ20の位置推定とを、好適に両立させることができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
本開示は、流体作動機械等に用いられるバルブユニットに有用である。
1 バルブユニット
10 ケース
10a 穴
10b 円板部
10c 円筒部
10d 連通油路
11 第1空間
11a,11b,11c 面
11d,11e 内周面
12 第2空間
13 拡径空間
14 油路
15 区画部
15a テーパ面
15b,15c 内周面
15d テーパ面
20 バルブ
21 弁体
22 円板部
22a 面
23 円筒部
24 円筒部
25 バネ
30 コイル
40 アーマチャ
41 本体部
42 フランジ部
42a テーパ面
43 円筒部
100 電流制御回路
101 シャント抵抗
102 電流検出アンプ
103 コンパレータ
104 スイッチング素子
110 コントローラ
111 電流制御部
112 位置推定部

Claims (4)

  1. 弁座および前記弁座に着座可能な弁体を有し、前記弁体が前記弁座に着座した閉位置と、前記弁体が前記弁座から離間した開位置とを遷移するバルブと、電磁力により移動することで、前記弁体を移動させる移動部材と、前記移動部材に電磁力を与えるコイルと、を有するバルブユニットの制御を行うバルブユニット制御装置であって、
    前記コイルに流れる電流を目標値と比較してスイッチング素子をオンオフさせることで、前記電流をフィードバック制御する電流制御部と、
    前記スイッチング素子の駆動信号に基づいて、前記バルブが前記開位置にあるか前記閉位置にあるかの推定を行う位置推定部と、
    を有する、バルブユニット制御装置。
  2. 前記位置推定部は、前記電流制御部が前記コイルを目標値に定電流制御している場合の、前記スイッチング素子のオン時間に基づいて前記推定を行う、
    請求項1に記載のバルブユニット制御装置。
  3. 弁座および前記弁座に着座可能な弁体を有し、前記弁体が前記弁座に着座した閉位置と、前記弁体が前記弁座から離間した開位置とを遷移するバルブと、
    電磁力により移動することで、前記弁体を移動させる移動部材と、
    前記移動部材に電磁力を与えるコイルと、 前記コイルに流れる電流を目標値と比較してスイッチング素子をオンオフさせることで、前記電流をフィードバック制御する電流制御部と、前記スイッチング素子の駆動信号に基づいて、前記バルブが前記開位置にあるか前記閉位置にあるかの推定を行う位置推定部と、を有するコントローラと、
    を備える、バルブユニット。
  4. 請求項3に記載のバルブユニットを有する、
    作動流体機械。
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