JPH06241137A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents
内燃機関の燃料噴射制御装置Info
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- JPH06241137A JPH06241137A JP2523793A JP2523793A JPH06241137A JP H06241137 A JPH06241137 A JP H06241137A JP 2523793 A JP2523793 A JP 2523793A JP 2523793 A JP2523793 A JP 2523793A JP H06241137 A JPH06241137 A JP H06241137A
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】燃料供給圧を可変とした燃料供給圧変更手段を
介して燃料供給源に接続される燃料噴射用電磁弁の作動
コイルへの励磁電流が、吸引初期時には高目標電流で制
御され、吸引保持時には低目標電流で制御される内燃機
関の燃料噴射制御装置において、燃料供給圧の変化に応
じた励磁電流制御により燃料噴射用電磁弁の耐久信頼性
および効率の向上を図る。 【構成】燃料供給圧変更手段から燃料噴射用電磁弁7へ
の燃料供給圧が燃料供給圧検出器12で検出され、その
燃料供給圧に基づいて吸引初期時の高目標電流が吸引初
期用目標値設定手段58で定められ、前記燃料供給圧に
基づいて吸引保持時の低目標電流が吸引保持用目標値設
定手段59で定められる。
介して燃料供給源に接続される燃料噴射用電磁弁の作動
コイルへの励磁電流が、吸引初期時には高目標電流で制
御され、吸引保持時には低目標電流で制御される内燃機
関の燃料噴射制御装置において、燃料供給圧の変化に応
じた励磁電流制御により燃料噴射用電磁弁の耐久信頼性
および効率の向上を図る。 【構成】燃料供給圧変更手段から燃料噴射用電磁弁7へ
の燃料供給圧が燃料供給圧検出器12で検出され、その
燃料供給圧に基づいて吸引初期時の高目標電流が吸引初
期用目標値設定手段58で定められ、前記燃料供給圧に
基づいて吸引保持時の低目標電流が吸引保持用目標値設
定手段59で定められる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作動コイルへの励磁電
流供給に応じて弁体が開弁方向に吸引作動せしめられる
燃料噴射用電磁弁が、燃料供給圧を可変とした燃料供給
圧変更手段を介して燃料供給源に接続され、弁体をその
閉弁状態から開弁方向に作動せしめる吸引初期時には高
目標電流で前記作動コイルの励磁電流が制御され、弁体
を開弁状態に保持する吸引保持時には低目標電流で前記
作動コイルの励磁電流が制御される内燃機関の燃料噴射
制御装置に関する。
流供給に応じて弁体が開弁方向に吸引作動せしめられる
燃料噴射用電磁弁が、燃料供給圧を可変とした燃料供給
圧変更手段を介して燃料供給源に接続され、弁体をその
閉弁状態から開弁方向に作動せしめる吸引初期時には高
目標電流で前記作動コイルの励磁電流が制御され、弁体
を開弁状態に保持する吸引保持時には低目標電流で前記
作動コイルの励磁電流が制御される内燃機関の燃料噴射
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、吸引初期時には高目標電流で作動
コイルの励磁電流を制御して燃料噴射用電磁弁の開弁応
答性を高め、開弁後の吸引保持時には低目標電流で前記
作動コイルの励磁電流を制御して、作動コイルの発熱を
抑えるとともに電力の浪費を回避するようにしたもの
が、たとえば特公昭49−45248号公報および特公
昭50−7211号公報等により知られている。
コイルの励磁電流を制御して燃料噴射用電磁弁の開弁応
答性を高め、開弁後の吸引保持時には低目標電流で前記
作動コイルの励磁電流を制御して、作動コイルの発熱を
抑えるとともに電力の浪費を回避するようにしたもの
が、たとえば特公昭49−45248号公報および特公
昭50−7211号公報等により知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃料噴射量
制御を広範囲かつ微妙に行なうこと、ならびにダイナミ
ックレンジを広げる等の目的から、燃料噴射用電磁弁へ
の燃料供給圧を機関の運転状態に応じて可変制御するこ
とが検討されている。
制御を広範囲かつ微妙に行なうこと、ならびにダイナミ
ックレンジを広げる等の目的から、燃料噴射用電磁弁へ
の燃料供給圧を機関の運転状態に応じて可変制御するこ
とが検討されている。
【0004】しかるに上記従来のものでは、吸引初期時
の高目標電流ならびに吸引保持時の低目標電流はそれぞ
れ一定に設定されるものであり、燃料供給圧の可変制御
を行なう場合には、燃料圧が最も高い状態での弁体の吸
引および保持を可能として上記高目標電流および低目標
電流を設定する必要があり、そうすると燃料圧が低く変
化したときには高い燃料圧に対応した励磁電流が作動コ
イルに供給されることになる。したがって弁体が必要以
上に大きな力で作動することによる衝突により燃料噴射
用電磁弁の作動劣化を早めて耐久信頼性の低下を招くだ
けでなく、必要以上の励磁電流を供給することになって
効率が低下する。
の高目標電流ならびに吸引保持時の低目標電流はそれぞ
れ一定に設定されるものであり、燃料供給圧の可変制御
を行なう場合には、燃料圧が最も高い状態での弁体の吸
引および保持を可能として上記高目標電流および低目標
電流を設定する必要があり、そうすると燃料圧が低く変
化したときには高い燃料圧に対応した励磁電流が作動コ
イルに供給されることになる。したがって弁体が必要以
上に大きな力で作動することによる衝突により燃料噴射
用電磁弁の作動劣化を早めて耐久信頼性の低下を招くだ
けでなく、必要以上の励磁電流を供給することになって
効率が低下する。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、燃料供給圧の変化に応じた励磁電流制御によ
り燃料噴射用電磁弁の耐久信頼性および効率の向上を図
った内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することを目的
とする。
のであり、燃料供給圧の変化に応じた励磁電流制御によ
り燃料噴射用電磁弁の耐久信頼性および効率の向上を図
った内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に従う装置は、燃料供給圧変更
手段から燃料噴射用電磁弁への燃料供給圧を検出する燃
料供給圧検出器と、該燃料供給圧に基づいて吸引初期時
の高目標電流を定める吸引初期用目標値設定手段と、前
記燃料供給圧に基づいて吸引保持時の低目標電流を定め
る吸引保持用目標値設定手段とを備える。
に、請求項1記載の発明に従う装置は、燃料供給圧変更
手段から燃料噴射用電磁弁への燃料供給圧を検出する燃
料供給圧検出器と、該燃料供給圧に基づいて吸引初期時
の高目標電流を定める吸引初期用目標値設定手段と、前
記燃料供給圧に基づいて吸引保持時の低目標電流を定め
る吸引保持用目標値設定手段とを備える。
【0007】また請求項2記載の発明に従う装置は、上
記請求項1記載の発明の構成に加えて、内燃機関の吸気
負圧を検出する吸気負圧検出器と、該吸気負圧および燃
料供給圧の相対値を演算する相対値演算手段とを備え、
両目標値設定手段は、前記相対値に応じて高および低目
標電流を設定すべく構成される。
記請求項1記載の発明の構成に加えて、内燃機関の吸気
負圧を検出する吸気負圧検出器と、該吸気負圧および燃
料供給圧の相対値を演算する相対値演算手段とを備え、
両目標値設定手段は、前記相対値に応じて高および低目
標電流を設定すべく構成される。
【0008】さらに請求項3記載の発明に従う装置は、
燃料供給圧変更手段から燃料噴射用電磁弁への燃料供給
圧を検出する燃料供給圧検出器と、吸引初期時の高目標
電流による励磁電流制御時間を前記燃料供給圧に基づい
て定める時間設定手段と、前記燃料供給圧に基づいて吸
引保持時の低目標電流を定める目標値設定手段とを備え
る。
燃料供給圧変更手段から燃料噴射用電磁弁への燃料供給
圧を検出する燃料供給圧検出器と、吸引初期時の高目標
電流による励磁電流制御時間を前記燃料供給圧に基づい
て定める時間設定手段と、前記燃料供給圧に基づいて吸
引保持時の低目標電流を定める目標値設定手段とを備え
る。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
明する。
【0010】図1ないし図6は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は燃料噴射制御装置の構成を示す
図、図2は燃料噴射用電磁弁の縦断面図、図3は駆動ユ
ニットの回路構成図、図4はタイミングチャート、図5
は吸気負圧および燃料供給圧の相対値に応じた高目標電
流を示す図、図6は吸気負圧および燃料供給圧の相対値
に応じた低目標電流を示す図である。
すものであり、図1は燃料噴射制御装置の構成を示す
図、図2は燃料噴射用電磁弁の縦断面図、図3は駆動ユ
ニットの回路構成図、図4はタイミングチャート、図5
は吸気負圧および燃料供給圧の相対値に応じた高目標電
流を示す図、図6は吸気負圧および燃料供給圧の相対値
に応じた低目標電流を示す図である。
【0011】先ず図1において、たとえば4気筒内燃機
関の機関本体Eには、各気筒1…に摺動自在に嵌合され
ているピストン2…の上面を臨ませる燃焼室3…が形成
されるとともに、開閉自在の吸気弁4…を介して各燃焼
室3…に接続される吸気ポート5…が設けられており、
各吸気ポート5…には吸気マニホールド6が連結され
る。而して吸気マニホールド6の機関本体E寄りの部分
には、各吸気ポート5…に向けてガス燃料を噴射するた
めの燃料噴射用電磁弁7…が取付けられる。
関の機関本体Eには、各気筒1…に摺動自在に嵌合され
ているピストン2…の上面を臨ませる燃焼室3…が形成
されるとともに、開閉自在の吸気弁4…を介して各燃焼
室3…に接続される吸気ポート5…が設けられており、
各吸気ポート5…には吸気マニホールド6が連結され
る。而して吸気マニホールド6の機関本体E寄りの部分
には、各吸気ポート5…に向けてガス燃料を噴射するた
めの燃料噴射用電磁弁7…が取付けられる。
【0012】燃料噴射用電磁弁7…には燃料供給圧変更
手段としての電磁制御弁8を介して燃料供給源9が接続
されており、電磁制御弁8の作動は燃料供給圧制御ユニ
ットUP で制御される。また各燃料噴射用電磁弁7…は
駆動ユニットUD1で駆動されるものであり、駆動ユニッ
トUD1からは各燃料噴射用電磁弁7…に対応して#1〜
#4の駆動信号が出力され、該駆動ユニットUD1には機
関作動制御ユニットU F から各燃料噴射用電磁弁7…に
それぞれ対応した4つの指令信号が入力される。
手段としての電磁制御弁8を介して燃料供給源9が接続
されており、電磁制御弁8の作動は燃料供給圧制御ユニ
ットUP で制御される。また各燃料噴射用電磁弁7…は
駆動ユニットUD1で駆動されるものであり、駆動ユニッ
トUD1からは各燃料噴射用電磁弁7…に対応して#1〜
#4の駆動信号が出力され、該駆動ユニットUD1には機
関作動制御ユニットU F から各燃料噴射用電磁弁7…に
それぞれ対応した4つの指令信号が入力される。
【0013】電磁制御弁8および各燃料噴射用電磁弁7
…間の燃料供給系にはチャンバ10が介設されており、
該チャンバ10には、燃料温度TF を検出する温度検出
器11、燃料供給圧PF を検出する燃料供給圧検出器1
2、ならびに燃料成分IF を検出する成分検出器13が
付設される。また吸気マニホールド6には吸気負圧P B
を検出する吸気負圧検出器14が付設される。而して温
度検出器11、燃料供給圧検出器12、成分検出器13
および吸気負圧検出器14は燃料供給圧制御ユニットU
P に接続されており、燃料供給圧制御ユニットUP は、
燃料温度TF 、燃料供給圧PF および燃料成分IF で代
表される燃料状態情報、ならびに吸気負圧PB および機
関回転数等の機関運転状態情報に基づいて、燃料供給圧
PF を変更すべく電磁制御弁8の作動を制御する。
…間の燃料供給系にはチャンバ10が介設されており、
該チャンバ10には、燃料温度TF を検出する温度検出
器11、燃料供給圧PF を検出する燃料供給圧検出器1
2、ならびに燃料成分IF を検出する成分検出器13が
付設される。また吸気マニホールド6には吸気負圧P B
を検出する吸気負圧検出器14が付設される。而して温
度検出器11、燃料供給圧検出器12、成分検出器13
および吸気負圧検出器14は燃料供給圧制御ユニットU
P に接続されており、燃料供給圧制御ユニットUP は、
燃料温度TF 、燃料供給圧PF および燃料成分IF で代
表される燃料状態情報、ならびに吸気負圧PB および機
関回転数等の機関運転状態情報に基づいて、燃料供給圧
PF を変更すべく電磁制御弁8の作動を制御する。
【0014】機関作動制御ユニットUF は、吸気負圧P
B および機関回転数等の機関運転状態情報に基づいて燃
料噴射および点火時期等の制御を行なうものであり、駆
動ユニットUD1は、機関作動制御ユニットUF から入力
される燃料噴射指令信号と、燃料供給圧検出器12から
入力される燃料供給圧PF と、吸気負圧検出器14から
入力される吸気負圧PB とに基づいて、各燃料噴射用電
磁弁7…を駆動する。
B および機関回転数等の機関運転状態情報に基づいて燃
料噴射および点火時期等の制御を行なうものであり、駆
動ユニットUD1は、機関作動制御ユニットUF から入力
される燃料噴射指令信号と、燃料供給圧検出器12から
入力される燃料供給圧PF と、吸気負圧検出器14から
入力される吸気負圧PB とに基づいて、各燃料噴射用電
磁弁7…を駆動する。
【0015】図2において、燃料噴射用電磁弁7のハウ
ジング15は、大径円筒部15aと、小径円筒部15b
とが段部15cを介して同軸に連設されて磁性金属によ
り形成されるものであり、小径円筒部15bの先端部に
は弁座部材16が嵌合、固着され、該弁座部材16の後
端には、弁孔17を中央部に開口させる弁座18が設け
られる。また大径円筒部15a内には、小径円筒部15
bにその内面を連ならせて一端部が連設される非磁性材
料製の案内筒19が同軸に配置されており、磁性金属に
より円筒状に形成される固定コア20の一端部が案内筒
19の他端部に同軸に嵌合され、半径方向外方に張り出
して固定コア20に一体に設けられるフランジ21が、
前記大径円筒部15aの開口端にかしめ結合される。
ジング15は、大径円筒部15aと、小径円筒部15b
とが段部15cを介して同軸に連設されて磁性金属によ
り形成されるものであり、小径円筒部15bの先端部に
は弁座部材16が嵌合、固着され、該弁座部材16の後
端には、弁孔17を中央部に開口させる弁座18が設け
られる。また大径円筒部15a内には、小径円筒部15
bにその内面を連ならせて一端部が連設される非磁性材
料製の案内筒19が同軸に配置されており、磁性金属に
より円筒状に形成される固定コア20の一端部が案内筒
19の他端部に同軸に嵌合され、半径方向外方に張り出
して固定コア20に一体に設けられるフランジ21が、
前記大径円筒部15aの開口端にかしめ結合される。
【0016】ハウジング15の大径円筒部15a内に
は、段部15cおよびフランジ21間で挟持されるよう
にして案内筒19を同軸に囲繞するボビン22が収納さ
れており、該ボビン22には作動コイル23が巻装され
る。
は、段部15cおよびフランジ21間で挟持されるよう
にして案内筒19を同軸に囲繞するボビン22が収納さ
れており、該ボビン22には作動コイル23が巻装され
る。
【0017】固定コア20および弁座部材16間には、
小径円筒部15bおよび案内筒19で軸方向移動を案内
される可動コア24が収容されており、該可動コア24
および弁座部材16間には弁室26が形成される。この
可動コア24には、弁座18に着座可能な弁体25が一
体に設けられるとともに、弁室26に通じる連通路27
が後端を固定コア20側に開口させて穿設される。
小径円筒部15bおよび案内筒19で軸方向移動を案内
される可動コア24が収容されており、該可動コア24
および弁座部材16間には弁室26が形成される。この
可動コア24には、弁座18に着座可能な弁体25が一
体に設けられるとともに、弁室26に通じる連通路27
が後端を固定コア20側に開口させて穿設される。
【0018】固定コア20には、フランジ21よりも後
方側(図2の右側)に延びる延長筒28が一体にかつ同
軸に設けられており、固定コア20および延長筒28に
はスリーブ29が圧入される。また可動コア24と前記
スリーブ29との間には戻しばね30が縮設される。し
たがって可動コア24すなわち弁体25は戻しばね30
のばね力により前方すなわち弁体25が弁座18に着座
する方向に付勢される。さらに可動コア24の後端部に
は、可動コア24の固定コア20側への吸引作動時に固
定コア20に接触して可動コア24の固定コア20側へ
の移動限を規制するストッパ31が装着される。
方側(図2の右側)に延びる延長筒28が一体にかつ同
軸に設けられており、固定コア20および延長筒28に
はスリーブ29が圧入される。また可動コア24と前記
スリーブ29との間には戻しばね30が縮設される。し
たがって可動コア24すなわち弁体25は戻しばね30
のばね力により前方すなわち弁体25が弁座18に着座
する方向に付勢される。さらに可動コア24の後端部に
は、可動コア24の固定コア20側への吸引作動時に固
定コア20に接触して可動コア24の固定コア20側へ
の移動限を規制するストッパ31が装着される。
【0019】延長筒28の後部にはフィルタ32が装着
されており、図1で示した電磁制御弁8からの燃料は、
フィルタ32からスリーブ29および固定コア20内を
経て、連通路27から弁室26に供給されることにな
る。
されており、図1で示した電磁制御弁8からの燃料は、
フィルタ32からスリーブ29および固定コア20内を
経て、連通路27から弁室26に供給されることにな
る。
【0020】このような燃料噴射用電磁弁7において
は、作動コイル23の励磁に応じて可動コア24が戻し
ばね30のばね力に抗して固定コア20側に吸引され、
弁体25が弁座18から離反して弁室26が弁孔17に
連通され、作動コイル23を消磁すると、可動コア24
が戻しばね30のばね力により固定コア20から離反す
る方向に移動して弁体25が弁座18に着座し、弁室2
6および弁孔17間が遮断されることになる。
は、作動コイル23の励磁に応じて可動コア24が戻し
ばね30のばね力に抗して固定コア20側に吸引され、
弁体25が弁座18から離反して弁室26が弁孔17に
連通され、作動コイル23を消磁すると、可動コア24
が戻しばね30のばね力により固定コア20から離反す
る方向に移動して弁体25が弁座18に着座し、弁室2
6および弁孔17間が遮断されることになる。
【0021】図3において、燃料噴射用電磁弁7を駆動
するための駆動ユニットUD1は、たとえば12Vの外部
電源35に接続される電源端子36と、機関作動制御ユ
ニットUF からの指令信号が入力される入力端子37
と、燃料供給圧検出器12からの燃料供給圧PF に応じ
た信号を受ける入力端子38と、吸気負圧検出器14か
らの吸気負圧PB に応じた信号を受ける入力端子39
と、作動コイル23の一端に接続される出力端子40
と、作動コイル23の他端に接続される出力端子41
と、接地される接地端子42とを備える。
するための駆動ユニットUD1は、たとえば12Vの外部
電源35に接続される電源端子36と、機関作動制御ユ
ニットUF からの指令信号が入力される入力端子37
と、燃料供給圧検出器12からの燃料供給圧PF に応じ
た信号を受ける入力端子38と、吸気負圧検出器14か
らの吸気負圧PB に応じた信号を受ける入力端子39
と、作動コイル23の一端に接続される出力端子40
と、作動コイル23の他端に接続される出力端子41
と、接地される接地端子42とを備える。
【0022】外部電源35に接続される電源端子36
と、作動コイル23の一端に接続される出力端子40と
の間には、ダイオード43と、スイッチ回路45の構成
要素たるトランジスタ44とが直列に接続され、作動コ
イル23の他端に接続される出力端子41は電流検出用
抵抗46を介して接地端子42に接続される。また外部
電源35からの電圧をたとえば12Vから70Vに昇圧
する昇圧回路47とスイッチング素子としての電界効果
トランジスタ48とから成る直列回路がダイオード43
に並列に接続されており、昇圧回路47および電界効果
トランジスタ48間にはコンデンサ49が接続される。
さらに駆動ユニットUD1内の基準電源としてたとえば5
Vの一定電圧を得るための定電圧回路51が電源端子3
6に接続される。
と、作動コイル23の一端に接続される出力端子40と
の間には、ダイオード43と、スイッチ回路45の構成
要素たるトランジスタ44とが直列に接続され、作動コ
イル23の他端に接続される出力端子41は電流検出用
抵抗46を介して接地端子42に接続される。また外部
電源35からの電圧をたとえば12Vから70Vに昇圧
する昇圧回路47とスイッチング素子としての電界効果
トランジスタ48とから成る直列回路がダイオード43
に並列に接続されており、昇圧回路47および電界効果
トランジスタ48間にはコンデンサ49が接続される。
さらに駆動ユニットUD1内の基準電源としてたとえば5
Vの一定電圧を得るための定電圧回路51が電源端子3
6に接続される。
【0023】作動コイル23の両端に接続される出力端
子40,41間には、逆起電力吸収回路52の構成要素
たる電界効果トランジスタ53が接続されており、逆起
電力吸収回路52には、機関作動制御ユニットUF から
入力端子37に入力された指令信号が増幅器54で増幅
されて与えられる。而して機関作動制御ユニットUFか
ら入力端子37には、燃料噴射用電磁弁7を開弁せしめ
るときにローレベルとなる指令信号が入力されるもので
あり、逆起電力吸収回路52は、機関作動制御ユニット
UF からの指令信号の立ち上がり、すなわち作動コイル
23への励磁電流供給停止に応じて電界効果トランジス
タ53をオンさせて、作動コイル23の逆起電力を吸収
する働きをする。
子40,41間には、逆起電力吸収回路52の構成要素
たる電界効果トランジスタ53が接続されており、逆起
電力吸収回路52には、機関作動制御ユニットUF から
入力端子37に入力された指令信号が増幅器54で増幅
されて与えられる。而して機関作動制御ユニットUFか
ら入力端子37には、燃料噴射用電磁弁7を開弁せしめ
るときにローレベルとなる指令信号が入力されるもので
あり、逆起電力吸収回路52は、機関作動制御ユニット
UF からの指令信号の立ち上がり、すなわち作動コイル
23への励磁電流供給停止に応じて電界効果トランジス
タ53をオンさせて、作動コイル23の逆起電力を吸収
する働きをする。
【0024】燃料供給圧検出器12が接続される入力端
子38と、吸気負圧検出器14が接続される入力端子3
9とは、吸気負圧PB および燃料供給圧PF の相対値を
演算する相対値演算手段としての差動増幅器57に接続
されており、燃料供給圧PFおよび吸気負圧PB 間の差
圧(PF −PB )が差動増幅器57で演算されることに
なる。この差動増幅器57の出力は、吸引初期用目標値
設定手段としての差動増幅器58の非反転入力端子なら
びに吸引保持用目標値設定手段としての差動増幅器59
の非反転入力端子にそれぞれ入力される。一方、差動増
幅器58,59の反転入力端子には一定の基準値がそれ
ぞれ入力されている。これにより差動増幅器58から
は、差圧(PF −PB )が大きくなるのに応じて大とな
るハイレベルの電圧信号が出力され、また差動増幅器5
9からは、差圧(PF −PB )が大きくなるのに応じて
大となるハイレベルの電圧信号が出力されることにな
る。
子38と、吸気負圧検出器14が接続される入力端子3
9とは、吸気負圧PB および燃料供給圧PF の相対値を
演算する相対値演算手段としての差動増幅器57に接続
されており、燃料供給圧PFおよび吸気負圧PB 間の差
圧(PF −PB )が差動増幅器57で演算されることに
なる。この差動増幅器57の出力は、吸引初期用目標値
設定手段としての差動増幅器58の非反転入力端子なら
びに吸引保持用目標値設定手段としての差動増幅器59
の非反転入力端子にそれぞれ入力される。一方、差動増
幅器58,59の反転入力端子には一定の基準値がそれ
ぞれ入力されている。これにより差動増幅器58から
は、差圧(PF −PB )が大きくなるのに応じて大とな
るハイレベルの電圧信号が出力され、また差動増幅器5
9からは、差圧(PF −PB )が大きくなるのに応じて
大となるハイレベルの電圧信号が出力されることにな
る。
【0025】スイッチ回路45におけるトランジスタ4
4は、低電流制御回路60からハイレベルの信号が入力
されるのに応じて導通するものであり、該低電流制御回
路60は、スイッチ回路45におけるトランジスタ44
を導通させる際にハイレベルの信号を出力する比較器6
1と、分圧抵抗62とを備える。比較器61の非反転入
力端子には、差動増幅器59がダイオード63を介して
接続されるとともに分圧抵抗62の中間部が接続され、
比較器61の反転入力端子には、出力端子41および電
流検出用抵抗46間が抵抗72を介して接続され、定電
圧回路51に連なる基準電源ライン73が抵抗74を介
して比較器61の反転入力端子および抵抗72間に接続
される。また前記分圧抵抗62の一端にはインバータ5
5を介して増幅器54が接続され、分圧抵抗62の他端
には高電流制御回路641 が接続される。
4は、低電流制御回路60からハイレベルの信号が入力
されるのに応じて導通するものであり、該低電流制御回
路60は、スイッチ回路45におけるトランジスタ44
を導通させる際にハイレベルの信号を出力する比較器6
1と、分圧抵抗62とを備える。比較器61の非反転入
力端子には、差動増幅器59がダイオード63を介して
接続されるとともに分圧抵抗62の中間部が接続され、
比較器61の反転入力端子には、出力端子41および電
流検出用抵抗46間が抵抗72を介して接続され、定電
圧回路51に連なる基準電源ライン73が抵抗74を介
して比較器61の反転入力端子および抵抗72間に接続
される。また前記分圧抵抗62の一端にはインバータ5
5を介して増幅器54が接続され、分圧抵抗62の他端
には高電流制御回路641 が接続される。
【0026】高電流制御回路641 は、比較器66、抵
抗67、NORゲート68およびフリップフロップ69
を有するものである。而して比較器66の非反転入力端
子には出力端子41および電流検出用抵抗46間が抵抗
75を介して接続され、反転入力端子には差動増幅器5
8がダイオード70を介して接続されるとともに抵抗6
7を介して接地される。またNORゲート68には、比
較器66の出力および増幅器54の出力が並行して入力
され、該NORゲート68の出力はフリップフロップ6
9に入力される。
抗67、NORゲート68およびフリップフロップ69
を有するものである。而して比較器66の非反転入力端
子には出力端子41および電流検出用抵抗46間が抵抗
75を介して接続され、反転入力端子には差動増幅器5
8がダイオード70を介して接続されるとともに抵抗6
7を介して接地される。またNORゲート68には、比
較器66の出力および増幅器54の出力が並行して入力
され、該NORゲート68の出力はフリップフロップ6
9に入力される。
【0027】この高電流制御回路641 では、燃料噴射
用電磁弁7を開弁せしめるべく機関作動制御ユニットU
F から入力端子37にローレベルの指令信号が入力され
たときには、そのローレベルの信号の立ち下がりに応じ
て立ち上がるとともに、作動コイル23を流れる電流が
差動増幅器67の出力で定まる電流以上となるのに応じ
て立ち下がるハイレベルの電圧信号が、フリップフロッ
プ69から出力されることになる。
用電磁弁7を開弁せしめるべく機関作動制御ユニットU
F から入力端子37にローレベルの指令信号が入力され
たときには、そのローレベルの信号の立ち下がりに応じ
て立ち上がるとともに、作動コイル23を流れる電流が
差動増幅器67の出力で定まる電流以上となるのに応じ
て立ち下がるハイレベルの電圧信号が、フリップフロッ
プ69から出力されることになる。
【0028】電界効果トランジスタ48は、フォトカプ
ラ70を構成要素の1つとする駆動回路71でオン・オ
フ駆動されるものであり、該駆動回路71は高電流制御
回路641 の出力に応じて作動する。而して駆動回路7
1は、高電流制御回路641からハイレベルの電圧信号
が入力されたときに電界効果トランジスタ48を導通さ
せ、高電流制御回路641 の出力がローレベルとなるの
に応じて電界効果トランジスタ48を遮断させることに
なる。
ラ70を構成要素の1つとする駆動回路71でオン・オ
フ駆動されるものであり、該駆動回路71は高電流制御
回路641 の出力に応じて作動する。而して駆動回路7
1は、高電流制御回路641からハイレベルの電圧信号
が入力されたときに電界効果トランジスタ48を導通さ
せ、高電流制御回路641 の出力がローレベルとなるの
に応じて電界効果トランジスタ48を遮断させることに
なる。
【0029】このような駆動ユニットUD1によると、図
4(a)で示すように、燃料噴射用電磁弁7を開弁せし
めるべく機関作動制御ユニットUF から入力端子37に
ローレベルの指令信号が入力されたときには、高電流制
御回路641 からは図4(b)で示すように指令信号の
立ち下がりに応じたハイレベルの信号が出力され、それ
により電界効果トランジスタ48が図4(c)で示すよ
うにオン・オフ作動するとともに、スイッチ回路45が
図4(d)で示すようにオン・オフ作動する。その結
果、作動コイル23の励磁電流が図4(e)で示すよう
に制御されることになる。すなわち入力端子37へのロ
ーレベルの指令信号入力に応じて、高電流制御回路64
1 からハイレベルの信号が出力されるのに応じて、電界
効果トランジスタ48およびスイッチ回路45がオン作
動することにより昇圧回路47からの高電圧による高電
流が作動コイル23に供給されるが、作動コイル23を
流れる電流が差動増幅器67の出力で定まる電流以上と
なったときに高電流制御回路641 の出力がローレベル
となるのに応じて電界効果トランジスタ48およびスイ
ッチ回路45がオフ状態となり、作動コイル23への励
磁電流供給が遮断される。而してその励磁電流供給遮断
後には電流検出用抵抗46および作動コイル23間の電
位が低下するが、その電位が差動増幅器59の出力で定
まる電位未満となるのに応じた低電流制御回路60から
のハイレベル信号出力により、スイッチ回路45がオン
作動して外部電源35のみが作動コイル23に接続され
た状態となる。而して励磁電流がわずかに増加し、電流
検出用抵抗46および作動コイル23間の電位が差動増
幅器59の出力で定まる電位以上となるのに応じた低電
流制御回路60からのローレベル信号出力により、スイ
ッチ回路45がオフ状態となる。したがってスイッチ回
路45はオン・オフ作動を繰り返し、作動コイル23へ
の供給励磁電流は比較的低いレベルでほぼ一定に保たれ
ることになる。
4(a)で示すように、燃料噴射用電磁弁7を開弁せし
めるべく機関作動制御ユニットUF から入力端子37に
ローレベルの指令信号が入力されたときには、高電流制
御回路641 からは図4(b)で示すように指令信号の
立ち下がりに応じたハイレベルの信号が出力され、それ
により電界効果トランジスタ48が図4(c)で示すよ
うにオン・オフ作動するとともに、スイッチ回路45が
図4(d)で示すようにオン・オフ作動する。その結
果、作動コイル23の励磁電流が図4(e)で示すよう
に制御されることになる。すなわち入力端子37へのロ
ーレベルの指令信号入力に応じて、高電流制御回路64
1 からハイレベルの信号が出力されるのに応じて、電界
効果トランジスタ48およびスイッチ回路45がオン作
動することにより昇圧回路47からの高電圧による高電
流が作動コイル23に供給されるが、作動コイル23を
流れる電流が差動増幅器67の出力で定まる電流以上と
なったときに高電流制御回路641 の出力がローレベル
となるのに応じて電界効果トランジスタ48およびスイ
ッチ回路45がオフ状態となり、作動コイル23への励
磁電流供給が遮断される。而してその励磁電流供給遮断
後には電流検出用抵抗46および作動コイル23間の電
位が低下するが、その電位が差動増幅器59の出力で定
まる電位未満となるのに応じた低電流制御回路60から
のハイレベル信号出力により、スイッチ回路45がオン
作動して外部電源35のみが作動コイル23に接続され
た状態となる。而して励磁電流がわずかに増加し、電流
検出用抵抗46および作動コイル23間の電位が差動増
幅器59の出力で定まる電位以上となるのに応じた低電
流制御回路60からのローレベル信号出力により、スイ
ッチ回路45がオフ状態となる。したがってスイッチ回
路45はオン・オフ作動を繰り返し、作動コイル23へ
の供給励磁電流は比較的低いレベルでほぼ一定に保たれ
ることになる。
【0030】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、燃料噴射用電磁弁7の開弁時においてその弁体2
5を吸引作動せしめる吸引初期時には高電流制御回路6
41により励磁電流が制御されるものであるが、その励
磁電流の最大値は、高電流制御回路641 の出力がハイ
レベルからローレベルに変化する時期、すなわち差動増
幅器58の出力に応じた高目標電流IH で制御されるこ
とになり、また吸引保持時には低電流制御回路60によ
るスイッチ回路45のオン・オフ制御により制御される
ものであるが、その励磁電流の最大値は、差動増幅器5
9の出力に応じた低目標電流IL で制御されることにな
る。しかも差動増幅器58,59の出力は差動増幅器5
7すなわち燃料供給圧PF および吸気負圧PB 間の差圧
(PF −PB )に応じて定まるものであり、高目標電流
IH および低目標電流IL は、図5および図6でそれぞ
れ示すように、燃料供給圧PF および吸気負圧PB 間の
差圧(PF −PB )に応じて定まることになる。これに
より、燃料供給圧PF および吸気負圧PB 間の差圧(P
F −PB )が比較的小さいときに定まる高目標電流IH1
および低目標電流IL1に応じて作動コイル23の励磁電
流が図4(e)の実線で示すように制御されるのに対
し、燃料供給圧PF および吸気負圧PB 間の差圧(PF
−PB )が比較的大きいときに定まる高目標電流IH2お
よび低目標電流IL2に応じて作動コイル23の励磁電流
が図4(e)の破線で示すように制御されることにな
る。
ると、燃料噴射用電磁弁7の開弁時においてその弁体2
5を吸引作動せしめる吸引初期時には高電流制御回路6
41により励磁電流が制御されるものであるが、その励
磁電流の最大値は、高電流制御回路641 の出力がハイ
レベルからローレベルに変化する時期、すなわち差動増
幅器58の出力に応じた高目標電流IH で制御されるこ
とになり、また吸引保持時には低電流制御回路60によ
るスイッチ回路45のオン・オフ制御により制御される
ものであるが、その励磁電流の最大値は、差動増幅器5
9の出力に応じた低目標電流IL で制御されることにな
る。しかも差動増幅器58,59の出力は差動増幅器5
7すなわち燃料供給圧PF および吸気負圧PB 間の差圧
(PF −PB )に応じて定まるものであり、高目標電流
IH および低目標電流IL は、図5および図6でそれぞ
れ示すように、燃料供給圧PF および吸気負圧PB 間の
差圧(PF −PB )に応じて定まることになる。これに
より、燃料供給圧PF および吸気負圧PB 間の差圧(P
F −PB )が比較的小さいときに定まる高目標電流IH1
および低目標電流IL1に応じて作動コイル23の励磁電
流が図4(e)の実線で示すように制御されるのに対
し、燃料供給圧PF および吸気負圧PB 間の差圧(PF
−PB )が比較的大きいときに定まる高目標電流IH2お
よび低目標電流IL2に応じて作動コイル23の励磁電流
が図4(e)の破線で示すように制御されることにな
る。
【0031】このようにして、燃料噴射量制御を広範囲
かつ微妙に行なうため、ならびにダイナミックレンジを
広げるために、燃料噴射用電磁弁7への燃料供給圧を機
関の運転状態に応じて可変制御した際に、吸引初期時の
高目標電流IH ならびに吸引保持時の低目標電流I
L が、燃料供給圧PF および吸気負圧PB 間の差圧に応
じてそれぞれ設定されることになるので、燃料噴射用電
磁弁7の耐久信頼性および効率の向上を図ることが可能
となる。
かつ微妙に行なうため、ならびにダイナミックレンジを
広げるために、燃料噴射用電磁弁7への燃料供給圧を機
関の運転状態に応じて可変制御した際に、吸引初期時の
高目標電流IH ならびに吸引保持時の低目標電流I
L が、燃料供給圧PF および吸気負圧PB 間の差圧に応
じてそれぞれ設定されることになるので、燃料噴射用電
磁弁7の耐久信頼性および効率の向上を図ることが可能
となる。
【0032】すなわち燃料噴射用電磁弁7の弁体25が
弁座18に着座している状態では、可動コア24および
弁体25には、戻しばね30のばね力に加えて燃料供給
圧P F および吸気負圧PB 間の差圧に応じた閉弁方向の
力が作用しているが、弁体25を開弁方向に作動させる
励磁力を発揮させるための励磁電流を、前記差圧に応じ
て制御することにより、充分な作動応答性を確保しつつ
弁体25が必要以上の力で開弁作動することを回避し
て、ストッパ31の固定コア20への衝突に伴う変形を
防止して耐久信頼性の低下を防止することができるとと
もに、必要充分な励磁電流によって弁体25を作動させ
ることにより効率の向上を図ることが可能となる。
弁座18に着座している状態では、可動コア24および
弁体25には、戻しばね30のばね力に加えて燃料供給
圧P F および吸気負圧PB 間の差圧に応じた閉弁方向の
力が作用しているが、弁体25を開弁方向に作動させる
励磁力を発揮させるための励磁電流を、前記差圧に応じ
て制御することにより、充分な作動応答性を確保しつつ
弁体25が必要以上の力で開弁作動することを回避し
て、ストッパ31の固定コア20への衝突に伴う変形を
防止して耐久信頼性の低下を防止することができるとと
もに、必要充分な励磁電流によって弁体25を作動させ
ることにより効率の向上を図ることが可能となる。
【0033】なお、燃料供給圧PF に比べて吸気負圧P
B は小さいものであるので、吸気負圧PB の変化を無視
し、燃料供給圧PF の変化のみに追随して励磁電流を制
御するようにしてもよい。
B は小さいものであるので、吸気負圧PB の変化を無視
し、燃料供給圧PF の変化のみに追随して励磁電流を制
御するようにしてもよい。
【0034】図7、図8および図9は本発明の第2実施
例を示すものであり、上記第1実施例に対応する部分に
は同一の参照符号を付す。
例を示すものであり、上記第1実施例に対応する部分に
は同一の参照符号を付す。
【0035】先ず図7において、この駆動ユニットUD2
の高電流制御回路642 は、比較器66、分圧抵抗76
およびNORゲート69を備えるものであり、比較器6
6の反転入力端子には高目標電流に対応する基準値を定
めるための分圧抵抗76が接続され、比較器66および
時間設定手段77の出力がNORゲート68に並行して
入力され、該NORゲート68の出力は駆動回路71に
与えられる。また低電流制御回路60における分圧抵抗
62の一端がインバータ55を介して増幅器54に接続
されるのは第1実施例と同様であるが、分圧抵抗62の
他端は時間設定手段77に接続される。
の高電流制御回路642 は、比較器66、分圧抵抗76
およびNORゲート69を備えるものであり、比較器6
6の反転入力端子には高目標電流に対応する基準値を定
めるための分圧抵抗76が接続され、比較器66および
時間設定手段77の出力がNORゲート68に並行して
入力され、該NORゲート68の出力は駆動回路71に
与えられる。また低電流制御回路60における分圧抵抗
62の一端がインバータ55を介して増幅器54に接続
されるのは第1実施例と同様であるが、分圧抵抗62の
他端は時間設定手段77に接続される。
【0036】時間設定手段77は、燃料噴射用電磁弁7
を開弁せしめるべく機関作動制御ユニットUF から入力
端子37にローレベルの指令信号が入力されたときに、
増幅器54から入力される信号の立ち下がりに応じて、
差動増幅器57の出力、すなわち燃料供給圧PF および
吸気負圧PB 間の差圧(PF −PB )に応じて図8で定
まる時間Tだけ持続するハイレベルの信号を出力するも
のであり、NORゲート68は、燃料噴射用電磁弁7の
開弁初期に時間Tだけ持続するハイレベルの信号を出力
することになる。
を開弁せしめるべく機関作動制御ユニットUF から入力
端子37にローレベルの指令信号が入力されたときに、
増幅器54から入力される信号の立ち下がりに応じて、
差動増幅器57の出力、すなわち燃料供給圧PF および
吸気負圧PB 間の差圧(PF −PB )に応じて図8で定
まる時間Tだけ持続するハイレベルの信号を出力するも
のであり、NORゲート68は、燃料噴射用電磁弁7の
開弁初期に時間Tだけ持続するハイレベルの信号を出力
することになる。
【0037】而して、燃料噴射用電磁弁7の開弁時にお
いて図9(a)で示すように、燃料噴射用電磁弁7を開
弁せしめるべく機関作動制御ユニットUF から入力端子
37にローレベルの指令信号が入力されたときには、高
電流制御回路642 からは図9(b)で示すように指令
信号の立ち下がりに応じたハイレベルの信号が出力さ
れ、それにより電界効果トランジスタ48が図9(c)
で示すようにオン・オフ作動するとともに、スイッチ回
路45が図9(d)で示すようにオン・オフ作動する。
その結果、作動コイル23の励磁電流が図9(e)で示
すように制御されることになる。
いて図9(a)で示すように、燃料噴射用電磁弁7を開
弁せしめるべく機関作動制御ユニットUF から入力端子
37にローレベルの指令信号が入力されたときには、高
電流制御回路642 からは図9(b)で示すように指令
信号の立ち下がりに応じたハイレベルの信号が出力さ
れ、それにより電界効果トランジスタ48が図9(c)
で示すようにオン・オフ作動するとともに、スイッチ回
路45が図9(d)で示すようにオン・オフ作動する。
その結果、作動コイル23の励磁電流が図9(e)で示
すように制御されることになる。
【0038】しかも吸引初期時には、燃料供給圧PF お
よび吸気負圧PB 間の差圧(PF −PB )が比較的小さ
いときに定まる設定時間T1 だけの高目標電流IH によ
る制御に応じて作動コイル23の励磁電流が図9(e)
の実線で示すように制御されるのに対し、燃料供給圧P
F および吸気負圧PB 間の差圧(PF −PB )が比較的
大きいときに定まる設定時間T2 だけの高目標電流IH
による制御に応じて作動コイル23の励磁電流が図9
(e)の破線で示すように制御されることになる。
よび吸気負圧PB 間の差圧(PF −PB )が比較的小さ
いときに定まる設定時間T1 だけの高目標電流IH によ
る制御に応じて作動コイル23の励磁電流が図9(e)
の実線で示すように制御されるのに対し、燃料供給圧P
F および吸気負圧PB 間の差圧(PF −PB )が比較的
大きいときに定まる設定時間T2 だけの高目標電流IH
による制御に応じて作動コイル23の励磁電流が図9
(e)の破線で示すように制御されることになる。
【0039】このようにして、吸引初期時に弁体25を
開弁方向に作動させる励磁力を発揮させるための励磁電
流供給時間を、前記差圧に応じて制御することにより、
充分な作動応答性を確保しつつ弁体25が必要以上の力
で開弁作動することを回避して、耐久信頼性の低下を防
止することができるとともに効率の向上を図ることが可
能となる。
開弁方向に作動させる励磁力を発揮させるための励磁電
流供給時間を、前記差圧に応じて制御することにより、
充分な作動応答性を確保しつつ弁体25が必要以上の力
で開弁作動することを回避して、耐久信頼性の低下を防
止することができるとともに効率の向上を図ることが可
能となる。
【0040】上記実施例では、アナログ的に構成された
駆動ユニットUD1,UD2により燃料噴射用電磁弁7の作
動を制御するようにしたが、コンピュータのプログラム
により励磁電流を制御するようにしてもよく、また吸気
負圧および燃料供給圧の相対値を演算する手段、該相対
値に応じて高および低目標電流を設定する手段、ならび
に前記相対値に応じて吸引初期時の高目標電流による励
磁電流制御時間を定める手段は、駆動ユニット内になく
ても機関の運転制御にかかわるシステム中に設けられて
いればよい。
駆動ユニットUD1,UD2により燃料噴射用電磁弁7の作
動を制御するようにしたが、コンピュータのプログラム
により励磁電流を制御するようにしてもよく、また吸気
負圧および燃料供給圧の相対値を演算する手段、該相対
値に応じて高および低目標電流を設定する手段、ならび
に前記相対値に応じて吸引初期時の高目標電流による励
磁電流制御時間を定める手段は、駆動ユニット内になく
ても機関の運転制御にかかわるシステム中に設けられて
いればよい。
【0041】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明に従う
装置は、燃料供給圧変更手段から燃料噴射用電磁弁への
燃料供給圧を検出する燃料供給圧検出器と、該燃料供給
圧に基づいて吸引初期時の高目標電流を定める吸引初期
用目標値設定手段と、前記燃料供給圧に基づいて吸引保
持時の低目標電流を定める吸引保持用目標値設定手段と
を備えるので、燃料供給圧に応じて励磁電流を制御し
て、燃料噴射用電磁弁の作動劣化を回避し、効率の向上
を図ることが可能となる。
装置は、燃料供給圧変更手段から燃料噴射用電磁弁への
燃料供給圧を検出する燃料供給圧検出器と、該燃料供給
圧に基づいて吸引初期時の高目標電流を定める吸引初期
用目標値設定手段と、前記燃料供給圧に基づいて吸引保
持時の低目標電流を定める吸引保持用目標値設定手段と
を備えるので、燃料供給圧に応じて励磁電流を制御し
て、燃料噴射用電磁弁の作動劣化を回避し、効率の向上
を図ることが可能となる。
【0043】また請求項2記載の発明に従う装置は、上
記請求項1記載の発明の構成に加えて、内燃機関の吸気
負圧を検出する吸気負圧検出器と、該吸気負圧および燃
料供給圧の相対値を演算する相対値演算手段とを備え、
両目標値設定手段は、前記相対値に応じて高および低目
標電流を設定すべく構成されるので、より精密な制御が
可能となる。
記請求項1記載の発明の構成に加えて、内燃機関の吸気
負圧を検出する吸気負圧検出器と、該吸気負圧および燃
料供給圧の相対値を演算する相対値演算手段とを備え、
両目標値設定手段は、前記相対値に応じて高および低目
標電流を設定すべく構成されるので、より精密な制御が
可能となる。
【0044】さらに請求項3記載の発明に従う装置は、
燃料供給圧変更手段から燃料噴射用電磁弁への燃料供給
圧を検出する燃料供給圧検出器と、吸引初期時の高目標
電流による励磁電流制御時間を前記燃料供給圧に基づい
て定める時間設定手段と、前記燃料供給圧に基づいて吸
引保持時の低目標電流を定める目標値設定手段とを備え
るので、燃料供給圧に応じて吸引初期時の励磁電流時間
を制御するとともに吸引保持時の励磁電流を制御して、
燃料噴射用電磁弁の作動劣化を回避し、効率を向上する
ことができる。
燃料供給圧変更手段から燃料噴射用電磁弁への燃料供給
圧を検出する燃料供給圧検出器と、吸引初期時の高目標
電流による励磁電流制御時間を前記燃料供給圧に基づい
て定める時間設定手段と、前記燃料供給圧に基づいて吸
引保持時の低目標電流を定める目標値設定手段とを備え
るので、燃料供給圧に応じて吸引初期時の励磁電流時間
を制御するとともに吸引保持時の励磁電流を制御して、
燃料噴射用電磁弁の作動劣化を回避し、効率を向上する
ことができる。
【図1】第1実施例の燃料噴射制御装置の構成を示す図
である。
である。
【図2】燃料噴射用電磁弁の縦断面図である。
【図3】駆動ユニットの回路構成図である。
【図4】タイミングチャートである。
【図5】吸気負圧および燃料供給圧の相対値に応じた高
目標電流を示す図である。
目標電流を示す図である。
【図6】吸気負圧および燃料供給圧の相対値に応じた低
目標電流を示す図である。
目標電流を示す図である。
【図7】第2実施例の駆動ユニットの回路構成図であ
る。
る。
【図8】吸気負圧および燃料供給圧の相対値に応じた設
定時間を示す図である。
定時間を示す図である。
【図9】タイミングチャートである。
7 燃料噴射用電磁弁 8 燃料供給圧変更手段としての電磁制御弁 9 燃料供給源 12 燃料供給圧検出器 23 作動コイル 25 弁体 57 相対値演算手段としての差動増幅器 58 吸引初期用目標値設定手段としての差動
増幅器 59 吸引保持用目標値設定手段としての差動
増幅器 77 時間設定手段
増幅器 59 吸引保持用目標値設定手段としての差動
増幅器 77 時間設定手段
Claims (3)
- 【請求項1】 作動コイル(23)への励磁電流供給に
応じて弁体(25)が開弁方向に吸引作動せしめられる
燃料噴射用電磁弁(7)が、燃料供給圧を可変とした燃
料供給圧変更手段(8)を介して燃料供給源(9)に接
続され、弁体(25)をその閉弁状態から開弁方向に作
動せしめる吸引初期時には高目標電流で前記作動コイル
(23)の励磁電流が制御され、弁体(25)を開弁状
態に保持する吸引保持時には低目標電流で前記作動コイ
ル(23)の励磁電流が制御される内燃機関の燃料噴射
制御装置において、燃料供給圧変更手段(8)から燃料
噴射用電磁弁(7)への燃料供給圧を検出する燃料供給
圧検出器(12)と、該燃料供給圧に基づいて吸引初期
時の高目標電流を定める吸引初期用目標値設定手段(5
8)と、前記燃料供給圧に基づいて吸引保持時の低目標
電流を定める吸引保持用目標値設定手段(59)とを備
えることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 【請求項2】 内燃機関の吸気負圧を検出する吸気負圧
検出器(14)と、該吸気負圧および燃料供給圧の相対
値を演算する相対値演算手段(57)とを備え、両目標
値設定手段(58,59)は、前記相対値に応じて高お
よび低目標電流を設定すべく構成されることを特徴とす
る請求項1記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 【請求項3】 作動コイル(23)への励磁電流供給に
応じて弁体(25)が開弁方向に吸引作動せしめられる
燃料噴射用電磁弁(7)が、燃料供給圧を可変とした燃
料供給圧変更手段(8)を介して燃料供給源(9)に接
続され、弁体(25)をその閉弁状態から開弁方向に作
動せしめる吸引初期時には高目標電流で前記作動コイル
(23)の励磁電流が制御され、弁体(25)を開弁状
態に保持する吸引保持時には低目標電流で前記作動コイ
ル(23)の励磁電流が制御される内燃機関の燃料噴射
制御装置において、燃料供給圧変更手段(8)から燃料
噴射用電磁弁(7)への燃料供給圧を検出する燃料供給
圧検出器(12)と、吸引初期時の高目標電流による励
磁電流制御時間を前記燃料供給圧に基づいて定める時間
設定手段(77)と、前記燃料供給圧に基づいて吸引保
持時の低目標電流を定める目標値設定手段(59)とを
備えることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
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---|---|---|---|
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JP02523793A Expired - Fee Related JP3286371B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
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- 1993-02-15 JP JP02523793A patent/JP3286371B2/ja not_active Expired - Fee Related
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