JP2017211056A - 電磁弁制御装置 - Google Patents

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Ryuichi Sekine
龍一 関根
旭 藤田
Akira Fujita
旭 藤田
根本 浩臣
Hiroomi Nemoto
浩臣 根本
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Abstract

【課題】自己保持型の電磁アクチュエータを有する電磁弁を、高温時においても良好に開閉制御可能な電磁弁制御装置を提供する。
【解決手段】電磁弁制御装置は、固定子10と可動子20とを有し、コイル13への通電により可動子20を第1位置と第2位置との間で移動させるとともに、コイル13への通電停止時に可動子20を第1位置または第2位置に保持するように構成された電磁アクチュエータ1と、可動子20の第1位置および第2位置への移動に伴い流路PAを開閉する弁部3と、可動子20の軸部材21に固定された永久磁石22の温度を検出する温度検出部と、温度検出部により検出された温度が高いほど、可動子20を移動させるときの通電時間が長くなるようにコイルへの通電を制御する制御部と、を備える。
【選択図】図1A

Description

本発明は、自己保持型の電磁アクチュエータを有する電磁弁を制御する電磁弁制御装置に関する。
従来より、ソレノイドに電圧を印加して油路を開閉する電磁弁として、ばねの付勢力に抗して弁体を移動させるノーマルクローズ型またはノーマルオープン型と称されるものが知られている。この種の電磁弁は、弁体を開位置または閉位置に保持する間、ソレノイドに電流を流し続ける必要があり、消費電力が増加する。これに対し、ソレノイドへの通電を停止した状態で、弁体を開位置および閉位置のいずれにも保持可能な自己保持型の電磁弁が知られている(例えば特許文献1参照)。この電磁弁にあっては、ソレノイドへ通電して弁体を移動し、弁体の移動後にソレノイドへの通電を停止する。
特開平5−87267号公報
ところで、電磁弁に用いられる永久磁石の磁力は、温度上昇に伴い低下する。しかしながら、上記特許文献1記載の電磁弁は、この熱減磁の影響を考慮せずに用いられるため、高温時に弁体を良好に移動できないおそれがある。
本発明の一態様である電磁弁制御装置は、軸線を中心とした筒状の固定子と、固定子の内側を軸方向に往復動する可動子と、を有する電磁アクチュエータであって、固定子は、軸方向に互いに異なる位置から軸線に向けて突設された複数の固定磁極と、複数の固定磁極を励磁するコイルと、を有し、可動子は、軸方向に延在する軸部材と、軸部材に固定され、軸方向に磁化された永久磁石と、を有し、コイルへの通電により可動子を第1位置と第2位置との間で移動させるとともに、コイルへの通電停止時に可動子を第1位置または第2位置に保持するように構成された電磁アクチュエータと、可動子の第1位置および第2位置への移動に伴い流路を開閉する弁部と、永久磁石の温度を検出する温度検出部と、温度検出部により検出された温度が高いほど、可動子を移動させるときの通電時間が長くなるようにコイルへの通電を制御する制御部と、を備える。
本発明によれば、永久磁石の温度が高いほど、可動子を移動させるときの通電時間が長くなるようにコイルへの通電を制御するので、高温時においても可動子を良好に、弁部の開閉に対応した所定位置に移動させることができ、電磁弁の良好な開閉動作を実現できる。
本発明の実施形態に係る電磁弁制御装置が適用される電磁弁の要部断面図。 図1のB−B線に沿って切断した断面図。 図1Aの電磁弁の閉鎖時の動作を示す図。 図1Aの電磁弁の開放時の動作を示す図。 本発明の実施形態に係る電磁弁制御装置の構成を示すブロック図。 図3の制御部で実行される処理の一例を示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る電磁弁制御装置による閉弁通電時間の特性の例を示す図。
以下、図1A〜図5を参照して本発明の実施形態について説明する。図1Aは、本発明の実施形態に係る電磁弁制御装置が適用される電磁弁100の要部断面図であり、図1Bは、図1AのB−B線に沿って切断した断面図である。この電磁弁100は、例えば自動車用の自動変速機の油圧制御装置に搭載され、油圧制御装置の所定の流路を開閉するために用いられる。
図1Aに示すように、電磁弁100は、電磁アクチュエータ1と弁部3とを有する。電磁アクチュエータ1は、軸線CL0を中心とした略円筒形状の固定子10と、固定子10の内側を軸線CL0に沿って往復動する可動子20とを有する。なお、以下では、軸線CL0に平行な方向を軸方向、軸線CL0を中心とした円の半径方向を径方向、軸線CL0を中心とした円に沿った方向を周方向と呼ぶ。
固定子10は、軸線CL0を中心とした円筒形状の周壁部11と、周壁部11の内周面から径方向内側に、かつ、軸方向に互いに異なる位置から突設された複数(3個)の固定磁極12、すなわち第1磁極121、第2磁極122および第3磁極123とを有する。軸方向における第1磁極121から第2磁極122までの長さと第2磁極122から第3磁極123までの長さは互いにほぼ等しい。周壁部11と磁極12とは同一部品により構成される。なお、これらを異なる部品により構成してもよい。磁極12は、鉄などの磁性体により構成される。第1磁極121と第2磁極122および第2磁極122と第3磁極123の間には、コイル13が配置される。
周壁部11の軸方向一端部には蓋14が取り付けられ、軸方向他端部にはケース15が取り付けられる。ケース15は、軸線CL0を中心とした円筒形状で、かつ、周壁部11よりも小径の流路形成部15aを有する。流路形成部15aは、入口16と出口17とを連通する流路PAを形成する。入口16は、流路形成部15aの軸方向端部に設けられ、出口17は、流路形成部15aの周壁を径方向に貫通して設けられる。
可動子20は、軸線CL0に沿って延在する略円柱形状の軸部材21と、固定磁極12の内側に配置されるとともに、軸部材21に固定された略リング形状の永久磁石22とを有する。永久磁石22の軸方向両端面には、永久磁石22を挟むように一対の鉄心23,24が装着される。永久磁石22は軸方向に磁化され、軸方向一端面(流路形成部15a側)にN極が、他端面(蓋14側)にS極が形成される。なお、永久磁石22としては、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、ネオジウム磁石等、種々のものを用いることができる。軸部材21は、流路形成部15aの内周面に固定された円筒形状のガイド18に沿って軸方向にスライド可能である。
弁部3は、流路形成部15aの内部空間SPに、出口17に面して配置された球形状のボール30と、ボール30を挟んで軸方向両側にそれぞれ配置された第1弁座31および第2弁座32とを有する。第1弁座31は、出口17よりも入口16側(軸方向一端部側)の流路形成部15aの内周面にシール状態で取り付けられ、第2弁座32は、出口17よりも入口16の反対側(軸方向他端部側)の流路形成部15aの内周面にシール状態で取り付けられる。第1弁座31および第2弁座32は、それぞれ略リング形状を呈し、軸線CL0を中心とした円形の開口部を有する。ボール30の外径は、これら開口部の径よりも大きく、ボール30が開口部の周囲の座面31a,32aに当接することで、開口部をシールすることができる。
図1Bに示すように、第2磁極122は、周壁部11の内周面から径方向内側に突設された周方向複数(3個)の磁極片122a〜122cを有する。磁極片122a〜122cは周方向等間隔に配置され、各磁極片122a〜122cにそれぞれ巻線が巻回されて、コイル13が形成される。各コイル13の巻線の巻回方向は互いに同一であり、各コイル13は直列に接続される。巻線の端部にはリード線13aが接続され、リード線13aの端部は電源部41(直流電源)に接続される。電源部41からの電力によりコイル13が通電されると、第1磁極121と第3磁極123とは互いに同極性に磁化され、第2磁極122は第1磁極121と第3磁極123とは異極性に磁化される。一方、コイル13への通電が停止すると、磁極121〜123の磁化はなくなる。
次に、電磁弁100の開閉動作について説明する。図2A,2Bは、それぞれ電磁弁100の閉鎖時および開放時の動作を示す図である。例えばコイル13に正の所定電圧V(>0)を印加すると、固定磁極12が励磁され、第1磁極121と第3磁極123がS極となり、第2磁極122がN極となる。これにより図2Aの矢印H1に示すように固定磁極12と永久磁石22との間に磁界が生じ、永久磁石22には矢印F1方向の吸引力が作用して、軸部材21が永久磁石22とともに弁部3側に移動する。その結果、軸部材21の先端21aからボール30に押圧力が作用して、ボール30の周面が第1弁座31の開口部の周囲の座面31aに当接し、流路PAが閉鎖される。この状態で、コイル13への通電を停止しても、永久磁石22には矢印F1方向の吸引力が作用し続け、電磁弁100は閉状態に保持される。
一方、コイル13に負の所定電圧V(<0)を印加すると、固定磁極12が励磁され、第1磁極121と第3磁極123がN極となり、第2磁極122がS極となる。これにより図2Bの矢印H2に示すように固定磁極12と永久磁石22との間に磁界が生じ、永久磁石22には矢印F2方向の吸引力が作用して、軸部材21が永久磁石22とともに蓋14側に移動する。このとき、軸部材21の先端21aはボール30から離間し、ボール30の周面が入口16から流入した油の圧力により第2弁座32の開口部の周囲の座面32aに当接し、流路PAが開放される。この状態で、コイル13への通電を停止しても、永久磁石22には矢印F2方向の吸引力が作用し続け、電磁弁100は開状態に保持される。
なお、電磁弁100の閉状態に対応する可動子20の位置を閉位置と呼び、電磁弁100の開状態に対応する可動子20の位置を開位置と呼ぶ。図2Aに示すように、可動子20が閉位置にあるときは、軸部材21の先端が、座面31aに当接したボール30の周面に当接する。図2Bに示すように、可動子20が開位置にあるときは、軸部材21の基端21bが蓋14に当接する。
このような電磁弁100の構成においては、永久磁石22の磁力が自身の温度上昇に伴い低下する。したがって、電磁弁100の開閉時に、永久磁石22の温度に拘らずにコイル13に一定の電圧を印加するような構成では、高温時に弁部3を良好に動作させることができないおそれがある。この点を考慮し、本実施形態では、以下のように電磁弁制御装置を構成する。
図3は、本発明の実施形態に係る電磁弁制御装置の構成を示すブロック図である。図3に示すように、電磁弁100の開閉を制御する制御部40には、永久磁石22の温度を検出する温度検出器42と、電磁弁100の開閉指令を出力する開閉指令部43とが接続される。制御部40は、CPU,ROM,RAMその他の周辺回路を有する演算処理装置を含んで構成され、温度検出器42と開閉指令部43とからの信号に応じて電源部41に制御信号を出力し、コイル13への通電を制御する。
温度検出器42としては、永久磁石22の温度(例えば表面温度)を直接検出するもの、あるいは間接的に検出するものを用いることができる。温度を間接的に検出するものとして、例えば固定子10(固定磁極12)の内側における永久磁石22の周囲の雰囲気温度や固定磁極12の温度、鉄心23,24の温度等、永久磁石22の温度と相関関係を有する部位の温度を検出するセンサを用いることができ、センサの検出値に所定の係数を乗じるなどして永久磁石22の温度(磁石温度)を求めることができる。開閉指令部43は、自動変速機の油圧を制御するため、例えば車両状態を示す各種信号に基づいて開閉指令を出力する。電磁弁100を例えば自動変速機の変速のために用いる場合、開閉指令は変速指令に対応する。
図4は、制御部40で実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、例えばエンジンキースイッチのオンにより開始される。まず、ステップS1で温度検出器42および開閉指令部43からの信号を読み込む。次いで、ステップS2で、開閉指令部43から開弁指令が出力されているか否かを判定する。ステップS2で肯定されるとステップS3に進み、温度検出器42により検出された磁石温度Tに基づいて開弁通電時間taを設定する。次いで、ステップS4で、その開弁通電時間ta分だけコイル13に正の所定電圧Vを印加するように、電源部41に制御信号を出力する。
一方、ステップS4で否定されるとステップS5に進み、開閉指令部43から閉弁指令が出力されているか否かを判定する。ステップS5で肯定されるとステップS6に進み、否定されるとステップS1に戻る。ステップS6では、温度検出器42により検出された磁石温度Tに基づいて閉弁通電時間tbを設定する。次いで、ステップS4で、その閉弁通電電時間tb分だけコイル13に負の所定電圧Vを印加するように、電源部41に制御信号を出力する。
ここで、ステップS3、ステップS6の処理について詳細に説明する。ステップS3では、磁石温度Tが第1所定温度T1未満のとき(T<T1)、開弁通電時間taをta1に、第1所定温度T1以上かつ第2所定温度T2未満のとき(T1≦T<T2)、開弁通電時間taをta2に、第2所定温度T2以上かつ第3所定温度T3未満のとき(T2≦T<T3)、開弁通電時間taをta3に、第3所定温度T3以上のとき(T3≦T)、開弁通電時間taをta4に、それぞれ設定する。開弁通電時間ta1〜ta4には、ta1<ta2<ta3<ta4の関係があり、磁石温度Tが高いほど開弁通電時間taが長い。
また、ステップS6では、磁石温度Tが第1所定温度T1未満のとき(T<T1)、閉弁通電時間tbをtb1に、第1所定温度T1以上かつ第2所定温度T2未満のとき(T1≦T<T2)、閉弁通電時間tbをtb2に、第2所定温度T2以上かつ第3所定温度T3未満のとき(T2≦T<T3)、閉弁通電時間tbをtb3に、第3所定温度T3以上のとき(T3≦T)、閉弁通電時間tbをtb4に、それぞれ設定する。閉弁通電時間tb1〜tb4には、tb1<tb2<tb3<tb4の関係があり、温度Tが高いほど閉弁通電時間tbが長い。
さらに、ステップS3の開弁通電時間ta1〜ta4とステップS6の閉弁通電時間tb1〜tb4との間には、ta1<tb1、ta2<tb2、ta3<tb3、ta4<tb4の関係がある。すなわち、同一の温度条件で比較すると、閉弁時の通電時間tb1〜tb4は開弁時の通電時間ta1〜ta4よりも長く設定される。
本発明の実施形態に係る電磁弁制御装置の動作をより具体的に説明する。開閉指令部43から閉弁指令が出力されると、制御部40は磁石温度Tに基づいて電源部41に制御信号を出力し、コイル13への通電時間を制御する(ステップS6,ステップS4)。これにより、例えば磁石温度Tが第1所定温度T1のときは、図5の特性f1に示すように、所定の閉弁通電時間tb2だけ電圧Vが印加され、磁石温度Tが第2所定温度T2のときは、図5の特性f2に示すように、所定の閉弁通電時間tb3だけ電圧Vが印加され、磁石温度Tが第3所定温度T3のときは、図5の特性f3に示すように、所定の閉弁通電時間tb4だけ電圧Vが印加される。
したがって、磁石温度Tが高いほど閉弁通電時間tbが長くなるため、磁石温度Tが高い場合であっても可動子20を閉位置(図2A)まで確実に移動させることができ、電磁弁100の確実な閉動作を実現できる。一方、磁石温度Tが低い場合には閉弁通電時間tbが短縮されるので、電力消費量を削減できる。開閉指令部43から開弁指令が出力されたときも同様に、磁石温度Tが高いほど開弁通電時間taが長くなるようにコイル13への通電が制御される(ステップS3,ステップS6)。
電磁弁100を閉弁するときには、ボール30に作用する油圧力(図2Aの矢印A)に抗してボール30を第1弁座31側に移動する必要があり、開弁時に比べて可動子20を移動するための抵抗が大きい。この点、本実施形態では、閉弁通電時間tb1〜tb4を開弁通電時間ta1〜ta4よりも長く設定するため、油圧力に抗して電磁弁100を確実に閉状態とすることができる。
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)電磁アクチュエータ1は、軸線CL0を中心とした筒状の固定子10と、固定子10の内側を軸方向に往復動する可動子20とを有する。具体的には、固定子10は、軸方向に互いに異なる位置から軸線CL0に向けて突設された複数(3個)の固定磁極12と、複数の固定磁極12を励磁するコイル13と、を有し、可動子20は、軸方向に延在する軸部材21と、軸部材21に固定され、軸方向に磁化された永久磁石22と、を有し、電磁アクチュエータ1は、コイル13への通電により可動子20を閉位置(第1位置)と開位置(第2位置)との間で移動させるとともに、コイル13への通電停止時に可動子20を開位置または閉位置に保持するように構成される(図1A,図2A,図2B)。電磁弁制御装置は、この電磁アクチュエータ1と、可動子20の開位置および閉位置への移動に伴い流路PAを開閉する弁部3と、永久磁石22の温度Tを検出する温度検出器42と、温度検出器42により検出された温度Tが高いほど、可動子20を移動させるときの通電時間Ta,Tbが長くなるようにコイル13への通電を制御する制御部40と、を備える(図1A,図3)。
これにより、可動子20の開閉位置への移動後にコイル13への通電を停止してもその位置を保持し得る自己保持型の電磁アクチュエータ1を有する電磁弁100において、磁石温度Tが高い場合であっても可動子20を開位置および閉位置まで確実に移動することができ、電磁弁100の確実な開閉動作を実現できる。すなわち、高温時においても可動子20を良好に、弁部3の開閉に対応した所定位置に移動させるとができ、電磁弁100の良好な開閉制御が可能である。また、磁石温度Tが低い場合にはコイル13への電圧印加時間が短縮されるので、電力消費量を削減できる。
(2)弁部3(ボール30)は、油の流れに抗して流路PAを閉鎖するように構成され、制御部40は、さらに流路PAを閉鎖するときの通電時間tbが流路PAを開放するときの通電時間taよりも長くなるようにコイル13への通電を制御する。したがって、閉弁指令時には、流路PAの油圧力に抗して電磁弁100を確実に閉状態とすることができ、その一方、開弁指令時には、コイル13への通電時間taを短縮して電力消費量を削減できる。
なお、上記実施形態では、油圧力に対抗して可動子20を閉位置(第1位置)および開位置(第2位置)に駆動することで流路PAを閉鎖するようにしたが、これとは反対に、油圧力に抗して可動子を駆動することで流路を開放するようにしてもよく、電磁弁の構成は上述したものに限らない。したがって、開弁通電時間taと閉弁通電時間tbの関係も上述したものに限らない。上記実施形態では、予め定められた磁石温度Tと通電時間ta,tbとの関係を用いて磁石温度Tに応じた通電時間ta,tbを求めるようにしたが、磁石温度Tをパラメータとした所定の演算式により通電時間ta,tbを求めるようにしてもよい。
上記実施形態では、軸部材21の先端に接離可能なボール30を電磁弁100の内部に配置し、ボール30を介して電磁弁100を開閉するようにしたが、可動子の第1位置および第2位置への移動に伴い流路を開閉するのであれば、弁部の構成はいかなるものでもよい。例えば軸部材の先端に弁部を固定してもよい。上記実施形態では、永久磁石22の温度Tを検出する温度検出部として温度検出器42を用いたが、磁石温度Tと相間関係を有する物理量(例えばコイル13への通電量等)を検出するセンサの検出値から磁石温度Tを検出(推定)するようにしてもよく、温度検出部の構成は上述したものに限らない。
上記実施形態では、温度検出器42と開閉指令部43とからの信号に基づいて制御部40がコイル13への通電時間ta,tbを制御するようにしたが(図3)、少なくとも温度検出部により検出された温度が高いほど可動子を移動させるときの通電時間が長くなるようにコイルへの通電を制御するのであれば、電磁弁制御装置の制御構成は上述したものに限らない。
以上では、自動車用の自動変速機の油圧制御装置に電磁弁制御装置を適用する場合について説明したが、本発明の電磁弁制御装置は、これに限らず種々の油圧制御装置に適用することができる。また、油以外の流体(水や空気等)の流れを制御する装置にも同様に適用することができる。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能である。変形例同士を組み合わせることもできる。
1 電磁アクチュエータ、3 弁部、10 固定子、12 固定磁極、13 コイル、20 可動子、21 軸部材、22 永久磁石、40 制御部、41 電源部、42 温度検出器、ta 開弁通電時間、tb 閉弁通電時間

Claims (2)

  1. 軸線を中心とした筒状の固定子と、前記固定子の内側を軸方向に往復動する可動子と、を有する電磁アクチュエータであって、前記固定子は、軸方向に互いに異なる位置から前記軸線に向けて突設された複数の固定磁極と、前記複数の固定磁極を励磁するコイルと、を有し、前記可動子は、軸方向に延在する軸部材と、前記軸部材に固定され、軸方向に磁化された永久磁石と、を有し、前記コイルへの通電により前記可動子を第1位置と第2位置との間で移動するとともに、前記コイルへの通電停止時に前記可動子を前記第1位置または前記第2位置に保持するように構成された電磁アクチュエータと、
    前記可動子の前記第1位置および前記第2位置への移動に伴い流路を開閉する弁部と、
    前記永久磁石の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部により検出された温度が高いほど、前記可動子を移動させるときの通電時間が長くなるように前記コイルへの通電を制御する制御部と、を備えることを特徴とする電磁弁制御装置。
  2. 請求項1に記載の電磁弁制御装置において、
    前記弁部は、流体の流れに抗して前記流路を閉鎖するように構成され、
    前記制御部は、さらに前記流路を閉鎖するときの通電時間が前記流路を開放するときの通電時間よりも長くなるように前記コイルへの通電を制御することを特徴とする電磁弁制御装置。
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