JP2019113161A - 電磁弁システム及び電磁弁装置 - Google Patents

電磁弁システム及び電磁弁装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019113161A
JP2019113161A JP2017249242A JP2017249242A JP2019113161A JP 2019113161 A JP2019113161 A JP 2019113161A JP 2017249242 A JP2017249242 A JP 2017249242A JP 2017249242 A JP2017249242 A JP 2017249242A JP 2019113161 A JP2019113161 A JP 2019113161A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axial direction
valve
plunger
solenoid valve
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017249242A
Other languages
English (en)
Inventor
大輔 村田
Daisuke Murata
大輔 村田
智宏 安田
Tomohiro Yasuda
智宏 安田
建郎 高橋
Kenro Takahashi
建郎 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Tosok Corp
Original Assignee
Nidec Tosok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Tosok Corp filed Critical Nidec Tosok Corp
Priority to JP2017249242A priority Critical patent/JP2019113161A/ja
Publication of JP2019113161A publication Critical patent/JP2019113161A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】弁体の位置を容易に把握し、電磁弁の開閉駆動を正確に行う。【解決手段】電磁弁システムは、弁体70の位置が軸方向他方側に保持された状態で、駆動部1bにより軸方向一方側へ向かう磁力が付与されると、プランジャ10及び前記弁体が軸方向一方側へ移動し、バネ26の付勢力によって前記プランジャ及び前記弁体の位置が軸方向一方側に保持され、前記弁体の位置が軸方向一方側に保持された状態で、前記駆動部により軸方向他方側へ向かう磁力が付与されると、前記プランジャ及び前記弁体が軸方向他方側へ移動し、永久磁石23の吸引力によって前記プランジャ及び前記弁体の位置が軸方向他方側に保持される電磁弁1aと、前記電磁弁システムが非稼働状態から稼働状態に切り替わると、正又は負のいずれか一方の所定極性の電圧を印加して、前記弁体を軸方向一方側又は他方側のいずれか一方の所定位置に位置させる駆動部と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、電磁弁システム及び電磁弁装置に関する。
ガス、水、油等の流体の流路の開閉には、電磁弁が広く使用される。なかでも、自己保持型又はラッチ型と呼ばれる電磁弁は、消費電力が少なく、バッテリーによる駆動が可能であることから、車両の自動変速機の油圧制御等に用いられる。
通常の電磁弁は、通電を継続する間だけ、流路を開く開位置か、又は流路を閉じる閉位置のいずれか一方に弁体を位置させる。例えば、常開型の電磁弁であれば、非通電時は弁体が開位置にあり、通電すると閉位置に移動する。通電を継続することにより閉位置を維持できるが、通電を停止すると元の開位置に戻る。これに対し、自己保持型の電磁弁は、一定時間通電して弁体の位置を移動すると、通電を停止しても移動後の弁体の位置が保持される。そのため、電磁弁を用いたシステムが稼働を停止して、電磁弁への電力供給を遮断すると、次に稼働を開始した時に電磁弁の弁体の位置を把握できない。弁体の現在の位置が分からないと、次に移動させるべき位置を決められないため、正確な開閉駆動ができない。
従来は、弁体を駆動するプランジャに、プランジャに連動して移動する移動部材とホール素子等の検出手段を設け、検出手段により検出した移動部材の位置から、プランジャにより駆動された弁体の位置を把握していた(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−133244号公報
しかしながら、位置検出のために、電磁弁に移動部材や検出手段等を設けなければならず、電磁弁が大型化しやすい。
本発明は、弁体の位置を容易に把握し、電磁弁の開閉駆動を正確に行うことを目的とする。
本願の例示的な第1発明は、軸方向に貫通穴を有する円筒状のボビンと、前記ボビンの周面に巻き回されたコイルと、磁性体部を有し、前記ボビンの貫通穴内を軸方向に移動可能なプランジャと、前記ボビンの貫通穴内において、前記プランジャの軸方向他方側に設けられるコアと、前記コアの軸方向他方側に設けられ、前記プランジャを軸方向他方側に吸引する永久磁石と、前記プランジャを軸方向一方側に付勢するバネと、前記プランジャの軸方向一方側に配置され、前記プランジャの軸方向一方側に接触することにより軸方向に移動して、流体の流路を開閉する弁体と、を有する電磁弁と、前記コイルに電圧を印加する駆動部と、を有する電磁弁システムであって、前記駆動部は、正又は負の極性のうち、一方の極性の電圧を前記コイルに印加することで、前記プランジャに、軸方向一方側に向かう、前記永久磁石の吸引力より大きい磁力を付与し、他方の極性の電圧を前記コイルに印加することで、軸方向他方側に向かう、前記バネの付勢力より大きい磁力を付与し、前記電磁弁は、前記プランジャとともに前記弁体の位置が軸方向他方側に保持された状態で、前記駆動部により軸方向一方側へ向かう磁力が付与されると、前記プランジャとともに前記弁体が軸方向一方側へ移動し、前記バネの付勢力によって前記プランジャ及び前記弁体の位置が軸方向一方側に保持され、前記プランジャとともに前記弁体の位置が軸方向一方側に保持された状態で、前記駆動部により軸方向他方側へ向かう磁力が付与されると、前記プランジャとともに前記弁体が軸方向他方側へ移動し、前記永久磁石の吸引力によって前記プランジャ及び前記弁体の位置が軸方向他方側に保持され、前記駆動部は、前記電磁弁システムが非稼働状態から稼働状態に切り替わると、正又は負のいずれか一方の所定極性の電圧を印加して、前記弁体を軸方向一方側又は他方側のいずれか一方の所定位置に位置させる電磁弁システムである。
本願の例示的な第2発明は、軸方向に貫通穴を有する円筒状のボビンと、前記ボビンの周面に巻き回されたコイルと、磁性体部を有し、前記ボビンの貫通穴内を軸方向に移動可能なプランジャと、前記ボビンの貫通穴内において、前記プランジャの軸方向他方側に設けられるコアと、前記コアの軸方向他方側に設けられ、前記プランジャを軸方向他方側に吸引する永久磁石と、前記プランジャを軸方向一方側に付勢するバネと、前記プランジャの軸方向一方側に配置され、前記プランジャの軸方向一方側に接触することにより軸方向に移動して、流体の流路を開閉する弁体と、を有する電磁弁と、前記コイルに電圧を印加する駆動部と、を有する電磁弁装置であって、前記駆動部は、正又は負の極性のうち、一方の極性の電圧を前記コイルに印加することで、前記プランジャに、軸方向一方側に向かう、前記永久磁石の吸引力より大きい磁力を付与し、他方の極性の電圧を前記コイルに印加することで、軸方向他方側に向かう、前記バネの付勢力より大きい磁力を付与し、前記電磁弁は、前記プランジャとともに前記弁体の位置が軸方向他方側に保持された状態で、前記駆動部により軸方向一方側へ向かう磁力が付与されると、前記プランジャとともに前記弁体が軸方向一方側へ移動し、前記バネの付勢力によって前記プランジャ及び前記弁体の位置が軸方向一方側に保持され、前記プランジャとともに前記弁体の位置が軸方向一方側に保持された状態で、前記駆動部により軸方向他方側へ向かう磁力が付与されると、前記プランジャとともに前記弁体が軸方向他方側へ移動し、前記永久磁石の吸引力によって前記プランジャ及び前記弁体の位置が軸方向他方側に保持され、前記駆動部は、電源から電力供給が開始されて前記電磁弁の駆動を開始する前に、正又は負のいずれか一方の所定極性の電圧を印加して、前記弁体を軸方向一方側又は他方側のいずれか一方の所定位置に位置させる電磁弁装置が提供される。
本願の例示的な第1及び第2発明によれば、弁体の位置を容易に把握し、電磁弁の開閉駆動を正確に行うことができる。
本発明の実施形態の電磁弁システムの構成を示すブロック図である。 電磁弁が流路を開いた状態にあるときの電磁弁装置の構成を示す断面図である。 電磁弁が流路を閉じた状態にあるときの電磁弁装置の構成を示す断面図である。 電磁弁を駆動制御する処理手順を示すフローチャートである。 駆動部により印加する電圧の一例を示すグラフである。 駆動部により印加する電圧の他の一例を示すグラフである。 駆動部により印加する電圧の他の一例を示すグラフである。
以下、本発明の電磁弁システム及び電磁弁装置の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
以下の説明においては、図2に示す中心軸Jに平行な方向を単に「軸方向」と呼び、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。また、中心軸Jに沿って、図中の下側を「軸方向の一方側」と呼び、図中の上側を「軸方向の他方側」と呼ぶ。
(電磁弁システム)
図1は、本発明の実施形態の電磁弁システム100の構成を示す。
本実施形態の電磁弁システム100は、車両のエンジンの変速機2aに供給するオイルの油圧制御システムである。
図1に示すように、電磁弁システム100は、変速機2a、オイルポンプ2b、電源2c及びコントロールユニット2dを有する。また、電磁弁システム100は、変速機2aとオイルポンプ2b間に電磁弁装置1を有する。電磁弁装置1は、電磁弁1aと駆動部1bとを有する。
電磁弁システム100では、オイルポンプ2bから変速機2aへオイルが供給される。電磁弁装置1がオイルの流路を開閉することにより、油圧が制御される。コントロールユニット2dは、オイルポンプ2bから供給されるオイルの流量に応じて、電磁弁装置1の駆動部1bに対してオイルの流路の開閉を指示する。コントロールユニット2dは、例えばECU(Engine Control Unit)、TCU(Transmission Control Unit)等である。電源2cはバックアップ電源として、コントロールユニット2dへ電力を供給する。
電磁弁システム100は、ドライバーの車両キー等の操作に応じて、エンジンが稼働を開始すると稼働状態になり、エンジンが稼働を停止すると非稼働状態となる。具体的には、エンジンの稼働開始の操作に応じて、電源2cから駆動部1bへの電力供給が開始される。また、コントロールユニット2dから駆動部1bへ、電磁弁システム100が非稼働状態から稼働状態に切り替わったことを示す稼働開始信号T1が出力される。電磁弁装置1では、電源2cからの電力供給を受けて、駆動部1bが電磁弁1aの開閉駆動を行う。一方、エンジンの稼働停止の操作に応じて、電源2cから駆動部1bへの電力供給が遮断される。コントロールユニット2dから駆動部1bへは、電磁弁システム100が稼働状態から非稼働状態に切り替わったことを示す稼働停止信号T2が出力される。
(電磁弁装置)
図2及び図3は、電磁弁装置1を示す断面図である。図2は、流路を開いた電磁弁1aの状態を示し、図3は流路を閉じた電磁弁1aの状態を示す。
(電磁弁)
電磁弁1aは、プランジャ10と、ソレノイド部20と、ノズル部50とを有する。
電磁弁1aは、ソレノイド部20によりプランジャ10を駆動して、ノズル部50が有する弁体70を軸方向に移動させて、流体の流路を開閉する。
(プランジャ)
プランジャ10は、磁性体部を有し、軸方向に移動可能な可動コアである。本実施形態においては、プランジャ10は、円筒部材11とロッドピン12とからなる。この構成によれば、円筒部材11とロッドピン12を別々に配置することができるため、電磁弁1aの組立が容易である。
円筒部材11は、軸方向他方側が開口した磁性体である。円筒部材11の底には、軸方向に貫通する1又は複数の貫通穴が設けられる。貫通穴は、円筒部材11内の空気の通気口であり、プランジャ10の移動にともなう円筒部材11内部の圧力変動を減らす。ロッドピン12は、円筒部材11の軸方向一方側に接触し、軸方向に移動可能に配置された非磁性体である。本実施形態において、円筒部材11とロッドピン12は、円筒部材11が軸方向一方側に移動してロッドピン12に接触し、円筒部材11が軸方向他方側に移動してロッドピン12から離間する。
ロッドピン12は、それぞれ円柱状のロッド部121とピン部122からなる。ピン部122は、ロッド部121の軸方向一方側に繋がり、外径がロッド部121より小径である。ロッド部121は、軸方向一方側がピン部122に向かうにしたがって小径となるテーパー状の弁部123を有する。
(ソレノイド部)
ソレノイド部20は、ボビン21、コイル22、永久磁石23、コア25及びバネ26を有する。また、ソレノイド部20は、ガイド27、モールド28、コネクタ282、Oリング284、プレート29及びカバー30を有する。
(ボビン)
ボビン21は、軸方向に沿った円筒状であり、軸方向に貫通穴21hを有する。プランジャ10の円筒部材11は、ボビン21の貫通穴21hの径方向内側において軸方向一方側に設けられ、貫通穴21h内を軸方向に移動する。本実施形態において、円筒状のボビン21は、円筒部21aと、2つのフランジ部21bと、を有する。2つのフランジ部21bは、円筒部21aの軸方向の一方側と他方側においてそれぞれ径方向に延びる。
(コイル)
コイル22は、ボビン21の周面に巻き回される。
(永久磁石)
永久磁石23は、コア25の軸方向他方側に設けられる。例えば、永久磁石23は円盤状であり、永久磁石23の軸方向一方側の面がコア25の軸方向他方側の面と接触する。また、永久磁石23の軸方向他方側の面は、カバー30の底面と接触する。
永久磁石23は、例えば軸方向一方側がS極、軸方向他方側にN極を有する。永久磁石23の磁束は、永久磁石23の軸方向他方側の面からカバー30に放出される。カバー30に放出された磁束は、軸方向他方側から一方側へと流れ、プレート29及びガイド27を経由してプランジャ10の円筒部材11に流れる。そして、磁束は円筒部材11を軸方向一方側から他方側へ流れて、コア25から永久磁石23の軸方向一方側の面へと戻る。
このように、永久磁石23によって、コア25、プランジャ10、カバー30、プレート29及びガイド27が励磁され、磁気回路を構成する。永久磁石23の磁気回路において、プランジャ10の円筒部材11を軸方向他方側に吸引する吸引力が生じる。
(コア)
コア25は、ボビン21の貫通穴21hの径方向内側において、プランジャ10の軸方向他方側に設けられる。コア25は、本実施形態において円柱状の磁性体であり、軸方向一方側及び他方側において径方向に延びるフランジ部を有する。コア25の軸方向一方側のフランジ部が、ボビンの貫通穴21hの径方向内側に設けられた窪みに嵌められ、軸方向他方側のフランジ部がボビン21のフランジ部21bと永久磁石23の間に挟まれることで、コア25の位置が固定される。
(バネ)
バネ26は、プランジャ10を軸方向一方側に付勢する。本実施形態において、バネ26は、プランジャ10の円筒部材11の径方向内側の空間に配置される。このような配置により、軸方向におけるバネ26の占有スペースを減らすことができるため、電磁弁1aの小型化が可能である。バネ26は、軸方向他方側がコア25と接触し、軸方向一方側が円筒部材11の底面と接触する。
(ガイド)
ガイド27は、軸方向に沿った円筒状の磁性体である。ガイド27は、ボビン21の貫通穴21hの径方向内側において軸方向一方側に設けられる。ガイド27の内径はプランジャ10の外径より大きく、ガイド27の径方向内側にはプランジャ10の円筒部材11が配置される。プランジャ10は、ガイド27の径方向内側に沿って軸方向に移動する。ガイド27とプランジャ10は、間隙を有して非接触であってもよいし、ガイド27又はプランジャ10のいずれかの周面上に設けられた導電性のコート層を介して接触してもよい。
(モールド、コネクタ)
モールド28は、カバー30の内側において、ボビン21及びコイル22を被覆する。モールド28の一部は、カバー30に設けられた切り欠き部からカバー30の径方向外側に突出する。
コネクタ282は、カバー30から突出するモールド28の一部に設けられる。コネクタ282は、駆動部1bに接続される2つの端子283を有する。各端子283は、コイル22と電気的に接続され、駆動部1bからコイル22へ電流を流す。
(プレート)
プレート29は、本実施形態において円環状の磁性体であって、ボビン21の軸方向一方側に設けられる。
プレート29と、プレート29の軸方向一方側の面と向き合うボビン21のフランジ部21bとの間には、Oリング284が配置される。Oリング284によりボビン21とプレート29間の密着性を高めて流体の漏れを抑えることができる。Oリング284は、例えばボビン21のフランジ部21bの軸方向他方側の面に溝を設け、この溝内に配置することができる。
(カバー)
カバー30は、軸方向一方側に開口部を有する有底円筒状のケースである。カバー30は、例えば中心軸Jと同心の円筒状であり、ボビン21及びコイル22の径方向外側及び永久磁石23の軸方向他方側を覆う。カバー30は、金属等の磁性体で構成される。カバー30は、軸方向一方側の開口部周縁に加締め部31を有する。加締め部31は、プレート29の軸方向一方側の面と接触する。
カバー30は、軸方向一方側の内径が大きく、軸方向一方側の内周面に段部32が設けられる。段部32と加締め部31との間にプレート29が嵌められ、プレート29と加締め部31が接触することで、プレート29の位置が固定される。
(ノズル部)
ノズル部50は、ノズルボディ51、弁室60、第1弁孔61、第2弁孔62、インポート81、アウトポート82、ドレインポート83、キャップ64、フィルター65及びOリング85、86を有する。
(ノズルボディ)
ノズルボディ51は、プランジャ10の円筒部材11の軸方向一方側に設けられる。ノズルボディ51は、軸方向に貫通穴51hを有し、貫通穴51hの軸方向一方側に弁体70の弁室60を有する。貫通穴51h内には、プランジャ10のロッドピン12が設けられる。本実施形態において、ノズルボディ51は、円柱状であり、軸方向一方側と他方側で径が異なる2つのボディ部511及び512からなる。軸方向一方側のボディ部511の貫通穴51hには、弁室60が設けられる。軸方向他方側のボディ部512は、ボディ部511よりも大径であり、貫通穴51hの径方向内側にロッドピン12が設けられる。
ボディ部511は、弁室60の軸方向一方側に連通するインポート81を有し、弁室60の軸方向他方側に連通するアウトポート82を有する。インポート81は、流体の流入口であり、オイルポンプ2bからのオイルの流路に接続される。アウトポート82は、流体の流出口であり、変速機2aへのオイルの流路に接続される。アウトポート82は、例えばボディ部511を径方向に貫通する。
弁室60には、アウトポート82に連通する第1弁孔61が設けられる。第1弁孔61は、弁室60の軸方向他方側の開口部周縁に設けられる。すなわち、第1弁孔61は、インポート81から弁室60へ流入し、弁室60からアウトポート82へ流出する流体の流路上に位置する。第1弁孔61の内径は、弁室60の内径よりも小径である。
(弁体)
弁室60は、弁体70を収容する。弁体70は、例えば球状であり、直径が第1弁孔61の内径より大きく、弁室60の内径より小さい。弁室60の径方向内側面には、径方向内側に向かって突出する複数のガイド材63が設けられる。ガイド材63は、弁体70の軸方向の移動をガイドする。
弁体70は、プランジャ10の軸方向一方側に配置され、プランジャ10の軸方向一方側に接触することにより軸方向に移動する。本実施形態では、弁体70は、ロッドピン12に接触して軸方向に移動する。具体的には、ロッドピン12が軸方向一方側に移動すると、ロッドピン12に接触して弁体70が軸方向一方側に移動し、ロッドピン12が軸方向他方側に移動すると、インポート81から流入する流体の圧力によって弁体70が軸方向他方側に移動してロッドピン12に接触する。
弁体70は、軸方向一方側に移動すると第1弁孔61から離間し、インポート81とアウトポート82間の流路を開く。また、弁体70は、軸方向他方側に移動すると第1弁孔61に接触し、インポート81とアウトポート82間の流路を閉じる。軸方向一方側から他方側へ流れる流体の圧力を、流路を閉じる推力として利用することができるため、流路を閉じるときの弁体70の移動に必要な消費電力を減らすことができる。
弁室60の軸方向一方側には、円環状のキャップ64が設けられる。キャップ64の中央の穴はインポート81及び弁室60と連通し、穴の径は弁体70より小さい。キャップ64の軸方向一方側には、フィルター65が設けられる。フィルター65は、例えば有孔板、メッシュ等であり、インポート81から流入する流体中の異物を取り除く。
ボディ部512は、軸方向他方側にロッドピン12のガイド513を有する。ガイド513は、貫通穴51hに沿った円筒状である。ガイド513の径方向外側の側面は、円環状のプレート29の穴の径方向内側の側面と接触する。ガイド513は、径方向内側に配置されるロッドピン12の軸方向への移動をガイドする。
ボディ部512は、貫通穴51hに連通するドレインポート83を有する。ドレインポート83は、例えばボディ部512を径方向に貫通する。ドレインポート83は、電磁弁1aの外部に開放される。また、ボディ部512は、貫通穴51hに設けられ、ドレインポート83に連通する第2弁孔62を有する。第2弁孔62の内径は、ロッド部121の外径より小さく、ピン部122の外径より大きい。
本実施の形態において、第1弁孔61と第2弁孔62は、1つのシートボディ66に設けられる。弁孔ボディ66は、軸方向に沿った円筒状部材であり、貫通穴51hの径方向内側面に設けられる。シートボディ66の軸方向一方側に第1弁孔61が設けられ、軸方向他方側に第2弁孔62が設けられる。
ロッドピン12のロッド部121は、第2弁孔62より軸方向他方側に位置する。ロッド部121の弁部123は、ロッドピン12が軸方向一方側に移動すると、第2弁孔62に接触して、ドレインポート83への流路を閉じる。また、弁部123は、ロッドピン12が軸方向他方側に移動すると、第2弁孔62から離間してドレインポート83への流路を開く。これにより、弁室60及びアウトポート82に残った流体をドレインポート83から外部へ排出することができる。第2弁孔62は、ドレインポート83に連通する開口部周縁の内径が軸方向一方側に向かうにしたがって小径となるテーパー状であると、弁部123との接触面が増え、密着性が向上するため、好ましい。
ボディ部511及び512の外周面には、それぞれOリング85及び86が設けられる。具体的には、ボディ部511及び512の外周面の周方向に溝が設けられ、各溝内にOリング85及び86が嵌め込まれる。Oリング85及び86は、電磁弁装置1を変速機2aのコントロールバルブ等の被装着体に装着する場合に、ノズルボディ51の外周と被装着体間の密封性を向上させる。
(駆動部)
駆動部1bは、コイル22に電圧を印加する。電圧の印加によりコイル22から磁束が発生する。例えば、磁束は、コア25、プランジャ10の円筒部材11、ガイド27、プレート29及びカバー30を流れて、コイル22へ戻る。すなわち、コア25、プランジャ10、ガイド27、プレート29及びカバー30によって、永久磁石23とは別のコイル22による磁気回路が構成される。コイル22の磁気回路における磁束の向きは、コイル22に流れる電流の向き、すなわち駆動部1bによって印加される電圧の極性によって反転する。
駆動部1bは、正又は負の極性のうち、一方の極性の電圧を印加することで、プランジャ10の円筒部材11に、軸方向一方側に向かう、永久磁石23の吸引力より大きい磁力を付与する。また、駆動部1bは、他方の極性の電圧を印加することで、プランジャ10の円筒部材11に、軸方向他方側に向かう、バネ26の付勢力より大きい磁力を付与する。
駆動部1bは、例えば演算回路、駆動回路等により構成することができる。演算回路は、コントロールユニット2dからの指示及び信号に基づき、コイル22に印加する電圧の極性及び大きさを決定する。駆動回路は、電源2cから供給される電力を用いて電磁弁1aへ電流を流し、演算回路により決定した極性及び大きさの電圧を印加する。
(電磁弁の基本動作)
上述のように、電磁弁1aでは、永久磁石23の磁気回路によって、円筒部材11を軸方向他方側に吸引する吸引力が生じる。
図3に示すように、円筒部材11が軸方向他方側に位置した状態では、永久磁石23の磁気回路において円筒部材11とコア25間に生じる吸引力は、図2に示す状態よりも大きい。この円筒部材11に対する永久磁石23の吸引力とインポート81から流入する流体の圧力とを足し合わせた力は、バネ26の付勢力よりも大きいため、コイル22に電圧が印加されていない状態であっても、図3に示す状態が保持される。
このように、プランジャ10及び弁体70の位置が永久磁石23の吸引力によって軸方向他方側に保持された状態において、駆動部1bにより正又は負のいずれか一方の極性の電圧がコイル22に印加されると、コイル22から磁束が発生する。例えば、正の電圧の印加により、コイル22から発生した磁束が、コア25からプランジャ10の円筒部材11へ流れる場合、磁束はさらにガイド27及びプレート29を経由して、カバー30の軸方向一方側から他方側へ流れてコイル22へ戻る。すなわち、コア25、プランジャ10、ガイド27、プレート29及びカバー30によって、永久磁石23とは別のコイル22による磁気回路が構成される。
上記コイル22による磁気回路では、円筒部材11に軸方向他方側から一方側へ向かう磁力が付与される。永久磁石23の磁気回路による吸引力が、コイル22の磁気回路による磁力によって弱められ、バネ26の付勢力より小さくなる結果、円筒部材11は軸方向一方側へ移動する。移動した円筒部材11はロッドピン12に接触し、ロッドピン12は弁体70に接触して、弁体70が軸方向一方側へ移動する。図2に示すように、軸方向一方側へ移動した弁体70は、第1弁孔61から離間してインポート81とアウトポート82間の流路を開く。また、ロッドピン12の弁部123が、第2弁孔62と接触してドレインポート83への流路を閉じる。そのため、インポート81から流入した流体は、弁室60を経由してアウトポート82へと流れる。
駆動部1bにより一定時間電圧が印加され、その後電圧の印加が停止されると、コイル22の磁気回路によって付与される磁力が消失する。図2に示すように、円筒部材11が軸方向一方側に位置した状態では、円筒部材11とコア25が離間するため、永久磁石23の磁気回路により生じる円筒部材11とコア25間の吸引力は、図3に示す状態よりも小さい。バネ26の付勢力は、円筒部材11に対する永久磁石23の吸引力とインポート81から流入する流体の圧力とを足し合わせた力よりも大きくなるため、コイル22の磁気回路による磁力が消失しても、図2に示す状態が保持される。
このように、プランジャ10とともに弁体70の位置がバネ26の付勢力によって軸方向一方側に保持された状態で、駆動部1bにより正又は負のいずれか他方の極性の電圧がコイル22に印加されると、コイル22から逆方向の磁束が発生する。例えば、負の電圧の印加により、コイル22から発生した磁束がプレート29からプランジャ10の円筒部材11へ流れる場合、磁束はさらにコア25、カバー30及びプレート29を経由してコイル22へ戻る。
この場合、プランジャ10の円筒部材11には、軸方向一方側から他方側へ向かう磁力が付与される。永久磁石23の吸引力は、円筒部材11に付与された磁力によって強められ、バネ26の付勢力より大きくなる結果、円筒部材11は軸方向他方側へ移動する。移動した円筒部材11がロッドピン12から離間すると、インポート81から流入する流体の圧力により弁体70が軸方向他方側へ移動する。
軸方向他方側へ移動した弁体70は、第1弁孔61に接触してインポート81とアウトポート82間の流路を閉じる。また、ロッドピン12の弁部123が、第2弁孔62から離間して、ドレインポート83への流路を開く。弁室60及びアウトポート82に残留した流体は、ドレインポート83へと流れ、排出される。駆動部1bにより一定時間電圧が印加され、その後電圧の印加が停止されると、コイル22の磁気回路によって付与される磁力が消失するが、上述のように永久磁石23の磁気回路によって弁体70の位置は軸方向他方側に保持されるため、図3に示す流路を閉じた状態が保持される。
(電磁弁の駆動制御)
電磁弁1aは、電圧を一定時間印加して弁体70の位置を移動させた後は、電圧の印加を停止しても移動させた弁体の位置を保持できる自己保持型である。そのため、電磁弁システム100が非稼働状態に切り替わると、次の稼働時に弁体70が軸方向一方側と他方側のいずれに位置しているかが把握できない。本実施形態の電磁弁装置1では、下記処理手順によって、稼働時に弁体70を軸方向一方側又は他方側のいずれか一方の所定位置に位置させることにより、正確な開閉駆動が可能である。
図4は、電磁弁装置1において、電磁弁1aを駆動するときの処理手順を示す。
図4に示すように、エンジンの稼働開始の操作に応じて、電磁弁システム100が稼働状態に切り替わると、電源2cから駆動部1bへ電力供給が開始される。コントロールユニット2dから駆動部1bに稼働開始信号T1が入力されると(ステップS1:YES)、駆動部1bは、正又は負のいずれか一方の所定極性の電圧を、電磁弁1aのコイル22に一定時間印加する(ステップS2)。所定極性の電圧の印加により、電磁弁1aの弁体70は所定極性に対応する軸方向一方側又は他方側のいずれか一方の所定位置に位置するため、稼働開始時の弁体70の位置を常に同じ位置に初期化することができる。
所定極性は、正又は負のいずれでもよく、電磁弁システム100において求められる弁体70の位置に応じて、任意に決定される。例えば、稼働開始時は常に流路を開くことが求められる場合、所定位置は軸方向一方側の位置である。また、正の極性の電圧をコイル22に印加することにより、弁体70を軸方向一方側に位置させることができる場合は、所定極性は正の極性である。
弁体の位置を初期化後は、稼働停止信号T2が入力されるまで、コントロールユニット2dから流路の開閉の指示が入力されるごとに、駆動部1bは指示に応じた正又は負の電圧を印加し、インポート81とアウトポート82間の流路を開閉する(ステップS3:YES、S4、S5:NO)。そして、エンジンの稼働停止の操作に応じて、電磁弁システム100が非稼働状態に切り替わると、電源2cから駆動部1bへの電力供給が遮断される。コントロールユニット2dから駆動部1bへ稼働停止信号T2が入力されると(ステップS5:YES)、駆動部1bは開閉駆動を終了する。
図5は、駆動部1bによる電圧の印加例を示す。図5に示す印加例は、流路を開く場合は正の電圧を印加し、流路を閉じる場合は負の電圧を印加する例である。
図5に示すように、駆動部1bは、稼働開始時に所定極性の電圧として+10Vの正の電圧を100msの一定時間だけ印加した後、電圧の印加を停止する。これにより、稼働開始時は常に弁体70が軸方向一方側の流路を開く所定位置に移動する。その後、コントロールユニット2dから流路を閉じる指示が入力されると、駆動部1bは−10Vの負の電圧を100msの一定時間だけ印加した後、電圧の印加を停止する。これにより、弁体70が流路を閉じる軸方向他方側に位置する。
駆動部1bは、流路の開閉時に、弁体70の位置を移動させるのに十分な大きさの第1電圧を一定時間印加した後、第1電圧と同じ極性で大きさが第1電圧よりも0Vに近い第2電圧を印加することもできる。第2電圧の印加を次の開閉まで継続して、コイル22の磁気回路により弱い磁力を付与することにより、弁体70の位置をより安定して保持することができる。車両本体等から伝わる大きな振動により、弁体70の位置を保持する永久磁石23の吸引力又はバネ26の付勢力から一時的に解放され、弁体70が意図しない位置へ移動してしまうことを防ぐことができ、耐震性が向上する。
第2電圧を印加する場合、次の開閉時に印加する電圧の大きさは、第1電圧より0Vに近くてもよく、0Vであってもよい。
図6は、第2電圧を印加する例を示す。
図6に示すように、駆動部1bは、流路を開く時の正の極性の第1電圧として+10Vの電圧を一定時間だけ印加した後、次に流路を閉じる時まで+2.5Vの第2電圧の印加を継続する。次に流路を閉じる時、駆動部1bは負の極性の第1電圧として−10Vを印加するのではなく、−10Vよりも電圧値の絶対値が小さい−2.5Vを印加して、流路を閉じる位置に弁体70を移動させる。次に流路を開く時まで、−2.5Vの電圧印加を継続することにより、流路を閉じる位置をより安定して保持することができる。
図7は、図6において流路を閉じる時に、印加する負の極性の電圧として0Vの電圧を印加する例を示す。
図7に示すように、駆動部1bは、+2.5Vの第2電圧を印加して流路を開く位置を保持した後、流路を閉じる時に0Vの電圧を印加することにより、流路を閉じる位置に弁体70を移動させることができる。
(1)以上のように、本実施形態によれば、電磁弁システム100が非稼働状態から稼働状態に切り替わると、駆動部1bが正又は負のいずれか一方の所定極性の電圧を印加して、弁体70を軸方向一方側又は他方側のいずれか一方の所定位置に位置させる。稼働開始時に弁体70の位置が常に同じ所定位置に初期化されるため、稼働開始時の弁体70の位置を容易に把握することができ、電磁弁1aを正確に開閉駆動することが可能である。また、電磁弁1aに弁体70の位置検出用の部材やセンサ等を追加することなく、電圧を印加するだけの簡易な構成で弁体70の位置を把握できるため、電磁弁1aの大型化を回避できる。
(2)駆動部1bは、第1電圧を一定時間印加することで、弁体70の位置を保持する永久磁石23の吸引力又はバネ26の付勢力に抗して、プランジャ10が移動するのに十分な大きさの磁力を付与することができる。
(3)弁体70の位置を移動した後は、永久磁石23の吸引力又はバネ26の付勢力によって弁体70の位置を保持できるので、駆動部1bは、電圧の印加を停止することができる。弁体70の位置の保持のために通電する必要がなく、消費電力を減らすことができる。
(4)弁体70の位置を移動した後、駆動部1bは、第1電圧よりも0Vに近い大きさの第2電圧を印加することもできる。これにより、弁体70の位置をより安定して保持することができ、電磁弁1aの耐震性が向上する。また、第1電圧を印加して保持する場合に比べて消費電力を減らすことができる。
(5)本実施形態の電磁弁システム100は、エンジンが停止して始動する時に電磁弁1aの弁体70の位置を把握することができる油圧制御システムであるため、油圧制御の信頼性が高まる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上記プランジャ10は、円筒部材11が磁性体部であったが、永久磁石23及びコイル22の磁気回路を形成できるのであれば、円筒部材11のなかでも一部が磁性体部であってもよいし、ロッドピン12を含むプランジャ10全体が磁性体部であってもよい。
上記実施形態において、プランジャ10は、円筒部材11とロッドピン12が円筒部材11の移動によって離間する構成であるが、円筒部材11とロッドピン12は接続され、ともに移動する構成でもよい。例えば、プランジャ10は、円筒部材11にロッドピン12が圧入されて一体的に構成された圧入構造体でもよいし、円筒磁性材を加工して円筒部材11とロッドピン12が一体的に構成された構造体であってもよい。
また、プランジャ10とともに移動するのであれば、弁体70は、プランジャ10と一体の構造体、例えばロッドピン12に圧入されて一体とされた圧入構造体であってもよいし、プランジャ10と同じ部材、すなわち一体的に構成された構造体であってもよい。
また、本発明の電磁弁システムは、流体の流路を開閉する電磁弁システムであれば、上述した油圧制御システムに限らず、ガス、水等の供給制御システム等であってもよい。
100 電磁弁システム
1 電磁弁装置
1a 電磁弁
10 プランジャ
11 円筒部材
12 ロッドピン
22 コイル
23 永久磁石
26 バネ
61 第1弁孔
70 弁体
81 インポート
82 アウトポート
1b 駆動部
2c 電源
2d コントロールユニット

Claims (11)

  1. 軸方向に貫通穴を有する円筒状のボビンと、
    前記ボビンの周面に巻き回されたコイルと、
    磁性体部を有し、前記ボビンの貫通穴内を軸方向に移動可能なプランジャと、
    前記ボビンの貫通穴内において、前記プランジャの軸方向他方側に設けられるコアと、
    前記コアの軸方向他方側に設けられ、前記プランジャを軸方向他方側に吸引する永久磁石と、
    前記プランジャを軸方向一方側に付勢するバネと、
    前記プランジャの軸方向一方側に配置され、前記プランジャの軸方向一方側に接触することにより軸方向に移動して、流体の流路を開閉する弁体と、を有する電磁弁と、
    前記コイルに電圧を印加する駆動部と、
    を有する電磁弁システムであって、
    前記駆動部は、正又は負の極性のうち、一方の極性の電圧を前記コイルに印加することで、前記プランジャに、軸方向一方側に向かう、前記永久磁石の吸引力より大きい磁力を付与し、他方の極性の電圧を前記コイルに印加することで、軸方向他方側に向かう、前記バネの付勢力より大きい磁力を付与し、
    前記電磁弁は、
    前記プランジャとともに前記弁体の位置が軸方向他方側に保持された状態で、前記駆動部により軸方向一方側へ向かう磁力が付与されると、前記プランジャとともに前記弁体が軸方向一方側へ移動し、前記バネの付勢力によって前記プランジャ及び前記弁体の位置が軸方向一方側に保持され、
    前記プランジャとともに前記弁体の位置が軸方向一方側に保持された状態で、前記駆動部により軸方向他方側へ向かう磁力が付与されると、前記プランジャとともに前記弁体が軸方向他方側へ移動し、前記永久磁石の吸引力によって前記プランジャ及び前記弁体の位置が軸方向他方側に保持され、
    前記駆動部は、前記電磁弁システムが非稼働状態から稼働状態に切り替わると、正又は負のいずれか一方の所定極性の電圧を印加して、前記弁体を軸方向一方側又は他方側のいずれか一方の所定位置に位置させる
    電磁弁システム。
  2. 前記駆動部は、前記電磁弁システムが非稼働状態から稼働状態に切り替わると、正又は負のいずれか一方の所定極性の第1電圧を一定時間印加して、前記弁体を軸方向一方側又は他方側のいずれか一方の所定位置に位置させる
    請求項1に記載の電磁弁システム。
  3. 前記駆動部は、前記第1電圧を一定時間印加して、前記弁体を軸方向一方側又は他方側のいずれか一方の所定位置に位置させた後、電圧の印加を停止する
    請求項2に記載の電磁弁システム。
  4. 前記駆動部は、前記第1電圧を一定時間印加して、前記弁体を軸方向一方側又は他方側のいずれか一方の所定位置に位置させた後、前記第1電圧よりも0Vに近い第2電圧を印加する
    請求項2に記載の電磁弁システム。
  5. 前記プランジャは、
    軸方向他方側が開口した磁性体からなる円筒部材と、
    前記円筒部材の軸方向一方側に接触し、軸方向に移動可能に配置された非磁性のロッドピンと、からなる
    請求項1から4のいずれか一項に記載の電磁弁システム。
  6. 前記電磁弁は、
    軸方向に沿った円筒状の磁性体であって、前記ボビンの貫通穴内の軸方向一方側に設けられるガイドと、
    円環状の磁性体であって、前記ボビンの軸方向一方側に設けられるプレートと、
    軸方向一方側に開口部を有する有底円筒状の磁性体であって、前記永久磁石の軸方向他方側と前記ボビン及び前記コイルの径方向を覆い、前記開口部周縁に前記プレートと接触する加締め部を有するカバーと、を有し、
    前記プランジャの前記円筒部材は、前記ガイドの径方向内側に配置される
    請求項5に記載の電磁弁システム。
  7. 前記バネは、前記円筒部材の径方向内側に配置され、軸方向他方側が前記コアと接触し、軸方向一方側が前記円筒部材の径方向内側の底面と接触する
    請求項5又は6に記載の電磁弁システム。
  8. 前記電磁弁は、
    前記円筒部材の軸方向一方側に設けられ、軸方向に貫通穴を有するノズルボディと、
    前記ノズルボディの貫通穴の軸方向一方側に設けられる前記弁体の弁室と、
    前記弁室の軸方向一方側に連通するインポートと、
    前記弁室の軸方向他方側に連通するアウトポートと、
    前記弁室に設けられ、前記アウトポートに連通する第1弁孔と、を有し、
    前記ロッドピンは、前記ノズルボディの貫通穴内に設けられ、
    前記弁体は、前記第1弁孔より大径の球状であり、前記ロッドピンとともに、前記軸方向一方側に移動して前記第1弁孔から離間することで前記インポートと前記アウトポート間の流路を開き、軸方向他方側に移動して前記第1弁孔と接触することで前記流路を閉じる
    請求項5から7のいずれか一項に記載の電磁弁システム。
  9. 前記ノズルボディは、
    前記弁室より軸方向他方側において前記ノズルボディの貫通穴に連通するドレインポートと、
    前記ノズルボディの貫通穴に設けられ、前記ドレインポートに連通する第2弁孔と、を有し、
    前記ロッドピンは、
    前記第2弁孔より軸方向他方側に位置する円柱状のロッド部と、
    前記ロッド部の軸方向一方側に繋がる円柱状のピン部であって、前記ロッド部より小径のピン部と、を有し、
    前記ロッド部は、軸方向一方側が前記ピン部に向かうにしたがって小径となるテーパー状の弁部を有し、
    前記第2弁孔の内径は、前記ロッド部の外径より小さく、前記ピン部の外径より大きく、
    前記弁部は、前記ロッドピンが軸方向一方側に移動すると、前記第2弁孔に接触して前記ドレインポートへの流路を閉じ、前記ロッドピンが軸方向他方側に移動すると、前記第2弁孔から離間して前記ドレインポートへの流路を開く
    請求項8に記載の電磁弁システム。
  10. 前記電磁弁システムは、エンジンの変速機に供給するオイルの油圧制御システムであり、前記エンジンが稼働開始すると稼働状態に、前記エンジンが稼働停止すると非稼働状態に切り替わる
    請求項1から9のいずれか一項に記載の電磁弁システム。
  11. 軸方向に貫通穴を有する円筒状のボビンと、
    前記ボビンの周面に巻き回されたコイルと、
    磁性体部を有し、前記ボビンの貫通穴内を軸方向に移動可能なプランジャと、
    前記ボビンの貫通穴内において、前記プランジャの軸方向他方側に設けられるコアと、
    前記コアの軸方向他方側に設けられ、前記プランジャを軸方向他方側に吸引する永久磁石と、
    前記プランジャを軸方向一方側に付勢するバネと、
    前記プランジャの軸方向一方側に配置され、前記プランジャの軸方向一方側に接触することにより軸方向に移動して、流体の流路を開閉する弁体と、を有する電磁弁と、
    前記コイルに電圧を印加する駆動部と、
    を有する電磁弁装置であって、
    前記駆動部は、正又は負の極性のうち、一方の極性の電圧を前記コイルに印加することで、前記プランジャに、軸方向一方側に向かう、前記永久磁石の吸引力より大きい磁力を付与し、他方の極性の電圧を前記コイルに印加することで、軸方向他方側に向かう、前記バネの付勢力より大きい磁力を付与し、
    前記電磁弁は、
    前記プランジャとともに前記弁体の位置が軸方向他方側に保持された状態で、前記駆動部により軸方向一方側へ向かう磁力が付与されると、前記プランジャとともに前記弁体が軸方向一方側へ移動し、前記バネの付勢力によって前記プランジャ及び前記弁体の位置が軸方向一方側に保持され、
    前記プランジャとともに前記弁体の位置が軸方向一方側に保持された状態で、前記駆動部により軸方向他方側へ向かう磁力が付与されると、前記プランジャとともに前記弁体が軸方向他方側へ移動し、前記永久磁石の吸引力によって前記プランジャ及び前記弁体の位置が軸方向他方側に保持され、
    前記駆動部は、電源から電力供給が開始されて前記電磁弁の駆動を開始する前に、正又は負のいずれか一方の所定極性の電圧を印加して、前記弁体を軸方向一方側又は他方側のいずれか一方の所定位置に位置させる
    電磁弁装置。

JP2017249242A 2017-12-26 2017-12-26 電磁弁システム及び電磁弁装置 Pending JP2019113161A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017249242A JP2019113161A (ja) 2017-12-26 2017-12-26 電磁弁システム及び電磁弁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017249242A JP2019113161A (ja) 2017-12-26 2017-12-26 電磁弁システム及び電磁弁装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019113161A true JP2019113161A (ja) 2019-07-11

Family

ID=67222473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017249242A Pending JP2019113161A (ja) 2017-12-26 2017-12-26 電磁弁システム及び電磁弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019113161A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003262285A (ja) * 2002-03-07 2003-09-19 Nidec Tosok Corp 電磁弁
JP2009216120A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Nidec Tosok Corp 電磁弁構造
JP2015094413A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 日本電産トーソク株式会社 電磁弁
JP2015121289A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 日本電産トーソク株式会社 電磁弁装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003262285A (ja) * 2002-03-07 2003-09-19 Nidec Tosok Corp 電磁弁
JP2009216120A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Nidec Tosok Corp 電磁弁構造
JP2015094413A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 日本電産トーソク株式会社 電磁弁
JP2015121289A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 日本電産トーソク株式会社 電磁弁装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9583248B2 (en) Solenoid and hydraulic pressure control apparatus having the same
JP5307517B2 (ja) ソレノイド
JP4168448B2 (ja) 燃料噴射弁
JP4285354B2 (ja) リニアソレノイドおよび電磁弁
JPH116578A (ja) 三方電磁弁
JP2004360750A (ja) 電磁弁
JP7341650B2 (ja) ラッチ式空気制御バルブ
CN111750132B (zh) 流路切换阀
JP2009085321A (ja) 電磁弁
JP2019113161A (ja) 電磁弁システム及び電磁弁装置
JP2009203991A (ja) 電磁弁
JP2001068335A (ja) 電磁駆動装置およびそれを用いた電磁弁
JP2019113162A (ja) 電磁弁システム及び電磁弁装置
JP2019113159A (ja) 電磁弁システム及び電磁弁装置
JP7096993B2 (ja) 電磁弁システム、電磁弁装置及び電磁弁
JP4501789B2 (ja) 三方電磁弁
JP2010025217A (ja) 電磁弁
JP2005150227A (ja) 電磁駆動装置およびそれを用いた電磁弁
JP2017211056A (ja) 電磁弁制御装置
JP2002372164A (ja) 電磁弁
JP7025369B2 (ja) 自己保持型電磁弁
JP6854267B2 (ja) 自己保持型電磁弁
JP2012159117A (ja) ソレノイドバルブ
JP2006097806A (ja) ソレノイドバルブの制御装置
JP2003318024A (ja) ソレノイド及びソレノイドバルブ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180207

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201217

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20201217

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20210806

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220719