JP2023148053A - ソレノイド装置 - Google Patents

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孝 安齋
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Abstract

【課題】位置を切り替える際の消費電力を低減して、コイル体格の小型化を図る。【解決手段】第1位置でムービングコアと第1磁気絞り部との間に磁気ギャップが存在せずムービングコアと第2磁気絞り部との間に磁気ギャップが存在し、第2位置に位置している状態でムービングコアと第2磁気絞り部との間に磁気ギャップが存在せずムービングコアと第1磁気絞り部との間に磁気ギャップが存在する。ステータコアの第1磁気絞り部と第1永久磁石及びムービングコアとの間の磁気ギャップ及びステータコアの第2磁気絞り部と第2永久磁石及びムービングコアとの間の磁気ギャップによってムービングコアを第2方向や第1方向に移動させる。そして、第1位置及び第2位置のいずれかに保持されている状態は、第1永久磁石若しくは第2永久磁石により維持され、コイルには通電しない。【選択図】図1

Description

本開示は、全開位置及び全閉位置を保持することができるソレノイド装置に関する。
特許文献1には、極性が対向する磁石2個を用いて駆動するソレノイド装置が開示されている。特許文献1のソレノイドでは、プランジャ―シャフトに非磁性体を用いており、プランジャ―シャフトで磁気吸引力を利用することができない。そのため、プランジャ―シャフトの位置によらず磁気吸引力が一定である。この構造ではプランジャ―シャフトの位置を切り替える際に大きな磁気吸引力が必要となり、コイルの体格を大きくする必要がある。
特開2011-82319号公報
本開示は、位置を切り替える際の消費電力を低減して、コイル体格の小型化を図ることを課題とする。
本開示の第1は、通電により磁気回路を形成するコイルと、このコイルの磁気回路内に配置される磁性材製ムービングコアと、このムービングコアの一面に配置される第1永久磁石と、ムービングコアが第1位置に位置する際、この第1永久磁石の磁力でムービングコアを吸引する磁性材製の第1部材と、ムービングコアの他面に配置される第2永久磁石と、ムービングコアが第2位置に位置する際、この第2永久磁石の磁力でムービングコアを吸引する磁性材製の第2部材とを備えるソレノイド装置である。
そして、本開示の第1のソレノイド装置は、ムービングコアの一面側に第1磁気絞り部を形成し、ムービングコアの他面側に第2磁気絞り部を形成する磁性材製ステータコアを備える。ステータコアは、ムービングコアが第1位置に位置している状態で第1永久磁石及びムービングコアと第1部材との間にエアギャップが存在せず第2永久磁石及びムービングコアと第2磁気絞り部との間に磁気ギャップが存在し、ムービングコアが第2位置に位置している状態で第2永久磁石及びムービングコアと第2部材との間にエアギャップが存在せず第1永久磁石及びムービングコアと第1部材との間に磁気ギャップが存在する。
本開示の第1は、ムービングコアが第1位置及び第2位置のいずれかに保持されている状態では、コイルに通電しない。ムービングコアを第1位置から第2位置に向かう方向に移動させる際には、コイルに通電をして、第2部材と第2永久磁石及びムービングコアとステータコアとの間の磁気ギャップで、ムービングコアを吸引する。また、ムービングコアを第2位置から第1位置に向かう方向に移動させる際には、コイルに通電をして、第1部材と第1永久磁石及びムービングコアとステータコアとの間の磁気ギャップで、ムービングコアを吸引する。
本開示の第1によれば、ステータコアの第1磁気絞り部と第1永久磁石及びムービングコアとの間の磁気ギャップ及びステータコアの第2磁気絞り部と第2永久磁石及びムービングコアとの間の磁気ギャップによってムービングコアを第2方向や第1方向に移動させることができる。そして、第1位置及び第2位置のいずれかに保持されている状態は、第1永久磁石若しくは第2永久磁石により維持され、コイルには通電しない。
本開示の第2は、第1永久磁石のムービングコアの一面に向かう磁極と、第2永久磁石のムービングコアの他面に向かう磁極とを同一極性としている。そして、ムービングコアを第1位置から第2位置に向かう方向に移動させる際には、コイルに第1方向の通電をして、第1永久磁石とステータコアの第1磁気絞り部との間でコイルの第1方向の通電により生じる磁力の方向と第1永久磁石の磁力の方向とを反発させ、第2永久磁石とステータコアの第2磁気絞り部との間でコイルの第1方向の通電により生じる磁力の方向と第2永久磁石の磁力の方向とを一致させる。
逆に、ムービングコアを第2位置から第1位置に向かう方向に移動させる際には、コイルに第1方向とは逆方向となる第2方向の通電をして、第2永久磁石とステータコアの第2磁気絞り部との間でコイルの第2方向の通電により生じる磁力の方向と第1永久磁石の磁力の方向とを反発させ、第1永久磁石とステータコアの第1磁気絞り部との間でコイルの第2方向の通電により生じる磁力の方向と第1永久磁石の磁力の方向とを一致させている。
本開示の第2によれば、ムービングコアを第2位置から第1位置に向かう方向に移動させる際及びムービングコアを第1位置から第2位置に向かう方向に移動させる際に、第1永久磁石及び第2永久磁石の吸引力及び反発力を利用することができる。これにより、通電によりコイルに発生する磁力を補うことが可能となる。その結果、コイルの小型化も図ることができる。
本開示の第3のソレノイド装置は、流体が流入する流入通路と、流体が流出する流出通路と、この流出通路と流入通路との間に形成される弁座を有するバルブハウジングと、ムービングコアの移動に応じて移動して、弁座と当接離脱して、流入通路から流出通路に流れる流体流れを制御するバルブとを、更に有している。
そして、本開示の第3では、ムービングコアが第1位置に保持されている状態で、バルブは弁座と当接及び離脱のいずれか一方の状態であり、ムービングコアが第2位置に保持されている状態で、バルブは弁座と当接及び離脱のいずれか他方の状態である。本開示の第3では、ソレノイド装置をバルブの開閉に利用することができる。
ソレノイド装置が第1位置にある状態を示す断面図である。 ソレノイド装置が第2位置にある状態を示す断面図である。 ソレノイド装置が第1位置から第2位置に移動する際の磁束を示す断面図である。 ソレノイド装置が第2位置から第1位置に移動する際の磁束を示す断面図である。 ソレノイド装置の磁力とストロークとの関係を説明する図である。
本開示の実施形態は、図1に示すソレノイド装置100であり、コイル110を備えている。コイル110は、ポリフェニレンサルファイド樹脂PPS等の樹脂製のコイルボビンの周囲にエナメル被覆された銅線が多数回巻装されている。コイル110の内周にはステータコア120が配置される。なお、ステータコア120は磁性材で、例えば炭素鋼が用いられる。
また、コイル110の外周はポリフェニレンサルファイド樹脂PPS等の樹脂製の外郭130によって覆われている。外郭130は、コネクタ131と一体に形成されている。コネクタ131内には一対の端子136が埋込成形されており、一対の端子136はコイル110のプラス側及びマイナス側にそれぞれ接続している。なお、符号134で示す端子は、第1磁気センサ135の磁気端子であり、符号133で示す端子は、第2磁気センサ137の磁気端子である。
コイル110の内側に配置されているステータコア120は円筒形状をしており、円筒形状の内部にムービングコア140を配置している。従って、ムービングコア140はステータコア120内を移動可能である。なお、ムービングコア140は冷間圧延鋼板(SPCE)等の磁性材製である。ムービングコア140の一面(図1の上端面)には、円盤状の第1永久磁石151が接着されている。また、ムービングコア140の他面(図1の下端面)には、リング状の第2永久磁石152が接着されている。
第1永久磁石151のムービングコア140の一面141に向かう磁極と、第2永久磁石152のムービングコア140の他面142に向かう磁極とは同一極性となっている。図1及び図2の例では、第1永久磁石151は上面がS極で、下面(ムービングコア140の一面141に向かう面)がN極となっている。一方、第2永久磁石152は上面(ムービングコア140の他面142に向かう面)がN極で、下面がS極となっている。
コイル110の外周から第1永久磁石151と対向する部位にかけて、ヨーク125が配置されている。ヨーク125も鉄等の磁性材製である。従って、第1永久磁石151はヨーク125に磁力で吸引可能である。本開示において、ヨーク125のうち、第1永久磁石151と対向する部位が第1部材153となる。
ステータコア120の円筒形状部の底部も、図2に示すように第2永久磁石152と対向しており、第2永久磁石152はステータコア120に磁力で吸引可能である。本開示において、ステータコア120のうち、第2永久磁石152と対向する円筒形状部の底部が第2部材154となる。
ステータコア120の円筒形状部の中間部分は、薄肉に形成されている。従って、この中間部分よりムービングコア140の一面141側に第1磁気絞り部121が形成される。逆に中間部分よりムービングコア140の他面142側に第2磁気絞り部122が形成される。ムービングコア140と第1永久磁石151及び第2永久磁石152は、ステータコア120の円筒形状部内で保持されている。
以上の構成によって、ソレノイド装置100は構成される。このソレノイド装置100はバルブ部200と結合する。バルブ部200は、バルブハウジング210により形成されている。バルブハウジング210は非磁性材料製であり、例えば、アルミニウム合金が用いられる。
バルブハウジング210には、用途に応じ様々な流体が流入する流入通路222が形成されている。一例として、車両空調装置用のヒートポンプシステムで、冷媒流れの切り替えに用いることも可能である。流入通路222の端部は、テーパ形状となっている。バルブハウジング210には弁室225が形成されており、弁室225は流入通路222と連通している。バルブハウジング210の上部は、ソレノイド装置100と接合している。バルブハウジング210には、流入した流体を流出させる流出通路228が形成されている。
バルブハウジング210には、流入通路222と流出通路228との間に弁室225が形成されている。そしてこの弁室225に対向して、流出通路228と連通するリング状の弁座229が形成されている。弁座229と対向する弁室225に弁体214が配置される。
弁体214は、弁本体部217を有している。弁本体部217の上端はムービングコア140に固定される。従って、弁体214はムービングコア140と一体に移動する。なお、弁本体部217の中心部には中心穴が形成されている。
弁体214の下端で、弁座229と対向する部位にはエチレンプロピレンEPDM等のゴム材料製のシート218が接着されている。弁体214が弁座229に着座した状態では、シート218により弁座229はシールされる。これにより、弁体214と弁座229との間の流体の流れは遮断される。
以上のように構成された、バルブ部200とソレノイド装置100とは、バルブハウジング210の上部にソレノイド装置100のステータコア120が載置される。そして、非磁性材料製のバルブハウジング210と樹脂製の外郭130とがねじ締め等により接合している。
次に、本開示のソレノイド装置100の作動を説明する。図1のように第1永久磁石151の磁気吸引力によりムービングコア140が第1部材153に吸引されている状態を第1位置とする。そして、図2のように第2永久磁石152の磁力によりムービングコア140が第2部材154に吸引されている状態を第2位置とする。
第1位置を保持する状態は、コイル110には通電されず、専ら第1永久磁石151の磁気吸引力で維持される。この第1位置では、弁体214も第1位置となり、弁座229から離脱している。そのため、流入通路222から弁室225に流入した流体は、弁座229より流出通路228へ流れる。かつ、この第1位置の状態では弁本体部217の中心部に形成された中心穴からも流体が流れる。これにより、流体が流出する状態を、コイル110に通電することなく維持することができる。
第2位置を保持する状態も同様であり。即ち、コイル110には通電されず、専ら第2永久磁石152の磁気吸引力で第2部材に接する状態が維持される。この第2位置では、弁体214も第2位置となり、弁座229に着座している。そのため、流入通路222から弁室225に流入した流体は、弁体214によって遮断され、流出通路228へ流れることはない。これにより、流体の遮断状態を、コイル110に通電することなく維持することができる。
第1位置から第2位置に移動させる際には、図3のように、コイル110に第1方向の通電をして、ステータコア120の第2磁気絞り部122と第2永久磁石152及びムービングコア140との間の漏洩磁束で、ムービングコア140を吸引する。その際の磁束の向きは、第1永久磁石151では互いに反発する方向となる。逆に、第2永久磁石152では互いに吸引する方向となる。従って、ムービングコア140の移動に必要な磁力を第1永久磁石151と第2永久磁石152とで補うことができる。換言すれば、ムービングコア140の移動に必要なコイル110の体格を小型化することが可能である。
第2位置に移動すれば、上述の通り、コイル110への通電は終了し、第2永久磁石152によって、第2位置の状態が保持される。そして、ムービングコア140を第2位置から第1位置に向かう方向に移動させる際には、コイル110に通電をして、ステータコア120の第1磁気絞り部121と第1永久磁石151及びムービングコア140との間の漏洩磁束で、ムービングコア140を吸引する。その際のコイル110への通電方向は、第1方向とは逆方向となる第2方向の通電とする。その為、磁束の向きは、図4に示すように、第1永久磁石151では互いに吸引する方向となり、第2永久磁石152では互いに反発する方向となる。従って、このムービングコア140を第2位置から第1位置に向かう方向に移動させる際でも、ムービングコア140の移動に必要な磁力を第1永久磁石151と第2永久磁石152とで補うことができる。
なお、図3及び図4は磁気回路を模式的に示しており、ムービングコア140も弁体214と連結する部位を省略している。ただ、図3及び図4に示すように、第1部材153をヨーク125とは別部材とすることは可能である。同様に、第2部材154もステータコア120と別部材とすることも可能である。ステータコア120を上方部が閉じた円筒形状とする場合には、ステータコア120で第1部材153を形成することも可能である。
図5は以上のムービングコア140の位置と通電状態を説明する説明図である。図5でD点はムービングコア140が第1位置で保持されている状態を示す。この状態での吸引力は、第1永久磁石151が第1部材153に吸引する磁力である。第1位置から第2位置への移動はF線で示す。この状態では、コイル110に第1方向の電圧が印加される。図5では第1方向を―で表している。第2位置に到達した状態がG点である。このG点の状態では、コイル110の励磁力で第2位置を維持している。
第2位置でコイル110への第1方向の印加を終了した際の状態はH点である。G点の後は第2永久磁石152の吸引力で第2位置のストロークがH点で維持される。第2位置から第1位置への移動はB線で示す。B線の状態では、コイル110に第2方向の電圧が印加される。図5では第2方向を+で表している。第1位置に到達した状態がC点である。このC点の状態はG点と逆で、コイル110の励磁力で第1位置を維持している。そして、第1位置でコイル110への第2方向の印加を終了した際の状態がD点で、その後は第1永久磁石151の吸引力で当初のD点が維持される。
上述の通り、ムービングコア140が第1位置に維持されている状態でも、第2位置に維持されている状態でも、コイル110には通電されていない。従って、コイル110の通電によって第1位置であるのか、第2位置であるのかを判別することは、メモリ等を使用しなければ困難である。本例では、ムービングコア140の位置検出を第1磁気センサ135で行っている。
第1磁気センサ135は第1永久磁石151が第1位置にある際に、第1永久磁石151の磁力を検出する位置に配置されている。第1磁気センサ135は磁力を検出した際に信号を出力するリードスイッチ、電磁ピックアップセンサ若しくはホールセンサである。なお、第1磁気センサ135はコイル110の磁界からは磁気的に遮断されている。より具体的には、コイル110の磁界はムービングコア140とヨーク125とを流れ、樹脂製の外郭130に漏れることは無いか、磁気が漏れても微小である。
それに対し、図3に示すように、第1永久磁石151の磁気はコイル110の磁界とは別に外郭130側に漏れてくる。第1磁気センサ135はこの第1永久磁石151の漏れでた磁束を検知する。従って、第1磁気センサ135からの信号が検知されればムービングコア140及び弁体214が第1位置にあることが確認できる。換言すれば、第1磁気センサ135からの信号が検知されなければムービングコア140及び弁体214は第2位置にある。
第2磁気センサ137の配置位置は第1永久磁石151が第1位置にある状態と中間位置にある状態の双方で、第1永久磁石151の磁力を検出する位置に配置されている。上述のように、外郭130へ漏れ出る第1永久磁石151の磁気は図3で示す第1位置で多い。逆に、図4で示す第2位置では、第1永久磁石151の磁気は外郭130側に殆ど漏れ出ていない。第2磁気センサ137の配置される位置は、第1位置と中間位置とで第1永久磁石151の磁気が検知できる領域である。そして、第1磁気センサ135と同様、第2磁気センサ137もコイル110の磁界の影響は殆ど受けていない。第2磁気センサ137も磁力を検出した際に信号を出力するリードスイッチ、磁気ピックアップセンサ若しくはホールセンサで、本例ではホールセンサを用いている。第2磁気センサ137からの信号が検知されればムービングコア140及び弁体214が第1位置か中間位置のいずれかにあることが確認できる。
第1磁気センサ135と第2磁気センサ137とを用いることで、ソレノイド装置100(ムービングコア140)の位置検出が可能となる。第1磁気センサ135は第1位置で第1永久磁石151の磁力を検出する。その為、ムービングコア140及び弁体214が第1位置に保持されている状態では、第1磁気センサ135が磁気検出「オン」となる。この第1位置は、第2磁気センサ137も第1永久磁石151の磁気を検出して「オン」となる。
逆に、ムービングコア140及び弁体214が第2位置に保持されている状態では、第1磁気センサ135が第1永久磁石151の磁気を検出せず「オフ」となり、第2磁気センサ137も磁気を検出しない「オフ」となる。そして、ムービングコア140及び弁体214が中間位置にある状態では、第1磁気センサ135は第1永久磁石151の磁気を検出せず「オフ」となるが、第2磁気センサ137は第1永久磁石151の磁気を検出して「オン」となる。
弁体214の位置は、流体の流れから確認できるので、流体流れと上記の第1磁気センサ135及び第2磁気センサ137からの信号とに乖離があれば、ソレノイド装置100の異常が検出できる。のみならず、ソレノイド装置100がどの位置にあるのかの推測もできる。例えば、第1位置にある際には第1磁気センサ135は本来第1永久磁石151の磁気を検知して「オン」であるはずであるが、これが「オフ」信号を出しているとする。その際、第2磁気センサ137が「オン」であれば中間位置にあり、第2磁気センサ137が「オフ」であれば第2位置に固着していると推測できる。その場合には、コイル110に第1方向の通電をして、ムービングコア140及び弁体214を第1位置に戻すことができる。
第2位置にあるときは、第1磁気センサ135及び第2磁気センサ137は共に第1永久磁石151の磁気を検知せず「オフ」信号であるはずである。にも拘わらず、第1磁気センサ135及び第2磁気センサ137が共に「オン」信号であれば、第1位置に固着していると推測できる。その場合には、上記とは逆にコイル110に第2方向の通電をして、ムービングコア140及び弁体214を第2位置に戻すことができる。
ムービングコア140が第1位置から第2位置に移動する中間位置にある時や、逆に第2位置から第1位置へ移動する中間位置にあるときには、第2磁気センサ137が「オン」となる。これにより、位置の切り替えが確実にできているのかが判断できる。
以上説明したように、第1位置と第2位置は、その状態が第1永久磁石151や第2永久磁石152により保持されている。その為、ムービングコア140本来第1位置のあるべき状態で第2位置に変移してしまう恐れはある。このように、外部からの振動等の影響を受けてムービングコア140が本来意図している位置とは違う位置に移動することが考えられる。その際には、再度コイル110に本来存在すべき位置にムービングコア140を移動させる信号を送信する。
尚、上述の開示では、バルブハウジング210を単体で構成したが、アッパボディとロアボディとに分けても良い。その場合2部材は、溶着、ボルト固定や、クリップ止め等の固定方法を用いて固定する。また、バルブハウジング210を3部材以上で構成してもよい。また、上述の例では、ムービングコア140と弁体214とをロット215で連結したが、ムービングコア140を弁体214として利用しても良い。
また、上述の例では、ソレノイド装置100を、弁座229の開閉を行うバルブとして用いたが、各種のアクチュエータに用いても良い。例えば、ディスチャージ形前照灯のロー、ハイを配光制御するシェード、照射方向を上下調節するレベライザー、照射方向を左右に調整するAFS、および自動変速機を搭載した車両(AT車)のシフトレバーロック装置などの被駆動体の作動に使用することが可能である。
また、上述の例では、第1磁気センサ135及び第2磁気センサ137を用いて、ソレノイド装置100の異常検出を行ったが、磁気センサを1つとして、第1磁気センサ135若しくは第2磁気センサ137は廃止しても良い。また、ムービングコア140の位置をコイル110の通電記録で推定する場合や、ムービングコア140の位置検知が不要な場合には、両方の磁気センサの廃止も可能である。
また、上述の例では、第1位置から第2位置への切り替えや、第2位置から第1位置への切り替え時に、第1永久磁石151及び第2永久磁石152の磁力を補助的に用いたが、本開示において、第1永久磁石151及び第2永久磁石152の磁力を補助的に用いることは必須ではない。その為、第1永久磁石151のムービングコア140の一面141に向かう磁極と、第2永久磁石152のムービングコア140の他面142に向かう磁極とは同一極性である必要は無い。
この明細書および図面等における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。
100 ソレノイド装置
110 コイル
140 ムービングコア
151 第1永久磁石
152 第2永久磁石
153 第1部材
154 第2部材
214 弁体
222 流入通路
228 流出通路
229 弁座

Claims (3)

  1. 通電により磁気回路を形成するコイルと、
    このコイルの磁気回路内に配置される磁性材製のムービングコアと、
    このムービングコアの一面に配置される第1永久磁石と、
    前記ムービングコアが第1位置に位置する際、この第1永久磁石の磁力で前記ムービングコアを吸引する磁性材製の第1部材と、
    前記ムービングコアの他面に配置される第2永久磁石と、
    前記ムービングコアが第2位置に位置する際、この第2永久磁石の磁力で前記ムービングコアを吸引する磁性材製の第2部材と、
    前記ムービングコアの一面側に第1磁気絞り部を形成し、前記ムービングコアの他面側に第2磁気絞り部を形成して、前記ムービングコアが前記第1位置に位置している状態で前記第1永久磁石及び前記ムービングコアと前記第1部材との間にエアギャップが存在せず前記第2永久磁石及び前記ムービングコアと前記第2部材との間に磁気ギャップが存在し、前記ムービングコアが前記第2位置に位置している状態で前記第2永久磁石及び前記ムービングコアと前記第2部材との間にエアギャップが存在せず前記第1永久磁石及び前記ムービングコアと前記第1部材との間に磁気ギャップが存在する磁性材製のステータコアと、
    を有するソレノイド装置であって、
    前記ムービングコアが前記第1位置及び前記第2位置のいずれかに保持されている状態では、前記コイルに通電せず、
    前記ムービングコアを前記第1位置から前記第2位置に向かう方向に移動させる際には、前記コイルに通電をして、前記ステータコアの前記第2磁気絞り部と前記第2永久磁石及び前記ムービングコアとの間の漏洩磁束で、前記ムービングコアを吸引し、
    前記ムービングコアを前記第2位置から前記第1位置に向かう方向に移動させる際には、前記コイルに通電をして、前記ステータコアの前記第1磁気絞り部と前記第1永久磁石及び前記ムービングコアとの間の漏洩磁束で、前記ムービングコアを吸引する、
    ことを特徴とするソレノイド装置。
  2. 前記第1永久磁石の前記ムービングコアの一面に向かう磁極と、前記第2永久磁石の前記ムービングコアの他面に向かう磁極とは同一極性であり、
    前記ムービングコアを前記第1位置から前記第2位置に向かう方向に移動させる際には、前記コイルに第1方向の通電をして、前記第1永久磁石と前記ステータコアの前記第1磁気絞り部との間で前記コイルの前記第1方向の通電により生じる磁力の方向と前記第1永久磁石の磁力の方向とを反発させ、前記第2永久磁石と前記ステータコアの前記第2磁気絞り部との間で前記コイルの前記第1方向の通電により生じる磁力の方向と前記第2永久磁石の磁力の方向とを一致させ、
    前記ムービングコアを前記第2位置から前記第1位置に向かう方向に移動させる際には、前記コイルに前記第1方向とは逆方向となる第2方向の通電をして、前記第2永久磁石と前記ステータコアの前記第2磁気絞り部との間で前記コイルの前記第2方向の通電により生じる磁力の方向と前記第1永久磁石の磁力の方向とを反発させ、前記第1永久磁石と前記ステータコアの前記第1磁気絞り部との間で前記コイルの前記第2方向の通電により生じる磁力の方向と前記第1永久磁石の磁力の方向とを一致させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のソレノイド装置。
  3. 前記ソレノイド装置は、
    流体が流入する流入通路と、流体が流出する流出通路と、この流出通路と前記流入通路との間に形成される弁座を有するバルブハウジングと、
    前記ムービングコアの移動に応じて移動して、前記弁座と当接離脱して、前記流入通路から前記流出通路に流れる流体流れを制御するバルブとを、更に有し、
    前記ムービングコアが前記第1位置に保持されている状態で、前記バルブは前記弁座と当接及び離脱のいずれか一方の状態であり、前記ムービングコアが前記第2位置に保持されている状態で、前記バルブは前記弁座と当接及び離脱のいずれか他方の状態である
    ことを特徴とする請求項1若しくは2に記載のソレノイド装置。
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