JPH11510710A - ダウノルビシンの製造法 - Google Patents

ダウノルビシンの製造法

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JPH11510710A
JPH11510710A JP10501112A JP50111298A JPH11510710A JP H11510710 A JPH11510710 A JP H11510710A JP 10501112 A JP10501112 A JP 10501112A JP 50111298 A JP50111298 A JP 50111298A JP H11510710 A JPH11510710 A JP H11510710A
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スコツテイ,クラウデイオ
ハツチンソン,チヤールズ・アール
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フアルマシア・エ・アツプジヨン・エツセ・ピー・アー
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Abstract

(57)【要約】 ε−ロドマイシノンからダウノルビシンへの変換率を向上させる能力を、該変換に有用な適切なタンパク質をコードするDNAを含む組換えベクターで形質転換した細菌宿主に付与し得る。さらに、該細菌宿主は、ダウノルビシン代謝遺伝子の機能を遮断する変異を有し得る。

Description

【発明の詳細な説明】 ダウノルビシンの製造法 発明の分野 本発明は、ダウノルビシン代謝遺伝子中に1つの欠失を有し且つ別のダウノル ビシン生合成酵素をコードする遺伝子で形質転換した組換え株を用いてε−ロド マイシノン(ε-rhodomycinone)をダウノルビシンに変換することによりダウノ ルビシンの生産量を増大させる方法に関する。発明の背景 抗腫瘍治療に最も広く用いられている物質には、アンスラサイクリン類のダウ ノルビシン群、例えば、ドキソルビシン、カルミノマイシン及びアクラシノマイ シン、並びにそれらの合成類似体が含まれる〔F.Arcamone,Doxo rubicin,Academic Press,New York,1981 ,12−25ページ;A.Grein,Process Biochem.16 :34(1981);T.Kaneko,Chimicaoggi 5月号:1 1(1988);C.E.Myersら,“Biochemical mech anisms of tumor cell kill”.In:Anthra cycline and Anthracenedione−Based An ti−Cancer Agents(J.W.Lown編),Elsevier ,Amsterdam,527−569ページ,1988;J.W.Lown, Pharmac.Ther.60:185−214(1993)〕 。 アンスラサイクリン類のダウノルビシン群は、種々のStreptomyce s株やActinomyces carminataにより生産される天然化合 物である。ドキソルビシンは主としてS.peucetiusの亜種caesi usにより生産されるが、ダウノルビシンは、S.peucetiusや他のS treptomycesにより生産され、例えば、S.peucetius A TCC27952は、USA3,590,028号に、S.peucetius 29050は、他のStreptomycesと共に、USA4,012,2 84号に記載されている。 特に、ドキソルビシン及びダウノルビシンは、Grein,Advan.Ap pl.Microbiol.32:203(1987)や、Eckardt及び Wagner, J.Basic Microbiol.28:137(1988)に概説されて いる経路を介して、マロン酸、プロピオン酸及びグルコースからS.peuce tius、ATCC 29050及び27952によって生産される。アクラビ ノン(11−デオキシ−ε−ロドマイシノン)、ε−ロドマイシノン及びカルミ ノマイシンはこのプロセスにおける確立された中間体である。S.peucet ius 27952におけるこの経路の最終ステップには、ダウノルビシンのド キソルビシンへのヒドロキシル化が含まれる〔F.Arcamoneら,Bio technol.Bioeng.11:1101(1969)〕。 ダウノルビシンは、Streptomyces種においてバウマイシンと称さ れる4′−O−グリコシドに変換されることが公知となっている〔Y.Kaka hashi,H.Naganawa,T.Takeuchi,H.Umezaw a,T.Komiyama,T.Oki及びT.Inui,J.Antibio t.30:622(1977)〕。 さらに、S.peucetius 29050及び27952株は、通常、ダ ウノルビシンやドキソルビシンより はるかに多くのε−ロドマイシノンを生産する。化学合成法又は酵素法(生物学 的形質転換法)により治療上無価値なε−ロドマイシノンを治療上重要な抗腫瘍 アンスラサイクリン剤に変換させるのは容易ではなく、従って、ε−ロドマイシ ノンは商業上無用なダウノルビシン発酵副産物である。 これまでに、クローニング実験により、S.peucetius 29050 及びS.peucetius 27952から数種のダウノルビシン及びドキソ ルビシンの生合成遺伝子及び耐性遺伝子が得られたが、いずれの遺伝子もその宿 主にε−ロドマイシノンをダウノルビシンに変換する能力を付与するものとは認 められなかった。 発明の要旨 本発明は、ε−ロドマイシノンをダウノルビシンに変換させるのに必要なタン パク質をコードするDNAを含み、好ましくは、前記タンパク質若しくは機能的 に同等なタンパク質をコードする遺伝子を含む図1に示されている制限部位構造 又は該制限部位由来の制限フラグメントを有する組換えベクターで形質転換した 細菌宿主を用いてダウノルビシンを製造する方法を提供する。 該細菌宿主は、ダウノルビシン代謝遺伝子の機能を遮断する変異を有するダウ ノルビシン生産Streptomyces種株であるのが好ましい。この遮断さ れる遺伝子は、図2に示されている制限部位構造を有するDNAフラグメント又 は該制限部位由来の、ダウノルビシンの代謝に関与するタンパク質をコードする 遺伝子dnr−ORF6を含むフラグメント中に含まれるのが好ましい。dnr −ORF6に変異を有するストレプトマイセス宿主を、ε−ロドマイシノン変換 タンパク質をコードする挿入体DNAを有する組換えベクター、好ましくは、図 1に示されている制限部位構造、又は前記タンパク質をコードする遺伝子dnr Tを含む該制限部位由来の制限フラグメントを有する組 換えベクターで形質転換する。 さらに、本発明は、 (a) ε−ロドマイシノン変換タンパク質をコードするDNAセグメント、好 ましくは、図1の配列番号1に示されているDNAセグメント、又は前記タンパ タ質をコードする遺伝子dnrTを含む該DNAセグメント由来の制限フラグメ ント、 (b) dnrT遺伝子のコピー数、及びダウノルビシンを生産するStrep tomyces種株中の該遺伝子産物の量を増大させ得る組換えベクター、 (c) 該組換えベクターを形質転換により導入し得るdnr−ORF6遺伝子 の機能を遮断する変異を有し、それによってε−ロドマイシノンからダウノルビ シンへの変換率を向上させるS.peucetius株、好ましくはATCC 29050 を提供する。図面の簡単な説明 図1は、本発明のDNA、pWHM954の制限マップ分析である。これは、 組換えプラスミドpWHM3中の挿入体DNA、Escherichia co li−Str eptomyces シャトルベクター〔Varaら,J.Bacteriol .171:5872(1989)〕であり、該ベクターは、Stutzman− Engwall及びHuchinson,Proc.Natl.Acad.Sc i.USA 86:3135(1988)並びにOttenら,J.Bacte riol.172:3427(1990)に記載のクローンから得たdnrT遺 伝子又は全dnrT遺伝子を含む1.52kb以上の任意の他のフラグメントを 含む2.97kbのSacI−BsaAIDNAフラグメントを、pUC19〔 Yanisch−Perronら,Gene 33:103(1985)〕のポ リリンカー領域のSacI−HincII部位に挿入し、次いで、該遺伝子をEc oRI−HindIIIセグメントとしてpWHM3のポリリンカー領域に導入し て構築した。図1に示されているマップは必ずしも該DNAセグメントに存在す る全ての制限部位を網羅しているわけではないが、記載されている部位は、該セ グメントを明確に認識するには十分である。 配列番号1は、ダウノルビシン生合成に必要なタンパク質をコードするDNA セグメントに対応するdnrT D NAセグメントのヌクレオチド配列の概略図である。該配列は、pWHM954 のEcoRIとHindIIIの制限部位間の領域の殆どをカバーしており、5′ から3′方向のコードDNA鎖を示している。ダウノルビシンの生合成に必要な タンパク質をコードする翻訳読み取りフレームの誘導アミノ酸配列が配列番号2 としてdnrT遺伝子のヌクレオチド配列の下に示されている。 図2は、本発明の他の目的のためにその機能が遮断された第2のDNA pW HM952の制限マップ分析である。該DNAは、Stutzman−Engw all及びHuchinson(前掲)並びにOttenら(前掲)に記載のク ローンから得た2.93kbのAgeI−AvrIIDNAフラグメントを、pU C19のポリリンカー領域のXmaI−XbaI部位に挿入し、次いで、該遺伝 子をEcoRI−PstIセグメントとしてpWHM3のポリリンカー領域に導 入して構築した、組換えプラスミドpWHM3中の挿入体である。図2に示され ているマップは必ずしも該DNAセグメント中に存在する全ての制限部位を網羅 しているわけではないが、記載されている部位は該セグメントを明確に認識する には十分である。 配列番号3は、ダウノルビシンの代謝に必要なタンパク質をコードするDNA セグメントに対応するdnr−ORF6 DNAセグメントのヌクレオチド配列 の概略図である。該配列は、pWHM952のEcoRI及びPstIの制限部 位間の領域の殆どをカバーしており、5′から3′方向のコードDNA鎖を示し ている。ダウノルビシンの代謝に必要なタンパク質をコードする翻訳読み取りフ レームの誘導アミノ酸配列が配列番号4としてdnr−ORF6遺伝子のヌクレ オチド配列の下に示されている。 図3は、dnr−ORF6遺伝子及びdnrT遺伝子の領域の制限マップであ る。この2つの遺伝子の転写の位置及び方向が矢印で示されている。プラスミド pWHM962、pWHM959,pWHM954及びpWHM952の構築に 用いられるフラグメントが下部に示されている。制限部位の略号は以下の通りで ある:Ac=AccI;Ag=AgeI;Al=AlwNI;Av=AvrII; Ba=BamHI;Bs=BsaAI;Na=NarI;Sa=SacI;Sp =SphI。発明の詳細な説明 本発明は、ε−ロドマイシノン変換タンパク質をコード する単離されたDNA分子を提供する。 該DNA分子は、典型的には、実質的に配列番号1の配列からなり、該配列は 以下「dnrT」配列と称される。配列番号1によってコードされるε−ロドマ イシノン変換タンパク質の推定アミノ酸配列が配列番号2として示されている。 本発明のDNA分子は、図1の2.97kbのSacI−BsaAIフラグメ ントの全て又は一部を含み得る。 本発明のDNA分子が2.97kbのSacI−BsaAIフラグメントの一 部しか含んでいない場合、該部分はε−ロドマイシノン変換タンパク質として機 能しなければならない。該部分は典型的には長さが1.52kb以上である。 本発明は、配列番号2の配列と75%以上相同の配列を有するε−ロドマイシ ノン変換タンパク質をコードするDNA分子を包含する。該配列は、配列番号2 の配列と、80%以上、90%以上、95%以上、98%以上、又は99%以上 相同であり得る。 配列番号2の配列は、置換、欠失、挿入、延長、官能化又は化学修飾により改 変し得る。置換、欠失、挿入又は延 長には、1個以上のアミノ酸、例えば、2個、3個、4個、5個、8個、15個 又は20個のアミノ酸が関与し得る。一般に、配列番号2の配列の物理的及び化 学的性質は、改変配列中にも保存されていなければならない。改変配列は、一般 に、電荷、疎水性/親水性及び大きさが類似していなければならない。候補置換 体は、以下の群の中の1つの群由来のアミノ酸を該群由来の異なるアミノ酸で置 換して得られるものである: H、R及びK I、L、V及びM A、G、S及びT D、E、P及びN。 改変配列をコードするDNA分子は慣用法を用いて作製し得る。例えば、該分 子は、慣用的なDNA合成法、部位特異的変異誘発法及び組換えDNA法を用い て作製し得る。適当な方法は、Sambrookら(1989)Molecul ar Cloning:A Laboratory Manual,第2版,C old Spring Harbor Laboratory,Cold Sp ring Harbor,NYに記載されている。 dnrTを発現させるために、該DNAは、固有の転写調節配列、特に、遺伝 子に操作可能に結合し且つ宿主細胞のRNAポリメラーゼにより認識される固有 のプロモーターを保有し得る。あるいは、挿入体DNA又は制限フラグメントは 、別の転写調節配列に正しく連結されるか、又はベクターの転写調節配列に近接 して適切に配置された制限部位にクローン化し得る。 dnrT遺伝子を保有する挿入体DNA又は制限フラグメントは、組換えDN Aクローニングベクター中にクローン化し得る。1個以上の追加のDNAセグメ ントを付加し得るDNA分子を含む任意の自律複製物質及び/又は組込み物質を 用いてもよい。しかし、典型的には、該ベクターはプラスミドである。好ましい プラスミドは、高コピー数のプラスミドpWHM3又はpIJ702〔Katz ら,J.Gen.Microbiol.129:2703(1983)〕である 。他の適当なプラスミドは、pIJ385〔Mayeriら,J.Bacter iol.172:6061(190)〕、pIJ680(Hopwoodら,G enetic Manipulation of Sterptomyces. A Laboratory Man ual,John Innes Foundation,Norwich,UK ,1985)、pWHM601〔Guilfoile及びHutchinson ,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88:8553(991) 〕又はpSET152〔Biermanら,Gene 116:43−49(1 992)〕である。任意の適当な方法を用いて挿入体DNA又はその制限フラグ メントをベクターに挿入し得る。挿入は、DNAを適切な制限部位で直線状ベク ターに連結して行うことができる。このために、突出末端又は平滑末端を直接組 み合わせる方法、ホモポリマーをテーリングする方法又はリンカー若しくはアダ プター分子を使用する方法を用い得る。 適当な宿主細胞の形質転換には組換えベクターを用いる。宿主細胞は、ダウノ ルビシン又はドキソルビシン感受性のもの、即ち、一定量のダウノルビシン若し くはドキソルビシンの存在下には増殖しないもの、又はダウノルビシン若しくは ドキソルビシン耐性のものであってよい。該宿主は微生物であってよい。従って 、それぞれアンスラサイクリンを生産するか又は生産しないS.peuceti us株を形質転換し得る。特に適当な宿主は、S.peucet ius dnr−ORF変異株(ATCC 55761,寄託日:1996年4 月16日)である。該株は、pKC1139(M.Biermanら,前掲)の ような温度感受性プラスミド上でクローン化したdnr−ORF6遺伝子の0. 411kbのBsaA1内部セグメントを29050株に導入し、次いで、組換 えプラスミドをdnr−ORF6遺伝子と組換えて不活化したアプラマイシン耐 性形質転換体を単離して得た(実施例1参照)。Streptomyces株の 形質転換体は典型的にはプロトプラストの形質転換により得られる。 変換プロセスは、直接、遊離するか又は固定化された形質転換細胞を用いて行 うことができる。 ε−ロドマイシノンからダウノルビシンへの生物学的変換を促進するために、 本発明の組換えベクターを用いてダウノルビシンを生産する適当な宿主細胞を形 質転換することもできる。 宿主細胞は、ダウノルビシン又はドキソルビシン耐性のもの、即ち、任意の量 のダウノルビシン又はドキソルビシンの存在下に増殖し得るものであってよい。 従って、アンスラサイクリンを生産するS.peucetius株、特 に、S.peucetius 29050及び他のStreptomyces種 株を形質転換し得る。Streptomyces株の形質転換体は、典型的には 、プロトプラストの形質転換により得られる。 本発明は、ダウノルビシンを製造する方法を包含し、該方法は、 (i) 本発明の宿主細胞を培養するステップ、 (ii) 該宿主を本発明のベクターで形質転換するステップ、 (iii) 培養物からダウノルビシンを単離するステップを含む。 該方法において、宿主細胞は、20〜40℃、例えば、0〜37℃で培養し得 る。 培養は攪拌しながら行うのが好ましい。 挿入体DNAは、S.peucetius 29050のゲノムDNAから得 る。この株は、American Type Culture Collect ion,Rockville,MD,USAにアクセス番号ATCC29050 のもとに寄託されている。S.peucetius 27952のようなS.p eucetius 29 050由来の株を用いてもよく、典型的には該株もε−ロドマイシノンをダウノ ルビシンに変換し得る。従って、挿入体DNAは、 (a) S.peucetius 29050又は該株由来の株のゲノムDNA ライブラリーを作製し、 (b) 該ライブラリーを、S.peucetius dnrT変異体において ε−ロドマイシノンをダウノルビシンに変換する能力を有するクローンについて スクリーニングし、次いで (c) 該ライブラリーの一部を構成し且つスクリーニングによりS.peuc etius dnrT変異体においてε−ロドマイシノンをダウノルビシンに変 換する正の能力を有すると同定された組換えベクターから挿入体DNAを得る ことにより作製し得る。dnrT変異株(ATCC 55762、寄託日:19 96年4月16日)は、実施例2に記載のdnr−ORF6遺伝子の不活化と類 似の方法で、S.peucetius 29050中に存在するdnrT遺伝子 を挿入的不活化することにより得られる。 dnrT遺伝子を得るためには、該ライブラリーは、ス テップ(a)で、S.peucetius 29050又は該株由来の株のゲノ ムDNAを部分消化するか、あるいはダウノルビシン生合成遺伝子集団が集積さ れるか又は該遺伝子集団を特異的に含むS.peucetiusゲノムDNAラ イブラリーをスクリーニングすることにより作製し得る。ゲノムDNAに対して は制限酵素MboIを用いるのが好ましいが、ダウノルビシン生合成遺伝子集団 を含むライブラリーに対しては制限酵素SacI又はBsaAIを用いるのが好 ましい。このようにして得られたDNAフラグメントをサイズ分別し得る。ゲノ ムDNAには3〜5kbサイズのフラグメントが好ましく、ダウノルビシン生合 成遺伝子集団を含むライブラリー由来のDNAフラグメントには2.1kbのS acI又は又は1.3〜3.3kbのBsaAIが好ましい。これらのフラグメ ントをpWHM3、pIJ702又はpKC505〔M.A.Richards onら,Gene 61:231(1987)〕のような直線状ベクターに連結 する。宿主細胞を連結混合物で形質転換する。典型的には、宿主細胞はダウノル ビシンを生産し得ず、ダウノルビシン及びドキソルビシン感受性である、例えば 、1ml当たり10μg以下のダ ウノルビシン又はドキソルビシンに対して感受性であり得る。例えば、S.pe ucetius dnrT変異プロトプラスト(Stutzman−Engwa ll及びHutchinson,前掲)を形質転換し得る。 ステップ(b)で、このようにして得られた形質転換体を、蓄積されたε−ロ ドマイシノンをダウノルビシンに変換してダウノルビシンを分泌させる能力につ いてスクリーニングする。ε−ロドマイシノンを含む培養培地抽出物をダウノル ビシンの存在についてクロマトグラフィー分析して、ε−ロドマイシノンをダウ ノルビシンに変換し得るクローンを同定する。そのようなクローンを単離し、該 クローンに含まれている組換えベクターを抽出する。ステップ(c)では、組換 えベクターを適当な制限酵素で消化することにより、各ベクターに挿入されてい るS.peucetius 29050 DNAを同定、サイズ分別、マッピン グし得る。この方法で、該ベクターが本発明の挿入体DNAを含んでいるかどう かを調べることができる。 さらに、全体的又は部分的に本発明のDNA内に包含されている2つ以上のオ ーバーラップ挿入体を単離し得る。該挿入体を共通の制限部位で切断し、次いで 連結融合させ て本発明のDNAを得、必要なら適切な制限酵素を用いて長さを短縮することが できる。dnrT遺伝子を含む挿入体DNAの制限フラグメントは、ステップ( c)で挿入体DNAを適切な制限酵素で切断することにより得ることもできる。 以下の実施例により本発明を説明する。 材料及び方法細菌株及びプラスミド :DNAフラグメントのサブクローン化には、アンピシリ ン及びアプラマイシン感受性のE.coli株 DH5α又はJM109を用い る。dnr−ORF6又はdnrT遺伝子を発現させるには、ダウノルビシング リコシドを生産しないS.peucetius dnr−ORF6変異株を用い る。プラスミドクローニングベクターは、pUC18/19(Yanisch− Perronら,前掲)及びpWHM3(Varaら,前掲)である。培地及び緩衝液 :E.coli DH5a及びJM109を、LB寒天(Sam brookら、前掲)上に維持する。形質転換体を選択する場合には、アンピシ リン又はアプラマイシンをそれぞれ100μg/ml及び50μg/ml の濃度で加える。S.peucetius dnr−ORF6を、胞子形成のた めにはISP4寒天(Difco Laboratories,Detroit ,MI)上に、またプロトプラスト再生のためにはR2YE寒天(Hopwoo dら,前掲)上に維持する。DNAフラグメントのサブクローニング :DNA試料を適切な制限酵素で消化し 、標準法(Sambrookら,前掲)に従ってアガロースゲル上で分離する。 目的のDNAフラグメントを含むアガローススライスをゲルから切り出し、GE NECLEAN装置(Bio101,La Jolla,CA)又は同等装置を 用い、これらのスライスからDNAを単離する。標準法(Sambrookら, 前掲)を用い、単離したDNAフラグメントを、DNA配列決定を含む慣用操作 のためにはE.coliに、また発現実験及び生物形質転換実験のためにはE. coli/Streptomycesシャトルベクター又はStreptomy cesベクター中にサブクローン化する。Streptomyces種及びE.coliの形質転換 :塩化カルシウム法( Sambrookら,前掲)に従ってE.coliのコンピテント細胞を調製し 、標準法 (Sambrookら,前掲)に従って形質転換する。S.peucetius dnr−ORF6菌糸体をR2YE培地(Hopwoodら,前掲)中で増殖 させ、48時間後に収穫する。菌糸体ペレットを10.3%(wgt/vol) スクロース溶液で2回洗浄し、該ペレットを用い、Hopwoodマニュアル( Hopwoodら,前掲)に概説されている方法に従ってプロトプラストを調製 する。プロトプラストペレットを約300μlのP緩衝液(Hopwoodら, 前掲)に懸濁し、この懸濁液の50μlアリコートを用いてそれぞれの形質転換 を行う。Hopwoodら(Hopwoodら,前掲)、Stutzman−E ngwall及びHutchinson(前掲)又はOttenら(前掲)の小 規模形質転換法に従って、プロトプラストをプラスミドDNAで形質転換する。 R2YE培地上30℃で17時間再生させた後、プレートを25〜50μg/m lのチオストレプトンで覆い、胞子が形成されるまで30℃で増殖させる。発酵によるε−ロドマイシノンからダウノルビシンへの変換 :本発明のプラスミ ド(pWHM954)を保有するS.peucetius dnr−ORF6形 質転換体を、1 0μg/mlのチオストレプトンを含む液体R2YE培地中に接種する。2日間 27〜30℃で増殖させた後、この培養物2.5〜3.5mlを、10μg/m lのチオストレプトンを含む25〜35mlのGPS産生培地〔M.L.Dek leva.J.A.Titus及びW.R.Strohl,Can.J.Mic robiol.31:287(1985)〕に移し、回転速度250〜280r pmの回転振とう盤上27〜30℃で3〜5日間インキュベートする。培養物に 25mg/mlのシュウ酸を添加した後、該培養物を水浴中55℃で60分間イ ンキュベートして、グリコシド形態のアンスラサイクリン代謝物を加水分解する 。回転速度280rpmの回転振とう盤上30℃で30〜50分間、同量のアセ トニトリル:メタノール(1:1,容量:容量)で培養物から代謝物を抽出する 。抽出物を濾過し、濾液を逆相高速液体クロマトグラフィー(RP−HPLC) にかけて分析する。RP−HPLCは、流速0.385ml/分のVydac C18カラム(4.6×250mm;粒径 5μm)を用いて行う。移動相Aは、 H2O中0.1%のトリフルオロ酢酸(TFA,Pierce Chemica l Co.製)であり、移動相Bは、アセ トニトリル中0.078%のTFA(J.T.Baker Chemical Co.製)である。溶離は、相A中20→60%相Bの線形勾配で33分間行い 、488nmに設定したダイオードアレイ検出器(バンド幅 12μm)でモニ ターする。外部標準としてダウノルビシン及びドキソルビシン(メタノール1m l中10μg)を用い、培養物から単離したこれらの代謝物の量を定量する。 実施例1dnr−ORF6の破壊 411bpのBsaI内部フラグメント(dnr−ORF6のハイポセティカ ル翻訳開始部位の下流の693pb)をpUC19のユニークなHincII部位 にサブクローン化し、この構築物をEcoRI−HindIIIフラグメントとし てプラスミドpKC1139(M.Biermanら,前掲)に導入して、pW HM959(図3)を構築した。ベクターpKC1139は、34℃以下の温度 で十分に機能する温度感受性レプリコンを含んでいる。29050株をpWHM 959で形質転換し、アプラマイシン(25μg/ml)を用い形質転換体を3 0℃で選択する。この形質転換体由来のコロニーを、アプラマイシン(10 μg/ml)を含む5mlの液体R2YE中30℃で2日間、次いで39℃で5 〜7日間増殖させ、自律ベクターを除去し、クローン化DNAと染色体との間で 同種組換えが生じた形質転換体を選択した。これらの培養物からの0.5mlポ ーションを、アプラマイシン(25μg/ml)を含むISP4プレート上で培 養し、プラスミドの組込みを検証した。得られたコロニーの中でアプラマイシン 耐性表現型を含むもの1つをサザーン分析法に従って調べ、dnr−ORF6遺 伝子の破壊を検証した。染色体DNAをBamHIで消化し、pWHM959D NAでプローブした。プローブは、dnr−ORF6変異株の7.2kb及び1 .7kbのフラグメントにハイブリダイズしたが、これは、dnr−ORF6遺 伝子へのプラスミドpKC1139の挿入と一致する。野生型株は、予測された 2.0kbのBamHI dnr−ORF6フラグメントを示した。 実施例2dnrTの破壊 555pbのAccI−NarI内部フラグメント(dnrTのハイポセティ カル翻訳開始部位の下流の227bp)をpUC19のユニークなAccI部位 にサブクロー ン化し、この構築物をEcoRI−HindIIIフラグメントとしてpKC11 39に導入してpWHM962(図3)を構築した。該29050株をpWHM 962で形質転換し、アプラマイシン耐性について選択した後、形質転換体をア プラマイシン選択下に39℃で増殖させて、取り込まれなかったプラスミドを除 去した。得られたアプラマイシン耐性コロニーの1つ由来のDNAをサザーンブ ロットハイブリダイゼーションにかけて分析し、dnrT遺伝子の破壊を確認し た。BamHIで消化した染色体DNAを不活化に用いた555bpのAccI −NarIフラグメントでプローブすると、dnrT変異株の8.2kb及び4 .9kbのフラグメントにハイブリダイズしたことが知見された。これは、野生 型株が予測された6.0kbのBamHI dnrTフラグメントを示したこと により、dnrT遺伝子へのプラスミドpKC1139の挿入と一致する。 実施例3ε−ロドマイシノンからダウノルビシンへの変換に必要な酵素をコードするdn rT遺伝子のクローニング 約20〜90kbのS.peucetius 2905 0ゲノムDNAを構成する、pWHM335若しくはpWHM337のような、 Stutzman−Engwall及びHutchinson(前掲)並びにO ttenら(前掲)により記載されたコスミドクローンのうちの数種又は同等の 株から得た類似のクローンを、BamHI+SphIで消化し、該DNAを、B amHI+SphIで消化した後再連結しておいたE.coli及びStore putomyces種のいずれにおいても複製可能なpWHM3ベクター又は同 等ベクターと結合させ、得られたプラスミド混合物を用いて、E.coli D H5αをアンピシリン耐性体(又は用いたベクターの選択に適切な耐性体)に形 質転換する。数種のアンピシリン耐性E.coliクローン由来のプラスミドD NAをS.peucetius dnrT変異体に導入し、形質転換体を、材料 及び方法の項に記載の方法に従ってε−ロドマイシノンからダウノルビシンへの 生物学的形質転換について分析した。図1に示されている制限マップ領域を包含 する挿入体を含むプラスミドを単離し、所望の挿入体を2.97kbのSacI −BsaAI DNAフラグメントとしてpUC19のポリリンカー領域のSa cI及びHincII部位にサブ クローン化し、次いで、該遺伝子をEcoRI−HindIIIセグメントとして pWHM3のポリリンカー領域に導入して、pWHM954を得た。材料及び方 法の項に記載の方法でS.peucetius dnrT(pWHM954)形 質転換体を作製し、該形質転換体をε−ロドマイシノンからダウノルビシンへの 生物学的変換能についてテストした。 実施例4S.peucetius dnr−ORF6(pWHM954)形質転換株の作 上記のプラスミド媒介形質転換法に従い、組換え株を選択するためにチオスト レプトン(10μg/ml)を用いて、pWHM954 DNAをS.peuc etius dnr−ORF6変異体に導入した。Hopwoodら(前掲)に 記載のプラスミド単離プロトコルに従ってpWHM954を再単離して、S.p eucetius dnr−ORF6(pWHM954)形質転換体を検証し、 Sambrookら(前掲)により記載の標準法に従って制限酵素消化によりp WHM954 DNAを分析した。 実施例5dnrT遺伝子を保有するpWHM954プラスミドを有するS.peucet ius dnr−ORF6形質転換体によるε−ロドマイシノン(RHO)から ダウノルビシンへの変換率の向上 pWHM954を保有するS.peucetius dnr−ORF6変異体 を、50μg/mlのチオストレプトンを含むR2YE寒天培地の傾斜面上28 ℃で12日間増殖させた。該培養物の胞子を回収し、10μg/mlのチオスト レプトンを含む30mlの2YE液体培地を含有する300ml容のErlen meyerフラスコ中で懸濁し、フラスコを直径5cmの回転振とう盤(回転速 度280rpm)上30℃で2日間振とうした。この培養物3mlを用い、30 0ml容のErlenmeyerフラスコ中の、10μg/mlのチオストレプ トンを含むGPS培地30mlに接種した。種培養について記載のしたものと同 一条件下にフラスコを30℃で5日間インキュベートし、次いで、固体シュウ酸 25mg/mlを添加した後、フラスコを55℃で60分間水浴中に置いて、グ リコシド形態のアンスラサイクリン代謝物を加水分解した。回転速度280rp mの回転振とう盤上30℃で30分間、30 mlのアセトニトリル:メタノール(1:1容量/容量)で培養物から代謝物を 抽出した。 抽出物を濾過し、濾液を逆相高速液体クロマトグラフィー(RP−HPLC) にかけて分析した。RP−HPLCは、流速0.385ml/分のVydac C18カラム(4.6+250mm;粒径 5μm)を用いて行った。移動相Aは 、H2O中0.1%のトリフルオロ酢酸(TFA,Pierce Chemic al co.製)であり、移動相Bは、アセトニトリル中0.078%のTFA (J.T.Baker Chemical Co.製)である。溶離は、相A中 20→60%相Bの線形勾配で33分間行い、488nmに設定したダイオード アレイ検出器(バンド幅 12μm)でモニターした。外部標準としてダウノル ビシン(DNR)及びドキソルビシン(DXR)(メタノール1ml中10μg )を用い、培養物から単離したこれらの代謝物の量を定量した(表1)。 aμg/mlb 測定せず
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12R 1:465) (C12N 1/21 C12R 1:465) (C12N 9/10 C12R 1:465) (72)発明者 コロンボ,アンナ・ルイザ イタリー国、イ−20144・ミラン、ビア・ エルバ、14 (72)発明者 フイリツピーニ,シルビア イタリー国、イ−20144・ミラン、ビア・ エルバ、30

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 配列番号2の配列と90%以上相同な配列を有するε−ロドマイシノン変 換タンパタ質をコードする単離されたDNA分子。 2. ε−ロドマイシノン変換タンパク質が配列番号2の配列を有する、請求項 1に記載のDNA分子。 3. 配列番号1の配列からなる、請求項1に記載のDNA分子。 4. 請求項1に記載のε−ロドマイシノン変換タンパク質をコードするベクタ ー。 5. 配列番号2の配列を有するε−ロドマイシノン変換タンパク質をコードす る、請求項4に記載のベクター。 6. 配列番号1の配列を含む、請求項4に記載のベクター。 7. プラスミドである、請求項4に記載のベクター。 8. pWHM954である、請求項7に記載のプラスミド。 9. 請求項4に記載のベクターで形質転換又はトランスフェクトした細菌宿主 。 10. ストレプトマイセス(Streptomyces)細胞である、請求項 9に記載の宿主。 11. ダウノルビシン代謝遺伝子の機能を遮断する変異を有するストレプトマ イセス(Streptomyces)細胞である、請求項10に記載の宿主。 12. 遺伝子がdnr−ORF6である、請求項11に記載の宿主。 13. ダウノルビシンを製造する方法であって、 (i) 請求項4のベクターを有する請求項11に記載の宿主を培養するステッ プ、及び (ii) 培養物からダウノルビシンを単離するステップ を含む方法。 14. ダウノルビシンを製造する方法であって、 (i) 請求項8のプラスミドを有する請求項12に記載の宿主を培養するステ ップ、及び (ii) 培養物からダウノルビシンを単離するステップ を含む方法。 15. 請求項1に記載の単離されたDNA分子を製造する方法であって、 (a) S.ポセティウス(S.peucetius) 29050又は該株由来の株のゲノムDNAのライブラリーを作製するステップ 、 (b) 該ライブラリーを、S.ポセティウス(S.peucetius)dn rT遮断変異体においてε−ロドマイシノンをダウノルビシンに変換する能力を 有するクローンについてスクリーニングするステップ、及び (c) 該ライブラリーの一部を構成し且つS.ポセティウス(S.peuce tius)dnrT遮断変異体においてε−ロドマイシノンをダウノルビシンに 変換する正の能力を有するとスクリーニングされた組換えベクターから挿入体D NAを得るステップ を含む方法。 16. 遺伝子dnr−ORF6の機能を遮断する変異を有するストレプトマイ セス(Streptomyces)細胞。
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