JPH11509969A - １対のプラグコネクタの係止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 差し込み範囲においてほぼ長方形の横断面を有するプラスチック舌状部（１）として構成されている絶縁体を有する遮へいされたソケットプラグコネクタにおいて，遮へい薄板（２）の頂壁（４）及び底壁（５）にそれぞれ２つの互いに並んで位置し内方に曲げ出されている係止フック（７，８；９，１０）が形成されており，これらの係止フックは，差し込まれた対応プラグ（１４）の遮へいケーシング（１３）の切り欠き（１１，１２）内に係止可能である。プラスチック舌状部（１）の上面（３）は２つの凹所（１６）を有しており，これらの凹所内に両方の上方の係止フック（７，８）が上方から沈み込んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】 １対のプラグコネクタの係止装置 本発明は，遮へいされたソケットプラグコネクタであって，絶縁体を有し，こ の絶縁体は差し込み範囲内でほぼ長方形の横断面を有するプラスチック舌状部と して構成されており，横断面がほぼ長方形の遮へい薄板を有し，この遮へい薄板 内に絶縁体が受容されていて，プラスチック舌状部の上面と遮へい薄板の頂壁と の間に幅狭い第１の中間範囲が，かつプラスチック舌状部の下面と遮へい薄板の 底壁との間に幅広い第２の中間範囲が形成されており，差し込み方向で平行に延 びる複数の接触路を有し，これらの接触路はプラスチック舌状部の下面に配置さ れており，かつ，遮へい薄板の頂壁及び底壁にそれぞれ２つの互いに並んで内方 に曲げ出されて形成されている係止フックを有し，これらの係止フックは，差し 込まれた対応プラグの遮へいケーシングの頂壁及び底壁の切り欠き内に係止可能 であり，その際，差し込まれた対応プラグの遮へいケーシングの頂壁がプラスチ ック舌状部の上面上に接触する形式のものに関する。 このようなプラグコネクタは，特に複数のコンピュータメーカが目指している 規格化されたＵＳＢ（万能シリアル母線）構想との関連で公知になっており，興 味をもたれている。この新しい母線システムにおいては，基本的に，ＰＣへの周 辺機器の接続を従来のように別個のしばしば互いに異なったプラグコネクタシス テムを有する個々のパラレルの接続部を介して行うのではなしに，周辺機器を主 としてシリアルに，ＰＣのケーシングにおける規格化されたソケットを介してＰ Ｃの配線板（マザーボード）に直接に接続されている共通の母線に接続するので ある。請求項１の前述の上位概念による配線板プラグソケット（レセプタクル） のプラグ前面は大体において既に仕様書によって規定されていて，１つの平面内 で互いに並んで位置している４つの条片形の接触ばねを有しており，これらの接 触ばねは母線プラグを差し込む際に母線プラグに配置されている４つの互いに並 んで位置している接触レール若しくは接触路と協働して，電気的な接触を生ぜし める。接触ばねは筒形プラグ内で，ほぼ長方形の横断面を有するプラスチック舌 状体として構成されている絶縁体内に配置されており，それらの後方の範囲にお いて下方に突出している接続小脚に折り曲げられていて，配線板の接触穴内に差 し込み可能である。プラグ及び対応プラグは普通は金属の遮へいケーシングを備 えている。この遮へい薄板の頂壁及び底壁内には，それぞれ２つの係止フックが 設けられており，これらの係止フックは適合する対応プラグの遮へいケーシング の切り欠き内に係合し，プラグの引き出しに抗する保 持力及び接地接点を生ぜしめる。 図４においては，仕様書による１対のプラグコネクタの場合に，どのようにし て上方の係止フックが対応プラグ１４の遮へいケーシング１３の切り欠き１１内 で位置決めされているかが示されている。力作用の大きさはばねこわさのほかに ，なかんずく，係止フック７がどれだけ深く切り欠き１１内にはまり込んでいる かに，関連している。この重なりが大きいほど，対応プラグの引き出しの際にば ねが強く負荷される。公知のプラグにおいては，この重なりは対応プラグの薄板 厚さによって制限されている。それは，係止フック７がその場合プラグソケット のプラスチック舌状部１上に接触するからである。 本発明の課題は，引き出しに要する力が増大せしめられている最初に述べた形 式の筒形プラグコネクタを創造することである。 最初に述べた形式のプラグコネクタにおいてこの課題は，次のことによって， すなわちプラスチック舌状部の上面が２つの凹所を有しており，これらの凹所内 に両方の上方の係止フックのその都度一方が上方から沈み込むようにすることに よって，解決される。 以下においては，図面に示した実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。 図１は本発明によるソケットプラグコネクタ及びまだ差し込まれていない対応 プラグの斜視図である。 図２は図１の１対のプラグコネクタの縦断面図である。 図３は図１及び図２の１対のプラグコネクタの差し込まれた状態における縦断 面図である。 図４は従来の１対のプラグコネクタの図３相当の図である。 図１〜図３においては，それぞれ一方ではその遮へいケーシング１３と切り欠 き１１，１２とを有するケーブルプラグが，かつ他方ではその典型的なプラグ正 面を有するソケットプラグが示されている。遮へい薄板２の頂壁４及び底壁５に は１対ずつ配置された係止フック７，８若しくは９，１０が見える。更に内蔵さ れたプラスチック舌状部１が見え，このプラスチック舌状部は絶縁体の一部を形 成している。プラスチック舌状部１の上面３には２つの凹所１６が設けられてお り，これらの凹所内に上方の係止フック７，８が上方から沈み込んでいる。特に 図３のように１対のプラグが互いに差しはめられている場合に，係止フック７， ８とケーブルプラグの遮へいケーシング１３との，引き出しに抗する力を著しく 高める強い重なりが認められる。図示の位置では係止フック７は確実にかつ位置 決めされて係合している。プラスチック舌状部１の上面３の凹所１６及び下面６ の接触路１７のための切り欠きにもかかわらず，プラスチック舌状部はなお充分 な安定性を有している。もちろん，本発明による凹所 １６は有利には，対応プラグの相補的なプラスチック舌状部の下面にも設けてお くことができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．遮へいされたソケットプラグコネクタであって， 絶縁体を有し，この絶縁体は差し込み範囲内でほぼ長方形の横断面を有するプ ラスチック舌状部として構成されており， 横断面がほぼ長方形の遮へい薄板（２）を有し，この遮へい薄板内に絶縁体が 受容されていて，プラスチック舌状部（１）の上面（３）と遮へい薄板（２）の 頂壁（４）との間に幅狭い第１の中間範囲が，かつプラスチック舌状部（１）の 下面（６）と遮へい薄板（２）の底壁（５）との間に幅広い第の中間範囲が形成 されており， 差し込み方向で平行に延びる複数の接触路（１７）を有し，これらの接触路は プラスチック舌状部（１）の下面（６）に配置されており， かつ，遮へい薄板の頂壁（４）及び底壁（５）にそれぞれ２つの，互いに並ん で内方に曲げ出されて形成されている係止フック（７，８；９，１０）を有し， これらの係止フックは，差し込まれた対応プラグ（１４）の遮へいケーシング（ １３）の頂壁（１５）及び底壁の切り欠き（１１，１２）内に係止可能であり， その際，差し込まれた対応プラグの遮へいケーシング（１３）の頂壁（１５） がプラスチック舌状部（１）の上面（３）上に接触する形式のものにおいて， プラスチック舌状部（１）の上面（３）が２つの凹所（１６）を有しており， これらの凹所内に，両方の上方の係止フック（７，８）のそれぞれ一方が上方か ら沈み込むことを特徴とする，遮へいされたソケットプラグコネクタ。