JPH11509843A - 連続フッ素化相からなるリバースゲル - Google Patents
連続フッ素化相からなるリバースゲルInfo
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Abstract
(57)【要約】
非フッ素化界面活性剤を配合するフッ素化リバースゲル組成物が開示されている。連続フッ素化相と分散水性相からなるこの組成物は、非フッ素化界面活性剤を少なくとも1種の高度にフッ素化された有機化合物および少なくとも1種の部分的にフッ素化されかつ部分的に水素化された有機化合部と組合せることにより生成される。このフッ素化されたを次に水溶液と組み合わせて傷の治療、潤滑、または活性要素の供給のために使用することのできるリバースゲルを提供する。
Description
【発明の詳細な説明】
連続フッ素化相からなるリバースゲル発明の属する技術分野
本発明は、薬剤化合物、およびその他の活性要素を輸送するためのリバースフ
ルオロカーボンゲルに関する。発明の背景
高度にフッ素化された、または過フッ素化された化合物は化学的、および生物
学的に不活性であり、また呼吸用ガスを溶解する能力のあることが知られている
(Riess J.G.in Fluorine in Medicine,R.E.Banks,K.C.Lowe(eds),Rapra T
echnol Ltd.,Showburg,U.K.1994)。このガス担持能力により、フルオロカー
ボンは純粋な形か、またはエマルジョンの成分として生医学の分野で有用なこと
が証明されている。直接的エマルジョン(水中油)の形でフルオロカーボンは術
中血液希釈、心臓または大脳の虚血の一時的な血液成分として、ガン治療のアジ
ュバントとして、または器管維持のための酸素供給液として使用することができ
る(Riess J.G.in "Fluorocarbon-based in vivo oxygen Transport and Delive
ry Sysytem" Vox Sanguinis,61.225(1991)参照)。純粋な形または適切な形で
、フルオロカーボンは呼吸困難症候群の治療のために現在臨床的に試験されてい
る(Liquivent ,Alliance Pharm.Corp.San Diego,USA,T.H.Shaferおよびco
l.in ISBS,Biomat.,Art.Cells Immob.Biotech.,24,1994. およびin Pe
diatric Pulmonology,14,102(1992)参照)。
化粧品および皮膚病学において、酸素および活性要素を輸送するためのフルオ
ロカーボンエマルジョンはWO94/00098号に記載されている。これらの
エマルジョンのいくつかのものは低濃度(約0.1〜50%v/v)において、
比較的低粘度のゲルに配合される。
エマルジョンまたは直接ゲル(direct gel)、すなわち連続相が水であるゲルの
形でフルオロカーボンを使用することも記載されている。これらのフルオロカー
ボンゲルの処方は、ゲル化剤、および安定剤を使用することが必要である。米国
特許第5,073,378号明細書には、やけどの治療に使用するための直接ゲ
ルが記載されている。この開示されたゲルは連続相が水であり、成長因子および
少量のフルオロカーボンを含有するコラーゲン溶液からなる。
米国特許第4,569,784号明細書には、最大50容量%のフルオロカー
ボンからなる安定なフルオロカーボンゲルが記載されている。得られたゲルを安
定化するために、かなりの量の界面活性剤を処方に配合しなければならない。こ
こに開示されているゲルは、遠心分離によってエマルジョンを濃縮する工程を含
む複雑な手続によって調製される。
FR−A−2,630,347Aの公報には非常に高い割合の水(60〜98
容量%)からなるフルオロカーボンの直接ゲルが記載されている。その結果とし
てフルオロカーボンの量は少ない。
水性連続相からなり、フルオロカーボンの高度に濃縮されたその他の直接ゲル
は公知である。例えば、特許出願FR−A−2,710,840A号公報に記載
されたゲルが挙げられる。これらのゲルは水性連続相によって取り囲まれたフル
オロカーボンのポリアフロン(polyaphrons)で形成されており、従って水溶性活
性要素を制御開放させることができない。
本出願人の同時係属米国特許願第08/483,946号にも直接ゲルが記載
されている。この出願には親油性/親フルオロ性化合物を使用して医薬放出に有
利に使用できる安定なを分散を形成することが記載されている。
リバースゲル(reverse gel)、すなわちリン脂質およびイソプロピルパルミテ
ートのような水添油から作られた水性不連続相を有するものがSeartazzini外に
よって記載されている(J.Phys.Chem.1989,92,829)。このリバースゲル(ま
たはオルガノゲル(organogel))はWillimann外により(J.Pharm.Sci.1992,81
,871)アミノ化酸およびペプチドの医薬(スコポラミン、ブロクサテロール)の
皮膚経由輸送のための基質として研究され、また、酸素反応の媒体として使用す
ることもできる。しかしながら、これらのリバースゲルはフルオロカーボンを含
有していない。
連続相としてのフルオロカーボン、および不連続相または内部相としての水を
含有するリバースゲルは文献(Rravey J.C外、Prog.colloed Polym,Sci.Vol.
82.,p218-28,1990)に記載されているが、これらのゲルは最大フルオロカーボ
ン濃度50%v/vに制限されている。さらに、ここに開示されているゲルは、
ポリオキシエチレン型のフッ素化された界面活性剤を含有している。
逆に、リン脂質またはその他の非フッ素化界面活性剤からなるフルオロカーボ
ンリバースゲルを使用することはなにも記載されていない。このような界面活性
剤はフルオロカーボン中の溶解度が極めて低いので、当業者はフルオロカーボン
連続相からなる安定化されたゲル系を形成するのに、この界面活性剤は使用でき
ないと考える傾向がある。
従って、少なくとも1種の高濃度のフッ素化された化合物、およびバイオ相溶
性界面活性剤からなり、多量の酸素および/または活性要素を溶解し、輸送する
ことのできるリバースゲルが要求されている。このような組成物において、酸素
は主としてフルオロカーボン連続相内で搬送されるが、活性要素または薬剤化合
物は2つの相の中に分配されているが、水性分散相の中で搬送される。
また、親水性および親油性活性要素の両方、ならびに薬剤化合物を搬送するこ
とのできる明確に定義されたゲル輸送系が要求されている。発明の概要
上記およびその他の目的は、生理学的に重要な量の酸素、および親水性または
親油性活性要素を搬送することのできるリバースフッ素化学ゲルを提供する、本
発明のゲル組成物および方法によって達成される。驚くべきことに、比較的高濃
度のフルオロカーボンをリン脂質のような非フッ素化界面活性剤と組み合わせる
ことにより、このようなリバースゲルを形成できることが分かった。HC/FC
化合物を使用することにより、非フッ素化界面活性剤は一般に均質なを分散を形
成する。このような界面活性剤を新規な使用により、予想に反して生理学的ガス
、および薬剤化合物のような活性要素を有効に輸送供給する能力のある安定なゲ
ルの形成を提供することができた。
広い観点において、本明細書中に記載したフッ素化リバースゲルは連続フッ素
化相中に分散した水性相からなる。連続フッ素化相は高度にフッ素化された有機
化合物、および少なくとも1種の部分的にフッ素化され、かつ部分的に水素化さ
れた(HC/FC)有機化合物の混合物からなることが好ましい。有効分散量の
少なくとも1種の非フッ素化界面活性剤はゲルの安定性を維持する。本発明の選
択された実施態様では更に、フッ素化リバースゲル中に配合された活性要素を包
含する活化剤を含む添加物から成る。添加剤は分散水性相、連続フッ素化相中に
分配され、またはゲル全体に分散される。
本発明の一態様は、
少なくとも1種の高度にフッ素化された有機化合物、および少なくとも1種の
部分的にフッ素化され、かつ部分的に水素化された(HC/FC)有機化合物か
らなる連続相と、
分散した水性相と
有効分散量の少なくとも1種の非フッ素化界面活性剤からなるフッ素化リバー
スゲルであり、この分散した水性相は該リバースゲルの約50%v/v以下であ
る。
本発明のゲルにおいて、連続相フッ素化相の濃度は所望の特性により、約50
%v/v〜約99.9%v/vである。連続相の濃度は約60%v/v以上が好
ましく、そしてさらに70%v/v以上がより好ましい。多くの応用に対して、
約75%v/v、または約80%v/v以上の連続相濃度が望まれる。その他の
応用に対して、特に局部的な性質のものに対して約85%v/vまたは約90%
v/v以上の連続相濃度を有するゲルが好ましい。連続相内で高度にフッ素化し
た有機化合物の濃度は所望の特性により、約0.01%v/v〜約99.9%v
/vで変化することができる。
従って、前記フッ素化リバースゲルの粘度を選択して、配合された活性要素の
取り入れを増大したり或いは使用側での保持を延長することができるということ
が理解できる。ゲルの成分、および濃度は所望の粘度を持つ組成物を得るために
変えることができる。例えば、分散水性相の最終濃度を高めて比較的低粘度のゲ
ルを生成することができる。同様にゲル生成に使用する手続を変えること、すな
わち超音波処理の電力、または時間を変えることにより、異なる稠度の分散を形
成できる。しかしながら、それぞれの場合に本発明のゲルは非フッ素化界面活性
剤の有利な特性のために顕著な安定性を示す。
従って、本発明の他の態様は、
少なくとも1種の部分的にフッ素化され、かつ部分的に水素化された(HC/
FC)有機化合物を有効分散量の少なくとも1種の非フッ素化界面活性剤、およ
び少なくとも1種の高度にフッ素化された有機化合物と組み合わせて分散調製物
を得る工程と、
この調製物を水溶液と混合して、少なくとも約50%v/vの分散水性相から
なるフッ素化リバースゲルを得る工程とからなるフッ素化リバースゲルの形成方
法を含む。
本発明の広い範囲内で異なる手法を使用して、所望のリバースゲルを実際に生
成できることは当業者にとつて理解できることであろう。例えば、混合工程また
は分散工程は超音波処理、機械的対流またはその他の通常の手段によって行われ
る。同様に、各成分を組み合わせる順序に重要性はなく、生成の容易さ、または
費用を考慮して調整することができる。
このような観点から本発明の特に好ましい態様は、
非フッ素化界面活性剤を少なくとも1種の部分的にフッ素化され、かつ部分的
に水素化された(HC/FC)有機化合物と組み合わせて均質な混合物を得る工
程と、
この均質な混合物を少なくとも1種の高度にフッ素化された有機化合物中に分
散させて分散調製物を得る工程と、
そしてこの分散調製物を水溶液に添加して約50%v/v以下の分散した水性
相からなるフッ素化リバースゲルを得る工程からなるフッ素化リバースゲルの調
製方法を対象としている。
本発明のゲルが活性要素を含めた種々の添加剤、またはそれら自身と組み合わ
せて使用できることは理解されることであろう。本発明のリバースゲルはバイオ
医薬の分野と関連して、特に治療剤、または診断剤のような活性要素を皮膚経由
(transdermal)輸送するために使用するのが好ましい。その他の場合にこのゲル
は添加剤を使用し、または使用しないで保護クリームとして、潤滑のために、化
粧品中に、または例えば皮下に、または体腔に沈積効果を得るために使用するこ
とができる。特に好ましい投与経路は目、口、局所、膣および直腸ならびに非経
口ルートである。
従って、本発明のその他の態様は、分散水性相;少なくとも1種の部分的にフ
ッ素化され、かつ部分的に水素化された(HC/FC)有機化合物と少なくとも
1種の高度のフッ素化された有機化合物とからなる連続フルオロカーボン相;有
効分散量の少なくとも1種の非フッ素化界面活性剤;及び少なくとも1種の活性
要素からなるフッ素化リバースゲルを得て、このフッ素化リバースゲルを患者に
投与することからなる患者に活性要素を供給する方法である。本発明のその他の
目的、特徴および利点はその好ましい実施例の以下の詳細な記載から当業者にと
って明らかであろう。発明の詳細な説明
本発明の多くの異なった形態で実施されるが、ここに記載されたものは本発明
の原理を例示する特に説明的な実施態様である。本発明は説明された特定の実施
態様に限定されるものでないことを強調する。
開示している発明はフルオロカーボン中水型のリバースゲルである。このゲル
は比較的大割合のフルオロカーボン中に分散した水性ミクロドメインからなるも
のであり、そして好ましい態様において治療剤、または診断剤の輸送供給に使用
される。フルオロカーボンからなるその連続相は酸化窒素、または酸素のような
生理学的ガスを溶解する能力、組織に対する一般的な平滑化作用、および非フッ
素化物質に対する相対的不浸透性によって特徴づけられる。
これらの特性は本発明のリバースゲルに、カプセル化親水性医薬の放出速度を
低下させる重要な能力を与える。従って、本発明のリバースゲルは皮膚経由ルー
トによる医薬の供給に特に有利である。このゲルは表皮を保護し、傷およびやけ
どの治療を強化するために使用することができる。このような観点からこのゲル
は床ずれの拡大する危険を減少させるために使用することができる。さらに、開
示しているゲルは皮下的使用にも適しており、そして体腔内で医薬の貯め場とし
て適しており、そこで沈着物を与え活性要素を漸進的に放出する。
前記のように、このフルオロカーボン中水型リバースゲルは比較的長期間安定
であり、加熱殺菌することができる。
広い観点において、本発明は、
少なくとも1種の高度にフッ素化された有機化合物、および少なくとも1種の
部分的にフッ素化され、かつ部分的に水素化された(HC/FC)有機化合物か
らなる連続相と、
分散した水性相と、
有効分散量の少なくとも1種の非フッ素化界面活性剤とからなり、該分散した
水性相がリバースゲルの約50%v/vからなるフッ素化リバースゲルを提供す
る。
ここで使用したゲルという語は個々のフルオロカーボン相、および水相のそれ
ぞれの粘度よりも大きい粘度を有する調製物を示す。リバースゲルという語はフ
ッ素化連続内の少ない水性相の粘弾性均一分散のことを示す。
これらのゲルのリバース特性、すなわち連続フッ素化相の存在は、それがフル
オロカーボン中では容易に希釈されるが、水溶液中ではそうではないという事実
によって示される。
本発明によれば、このゲルは共界面活性剤、活性要素、無機塩、アミノ酸、緩
衝剤、膠質剤、浸透剤、有機溶剤、生理学的ガス、分散剤、ポリマー、吸収増進
剤(経皮吸収を増大させる薬剤)、免疫活性要素、栄養剤、安定剤およびリバー
スゲルの特性、安定性、効力および耐性を向上することのできる、その他の化合
物の中から選択した一つ、またはそれ以上を含むことができる。ここで使用した
「活性要素」という語は、治療剤または診断剤を含め、容態または疾病を治療す
るのに使用できるあらゆるバイオ活性剤を意味する。これらの添加剤が水性相、
フッ素化連続相の全体にわたり、またはこの2相のいずれかの中に、または表面
活性フィルム中で分散されることは当業者に理解されることであろう。
従って、水性相は1種または数種の水溶性添加剤、および特に活性要素を含有
することができる。逆に、フッ素化連続相は溶解、または分散した形で比較的親
水性、または親フッ素性の活性要素を輸送するのに使用することができる。これ
らの相の間の表面活性フィルムも活性要素の輸送に貢献することができる。
溶剤、および例えばエタノール、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシ
ドまたはメチルデシルスルホキシドのようなその他の有機誘導体、またはラウロ
カプランは、活性要素の真皮中への浸透を容易にするために添加することができ
る。好ましい態様において、これらの吸収増進剤は水性相と混合することができ
、ゲルが形成されたときに、それと共同して分散される。このような吸収増進剤
は
治療剤、または診断剤の取り入れを顕著に増加させることができ、従って、有効
投与量を低下させることができる。
前記調製物中のフッ素化連続相の部分からなる高度にフッ素化された有機化合
物は、その低い毒性、ガス溶解能、表面張力および拡散係数から代表的に選択さ
れる。特に好ましいフルオロ化合物は酸化窒素、および酸素を包含する治療に重
要な量のガスを供給することができる。このような化合物はフッ素化連続相の約
99.9%v/vまでを占めることができる。
一般に、高度にフッ素化された、または過フッ素化された有機化合物は直鎖状
、枝分かれ状または環状の飽和または不飽和のフッ素化化合物である。これらの
フルオロ化合物の従来の構造的誘導体も同様に本発明の範囲内であるものと考え
られる。さらに、これらの全部または一部フッ素化されたO,SまたはNおよび
/または臭素または塩素原子のようなヘテロ原子を1種、またはそれ以上含有す
ることができる。ここで使用した「高度にフッ素化された」という語は、炭化水
素油またはその誘導体中の水素原子の少なくとも30%がフッ素原子で置換され
ていることを示す。これらのフルオロ化合物は2〜16個の炭素原子を含み、そ
して制限されるものではないが直鎖状、環状または多環状パーフルオロアルカン
、ビス(パーフルオルアルキル)アルカン、パーフルオルエーテル、パーフルオ
ルアミン、パーフルオルアルキルブロマイド、パーフルオルアルキルクロライド
およびこれらの混合物を包含する。
特に好ましい態様において、フルオロカーボンは好ましくはパーフルオルオク
チルブロマイド、パーフルオルオクチルエタン、Ausimont(Centoro Recerche e
Sviluppo,BOLLATE,イタリー)によって製造されたパーフルオルポリエーテルお
よびAir Products and Chemicals 社(Allentown,PA)によって製造されたAPF
−ブランドフルオロカーボンである。
その他の好ましいフルオル化合物はパーフルオルオクタンC8F16、パーフル
オルデカンC10F22、パーフルオルデシルブロマイドC10F21Br(PFDB)
、ビス(パーフルオルブチル)エタン(F−44E)またはパーフルオルデカリ
ン(FDC)である。前記化合物の外に、本発明において使用の考慮されるフル
オロ化合物の例は一般にハロゲン化フルオロ化合物(すなわち、CnF2n-1X,
XCn
F2nX、ここでn=2〜10、X=Br,ClまたはIである)および、特に
1−ブロム−F−ブタン(n−C4F9Br)、 1−ブロム−F−ヘキサン(n
−C6F13Br)、1−ブロム−F−ヘプタン(n−C7F15Br)、1,4−ジ
ブロム−F−ブタンおよび1,6−ジブロム−F−ヘキサンである。その他の有
用な臭素化フルオロ化合物はLongの米国特許第3,975,512号明細書に記
載されていて、ここに先行技術として引用する。クロライド置換基を有する特殊
なフルオロ化合物、例えばパーフルオルオクチルクロライド(n−C8F17Cl
)、1,8−ジクロル−F−オクテン(n−ClC8F16Cl)、1,6−ジク
ロル−F−ヘキサン(n−ClC6F12Cl)および1,4−F−ブタン(n−
ClC4F8Cl)も好ましい。
なお、その他の好ましいフッ化化合物は、例えばパーフルオルジイソプロピル
ポリデカリン、パーフルオルブチルデカリン、パーフルオルジキシリルメタン、
パーフルオルジキシリルエタン、パーフルオルヒドロフェナントレンおよびそれ
らの混合物である。
高度にフッ素化された有機化合物の外に、本発明のリバースゲルのフッ素化さ
れた相は少なくとも1種の部分的にフッ素化され、かつ部分的に水素化された(
HC/FC)有機化合物を含む。本発明を何らかの方法で制限したり、何らかの
一つの理論に結びつけることを望むものではないが、これらのHC/FC化合物
は非フッ素化界面活性剤と相互に作用して、等方性分散を容易にし、前記ゲルの
新規な特性を与えるものと考えられる。
好ましい態様において、使用される部分的にフッ素化され/部分的に水素化さ
れた(FC/HC)化合物は次式の一つに対応する:CnF2n+1CmH2m+1、Cn
F2n+1CH=CmH2m+1およびCnF2n+1OCmH2m+1(ここで2≦n≦12およ
び1≦m≦16である)。特に好ましい態様においてFC/HC化合物はC6F1 3
C10H21(Ausimont社のFormblin Z)である。
リバースエマルジョンは0.01〜10%w/vの非フッ素化界面活性剤、ま
たは界面活性剤の混合物を含有するのが好ましい。その優れたバイオ特性のため
に、リン脂質が一般に最も好ましい水添界面活性剤である。さらに特に、低温お
よび低濃度でリバースヘキサゴナル相に適用されるリン脂質が好ましい。従って
、
ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジン酸などが好ましい。特に好ま
しい態様において、リン脂質は連続油相中である分子溶解度を有する。本発明の
選択された態様では少なくとも1個のモノ不飽和脂肪族アシル部分を含有するホ
スファチジン酸、またはホスファチジルエタノールアミンを含む。ホスファチジ
ン酸、またはホスファチルジエタノールアミンがそれぞれ1,2−ジオレオイル
ホスファチジン酸または1,2−ジオレオイルホスファチジルエタノールアミン
であることが最も好ましい。
本発明のエマルジョンに使用するのに適しているその他の非フッ素化界面活性
剤はホスファチジルコリン、N−モノメチル−ホスファチジルエタノールアミン
、N,N−ジメチルーホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルエチレ
ングリコール、ホスファチジルメタノール、ホスファチジルエタノール、ホスフ
ァチジルプロパノール、ホスファチジルブタノール、ホスファチジルチオエタノ
ール、ジフイタノイルホスファチド、カルジオリピン、コレステロール、グリセ
ログリコリピド、卵黄リン脂質、脂肪酸の塩、ホスファチジルセリン、ホスファ
チジルグリセロール、アミノエチルホスホノリピド、ジパルミトイルホスファチ
ジルコレステリン、エーテル状脂質およびジセチルホスフェートが挙げられるが
、これらに限定されるものではない。
低い親水−親油バランス約2〜10を有する通常の洗浄剤も界面活性剤として
使用することができる。この型の好ましい洗浄剤はSPANS(ソルビタンテト
ラオレエート、ソルビタンテトラステアレート、ソルビタントリステアレート、
ソルビタントリパルミテート、ソルビタントリオレエートおよびソルビタンジス
テアレート)である。ゲルベット(Guerbet)アルコールエトキシレート、ベタイ
ンおよびスルホベタインを含むジアルキルノニオン界面活性剤およびジアルキル
両性イオン界面活性剤も乳化剤として使用することが考えられる。
特に好ましい態様において、本発明において使用される非フッ素化界面活性剤
はリン脂質である。天然、合成または変性リン脂質、例えば天然または変性卵黄
レシチンが使用される。
主たる非フッ素化界面活性剤の外に、1種またはそれ以上の第2の界面活性剤
、または共界面活性剤を必要により添加することができる。
本発明のリバースゲルは、均一混合物を得るために、非フッ素化界面活性剤を
FC/HC化合物中に連続的に撹拌しながら分散させることにより得られる。次
に、この混合物を機械的撹拌、または超音波処理により高度にフッ素化された有
機化合物中に分散させて分散調製物を得ることができる。混合するとともにこの
分散調製物に水を添加するとリバースゲルが生成する。得られたゲルは処方によ
り、多かれ少なかれ透明である。
従って、前記したように、ゲルは
非フッ素化界面活性剤を少なくとも1種の部分的にフッ素化され、かつ部分的
に水素化された(HC/FC)有機化合物と組み合わせて均質混合物を得る工程
と、
この均質混合物を少なくとも1種の高度にフッ素化された有機化合物中に分散
して調製物を得る工程と、
この調製物を水溶液に添加して約50%v/v以下の分散した水性相からなる
フッ素化リバースゲルを得る工程とによって調製することができる。
この工程は、超音波処理、機械的混合または撹拌のような従来の手法により行
なって、各成分および等方性ゲル基質に均質分散を確実にする。使用する処方に
基づきゲルは透明または蛋白色である。
この組成物をバイオ医学応用に使用するとき、リバースゲルはさらに殺菌処理
にかけられるが、この処理は例えばオートクレープ中で加熱することにより行う
ことができる。
前記のように、ゲルが活性要素包含する添加剤を含むときに、添加剤は水性相
、油相または両方の相に添加することができる。このことはゲルを調製する間に
、親油性添加物をFC/HC化合物および親水性添加剤と組合せ、水性相を形成
することになる水溶液に添加することにより行うことができる。逆に、所望の活
性要素はリバースゲル生成に続いて配合することができる。いつ添加するかとい
うことに無関係に、本発明のリバースゲルは、治療剤または診断剤のような活性
要素を包含する添加剤を患者に供給することができる。当業者は所望の化合物を
分散相、連続相の中に配合するか、またはこれらの相の間の中間面で配合できる
ことを理解するであろう。添加剤の最終処置は主として、その分子的性質および
化
合物を配合してリバースゲルを形成するのに使用する手法によって決まる。例え
ば、親油性薬剤はゲル生成の前、間または後を含む任意の時点でフッ素化連続相
と組み合わせることができる。逆に、水溶性薬剤は選択されたリバースゲルの生
成に使用する非連続相と組み合わせることができる。
ここで使用した活性要素という語は、診断剤および治療剤を含み、疾病、不調
または容態を治療するために動物に投与されるバイオ活性剤、薬剤化合物または
組成物を意味するものと定義される。好ましい活性要素は水中溶解度を有する親
水性医薬および親油性医薬である。
本発明の処方は、約50%w/v以下の活性要素を配合する。診断剤は代表的
な治療剤よりも高い濃度で配合される。本発明のリバースゲルには配合される活
性要素の正確な量は選択する薬剤、必要な投与量および配合に実際に用いられる
医薬の形態に依存している。このような決定が本明細書の教示と関連する周知の
製剤技術を使用することによって行われることは当業者にとっては理解できるで
あろう。
好ましい活性要素は親水性および親油性呼吸剤、抗生物質、抗ウイルス剤、散
瞳剤、抗緑内障剤、消炎剤、抗ヒスタミン剤、抗腫瘍剤、麻酔剤、眼炎剤、酵素
、心臓血管剤、核酸、遺伝物質、ウイルスベクター、免疫活性剤、造影剤、免疫
抑制剤、ペプチド、生理学的ガス、胃腸剤およびそれらの組合せである。
さらに、本発明の実施態様において、例えば糖質副腎皮質ステロイド(すなわ
ちコルチゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、デキサメタゾン、ベータメタゾ
ン、ベクロメタゾンジブロピオネート、トリアムキノロンアセトナイド、フルニ
ソライド)、キサンチン(すなわちテオフィリン、カフェイン)、化学療法剤(
すなわちシクロホスファミド、ロムスチン、メトトレキセート、シスプラチン、
カルボキシプラチン、タクサン誘導体)、抗生物質(すなわちアミノグリコシド
、ペニシリン、セファロスポリン、マコライド、キノロン、テトラサイクリン、
クロラムフェニコール)、B2−拮抗剤のような気管支拡張剤(すなわちアドレ
ナリン、イソプレナリン、サルメテロール、サルブタモール、テルブタリン、ホ
ルモテロール)および界面活性剤が含まれる。さらに他の実施態様ではα/βア
ドレナリン性遮断剤(すなわちノルモジン、トランデート)、アンギオテンシン
変換
酵素抑制剤(すなわちバソテック)、抗不整脈剤、β遮断剤、カルシウムチャネ
ル遮断剤、変力剤、血管拡張剤、血管昇圧剤、麻酔剤(すなわちモルヒネ)およ
び眼炎剤(すなわちポリミキシンB、ネオマイシン、グラミシジン)が含まれる
。本発明によればこれらの化合物の種々の形のものを使用して所望の治療指針が
得られることは当業者が理解することであろう。
本発明のリバースエマルジョンは多くの生理学的応用、たとえば医薬または診
断化合物の眼科的、局所的、経口的、経肺的、経直腸的、経滑液的、皮下的、腹
膜内的、経鼻的、経膣的または経耳的投与で使用するのに特に適しているので、
ほとんどすべての化合物を有効に供給することができる。従って、上記活性要素
の列挙は例示的なものであって限定を意図するものではない。化合物の適切な投
与量および投与のタイミングを既存の情報に従い、不必要な実験をしないで処理
に対して決定できることは当業者によって理解されるであろう。
伝統的な投与方法、すなわち経口的または経皮注射に変わるものとして、皮膚
経由ルートにより、活性要素を供給することが特に好ましい。その他の好ましい
供給ルートは、例えば表皮または真皮の下、または身体の凹部の一つに活性物質
の沈着を形成することからなる。特に好ましい活性要素は次の群、すなわち消炎
剤、抗生物質、抗かび剤、抗バクテリア剤および抗腫瘍剤の一つに属するもので
ある。
本発明のその他の特徴および利点は、本発明の好ましい実施態様を説明する以
下の非制限的実施例を検討すれば明らかであろう。
実施例1
パーフルオルオクチルブロマイド(パーフルブロン)、FC/HC化合物(C6
F13C10H21、F6H10)、水およびリン脂質を含有するフルオロカーボン中水
型リバースゲル。
リン脂質(卵黄、リポイド)100mgを超音波処理(5分間、30℃)によ
り混合フッ素化/炭化水素誘導体C6F13C10H21(4ml)中に分散させる。
パーフルオルオクチルブロマイド(6ml)を徐々に添加する。液体蛋白色が得
られる。このに精製水(0.18ml)を滴下する。水の添加後、数秒間で黄色
透明連続相フルオロカーボンが得られる。このゲルは明らかな劣化なしで加熱殺
菌
(121℃、15分間、15N/m2)することができる。室温で6週間後でも劣
化(晶出または相分離)を生じない。
実施例2〜9
実施例1と同じ操作に従い、添付の表のゲルを調製する。水のほかに異なるリ
ン脂質、異なるフルオロカーボンおよび/またはフルオロカーボン量を用いる。
すべての場合に安定なゲルが得られる。
a)PFOB:パーフルオルオクチルブロマイド
b)F6H10:C6F10C10H21(Ausimont社のFornblin)
c)PFPE:パーフルオルポリエーテル
d)APF240:パフルオルジイソプロピルデカリン(Air Products and
Chemicals社により販売)
前記実施例は本発明の安定性および融通性の確認に役立つ。特に、リバースゲ
ルの殺菌は調製物の稠度または安定性に不利に作用しなかった。
本発明がその精神、またはその中心的性質から逸脱することなくその他の特別
な形で実施できることは当業者にとってさら理解できるであろう、前記が本発明
の実施例だけを開示している点については、本発明の範囲内でその他の変形の考
えられることが理解されるべきである。従って、本発明は本明細書中に詳述した
特定の実施態様に限定されないものではない。むしろ本発明の範囲および内容を
表示示するものとして請求の範囲を参照とするべきである。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
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Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
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,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.少なくとも1種の高度にフッ素化された有機化合物、および少なくとも1種 の部分的にフッ素化されかつ部分的に水素化された(HC/FC)有機化合物を 含む連続相と 分散した水性相と、そして 前記分散した水性相が前記リバースゲルの約50%v/v以下となり、有効に 分散するのに十分量の少なくとも1種の非フッ素化界面活性剤とを 含むフッ素化リバースゲル。 2.前記少なくとも1種の非フッ素化界面活性剤は、アルコール、脂肪酸の塩、 ホスファチジルコリン、N−モノメチル−ホスファチジルエタノールアミン、ホ スファチジン酸、ホスファチジルエタノールアミン、N,N−ジメチル−ホスフ ァチジルエタノールアミン、ホスファチジルエチレングリコール、ホスファチジ ルメタノール、ホスファチジルエタノール、ホスファチジルプロパノール、ホス ファチジルブタノール、ホスファチジルチオエタノール、ジフィタノイルホスフ ァチド(diphy tanoyl phosphatides)、卵黄リン脂質、カルジオリピン、グリセ ルグリコリピド、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロールおよびア ミノエチルホスホノリピドからなる群から選択されることを特徴とする請求項1 記載のリバースゲル。 3.前記非フッ素化界面活性剤がリン脂質である請求項1項記載のリバースゲル 。 4.前記リン脂質が天然、または変性卵黄レシチンである請求項3記載のリバー スゲル。 5.フッ素化連続相は少なくとも60%v/vを含む請求項1記載のリバースゲ ル。 6.フッ素化連続相は少なくとも70%v/vを含む請求項1記載のリバースゲ ル。 7.添加剤を更に含む請求項1記載のリバースゲル。 8.前記添加剤は、活性要素、無機塩、アミノ酸、緩衝剤、膠質剤、浸透剤、栄 養剤、分散剤、吸収増進剤、生理学的ガス、免疫活性要素、有機溶剤、ポリマー およびそれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする請求項7記載 のリバースゲル。 9.添加剤は活性要素であり、前記活性要素が呼吸剤、抗生物質、抗ウイルス剤 、散瞳剤、抗緑内障剤、消炎剤、抗ヒスタミン剤、抗腫瘍剤、麻酔剤、眼炎剤、 酵素、心臓血管剤、核酸、遺伝物質、ウイルスベクター、免疫活性剤、造影剤、 免疫抑制剤、ペプチド、タンパク質および胃腸剤からなる群から選択された治療 剤または診断剤であることを特徴とする請求項8記載のリバースゲル。 10.少なくとも1種の高度にフッ素化された有機化合物がパーフルオロアルカ ン、フッ素化環状化合物、ハロゲン化フルオロ化合物、フッ素化アルカン、フッ 素化エーテル、フッ素化ポリエーテル、フッ素化アミン、フッ素化水素化物およ びそれらの誘導体からなる群から選択されることを特徴とする請求項1記載のリ バースゲル。 11.部分的にフッ素化され、かつ部分的に水素化された(FC/HC)化合物 は、CnF2n+1CmH2m+1、CnF2n+1CH2CH=CHCmH2m+1、CnF2n+1CH =CHCmH2m+1、CmF2n+1OCmH2m-1およびこれらの組合せ(ここで2≦n ≦12および1≦m≦16である)からなる群から選択される式を含む請求項1 記載のリバースゲル。 12.治療的に有効な量の少なくとも1種の生理学的ガスを更に含む請求項1記 載のリバースゲル。 13.水性相がミセル、小胞またはその他のコロイド状集合体を含む請求項1記 載のリバースゲル。 14.少なくとも1種の部分的にフッ素化され、かつ部分的に水素化された(H C/FC)有機化合物を有効に分散するのに十分量の少なくとも1種の非フッ素 化界面活性剤および少なくとも1種の高度にフッ素化された有機化合物と組み合 わせて分散調製物を得るステップと;そして 前記分散調製物を水溶液と混合して約50%v/v以下の分散水性相からなる フッ素化リバースゲルを得るステップとを含む, フッ素化リバースゲルの調製方法。 15.前期少なくとも1種の非フッ素化界面活性剤は、アルコール、脂肪酸の塩 、 ホスファチジルコリン、N−モノメチル−ホスファチジルエタノールアミン、ホ スファチジン酸、ホスファチジルエタノールアミン、N,N−ジメチル−ホスフ ァチジルエタノールアミン、ホスファチジルエチレングリコール、ホスファチジ ルメタノール、ホスファチジルエタノール、ホスファチジルプロパノール、ホス ファチジルブタノール、ホスファチジルチオエタノール、ジフイタノイルホスフ ァチド(diphytanoyl phosphatides)、卵黄リン脂質、カルジオリピン、グリセル グリコリピド、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、およびア ミノエチルホスホノリピドからなる群から選択されることを特徴とする請求項1 4に記載の方法。 16.前記非フッ素化界面活性剤はリン脂質である請求項14記載の方法。 17.少なくとも1種の添加剤を前記フッ素化リバースゲルに配合するステップ を更に含む請求項14記載の方法。 18.前記添加剤は活性要素、無機塩、アミノ酸、緩衝剤、膠質剤、、浸透剤、 栄養剤、分散剤、吸収増進剤、免疫活性要素、有機溶剤、ポリマーおよびこれら の組み合わせからなる群から選択されることを特徴とする請求項17記載の方法 。 19.前記少なくとも1種の高度にフッ素化された有機化合物は、パーフルオロ アルカン、フッ素化環状化合物、ハロゲン化フルオロ化合物、フッ素化アルケン 、フッ素化エーテル、フッ素化ポリエーテル、フッ素化アミン、フッ素化水素化 物およびそれらの誘導体からなる群から選択されることを特徴とする請求項14 記載の方法。 20.前記部分的にフッ素化されかつ部分的に水素化された(HC/PC)有機 化合物は、CnF2n+1CmH2m+1、CnF2n+1CH2CH=CHCmH2m+1、CnP2n +1 CH=CHCmH2m+1、CnH2n+1OCmH2m+1および、それらの組合せ(ここ で2≦n≦12および1≦m≦16である)からなる群から選択される式を含む 請求項14記載の方法。 21.請求項14記載の方法により製造されたフッ素化リバースゲル。 22.非フッ素化界面活性剤を少なくとも1種の部分的にフッ素化されかつ部分 的に水素化された(HC/FC)有機化合物を組み合わせて均質混合物を得るス テップと; 前記均質混合物を少なくとも1種の高度にフッ素化された有機化合物中に分散 させて分散調製物を得るステップ;そして 前記分散調製物を水溶液に加えて約50%V/V以下の分散した水性相からな るフッ素化リバースゲルを得るステップとを;含む フッ素化リバースゲルの調製方法。 23.前記フッ素化リバースゲルに加熱殺菌処理にかけるステップを更に含む請 求項22記載の方法。 24.前記少なくとも1種の非フッ素化界面活性剤は、アルコール、脂肪酸の塩 、ホスファチジルコリン、N−モノメチル−ホスファチジルエタノールアミン、 ホスファチジン酸、ホスファチジルエタノールアミン、N,N−ジメチル−ホス ファチジルエタノールアミン、ホスファチジルエチレングリコール、ホスファチ ジルメタノール、ホスファチジルエタノール、ホスファチジルプロパノール、ホ スファチジルブタノール、ホスファチジルチオエタノール、ジフイタノイルホス ファチド(diphytanoyl phosphatides)、卵黄リン脂質、カルジオリピン、グリセ ルグリコリピド、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、および アミノエチルホスホノリピドからなる群から選択されることを特徴とする請求項 22記載の方法。 25.少なくとも1種の活性要素を前記フッ素化リバースゲルに配合するステッ プを更に含む請求項22記載の方法。 26.分散した水性相、少なくとも1種の部分的にフッ素化されかつ部分的に水 素化された(HC/FC)有機化合物および少なくとも1種の高度にフッ素化さ れた有機化合物からなる連続フルオロカーボン相、有効に分散するのに十分量の 少なくとも1種の非フッ素化界面活性剤、少なくとも1種の添加剤を含むフッ素 化リパーゼゲルを得て;そして 前記フッ素化リバースゲルを患者に投与すること;を含む 添加物を患者に供給する方法。 27.少なくとも1種の非フッ素化界面活性剤は、アルコール、脂肪酸の塩、ホ スファチジルコリン、N−モノメチル−ホスファチジルエタノールアミン、ホス ファチジン酸、ホスファチジルエタノールアミン、N,N−ジメチル−ホスファ チジルエタノールアミン、ホスファチジルエチレングリコール、ホスファチジル メタノール、ホスファチジルエタノール、ホスファチジルプロパノール、ホスフ ァチジルブタノール、ホスファチジルチオエタノール、ジフイタノイルホスファ チド(diphytanoyl phosphatides)、卵黄リン脂質、カルジオリピン、グリセルグ リコリピド、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、およびアミ ノエチルホスホノリピドからなる群から選択されることを特徴とする請求項26 記載の方法 28.前記添加剤は、活性要素、無機塩、アミノ酸、緩衝剤、膠質剤、浸透剤、 栄養剤、生理学的ガス、分散剤、吸収増進剤、免疫活性要素、有機溶剤、ポリマ ーおよびこれらの組み合わせからなる群から選択されることを特徴とする請求項 26記載の方法。 29.前記添加剤は活性要素であり、前記活性要素は呼吸剤、抗生物質、抗ウイ ルス剤、散瞳剤、抗緑内障剤、消炎剤、抗ヒスタミン剤、抗腫瘍剤、麻酔剤、眼 炎剤、酵素、心臓血管剤、核酸、遺伝物質、ウイルスベクター、免疫活性剤、造 影剤、免疫抑制剤、ペプチド、タンパク質、および胃腸剤からなる群から選択さ る治療剤または診断剤である請求項28記載の方法。 30.局所的、皮下的、経肺的、筋肉内的、腹膜内的、経鼻的、経膣的、経直腸 的、経耳的、経口的および眼科的ルートからなる群から選択した投与ルートを用 いて前記フッ素化リバースゲルを患者に投与する請求項26記載の方法。
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