JPH11509339A - 不揮発性メモリを有する火災検知器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 火災検知器（１）は、中央処理ユニット（２）と、前記ユニットにアナログ測定信号を送るセンサ（３）とを有する。プロセッサは、少なくとも１つの正規の測定信号及び保守日付を有する不揮発性メモリ（２ａ）を有する。また火災検知器は、検知器を取り外すことなく接近可能な不揮発性メモリの内容に接近するインターフェイス（５，６）を有する。各保守作業の後に、新しい保守日付が不揮発性メモリに記録される。しかしながら、測定信号が正規の値と実質的に異なるときには記録されない。

Description

【発明の詳細な説明】 不揮発性メモリを有する火災検知器 発明の分野 本発明は、不揮発性メモリを有する火災検知器に関する。特に、本発明は、火 災検知器を特定する少なくとも１つの特徴的な要素を表すコードを記録する不揮 発性メモリを有するＣＰＵと、火災検知器の近傍における火の存在を検出するの に有用である物理的な大きさの変化を測定する火災センサとを有し、前記火災セ ンサは“測定”信号として参照されるアナログ電気信号をＣＰＵに送り、測定信 号の値は火災センサによって測定された物理的大きさを表し、上述した特徴的な 要素は火がない場合に測定信号の正規の値ｉ０を含む火災検知器に関する。 発明の背景 このような火災検知器は、１９９５年１月に発行された（エムスワース、ＧＢ 、“ダーティチェンバ信号を有する煙検知器”と題された）書類リサーチディス クロージャＮｏ．３５７に示されている。 この種の火災検知器は、それらの信頼性を維持するために規則的な時間間隔で メインテナンスを行う必要がある。 それにもかかわらず、いくつかのタイプの火災検知器を同じ建物に設置する場 合、あるいは火災検知器が異なる日付で設置される場合には、検知器は異なる日 付でメインテナンスが行われる。 このようなメインテナンスを管理することは複雑である。なぜならば、保守の ために取り外される最後の折に、それら火災検知器は相互に交換されるか置き換 えられるからである。このような環境の下では、特にそのような検知器は一般に アクセスが困難であるので、所定の日付でどの火災検知器がメインテナンスを必 要としているかを保守要員が正確に把握することは非常に困難である。 また、メインテナンスが有効であるということを信頼性のある方法において常 に体系的に確かめることをせず、メンテナンスの目的のために火災検知器が外さ れた最後の折の日付を監視することは、保守−ビスにおいて普通である。その結 果、火災検知器の周期的なメインテナンスがあまりよく実行されない場合には、 少なくとも、メインテナンスのために取り外される次の日まで信頼性のない情報 が与えられてしまう。 発明の目的及び概要 本発明の特定の目的は、これらの欠点を無くすことである。この目的のために 、本発明によれば、この種の火災検知器は、火災検知器を外すことなく（すなわ ち、そのベースを除去することなく、あるいは天井からそれを外すことなく、ま たはそのハウジングを空けることなく）不揮発性メモリの内容にアクセスするイ ンターフェイス手段を有し、前記不揮発性メモリは、さらに前記火災検知器の保 守作業が行われた日付を含み、ＣＰＵは、保守日を記録するためにインターフェ イス手段からの指示を受ける各場合において、測定信号の正規の値ｉ０と測定信 号を比較し、Δ１およびΔ２が所定の値の場合で、測定信号がｉ０−Δ１からｉ ０＋Δ２の範囲にない場合にはいつでもそれを記録することを拒絶するようにプ ログラムされている。 これらの構成によって、保守サービスは、各火災検知器の予防的なメインテナ ンスの少なくとも最近の日付に容易にアクセスでき、これは高いところに設置さ れるためアクセスするのが困難な火災検知器を外すことなく行うことができる。 保守サービスは、こういうふうにして特定の火災検知器が予防的保守を必要と するかどうかを容易に信頼性を持って決定することができる。 また、前記保守が正規の値ｉ０に十分近い値まで火災がない場合の測定信号を 近づけることができる場合にのみ、予防的保守の各作業における新しい保守日付 が検知器の不揮発性メモリに記録されるので、火災検知器があまり良好でない保 守がなされているか、または不十分な維持がなされているかを検知することは容 易であり、これは次回の予防的な保守を待つことなく行われる。その結果、火災 検知器の信頼性が改良される。 本発明の好ましい実施例においては、以下の各性質の１つ以上を参照する。 インターフェイス手段はＣＰＵに接続されたコネクタを有し、前記コネクタは 、外部装置を前記ＣＰＵと通信する目的で前記外部装置に接続されている補足的 なコネクタを受けることができる。 インターフェイス手段は、火災検知器と警報センターとの間に通信リンクを有 する。この実施例は、特に、少なくとも前記警報センターに接続されたすべての 火災検知器に関する最近のメインテナンスの日付を明らかにすることを警報セン ターから可能であるという利点を有する。 上述した特徴的な要素は、検知器を製造した日付をさらに含む。 上述した特徴的な要素は、前記検知器に特定される識別番号をさらに含む。 不揮発性メモリは、各メンテナンス日付に関して、前記測定日を記録する瞬間 に火災センサによってＣＰＵに伝達された測定信号の値を有する。 測定信号の正規の値ｉ０は、製造中または最初の委託中における、検討中の火 災センサによって火災がないときに測定された値である。 図面の簡単な説明 本発明の他の特徴及び利点は、添付図面を参照して非制限的な例として与えら れるその実施例の以下の詳細な説明から明らかになる。 図面において、唯一の図は、警報センターに接続され、外部のインターフェイ スユニットに接続されるに適した本発明の実施例を構成する火災検知器を示す。 詳細な説明 本発明の火災検知器１は、特に、ＥＥＰＲＯＭタイプの不揮発性メモリ２ａを 有するマイクロプロセッサ１を有する。さらに詳細に説明すると、火災検知器１ は、マイクロプロセッサのようなプログラム可能な電子回路と、マイクロプロセ ッサに追加的に含まれるか、あるいは含まれない不揮発性メモリとを有するＣＰ Ｕを含む。 マイクロプロセッサ２は、火災センサ３に接続されたアナログ入力２ａを有す る。この火災センサは火災検知器の近傍における火の存在を検出するのに有用で ある物理的な大きさの変化を測定する。この火災センサ３としては、イオン煙セ ンサ、光煙センサ、熱センサ等がある。 火災センサ３は、“測定”信号として参照されるアナログ電気信号ｉをマイク ロプロセッサのアナログ入力２ａに加える。その値は、火災検知器によって測定 された物理的な大きさに相当する。測定された物理的な大きさに相当する信号ｉ の値は、例えば、前記信号の電流または電圧である。 マイクロプロセッサ２は、火がない場合には前記測定信号における正規の値ｉ ０と測定信号とを比較し、測定信号ｉがその正規の値ｉ０から十分に離れている 場合は、マイクロプロセッサ２は火災が火災検知器１の近傍に存在することを決 定し、例えば、好ましくは警報センター４からマイクロプロセッサ２にメッセー ジを送るのに有用であるリンク５を介して警報センター４に警報メッセージを送 ることによって応答する。 マイクロプロセッサ２の不揮発性メモリ２ａは、火災検知器１の製造後または その最初の委託の後に測定された上述した正規の値ｉ０だけでなく、検知器が受 けた保守作業の日付または少なくとも最も最近の保守作業の日付をも含む。さら に、不揮発性メモリ２ａは、製造日付と火災検知器１を特定するシリアル番号と を含る。 上述した日付は、この目的でスクリーン４ａ及びキーパッド４ｂを備えた警報 センター４からユーザにアクセス可能である。 従って、一般に天井の下に配置され、アクセスが困難とされる検知器に物理的 にアクセスすることなく、完全に設置する際に種々の火災検知器の保守を計画し 、設置時に特定の火災検知器を照会して確かめることが容易になる。 さらに、火災検知器１は、マイクロプロセッサ２に接続されたコネクタ６を有 する。 火災検知器１の保守作業の後、前記検知器が外されている間、補完的なコネク タ７をコネクタ６に接続することが可能になり、この補完的なコネクタは、ケー ブル９を介してインターフェイスユニット８に接続される。このインターフェイ スユニット８は、例えば、スクリーン８ａとキーパッド８ｂを有する。 よって、保守作業の終に、インターフェイスユニット８によって不揮発性メモ リ２ａに前記保守作業の日付を記録することが可能である。 マイクロプロセッサ２は、前記マイクロプロセッサがインターフェイスユニッ ト８から保守の日付を記録する命令を受けると、前記正規の値ｉＯと測定信号ｉ の値とを比較するようにプログラムされる。 測定信号の前記値ｉがｉ０−Δ１からｉ０＋Δ２の範囲になく、Δ１及びΔ２ が所定の値である（Δ１及びΔ２の双方が、ｉ０の５％である）場合には、マイ クロプロセッサ２は、不揮発性メモリ２ａにメインテナンスの日付を記録するこ とを拒絶し、インターフェイスユニット８にこのような拒絶を指示するメッセー ジを戻すようにプログラムされる。 このように、マイクロプロセッサ２は、保守作業の有効性を監視することがで き、前記有効性は、火災検知器が保守の最近の日付を記録することを拒絶するの もかかわらず所定の場所に戻された場合には、警報センター４からも監視される ことが可能である。 当然のことながら、上記した内容からわかるように、本発明は、より具体的に 予想されたそれらの用途及び実施例にいかなる場合も制限されることはなく、逆 に、それはすべての変形例に延長される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スミチ、エウゲニウス フランス国 エフ−91240 サン−ミシェ ル−ス−ロルゲ リュ デュ バーフレー リ ４

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．火災検知器を特定する少なくとも１つの特徴的な要素を表すコードを記録 する不揮発性メモリを有するＣＰＵと、 前記火災検知器の近傍における火の存在を検出するのに有用である物理的な大 きさの変化を測定する火災センサと、を有し、前記火災センサは“測定”信号と して参照されるアナログ電気信号をＣＰＵに送り、その測定信号の値は火災セン サによって測定された物理的大きさに相当し、上述した特徴的な要素は、火がな い場合に測定信号の正規の値ｉ０を含む火災検知器であって、 前記火災検知器は、火災検知器を外すことなく不揮発性メモリの内容にアクセ スするインターフェイス手段をさらに有し、 前記不揮発性メモリは、前記火災検知器の保守作業が行われた日付を含み、 前記ＣＰＵは、保守日付を記録するためにインターフェイス手段からの指示を 受ける各場合において、前記測定信号の正規の値ｉ０と前記測定信号とを比較し 、Δ１およびΔ２が予め決定されている場合で、測定信号がｉ０−Δ１からｉ０ ＋Δ２の範囲にない場合には、それを記録することを拒絶するようにプログラム されている火災検知器。 ２．前記インターフェイス手段が、ＣＰＵに接続されたコネクタを有し、前記 コネクタは、外部装置を前記ＣＰＵと通信する目的で前記外部装置に接続されて いる補足的なコネクタを受けることができる請求項１に記載の火災検知器。 ３．前記インターフェイス手段が、火災検知器と警報センターとの間に通信リ ンクを有する請求項１に記載の火災検知器。 ４．前記特徴的な要素には、前記検知器が製造された日付が含まれる請求項１ に記載の火災検知器。 ５．前記特徴的な要素には、前記検知器を特定する識別番号が含まれる請求項 １に記載の火災検知器。 ６．前記不揮発性メモリが、各保守日付において、前記保守日付を記録する瞬 間に火災センサによってＣＰＵに送信される測定信号の値を含む請求項１に記載 の火災検知器。 ７．前記測定信号の正規の値ｉ０を、製造中または最初の委託中における、検 討中の火災センサによって火災がないときに測定された値とする請求項１に記載 の火災検知器。