JPH11509211A - 痛みの処置のための新規複素環式化合物およびそれらの用途 - Google Patents

痛みの処置のための新規複素環式化合物およびそれらの用途

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JPH11509211A JP9506109A JP50610997A JPH11509211A JP H11509211 A JPH11509211 A JP H11509211A JP 9506109 A JP9506109 A JP 9506109A JP 50610997 A JP50610997 A JP 50610997A JP H11509211 A JPH11509211 A JP H11509211A
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Abstract

(57)【要約】 次式(I)で表される多環式アルカロイド: (式中、R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基または場合により極性基で置換された炭素原子数6ないし12のアリール基を表し、R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C(NH)−NH2、陽に荷電した基、または場合によりNH2、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基またはハロゲン原子で置換された炭素原子数7ないし13のアルアルキル基を表すか、またはR2およびR3は一緒になって場合により異原子を含む5ないし6員環を形成し、R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62を表し、各々のR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル基またはハロゲン原子を表し、XはO、S、SO、SO2、N−R5またはC−(R52を表し、各々のR5は独立してH、炭素原子数1ないし6のアルキル基または1もしくはそれより多い異原子で場合により中断された炭素原子数7ないし13のアルアルキル基を表し、nは0ないし2の整数を表し、mは0ないし3の整数を表すが、ただし、XがCH2である場合、R1はCH3ではなく、R2およびR3は両方Hではなく、R4はOHではなく、mは3ではなく、そしてnは0ではない)。痛みの処置のための上記化合物を含有する薬学的に許容され得る組成物。本発明の化合物はアヘン剤受容体でアゴニストとして作用する。

Description

【発明の詳細な説明】 痛みの処置のための新規複素環式化合物およびそれらの用途 発明の分野 本発明は、鎮痛活性を有する新規な多環式オピオイド受容体アゴニスト(作用 薬)およびそれらの薬学的に許容し得る組成物に関するものである。別の面にお いて、本発明は該新規アゴニストおよび組成物に関連する方法および用途に関す るものである。 発明の背景 麻酔性のアヘン鎮痛剤は依然として過酷な痛みを緩和するために使用される現 在利用可能な投薬法の主要なものである。アヘン鎮痛剤は中枢神経系における特 定の受容体の活性化を介して種々の動物種(ホモサピエンスを含む)において特 徴的な抗侵害受容性応答を生じる。これら受容体の1種またはそれ以上の活性化 が痛み評価の関連動物モデルにおいて抗侵害受容性効果を生じることは十分に確 立されている。 多種類のオピオイド受容体は高等動物に共通して存在することが示されており 、少なくとも3種類の明らかな分類が追加の分類および下位分類に対する証拠と 共に特徴づけられている:ミュー(μ),カッパ(κ)およびデルタ(δ)。例 えばW.Martin等,J.Pharmacol.Exp.Ther.,197,p.517(1975); およびJ.L ord等,Nature(London),257,p.495(1977)参照。μ受容体は脳に局在してお り、そしてモルホリン様薬剤の鎮痛作用に包含されると考えられている。脳およ び脊髄におけるκ受容体活性化は特に脊髄レベルでの痛覚脱失を生じ得ると考え られている。δ受容体は脳および脊髄の他にいくつかの末梢組織に見出され、そ してエンケファリンとして知られる内因性オピオイドペプチドに対して異なる親 和性を示す。最後に、δ受容体はそれらが非オピオイド化合物により活性化され るので、特徴において厳密に「オピオイド」であることは疑問であるけれども、 オピオイド剤の主な精神異常作用、例えば不快および幻覚はこの種類の受容体に より仲介されると考えられている。 発明の要約 本発明は、式Iで表される一般的構造を有する新規な多環式オピオイド受容体 アゴニストである鎮痛活性を有する化合物を提供する。 式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基または場合により極性基で置換 された炭素原子数6ないし12のアリール基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C (NH)−NH2、陽に荷電した基、または場合によりNH2、OH、炭素原子数 1ないし6のアルキル基またはハロゲン原子で置換された炭素原子数7ないし1 3のアルアルキル基を表すか、または R2およびR3は一緒になって場合により異原子を含む5ないし6員環を形成し 、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、各々のR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル基またはハ ロゲン原子を表し、 XはO、S、SO、SO2、N−R5またはC−(R52を表し、各々のR5は 独立してH、炭素原子数1ないし6のアルキル基または1もしくはそれより多い 異原子で場合により中断された炭素原子数7ないし13のアルアルキル基を表し 、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表すが、 ただし、XがCH2である場合、R1はCH3ではなく、R2およびR3は両方H ではなく、R4はOHではなく、mは3ではなく、そしてnは0ではない。 本発明のもう一つの面において、オピオイド受容体作用量(opioid receptor a gonizing amount)の式(I)で表される化合物を哺乳動物に投与することからな る哺乳動物においてオピオイド受容体に作用する方法が提供される。 本発明の別の面において、薬学的に有効量の式(I)で表される化合物を哺乳 動物に投与することからなる哺乳動物において痛覚脱失を誘導する方法が提供さ れる。 式(I)で表される化合物は置換基に応じて1またはそれ以上のキラル中心を 含有し得、そしてそのために、多くの異なる異性体、光学異性体(すなわちエナ ンチオマー)およびラセミ混合物等のそれらの混合物の形態で存在し得ることは 当業者により理解されるであろう。そのような全ての異性体、エナンチオマーお よびラセミ混合物等のそれらの混合物は本発明の範囲内に包含される。 本発明はまた、痛みの処置に使用するための、式(I)で表される化合物を含 有する薬学的に許容し得る組成物を提供する。 また本発明は、診断補助および/または探索手段、例えばラジオリガンド、ポ ジトロンエミッショントモグラフィー(陽電子放射断層撮影)でのラジオトレー サーまたはアヘン剤(麻酔剤,鎮痛剤)受容体介在プロセスのための磁気共鳴画 像化と共に使用のための常磁性剤として使用するための、式(I)で表される化 合物を含有する薬学的に許容し得る組成物を提供する。 本発明はさらに、痛みの処置のための治療剤を製造するために式(I)で表さ れる化合物を使用する方法を提供する。 さらに本発明は、診断補助および/または探索手段、例えばラジオリガンド、 ポジトロンエミッショントモグラフィーでのラジオトレーサーまたはアヘン剤受 容体介在プロセスのための磁気共鳴画像化と共に使用のための常磁性剤として使 用するための化学的化合物を製造するために式(I)で表される化合物の使用方 法を提供する。 図面の簡単な説明 図1はマウスに皮下投与された化合物#9による放射熱に対する潜伏応答の投 与量依存阻害を示す。 図2はマウスに経口投与された化合物#9による足掻き応答(writhing respon ce)(PBQ)の投与量依存阻害を示す。 図3はマウスに皮下投与された化合物#9による足掻き応答(PBQ)の投与 量依存阻害を示す。 発明の詳細な説明 以下の共通の略語が明細書および請求の範囲を通じて使用される: PBQ足掻きアッセイのために表Iに示されるような用語「ED50」は、対照 と比較して観察される足掻き数において50%減少を誘導する薬剤の投与量とし て定義される。 ホットプレートアッセイ(図1)において使用される用語「ED50」は、対照 と比較して観察される応答の潜時を2倍に増加するのに要する薬剤の投与量とし て定義され、そして対数プロビット分析により決定された。 用語「K1」は結合阻害定数である。用語「K1δ/K1μ」は選択性を測定す るために使用され得る値である。この比率はμ−およびδ−受容体に結合するた めの化合物の親和性の関係を表す。 本出願において使用されるように、用語「アルキル基」は飽和または不飽和、 置換(ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基または炭素原子数6ないし20 のアリール基により)または非置換の;直鎖、分岐鎖または環状炭化水素部分を 意味し、該直鎖、分岐鎖または環状炭化水素部分は1またはそれ以上の異原子( 例えば酸素原子,窒素原子または硫黄原子)により中断され得る。 以下において使用されるような用語「異原子」はN、OおよびSならびにSO およびSO2を意味する。 用語「アリール基」は、置換されていてもよく(例えば炭素原子数1ないし6 のアルキル基,ハロゲン原子,ヒドロキシル基,アミノ基)、少なくとも1個の 異原子(例えばN,OまたはS)により中断されていてもよく、そして少なくと も1個のベンゼン様型の環(例えばフェニル基およびナフチル基)を含有する炭 素環状部分を意味する。 用語「アルアルキル基」はアルキル基により隣接原子に結合されたアリール基 (例えばベンジル基)を意味する。 本発明の化合物は上記の式(I)により表される。 好ましくはR1はシクロヘキシル基である。 好ましくはR1は場合により極性基で置換されたフェニル基である。 好ましい極性基はCOOH、NH2またはグアニジン基である。 より好ましくはR1はHである。 最も好ましくはR1はCH3である。 好ましくはR2はHである。 好ましくはR3はOHである。 最も好ましくはR2はHである。 好ましくはR4はOCH3である。 好ましくはR4はOHである。 好ましくはXはNHである。 より好ましくはXはOである。 最も好ましくはXはSである。 好ましくはR6は炭素原子数1ないし6のアルキル基である。 より好ましくはR5はCH3である。 最も好ましくはR5はHである。 好ましくはnは0である。 好ましくはmは3である。 本発明の好ましい化合物は: 化合物#8b:5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ −5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミンを包含する 。 本発明の好ましい化合物は: 化合物#9:5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ −5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミ ン(スルファゾシン)を包含する。 本発明の好ましい化合物は: 化合物#10:5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキ シ−5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒ ドロキシルアミンを包含する。 本発明の好ましい化合物は: 化合物#9a (+)トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒド ロ−10−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロ デセン−13−アミンを包含する。 本発明の好ましい化合物は: 化合物#11 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−1 0−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン −13−グアニジンを包含する。 本発明の好ましい化合物は: 化合物#12 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−1 0−スルホノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデ セン−13−アミンを包含する。 本発明のより好ましい化合物は: 化合物#9:5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ −5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミ ン(スルファゾシン);および 化合物#10:5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキ シ−5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒ ドロキシルアミンを包含する。 本発明の最も好ましい化合物は: 化合物#9:5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ −5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミ ン(スルファゾシン);および 化合物#9a (−)トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒド ロ−10−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロ デセン−13−アミンを包含する。 本発明の好ましい化合物は有機および生物有機合成の当業者に公知の慣用の製 造工程および回収方法を用いて合成され得、各々の化合物の全体の合成に対して 新規で独特な組合せを提供する。合成に包含される中間体ならびに得られる本発 明の化合物のための好ましい合成経路は以下のとおりである。これらの化合物の 成功裏の製造は、その一つがスキーム1に概説されているいくつかの合成経路に より可能である。 スキーム1 スキーム1に示される工程は以下のように簡単に記載され得る: 工程1: 化合物I、アルキル−1−テトラロンは乾燥非極性溶媒、例えばTHF中の適 当なグリニャール試薬、例えば臭化メチルマグネシウムと処理されて、第三アル コール、化合物IIが生成される。 工程2: 該アルコール、化合物IIは酸性条件下、例えば水性飽和NH4Cl下で脱水さ れて、化合物IIIが得られる。 工程3: 該オレフィンの1位にある二重結合は標準的試薬と溶媒、例えばイソプロパノ ール中のモノペルオキシフタル酸マグネシウム塩を用いてエポキシ化されて、エ ポキシド、化合物IVが製造される。 工程4: 該エポキシドは酸性条件下、例えば水性NaHCO3下で標準的方法を用いて 転位されて、ケトン、化合物Vが生成される。 工程5: ビスアルキル−2−テトロン(化合物V)のアルキル化はジハロルキル試薬、 例えばジブロモブタンを用いて非極性溶媒中で塩基性条件下に行われて、化合物 VIが得られる。 工程6: ブロミドの求核置換は適当なアシル化剤、例えばカリウムチアセテートを用い て行われて化合物VIIが製造される。 工程7: アシル化されたテトラロン(化合物VII)の3位は非極性溶媒、例えばベンゼ ンおよび乾燥THFの混合物中で適当な試薬および非極性溶媒、例えば乾燥TH F中の臭素を用いてハロゲン化されて化合物VIIIが生成される。 工程8: 側鎖は塩基性条件下に標準的試薬および溶媒、例えば臭化リチウムおよび乾燥 THFをアルゴン下で用いて塩基、例えばナトリウムメトキシドを添加して環化 されて、多環式化合物(化合物IX)が生成される。 工程9: 化合物IXのケトン基は、当業界で公知の標準的方法を用いて化合物Xをもたら すアルキルオキシムに変換される。 工程10および11: 化合物Xはボラン−THF錯体を用いて還元される。THF中で処理されるな らば、化合物XIおよびXIIの50:50混合物が得られる。反応がジグリム( 2−メトシキエチルエーテル)中で処理されるならば、アミン(化合物XII)が 選択的に製造される。 工程12: 化合物XIは再利用され得、そしてジグリム中で処理されるボラン−THF錯 体を用いてアミンに還元され得、化合物XIIが得られる。 本発明の化合物はラジオトレーサー等として使用するために化合物の検出を可 能にする標識、例えば放射活性標識を結合するように当業者により修飾され得る こともまた理解される。本発明の化合物は、放射性標識(ラジオラベル)剤、ポ ジトロンエミッショントモグラフィー(陽電子放射断層撮影)に使用するための ラジオトレーサー、磁気共鳴画像化における使用のための常磁性剤、およびNM DA受容体結合カルシウムチャンネル拮抗体の場合のように、試験管内または生 体外でのアヘン剤受容体でのアゴニストとして使用され得る 本発明の化合物は、末梢組織内でアヘン剤受容体アゴニストとして作用し得る ように中枢神経系中に接近するのを防止する様式で当業者により修飾され得るこ とは理解される。 本発明はまた、薬学的に有効量の本発明化合物、またはそれらの薬学的に許容 され得る塩、および好ましくは薬学的に許容され得る担体または佐剤(アジュバ ント)を含有する薬剤組成物を提供する。用語「薬学的に有効量」は痛覚脱失を 誘導するために哺乳動物への投与に必要とされる化合物の量である。また、用語 「オピオイド受容体作用量」は生体内でオピオイド受容体を結合および/または 活性化するために必要な哺乳動物に投与される化合物の量を意味する。 本発明の治療方法は上記化合物または組成物でもって薬学的に許容され得る方 法で患者を処置する工程を含む。上記組成物は錠剤、カプセル、カプレット(微 小カプセル)、粉末、顆粒、トローチ剤、坐薬、調剤(再構成)可能な粉末また は液剤、例えば経口または滅菌非経口溶液または懸濁液の形態であってよい。 本発明の治療剤は単独で、または薬学的に許容され得る担体と組み合わせて投 与され得る。各々の担体の比率は化合物の溶解度および化学的性質、投与経路、 および標準的な薬学的経験により決定される。 投与の均一性を得るために、本発明の組成物は投与単位の形態にあることが好 ましい。経口投与のための投与単位提示形態は錠剤およびカプセルであってよく 、そして慣用の賦形剤を含有し得る。例えば、結合剤、例としてアラビアゴム、 ゼラチン、ソルビトールまたはポリビニルピロリドン;充填剤、例えばラクトー ス、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルウシウム、ソルビトールまたはグリ シン;錠剤化滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム;崩壊剤、例えばデンプン 、ポリビニルピロリドン、ナトリウムデンプングリコレートまたは微晶質セルロ ース;または薬学的に許容され得る水和剤、例えばナトリウムラウリルスルフェ ート。 本化合物は非経口的に注射(注入)され得、これは筋肉内、静脈内または皮下 である。非経口投与のために、本化合物は他の溶質、例えば溶液を等張にするた めに十分な食塩水またはグルコースを含有する滅菌溶液の形態で使用され得る。 本化合物は適当な賦形剤、例えばデンプン、ラクトース、白砂糖等を含有する 錠剤、カプセルまたは顆粒の形態で経口投与され得る。本化合物は着色剤および /またはフレーバー剤を含有し得る溶液の形態で経口投与され得る。本化合物は また、各活性成分が糖またはコーンシロップ、フレーバー剤および染料と混合さ れ、次いで十分に脱水されて混合物を固体形態に圧縮するのに適当なものとされ るトローチ剤または舐剤の形態で舌下投与され得る。 固体の経口組成物はブレンド(混合)、充填、錠剤化等の慣用の方法により製 造され得る。反復ブレンド操作は大量の充填剤を用いる組成物中に活性剤を分散 するために使用され得る。そのような操作はもちろん当業界で慣用である。錠剤 は通常の薬学的経験において十分に公知の方法に従って、特に腸溶性被膜でコー ティングされてもよい。 経口液体製剤は乳剤、シロップまたはエリキシルの形態であってよく、また、 使用前に水または他の適当なビヒクルと再構築するための乾燥製品として提示さ れてもよい。そのような液体調剤は慣用の添加剤を含有しても、しなくてもよい 。例えば懸濁剤、例えばソルビトール、シロップ、メチルセルロース、ゼラチン 、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸ア ルミニウムゲル、または水和された食用脂肪;乳化剤、例えばソルビタンノモオ レエートまたはアカシ(アラビアゴム);非水性ビヒクル(食用油を含有しても よい)、例えばアーモンド油、分画されたココナッツ油、グリセリン、プロピレ ングリコール、エチレングリコールおよびエチルアルコールからなる群から選択 される油性エステル;防腐剤、例えばソルビン酸のメチルパラ−ヒドロキシベン ゾエート、エチルパラ−ヒドロキシベンゾエート、n−プロピルパラヒドロキシ ベンゾエート、またはn−ブチルパラヒドロキシベンゾエート;および所望する ならば慣用のフレーバー剤または着色剤。 非経口投与のために、液体投与単位形態は本化合物および滅菌ビヒクルを利用 することにより製造され得、そして使用される濃度に応じて上記ビヒクル中に懸 濁または溶解され得る。溶液になったら、本化合物は、適当なバイアルまたはア ンプルに充填し、そして次にキャリアまたは貯蔵パッケージを封入する前に、注 入および濾過滅菌されてもよい。佐剤、例えば局所麻酔剤、防腐剤または緩衝剤 が使用前にビヒクル中に溶解されてもよい。薬剤組成物の安定性はバイアルに充 填した後に組成物を凍結し、そして真空下で水を除去する(例えば組成物を凍結 乾燥する)ことにより高められ得る。非経口懸濁液は、本化合物が溶解されると いうよりもむしろビヒクル中に懸濁され、そしてさらに滅菌が濾過により行われ 得ないことを除いて、実質的に同様の方法で製造され得る。しかしながら、本化 合物は滅菌ビヒクル中に懸濁する前にエチレンオキシドに暴露することにより滅 菌されてもよい。界面活性剤または水和溶液が組成物中に包含されることが有利 であり得、本化合物の均一な分散を促進する。 本発明の薬剤組成物は薬学的に有効量の本発明の化合物および薬学的に許容さ れ得る担体を含有する。典型的には、それらは、用いられる投与の方法に応じて 、本発明の化合物を約0.1ないし約99重量%、好ましくは約10ないし約6 0重量%含有する。 本発明はまた、患者、例えばヒトを包含する哺乳動物における痛みの処置方法 を提供し、該方法は薬学的に有効量の本発明の化合物、それらの薬学的に許容さ れ得る塩、または上記の薬剤組成物を患者に投与する段階を含有する。 医師は最も適当である本発明の治療剤の投与量を決定する。該投与量は選択さ れた投与の態様および特定の化合物と共に変化し得る。さらに、その投与量は処 置されている特定の患者によって変化し得る。上記処置において使用される化合 物の投与量は病態の程度、患者の体重、化合物の相対的な効力および処置する医 師の判断に応じて変化する。そのような治療は患者の症状が解消されるまで、断 続的または間断なく数週間継続し得る。 一般式Iをベースとする多数の複素環式化合物がオピオイド受容体アゴニスト として調製され、そして評価された。これらの化合物はそれらのそれぞれの結合 阻害定数およびPBQアッセイにおける阻害活性と共に表Iに列挙されている。 これらの結果は本発明の化合物が鎮痛剤として有効であることを示す。 本発明の化合物は、例えば放射性標識(ラジオラベル)剤、ラジオトレーサー 、常磁性剤の場合のように、試験管内または生体外でのアヘン剤受容体アゴニス トとして使用され得る。本発明の化合物は探索手段および/または診断補助とし て使用され得る。 本発明の化合物の製造のために、包含される特定の出発物質および/または中 間体に応じて種々の方法が使用され得る。これらの化合物の成功裏の製造は、そ のいくつが以下に概説されているいくつかの合成経路により可能である。 本発明の理解をさらに助けるために、上記アヘン剤受容体アゴニスト化合物の 以下の非限定的な実施例が提供される。以下の実施例はもちろん本発明を特に限 定するものとして解釈されるべきでなく、現在公知の、または後に開発される変 化形は当業者の理解の範囲内であり、そして本明細書に記載された本発明の範囲 内であると考えられる。 実施例1 1,2−ジヒドロ−7−メトキシ−4−メチルナフタレンの製造 7−メトキシ−1−テトラロン(25g)をトルエンの共沸蒸留により乾燥さ せ、そして乾燥THF(200ml)中に溶解させた。溶液を−70℃に冷却し (Ar下)、そして塩化メチルマグネシウム(トルエン/THF中1.4m,1 87.5ml)を添加した。一緒にした反応混合物を室温で一晩攪拌した。水性 飽和NH4Clと注意深く処理し、そして酢酸エチルで抽出した。後者の溶液を 食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、そして蒸発させた。残渣をベンゼン( 150ml)中に溶解させ、p−TsOH(0.1g)を添加し、.そして混合 物を脱水反応が完了するまで、ディーン−スターク冷却器を用い加熱して還流し た。このベンゼン溶液を酢酸エチルで希釈し、NaHCO3で洗浄し、MgSO4 で乾燥させ、そして蒸発させた。残渣をヘキサンで抽出し、シリカゲルカラムを 通し、そしてヘキサンと酢酸エチルの混合物(1:0,400:1,200:1 )で溶出した。生成物の収量は20.87g(84.42%)だった。 1H NMR(300MHz,CDCl3)δ:2.05(s,3H);2.2 3(m,2H);2.69(t,2H);3.81(s,3H);5.88(m ,1H);6.68−7.06(m,3H)。 実施例2 7−メトキシ−4−メチル−2−テトラロンの製造 ジヒドロ−7−メトキシ−4−メチルナフタレン(20.87g)をイソプロ パノール(100ml)中に溶解させ、そして氷浴中で冷却した。モノペルオキ シフタル酸マグネシウム塩(mmpp)(17g)を添加し、次に水(50ml )を添加し、そして混合物を室温で2時間攪拌した。酸化が完了したら、生成混 合物を水性NaHCO3で加水分解し、一部蒸発させ、そして酢酸エチルで抽出 した。後者の抽出物を食塩水で洗浄し、そして蒸発させた。残渣をエタノール( 156ml)、水(121ml)および濃H2SO4(24.3ml)の混合物中 に溶解させ、そしてN2雰囲気下3時間加熱して還流し、冷却し、そしてNaH CO3で中和した。一部蒸発させた後、残渣を酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗 浄し、MgSO4で乾燥させ、そして蒸発させた。生成物をシリカゲルカラム上 でヘキサンと酢酸エチルの混合物(100:1,50:1,50:1.5)を用 いて精製した。生成物の収量は16.2g(71%)だった。 1H NMR(300MHz,CDCl3)δ:1.47(d,3H);2.5 5(m,2H);3.02(m,2H);3.5(m,1H);3.81(s, 3H);6.75−6.77(m,3H)ppm。 IR(フィルム)1714cm-1 実施例3 1−(4’−ブロモブチル)−1−メチル−7−メトキシ−2−テト ラロンの製造 7−メトキシ−4−メチル−2−テトラロン(4g)をトルエンの共沸蒸留に より乾燥させ、そして乾燥させたTHF(150ml)中に溶解させ、Ar雰囲 気下で氷浴中冷却し、そしてナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液( NaHMDS)(THF中1m,23.13ml)を添加し、そして1/2時間 攪拌した。1,4−ジブロモブタン(9.87ml)を添加し、そして室温まで 一晩加温し、その後、食塩水で加水分解し、酢酸エチルで抽出し、MgSO4で 乾燥させ、そして蒸発させた。生成混合物をシリカゲルカラム上でヘキサンと酢 酸エチルの混合物(200:1,150:1,100:1,75:1および50 :1)を用いて精製した。生成物の収量は5.19g(76%)だった。 1H NMR(300MHz,DCCl3)δ:1.09(m,2H);1.3 7(s,3H);1.71(m,3H);2.1(m,3H);2.68(m, 2H);2.97(m,2H);3.26(t,2H);3.8(s,3H); 6.72−7.09(m,3H)ppm。 実施例4 1−(4’−アセトチオブチル)−1−メチル−7−メトキシ−2− テトラロンの製造 1−(4’−ブロモブチル)−1−メチル−7−メトキシ−2−テトラロン( 4.48g)をトルエンの共沸蒸留により乾燥させ、そして乾燥THF(25m l)中に溶解させた。カリウムチアセテート(5.86g)を添加し、そして混 合物をAr雰囲気下で一晩攪拌し、その後、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄 し、MgSO4で乾燥させ、そして蒸発させた。残渣をシリカゲルカラム上でヘ キサンと酢酸エチルの混合物(75:1,50:1,20:1)を用いて精製し た。生成物の収量は3.9g(88.3%)だった。 1H NMR(300MHz,CDCl3)δ:0.99(m,2H);1.5 (m,6H);2.07(m,IH);2.25(s,3H);2.65(m, 4H);2.95(m,2H);3.79(s,3H);6.71−7.08( (m,3H)ppm。 実施例5 3−ブロモ−1−(4’−アセトチオブチル)−1−メチル−7−メ トキシ−2−テトラロンのエピマー混合物の製造 1−(4’−アセトチオブチル)−1−メチル−7−メトキシ−2−テトラロ ン(4g)をトルエンの共沸蒸留により乾燥させた。それをベンゼン(244m l)と乾燥THF(64ml)との混合物中に溶解させ、そして室温でAr雰囲 気下攪拌した。臭素(0.8ml)を乾燥THF(26ml)中に溶解させ、そ してAr流の下反応混合物に徐々に添加した。1時間の攪拌後、生成混合物を水 性NaHCO3で加水分解し、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄し、MgSO4 で乾燥させ、そして蒸発させた。残渣をトルエンの共沸蒸留により乾燥させ、次 いで高真空下でさらに乾燥させた。 実施例6 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5 −メチル−10−チア−5,11−エタノベンゾシクロデセン−13−オンの製 造 3−ブロモ−1−(4’−アセトチオブチル)−1−メチル−7−メトキシ− 2−テトラロン(約6.25ミリモル)のエピマー混合物をトルエンの共沸蒸留 により乾燥させ、そして乾燥THF(200ml)中に溶解させ、臭化リチウム (乾燥物,0.54g)を添加し、溶液を室温にてArで1時間脱気し、そして 氷浴中冷却し、Arをゆっくり流しながら十分に攪拌した。ナトリウムメトキシ ド(メタノール中0.5m,13.75ml)を乾燥THF(75ml)中に溶 解させ、室温にてArで1時間脱気し、その後、後者の溶液に4時間かけてシリ ンジポンプにより添加した。一緒にした反応混合物をさらに1/2時間攪拌し、 酢酸エチル(100ml)で希釈し、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、 そして蒸発させた。残渣をシリカゲルカラム上でヘキサンと酢酸エチルの混合物 (75:1,50:1)を用いて精製した。生成物の収率は約50−55%だっ た。放置により固化した。 1H NMR(300MHz,CDCl3)δ:1.4−1.95(m,4H) ;2.85(m,2H);2.7−3(m,2H);3.4(m,1H);3. 82(m,4H);6.7−7.1(m,3H)ppm。 IR(フィルム)1693,1609cm-1 実施例7 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5 −メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−オキシム の製造 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5−メチル −10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−オン(1.32g )をトルエンの共沸蒸留により乾燥させ、ヒドロキシルアミン塩化水素(2.6 4g)と混合し、そして乾燥ピリジン(5.2ml)を添加した。一緒にした混 合物を80℃で2日間加熱した。冷却し、CH2Cl2で希釈し、そして食塩水で 洗浄した。MgSO4で乾燥させた後、溶媒を留去し、そして残渣をシリカゲル カラム上でヘキサンと酢酸エチルの混合物(50:1,25:1,10:1,5 :1および2:1)を用いて精製した。生成物の収量は1.22g(92%)だ った。 1H NMR(300MHz,CDCl3)δ:1.2−1.9(m,9H); 2.4(m,2H);2.85(m,2H);3.2(dd,1H);3.8( s,3H);5.11(t,1H);6.6−7.1(m,3H)ppm。 IR(フィルム)1609,2200,3250cm-1 質量分析:m/z 292。 実施例8 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5 −メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒドロキ シルアミン−化合物#8aおよび5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒド ロ−3−メトキシ−5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデ セン−13−アミン−化合物#8bの製造 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキン−5−メチル −10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−オキシム(異性体 混合物,0.3g)をトルエンで乾燥させ、そして乾燥THF(30ml)中に 溶解させた。Ar雰囲気下で氷浴中冷却した。ボラン−THF錯体(THF中1 M溶液,7.87ml)を添加し、そして一緒にした混合物を加熱して30時間 還流した。それを氷浴中冷却した。水(0.4ml)および濃HCl(0.6m l)をそれぞれ順に注意深く添加した。混合物を加熱し15分間還流し、冷却し 、そして蒸発させた。残渣を濃NH4OHでpH12まで塩基性化し、CH2Cl2 で抽出し、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、そして蒸発させた。残渣を シリカゲルカラム上でヘキサンと酢酸エチルの混合物(50:1,20:1,1 0:1,5:1,5:1.5,2:1,1:1および1:2)を用いて精製した 。5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5−メチル −10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒドロキシルアミ ンの収量は0.073g(23.1%)だった。それは酢酸エチルとヘキサンの 混合物から結晶化された。 1H NMR(300MHz,CDCl3)δ:1.1−1.91(m,9H) ;2.3(m,2H);3.30(d,1H);3.37(m,2H);3.7 (m,1H);3.78(s,3H);6.6−7.1(m,3H)ppm。 IR(フィルム)1612,3300cm-1 質量分析: 293.8,275.8,260.8。 #8aの構造は単一結晶X線結晶学により確認された。 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5−メチル −10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミンの収量は0 .0968g(32%)だった。遊離塩基はヘキサン中に可溶性だった。 1H NMR(300MHz,CDCl3)δ:0.8−2.5(m,11H) ;3.18(m,3H);3.6(q,1H);3.8(s,3H);6.6− 7.1(m,3H)ppm。 この生成物をエーテル(40ml)中に溶解させ、そしてメタノール−HCl で酸性化した。懸濁液を放置し、そして濾過した。沈澱物をエーテルで洗浄し、 そして乾燥させ、生成物0.090gを得た。 1H NMR(300MHz,CDCl3)δ:0.8−1.7(m,6H); 1.8(m,2H);2.0−2.5(m,3H);3.45(m,2H);3 .5(m,2H);3.8(s,3H);6.7−7.1(m,3H)ppm。 質量分析:m/z 278。 実施例9 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ− 5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン (スルファゾシン)化合物#9の製造 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5−メチル −10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン(0.26 0g)をトルエンの共沸蒸留により乾燥させ、そして乾燥CH2Cl2(40ml )中に溶解させた。Ar雰囲気下で−70℃に冷却した。三臭化ホウ素溶液(C H2Cl2中1M溶液,187ml)を添加し、そして一緒にした混合物を室温で 一晩攪拌した。反応混合物をNaHCO3で加水分解し、NH4OHでpHを12 まで低下させ、そしてCH2Cl2で抽出した。後者の溶液をMgSO4で乾燥さ せ、そして蒸発させた。残渣をシリカゲルカラム上でトルエンと酢酸エチルの混 合物(10:1,5:1,2:1,1:1,1:2)を用いて精製した。 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5−メチ ル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミンの収量は 0.162g(65%)だった。 1H NMR(350MHz,DMSO−D6)δ:1.02(m,1H);1 .25(m,5H);1.55(m,2H);2.01(m,2H);2.55 (m,1H);2.97(d,1H);3.08(m,1H);3.14(m, 2H);6.4−6.9(m,3H)ppm。 上記生成物は塩化水素体に変換され、そしてHPLCにより精製された。 実施例10 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ −5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒド ロキシルアミン 化合物#10の製造 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5−メチル −10−チア−5,11−メタノベンゾキシシクロデセン−13−ヒドロキシル アミン(0.166g)を酢酸(4.5ml)と48%HBr(4.5ml)の 混合物中に溶解した。それを冷却し、NaHCO3で注意深く中和し、そしてC H2Cl2で抽出した。後者の溶液を食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、そ して蒸発させた。残渣をシリカゲルカラム上でヘキサンと酢酸エチルの混合物( 10:1,10:1.5,5:1)を用いて精製した。 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5−メチ ル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒドロキシルア ミンの収量は0.035g(22%)だった。 1H NMR(300MHz,CDCl3)δ:1.1−1.91(m,9H) ;2.30(m,2H);3.28(m,1H);3.34(m,2H);3. 7(m,1H);6.6−7.0(m,3H)ppm。 上記生成物は塩化水素体に変換され、そしてHPLCにより精製された。 実施例11 化合物#9a (−)トランス−5,6,7,8,9,11,12 −ヘプタヒドロ−10−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノ ベンゾシクロデセン−13−アミンの製造 化合物#9(2.96g)を沸騰エタノール(95%,50mL)に溶解させ たD−酒石酸(2.01g)と混合し、そして濾過した。不溶性の塊を熱エタノ ール(25mL)で洗浄した。一緒にした濾液を蒸発させて乾燥させ、そして残 渣を熱エタノール(20mL)中に再び溶解させた。固体の綿状塊を集め、そし て熱エタノール(15mL)中に再び溶解させた。結晶化を室温で2日間静置し て行った。半結晶の塊をさらに同様の分別結晶化にさらに2回供した。この段階 での試料はマーフィー試薬でのキラル誘導により98%のジアステレオマー純度 を有することが見出された。(0.267g) 表題化合物の酒石酸塩(0.1g)を熱エタノール(20mL)中に溶解させ 、そしてアンバーライトIRA−400(Cl-体)イオン交換樹脂(5g,メ タノール、水、0.1M HCl、水およびメタノールで連続的に洗浄)を充填 したカラムに移した。そのカラムをメタノール(100mL)および水(100 mL)で続けて洗浄した。一緒にした溶出液を留去し、そして凍結乾燥した。残 渣(0.076g) 実施例12 化合物#9b(+)トランス−5,6,7,8,9,11,12− ヘプタヒドロ−10−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベ ンゾシクロデセン−13−アミンの製造 化合物#9−D−酒石酸塩(右旋性ジアステレオマーが非常に多い,1.5g )を塩化ナトリウムを飽和させたNH4OH(10mL)と混合し、そして塩化 メチレンで抽出した。後者を食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、そして蒸 発させた。残渣(1.27g)をL−酒石酸(0.87g)と混合し、そしてエ タノール(95%,100mL)と煮沸し、濾過し、そして濾液を次いで室温で 2日間結晶化させた。沈澱した塊を熱イソプロパノールからゆっくり結晶化させ た。試料はマーフィー試薬でのキラル誘導により97%のジアステレオマー純度 を有することが見出され、0.1515gの収量を得た。 表題化合物の酒石酸塩(0.076g)を熱エタノール(25mL)中に溶解 させ、そして活性化アンバーライトIRA−400(Cl-体,5g)を充填し たカラムに移し、次にメタノール(100mL)および水(100mL)で連続 的に洗浄した。一緒にした濾液を蒸発させ、そして凍結乾燥した。残渣(0.0 58g) 実施例13 化合物#11 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプ タヒドロ−10−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾ シクロデセン−13−グアニジンの製造 化合物#9(0.35g)をトルエンとの共沸蒸留により乾燥させ、そして乾 燥ピリジン(5mL)中に溶解させた。1H−ピラゾール−1−カルボキシアミ ジン塩化水素(1.29g)およびジイソプロピルエチルアミン(1.74mL )を添加した。一緒にした混合物を窒素雰囲気下で80℃に4日間加熱した。溶 媒を留去し、そして残渣をシリカゲルカラム上で塩化メチレンとメタノールの混 合物を用いて精製した。生成物(0.41g)を塩化水素で飽和させたメタノー ル(5mL)中に溶解させ、そして溶媒を留去した。残渣をHPLCにより精製 し最終生成物0.045gを得た。 実施例14 化合物#12 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプ タヒドロ−10−スルホノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベ ンゾシクロデセン−13−アミンの製造 化合物9(0.1g)をトルエンの共沸蒸留により乾燥させ、乾燥塩化メチレ ン(20mL)中に溶解させ、そしてAr雰囲気下で氷浴中にて冷却した。トリ フルオロ酢酸無水物(0.54mL)およびピリジン(0.5mL)を添加した 。室温で一晩攪拌した後、反応混合物を炭酸水素ナトリウムの水性溶液で加水分 解し、塩化メチレンで抽出し、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、そして 蒸発させた。残渣をシリカゲルカラム上でヘキサンと塩化メチレンの混合物を用 いて精製してトランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10 −チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン− 13−トリフルオロアセトアミド0.068gを得た。 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−チア−3 −ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−トリ フルオロアセトアミドをエタノール(2mL)と水(1mL)の混合物に溶解し 、そして次に氷浴中で冷却した。モノペルオキシフタル酸、マグネシウム塩六水 和物(0.21g)を添加した。1時間後、水性飽和炭酸水素ナトリウム(5m L)を添加した。一緒にした混合物を室温で一晩攪拌し、そして留去し、そして 残渣を塩化メチレンで抽出した。後者の溶液を食塩水で洗浄し、そして蒸発させ て、トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−スルホ ノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13 −トリフルオロアセトアミド0.123gを得た。 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−スルホノ −3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13− トリフルオロアセトアミド(0.123g)をトルエンとの共沸蒸留により乾燥 させ、そして無水ヒドラジン(2mL)を添加した。混合物を室温で2日間攪拌 し、次に蒸発させ、そして真空下で乾燥させた。生成混合物をメタノール(2m L)中に溶解させ、そして室温で放置した。結晶質物質(0.0372g)を濾 過し、そしてメタノール中の塩化水素の飽和溶液(2mL)中に溶解させ、次に 留去した。残渣を凍結乾燥して、表題化合物0.031gを得た。 活性研究 本発明化合物の抗侵害受容活性がPBQ足掻きモデルにおいて、そしてネズミ でのホットプレート試験において生体内で決定された。マウスにおいて足掻きが 誘導されるPBQ(フェニル−p−ベンゾキノン)の阻害は中枢および末梢仲介 痛覚脱失の評価である。試験プロトコルのために、参照により本明細書に編入さ れるSigmund 等,Proc.Soc.Bx.Biol.Med.,95,p.729(1957)を参照。中枢 仲介痛覚脱失はマウスにおけるホットプレート応答の阻害により決定された。試 験プロトコルのために、参照により本明細書に編入されるG.Woolfe およびA.M acdonald,J.Pharmacol.Bxp.Ther.,80,p.300(1994)を参照。μ、δおよ びκ受容体に対するオピオイド受容体結合親和性を測定するアッセイ並びにGP IおよびMVDアッセイはSchiller等,Biophys.Res.Commum.,85,p.1322(1 975); Rothman等,Peptides,Vol 11,pp 311-311,1990; Kaffa 等,Peptides 15(3),401-404,1994; Fowler 等,Neurochem.Int 24(5),401-426,1994;お よびLeslie F.,Pharmacological Review 39(3),197-249,1987に記載された試 験プロトコルにより決定され、上記文献は参照により本明細書に編入される。 実施例15 放射性受容体結合アッセイ A.膜調製 350−450gの間の体重のオスのスプラング−ドウレイ(Sprangue-Dawley )ラットをCO2の吸入により殺した。このラットを断頭し、そして小脳を除く 脳を取り出し、そして氷冷生理食塩水に入れ、次いで氷冷50mMトリス緩衝液 pH7.4中でホモジネートした(10ml/脳)。4℃にて14000rpm で30分間、膜を遠心分離した。ペレットを氷冷50mMトリス緩衝液pH7. 4中に約6ml/脳で再び懸濁し、そして使用時まで−78℃で貯蔵した。脳ホ モジネートのタンパク質定量はバイオーラッドから購入したタンパク質アッセイ キットに従って行われた。 B.ラジオリガンドアッセイ (3H)−DAMGOおよび(3H)−DADLEはそれぞれμおよびδ受容体 に対するラジオリガンドとして使用された。ラジオリガンド50μl、膜100 μlおよび連続的に希釈された試験化合物は22℃で1時間保温された。非特異 的結合はトレーサーおよび膜の存在下で500倍過剰の非標識リガンドを用いて 決定された。遊離リガンドはワットマンGF/B紙(ポリエチレンイミン1%水 溶液中に予め浸漬)を通す濾過により結合体から分離され、そしてブランデル細 胞ハーベスタを用い氷冷50mMトリスpH7.4ですすいだ。濾紙を乾燥させ 、そして放射能はウエルあたり500mlシンチラントの存在下で24ウエルマ イクロプレートにおいて計測された。放射能はワラック1450マイクロベータ カウンターを用いて計測された。 置換曲線はマイクロソフトエクセルプログラムを用いて描かれた。種々の化合 物に対するKiはチェンおよびプルソッフ式(Cheng and Prusoff equation)に従 ってIC50から決定された。 1:フェニルベンゾキノンはマウスにおいて足掻き応答を誘導するために使用 された化学的刺激剤だった。ED50は薬剤投与20分後に決定される。 実施例16 フェニルキノン足掻きアッセイ A.対象 試験は体重が19ないし25gのオスのCD#1マウス(チャールズリバー) を用いて行われた。動物は一定条件の明るさ、温度および湿度に保持された。こ れらの動物は試験前3日間順化された。 B.薬剤調製および投与手順 フェニルキノンの溶液(0.02%)が以下のようにして調製された。フェニ ルキノン20mgをエタノール90%5mlに溶解させた。フェニルキノン溶液 を蒸留水95mlに連続的に攪拌し、かつ穏やかに加熱しながら徐々に添加した 。フェニルキノン溶液は常時遮光され、そして新たな溶液が試験のために毎日調 製された。フェニルキノン溶液を使用する前に2時間待つことが推奨される。 全ての試験化合物は蒸留水に溶解され、そして皮下または経口胃管栄養法によ り投与された。 マウスに0.02%フェニルキノン(2−フェニル−1,4−ベンゾキノン, シグマ)が腹膜内経路により注入された。上記化合物(またはビヒクル,もしく はスタンダード)の投与の後20、60、120および180分の種々の間隔で フェニルキノンが注入された。 実施例17 マウスにおけるホットプレートアッセイ A.対象 本試験のために、体重が20ないし25gのオスのCD#1マウス(チャール ズリバー)が使用された。マウスは体重測定され、同定され、そして無作為に1 0の群に分割された。 B.薬剤調製および注射プロトコル マウスは化合物(またはスタンダードもしくはビヒクル)の皮下注射または経 口胃管栄養法により通常処置された。 C.痛覚脱失活性の測定 マウスはホットプレート上での潜伏反応時間が個々に評価された。ホットプレ ート(ソレル,モデルDS37)の温度は55℃に設定された。マウスは苦痛、 例えば脚の舐め動作または震動、逃避の企て(プレートから跳躍)または身震い の症状が観察された。これらの症状の一つが見られたとき反応時間が記録された 。脚組織への損傷を防ぐために潜伏応答に対する中断は15秒だった。痛覚脱失 時間経過の決定のために、マウスは化合物(またはビヒクル,もしくはスタンダ ード)の投与の後、異なる時間間隔で観察された。時間間隔は典型的には30、 60または120分(またはその他)である。 各時間の判断のために、対照群の平均反応時間は1.5倍された。各々の処置 された動物の反応時間は「対照平均×1.5」に対して比較された。反応時間が 「対照平均×1.5」より下回る場合、マウスは痛覚脱失効果を示さなかったと 見なされた。反応時間が「対照平均×1.5」より上回る場合、マウスは痛覚脱 失効果を示したと見なされた。痛覚脱失とされたマウスの百分率が30%未満で あったならば、その化合物は不活性と見なされた。 図1ないし3は、ホットプレート試験におけるマウスの反応およびPBQアッ セイにおける足掻き応答の阻害を評価することによるマウスでの化合物#9の抗 侵害受容効果を示す。 図1に示されるように、化合物#9を2.5mg/kgで処置されたマウスの 潜伏応答時間は15分後にほぼ最大である。化合物#9を5mg/kgで処置さ れたマウスの反応時間は約7秒の対照値に対して約19秒である。これらの結果 は化合物#9が放射熱に対して投与量に依存した潜伏応答を誘導することを示す 。 図2は、PBQ投与1時間前に化合物#9を経口投与したことによりマウスに おいて誘導された足掻き応答阻害を示す。 図3は、PBQ投与20分前に化合物#9を皮下投与したことによりマウスに おいて誘導された足掻き応答阻害を示す。 両方の図面において、経口および皮下経路の両方により化合物#9の足掻き応 答の投与量依存阻害が観察された。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年9月15日 【補正内容】 アゴニストである鎮痛活性を有する化合物を提供する。 式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基または場合により極性基で置換 された炭素原子数6ないし12のアリール基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C (NH)−NH2、陽に荷電した基、または場合によりNH2、OH、炭素原子数 1ないし6のアルキル基またはハロゲン原子で置換された炭素原子数7ないし1 3のアルアルキル基を表すか、または R2およびR3は一緒になって場合により異原子を含む5ないし6員環を形成し 、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、各々のR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル基またはハ ロゲン原子を表し、 XはO、S、SO、SO2またはN−R5を表し、各々のR5は独立してH、炭 素原子数1ないし6のアルキル基または1もしくはそれより多い異原子で場合に より中断された炭素原子数7ないし13のアルアルキル基を表し、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表す。 本発明のもう一つの面において、オピオイド受容体作用量(opioid receptor a 請求の範囲 1.次式(I): (式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基または場合により極性基で置換 された炭素原子数6ないし12のアリール基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C (NH)−NH2、陽に荷電した基、または場合によりNH2、OH、炭素原子数 1ないし6のアルキル基またはハロゲン原子で置換された炭素原子数7ないし1 3のアルアルキル基を表すか、または R2およびR3は一緒になって場合により異原子を含む5ないし6員環を形成し 、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、各々のR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル基またはハ ロゲン原子を表し、 XはO、S、SO、SO2またはN−R5を表し、各々のR5は独立してH、炭 素原子数1ないし6のアルキル基または1もしくはそれより多い異原子で場合に より中断された炭素原子数7ないし13のアルアルキル基を表し、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表す) で表される化合物。 2.式中、XがSおよびSO2から選択され、mが3を表し、そしてnが0を表 す請求項1記載の化合物。 3.式中、XがSを表す請求項2記載の化合物。 4.式中、R2がHを表し、そしてR3がH、OHおよび−C(NH)−NH2か ら選択される請求項3記載の化合物。 5.式中、R1がメチル基を表す請求項3記載の化合物。 6.式中、R4がOHおよびメトキシ基から選択される請求項3記載の化合物。 7.式中、R4がOHを表す請求項6記載の化合物。 8.以下の群: #8b 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5− メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン; #9 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5− メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン(ス ルファゾシン); #10 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5 −メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒドロキ シルアミン; #8a 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5− メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒドロキシ ルアミン; #12 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−ス ルホノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン− 13−アミン; #9a (−)トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−1 0−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン −13−アミン; #9b (+)トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−1 0−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン −13−アミン;および #11 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−チ ア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13 −グアニジン #12 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−ス ルホノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン− 13−アミン から選択される請求項1記載の化合物。 9.以下の群: #9 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5− メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン(ス ルファゾシン);および #9a (−)トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−1 0−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン −13−アミン から選択される請求項1記載の化合物。 10.次式(I): (式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基または場合により極性基で置換 された炭素原子数6ないし12のアリール基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C (NH)−NH2、陽に荷電した基、または場合によりNH2、OH、炭素原子数 1ないし6のアルキル基またはハロゲン原子で置換された炭素原子数7ないし1 3のアルアルキル基を表すか、または R2およびR3は一緒になって場合により異原子を含む5ないし6員環を形成し 、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、各々のR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル基またはハ ロゲン原子を表し、 XはO、S、SO、SO2またはN−R5を表し、各々のR5は独立してH、炭 素原子数1ないし6のアルキル基または1もしくはそれより多い異原子で場合に より中断された炭素原子数7ないし13のアルアルキル基を表し、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表す) で表される化合物の薬学的有効量を哺乳動物に投与することからなる哺乳動物に おいて痛覚脱失を誘導する方法。 11.式中、XがSおよびSO2から選択され、mが3を表し、そしてnが0を 表す請求項10記載の方法。 12.式中、XがSを表す請求項11記載の方法。 13.式中、R2がHを表し、そしてR3がH、OHおよび−C(NH)−NH2 から選択される請求項10記載の方法。 14.式中、R1がメチル基を表し、そしてR4がOHを表す請求項10記載の方 法。 15.前記化合物が以下の群: #8b 5,6,7,8,9,11,12−ヘブタヒドロ−3−メトキシ−5− メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン; #9 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5− メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン(ス ルファゾシン); #10 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5 −メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒドロキ シルアミン; #8a 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5− メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒドロキシ ルアミン; #12 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−ス ルホノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン− 13−アミン; #9a (−)トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−1 0−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン −13−アミン; #9b (+)トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−1 0−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン −13−アミン;および #11 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−チ ア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13 −グアニジン #12 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−ス ルホノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン− 13−アミン から選択される請求項10記載の方法。 16.次式(I): (式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基または場合により極性基で置換 された炭素原子数6ないし12のアリール基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C (NH)−NH2、陽に荷電した基、または場合によりNH2、OH、炭素原子数 1ないし6のアルキル基またはハロゲン原子で置換された炭素原子数7ないし1 3のアルアルキル基を表すか、または R2およびR3は一緒になって場合により異原子を含む5ないし6員環を形成し 、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、各々のR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル基またはハ ロゲン原子を表し、 XはO、S、SO、SO2またはN−R5を表し、各々のR5は独立してH、炭 素原子数1ないし6のアルキル基または1もしくはそれより多い異原子で場合に より中断された炭素原子数7ないし13のアルアルキル基を表し、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表す) で表される化合物のオピオイド受容体活性化量を哺乳動物に投与することからな る哺乳動物においてオピオイド受容体を活性する方法。 17.式中、XがSおよびSO2から選択され、mが3を表し、そしてnが0を 表す請求項16記載の方法。 18.式中、R2がHを表し、そしてR3がH、OHおよび−C(NH)−NH2 から選択される請求項16記載の方法。 19.式中、R1がメチル基を表し、そしてR4がOHを表す請求項16記載の方 法。 20.前記化合物が以下の群: #8b 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5− メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン; #9 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5− メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン(ス ルファゾシン); #10 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5 −メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒドロキ シルアミン; #8a 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5− メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒドロキシ ルアミン; #12 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−ス ルホノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン− 13−アミン; #9a (−)トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−1 0−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン −13−アミン; #9b (+)トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−1 0−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン −13−アミン;および #11 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−チ ア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13 −グアニジン #12 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−ス ルホノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン− 13−アミン から選択される請求項16記載の方法。 21.哺乳動物において痛覚脱失を誘導するために、次式(I): (式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基または場合により極性基で置換 された炭素原子数6ないし12のアリール基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C (NH)−NH2、陽に荷電した基、または場合によりNH2、OH、炭素原子数 1ないし6のアルキル基またはハロゲン原子で置換された炭素原子数7ないし1 3のアルアルキル基を表すか、または R2およびR3は一緒になって場合により異原子を含む5ないし6員環を形成し 、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、各々のR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル基またはハ ロゲン原子を表し、 XはO、S、SO、SO2またはN−R5を表し、各々のR5は独立してH、炭 素原子数1ないし6のアルキル基または1もしくはそれより多い異原子で場合に より中断された炭素原子数7ないし13のアルアルキル基を表し、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表す) で表される化合物の薬学的有効量を使用する方法。 22.哺乳動物においてオピオイド受容体を活性化するために、次式(I): (式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基または場合により極性基で置換 された炭素原子数6ないし12のアリール基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C (NH)−NH2、陽に荷電した基、または場合によりNH2、OH、炭素原子数 1ないし6のアルキル基またはハロゲン原子で置換された炭素原子数7ないし1 3のアルアルキル基を表すか、または R2およびR3は一緒になって場合により異原子を含む5ないし6員環を形成し 、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、各々のR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル基またはハ ロゲン原子を表し、 XはO、S、SO、SO2またはN−R5を表し、各々のR5は独立してH、炭 素原子数1ないし6のアルキル基または1もしくはそれより多い異原子で場合に より中断された炭素原子数7ないし13のアルアルキル基を表し、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表す) で表される化合物のオピオイド受容体活性化量を使用する方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ディクシット,ディリップ,エム. カナダ国 ケベック エイチ8ワイ 2エ ス5 ロキシボロ ジーン ブリリアント 72

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次式(I): (式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基または場合により極性基で置換 された炭素原子数6ないし12のアリール基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C (NH)−NH2、陽に荷電した基、または場合によりNH2、OH、炭素原子数 1ないし6のアルキル基またはハロゲン原子で置換された炭素原子数7ないし1 3のアルアルキル基を表すか、または R2およびR3は一緒になって場合により異原子を含む5ないし6員環を形成し 、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、各々のR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル基またはハ ロゲン原子を表し、 XはO、S、SO、SO2、N−R5またはC−(R52を表し、各々のR5は 独立してH、炭素原子数1ないし6のアルキル基または1もしくはそれより多い 異原子で場合により中断された炭素原子数7ないし13のアルアルキル基を表し 、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表すが、 ただし、XがCH2である場合、R1はCH3ではなく、R2およびR3は両 方ともHであることはなく、R4はOHではなく、mは3ではなく、そしてnは 0ではない)で表される化合物。 2.式中、XがSおよびSO2から選択され、mが3を表し、そしてnが0を表 す請求項1記載の化合物。 3.式中、XがSを表す請求項2記載の化合物。 4.式中、R2がHを表し、そしてR3がH、OHおよび−C(NH)−NH2か ら選択される請求項3記載の化合物。 5.式中、R1がメチル基を表す請求項3記載の化合物。 6.式中、R4がOHおよびメトキシ基から選択される請求項3記載の化合物。 7.式中、R4がOHを表す請求項6記載の化合物。 8.以下の群: #8b 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5− メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン; #9 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5− メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン(ス ルファゾシン); #10 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5 −メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒドロキ シルアミン; #8a 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5− メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒドロキシ ルアミン; #12 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−ス ルホノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン− 13−アミン; #9a (−)トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−1 0−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン −13−アミン; #9b (+)トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−1 0−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン −13−アミン;および #11 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−チ ア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13 −グアニジン から選択される請求項1記載の化合物。 9.以下の群: #9 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5− メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン(ス ルファゾシン);および #9a (−)トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−1 0−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン −13−アミン から選択される請求項1記載の化合物。 10.次式(I): (式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基または場合により極性基で置換 された炭素原子数6ないし12のアリール基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C (NH)−NH2、陽に荷電した基、または場合によりNH2、OH、炭素原子数 1ないし6のアルキル基またはハロゲン原子で置換された炭素原子数7ないし1 3のアルアルキル基を表すか、または R2およびR3は一緒になって場合により異原子を含む5ないし6員環を形成し 、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、各々のR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル基またはハ ロゲン原子を表し、 XはO、S、SO、SO2、N−R5またはC−(R52を表し、各々のR5は 独立してH、炭素原子数1ないし6のアルキル基または1もしくはそれより多い 異原子で場合により中断された炭素原子数7ないし13のアルアルキル基を表し 、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表すが、 ただし、XがCH2である場合、R1はCH3ではなく、R2およびR3は両方と もHであることはなく、R4はOHではなく、mは3ではなく、そしてnは0で はない)で表される化合物の薬学的有効量を哺乳動物に投与することからなる哺 乳動物において痛覚脱失を誘導する方法。 11.式中、XがSおよびSO2から選択され、mが3を表し、そしてnが0を 表す請求項10記載の方法。 12.式中、XがSを表す請求項11記載の方法。 13.式中、R2がHを表し、そしてR3がH、OHおよび−C(NH)−NH2 から選択される請求項10記載の方法。 14.式中、R1がメチル基を表し、そしてR4がOHを表す請求項10記載の方 法。 15.前記化合物が以下の群: #8b 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5− メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン; #9 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5− メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン(ス ルファゾシン); #10 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5 −メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒドロキ シルアミン; #8a 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5− メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒドロキシ ルアミン; #12 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−ス ルホノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾンクロデセン− 13−アミン; #9a (−)トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−1 0−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン −13−アミン; #9b (+)トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−1 0−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン −13−アミン;および #11 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘブタヒドロ−10−チ ア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13 −グアニジン から選択される請求項10記載の方法。 16.次式(I): (式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基または場合により極性基で置換 された炭素原子数6ないし12のアリール基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C (NH)−NH2、陽に荷電した基、または場合によりNH2、OH、炭素原子数 1ないし6のアルキル基またはハロゲン原子で置換された炭素原子数7ないし1 3のアルアルキル基を表すか、または R2およびR3は一緒になって場合により異原子を含む5ないし6員環を形成し 、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、各々のR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル基またはハ ロゲン原子を表し、 XはO、S、SO、SO2、N−R5またはC−(R52を表し、各々のR5は 独立してH、炭素原子数1ないし6のアルキル基または1もしくはそれより多い 異原子で場合により中断された炭素原子数7ないし13のアルアルキル基を表し 、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表すが、 ただし、XがCH2である場合、R1はCH3ではなく、R2およびR3は両方と もHであることはなく、R4はOHではなく、mは3ではなく、そしてnは0で はない)で表される化合物のオピオイド受容体活性化量を哺乳動物に投与するこ とからなる哺乳動物においてオピオイド受容体を活性する方法。 17.式中、XがSおよびSO2から選択され、mが3を表し、そしてnが0を 表す請求項16記載の方法。 18.式中、R2がHを表し、そしてR3がH、OHおよび−C(NH)−NH2 から選択される請求項16記載の方法。 19.式中、R1がメチル基を表し、そしてR4がOHを表す請求項16記載の方 法。 20.前記化合物が以下の群: #8b 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5− メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン; #9 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5− メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン(ス ルファゾシン); #10 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5 −メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒドロキ シルアミン; #8a 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5− メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒドロキシ ルアミン; #12 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−ス ルホノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン− 13−アミン; #9a (−)トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−1 0−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン −13−アミン; #9b (+)トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−1 0−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン −13−アミン;および #11 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−チ ア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13 −グアニジン から選択される請求項16記載の方法。
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