JPH11508731A - 有機エレクトロルミネセント装置 - Google Patents

有機エレクトロルミネセント装置

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JPH11508731A JP9537875A JP53787597A JPH11508731A JP H11508731 A JPH11508731 A JP H11508731A JP 9537875 A JP9537875 A JP 9537875A JP 53787597 A JP53787597 A JP 53787597A JP H11508731 A JPH11508731 A JP H11508731A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、エレクトロルミネセンス効率がカソード物質の仕事関数と独立しており、周囲条件下での有効寿命が付加的な保護方法を採用する必要なく優れている有機エレクトロルミネセント装置を提供する。これらの特性は、装置の有機層が可動イオンを含み、これが不動イオンによりすべての可動イオンの極性が同一になるように補償される結果得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 有機エレクトロルミネセント装置 本発明は、第1電極、第2電極及び前述の第1電極と接触するイオン性有機層 を備え、この有機層が共役化合物及び可動イオンを含むエレクトロルミネセント 装置に関する。本発明はまた、イオン層を備え、このイオン層が可動イオンを含 むエレクトロルミネセント装置の製造方法に関する。 エレクトロルミネセント(EL)装置はエレクトロルミネセント層から構成さ れた装置であり、このエレクトロルミネセント層は層に接触する電極に電圧が印 加されると光を発する。このような装置は特に光源として用いることができ、そ の光出力を印加電圧を変化させることにより簡単に変化させることができる。独 立してアドレス指定可能なEL装置の集合体、例えば発光領域のマトリックスの 形態のもの、を表示装置として用いることができる。 GaAs等の無機物質に基づくEL装置以外には、有機物質に基づくEL装置 もまた知られている。低分子量物質に基づく有機EL(oEL)装置と、ポリマ ーに基づくoEL装置が知られている。既知のoEL装置は、電極以外には、装 置がエレクトロルミネセント層のみを有することを意味する単層装置であるか、 又は多層装置である。 有機EL装置の性能、例えば特定の電圧における輝度に関して測定した性能は 、どのような電極物質を用いるかに多大に依存する。一般的に、電子の場合には 、注入された電子の数は、電極の仕事関数と有機層の電子親和力との差違に指数 関数的に依存すると推測される。正孔の場合には、電極の仕事関数と有機層のイ オン化電位との差違は相応して重要である。この依存性は所要の変更を加えてE L効率にも当てはまり、前述のEL効率が電子の流れと正孔の流れとの比率に左 右されるので、EL効率は発せられた光子の数と注入された電荷担体の数との比 率として定義される。従って、実際に、特に単層装置の場合には、前述の用途に 必要な性能は、一般的に、負の電極(カソードとも呼ばれる)が仕事関数が低い 金属を含む場合にのみ達成できることが見出された。本明細書中では、低い仕事 関数は、約3.0eV又はそれ以下の仕事関数を意味するものと理解されたい。 既知の電極物質、即ちカルシウムは、この基準に適合する。このような金属の欠 点は、これが空気の影響下で劣化することである。従って、このような金属に基 づくEL装置の有効寿命は、大気条件下で極めて乏しい。比較的高い仕事関数を 有する金属をカソード材料として用いることを可能にする既知の方法は、付加的 層を装置中に組み込むことである。一般的に、このような多層装置の製造は、労 力を必要とし、高価である。さらに、この装置の性能は依然として原則としてど のような電極物質を選択するかに依存し、仕事関数は依然として用いられる層の イオン化電位及び電子親和力と調和させなければならない。層及び電極を個別に ではなく、互いに最適化できるに過ぎない。層の機能性、例えば層の厚さ、導電 率、イオン化電位、電子親和力、バンドギャップ及びフォトフィジックス(photo physics)を決定する多数の因子が与えられた場合、多層装置の最適化には労力が かかる。従って、装置の性能に悪影響を与えずに用いるべき仕事関数が高い電極 が得られる簡単な単層oEL装置が、明らかに必要とされている。 このような装置は、最近Pei 等により、Science(1995 年)第269巻第10 86頁に記載された。Pei 等により「発光電気化学的電池」(LEC)と呼ばれ るこの既知の装置においては、電解質、例えばリチウムトリフルオロメタンスル ホネートを、既知のエレクトロルミネセント物質、例えばポリ(フェニレンビニ レン)の層に加え、これにより前述の刊行物に依れば、EL物質の電気化学的ド ーピングによりp−n接合をその場で形成する。この方法の結果、特に、装置は EL物質のバンドギャップにほぼ相応する電圧において既に光を発し、既知のポ リマーに基づくEL装置(pEL)に相応するEL効率が、金及びアルミニウム 等の高い仕事関数を有する電極物質を用いて得られる。 しかし、既知のLECには欠点がある。既知のLECでは高い仕事関数を有す る電極が用いられているが、これは有効寿命には効果を生じない。前述の有効寿 命は、電解質の代わりに低い仕事関数を有するカソードを用いた相応する装置に 匹敵する。前述のように、周囲条件下での後者の装置の有効寿命は極めて乏しく 、意図する用途には明らかに不十分である。他の欠点は、電解質が拡散により電 荷的中性を保持している間にすべての有機層中を通って移動することである。従 って、1つの層のみが電解質を含む既知のLECの多層構造は不可能である。さ らに、一般的には非イオン性であり主に無極性の慣例的なEL物質中に分子規模 で電解質を分散させるのは困難である。 本発明の目的は、特に、前述の欠点を有しないoEL装置を提供することにあ る。本発明は特に、特定の保護方法を用いない場合でも、周囲条件下での有効寿 命が、空気が水蒸気で飽和されている場合さえの相応する既知のLEC装置の有 効寿命よりも遙かに良好なoEL装置を目的とする。前述の装置は良好なEL効 率を有しなければならず、既に低電圧で十分な光出力を有しなければならない。 さらに、装置のEL効率は、特に高い仕事関数を有する物質をカソード物質とし て用いるか又はアノードとカソードとの双方に同一の物質を用いることができる ように、用いられる電極の仕事関数からほぼ独立でなければならない。本明細書 中では「ほぼ独立」という用語は、電荷注入が前述の指数関数的依存性によって はもはや決定されないことを意味するものと理解されたい。他の目的は、電解質 のイオンを分子規模で分散させることにある。層の電荷移動及びエレクトロルミ ネセント特性にほぼ独立な層のイオン特性を選択できなければならない。「電荷 移動」という用語は、エレクトロルミネセンスに必要な電子及び正孔の移動のみ を意味し、イオンの移動は意味しないものと理解されたい。多層構造の場合には 、所要に応じて特定の極性のイオンの存在を1つ又は2つ以上の層に限定できな ければならない。また、単層又は多層EL装置を簡単な方法で製造できなければ ならない。特に、製造中に周囲条件に暴露されるoEL装置について、意図する 特性を達成できなければならない。 これらの目的及び他の目的は、最初のパラグラフに述べた種類のEL装置にお いて、本発明に従って負に帯電したイオンのみ又は正に帯電したイオンのみのい ずれかが第1電極に対して可動であることを特徴とするEL装置により達成され る。本発明に従って製造したEL装置の周囲条件下での有効寿命は、正及び負の 可動イオンを共に用いた相応する既知のLEC装置の有効寿命よりも遙かに長い ことを見出した。前述の有効寿命は、何の保護方法をも採用することなく達成さ れる。さらに、このような装置を水蒸気で飽和された雰囲気中で長期間作動させ 得ることを見出した。また、数カ月後の有効寿命及び良好な性能を容易に達成で きることを見出した。代表例において、金製のカソード及び酸化スズインジウム (ITO)製のアノードを用いて、EL効率は約1.5%であり、光出力は5V において約500Cd/m2であった。 カソード物質には、高い仕事関数を有する物質を用いるのが適当である。実際 に、EL効率はカソード物質の選択とはほぼ独立である。適当なカソード物質の 例には、金、白金及び他の貴金属、アルミニウム、酸化スズインジウムがある。 電極物質には、液体形態で提供することができる金属、例えばインジウムを用 いるのが有利である。この金属は簡単に提供することができ、このようにして形 成した電極は非孔質であることが明らかになった。多孔性が欠如すると、有効寿 命に好ましい効果が付与される。 前述のカソード物質はアノード物質としても適当に用いることができる。EL 装置が「サンドイッチ」構造を有する場合には、発せられる光を透過する電極物 質、例えば酸化スズインジウム(ITO)を用いるのが有利である。可動イオン を電界の影響下で又は拡散により移動させた場合には,不動イオンにより補償さ れた可動イオンの存在により「回復力」が発生し、この回復力は以下に記載する 多層装置の場合には有利に用いることができる。本発明のEL装置は、空気に暴 露させながら、それ自体既知の方法により簡単に製造できる。 本発明においては、可動イオンのみならず不動イオンも存在し、これらの不動 イオンは可動イオンの電荷を補償する作用を有する。電荷的中性が推定されるが 、これは全ての目的において必須ではない。イオンの移動度は特に、該イオンが 存在するマトリックス及び温度に依存する。例えば、イオンの移動度は適当な溶 媒を加え、及び/又は加熱することによるゲル化により増大させることができる 。他の重要な因子は、イオンの大きさと反対に帯電したイオンとの結合強度であ る。可動イオンは小さく柔らかく、不動イオンは大きいことが好ましい。可動イ オンの移動度は可能な限り大きくなければならない。用途によっては、可動イオ ンの適当な移動度は、10-14cm2/Vs又はそれ以上である。適当な不動イオ ンの移動度は約10-19cm2/Vs又はそれ以下である。可動イオン及び不動イ オンは、特に装置の操作条件下で化学的に不活性でなければならない。 適当な可動アニオンは例えばブレンステッド酸、例えばハロゲン化物、特にI- 、トシラート、トリフラート、カルボキシレート又はルイス酸のアニオン、例 えばBF4 -から生じるイオンである。可動アニオンは他のイオンと簡単に交換す ることができる。適当な可動カチオンには、例えばアルカリ(土類)金属イオン 、例えばNa+又はK+或いは前述の一般的ガイドラインを考慮した第四アンモニ ウム化合物がある。極めて小さいカチオン、例えばLi+又は場合によってはさ らにH+の場合には、イオン伝導ポリマー、例えばポリエチレンオキシドを用い るのが望ましい。 注入された電荷を移動させる共役化合物が存在する場合には、イオン層のみを EL装置中に適当に用いることができる。単層装置を用いる場合には、イオン層 中でEL特性を有する共役化合物が存在することがさらに必要であり、この化合 物はしばしば電荷移動化合物と同一である。混合又は合成により、イオノゲン化 合物を既知の電荷移動及びEL化合物、例えば低分子量蛍光染料、特にクマリン 、ELポリマー、特にポリフェニレンビニレン、又はフェニル−ビフェニル−1 ,3,4−オキサジアゾール又はトリフェニルアミン二量体又はポリビニルカル バゾールの高分子量又は低分子量誘導体と組合わせることができる。しかし、イ オノゲン化合物は、共役化合物を用いることにより得られた層の電荷移動特性及 び/又はエレクトロルミネセント特性をほとんど変化させることなく残留させる ことが要求される。この要求が満たされるのは、イオノゲン化合物が共役化合物 より遙かに大きいバンドギャップ及びイオン化電位を有し、共役化合物より遙か に小さい電子親和力を有する場合である。 イオン層はそれ自体既知の方法により製造できる。層の厚さは、代表的には2 5〜500nm、特に50〜150nmの範囲内で変化する。 本発明のEL装置の電流−電圧(CV)特性及び輝度−電圧(LV)特性の時 間依存性は、可動イオンを用いていない従来の装置のCV及びLV特性と異なる ことを見出した。操作時に、従来の装置のCV特性は、最初は時間の関数として 一定であるが、次第に低下する。即ち、低下の結果、一定の電流を維持するのに は定常的に上昇する電圧が必要である。しかし、本発明の装置のCV及びLV特 性は、時間と共に改善される。即ち、特定の電流を得るのに必要な電圧は連続的 に低下する。言い換えると、一定の電圧においで、電流及び輝度は上昇する。ま た、装置のEL効率は改善され、少なくとも1.0〜1.5%の値が可能である 。長期間、代表的には数日〜数カ月経過後のみに、装置の性能は劣化の結果低下 する。CV特性が改善する時間間隔を、いわゆる活性化操作により短縮すること ができる。「活性化」という用語は、比較的高い電圧を一時的に印加することを 意味するものと理解されたい。この電圧は、代表的には寿命試験中に用いられる 電圧よりも2〜4倍高い。装置のスイッチを短時間、代表的には約10秒間オフ にすると、ほぼ直ちに活性化後と同一の特性が得られる。装置のスイッチを長時 間、例えば約10分間オフにすると、改善段階を再び繰り返さなければならない 。装置の性能が用いられる電極物質とはほぼ独立であることが見出されたことに より、「逆バイアス」で得られた性能は、「順方向バイアス」で得られた性能に 匹敵する。電極物質の安定性は、印加電圧の極性の関数として異なる。活性化時 間はイオンの移動度に依存することを見出した。装置を加熱する場合又はイオン 層を溶媒によりゲル化する場合には、比較的短い時間で十分である。また、活性 化時間は、層が薄くなるに従って短くなる。 本発明の装置の有効寿命は、付加的層を用いることによりさらに改善できるこ とを見出した。従って、本発明のEL装置の好適な一例は、この装置が付加的層 を有し、この付加的層が第2電極とイオン層との間に位置し、この層が可動イオ ンの合計電荷がイオン層の不動イオンによりほぼ補償される程度の量の可動イオ ンと共役化合物を含むことを特徴とする。「イオン層」に限定することは、付加 的層中にほとんど存在しない可動イオンを用いた場合の多層装置のみにおいて意 味を有することを注記する。既知の多層装置とは異なり、かくて得られる構造の 自由度は、関連する材料の電子親和力及びイオン化電位を電極の仕事関数に調和 させるために犠牲にする必要はない。その理由は、電極独立性は、イオンの存在 によりほぼ保証されるからである。付加的層とイオン層との双方を、EL及び/ 又は電荷移動層として用いることができる。 付加的層に適当な材料は、既知のEL及び電荷移動物質、例えばポリ(フェニ レンビニレン)である。或いは又、種々の付加的層を用いることができるが、こ の場合には比較的複雑になる。特に適当な構造においては、一般的に電子の注入 又は電荷移動を改善する必要があるため、第2電極を負の電極として用いる。E L装置の特定の好適な一例は、本発明において、イオン層と付加的層とがほぼ同 一の蛍光スペクトル、イオン化電位及び電子親和力を有することを特徴とする。 イオン層と付加的層との差異がそれぞれ不動イオンの存在及び不存在のみにある ため、共役部分を前述の特性が満たされるように選択することができる。このこ とは、複数の層を用いてイオン化電位、電子親和力又は蛍光スペクトルに差異を 生じさせる既知の多層装置とは対照的である。本発明のEL装置は、単層装置の 利点と多層装置の利点とを組み合わせて有する。このような装置は、2つの層を 連続的に設けるか又は以下に一層詳細に説明する本発明の方法を用いて、簡単に 製造することができる。 本発明のEL装置の他の好適例は、不動イオンが共有飽和結合により共役化合 物に結合した帯電置換基により形成されていることを特徴とする。イオノゲン特 性と共役特性とを1つの化合物に組み合わせることにより、異なる化合物を混合 する必要性を解消することができる。混合中にしばしば生じる問題は相分離であ る。これは特に、イオノゲン物質を非イオノゲン物質と混合しなければならない 場合に生じる。しかし、本発明の目的の装置に関しては、イオンを分子規模で分 散させるのが有利である。帯電基を共役化合物の置換基として用いることにより 、イオノゲン特性を合成的に導入することができる。置換基を共有飽和結合によ り結合することにより、イオノゲン特性と共役特性とを最小の相互干渉で導入す ることができる。従って、適当な共役化合物とイオノゲン化合物とを組み合わせ ることにより、適当な化合物を簡単に得ることができる。 本発明のEL装置の特に好適な一例は、イオン層の不動イオンがポリマーによ り形成されていることを特徴とする。ポリマー物質を用いることは有利である。 高分子量により、ポリマーの一部を形成するイオン部分が確実に不動になる。さ らに、ポリマーは一般的に容易に加工することができ、非晶質であり、回転塗布 等の簡単な手法を用いることにより、表面積が大きい可撓性装置を得るのに適当 である。市場で入手できるイオノゲンポリマーの例には、例えばポリスチレンス ルホネート又はポリ(メタ)アクリレートがある。他の高分子電解質を合成によ り容易に得ることができる。分子規模での分散を確実にするために、イオン特性 と共役特性とを1つの化合物中に組み合わせることが勿論可能である。ポリマー の場合には、このことは極めて有利である。2種のポリマーを混合すると、特別 の方法、例えば「相溶化剤」の添加を採用しない場合には、ほぼ常に相分離が生 じる。 本発明のEL装置の他の好適な一例は、イオン層が第四アミンを不動イオンと して含むことを特徴とする。本明細書中では「第四アミン」という用語は、中性 対照物からアルキル化剤により得ることができるアミンを意味するものと理解さ れたい。従って、第四アミンにはまた、ピリジニウム化合物等の第四級化した芳 香族アミンが含まれる。これらのイオンはイオン層中に、特に以下に一層詳細に 説明する第四級化と呼ばれる本発明の方法により、提供することができる。この 場合、イオン特性が層が形成するまで導入されない結果、イオンの存在による相 分離に関する問題を解消することができる。多層装置もまたこの方法で製造する ことができる。 本発明のEL装置の特に適当な一例は、イオン層が共役ポリ(p−フェニレン ビニレン)を含むことを特徴とする。ポリ−p−フェニレンビニレンは極めて適 当なEL物質である。この物質は高度な蛍光及び十分な導電性を示す。放射スペ クトルは変化させることができ、容易に可溶性であり加工可能な変種を、特にフ ェニル環の2位及び5位における置換により得ることができる。 本発明のEL装置の極めて適当な好適な一例は、イオン層が式(I)又は(I I) (式中の重合度n+mは5〜1,000,000の範囲内であり、R1、R2、R3 、R4は−X−R−H又は−R−Hに等しいか又は等しくないように選択したも のを示し、R5は−R−K11又は−R−A22を示し、R6はR5又は−X−R5 を示し、Rは分枝状又は非分枝状のC1〜C20アルキレン又はフェニレンアルキ レンを示し、Xは硫黄原子又は酸素原子を示し、K1はアンモニウム基を示し、 A1はI-、Tos-又は他のブレンステッド酸アニオンから選択したものを示し 、A2は−CO2 -又は−SO3 -を示し、K2はNR4 +、アルカリから成る群から選 択したものを示す)で表されるコポリマーを含むことを特徴とする。これらの化 合物は、既知の方法により簡単に合成することができ、可溶性であり、容易に加 工してイオンが分子規模で分散した非晶質層を形成することができる。式(I) のポリマーにおける商m/(n+m)は0.15より小さく0.001より大き いことが好ましい。商の値が高くなると共役の中断の結果有効寿命が短くなり、 一方値が低くなると必要な活性化時間は絶えず長くなる。式(II)のポリマー の場合、商m/(n+m)は0〜1とすることができ、好ましくはこの商は0. 001より大きく0.1より小さい。この商が小さくなると、必要な活性化時間 が長くなる。0.1より大きい値においては、多大な改善はもはや達成されない 。ポリマー(II)を用いて製造したEL装置の有効寿命は、式(I)のポリマ ーを用いて製造した同等の装置の有効寿命より良好であることを見出した。また 、他の条件を同一として、特定の電流の強さを得るのに必要な電圧は、式(II )のポリマーに基づく装置が低いことを見出した。式(II)のポリマーを用い る場合には、装置を水蒸気で飽和した空気中で数日間作動させることもできる。 非イオン置換基が存在すると溶解度が上昇する。この点から、不均一状の長さ の置換基及び/又は分枝状の置換基を選択するのが有利である。C20より長いア ルキレン置換基を用いても、溶解度はそれ以上は殆ど上昇せず、一方活性物質の 量が減少する。溶解度はまた可動対イオンの性質により決定される。例えば、ト シラートイオンを対イオンとして用いたポリマーは、ヨウ化物イオンを対イオン として用いた同一のポリマーよりも、トルエンに一層容易に溶解することができ る。 本発明の極めて有利な一例は、イオン層が式(II)のコポリマーを含むもの であり、ここで重合度n+mは5〜1,000,000の範囲内であり、R1は メトキシ基を示し、R2は3,7−ジメチルオクチルオキシ基を示し、R3はメト キシ基を示し、R6は[−CH2CH2N(CH33+-を示す。 本発明はまたEL装置の製造方法に関する。本発明の方法においては、第1電 極にイオン層を設け、次いでイオン層の上に第2電極を設けるもので、この方法 は本発明においては、イオン層がアルキル化できる化合物を含み、第2電極を設 ける前にイオン層をアルキル化剤に暴露し、これによりイオンを前述のアルキル 化剤に暴露した領域に形成することを特徴とする。第四級化と呼ばれるこの方法 の利点は、イオン特性が層の形態が固定される時点まで導入されず、これにより イオンが存在する結果生じ得る相分離を防止することである。他の利点は、アル キル化できる化合物を含む層、即ち先駆層を、完全なアルキル化に必要な時間よ りも短い時間アルキル化剤に暴露して、これによりイオン層及び付加的層を同時 に先駆層から形成することによる簡単な方法により、多層装置を単層装置から製 造できることである。アルキル化されたイオン層から非イオン性付加的層への転 移は、アルキル化剤の拡散プロフィルにより与えられ、選択された工程条件によ り左右される。アルキル化できる適当な化合物は、アルキル化生成物が安定であ る化合物である。アルキル化剤の強度に応じて、アルキル化されるべき化合物が 、酸素原子、硫黄原子又は窒素原子と会合した孤立電子対を有することが一般的 には要求される。この群の物質の特に適当な代表例は第三アミンである。その理 由は、一般的に、第三アミンが極めて安定なアルキル化化合物を生じるからであ る。アルキル化剤は、不所望な副反応が発生しないように選択しなければならな い。アミンに用いるのに適当なアルキル化剤には、例えばアルキルハリド又はア ルキルトシラートがある。特に適当なアルキル化剤は、一般的な溶媒に溶解する ことができる気体状沃化メチル及びアルキルトシラートである。 本発明のこれらの観点と他の観点を、以下に記載する例を参照して明らかにし 、説明する。 図面において、 図1は本発明の単層装置の断面図であり、 図2は本発明の多層装置の断面図であり、 図3は22Vの電圧で作動させた本発明の装置のそれぞれ電流Cの時間依存性 T(図3A)、明るさ(輝度)Lの時間依存性T(図3B)及びEL効率eの時 間依存性T(図3C)を示す図であり、 図4は本発明の装置の電流−電圧特性C−V(図4A)及び輝度−電圧特性L −V(図4B)を示す図である。合成方法1 次式(I) (式中のR1及びR3は3,7−ジメチルオクチル基であり、R2及びR4はメチル 基であり、R5は[−CH2CH2N(CH33+-であり、XはOを示す)で 表されるポリマーを次のようにして得た。 窒素雰囲気とした500mlの三つ口フラスコ中で、2gの2−メチル−5− (3,7−ジメチルオクチル)−1,4−クロロメチルベンゼン(Syncom bv,Un iversity of Groningen、オランダ国)を500mlの乾燥テトラヒドロフラン (THF)に溶解した。この溶液を30℃に加熱し、等モル量のカリウム−t− ブチレート(tBuOK)を100mlの乾燥THFに溶解した溶液を緩徐に加 えた。THFを30℃で蒸発させ、500mlのシクロヘキサノン又はジグリム (diglym)を加えた。このようにして得られた溶液に0.2モルのジメチルアミノ エタノール及び5mlのジイソプロピルエチルアミンを加えた。NMRにより経 験的に確認されたように、0.2モルのジメチルアミノエタノールは最終生成物 中で約0.1のm/(n+m)比率に相応する。この溶液を窒素中で140℃で 20時間加熱した。この溶液を冷却し、ポリマーをメタノール中に沈殿させ、濾 別し、メタノールで洗浄し、真空中で乾燥した。ポリマーをTHFに溶解し、こ れに0.5重量%のジイソプロピルエチルアミンを加え、その後これを緩徐にメ タノールを加えて沈殿させることにより、さらに精製することができる。 ポリマーをTHFに1重量%で溶解し、これを3モル当量のヨウ化メチルで室 温で2時間処理することにより、アミノ基を第四級化した。 生成した混合物を、メタノールを加えて沈殿させ、その後乾燥することにより 精製することができる。このようにして得られた第四級化ポリマーは、アンモニ ウム基を有しない対照物にほぼ等しい明るい緑色の光ルミネセンス及びエレクト ロルミネセンスを示す。このポリマーは、クロロホルム、THF、シクロヘキサ ノン等の溶媒に約2重量%まで可溶である。 エチルトシラートを用いた他の第四級化方法は以下の通りである。アミノポリ マーをTHFに溶解し(約1重量%)、3モル当量のエチルトシラートで室温で 2時間処理し、その後これをメタノール中に沈殿させることにより精製すること ができる。これによりトシラート対イオンを有する第四級化ポリマーが得られ、 このポリマーの無極性有機溶媒への溶解度は、ヨウ化メチルを用いて第四級化し たポリマーよりも改善された。これらの電気的特性及びエレクトロルミネセント 特性は匹敵するものであった。 前述の方法で製造した他のポリマーは、R1〜R4が前述のものを示し、R5が [−(CH22NHCH3+--(CH211C(=O)ONa及び−(CH2 2SO3Naから成る群から選択されたポリマーであり、ただし勿論アニオンポ リマーが第四級化されないものである。 式(I)で表される他のポリマーを、適当なモノマー、第一アルコール又はチ オール及びアルキル化剤を選択することにより、同様の手順で得ることができる 。共役していない繰り返し単位の率を、添加する第一アルコール又はチオールの 量により制御することができる。合成方法2 次式(II) (式中のR2及びR3はメトキシ基であり、R1は3,7−ジメチルオクチルオキ シ基であり、R6は[−OCH2CH2N(CH33+-を示す)で表されるポ リマーを次のようにして得た。 窒素雰囲気とした500mlの三つ口フラスコ中で、1.7gの2−メトキシ −5−(3,7−ジメチルオクチルオキシ)−1,4−クロロメチルベンゼン(S yncom bv,University of Groningen、オランダ国)及び0.3gの2−メトキ シ−5−(ジメチルアミノエトキシ)−1,4−クロロメチルベンゼンのHCl 塩(Syncom bv,University of Groningen、オランダ国)を500mlの乾燥T HFに溶解した。塩を溶解するために、5mlのジイソプロピルエチルアミンを 加えた。この溶液を30℃に加熱し、2.5モル当量のカリウム−t−ブチレー ト(tBuOK)を100mlの乾燥THFに溶解した溶液を緩徐に約5分間で 加えた。この溶液を放置して10分間反応させた。次に6〜10モル当量のtB uOKを100mlのTHFに溶解した溶液を迅速に加え、放置して15〜20 時間反応させた。15〜20時間後、反応混合物を、20mlの酢酸を20ml のTHFに溶解した溶液で急冷した。酸性溶液をさらに2時間掻き混ぜた。溶液 の容積は、最初の容積の50%に減少し、500mlのメタノール/水(5:1 )を激しく掻き混ぜながら溶液に緩徐に加えた。ポリマーを濾別し、メタノール /水(5:1)で洗浄し、真空で乾燥した。ポリマーを精製する為に、これをT HF(0.75重量%)に溶解し、500mlのメタノールで分別した(3回) 。生成したポリマーはトルエン、THF、クロロホルムに1重量%まで可溶であ り、NMRにより測定したm/(n+m)比率は0.07であった。 所要に応じて、ポリマーの<1重量%THF溶液を3モル当量のヨウ化メチル と共に室温で掻き混ぜることによりアミノ基を第四級化した。このようにして得 られた第四級化ポリマーは、明るいオレンジ色の光ルミネセンス及びエレクトロ ルミネセンスを示し、これはアンモニウム基を有しない対照物とほぼ同一であっ た。 或いは又、エチルトシラートをアルキル化剤として用いることができる。 前述の手順により製造されるポリマーは、R1が3,7−ジメチルオクチルオ キシ基であり、R2及びR3がメトキシ基であり、R6が−O−(CH2p− N(CH33 +であり、p及びq=m/(n+m)が以下の表から選択されるポ リマーである。 前述の手順に従って製造されるポリマーは、R1がメチル基であり、R2が4, 6−ジメチルヘプチル基であり、R3がメトキシ基であり、R6が[−OCH2C H2N(CH33+-であることを特徴とし、このポリマーは明るい緑色の光 ルミネセンスを示す。R1が水素原子であり、R2が3−メトキシフェニル基であ り、R3がメトキシ基であり、R6が[−OCH2CH2N(CH33+-である ポリマーもまた、明るい緑色の光ルミネセンスを示す。ホモポリマー形態でそれ ぞれオレンジ色及び緑色を発光するモノマーから誘導されるターポリマーは、黄 色の光ルミネセンスを示す。 式(II)で表される他のポリマーを、1,4−クロロメチルベンゼン部分を 有する適当なモノマー及びアルキル化剤を選択することにより、ほぼ同様の手順 で得ることができる。モノマーのモル比を変化させることにより、比率n/(n +m)を変化させることができる。また、適当な数のモノマーを混合することに より、三元又は四元以上のポリマーがこの方法により得られる。GPCにより測 定したポリスチレン標準物質に対する分子量に関する特徴的なデータは、Mn= 105及びMw/Mn=8である。暗所中に保持した場合には、これらの化合物の 保存寿命はほぼ無限である。合成方法3 式(I)及び(II)の第四級化ポリマーの対イオンを以下のようにして交換 することができる。第四級化ポリマーをTHF(<1重量%)に溶解し、アセト ンと水との混合物(1:1)を、ポリマーが正に相分離しようとする程度に加え る。次に、この溶液をK2CO3で飽和させ、30分間掻き混ぜ、MeOH/水( 1:1)中に沈殿させる。この方法を2回繰り返す。ここでポリマーは対イオン としてCO3 2-及び/又はHCO3 -を有し、このポリマーをTHF/水に溶 解した溶液にこの対イオンの酸形態HXを加え、これを穏やかに加熱してCO2 を除去することにより、対イオンを任意の他の対イオンX-と置換することがで きる。合成方法4 アニオンポリマー(II)の合成を、R1が3,7−ジメチルオクチルオキシ 基であり、R2及びR3がメトキシ基であり、R6が−O−(CH24C(CH32 COOHであるポリマーの合成により例示する。 窒素雰囲気とした500mlの三つ口フラスコ中で、1.9gの2−メトキシ −5−(3,7−ジメチルオクチルオキシ)−1,4−クロロメチルベンゼン(S yncom bv,University of Groningen、オランダ国)及び0.1gの6−(2, 5−ビスクロロメチル−4−メトキシフェノキシ)−2,2−ジメチルヘキサン 酸(Syncom bv,University of Groningen、オランダ国)を500mlの乾燥TH Fに溶解した。酸を溶解するために、1mlのジイソプロピルエチルアミンを加 えた。この溶液を30℃に加熱し、2.5モル当量のカリウム−t−ブチレート を100mlの乾燥THFに溶解した溶液を緩徐に約5分間で加えた。この溶液 を放置して15〜20時間反応させた。20分後、溶液は暗赤色となった。15 〜20時間後、20mlの酢酸を20mlのTHFに溶解した溶液で反応混合物 を急冷した。酸性溶液をさらに2時間掻き混ぜた。溶液は明るいオレンジ色に変 化した。溶液の容積はその最初の容積の50%に減少し、500mlのメタノー ル/水(5:1)を激しく掻き混ぜながらこの溶液に緩徐に加えた。ポリマーを 濾別し、メタノール/水(5:1)で洗浄し、真空で乾燥した。このようにして 得られたポリマーは、約5%の酸モノマーを含む。このポリマーはトルエン、T HF及びクロロホルムに1%まで可溶である。 他に製造したポリマーは、R6が2,2−ジメチルブトキシカルボン酸である ことを特徴とし、これは、小量の第三アミン、例えばジイソプロピルエチルアミ ンを同様に加えた場合には、アセトン、DMSO、シクロヘキサノン及びDMF に可溶である。実施例1 図1は、本発明のEL装置1の断面を、縮尺通りではないが図式的に示す。こ の装置は以下のようにして製造することができる。発せられる光を透過するガラ ス基板2に、酸化スズインジウム(ITO)の透明層3をスパッタリングにより 設け、前述の層は約150nmの厚さ及び20Ω/□未満の表面抵抗を有する。 この層に、THF/トルエン(1:3)に溶解した1重量%溶液からの回転塗布 により、式(I)(R1及びR2は3,7−ジメチルオクチルオキシ基であり、R2 及びR4はメトキシ基であり、R5は[−CH2CH2N(CH33+-であり 、m/(m+n)は0.08である)のポリマーのイオン層4を塗布し、このポ リマーは合成方法1に従って得たものである。層の厚さは約300nmである。 得られた層は非晶質であり、非拡散層であり、これはオレンジ色の光ルミネセン スを示す。その後、厚さ150nmの金製電極層5を前述の層上に真空蒸着によ り設ける。装置の表面積は約0.9cm2である。 このようにして得られたEL装置1を、22Vの電圧を電極間に印加し、金製 電極を負の電極として作用させることにより、作動させる。ある時間が経過した 後、オレンジ色の光が発せられる。図3A、3B及び3Cはそれぞれ、22Vの 活性化電圧における電流(A)、輝度及びEL効率の時間依存性を示す。輝度は 、フォトダイオード及びケイスレー(Keithley)617電位計により測定した。8× 104pAの光電流は、100Cd/m2に相当する。EL効率は、補正「積分球 」で測定し、ここで側面を含む装置から発せられる光の合計量を、補正フォトダ イオードにより測定した。図3A、3B及び3Cは、装置の性能が時間経過と共 に改善され、最終的なEL効率は約1.1%であることを示す。匹敵する特性が 一層低い活性化電圧で得られたが、この場合には、同一の電流を得るのに必要な 時間は一層長かった。また活性化時間は層の厚さに伴って増加した。 図4Aは電圧(V)の関数としての電流(A)を示し、図4Bは前述の装置を 22Vの電圧で活性化させた直後の装置の電圧(V)の関数としての任意単位の 輝度を示す。装置は、エレクトロルミネセント物質のバンドギャップに相応する 約2Vという低い電圧で発光を開始することを見出した。 その後、装置を0の電圧に数時間維持した。次に22Vの電圧を印加すると、 電流、光量及びEL効率の時間依存性は、図3A、3B及び3Cで概説した時間 依存性とほぼ等しかった。実施例2 負の電極として金の代わりにインジウムを用いた以外は、実施例1に記載した ようにしてEL装置を製造した。前述のインジウム電極を設けるには、溶融イン ジウムを予熱イオン層にピペットにより塗布し、その後これを空気中で放冷して インジウムを凝固させた。負の電極の表面積は約1cm2であった。 その後、明るさが200Cd/m2となるまで装置を15Vの電圧で活性化さ せた。次に電圧を6Vまで低下させ、この結果明るさは50Cd/m2に低下し た。この装置のEL効率は約1.0%であった。前述のEL効率は、実施例1の 金製電極を備えたEL装置のEL効率とほぼ等しかった。装置を6Vで連続的に 作動させると、発光領域の輝度はほぼ一定に維持された。有効寿命は数日であっ た。この装置は、この実施例が関連する期間全体を通して外気に直接接触してい た。比較例1 この比較例においては−XR5が−OCH3である共役ポリマーを用いた以外は 、実施例2に記載したようにしてEL装置1を製造した。このポリマーの製造方 法は、Braun 等、Synth.Met.,66(1994 年)に記載されている。この場合にお いて、図1の層4はイオン性ではない。6Vの印加電圧において測定した電流の 強さは、実施例2において測定した電流の強さに匹敵する。しかし、発光はほと んど観察されなかった。EL効率は0.2%未満であった。実験を金製の負の電 極を用いて繰り返した場合には、EL効率は0.01%にも満たなかった。比較例2 EL装置を窒素中で製造し、インジウムカソードの代わりに真空蒸着により得 たカルシウムカソードを用いた以外は、比較例1に記載したようにしてEL装置 1を製造した。5Vの電圧を印加すると、150Cd/m2の明るさを有するオ レンジ色の光が発せられ、EL効率は1.0%であった。このように窒素中で作 動させた装置の有効寿命は、100時間であった。このような装置を周囲条件下 で作動させると、作動の速度に依存して、発光は代表的には約10秒間発生した に過ぎなかった。比較例3 図1の層4を完全に(>98%)共役したポリ[2−メトキシ−5−(2,7 −ジメチルオクチルオキシ)−1,4−フェニレンビニレン]及び約1〜10モ ル%のLiBF4から構成した以外は、比較例1に記載したようにしてEL装置 1を製造した。このポリマーの製造方法は、Braun 等、Synth.Met.,66(1994年 ),75 に記載されている。このポリマーはオレンジ色の光ルミネセンスを示す。 層4はイオン層であり、ここでアニオンBF4 -及びカチオンLi+は共に可動で ある。高い塩濃度において、この層は散乱性であった。 周囲条件下で、10Vの電圧をこのようにして得た装置の電極に印加し、イン ジウム電極を負の電極として用いた。印加電圧により、層の色が短時間内にオレ ンジ色から緑色を帯びた黒色に変化し、エレクトロルミネセンスは数時間観察さ れたに過ぎなかった。実施例3 用いたポリマーを式(I)(式中のR1及びR3は3,7−ジメチルオクチル基 であり、R2及びR4はメチル基であり、R5は[−CH2CH2N(CH33+- であり、m/(n+m)は0.04である)のポリマーとした以外は、実施例 2を繰り返した。この装置は実施例2の装置に匹敵する性能を示したが、発せら れた光は緑色であり、発光は3Vから観察された。実施例4 用いたポリマーを式(II)(式中のR1及びR3はメトキシ基であり、R2は 3,7−ジメチルオクチルオキシ基であり、R6は[−CH2CH2N(CH33 +-であり、m/(m+n)は0.01〜0.25の範囲内である)のポリマ ーとし、このポリマーを合成方法2に従って得た以外は、実施例2を繰り返した 。15Vで約2分間活性化させた後、このようにして製造した装置は、5Vで1 00Cd/m2の輝度を有していた。EL効率は1%であった。オレンジ色の光 が発せられ、これは既に2.5Vで観察された。この装置の有効寿命は、式(I )のポリマーを用いた相応する装置の有効寿命より遙かに良好であり、周囲条件 下で30日を超えていた。 R3及びR6が前述の通りであり、R1がHでありR2が3−メトキシフェニル基 であるポリマーを用いて匹敵する結果が得られ、このポリマーは緑色光を発 光し、R3及びR6が前述のものであり、R1がメチル基でありR2が4,7,7− トリメチルヘプチル基であるポリマーを用いても匹敵する結果が得られ、このポ リマーは緑色光を発した。相応するホモポリマーがそれぞれ緑色及びオレンジ色 の光を発するモノマーから得られたターポリマーにより製造した装置は、黄色光 を発した。実施例5 装置を水蒸気で飽和させた密封ガラス容器中に収容することにより有効寿命試 験を実施した以外は、実施例4を繰り返した。有効寿命は空気に暴露した装置の 有効寿命より短かったが、なおも1週間を超えていた。実施例6 5cmあたり100の独立してアドレス指定可能な平行な線を有するようにI TO電極を構成した以外は、実施例2に記載したようにしてEL装置を製造した 。用いたポリマーは実施例4のポリマーと同一であり、商m/(m+n)は0. 07であった。層の厚さは、約150nmであった。 各回に新たな線を用いて、特定の電圧及び温度で特定の輝度に達するための所 要時間を測定した。室温においては2分を要し、50℃においては30秒を要し 、80℃では10秒を要するのみであった。この実験により、この装置は移動度 が温度に左右される可動イオンを含むことが示された。 その後、この装置をシクロヘキサノンに24時間浸漬し、イオン層がシクロヘ キサノンの吸収の間に膨潤するようにした。膨潤した装置を対称方形波電圧下に 置き、この電圧は電極に3Vの振幅及び100kHzの周波数で印加した。この 周波数において、光放射は観察されなかった。このことは、イオンの移動度が低 すぎるためにこの周波数においてはイオンが活性でないことを示す。次に周波数 を光放射が観察されるまで低下させ、光放射は450Hzで発生した。光放射を なおも観察できるこの最大周波数を、種々の電圧振幅において同一の「周波数掃 引」に従って測定した。その結果を次の表に示す。 比較のために、膨潤していない装置の場合には周波数は少なくとも1Hzであ った。これらの結果は、層を溶媒中で膨潤させることにより可動イオンの移動度 を増加させることができ、可動イオンの移動度が電界に左右されることを示す。実施例7 図2は、EL装置11の断面を、縮尺通りではないが図式的に示す。この装置 は次のようにして製造することができる。実施例2のポリマーの第四級化してい ない変種の先駆層を、実施例2で用いたITO層13を塗布したガラス基板12 上に塗布した。その後、先駆層をある時間アルキル化ヨウ化メチル蒸気に暴露し た。この結果前述の層はある深さまで第四級化され、これによりイオン層15を 形成した。先駆層のアルキル化されていない部分は、付加的層14を形成した。 その後、実施例2に記載したようにしてインジウム電極層16をイオン層15に 設けた。先駆層をヨウ化メチル蒸気に暴露する時間を種々に変化させて、同様の 方法で多くの装置を製造した。このようにして得た装置をある時間15Vの電圧 で活性化し、その後5Vでの輝度及び有効寿命を測定した。この一連の測定の結 果を次の表に示す。 試料8は対照試料とし、実施例2に従って製造した。明らかに、イオン層の厚 さと付加的層の厚さとの比率が高くなると、輝度は高くなり、活性化時間は短く なる。有効寿命に関しては、付加的層が存在すると極めて有利であることを見出 した。2600時間後、発光表面積は60%減少したが、残りの発光領域の明る さはほぼ以前と同程度に高かった。 エチル−p−トルエンスルホネートをアセトンに溶解した溶液に層を数分間暴 露し、この層を放置して乾燥し、これをヘキサンで洗浄し、これを乾燥すること によりアルキル化工程を実施すると、匹敵する結果が得られた。実施例8 EL装置11を製造するにあたり、実施例2で用いたガラス/ITO基板12 /13に、厚さが約150nmであるポリ[2−メトキシ−5−(2,7−ジメ チルオクチルオキシ)−1,4−フェニレンビニレン]の付加的層14を回転塗 布により設けた。その後、実施例2で用いたポリマーをアセトン/シクロヘキサ ノン(20:1)に溶解した高度に希釈した(0.01〜0.1%)溶液への浸 漬塗布により、厚さが約10nmのイオン層15を設けた。その後、インジウム 電極層16を、実施例2に記載したようにして前述の層に設けた。このようにし て得た装置を数分間15Vで活性化した。その後、5Vの電圧を印加した。前述 の電圧において、輝度は約100Cd/m2であり、EL効率は約1%であり、 有効寿命は数週間であった。発せられた光の色は、付加的層の光ルミネセンスに 匹敵するものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フレハール イェルン ヨハネス マリヌ ス オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン 6 (72)発明者 リーデンバーム クン セオドラス フベ ルタス フランシスカス オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン 6

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.第1電極、第2電極及び前記第1電極と接触するイオン性有機層を有し、こ の層が共役化合物及び可動イオンを含むエレクトロルミネセント装置において、 負に帯電したイオンのみ又は正に帯電したイオンのみのいずれかが第1電極 に対して可動であることを特徴とするエレクトロルミネセント装置。 2.前記装置が付加的層を有し、この層が第2電極とイオン層との間に位置し、 この層が共役化合物及び可動イオンの合計電荷がイオン層の不動イオンによりほ ぼ補償される程度の量の可動イオンを含む請求の範囲1記載のエレクトロルミネ セント装置。 3.イオン層と付加的層とがほぼ同一の蛍光スペクトル、イオン化電位及び電子 親和力を有する請求の範囲2記載のエレクトロルミネセント装置。 4.不動イオンが共有飽和結合により共役化合物に結合した帯電置換基により形 成されている請求の範囲1、2又は3記載のエレクトロルミネセント装置。 5.イオン層の不動イオンがポリマーにより形成されている請求の範囲1、2、 3又は4記載のエレクトロルミネセント装置。 6.イオン層が第四アミンを不動イオンとして含む請求の範囲1、2、3、4又 は5記載のエレクトロルミネセント装置。 7.イオン層が共役ポリ(p−フェニレンビニレン)を含む請求の範囲1、2、 3、4、5又は6記載のエレクトロルミネセント装置。 8.イオン層が式(I)又は(II) (式中の重合度n+mは5〜1,000,000の範囲内であり、R1、R2、 R3、R4は−X−R−H又は−R−Hに等しいか又はこれに等しくないように選 択したものを示し、R5は−R−K11又は−R−A22を示し、R6はR5又は −X−R5を示し、Rは分枝状か又は非分枝状のC1〜C20アルキレン又はフェニ レンアルキレンを示し、Xは硫黄原子又は酸素原子を示し、K1はアンモニウム 基を示し、A1はI-、Tos-又は他のブレンステッド酸アニオンから選択した ものを示し、A2は−CO2 -又は−SO3 -を示し、K2はNR4 +及びアルカリから 成る群から選択したものを示す)で表されるコポリマーを含む請求の範囲7記載 のエレクトロルミネセント装置。 9.イオン層が式(II)のコポリマーを含み、式中の重合度n+mが5〜1, 000,000の範囲内であり、R1はメトキシ基を示し、R2は3,7−ジメチ ルオクチルオキシ基を示し、R3はメトキシ基を示し、R6は[−CH2CH2N( CH33+-を示す請求の範囲8記載のエレクトロルミネセント装置。 10.請求の範囲1記載のエレクトロルミネセント装置を製造するにあたり、第 1電極にイオン層を設け、次いでそのイオン層の上に第2電極を設ける方法にお いて、イオン層がアルキル化できる化合物を含み、第2電極を設ける前にイオン 層をアルキル化剤に暴露し、これによりイオンを前記アルキル化剤に暴露した領 域に形成することを特徴とするエレクトロルミネセント装置の製造方法。 11.アルキル化剤がヨウ化メチル又はアルキルトルエンスルホネートを含む請 求の範囲10記載の方法。
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