JPH11506715A - 自動燃料補給方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 自動燃料補給方法が提供され、この方法は、車両の燃料入口の位置を確立するのに十分な情報を伝達するのに有効なラジオ周波数トランスポンダを車両に提供する工程と；車両に燃料補給を行う位置に車両が位置決めされたときに、車両に燃料補給すべき位置で、伝達された情報を受け取る工程と；車両に燃料補給を行う位置に車両が位置決めされたときに、その位置における車両の位置及び方位を決定する工程と；車両の位置及び方位、並びに伝達された情報に基づき、燃料入口の予測位置を決定する工程と；車両を自動燃料補給装置へ駆動した後に、燃料入口の予測位置に隣接するように燃料ディスペンサを移動させることにより燃料補給を開始させる工程と；燃料ディスペンサに関する燃料入口の位置を決定するためのセンサを燃料ディスペンサ上に提供する工程と；燃料ディスペンサ上の上記センサからの信号に基づき、燃料ディスペンサから車両へ燃料補給できる位置へ、燃料ディスペンサを再位置決めする工程と；再位置決めされた燃料ディスペンサから車両へ燃料を補給する工程と；を有する。この方法、及び、この方法を実施するのに有用な装置は、運転手による車両の正確な初期の位置決め、又は、車両に対する大幅な修正を必要としない。燃料補給動作は車両のエンジンの作動が中断するまで開始されず、車両のエンジンが再始動したときには、燃料補給動作は中断される。

Description

【発明の詳細な説明】 自動燃料補給方法技術分野 本発明は車両の自動燃料補給方法に関する。背景技術 車両の自動燃料補給のための種々の装置が提案されているが、ガソリン小売店 で商業的に使用されているものはない。その理由は、装置が高価で複雑なためと 思われる。このような自動燃料補給装置は比較的単純なものとせねばならず、手 動で自動車に給油する消費者又は従業員の手間に対して経済的に対抗できるよう に比較的安価な素子を用いて組立てねばならない。更に、燃料補給すべき車両の 修正を最小限に抑える必要がある。 米国特許第３，５２７，２６８号明細書は自動燃料補給装置を開示しており、 この装置は３つの機能アームを有する可動ヘッドと、ガスキャップカバー蓋を開 くためのアームと、ガスキャップを取り外すためのアームと、燃料入口へ挿入さ れる燃料充填ノズルとを有する。可動ヘッドは車両の燃料入口の近傍に位置し、 構台により、適当な位置の上方で、水平二次元平面内において可動ヘッドを位置 決めする。次いで、可動ヘッドを支持する垂直アームを構台から下方へ延出させ 、可動ヘッドを適当な高さで位置決めする。車両の主要な位置決めは車両の前輪 タイヤのためのガイドレール又ははトレンチの如き物理的な手段により行われる 。燃料入口を位置決めする目的で車両の型、モデル、年式及び車体スタイルを特 定するために全自動特定手段を使用することができる。これらの情報を記憶した カードを車両の窓に貼り付け、カードを光電的に読み取ることもできる。代わり に、自動車の１つの（好ましくは２つの）光電的な半面影像を発生させ、車両の 型、モデル及び年式を決定するためにその半面影像を使用することもできる。ま た、入力パネルを介して、運転手が、車両の型、モデル、年式及び車体スタイル を提供することもできる。また、緊急停止ボタンを設けて、運転手が燃料補給動 作を中断させることができる。上記米国特許明細書の装置及び方法では、車両に 燃 料補給するのに十分な正確さで燃料補給アームが車両に近づけるように、運転手 が車両を適正に位置決めする必要があり、燃料補給工程を完了する前に運転手が 出発したい場合には、運転手が手動で燃料補給を中止する必要があり、また、好 ましい実施例においては、運転手が車両の型、モデル、年式及び車体スタイルを 正しく入力する必要がある。自動燃料補給装置を正しく作動させるためにこのよ うに運転手を頼るのは望ましくない。運転手に頼らずにこのような作業を正確に 遂行する一層自動化した装置が望まれる。 ドイツ特許出願第４２４２２４３Ａ１号明細書、ＰＣＴ特許出願第ＩＴ９３／ ０００１７号明細書、米国特許第３，６４２，０３６号明細書及び米国特許第５ ，２３８，０３４号明細書もまた、燃料補給ロボットを開示しているが、車両の 燃料入口が車両の後部又はロボットの位置とは反対側に位置する場合は、ロボッ トは燃料入口に到達することができない。 それ故、本発明の目的は、燃料補給すべき車両の運転手が正確な初期の位置決 めを行う必要がなく、燃料入口の位置を決定するための運転手による入力を必要 としない、比較的単純で安価な車両の自動燃料補給装置及び方法を提供すること である。別の目的は、燃料補給すべき車両の大幅な修正を必要としない自動燃料 補給装置及び方法を提供することである。発明の開示 本発明の上記及びその他の目的は車両の自動燃料補給方法により達成され、こ の方法は、車両の燃料入口の位置を確立するのに十分な情報を伝達するのに有効 なラジオ周波数トランスポンダを車両に提供する工程と；車両に燃料補給を行う 位置に車両が位置決めされたときに、車両に燃料補給すべき位置で、伝達された 情報を受け取る工程と；車両に燃料補給を行う位置に車両が位置決めされたとき に、その位置における車両の位置及び方位を決定する工程と；車両の位置及び方 位、並びに伝達された情報に基づき、燃料入口の予測位置を決定する工程と；決 定した燃料入口の予測位置に隣接するように燃料ディスペンサ（分配器）を移動 させる工程と；燃料ディスペンサに関する燃料入口の位置を決定するためのセン サを燃料ディスペンサ上に提供する工程と；燃料ディスペンサ上のセンサからの 信号に基づき、ディスペンサから車両へ燃料補給できる位置へ、燃料ディスペン サを再位置決めする工程と；再位置決めされた燃料ディスペンサから車両へ燃料 を補給する工程とを有する。 本発明の方法は、燃料入口の位置を決定するために車両についての十分な情報 を特定するためのラジオ周波数トランスポンダと、燃料補給位置内での車両の位 置を決定するためのセンサと、燃料ディスペンサ上に設けられ、燃料入口の一層 正確な位置を決定するためのセンサとを使用する。好ましい実施例においては、 ラジオ周波数トランスポンダから伝達された情報はまた、燃料補給作業のための 料金を提供するのに十分なものである。 車両の初期の位置決めは、複数個（好ましくは少なくとも３個）の測距センサ （例えば、音響測距センサ、レーザー測距センサ、レーダー測距センサ、レーダ ー作像磁束センサ、舗道内の圧力パッド）により、又は、カメラからのデータに よる車両の輪郭の視覚的な適合により決定することができる。 本発明の好ましい実施例においては、エンジンの作動又は不作動は燃料補給方 法の開始又は継続のための基準として決定され、使用される。例えば、エンジン の作動は燃料補給すべき車両の位置の下方の表面内に置かれたアンテナループに よって決定することができ、アンテナは車両の同期発電機の通常の作動を感知す るようになっている。同期発電機の作動は、ファンモータの如き電気モータの作 動、又は、同期発電機の作動により生じる振動磁場の周波数及び強度によりヘッ ドライトやラジオアンテナを昇降させるためのモータの作動とは区別される。代 わりに、車両のエンジンの作動は、車両の点火装置により生じる場を検出するラ ジオレシーバによって決定することができる。 車両の燃料入口に関する燃料補給ヘッドの位置を決定するためのセンサは、好 ましくは、視覚認識装置、又は、燃料入口の近傍に位置する磁石を備えた磁束セ ンサである。代わりに、トランスポンダを燃料入口の位置の近傍に位置させるこ とができる。このトランスポンダは車両の燃料入口の位置についての情報を伝達 するために使用されるトランスポンダと同じものでもよいし、別のトランスポン ダでもよい。一般に、燃料入口の一層正確な位置が必要である。その理由は、燃 料入口の位置がタイヤの膨張、車両負荷、エアショック膨張、事故履歴又は車両 の型やモデルの製造時の不一致により車両毎に変化するからである。 この方法、及びこの方法の実施にとって有用な装置は、運転手による車両の正 確な初期位置決めを必要とせず、車両に対する大幅な修正を必要としない。好ま しくは、燃料補給動作は車両のエンジン作動が中断するまで開始されず、燃料補 給動作は好ましくは、車両のエンジンが再始動したときに中断される。図面の簡単な説明 第１図は本発明の好ましい燃料補給装置の一般構成を示す斜視図である。発明の詳細な説明 第１図を参照すると、本発明の好ましい実施例に係る車両燃料補給装置の素子 の一般構成が示されている。一組の長手方向の支持体１０２及びクロス部材１０ ３を備えたオーバーヘッド構台１０１が示されている。この構台は、燃料入口の 位置に応じて、車両のいずれかの側部又は後部において燃料補給ノズルを位置決 めするためにノズルマニプレータ１０５を移動させることができる。 燃料入口の位置は、好ましくは燃料補給すべき車両１０７の窓に貼られたトラ ンスポンダカード（図示せず）から得られるデータから決定できる。トランスポ ンダカードは市販の（好ましくは受動式の）トランスポンダ装置の１つとするこ とができる。例えば、米国テキサス州ダラスのアムテック社(Amtech)は「インテ ラタッグ」（INTELLA TAG）と呼ばれるトランスポンダカード装置を提供し、そ のカードは約２５ＵＳドルで売られている。このトランスポンダカード装置は１ ４０８ビットのデータ容量を有し、９２４Ｍｈｚのラジオ周波数で作動する。米 国カリフォルニア州サンジョーゼ(San Jose)のモトローラ・インダラ社(Motorol a Indala)は別の受動式のＲＦトランスポンダ装置を製造している。モトローラ 社の装置は約２フィート（約６０Ｃｍ）の距離から読み取りできる６４ビットの 容量を有する。カードの値段は約３ＵＳドルであり、許容できるリーダー（読み 取り器）は約６３０ＵＳドルで購入できる。米国テキサス州オースチンのタイリ ス社(TIRIS)も許容できる装置を提供する。時計型のバッテリーで作動し、十分 に大きなレンジを有する能動式のトランスポンダも利用できる。能動式のトラン スポンダは一層高価であるが、本発明の実行にとって許容できる。 車両の形式及び（又は）登録番号を決定する他の方法は本発明のラジオ周波数 トランスポンダより劣る。例えば、光学バーコードを窓、バンパー又はフェンダ ー上のステッカーに設けることができるが、このような光学装置はほこりで汚さ れた場合に欠陥を生じる。情報を伝達するために磁気ストリップを設けることも できるが、磁気ストリップを読み取れるレンジは限られている。また、車両の型 及びモデルを特定するために観察及び認識装置を使用することもできる。 本発明のトランスポンダ装置は自動燃料補給装置に車両の情報を提供し、これ によって、装置は車両の燃料入口の位置を知ることができる。クレジットカード 情報も自動的に伝達できるが、代わりに、クレジットカードリーダー（図示せず ）を備えた消費者インターフェイス１０８を含むこともできる。消費者インター フェイス及びクレジットカードリーダーを使用すると、消費者が燃料補給動作を 意図的に開始させることができ、認定された消費者が燃料供給サービスを受けて いることを確認できる。 燃料入口に隣接させての燃料供給ノズルの位置決めは、好ましくは、燃料供給 ノズル上に位置した位置センサにより達成される。位置センサは燃料供給入口に 関連して燃料供給ノズルの位置を決定する。この位置センサは、例えば、燃料入 口の燃料キャップ又は燃料入口を覆うヒンジ蓋上に位置した磁石を備えた磁束決 定装置、または、燃料供給ノズル上に位置した可視ピックアップを備え、燃料ヒ ンジカバー又は燃料キャップの輪郭、最も好ましくはヒンジ軸のまわりでのヒン ジカバーの位置を確認できるソフトウエアにより処理された可視ピックアップか らの情報を利用する視覚装置とすることができる。 燃料入り口の位置を特定するために視覚装置を利用した場合、視覚装置はまた 、ヒンジカバーを開いた後の燃料キャップの位置を特定するために、及び、可能 なら、例えば、安全チェックとして、車両のナンバープレートの登録番号を特定 するために使用できる。 消費者インターフェイスは好ましくは、垂直方向及び車両の方へ横方向に自動 的に移動でき、運転手が車両のドアを開かずに運転手側の窓からインターフェイ スへ容易に接近できるようにする。消費者インターフェイスの運動は、車両が燃 料補給すべき位置で停止したとき、好ましくは、車両のエンジンが停止したこと を確認した後に、自動燃料補給装置により開始させることができる。トランスポ ンダ装置から得られた情報は特定の車両に対する消費者インターフェイスのため の最善の垂直位置を指図することができる。また、自動燃料補給装置は好ましく は、装置に関する車両の位置を決定する手段を具備し、この情報は消費者インタ ーフェイスの最善位置を得るために車両の方への運動量を決定するために使用で きる。好ましい実施例においては、消費者インターフェイスは車両の軸線に沿っ て横方向へ運動しない。その理由は、インターフェイスが運転手側の窓に対して 並置していれば、運転手がインターフェイスに接近できるからである。これによ り、車両が自動燃料補給装置の範囲内に置かれる。 好ましい消費者インターフェイスは米国特許第 号明細書（ドケ ット番号ＴＨ０６２３）に記載されている。 代わりに、簡単な超音波レンジ決定装置を設けて、消費者インターフェイスに 関する車両の位置を決定することができる。好ましい超音波測距装置はポラロイ ド社(Polaroid)から入手することができ、その価格はたったの約１４ＵＳドルで ある。好ましくは、音響装置を設けて、消費者インターフェイスの運動が車両と の衝突を生じないことを確認する。 本発明の測距センサは、超音波式ではなく、例えば、レーダー式又はレーザー 式とすることができる。現時点では、超音波装置が好ましい。その理由は、許容 できる感度を有しており、現在入手できる代替え品よりも安価だからである。許 容できるレーダー式の測距センサはローレンス・リバーモア・ラボラトリーズ社 (Lawrence Livermore Laboratories)により最近開発されており、マイクロパワ ー・インパルス・レーダー（ＭＩＲ）として参照されている。この技術は市販商 品に組み込まれてきており、安価で精確である。 自動燃料補給装置に関する車両の位置を決定するための手段は、例えば、タイ ヤの予測位置へ延びるプローブ、車両がその上に位置する表面の下方又は表面内 の一連の圧力センサ、一連の超音波式、レーダー式又はレーザー式の測距計、ま たは、視覚装置とすることができる。図示の視覚装置は、車両の予測位置の上方 に位置し、車両を見下ろすカメラ１１０を有する。カメラは画像を発生させ、こ の画像はフレームグラバー画像処理カードにより捕捉されてデジタルフォーマッ トに縮小され、中央処理ユニット（図示せず）へ伝達される。中央処理ユニット は便利な位置、例えば、自動燃料補給装置が位置する建物内、または、遠隔地に 位置することができる。視覚装置は、カメラにより提供されたデータから、カメ ラの視野内の車両の位置を決定することができる。視覚装置はまた、トランスポ ンダカードを発行した車両の形を確認でき、カラーカメラを使用した場合は、ト ランスポンダカードが発行した車両の色に合っているか否かを確認できる。 自動燃料補給においては、自動燃料補給装置による燃料タンクへの過剰燃料供 給を阻止する手段を必要とする。燃料タンクへの過剰燃料供給を阻止するための 好ましい方法は米国特許第 号明細書（ドッケト番号ＴＨ０６２８ ）に記載されたような、蒸気回収導管内に位置する光学液体センサを使用し、ま た、米国特許第 号明細書（ドケット番号ＴＨ０６２７）に記載さ れたような燃料シャットオフ（遮断）機構を使用する。 視覚及び認識カメラ及びそのソフトウエアは、例えば、米国特許第５，３７９ ，３５３号、同第５，３８１，１５５号及び同第５，３８１，４８９号各明細書 に開示されている。適当なカメラは入手可能であり、車両の輪郭を特定するのに 有用な認識アルゴリズムは書類の文字や記号を特定するのに有用なアルゴリズム と同様のものである。車両の縁部即ちエッジは上記米国特許第５，３７９，３５ ３号明細書に開示されているように輝度の変化の可視ライン（finding lines） により特定される。上記米国特許第５，３８１，４８９号明細書に開示された如 き技術を使用してテンプレートを整合させ、テンプレートを適合させることがで きる。 好ましい視覚認識装置は米国特許出願第 号明細書（ドケット番 号ＴＨ０６２６）に記載されている。この好ましい装置は各車両の型及びモデル のための画像テンプレートを備えている。ラジオ周波数トランスポンダのデータ から車両の型及びモデルを決定したとき、備えられた画像テンプレートの中から エッジテンプレートを用意する。エッジテンプレートから一連の修正したエッジ テンプレートを準備し、各修正エッジテンプレートを車両に対して異なる方位で （例えば、約２°ないし３°の角度間隔で）対応させる。一連の修正エッジテン プレート及び燃料補給装置に隣接した車両の捕捉された画像のエッジ画像は隣接 する画素を平均化することにより縮小され、円滑化される。次いで、各一連の縮 小された修正エッジテンプレートを、捕捉された画像のエッジ画像内の各位置に 対 して、例えばグレースケールエッジベクトル相関関係(grey scale edge vector correlation)により定められた差と比較する。次いで、縮小の少ないエッジ画像 テンプレートを、捕捉された画像の縮小の少ないエッジ画像と比較し、捕捉され た画像内で車両の位置及び方位を正確に定める。このアルゴリズムは、迅速で信 頼性があり、３８６タイプの処理チップを有する中央処理装置を使用して実行で きることが判明している。 本発明の測距センサは、音響式のものではなく、例えば、レーダー式又はレー ザー式とすることができる。音響装置は、許容できる感度を有し、かつ、現在利 用できる代替え品よりも安価なので、現時点では好ましい。好ましいレーダー式 の測距装置は上記ローレンス・リバーモア・ラボラトリーズ社により開発されて おり、マイクロパワー・インパルス・レーダー（ＭＩＲ）として参照されている 。この技術は市販商品に組み込まれてきており、安価で精確である。 本発明の装置はまた、好ましくは、燃料ディスペンサの運動が燃料ディスペン サの経路内にあると予測していない物体に対して燃料ディスペンサを衝突させな いことを保証する衝突回避装置を有する。このような装置はレーダー式の装置と することができる。適当なレーダー式の装置は、例えば、スクールバスの経路の 死角に生徒がいないことを確認できるスクールバス用のレーダー装置と同じもの を利用できる。音響装置も利用でき、許容できる。音響装置は一般的に一層安価 なので好ましい。 本発明の装置はまた、好ましくは、燃料補給すべき車両の近傍に邪魔者がいる か否かを判定する装置を有する。このような装置は赤外線運動検出器、レーダー 装置、音響装置又は光線装置とすることができる。邪魔者検出手段を設けた利点 は、車両内の乗員の安全のために燃料補給装置がその作動中にいじられないこと を保証し、また、邪魔者と衝突するような燃料ディスペンサの運動を阻止できる ことである。 本発明の実施にとっで好ましいエンジン作動センサは米国特許出願第４６１， ２７９号明細書（ドケット番号ＴＨ０６２９）に記載されている。この好ましい エンジン作動センサは、好ましくは燃料補給している間の車両の予測位置の下方 でコンクリート内に位置したアンテナを利用し、作動している自動車の同期発電 機により発生した電磁信号をピックアップする。アンテナからの信号は高周波フ ィルタ及び低周波フィルタを通され、約２１００Ｈｚ以上及び約７００Ｈｚ以下 の周波数の信号を取り除く。濾過された信号は次いで、整流され増幅されて、ア ンテナからの濾過信号をアナログ電圧に変換し、このアナログ電圧は制御装置又 はコンピュータへ直接入力できる。例えば、電動窓やコンデンサを作動させるこ とのできる電気モータ又はファンモータから発生した電磁信号は、ラジオ周波数 伝送成分と一緒に、この回路により濾過される。この結果、センサの近傍に作動 中の同期発電機が存在することを示す極めて特殊な信号が得られる。 本発明に係る自動燃料補給方法及び装置に使用する好ましい燃料分配ヘッドは 米国特許出願第４６１，２８１号明細書（ドケット番号ＴＨ０５７２）に記載さ れており、燃料分配ヘッドを操作する好ましい装置は米国特許出願第４６１，２ ７６号明細書（ドケット番号ＴＨ０５７３）に記載されている。 以上、好ましい実施例につき説明したが、本発明の要旨は以下の請求の範囲の 通りである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年４月２５日 【補正内容】 （３４条補正） 請求の範囲 １． 車両の自動燃料補給方法において、 車両の燃料入口の位置を確立するのに十分な情報を伝達するのに有効なラジオ 周波数トランスポンダを車両に提供する工程と； 車両に燃料補給を行う位置に車両が位置決めされたときに、車両に燃料補給す べき位置で情報を受け取る工程と； 車両に燃料補給を行う位置に車両が位置決めされたときに、その位置における 車両の位置及び方位を決定する工程と； 決定された車両の位置及び方位、並びに伝達された情報に基づき、燃料入口の 予測位置を決定する工程と； 決定した燃料入口の予測位置に隣接するように燃料ディスペンサを移動させる 工程と； 燃料入口を検出して上記燃料ディスペンサに関する上記燃料入口の位置を決定 するためのセンサを当該燃料ディスペンサ上に提供する工程と； 上記燃料ディスペンサのヘッド上の上記センサからの信号に基づき、当該燃料 ディペンサから車両へ燃料補給できる位置へ、該燃料ディスペンサを再位置決め する工程と； 再位置決めされた上記燃料ディスペンサから車両へ燃料を補給する燃料補給工 程と； を有することを特徴とする燃料補給方法。 ２． 請求の範囲第１項に記載の方法において、上記トランスポンダを受動式の トランスポンダとしたことを特徴とする方法。 ３． 請求の範囲第１項に記載の方法において、上記トランスポンダを能動式の トランスポンダとしたことを特徴とする方法。 ４． 請求の範囲第１、２又は３項に記載の方法において、上記燃料補給工程の 前に、車両のエンジンが作動しているか否かを判定する工程を更に有することを 特徴とする方法。 ５． 請求の範囲第４項に記載の方法において、車両の同期発電機が作動してい るときに当該同期発電機により発生される電磁場を検出するのに有効なループア ンテナから発生する信号により、車両のエンジンが作動しているか否かを判定し ；車両のエンジンが作動していないと判定されない限り、上記燃料補給工程が開 始されないことを特徴とする方法。 ６． 請求の範囲第１項に記載の方法において、車両の位置及び方位が複数個の 音響測距センサにより決定されることを特徴とする方法。 ７． 請求の範囲第１項に記載の方法において、車両の位置及び方位がデジタル 化された可視画像により決定されることを特徴とする方法。 ８． 請求の範囲第１項に記載の方法において、上記燃料ディスペンサに関する 上記燃料入口の位置を決定するための上記センサを磁束センサとし、当該燃料入 口の近傍において磁石を車両に固定したことを特徴とする方法。 ９． 請求の範囲第１項に記載の方法において、上記燃料ディスペンサに関する 上記燃料入口の位置を決定するための上記センサをカメラとし、当該カメラから の可視画像をデジタル化し、当該燃料入口の輪郭がデジタル化された画像から特 定されることを特徴とする方法。 １０． 請求の範囲第１項に記載の方法において、上記燃料ディスペンサに関す る上記燃料入口の位置を決定するための上記センサをトランスポンダレシーバと し、当該燃料入口の近傍において上記トランスポンダを車両に固定したことを特 徴とする方法。 １１． 請求の範囲第４項に記載の方法において、作動している車両の点火装置 により発生された電磁波を検出するセンサにより、車両のエンジンが作動してい ないことを判定することを特徴とする方法。 １２． 請求の範囲第７項に記載の方法において、上記燃料ディスペンサに関す る上記燃料入口の位置を決定するための上記センサをカメラとし、当該カメラか らの可視画像をデジタル化し、当該燃料入口の輪郭がデジタル化された画像から 特定されることを特徴とする方法。 １３． 請求の範囲第１２項に記載の方法において、車両の同期発電機が作動し ているときに当該同期発電機により発生される電磁場を検出するのに有効なルー プアンテナから発生する信号により、車両のエンジンが作動していないことを判 定することを特徴とする方法。 １４． 車両の自動燃料補給装置において、 トランスポンダユニットから伝達され、車両の燃料入口の位置を確立するのに 十分な情報を受け取るのに有効なラジオ周波数トランスポンダレシーバと； 車両に燃料補給すべき位置内で車両の位置及び方位を決定する手段と； 車両の位置及び方位、並びに、伝達された情報に基づき、上記燃料入口の予測 位置を決定する手段と； エンジンの作動が停止したことを判定する手段と； 車両のエンジンが作動していないと判定された場合に、上記燃料入口の予測位 置に隣接するように燃料ディスペンサを移動させることにより、燃料補給を開始 させる手段と； 上記燃料ディスペンサ上に設けられ、当該燃料ディスペンサに関する上記燃料 入口の位置を決定するためのセンサと； 上記燃料ディスペンサ上の上記センサからの信号に基づき、当該燃料ディスペ ンサから車両へ燃料補給できるような位置へ、該燃料ディスペンサを再位置決め する手段と； を有することを特徴とする燃料補給装置。 １５． 請求の範囲第１４項に記載の装置において、上記トランスポンダを受動 式のトランスポンダとしたことを特徴とする装置。 １６． 請求の範囲第１４項に記載の装置において、上記トランスポンダを能動 式のトランスポンダとしたことを特徴とする装置。 １７． 請求の範囲第１４項に記載の装置において、エンジンの作動が停止した ことを判定する上記手段が、ループアンテナから信号を発生させる手段を有し、 上記アンテナは、車両の同期発電機がアイドリング回転速度で回転しているとき に上記同期発電機により発生される磁場を検出するようになっていることを特徴 とする装置。 １８． 請求の範囲第１４項に記載の装置において、車両の位置及び方位を決定 する上記手段が、少なくとも３つの音響測距センサを有することを特徴とする装 置。 １９． 請求の範囲第１４項に記載の装置において、車両の位置及び方位を決定 する上記手段が、可視画像をデジタル化する手段と、車両の可視画像を発生させ る手段とを有することを特徴とする装置。 ２０． 請求の範囲第１４項に記載の装置において、上記燃料ディスペンサのヘ ッドに関する上記燃料入口の位置を決定するための上記センサを磁束センサとし 、当該燃料入口の近傍において磁石を車両に固定したことを特徴とする方法。 ２１． 請求の範囲第１４項に記載の装置において、上記燃料ディスペンサに関 する上記燃料入口の位置を決定するための上記センサをカメラとし、当該カメラ からの可視画像をデジタル化し、当該燃料入口の輪郭がデジタル化された画像か ら特定されることを特徴とする装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ムジル，デイヴィッド・アーウィン カナダ国ブリティッシュ・コロンビア ヴ ィー３シー・２エイ６，ポート・コーキー トラム，マクアリスター・アベニュー 2232，ナンバー 120 (72)発明者 ウィリアムス，オーウェン・リカード カナダ国ブリティッシュ・コロンビア ヴ ィー３エル・２ティー１，ニュー・マンチ ェスター，パイン・ストリート 333 (72)発明者 ロエン，アンドリュー・エヴレット カナダ国ブリティッシュ・コロンビア ヴ ィー９ワイ・７エル６，ポート・アルバー ニ，ナナイモ・ハイウェイ，サイト 213 シー−７，アール・アール・ナンバー ２ (72)発明者 ウエスト，アル カナダ国ブリティッシュ・コロンビア ヴ ィー５ジー・２アール３，バーンアバイ, ヘイゼルウッド・クレセント 4315 【要約の続き】 な装置は、運転手による車両の正確な初期の位置決め、 又は、車両に対する大幅な修正を必要としない。燃料補 給動作は車両のエンジンの作動が中断するまで開始され ず、車両のエンジンが再始動したときには、燃料補給動 作は中断される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 車両の自動燃料補給方法において、 車両の燃料入口の位置を確立するのに十分な情報を伝達するのに有効なラジオ 周波数トランスポンダを車両に提供する工程と； 車両に燃料補給を行う位置に車両が位置決めされたときに、車両に燃料補給す べき位置で情報を受け取る工程と； 車両に燃料補給を行う位置に車両が位置決めされたときに、その位置における 車両の位置及び方位を決定する工程と； 決定された車両の位置及び方位、並びに伝達された情報に基づき、燃料入口の 予測位置を決定する工程と； 決定した燃料入口の予測位置に隣接するように燃料ディスペンサを移動させる 工程と； 上記燃料ディスペンサに関する燃料入口の位置を決定するためのセンサを当該 燃料ディスペンサ上に提供する工程と； 上記燃料ディスペンサのヘッド上の上記センサからの信号に基づき、当該燃料 ディスペンサから車両へ燃料補給できる位置へ、該燃料ディスペンサを再位置決 めする工程と； 再位置決めされた上記燃料ディスペンサから車両へ燃料を補給する燃料補給工 程と； を有することを特徴とする燃料補給方法。 ２． 請求の範囲第１項に記載の方法において、上記トランスポンダを受動式の トランスポンダとしたことを特徴とする方法。 ３． 請求の範囲第１項に記載の方法において、上記トランスポンダを能動式の トランスポンダとしたことを特徴とする方法。 ４． 請求の範囲第１項に記載の方法において、車両の同期発電機が作動してい るときに当該同期発電機により発生される電磁場を検出するのに有効なループア ンテナから発生する信号により、車両のエンジンが作動しているか否かを判定し ；車両のエンジンが作動していないと判定されない限り、上記燃料補給工程が開 始されないことを特徴とする方法。 ５． 請求の範囲第１項に記載の方法において、車両の位置及び方位が複数個の 音響測距センサにより決定されることを特徴とする方法。 ６． 請求の範囲第１項に記載の方法において、車両の位置及び方位がデジタル 化された可視画像により決定されることを特徴とする方法。 ７． 請求の範囲第１項に記載の方法において、上記燃料ディスペンサに関する 上記燃料入口の位置を決定するための上記センサを磁束センサとし、当該燃料入 口の近傍において磁石を車両に固定したことを特徴とする方法。 ８． 請求の範囲第１項に記載の方法において、上記燃料ディスペンサに関する 上記燃料入口の位置を決定するための上記センサをカメラとし、当該カメラから の可視画像をデジタル化し、当該燃料入口の輪郭がデジタル化された画像から特 定されることを特徴とする方法。 ９． 請求の範囲第１項に記載の方法において、上記燃料ディスペンサに関する 上記燃料入口の位置を決定するための上記センサをトランスポンダレシーバとし 、当該燃料入口の近傍において上記トランスポンダを車両に固定したことを特徴 とする方法。 １０． 請求の範囲第１項に記載の方法において、作動している車両の点火装置 により発生された電磁波を検出するセンサにより、車両のエンジンが作動してい ないことを判定することを特徴とする方法。 １１． 請求の範囲第６項に記載の方法において、上記燃料ディスペンサに関す る上記燃料入口の位置を決定するための上記センサをカメラとし、当該カメラか らの可視画像をデジタル化し、当該燃料入口の輪郭がデジタル化された画像から 特定されることを特徴とする方法。 １２． 請求の範囲第１１項に記載の方法において、車両の同期発電機が作動し ているときに当該同期発電機により発生される電磁場を検出するのに有効なルー プアンテナから発生する信号により、車両のエンジンが作動していないことを判 定することを特徴とする方法。 １３． 車両の自動燃料補給装置において、 トランスポンダユニットから伝達され、車両の燃料入口の位置を確立するのに 十分な情報を受け取るのに有効なラジオ周波数トランスポンダレシーバと； 車両に燃料補給すべき位置内で車両の位置及び方位を決定する手段と； 車両の位置及び方位、並びに、伝達された情報に基づき、上記燃料入口の予測 位置を決定する手段と； エンジンの作動が停止したことを判定する手段と； 車両のエンジンが作動していないと判定された場合に、上記燃料入口の予測位 置に隣接するように燃料ディスペンサを移動させることにより、燃料補給を開始 させる手段と； 上記燃料ディスペンサ上に設けられ、当該燃料ディスペンサに関する上記燃料 入口の位置を決定するためのセンサと； 上記燃料ディスペンサ上の上記センサからの信号に基づき、当該燃料ディスペ ンサから車両へ燃料補給できるような位置へ、該燃料ディスペンサを再位置決め する手段と； を有することを特徴とする燃料補給装置。 １４． 請求の範囲第１３項に記載の装置において、上記トランスポンダを受動 式のトランスポンダとしたことを特徴とする装置。 １５． 請求の範囲第１３項に記載の装置において、上記トランスポンダを能動 式のトランスポンダとしたことを特徴とする装置。 １６． 請求の範囲第１３項に記載の装置において、エンジンの作動が停止した ことを判定する上記手段が、ループアンテナから信号を発生させる手段を有し、 上記アンテナは、車両の同期発電機がアイドリング回転速度で回転しているとき に上記同期発電機により発生される磁場を検出するようになっていることを特徴 とする装置。 １７． 請求の範囲第１３項に記載の装置において、車両の位置及び方位を決定 する上記手段が、少なくとも３つの音響測距センサを有することを特徴とする装 置。 １８． 請求の範囲第１３項に記載の装置において、車両の位置及び方位を決定 する上記手段が、可視画像をデジタル化する手段と、車両の可視画像を発生させ る手段とを有することを特徴とする装置。 １９． 請求の範囲第１３項に記載の装置において、上記燃料ディスペンサのヘ ッドに関する上記燃料入口の位置を決定するための上記センサを磁束センサとし 、当該燃料入口の近傍において磁石を車両に固定したことを特徴とする方法。 ２０． 請求の範囲第１３項に記載の装置において、上記燃料ディスペンサに関 する上記燃料入口の位置を決定するための上記センサをカメラとし、当該カメラ からの可視画像をデジタル化し、当該燃料入口の輪郭がデジタル化された画像か ら特定されることを特徴とする装置。