JPH11506009A - 骨形成剤を同定する方法及び構成 - Google Patents

骨形成剤を同定する方法及び構成

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JPH11506009A JP8536715A JP53671596A JPH11506009A JP H11506009 A JPH11506009 A JP H11506009A JP 8536715 A JP8536715 A JP 8536715A JP 53671596 A JP53671596 A JP 53671596A JP H11506009 A JPH11506009 A JP H11506009A
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Abstract

(57)【要約】 骨形成剤を同定する方法及び構成が開示され、そこでは骨形成タンパク質のプロモーターがレポーター遺伝子のアッセイ産物の産生を制御するアッセイシステムに用いられている。

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称 骨形成剤を同定する方法及び構成 技術分野 本発明は、骨の形成を制御する薬剤を同定するアッセイ技術に関する。発明の背景 骨破壊及び骨形成に影響する因子に関して入手可能な情報は多数あるが、新骨 形成を刺激する成長因子についての情報はかなり限られている。発明者等はその ような活性の素材(source)を探索し、骨細胞それ自身が、骨細胞を刺激する能力 がある因子の貯蔵場所(storehouse)であることを見出した。故に、屠殺場から得 たウシ組織の抽出物は、骨の構造の整合性を維持するための構造タンパク質のみ ならず、骨細胞の増殖を刺激することができる生物活性の骨成長因子も含んでい る。後者の因子の中には、腫瘍成長因子β、ヘパリン結合成長因子(酸性及び塩 基性線維芽細胞成長因子)、インシュリン様成長因子(インシュリン様成長因子 I及びインシュリン様成長因子II)及び最近詳述されている骨形成タンパク質( BMPs)と呼ばれるタンパク質のファミリーがある。これらの全ての成長因子 は、骨細胞と同様に他のタイプの細胞に効果を有する。 BMPsは拡大された腫瘍成長因子βファミリーにおける新しい因子である。 それらは、最初、鉱質除去された骨の抽出物の中から同定された(Urist 1965, Wozney et al.,1988)。BMP-2及びBMPー4組換え体は、ラットの皮下に局所 的に注入されたとき、新骨形成を誘導する(Wozney 1992,Wozney & Rosen 19 93)。これらの因子は、正常骨芽細胞によって、それらの分化により発現され、 インビボでの骨形成同様、インビトロで骨芽細胞分化及び骨節形成を刺激した( Harris et al.,1994)。この後者の特質は、骨損失の結果生じる病気における治 療剤として可能な有用性を示唆する。 骨形成に関与している細胞は骨芽細胞である。前駆細胞から成熟骨形成細胞へ の骨芽細胞の分化のとき、それらは、大量のタイプ-Iコラーゲン、オステオカル シン、オステオポンチン及びアル カリフォスファターゼを含む骨基質の構造タンパク質を発現及び分泌させる(S tein et al,1990,Harris et al,1994)。それらは、骨基質に貯蔵される大量の 成長調節ペプチドも同様に合成し、おそらく正常な骨形成に関与する。これらの 骨形成調節ペプチドはBMPsも含む(Harris et al,1994)。ラット胎児の頭 頂骨骨芽細胞の初代培養の研究において、鉱質除去された骨節の形成よりも先に BMPs1,2,3,4及び6が培養細胞で発現する(Harris et al,1994)。BMPsの 発現は、アルカリフォスファターゼ、オステオカルシン及びオステオホンチンの 発現と同時に起きる。 BMPsはインビトロ及びインビボにおける骨形成を刺激する強力な効果があ るが、骨の治療を向上させる治療剤としての使用に対しては不利である。骨形成 タンパク質のレセプターが多くの組織で同定され、BMPsそれ自身、明確な時 期及び分布様式で、非常に多くの種類の組織において発現している。このことは 、それらが骨以外にも多くの組織において影響し、全身的に投与されるときに、 治療剤として有益性が制限されることが示唆される。更に、それらはペプチドな ので、注射によって投与されなければならない。これらの不利は治療剤としての BMPsの開発にとって厳しい制限である。 局所的に骨においてBMPsの産生を刺激する可能性のある薬剤を同定する方 法を提供することによって、公知の骨形成剤に存する固有の制限を克服すること が本発明の目的である。従来の技術 BMP−5遺伝子の5'-フランキング領域小断片の配列データが公表されている (Chen et al,1993;Kurihara et al,1993)が、プロモーターは以前は機能的 に同定又は単離されてはいなかった。発明の開示 骨の成長を刺激する化合物を同定及び評価する細胞を基にしたアッセイ技術は 提供されており、それは当該アッセイ産物の発現を許容する条件下でアッセイ産 物をコードするレポーター遺伝子に有効に連結した、少なくとも1つの骨形成タ ンパク質のプロモーター領域をコードするDNA配列を含む発現ベクターを含む 宿主細胞系を培養すること、 培養細胞系を骨形成活性を有する可能性がある少なくとも1つの 化合物と接触させること、及び、レポーター遺伝子の発現を制御しそれによって アッセイ産物の産生を増加させるその能力により骨形成剤を同定すること を含むものである。 本アッセイ技術は、特異的に骨細胞を刺激し骨形成タンパク質ファミリーの中 の骨成長因子を産生する骨形成剤を同定する。これら骨形成剤は、BMPファミ リー及び例えば骨細胞によって通常産生される他の骨成長因子関連遺伝子のプロ モーターの活性を増加させる能力を示す。 本発明に従って、少なくとも1つの骨形成タンパク質のプロモーター領域をコ ードするDNA配列と、アッセイ産物をコードするレポーター遺伝子に有効に連 結されたプロモーター配列を含む発現ベクターを含む骨形成剤を同定するシステ ムと、骨形成化合物への接触に応答して産生されるアッセイ産物を検出する手段 もまた提供される。図面の簡単な説明 図1Aは、マウスグノムのBMP-4の制限酵素マップ及び2つの転写産物を模 式的に図示している。マウスBMP−4遺伝子の転写産物ユニットは〜7kbで 、2つのコードエキソン(黒四角)及び3つの非コードエキソン、標識されたエ キソン1A、1B及び2を含む。この19kbクローンは〜6kbの5'フランキ ング領域と〜7kb3'フランキング領域を持っている。この図はおよそ2.4kbの5 'フランキング領域と、3'フランキング小領域を示す。下のパネルは2つのオー ルタネーティブなBMP-4の転写産物を示す。どちらも、同じエキソン2,3と 異なるエキソン1を持つ。転写産物Aはエキソン1Aを持ち、転写産物Bは、F RC細胞におけるRT-PCR及びプライマー伸長によって推定されるエキソン 1Bを有する。 図1Bは、マウスゲノムのBMP−4(配列ID NO.1)の選択された一部 分のDNA配列及び同定されたコードしているエキソン(配列ID NO.2)の 予想されるアミノ酸配列を図示している。右にある数字は核酸配列の位置を示し 、太字の数字はコード領域のアミノ酸配列の配置を指し示す。コード配列のほと んどはエキソン4の中にある。転写産物ユニットの末端は1.8kb転写産物に 基づいて推測された。エキソン1Aにあるプライマー1は、RT-PCR解析に おいてエキソン3にあるプライマー3と用いられた。エキソン1Bにあるプライ マー2は、RT-PCR解析においてプライマー3と用いられた。プライマーB 1及びプライマーB2はプライマー伸長反応において用いられた。 図1Cは、BMP−4のエキソン1Aの5'フランキング領域及びマウスBMP −4の1Aプロモーター(配列ID NO.3)にある潜在的レスポンスエレメン トを描画している。マウスのBMPー4遺伝子の2688bpの配列が示されている。ヌ クレオチドは、1Aプロモーターの主要な転写開始点に対応する左部を+1と番号 付けされた。DRー1Aの近位及びDR-1Aの遠位ヌクレオチドのレスポンスエレ メントが指し示されている。四角で囲った他の潜在的レスポンスエレメントは、 p53,RB(網膜芽細胞腫),SPー1,AP-1及びAPー2である。DNA配列+114から +96の上の線によって指し示されているプライマーAは、エキソン1A含有転写 産物のプライマー伸長解析に用いられた。 図2はプライマー伸長アッセイの結果を示す。FRC細胞から調製した総RN A(左枠)及びマウスの胎児9.5日目(右枠)がプライマーA又はプライマー2の 相補鎖と一緒に用いられた。レーンAに示された2つの主要な伸長断片、68及び 115bpがプライマーAから得られた。2つの1Bプライマー、プライマーB1及 びプライマーB2もまた、FRCもマウス胎児総RNAも鋳型として陰性の結果 が得られた。転写産物Bはこのアッセイでは検出されなかった。RT-PCRに より、転写産物Bは検出及び定量することができた。 図3Aは、BMP-4遺伝子の1A-3及び1B-3 RT-PCR産物のゲル電気泳動 の写真描写である。RT-PCRは、FRC細胞のポリA+ mRNAを鋳型とし て用いて2対のプライマーで行った。その産物は、DNA核酸配列決定によって 証明された。 図3Bは、FRC細胞での1A及び1BエキソンでのスプライシングされたR T-PCR産物の概略図である。RT-PCRは、FRC細胞のポリA+ mRNA を鋳型として用いて2対のプライマーで行った。図は、プライマーがBMP-4ゲ ノムDNAのどこに位置するか示す。 エキソン1A、エキソン2及びエキソン3の5'領域を含むRT-PCR産物がプ ライマー1及びプライマー3より産生された。プライマー2及びプライマー3は 、エキソン1B-2-3パターンで2つのRT-PCR産物がを産生した。エキソン1 Bは、大きさ的に異種であることが示された。骨細胞では、1Aプロモーターが 優勢に用いられている。 図4Aは、FRC細胞における、BMP-4 1A 5'-フランキング領域-CAT プラスミド及びプロモーター活性を提供する。2.6kbのEcoR1とXbaとの断片、 1.3kbのPstの断片、0.5kbのSphIとPstとの断片及び0.25kbのPCR断 片をpBLCATに挿入した。黒四角は、非コードエキソン1Aを示す。CAT ボックスはCATレポーター遺伝子を表す。値は、pCAT-2.6セットが100%発 現したCAT活性の百分率を表す。その値は、4つの独立したアッセイの平均を 表す。 図4Bは、図4Aで確認されるBMP-4 1A 5'-フランキング領域-CATプ ラスミドをトランスフェクトされたFRC細胞を用いてのCATアッセイのオー トラジオグラムを提供する。 図5はマウスBMP-2遺伝子-2736から+139までの5'フランキング領域の核酸 配列(配列ID NO.4)を描画している。 図6Aは、8%変性尿素ポリアクリルアミドゲルから分離したBMP2遺伝子 の転写開始位置の決定のためのプライマー伸長アッセイの産物のオートラジオグ ラムを図示し、図中レーン1は、ラット胎児頭頂骨骨芽細胞の総RNAで、レー ン2は、10μgの酵母tRNAでの対照のレーンである。全てのRNAサンプル は、図6に示すように、マウスBMP2遺伝子のエキソン1から32P標識オリゴ ヌクレオチドでプライムされた。レーンMは、32P標識MspI消化λファージD NAで、623bpから15bpまで掛かっている(spanning)DNA断片を含んでいる(サ イズマーカー)。 図6Bは、プライマー伸長アッセイの概略図を提供する。用いられたプライマ ーは、18merの合成オリゴヌクレオチド、5'-CCCGGCAAGTTCAAGA AG-3'(配列ID NO.5)である。 図7は、選択されたBMP-2プロモーター-ルシフェラーゼレポーターの構築 物の図を提供する。BMP-2の5'-フランキング配列は斜線部四角(□)及びル シフェラーゼcDNAは塗四角(■)で図示した。+114塩基は全ての構築物にお けるBMP-2の3'末端を意味する。 図8は、ラット胎児の頭頂骨骨芽細胞(A)、HeLa細胞(B)及びROS17/2.8 骨芽細胞にトランスフェクトされたBMP-2遺伝子-ルシフェラーゼ構築物(図 7参照)のルシフェラーゼ酵素活性を示す。ルシフェラーゼ活性は、細胞溶解液 中のβガラクトシダーゼ活性により正規化された。 図9A-Fは、マウスBMP-2プロモーター及び遺伝子(配列ID NO.6)を 示す。 図10A-Dは、マウスBMP-4プロモーター及び遺伝子(配列ID NO.7)を 示す。 図11は、BMP-25'フランキング領域の配列を示す。好ましい形態についての詳細な説明 骨の成長を刺激する化合物を同定及び評価する細胞系を基にしたアッセイ技術 が提供され、これは当該アッセイ産物の発現を許容する条件下でアッセイ産物を コードするレポーター遺伝子に有効に連結した、少なくとも1つの骨形成タンパ ク質のプロモーター領域をコードするDNA配列を含む発現ベクターを含む宿主 細胞系を培養すること、 培養細胞系と骨形成活性を有する可能性がある少なくとも1つの化合物とを接触 させること、及び、レポーター遺伝子の発現を制御しそれによってアッセイ産物 の産生をその増加させる能力により骨形成剤を同定することを含むものである。 本発明は、骨細胞を刺激して骨形成タンパク質(BMP)ファミリーの中の骨成 長因子を産生する化学物質、薬剤、因子、又は他の物質(以下、「骨形成剤」と 称する。)を特異的に同定するので、 他の骨活性化合物を同定する他の技術から特徴的に区別される。BMPファミリ ーの一員、並びに骨細胞及び軟骨細胞、腫瘍細胞及び前立腺細胞を含む他の細胞 によって通常産生される他の骨成長因子の遺伝子のプロモーターの活性を増加さ せる能力によって、これら骨形成薬剤は同定される。患者がそのような化学物質 で処置されたとき、適切なBMPは、骨細胞によって産生され、その後骨で局所 的に利用され、骨増殖又は骨治療を増強する。本アッセイ技術によって同定され る当該化合物は、骨粗鬆症、分節性骨欠損、骨折修復、人工骨固定化又は骨減少 に関する様々な病気の治療のために利用される。 骨又は軟骨における骨形成タンパク質の発現を抑制する化合物もまた、骨芽細 胞の腫瘍転移や他の原因による骨硬化症のような病気でおきる過度な骨形成の状 態の治療において有用である。そのような化合物は、本発明に従って同定される ことができる。 少なくとも1つの骨形成タンパク質をコードするプロモーター領域の単離され たDNA配列、 アッセイタンパク質をコードしているレポーター遺伝子に有効に連結した当該プ ロモーターを含む発現ベクターを含む骨形成剤を同定するシステム、 及び骨形成化合物への接触に応答して産生されるアッセイ産物を検出する手段も また本発明に従って提供される。 BMP-4及びBMP-2に対する遺伝子のプロモーターは、例えばホタルルシフ ェラーゼ遺伝子のようなレポーター遺伝子に連結させることができる複合体プロ モーターである。これらハイブリッド遺伝子(例えば、骨細胞BMP-4プロモー ター又は骨細胞BMP-2プロモーター並びにホタルルシフェラーゼ、クロラムフ ェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)cDNA、又は例えばβ-ガラク トシダーゼ、グリーンフルオレセンタンパク質、ヒト成長因子、アルカリフォス ファターゼ、βグルクロニダーゼ及びその類似物のような他のレポーター遺伝子 のcDNA)は、骨細胞にトランスフェクトされると、BMP-4又はBMP-2プ ロモーターを活性化する骨形成剤は、その剤と一緒に培養した細胞からの細胞溶 解液中のインビトロでのルシフェラーゼ活性を高める能力によって、同定するこ とができる。 BMP-4遺伝子の5'-フランキング領域小断片の配列データは既に公開されて いる(Chen et al,1993;Kurihara et al,1993)が、 プロモーターはまだ同定、単離されておらず、転写を制御する方法は示されてい ない。本発明は、BMP遺伝子のプロモーターを単離し、培養骨細胞の中でこれ らプロモーターを利用し、骨で局所的にBMP-2又はBMP-4の産生を特異的に 増加させる薬剤を同定することができる。BMPsは、骨細胞によって産生され ることが知られているので、骨で特異的にそれら産生物を増強する方法は全身性 の毒性を回避する。この恩恵は、ここで提供されるBMPに対する独特の組織特 異的プロモーターを利用することよって、更に骨細胞においてその活性を増強す る薬剤を同定するためのこれら遺伝子プロモーターを用いることによって得られ る。 ここに提供される開示情報を利用することによって、他のプロモーターが、例 えばBMP-3,BMP-5,BMP-6及びBMP-7のような更なる骨形成タンパク質 から得られることができ、ここでに特に記載されるプロモーターと同程度の恩恵 を与える。 更に、本発明は骨芽細胞における更なる成長因子からのプロモーターの使用を 意図させる。線維芽細胞成長因子(例えばFGF-1,FGF-2及びFGF-7)、腫 瘍成長因子β-1,β-2,及びβ-3、インシュリン様成長因子-1、インシュリン様 成長因子-2、血小板由来成長因子と同様に更なる骨形成タンパク質が含まれる。 そのようなプロモーターは、本発明において容易に用いられ、同等の恩恵を与え るはずである。 本発明において用いることができる細胞は、胎児ラットの頭頂骨骨芽細胞の初 代培養、商業的に利用されている株化骨細胞系(MC3T3-E1細胞、MG-63細胞 、U2OS細胞、UMR106細胞、ROS17/2.8細胞、SaOS2細胞及びアメリカ ンタイプカルチャーコレクション(ATCC)からのカタログにおいて提供される そのような細胞)、及びトランスジェニックマウスから株化された骨細胞系を、 存在するベクター及びシステムのための宿主として供することができる他の細胞 系も同様に含む。更に、多くの腫瘍細胞系は、ヒトガン細胞系HeLaと同様に、 前立腺ガン細胞系PC3、LNCAP及びDUI145を含むBMPsを同様に発現 する。故に、多くの細胞系の幾つかは、本発明において利用され、適当な細胞系 の選択が特定の実施形態のための選択に重要である。 下記の実施例は、本発明のより好ましい実例及び実施形態を説明するが、その 範囲を制限するように解釈されるものではない。実験 以下の実験の説明において、下記の略語が適用される; eq(等価);M(モーラー);μM(マイクロモーラー);N(正常);mol(モル);mmol(ミ リモル);μmol(マイクロモル);nmol(ナノモル);kg(キログラム);gm(グラム);m g(ミリグラム);μg(マイクログラム);ng(ナノグラム);L(リットル);ml(ミリリ ットル);μl(マイクロリッター);vol(容量);及び℃(摂氏度)。実施例1 : マウスBMP-4遺伝子プロモーターの説明及び特徴 (a)ライブラリースクリーニング、マウスBMP-4遺伝子プロモーターのクロ ーン化及び配列決定 Dr.B.L.N Hogan(Venderbilt University school of Medicine,Nashv ille,TN)によって提供されたマウスケノムのラムダfix II脾臓ライブラリ ー(Stratagene,La Jolla,CA)をマウス胎児BMP-4cDNAでスクリーニン グした。プローブは、Boehringer-Mannheim社(Indianapolis,IN)のランダ ムプライマー標識キットを用いて、[α-32P]dCTPで標識した。フィルターに 残ったプラークを一昼夜、6×SSC,5×Denhardt's,0.5%SDSを含有した2 00μg/mlの超音波処理サケ精子DNA,10μg/ml polyA及び10μg/ml t-RNA で68℃下ハイブリダイズさせた。そのフィルターを55℃で20分間、2×SSC,0. 1%SDS緩衝液で2回、0.5×SSC,0.1%SDS緩衝液で1回洗浄した。単離 したファージDNAクローンを標準法(Sambrook et al.1989)に従って解析し た。 陽性クローンからの断片をpBluescriptベクター(Stratagene,La Jolla,C A)にサブクローン化して、シーケンスジデオキシヌクレオチドチェーンターミ ネーションシーケンシングキット(U.S.Biochemical社.,cleveland,OH)を 用いて両方向から配列決定した。 マウス胎児BMP-4cDNAのプローブ(B.Hogan,Vanderbilt Universit y,Nashville,TN)のコード領域全長を用いて、マウス脾臓の129のゲノムラ イブラリーの2×106プラークから3つのクローンを単離した。図1に示すように 、1つの19kbクローンは、5つのエキソンと〜6kbの5'-フランキング領域と〜7k bの3'-フランキング領域を含んでいた。マウスBMP-4遺伝子の7kbの転写ユニ ットと5'-フランキング領域を配列決定した(図10)。 マウスBMP-4の選択部分の核酸配列とコード領域のエキソン(408残基;配列 ID NO.2)の推定されるアミノ酸配列を図1Bに示す。下記のRT-PCR実 験に用いられたプライマーは、この図の中に示されている。 図1は、2372bpの5'フランキング領域、及びエキソン1Aの上流のDNA応答 エレメントを示す。プライマー伸長に用いたプライマーもまた、図1B及び1C に示される。 (b)マウスBMP-4遺伝子の転写開始部位のプライマー伸長マッピング 転写開始部位は、エキソン1Aの中のヌクレオチド+114から+96の相補鎖に対 応する合成オリゴヌクレオチドプライマーA5'-CGGATGCCGAACTC ACCTA-3'(配列 ID NO.8)、 及びエキソン1Bの中のヌクレオチド+30から+13の相補鎖に対応する合成オリゴ ヌクレオチドプライマーB1 5'-CTACAAACCCGAGAACAG-3'(配 列 ID NO.9)を用いてプライマー伸長反応によってマッピングされた。胎児 ラット頭頂骨(FRC)細胞及び9.5日齢マウス胎児(B.Horgan,Vanderbilt大 学からの提供)からの総RNAを両プライマーと一緒に用いた。プライマー伸長 アッセイはPromega(Madison,WI)からのプライマー伸長キットを用いて行わ れた。しかしながら、アニーリング反応は60℃湯浴中1時間行った。産物を8% 変性尿素ポリアクリルアミドゲルで電気泳動し、オートラジオグラフを撮った。 エキソンB1の核酸配列+69から+52の相補鎖に対応する、もう1つのプライマ ーB2 5'-CCCGGCACGAAAGGAGAC-3'(配列ID NO.10)もま た、FRC及びマウス胎児RNAsでプライマー伸長反応に用いた。 1.BMP-4遺伝子のオールタネートなエキソン1配列の使用の証明 幾つかのBMP-4c DNAを前立腺ガン細胞及び初代FRC細胞から配列決定 された。4つの独立したFRC細胞BMP-4cDNAは、すべてエキソン1Aを 含んでいた。しかしながら、ヒト前立腺腫瘍細胞株(PC-3)cDNAは、エキソ ン2(Chen et al,1993)がスプライスされた明らかに独特なエキソン1B配列 を含んでいた。エキソン1Bに対する2本鎖オリゴヌクレオチドプローブをヒト PC-3エキソン1B配列に基づいて合成した。このエキソン1Bプロー ブはマウスゲノムBMP-4クローンにおけるエキソン1B領域を同定するために 用いた。エキソン1B候補はエキソン1Aの3'末端から1696bp下流である。 2.プライマー伸長反応 プライマー伸長反応を行い、マウスBMP-4遺伝子転写開始点をマッピングし た。プライマーA、エキソン1Aからのオリゴヌクレオチド及びエキソン1Bか らの2つのオリゴヌクレオチドを用いた。総RNAは、マウス胎児及びFRC両 方からのものを用いた。図2に示すように、プライマーからの主要な伸長断片が マウス胎児及びFRC両方の総RNAにおいて得られ、それは115bpの位置に移 動していた。115bpの伸長した5'末端は、1A含有転写産物の主要な転写開始点 を示した。このプライマーB1の5'非コードエキソンの大きさは306bpである。 プライマーB1(エキソン1B)の相補鎖からの主要な伸長断片は、マウス胎児及 びFRC両方の総RNAsを用いては検出されなかった。エキソン1Bからのも う一つのプライマーもまた陰性の結果であり、9.5日齢マウス胎児及びFRC細 胞において、エキソン1B-含有の転写産物は検出されないことが示唆され、こ れらの細胞ではエキソン1B含有転写産物がエキソン1A含有の転写産物よりも 、量的に十分でないことが示唆される。全てのプライマー伸長が、高い条件(hig h stringency)でのプライマーのアニーリング後行われた。1Bプライマーとの 低い条件でのアニーリングは、BMP-4mRNAに対応しない伸長産物が産生し た。 (C)エキソン1A及び1B転写産物のためのBMP-4遺伝子5'フランキング領 域 4つのFRC MP-4 cDNAが配列決定され、エキソン2をスプライスした エキソン1A配列を含んでいることが分かった。ヒトU2OSBMP-4cDNA配 列もまた、エキソン1A(Wozney et al,1988)を含んでいる。これは、エキソン 1AのBMP-4遺伝子配列上流が骨細胞において主に用いられることを示唆する 。 BMP-4 1Bプロモーターが、FRC細胞においてすべて用いられているこ とを調べるために、オリゴヌクレオチドプライマーをデザインして、スプライス された1B-2-3エキソン産物及び1A-2-3 エキソン(対照)産物が、FRCpoly(A+)-RNAを用いた更に感度がよいRT- PCR技術によって得られるかどうか確かめた。3'プライマーは、エキソン3に あり(図1B-プライマー3)、5'プライマーは、エキソン1A(プライマー1) かエキソン1B(プライマー2)にある。 RT-PCR産物をクローン化及び配列決定した。得られた産物の写真及び図 は、図3A及びBに図示されている。1A-2-3及び1B-2-3の両方の産物が得られ た。その結果は、FRC骨芽細胞は転写産物を1Aエキソン又は1Bエキソンで 産生し、両方では産生しないことが示唆される。これは、1Aと1Bのエキソン の間のイントロン領域がある条件下での制御応答エレメントを含んでいることを 示唆する。FRC骨芽細胞から得られた1B-2-3RT-PCR産物には、2つの産 物が、エキソン1Bのための異なった3'スプライス部位を用いて得られた。その ゲノムDNAとの比較により、その2つのエキソン1Bsの両方3'末端は、1A-1 B-2-3RT-PCR産物から得られたオールタネーティブなスプライシングパタ ーンからなる適切な5'スプライスの共通配列を持っている。最も重要なことに、 BMP-4遺伝子の1A-1B-2-3 RT-PCRスプライシング産物は得られなかっ た。故に、1Bは、オールタネーティブにスプライスされた5'-非コードエキソ ンでないことは明らかである。定量的なRT-PCRにより、1A転写産物は、 初代骨細胞において、更に10から15×の量であることが示された。 RT-PCRを実施する技術を述べる。総容量20μl中、SuperscriptTM逆転 写酵素(Gibco BRL)を用いて、18merのdTプライマーで1μgFRC細胞pol y(A+)-RNAから、1本鎖cDNAを合成した。そのcDNAを2セットの合成 DNAでのPCRの鋳型として用いた。図1Bに示すように、エキソン1Aの3' 領域の相当するプライマー1(5'-GAAGGCAAGAGCGCGAGG-3')(配 列ID NO.11)とエキソン3の5'領域の相当するプライマー3(5'-CCCGGT CTCAGGTATCA-3')(配列ID NO.12)とが用いられ、エキソン1A-2- 3のスプライスされたPCR産物を産生した。エキソン1Bの3'領域の相当する プライマー2(5'-CAGGCCGAAAGCTGTTC-3')(配列ID NO.13) とプライマー3とが用いられ、エキソン1B-2-3のスプライスされたPCR産物 を産生した。GeneAmpPCRキットを、製品手順(Perkin-Elmer/Cetus,Nor walk,CT)に従い使用した。各サイクルは、変性ステップ(94℃1分間)、アニー リングステップ(59℃ 2分間)及び伸長ステップ (72℃ 1分間)からなる。PCR産物を大きさの判定のために、アガロースゲル 電気泳動にて解析した。その産物をTAクローニングキット(InVitrogen,Sa n Diego,CA)を用いてpCR IIベクターにサブクローン化した。挿入物をU. S.Biochemical(Cleveland,OH)製のシーケンシングキットで両方向から配列 決定した。 骨細胞が分化中のFRC細胞において検出された1.8kb BMP-4転写産物が純 粋な1Aエキソンプローブ及び2-4エキソンプローブにハイブリダイズすること をノーザン解析は示している。2-4のシグナルに対する1Aの割合はBMP-4の 変化レベルを通して一定である。1Bエキソンプローブを用いてのBMP-4エキ ソン2-41.8kbシグナルに対するハイブリダイゼーションは検出されなかった。こ れはまた、1B転写産物は更に感度が良いPCR法では検出することができるが 、転写産物を含む1Aは骨細胞において優性であることを示している。定量的P CRを行うことによって、1A転写産物がFRC細胞において、1Bよりも10-1 5×更に多いことが示された。 (d)BMP-4プロモーター1Aプラスミド構築及びトランスフェクション、及 び骨芽細胞におけるプロモーター活性の検出 3つのBMP-4 1Aプロモータ ー/プラスミドを、マウスBMP-4遺伝子の5'フランキング領域から断片を切り 取り、pBL3CAT発現ベクター(Luckow and Schutz,1987)にクローニング することによって構築した。pCAT-2.6プラスミドは、BMP-4遺伝子の2.6kb のEcoRI及びXbaIフラグメントを有したpBLCAT3ベクターである。pC AT-1.3プラスミドが、同様に1.3kbPst断片(-1144/+212)から産生された。pC AT-0.5プラスミドは、0.5kb SphI及びPstの断片(-260/+212)から作られた 。pCAT-1.3及びpCAT-0.5プラスミドは、212bpのエキソン1A非コード領 域を有する。追加のプロモーター/プラスミドは、ヌクレオチド-25と+212の間 の240bpに相当するPCR増殖産物から構築し、pCAT-0.24とした。増殖した 断片を、最初TAクローニングキットを用いてpCRIIベクターに挿入し、次に その断片をHindIIIとXhoIで切り離し、pBL3CATに再結合した。CATベ クターに関して、全ての挿入物の正規オリエンテーションはDNA配列決定によ り確認された。 一過性のトランスフェクション研究のために用いられる細胞は、Bellows等(1 986)とHarris等(1994)に記載されているように、19日齢胎児ラット頭頂骨から トリプシンとコラーゲンでの連続消化 によって単離された。要約すれば、頭頂骨の骨を外科的に取り出し、10%(V/V )のウシ胎児血清(FCS)及び抗生物質含有の最小基本培地で洗浄することによ って綺麗にした。骨は、ハサミで刻み、5mlの滅菌されたバクテリアのコラゲナ ーゼ(0.1%)とトリプシン(0.05%)を含んだ35mm組織培養皿に移植した。次に、 これを37℃で20分間培養した。この時遊離した細胞を収集し、素早く等量のFC Sを混合してトリプシンを不活性化した。この方法を6回繰り返し、20分毎に細 胞を遊離させた。3番目、4番目、5番目及び6番目の消化物(骨芽細胞が豊富) から遊離された細胞を混ぜ合わせ、その細胞を400×gで5分間遠心分離して収 集した。その細胞を10%FCS及び抗生物質含有のαMEMの中に置き、コンフ ルエンスになるまで成長させた(2-3日)。この段階で、細胞をディッシュ当たり5 ×105細胞の細胞密度になるように60mm組織培養ディッシュに移した。これらの 初代骨芽細胞が、持続培養で骨様構造に自己形成できる(Bellows et al,1986; Harris et al,1994)。HeLa,ROS17/2.8,及びCV-1細胞は、ATCCから 販売されている。 単離したFRC細胞は、骨芽細胞の表現型に富んでおり、一過性トランスフェ クションアッセイのための受容細胞として用いられた。BMP-4mRNAは、持 続培養中一過性の様式でこれらの細胞内で調節される(Harris et al,1994b)。 エレクトロポレーションの技術をDNAトランスフェクションのために用いた( Potter,1988;van den Hoff et al,1992)。エレクトロポレーションの後、 細胞を等分し、直径100mm培養皿に置き、48時間10%ウシ胎児血清含有修飾イー グル最小基本培地(MEM,GIBCO,Grand Island,NY)培養した。その抽 出液は、Gormaによって開示された方法に従ってCAT活性のためにアッセイさ れ、そしてCAT活性は、Rouet等の方法に従ったβ-ガラクトシダーゼアッセ イによって正規化された。 様々なBMP-4-CATレポーター遺伝子プラスミド構築物でのトランスフェ クションの48時間後、細胞を回収し、CAT活性を測定した。図4A及び4B に示すように、pCAT-0.24プラスミド(-25/+212)はわずかな活性しかない。 このプラスミドは、-25から+212の5'非コード領域エキソン1Aを含み、親のpB L3CATプラスミドより3倍低かった。pCAT-0.5(-260/+212)、pCAT-1.3 (-1144/+212)、及びpCAT-2.6(-2372/+258)は、FRC細胞にトランスフェク トされたとき、著しく増加したCAT活性を示した。これら のデータを図4に示す。pCAT-0.5(-260/+212)では、pCAT-0.24(-25/+212) に比較して、CAT活性で10倍増加した。pCAT-1.3(-1144/+212)は更に6 倍の増加を示し、pCAT-2.6(-2372/+258)はpCAT-1.3よりも更に2倍の変化 を示した。こうして、FRC細胞におけるpCAT-0.24とpCAT-2.6の間での CAT活性の正味の増加はおおよそ100倍である。実施例2. : マウスBMP-2遺伝子プロモーターの詳述及び特徴 (a)マウスBMP-2ゲノムDNAのクローン化 マウスBMP-2遺伝子のゲノムのクローンを、初代骨芽細胞におけるBMP-2 遺伝子の転写制御測定のために単離した。5×106プラークを、マウスゲノムライ ブラリーB6/CBA(Stratagene,San Diego,CAから販売されている。)か ら、プローブとしてBMP-2cDANを用いてスクリーニングした。BMP-2 c DNAクローンを、PC3前立腺ガン細胞(Harris et al,1994)のcDNAライ ブラリーから単離した。ヒトBMP-2プローブは、コード領域のほとんどを含む 1.1kbのSmaI断片のである。 BMP-2ゲノム遺伝子クローンを、デオキシアデノシン5'[α[35S]チオ]トリ フォスフェート及びシーケネースを用いてジデオキシチェーンターミネーション 法(Sanger et al,1977)で配列決定した。すべての断片は、少なくとも2度配列 決定し、重複部は適当なオリゴヌクレオチドプライマーを用いて確定した。プラ イマーは、Applied Biosystems社のモデル392DNAシンセサイザーを用いて 合成した。3つのBMP-2遺伝子のうちの1つであるおよそ16kbは、完全に配列 決定した(図9)。この配列の解析により、マウスBMP-2遺伝子は1つの非コー ド領域及び2つのコード領域のエキソン(Feng et al,1994)を含むことが示さ れた。5'フランキング配列の解析は、BMP-2遺伝子が典型的なTATA又はC AATボックスを含まないことを示した。しかしながら、多くの推定されるレス ポンスエレメント及び転写因子認識配列は、エキソン1の上流で確認された。5' -フランキング領域は、幾つかのSP-1、AP-1、P53、E-BOX、ホメオボッ クス及びAP-2候補のDNA結合因子などGCに富んでいる。 (b)BMP-2遺伝子の転写開始点の解析 BMP-2遺伝子の転写開始点を、プライマー伸長法によって同定した。プライ マー伸長は(Hall et al.,1993)に従って行った。用いたプライマーは、32P- 標識の18merオリゴヌクレオチド5'-CCCGGCAATTCAAGAAG-3'(配 列ID NO.5)である。初代胎児ラット頭頂骨骨芽細胞から得られた総RNAを プライマー伸長反応に用いた。その結果を図6に示す。主要な伸長産物は68bpで あり、それが主要な転写開始点(+1、図5)と推測された。これらの結果は、Rna seプロテクションアッセイによって確認された。 (C)ルシフェラーゼ(LUC)レポーター遺伝子構築物を用いたBMP-2プロモ ーター及びエンハンサー活性の同定 BMP-2-LUC構築物(図7)を、BMP-2の5'フランキング領域から転写開 始点にかけての様々な5'境界を含むように設計した。各構築物は、エキソン1に おける+114での3'の境界を含む。これらの構築物は、独立して、ラット胎児頭頂 骨骨芽細胞の初代培養細胞、ROS17/2.8骨芽細胞、HeLa細胞及びCV-1細胞 にカルシウムリン酸沈降法によってトランスフェクトし、構築物の各々に対する プロモーター活性を、トランスフェクションの24時間後に各々の細胞溶解液に対 するルシフェラーゼ酵素活性を測定することによりアッセイした。LUC(ルシ フェラーゼ酵素アッセイ)技術は下記(f)に述べる。プラスミドcSV β Galを 各々のプラスミド構築物に共トランスフェクトし、それぞれのサンプルにおける トランスフェクションの効率を正規化した。実験は、独立した胎児ラット頭頂骨 細胞で少なくとも5回繰り返され、それぞれの細胞は3回アッセイした。代表的 な実験からの平均値を図8に示す。 (d)BMP-2遺伝子プロモータの機能的研究のための初代胎児ラット頭頂骨骨 芽細胞の単離 一過性のトランスフェクション研究のために用いる細胞を、Bellow等'(1986) 及びHarris等(1994)に従って、トリプシンとコラーゲンでの連続的な消化によ って、19日齢胎児ラット頭頂骨から単離した。要約すれば、頭頂骨の骨を外科的 に取り出し、10%(V/V)のウシ胎児血清(FCS)及び抗生物質含有の最小基本 培地で洗浄することによって綺麗にした。骨は、ハサミで刻み、5mlの滅菌され たバクテリアのコラゲナーゼ(0.1%)とトリプシン(0.05%)を含んだ35mm組織培 養皿に移植した。そうして、これを 37℃で20分間培養した。この時遊離した細胞を収集し、素早く等量のFCSを混 合してトリプシンを不活性化した。この方法を6回繰り返し、20分毎に細胞を 遊離させた。3番目、4番目、5番目及び6番目の消化物(骨芽細胞が豊富)から 遊離された細胞を混ぜ合わせ、その細胞を400×gで5分間遠心分離して収集し た。その細胞を10%FCS及び抗生物質含有のαMEMの中に置き、コンフルエ ンスになるまで成長させた(2-3日)。この段階で、細胞をディッシュ当たり5×105 細胞の細胞密度になるように60mm組織培養ディッシュに移した。これらの初代 骨芽細胞が、持続培養で骨様構造に自己形成できる(Bellows et al,1986;Harr is et al,1994)。HeLa,ROS17/2.8,及びCV-1細胞はATCCから販売さ れている。 (e)一過性のトランスフェクションアッセイ 一過性のトランスフェクションアッセイのために、初代骨芽細胞を上記に述べ た細胞密度でトランスフェクション前18-24時間静置した。トランスフェクショ ンは、変形カルシウムリン酸沈降法(Graham & van der Eb 1973;Frost & Willians 1978)を用いて行った。細胞は、4時間37℃下、0.15M CaCl2及び HEPES緩衝生理食塩水(21mM Hepes,13.5mM NaCl,5mM KCl,0.7m MNa2HPO4,5.5mMデキストロース,pH 7.05-7.1)中に10μgのレポータ ープラスミド構築物と1μgのpSV β Gal(トランスフェクション効率の正 規化のため)を含む500μlのプラスミドDNAのカルシウムリン酸沈降物存在下 で培養した。沈降物存在下細胞を4時間培養後、細胞をインシュリン、トランス フェリン及びセレン(ITS)含有の更なる新鮮なα MEMを添加後、2分間α MEM中の15%グリセロールにて処理した。細胞はトランスフェクション24時 間後回収した。 (f)ルシフェラーゼ及びβ-ガラクトシダーゼアッセイ 細胞溶解液を調製して、ルシフェラーゼ酵素アッセイを、Promega社(Madis on,WI)のアッセイプロトコル及びアッセイキットを用いて行った。通常、20 μlの細胞溶解液と100μlのルシフェラーゼアッセイ試薬(270μM補酵素A、470 μMルシフェリン及び530μM ATP)を混合し、ルシフェラーゼ活性を10秒間 TURNER TD-20eルミノメーターで測定した。値は、各々の実験サンプル で得られた、βガラクトシダーゼ酵素活性によって正規 化した。 βガラクトシダーゼ酵素活性は、Rouet等(1992)に従って96穴マイクロプレー トを用いて細胞溶解液を測定した。10-20μl細胞溶解液を、88mMリン酸緩衝液 pH7.3、11mM KCl、1mMMgCl2、55mM βメルカプトエタノール、4.4mMク ロロフェノールレッドβ-D-ガラクトピラノシド(Boehringer-Mannheim社,I ndianapolos,IN)含有の90-80μlのβガラクトシダーゼ反応液に添加した。 反応混合液を、トランスフェクション効率依存して、37℃下30-60分インキュベ ートし、サンプルをエライザプレートリーダーで600nmを読みとった。 (g)プラスミド構築 ルシフェラーゼ基本プラスミド(pGLbasic)を、全ての構築物のために用いる ベクターとした(Promega社,Madison,WIから購入)。BMP-25'フランキン グ領域からのDNA断片の異なった長さを、このプラスミドのホタルルシフェラ ーゼcDNAの上流にあるマルチクローニングサイトにクローン化した。BMP- 2 DNA断片を、利用可能な制限酵素サイト(構築物-196/+114;-876/+114,-199 5/+114,-2483/+114及び-2736/+114)又は、特異的オリゴヌクレオチドプライマー (構築物-23/+114,-123/+114)を用いたポリメレース連鎖反応によって単離した。 BMP-2遺伝子の最小のプロモーター活性が、転写開始点(-23/+114)の23bp上 流を含む最も小さい構築物で同定された。転写開始点(-23/+114)を含まない構築 物においては、ルシフェラーゼ活性が無いことが分かった。-196bpまでに5'配列 の長くしたものを含む他の2つの構築物は、胎児ラット頭頂骨骨芽細胞及びHe La細胞でのプロモーター活性において、再現的に減少を示した(図8)。-876/ +114構築物は、HeLa細胞において、5倍の活性を示した。-1995/+114,-2483/+ 114及び-2736/+114構築物は、HeLa細胞における-876/+114構築物に比較して、 低いプロモーター活性を示した(図6)。 初代胎児ラット頭頂骨骨芽細胞において、2.6kb構築物(-2483/+114)は、-1995 /+114構築物よりも2-3倍高いルシフェラーゼ活性を示した(図8)。これらの結 果は、1又は2以上のポジ ティブなレスポンス領域が、-196と-1995の間に存在し、-1995と2483の間のDN A配列は、BMP-2の転写を制御することができるポジティブな制御エレメントを 有していることを実証している。最も大きい2.9kb構築物(-2937/+114)は、これ ら初代胎児ラット頭頂骨骨芽細胞において、-2483/+114構築物と比較して、20-5 0%の低いプロモーター活性を繰り返し示した(図8)。 ROS17/2.8骨肉腫細胞において、BMP-2プロモーター活性は、初代胎児ラ ット頭頂骨骨芽細胞やHeLa細胞よりも、一貫して高かった。ディリーション構 築物の全ては、ROS 17/2.8細胞において同じプロモーター活性を示した。R OS 17/2.8細胞における形質転換状態は、BMP-2遺伝子の著しい発現に原因 があるのかもしれない。ROS 17/2.8細胞は、はっきりと異なる骨肉腫を表現 し、それらは、BMP-2 mRNAを高い水準産生する。それらは、腫瘍における 骨様物質を付着したヌードマウスにおいて腫瘍を形成する(Majeska等,1978; Majeska等,1980)。 (h)BMP-2プロモーターの特異性 BMP-2 mRNAを発現しない細胞種におけるBMP-2プロモーターの活性を 解析するために、BMP-2プロモーター構築物をCV-1細胞(サル腎臓細胞)に トランスフェクトした。BMP-2プロモーター活性は、全ての構築物において、 かなり低いことが分かった。このことは、BMP-2プロモーターのこの領域が、 内在的BMP-2m RNAを発現する初代胎児ラット頭頂骨骨芽細胞、HeLa細胞 及びROS 17/2.8のような細胞(Anderson及びCoulter 1968)でのみ機能する ことを示唆する。CV-1細胞は、BMP-2 mRNAを発現しない。BMP-2プロ モーターは、前立腺細胞及び軟骨細胞のようなBMP-2を発現する他の細胞種に おいて活性があるらしいが、転写の制御はこれらの細胞では異なっている。実施例3: 骨形成剤を同定するレポーター遺伝子を持ったBMPプロモーター 含有プラスミド構築物の使用 レポーター遺伝子を持ったBMPプロモーター含有のプラスミド構築物を、骨 芽細胞にトランスフェクトした。使用した細胞は、初代胎児ラット頭頂骨骨芽細 胞、提供された又は商業的に取得した細胞株(MC3T#-E12細胞、SaOS2細 胞、及びATCCのカタログにより提供されるそれ様の細胞)及びトランスジェ ニックマウ スから確立された骨と軟骨細胞株である。その骨細胞を一過性又は安定にプラス ミド構築物でトランスフェクトし、48時間試験するために化学物質、剤又は因子 に接触させ、そしてルシフェラーゼ又はCAT活性をその細胞溶解液で測定する 。 成長因子の発現制御は、10%のウシ胎児血清、1%のペニシリン/ストレプトマ イシン及び1%グルタミンを含有したαMEM培地での骨細胞培養することにより 評価した。細胞は、細胞密度5×103細胞/100μl/wellでマイクロタイタープレ ートに入れた。細胞は接着させ、37℃5%CO2下24時間培養し、培地を取り除 き、4%ウシ胎児血清含有の50μlα MEMと入れ替えた。BSA溶液の中に試験 する化合物又は因子を含む50μlの分量をそれぞれのウェルの中に添加した。最 終容量は100μlであり、最終血清濃度は2%ウシ胎児血清である。チャイニーズハ ムスター卵巣細胞に発現させた組換えラットBMP-2をポジティブな対照例とし て用いた。 処置した細胞を37℃5%CO2下48時間培養した。培地を取り除き、細胞を3 回リン酸緩衝液(PBS)ですすいだ。余分なPBSをウェルから除き、100μlの 細胞溶解剤(Promega #E153A)を各々のウェルに添加した。10分後、10μlの細 胞溶解液を、100μlの基質(Promega #E152A)入りのルシフェラーゼアッセ イ溶液が入っている96穴白色のルミノメータ用プレート(Dynatech Labs #0710 0)に添加した。ルシフェラーゼ活性は、Dynatech ML2250自動96穴ルミノメー ターを用いて測定した。データは、ウェル当たりルシフェラーゼ活性のピコグラ ム又はμgタンパク質当たりルシフェラーゼ活性のピコグラムで出力した。実施例4 BMPプロモーターをトランスフェクトされた骨細胞が、骨形成剤を スクリーニングするために利用されることの実証 本発明が、潜在的骨形成剤の評価において有効であることを実証するために、 商業的に取得した化学物質ライブラリーからの化合物のランダムアレイ(集合体 )をスクリーニングした。BMP-2の転写を増強することが知られているポジテ ィブコントロールと比較して、おおよそスクリーニングされた化合物の100に 1つが、本アッセイシステムにおいてポジティブな応答が出された。ランダムラ イブラリーから同定された化合物は、詳細に容量依存曲線に従い、それらがBM PメッセンジャーRNA発現を増強させ、 例えばオステオカルシン、オステオポンチン及びアルカリフォスフェートを含む 構造性タンパク質のような、インビトロで他の生物的効果を増強させ、及び頭頂 骨げっし類動物の骨芽細胞の延長させた初代培養における骨結節形成を増強させ ることを実証した。 このようにして同定された化合物は、マウスにおけるインビボでの骨形成を刺 激する能力を試験することができる。これを実証するために、その化合物を正常 マウスの頭蓋冠上の皮下組織に局所的に注射し、骨の変化を組織学的に追跡した 。本発明により同定されたある化合物は、このインビボでのアッセイシステムに おいて新骨の形成を刺激することが分かった。化合物の効果は、4-6週齢で体重1 3-26gのICRスイスマウスで試験された。20mg/kgの化合物又は溶媒のみ(100μ lの5%DMSO及びリン酸緩衝液0.9%生理食塩水)を、1日に3回、7日間注射し た。注射は、5匹のマウスの頭頂骨右側に重なる皮下組織になされた。 マウスは、14日後、即ち化合物の最後の注射7日後に、エーテル吸入により殺 された。10%のリン酸緩衝液ホルマリン中で固定した後、頭頂骨を試験した。後 頭骨を素早く切除により後部に除き、平行にラムダ状縫合し、前頭骨を切除によ りメス刃を用いて冠状縫合の前方に除いた。骨を、前頭面にそって2等分して、 3-4mmの骨片を、14% EDTA中脱灰し、特級アルコールで脱水し、パラフィン で固定した。4つの3μmの厚さの乱丁手順の薄片が、各試料から切り取られ、 ヘマトキシリン・エオシンを用いて染色された。 後部頭頂骨片からの2つの代表的な薄片を用いた。離散化タブレット及び骨測 定イメージ解析システム(Osteometrics社、Atlanta,GA)を用いて、 各骨の外側縁における矢状縫合と筋進入部との間の骨の標準長における注射及び 非注射の頭頂骨の側を組織学的測定を行った。測定は、1) 総骨領域(例えば、 骨膜表面の内側と外側の間の骨及び髄質)、2) 外頭頂表面に形成される新網状 骨の領域、3) 外頭頂表面に面して占める骨芽細胞の範囲、4) 外側の骨膜の領 域、及び 5) 頭頂表面の長さから成る。これらの測定から、新骨と骨膜の厚さ の平均及び外頭頂表面の骨芽細胞によって占められる表面の百分率が定量された 。 上記開示情報及び実施例を参考にすることによって、本発明が提供する骨の成 長を刺激する化合物を同定及び評価する新規細胞 ベースのアッセイが分かる。骨形成タンパク質遺伝子のプロモーター領域、及び 発現ベクターにレポーター遺伝子を有効に連結させたプロモーターを用いての骨 形成剤同定のシステムもまた、本発明に従って提供される。 本発明は、骨形成タンパク質ファミリーにおける骨成長因子を産生する骨細胞 を刺激する骨形成剤を特異的に同定する手段を提供する。これら骨形成剤は、B MPファミリー及び骨細胞によって正常に産生される他の骨成長因子の一員の遺 伝子プロモーターの活性を増強させるのに有効である。実施例5: BMP-2 5'フランキング領域の再配列決定 実施例2に記載のBMP-2 5'フランキング領域は、再配列決定された。マウ スBMP-2遺伝子の5'フランキング領域の核酸配列を図11に提供する。図11 における配列情報は、図5及び9にある配列決定のエラーを修正する。図11の 核酸配列は、図5で提供する塩基-2736から+119と図9で提供する塩基1から+28 55に置き換える。図5に示す非核酸配列情報は、その様な塩基が存在する図11 に相当する塩基に適用できる。 それぞれの個々の刊行物又は特許出願が参考により取り込まれように特に個々 に指示されかのように、この明細書中に引用されるすべての刊行物及び特許出願 は、ここに参考により組み込まれる。先の発明は、明瞭さ及び理解の目的のため の図及び実施例により詳細に記述されているが、ある変換や修飾が添付の請求項 の精神及び範囲から逸脱しない上でなされることは、本発明の教授の権利におけ る技術の中における通常の技術であることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ゴーシューチャウダリー、ナンディーニ アメリカ合衆国、78249 テキサス、サン アントニオ、アスペン パーク 7615 (72)発明者 フェン、ジアン キュー. アメリカ合衆国、78240 テキサス、サン アントニオ、ロスト ブラッフ 10615

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.アッセイ産物をコードするレポーター遺伝子に有効に連結した、骨形成タン パク質をコードする遺伝子由来のプロモーターを含む発現ベクターを含む、変換 された組換え宿主細胞を含むことを特徴とする骨形成剤を同定するシステム。 2.当該骨形成タンパク質がBMP-2及びBMP-4タンパク質から成る群から選 択される請求項1に記載のシステム。 3.当該レポーター遺伝子が、ホタルルシフェラーゼ、クロラムフェニコールア セチルトランスフェラーゼ、β−ガラクトシダーゼ、グリーンフルオレセンタン パク質、ヒト成長ホルモン、アルカリフォスファターゼ及びβ−グルクロニダー ゼからなる群から選択されるアッセイ産物をコードする遺伝子を含む請求項1又 は2に記載のシステム。 4.当該レポーター遺伝子が、ホタルルシフェラーゼ産物をコードする遺伝子を 含む請求項3に記載のシステム。 5.当該レポーター遺伝子からの当該アッセイ産物の発現を許容する条件下、請 求項1−4の何れかに記載の細胞を培養し; 当該細胞を骨形成活性を有する可能性のある少なくとも1つの候補化合物と接触 させ; 当該候補化合物の存在下に産生されるアッセイ産物の量を測定し、及び当該量と 当該候補化合物の非存在下に産生されるアッセイ産物の量とを比較し;及び 存在するときの当該アッセイ産物の量を増加させる候補化合物を骨形成化合物と して同定する; 以上のステップを含むことを特徴とする骨形成化合物を同定する方法。 6.BMP-2及びBMP-4タンパク質からなる群から選択される骨形成タンパク 質をコードする遺伝子のプロモーター領域をコードする核酸配列を含むことを特 徴とする単離された核酸分子。 7.図1C(配列ID NO:3)に図示されたBMP-4遺伝子の-2372 から+316部位、生物的に活性なプロモーターをコードするその部位、図11に図 示されたBMP-2配列、及び生物的に活性なプロモーターをコードするその部位 からなる群から選択される核酸配列に対応する請求項6に記載の核酸分子。 8.請求項6又は7に記載の核酸配列を含むことを特徴とする組換え発現ベクタ ー。 9.当該核酸配列がアッセイ産物をコードするレポーター遺伝子に有効に連結す る請求項8に記載の組換え発現ベクター。 10.当該レポーター遺伝子が、ホタルルシフェラーゼ、クロラムフェニコール アセチルトランスフェラーゼ、β-ガラクトシダーゼ、グリーンフルオレセンタ ンパク質、ヒト成長ホルモン、アルカリフォスファターゼ、及びβ-グルクロニ ダーゼからなる群から選択されるアッセイ産物をコードする遺伝子を含む請求項 9に記載の組換え発現ベクター。
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