JPH11505511A - テトラヒドロフランとテトラヒドロピラン - Google Patents

テトラヒドロフランとテトラヒドロピラン

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JPH11505511A JP8520178A JP52017896A JPH11505511A JP H11505511 A JPH11505511 A JP H11505511A JP 8520178 A JP8520178 A JP 8520178A JP 52017896 A JP52017896 A JP 52017896A JP H11505511 A JPH11505511 A JP H11505511A
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デビッド ノワール,ポール
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ジボーダン−ルール(アンテルナシヨナル)ソシエテ アノニム
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Abstract

(57)【要約】 構造(I)のテトラヒドロフラン及び構造(I″)のテトラヒドロピランからなる群より選ばれる1つまたはその以上の化合物を内容物とすることを特徴とする新規着香剤または着香組成物: (式中、Rは、鎖の中の少なくとも3つのメチル基で置換された少なくとも4つの炭素原子の鎖である脂肪族鎖、少なくとも2つのメチル基を例えば環上に有する炭素単環式残基(炭素単環式とは、5〜8個の炭素原子を有する1つの環を意味する)、または少なくとも2つのメチル基で置換された、5〜8個の炭素原子を有する、互いに縮合した二環系の残基(二環系とは、2つの炭素環を意味する)であるか、あるいは、テトラヒドロフランの場合はR+R3はまた、スピロ環残基を形成し、かつ、R1=HまたはCH3、または高級アルキル基であり、R2=H、CH3、または高級アルキル基であり、R4とR5=H、CH3、または高級アルキル基であり、ここでR1=R2≠Hである)。

Description

【発明の詳細な説明】 テトラヒドロフランとテトラヒドロピラン 本発明は、構造Iの新規テトラヒドロフラン(THF)または構造I”の新規 テトラヒドロピラン(THP)に関する: (式中、Rは、鎖の中の少なくとも3つのメチル基で置換された少なくとも4つ の炭素原子の鎖である脂肪族鎖、少なくとも2つのメチル基を例えば環上に有す る炭素単環式残基(炭素単環式とは、5〜8個の炭素原子を有する1つの環を意 味する)、または少なくとも2つのメチル基で置換された、5〜8個の炭素原子 を有する、互いに縮合した二環系の残基(二環系とは、2つの炭素環を意味する )であるか、あるいは、テトラヒドロフランの場合はR+R3はまた、スピロ環 残基を形成し、かつ、R1=HまたはCH3、または高級アルキル基であり、R2 =H、CH3、または高級アルキル基であり、R4とR5=H、CH3、または高級 アルキル基であり、ここでR1=R2≠Hである)。 本発明はまた、感覚刺激活性物質としての上記化合物を含有する着香物質組成 物(odorant composition)、その製造方法、および着香剤(odorant)としての 上記化合物の使用に関する。 本発明の誘導体に表面的には類似している、THF環のC−4位にフェニル基 を有するTHF誘導体が、文献に報告されている。米国特許第4,404,12 7号は、下記のTHF誘導体の製造方法を記載している。これらの 化合物のいくつかは新規である。これらの化合物の感覚刺激活性も報告されてい る。この特許で特許請求されているすべてのTHF誘導体は、フルーティー、ハ ニー様でブルーミーまたはグリーンであると記載されている。これらのTHF誘 導体はいずれも、アンバーではない。 1,R2,R3=H,またはC1−C3;R4=H,またはCH3,またはC25 米国特許第4,549,029号は、THF環のC−4位に6員環を有する新 規THF誘導体の合成を記載している。THF環上のC−4位の置換基の炭素原 子の数は、7つ以下である。これらの構造を以下に示す。 1,R2,R3=H,またはCH3、しかしR1とR2は異なる A=ベンゼン、シクロヘキサジエン、シクロヘキセンまたはシクロヘキサン環 これらの化合物は、柑橘類性、フルーティー、フローラル、またはグレープフ ルーツ様であるとして記載されている。これらの化合物はいずれも、アンバー香 はないとして記載されている。 シー・セル(C.Sell)、Chemistry & Industry,516(1990)は、新たに合成さ れたアンバー化合物の考察を含む、竜涎香(ambergris)の化学について考察し ている。さらに Fragrance Chemistry 中のジー・オーロフ(G.Ohloff)によ る「竜涎香の香り」("The Fragrance Of Ambergris")の章では、竜涎香、アン バー化合物の合成、および構造研究の歴史的側面について 考察している。ジー・オーロフ(G.Ohloff)、「竜涎香の香り」("The Fragra nce Of Ambergris")、エルンスト・テイマー(Ernst Theimer)編、アカデミッ クプレス(Academic Press)、ニューヨーク、1982。さらに、 Lamparsky)、Perfumes,Art,Science,& Technology、ピー・エム・ミラーと ディー・ランパルスキー(P.M.Miller and D.Lamparsky)編、エルセビア・ アプライド・サイエンス(Elsevier Applied Science)、ニューヨーク、199 1、547頁は、合成竜涎香化合物について考察している。竜涎香着香剤の構造 −香り相関が、ジー・オーロフ、ビー・ウィンター、シー・フェール(G.Ohlof f,B.Winter,and C.Fehr)により同じ本の287頁に記載されている。 竜涎香は、アオマッコウクジラの分泌物である。これはアオマッコウクジラの 消化管中で見いだされた。竜涎香の主要成分の1つは、トリテルペンのアンブレ イン(ambrein)である。アンブレイン(ambrein)自身は無臭であるが、クジラ の外で分解され、特有の竜涎香臭を発する。竜涎香の香りのもとであるいくつか の物質を以下に記載する。 この混合物中の重要な成分は、パーヒドロナフトフランとオクタヒドロナフタ レノールである。これらの物質は市販されており、以下に示す。パーヒドロナフ トフランは、種々の商品名で知られており、アンブロックス(登録商標)(Ambr ox)、アンブロキサン(登録商標)(Ambroxan)、そしてアンベルリン(登録商 標)(Amberlyn)がある。 オクタヒドロナフタレノールは、アンブリノール(登録商標)(Ambrinol)と して知られている。アンブロックス(Ambrox)は、その快いアンバー香と定着性 で知られている、高価な香料である。これは高価な香料化学物質である。アンブ リノール(Ambrinol)は、アニマルで土臭い香りで知られている。あまり使用さ れないが、これも高価である。アンブロックス(Ambrox)は、最初1950年に ストールとヒンダー(Stoll and Hinder)により合成された。エム・ストールと エム・ヒンダー(M.Stoll and M.Hinder)、Helv.Chim.Acta,33,1251(195 0);エム・ストールとエム・ヒンダー(M.Stoll and M.Hinder)、Helv.Chim .Acta,36,1995(1953)。アンブロックス(Ambrox)のさらに最近の合成法は、 ジー・フレーターとディー・ & Technology、ピー・エム・ミラーとディー・ランパルスキー(P.M.Miller and D.Lamparsky)編、エルセビア・アプライド・サイエンス(Elsevier Applied Science)、ニューヨーク、1991、547頁にまとめられている。パケット とマレクズカ(Paquette and Maleczka)は、最近竜涎香中で存在する9−エピ −アンブロックスと小さなパーヒドロナフトピラン成分の非常に集中的な合成法 について報告している。アール・イー・マレクズカとエル・エー・パケット(R .E.Maleczka and L.A.Paquette)、J.Org.Chem.,56,6538(1991)。 アンブロックスの市販品の合成法は、ジテルペンであるスクラレオールが存在 する、オニサルビア(clary sage)(サルビア・スクラレア(Salvia sclarea) )から出発する。スクラレオールは、以下に示す。 酸化的分解、還元および環化を含む分解経路が、種々の研究者により開発されて いる。エル・ルジカ、シー・エフ・セイデル、およびエル・エル・エンゲル(L .Ruzicka,C.F.Seidel,and L.L.Engel)、Helv.Chim.Acta,25,621(19 42);エィチ・アール・シェンク、エィチ・グトマン、オー・イェーガー、およ びエル・ルジカ(H.R.Schenk,H.Gutmann,O.Jeger,and L.Ruzicka)、He lv.Chim.Acta 35,817(1952);アール・デコルザント、シー・バイアル、エフ ・ネフ、およびジー・エム・ホワイトサイデス Tetrahedron,43,1871(1987);および米国特許第4,798,799号。 アンブリノールはまた、多くの経路で合成されている。エム・ストールとエム ・ヒンダー(M.Stoll and M.Hinder)、Helv.Chim.Acta,38,1593(1955); エム・ストール、シー・エフ・セイデル、ビー・ウィルハルムおよびエム・ヒン ダー(M.Stoll C.F.Seidel,B.Willhalm,and M.Hinder)、Helv.Chim.Ac ta,39,183(1956);エー・ジー・アーマー、ジー・ブチ、エー・エシェンモー ザー、およびエー・ストルニ(A.G.Amour,G.Buchi,A.Eschenmoser,and A .Storni)、Helv.Chim.Acta 42,2233(1959)脚注8;ピー・クリステンソン 、ビー・ウィルズ、エフ・ウェーリ、およびエス・ウェーリ(P.Christenson,B .Willis,F.Wehrli,and S.Wehrli)、J.Org.Chem.,47,4786(1982);ピー ・ネーゲリとワイ・ウィルツーハーベルサック(P.Naegeli and Y.Wirz-Haber sack)、Tetrahedron Asymmetry,3,221(1992)。これは合成の出発物質(すな わち(±)−ジヒジドロ−g−イオノン)から得られる唯一の市販品である。 アンバー化学物質を得るための前述のすべての経路は、費用がかかる。より工 業的に利用し易い、安価なアンバー物質が必要である。ビアド(Viad)は、下記 のアンバーTHF誘導体の製造について報告している。ピー・エフ・ビアド、エ ー・エフ・モラリー、およびエム・エヌ・コルツァ(P.F.Viad,A.F.Morary ,and M.N.Koltsa)、SU1169971(1983)。 これは、11個の炭素原子を有するTHF環のC−3上に置換基を有する、C− 2,3−ジ置換テトラヒドロフランである。これは本発明で特許請求されている 化合物とは実質的に異なる。 セル(Sell)と共同研究者達は、いくつかの1,3−ジオキサン誘導体の製造 法と香りの性質について報告している。ヨーロッパ特許第276998A2号。 これらの化合物のいくつかを以下に示す。これらは、本発明の化合物とは全く関 係がない。 別のシリーズのアンバー香1,3−ジオキサンが、ヨーロッパ特許第2666 48A2号に報告されている。その一般的構造は以下の通りである。これらの化 合物は、本発明の化合物とは全く関係がない。 1,R2=H,CH3,C35,C37,またはCH(CH32 いくつかのスピロ環THF誘導体は、アンバー香を有することが報告されてい る。コンドロフとバジラニ(Chondroff and Vazirani)は、香りの特徴がアンバ ーである二環系化合物について報告している。米国特許第3,417,107号 これらのスピロ環は、THF環上に他の置換基のない3−置換THF誘導体であ る。これらは、本発明のTHF誘導体とは全く関係がない。 前述のように、本発明は置換テトラヒドロフラン(THF)とテトラヒドロピ ラン(THP)に関する。これらの化合物の多くは、香料の分野で有用なアンバ ーウッディ香を有する。これらの誘導体は、以下で略述される方法により合成さ れる。 詳しくは本発明は、構造IまたはI’のテトラヒドロフラン(THF)、また は構造I”のテトラヒドロピランを含有することを特徴とする、新規着香組成物 に関する。 構造I”のテトラヒドロフランは、スピロ環の代表である(式I中のR+R3 は、スピロ環残基(この残基は、5〜8個の炭素原子を有し、少なくとも2つの メチル基で置換された炭素単環式、または互いに縮合した5〜8個の炭素原子を 有し、少なくとも2つのメチル基を有する二環系(ここで二環系とは2つの炭素 環を意味する)であってよい)の1つを形成する。 「高級アルキル基」とは、2〜6個、好ましくは2〜3個の炭素原子を有する アルキル基を意味する。置換基R1〜R5がアルキルである時、これらは好ましく はメチルまたはエチルである;Rで列挙されている基は2重結合を有してもよい 。 本発明はまた、構造I、I’およびI”の新規化合物、その製造法、感覚刺激 活性物質として該化合物を含有する着香組成物、および着香物質としての該化合 物の使用に関する。 以下の概略は、これらの新規化合物の製造法を例示する。 第1の方法(方法1)で、一級または二級アルデヒド(A[R3に等しい]= H、CH3)を、酸触媒の存在下でアリル型アルコール(アリルおよびメタリル アルコールは、その2つの例である)で処理する。こうして形成されたアセター ルを、溶媒有りまたは無しで例えばクエン酸で処理し、加熱して1つまたはそれ 以上のアリル型アルコールを分解し、こうして式 C(A,R)=CH−O−CH2=CH=CH2 のエノールエーテルを形成させ、これをクライセン(Claisen)反応により転位 させてa−アリル化アルデヒドとする。こうしてジアステレオ異性体の混合物と して形成されたa−アリル化アルデヒドを還元剤で処理して、ジア ステレオ異性体の混合物として形成されるアルコールを形成させ、これを酸触媒 で環化させる。得られるTHFまたはTHP誘導体は新規であり、ジアステレオ 異性体の混合物として形成される。これらの誘導体は、予想外のアンバー−ウッ ディー香を有する。 第2の方法(方法2)で、安定な溶媒中で強塩基の影響下で、一級または二級 アルデヒド(A=H、CH3)をハロゲン化アリルで処理する。得られるアルキ ル化酸素および炭素の混合物を、アルキル化酸素がクライセン(Claisen)反応 で転位してC−アルキル化生成物を形成するまで適当な時間、加熱(例えば、1 65〜185℃)する。a−アルキル化アルデヒドはジアステレオ異性体の混合 物として得られる。こうして得られたアリル化アルデヒドを第1の方法(方法1 )のように処理する;すなわち、アルコールに還元して、ジアステレオ異性体の 混合物として形成させ、酸触媒により環化してTHFまたはTHP誘導体にする 。これらのTHFまたはTHP誘導体は、ジアステレオ異性体の混合物として形 成される。 下記の表1に示すR基を有するこれらの化合物のいくつかは、ウッディーアン バーであることが特徴である。アンバー性が観察されることは、新規であり予想 外のことである。THP誘導体は、類似体のTHF誘導体より香りが弱いことが 見いだされた。これらの化合物は表2に示される。特に有用なものは、R1=H またはCH3であり、R2=HまたはCH3であるが、R1とR2が両方Hではなく 、かつR3=CH3でR4=R5=Hである、THF化合物である。また特に有用な ものは、R=C6であり、3位にtert−ブチル基を有するスピロ環、および 7、7および11位にメチル基を有するR=ビシクロ[4.1.0]ヘプタニル 系を有するスピロ環である。 非常に広範囲の有用な感覚刺激活性を考慮すると、本発明の化合物は着香物質 として有用であり、特にすべての応用範囲において使用される香料組成物の作成 のために、今日入手できる天然および合成着香物質との組合せにおいて有用であ る。天然または合成起源の多くの既知の着香物質の例(ここで天然の原料物質の 範囲は、容易に揮発性の成分のみならず、また揮発性のおよび揮発しにくい成分 も包含し、合成着香物質はいくつかのクラスの物質からの代表的な物質を包含す る)には: − 天然の生成物、例えば、トリーモスアブソリュート(tree moss absolute) 、メボウキ油(basil oil)、トロピカルフルーツ油(例えば、ベルガモット油 、マンダリン油など)、マスティクスアブソリュート、ビルベリー油(myrtle oi l)、パルマローザ油、パチョリ油(patchouli oil)、プチグレン油、ニガヨモ ギ油(wormwood oil)、ラベンダー油、バラ油、ジャスミン油、イランイラン油 (ylang-ylang oil)、白檀油(sandalwood oil)、 − アルコール、例えば、ファルネソール、ゲラニオール、リナロール、ネロー ル、フェニル−エチルアルコール、シトロネロール(rhodinol)、桂皮アルコー ル、シス−3−ヘキセノール、メントール、テルピネオール、 − アルデヒド、例えば、シトラール、a−ヘキシルシンアルデヒド、ヒドロキ シ−シトロネラル、「リリアル」(Lilial)(p−tert.ブチル−a−メチ ル−ジヒドロシンナムアルデヒド)、メチルノニルアセトアルデヒド、フェニル アセトアルデヒド、アニスアルデヒド、バニリン、 − ケトン、例えば、アリルイオノン(allylionone)、a−イオノン、b−イ オノン、イソラルデイン(isoraldein)(イソメチル−a−イオノン)、ベルベ ノン(verbenone)、ヌートカトン(nootkaton)、ゲラニルアセトン、 − エステル、例えばフェノキシ酢酸アリル、サリチル酸ベンジル、プロピオン 酸シンナミル、酢酸シトロネリ、酢酸デシル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル 、アセト酢酸エチル、アセチル酢酸エチル、イソ酪酸シス−3−ヘキセニル、酢 酸リナリル、ジヒドロジャスモン酸メチル、酢酸スチルアリル、酢酸ベチベリル 、酢酸ベンジル、サリチル酸シス−3−ヘキセニル、酢酸ゲラニルなど、 − ラクトン、例えばg−ウンデカラクトン、d−デカラクトン、ペンタデカン −15−オリド、 − 香料の分野で使用される種々の成分、例えばインドール、p−メンタン−8 −チオール−3−オン、メチルオイゲノール、オイゲノール、アネトール。 着香物質としての使用に際して、本発明の化合物(またはその混合物)は、広 範囲の濃度で使用され、例えば組成物においては、約0.1(界面活性剤)〜約 30重量%(アルコール性溶液)の範囲で使用されるが、熟練した香料業者は、 より低濃度でも同等の効果を得たり、またはより高用量で新規複合体を合成する ことができるため、これらの値が価値を限定することはない。好適な濃度は、約 0.5〜約10重量%の間で変動する。本発明の化合物で製造される組成物は、 あらゆる種類の香料性消費物質(オーデコロン、オーデトワレ、エキス、ローシ ョン、クリーム、ボディオイル、シャンプー、石けん、クレンザー、空気洗浄ス プレー、軟膏、パウダー、練り歯磨き、口腔洗浄液、デオドラント、界面活性剤 、織物コンディショナー、タバコなど)に使用することができる。 従って本発明の化合物は組成物の製造に使用され、すでに列記したように、広 範囲の既知の着香物質または着香物質混合物の製造に使用することができる。そ のような組成物の製造において、前述の既知の着香物質または着香物質混合物は 、香料業者に公知の方法で使用される。例えば、ダブリュー・エー・パウチャー (W.A.Poucher)、Perfumes,Cosmetics and Soaps 2,第7版、チャップマン とホール(Chapman and Hall)、ロンドン、1974。 その優れた感覚刺激活性のために、本発明の化合物は好ましくは、高級香料や 化粧品用組成物に使用される。 本発明のTHF誘導体は、前述のように2つの異なる経路により得られる。こ れら2つの方法は、方法1および方法2として知られており、前述の図に示され ている。 両方の方法において、一級または二級アルデヒドは、出発物質として使用され る。これらのアルデヒド(ここで、Rは以下の構造として定義され、これはアル デヒドの選択を限定するものではなく、かつAは水素原子、またはメチル基とし て定義される)は、化学文献中の周知の方法、および当業者に公知の方法で合成 される。矢印は、カルボキサルデヒド基の結合位置を示す。例えば、R=2,2 , 3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イルおよびA=CH3の時、合成は 2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イルアセトアルデヒド(樟 脳アルデヒド)から進む。最初の工程は、ヒドロキシメチル化−脱水反応である 。代表的な方法は、シュルテ−エルテ(Schulte-Elte)ら、米国特許第4,61 0,813号に記載されている。この合成法は以下の図で示される。 合成の第2の工程は、適当な触媒を用いる水素添加反応である。この反応の代 表的な方法は、EP−A2−0155591に記載されている。 前期の反応概略図に記載されている2つの方法の詳細は、以下の通りである: 方法1で、前述のアルデヒドを過剰の、好ましくは2.2〜3当量のアリルア ルコール(好ましくは、メタリルまたはアリルアルコール)で、酸触媒(例えば 、強いプロトン酸であり、p−トルエンスルホン酸が好ましい)の影響下で、適 当な溶媒(例えば、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、またはヘプタンであ り、ヘプタンが好ましい)中で、処理する。この混合物を加熱してアセタールを 形成させ、生成した水を蒸留して除去する。 こうして得られた新規アセタールは、蒸留して単離するか、または好ましくは さらに触媒量の酸(例えば、p−トルエンスルホン酸またはクエン酸。クエン酸 が好ましい)と、溶媒有りまたは無しで反応させる。適当な溶媒はヘプタン、キ シレン、またはメシチレンである。理論量のアリル型アルコールが除去されたら 、165〜200℃(好ましくは165〜175℃)に加熱して最終生成物を得 る。 最終転位は、クライセン(Claisen)反応として知られており、これは蒸気相 クロマトグラフィー(VPC)により追跡することが便利である。ティー・マッ ソ、エー・ポルテラ、およびイー・ルス(T.Masso,A.Portella,and E.Rus) 、Perfumer and Flavorist,15,39(1990)およびそこに引用された文献を参照。 クライセン(Claisen)反応は、1〜8時間続くが、ふつう3時間で十分である 。 こうして得られるa−アリル化アルデヒドは新規であり、そのいくつかが有用 な着香性を有する。しかしその主要な機能は、最終生成物の中間体としてである 。これらの新しいアルデヒドは、以下の表にその香りの性質とともに示してある 。これらのアルデヒドはジアステレオ異性体の混合物として形成される。 a−アリル化アルデヒドは、通常の還元剤により還元してアルコール誘導体に することができる。これらの還元剤には、水素化リチウムアルミニウム(LAH )、水素化ホウ素ナトリウム、またはアルミニウムイソプロポキシド/イソプロ パノールがあり、試薬が安価なことからアルミニウムイソプロポキシド/イソプ ロパノールが好ましい。上記の試薬は、水素化物をアルデヒドに接触させる;し かし、メチル、エチル、またはプロピルグリニヤール試薬、あるいは類似のリチ ウム試薬を添加することにより、容易にアリル基C1−C3が形成される。R4= HまたはCH3であるこれらの化合物は、その香りの性質とともに以下の表に示 してある。これらは新規であり、THF誘導体合成の中間体として使用される。 アルコールは、ジアステレオ異性体の混合物として生成される。 これらのアルコールの環化は、好ましくはp−トルエンスルホン酸、62% H2SO4、またはアンバーリスト−15の触媒作用により達成される。他のプロ トン酸(好ましくは、強プロトン酸、例えば塩酸またはリン酸)も使用すること ができる。この環化に適当な溶媒は、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、またはト ルエンなどであり、ヘキサンとヘプタンが特に好ましい。反応の温度は、溶媒の 還流温度に設定することが最も容易である。反応の時間は、約1〜24時間の間 で変化し、1〜5時間が特に好ましい。 特殊なケースでは、2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル がペンテノール断片に結合される。酸触媒の選択が生成物の構造を決定する。ヘ キサン中のp−トルエンスルホン酸を使用すると、生成物は4−(2,2,3− トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)テトラヒドロフラン誘導体(ジア ステレオ異性体の混合物)である。一方ヘキサンまたはヘプタン中のアンバーリ スト−15または他の強プロトン酸を用いると、生成物は4−(2,3,3−ト リメチル−1−シクロペンテン−1−イル)テトラヒドロフラン誘導体である。 第2の方法(方法2)では、一級または二級アルデヒド(R=H,CH3)を 、二極性非プロトン溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)、またはジ メチルアセトアミド(DMA)、またはテトラメチルエチレンジアミン(TME DA))中で、強塩基の影響下でハロゲン化アリルで処理する。DMFが最も好 ましい溶媒であり、カリウムtert−ブトキシドが好適な塩基である。カリウ ムtert−アミレート、ナトリウムアミドまたはカリウムアミドも使用できる 。 酸素アルキレートと炭素アルキレートの得られる混合物を、酸素アルキレート がクライセン(Claisen)転位により炭素アルキル化物に変換されるまで、十分 な時間165℃〜185℃に加熱する。この生成物はジアステレオ異性体の混合 物である。方法の詳細を以下に記載する。 こうして形成されたa−アルキル化アルデヒドを、第1の方法(方法1)のよ うに処理する。すなわち、水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウ ム、またはアルミニウムイソプロポキシド/イソプロパノールのような還元剤、 または他のアルミニウムアルコキシドの任意のものを用いて、アルコールに還元 する。アルコールはジアステレオ異性体の混合物として得られる。次にこうして 得られたアルコールは、適当な酸触媒を用いてテトラヒドロフランまたはテトラ ヒドロピラン誘導体に環化する。適当な酸触媒には、p−トルエンスルホン酸、 メタンスルホン酸、硫酸、またはアンバーリスト−15がある。適当な反応溶媒 には、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、トルエンまたはキシレンがある。ヘキサ ンとヘプタンが最も好ましい。この方法の詳細を以下に示す。 一般的に以下のことが言える。 もし末端−(すなわち、I)非置換アリルが関与する場合は、THFが得られ る。もし末端−モノ置換アリルが関与する場合は、THFとTHPの混合物が得 られる。もし末端−ジ置換アリルが関与する場合は、THPが主に得られる。化 合物IとI’を調製するためのさらなる詳細な方法は、以下の例に記載されてい る。 要約すると、新規化合物の製造方法は、式 (式中、THFの場合は、RとR3は前記で記載したもの(この場合R3はAであ る)であり、RxはR2であり、角括弧内の部分はR1の形成に関与し、そしてT HPの場合は、RとR3が前記で記載したもの(この場合R3はAである)であり 、R1'=R1かつR2'=R2である) の化合物を、酸の存在下で、Rの環系に存在する任意の2重結合を随時水素添加 して、環化することを含んでなる。 正しい出発物質は、容易に選択することができる。 a)もし、例えば最終生成物のR1とR2がブチルの場合、 R1'とR2'基のうちの1つはHであり、もう1つはTHFの場合はプロピルであ り、THPの場合はR1'とR2'=ブチルである。 b)もし、R1とR2がメチルの場合、 角括弧内の部分(すなわち、R1'とR2')はHであり、RxはTHFの場合はC H3であり、THPの場合はR1'=R2'=CH3である。 環系の中の任意の2重結合の水素添加は、例えば白金を用いてそれ自身公知の 方法で接触的に行われる。 (IおよびI”の)各ジアステレオ異性体のすべておよびその混合物は、本発 明の各請求の範囲中に包含される。 これらのTHF誘導体の多くの香りは、ウッディーアンバーとして特徴付けら れる。アンバー香の生成は、非常に好ましい要素である。本特許出願中に具体化 される置換パターンを有するアンバー芳香化学物質の例はない。安価なアンバー 芳香化学物質は有用であろう。これらの前述のTHF誘導体の多くは、安価な出 発物質から得られ、従ってその生成物であるTHF誘導体またはTHP誘導体自 身は、安価に製造できる。本発明のTHF誘導体およびTHP誘導体は、その香 り性とともに以下の表に示されている。 以下の化合物が好ましい:2,2,4−トリメチル−4−(2,2,3−トリ メチル−3−シクロペンテン−1−イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異 性体の混合物)、2,2−ジメチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペン タン−1−イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物)、2,2 −ジメチル−4−(2,3,3−トリメチルシクロペンタン−1−イル)テトラ ヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物)、2,2−ジメチル−4−(3, 3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)テトラヒドロフラン (ジアステレオ異性体の混合物)、2,4−ジメチル−4−(3,3−ジメチル ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)テトラヒドロフラン(ジアステレ オ異性体の混合物)、2,2,4−トリメチル−4−(3,3−ジメチルビシク ロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性 体の混合物)、2,2,5−トリメチル−4−(3,3−ジメチルビシクロ[2 .2.1]ヘプタン−2−イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混 合物)、6,8−メタノ−3,3,7,7,11−ペンタメチル−2−オキサス ピロ[4,5]デカン(ジアステレオ異性体の混合物)。 最も好ましい化合物は以下のものである:2,2,4−トリメチル−4−(2 ,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)テトラヒドロフラン( ジアステレオ異性体の混合物)、2,4−ジメチル−4−(3,3−ジメチルビ シクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ 異性体の混合物)、2,2,4−トリメチル−4−(3,3−ジメチルビシクロ [2.2.1]ヘプタン−2−イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体 の混合物)、6,8−メタノ−3,3,7,7,11−ペンタメチル−2−オキ サスピロ[4,5]デカン(ジアステレオ異性体の混合物)。 実施例 1H−NMRスペクトルは、CDCL3中で(CH34Siを内部標準物質とし て得られた。13C−NMRスペクトルは、CDCL3中で(CH34Siを内部 標準物質として得られた。 J&W(商標名)30mDB−Waxキャピラリーカラムを用いて、担体ガス としてヘリウムを用いてVPCを流した。 例1 2−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1−イル)−4−メチ ル−4−ペンテナール(ジアステレオ異性体の混合物) デーンシュタークトラップ、冷却器、温度計、機械攪拌器、および窒素吸入口 と排出口の付いた2リットル三ツ口フラスコに、純度0.9%の2,2,3−ト リメチルシクロペンタ−3−エン−1−イルアセトアルデヒド392.5g(2 .30モル)、2−メチル−2−プロペン−1−オール415g(5.64モル )、p−TSA0.2gそしてヘプタン1リットルを充填した。内容物を還流さ せ、水43mlを採取した。このバッチを冷却し、10%水酸化ナトリウム2× 250mlで洗浄した。バッチを乾燥(MgSO4)し、濾過し、真空下で濃縮 して粗2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1−イルアセトアルデ ヒドビス−(2−メチル−2−プロペニル)アセタール671gを得た。沸点 ℃/1.0mmHg; クエン酸3gを添加した粗アセタールを、115mmHgで10インチのサドル パックト(saddle packed)カラム中で蒸留する。68〜115℃の間で全部で 185.6gが蒸留された。このバッチを窒素下で160℃で3時間加熱した。 このバッチを蒸留して、320.1gの生成物を得た(収率74%)。沸点81 ℃/0.4mmHg。 香り:ニガヨモギコー(Wormwood Corps)N−112(キイチゴケトン、1−( 4−ヒドロキシフェニル)−ブタン−3−オン) 例2 2−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1−イル)−4−メチ ル−4−ペンテノール(ジアステレオ異性体の混合物) 500ml三ツ口フラスコに、エタノール250mlと水素化ホウ素ナトリウ ム6.0g(0.16モル)を充填した。氷浴中で0℃に維持したフラスコに、 エタノール100ml中の純度84.3%の例1のアルデヒド74.6g(0. 30モル)を加えた。このバッチを0℃で45分間攪拌した。0〜5℃で25% 塩酸50mlを加えて、反応を停止させた。反応物を、300mlの食塩水中に 注ぎ、3×100mlのヘキサンで抽出した。ヘキサンを2×250mlの食塩 水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。バッチを 10cmのビグロー(vigreaux)カラムで蒸留して、精製物45gを得た(収率 58%)。沸点78℃/0.25mmHg。; 例3 2,2−ジメチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1 −イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 500ml三ツ口フラスコに、2−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ− 3−エン−1−イル)4−メチル−4−ペンテノール56.1g(0.26モル )、ヘキサン260ml、そしてp−TSA0.75gを充填した。次にこの混 合物を7時間還流した。このバッチを冷却後、10%炭酸ナトリウム250ml で洗浄し、食塩水250mlで1回洗浄した。このバッチを硫酸マグネシウムで 乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物を10cmのミクロビグロー(Vi greaux)カラムで蒸留して、精製生成物49.6gを得た(収率90%)。沸点 51〜52℃/0.2mmHg; 香り:ウッディーアンバー。 例4 [rac]−2,2−ジメチル−4−(2,3,3−トリメチルシクロペンタ− 1−エン−1−イル)テトラヒドロフラン 250ml三ツ口フラスコに、純度82.7%の例2のアルコール12.1g (0.048モル)、ヘプタン100ml、およびアンバーリスト−15を1. 5gを充填した。この混合物を窒素下で24時間還流した。冷却後、アンバーリ スト−15を濾過し、バッチを10%炭酸ナトリウム100mlと食塩水100 mlで洗浄した。このバッチを硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃 縮して、粗生成物12.6gを得た。これを10cmのビグロー(Vigreaux)カ ラムで蒸留して、精製生成物8.7gを得た(収率78%)。沸点58℃/0. 40mmHg; 香り:柑橘類ヌートカトン、ウッディー。 例5 2−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1−イル)プロパナー ル(ジアステレオ異性体の混合物) 3リットル三ツ口フラスコに、メタノール250g中の水酸化ナトリウム50 g(1.25モル)を充填した。パラホルムアルデヒド200g、ヘキサン50 0g、そしてBHA2.5gを加え、フラスコを0℃に冷却した。急速に攪拌し ながら純度0.9%の樟脳アルデヒド500g(2.92モル)を滴下して温度 を0〜5℃に維持して70分間かけて加えた。このバッチを0℃で3時間攪拌し た。次に水50mlを加え、層を分離した。水層を250mlのヘキサンで逆抽 出した。ヘキサン抽出物を合わせ、10%水酸化ナトリウム2×250mlと水 500ml×3で洗浄した。このバッチを乾燥し、ヘキサン中粗2−(2,2, 3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1−イル)プロパナール1163gを 得た。同様に第2のバッチを調製して、粗生成物1169gを得た。5%白金担 持活性炭10gと10%炭酸ナトリウム100mlを用いて、パーシェーカー( Parr shaker)で別別に水素添加した。こうして粗生成物1064gを得て、こ れをホウ酸無水物25gとBHA1.5gから蒸留して、粗生成物805g(収 率81%)を得た。沸点51℃/0.3mmHg; 例6 2,4−ジメチル−2−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1 −イル)−4−ペンテナール(ジアステレオ異性体の混合物) 2リットルの四ツ口丸底フラスコに、DMF600mlとカリウムt−ブトキ シド160g(1.35モル)を充填した。窒素下でフラスコを0℃に冷却し、 DMF中100mlの純度90%の2−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ −3−エン−1−イル)プロパナール200g(例5より)を、0〜5℃で40 分間かけて加えた。反応物を0℃で30分間攪拌した。次にDMF100ml中 の塩化メタリル140g(1.54モル)を5〜15℃で40分間かけて滴下し て加えた。このバッチを10〜15℃で30分間攪拌した。十分攪拌しながら、 反応混合物を水1リットルに注ぎ、ヘキサン3×300mlで抽出した。ヘキサ ン抽出物を水2×500mlと食塩水1リットルで洗浄した。抽出物を乾燥し、 真空下で濃縮した。C−アルデヒドとO−アルデヒドの粗混合物261.4gを 500mlの三ツ口フラスコ中で、165℃で窒素下で6.5時間加熱した。分 別蒸留して、粗生成物239.5g(収率86.8%)を得た。沸点84℃/0 .15mmHg; 香り:ウッディーアンバー。 例7 2−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1−イル)−2,4− ジメチル−4−ペンテノール(ジアステレオ異性体の混合物) 1リットルの四ツ口丸底フラスコに、無水イソプロパノール400gとアルミ ニウムイソプロポキシド100g(0.48モル)を充填した。フラスコの内容 物を還流し(80℃)、95.2%の2,4−ジメチル−2−(2,2,3−ト リメチルシクロペンタ−3−エン−1−イル)−4−ペンテナール200g(0 .865モル)を、窒素下で80分間かけて滴下して加えた。反応物を2時間還 流した。次に軽量分をポット温度110℃で蒸留した。このバッチを冷却後、1 0%硫酸150mlと、ヘキサン300mlで抽出した。ヘキサン抽出物を水1 50ml、5%炭酸ナトリウム、および食塩水100mlで洗浄した。硫酸マグ ネシウムで乾燥後、バッチを濾過し、真空下で濃縮して、ソーダ灰1gから粗ア ルコール201.1g蒸留して、精製生成物193.6g(収率%)を得た。沸 点94℃/0.10mmHg; 例8 2,2,4−トリメチル−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン− 1−イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 1リットルの三ツ口丸底フラスコに、ヘプタン600mlと97.7%の2− (2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1−イル)−2,4−ジメ チル−ペンテノール155.3g(0.68モル)、およびp−TSA0.9g を充填した。このバッチを窒素下で26時間還流した。このバッチを冷却し、1 0%炭酸ナトリウム500ml、水500mlおよび食塩水500mlで洗浄し た。このバッチ硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、精製生 成物150.3g(92.7%)を得た。沸点84℃/0.5mmHg; 香り:ウッディーアンバー、マスキー。 例9 2,2−ジメチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1 −イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 純度98.7%の2,2−ジメチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペ ンタ−3−エン−1−イル)テトラヒドロフラン(例3より)42.3g(0. 20モル)を、5%Pd担持活性炭1.0gを用いて、パーシェーカー上で水素 添加した。粗生成物42.5gを蒸留して、精製テトラヒドロフラン41.2g を得た(収率98%)。沸点59℃/0.2mmHg; 香り:アンバーウッディー。 例10 2,2−ジメチル−4−(2,3,3−トリメチルシクロペンタ−1−イル)テ トラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 純度92.7%の[rac]−2,2−ジメチル−4−(2,3,3−トリメ チルシクロペンタ−1−エン−1−イル)テトラヒドロフラン(例4より)31 .7g(0.14モル)を、エタノール50ml中の5%Pd担持活性炭2.0 gを用いて、パーシェーカー上で水素添加した。生成物31.6gを蒸留して、 30gを得た(収率100%)。沸点52〜54℃/0.2mmHg; 香り:アンバー、ウッディー、ラブダヌム(labdanum)。 例11 3−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1−イル)−5−メチ ル−5−ヘキセン−2−オール(ジアステレオ異性体の混合物) 500mlの三ツ口丸底フラスコに、無水エーテル150ml中の4−メチル −2−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1−イル)−4−ペ ンテナール(例1より)27.3g(0.127モル)を、充填した。フラスコ を0℃に冷却し、3.0Mの臭化メチルマグネシウム55ml(0.165モル )を30分間かけて加えた。飽和塩化アンモニウム100mlを添加して反応を 停止させた。層を分離し、水層をエーテル2×50mlで抽出した。有機層を合 わせ、食塩水200mlで洗浄し、乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、粗アル コール28.6gを得た。蒸留して、生成物18.1g(収率64%)を得た。 沸点℃/0.3mmHg; 香り:ウッディーアンバー、弱い。 例12 2,2,5−トリメチル−4−(2,3,3−トリメチルシクロペンタ−1−エ ン−1−イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 125mlの三ツ口フラスコに、例11のアルコール7.0g(0.03モル )、ヘプタン75ml、そしてアンバーリスト−15を0.7g充填した。この 混合物を24時間還流した。冷却しアンバーリスト−15を濾過した後、バッチ を10%炭酸ナトリウム100ml、および食塩水100mlで洗浄した。バッ チを乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、生成物7.5gを有効量。粗生成物を 蒸留して精製生成物5.2gを得た(収率74.3%)。沸点54℃/0.1m mHg; 香り:ウッディー、スパイシー、バルサム様。 例13 2,2,5−トリメチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エ ン−1−イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 500mlの三ツ口フラスコに、91.2%の例11のアルコール58.8g (0.24モル)、ヘキサン250ml、およびp−TSA0.7gを充填した 。混合物を12時間還流した。冷却後混合物を10%炭酸ナトリウム250ml 、および食塩水250mlで洗浄した。混合物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過 し、真空下で濃縮して、粗生成物57.1gを得て、これを蒸留して生成物47 .9gを得た(収率90%)。沸点61℃/0.05mmHg;1H−NMR( 300MHz)、少なくとも3つのジアステレオ異性体の複合混合物。スペクト ルは、予測された構造に一致した。13C−NMR(75MHz)、スペクトルは 少なくとも3つのジアステレオ異性体の複合混合物と一致した; 香り:アンバーウッディー、アニマル。 例14 2,2,5−トリメチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−1−イ ル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 96.7%の例13のテトラヒドロフラン混合物35.5g(0.154モル )を、5%Pd担持活性炭0.75gを用いて60psiで40〜50℃で水素 添加した。粗生成物35.7gを蒸留して精製生成物34.4gを得た(収率1 00%)。沸点53℃/0.04mmHg;1H−NMR(300MHz)、ス ペ クトルは、予測された構造に一致した。13C−NMR(75MHz)、スペクト ルは、予測された構造に一致した。 香り:樟脳性ウッディー。 例15 2,2,5−トリメチル−4−(2,3,3−トリメチルシクロペンタ−1−イ ル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例12のテトラヒドロフラン混合物19.8g(0.09モル)を、5%Pd 担持活性炭0.5gを用いて酢酸中で100〜110℃で水素添加した。粗生成 物16.9gを蒸留して、テトラヒドロフラン混合物14.8gを得た(収率7 4%)。沸点72℃/0.30mmHg;1H−NMR(300MHz)、スペ クトルは、予測された構造に一致した。13C−NMR(75MHz)、スペクト ルは、予測された構造に一致した。 香り:樟脳性ウッディーアンバー。 例16 3,5−ジリメチル−3−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン− 1−イル)−5−ヘキセン−2−オール(ジアステレオ異性体の混合物) 例11と同様に、94%の2,4−ジメチル−2−(2,2,3−トリメチル シクロペンタ−3−エン−1−イル)−4−ペンテナール(例6より)11.7 g(0.05モル)を3.0M臭化メチルマグネシウム30ml(0.09モル )で処理した。こうして粗アルコール12.2gを得た(収率>95%)。沸点 110℃/0.1mmHg(クーゲルロア(Kugelrohr)); 例17 2,2,4,5−テトラメチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ− 3−エン−1−イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例13と同様に、95.7%の例16のアルコール10.7g(0.045モ ル)、ヘキサン70ml、およびp−TSA0.2gを、窒素下で7時間還流し た。通常に処理して、粗生成物10.6gを得た。粗生成物を蒸留して精製生成 物8.9gを得た(収率87%)。沸点62℃/0.1mmHg;1H−NMR (300MHz)、スペクトルは、予測された構造に一致した。13C−NMR( 75MHz)、スペクトルは、予測された構造に一致した。 香り:アンバーウッディー、レザー、アニマル。 例18 2−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−1−イル)アセトアルデヒド 85%の2−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1−イル) アセトアルデヒド510g(2.85モル)を、5%Pd担持活性炭20g(水 分50%)を用いて、ソーダ灰10gとともに60psidで50〜60℃で水 素添加した。粗生成物をホウ酸無水物22gから蒸留して、10〜15%の不純 物としてピノキャンフォン(pinocamphone)を含有する精製生成物324gを得 た。沸点48℃/0.6mmHg; 例19 2,2,3−トリメチルシクロペンタ−1−イルアセトアルデヒド−ビス−(2 −プロペニルアセタール) 例1と同様の方法で、84.4%の2,2,3−トリメチルシクロペンタ−1 −イルアセトアルデヒド(例18より)75.5g(0.41モル)、アリルア ルコール52g(0.9モル)、ヘプタン250mlおよびp−TSA0.25 gを合わせ、水が蒸留しなくなるまで還流した。生成物を冷却し、10%炭酸ナ トリウム100mlで洗浄し、乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をソーダ灰 2gから蒸留して、生成物であるアセタール69gを得た(収率66%)。沸点 74℃/0.05mmHg; 香り:弱いファッティー。 例20 2−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−1−イル)−4−ペンテナール( ジアステレオ異性体の混合物) 125mlの三ツ口フラスコに、82.9%の例19のアセタール60.1g (0.198モル)、およびクエン酸1.0gを充填した。窒素下でフラスコを ポット温度の200℃まで加熱して、そこでアリルアルコール14.5ml(1 2.2g)を蒸留して除去した。このバッチを150℃で2時間加熱した。粗ア ルデヒド47.6gを蒸留して、精製生成物35.2gを得た(92%)。沸点 75℃/0.2mmHg; 香り:パインバルサム様。 例21 2−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−1−イル)−4−ペンテノール( ジアステレオ異性体の混合物) 例2と同様に、94.6%の例20のアルデヒド30.0g(0.146モル )、水素化ホウ素ナトリウム2.7g(0.071モル)およびエタノール10 0mlは、通常の方法で粗アルコール29.2gを与え、これは蒸留後、精製生 成物23.5gを与えた(収率82%)。沸点72℃/0.18mmHg; 香り:弱いウッディー。 例22 2−メチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−1−イル)テトラヒ ドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例4と同様に、95.9%の例21のアルコール15.4g(0.075モル )、ヘプタン75ml、およびアンバーリスト−15を1.0gをフラスコに充 填し、4時間還流した。通常の処理後、粗生成物17.0gを蒸留して精製生成 物11.5gを得た(78%);沸点48℃/0.04mmHg; 香り:ウッディーフルーティー。 例23 3−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−1−イル)−5−ヘキセン−2− オール(ジアステレオ異性体の混合物) 例11と同様に、無水エーテル250ml中の純度90%の例20のアルデヒ ド76.5gを、3.0M臭化メチルマグネシウム130ml(0.39モル) で処理した。こうして処理後粗アルコール80.5gが得られた。ソーダ灰2g から蒸留して、精製アルコール69gを得た(収率93%)。沸点84℃/0. 1mmHg;1H−NMR(300MHz)、スペクトルは、予測された構造に 一致した。13C−NMR(75MHz)、 香り:ウッディーパイン。 例24 2,5−ジメチル−3−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−1−イル)テ トラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例4と同様に、純度90%の例23よりのアルコール37.4g(0.16モ ル)をヘプタン250ml中の2.0gのアンバーリスト−15で処理した。2 時間還流後、反応は完了した。通常の処理後、粗生成物40gを得て、これを蒸 留して精製テトラヒドロフラン30.3gを得た(91%)。沸点50℃/0. 1mmHg;1H−NMR(300MHz)、スペクトルは、予測された構造に 一致した。13C−NMR(75MHz)、スペクトルは、予測された構造に一致 した; 香り:ウッディーフレッシュ。 例25 3−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1−イル)−5−メチ ル−5−ヘキセン−2−オン(ジアステレオ異性体の混合物) 純度90.8%の例11よりのアルコール74.6g(0.31モル)を、塩 化メチレン1000ml中のクロロクロム酸ピリジニウム150g(0.522 モル)の混合物に0℃で加えた。混合物を室温で3時間攪拌した。エーテル60 0mlを加え、反応混合物を15分間攪拌した。残渣から有機層をデカントし、 フロリジル(florisil)のパッドで濾過した。溶媒を真空下で除去し、残渣67 .0gを蒸留して生成物55gを得た(収率82%)。沸点85℃/0.3mm Hg; 香り:ウッディー、ヌートカトン、弱い柑橘類様。 例26 2,5−ジメチル−3−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1 −イル)−5−ヘキセン−2−オール(ジアステレオ異性体の混合物) 例11と同様に、500mlの三ツ口フラスコに、無水エーテル250ml中 の純度87.4%の例25のケトン46.5g(0.184モル)を充填した。 3.0Mの臭化メチルマグネシウム75ml(0.225モル)を滴下して加え た。2時間還流後、反応物を通常の方法で処理して、粗アルコール46.6g( 57.4%アルコール、27%ケトン)を得た。蒸留して精製アルコール17. 0gを得た(収率39%)。沸点75℃/0.15mmHg; 例27 2,2,5,5−テトラメチル−3−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ− 3−エン−1−イル)テトラヒドロフラン 純度87.2%の例26よりのアルコール16.6g(0.061モル)、p −TSA0.1g、およびヘキサン100mlを、55℃で約2時間加熱した。 反応物を冷却し、通常通り処理して粗生成物16.7gを得た。生成物を蒸留し て精製テトラヒドロフラン12.2gを得た(収率85%)。沸点72℃/0. 3mmHg; 香り:アンバーウッディー。 例28 2−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−1−イル)プロパナール(ジアス テレオ異性体の混合物) 純度86%の例5よりのアルデヒド190g(0.98モル)を、5%Pd担 持活性炭8.5gを用いて、パーシェーカー上60psiで70℃で水素添加し た。粗生成物180gを蒸留して、精製生成物144gを得た(収率87%)を 得た。沸点53℃/0.6mmHg; 香り:樟脳性ボルネオール。 例29 2,4−ジメチル−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−1−イル)−4− ペンテナール(ジアステレオ異性体の混合物) デーンシュタークトラップ、機械攪拌器、冷却器、温度計、および窒素スイー プの付いた1リットル三ツ口フラスコに、純度約90%の例28のアルデヒド1 22.9g(0.66モル)、メタリルアルコール230g(3.20モル)、 p−TSA1.0g、およびシクロヘキサン500gを充填した。内容物を72 時間還流させ、水−メタリルアルコール蒸留物(18ml)を採取した。このバ ッチを冷却し、10%炭酸ナトリウム250mlと食塩水250mlで洗浄した 。混合物を乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、アセタールと出発物質の混合物 311gを得た。ソーダ灰2gから蒸留して、出発アルデヒド119gを得た。 ポットの残渣134.8gは、粗アセタール(IR(ニート)2980、166 0、1470、1150、1100cm−1)を含有し、これをテトラグライム 200mlとクエン酸3gに取った。窒素下でフラスコを185℃に加熱し、メ タリルアルコール4mlを採取した(約2.5時間)。フラスコを冷却し、内容 物を、10%炭酸ナトリウム500ml中に注ぎ、エーテル2×200mlで抽 出した。エーテルを10%炭酸ナトリウム200ml、水250ml、および食 塩水250mlで洗浄した。バッチを乾燥し、濾過し、濃縮して、粗生成物12 4.7gを得た。蒸留して精製生成物58gを得た(収率40%)。沸点92℃ /0.3mmHg; 香り:ウッディーフルーティー樟脳性。 例30 2,4−ジメチル−2−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−1−イル)− 4−ペンテノール(ジアステレオ異性体の混合物) 例2と同様に、純度64%の例29のアルデヒド32.0g(0.09モル) 、水素化ホウ素ナトリウム4.0g(0.10モル)およびエタノール100m lを、通常の方法で反応させた。粗生成物31.5gを蒸留して、精製アルコー ル 16.2gを得た(収率79%)。沸点105℃/0.4mmHg; 例31 2,2,4−トリメチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−1−イ ル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例4と同様の方法で、純度87.5%の例30のアルコール15.5g(0. 06モル)、アンバーリスト−15を1.0g、およびヘキサン75mlを1時 間還流した。通常の処理により、粗生成物15.5gを得た。粗テトラヒドロフ ランを蒸留して、精製生成物12.3gを得た(収率91%)。沸点85℃/0 .5mmHg; 香り:ウッディー、樟脳性、弱い。 例32 [rac]−2,2,4−トリメチル−4−(2,3,3−トリメチルシクロペ ンタ−1−エン−1−イル)テトラヒドロフラン 純度0.7%の例8のテトラヒドロフラン14.3g(0.057モル)、ヘ プタン65ml、アンバーリスト−15を3.5gを窒素下で48時間還流した 。冷却後、アンバーリスト−15を濾過し、有機層を10%炭酸ナトリウム10 0mlと食塩水100mlで洗浄した。このバッチを乾燥し、濾過し、真空下で 濃 縮して、粗生成物11.1gを得た。生成物を蒸留して、精製生成物7.4gを 得た(収率59%)。沸点59℃/0.3mmHg; 香り:ウッディー、シーダー(cedar)、プラスチック(樟脳性、セルロイドま たはエチル−ヘキシルヘキサノール)、バニリンノート。 例33 2,2,4−トリメチル−4−(1,2,2−トリメチルビシクロ[3.1.0 ]ヘキサ−3−イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) この例は、イー・シー・フリードリッヒ、エス・イー・ルメッタ、およびイー ・ジェイ・ルイス(E.C.Friedrich,S.E.Lumetta,and E.J.Lewis)、J.Org .Chem.,54,23(1989)の方法の応用である。 らせん冷却器、機械攪拌器、窒素吸入口、温度計、ゴム隔膜、および125ml の圧力平衡化滴下ロートを取り付けた500mlの四ツ口丸底フラスコに、亜鉛 末44.1g(0.67g原子)、塩化銅(I)6.68g(0.67モル)、 無水エーテル120ml、ジブロモメタン91.5g(36.9ml)(0.5 26モル)、および純度96%の例8のテトラヒドロフラン40.8g(0.1 76モル)を充填した。無水塩化チタン(IV)2.0g(1.12ml)をシリ ンジでゴム隔膜を介して滴下して加えた。添加後フラスコを24時間45℃に加 熱し、滴下ロートを用いてエーテルを蒸発させた。反応物を冷却し、攪拌しなが ら注意深く、飽和塩化アンモニウム100ml中に注いだ。固体を濾過し、上澄 液を10%水酸化ナトリウム3×100mlと食塩水100mlで洗浄した。有 機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物38. 3gは、生成物53.4%と出発物質43.3%の混合物であった。混合物をス ピニングバンドカラムで分離して、生成物17.0gを得た(収率41%)。生 成物は2つのジアステレオ異性体75.4:24.6の混合物であった。沸点6 0℃/0.08mmHg; 香り:アンバー、フルーティウッディー。 例34 2,2,4−トリメチル−4−(2,2,3,3−テトラメチルビシクロペンタ −1−イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 純度96.7%の例33よりのテトラヒドロフラン12.8g(0.052モ ル)、酸化白金0.5gおよび酢酸50mlを、55℃でパーシェーカー上で水 素添加した。得られた粗生成物13.5gを蒸留して、精製生成物11.7gを 得た(収率95%)。沸点69℃/0.08mmHg; 香り:ウッディーフルーティー。 例35 2−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1−イル)−5−メチ ル−4−ヘキセナール(ジアステレオ異性体の混合物) 機械攪拌器、温度計、デーンシュタークトラップ、および冷却器の付いた3リ ットル三ツ口フラスコに、純度86.6%の2−(2,2,3−トリメチルシク ロペンタ−3−エン−1−イル)アセトアルデヒド230g(1.31モル)、 2−メチル−3−ブテン−2−オール250g(2.90モル)、トルエン10 00mlおよびp−TSA0.4gを充填した。フラスコを加熱して還流させ、 24時間後、水/アルコール混合物37mlを蒸留した。フラスコを冷却し、内 容物を10%炭酸ナトリウム500mlと食塩水500mlで洗浄した。粗生成 物354.4gを蒸留して、精製アルデヒド146gを得た(収率51%)。沸 点82℃/0.15mmHg; 香り:ファッティー、フレッシュアルデヒド、グリーン、ムゲット(muguet)。 例36 2−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1−イル)−5−メチ ル−4−ヘキセノール(ジアステレオ異性体の混合物) 例2と同様に、純度80.7%の例35のアルデヒド20.3g(0.074 モル)、水素化ホウ素ナトリウム1.6g(0.042モル)、エタノール70 mlを、通常の方法で反応させ、粗アルコール19.5gを得て、これを蒸留し て精製アルコール13.0gを得た(収率79%)。沸点800℃/0.08m mHg; 香り:弱フローラルロージーハニー。 例37 2,2−ジメチル−5−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1 −イル)テトラヒドロピラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例3と同様に、純度93.7%の例36のアルコール128g(0.540モ ル)、p−TSA3.5g、およびヘプタン400mlを、120時間還流した 。通常の処理により、粗テトラヒドロフラン135.9gを得て、これを蒸留し て精製生成物92.7gを得た(収率78%)。沸点85℃/0.25mmHg ; 香り:弱いパイニー。 例38 2,2−ジメチル−5−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−1−イル)テ トラヒドロピラン(ジアステレオ異性体の混合物) 純度91.4%の例37のテトラヒドロピラン40.5g(0.166モル) を、35〜45℃のエタノール40ml中の5%Pd担持活性炭1.0g中でパ ーシェーカー中で水素添加した。得られた生成物40.7gを蒸留して、精製生 成物37.3gを得た(収率100%)。沸点86℃/0.4mmHg; 香り:弱ウッディー。 例39 [rac]−2,2−ジメチル−5−(2,3,3−トリメチルシクロペンタ− 1−エン−1−イル)テトラヒドロピラン 純度90.8%の例37のテトラヒドロピラン38.5g、ヘプタン250m l、アンバーリスト−15の2.5gを95℃で4時間還流した。得られた生成 物40gを蒸留して、精製生成物30gを得た(収率%)。沸点80℃/0. 45mmHg; 香り:弱ウッデイー。 例40 2,2−ジメチル−5−(2,3,3−トリメチルシクロペンタ−1−イル)テ トラヒドロピラン(ジアステレオ異性体の混合物) 純度77.6%の例39のテトラヒドロピラン24.6g(0.086モル) を、60〜80℃の温度でエタノール50ml中の5%Pd担持活性炭2.0g を用いて水素添加した。得られた生成物24.9gを蒸留して、精製テトラヒド ロピラン19gを得た(収率98%)。沸点82℃/0.3mmHg; 香り:弱ウッディー。 例41 2,5−ジメチル−2−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1 −イル)−4−ヘキセナール(ジアステレオ異性体の混合物) 例35と同様の方法で、純度94%の2−(2,2,3−トリメチルシクロペ ンタ−3−エン−1−イル)プロパナール(例5より)115g(0.65モル )、2−メチル−3−ブテン−2−オール125g(1.45モル)、ヘプタン 500ml、およびp−TSA0.55gを72時間還流した。全部で15ml のH2O/アルコール混合物を蒸留した。GC試料は、出発物質11%と生成物 83.6%を示している。通常の処理後、粗生成物189.2gを得た。生 成物を蒸留して、精製アルデヒド118gを得た(収率78%)。沸点92℃/ 0.2mmHg; 香り:フローラル、キノリン。 例42 2,5−ジメチル−2−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1 −イル)−4−ヘキセノール(ジアステレオ異性体の混合物) 機械攪拌器、窒素吸入口、250mlの側鎖滴下ロート、温度計および冷却器 の付いた1リットルの四ツ口フラスコに、水素化リチウムアルミニム8.0g( 0.21モル)、および無水エーテル500mlを充填した。フラスコを5℃に 冷却し、無水エーテル125ml中の純度97%の例41のアルデヒド101. 3g(0.419モル)を滴下して、フラスコに加えた。添加後、内容物を5℃ で30分間攪拌し、次に5℃で水16mlそして次に10%水酸化ナトリウム1 2.8mlを加えて、反応を停止させた。バッチを濾過し、真空下で濃縮して粗 アルコール100.8gを得た。炭酸ナトリウム1gからアルコールを蒸留して 、精製生成物98.3gを得た(収率99%)。沸点114℃/0.3mmHg ; 香り:弱フローラル。 例43 2,2,5−トリメチル−5−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エ ン−1−イル)テトラヒドロピラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例8と同様に、純度96.7%の例42のアルコール60.3g(0.247 モル)、ヘプタン450ml、およびp−TSA1.5gを36時間還流した。 粗生成物64.2gを蒸留して、精製テトラヒドロピラン49gを得た(収率8 4%)。沸点90℃/0.3mmHg; 香り:フレッシュ、スパイシー、ジンジャー、ミルキー、グリーン、ヌートカト ン 例44 2−(3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−4−メチ ル−4−ペンテナール(ジアステレオ異性体の混合物) 例1と同様の方法で、純度93.3%の3,3−ジメチルビシクロ[2.2. 1]ヘプタ−2−イルアセトアルデヒド1,247g(1.39モル)、メタリ ルアルコール220g(3.0モル)、ヘプタン800mlおよびp−TSA1 .0gを16時間還流しながら、水/アルコール混合物29.5mlを集めた。 通常の処理により、粗アセタール414.7gを得た。沸点118℃/0.3m mHg; 香り:弱い。 粗アセタール364.4gをクエン酸2.0gと、約120mmHgで最高温度 168℃まで加熱した。メタリルアルコール78.7gを採取した。蒸留終了後 、 反応物を160℃で2時間加熱した。バッチを冷却し、水、10%炭酸ナトリウ ムおよび食塩水で洗浄した。粗アルデヒド285gを蒸留して、精製生成物15 2gを得た(収率56%)。沸点℃/0.3mmHg; 香り:フルーティー。 例45 2−(3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−4−メチ ル−4−ペンテノール(ジアステレオ異性体の混合物) 例7と同様に、純度86%の例44のアルデヒド82.7g(0.32モル) 、アルミニウムイソプロポキシド44.2g(0.22モル)およびイソプロパ ノール155gを反応させて、粗アルコール81.3gを得た。生成物をソーダ 灰1gから蒸留して、精製アルコール61g(収率85%)を得た。沸点97℃ /0.2mmHg; 香り:弱い。 例46 2,2−ジメチル−4−(3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2 −イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例4と同様に、純度92.3%の例45のアルコール40.4g(0.168 モル)を、ヘキサン150ml中の1.0gのアンバーリスト−15と約1時間 還流した。通常の処理後、粗生成物39.4gを得た。これを蒸留して、精製生 成物35.4g(収率95%)を得た。沸点86℃/0.4mmHg; 香り:ウッディーアンバー。 例47 3−(3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−5−メチ ル−5−ヘキセン−2−オール(ジアステレオ異性体の混合物) 例11と同様に、純度90.5%の例44のアルデヒド35.0g(0.14 3モル)、無水エーテル250ml中の3.0M臭化メチルマグネシウム66m lより、粗アルコール34.4gを得た。これをソーダ灰1gから蒸留して、精 製生成物21g(収率62%)を得た。沸点97℃/0.1mmHg; 香り:弱い。 例48 2,2,5−トリメチル−4−(3,3−ジメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘ プタン−2−イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例4と同様に、純度100%の例47のアルデヒド19.1g(0.08モル )、ヘプタン80ml、および1.0gのアンバーリスト−15を2時間還流し た。通常の処理後、粗テトラヒドロフラン20.3gを蒸留して、精製生成物1 6.8g(収率%)を得た。沸点65℃/0.4mmHg;1H−NMR(30 0MHz)、スペクトルは、予測された構造に一致した。13C−NMR(75M Hz)、スペクトルは、予測された構造に一致した。 香り:アンバー、乾燥タバコ。 例49 2−(3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)プロペナー ル(ジアステレオ異性体の混合物) 冷却器、窒素吸入口、機械攪拌器、温度計、および60mlの側鎖滴下ロート 付いた3リットルの四ツ口フラスコに、3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1 ]ヘプタ−2−イルアセトアルデヒド1044g(6.02モル)、37%ホル ムアルデヒド533g(6.57モル)、およびBHT2.2gを充填した。内 容物を還流し(98℃)、15分間かけてジエチルアミン25.9g(0.35 モル)を加えた。バッチを18.5時間還流した。フラスコを60℃にし、37 %ホルムアルデヒド65g(0.80モル)とジエチルアミン12.7g(0. 17モル)を加え、還流を5時間続けた。フラスコを冷却し、水層から油層を分 離した。油分を酢酸36g(0.6モル)で10分間洗浄し、次に食塩水300 mlを加え、5分間攪拌を続けた。ヘプタン300mlを添加し、バッチを5分 間攪拌した。上の有機層を、10%炭酸ナトリウムと食塩水の1:1混合物40 0mlで洗浄した。有機層を食塩水500mlで洗浄した。すべての水性洗浄液 をヘプタン300mlで逆抽出した。有機洗浄液を乾燥し、濾過し、真空下で濃 縮して、粗生成物1148gを得た。このアルデヒドを蒸留して、精製生成物8 10gを得た(収率72%)。沸点95℃/2.2mmHg; 香り:ボルネオール、樟脳性。 例50 2−(3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)プロパナー ル(ジアステレオ異性体の混合物) 純度85%の例49よりの粗アルデヒド271.5g(1.29モル)を、パ ーシェーカー上で5%Pd担持活性炭5.0gと炭酸ナトリウム5.0gを用い て水素添加した。こうして粗プロパナール254.6gが得られた。バッチを蒸 留して、精製生成物176.7gを得た(収率66%)。沸点50℃/0.08 mmHg; 香り:樟脳、医薬品様。 例51 2,4−ジメチル−2−(3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2 −イル)−4−ペンテナール(ジアステレオ異性体の混合物) 例6と同様に、DMF40ml中の純度93.6%の例50のアルデヒド80 .0g(0.46モル)、DMF250ml中のカリウムt−ブトキシド60g (0.51モル)、およびDMF40ml中の塩化メタリル60g(0.63モ ル)を、通常の方法で反応させ、粗C−アルキレートとO−アルキレート(約1 :1)97.9gを得た。この混合物を165〜175℃で2時間加熱して、粗 生成物93.9gを得た。生成物を蒸留して、精製アルデヒド85.9gを得た (収率83%)。沸点90℃/0.15mmHg; 香り:ウッディー、アンバー。 例52 2,2−ジメチル−2−(3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2 −イル)−4−ペンテノール(ジアステレオ異性体の混合物) 例2と同様に、純度98%の例51のアルデヒド63.4g(0.265モル )、水素化ホウ素ナトリウム6.0g(0.158モル)、およびエタノール2 00mlを、通常の方法で反応させた。粗アルコール62.6gを蒸留して、生 成物41g(収率65%)を得た。沸点92℃/0.1mmHg; 香り:弱い。 例53 2,2,4−トリメチル−4−(3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプ タ−2−イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例4と同様に、純度96.8%の例52のアルコール33.4g(0.136 モル)、0.5gのアンバーリスト−15、およびヘプタン150mlを12時 間還流した。通常の処理後、粗テトラヒドロフラン35.6gを蒸留して、精製 生成物31.8g(収率98%)を得た。沸点75℃/0.08mmHg; 香り:ウッディー、アンバー。 例54 2−メチル−2−(3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル )−4−ペンテナール(ジアステレオ異性体の混合物) 例6と同様に、DMF160ml中の純度92.3%の例50のアルデヒド3 30.3g(1.69モル)、DMF1000ml中のカリウムt−ブトキシド 223.9g(1.89モル)、およびDMF160ml中の塩化アリル165 .8g(2.12モル)を、通常の方法で反応させ、粗C−アルキレートおよび O−アルキレート401.9gを得た。この物質を窒素下で165℃で2.5時 間加熱して、粗C−アルキレートを得て、これを蒸留して精製アルデヒド364 .2gを得た(収率81%)。沸点95℃/0.15mmHg; 香り:ウッディー、アンバー。 例55 2−メチル−2−(3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル )−4−ペンテノール(ジアステレオ異性体の混合物) 例2と同様に、純度97.5%の例54のアルデヒド58.8g(0.260 モル)、水素化ホウ素ナトリウム4.0g(0.105モル)、およびエタノー ル175mlを通常の方法で反応させ、粗アルコール59.5gを得た。このア ルコールを蒸留して、精製生成物49.7gを得た(収率86%)。沸点97℃ /0.15mmHg; 香り:弱ウッディー。 例56 2,2−ジメチル−4−(3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2 −イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例4と同様に、純度100%の例55のアルコール31.4g(0.141モ ル)、アンバーリスト−15を1.0g、およびヘプタン150mlを、約16 時間還流した。通常の方法で処理後、粗テトラヒドロフラン34.1gを蒸留し て、精製生成物29.4gを得た(収率93.6%)。沸点70℃/0.04m mHg; 香り:ウッディー、アンバー。 例57 2−(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−2−イル)プロペナー ル(ジアステレオ異性体の混合物) 例49と同様に、純度97%の6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプ タ−2−イルアセトアルデヒド342g(1.99モル)、37%ホルムアルデ ヒド178g(2.2モル)、ジエチルアミン7.3g(0.1モル)、および BHT0.8gを1.5時間還流した。通常の処理後、粗プロペナール370g を蒸留して、精製生成物317gを得た(収率89%)。沸点75℃/0.5m mHg; 香り:パイニー、樟脳性。 例58 2−(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−2−イル)プロパナー ル(ジアステレオ異性体の混合物) 例57のプロパナール281g(1.53モル)を、パーシェーカー上で5% Pd担持活性炭2.7gを用いて水素添加した。得られたプロパナール282g を蒸留して、精製生成物242gを得た(収率87%)。沸点64℃/0.4m mHg; 香り:樟脳性、パイニー、フルーティー。 例59 2−(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−2−イル)−4−メチ ル−4−ペンテナール(ジアステレオ異性体の混合物) 例6と同様に、DMF40ml中の6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1] ヘプタ−2−イルアセトアルデヒド90g(0.529モル)、DMF400m l中のカリウムt−ブトキシド108g(0.91モル)、およびDMF40m l中の塩化メタリル93g(1.02モル)を、通常の方法で反応させた。処理 後、C−およびO−アルキレートの粗混合物112gを、165〜175℃で4 時間加熱した。粗生成物を蒸留して、精製生成物34.5gを得た(収率30% )。沸点90℃/0.1mmHg; 香り:フルーティーキイチゴ、スイート。 例60 2−(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−2−イル)−4−メチ ル−4−ペンテノール(ジアステレオ異性体の混合物) 例42と同様に、例59のアルデヒド21.5g(0.091モル)を滴下し て、0℃の無水エーテル100ml中の水素化リチウムアルミニウム1.78g (0.046モル)に加えた。水3.6mlと10%水酸化ナトリウム2.8m lで反応を停止後、粗アルコール21.4gを得た(収率100%)。沸点11 0〜120℃/0.1mmHg; 香り:弱い。 例61 2,2−ジメチル−4−(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−2 −イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例4と同様に、純度85%の例60のアルコール20g(0.076モル)、 アンバーリスト−15を1.25g、およびヘプタン70mlを、24時間還流 した。通常の処理後、粗テトラヒドロフラン19.6gを蒸留して、精製生成物 15gを得た(収率%)。沸点55℃/0.5mmHg; 香り:ウッディー、フルーティー。 例62 2−(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−2−イル)−4−ペン テナール(ジアステレオ異性体の混合物) 例6と同様に、DMF50ml中の純度98.3%の6,6−ジメチルビシク ロ[3.1.1]ヘプタ−2−イルアセトアルデヒド100g(0.59モル) 、DMF300ml中のカリウムt−ブトキシド82g(0.69モル)、およ びDMF50ml中の塩化アリル55g(0.78モル)を、通常の方法で反応 させて、出発物質36%、O−アルキレート31%およびC−アルキレート21 %よりなる粗生成物110.5gを得た。この生成物を165〜185℃で6時 間加熱した。粗アルデヒド105.6gを蒸留して、精製生成物21.4gを得 た(収率17%)。粗生成物中の主要な不純物は、ジアルキル化生成物であった 。沸点114℃/1.2mmHg; 香り:ベリー、バター様。 例63 2−(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−2−イル)−4−ペン テノール(ジアステレオ異性体の混合物) 例42と同様に、純度82%の例62のアルデヒド18.9g(0.074モ ル)、無水エーテル40ml中の水素化リチウムアルミニウム1.70g(0. 044モル)を反応させて、粗アルコール18.7gを得た。試料をフラッシュ 蒸留した。沸点110〜120℃/0.1mmHg;1H−NMR(300MH z)、スペクトルは予測された構造に一致した;13C−NMR(75MHz)、 スペクトルは予測された構造に一致した; 例64 2−メチル−4−(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−2−イル )テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例4と同様に、純度80%の例63のアルコール17.1g(0.065モル )、アンバーリスト−15を2.0g、およびヘプタン70mlを、3時間還流 した。得られた粗テトラヒドロフラン16.7gを蒸留して、精製生成物13. 1gを得た(収率95%)。沸点72℃/0.05mmHg;1H−NMR(3 00MHz)、スペクトルは予測された構造に一致した;13C−NMR(75M Hz)、スペクトルは予測された構造に一致した; 香り:ウッディー、アンバー、弱フルーティー。 例65 2,4−ジメチル−2−(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−2 −イル)−4−ペンテナール(ジアステレオ異性体の混合物) 例6と同様に、DMF75ml中の純度85%の例58のアルデヒド100g (0.47モル)、DMF500ml中のカリウムt−ブトキシド82g(0. 69モル)、およびDMF50ml中の塩化メタリル78g(0.86モル)を 、通常の方法で反応させた。こうして、O−およびC−アルキレート(58.1 :33.8)の粗混合物116.2gを得た。粗生成物を、165〜170℃で 2時間加熱した。粗アルデヒドを蒸留して、精製生成物94.1gを得た(収率 85%)。沸点85℃/0.05mmHg; 香り:弱い。 例66 2−メチル−2−(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−2−イル )−4−ペンテナール(ジアステレオ異性体の混合物) 例6と同様に、DMF75ml中の純度85%の例58のアルデヒド100g (0.47モル)、DMF500ml中のカリウムt−ブトキシド90g(0. 76モル)、およびDMF50ml中の塩化アリル61.5g(0.80モル) を、通常の方法で反応させた。こうして、O−およびC−アルキレート(25: 55)の粗混合物111.4gを得た。粗生成物を、165〜170℃で1時間 加熱し、粗アルデヒド108gを得た。これを蒸留して、精製生成物85.5g を得た(収率84%)。沸点79℃/0.15mmHg; 香り:ウッディー。 例67 2,4−ジメチル−2−(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−2 −イル)−4−ペンテノール(ジアステレオ異性体の混合物) 例7と同様に、純度97.5%の例65のアルデヒド60g(0.25モル) 、イソプロパノール125ml、およびアルミニウムイソプロポキシド30gを 1時間還流した。通常の処理をして、粗アルコール59.9gを得た。粗アルコ ールを蒸留して、精製生成物52.1gを得た(収率%)。沸点103℃/0. 09mmHg; 香り:弱い。 例68 2−メチル−2−(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−2−イル )−4−ペンテノール(ジアステレオ異性体の混合物) 例7と同様に、純度96%の例66のアルデヒド60g(0.26モル)、イ ソプロパノール125ml、およびアルミニウムイソプロポキシド32g(0. 148モル)を1時間還流した。通常の処理をして、粗アルコール59.9gを 得た。粗アルコールを蒸留して、精製生成物52.0gを得た(収率89%)。 沸点92℃/0.05mmHg; 香り:弱い。 例69 2,2,4−トリメチル−4−(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプ タ−2−イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例4と同様に、純度98.5%の例67のアルコール45.1g(0.1モル )、アンバーリスト−15を1.0g、およびヘプタン150mlを、24時間 還流した。通常の処理後、粗テトラヒドロフラン47.7gを得た。粗生成物を 蒸留して、精製生成物41gを得た(収率92%)。沸点77℃/0.09mm Hg; 香り:ウッディー(白檀) 例70 2,4−ジメチル−4−(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−2 −イル)テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例4と同様に、純度98.2%の例68のアルコール45.5g(0.20モ ル)、アンバーリスト−15を1.25g、およびヘプタン150mlを、24 時間還流した。通常の処理後、粗テトラヒドロフラン45.9gを得た。粗生成 物を蒸留して、精製生成物38.5gを得た(収率86%)。沸点79℃/0. 2mmHg;1H−NMR(300MHz)、スペクトルは予測された構造に一 致した;13C−NMR(75MHz)、スペクトルは予測された構造に一致した ; 香り:ウッディー、粉末性、アンバー。 例71 [rac]−2−メチレン−3,5,5−トリメチルヘキサナール 例49と同様に、純度95.7%の3,5,5−トリメチルヘキサナール30 0g(2.02モル)、37%ホルムアルデヒド178.4g(2.20モル) 、ジエチルアミン7.3g(0.1モル)、およびBHT0.8gを1.5時間 還流した。通常の処理後、粗プロペナール323.4gを蒸留して、精製生成物 267.3gを得た(収率84%)。沸点45℃/3mmHg; 香り:ミント様、樟脳。 例72 2,3,5,5−テトラメチルヘキサナール(ジアステレオ異性体の混合物) 例71のプロパナール235g(1.48モル)を、パーシェーカー上で5% Pd担持活性炭2.5gを用いて水素添加した。得られたプロパナール231. 8gを蒸留して、精製生成物221.7gを得た(収率96%)。沸点59℃/ 5mmHg;1H−NMR(300MHz)、スペクトルは予測された構造に一 致した;13C−NMR(75MHz)、スペクトルは予測された構造に一致した ; 香り:フレッシュ、柑橘類、塩素。 例73 2,4−ジメチル−2−(4,4−ジメチルペンタ−2−イル)−4−ペンテナ ール(ジアステレオ異性体の混合物) 例6と同様に、DMF50ml中の純度96.1%の例72のアルデヒド10 0g(0.616モル)、DMF500ml中のカリウムt−ブトキシド90g (0.76モル)、およびDMF50ml中の塩化メタリル78g(0.86モ ル)を、通常の方法で反応させた。こうして、O−およびC−アルキレート(8 5.2:5.2)の粗混合物122.1gを得た。粗生成物を、155〜170 ℃で4.5時間加熱し、粗アルデヒド116.6gを得た。これを蒸留して、精 製生成物87gを得た(収率67%)。沸点50℃/0.03mmHg; 香り:フルーティー、弱い。 例74 2−メチル−2−(4,4−ジメチルペンタ−2−イル)−4−ペンテナール( ジアステレオ異性体の混合物) 例6と同様に、DMF50ml中の純度96%の例72のアルデヒド100g (0.61モル)、DMF500ml中のカリウムt−ブトキシド80g(0. 68モル)、およびDMF50ml中の塩化アリル53g(0.69モル)を、 通常の方法で反応させた。こうして、O−およびC−アルキレート(65.7: 9.6)の粗混合物90.5gと出発物質12.2%を得た。粗生成物を、15 5〜170℃で3時間加熱し、粗アルデヒド87gを得た。これを蒸留して、精 製生成物51gを得た(収率43%)。沸点45℃/0.15mmHg; 香り:フルーティー。 例75 2,4−ジメチル−2−(4,4−ジメチルペンタ−2−イル)−4−ペンテノ ール(ジアステレオ異性体の混合物) 例7と同様に、純度97.4%の例73のアルデヒド60g(0.278モル )、イソプロパノール125ml、およびアルミニウムイソプロポキシド33g (0.153モル)を1時間還流した。通常の処理後、粗アルコール59.5g を得た。粗アルコールを蒸留して、精製生成物52.6gを得た(収率89%) 。沸点73℃/0.04mmHg; 香り:弱い。 例76 2−メチル−2−(4,4−ジメチルペンタ−2−イル)−4−ペンテノール( ジアステレオ異性体の混合物) 例7と同様に、純度96.5%の例74のアルデヒド30g(0.147モル )、イソプロパノール125ml、およびアルミニウムイソプロポキシド17g (0.083モル)を1時間還流した。通常の処理後、粗アルコール29.9g を得た。粗アルコールを蒸留して、精製生成物27.8gを得た(収率95%) 。沸点62℃/0.12mmHg; 香り:弱い。 例77 2,2,4−トリメチル−4−(4,4−ジメチルペンタ−2−イル)テトラヒ ドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例4と同様に、純度98.3%の例75のアルコール46.1g(0.213 モル)、アンバーリスト−15を1.0g、およびヘプタン150mlを、1時 間還流した。通常の処理後、粗テトラヒドロフラン47gを得た。粗生成物を蒸 留して、精製生成物44.3gを得た(収率98%)。沸点43℃/0.15m mHg; 香り:デカトン(オクタヒドロ−6−(1−メチルエチル)−2−(1H)−ナ フタレノン)、マスティー。 例78 2,4−ジメチル−4−(4,4−ジメチルペンタ−2−イル)テトラヒドロフ ラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例4と同様に、純度98.3%の例76のアルコール22.5g(0.11モ ル)、アンバーリスト−15を0.6g、およびヘプタン100mlを、12時 間還流した。通常の処理後、粗テトラヒドロフラン23.2gを得た。粗テトラ ヒドロフランを蒸留して、精製生成物19.6gを得た(収率89%)。沸点3 4℃/0.04mmHg; 香り:フレッシュ、ウッディー、アンバー、クリーン。 例79 2−[1−(4−メチル−3−シクロヘキセニル)エチル]−4−メチル−4− ペンテナール(ジアステレオ異性体の混合物) 例6と同様に、DMF100ml中の純度96.2%の3−(4−メチル−3 −シクロヘキセン−1−イル)ブタナール171g(0.99モル)、DMF6 00ml中のカリウムt−ブトキシド125g(1.05モル)、およびDMF 100ml中の塩化メタリル100g(1.10モル)を、通常の方法で反応さ せた。こうして、O−およびC−アルキレート212gを得た。粗生成物を、1 65〜170℃で10時間加熱し、粗アルデヒド206.3gを得た。これを蒸 留して、精製生成物107gを得た(収率51%)。沸点91℃/0.15mm Hg;1H−NMR(300MHz)、スペクトルは予測された構造に一致した 香り:フルーティー、リーフィー、グリーン。 例80 2−[1−(4−メチル−3−シクロヘキセニル)エチル]−4−メチル−4− ペンテノール(ジアステレオ異性体の混合物) 例2と同様に、純度94%の例79のアルデヒド90.2g(0.385モル )、エタノール250ml中の水素化ホウ素ナトリウム7.5g(0.198モ ル)を通常の方法で反応させた。通常の処理後、粗アルコール90.3gを得た 。これを蒸留して、環化したテトラヒドロフラン(例81参照)26.7gと目 的のアルコール45.8g(収率54%)を得た。沸点106℃/0.2mmH g; 香り:弱い。 例81 2,4−ジメチル−4−[1−(4−メチル−3−シクロヘキセン−1−イル) エチル]テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例3と同様に、純度81%の例80のアルコール70.0g(0.255モル )、p−TSA0.35gおよびヘキサン275mlを20時間還流した。通常 の処理後、粗テトラヒドロフラン70gを得た。この粗物質を蒸留して、精製生 成物54gを得た(収率95%)。沸点79℃/0.07mmHg; 香り:グリーン、ロージー、弱い。 例82 2,2−ジメチル−4−[1−(4−メチルシクロヘキサ−1−イル)エチル] テトラヒドロフラン(ジアステレオ異性体の混合物) 例9と同様に、純度97.2%の例81のテトラヒドロフラン35.7g(0 .156モル)を、パーシェーカー上で5%Pd担持活性炭0.75gを用いて エタノール50ml中で25〜30℃で水素添加した。通常の処理後、粗生成物 36.6gを得た。この粗物質を蒸留して、精製テトラヒドロフラン34.4g を得た(収率98%)。沸点75℃/0.10mmHg;1H−NMR(300 MHz)、スペクトルは予測された構造に一致した;13C−NMR(75MHz )、スペクトルは予測された構造に一致した 香り:ベルペパー、グリーン。 例83 2−(2−メチル−2−プロペニル)−3,7,7−トリメチルビシクロ[4. 1.0]ヘプタン−2−カルボキサルデヒド(ジアステレオ異性体の混合物) 2リットルの四ツ口丸底フラスコに、DMF500mlとカリウムt−ブトキ シド78.0g(0.66モル)を充填した。フラスコを0℃に冷却し、DMF 75ml中の2−ホルミルカラン(2-formylcarane)100.0g(0.45モ ル)を、0〜5℃で30分間かけて滴下して加えた。混合物を0〜5℃で20分 間攪拌した。DMF50ml中の塩化メタリル60.0g(0.66モル)を5 〜12℃で25分間かけて滴下して加えた。バッチを攪拌しながら、冷食塩水2 リットルに注ぎ、ヘキサン3×250mlで抽出した。ヘキサン抽出物を硫酸ナ トリウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。こうして粗生成物127.8g を得た。粗生成物を250mlの三ツ口フラスコに入れ、窒素下で165〜18 0℃で4.5時間加熱した。粗アルデヒドを蒸留して、精製生成物0.4gを得 た(収率80%)。沸点79℃/0.1mmHg; 香り:樟脳性。 例84 2−(2−メチル−2−プロペニル)−3,7,7−トリメチルビシクロ[4. 1.0]ヘプタ−2−イルメタノール(ジアステレオ異性体の混合物) 500mlの四ツ口フラスコに、無水イソプロパノール125mlとアルミニ ウムイソプロポキシド32g(0.148モル)を充填した。フラスコの内容物 を還流させ、次に純度93.8%の例83のアルデヒド60.0g(0.255 モル)を45分間かけて滴下して加えた。反応物を1時間還流した。冷却後デー ンシュタークトラップをフラスコの上に乗せ、イソプロパノール/アセトン12 8mlを、ポット温度の107℃で蒸留した。室温に冷却後、バッチを10%硫 酸200mlとヘキサン200mlで抽出した。ヘキサンを水50ml、5%炭 酸ナトリウム50ml、および食塩水50mlで洗浄した。ヘキサン抽出物を硫 酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、粗生成物60.6gを得 て、これをソーダ灰1gから蒸留して、精製アルコール54.4gを得た(89 %)。沸点℃/0.09mmHg; 香り:ウッディー。 例85 6,8−メタノ−3,3,7,7,11−ペンタメチル−2−オキサスピロ[4 .5]デカン(ジアステレオ異性体の混合物) 1リットルの三ツ口フラスコに、純度89%の例84のアルコール218g( 0.87モル)、ヘキサン500ml、およびp−TSA2.5gを充填して2 4時間還流した。バッチを冷却し、10%炭酸ナトリウム250ml、次に食塩 水250mlで洗浄した。バッチを硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下 で濃縮して、粗テトラヒドロフラン216gを得た。このテトラヒドロフランを 蒸留して、精製生成物186gを得た(収率96%)。沸点64〜69℃/0. 25mmHg;1H−NMR(300MHz)、スペクトルは予測された構造に 一致した;13C−NMR(75MHz)、スペクトルは予測された構造に一致し た 香り:ティンベロール(2,2,6−トリメチル−a−プロピル−シクロヘキサ ンプロパノール)、ウッディーアンバー。 例86 3−(2−メチル−2−プロペニル)−2,6,6−トリメチルビシクロ[3. 1.1]ヘプタ−3−イルメタノール(ジアステレオ異性体の混合物) 例42と同様の方法で、純度95.3%の2,6,6−トリメチル−3−(2 −メチル−2−プロペニル)ビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イルカルボキ サルデヒド6.89g(0.03モル)、水素化リチウムアルミニウム0.56 g(0.014モル)、およびエーテル50mlを、通常の方法で反応させて、 粗アルコール6.7gを得た(収率100%); 例87 7,9−メタノ−3,3,6,8,8−ペンタメチル−2−オキサスピロ[4. 5]デカン(ジアステレオ異性体の混合物) 例4と同様に、純度95.6%の例86の粗アルコール6.3g、アンバーリ スト−15を0.75g、およびヘキサン65mlを、24時間還流した。通常 の処理後、粗テトラヒドロフラン5.8gを得た。粗生成物を蒸留して、精製生 成物4.4gを得た(収率73%)。沸点59℃/0.09mmHg; 香り:ウッディー、アンバー、樟脳性。 例88 1−(2−メチル−2−プロペニル)−3−(1,1−ジメチル)シクロヘキサ ン−1−カルボキサルデヒド(ジアステレオ異性体の混合物) 例6と同様に、DMF20ml中の純度87%の3−(1,1−ジメチルエチ ル)シクロヘキサンカルボキサルデヒド(イー・ヘイルウェイルとジェイ・バー ギリオ(E.Heilweil and J.Virgilio)、Organic Preparations and Procedures ,14(1-2),9(1982)の方法により調製した)17.0g(0.0モル)、DMF 60ml中のカリウムt−ブトキシド11.9g(0.10モル)、およびDM F10ml中の塩化メタリル12.0g(0.13モル)を、通常の 方法で反応させた。得られたO−およびC−アルキレート混合物21.6gを1 55℃で1時間加熱した。得られた粗アルデヒド19gを蒸留して、精製生成物 8.7gを得た(収率45%)。沸点57℃/0.1mmHg; 例89 1−(2−メチル−2−プロペニル)−3−(1,1−ジメチルエチル)シクロ ヘキシルメタノール(ジアステレオ異性体の混合物) 例42と同様に、純度90%の例のアルデヒド8.19g(0.033モル) 、水素化リチウムアルミニウム0.79g(0.019モル)、およびエーテル 30mlを、通常の方法で反応させて、粗アルコール7.63gを得た(収率9 4%)。 例90 3,3−ジメチル−7−(1,1−ジメチルエチル)−2−オキサスピロ[4, 5]デカン(ジアステレオ異性体の混合物) 例4と同様に、純度92%の例89のアルコール7.03g(0.028モル )、アンバーリスト−15を0.29g、およびヘプタン60mlを、24時間 還流した。通常の処理により、粗テトラヒドロフラン7.2gを得た。この物質 を蒸留して、精製生成物5.92gを得た(収率92%)。沸点68℃/0.3 mmHg; 香り:乾燥、ウッディー、土臭い。 例91 例85の化合物の香りをそのまま評価し、強い、主に乾燥した、ウッディー、 アンバーの香りを有することが見いだされた。 別に、これを7.5%レベルで単純な香料組成物中に取り込んだ。例85の化 合物のない香料組成物は、ウッディー、麝香性、粉末香があった。例85の化合 物を加えると、強度と上品さ(sophistication)が与えられ、組成物全体に乾燥 した、アンバー香が与えられた。 例92 乾燥した粉末性の、強いウッディーアンバー香を示す例56の化合物を、以下 の処方で評価した。男性的香料中で10%のレベルで使用すると、これはやや粉 末性の暖かいウッディーなミドルノートを示した。この化合物をまた、柑橘類様 、草様、オリエンタル調で高濃度で使用した。これはまた、フローラルでフルー ティーな組成物とよく融和し、メチルイオノンに次ぐ支持物として作用した。 例93 非常に強いウッディーアンバー香を示す例85の化合物を、以下の処方で評価 した。男性的香料中で5%のレベルで使用すると、豊かさが加わって、草香およ び柑橘類香とよく融和した。フローラル組成物中では、その強度のためにすばら しい性質が加わった。 例94 緑の草の香りとともに強いウッディーアンバー香を有する例8の化合物を、以 下の処方で評価した。男性的香料中で10%のレベルで使用すると、暖かい豊か さが加わった。この化合物は、非フローラル生成物中で20%までのレベルで使 用できる。フローラル組成物中では、強力なミドルノートを与える。 例95 例56の化合物を、トイレの石けん用のウッディー/白檀タイプで評価した。 製剤にこの化合物を加えると、ウッディーノートが増強し、スイートなフローラ ルノートが補強され、アンバーノートが加わり、香りが全体に丸みを帯びた。 例96 例56の化合物を、洗濯用界面活性剤に適用される、フローラル/スパイシー /アグレスティック処方中で評価した。製剤にこの化合物5%を加えると、深み が増し、香りにウッディー/アンバーな面が加わり、シャープなミントおよび樟 脳性の香りがソフトになった。
【手続補正書】 【提出日】1997年6月9日 【補正内容】 明細書の第29頁の最下行にある反応式を以下の通りに補正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.構造Iのテトラヒドロフランおよび構造I”のテトラヒドロピラン: (式中、Rは、鎖の中の少なくとも3つのメチル基で置換された少なくとも4つ の炭素原子の鎖である脂肪族鎖、少なくとも2つのメチル基を例えば環上に有す る炭素単環式残基(炭素単環式とは、5〜8個の炭素原子を有する1つの環を意 味する)、または少なくとも2つのメチル基で置換された、5〜8個の炭素原子 を有する、互いに縮合した二環系の残基(二環系とは、2つの炭素環を意味する )であるか、あるいは、テトラヒドロフランの場合はR+R3はまた、スピロ環 残基を形成し、かつ、R1=HまたはCH3、または高級アルキル基であり、R2 =H、CH3、または高級アルキル基であり、R4とR5=H、CH3、または高級 アルキル基であり、ここでR1=R2≠Hである)よりなる群から選択される化合 物。 2.テトラヒドロフランである、請求の範囲第1項に記載の化合物。 3.個々のジアステレオ異性体とその混合物を含む、2,2,4−トリメチル −4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)テトラヒド ロフランである、請求の範囲第1項に記載の化合物。 4.個々のジアステレオ異性体とその混合物を含む、2,2−ジメチル−4− (2,2,3−トリメチルシクロペンタン−1−イル)テトラヒドロフランであ る、請求の範囲第1項に記載の化合物。 5.個々のジアステレオ異性体とその混合物を含む、2,2−ジメチル−4− (2,3,3−トリメチルシクロペンタン−1−イル)テトラヒドロフランであ る、請求の範囲第1項に記載の化合物。 6.個々のジアステレオ異性体とその混合物を含む、2,2−ジメチル−4− (3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)テトラヒドロ フランである、請求の範囲第1項に記載の化合物。 7.個々のジアステレオ異性体とその混合物を含む、2,4−ジメチル−4− (3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)テトラヒドロ フランである、請求の範囲第1項に記載の化合物。 8.個々のジアステレオ異性体とその混合物を含む、2,2,4−トリメチル −4−(3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)テトラ ヒドロフランである、請求の範囲第1項に記載の化合物。 9.個々のジアステレオ異性体とその混合物を含む、2,2,5−トリメチル −4−(3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)テトラ ヒドロフランである、請求の範囲第1項に記載の化合物。 10.個々のジアステレオ異性体とその混合物を含む、6,8−メタノ−3,3 ,7,7,11−ペンタメチル−2−オキサスピロ[4,5]デカンである、請 求の範囲第1項に記載の化合物。 11.個々のジアステレオ異性体とその混合物を含む、2,4−ジメチル−4− (3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)テトラヒドロ フランである、請求の範囲第1項に記載の化合物。 12.構造Iのテトラヒドロフランおよび構造I”のテトラヒドロピラン: (式中、Rは、鎖の中の少なくとも3つのメチル基で置換された少なくとも4つ の炭素原子の鎖である脂肪族鎖、少なくとも2つのメチル基を有する炭素単環式 残基(炭素単環式とは、5〜8個の炭素原子を有する1つの環を意味する)、ま たは少なくとも2つのメチル基で置換された、5〜8個の炭素原子を有する、互 いに縮合した二環系の残基(二環系とは、2つの炭素環を意味する)であるか、 あるいは、テトラヒドロフランの場合はR+R3はまた、スピロ環残基を形成し 、かつ、R1=HまたはCH3、または高級アルキル基であり、R2=H、CH3、 または高級アルキル基であり、R4とR5=H、CH3、または高級アルキル基で あり、ここでR1=R2≠Hである)よりなる群から選択される、1つまたはそれ 以上の化合物を含有することを特徴とする、着香組成物。 13.少なくとも1つの化合物は、個々のジアステレオ異性体とその混合物を含 む、請求の範囲第2項〜第11項までのいずれか1項に記載の化合物から選択さ れる、請求の範囲第12項に記載の着香組成物。 14.請求の範囲第1項に記載の化合物の製造方法であって、式 (式中、THFの場合は、RとR3は前記で記載したものであり、RxはR2であ り、角括弧内の部分はR1の形成に関与し、そして THPの場合は、RとR3が前記で記載したものであり、R1’=R1かつR2’= R2である) の化合物を、酸の存在下で、Rの環系に存在する任意の2重結合を随時水素添加 して、環化することを含んでなる、上記方法。 15.請求の範囲第1項〜第11項までの任意の1つの化合物の着香物質として の使用。
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