JPH11505199A - 流動性製品用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 一体のブラシ状アプリケータを有する着脱自在の閉鎖キャップを設けた開口を備え、又、スリーブ状ストリッパが、開口に挿入されていると共に、帯状ストリッパ片を備え、且つ、帯状ストリッパ片の端部が弾性的に互いに当接し、更に、帯状ストリッパ片はストリッパの貫通断面を少なくとも部分的に閉鎖する、流動性製品、特に修正液のための容器を改良することにより、長期間に渡り、満足に配量された製品取出しが保証されると共に、製品を取出すために容器を開放する時の容器内にある蒸気状製品部分の減少が十分に防止される。これは、ブラシ状アプリケータ（１０、１０ａ）の軸部に全周ノッチ（１３、１３ａ）を設けると共に、閉鎖キャップ（９、９ａ）の載置状態において、帯状ストリッパ片（８、８ａ）の自由端がノッチ（１３、１３ａ）に係合することにより達成される。

Description

【発明の詳細な説明】 流動性製品用容器 本発明は、一体のブラシ状アプリケータを有する着脱自在の閉鎖キャップを設 けた開口を備え、又、スリーブ状ストリッパが、開口に挿入されていると共に、 帯状ストリッパ片を備え、且つ、帯状ストリッパ片の端部が弾性的に互いに当接 するように配置され、更に、帯状ストリッパ片はストリッパの貫通断面を少なく とも部分的に閉鎖する、流動性製品、特に修正液のための容器に関する。 修正液用容器はかなり以前から公知である。修正液の取出し及び修正液の紙へ の塗布のためには、閉鎖キャップのねじをゆるめると同時に、閉鎖キャップに固 定されたブラシ状部材を容器から取出す。この時、先端ブラシがスリーブ状スト リッパに沿って案内されることにより、製品取出し量の確実な配量が可能になる 。繰返し使用の結果、このようなストリッパによる製品の確実なかき取りは殆ど 不可能であるというよりはむしろ、容器の長期の使用でストリッパの貫通断面が ますます詰まるので、ブラシ状部材の取出し及び先端ブラシのかき取りと先端ブ ラシの再挿入を先端ブラシを損傷することなしに行うことがますます困難又は不 可能になることが判明した。 更に、溶剤を含有する製品を使用する時、このような容器は不都合である。即 ち、温度の影響及び使用における消費による液量の減少により、容器内の液体空 間と液体の上部の蒸気空間の体積比が変化する。更に、容器を開く度に出る溶剤 蒸気の部分量が増大する。しかし、この溶剤の減少は望ましくない。 従って、ＤＥ８７１３２７３Ｕ１から、スリーブ状ストリッパが、容器底部ま で延在する分離管として形成され、更に、細い製品通過開口を分離管の下端に設 けた容器が既に公知である。この分離管は、容器内にある液体に浸されて、液面 上に位置する蒸気空間を容器の取出し開口から分離する。これにより、溶剤の含 有量の大きい蒸気混合物が、液体の上部の蒸気空間より、浸されたブラシ状部材 のポンプ効果で容器から直接流出することが防止される。このような分離管では 、ストリッパが効果的に作用しないので、ブラシ状アプリケータで配量された製 品 液体を容器から取出すのが実際上不可能である。かき取りは開口の上方縁部だけ で可能であるため、上方縁部は汚されると共に塞がれる。更に、分離管の下方縁 部において製品通過開口が詰まり易いので、実際の容器空間から分離管の内部空 間への満足な製品の流れが最早保証されない。 問題の型式の容器がＷＯ９５／１１８３９から公知である。この容器は、内側 で弾性的に互いに当接する帯状ストリッパ片を有するスリーブ状ストリッパを備 え、又、ストリッパ片はストリッパの貫通断面を少なくとも部分的に閉鎖する。 このストリッパ片は、ブラシ状アプリケータに全体的に当接すると共に、ブラシ 状アプリケータを容器から引出す際に、製品の全周かき取りを行うので、配量さ れた製品量だけが先端ブラシにある。このような容器は前記の問題を防止するの に基本的に適していているけれども、容器の非使用時、即ち、ブラシ状アプリケ ータの十分な挿入時において、弾性ストリッパ片が弾力に抗して撓ませられるの で、このような容器では通常プラスチックから成る帯状ストリッパ片が長期間の 内にその弾性を失うことが判明した。この結果、ストリッパ片のかき取り作用と 、特にその封止作用が長期間の内にますます弱まり、所定期間の後、容器をあけ る時少なくともその密閉は最早保証されない。同じ欠点の類似の解決はＤＥ９２ ０５３０８Ｕ１から公知である。 従って、本発明の課題は、長期間に渡り、満足に配量された製品取出しが保証 されると共に、製品を取出すために容器を開放する時の容器内にある蒸気状製品 部分の減少が十分に防止される上記型式の容器を改良することである。 この課題は、ブラシ状アプリケータの軸部に全周ノッチを設け、更に、閉鎖キ ャップの載置状態において、帯状ストリッパ片の自由端がノッチに係合するよう に構成した冒頭に記載した型式の容器で解決される。 容器の上記構造により、長期間に渡り、満足に配量された製品取出しと蒸気状 製品の容器からの望ましくない漏出に対する予防が保証される。ブラシ状アプリ ケータの構造により、閉鎖キャップが閉鎖されていると共にブラシ状アプリケー タが十分に挿入された状態において、ストリッパ片はその弾力に抗して外方に余 り大きくは撓ませられないので、ストリッパ片は休止位置にあると共に弛緩し得 る。そのため、ストリッパ片は、長い使用期間に渡り、閉鎖キャップの取出しに おいて、貫通開口を十分に密閉、即ち、十分に弾性的に互いに当接する。この結 果、長期間に渡り、ストリッパ片が、有効に維持され、即ち、かき取り機能と封 止機能を果たす。これにより、ブラシ状アプリケータの取出し直後にストリッパ 片が、弾性的に互いに当接すると共に、スリーブ状ストリッパの貫通断面を殆ど 完全に閉鎖するという、特に溶剤を含有する製品に重要な大きな利点が得られる 。小さい間隙が、容器内にある液体の蒸気圧により十分に閉鎖されるので、蒸気 状製品、特に、溶剤蒸気の漏出が確実に防止される。 ストリッパの貫通断面の大略完全な封止閉鎖を維持するために、帯状ストリッ パ片が、閉鎖した状態で閉じた円錐を形成することが好都合である。 別の好都合な形態では、スリーブ状ストリッパの挿入部を円筒状に形成すると 共に、ストリッパの円筒部と封止状態で協働する全周の封止表面をブラシ状アプ リケータに設ける。これは、閉鎖キャップが誤って容器に十分にねじ止めされて いない時でも、容器が封止状態で閉鎖されるという別の重要な長所をもたらす。 即ち、ブラシ状アプリケータがストリッパ片を介して容器に挿入される時、閉鎖 キャップが十分にねじ止めされる前に、アプリケータの全周封止表面がスリーブ 状ストリッパの円筒挿入部と封止状態で当接する。これにより、キャップが容器 にねじ止めされる前の液体の流出が防止される。 以下に、本発明を例示として図面を参照して詳細に説明する。 図１は、ストリッパと、ブラシ状アプリケータを有する閉鎖キャップとを備え て、閉鎖キャップの取外し状態にある本発明にかかる容器の部分断面部分図であ る。 図２は、図１のストリッパの平面図である。 図３は、ブラシ状アプリケータをストリッパに挿入中の閉鎖キャップを示す、 図１に類似した図である。 図４は、ブラシ状アプリケータをストリッパに十分に挿入した閉鎖キャップを 示す、図１と図３に類似した図である。 図５は、閉鎖キャップの取外し状態にある別の実施形態にかかるストリッパと 、 ブラシ状アプリケータを有する閉鎖キャップとの部分断面図である。 図６は、ブラシ状アプリケータをストリッパに挿入中の図５の閉鎖キャップを 示す図である。 図７は、図５と図６の実施形態においてブラシ状アプリケータをストリッパに 十分に挿入した閉鎖キャップを示す図である。 本発明にかかる容器において、本発明に重要な部分のみが図１に図示されてい る。図１において、１で表された実際の容器の上部だけが示されている。この容 器は上側に開口２を有し、開口２は、外側に向けてより大きな直径を有すること により、受承肩部３を形成する。開口２の内側に全周の環状溝４が切欠かれてい る。開口２のこの構造は、上部の当接肩部６と全周のスナップ突起７を有するス リーブ状ストリッパ５を強固に受承するのに役立つ。スリーブ状ストリッパ５を 開口２に挿入する際、スナップ突起７は環状溝４にスナップ嵌めされると共に、 上部の当接肩部６は開口２の受承肩部３に当接する。詳細に図示されていないけ れども、開口２の領域において、容器は不図示の実際の容器本体の管状延長部と して構成し得る。 スリーブ状ストリッパ５は、円錐形に延在して先端が弾性的に互いに当接する 帯状ストリッパ片８を備える。これらのストリッパ片８は、スリーブ状ストリッ パ５の内壁上で内方端が先端を成すと共に、図１と図２の示した位置において、 スリーブ状ストリッパ５の貫通開口を殆ど完全に閉鎖する大略閉じた円錐を形成 する。 容器１は、更に、一体のブラシ状アプリケータ１０を有する着脱自在の閉鎖キ ャップ９を備え、アプリケータ１０の先端ブラシは１１で表されている。ブラシ 状アプリケータ１０の軸部において、両側に円錐状に延在するテーパ部１２をま たぐ全周ノッチ１３が設けられ、ノッチ１３の機能は以下に詳細に説明する。 閉鎖キャップ９のブラシ状アプリケータ１０への移行部に当接肩部１４が設け られ、閉鎖キャップ９は、図４の容器上に載置された状態において、容器上面又 はストリッパ５の当接肩部６に当接する。図示されていないけれども、修正液容 器において公知であるように、閉鎖キャップ９は当接肩部１４の次にスリーブ部 に移行し、更に、スリーブ部は、めねじ加工が施されていると共に、容器１の開 口２を含むおねじ加工された管状延長部にねじ止めされる。 図１において、開放位置、即ち、閉鎖キャップ９が取外された容器１が図示さ れている。この位置において、帯状ストリッパ片５はその弾力により十分に密に 互いに当接するように配置されるので、ストリッパ５の貫通開口は閉鎖される。 この位置において、製品、特に、溶剤蒸気等は容器１から全く漏出しない。 容器１を再閉鎖するには、図３に示す用に、閉鎖キャップ９のブラシ状アプリ ケータ１０がストリッパ５に挿入されることにより、帯状ストリッパ片８が、そ の弾力に抗して互いに離隔するように押圧されると共に、挿入開口を形成する。 閉鎖キャップ９が完全に載置されると共に、ブラシ状アプリケータ１０が容器 に、即ち、ストリッパ５に完全に挿通された時（図４）、ストリッパ片８の自由 端はブラシ状アプリケータ１０の軸部のノッチ１３の近傍に位置する。これによ り、弾性的ストリッパ片８は、強制的に拡張した位置から少し内方に弛緩し得る 。これにより、同時に、ブラシ状部材１０、即ち、閉鎖キャップ９の容器開口の 閉鎖位置での拘束が保証されるので、前述した如く従来のように閉鎖キャップ９ にねじスリーブを設けるのが絶対に必要ということではない。その場合、容器１ の最初の開放の前に取外さねばならない独自のシールを閉鎖キャップ９に設けな ければならない。 製品の取出しのために容器１を開放するためには、逆の手順が採用される。そ の時、先端ブラシ１１に付着している製品液体が、ストリッパ片８の自由端を通 過する際に全体的に一様にかき取られるので、正確に配量された液体量がブラシ 状アプリケータ１０に得られて、この液体量はしたたり落ちる危険なしに紙面等 に満足に塗布される。 図５乃至図７には、同一の部品に該当する限り図１乃至図４と同じ参照番号に 「ａ」を付加した本発明の別の実施形態が図示されている。 この実施形態は、前述の実施形態に対して、閉鎖キャップがまだ完全に容器に 載置又はねじ止めされていない時にも容器からの製品の望ましくない流出を阻止 する流出予防手段を追加した点に特徴がある。そのために、スリーブ状ストリッ パ５ａの挿入部１５ａを円筒状に形成すると共に、ブラシ状アプリケータ１０ａ に、後述するようにストリッパ５ａの円筒部１５ａと封止状態で協働する全周の 封止表面１６ａを設けている。この封止表面１６ａはノッチ１３ａの上方に形成 されている。 図６に示すように、ブラシ状アプリケータ１０ａを有する閉鎖キャップ９ａが ストリッパ５ａに挿入されると、封止表面１６ａがストリッパ５ａの円筒状挿入 部１５ａに封止状態で当接する。これは、閉鎖キャップ９ａがまだ容器に完全に 挿入又はねじ止めされていない不十分な挿入状態においても、製品の容器からの 故意でない流出に対する十分な封止が保証されることを意味する。図７はその完 全に載置又はねじ止めされた状態を示し、この位置では、閉鎖キャップ９ａの当 接肩部１４ａはストリッパ５ａの当接肩部６ａに当接する。この完全な閉鎖位置 でも、封止表面１６ａが容器の密閉に更に寄与する。 本発明が図示の実施形態に限定されないことは言うまでもない。その根本思想 から逸脱することなしに、本発明の別の実施形態は可能である。もし望ましけれ ば、ストリッパ５を容器１と一体に形成してもよい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＵ，ＢＧ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＮ，ＣＺ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＴ，ＬＶ，ＭＤ， ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＧ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．一体のブラシ状アプリケータを有する着脱自在の閉鎖キャップを設けた開口 を備え、又、スリーブ状ストリッパが、開口に挿入されていると共に、帯状スト リッパ片を備え、且つ、帯状ストリッパ片の端部が弾性的に互いに当接し、更に 、帯状ストリッパ片はストリッパの貫通断面を少なくとも部分的に閉鎖する、流 動性製品、特に修正液のための容器において、 ブラシ状アプリケータ（１０、１０ａ）の軸部に全周ノッチ（１３、１３ａ） を設けると共に、閉鎖キャップ（９、９ａ）の載置状態において、帯状ストリッ パ片（８、８ａ）の自由端がノッチ（１３、１３ａ）に係合する容器。 ２．帯状ストリッパ片（８、８ａ）をスリーブ状ストリッパ（５）の内部に配置 した請求項１に記載の容器。 ３．スリーブ状ストリッパ（５ａ）の挿入部（１５ａ）を円筒状に形成すると共 に、円筒部（１５ａ）と封止状態で協働する全周封止表面（１６ａ）をブラシ状 アプリケータ（１０ａ）に設けた請求項１又は２に記載の容器。