JPH0446682Y2 - - Google Patents

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JPH0446682Y2
JPH0446682Y2 JP10051989U JP10051989U JPH0446682Y2 JP H0446682 Y2 JPH0446682 Y2 JP H0446682Y2 JP 10051989 U JP10051989 U JP 10051989U JP 10051989 U JP10051989 U JP 10051989U JP H0446682 Y2 JPH0446682 Y2 JP H0446682Y2
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elastic
container
shaft
packing
conical surface
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【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、マスカラ、アイライナなどの液状化
粧料を収容する容器の塗布軸の汚れを防止すると
共に、ねじキヤツプの弛みを防止し、ポンプアツ
プ現象を防止した軸汚れ防止型液状化粧料容器に
関するものである。
〔従来の技術とその問題点〕
従来のアイライナ、マスカラなどのような液状
化粧料容器は、第5図にその典型例を示すよう
に、化粧料を収容しているボトル又は容器12の
中に挿入される塗布軸18の基部17をキヤツプ
16側に取付け、この塗布軸18を容器12に出
し入れして使用されるが、軸18に化粧料が付着
して汚れるのを防ぐため、容器側の口ねじ部材1
4の奥に付着化粧料をしごき取るためのシゴキゴ
ム13を取付けると共に、このシゴキゴムより入
口側に溜つた化粧料を軸の挿入時にシゴキゴムを
通過して容器内に押し戻すための弾性掻き取り突
起20をパツキン19から筒状に延設した先端に
設けてあるのが普通である。第5図のような状態
から塗布軸18を容器12内へ押し戻していく
と、弾性掻き取り突起20が口ねじ部材14の口
部内周を擦過して残存化粧料を掻き集め、シゴキ
ゴムの円錐形部分13を摺擦しつつ掻き取り突起
20は後方(第5図矢印)へ倒れながら円錐形部
分13の中央孔を押し拡げて通過し、容器12の
奥へ達するのである。
このようにして、軸18のシゴキ取りと、口部
14内周の払拭とを行なつて液状化粧料容器の汚
れ防止をはかろうとするのであるが、このような
従来の構造には種々の問題がある。
第1に、弾性部片であるとはいえ、軸の径より
大きい外径を有する突起した掻き取り片をシゴキ
ゴムの円錐形部の中央孔に強制通過させなければ
ならないので、繰返し使用するとシゴキゴム円錐
形部が劣化し、又は変形して肝心の軸シゴキ取り
作用を弱らせる。
第2に、パツキンから筒状に延設した先端の弾
性掻き取り片がシゴキゴムを通過して容器の奥へ
入つた所では、シゴキゴム円錐形部の中央孔が過
度に拡張されないで、軸外周と摺接する径に戻つ
て軸上に休止するようにしなければならないか
ら、弾性掻き取り片を支えるパツキンの筒状部は
塗布軸の主要部と同等の外径にしなければなら
ず、このため塗布軸の根元部は第5図にbとして
示すように他の部分より細径とし、ここにパツキ
ン筒状部を嵌装しなければならない。このため、
使用時にこの細径根元部bに応力が集中し、塗布
軸が折損するという事故が起きやすく、また、そ
もそも塗布軸の主要部の外径より細いパツキン筒
状部を塗布軸に被せなければならないので、組付
け工程が困難になる。
さらに、別の問題として塗布軸を取付けてある
キヤツプ16は容器口部の口ねじ部材14と螺合
開閉するように構成するのが普通であるが、開閉
のため何回もねじキヤツプを回すのは使用者にと
つて面倒であるので、回転数を減らすため2条、
3条、4条、場合によつては5条ねじなどのよう
な多条ねじを採用することが要求されつつある。
多条ねじは、開閉には便利であるが、容器を落し
たり強い衝撃を与えたりすると、ねじが簡単に弛
んでしまうという難点がある。
また、シゴキゴムに掻き取り突起(払拭部材)
を密着させつつキヤツプを閉じることにより容器
内に空気が閉じ込められることから、いわゆるポ
ンプアツプ現象により液が噴出するという不具合
も従来の液状化粧料容器には見られる。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案は、このような従来の液状化粧料容器の
汚れ防止構造におけるシゴキゴムの弱化、塗布軸
の折損事故、組付けの困難、などの基本的問題を
解消することを始め、ねじキヤツプの弛みやポン
プアツプ現象などの難点もすべて解決することを
課題としてなされたもので、その目的とする所
は、シゴキ部材を劣化させずに塗布軸の掻き取り
と容器口部内周の払拭とができると共に、併せて
ねじキヤツプの弛みを効果的に防止して多条ねじ
の採用を容易ならしめ、ポンプアツプ現象をも解
消した、使用に便利で組付けが容易な軸汚れ防止
型液状化粧料容器を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
このため本考案は、容器口部内周を払拭するた
め塗布軸に設ける弾性掻き取り部材を容器口部の
奥に設けたシゴキ部材の円錐形面より奥へ通過さ
せない構造を基本的特徴とする。ねじキヤツプを
閉じていく時、弾性掻き取り部材が口部内周から
掻き集めた残存化粧料は、弾性掻き取り部材より
先端に円錐面を設けて、この円錐面をキヤツプ閉
鎖時にシゴキ部材の円錐形面に圧着させることに
より容器内へ押し戻すのである。
好適に、弾性掻き取り部材及び円錐面は、塗布
軸の根元部に嵌装するパツキンと一体にパツキン
主体部から塗布軸上に延設する。このパツキン先
端円錐面とシゴキ部材の円錐形面とは圧着させる
だけで、パツキン先端円錐面をシゴキ部材の中央
孔に通過させないから、パツキン延設部分(筒
部)の外径を従来のように制限する必要はない。
従つてパツキン先端円錐面の基部を太径に膨出部
として形成し、この膨出部の外周に弾性掻き取り
部材を突起させる。他方、容器口部内周には、前
記膨出部をパツキン先端円錐面の基部との間に保
持するように環状の凸部を形成する。ねじキヤツ
プを締めきる直前にこの環状の凸部をパツキンの
膨出部及び弾性掻き取り部材が乗り越えることに
より、使用者はキヤツプを締める動作の最後に軽
い抵抗、すなわちフイニツシユ感を得ると共に、
環状凸部を乗り越えてその奥に保持された膨出部
及び掻き取り部材は意図的にねじを逆に回さなけ
れば戻らないから、ねじキヤツプの弛み止めとし
て有効に機能する。
パツキン先端円錐面をシゴキ部材に通過させな
いで、両者の圧着により残存化粧料を容器内へ押
し戻すようにすると、シゴキ部材より奥の容器内
の空気圧が上昇するので、圧着の直前に容器内か
ら空気を逃がす空気逃げ道を設ける必要がある。
本考案によれば、この逃げ道は、前記環状の凸部
を断続的に設け、この凸部の内周を擦過する弾性
掻き取り部材の外周を擦過時に変形させると共
に、この変形の時点に合わせてシゴキ部材の内外
を連通させるエアパスを塗布軸沿いに設けること
により実現される。エアパスから外へ逃げる空気
は、断続状の環状凸部に遭遇して変形された弾性
掻き取り部材の周りの隙間を通つて容器外へ出る
ので、ねじキヤツプを容器口部に締めきつた時も
容器内は空気圧が高くならず、いわゆるポンプア
ツプ現象は未然に防止され得る。
本考案によれば、容器口部内周の払拭部材であ
るパツキンの先端円錐面は、シゴキ部材の円錐形
面に圧着し、それを少し押し拡げて残存化粧料を
容器内へ押し戻すだけで、シゴキ部材を無理に変
形させて通過することがないから、従来の構造の
ようにシゴキ部材を劣化させることがない。払拭
部材をシゴキ部材に強制通過させることがないか
ら、払拭部材の外径を塗布軸の外径と同じ太さに
する必要がなく、従つて塗布軸の根元部を従来の
ように細径とする必要がなく、折損事故を防止し
得ると共に、払拭部材の塗布軸への組付けが容易
となる。
〔実施例〕
図面を参照して本考案の実施例について説明す
る。第1図は本考案の軸汚れ防止型液状化粧料容
器の容器部1からキヤツプ部6を一部引き抜いた
状態の断面図、第2図は容器部にキヤツプ部を閉
じきつた状態の一部断面立面図である。
本考案の軸汚れ防止型液状化粧料容器の容器部
1は、液状化粧料Cを収容するボトル又は容器2
の開口部側にシゴキ部材3を取付け、これを抱持
するように口ねじ部材4を設けて口部を形成して
いる。
シゴキ部材3は、弾性材料製で、容器2内壁に
固着される取付部3aと、これより細径となつて
ボトル開口端側へ延びる筒部3bと、筒部3bの
先端から容器内奥へ向つて切頭円錐形面として折
り返す弾性シゴキ片3cとから成る。第1図のよ
うに塗布軸(後述符号8)に摺接している状態で
塗布軸の軸心Xに対する切頭円錐形面の傾斜角を
αとする。弾性シゴキ片3cの切頭部は拡開可能
な中央孔となつていて、塗布軸を挿通させる。
口ねじ部材4は、シゴキ部材より容器開口側の
内壁に固着される取付部4aと、これに続いて容
器開口外に露出する雄ねじ部4bとから成り、取
付部4aの内壁がシゴキ部材3の筒部3bを抱持
し、雄ねじ部4bの内壁は口部内周4cを形成
し、その奥(図で下端の段部)に弾性シゴキ片3
cの基部を保持している。段部よりわずかに開口
側に環状の凸部5が形成され、好適にこの凸部5
は断続状に形成される。断続的環状(円弧状)の
凸部5は、後に説明する第4図に示すように、図
示の例では4ケ設けられ、各個の凸部5の間隔は
口部内周4cと同径になつている。
本考案の軸汚れ防止型液状化粧料容器のキヤツ
プ部6は、外キヤツプ6aの中に内キヤツプ部材
7を固着し、内キヤツプ部材7は基部7aと、そ
れより開口側の雄ねじ部7bと、基部7aと雄ね
じ部7bの間のパツキン座7cとから成る。
なお、雄ねじ部4b及び雌ねじ部7bは、多条
ねじとすることが好適であり、特にワンタツチ状
に開閉できるようにするには、4条ねじ、5条ね
じなどとするのがより好適である。これら多条ね
じは、非常に弛みやすいが、本考案によれば前記
環状の凸部と後述するパツキン膨出部9dとの相
互作用により効果的な弛み止めを構成し得る。
内キヤツプ部材7には塗布軸8の基部8aが保
持される。塗布軸8は基部に続いてほゞ一様な太
さ(外径k、第3図参照)で延びる軸部8bを有
する。従来の構造のような細径部b(第5図)は
なく、逆に軸部の根元部には突部8cが形成され
ている。軸部8bの一様な外径kは、前記弾性シ
ゴキ片3cの自然状態における内径より大きい。
軸部8bの先端には、刷毛、ブラシなどの塗布部
8dが設けられる。
塗布軸8の根元部には、前記突部8cを利用し
て、パツキン9が嵌装される。パツキン9は、内
キヤツプ部材7aのパツキン座7cに収まるパツ
キン主体部9aと、ここから前記軸部8bの一様
な外径kとほゞ等しい内径i(第3図参照)で軸
部を取り巻いて所定長さ延びている筒部9bを有
する。パツキン筒部9bの先端には切頭円錐状に
先端円錐面9cが形成され、先端円錐面の基部に
はわずかな幅の膨出部9dが環状に形成され、膨
出部9dの外周に弾性掻き取り突起9eが突出形
成されている。パツキン先端円錐面9cの軸心X
に対する傾斜角をβとすると、前記弾性シゴキ片
3cの傾斜角αとの関係はα≧βと定められ得る
が、好適にはα>βとするのがよい。
塗布軸8の軸部8b上の、パツキン先端円錐面
9cよりやゝ先の位置に、エアパス10が形成さ
れる。このエアパス10は、ねじキヤツプ部6を
容器部1に締めきつた時、容器2の中に空気圧が
高まつて、いわゆるポンプアツプ現象を起こすの
を防止するための空気抜きであり、このエアパス
10は口ねじ部材の口部内周4cに設けた円弧状
凸部5とパツキン膨出部9d及び掻き取り突起9
eとの相互作用と協働して機能するものである。
キヤツプ部6を容器部1に閉じた状態を示す第
2図、及びその要部を拡大して示す第3図を特に
参照して説明すると、環状の凸部5のほゞ中央を
通る径方向面をA、弾性シゴキ片3cの先端を通
る径方向面をA′とし、パツキン膨出部9dの
ほゞ中央を通る径方向面をB、エアパス10の
ほゞ中央を通る径方向面をB′とした時、エアパ
ス10は距離A−A′と距離B−B′がほゞ等しく
なるような軸8b上の位置に定められる。この前
提としてパツキン筒部9bの所定長さは、キヤツ
プ部を容器部に閉じた時、パツキン先端円錐面9
cが弾性シゴキ片3cの切頭円錐形面を加圧しつ
つ面接触する長さと定められる。パツキンの先端
円錐面9cは前記の如く傾斜角βであり、弾性シ
ゴキ片3cの切頭円錐形面の傾斜角はαであつ
て、好適にα>βであるが、上記の如く加圧面接
触した時は共に傾斜角がβとなる。なお、外圧を
受けない自然状態ではシゴキ片3cは第3図に鎖
線で示すような位置にあり、この時の傾斜角はα
よりさらに大きい。キヤツプ部6を弛めて軸8b
を引き抜こうとすると、弾性シゴキ片3cは鎖線
位置に近づいて軸部8b上に摺接し、その付着化
粧料をシゴキ取る。
次に、口ねじ部材4の口部内周の環状凸部5と
パツキン膨出部9d、掻き取り突起9eとの相互
作用及びエアパス10の協働関係について説明す
る。第1図の状態からキヤツプ部6を容器部1方
向に押し込んでいくと、パツキン先端円錐面9c
が口ねじ部材4の口部内周4cに進入していく。
塗布部8dが残していつた口部内周4c上の残存
化粧料はパツキン膨出部9dの外周に突起する弾
性掻き取り突起9eによつて掻き取られ、軸部8
bの進入に伴いパツキン先端円錐面9cに掻き集
められる。掻き集められた残存化粧料の大部分は
先端円錐面9cを流下し軸部8bをつたつて流れ
落ちるが、僅かな量は円錐面9cに付着してい
る。
パツキン膨出部9dの中央径方向面Bが環状凸
部5の面Aを通り抜けようとする時、膨出部9d
及び掻き取り突起9eは変形されつつ凸部5を乗
り越える。面Bが面Aに合致しようとする少し手
前の時点では、弾性シゴキ片3cはまだ第3図の
ようには持ち上げられておらず、軸部8b周囲に
密接に摺接しているので、容器内奥へ押し込まれ
つつある空気は逃げられず、空気圧が次第に高ま
る。この時面Bが面Aに合致しようとすると、同
時にエアパス10の中央径方向面B′が弾性シゴ
キ片3cの先端の面A′に合致しようとする。す
なわち、エアパス10を介して弾性シゴキ片3c
の内外に瞬間的に空気通路が形成される。この空
気通路形成と同時に、環状凸部5とパツキン膨出
部9d及び掻き取り突起9eとの間にも空気の逃
げ道ができる。この逃げ道を第4図に示す。
第4図は、第3図において面Bが面Aを通り抜
けようとする状態、すなわちパツキン膨出部9d
と掻き取り突起9eが口部内周の環状凸部5を乗
り越えようとする状態の拡大部分断面図である。
環状凸部5は断続的に形成されていて、凸部間に
間隔があるので、凸部5の内周を擦つて通過しよ
うとする突起9e及び膨出部9dはこの間隔の所
で部分的に開放されるが、しかしこの間隔の形状
に正確に追随できないので、口部内周4cとの間
に小さなスキマ5aができる。スキマ5aは小さ
いが、多数形成され、この形成は前記エアパス1
0における瞬間的空気通路形成と同時的であるの
で、容器内に押し込まれつつあつた空気にとつて
恰好の逃げ道となるのである。なお、第4図では
図示の便宜上、各個の環状凸部5とパツキン膨出
部9dとの間を若干離して描いてあるが、現実に
はこの離間部分にスキマはなく、凸部と凸部との
間隔にスキマ5aが形成されるものである。
環状凸部5を通り抜けた膨出部9dは、第3図
に示すように、凸部5と弾性シゴキ片3cの基部
との間のわずかな間隔に収まり、掻き取り突起9
eもシゴキ片基部に直近する環状の凹所4dに収
まり保持される。この直前、パツキン先端円錐面
9cは、異なる勾配の弾性シゴキ片3cの切頭円
錐形面に接触を開始し、弾性シゴキ片3cを押し
拡げるようにしてその中央孔を拡開させる。パツ
キン先端円錐面9cとシゴキ片3cの切頭円錐形
面とに挟まれた残存化粧料は弾性シゴキ片3cの
中央孔側に押し下ろされ、押し拡げられたシゴキ
片3cの先端と軸部8bとの間に形成されたスペ
ース11を通つて軸部8bをつたい、容器内へ戻
される。
キヤツプ部を容器部上にねじ締めしていく時、
口部内周の環状凸部5をパツキン膨出部が乗り越
えると、使用者はやゝ固い抵抗を感じ、これがフ
イニツシユ感となるので、締め終りを感知するこ
とができる。また、環状凸部5を乗り越えた膨出
部と掻き取り突起9eは上記のように口部内周の
奥に閉じ込められるから、雄ねじ部4bと雌ねじ
部7bとの螺合の弛みをよく防止する作用があ
り、特に前述のように4条ねじ、5条ねじなどの
ような多条ねじの螺合部4b,7bを有するねじ
キヤツプには環状凸部とパツキン膨出部の存在が
弛み止めとして非常に有効に働く。
〔考案の効果〕
以上説明のように、本考案によれば、液状化粧
料容器の口部内周を払拭するための掻き取り部材
を弾性シゴキ片の中央孔に強制通過させないよう
にしたから、従来の液状化粧料容器におけるよう
にシゴキ片を過度に拡径縮径させたり、軸沿いに
前後に変形させたりすることにより劣化弱化させ
ることがなく、軸部の引き抜き時に常時ほゞ一定
な角度でのシゴキ取り作用を維持させることによ
りシゴキ片の寿命を長期化させ得るので、塗布軸
の汚れを長く防止することができる効果がある。
また、本考案によれば払拭部材をシゴキ部材に通
過させることがないから、払拭部材の径を細くす
る必要がなく、塗布軸の外径と同径の内径のパツ
キン筒部を塗布軸に嵌裝すればよいので、パツキ
ンの組付けが従来より遥かに容易になる。さら
に、本考案においては、残存化粧料を容器内へ押
し戻すために、パツキン先端円錐面をシゴキ片の
切頭円錐形面に圧着させるだけで、シゴキ片を通
過させることがないからパツキン先端円錐面の基
部に太径の膨出部を形成することができ、この膨
出部を容器口部内周の環状凸部と係合させ乗り越
えさせることで、外部からは見えないねじ弛み防
止構造を備えることができ、同時に環状の凸部と
膨出部の係合によるねじ締め動作のフイニツシユ
感を与えることで使い勝手のよい液状化粧料容器
を提供し得る効果がある。また、本考案によれ
ば、容器口部内周の環状凸部とパツキンの膨出部
との係合時の変形と、塗布軸の所定位置に設けた
エアパスとの協働により空気逃げ道を形成するか
ら、容器内圧を高めることがなく、従つてポンプ
アツプ現象をよく防止して使用者に便ならしめる
効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の軸汚れ防止型液状化粧料容器
のキヤツプ部を容器部から一部引き抜いた状態で
示す断面図、第2図はキヤツプ部を完全に閉じた
状態の一部断面立面図、第3図は第2図の要部を
拡大して示す部分断面図、第4図は第3図に示す
容器口部内周の環状凸部を塗布軸のパツキン膨出
部が乗り越えようとする時の作用を説明する部分
横断面図、第5図は従来の汚れ防止構造の典型例
を示す断面図である。 主要符号、1……容器部、3c……弾性シゴキ
片(切頭円錐形面)、α……傾斜角、4……口ね
じ部材、4c……口部内周、5……環状の凸部、
5a……スキマ、6……キヤツプ部、8……塗布
軸、8b……軸部、k……外径、9……パツキ
ン、9b……筒部、i……内径、9c……先端円
錐面、β……傾斜角、9d……膨出部、9e……
弾性掻き取り突起、10……エアパス、11……
スペース。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 容器部の開口側に設けた口ねじ部材の口部内
    周の奥に、容器内奥に向つてすぼまる切頭円錐
    形面をなし切頭部が中央孔となつている弾性シ
    ゴキ片を取付け、前記口部内周の該シゴキ片の
    基部より入口側に環状の凸部を形成し、 前記口ねじ部材に螺合するキヤツプ部の中に
    取付けた塗布軸の軸部を前記弾性シゴキ片の中
    央孔に摺接挿通されるほゞ一様な外径とし、該
    塗布軸の根元部に前記軸部の外径とほゞ等しい
    内径を有するパツキンの筒部を嵌装し、該パツ
    キン筒部の先端には該筒部より太径の膨出部及
    びその外周から突起する弾性掻き取り突起を設
    けると共に該膨出部の先に前記シゴキ片の切頭
    円錐形面より傾斜角の小さいパツキン先端円錐
    面を形成し、 以つてキヤツプ部を容器部に螺合した時、前
    記パツキンの膨出部と弾性掻き取り突起が前記
    口部内周の環状凸部を乗り越えてその奥に保持
    されて弛み止めを構成し、その時前記パツキン
    先端円錐面は前記シゴキ片の切頭円錐形面に加
    圧接触して残存化粧料を弾性シゴキ片より奥へ
    押し戻すようにしたことを特徴とする、軸汚れ
    防止型液状化粧料容器。 2 容器部の開口側に設けた口ねじ部材の口部内
    周の奥に、容器内奥に向つてすぼまる切頭円錐
    形面をなし切頭部が中央孔となつている弾性シ
    ゴキ片を取付け、前記口部内周の該シゴキ片の
    基部より入口側に環状の凸部を断続的に形成
    し、 前記口ねじ部材に螺合するキヤツプ部の中に
    取付けた塗布軸の軸部を前記弾性シゴキ片の中
    央孔に摺接挿通されるほゞ一様な外径とし、該
    塗布軸の根元部に前記軸部の外径とほゞ等しい
    内径を有するパツキンの筒部を嵌装し、該パツ
    キン筒部の先端には、該筒部より太径の膨出部
    及びその外周から突起する弾性掻き取り突起を
    設けると共に、該膨出部の先に前記シゴキ片の
    切頭円錐形面より傾斜角の小さいパツキン先端
    円錐面を形成し、 且つ、前記塗布軸の軸部には、前記膨出部及
    び弾性掻き取り突起が前記環状の凸部を乗り越
    えようとする時に、前記弾性シゴキ片の切頭部
    と一致する位置にエアパスを形成し、 以つてキヤツプ部を容器部に螺合しようとす
    る時、前記パツキンの膨出部と弾性掻き取り突
    起が前記口部内周の断続環状凸部を乗り越えよ
    うとすると、前記エアパスと断続的な環状凸部
    付近とに互いに連通する空気通路が形成され、
    前記膨出部が前記凸部を完全に乗りこえてその
    奥に保持されると、前記パツキン先端円錐面が
    前記弾性シゴキ片の切頭円錐形面に加圧接触し
    て残存化粧料を弾性シゴキ片より奥へ押し戻す
    ようにしたことを特徴とする、軸汚れ防止型液
    状化粧料容器。
JP10051989U 1989-08-30 1989-08-30 Expired JPH0446682Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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