JPH11504576A - カウンター遠心チャックおよび取付システム - Google Patents
カウンター遠心チャックおよび取付システムInfo
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Abstract
(57)【要約】
チャックは、軸方向凹部と該凹部に交差する横方向開口を備える本体を含んでいる。第1および第2のカム部材が横方向開口内に少なくとも部分的に配置され、それぞれ、第1および第2の通路を有し、チャックの回転中工具のシャンクを保持する円筒状のスリット付内側スリーブを絞る。内側スリーブは本体に対する軸方向移動のためにスプリング付勢され、テーパ付上端部を有している。該上端部はテーパ付保持スリーブに係合するとき圧縮され、これによりチャックの非回転の際、工具のシャンクを保持する。同時成形された内側および外側の殻体を含む外側スリーブが本体周りに軸方向に動くべく配置されている。遠隔作動部材が外側スリーブおよび内側スリーブの軸方向移動を有効ならしめ、工具のシャンクの挿入またはチャックからの引き抜きを許す。係合機構がチャックを駆動スピンドルに接続し、また、チャックの駆動スピンドルへの自動化された取付を促進する取付機構を有している。
Description
【発明の詳細な説明】
カウンター遠心チャックおよび取付システム
発明の背景
これは、1996年3月1日出願の同時係属仮出願番号60/012,604
の一部継続出願であり、この記載内容は本願の一部を構成するものとする。
本発明は、工作機械の駆動スピンドルに取付られ得、かつ、工作機械により作
動される動力ビット(power bits)ないしは工具を保持するのに用いられる迅速交
換チャックに関する。
動力ビット、例えば、ルータービット(router bits)を駆動スピンドルに保持
するために利用されるコレットまたはチャック装置は全て、駆動スピンドルに対
し動力ビットを軸方向および半径方向の両方においてロックしなければならない
。換言すると、動力ビットは駆動スピンドルに対して回転できず、それに対し軸
方向に動くことができない。この問題は、ルーターのような高速工作機械に関し
ては、正確さおよび安全性の両者を考慮すると特に重要である。従来のシステム
では、工具ビットを回転方向に固定する比較的簡単な手段は、工具ビットの端部
に六角または他の多面輪郭を形成し、チャック装置に形成された対応する多面凹
部に嵌入するようにしている。ルータービットを交換するためには、作業者が2
つのレンチ、または、1つのレンチとスピンドルロックとのいずれかを用いる必
要があることが普通である。
他の解決策では、工具ビットを軸方向および回転方向で保持するために、コレ
ットチャックは圧縮可能なコレットを利用している。コレットチャックは、工具
を保持するのに工具における多面形状に依存しないということで有用である。か
くて、基本的に丸いシャンク部を有する動力ビットすなわち工具ビットの形式は
コレットチャック装置によって保持され得る。しかしながら、コレットチャック
装置は、多くの適用例で望まれている迅速交換ないしは迅速解放の能力を有して
いない。例えば、ルーターまたはラミネートトリマーのようなポータブル工具
では、工具ビットの比較的迅速かつ容易な交換のために迅速解放チャック装置を
利用することが極めて望ましい。しかしながら、従来の迅速解放装置では、工具
のシャンク部が迅速交換チャック装置に形成された孔内に嵌合すべく多面処理さ
れていなければならない。基本的に丸い工具シャンクを有する工具ビットを含む
如何なる形式の工具ビットについても利用できる迅速交換チャック装置を有する
ことは、このようなチャック装置を利用している工作機械の多用途性および作業
の容易性を増加するために、この技術分野においては望ましいことであろう。ま
た、機械によって自動的に取付、かつ、取り外しできる迅速交換チャック装置を
有することも望ましいことであろう。
工作機械のスピンドルに動力工具すなわち動力ビットを固設し保持するために
、ポータブルな静置ルーター、ラミネートトリマー、ドライウォールカッター(d
rywall cutter)等に用いられる種々の装置がこの技術分野において知られている
。Wozar への米国特許第5,301,961号はかかるチャックを記載している
。同様に、Martindellへの米国特許第4,692,073号は、動力ビットをチ
ャック装置に軸方向に固設するために駆動スピンドルの回りに配置されたばね付
勢のスリーブを利用するチャック装置を記載している。
さらに、チャックの構成部品および工具ビットのシャンクは共に変形し得るの
で、シャンクをチャックから解放し工具ビットを引き抜くことが困難となる。こ
のような問題に打ち勝つ迅速交換チャック装置を有することも望ましいことであ
ろう。
ルーターチャック(および高回転環境用に設計された他のチャック)では、チ
ャックの本体のアライメントおよび形態における小さな偏心が大きなモーメント
を創成し、粗末で不正確な溝掘りの結果となる。従って、かかるチャックを工作
機械のスピンドルに取付るための高度に特別なシステムが典型的に必要とされる
が、一方、ルーター用の従来の取付システムは不適当と思われる。かかるより手
の込んだ取付システムは、その付加された複雑性の故に、製造および組立るのに
より高価であり、作業環境には余り受け入れられない。
発明の目的および要約
従って、本発明の主たる目的は、工作機械の駆動スピンドルに工具ビットない
しは作業装置を固設するための迅速交換チャック装置を提供することである。
本発明の他の目的は、チャック装置に工具ビットのシャンクを保持するのに、
回転しているチャックにより発生された遠心力を用いる迅速交換チャック装置を
提供することである。
本発明のまた他の目的は、自動化された機械手段により工作機械に取付られ、
かつ、取り外され得る迅速交換チャック装置を提供することである。
本発明のさらなる目的は、丸い工具シャンクを有する工具ビットを保持するこ
とのできる多用途の迅速交換チャック装置を提供することである。
本発明のまたさらなる目的は、工具ビットが工具の多面輪郭をチャック装置の
多面孔に整列させることなく、容易に挿入され、かつ、取り外される速い動作の
迅速交換チャック装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、チャック装置の内部で工具ビットがロックアップ
することに打ち勝つ迅速交換チャック装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、工具のシャンクに傷を付けるチャック装置の傾向
を低減する迅速交換チャック装置を提供することである。
本発明のまたさらなる目的は、その付加された複雑性の故に、製造および組立
るのにより高価であり、作業環境には余り受け入れられないより手の込んだ取付
システムを必要とすることなく、高回転環境下で用いられ得る迅速交換チャック
装置を提供することである。
本発明のまたさらなる目的は、高回転環境下で用いられ得、しかも、製作かつ
組立が比較的簡単な構成部品からなり、比較的複雑でない取付システムでもって
交換可能である迅速交換チャック装置を提供することである。
本発明の他の目的および利点は以下の説明に部分的に述べられ、かつ、その説
明から部分的に自明であり、或いは、発明を実施することにより修得し得よう。
本発明の目的および利点は、添付の請求の範囲で特に指摘された手段および組合
せにより理解され、かつ、得られよう。
本発明の目的を達成するため、およびその目的に従えば、具体化され、かつ、
広く記述されているように、チャックは、軸方向凹部と該軸方向凹部に交差する
横方向開口が形成されている本体部材を含んでいる。第1および第2のカム部材
が横方向開口内に少なくとも部分的に配置され、それぞれ、軸方向凹部と同心に
配置され得る第1および第2の通路を有している。内側スリーブ部材が軸方向凹
部内に配置され、その内部に、軸方向に延在し本体部材の軸方向凹部と同心の孔
を形成している。
好ましい実施例では、内側スリーブは第1および第2の通路を通って配置され
、そしてさらに、内側スリーブの上端部から内側スリーブの下端部まで軸方向に
延在する少なくとも1つの第1のスリットを形成している。内側スリーブはまた
、下端部から上端部に延び、第1のスリットから概して離間され、それと平行な
少なくとも1つの軸方向に延在する第2のスリットを形成している。複数の第1
および第2のスリットが望ましくは対称に、かつ、内側スリーブの周上に交互に
配置される。第1および第2のスリットは、適切に方向付けられた力が加えられ
たとき、内側スリーブの軸方向の孔の直径および周囲の拡張および収縮を許容す
べく、内側スリーブを直径方向および周方向の両方に可撓とするよう協働する。
チャック装置が工具ビットのシャンクを保持し、工具ビットの使用の際回転す
る使用時には、第1のカムおよび第2のカムがそれらの休止位置からそれらの把
持位置に力が加えられる。特に、チャックが回転しているときには、遠心力が第
1のカムおよび第2のカムを互いから半径方向に、且つ、本体部材の中心軸から
引き離すように作用する。そうすると、第1の通路および第2の通路は軸方向凹
部に対して同心でなくなる、これが生ずると、カムの第1および第2のフィンガ
ーが内側スリーブの軸方向孔内に配置されている工具のシャンク周りで内側スリ
ーブを圧縮する。圧縮された内側スリーブによりもたらされる把持力は、工具の
負荷下での使用の際のチャックが回転している間、内側スリーブの軸方向孔内に
工具のシャンクを正しく保持するのに充分である。代わりの実施例では、第1お
よび第2のフィンガーが、本体部材の軸方向凹部内に配置された工具のシャン
クに直接に、半径方向内方に向けられた力を加える。
本発明の遠心チャック装置はまた、チャックがその作動可能な状態で回転して
いない間、チャック内に工具ビットのシャンクを保持する手段を有している。現
在好ましい実施例では、工具シャンクの静止保持手段は内側スリーブの上端部の
外表面に形成されたテーパ付表面を含んでいる。加えて、工具シャンクの静止保
持手段は保持スリーブを含み、これは、現在好ましい実施例では、内側スリーブ
のテーパ付外表面に対向して配置されたテーパ付内表面を含んでいる。軸方向ス
プリング機構が内側スリーブを本体部材に対し、および、保持スリーブのテーパ
付内表面に対抗して充分な力で軸方向に付勢している。この結果、内側スリーブ
のテーパ付上端部を半径方向内方に圧縮し、そこに挿入されている工具のシャン
クを掴むのに充分にその軸方向孔の直径を減少させる。
チャック装置の現在好ましい実施例では、内側スリーブの外表面および第1お
よび第2のカムの第1および第2の通路を画成している表面をテーパ付けること
により、補足的な締付機構がもたらされている。かくて、チャック装置が速く回
転すればする程、カムに半径方向に作用する遠心力は大きくなる。カムの半径方
向の移動は、それらのテーパ付けられた通路表面が内側スリーブのテーパ付けら
れた外表面を保持スリーブのテーパ付けられた内表面に向けて軸方向に押すこと
になる。これは、より大きな圧縮力が内側スリーブ部材の上端部のテーパ付外表
面に及ぼされることになる。これらの増大された圧縮力は内側スリーブの軸方向
孔の直径をさらに減ずるように作用し、そこに挿入された如何なる工具のシャン
ク周りでチャック装置のグリップをさらに締め付ける。
工具シャンクの静止保持手段の代替実施例は、内側スリーブに形成されたカラ
ー開口(collor opening)内に拘束された把持要素に依存している。カラー開口は
円錐状にテーパ付けられ、把持要素は、把持要素が軸方向孔内に所定量突出し、
それにより内側スリーブの軸方向孔内に存在している工具ビットのシャンクを保
持すべく配置され得る方法でカラー開口内に配置されている。本体部材は、内側
スリーブのカラー開口の近傍に第1のテーパ付ポケットを形成しており、それで
、内側スリーブの本体部材に対する上下の軸方向移動が、把持要素の内側スリー
ブの軸方向孔の中心軸に向かうまたは離れる半径方向の移動を許す。内側ス
リーブと同じように、軸方向チャンネルを画成している保持スリーブには、円錐
状にテーパ付けられ形成され把持要素を受け入れるカラー開口が設けられ得、把
持要素は、軸方向チャンネル内に所定量突出し、それにより保持スリーブの軸方
向チャンネル内に存在している工具ビットのシャンクを保持すべく配置され得る
。本体部材は保持スリーブのカラー開口の近傍に第2のテーパ付ポケットを形成
しており、それで、保持スリーブの本体部材に対する上下の軸方向移動が、把持
要素の保持スリーブの軸方向チャンネルの中心軸に向かうまたは離れる半径方向
の移動を許す。
把持要素は、チャックが非回転状態で休止している間、内側スリーブの軸方向
孔および保持スリーブの軸方向チャンネル内に工具のシャンクを正しく保持する
のに充分な力を加える。
現在好ましい実施例では、内側殻体と該内側殻体に同時成形された外側殻体か
ら形成できる外側スリーブが本体部材の周りに配置されている。外側スリーブは
また、内側スリーブの上端部に対向して配置される一端部を有するカバー取付ス
リーブ、または、保持スリーブとともに軸方向に可動に形成かつ配置されている
。さらに、遠隔作動部材には外側スリーブに接続される一端部が設けられ、遠隔
作動部材の遠隔端部の移動が外側スリーブの軸方向移動を有効ならしめるように
、形成かつ配置されている。これは、順にカバー取付スリーブ(すなわち保持ス
リーブ)を軸方向に動かし、これにより、内側スリーブの軸方向孔への、または
、それからの工具シャンクの挿入、または、引き抜きを許す。
上述のチャック本体および他の如何なるチャック本体をも駆動スピンドルに作
動可能に接続するための係合機構が設けられている。係合機構は、雄ねじ付駆動
スピンドルに螺合するための本体部材の一端部における雌ねじ付受入部を含んで
もよい。代わりに、係合機構は、駆動スピンドルの雌ねじ付受入部に螺合するた
めの本体部材の一端部における雄ねじ付係合部を含んでもよい。代わりに、係合
機構は、駆動スピンドルの一端の雄テーパ付マウントに係合するよう形成され、
本体部材の一端部におけるテーパ付雌状ねじ無しの受入部を含むこともできる。
係合機構はまた、チャック装置の駆動スピンドルへの自動化された取付、好まし
くはチャック装置の本体部材を介した取付、を促進する取付機構を含むこともで
きる。取付機構は、保持スクリュウを受け入れるべく形成された開口、トルック
スヘッド工具、アレンヘッド工具およびスクエアヘッド工具からなるグループか
らの少なくとも一つを含むことができる。
この明細書に取り入れられ一部を構成する添付の図面は、本発明の一実施例を
示し、説明とともに本発明の原理を説明するのに役立つ。
図面の簡単な説明
図1は、本発明のチャック装置の代替実施例の軸方向断面図であり、駆動スピ
ンドルに沿って想像線で示されている工具ビットのシャフトの周りにロックされ
ている。
図2は、図1に示したチャック装置の分解斜視組立図である。
図3は、部分的に示された二本の指で概略示されるように、手動操作で解放位
置に示されている図1のチャック装置の平面図である。
図3Aは、解放位置にある図1のチャック装置の軸方向断面図である。
図4は、解放位置にある図3の装置の構成部品の部分的に拡大された軸方向断
面図である。
図5は、係合位置にある図1の装置の構成部品の部分的に拡大された軸方向断
面図である。
図6は、図5に6−6の矢印で指示された線に沿って切り出され、係合位置に
ある図1および図5の装置の構成部品の断面図である。
図7は、図6に類似の断面図であるが、チャックに挿入された工具のシャンク
無しで、解放位置に示されている。
図8Aおよび図8Bは、ルーターの如き工作機械の概略図であり、本発明によ
る迅速交換チャック装置を組み込んでいる。
図9は、工作機械の駆動スピンドル(部分的に破断して示されている)に係合
された本発明のチャック装置の現在好ましい実施例の軸方向断面図である。
図10は、図9に示されたチャック装置の分解斜視組立図である。
図11および図12は、チャックを工作機械の駆動スピンドルに連結する係合
機構の代替実施例である。
図13は、本発明のチャック装置の外側スリーブ(部分的に破断されている)
の実施例の斜視図である。
図14は、本発明のチャック装置の外側スリーブ他の実施例の斜視図である。
図15は、本発明のチャック装置の第2の代替実施例の軸方向断面図であり、
駆動スピンドルに沿って想像線で示されている工具ビットのシャフトの周りにロ
ックされている。
図16は、図15に示したチャック装置の分解斜視組立図である。
図17は、チャック装置に挿入された工具シャンク無しで、非係合位置に示さ
れた図15のチャック装置の軸方向断面図である。
図18は、図15に18−18の矢印で指示された線に沿って切り出され、係
合位置にある図15の装置の構成部品の断面図である。
図19は、図18に類似の断面図であるが、チャック装置に挿入された工具シ
ャンク無しで、非係合位置に示されている。
好ましい実施例の詳細な説明
さて、本発明の現在好ましい実施例につき詳細に言及するに、一つ以上の実施
例が添付の図面に示されている。各実施例は発明の説明の為であり、発明を制限
するものではない。実際に、本発明の範囲または趣旨から逸脱することなく、種
々の修正および変形が本発明内でなされ得ることは当業者には明らかであろう。
例えば、一つの実施例の部分として示されまたは説明されている特徴は、他の実
施例に用いられさらなる実施例を産生する。かくて、本発明はかかる修正および
変形をも、添付の請求の範囲およびそれらの均等物の範囲内に入るものとして、
含むということが意図されている。同一番号が、図面および説明を通して同一構
成部品に割与えられている。さらに加えて、異なる実施例の類似の要素は100
の桁が異なる番号により示されている。
本発明の迅速交換チャック装置の好ましい実施例が、カウンター遠心チャッ
クの形式で図3および図8〜図10に示されている。本発明のカウンター遠心チ
ャックの代わりの実施例は図1〜図8に示されている。本発明のカウンター遠心
チャックのさらに代わりの実施例は図15〜図19に示されている。本発明の迅
速交換カウンター遠心チャックは、個別の実施例に依り、図において、概ね、番
号110,210,310によって表されている。図1および図15に仮想線(
2点鎖線)で示されるように、本発明のカウンター遠心チャック装置は、ルータ
ービット27,327の如き工具のシャンク23,323を保持するのに用いる
ことができる。
本発明のカウンター遠心チャック装置は、後端部に対立して配置された前端部
を有する本体部材を含んでいる。前端部は、チャックに受け入れられるべき工具
に向かって配置されている。後端部は、工具に動力を供給する機械の駆動スピン
ドルに向かって配置されている。例えば、図1、図9および図15に示されるよ
うに、本体部材25,125,325は駆動スピンドル18,118,318(
図1および図15に2点鎖線で示されている)により駆動されるよう形成されて
いる。
本発明によれば、本体部材はその内部に軸方向に形成された凹部を含んでいる
。この、いわゆる、軸方向凹部は、直接に、あるいは、シャンクと軸方向凹部と
の間に介在される内側スリーブ部材と共に工具のシャンクを受け入れるよう形成
されている。かかる内側スリーブ部材は、好ましくは、筒状の外表面を備えて形
成されている。例えば、図9および図10に示されるように、軸方向凹部120
は本体部材125に対して軸方向に延びるように、本体部材125内に形成され
ている。同様に、例えば、図2、図4、図5および図16に示されるように、軸
方向凹部20,320は本体部材25,325の軸方向に配置されている。軸方
向凹部120,20,320は、例えばそれぞれ、図10,図2および図16に
示されるように、円形の横断面を有し、本体部材125,25,325の長手方
向中心軸21の回りに対称に配置されている。
本発明によれば、本体部材は、軸方向凹部を横切って配置され、軸方向凹部の
長手方向中心軸に交差する横方向開口を含んでいる。例えば、図9および図10
に示されるように、本体部材125は、本体部材125を完全に貫通して形成さ
れ、軸方向凹部120に対して横向きに配置された横方向開口122を画成して
いる。例えば、図2、図4、図5、図16および図17に示される同様な方法で
、本体部材25,325は、本体部材25,325を完全に貫通して形成され、
軸方向凹部20,320に対して横向きに配置された横方向開口22,322を
画成している。横方向開口122,22,322の長手方向中心軸は、例えば、
図10、図2および図16において、本体部材125,25,325の長手方向
中心軸21に直角に軸方向凹部120、20,320を横切って配置されて示さ
れているけれども、この交差する角度は90度よりも小さくすることができる。
しかしながら、90度よりも小さい交差角度では、カム部材(例えば、下記の6
0,70)に作用する遠心力によりもたらされる把持力の横方向成分が、チャッ
ク装置110,210,310の秒当たりの所与の回転数の全てにおいて可能な
最大把持力よりも小さくなる。
本発明は、本体部材の特異な形態の故に、チャック装置を駆動スピンドルに作
動可能に接続するのに広範な種類および方法の係合機構ないしは装置が使用でき
るという点で、顕著な効果をもたらす。特に、ルーター工具ビットを保持するの
が意図されたチャック装置の如き比較的高回転用への適用例において、顕著な効
果をもたらす。ここでは、比較的洗練され、かつ、複雑な係合装置が必要である
と従来信じられていた。本発明のデザインは本体部材を貫通する横方向開口を含
むので、本体部材の重量の比較的大きな割合が駆動スピンドルに係合する本体部
材部分の近くに配置される。この本体の重量の大きな割合を駆動スピンドル周り
に配置することは、チャックとスピンドルとの間の配列、および、チャックの本
体の形態における偏心からの結果である望ましくないモーメントの大きさを低減
するよう働く。当然に、駆動スピンドルと本発明のチャック装置とを連結するの
に、広範な種類の形態の係合機構が利用され得る。この係合機構のより大きな普
遍性は、より複雑でなくなる傾向と、機械加工および組立が比較的容易な構成部
品を有するということを含む。
例えば、図10〜図12に示されるように、本体125は、駆動スピンドル1
18の雄ねじ付部分117(図10には示されていない)と係合すべく本体12
5の後端部に形成された雌ねじ付受入部116を含んでもよい。同様に、例
えば、図1〜図3、図15および図17に示されるように、本体25,325は
、駆動スピンドル118の雄ねじ付部分17,317(図1および図15で仮想
線で示されている)と係合すべく本体25,325の後端部に形成された雌ねじ
付受入部16,316を備えてもよい。代わりに、例えば、図9に示されるよう
に、係合機構は、本体部材125の後端部に配置され、駆動スピンドル118の
端部の雄テーパ付マウント108に係合すべく形状付けられた雌テーパ付ねじ無
しの受入部107を含むこともできる。係合機構のさらに他の実施例では、本体
部材は、駆動スピンドルに形成された雌ねじ付または雌テーパ付の受入部(不図
示)に係合する雄ねじ付または雄テーパ付部分を備えてもよい。さらに、本発明
のさらに他の実施例では、本体部材25,125,325は駆動スピンドル自体
に形成されてもよい。換言すると、駆動スピンドル18,118,318および
本体部材25,125,325は、それぞれ、一体構造を構成する。そして、さ
らに他の好ましい実施例では、チャック装置110,210,310は、駆動ス
ピンドルの受入ソケット内に挿入可能な挿入装置として形成されてもよい。この
ソケット式実施例では、装置110,210,310は、本体部材25,125
,325にそれぞれ形成された凹部に係合するセットねじの如き従来の如何なる
手段によっても、ソケット内に保持され得る。
例えば、図9および図11に示された適切な係合機構のさらに他の実施例では
、軸方向に明けられた開口105が、本体部材125の軸方向凹部120(後述
)の底部を貫通して設けられている。ねじ付保持スクリュウ106が開口105
を通って挿入され、駆動スピンドル118に設けられたねじ孔内にねじ込まれて
いる。この図9の実施例では、駆動スピンドル118はテーパ付マウント108
を有し、スクリュウ106がスピンドル118とチャック110を取り付けるの
に必要である。しかしながら、図11の実施例では、チャック装置110の後端
部が駆動スピンドル118にねじ込まれ、スクリュウ106はスピンドル118
とチャック110間の取付の追加の手段を提供している。
本発明の係合機構は、チャックの本体部材の工作機械の駆動スピンドルへの自
動化された取付を促進するためのマウント(取付)機構を含むことができる。マ
ウント機構は概ね如何なる形式のチャック装置にも適用可能である。例えば、図
12に示されるように、マウント機構は、トルックスヘッド(torx head)工具、
アレンヘッド(Allen head)工具およびスクエアヘッド(square head)工具からな
るグループからの一つを受け入れるべく形成され軸方向に明けられたマウント開
口109を含むことができる。かかる工具は、チャックをピックアップし、この
チャックを工作機械まで運び、そして、チャック本体125を工作機械の駆動ス
ピンドル118と整列し係合するよう動かすことで、マウント開口109内に挿
入され得る。もしも、駆動スピンドルが本体部材125に、図10〜図12に示
されるようにねじ係合により取り付いているなら、工具はチャック110を駆動
スピンドル118のねじ付端部に自動的にねじ込むべく回転され得る。
本発明のカウンター遠心チャック装置は、チャックが静止、すなわち、その作
動状態で回転していない間、工具ビットのシャンクをチャック内に保持する機構
ないしは手段を有している。静的工具シャンク保持機構は少なくとも部分的に軸
方向凹部で、横方向開口から長手方向に離れて配置されている。静的工具シャン
ク保持機構は、チャック装置の静止モードで工具シャンクを軸方向凹部内に保持
するように形成されている。静的工具シャンク保持手段は、内側スリーブ部材、
軸方向スプリング機構および保持スリーブを含むことができる。
この静的工具シャンク保持手段の好ましい実施例は、好ましくは軸方向に細長
いチューブ状部材から形成される内側スリーブ部材を含む。例えば、図10、図
2および図16に示されるように、内側スリーブ部材128,28,328は、
それぞれ、軸方向に細長い内側の軸方向孔132,32,332を画成している
。軸方向孔132,32,332は、チャック装置110,210,310によ
り保持されるべき工具のシャンクを受け入れるよう形成された円筒状の内表面に
より画成される。内側スリーブ部材128,28,328の横断面の外側形状は
多角形でもよいが、望ましくは円形である。半径方向の負荷が無いときには、内
側の孔132,32,332の直径が、チャック装置がそれようにデザインされ
ている工具のシャンクの最大直径よりも大きい。内側の孔132,32,332
の直径は軸方向凹部120,20,320の直径よりも小さい。
内側スリーブ部材128,28,328は、下端部129,29,329およ
びこの下端部に対立する上端部130,30,330を有している。例えば、
図9、図1および図15に示されるように、内側スリーブ部材128,28,3
28は、それぞれ、本体部材125,25,325の軸方向凹部120,20,
320と同心に、かつ、少なくとも部分的にその内部に配置されている。内側ス
リーブ部材128,28,328は、本体部材125,25,325に対して軸
方向に可動である。
例えば、図9および図10に示された現在好ましい実施例および図1〜図3に
示された代替の実施例においては、内側スリーブ部材128,28にはさらに、
少なくとも一つの軸方向に延在する第1のスリット144,44が形成されてい
る。第1のスリット144,44は、内側スリーブの上端部および下端部の一方
から、内側スリーブ128,28の上端部および下端部の他方に向かって延在し
ている。これらの実施例では、内側スリーブ128,28にはさらに、少なくと
も一つの軸方向に延在する第2のスリット146,46が形成されている。第2
のスリット146,46は、第1のスリット144,44が延在している端部と
逆の端部から延在している。第1および第2のスリットと同様の複数のスリット
が同じように配置され、それらは図2および図10に示されるように好ましくは
平行な配列で、互いに対称に離間されている。第1のスリット144,44およ
び第2のスリット146,46は、それぞれ、内側スリーブ128,28の周囲
に交番している。第1のスリット144,44および第2のスリット146,4
6は、適当な向きの力が加わったとき、内側スリーブの直径および周囲の拡張お
よび収縮の両者を許すように、内側スリーブを直径方向および周方向に可撓とす
べく協働する。さらに、これらの実施例の内側スリーブ128,28は、これら
のスリットを備えたスリーブが弾性的に半径方向に繰り返し圧縮かつ拡張される
のを可能とするステンレススチールの如き材料から構成されている。
例えば、図9および図10に示された現在好ましい実施例においては、内側ス
リーブ128の上端部130は自由縁部131およびテーパ付外表面133を有
している。内側スリーブ128の上端部130の外表面133は、内側スリーブ
128の上端部130の自由縁部131に向かって軸方向に先細に形状付けられ
ている。かくて、外表面133の直径は自由縁部131に近づくにつれ減少する
。
内側スリーブ部材に加えて、工具の静止シャンクを保持するチャックの手段の
好ましい実施例は、内側スリーブ部材および本体部材に対し、内側スリーブ部材
を本体部材に対し軸方向に付勢するように配置された軸方向のスプリング機構を
含んでいる。例えば、図9、図1〜図5および図15〜図17に示されるように
、チャック装置110,210,310は、それぞれ、内側スリーブ部材128
,28,328および本体部材125,25,325に対し、内側スリーブ部材
128,28,328を本体部材125,25,325に対し軸方向に付勢する
ように配置された軸方向のスプリング機構141,41,341を含んでいる。
図9、図1、図5および図17は、それぞれのチャック装置110,210,3
10の、そのいわゆる付勢位置、また、係合位置として称される位置にある内側
スリーブ部材128,28または328を示している。軸方向のスプリング機構
141,41,341は、スプリング機構141,41,341の付勢力に対抗
して内側スリーブ部材128,28,328が解放位置まで軸方向に動くのを許
す。この解放位置はチャックの実施例210については、例えば、図3、図3A
および図4に、チャックの実施例310については図15に示されている。
内側スリーブ部材128および軸方向のスプリング機構141に加えて、工具
の静止シャンクを保持するチャックの手段の好ましい実施例は、内側スリーブ1
28の上端部130のテーパ付外表面133に対立するテーパ付内表面を含んで
いる。例えば、図9に示されるように、テーパ付内表面134が内側スリーブ1
28の上端部130のテーパ付外表面133に対向して配置されている。好まし
くは、この内表面134は、本体部材125の軸方向凹部120内で、それに連
通して形成された上側ポケット126(図9)内に着座されているテーパプレー
ト180の如き保持スリーブに設けられている。例えば、図9および図10に示
されるように、保持スリーブ180の内表面134は、内側スリーブ128の上
端部130の周りに配置された内側チャンネル182を形成している。例えば、
図9に示されるように、この内側チャンネル182は内側スリーブ128の上端
部130の外表面133に概ね対向されている。さらに、内表面134は、内側
スリーブ128の上端部130の外表面133に概ね対向されている内表面
134の部分が上端部130の自由縁部131に近づくに従い、直径を減少して
先細となるよう形成されている。
例えば、図9に示されるように、保持スリーブ180の内表面134が内側ス
リーブ128の上端部130の外表面133に接触し、上端部130をを軸線2
1(図10)に向かって半径方向内方に圧縮すると、内側スリーブ128の付勢
位置における軸方向孔132の直径が、そこに挿入された工具のシャンクを把持
するのに充分に減少する。スプリング機構141は、内表面134に内側スリー
ブ128の上端部130の所望の圧縮を有効ならしめるべく、内側スリーブ12
8にその付勢位置において軸方向に充分な力を及ぼす。
代替の実施例では、内表面134を本体部材125自体にその下端部において
設けることもできる。しかしながら、テーパ付内表面134を本体部材125と
別体の部品に設けることは、チャック装置110の製造および在庫上のより大き
な柔軟性を許す。
例えば、図4に示された工具の静止シャンクを保持するチャックの手段の代替
実施例においては、軸方向のスプリング機構41に加えて、内側スリーブ部材2
8にはさらに、その下端部29に第1のカラー表面36により画成された少なく
とも一つの第1のカラー開口34が形成されている。同様に、例えば、図16に
示された工具の静止シャンクを保持するチャックの手段の他の代替実施例におい
ては、軸方向のスプリング機構341に加えて、内側スリーブ部材328にはさ
らに、第1のカラー表面336により画成された少なくとも一つの第1のカラー
開口334が形成されている。好ましくは、各々がカラー表面36,336によ
り画成された複数のカラー開口34,334が含まれ、内側スリーブ部材28,
328の周りに対称に配置されている。3つのかかる第1のカラー開口34,3
34が図示の代替実施例には描かれている。
図4および図16に示されるように、各カラー開口34,334は引き込み可
能な把持要素37,337(後述)を受け入れるように寸法付けられている。例
えば、図5および図17に示されるように、各カラー表面36,336は、かか
る把持要素37,337が軸方向孔32,332内に所定量半径方向に突出する
のを許すべく、形状および寸法付けられている。例えば、図4、図5および図
17に示されるように、各カラー表面36,336は、円錐の基部が内側スリー
ブ28,328の外表面を貫通し、カラー開口が内側スリーブ28,328の軸
方向孔32,332を形成している内表面に向かって半径方向に延びるにつれて
狭くなっている円錐状に形状付けられている。
例えば、図2、図4、図16および図17に示されるように、各引き込み可能
な把持要素37,337は、ボールの如き球状要素として形成され得、ここで、
各ボールの直径は内側スリーブ部材28,328の外周面を貫通して形成された
各対応するカラー開口34,334の基部の直径よりも小さい。しかしながら、
各カラー開口34,334は各ボール37,337の直径よりも小さく形状付け
られ、そこでかかるカラー開口34,334が内側スリーブ部材28,328の
内側の軸方向孔32,332に接している。このような方法で、各ボール37,
337は内側スリーブ部材28,328の外周面からそのそれぞれのカラー開口
34,334を通り抜けることができず、かつ、内側スリーブ部材28,328
の内側の軸方向孔32,332内に完全に入りこむこともできない。
例えば、図4、図5および図17に示された工具の静止シャンクを保持するチ
ャックの手段の代替実施例においては、本体部材25,325の内表面はさらに
、軸方向孔20,320に連通する第1のテーパ付環状ポケット24,324を
形成している。この第1の、すなわち、下側ポケット24,324は本体部材2
5,325内で横方向開口22,322の下方に配置され、かくて、開口22,
322と、例えば、図3Aおよび図17に示された雌ねじ付受入部16,316
との間に配置されている。第1の、すなわち、下側ポケット24,324は、横
方向開口22,322により近づくとき、下側ポケット24,324が次第に浅
くなるようにテーパ付けられて形成されている。
例えば、図4、図5および図17に示されるように、各第1の引き込み可能な
把持要素37,337は第1のカラー表面36、336および第1のテーパ付環
状ポケット24,324によって拘束されている。例えば、図5および図17に
示されるように、スプリング機構41,341が、内側スリーブ28,328を
本体部材25,325の前端部35,335に向かって軸方向に押圧すると、各
第1の把持要素37,337は対応する第1のカラー表面36,336に接触
し、これにより第1のカラー開口34,334内で半径方向内方に押圧される。
このような方法で、各把持要素37,337は内側スリーブ28,328の偏倚
された位置において内側の軸方向孔32,332内に延出し、そこに配置されて
いる如何なる工具のシャンクとも接触する。かかる接触は、工具に負荷がかかっ
ていないとき、重力による力に対抗し、かつ、チャックに対する相対回転なく、
工具をチャック内に保持するに充分な摩擦をもたらす。例えば、図3、図3A、
図4および図15に示されるように、各第1の把持要素37,337は、内側ス
リーブ28,328の解放位置においては第1のテーパ付環状ポケット24,3
24内で半径方向外方に動き得る。
例えば、図2、図4、図5および図15〜図17に示された工具の静止シャン
クを保持するチャックの手段の代替実施例においては、迅速交換チャック装置2
10,310は、本体部材25,325の軸方向凹部20,320内に少なくと
も部分的に配置されるべく形成された保持スリーブ80,380を含んでいる。
例えば、図4および図5に示されるように、保持スリーブ80の一端部は、内側
スリーブ28の上端部に対向して、そして、実際には当接して配置されている。
かくて、スプリング機構41は本体部材25に対して、内側スリーブ28と同じ
だけ、保持スリーブ80を軸方向に可動としている。例えば、図15〜図17に
示すように、保持スリーブ380の代替実施例は、本体部材325の前方端部3
35と本体部材325の横方向開口322との間に配置されるべく形成されてい
る。
例えば、図2および図17に示されるように、保持スリーブ80,380は、
内側スリーブ28,328の軸方向の内部孔32、332と同心に形成されてい
る内部チャンネル82,382を形成している。内部チャンネル82,382の
直径は、チャック装置がそのためにデザインされている工具のシャンク23,3
23の最大直径よりも大きい。内部チャンネル82,382の直径は、軸方向凹
部20,320の直径よりも小さい。
例えば、図2に示された代替実施例では、保持スリーブ80は、その下端部に
第2のカラー表面86により画成された少なくとも一つの第2のカラー開口84
を形成している。例えば、図16に示された他の代替実施例では、第2のカラー
表面386が保持スリーブ380に形成され、さらに少なくとも一つの第2のカ
ラー開口384を形成している。好ましくは、各々が第2のカラー表面86,3
86により形成された複数の第2のカラー開口84,384が含まれ、かつ、保
持スリーブ80,380の周りに対称に配置されている。3つのかかる第2のカ
ラー開口84,384が、図示の代替実施例においては描かれている。
例えば、図4および図17に示されるように、各第2のカラー開口84,38
4は引き込み可能な第2の把持要素87,387(後述)を受け入れるべく寸法
付けられている。例えば、図5および図17に示されるように、各カラー表面8
6,386は、かかる第2の把持要素87,387が軸方向の内部チャンネル8
2,382内に所定量半径方向に突出するのを許すべく、形状および寸法付けら
れている。例えば、図4、図5および図17に示されるように、各第2のカラー
表面86,386は、円錐の基部が保持スリーブ80,380の外表面を貫通し
、カラー開口が保持スリーブ80,380の内表面に向かって半径方向に延びる
につれて狭くなっている円錐状に形状付けられている。
例えば、図2および図4に示されるように、各引き込み可能な第2の把持要素
87は、ボールの如き球状要素として形成され得、ここで、各ボールの直径は保
持スリーブ部材80の外周面を貫通して形成された各対応する第2のカラー開口
84の直径よりも小さい。しかしながら、各第2のカラー開口84は各ボール8
7の直径よりも小さく形状付けられ、そこでかかるカラー開口84が保持スリー
ブ80の軸方向の内部チャンネル82に接している。このような方法で、各ボー
ル87は保持スリーブ80の外周面からそのそれぞれのカラー開口84を通り抜
けることができず、かつ、保持スリーブ80の軸方向の内部チャンネル82内に
完全に入りこむこともできない。
例えば、図3Aおよび図17に示されるように、第2のテーパ付環状ポケット
26,326が横方向開口22,322の上方で本体部材25,325に形成さ
れ、かくて、開口22,322と本体部材25,325の前方端部35,335
との間に配置されている。この第2の、すなわち、上側ポケット26,326は
軸方向凹部20,320と連通している。例えば、図4および図5に示されるよ
うに、上側ポケット26は、横方向開口22により近づくとき、上側ポケット2
6が次第に深くなるようにテーパ付けられて形成されている。例えば、図17に
示されるように、上側ポケット326は、横方向開口22により近づくとき、上
側ポケット26が次第に浅くなるようにテーパ付けられて形成されている。
例えば、図4、図5および図17に示されるように、各第2の引き込み可能な
把持要素87,387は第2のカラー表面86,386および本体部材25,3
25に形成された第2のテーパ付き環状ポケット26,326により拘束されて
いる。例えば、図5に示されるように、スプリング機構41が内側スリーブ28
を本体部材25の前端部35に向けて軸方向に押圧すると、各第2の把持要素8
7は対応する第2のカラー表面86に接触し、それにより第2のカラー開口84
内で半径方向内方に押圧される。同様に、例えば、図17に示されるように、補
助スプリング機構343が保持スリーブ380を押圧し、本体部材325の前端
部から離れて軸方向に動くと、各第2の把持要素387は対応する第2のカラー
表面386および第2のテーパ付き環状ポケット326に接触し、それにより第
2のカラー開口384内で半径方向内方に押圧される。このようにして、各第2
の把持要素87,387は、保持スリーブ80,380の偏倚位置では軸方向の
内部チャンネル82内に延在し、そこに配置された如何なるシャンク23,32
3にも接触する。例えば、図4および図15に示されるように、各第2の把持要
素87,387は保持スリーブ80,380の解放位置において、第2のテーパ
付き環状ポケット26,326内で半径方向外方に可動で、これにより、例えば
、図3、図3Aおよび図15に描かれているように、シャンク23,323が解
放される。
本発明のカウンター遠心チャック装置は、チャックがその作動状態において負
荷の下に回転している間、チャック内に工具ビットのシャンクを保持する手段を
有している。この動的、すなわち、遠心のシャンク保持手段は、横方向開口内に
配置され、軸方向凹部内で工具のシャンクをロックすべく形成された少なくとも
一つの横向きロック部材を含んでいる。本発明では他の形式の横向きロック部材
が用いられ得るが、少なくとも部分的に横方向開口内に配置された第1および第
2のカム部材の形態の、一対の対向する横向きロック部材が好ましくは設けられ
る。これらのカム部材はそれぞれ第1および第2の通路を有しており、本体部材
の軸方向凹部と、かつ、内側スリーブ部材の内部の軸方向に延在する孔および保
持スリーブの内部チャンネルの各々と同心に配置され得る。前述のように、本体
部材の特異なデザインは係合機構の多様な形態の使用を許容する。この利点は、
横方向開口の少なくとも部分内に作動的に配置される全ての適切なロック部材で
もって得ることができる。
例えば、図9、図10、図1〜図3および図15〜図17に示されるように、
迅速交換チャック装置110,210,310は第1のカム部材160,60,
360および第2のカム部材170,70,370を含んでいる。図10、図2
および図16に示されるように、第1のカム部材160,60,360はその第
1の端部に少なくとも第1のフィンガー161,61,361を画成している。
図10、図2および図16に示されるように、第1のカム部材160,60,3
60はまた、第1のカム部材160,60,360の第2の端部に、および第1
の端部に対立して配置された第1のスロー重量部(throw-weight portion)164
,64,364を有している。第1のカム部材160,60,360の第1のフ
ィンガー161,61,361は、それぞれ、本体部材125,25,325の
横方向開口122,22,322を通過すべく形成されている。図2に示された
代替の実施例では、第1のカム部材60には、第1のフィンガー61から離間さ
れ、かつ、概ね平行に延在するもう一つのフィンガー62が設けられている。第
1のカム部材60の他のフィンガーはまた、第1のフィンガー61と共に本体部
材25の横方向開口22を通過するよう形成されている。
同様に、図10、図2および図16に示されるように、第2のカム部材170
,70,370はその第1の端部に少なくとも第2のフィンガー171,71,
371を画成している。第2のカム部材170,70,370はまた、第2のカ
ム部材170,70,370の第2の端部に、および第1の端部に対立して配置
された第2のスロー重量部(throw-weight portion)174,74,374を有し
ている。第2のカム部材170,70,370の第2のフィンガー
171,71,371は、本体部材125,25,325の横方向開口122,
22,322を通過すべく形成されている。例えば、図2に示された代替の実施
例では、第2のカム部材70には、第2のフィンガー71から離間され、かつ、
概ね平行に延在するもう一つのフィンガー72が設けられている。図1〜図3に
示されるように、第2のカム部材70の他のフィンガーはまた、本体部材25の
横方向開口22を通過するよう形成されている。
例えば、図9、図10、図2、図7および図16に示されるように、第1のカ
ム部材160,60,360の第1のフィンガー161,61,361は、それ
ぞれ、第1の通路165,65,365を画成しており、それは、本体部材12
5,25,325の横方向開口122,22,322内における第1のフィンガ
ー161,61,361の(例えば、図9、図6および図18におけるような)
少なくとも第1の所定配置の際に、本体部材125,25,325の軸方向凹部
120,20,320と同心でその回りに形成されている。好ましい実施例では
、第1の通路165,65は、内側スリーブ128,28が第1の通路165,
65を軸方向に通過するのを許すように形成されている。例えば、図15〜図1
9に示された代替の実施例では、第1の通路365は、工具のシャンク323が
第1の通路365を軸方向に通過するのを許すように形成されている。さらに、
例えば、図2および図7に示された代替の実施例では、第1のカム部材60の他
のフィンガーは、第1の通路65を画成しており、それは、本体部材25の横方
向開口22内における第1のフィンガー60の(例えば、図6におけるような)
少なくとも第1の所定配置の際に、本体部材25の軸方向凹部20と同心でその
回りに形成されている。
同様に、例えば、図9、図10、図2、図7および図16に示されるように、
第2のカム部材170,70,370の第2のフィンガー171,71,371
は、それぞれ、第1の通路175,75,375を画成しており、それは、本体
部材125,25,325の横方向開口122,22,322内における第2の
フィンガー171,71,371の(例えば、図9、図6および図18における
ような)少なくとも第1の所定配置の際に、本体部材125,25,325の軸
方向凹部120,20,320と同心でその回りに形成されている。好ましい実
施例では、第2の通路175,75は、内側スリーブ128,28が第2の通路
175,75を軸方向に通過するのを許すように形成されている。例えば、図1
5〜図19に示された代替の実施例では、第2の通路375は、工具のシャンク
323が第2の通路375を軸方向に通過するのを許すように形成されている。
同様に、例えば、図2および図7に示された代替の実施例では、第2のカム部材
70の他のフィンガーは、第2の通路75を画成しており、それは、本体部材2
5の横方向開口22内における第2のフィンガー71の(例えば、図6における
ような)少なくとも第1の所定配置の際に、本体部材25の軸方向凹部20と同
心でその回りに形成されている。
動的作動、すなわち、チャック装置110,210が負荷の下に回転している
とき、第1のカム160,60,360および第2のカム170,70,370
は、(例えば、図6に示された)それらの休止位置から(例えば、図7に示され
た)それらの把持位置に押される。特に、チャックが回転しているときには、遠
心力が作用し、第1のスロー重量部164,64,364および第2のスロー重
量部174,74,374を本体部材125,25,325の中心軸21から半
径方向に離すよう引く。そうすることにより、第1の通路165,65,365
および第2の通路175,75,375は、第1のフィンガー161,61,3
61および第2のフィンガー171,71,371が圧力を加えるにつれ、軸方
向凹部に対して非同心となる。
第1および第2のカム部材、および、本体部材の横方向開口に加えて、遠心保
持手段の現在好ましい実施例はまた内側スリーブを含み得る。好ましい実施例お
よび代替実施例の一つにおいて、フィンガー161,171,61,71は軸方
向孔132,32内に配置された如何なるシャンク23の周りの内側スリーブ1
28,28を圧縮すべく圧力を加える。図15〜図19の代替実施例では、フィ
ンガー361,371がシャンク323に直接に圧力を半径方向に加える。
例えば、図9および図10に示された遠心保持手段の好ましい実施例では、補
足の締付機構が、内側スリーブ128の下側の外表面137、および、第1およ
び第2のカム160,170の第1および第2のフィンガー161,171の第
1および第2の通路165,175を画成している表面をテーパ付けることによ
り設けられている。図9および図10に示されるように、内側スリーブ128の
外表面の直径は内側スリーブ部材128の下端部129に近づくにつれ減少し、
そして下端部に向かって先細となっている。さらに、この内側スリーブ128の
先細の外表面137に対向する第1および第2通路165,175の表面もまた
内側スリーブ部材128の下端部129に近づくにつれ直径が減少してテーパ付
けられ、そして下端部に向かって先細となっている。かくて、例えば、図9に示
されるように、第2の通路175の最小直径部は第1の通路165の最大直径部
よりも大きな直径を有している。
加えて、横方向開口122の両端部の周りの本体部材125には対抗窪み(cou
ntersunk)空間138が形成されている。対抗窪み空間138は、第1および第
2のカム部材160,170のそれぞれの第1および第2のスロー重量部164
,174を摺動係合でもって受け入れている。例えば、図10に示されるように
、各対抗窪み空間138は、円筒状の環状表面140に直交して配置された平坦
な前表面139により画成されている。
チャック装置110が速く回転すればするほど、カム160,170に半径方
向に作用する遠心力は大きい。環状の表面140(図9)が第1および第2のフ
ィンガー161,171および、それらに形成された第1および第2の通路16
5,175のテーパ付表面の軸方向運動を拘束しているので、カム160,17
0の半径方向の移動は、内側スリーブ128を本体部材125の前端部135に
向け、さらに、本体部材125の前端部135のテーパプレート部180に対し
て、軸方向に押し込むことになる。これは、内側スリーブ部材128の上端部1
30のテーパ付外表面に対して支持するのにより大きな圧縮力を生じさせる。こ
れらの増大した圧縮力は、保持スリーブ180の局部的近傍において内側スリー
ブ部材128の軸方向孔132の直径をさらに減少させるよう作用し、かくて、
そこに挿入された如何なる工具のシャンク周りでもチャック装置110のグリッ
プをさらに締め付ける。
例えば、図1および図15に示される代替実施例では、遠心保持手段は補足の
締付機構を含んでおらず、内側スリーブ28の外表面の下部も、第1の通路
65,365および第2の通路75,375を形成している表面もテーパ付けら
れていない。
本発明の現在好ましい実施例によれば、チャックは、比較的柔らかいスチール
にたまたま形成されるシャンクの傷跡の発生を低減する方法で、工具のシャンク
を望ましく固定する。内側スリーブ128,28および内側スリーブ128,2
8のスリット144,44および146,46は、本発明のチャック装置のこの
特徴を達成する際の助けとなる。
本発明によるチャック装置の現在の好ましい実施例は、カバー部材を取り付け
る手段を含んでいる。例えば、図9および図10に示されるように、迅速交換チ
ャック装置110のカバー部材を取り付ける手段は、本体部材125の軸方向凹
部120内に少なくとも部分的に配置されるべく形成されたカバー取付スリーブ
178を含んでいる。例えば、図2、図4、および図5に示されるように、迅速
交換チャック装置210のカバー部材を取り付ける手段は、保持スリーブ80上
に設けられた下側の周状保持フランジ83と下側の周状保持フランジ83から離
間され概ね平行な上側の周状保持フランジ88とを含んでいる。例えば、図9、
図4および図5に示されるように、カバー取付スリーブ178、すなわち、保持
スリーブ80の一端部は内側スリーブ128,28の上端部130,30に対向
して配置されている。例えば、図9および図10に示された好ましい実施例では
、カバー取付スリーブ178は保持スリーブ180に形成された上側溝181内
に摺動可能に受け入れられ、それに対して軸方向に動くことができる。例えば、
図4および図5に示された代替実施例では、保持スリーブ80は内側スリーブ2
8の上端部30に当接し、スプリング機構41が保持スリーブ80を内側スリー
ブ28と同じだけ本体部材25に対し軸方向に可動としている。本体部材25の
前端部35における端部フランジ33が、保持スリーブ80(かくて内側スリー
ブ28)の本体部材25に対する動きの下側および上側ストッパとして作用する
二つの周状フランジ83,88の間に嵌められている。
例えば、図9に示されるように、カバー取付スリーブ178は、内側スリーブ
128の軸方向内孔132と同心に形成された内部チャンネル190を画成して
いる。内部チャンネル190の直径は、チャック装置がそのためにデザインされ
ている工具のシャンク23の最大直径よりも大きい。内部チャンネル190の直
径は軸方向凹部120の直径よりも小さい。
例えば、図9および図10に示された好ましい実施例では、弾性O−リングの
形態のダストシール179がカバー取付スリーブ178の内表面に形成された周
状溝191内に受け入れられている。例えば、図15〜図17に示された代替の
実施例では、弾性O−リングの形態のダストシール379が本体部材325の前
方端部335付近で、本体部材325の軸方向凹部320内に圧入されている。
O−リング379は内側スリーブ部材328の内部の軸方向に延在する孔332
の直径と同等の内部直径を持って形成されている。ダストシール179,379
は、工具の作動中に発生される埃や屑が、チャック装置により保持される全ての
工具のシャンクでもって占領されるべき、内側スリーブ128,328の軸方向
孔132,332の如き空間に進入するのを防止するのに役立つ。
例えば、図9、図10および図1〜図3に示されるように、迅速交換チャック
装置の現在好ましい実施例は、本体部材125,25の周りにそれぞれ形成され
配置された外側スリーブ150,50を含んでいる。例えば、図9および図2に
示されるように、外側スリーブ150,50はキャップ部152,52を形成し
ている。中心に配置された孔154,54はキャップ部152、52に形成され
、それを貫通してカバー取付スリーブ178,78の一部を受け入れるべく形成
されている。外側スリーブ150,50のキャップ部152,52はカバー取付
スリーブ178,78に圧入されている。例えば、図4および図5に示された代
替実施例では、キャップ部52はカバー取付スリーブ78の上側の周状保持フラ
ンジ88に対抗して圧入されている。
例えば、図9〜図13に示された好ましい実施例では、外側スリーブ150は
、内側殻体151と内側殻体151の外表面に重なりかつ一致する外側殻体15
3とから形成することができる。典型的には、内側殻体151はステンレススチ
ールのような金属から、および、外側殻体153は高摩擦係数を有するプラスチ
ック材料(例えば、ガラス充填ナイロンまたはガラス充填ポリプロピレン)から
構成することができる。外側殻体153は内側殻体151上に同時成形されても
よく、かつ、外側殻体153の外表面には美感および/または機能的要求を
満たす質感および面特徴が施されてもよい。
遠心チャック装置110,210は横方向開口122,22の下方に配置され
、本体部材125,25から半径方向に延在するエプロンフランジ115,15
を含んでもよい。例えば、図10および図2に示されるように、エプロンフラン
ジ115,15は周方向に延在する自由縁部119,19を形成している。外側
スリーブ150,50はキャップ部152,52から軸方向に延在し、かつ、本
体部材125,25のエプロンフランジ115,15の自由縁部119,19に
重なるシュラウド部156,56を形成している。例えば、図9および図10に
示された好ましい実施例では、エプロンフランジ115は、本体部材125に圧
入され支持突部163に当接している円形のワッシャの形態で設けられている。
例えば、図1〜図3に示された代替実施例では、エプロンフランジ15および本
体部材25は一体の構造物を形成している。
さらに、例えば、図13に示されるように、エプロンフランジ115が本体部
材125に嵌合された後、外側スリーブ150が本体部材125およびエプロン
フランジ115上に嵌合される。それから、外側スリーブ150のシュラウド部
156の自由縁部(図10および図13に2点鎖線で指示されている)が、例え
ば、図11および図12に示されるように、リップ部155を形成すべく巻き込
まれる(rolled over)。リップ部155は、本体部材125を外側スリーブ15
0内に保持すべく、エプロンフランジ115に対する後部ストッパを提供する。
例えば、図3に示されるように、操作者は外側スリーブ150,50のシュラ
ウド部156,56の周りでチャック装置110,210を掴み、そして、外側
スリーブ150,50を片矢印31の軸方向に動かすことができる。そうするこ
とにより、チャック装置は、工具のシャンク23が内側スリーブ128,28の
軸方向孔132,32内に挿入され、または、それから引き抜かれるのを許す解
放位置となる。図9および図10の好ましい実施例においては、チャック装置1
10のこの解放位置は、カバー取付スリーブ178が内側スリーブ128の上端
部130に当接することに帰する。これにより、カバー取付スリーブ178は内
側スリーブ128を軸方向に動かしスプリング機構141を圧縮する。内側ス
リーブ128のこの軸方向の移動は、内側スリーブ128の上端部130のテー
パ付外表面133が本体部材125の前端部におけるテーパプレート180のテ
ーパ付内表面から解除することを生じさせる。これら二つのテーパ付表面133
、134が係合解除すると、内側スリーブ128を形成している材料の弾性によ
り内側スリーブ128の上端部130の軸方向孔132の直径が拡大かつ半径方
向外方に動き、そして、そこから引き抜かれている(または、そこに挿入される
)如何なる工具のシャンクをも解放する(または、受け入れる)。
チャックの代替実施例では、チャック装置210のこの解放位置は、例えば、
図3Aに示されている。カバー取付スリーブ78が内側スリーブ28の上端部3
0に当接し、これにより内側スリーブ28を軸方向に動かし、スプリング機構4
1を圧縮する。内側スリーブ28の解放位置へのこの軸方向移動は、引き込み可
能な把持要素37,87が本体部材25に配置されたそれぞれのテーパ付環状ポ
ケット24,26内に退くのを許容する。この向きにおいて、工具のシャンク2
3は、図3および図3Aに描かれた両矢印42により概ね指示されるように、チ
ャック210に迅速に挿入され、または、それから引き抜かれる。
例えば、図15および図17の代替実施例においては、静的工具シャンク保持
手段は、第1のカム部材360の第1のスロー重量部366を第2のカム部材3
70の第2のスロー重量部376に向けて手動で動かすことにより、解放位置に
強制的にもたらされる。これは、操作者の親指を一方(366または376)に
、操作者の人差し指または中指を他方(376または366)に置き、そして、
カム部材360,370が図15に示されるように向き合う迄、操作者の二つの
対向する指を絞ることにより達成される。
図17に示されるように、内側スリーブ328の一端部および保持スリーブ3
80の一端部は、傾斜したカムフォロア面347を形成すべく傾斜されている。
図16および図17に示されるように、第1のカム部材360には、一端におい
て、横向きに配置された段付表面349で境界付けられた平坦な外側カム面34
8が設けられている。同様に、図17に示されるように、第2のカム部材370
には、一端において、横向きに配置された段付表面349で境界付けられた平坦
な外側カム面348が設けられている。カム部材360,370が本体部
材325の横方向開口322内で互いに向かって動くとき、それぞれの段付表面
349の各々はその対応するカムフォロア面347にいつかは係合し、内側スリ
ーブ328をスプリング機構341の付勢力に対抗して軸方向に動かし、一方、
同時に、保持スリーブ380を補助スプリング機構343の付勢力に対抗して軸
方向に動かす。
図15〜図19の実施例においては、静的工具シャンク保持手段を係合位置に
付勢する手段が設けられている。図15〜図19に示されるように、第1の横向
きスプリング機構345および第2の横向きスプリング機構385が、静的工具
シャンク保持手段を係合位置に付勢するよう第1および第2のカム部材360,
370の間に配置されている。例えば、図17〜図19に示されるように、第1
の横向きスプリング345の一端は第1のカム部材360に形成されたスプリン
グ凹部369内に受け入れられ、第2のカム部材370の第2のフィンガー37
1の自由端部373に対抗して押圧している。同様に、第2の横向きスプリング
385の一端は第2のカム部材370に形成されたスプリング凹部389内に受
け入れられ、第1のカム部材360の第1のフィンガー361の自由端部368
に対抗して押圧している。横向きスプリング345,385は、それらの圧縮状
態が図18に、および、非圧縮状態が図19に示されている。
図15〜図19の実施例においては、カム部材を、本体部材の横方向開口内に
少なくとも部分的に保持する手段がさらに設けられている。これは、第1および
第2のカム部材360,370の第1および第2のフィンガー361,371に
それぞれ形成された細長い溝392,393、本体部材325に横向きに貫通さ
れたねじ付孔395に螺合され、溝392,393内に突出可能なセットスクリ
ュウ394、および、第1および第2のカム部材360,370の第1および第
2のフィンガー361,371の自由端部にそれぞれ形成され、カム部材360
,370が所定の距離互いに離間すべきとき、相互にインターロックするストッ
パフランジ396,397により達成されている。
例えば、図14に概略的に示されている好ましい実施例では、遠隔作動部材1
57が一端が外側スリーブ150に連結されて設けられている。これは、図14
に示されるように、外側スリーブ150の外側殻体153に一体に、また
は、圧入された頂部および底部ワッシャの間にはめ込まれたウイッシュボーンに
よるが如き通常の方法により達成することができる。遠隔作動部材157はさら
に、遠隔作動部材157の遠隔端部の移動が外側スリーブ150の軸方向移動を
有効ならしめるべく形成されている。これはまた、工作機械(図14に2点鎖線
で概略的に示されている)に取り付けられたボタン158に終結している連結リ
ンケージによるが如き通常の方法により達成できる。適切な工具の適用の際には
、リンケージは間接的、および/または、連結されているよりも、直接的、およ
び/または、連結されていなくてもよい。遠隔端部におけるボタン158の移動
は、内側スリーブ128の軸方向の動きを生じさせ、これにより、工具のシャン
クの内側スリーブ128の軸方向孔132への挿入またはそれから引き抜くため
の内側スリーブ128の解放位置への引き込みを許す。
本発明はまた、上述した迅速交換チャック装置を利用する、工具ビットを駆動
するために形成された如何なる通常の工作機械をも含む。例えば、図8Aおよび
図8Bを参照するに、通常の工作機械58が模式的に図示されている。工作機械
58は、図示されたようなルーター、または、ラミネートトリマーのような如何
なる形態の工作機械、または、上述の如き迅速交換チャック装置210を利用す
ることが望ましい全ての工作機械であってもよい。図8Aの実施例では、装置2
10は、上述したねじ付係合装置またはソケット装置の如き適切なロック装置5
9を介して、工作機械58の駆動スピンドル18に連結されている。図8Bの実
施例では、装置210は駆動スピンドル18と一体に形成されている。
本発明は、工具ビットが回転的に駆動されねばならない工作機械の全ての形態
に適している。本装置は特に、比較的高い回転速度が望まれるルーターおよびラ
ミネートトリマーの如き用途に適している。しかしながら、これは発明を限定す
ることを意味しない。事実、本発明の装置において種々の修正および変更が本発
明の範囲および趣旨を逸脱することなくなされ得ることは、当業者にとって明ら
かであろう。
本発明の好ましい実施例が特定の用語を用いて記述されたが、かかる記述は説
明の目的のためのみであり、以下の請求の範囲の趣旨または範囲から逸脱するこ
となく種々の変形および変更がなされ得ることが理解されよう。かくて、本発明
は、添付の請求の範囲およびその均等物の範囲に入ることを条件として、本発明
の修正および変更を保護することが意図されている。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S
D,SZ,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ
,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU
,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,
CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G
B,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP
,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,
LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,N
Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI
,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,
VN
(72)発明者 カナーン,ロジャー,ジェイ.
アメリカ合衆国 29640 サウス カロラ
イナ州 イースリー アズベリー サーク
ル 308
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.内部に軸方向凹部が形成されている本体部材であって、前記軸方向凹部を横 切って配置された横方向開口を備える本体部材と、 少なくとも一つの第1のフィンガーを第1の端部に画成する第1のカム部材で あって、前記第1のフィンガーは前記本体部材の前記横方向開口を通過すべく形 成され、前記第1のフィンガーは、前記本体部材の前記横方向開口内に少なくと も部分的にある前記第1のフィンガーの少なくとも第1の配置の間、前記本体部 材の前記軸方向凹部と同心に形成された第1の通路を画成する、第1のカム部材 と、 少なくとも一つの第2のフィンガーを第1の端部に画成する第2のカム部材で あって、前記第2のフィンガーは前記本体部材の前記横方向開口を通過すべく形 成され、前記第2のフィンガーは、前記本体部材の前記横方向開口内に少なくと も部分的にある前記第2のフィンガーの少なくとも第2の配置の間、前記本体部 材の前記軸方向凹部と同心に形成された第2の通路を画成する、第2のカム部材 と、 を備えることを特徴とする迅速交換チャック装置。 2.さらに、前記本体部材の周りに形成され配置された外側スリーブを備えるこ とを特徴とする請求項1に記載の装置。 3.さらに、前記外側スリーブに連結された一端部を有し、前記外側スリーブの 軸方向移動を有効ならしめる遠隔作動部材を備えることを特徴とする請求項2に 記載の装置。 4.前記外側スリーブは、内側殻体と前記内側殻体の外表面に一致しかつ重なる 外側殻体を含むことを特徴とする請求項2に記載の装置。 5.前記外側殻体は、前記内側殻体に同時成形されたプラスチックから形成され ることを特徴とする請求項4に記載の装置。 6.さらに、前記本体部材の前記軸方向凹部内に軸方向にかつ少なくとも部分的 に、および、前記第1および第2の通路内に配置された内側スリーブ部材であっ て、軸方向に細長い内部孔を画成する内側スリーブ部材を備えることを特徴とす る請求項1に記載の装置。 7.前記内側スリーブはテーパ付外表面を形成し、かつ、前記第1および第2の カムのそれぞれの前記第1および第2の通路は前記内側スリーブの前記テーパ付 外表面に対向して配置されたテーパ付内表面を形成していることを特徴とする請 求項6に記載の装置。 8.前記内側スリーブ部材は下端部と前記下端部に対立して配置された上端部と を有し、前記内側スリーブはさらに少なくとも一つの軸方向に延在する第1のス リットを形成し、前記第1のスリットは前記上端部および下端部の一方から前記 上端部および下端部の他方へ向かって延在していることを特徴とする請求項6に 記載の装置。 9.前記内側スリーブ部材はさらに少なくとも一つの軸方向に延在する第2のス リットを形成し、前記第2のスリットは前記下端部から前記上端部へ向かって延 在していることを特徴とする請求項8に記載の装置。 10.前記内側スリーブ部材の前記上端部は自由縁部および外表面を有し、前記 内側スリーブ部材の前記上端部の前記外表面は前記内側スリーブ部材の前記上端 部の前記自由縁部に向かって軸方向に先細に形成されていることを特徴とする請 求項8に記載の装置。 11.さらに前記内側スリーブ部材の前記上端部周りに配置され、前記内側スリ ーブ部材の前記上端部の前記外表面に概ね対向された内部チャンネルを形成す る保持スリーブであって、前記内部チャンネルは、前記内側スリーブ部材の前記 上端部の前記外表面に対向された内表面が前記上端部の前記自由端部に近づくに つれ直径を減少して軸方向に先細となるよう形成された内表面を形成している保 持スリーブを備えることを特徴とする請求項10に記載の装置。 12.前記第1のカム部材は、前記第1のカム部材の前記第1の端部に対立する 第2の端部に第1のスロー重量部を形成し、かつ、 前記第2のカム部材は、前記第2のカム部材の前記第1の端部に対立する第2 の端部に第2のスロー重量部を形成し、前記第2のフィンガーは、前記第1およ び第2のフィンガーの両者が前記第1および第2の通路を前記本体部材の前記軸 方向凹部に整列させるべく前記横方向開口内に配置されたとき、前記第1のフィ ンガーに互いにはまり合うよう形成されていることを特徴とする請求項11に記 載の装置。 13.さらに、前記内側スリーブ部材を前記本体部材に対し偏倚位置に付勢すべ く前記内側スリーブ部材および前記本体部材に対し配置された軸方向のスプリン グ機構であって、前記内側スリーブ部材が前記スプリング機構の付勢力に対抗し て解放位置に軸方向に可動であるスプリング機構と、 前記本体部材において前記横方向開口の他側に配置され前記軸方向凹部に連通 する第2のテーパ付環状ポケットであって、前記横方向開口に近づくにつれ深く なるように形成された第2のテーパ付環状ポケットと、 少なくとも一つの第2の引き込み可能な把持要素であって、前記少なくとも第 2のカラー開口および前記第2のテーパ付環状ポケットにより拘束された少なく とも一つの第2の引き込み可能な把持要素と、を備え、 前記保持スリーブは前記本体部材に対し偏倚位置に軸方向に付勢されるべく、 前記内側スリーブ部材および前記スプリング機構に対し配置され、前記保持スリ ーブは前記スプリング機構の付勢力に対抗して解放位置に軸方向に可動であり、 前記第2の把持要素は前記カバー取付スリーブの前記偏倚位置で前記チャンネル 内に半径方向内方に延在すべく前記第2のカラー表面に接触し、前記第2の 把持要素は前記保持スリーブの前記解放位置で前記第2のテーパ付環状ポケット 内に半径方向外方に可動であることを特徴とする請求項12に記載の装置。 14.さらに、前記内側スリーブ部材を前記本体部材に対し偏倚位置に付勢すべ く前記内側スリーブ部材および前記本体部材に対し配置された軸方向のスプリン グ機構であって、前記保持スリーブの前記内表面は、前記内側スリーブの前記偏 倚位置において前記軸方向孔の直径を減ずるべく前記上端部を半径方向内方に圧 縮するよう前記内側スリーブの前記上端部の外表面に接触し、前記内側スリーブ 部材は、前記内側スリーブ部材の前記解放位置における前記軸方向孔の直径が前 記偏倚位置における前記直径に対し増加するのを許容すべく前記スプリング機構 の付勢力に対抗して解放位置に軸方向に可動であり、前記内側スリーブ部材の前 記上端部は前記内側スリーブの前記解放位置において半径方向外方に可動である スプリング機構と、 前記内側スリーブの前記軸方向孔と同心に形成された内部チャンネルを画成す るカバー取付スリーブ部材であって、前記内側スリーブ部材に対し偏倚位置に軸 方向に付勢されるべく前記内側スリーブ部材および前記スプリング機構に対し配 置され、前記内側スリーブを前記内側スリーブの解放位置に動かすべく前記スプ リング機構の付勢力に対抗して軸方向に可動であるカバー取付スリーブ部材と、 を備えることを特徴とする請求項11に記載の装置。 15.さらに、前記内側スリーブ部材を前記本体部材に対し偏倚位置に付勢すベ く配置された軸方向のスプリング機構であって、前記内側スリーブ部材は前記ス プリング機構の付勢力に対抗して解放位置に軸方向に可動であるスプリング機構 を備えることを特徴とする請求項6に記載の装置。 16.さらに、前記本体部材において前記横方向開口の一側に配置され前記軸方 向凹部に連通する第1のテーパ付環状ポケットであって、前記横方向開口に近づ くにつれ浅くなるように形成された第1のテーパ付環状ポケットを備えることを 特徴とする請求項15に記載の装置。 17.前記内側スリーブ部材は、引き込み可能な把持要素を受け入れ、前記把持 要素が前記軸方向孔内に所定量半径方向に突出するのを許容すべく形成された第 1のカラー表面により画成された少なくとも一つの第1のカラー開口を形成して いることを特徴とする請求項16に記載の装置。 18.さらに、前記少なくとも一つのカラー開口および前記第1のテーパ付環状 ポケットにより拘束された少なくとも一つの第1の引き込み可能な把持要素であ って、前記内側スリーブの前記偏倚位置で前記孔内に半径方向内方に延在すべく 前記少なくとも一つのカラー表面に接触し、前記把持要素は前記内側スリーブの 前記解放位置で前記第1のテーパ付環状ポケット内に半径方向外方に可動である 少なくとも一つの第1の引き込み可能な把持要素を備えることを特徴とする請求 項17に記載の装置。 19.前記第1のカム部材は、前記第1のカム部材の前記第1の端部に対立する 第2の端部に第1のスロー重量部を形成し、かつ、 前記第2のカム部材は、前記第2のカム部材の前記第1の端部に対立する第2 の端部に第2のスロー重量部を形成し、前記第2のフィンガーは、前記第1およ び第2のフィンガーの両者が前記第1および第2の通路を前記本体部材の前記軸 方向凹部に整列させるべく前記横方向開口内に配置されたとき、前記第1のフィ ンガーに互いにはまり合うよう形成されていることを特徴とする請求項6に記載 の装置。 20.さらに、前記内側スリーブの前記孔と同心に形成された内部チャンネルを 形成する保持スリーブであって、前記本体部材の前記軸方向凹部内に少なくとも 部分的に配置されるべく形成された保持スリーブを備え、 前記保持スリーブは、第2の引き込み可能な把持要素を受け入れ、前記第2の 把持要素が前記軸方向チャンネル内に所定量半径方向に突出するのを許容すべく 形成された第2のカラー表面により画成された少なくとも一つの第2のカラー開 口を形成していることを特徴とする請求項6に記載の装置。 21.さらに、前記内側スリーブ部材を前記本体部材に対し偏倚位置に付勢すべ く前記内側スリーブ部材および前記本体部材に対し配置された軸方向のスプリン グ機構であって、前記内側スリーブ部材が前記スプリング機構の付勢力に対抗し て解放位置に軸方向に可動であるスプリング機構と、 前記本体部材において前記横方向開口の他側に配置され前記軸方向凹部に連通 する第2のテーパ付環状ポケットであって、前記横方向開口に近づくにつれ深く なるように形成された第2のテーパ付環状ポケットと、 少なくとも一つの第2の引き込み可能な把持要素であって、前記少なくとも第 2のカラー開口および前記第2のテーパ付環状ポケットにより拘束された少なく とも一つの第2の引き込み可能な把持要素と、を備え、 前記保持スリーブは前記本体部材に対し偏倚位置に軸方向に付勢されるべく、 前記内側スリーブ部材および前記スプリング機構に対し配置され、前記保持スリ ーブは前記スプリング機構の付勢力に対抗して解放位置に軸方向に可動であり、 前記第2の把持要素は前記カバー取付スリーブの前記偏倚位置で前記チャンネル 内に半径方向内方に延在すべく前記第2のカラー表面に接触し、前記第2の把持 要素は前記保持スリーブの前記解放位置で前記第2のテーパ付環状ポケット内に 半径方向外方に可動であることを特徴とする請求項20に記載の装置。 22.さらに、前記内側スリーブの前記軸方向孔と同心に形成された内部チャン ネルを画成するカバー取付スリーブであって、前記本体部材の前記軸方向凹部内 に少なくとも部分的に配置されるカバー取付スリーブと、 前記本体部材の周りに形成かつ配置された外側スリーブとを備え、 前記外側スリーブはキャップ部を含み、前記キャップ部は前記カバー取付スリ ーブを受け入れるべく形成された中心に配置の孔を画成していることを特徴とす る請求項6に記載の装置。 23.前記本体部材は、前記横方向開口の下方に配置され周方向に延在する自由 端部を形成する半径方向に延在したエプロンフランジを形成し、前記外側スリー ブ部材の前記キャップ部が前記カバー取付スリーブ部材に前記中心に配置の孔を 介して圧入され、かつ、前記外側スリーブは前記キャップ部から軸方向に延在し 前記エプロンフランジに重なるシュラウド部を形成していることを特徴とする請 求項22に記載の装置。 24.さらに、該装置を駆動スピンドルに作動可能に接続する係合機構を備えて いることを特徴とする請求項1に記載の装置。 25.前記係合機構は、雄ねじ付駆動スピンドルに螺合する、前記本体部材の一 端部における雌ねじ付受入部を含むことを特徴とする請求項24に記載の装置。 26.前記係合機構は、駆動スピンドルの雌ねじ付受入部に螺合する、前記本体 部材の一端部における雄ねじ付係合部を含むことを特徴とする請求項24に記載 の装置。 27.前記係合機構は、駆動スピンドルの一端の雄テーパ付マウントに係合する よう形成され、前記本体部材の一端部における雌状ねじ無しの受入部を含むこと を特徴とする請求項24に記載の装置。 28.前記係合機構は、前記本体部材の工作機械の駆動スピンドルへの自動化さ れた取付を促進する取付機構を含むことを特徴とする請求項24に記載の装置。 29.前記取付機構は、トルックスヘッド工具、アレンヘッド工具およびスクエ アヘッド工具からなるグループからの一つを受け入れるべく形成された少なくと も一つの開口を含むことを特徴とする請求項28に記載の装置。 30.比較的高回転の適用例に用いられる工具のシャンクを保持する迅速交換チ ャック装置であって、 内部に形成された軸方向凹部を有する本体部材であって、前記軸方向凹部は中 心の長手方向軸の回りに対称に配置され、さらに前記軸方向凹部を横切って配置 され中心の長手方向軸に交差する横方向開口を形成する本体部材と、 前記横方向開口内に配置され、前記凹部内で工具のシャンクをロックすべく形 成された少なくとも一つの横向きのロック部材と、 前記軸方向凹部内に少なくとも部分的に、且つ、前記横方向開口から長手方向 に離間されて配置された静的工具シャンク保持機構であって、前記装置の静止モ ードにおいて前記軸方向凹部内に前記工具のシャンクを保持すべく形成された静 的工具シャンク保持機構と、 該装置を駆動スピンドルに作動可能に接続する係合機構と、 を備えることを特徴とする迅速交換チャック装置。 31.前記係合機構は、雄ねじ付駆動スピンドルに螺合する、前記本体部材の一 端部における雌ねじ付受入部を含むことを特徴とする請求項30に記載の装置。 32.前記係合機構は、駆動スピンドルの雌ねじ付受入部に螺合する、前記本体 部材の一端部における雄ねじ付係合部を含むことを特徴とする請求項30に記載 の装置。 33.前記係合機構は、駆動スピンドルの一端の雄テーパ付マウントに係合する よう形成され、前記本体部材の一端部における雌状ねじ無しの受入部を含むこと を特徴とする請求項30に記載の装置。 34.前記係合機構は、前記本体部材の工作機械の駆動スピンドルへの自動化さ れた取付を促進する取付機構を含むことを特徴とする請求項30に記載の装置。 35.前記取付機構は、トルックスヘッド工具、アレンヘッド工具およびスクエ アヘッド工具からなるグループからの一つを受け入れるべく形成された少なくと も一つの開口を含むことを特徴とする請求項34に記載の装置。 36.内側スリーブを受け入れるべく内部に形成された軸方向凹部を有する本体 部材であって、さらに前記軸方向凹部に対して横切って配置された横方向開口を 備える本体部材と、 対立する上端部および下端部を有する円筒状の内側スリーブ部材であって、前 記本体部材の前記軸方向凹部内に同軸に少なくとも部分的に、かつ、前記本体部 材に対し軸方向に可動に配置され、内部の軸方向に延在する孔を形成し、さらに 、その前記下端部に引き込み可能な把持要素を受け入れ前記把持要素が前記孔内 に所定量半径方向に突出するのを許すべく形成された第1のカラー表面により画 成された少なくとも一つの第1のカラー開口を形成し、さらに、軸方向に延在す る第1のスリットを形成し、前記スリットは前記上端部から前記少なくとも一つ のカラー開口に向かって延在し、前記内側スリーブ部材はさらに少なくとも一つ の軸方向に延在する第2のスリットを形成し、前記第2のスリットは前記下端部 から前記上端部に向かい前記第1のスリットに平行に延在している内側スリーブ 部材と、 前記内側スリーブ部材を前記本体部材に対し軸方向に偏倚位置に付勢すべく前 記内側スリーブ部材および前記本体部材に対し配置された軸方向のスプリング機 構であって、前記内側スリーブ部材は前記スプリング機構の付勢力に対抗して解 放位置まで軸方向に可動である軸方向のスプリング機構と、 前記本体部材に前記横方向開口の下方で前記軸方向凹部に連通して配置された 第1のテーパ付環状ポケットであって、前記横方向開口に近づくにつれて浅くな るようにテーパ付けられている第1のテーパ付環状ポケットと、 前記本体部材に前記横方向開口の上方で前記軸方向凹部に連通して配置された 第2のテーパ付環状ポケットであって、前記横方向開口に近づくにつれて深くな るようにテーパ付けられている第2のテーパ付環状ポケットと、 前記少なくとも一つのカラー開口および前記第1のテーパ付環状ポケットに拘 束された少なくとも一つの第1の引き込み可能な把持要素であって、前記少なく とも一つの第1のカラー表面に接触し、それにより、前記内側スリーブの前記偏 倚位置において前記孔内に延在すべく前記カラー開口内で半径方向内方に押圧さ れ、前記内側スリーブの前記解放位置において前記第1のテーパ付環状ポケット 内で半径方向外方に可動な少なくとも一つの第1の引き込み可能な把持要素 と、 第1の端部に少なくとも一つの第1のフィンガーを、前記第1の端部に対立す る第2の端部に第1のスロー重量部を形成する第1のカム部材であって、前記第 1のフィンガーは前記本体部材の前記横方向開口を通過するよう形成され、前記 第1のフィンガーは、前記本体部材の前記横方向開口内で前記第1のフィンガー が少なくとも第1の所定配置にある間、前記本体部材の前記軸方向凹部と同心に 形成された第1の通路を画成する第1のカム部材と、 第1の端部に少なくとも一つの第2のフィンガーを、前記第1の端部に対立す る第2の端部に第2のスロー重量部を形成する第2のカム部材であって、前記第 2のフィンガーは前記本体部材の前記横方向開口を通過するよう形成され、前記 第2のフィンガーは、前記本体部材の前記横方向開口内で前記第2のフィンガー が少なくとも所定配置にある間、前記本体部材の前記軸方向凹部と同心に形成さ れた第2の通路を画成し、前記第2のフィンガーは、前記第1および第2のフィ ンガーの両者が前記第1および第2の通路を前記本体部材の前記軸方向凹部に整 列させるべく前記横方向開口内に配置されたとき前記第1のフィンガーに互いに はまり合うよう形成されている第2のカム部材と、 前記内側スリーブの前記孔と同心に形成された内部チャンネルを画成するカバ ー取付スリーブであって、前記本体部材の前記軸方向凹部内に少なくとも部分的 に配置されたカバー取付スリーブと、 キャップ部を形成する外側スリーブであって、前記キャップ部は前記カバー取 付スリーブを受け入れるべく形成された中心に配置の孔を画成し、前記本体部材 の周りに配置される外側スリーブと、 を備えることを特徴とする迅速交換チャック装置。 37.工具ビットを駆動すべく形成された工作機械であって、前記工作機械は、 駆動スピンドルと、 迅速交換チャック装置とを備え、 前記迅速交換チャック装置は、 内部に軸方向凹部が形成されている本体部材であって、前記軸方向凹部を横切 って配置された横方向開口を備える本体部材と、 少なくとも一つの第1のフィンガーを第1の端部に画成する第1のカム部材で あって、前記第1のフィンガーは前記本体部材の前記横方向開口を通過すべく形 成され、前記第1のフィンガーは、前記本体部材の前記横方向開口内に少なくと も部分的にある前記第1のフィンガーの少なくとも第1の配置の間、前記本体部 材の前記軸方向凹部と同心に形成された第1の通路を画成する、第1のカム部材 と、 少なくとも一つの第2のフィンガーを第1の端部に画成する第2のカム部材で あって、前記第2のフィンガーは前記本体部材の前記横方向開口を通過すべく形 成され、前記第2のフィンガーは、前記本体部材の前記横方向開口内に少なくと も部分的にある前記第2のフィンガーの少なくとも第2の配置の間、前記本体部 材の前記軸方向凹部と同心に形成された第2の通路を画成する、第2のカム部材 と、 を備えることを特徴とする工作機械。
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