JPH1150447A - 鋼管柱列連続壁の造成工法及びそのための装置 - Google Patents

鋼管柱列連続壁の造成工法及びそのための装置

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JPH1150447A
JPH1150447A JP9218991A JP21899197A JPH1150447A JP H1150447 A JPH1150447 A JP H1150447A JP 9218991 A JP9218991 A JP 9218991A JP 21899197 A JP21899197 A JP 21899197A JP H1150447 A JPH1150447 A JP H1150447A
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JP
Japan
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soil cement
steel pipe
pipe sheet
sheet pile
casing
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JP9218991A
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English (en)
Inventor
Mamoru Otani
守 大谷
Ikuo Kono
郁雄 河野
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SAN SOIL KK
Original Assignee
SAN SOIL KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 鋼管矢板を用いた中、大深度の施工を容易に
実施し得ると共に極めて止水性が高く且つ強度が高い連
続壁及びその工法並びにそのための装置を提供する。 【解決手段】 掘進終了した削孔用ケーシング内に継手
付き鋼管矢板10を挿入し、削孔用ケーシング及び鋼管
矢板間の空隙にソイルセメント排除装置を挿入設置し、
削孔用ケーシングの全空間にてソイルセメント柱を形成
し、その後に削孔用ケーシングを抜去し、ソイルセメン
ト排除装置に流体を注入してこれを膨張させることのよ
り該装置部分のソイルセメントを排除し、これにより生
ずる空隙を低強度充填材により注入置換する。次の削孔
用ケーシングの先端面を既打設のソイルセメント柱にお
ける低強度充填材15の一部にラップさせて同様のソイ
ルセメント柱を形成し、既設の低強度充填材の部位にお
いて、ジョイント20によりの各鋼管矢板を連結する工
程とからなる鋼管柱列連続壁の造成工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、削孔用ケーシングを使
用して地盤を掘削した後に鋼管矢板を挿入する形式の鋼
管柱列連続壁の造成工法及びこれに使用される鋼管矢板
の継手構造並びに該造成工法に使用するソイルセメント
排除装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の土留等を目的とした連続壁の造成
工法として、両端部に継手部が形成された鋼管矢板を低
振動低騒音工法である中堀工法で施工する工法は知られ
ている。また、掘削中に現位置土とセメントミルク等と
を混合攪拌させたソイルセメント内に鋼管矢板等の応力
部材を挿入するソイルセメント連続壁工法も知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知の鋼管矢板柱列を施工する工法にあっては、該鋼管矢
板両端部の継手部が矢板打設時の抵抗となって、中、大
深度における垂直の施工が極めて困難である等の問題が
あった。また、他の従来工法であるソイルセメント連続
壁工法においては、現位置土とセメントミルク等の混合
攪拌効率を向上させるとともに応力部材の挿入を容易に
なす為に大量の水が使用されることから、ソイルセメン
トの膨張量が増大し、余分のソイルセメントを産業廃棄
物として処理するために環境問題、廃棄のための費用等
多くの困難を生じていた。この発明は、上記従来の方法
が抱えている諸問題を解決し、鋼管矢板を用いた中、大
深度の施工を容易に実施し得ると共に、自然環境に適し
た鋼管柱列連続壁の造成工法及びそのための装置を提供
するものである。更に、施工現場において必要量の掘削
排土とセメントミルクを別途混合することにより、均質
なソイルセメント連続壁を造成可能であり、更に止水性
の極めて高い連続壁を提供する。また、鋼管矢板間の連
結手段及びその施工手段に独自の手段を採用することに
より、施工の効率化を図ると共に極めて止水性が高く且
つ強度が高い連続壁及びその工法並びにそのための装置
を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施例を図1乃至
図17により説明する。図1〜図7は本発明の一実施例
である片押方式の鋼管柱列連続壁の造成工法のおける作
業手順を示しており、該各手順における施工部断面を図
8乃至図17に示している。片押方式の鋼管柱列連続壁
の造成工法に係る作業手順における図1(イ)は、地上
の所定位置にアースバケット4を駆動するアースバケッ
ト回転機3を保持した三点式杭打機2と全周回転削孔機
5とが装備された施工装置1を用いている。
【0008】前記全周回転削孔機5に削孔用ケーシング
6を取り付け、該全周回転削孔機5を駆動すると先端部
に切削機能を備えてある削孔用ケーシング6は押圧回転
されて地盤7を掘進する。この削孔用ケーシング6の掘
進は、アースバケット回転機3を駆動源とするアースバ
ケット4が削孔用ケーシング6の上方からその内部に作
用して排土を繰り返す。同図(ロ)において、掘進及び
排土の終了した削孔用ケーシング6内に、応力部材であ
る鋼管矢板10を挿入する状態を示している。施工装置
1に替えてクローラクレーン9が装備された施工装置8
のクローラクレーン9に鋼管矢板10を吊架し、全周回
転削孔機5により保持された削孔用ケーシング6の上方
から前記鋼管矢板10を挿入設置する。この時、鋼管矢
板10は削孔用ケーシング6内面の一側に偏って配置さ
れ(図8参照)、鋼管矢板10と削孔用ケーシング6内
面との間にはその一方に大きな空隙が形成される。
【0009】図2(イ)において、鋼管矢板10を片寄
せて形成された空隙内に、水等の流体を注入して膨らま
すことにより打設されるソイルセメント内に空隙を形成
させるためのソイルセメント排除装置11を挿入する状
態を示し、クローラクレーン9に該ソイルセメント排除
装置11を吊架し、全周回転削孔機5により保持された
削孔用ケーシング6と鋼管矢板10との間に形成された
空隙の空隙部12内に上方から挿入設置する。同図
(ロ)において、周回転削孔機5により保持された削孔
用ケーシング6と鋼管矢板10との空隙部12にソイル
セメント排除装置11が挿入設置された状態を示してい
る(図9参照)。
【0010】図3(イ)において、前図における周回転
削孔機5により保持された削孔用ケーシング6と鋼管矢
板10との間の全空隙及び鋼管矢板10内に、ソイルセ
メント排除装置11を設置したままにてソイルセメント
13(斜線部参照)を打設した状態を示している。この
後に前記周回転削孔機5を駆動させ、削孔用ケーシング
6のみを撤去する。同図(ロ)は(イ)における周回転
削孔機5及び削孔用ケーシング6の撤去後に流体を注入
する作業図であって、ソイルセメント排除装置11内に
例えば水を注入して(矢印W)該ソイルセメント排除装
置11自体を膨らませ、この膨張力により鋼管矢板10
外周のソイルセメント13内に空隙を形成させる状態を
示している(図10参照)。
【0011】図4(イ)において、ソイルセメント排除
装置11と低強度材(例えばセメントミルク量の少ない
ソイルセメント又はシルト水等、以下明細書において低
強度材と呼ぶ。)15との置換作業を示し、施工装置8
を配備してクローラクレーン9によりソイルセメント排
除装置11を引抜きつつ、この抜去部分に鋼管矢板10
外周のソイルセメント13内に形成されるソイルセメン
ト排除装置11による膨張空隙に低強度材15を注入置
換した状態を示している。なお、低強度材15を注入す
る場合はソイルセメント13部分が適度に硬化した状態
において上記ソイルセメント排除装置内の圧力を減じて
行うのが好都合であるが、該ソイルセメント13が完全
に硬化する前に、該ソイルセメント排除装置11を徐々
に引き上げながら低強度材15と置換することも可能で
ある。同図(ロ)において、形成された鋼管矢板10及
びソイルセメント13並びに低強度材15からなるソイ
ルセメント壁柱に隣接して、新たなソイルセメント壁柱
を連続して造成するための態様図であり、前記図1に示
したと同様に、地上の所定位置にアースバケット4を駆
動するアースバケット回転機3を保持した三点式杭打機
2と全周回転削孔機5とが装備された施工装置1を配備
し、前記削孔用ケーシング6を取り付けた全周回転削孔
機5を駆動すると先端部に切削機能を備えてある前記削
孔用ケーシング6は押圧回転されて地盤に掘進される。
ここで注意すべき点は、この削孔用ケーシング6の先端
面が既設のソイルセメント壁柱上端面における低強度材
15の一部にラップする位置に設置することである(図
11参照)。
【0012】図5(イ)は、前図の各部材10、13、
15からなる既設のソイルセメント壁柱にラップして、
全周回転削孔機5の駆動により新たに掘進終了した削孔
用ケーシング6内に、応力部材である鋼管矢板10を挿
入する状態を示し、施工装置8を配備し直して前記クロ
ーラクレーン9にて新たな鋼管矢板10を吊架し、全周
回転削孔機5により保持された削孔用ケーシング6の上
方から前記鋼管矢板10を挿入設置する。この場合、前
述同様鋼管矢板10は削孔用ケーシング6内面の一側に
偏って配置され、前記鋼管矢板10と削孔用ケーシング
6内面との間には空隙が形成される(図12参照)。
【0013】同図(ロ)は、(イ)にて形成された空隙
12内に新たなソイルセメント排除装置11を挿入する
状態を示し、施工装置8に配備されたクローラクレーン
9に注入材排除装置11を吊架し、全周回転削孔機5に
より保持された削孔用ケーシング6と鋼管矢板16との
間に形成された空隙部12内に上方から前記ソイルセメ
ント排除装置11を挿入設置する(図13参照)。
【0014】図6(イ)は、前図の作業によって鋼管矢
板10と周回転削孔機5により保持されたままの削孔用
ケーシング6との間の空隙部12にソイルセメント排除
装置11が設置完了され、施工装置8が撤去された状態
を示している。同図(ロ)は、ソイルセメント排除装置
11が設置された(イ)の状態下で、削孔用ケーシング
(図示せず)と鋼管矢板10との間の全空隙及び鋼管矢
板10内に新たなソイルセメント13(斜線部参照)を
打設し、次いで周回転削孔機を駆動させることにより削
孔用ケーシングのみを引き抜いた上でこれらの削孔用ケ
ーシングと周回転削孔機を撤去し、この後、ソイルセメ
ント排除装置11に水を注入して該装置11を膨張させ
て新たなソイルセメント13内に空隙を形成し、更に該
空隙内に低強度材(図示せず)を置換した状態を示して
いる(図15、16参照)。
【0015】図7(イ)は、前図の作業によって各部材
10、13、15からなるソイルセメント壁柱に各部材
10、13、15からなるソイルセメント壁柱を新たに
連続して形成した後に、これらのソイルセメント壁柱同
士をジョイント部材20により連結する状態を示すもの
で、前記ジョイント部材20は施工装置8に配備された
クローラクレーン9により吊架されて下降され、前記両
ソイルセメント壁柱内の隣接して設けられた各鋼管矢板
10、10の継手間にスライドしながら挿入打設され、
各鋼管矢板10、10間を連結する状態を示している。
【0016】同図(ロ)は、各鋼管矢板10、10の継
手間にジョイント部材20が嵌入させ、各部材10、1
3、15からなるソイルセメント壁柱に同様の各部材か
らなるソイルセメント壁柱を新たに連続して形成完了し
た状態を示している(図17参照)。上記のような作業
を繰り返すことにより次々にソイルセメント壁柱を連続
して形成して行き、所望の長さに渡って鋼管柱列連続壁
を造成するものである。
【0017】次いで、図8乃至図17により前記図1乃
至図7で説明した各工程の施工状態を、その断面図にお
いて明らかにすると次のごとくである。図8(イ)に示
すように、削孔用ケーシング6により地盤に挿入孔33
を削孔し、同図(ロ)のごとく、継手21とガイドプレ
ート22とを線対称に固設した鋼管矢板10が該挿入孔
30内に偏った状態で挿入される。
【0018】図9(イ)に示すように、鋼管矢板10の
ガイドプレート22と削孔用ケーシング6との空隙部に
は低強度材注入管25を装備したソイルセメント排除装
置11が挿入設置され、更に同図(ロ)に示すように、
削孔用ケーシング6内の空隙および鋼管矢板10内の空
隙にソイルセメント13が打設される。図10(イ)に
おいて、上記の削孔用ケーシングを撤去した上で、ソイ
ルセメント排除装置11に例えば水を注入して該装置を
膨張させ、ソイルセメントに空隙を確保する。更に、ソ
イルセメント排除装置11を抜去しながら低強度材注入
管25によって低強度材を注入置換する。
【0019】このような施工手順により形成されたソイ
ルセメント壁柱は、図11に示すように鋼管矢板10に
対してソイルセメント13と低強度材15が結合した形
体となり、続いてこの既設のソイルセメント壁柱に対し
新たな削孔用ケーシング6が、前記既設のソイルセメン
ト壁柱におけるソイルセメント13と低強度材15の一
部にラップした部位に位置決めして削孔する。図12に
示すように、新たな鋼管矢板10を削孔30内に設置す
るには、この鋼管矢板10の継手21が既設のソイルセ
メント壁柱における鋼管矢板10のガイドプレート22
側に位置しかつ偏らせて挿入し、更に図13に示すよう
に、鋼管矢板10のガイドプレート22と削孔用ケーシ
ング6間に低強度材注入管25付きソイルセメント排除
装置11を設置する。
【0020】図14において、削孔用ケーシング6内の
空隙および鋼管矢板10内の空隙にソイルセメント13
が打設される。また図15に示すように、削孔用ケーシ
ングを撤去した上でソイルセメント排除装置11に水等
を注入してソイルセメントに空隙を確保し、該ソイルセ
メント排除装置11を抜去しながらこれにより生ずる空
隙内に、低強度材注入管25によって低強度材を注入置
換する。このような施工手順により形成された新たなソ
イルセメント壁柱は、図16に示すように鋼管矢板10
に対してソイルセメント13と低強度材15が結合した
形体となり、図17に示すように、ジョイント部材20
の一部が鋼管矢板10のガイドプレート22内に嵌入
し、前記ジョイント部材20の他部が鋼管矢板10の継
手21に形成された縦方向の溝に嵌入するようにジョイ
ント部材を打設し、ソイルセメント壁柱同志の連結が完
了する。
【0021】次ぎに、本発明の第2の実施例である先行
後行方式の鋼管柱列連続壁の造成工法を、前記第1実施
例と同様の形態で、その作業手順(図18乃至図26)
と該手順に対応する施工部断面図(図27乃至図40)
とに分けて詳述する。始めに先行後行方式の鋼管柱列連
続壁の造成工法に係る作業手順を説明すると、図18
(イ)に示すごとく、最初の作業にあたっては前記図1
に示したと同様に、地上の所定位置にアースバケット4
を駆動するアースバケット回転機3を保持した三点式杭
打機2と全周回転削孔機5とが装備された施工装置1を
配備する。
【0022】前記全周回転削孔機5に削孔用ケーシング
6を取り付け、該全周回転削孔機5を駆動すると先端部
に切削機能を備えてある削孔用ケーシング6は押圧回転
されて地盤に掘進される。この削孔用ケーシング6の掘
進はアースバケット回転機3を駆動源とするアースバケ
ット4が削孔用ケーシング6の上方からその内部に作用
して排土を繰り返しながら行う。
【0023】図18(ロ)は前記図1に示したと同様
に、掘進終了した削孔用ケーシング6内の中心部に応力
部材である鋼管矢板10を挿入する状態を示し、前記施
工装置1に替えてクローラクレーン9が装備された施工
装置8を配備し直してクローラクレーン9に鋼管矢板1
0を吊架し、全周回転削孔機5により保持された削孔用
ケーシング6の上方から該削孔用ケーシングの削孔中に
前記鋼管矢板10を挿入設置する。
【0024】図19(イ)は、前図の各装置5、8、9
によって削孔用ケーシング6の削孔中の中心部に鋼管矢
板10が挿入完了した作業図ある。また、同図(ロ)は
(イ)のように削孔用ケーシング6削孔中に鋼管矢板1
0が挿入完了して形成された空隙において、各装置5、
8、9によって該空隙の両側12、12にソイルセメン
ト排除装置11、11が挿入設置される状態を示してい
る。
【0025】図20(イ)は、前図における各装置8、
9を撤去した状態下での周回転削孔機5により保持され
た削孔用ケーシング6と鋼管矢板10との間の全空隙及
び鋼管矢板10内に、ソイルセメント排除装置11、1
1を設置したままでソイルセメント13(斜線部参照)
を打設した状態を示している。この後、前記周回転削孔
機5を駆動させることにより削孔用ケーシング6のみを
撤去する。同図(ロ)は、(イ)における鋼管矢板10
の周囲部のソイルセメント13(斜線部参照)に設置さ
れた各ソイルセメント排除装置11、11に注入材であ
る水を注入し、各ソイルセメント排除装置11、11を
膨張させて空隙を形成する状態を示している。
【0026】図21(イ)は、前図における各ソイルセ
メント排除装置11、11を抜去するとともに該抜去作
業に応じて生ずる空隙内に低強度材15を注入置換する
作業を終了し、施工装置8のクローラクレーン9により
ソイルセメント排除装置11を引抜いて撤去する状態を
示している。この撤去後に鋼管矢板10外周のソイルセ
メント13内に形成される注入材排除装置11、11に
よる各空隙に低強度材15を注入置換した状態を示して
いる。
【0027】図21(ロ)は、前記(イ)において形成
された鋼管矢板10及びソイルセメント13並びに各低
強度材15、15からなるソイルセメント壁柱に対し
て、所定の間隔を置いて隣接するように新たなソイルセ
メント壁を連続造成するための態様図である。前述の図
18と同様に、地上の所定位置にアースバケット4を駆
動するアースバケット回転機3を保持した三点式杭打機
2と全周回転削孔機5とが装備された施工装置1を配備
して置き、前記削孔用ケーシング6を取り付けた全周回
転削孔機5を駆動すると先端部に切削機能を備えてある
前記削孔用ケーシング6は押圧回転されて地盤に掘進さ
れる状態を示している。
【0028】図22(イ)は、前図にて示した既設のソ
イルセメント壁柱に所定の間隔を置いて隣接して設置さ
れた削孔用ケーシング6内の中心部に、応力部材である
鋼管矢板10を挿入する状態を示し、前記施工装置1に
替えて施工装置8を配備し直してクローラクレーン9に
新たな鋼管矢板10を吊架し、全周回転削孔機5により
保持された削孔用ケーシング6の上方から該削孔用ケー
シング6の削孔中に該鋼管矢板10を挿入設置する状態
を示している。この際、各部材6、10間に空隙が形成
されることは当然である。
【0029】図22(ロ)は、前記(イ)にて形成され
た空隙内にソイルセメント排除装置11を挿入する状態
を示し、クローラクレーン9にソイルセメント排除装置
11を吊架し、全周回転削孔機5により保持された削孔
用ケーシング6と鋼管矢板10との間に形成された空隙
の両側内に上方から前記ソイルセメント排除装置11を
挿入設置する状態を示している。
【0030】図23(イ)は、前図の作業によって鋼管
矢板10と周回転削孔機5により保持されたままの削孔
用ケーシング6との間の空隙の両側内にソイルセメント
排除装置11、11が設置完了され、施工装置8等が撤
去された状態を示し、かつ前記ソイルセメント排除装置
11、11に注入材である水を注入する状態を示してい
る。同図(ロ)は、該(イ)の作業状態化で、ソイルセ
メント排除装置11、11をクローラクレーン9によっ
て引き抜きつつ、これによって形成される空隙の両側内
に該ソイルセメント排除装置11と置換して低強度材1
5、15を注入充填した状態を示している。
【0031】図24(イ)は、前図の作業により先行壁
柱の新たなソイルセメント壁柱が造成完了した状態を示
している。上記のように2本のソイルセメント壁柱が所
定間隔を空けて造成された後、これ等のソイルセメント
壁柱間に後行壁柱である更なるソイルセメント壁柱を造
成し、これらを連結して連続壁を構築する。
【0032】図24(ロ)は、該(イ)にて造成された
2本の先行ソイルセメント壁柱間に更なるソイルセメン
ト壁柱をラップさせて造成する作業図であり、地上の所
定位置にアースバケット4を駆動するアースバケット回
転機3を保持した三点式杭打機2と全周回転削孔機5と
が装備された施工装置1を配備する。前記全周回転削孔
機5に削孔用ケーシング6を取り付け、該全周回転削孔
機5を駆動すると先端部に切削機能を備えてある削孔用
ケーシング6は押圧回転されて地盤および既設の2本の
ソイルセメント壁柱における両低強度材15、15の一
部にラップさせて掘進する。この掘進とともにアースバ
ケット4により排土され、削孔用ケーシング6内は削孔
される。
【0033】図25(イ)は、前図にて形成された削孔
用ケーシング6の削孔内の中心部に応力部材である新た
な鋼管矢板10を挿入する状態を示し、施工装置8を配
備し直してクローラクレーン9に鋼管矢板10を吊架
し、全周回転削孔機5により保持された削孔用ケーシン
グ6の上方から該削孔用ケーシング6の削孔中に前記鋼
管矢板10を挿入設置する。
【0034】図25(ロ)は、前記(イ)の各装置5、
8、9によって削孔用ケーシング6の削孔中の中心部に
鋼管矢板10が挿入完了した後、前記削孔用ケーシング
6および鋼管矢板10の空隙内にソイルセメント13
(点線参照)を打設してから前記全周回転削孔機装置5
により削孔用ケーシング6を撤去する作業図である。
【0035】図26(イ)は、前図の各ソイルセメント
壁柱における各鋼管矢板10間をジョイント20によっ
て連結する作業図であり、施工装置8を配備し直してク
ローラクレーン9にジョイント20を吊架スライドして
各先行の鋼管矢板10のガイドプレート(図示せず)と
後行の鋼管矢板10の継手(図示せず)間の各々を連結
する。また、同図(ロ)は、該(イ)の作業により3本
のソイルセメント壁柱が堅固に連接され、部分的な鋼管
柱列連続壁の造成が完了した状態を示している。上記の
ような作業手順を繰り返すことによって、所望の長さの
鋼管柱列連続壁を完成させることができるのである。
【0036】次いで第1実施例の場合と同様に、上記図
18乃至図26に示す先行後行方式の鋼管柱列連続壁の
造成に係る各工程の施工状態を、図27乃至図39に示
す断面図において更に明らかにすると次のごとくであ
る。最初の施工にあっては図27(イ)に示すように、
削孔用ケーシング6により地盤に挿入孔30を削孔し、
続いて同図(ロ)に示すように、ガイドプレート22を
線対称に固設した鋼管矢板10が該挿入孔30内の中心
部に挿入される。図28(イ)において、鋼管矢板10
の両ガイドプレート22と削孔用ケーシング6との空隙
部に、低強度材注入管25を備えたソイルセメント排除
装置11、11が夫々挿入設置され、更に同図(ロ)に
示すように、削孔用ケーシング6内の空隙および鋼管矢
板10内の空隙にソイルセメント13が打設される。
【0037】図29(イ)において、削孔用ケーシング
(図示せず)を撤去した上で各ソイルセメント排除装置
11、11に水を注入してソイルセメント内に各空隙を
確保する。その後、低強度材注入管25から低強度材を
注入して両ソイルセメント排除装置11、11を徐々に
抜去し、前記空隙内を低強度材で置換する。このような
施工手順により形成されたソイルセメント壁柱は、同図
(ロ)に示すように鋼管矢板10に対してソイルセメン
ト13と低強度材15が結合した形体となる。
【0038】この既設のソイルセメント壁柱に対して新
たなソイルセメント壁柱を連続して施工する手順が図3
0に示され、削孔用ケーシング6は更なるソイルセメン
ト壁柱(点線円参照)の造成を予定した上で前記既設の
ソイルセメント壁柱(図29参照)から離間した所定地
盤位置を掘進し削孔する。前記の新たな削孔30内の中
心部には、図31に示すように鋼管矢板10が挿入設置
され、図32に示すように、鋼管矢板10の対称部位に
固設された両ガイドプレート22、22と削孔用ケーシ
ング6間にソイルセメント排除装置11、11の夫々を
挿入設置する。
【0039】図33に示すように、ソイルセメント13
を投入してから削孔用ケーシング(図示せず)を引き抜
き、図34に示すように、ソイルセメント13が投入さ
れた状態下で各ソイルセメント排除装置11、11に水
を注入して各ソイルセメント排除装置11、11自体を
膨張させ、前記ソイルセメント13に空隙を確保する。
続いてソイルセメント排除装置11、11を抜去しなが
ら、これにより生ずる空隙内に低強度材を順次注入し、
図35に示すように、鋼管矢板10に対してソイルセメ
ント13と低強度材15が結合した形体のソイルセメン
ト壁柱を作成する。
【0040】この後、図36に示すように、既に造成さ
れた2本のソイルセメント壁柱間に更なるソイルセメン
ト壁柱をラップさせて造成すべく、地盤および既設の2
本のソイルセメント壁柱におけるソイルセメント13、
13及び両低強度材15、15の一部に削孔用ケーシン
グ6をラップさせて掘進し、図37に示すように、縦溝
を有する継手21、21を対称位置に固設された鋼管矢
板10が削孔用ケーシング6内の中央部に挿入設置され
る。
【0041】図38に示すように、削孔用ケーシング6
及び鋼管矢板10内にソイルセメント13を打設し、こ
の後に削孔用ケーシング6を撤去し、図39に示すよう
に、前記の造成された2本のソイルセメント壁柱におけ
る各鋼管矢板10、10の各ガイドプレート22、22
と更なるソイルセメント壁柱における鋼管矢板10の各
継手21、21とが各ジョイント部材20、20のスラ
イド嵌入又は打設により連結され、鋼管柱列連続壁の一
部が造成終了する。上記のような先行後行方式による作
業を繰り返すことによりソイルセメント壁を連続して形
成して行き、所望の長さの鋼管柱列連続壁を造成するも
のである。
【0042】本発明の特徴的構成の一つである、鋼管柱
列連続壁を構成する各鋼管矢板間のジョイント手段及び
その施工状態を図40によって詳細に説明する。該図
は、ジョイント部近傍の断面を表わす図であり、このジ
ョイント部は一方の鋼管矢板10に固設された2つのガ
イドプレート22、22と他方の鋼管矢板10に固設さ
れた縦溝Sを有するC字型継手21と更に両者を連続さ
せる例えばT型鋼材からなるジョイント部材20とで構
成される。
【0043】ここで前記ジョイント部材20と他の部材
21、22との位置関係について見ると、前記断面T字
状のジョイント部材20の底板部20Xは、2つのガイ
ドプレート22、22間でかつ鋼管矢板10近傍に位置
され、他方の前記ジョイント部材20の直立板部20Y
は継手21の縦溝Sを貫通し、かつ前記直立板部20Y
の先端が継手21の略々中心に位置される状態にある。
なお、この実施例においてC字型継手21の直径は16
5mmのものを使用している。
【0044】この様な構成を有するジョイント部材20
を用いて、隣接して打設されたソイルセメント柱13の
各鋼管矢板10に設けたガイドプレート22、22及び
C字型継手21間を連結すると、上述のごとく各ガイド
プレート22、22とC字型継手21の間が低強度部材
15により置換えられていることにより該ジョイント部
材20の嵌挿に大きな抵抗を発生しない。そして、両継
手間の間隔が多少ズレていても、即ち隣接する鋼管矢板
10が完全に平行に打設されていない場合にも、ジョイ
ント部材20が図示実線位置から同破線位置まで移動で
きるので可成りのズレを吸収することができる。また、
両鋼管矢板10が面方向に(図面上下方向に)ズレてい
たとしても、該断面T字型ジョイント部材20が傾斜し
てC字型継手21の縦溝S内に挿通されることにより、
充分にその連結止水の役目を果たし得るものである。
【0045】更に、このようなジョイント部の結合状態
下で地震等の発生により集中応力が生起し易い当該ジョ
イント部のソイルセメント13部分に亀裂が生じた場合
にも、前記ジョイント部材20の直立板部20Yの先端
が継手21内の嵌入可能な範囲において嵌合したままス
ライド可能である。このため、その後該亀裂部分の連続
壁面両側で鋼管矢板間にズレ等が発生したとしても、本
発明によるソイルセメント連続壁にあっては、該ズレを
ジョイント部材と継手部材間のスライドにより吸収でき
るので、発生した亀裂がソイルセメント壁の一側から他
方側へ直接連絡することがない。
【0046】即ち、例えば同図の地山側に生じた亀裂
は、一度T字状ジョイント部材20の直立部20Y表面
に沿って横に走り、C字型継手21内における前記20
Y部を迂回して、再度該ジョイント部材20の20Y部
反対表面に沿って走り、その後同壁面の掘削側に達する
ことになる。これは、亀裂がT型ジョイント部材20の
ガイドプレート側に走る場合も略々同様であって、該底
板部20Xを迂回することになる。従って、この様な経
路の長い、そして極めて幅の狭いクラック等は流水が伴
う微細土粒により直ちに閉塞されて、漏水の発生を簡単
且つ確実に防止することができる。
【0047】図41、図42は本発明の施工装置におけ
る、特にソイルセメント排除装置の詳細を示している。
先ず図41において、上記本発明に係る造成工法におい
てジョイント部材施工のための低強度材打設部分の空間
を確保するためのソイルセメント排除装置11は、複数
のワイヤーネット40を固定した例えばH型鋼のごとき
形状の支持柱体41と、前記各ワイヤーネット40内に
着脱自在に保持される複数の膨張、収縮可能な注入パイ
プ(袋体)43、43と、前記支持柱体41に予め固定
された低強度材注入管25とで構成されている。そし
て、前記膨張、収縮自在な注入パイプ43は注入流体で
ある例えば水の注入により膨張可能になっている。
【0048】同図において、膨張・収縮自在な注入パイ
プ43が各ワイヤーネット40内に収縮状態で保持さ
れ、かつ低強度材柱入管25が支持柱体41の中心部近
傍に位置された形態下で、ソイルセメント排除装置11
が打設したソイルセメント13中の削孔用ケーシング6
と鋼管矢板10のガイドプレート22、22間に位置さ
れ、ジョイント用空隙を確保するための準備がなされる
状態を示している。
【0049】即ち、該注入パイプ43は例えば塩化ビニ
ール製の縦長な筒状の袋体であって、同図に明らかなご
とくH型支持柱体41の全外周面に夫々添設されてい
る。そして、各注入パイプ43は何れもその上端部に図
示しない圧力流体注入口が設けられ、通常は図示のごと
く軽い減圧状態で収縮し、ワイヤーネット40内に収納
されている。更に、該ワイヤーネット40は任意の大き
さの網目を有するネットであって、上記注入パイプ43
の形状、即ちその加圧状態に従って該筒状袋体の膨張量
を規制する役割を果たしている。
【0050】図42は、前記図41に示した準備状態か
らソイルセメント排除装置11を操作してジョイント用
低強度材の空隙を確保する状態を示しており、その操作
は各袋状の注入パイプ43に注入流体である水を注入し
て前記膨張、収縮可能な注入パイプ43の内圧を高めて
膨張させることであり、この作用により前記膨張、収縮
可能な注入パイプ43が該膨張、収縮自在な注入パイプ
に近接するワイヤーネット40とソイルセメント13と
を押退け、ワイヤーネット40の拡張限界に達する。こ
の状態で注入パイプ43へ水の注入を停止して、前記袋
状の注入パイプ43の内圧を適宜の時間維持する。
【0051】この後、上記注入パイプ内の圧力を減少さ
せ、適当な断面積の状態まで該パイプ及びネットを収縮
させた状態において、上記低強度材注入管25により低
強度材の注入を開始し、該注入パイプ43とネット40
をその支持柱体41及び低強度材注入管25共々引き上
げつつ、更に継続して低強度材を注入充填する。この様
にして、該ソイルセメント排除装置が占めていた部分を
全て上記低強度材によって置換するものである。どの結
果、例えば図40における横破線で示した部分のごとき
柱状のジョイント打設域である低強度材部分15が形成
されるものである。
【0052】
【発明の効果】本発明の鋼管柱列連続壁の造成工法によ
る第1の効果は、削孔用ケーシングを使用して地盤を掘
削した後に鋼管矢板を挿入し、地上の混合プラントで調
製したソイルセメント体を注入打設する為、均質なソイ
ルセメントにより連続壁を構成できると共に廃棄土砂量
が少量となり、産業廃棄物の発生を少なくすることがで
きる。第2に、ソイルセメント排除装置を用いて鋼管矢
板間の連結部に低強度充填材を注入置換することによ
り、鋼管矢板間の連結部材の施工が極めて容易且つ安定
して可能となった。第3に、本発明の特殊な継手部材及
びジョイント部材を用いることにより、大深度地中壁に
おける鋼管矢板間の連結を容易でしかも確実に行うこと
ができ、例えば地震等によるクラックの発生時も漏水の
発生し難い地中壁を得ることができた。第4に、本発明
の装置によりジョイント部材打設箇所を比較的簡単な手
段により、低強度充填材に注入置換可能となり、施工速
度、施工精度を向上することができた。更に第5に、極
めて簡単な手段により低強度充填材置換域を確保するこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の片押方式による鋼管柱列連続壁の造成
工法における挿入孔削孔作業及び鋼管矢板挿入作業手順
を示す図である。
【図2】同上の造成工法におけるソイルセメント排除装
置挿入作業及びソイルセメント排除装置完了手順を示す
図である。
【図3】同上の造成工法におけるソイルセメント打設作
業及びソイルセメント排除装置への注水作業手順を示す
図である。
【図4】同上の造成工法におけるソイルセメント排除装
置引抜き及び低強度材注入作業、並びに次の挿入孔削孔
作業手順を示す図である。
【図5】同上の造成工法における鋼管矢板挿入作業及び
ソイルセメント排除装置挿入作業手順を示す図である。
【図6】同上の造成工法におけるソイルセメント排除装
置完了作業及びソイルセメント打設作業手順を示す図で
ある。
【図7】同上の造成工法におけるジョイント部材挿入作
業手順及び本発明の片押方式における鋼管柱列連続壁の
一部造成完了状態を示す図である。
【図8】本発明の片押方式における鋼管柱列連続壁の造
成工法における削孔及び鋼管矢板挿入状態の断面図であ
る。
【図9】同上の造成工法におけるソイルセメント排除装
置挿入ソイルセメント打設状態の断面図である。
【図10】同上の造成工法におけるソイルセメント排除
装置への注水及びソイルセメント排除装置引抜き並びに
低強度材注入状態の断面図である。
【図11】同上の造成工法における次の削孔の断面図で
ある。
【図12】同上の造成工法における次の削孔及び鋼管矢
板挿入状態の断面図である。
【図13】同上の造成工法における次のソイルセメント
排除装置挿入状態の断面図である。
【図14】同上の造成工法における次のソイルセメント
打設状態の断面図である。
【図15】同上の造成工法におけるソイルセメント排除
装置への注水状態の断面図である。
【図16】同上の造成工法におけるソイルセメント排除
装置引抜き及び低強度材注入状態の断面図である。
【図17】同上の造成工法におけるジョイント部材挿入
状態の断面図である。
【図18】本発明の先行後行方式による鋼管柱列連続壁
の造成工法における削孔及び鋼管矢板挿入作業手順を示
す図である。
【図19】同上の造成工法における鋼管矢板挿入完了作
業及びソイルセメント排除装置挿入作業手順を示す図で
ある。
【図20】同上の造成工法におけるソイルセメント打設
作業及びソイルセメント排除装置への注水作業手順を示
す図である。
【図21】同上の造成工法におけるソイルセメント排除
装置引抜き及び低強度材注入作業並びに次の削孔作業手
順を示す図である。
【図22】同上の造成工法における次の鋼管矢板挿入作
業及びソイルセメント排除装置挿入作業手順を示す図で
ある。
【図23】同上の造成工法における次のソイルセメント
打設及びソイルセメント排除装置への水注入作業並びに
ソイルセメント排除装置引抜き及び低強度材注入作業手
順を示す図である。
【図24】同上の造成工法における先行壁部分の造成完
了図及び後行壁のための削孔施工手順を示す図である。
【図25】同上の造成工法における後行壁のための鋼管
矢板挿入作業及びソイルセメント打設作業手順を示す図
である。
【図26】同上の造成工法におけるジョイント部材挿入
作業手順を示す図、及び本発明の先行後行方式の一部鋼
管柱列連続壁の造成完了図である。
【図27】本発明の先行後行方式による鋼管柱列連続壁
の造成工法における削孔及び鋼管矢板挿入状態の断面図
である。
【図28】同上の造成工法におけるソイルセメント排除
装置挿入及びソイルセメント打設状態の断面図である。
【図29】同上の造成工法におけるソイルセメント排除
装置への注水及びソイルセメント排除装置引抜き並びに
低強度材注入状態の断面図である。
【図30】同上の造成工法における次の削孔状態の断面
図である。
【図31】同上の造成工法における次の鋼管矢板挿入状
態の断面図である。
【図32】同上の造成工法における次のソイルセメント
排除装置挿入状態の断面図である。
【図33】同上の造成工法における次のソイルセメント
打設状態の断面図である。
【図34】同上の造成工法における次のソイルセメント
排除装置への注水状態の断面図である。
【図35】本発明の先行後行方式の鋼管柱列連続壁の造
成工法におけるソイルセメント排除装置引抜き及び低強
度材注入状態の断面図である。
【図36】同上の造成工法における先行鋼管柱のための
削孔状態の断面図である。
【図37】同上の造成工法における後行鋼管柱のための
鋼管矢板挿入状態の断面図である。
【図38】同上の造成工法におけるソイルセメント打設
状態の断面図である。
【図39】同上の造成工法におけるジョイント部材挿入
状態の断面図である。
【図40】本発明の鋼管柱列連続壁の造成工法に適用さ
れるジョイント部を示す断面図である。
【図41】本発明の鋼管柱列連続壁の造成工法に適用さ
れるソイルセメント排除装置の水注入パイプ収縮時の状
態を表わす説明図である。
【図42】図41に示すソイルセメント排除装置の水注
入パイプ膨張時の状態を表わす説明図である。
【符号の説明】
1、8 施工装置 2 三点式杭打機 3 アースバケット回転機 4 アースバケット 5 全周回転削孔機 6 削孔用ケーシング 9 クローラクレーン 10 鋼管矢板 11 ソイルセメント排除装置 12 空隙部 13 ソイルセメント(斜線部) 15 低強度材 20 ジョイント部材 21 継手部材 22 ガイドプレート 25 低強度材注入管 40 ワイヤーネット 41 支持柱体 43 注入パイプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 削孔用ケーシングを回転駆動しかつアー
    スバケットにより該削孔用ケーシングから排土しつつ地
    盤を掘進し、掘進終了した削孔用ケーシング内に継手付
    き鋼管矢板を挿入し、該削孔用ケーシング及び鋼管矢板
    間の空隙にソイルセメント排除装置を挿入設置する第1
    工程と、 上記削孔用ケーシングの全空間にソイルセメントを打設
    してソイルセメント柱を形成し、その後に該削孔用ケー
    シングを抜去し、上記ソイルセメント排除装置に流体を
    注入してこれを膨張させることのより該装置部分のソイ
    ルセメントを排除し、該ソイルセメント排除装置を引き
    抜きながら、これにより生ずる空隙を低強度充填材によ
    り注入置換する第2工程と、 次の削孔用ケーシングの先端面を上記既打設のソイルセ
    メント柱における低強度充填材の一部にラップさせて、
    削孔用ケーシングを回転駆動しかつアースバケットによ
    り該削孔用ケーシングから排土しつつ地盤を掘進し、掘
    進終了した削孔用ケーシング内に継手付き鋼管矢板を挿
    入し、該削孔用ケーシングと鋼管矢板間の空隙にソイル
    セメント排除装置を挿入設置する第3工程と、 上記削孔用ケーシングの全空隙にソイルセメントを打設
    して同様のソイルセメント柱を形成し、その後削孔用ケ
    ーシングを抜去し、更に上記ソイルセメント排除装置に
    流体を注入してこれを膨張させることにより該装置部分
    のソイルセメントを排除し、該ソイルセメント排除装置
    を引抜きながら同空隙を低強度充填材により注入置換す
    る第4工程と、 次いで既設の低強度充填材の部位において、ジョイント
    により上記の各鋼管矢板を連結する第5工程とからな
    り、 これらの工程を繰り返すことを特徴とする鋼管柱列連続
    壁の造成工法。
  2. 【請求項2】 上記鋼管矢板が、その両側に断面C字型
    継手と平行な2枚のガイドプレートからなる継手とを有
    しており、隣接する鋼管矢板のこれらの継手間を断面T
    字状のジョイントで連結することを特徴とする請求項1
    記載の鋼管柱列連続壁の造成工法。
  3. 【請求項3】 削孔用ケーシングを回転駆動しかつアー
    スバケットにより該削孔用ケーシングから排土しつつ地
    盤を掘進し、掘進終了した削孔用ケーシング内に継手付
    き鋼管矢板を挿入する第1の工程と、 上記鋼管矢板の両側継手部と上記削孔用ケーシングとの
    間の空隙に夫々ソイルセメント排除装置を挿入し、該削
    孔用ケーシングの全空間にソイルセメントを打設してソ
    イルセメント柱を形成し、その後に該削孔用ケーシング
    を抜去し、該ソイルセメント排除装置に流体を注入して
    これを膨張させることのより該装置部分のソイルセメン
    トを排除し、該ソイルセメント排除装置を引き抜きなが
    ら、これにより生ずる空隙を低強度充填材により注入置
    換する第2工程と、 上記第1、第2工程により造成された第1のソイルセメ
    ント柱に対して所定の間隔を置いた地盤に、該第1、第
    2工程に従って同様の第2のソイルセメント柱を造成す
    る第3の工程と、 上記第1乃至第3工程により造成された第1、第2のソ
    イルセメント柱の、各内方の低強度充填材部分の一部に
    ラップして、新たな削孔用ケーシングを回転駆動しかつ
    アースバケットにより該削孔用ケーシング内から排土し
    つつ地盤を掘進し、掘進終了した削孔用ケーシング内に
    継手付き鋼管矢板を挿入し、該削孔用ケーシングの全空
    間にソイルセメントを打設した後に削孔用ケーシングを
    抜去する第4工程と、 各ソイルセメント柱間の低強度充填材の部位において、
    ジョイントにより互に隣接する継手付き鋼管矢板を連結
    する第6工程とからなり、 これらの工程を繰り返すことを特徴とする鋼管柱列連続
    壁の造成工法。
  4. 【請求項4】 上記互に隣接するソイルセメント柱にお
    ける鋼管矢板は、その両側部に共に断面C字型継手が設
    けられたものと、その両側部に共に平行な2枚のガイド
    プレートからなる継手が設けられたものとを、交互に使
    用することを特徴とする請求項3記載の鋼管柱列連続壁
    の造成工法。
  5. 【請求項5】 上記ソイルセメント排除装置は、鋼管矢
    板の両側に設けられた継手が共に平行な2枚のガイドプ
    レートからなる該鋼管矢板の、両継手部分に挿入設置さ
    れることを特徴とする請求項4記載の鋼管柱列連続壁の
    造成工法。
  6. 【請求項6】 底板部と直立板部を有し、断面形状T字
    形の柱材からなるジョイント部材により一方の鋼管矢板
    と他方の鋼管矢板を連結するに際して、一方の鋼管矢板
    の一側に固設されたガイドプレートに前記ジョイント部
    材の底板部を対応せるとともに他方の鋼管矢板に固設さ
    れたC字形継手の縦溝に前記ジョイントの直立板部を対
    応させ、前記ジョイント部材の直立板部の先端が他方の
    鋼管矢板に固設された継手の中央部に位置するように
    し、前記ジョイント部材の直立板部と他方の鋼管矢板に
    固設されたC字形継手とが連結状態下で相対的に移動可
    能にしたことを特徴とする鋼管柱列連続壁の鋼管継手構
    造。
  7. 【請求項7】 ワイヤーネットが固着された支持柱体と
    膨張・収縮自在な複数の注入パイプと低強度材柱入管と
    からなり、前記膨張・収縮自在な注入パイプと低強度材
    柱入管とが前記ワイヤーネット内で前記支持柱体に一体
    に保持され、前記注入パイプに流体を注入して内圧を高
    めて膨張させることにより前記ワイヤーネットと打設済
    のソイルセメントとを押退け、この後、前記のワイヤー
    ネット付き支持柱体と膨張・収縮自在な注入パイプとを
    抜去しながら形成される空隙に低強度材を柱入充填する
    ように構成したことを特徴とするソイルセメント排除装
    置構造。
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Cited By (3)

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KR20040023915A (ko) * 2002-09-12 2004-03-20 (주)한빛하이테크엔지니어링 배노트 공법에 의해 설치된 현장타설 대구경 파일을이용한 지중연속벽체 및 그 시공방법
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CN106284327A (zh) * 2016-09-13 2017-01-04 上海隧道工程有限公司 水泥土搅拌桩内的型钢结构及其微扰动拔除的施工方法

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