JPH11503756A - 1−(ピリジル)−2−シクロヘキシルエチルアミンのラセミ体及び鏡像体の製造方法 - Google Patents

1−(ピリジル)−2−シクロヘキシルエチルアミンのラセミ体及び鏡像体の製造方法

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JPH11503756A JP8531720A JP53172096A JPH11503756A JP H11503756 A JPH11503756 A JP H11503756A JP 8531720 A JP8531720 A JP 8531720A JP 53172096 A JP53172096 A JP 53172096A JP H11503756 A JPH11503756 A JP H11503756A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、1-(ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンのラセミ体及び鏡像体の製造方法に関し、更に詳細には、1-(R,S)-(2- ピリジル)−2−シクロヘキシルエチルアミンからの(+)-(S)-又は(-)-(R)-1-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンの分離に関する。本発明によれば、3-ブロモカンフル-8- スルホン酸(BCSA)を用いた、1-(ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンのラセミ体混合物の分離が実施される。また、本発明は、容易に利用できる出発物質から1-(ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミン及び遊離のBCSAのラセミ体混合物を製造する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 1-(ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンのラセミ体及び鏡像体の製造方 法 発明の技術分野 本発明は、1-(ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンのラセミ体及び鏡像 体の製造方法に関し、更に詳細には、1-(R,S)-(2- ピリジル)−2−シクロヘキ シルエチルアミンからの(+)-(S)-又は(-)-(R)-1-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシ ルエチルアミンの分離に関する。本発明によれば、3-ブロモカンフル-8- スルホ ン酸(BCSA)を用いた、1-(ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンのラセミ体 混合物の分離が実施される。また、本発明は、容易に利用できる出発物質から1- (ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミン及び遊離のBCSAのラセミ体混合物を 製造する方法に関する。 発明の背景 1-(ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンは重要な化合物の一群を構成す る。例えば、1-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンは、1994年3月22 日にE.S.Lazer らに対して発行された米国特許第5,296,486 号明細書(その開示 は、完全に参考文献として受け入れられる)に開示されているように、ロイコト リエン生合成阻害剤の製造におけるきわめて重要な中間体である。 1-(ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンのラセミ体の製造の概要の一つ が、P.L.Pickard 及びT.L.Tolbert によってJournal of Organic Chemistry,93 ,p.4866(1961)に開示されている。この概要は、2-シアノピリジン及び現場で順 々に減少するケチミン(ketimine)中間体を形成するための臭化シクロヘキシルメ チルマグネシウム等の有機金属試薬を用いたグリニャール反応を含む。他の製造 概要においては、Y.Wangらは、2-(アミノメチル)ピリジンをベンズアルデヒド と縮合し、次いで臭化テトラブチルアンモニウムの存在下にハロゲン化アルキル でアルキル化することによる置換2-ピリジルメチルアミンの製造方法を開示して い る(Synthetic Communications, 22(2),pp.265-269(1992))。ジアステレオマー アミドを経て1-(ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンのラセミ体の分割を 達成する、1つの分割法が、米国特許第5,296,486 号明細書、及びOrganic Prep aration and Procedures International 24,p.87(1992)に開示されている。し かし、この分割法は取り扱いにくく、多くの処理工程及びクロマトグラフィー分 離を必要とし、大量スケールの精製に用いるには手が出せないほど高価である。 上記方法のそれぞれが、ピリジルシクロヘキシルエチルアミンのラセミ体混合 物を製造でき、修飾することができるが、これらの方法には種々の不都合(反応 条件の困難さ、高価、危険な試薬、低収率及び長い反応時間を含む)がある。更 に、上記ラセミ体混合物から所望の1つの異性体を回収するための有効な方法は ない。従って、1-(ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンのラセミ体混合物 を製造し、そのような混合物を分割するための有効かつ経済的な方法の必要性が 存在する。 発明の簡単な説明 本発明は、以下の工程を含む1-(ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンの ラセミ体混合物の製造方法を提供することにより、上記問題を克服する。 (a) 2-(ピリジルメチル)アミンをアルデヒド又はケトンと縮合し、アルジミ ン又はケチミドを製造し、 (b) 上記アルジミン又はケチミドを、塩基及び相転移触媒の存在下でハロゲン 化シクロヘキシルメチルでアルキル化し;及び (c) 上記アルキル化アルジミン又はケチミドを加水分解して1-(2- ピリジル)- 2-シクロヘキシルエチルアミンのラセミ体を製造する。 また、本発明は、以下の工程を含む(+)-S 又は(-)-R-1-(2- ピリジル)-2-シク ロヘキシルエチルアミンの製造方法を提供する。 (a) 1-(S,R)-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンを、(+)-又は(-)-3- ブロモカンフル-8- スルホン酸と混合し、結晶付加生成物を製造し;及び (b) アルカリ金属水酸化物又は水酸化アンモニウムの溶液を、上記結晶付加生成 物と混合し、(+)-S 又は(-)-R-1-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミン を製造する。 他の態様において、本発明は、以下の工程を含む、(+)又は(-)-3-ブロモカン フル-8- スルホン酸の製造方法を提供する。 (a) ブロモカンフルスルホン酸のラセミ体のアンモニウム又はカルシウム塩を、 水酸化カルシウム水溶液と反応させ、半カルシウム塩を製造し; (b) 上記半カルシウム塩を硫酸と反応させ、不溶性硫酸カルシウムを製造し; (c) 上記不溶性硫酸カルシウムを除去し;及び (c) (+)又は(-)-3-ブロモカンフル-8- スルホン酸を回収する。 更なる他の態様において、本発明は、以下の工程を含む、ロイコトリエン生合 成阻害剤の製造方法を提供する。 (a) (+)-S 又は(-)-R-1-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンを、2-ハ ロベンゾキサゾール、2-ハロ−オキサゾロピリジン、2-ハロ−ベンゾチアゾール 、又は一般式Iの2-ハロ−チアゾロピリジンと反応させ、一般式IIの化合物を製 造する。 (式中、XはO又はSであり; YはC又はNであり; ZはC又はNであり; ただし、Y及びZは同時にNでなく; R1及びR2は、それぞれ独立して、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、CF3 、ニトリル、C1-C6アルコキシであり; R3はシクロヘキシルであり; R4は2-,3- 又は4-ピリジル基であり; R5及びR6は、それぞれ独立して、水素又はメチルであり; nは、整数、0、1又は2である。) (式中、XはO又はSであり; YはC又はNであり; ZはC又はNであり; ただしY及びZは同時にNでなく; R1及びR2は、それぞれ独立して、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、CF3 、ニトリル、C1-C6アルコキシであり; Hal は塩素、臭素又はヨウ素である。) 発明の詳細な説明 本発明の製造方法によれば、1-(ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンか ら、鏡像的に純粋又は豊富な1-(ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンが製 造される。1-(ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンは、商業的に入手でき る2-(アミノメチル)ピリジンから有利に製造することができる。また、2-(ア ミノメチル)ピリジンは、商業的に入手できる出発物質から公知の技術を用いて 製造することができる。 本発明の一態様によれば、2-(アミノメチル)ピリジンをアルデヒド又はケト ンと縮合してシッフ塩基を製造する。縮合は、溶媒(塩化メチレン又はトルエン 等)の存在下、又は非存在下で実施され、アルジミン又はケチミド(シッフ塩基) を形成する。シッフ塩基を調製するために用いられるアルデヒド又はケトンはど のようなものも使用可能であるが、芳香族アルデヒドが本方法において好ましい 。好ましい芳香族アルデヒドは、ベンズアルデヒド、サリチルアルデヒド、3, 5−ジクロロサリチルアルデヒド、p-ニトロベンズアルデヒド及び2-ピリジンカ ルボキシアルデヒドを含む。好ましいケトンは、ベンゾフェノン、分岐又は分岐 していないC1〜C6(しかし、好ましくはC1〜C4)アルキル基又はハロゲンで 置換されたベンゾフェノン、及びアセトフェノン等の芳香族ケトンである。縮合 のための反応条件はシッフ塩基の形成に通常に用いられているものであり、当 業界において通常の熟練者に良く知られている。 次いで、シッフ塩基を(好ましくは室温で)カリウムt-ブトキシド等の塩基で 脱プロトン化(deprotonated)し、臭化シクロヘキシルメチル等のハロゲン化シク ロヘキシルメチル、又はシクロヘキシルメチルメタンスルホネート(シクロヘキ シルメタノールと塩化メタンスルホニルとをトリエチルアミンの存在下で反応さ せることにより容易に調製できる(J.Org.Chem., 35,p.3195(1970))を用いて アルキル化するる。アルキル化は、非相転移触媒反応(non-phase transfer cata lysis)条件を用いて、カリウムt-ブトキシド等の塩基の存在下でトルエン又はテ トラヒドロフラン等の中性溶媒中で実施すべきである。 本発明の他の(及び好ましい)態様において、相転移触媒はアルキル化反応、 即ち臭化、塩化又はヨウ化テトラブチルアンモニウム等の第四アンモニウム化合 物において使用される。好ましくは、反応混合物はアルカリ金属水酸化物(水酸 化ナトリウム又は水酸化カリウムが好ましい)等の塩基を含む。また、反応混合 物は、当業界の通常の熟練者に知られている溶媒及び他の通常のアルキル化試薬 を含んでいてもよい。相転移触媒反応は、グリニャール反応に必要な非常に可燃 性の高い溶媒の使用を有利に回避する。更に、反応条件は拡大することができ、 生産プラントにおける大規模の使用のために特別な設備を必要としない。 アルキル化の直後に、アルキル化されたシッフ塩基を現場で加水分解し(例え ば、硫酸等の酸で)、1-(R,S)-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンの ラセミ体混合物を製造する。加水分解の条件は、当業界の通常の熟練者に良く知 られている。 本発明によれば、1-(ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンのラセミ体混 合物からの鏡像体の分離は、分割剤として3-ブロモカンフル-8- スルホン酸(BCS A)を用いて達成される。BSCAが、1-(ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミン のラセミ体を満足に分割することのできる唯一の試薬であることが発見された。 アンモニウム又はカルシウム塩から(+)-又は(-)-3-ブロモカンフル-8- スルホン 酸を調製するための種々の商業的な方法が存在する。本発明は、従来の方法より も費用がかからず時間を消費しない、(+)-又は(-)-3-ブロモカンフル-8- スルホ ン酸を製造するための改良方法を提供する。この方法は以下の工程を含む。 (a) ブロモカンフルスルホン酸のラセミ体のアンモニウム又はカルシウム塩を、 水酸化カルシウム溶液と反応させ、半カルシウム塩を製造し; (b) 上記半カルシウム塩を硫酸と反応させ、不溶性硫酸カルシウムを製造し; (c) 上記不溶性硫酸カルシウムを除去し;及び (c) (+)又は(-)-3-ブロモカンフル-8- スルホン酸を回収する。 遊離のBCSAは、商業的に入手できるアンモニウム塩をイオン交換樹脂で処理す ることにより通常に調製することができる。本発明の方法を用いることにより、 高価なイオン交換樹脂の使用の必要性が回避される。本発明の方法によれば、BC SAのアンモニウム又はカルシウム塩(好ましくはアンモニウム塩)を約1/2当量 のCa(OH)と処理すると、BCSAの半カルシウム塩が得られる。BCSAのカルシ ウム塩の水溶液を約1/2当量の硫酸と処理すると、容易にろ別できる不溶性Ca SO4を生ずる。遊離のBCSAを含むろ液は、更なる精製なしで有利に用いること ができる。 本発明の分割方法は、1-(R,S)-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミン (好ましくは酢酸エチル中)のラセミ混合物に遊離のBCSA(好ましくは上記方法 によって製造されたもの)を添加し、鏡像的に豊富な結晶性の付加生成物を製造 することにより実施される。光学的な純度を得るために、2-ピリジルシクロヘキ シルエチルアミン(R又はS)-BCSA 塩をイソプロパノール等の有機溶媒から再結晶 する。反応条件に依存し、1つの鏡像体の塩が結晶化されるが、他の塩が溶媒中 に残存する。例えば、標準の結晶化条件の下では、(+)-BCSA塩としてほとんどの 1-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンのS異性体が結晶化するが、R 異性体は溶媒中に残存する。 例えば、1-(S)-(2- ピリジル)シクロヘキシルアルキルアミンの結晶を製造す るために、(+)-BCSA塩を水酸化アンモニウム等の塩基で処理し、所望の1-(S)-(2 - ピリジル)-2-シクロヘキシルアルキルアミンを高収率で回収する(分割試薬( BCSA−アンモニウム塩も回収する)。例として、水酸化アンモニウムを(+)BCSA 塩の水溶液又は懸濁液に添加してもよい。次いで、不溶性の遊離の1-(S)-(-2- ピリジル)-2-シクロヘキシルアルキルアミンを塩化メチレン又は酢酸エチル等の 溶媒を用いて抽出してもよい。水相中に残存するBCSAアンモニウム塩を濃 縮後回収する。 有利には、R-異性体を含有する溶液を触媒量のサリチルアルデヒド等のアルデ ヒドと還流することによって処理し、次いで結晶化することによって、更なる量 の所望の光学異性体が得られる。この方法で、所望でない異性体を再ラセミ化し 、付加的な量の所望の異性体を形成する。この順序が、回収量の所望でないもの をもって繰り返されてもよく、それによって、大量の所望の異性体が生産される 。この、いわゆる「結晶化誘導不斉転移(crystallization-induced asymmetric transformation)」は、当業者に知られており、一般に、P.ReiderらのJournal o f Organic Chemistry 52,p.956(1987)に記載されている。 重要には、上記に詳述した分割は、末端アミン基を保護する必要なく、1-(ピ リジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンの一つの異性体を生産する。アミン基の 保護は、余分の処理工程を必要とし、高価及び/又は危険な物質の使用を必要と し、更なる精製(典型的にはクロマトグラフィー的な)の必要な生産物を生産す る。本発明の方法は上記の不都合を回避し、結果として、鏡像的に豊富な、又は 鏡像的に純粋な1-(ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンの大規模の生産に 非常に適している。 本発明の種々の態様は、ラセミ体混合物で証明されるが、この反応は1つ又は 他の鏡像体の含有量が多い混合物を用いても同様に機能する。例えば、(S)-アミ ンの本質的に純粋な鏡像体(95%以上、好ましくは97%以上、及び更に好ま しくは99%以上)が、75:25 又は25:75 の(S)-アミンと(R)-アミンとの比を有 するものと同様に、50:50 の(S)-アミンと(R)-アミンとの比を有する混合物から も等しく分離される。好ましくは、所望の異性体は、ラセミ混合物(50:50)又は 所望の鏡像体を豊富に含む混合物から精製される。 本発明の分割方法は、ロイコトリエン生合成を阻害する能力を有する、種々の 置換2-ベンゾキサゾール、2-ベンゾチアゾール、2-オキサゾロピリジン及び2-チ アゾロピリジンの生産に有利に用いられる。このような化合物を製造するための 方法及び工程は、米国特許第5,296,486 号明細書(本明細書において、完全に文 献として引用される)に言及される。特に、ロイコトリエン生合成阻害特性を有 する化合物は、下記の工程によって製造される: (a)(+)-S 又は(-)-R-1-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンを、2- ハロ−ベンゾキサゾール、2-ハロ−オキサロピリジン、2-ハロ−ベンゾチアゾー ル又は式Iの2-ハロ−チアゾロピリジンと反応させて式IIの化合物を製造し: (式中、 XはO又はSであり; YはC又はNであり; ZはC又はNであり; ただし、Y及びZは同時にNでなく; R1及びR2は、それぞれ独立して、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、C F3、ニトリル、C1-C6アルコキシであり; R3はシクロヘキシルであり; R4は2-,3- 又は4-ピリジル基であり; R5及びR6は、それぞれ独立して、水素又はメチルであり; nは、整数、0、1又は2である。) (式中、 XはO又はSであり; YはC又はNであり; ZはC又はNであり; ただしY及びZは同時にNでなく; R1及びR2は、それぞれ独立して、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、C F3、ニトリル、C1-C6アルコキシであり; ハロゲンは塩素、臭素又はヨウ素である。) カップリング反応は、塩化メチレン、トルエン、アセトニトリル、ジイソプロ ピルエーテル又はDMSO等の不活性溶媒中で、好ましくはトリエチルアミン又 はアルカリ金属水酸化物(例えば、NaOH又はKOH)等の塩基触媒の存在下 で実施すべきである。溶媒及び触媒の両方の最適の選択は、当業者が容易に理解 できるように、反応物質の性質に依存するだろう。 式IIによる好ましい化合物は、R1置換基が5位に存在し、C1−C3アルキル 基又はハロゲンであり、R4が2-ピリジル、R5及びR6置換基がそれぞれ水素で ありnが1である化合物である。式IIの他の好ましい化合物は、XがO、ZがC であり、及び/又はR1及びR2が、それぞれ独立して水素又はC1−C6アルキル である化合物である(更に好ましくは、R1が水素であり、R2が5- メチルであ る)。従って、上記化合物を製造する方法が好ましい。 以下の実施例は、本発明を詳述する。 しかし、以下の実施例は、後述する請求の範囲において主張する本発明の範囲 を、制限すると解釈されない。本明細書に記述される典型的な反応条件(実施例 を含む)は、特定の個別の要求に適合するように容易に改良されてもよい。この ような改良は、本発明の教示及び精神を変更せずになされる。従って、このよう な改良は本発明の範囲に含まれる。 実施例1 1-( ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンのラセミ体の調製 (グリニャール反応) 6Lのt-ブチルメチルエーテル(MTBE)中の1.34kg(55.8モル) のマグネシウム、及び4g(0.016モル)のヨウ素の還流攪拌混合物に、2 2LのMTBE中の10kg(55.9モル)の臭化シクロヘキシルメチルをゆ っくりと加えた。約10%〜25%の溶液を加えた後、加熱をやめ、還流温度を 維持するような速度で溶液の残りを加えた。添加後、反応をさらに24時間還流 し、次いで0〜5℃に冷却し、22LのMTBE中の3.903kg(37.1モ ル)の2-シアノピリジンを0〜10℃の温度で加えた。添加後、緑色の濃い懸濁 液を冷却せずに18〜24時間攪拌した。グリニャール反応混合物を、攪拌しな がら10 〜15℃の40Lのメタノールに移した。1.4kg(36.8モル)の水素化ホ ウ素ナトリウムを透明な溶液に加えた。混合物を室温で18時間攪拌した。次い で、16Lの水及び36Lの4N塩酸を加えることにより急冷した。有機溶媒を 真空下除去し、残りの水溶液を6Lの塩化メチレンで2回洗浄した。水相を、1 5Lの水酸化アンモニウムで塩基性にし、10Lの塩化メチレンで3回洗浄した 。塩化メチレンを6.5kgの硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、5.645kg (75%)の1-(R,S)-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンを得た。 実施例2 1-( ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンのラセミ体の調製 (相転移触媒によるアルデヒド縮合反応) 窒素雰囲気下、50℃未満の温度に維持した1.39kg(12.86モル)の 2-(アミノメチル)ピリジンに、1.365kg(12.86モル)のベンズアル デヒドを、攪拌及び冷却しながら加えた。2〜4時間攪拌した後、混合物を13 Lのt-ブチルメチルエーテル(MTBE)で希釈した。1.05kg(27.72 モル)の水酸化ナトリウム(フレーク)及び2.375kg(6.43モル)のヨ ウ化テトラブチルアンモニウムを、透明な溶液に加えた。懸濁液を2時間攪拌し た。次いで、2.3kg(12.86モル)の臭化シクロヘキシルメチルを加えた 。反応混合物を36〜48時間還流した。混合物を冷却した後、3Lの水、次い で12Lの3N塩酸で希釈し、2〜6時間攪拌した。有機相を分離して捨てた。 水相を3Lの塩化メチレンで4回洗浄し、次いで2.5Lの0.5N水酸化アンモ ニウム溶液で塩基性にした。ラセミ体アミンを、水相から4Lの塩化メチレンを 用いて3回抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥するまで濃縮した 。油状生成物を2Lのヘキサンで攪拌し、ろ過し、濃縮して1.14kg(43. 5%)の1-(R,S)-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンを得た。 実施例3 1-( ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンのラセミ体の調製 (相転移触媒によらないアルデヒド縮合反応) 465g(4.3モル)の2-(アミノメチル)ピリジンに、456g(4.3モ ル)のベンズアルデヒドを攪拌しながら加えた。温度は70〜80℃に上昇した 。混合物を2LのMTBEで希釈し、溶液を200gの硫酸ナトリウムで一晩攪 拌することにより水を除去した。混合物をろ過し、2LのMTBEで洗浄した。 残りの水を除去するため、100gのモレキュラーシーブを加えた。483g( 4.3モル)のカリウムt-ブトキシドの一部、次いで842g(4.38モル)の シクロヘキシルメチルメタンスルホネートを混合物に加えた。10〜20時間後 、混合物を、720mlの塩酸を含む5Lの水を加えることにより加水分解した 。有機相を分離して捨てた。水相を0.5Lの塩化メチレンで洗浄し、0.5Lの 水酸化アンモニウムで塩基性にした。生成物を石油エーテルで抽出し、452g の粗製アミンを得た。該アミンを、88℃及び0.5トール(0.5mmHg)で 真空蒸留し、353g(35%)の1-(R,S)-2(- ピリジル)-2-シクロヘキシルエ チルアミンを得た。 実施例4 1-( ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンのラセミ体の調製 (相転移触媒によるケトン縮合反応) 100mlのトルエン中の21.6g(0.2モル)の2-(アミノメチル)ピリ ジン及び36.4g(0.2モル)のベンゾフェノンの混合物に、5.68g(0. 02モル)のチタン(IV)イソプロポキシドを加え、水分離器(Dean Stark distil ling receiver)を用いて還流して2〜4時間加熱した。理論量の水を分離した後 、混合物を冷却し、16g(0.4モル)の水酸化ナトリウム、次いで36.9g (0.1モル)のヨウ化テトラブチルアンモニウム及び35.4g(0.2モル) の臭化シクロヘキシルメチルを加えた。混合物を、還流して12〜18時間加熱 した。次いで、混合物を、攪拌しながら100mlの濃塩酸を含む300mlの 水に注いだ。混合物を30〜50℃で1〜2時間攪拌し、冷却し、有機相を分離 して捨てた。水相を、200mlの水酸化アンモニウムを加えることにより塩基 性にした。生成物を100mlのヘキサンで3回抽出し、無水硫酸マグネシウム で乾燥し、濃縮して37g(90%)の1-(R,S)-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシ ルエチルアミ ンを得た。 実施例5 1-( ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンの調製 (相転移触媒によるアルデヒド縮合反応) 2.16gの2-ピコリルアミン(20ミリモル)及び2.12gのベンズアルデ ヒド(20ミリモル)の混合物を5〜20時間攪拌した。反応混合物を、攪拌し ながら20mlのトルエンで希釈し、次いで1.12g(20ミリモル)の水酸 化カリウムを加え、次いで、3.7gのヨウ化テトラブチルアンモニウム(10 ミリモル)及び3.55gの臭化シクロヘキシルメチル(20ミリモル)を加え た。混合物を6〜24時間還流し、次いで冷却し、10mlの2N HClで2 〜6時間攪拌した。有機相を捨て、水性酸性相を塩化メチレンで洗浄した。水相 を水酸化アンモニウムで塩基性にし、ラセミ体アミンを塩化メチレンで抽出し、 収率45%〜55%の1-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンのラセミ 体を明るい黄色の油として得た。 実施例6 1-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミン(+)-BCSAの分割 1.176kg(5.756モル)の1-(S,R)-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシル エチルアミン及び6Lの酢酸エチルの溶液に、5.752モルの(+)-BCSAの懸濁 液を攪拌しながら加えた。混合物を一晩攪拌し、ろ過し、1Lの酢酸エチルで洗 浄し、0.5Lの酢酸エチルで2回洗浄した。白色結晶(1.22kg)を12L の2-プロパノールに75℃で溶解し、一晩で周囲温度まで冷却した。透明な上清 をデカントし、残りの結晶を8Lの熱2-プロパノールに溶解した。溶液を熱ろ過 し、一晩で周囲温度まで冷却した。結晶をろ過し、1.5Lの2-プロパノールで 洗浄し、真空下に乾燥し、726gの白色結晶生成物を得た(HPLC:99% 純粋)。 最初の2-プロパノールろ液(12L)を6Lまで濃縮し、得られた懸濁液を80 ℃に加熱し、透明な溶液を一晩で周囲温度まで冷却した。結晶をろ過し、上記9 .5Lの2-プロパノールろ液と合わせ、80℃で洗浄して溶解した。透明な 溶液を一晩で周囲温度まで冷却した。結晶を集め、真空下で乾燥し294g(H PLCにより91%純粋)を得た。結晶を3Lの熱2-プロパノールに溶解し、周 囲温度にし、ろ過して0.5Lの2-プロパノールで洗浄し、246g(HPLC: 99.3%純粋)の白色結晶を得た。 実施例7 アミン(+)-BCSAからの(+)-S-1-(2-ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミン の回収 一緒にした(+)-BCSAの塩の結晶〔726g(HPLC:99%純粋)及び24 6g(HPLC:99.3%純粋)〕を5Lの水に懸濁した。該懸濁液に0.5L の水酸化アンモニウムを加え、該アルカリ性混合物を2時間攪拌した。(+)-S-1- (2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンを4Lの塩化メチレンで抽出し、 次いで1Lの塩化メチレンで4回抽出した。塩化メチレン相を硫酸マグネシウム (無水)で乾燥し、乾燥するまで濃縮し、403gの(+)-S-1-(2- ピリジル)-2- シクロヘキシルエチルアミンを得た(ラセミ体アミンに基づいて34.2%の回 収)。 実施例8 アミン(+)-BCSA塩からの(-)-R-1-(2- ピリジル)シクロヘキシルエチルアミン の回収 実施例6の分割からの最初の酢酸エチルろ液及び全ての2-プロパノール母液を 一緒にし、油状になるまで濃縮した。油状の残留物を14Lの水及び500ml の水酸化アンモニウムで攪拌した。(-)-R-1-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエ チルアミンの豊富な混合物を1Lの塩化メチレンで4回抽出した。上記塩化メチ レン抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥するまで濃縮し、864g( 完全に乾燥していない)の大部分が(R)-(-)のアミンを得た(HPLC S/R 比=25:75)。所望であれば、回収された(-)-R 異性体をラセミ化し、付加 量の(+)-(S)-異性体を生成するために用いることができる(実施例9に示される ように)。 実施例9 (+)-BCSA 塩からの(+)-(S)-及び(-)-(R)-1-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエ チルアミンの回収、(-)-(R)-鏡像体が豊富な混合物のラセミ化及び付加量の(+)- (S)-異性体の製造方法 本実施例で用いられる(+)-BCSAは、(+)-BCSA塩水溶液をDowex 50 x 4H+イオン 交換樹脂で処理することにより、〔(1R)-(エンド,アンチ)〕-(+)- ブロモカン フル-8- スルホン酸アンモニウム塩から調製する。 実施例6の方法を用い、3.389モルの(+)-BCSAを7Lの酢酸エチル中の1. 378kg(6.745モル)のラセミ体アミン溶液に加える。得られた1-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミン-BCSA 塩の結晶を集め、酢酸エチルで 洗浄し、S:R 比=78:22(HPLCによる)のSが豊富な1.364kgを得た。 主要生成物としてR-鏡像体を含む酢酸エチル上清を3.7モルのHCLガス及び 206gのサリチルアルデヒドで24〜36時間加熱及び還流した。該混合物を 冷却し4Lの水及び0.3Lの濃塩酸で攪拌した。水相を分離し、酢酸エチルで洗 浄し、水酸化アンモニウムで塩基性にした。該ラセミ体アミンを塩化メチレンで 抽出し、乾燥し濃縮した。油状生成物を2.5Lの酢酸エチルに溶解し1.695 モルの(+)BCSA で処理した。結晶を集め、酢酸エチルで洗浄し、付加的なS-豊富 なアミンを得た。上記の順序を数回繰り返し、約2.4kgのS-の豊富なアミン を得た(75〜85%S-鏡像体)。 実施例10 (+)-BCSA- アンモニウム塩から(+)-BCSAの調製 水500ml中の311g(0.95モル)の〔(IR)-(エンド,アンチ)〕-(+) -3-ブロモカンフル-8- スルホン酸アンモニウム塩(CAS[14575-84-9])の懸濁液を 、74.09g(0.475モル)の水酸化カルシウムに加えた。混合物を室温で 6〜24時間攪拌し、次いで混合物を濃縮しシロップとした。得られた(+)-BCSA のカルシウム塩の中性溶液を0.5Lの水で希釈し、46.6g(0.475モル )の硫酸で処理した。硫酸カルシウムをろ過し、透明なろ液を濃縮してシロップ とし、更 なる精製なしで上記分割工程において(+)-3-ブロモカンフルスルホン酸の源とし て用いた。 〔(1S)-(エンド,アンチ)〕-(-)-3- ブロモカンフル-8- スルホン酸(CAS[5587 0-50-3])を調製するために、同じ方法を等量で用いた。 実施例11 S- の豊富なアミンの分画結晶化 実施例9のS-の豊富なアミン(S-鏡像体=75〜85%、R-鏡像体=25〜1 5%)及び23Lの2-プロパノールを、透明な溶液が得られるまで還流して加熱 した。溶液を室温まで冷却した。上清を排出し、残った結晶を2-プロパノールか ら3回再結晶し、99%のS-アミンを得た。 実施例12 R- の豊富なアミンのラセミ化及び付加S-アミンの回収 S-鏡像体を50%未満含む、実施例11からのろ液をサリチルアルデヒドの存 在下、酢酸エチル中で(+)BCSA-塩としてラセミ化した。冷却後、S-の豊富なアミ ンをろ過によって集めた。この結晶化が引き起こす不斉変換は、(+)-BCSAの存在 下で実施される。S-アミン(+)-BCSA塩は、平衡を操る、その不溶性によって系か ら除去される(J.Jacques,A.Collet,S.Wilen in Enantiomers,Racemates and Resolution;Wiley:NY 1981;pp 369-377 を参照されたい)。イソプロパノール 中のラセミ化及び付加的な結晶化の後に得られた、全ての99%を越える(+)BCS A S-アミンを一緒にして10Lの水に懸濁し、0.7Lの水酸化アンモニウムで 塩基性にし、pH9〜10とした。遊離の純粋なS-アミンを塩化メチレンで抽出 し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮し、697g(45% )の1-(S)-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンを得た。水相から、濃 縮、冷却、ろ過及び乾燥により、88%〜100%の収率で、(+)BCSA塩化アン モニウム塩を回収した。 実施例13 〔(2−シクロヘキシル-1-(2-ピリジル)エチルアミノ〕-5- メチルベンゾキサ ゾールの製造 500mlの塩化メチレン中の132.8g(0.65モル)の1-(+)-(S)-(2- ピリジル)-2-シクロ−ヘキシルエチルアミンに、109g(0.65モル)の2- クロロ-5- メチルベンゾキサゾール、次いで168g(1.3モル)のジイソプ ロピルエチルアミンを加えた。反応混合物を5〜40時間還流して加熱し、冷却 し、減圧下に濃縮した。混合物を2Lのエタノールに溶解した。2〜3Lの水の 添加により、粗製の〔(2−シクロヘキシル-1-(2-ピリジル)エチルアミノ〕-5- メチルベンゾキサゾールが得られた。エタノール/水からの再結晶は、190g (83%)の水和物を与えた;融点80〜86℃。 本発明を、好ましい態様について記述したが、それ本発明を説明するためのも のであり、本発明の範囲を制限すると解釈されない。当業者によって、添付され た請求の範囲によって定義される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、 改良及び変換がなされる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AL,AM,AT,AU,AZ, BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ,D E,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MK,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ ,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の工程を含む、1-(S,R)-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミン の製造方法。 (a) 2-(ピリジルメチル)アミンをアルデヒド又はケトンと縮合し、アルジミ ン又はケチミドを製造し、 (b) 上記アルジミン又はケチミドを、塩基及び相転移触媒の存在下でハロゲン 化シクロヘキシルメチルでアルキル化し;及び (c) 上記アルキル化アルジミン又はケチミドを加水分解して1-(2- ピリジル)- 2-シクロヘキシルエチルアミンのラセミ体を製造する。 2.以下の工程を含む(+)-S 又は(-)-R-1-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチ ルアミンの製造方法。 (a) 1-(S,R)-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンを、(+)-又は(-)- 3-ブロモカンフル-8- スルホン酸と混合し、結晶付加生成物を製造し;及び (b) アルカリ金属水酸化物又は水酸化アンモニウムの溶液を、上記結晶付加生 成物と混合し、(+)-S 又は(-)-R-1-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミ ンを製造する。 3.上記溶液が水酸化アンモニウム水溶液である、請求の範囲第2項に記載の方 法。 4.1-(S,R)-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンが、2-(アミノメチ ル)ピリジンと芳香族アルデヒド又はケトンとの反応、それに続くハロゲン化シ クロヘキシルメチルの付加によって製造されている、請求の範囲第2項に記載の 方法。 5.ハロゲン化シクロヘキシルメチルが臭化シクロヘキシルメチルである、請求 の範囲第4項に記載の方法。 6.更に以下の工程を含む、請求の範囲第2項に記載の方法。 (a) 1-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンの所望でない鏡像体をラ セミ化し、1-(S,R)-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンを製造し、 (b) 上記1-(S,R)-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンを(+)-又 は(-)-3-ブロモカンフル-8- スルホン酸と混合し、結晶付加生成物を製造し、 (c) アルカリ金属水酸化物又は水酸化アンモニウムの水溶液を上記結晶付加生 成物と混合し、(+)-S 又は(-)-R-1-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミ ンを製造する。 7.(+)-S-1-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンを製造する、請求の 範囲第1項〜第6項の何れか1項に記載の方法。 8.更に以下の工程を含む、請求の範囲第2項に記載の方法。 (a) (+)-S 又は(-)-R-1-(2- ピリジル)-2-シクロヘキシルエチルアミンを、2- ハロベンゾキサゾール、2-ハロ−オキサゾロピリジン、2-ハロ−ベンゾチアゾー ル、又は一般式Iの2-ハロ−チアゾロピリジンと反応させ、一般式IIの化合物を 製造する。 (式中、XはO又はSであり; YはC又はNであり; ZはC又はNであり; ただし、Y及びZは同時にNでなく; R1及びR2は、それぞれ独立して、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、C F3、ニトリル、C1-C6アルコキシであり; R3はシクロヘキシルであり; R4は2-,3- 又は4-ピリジル基であり; R5及びR6は、それぞれ独立して、水素又はメチルであり; nは、整数、0、1又は2である。) (式中、XはO又はSであり; YはC又はNであり; ZはC又はNであり; ただしY及びZは同時にNでなく; R1及びR2は、それぞれ独立して、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、C F3、ニトリル、C1-C6アルコキシであり; Hal は塩素、臭素又はヨウ素である。) 9.XがOであり、ZがCである、請求の範囲第8項に記載の方法。 10.R1及びR2が、それぞれ独立して水素又はC1-C6アルキルである、請求の 範囲第8項に記載の方法。 11.R1が水素であり、R2が5−メチルである、請求の範囲第8項に記載の方法 。 12.以下の工程を含む、(+)又は(-)-3-ブロモカンフル-8- スルホン酸の製造方 法。 (a) ブロモカンフルスルホン酸のラセミ体のアンモニウム又はカルシウム塩を 、水酸化カルシウム溶液と反応させ、半カルシウム塩を製造し; (b) 上記半カルシウム塩を硫酸と反応させ、不溶性硫酸カルシウムを製造し; (c) 上記不溶性硫酸カルシウムを除去し;及び (c) (+)又は(-)-3-ブロモカンフル-8- スルホン酸を回収する。 13.(+)又は(-)-3-ブロモカンフル-8- 無機酸が、(+)又は(-)-3-ブロモカンフル -8- スルホン酸である、請求の範囲第12項に記載の方法。 14.上記無機塩類がアンモニウム塩又はカルシウム塩であり、上記水酸化物溶液 が水酸化カルシウム溶液である、請求の範囲第13項に記載の方法。
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