JPH11503222A - 空気を処理する方法と装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 多孔性のコンベヤーベルト(1)上を移送される製品(4)を空気処理する方法において、ベルトコンベヤーの下面に向かって空気流が吹き上げられる。こうしてコンベヤーベルトを通過し、製品同士の間を通り抜けた上方を指向する空気流は、、コンベヤーベルトの上方の或る距離において一時的に、コンベヤーベルトの面内に必然的に含まれる方向に偏向される。この方法を実施する装置は、その内部において、コンベヤーベルトの下面に向かって空気が吹き上げるハウジングを有する。１つの空気流偏向手段(5)が、コンベヤーベルトの上方でハウジング内に設けられ、この手段が、コンベヤーベルトを通過し、製品同士の間を通り抜けた上に向かって吹き上げる空気流を、コンベヤーベルトの面内に必然的に含まれる方向に一時的に変更させる。

Description

【発明の詳細な説明】 空気を処理する方法と装置 この発明は、一般に、多孔性(foraminated)コンベヤーベルト上を移送される 製品を空気処理する方法と装置に関する。そのような空気処理は、例えば、製品 の冷却、加熱または乾燥を含む。より特定すれば、この発明は空気がコンベヤー ベルトの下側に向かって吹き上げられ、コンベヤーベルトは、製品を適切な空気 処理が実行されるハウジングを通して移送するのに適している。 この発明の目的は、上記の方法と装置の効率を改善することである。 この発明の他の目的は、現存する装置、例えばUS-A 5,415,013号に記載された タイプの装置を改良することである。 この発明によれば、これらの目的は、付属する独立請求項に引用される卓越し た特徴を表現する方法と装置によって達成される。この発明の好ましい具体例は 、付属する従属請求項に引用される卓越した特徴を表現する。 コンベヤーベルトと製品の間を通って吹き上げる空気は、コンベヤーベルトの 上方で過渡的に、コンベヤーベルトの長手方向を横断する向きに延出するスリッ ト状の開放部によって、コンベヤーベルトの上方で距離を置いた平面内に必須的 に含まれる方向に偏向されるので、空気流は製品の上面に沿って発生され、処理 空気が製品の上面と良好に接触するように到達するので、空気処理を利用する所 期の目的を達する。 発明の効果を最大に発揮するために、製品の上面に沿って発生される空気流が 、この面を、流れの抵抗があまり大きくならない状態で、可能な限り密接して掃 過しなければならない。この点は、今問題にする製品の厚さにしたがってコンベ ヤーベルトの上方で垂直方向距離を調節することができる空気流偏向手段を設け ることによって達成される。 空気処理をさらにもっと効果的ならしめるために、吹き上げる空気を製品の下 面に沿って、前記の下面へと偏向するために、コンベヤーベルトの上面は、溝を 備えるように形成される。コンベヤーベルトは、次に貫通孔を備えるように形成 され、前記の溝は、そのようなそれぞれの孔を各隣接孔と連続させる。 この発明を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。添付図面において、 第１図は、概略的斜視図であり、 第２図は、この発明のコンベヤーベルトと空気偏向手段の長手方向断面図であ る。 より特定すれば、両図は、コンベヤーベルト１を図示しており、これは多孔性 であり、したがって複数の貫通孔２を備える。その上面にはコンベヤーベルト１ がさらに溝３を備えるように形成され、前記の溝は隣り合う各孔を連続する。こ のコンベヤーベルト１は有利にもSE 9200448-0に記載された一般的タイプのもの である。 コンベヤーベルト１は、ハンバーガーパティーなどの製品４を（図示しない） ハウジング内をＡ方向に移送することを目的としており、ハウジング内では、第 ２図の矢印Ｂによって示すようにコンベヤーベルト１の下面に向かって吹き上げ られる。このようにコンベヤーベルト１の下面に向かって吹き上げられる空気は 、製品４によって覆われていない孔２を通過するのみならず、溝３によって形成 されるチャンネルを介して製品４によって覆われている孔４を通過し、隣り合う 製品４同士の間を抜けて、各製品４の外側の開放部を通過する。 この発明によれば、格子部材の形態をなす空気流偏向手段５は、ベルト面と必 然的に平行する面内において、コンベヤーベルト１の上方に離れた位置に固定し て設けられる。 より特定していえば、図示の格子部材５は、コンベヤーベルト１の長手方向を 横断して延出し、長手方向に距離を置いて配置されたクロスバー６で形成されて おり、前記格子部材５は、コンベヤーベルト１の長手方向を横断して延出するス リット状開放部７を有するように形成される。クロスバー６は、（略図によって のみ示されている）フレーム８によって支持されており、フレーム８は、第１図 において矢印Ｃによって示す方向で調節することが可能であって、処理対象であ る製品４の厚さに応じて、格子部材５とコンベヤーベルト１の上面との間の距離 を調節することができる。 クロスバー６の幅に対するスリット７の幅は、全面積に対する格子部材５の開 放面積が製品４を有するコンベヤーベルト１の開放面積に等しいように選択され るのが便利である。格子部材５の空気抵抗は、製品４を載置したコンベヤーベル ト１のそれよりも多少とも小さいことが適切である。 この発明の装置によれば、コンベヤーベルト１と製品４の間において、矢印Ｂ によって示される方向に流れる空気流は、第２図に矢印Ｄによって示されるよう に、コンベヤーベルト１の面に平行な方向に自然に偏向される。空気流のこの偏 向は一時的なものに過ぎず、製品４の上面に沿うこの空気流は、クロスバー同士 ６の間に形成されるスリット７を通過し終えると矢印Ｂで示される方向へと自然 に偏向する。コンベヤーベルト１が、矢印Ａで示す方向に移動する結果として、 矢印Ｄで示す方向の空気流は、その流量と方向が自然に連続して変わる。 この発明の装置の上記具体例には、当業者に自明である非常に多くの改変があ り得ることはいうまでもない。かくして、格子部材５は、例えば空気親和性のス リットまたはその他の開放部に対して全く異なる空気流偏向率を備えることが可 能である。しかしながら、横断方向のスリットを設けることは、製品の全面が必 然的に同じ処理を受けるという利点がある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．コンベヤーベルトを通過し、製品同士の間を通り抜けて上方に向かって吹 き上げられる空気流が、コンベヤーベルトの上方の或る距離において一時的に、 コンベヤーベルトの面内に必然的に含まれる方向に偏向され、コンベヤーベルト の上方に位置して前記ベルトの長手方向を横断して延出するスリット状の開放部 を介して外部へ引っ張られる点に特徴を有する、 空気流がコンベヤーベルトの下面に向かって吹き上げられる、多孔性コンベヤ ーベルト上を移送される製品の空気処理方法。 ２．前記の距離は、処理しようとする製品の厚さに応じて調節される点に特徴 を有する請求の範囲１記載の方法。 ３．コンベヤーベルトを通過し、製品同士の間を通り抜けて上方に向かって吹 き上げられる空気流を、コンベヤーベルト(1)の面内に必然的に含まれる方向に に一時的に偏向させ、これに付随して空気流を外部へ引っ張るために、コンベヤ ーベルト(1)の上方に離れた位置にあるハウジング内に設けられ、コンベヤーベ ルト(1)の長手方向を横断して延出するスリット状開放部(7)からなる空気流偏向 手段(5)によって特徴づけられ、 コンベヤーベルト(1)の下面に向かって吹き上げられるハウジング内において 、製品(4)を移送するのに適した多孔性コンベヤーベルト(1)上を移送される製品 の空気処理装置。 ４．空気流偏向手段(5)が、処理しようとする製品の厚さに応じて垂直方向に 調節することができる点に特徴を有する請求の範囲３記載の装置。 ５．開放部(7)が、コンベヤーベルト(1)上に載置される製品(4)を伴うコンベ ヤーベルト(1)の空気親和性部分の合計面積に少なくとも等しい合計面積を有す る点に特徴を有する請求の範囲３または４記載の装置。 ６．コンベヤーベルト(1)の上面には、前記コンベヤーベルトの下面に向かっ て吹き上げられる空気流を、製品(4)の下面に沿って偏向させるための溝(3)を備 えて形成される点に特徴を有する請求の範囲３−５のいずれか１記載の装置。 ７．コンベヤーベルト(1)は、貫通孔(2)を備えるように形成される点および 前記溝(3)は、各孔を隣の孔と連続させる点に特徴を有する請求の範囲６記載の 装置。