JPH1150279A - 液感知式電子防錆装置用電極 - Google Patents

液感知式電子防錆装置用電極

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JPH1150279A
JPH1150279A JP9207690A JP20769097A JPH1150279A JP H1150279 A JPH1150279 A JP H1150279A JP 9207690 A JP9207690 A JP 9207690A JP 20769097 A JP20769097 A JP 20769097A JP H1150279 A JPH1150279 A JP H1150279A
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JP
Japan
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electrode
rust
steel
electrode terminal
liquid
Prior art date
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Application number
JP9207690A
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English (en)
Inventor
Naoto Kamezuka
直人 亀塚
Kunio Miyagawa
邦夫 宮川
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Hitachi Zosen Tomioka Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Zosen Tomioka Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不順な天候にも円滑に追従でき、雨水などに
さらされる金属部材の発錆を抑制する安全無害な液感知
式電子防錆装置用電極を提供する。 【解決手段】 電極10は電極端子11が一定の厚さの
絶縁性接着テープ12上に固着され、鋼材13上に一定
の間隔で装着される。雨などが降ると、電極端子11と
鋼材13との間に水分14が付着して直流の微弱電流1
5が、鋼材13へ通電され、鋼材に電子が補給されるの
で、鋼材の金属イオン化が防止され、サビの発生や進行
が抑制される。鋼材13上の一定高さに電極端子11を
取り付けたので、降雨などにより微弱電流15が流れ、
水分のないときは通電を止めることができるので効率的
で経済的である。電極を棒状に細長く形成することによ
り、装着金属面が、凹面状または凸面状、あるいは幅の
狭い細長い部材であっても、精度よく簡単に装着でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子防錆装置用電極
に係り、特に、雨などにさらされる金属部材を、サビの
発生から護るのに好適な液感知式電子防錆装置用電極に
関する。
【0002】
【従来の技術】雨水や潮風に曝される鋼構造物などの金
属部材はサビが発生しやすい。潮風は塩分を含み湿気を
吸収する。水分が金属を発錆させるメカニズムは、電気
化学的な反応によるもので、金属に含まれている電子
が、雨水や塩分などの電解液に奪われることにより、金
属がイオン化し、奪われた電子は水分中の酸素と結合し
て水酸化物イオンとなり、これが金属のイオンと反応し
てサビを生成する。また、水分に接して電位の貴な異種
金属があると、電位が卑な金属の電子は、電位の貴な異
種金属によって奪われ、電解液中に溶け出すので、結
局、上記化学式3以下の反応により、電位の卑な金属の
腐食が進行する。そのため、異種金属との接合部などが
発錆しやすくなる。特に、雨水に溶けている酸素は、こ
れらの現象を加速させる。
【0003】以下、鉄を例にして発錆のメカニズムを電
気化学的に説明する。 金属、例えば鉄は電子を保有している。 水と酸素があると金属の電子は奪われて水酸イオン
となる。 電子を失った鉄イオンと水酸イオンとが結合して水
酸化第1鉄となる。 水酸化第1鉄にさらに水と酸素が供給されると、水
酸化第2鉄となる。これが、いわゆる赤サビである。 上記〜のメカニズムを化学式で表すと、以下のとお
りである。
【0004】
【化1】
【0005】
【化2】
【0006】
【化3】
【0007】
【化4】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような鋼構造物な
どの金属部材の発錆を抑制する方法はいくつかあるが、
いずれも問題点があり、決定的ではない。すなわち、従
来、風雨に曝される鋼構造物などの金属部材は、防錆塗
装が施されるのが通常であるが、100%完全にサビを
防ぐことはできなかった。塗装面には、無数のピンホー
ルと呼ばれる小さな穴や傷があり、この穴や傷から水分
が浸透して、塗装と金属の境目からサビが進行し始め
る。極く小さなサビでも、塗装の内側では数倍の大きさ
になっているのが通常である。
【0009】塗装が施されている鋼構造物に対する防錆
処理には、薬剤を塗るか吹き付ける方法があるが、剥が
れたり、人体や環境に悪影響を及ぼす恐れもあり、ま
た、塗装によって美観を大切にするものには、好適とは
言い難い。特に海の近くや工業地帯では、塩分や化学物
質の影響で、サビの進行が早くなる。サビは美観を損ね
るばかりか、耐久性や安全性にも影響する。
【0010】本発明の目的は、雨水などにさらされる金
属部材の発錆を抑制し、しかも、不順な天候にも円滑に
追従できる安全無害な液感知式電子防錆装置用電極を提
供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下のよう
に解決される。請求項1記載発明の液感知式電子防錆装
置用電極は、電極端子と、前記電極端子を装着した金属
部材との間に付着した雨滴などの水分を介して、前記電
極端子から前記金属部材へ微弱電流を通電するものであ
る。そのため、金属部材と電極端子との間に、雨水や液
滴などの水分が付着すると、この水分を介して、電極端
子から金属部材へ微弱電流がながれる。これにより、金
属部材に電子が補給され、金属のイオン化が防止される
ので、サビの発生や進行が抑制される。また、請求項2
記載発明は、前記電極端子は、前記金属部材に絶縁性接
着部材で装着されるので、金属部材と電極端子とは、水
分のないときは、電気的に絶縁される。そのため、効率
的な通電が可能である。また、請求項3記載発明は、前
記電極端子は、細長い棒状であるので、装着する金属面
が、凹面状もしくは凸面状になっていても、あるいは、
幅の狭い金属部材であっても、電極を精度よく容易かつ
確実に装着できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1は、本発明の液感知式電子
防錆装置用電極の一実施形態を示す構成図である。本実
施形態の電極10は、電極端子11が、一定の厚さの絶
縁性接着テープ12上に固着されている。そして、風雨
に曝される立体駐車場、外部鉄骨階段、などの鋼材13
上に、一定の間隔をもって絶縁性接着テープ12により
装着される。雨などが降ると、電極端子11と鋼材13
との間に、図示のように、雨滴などの水分14が付着
し、水分14を通じて直流の微弱電流15が通電され
る。
【0013】電極端子11には、交流電源16に接続し
た電流制御器17から、直流に変換した微弱な電流(せ
いぜい350mA以下)が供給され、電極10に設けた
リミッタで、さらに微弱な電流15(数mA〜数十m
A)に下げられる。複雑な配線を避けるために、アース
18も電流制御器17に接続するようにしてある。ま
た、電流制御器17には他の電極への配線19が接続さ
れ、1台の電流制御器17で任意の複数個所に同様に電
極が配置できるようになっている。
【0014】鋼材13の塗装20に生じた無数のピンホ
ール21や傷は、浸透する水分14によってサビの発生
する原因となっているが、本実施形態では、このピンホ
ール21から浸透する水分14を利用して、微弱電流1
5を鋼材13へ通電し、それにより鋼材に電子が補給さ
れるので、鋼材の金属のイオン化が防止され、サビの発
生や進行が抑制されるのである。
【0015】本実施形態の電極によれば、絶縁性接着テ
ープ12によって、鋼材13上の一定高さに電極端子1
1が取り付けられているので、天気のよい湿気の少ない
日は、電極端子11と鋼材13とは電気的に絶縁されて
おり、微弱電流は流れない。降雨などにより、水分14
が電極端子11と鋼材13との間に付着することによ
り、微弱電流15が流れるようになっている。したがっ
て、乾いているとき、すなわち、サビの発生原因となる
水分のないときは、微弱電流の通電を止めることができ
るので、効率的で経済的である。
【0016】なお、電源としては、一般の交流−AC1
00V、AC200V、AC220Vなどを使用でき
る。また、本実施形態では、電極から流される微弱電流
は、乾燥時は作動停止となる。1個の電極でカバーでき
る範囲は、使用環境や装着対象物によって変わる。本実
施形態での平均的目安としては、ほぼ9m2〜15m2
あるが、設定条件によって、さらに広範囲にもできる。
一般に、電極の取付場所は、水が掛かりやすく乾きにく
い場所が好ましく、電流制御器は、電源近くが好都合で
ある。
【0017】図2は、塩分の多い海岸地帯で、上記実施
形態のシステムを装着した場合と、従来の塗装だけの場
合とについて、耐久性の比較を示した図である。横軸に
耐用年数、縦軸に塗装の耐久性をパーセンテージで示し
ている。塗装の耐久性は、使用される環境によっても変
わるが、図に示すように、年数とともに耐久性が低下す
る。通常の塗装Aのみでは2〜5年程度であるといわれ
ている。塗装は一定期間ごとに塗り替えが必要である
が、本発明を適用した場合の塗装Bによれば、耐久性が
向上し、図に示すように、耐用年数がほぼ倍増するの
で、コストも低下し、メンテナンスも向上することがわ
かる。
【0018】図3は、本発明の液感知式電子防錆装置用
電極の他の実施形態を示す図である。本例では電極22
は、棒状に細長く形成されており、そのため、装着する
金属面が、凹面状もしくは凸面状になっていても、ある
いは、装着する金属部材が、幅の狭い細長い部材であっ
ても、精度よく簡単に、かつ確実に装着できる。
【0019】
【発明の効果】上述のとおり、本発明の液感知式電子防
錆装置用電極によれば、不順な天候にも円滑に追従で
き、雨水などによる金属部材の発錆を抑制し、しかも、
安全無害な液感知式の電子防錆装置用電極を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液感知式電子防錆装置用電極の一実施
形態を示す構成図である。
【図2】本発明になる電極を装着した塗装と従来の塗装
との耐久性の比較図である。
【図3】本発明の液感知式電子防錆装置用電極の他の実
施形態を示す構成図である。
【符号の説明】
10 液感知式電子防錆装置用電極 11 電極端子 12 絶縁性接着テープ 13 鋼材 14 水分 15 微弱電流 16 交流電源 17 電流制御器 18 アース 19 配線 20 塗装 21 ピンホール 22 液感知式電子防錆装置用電極 A 一般塗装 B 本システム装着塗装

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極端子と、前記電極端子を装着した金
    属部材との間に付着した雨滴などの水分を介して、前記
    電極端子から前記金属部材へ微弱電流を通電する液感知
    式電子防錆装置用電極。
  2. 【請求項2】 前記電極端子は、前記金属部材に絶縁性
    接着部材で装着される請求項1に記載の液感知式電子防
    錆装置用電極。
  3. 【請求項3】 前記電極端子は、細長い棒状である請求
    項1に記載の液感知式電子防錆装置用電極。
JP9207690A 1997-07-25 1997-08-01 液感知式電子防錆装置用電極 Pending JPH1150279A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9207690A JPH1150279A (ja) 1997-08-01 1997-08-01 液感知式電子防錆装置用電極
KR1019980019214A KR19990013377A (ko) 1997-07-25 1998-05-27 강구조물 및 배관용 전자 방청 시스템

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9207690A JPH1150279A (ja) 1997-08-01 1997-08-01 液感知式電子防錆装置用電極

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1150279A true JPH1150279A (ja) 1999-02-23

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ID=16543971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9207690A Pending JPH1150279A (ja) 1997-07-25 1997-08-01 液感知式電子防錆装置用電極

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