JPH11502467A - インサートを挿入する方法及び機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 異なるタイプのインサート（７０）を含む複数のカートリッジ（６２）を有する自動ローディング装置（６０）を備えてえた、インサートをシートメタル片に打ち込む機械である。各々のカートリッジ（６２）は、パンチ（４６）と一体となっているインサート供給ダクトに選択的に接続することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 インサートを挿入する方法及び機械 発明の背景 １． 発明の分野 本発明は、同時に提出した以下のPCT出願において開示したものに関連するし たものである：U.S．Amada，Ltd．とCrea S.r.l.の譲受人名で提出された「イン サートをシートメタル片に打ち込む装置」(弁理士のDocket No.P14488)；及びU. S．Amada，Ltd.とCrea S.r.l.の譲受人名で提出された「インサートをシートメ タル片に打ち込む機械及び方法」(弁理士のDocket No．P14489)；また上記出願 の開示内容の全体は、本願で引用する箇所において編入されているものとする。 本発明は、インサートをシートメタル片に打ち込む機械と方法に関するもので ある。 ２． 背景情報の説明 曲げ加工もしくはプレス加工されたメタルシートによって形成される要素の製 造分野において、シートメタル要素の内部または外部表面にねじ切りされた、ま たはねじ切りされていない固定点を形成するニーズがある。このニーズは、特に アルミニウムシートに多い。なぜならば、アルミニウムは、その機械的特性のた めにねじ穴を作ることが困難だからである。 インサートは、一般に金属で形成され、金属（アルミニウム、鋼鉄または他の 材質）の板に予め形成された穴に打ち込まれる。インサートは、求められる機能 に応じて、様々な形状又は寸法のものからなる。最も一般的なインサートは、穴 又はシャンクを有する。この穴又はシャンクは、固定器具、固定要素等をねじ込 み、これらの器具、要素等をインサートを介してシートメタルに形成するために 、ねじ穴が設けられている。 メタルシートに予め形成された穴にインサートを打ち込む際には、通常、プレ スが使用される。一般にプレスは、互い組み合わせて使用され、それらの間がド ライビングゾーンとなるパンチとダイを含む。インサートは、その近傍の部位が 塑性変形をするように、シート内の各々の穴に圧入され、これにより、シートに 固定される。 現在利用できる機械では、プレスは、オペレーターにより手動により操作され る。オペレーターは、インサートを打ち込む最中はシートメタル片を保持し、打 ち込み操作が終了する度にシートメタル片を移動させる。一部の機械は、自動供 給装置を具備する。自動供給装置は、一般に、インサートをドライビングゾーン に送る様々なシステムからなる振動フィーダーを備えている。振動フィーダータ イプの自動供給器を備える装置は、全て同じタイプとサイズである多数のインサ ートの挿入を繰り返し実行する場合にのみ有用である。 実際には、機能、形状、サイズが互いに異なる複数の 異なるインサートを連続的に同じシートメタル片に打ち込まなければならないこ とがよくある。このような必要性がある場合には、従来の機械では、オペレータ ーが手作業でプレスのドラインビングゾーンにインサートを置かなければならな かった。 上記のような事実は、高い人件費、低い生産性、高いエラーの危険性の原因と なる。また、操作が本質的に危険を伴うために、オペレータが事故を起こす危険 性も高い。 自動インサートサプライ付きの機械を使用する場合でも、異なるタイプまたは サイズのインサートが必要な場合は、その都度インサート容器を空にし、新しい インサートを詰める作業を人手で行うことが必要である。さらに、新しいインサ ートが、容器から取り除かれたインサートと形状及びサイズの一方又は双方が著 しく異なる場合には、容器からドライビングゾーンにインサートを送る供給ダク トをも交換することがしばしば必要となる。このために、装置の整備時間が長く なり、異なるインサートを同じシートメタル片に連続的に打ち込むことが経済的 に割に合わないものとなっていた。 発明の要約 本発明の目的は、前述の問題を克服できるインサートを打ち込む機械及び方法 を提供することである。 本発明の別の目的は、従来の技術と比較して、打ち込みを実行するために必要 な経費と時間を減少させる、イ ンサートを打ち込む機械及び方法を提供することである。 本発明のさらに別の目的は、様々なサイズと形状のインサートを連続して打ち 込むときの打ち込み操作の安全性を増大させることである。 本発明のさらに別の目的は、様々なサイズと形状のインサートを打ち込むよう に打ち込み機を適合させるために必要とされる装置の整備時間を減少させること である。 本発明のさらに別の目的は、様々なサイズと形状のインサートを連続して打ち 込むために必要な人工を減少させ、打ち込みの信頼性を向上させ、打ち込み操作 の完了と同時にシートメタル片を検査する必要性を除去することである。 本発明によれば、これらの目的は、シートメタル片にインサートを打ち込む機 械であって、パンチとダイを具備し、そのパンチとダイの間をドライビングゾー ンとするものを提供することによって達成される。この機械では、ドライビング ゾーンの中でインサートを把持することができる。これにより、インサートを、 同じようにドライビングゾーンに配置されたシートメタル片の穴部に打ち込める 位置に配置するためである。 本発明による機械では、インサートを一度に１個づつドライビングゾーンに供 給するために、自動ローディング装置が備えられている。また、インサートを打 ち込むためのドライビングフォースをパンチに供給するドライバーが備えられて いる。自動ローディング装置は、供給 ダクトに選択的に接続される複数のカートリッジを有する。供給ダクトは、イン サートをドライビングゾーンに供給するためにパンチと一体となっているもので ある。カートリッジの各々は、複数の同じタイプのインサートを装填されている 。しかしながら、複数の異なるカートリッジの各々に充填されているインサート は、複数の異なるカートリッジの少なくとも１つに装填されているインサートと 異なるタイプのものである。 自動ローディング装置は、好ましくは、複数のカートリッジと、複数のカート リッジに結合される複数の管状部材を支持する移動可能な支持台を含む。複数の カートリッジに含まれるインサートは、結合された管状部材の中を通過可能であ る。管状部材は、移動可能な支持台を移動させることにより、供給ダクトと選択 的に連結され、インサートの供給路を形成する。インサートの供給路は、複数あ るカートリッジの一つからドライビングゾーンまで伸びる。ここで、複数あるカ ートリッジの一つとは、管状部材の一つを選択することにより、操作位置に位置 することとなったものをいう。 選択的に結合される管状部材は、インサート用の供給路の初期部分を形成する 空洞を有する。また、供給ダクトは、供給路の終端部分を形成する。空洞及び供 給ダクトは、まっすぐな連続路として供給路を形成する。 移動可能な支持台は、供給ダクトの軸に垂直なまっすぐな軸に沿って、パンチ に対して移動可能である。複数 の管状部材は、移動可能な支持台のまっすぐな移動軸に沿って、並んで配置され る。 本発明による機械は、さらに静止基部、静止基部に摺動自在に装着され、パン チを支持するスライド、及び静止基部に装着されるアクチュエーターを具備する 。アクチュエーターは、パンチの駆動力を発生させ、それによりパンチは、イン サートを一度に１個づつ打ち込む。さらに、スライドは、自動ローディング装置 をも支持する。これにより、静止基部に対するスライドの摺動運動は、パンチと 自動ローディング装置を同じ距離だけ動かす。スライドは、実質的に水平方向に 摺動する。複数のカートリッジの各々は、その中にインサートを実質的に垂直に 積み重ねている。 さらに、本発明による機械は、流体アクチュエーターを備えたステップ運動機 構と、少なくとも機械が支持する複数のカートリッジの数に等しい数の停止位置 を持つセパレート停止装置を含むことが好ましい。ステップ運動機構は、移動可 能な支持台を動かし、複数のカートリッジの内の１つを操作位置に配置し、セパ レート停止装置は、結合する１つの停止位置を作動させることによって移動可能 な支持台の動きを停止させる。 さらに、自動ローディング装置は、複数のカートリッジの各々が含むインサー トのための供給装置を含むことが好ましい。供給装置は、個々の供給部材を具備 する。この個々の供給部材は、カートリッジから取り出された 個々のインサートを供給路の初期部分にある操作位置に配置するためのものであ る。さらに、供給装置は、インサートを押すためのスラストロッドを具備するこ とが好ましい。スラストロッドは、インサート用の供給路と一直線となるように 整列される。スラストロッドは、個々の供給部材によって供給路にインサートを 挿入した後に、インサートをドライビングゾーンへ押す。 さらに、自動ローディング装置は、個々の供給部材を作動させる第１のアクチ ュエータと、スラストロッドを作動させる第２のアクチュエータとを具備するこ とが好ましい。第１のアクチュエータと第２のアクチュエータは、パンチに対し て不動の位置に取り付けられる。これは、パンチに対する個々の供給部材とスラ ストロッドの各々の動きによって、インサートをパンチに向けて動かすためであ る。 さらに、自動ローディング装置は、操作位置にあるカートリッジ内のインサー トの有無を検出するためのフィーラーを具備することが好ましい。 インサートは、複数のカートリッジの中の少なくとも１つにおいて、インサー トの縦軸に垂直な軸に沿って積み重ねられる。かかる配置では、複数のカートリ ッジは、インサートがパイルの軸に沿って個々の供給部材に落下するように配置 される。 加えて、インサートは、インサートの縦軸に沿った方向で、複数のカートリッ ジの少なくとも１つに積み重ね られてもよい。この場合には、インサートが個々の供給部材内の所定の位置に落 下する前に、縦軸に沿った方向に積み重ねられたインサートをパイルの整列軸に 対して９０°だけ回転させるために、複数のカートリッジと個々の供給部材との 間に回転装置が配置される。 さらに、本願には、ドライビングゾーンをそれらの間に形成するパンチとダイ を使用し、シートメタル片にインサートを打ち込む方法が開示されている。この 方法は、種々のタイプのインサートを含む複数のカートリッジを設け、打ち込み たいタイプのインサートを含むカートリッジを複数のカートリッジの中から１つ を選択し、選んだカートリッジを操作位置に動かし、一部が選択したカートリッ ジに接続されている管状部材を通り、一部がパンチ内部に形成された供給ダクト を通って伸びるまっすぐな経路に沿って、インサートを、選択したカートリッジ からドライビングゾーンに移送するものである。 本発明の開示は、イタリア特許出願No．T095 A 000183(１９９５年３月１０に 提出)に含まれる主題に関連している。 図面の簡単な説明 本発明の更なる特徴及び利点は、添付図面を参照した以下の例による詳細な説 明から明らかになる。ただし、本発明はこれらの例に限定されるものではない。 図１は、本発明による機械の概略斜視図である。 図２は、図１の矢印IIによって示された部分をより詳 細に示す斜視図である。 図３は、図１の機械のＸ−Ｙ面の平面図である。 図４は、図３の矢印IVによって示された部分の拡大平面図である。 図５は、図４の線V-Vに沿った断面図である。 図６は、図５の矢印VIによって示された部分の拡大断面図である。 図７は、図６の線VII-VIIに沿った断面図である。 図８は、図６と類似の断面図であって、異なるタイプのインサートを含むカー トリッジを示している断面図である。 図９は、図８の線IX-IXに沿った断面図である。 図１０は、図８のX-Xに沿った断面図である。 好ましい実施の形態の説明 次に図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図１は、シートメ タル片にインサートを打ち込む機械２０を示す。機械２０は、基部２４と、その 基部２４に摺動可能に装着されたピースホルダー２６とを有する。ピースホルダ ー２６は、カートリッジ２８、垂直に移動可能なスライド３０、及びピースホル ダーユニット３２を含み、その全てが図１に示した軸Ｘに沿って共に移動可能で ある。カートリッジ２８は、Ｘ軸に沿った上記の動きを可能にするために、基部 ２４に対する相対移動をガイド３４に沿って行うことができる。 カートリッジ２８は、図１に示す「Ｚ軸」に沿って垂 直に装着されるガイド３６を有する。垂直に移動可能なスライド３０は、カート リッジ２８に対する相対移動をガイド３６に沿って行うことができる。これによ り、垂直に移動可能なスライド３０及びピースホルダー３２は、基部２４に対し てＺ軸に沿って移動可能となる。 ピースホルダーユニット３２は、グリッパー３８を有する。グリッパー３８は 、一般に鉛直に配置されるピース（シートメタル片）を把持し、かつ保持するも のである。このような配置は、水平シートに重力の影響により発生しうるピース の変形に関連する問題を効果的に防止する。例えば、図２では、仮想線で描かれ たシートメタル片２２がグリッパー３８により掴まれている。ピースホルダーユ ニット３２の詳細は、参照のために上記において引用した、U.S．Amada，Ltd.と Crea S.r.l.の譲受人名で提出された(弁理士のDocket No．P14489)「インサート をシートメタル片に打ち込む機械及び方法」と題された出願において詳細に説明 されている。 さらに、機械２０は、図１の「Ｙ軸」に沿って、基部２４に対して相対的に、 ガイド４２上で移動可能なプレス４０を含む。プレス４０は、一般にＵ字型の外 形を持つ基礎構造物４４を有する。基礎構造物４４は、パンチ４６とダイ４８か らなるインサートドライビング装置を支持する。インサートドライビング装置４ ６、４８は、参照のために上記において引用した、U.S．Amada，Ltd.とCrca S.r .l.の譲受人名で提出された(弁理士のDocket No．P14488)「インサートをシートメタル片に打ち込む装置」と題された出願に おいて詳細に説明されているタイプのものであることが好ましい。パンチ４６と ダイ４８は、その間にインサートを把持し、シートメタル片に予め形成された穴 を通してインサートを強制的に挿入する。 パンチ４６とダイ４８は、必要な場合には、自動的な方法で異なる形状または サイズのインサートを打ち込むために適当な異なるタイプのものと素早く交換で きるような方法で、プレス４０によって支持されている。垂直に移動可能なスラ イド３０は、交換工具の貯蔵部５０を支持する。 図２において、パンチ４６とダイ４８は、インサートが打ち込まれる軸と一致 し、Ｙ軸に平行である水平軸Ａ上に整列される。パンチ４６とダイ４８との間が 、ドライビングゾーン５２である。ダイ４８は、プレスの基礎構造物４４に対し て不動である。一方、パンチ４６は、軸Ａに沿ったワーキングストロークを有す る。この目的のために、スライド５４は、ガイド５６上で、軸Ａに沿って、構造 物４４に対して相対移動自在に装着される。スライド５４は、パンチ４６を支持 し、パンチ４６のＡ軸に沿った動作を可能にする。 基礎構造物４４に対するスライド５４は、アクチュエーター５８によって駆動 される。アクチュエーターは、インサートの打ち込みに適した力を生み出すよう にデザ インされたサイズの電気又は流体アクチュエーターなどである。 自動ローディング装置６０は、ドライビングゾーン５２にインサートを供給す るためにスライド５４の上に配置される。自動ローディング装置６０は、一連の カートリッジ６２を含む。カートリッジ６２の各々は、他のカートリッジとは異 なるタイプ、サイズまたは形状のインサートをその中に順序正しく配列させてい る。打ち込むべきインサートのタイプに応じて特定のカートリッジ６２が選択さ れ、そのカートリッジからインサートが取り出される。取り出されたインサート は、まっすぐで、その終端部分がパンチ４６を通って伸びる移送路に沿ってドラ イビングゾーン５２に供給される。自動ローディング装置及び移送路については 、様々な幾何学的配列が可能である。その好ましい実施の態様を下記において説 明するが、これは上記において概略した全般的な操作原則を限定するものでない 。 図４、５において、自動ローディング装置６０は、スライド５４に対して固定 される固定基部６４を含む。基部６４は、軸Ａに対して横方向に装着されるガイ ド６６を有する。支持台６８は、固定基部６４に対して摺動自在に装着され、ガ イド６６上で摺動可能である。支持台６８は、カートリッジ６２を支え、ガイド ６６上を摺動して特定のカートリッジ６２の選択を可能にする。 各カートリッジ６２は、鉛直配置されたインサート７ ０のパイル（積み重ね）を含む（図５を参照）。相対的に細長い形状で、その断 面の直径より長い軸寸法を持つインサートは、その縦軸に垂直な軸に沿って積み 重ねられる。しかしながら、その軸寸法より長い直径を持つ短いインサートは、 その縦軸方向に積み重ねられる。このような２種類の積み重ね方は、カートリッ ジの所定の高さに対して、カートリッジに貯蔵され得るインサートの数を最大に する。 各カートリッジ６２は、管状部材７２と結合されている。管状部材７２は、ド ライビングゾーン５２へのインサートの移送路の最初の部分を構成する穴７４を 有する。移送路の終端部分は、パンチ４６内部に形成されたダクト７６となって いる。 パンチ４６は、インサートをパンチ４６のダクト７６を通してドライビングゾ ーン５２に供給できるようにするものであるが、その構造は、参照のために上記 に引用したU.S．Amada，Ltd.とCrea S.r.l.の譲受人名で提出された(弁理士のDo cket No．P14488)「インサートをシートメタル片に打ち込む装置」と題された出 願において詳細に説明されている。 所望の管状部材７２及びこれに結合するカートリッジ６２をパンチ４６の軸Ａ 上に配置させるために、移動可能な支持台６８を動かすための移動機構が設けら れている。図面に示した実施の態様では、移動機構は、流体アクチュエーター８ ２によって形成されるステップ移動機 構である。流体アクチュエータ８２は、カートリッジ６２の数と等しい数の停止 位置を持つセパレート停止装置８４を有する。停止装置８４は、ピン９０と係合 され得る一連の切り込み８８を有するロッド８６を含む。アクチュエーター９２ は、所望の停止位置にピンを動かすために設けられている。アクチュエーター９ ２とロッド８６の内の一方が固定基部６４に固定されており、他方は移動可能な 支持台６８に固定されている。 このように、打ち込むべき所望のタイプのインサートを含むカートリッジが選 択され、支持台６８の動作によって、選択されたカートリッジがパンチ４６と整 列する操作位置に動かされる。打ち込むべきインサートのタイプが変更された場 合、例えば、打ち込むべき新しいインサートが前に打ち込まれたインサートと大 きく異なる直径を持っている場合には、パンチ４６を交換する必要が生じること がある。パンチ４６またはパンチ４６とダイ４８のペアを交換する方法は、参照 のために上記において引用した、U.S．Amada，Ltd.とCrea S.r.l.の譲受人名で 提出された(弁理士のDocket No．P14489)「インサートをシートメタル片に打ち 込む機械及び方法」と題された出願において詳細に説明されている。 自動ローディング装置６０は、スラストロッド７８と、個々のカートリッジ６ ２の各々に対応する個々の供給部材８０を有する。スラストロッド７８と個々の 供給部材８０は、軸Ａに対する横方向の動きに備えて、各々のカ ートリッジ６２と各々の管状部材７２に固定される。スラストロッド７８と個々 の供給部材８０とは、支持台６８と相対的に軸Ａに沿って移動可能である。 選択されたカートリッジ６２と結合されたスラストロッド７８は、操作位置に 置かれ、アクチュエーター（図示せず）に接続されたドライブ部材９４と係合す る。アクチュエーターは、ドライブ部材９４を動かし、軸Ａに沿ってスラストロ ッド７８を動かす。同様に、操作位置にある選択されたカートリッジ６２と結合 した個々の供給部材８０を軸Ａに沿って動かすためにアクチュエーター９６が設 けられている。アクチュエーター９６とスラストロッド７８を駆動するアクチュ エーターの両方は、パンチ４６に対して不動に装着され、作業位置に置かれたカ ートリッジ６２と結合された個々の供給部材８０とスラストロッド７８だけを動 かす。 作業位置に置かれた選択されたカートリッジ６２内のインサートの有無を調べ るために、フィーラー装置９８が設けられている。アクチュエーター１００は、 フィーラー９８を作動させ、フィーラーロッド１０２を穴１０４に挿入し、カー トリッジ６２内の底部でインサートの有無を検出する。 図６は、上記のように細長いインサートを積み重ね、供給するための構造及び 配置を示す。細長いインサートは、それらの縦軸に垂直な軸に沿って積み重ねら れる。カートリッジ６２は、インサートが通過できる開口部を 底部に有する。カートリッジは、カートリッジホルダー本体１０６に挿入される 。カートリッジホルダ本体１０６は、位置決めピン１０８と固定ねじ１１０によ って移動可能な支持台６８に固定される。 個々の供給部材８０は、付属物１１２を有する。付属物１１２は、穴を介して カートリッジホルダ本体１０６の中に達するとともに、選択されたカートリッジ ６２に対応する管状部材７２に挿入されている。 図７は、個々の供給部材８０が、カートリッジ６２を支えるためにＵ字型の断 面を有することを示している。Ｕ字型部材の内部表面は、インサート７０が連続 して落下できる座部１１４を形成する。板バネ１１６は、座部１１４の内部へ張 り出しており、インサート７０の位置決めを補助している。個々の供給部材８０ は、その中でスラストロッド７８が摺動可能である穴１１８を有する。穴１１８ は、その軸を軸Ａと一致するように配置されている。 ピン１２０は、カートリッジホルダー本体１０６に固定され、カートリッジホ ルダー本体１０６に対する個々の供給部材８０の動きをガイドする。ピン１２０ の周りに、ピン１２０と同軸に備えられたヘイリコイドスプリング１２２は、個 々の供給部材８０を矢印１２４によって示す方向に押す。 次に選択されたインサートをドライビングゾーン５２に供給する方法について 説明する。所望のタイプのイン サートを含むカートリッジを選択し、選択したカートリッジを上述の作業位置に 位置決めした後に、選択したカートリッジに対応する個々の供給部材８０はアク チュエーター９６と一直線に整列する。 アクチュエーター９６は、個々の供給部材８０を矢印１２６によって示す方向 に押す。同時に、アクチュエーター１００がフィーラー装置９８を作動させて、 フィーラーロッドを穴１０４を通して延ばし、カートリッジ６２内のインサート の有無を調べる。フィーラーロッドがインサート７０を検出しない場合は、その タイプのインサートをさらに供給する前にカートリッジ６２を交換する必要があ ることが分かる。 個々の供給部材８０の動作は、座部１１４にあるインサート７０を、カートリ ッジ６２の位置を整合していたときの位置よりパンチに近い位置（また他のイン サートがカートリッジ６２内にある場合は、その積層しているインサート７０よ り近い位置）に押しやる。個々の供給部材８０の壁１２８は、残りのインサート ７０を支える。このようにして分離されたインサートは、ダクト７４に沿って供 給可能な状態にある。 インサートをその移送前にカートリッジから分離することは、移送中に他のイ ンサートと干渉し合うことを防止し、移送路等が詰まること、いわゆるジャムの 危険性を最小にする。方向１２６への個々の供給部材８０の動きは、管状部材７ ２を同じ量だけ同じ方向に動かし、管 状部材７２を個々の供給部材に固定する。この動きが管状部材７２の遠端をパン チ７６と連結させ、カートリッジの基部からドライビングゾーン５２に伸びる一 体の連続ダクトを形成させる。 積層されたインサートの底からインサート７０を分離した後に、ドライブ部材 ９４は、直ちにスラストロッド７８を作動させ、インサート７０をパンチ７６の 遠端の方へ押す。 図８は、前述のように、その長さより大きな直径を持った短いインサートを積 み重ね、供給するための構造と配列を示している。インサート７０は、供給ダク トでは、その縦軸に沿って移送される。これは、インサート７０を打ち込むべき 方向と同じ方向である。従って、この短いインサートは、ダクトに沿って移送す る前に、９０°回転させなければならない。 この操作を実施するために、短いインサート７０を含むカートリッジ６２と結 合する個々の供給部材８０は、同じ参照符号で示される前述の部品に加えて、個 々の供給部材８０に固定される分離要素１２９を具備する。分離要素１２９は、 カートリッジホルダー本体１０６において軸Ａに平行に形成され空洞１３０内で 動くことができる。空洞１３０の端には、プレート１３２が装着されている。分 離要素１２９は、積層されているインサート７０の中から一番底にあるものを分 離し、それを空洞１３０の端まで移動させる。プレート１３２は、分離要素 １２９によって移動されたインサート７０を受け取り、保持する。個々の供給部 材８０の復帰運動の結果、分離要素１２９が空洞１３０の端から離れ、開始位置 に戻ると、インサート７０は、プレート１３２からダクト１３４へと落下する。 ダクト１３４は、個々の供給部材８０内の座部１１４へインサート７０を正しい 姿勢（つまり、開始位置から９０°回転された姿勢）で導き、そこでインサート は、図１０に示すように、一対のプレート１１６によって保持される。 寸法の短いインサートでは、インサートを回転させるダクト１３４が、前述し たフィーラー装置９８が備えられる領域を占有するので、インサート７０の有無 を検出するフィーラー装置のその位置での使用が妨げられる。この問題を解決す るために、図９に示すように、ロッカー１３６がカートリッジホルダー本体１０ ６内に配置される。ロッカー１３６は、ばね１３８によって矢印１４０で示す方 向にスプリングバイアスをかけられている。ロッカー１３６の終端１４２は、穴 １０４と対向するように配置されている。 インサート７０がカートリッジ６２内にある場合は、ロッカー１３６は、図９ の位置にある。検出動作を実施すると、フィーラーロッド１０２は、ロッカー１ ３６の終端１４２と接触し、それによってインサート７０の存在を正確に検出す る。インサートがない場合には、終端１４２がもはや穴１０４に面しない位置ま でロッカー１ ３６が回転する。従って、フィーラーロッド１０２は、ロッカーの終端１４２と 接触できず、これにより、インサートがないことが正確に検出される。 以上、特定の手段、材料及び態様に関連して本発明を説明してきたが、本発明 は、特定の開示内容に制限されず、クレームの範囲内で変更が可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＲ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＪＰ，ＫＲ，ＬＵ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ， ＲＵ，ＳＥ，ＳＧ (72)発明者 スカブィノ マリオ イタリア国 イタリア トリノ モンカリ エリ アイ−10024 ストル バラウダ １

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．インサートをシートメタル片に打ち込む機械であって、 その間にドライビングゾーンを形成するパンチ及びダイと、 前記ドライビングゾーンに一度に１個づつのインサートを供給する自動ローデ ィング装置と、 インサートを打ち込むための動力を前記パンチに与えるドライバーと を備え、 前記ドライビングゾーンでは、シートメタル片が位置決めされるとともに、前 記インサートが、前記シートメタル片に設けられた穴部に打ち込むことができる 位置に配置すべく把持可能であり、 前記自動ローディング装置は、前記パンチと一体となっている供給ダクトに選 択的に連結し、前記ドライビングゾーンに前記インサートを供給する複数のカー トリッジを有し、 前記複数のカートリッジの各々は、複数の同一種類の前記インサートを有し、 前記カートリッジが有するインサートは、前記カートリッジのうちの少なくと も他の１つが有するインサートと異なるタイプのものである ことを特徴とするインサートをシートメタル片に打ち 込む機械。 ２．請求項１に記載の機械において、 前記自動ローディング装置は、 前記複数のカートリッジを支持する移動可能な支持台と、 前記複数のカートリッジと結合している複数の管状部材と を備え、 前記複数のカートリッジが有するインサートは、前記結合している管状部材を 貫通することができ、 前記管状部材は、前記移動可能な支持台の動作により、前記供給ダクトと選択 的に結合し、インサートを供給するための供給路であって、前記管状部材の一つ を選択したことにより操作位置に位置することとなった前記カートリッジの一つ から前記ドライビングゾーンまで達する供給路を形成する ことを特徴とするインサートをシートメタル片に打ち込む機械。 ３．請求項２に記載の機械において、 前記選択的に供給ダクトに結合された管状部材は、前記インサートのための前 記供給路の初期部分を形成する空洞を有し、 前記供給ダクトは、前記供給路の終端部分を形成し、 前記空洞と前記供給ダクトは、前記供給路をまっすぐな連続路となるように形 成する ことを特徴とするインサートをシートメタル片に打ち込む機械。 ４．請求項２に記載の機械において、 前記移動可能な支持台は、前記供給ダクトの軸に垂直なまっすぐな軸に沿って 前記パンチに対して相対移動可能であり、 前記複数の管状部材は、前記移動可能な支持台の前記まっすぐな移動の軸に沿 って並列に配置される ことを特徴とするインサートをシートメタル片に打ち込む機械。 ５．請求項１に記載の機械において、 静止基部と、 前記静止基部に摺動可能に取り付けられ、前記パンチを支持するスライドと、 前記静止基部に取り付けられたアクチュエーターと を備え、 前記アクチュエーターは、前記パンチを動かすための動力を発生させ、前記パ ンチは、インサートを一度に１個づつ打ち込み、 前記スライドは、前記静止基部に対する前記スライドの摺動運動が前記パンチ と前記自動ローディング装置とを同距離だけ動かすように、前記自動ローディン グ装置を支持する ことを特徴とするインサートをシートメタル片に打ち込む機械。 ６．請求項５に記載の機械において、 前記スライドの摺動運動が実質的に水平方向の運動である ことを特徴とするインサートをシートメタル片に打ち込む機械。 ７．請求項６に記載の機械において、 前記複数のカートリッジの各々は、その中にインサートを実質的に鉛直に積み 重ねている ことを特徴とするインサートをシートメタル片に打ち込む機械。 ８．請求項２に記載の機械において、 流体アクチュエーターを備えたステップ移動機構と、 少なくとも前記複数のカートリッジの数に等しい数の停止位置を持つセパレー ト停止装置と を有し、 前記ステップ移動機構は、前記移動可能な支持台を移動させることにより、前 記複数のカートリッジの１つを前記操作位置に配置し、 前記セパレート停止装置は、結合する前記停止位置の１つを作動させることに よって前記移動可能な支持台の動きを停止させる ことを特徴とするインサートをシートメタル片に打ち込む機械。 ９．請求項３に記載の機械において、 前記自動ローディング装置は、さらに前記複数のカー トリッジの各々が備えるインサートのための供給ユニットを有する ことを特徴とするインサートをシートメタル片に打ち込む機械。 １０．請求項９に記載の機械において、 前記供給ユニットは、前記カートリッジから取り出された個々のインサートの 姿勢を前記供給路の初期部分における操作姿勢に直す個々の供給部材を有する ことを特徴とするインサートをシートメタル片に打ち込む機械。 １１．請求項１０に記載の機械において、 前記供給ユニットは、 インサート用の前記供給路と一直線に整列しており、インサートを押すスラス トロッドを有し、 前記個々の供給部材によって前記供給路にインサートを挿入した後に、前記ス ラストロッドが前記インサートを前記ドライビングゾーンへ押す ことを特徴とするインサートをシートメタル片に打ち込む機械。 １２．請求項１１に記載の機械において、 前記自動ローディング装置は、 前記個々の供給部材を作動させる第１のアクチュエータと、 前記スラストロッドを作動させる第２のアクチュエータと を有し、 前記第１のアクチュエータ及び前記第２のアクチュエータは、前記パンチに対 して静止した位置に取り付けられ、前記パンチに対する前記個々の供給部材と前 記スラストロッドの各々の動きによって、前記インサートを前記パンチに向かっ て動かす ことを特徴とするインサートをシートメタル片に打ち込む機械。 １３．請求項２に記載の機械において、 前記自動ローディング装置は、 前記操作位置にある前記カートリッジ内のインサートの有無を検出するための フィーラーを有する ことを特徴とするインサートをシートメタル片に打ち込む機械。 １４．請求項９に記載の機械において、 前記インサートは、その縦軸に垂直な軸に沿って、前記複数のカートリッジの 少なくとも１つに積み重ねられ、 前記複数のカートリッジの少なくとも１つは、前記インサートの積み重ね方向 に沿ってインサートが前記個々の供給部材へ落下する位置に配置される ことを特徴とするインサートをシートメタル片に打ち込む機械。 １５．請求項９に記載の機械において、 前記インサートは、その縦軸に沿った方向に、前記複数のカートリッジの少な くとも１つに積み重ねられてお り、 前記機械は、前記個々の供給部材内の所定の位置に落下する前に、縦軸に沿っ た方向に積み重ねられたインサートをインサートを積み重ねた方向に対して９０ °だけ回転させる回転装置を前記複数のカートリッジと前記個々の供給部材の間 に配置している ことを特徴とするインサートをシートメタル片に打ち込む機械。 １６．それらの間にドライビングゾーンを形成するパンチとダイを使用して、イ ンサートをシートメタル片に打ち込む方法において、 様々なタイプのインサートを含む複数のカートリッジを設け、 前記複数のカートリッジの中から、打ち込みたいタイプのインサートを含むカ ートリッジを１つを選択し、 選択した前記カートリッジを操作位置に動かし、 一部が選択したカートリッジに接続されている管状部材を通り、一部がパンチ 内部に形成された供給ダクトを通って伸びるまっすぐな経路に沿って、インサー トを、選択したカートリッジからドライビングゾーンに移送する ことを特徴とするインサートをシートメタル片に打ち込む方法。