JPH11502132A - モジュール患者看護システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明に従うと、モジュール式患者看護システムは、患者の監視ならびに治療上の必要品の供給を提供する。具体的には、システムは、インタフェースユニット（１００）及び複数の患者機能ユニット（１５０）で構成されている。インタフェースユニットは、ユーザとシステムの間のインタフェースを提供し、異なるレベルの機能性を提供するように構成され適合され得る。異なるレベルの機能性をもつインタフェースユニットは、より高い融通性、安全性及び費用有効性を提供するよう互換性を有しうる。各々のインタフェースユニット（１５０）は、薬ライブラリ、システム構成値及び事象履歴のような情報の転送のためのインタフェースポート（１２２）を含んでいる。機能ユニットは内部でプログラムされており、高いレベルのシステム・モジュール性をもたらすように制御され、電源とインタフェースユニットのインタフェース機能だけを必要とする。

Description

【発明の詳細な説明】 モジュール患者看護システム 発明の背景 技術分野 本発明はモジュールのプログラム可能患者看護システムに関する。特に本発明 は、患者の監視と治療を提供する複数個の個別に制御される機能ユニットを備え た中央インタフェース機能のための方法及び装置に関する。 関連技術の検討 多重注入ポンプユニットと検知装置例えば血圧監視装置及びパルス酸素計を含 むシステムが医学分野で知られている。例えばカーンズ(Kerns)その他の米国特 許第４，７５６，７０６号はポンプ及び監視モジュールが選択により中央管理ユ ニットに取付けられる中央管理注入ポンプシステムを開示する。中央管理ユニッ トは取付けられるモジュールの内部構成及びプログラミングを制御し、モジュー ルから情報を受領して表示する。各モジュールは中央管理ユニットから取外すこ とが可能であり、取外されている間は管理ユニットから独立に動作することがで きる。 またルバルカバ・ジュニア（Rubalcaba，Jr.）の米国特許第４，８９８，５７ ８号も、集中管理をもたらすように中央管理ユニットに選択的に取付けられる複 数個の注入ポンプモジュールを備えた薬注入システムを開示する。特に中央管理 ユニットはユーザから注入パラメータを得てこのパラメータで計算を行い、所望 の注入速度を確定する。ひとたびこの速度が決定されると、中央管理ユニットは それに応じて注入を制御することができる。 またサマイオーツ（Samiotes）その他の米国特許第５，２５６，１５７号は特 定のユーザの必要に応じて薬を分配するためのプログラム可能な注入ポンプを開 示する。特に個々のユーザの要求に応えてポンプを構成するために、ポンプは置 換え可能なメモリモジュールと通じるマイクロプロセッサを具備する。 しかしこれらの関連技術システムは幾つかの欠点がある。例えばこれらのシス テムでは中央管理ユニットが取付けられる機能ユニットの機能を感知しなければ ならず、多くの機能を制御しなければならない。これは望ましくない。なぜなら 新型の機能モジュールを追加するときに、中央ユニットを交換又は改良せずにシ ステムをたやすく改善することができないからである。 更にこれらのシステムは、機能ユニットを制御及びプログラムするために使用 しなければならない単一の総合中央管理ユニットを開示する。使用時に誤りや混 乱の大きな危険を生じるため、熟練した専門家例えば麻酔専門家が患者看護シス テムを操作する必要がない病状では、総合中央管理ユニットは望ましくない。従 って病状とシステムオペレータの技能に依存する総合インタフェースユニットに 代わるあまり高度でない中央ユニットの需要がある。 ある関連技術システムに伴うもう一つの問題は、新しいシステム構成値や薬ラ イブラリのような情報のアップロード又はダウンロードに備えて、中央管理ユニ ットと外部装置の間にインタフェースを具備しないことである。 最後に、ある関連技術システムの中央管理ユニットは少なくとも１個の注入ポ ンプユニットに永久的に配設されている。多くの病状は単純な患者監視しか必要 としないからこれは不都合であり、取付けられる注入ユニットの追加費用も不要 なものである。 発明の目的と要旨 関連技術の上記の欠点にかんがみ、本発明の目的は将来のユーザの必要を満た すためにたやすく改善し、適応させることができるモジュール患者看護システム を提供することである。 システムの安全性と費用有効性を高めるために、種々のレベルの機能性を有す る交換可能な中央インタフェースユニットを提供することが発明のもう一つの目 的である。 広範な情報のアップロード及びダウンロードを容易にするために、患者看護シ ステムと外部装置の間のインタフェースを提供することが発明のもう一つの目的 である。 本発明によれば、複数個の患者機能ユニットに取外し可能に配設されたインタ フェースユニットからなるプログラム可能なモジュール患者看護システムが設け られる。インタフェースユニットはユーザとシステムの間にインタフェースを与 え、高いレベルのインタフェース機能を有する先進インタフェースユニットか又 は低いレベルのインタフェース機能を有する基本インタフェースユニットである 。ユーザに高い柔軟性、安全性及び費用有効性をもたらすために、これらのユニ ットを交換することができる。各インタフェースユニットは薬ライブラリ、薬注 入プロファイル、システム構成値及び事象履歴のような情報のアップロード及び ダウンロードのためのインタフェースポートを有する。 患者看護システムの機能ユニットは患者の監視及び／又は治療を提供する。機 能ユニットは内部でプログラムされ、より大きなシステム・モジュール性を与え るように制御され、電源、インタフェース機能及び中央インタフェースユニット からの総合システム管理だけを必要とする。 図面の簡単な説明 本発明の上記及びその他の方法、構造、機能、特徴及び利点は、添付の図面に 関連して理解される下記の詳細な説明により一層明瞭になる。 図１Ａ−Ｂは発明による先進インタフェースユニットを示し、図１Ａは機能ユ ニットに取外し可能に接続された先進インタフェースユニットの前面図、図１Ｂ は先進インタフェースユニットだけの背面図である。 図２は４個の機能ユニットに取外し可能に接続された先進インタフェースユニ ットの前面図を示す。 図３は先進インタフェースユニットのブロック構成図を開示する。 図４Ａ−Ｂは本発明による基本インタフェースユニットを示し、図４Ａは前面 図、図４Ｂは背面図である。 図５は基本インタフェースユニットのブロック構成図を開示する。 図６は発明による機能ユニットのブロック構成図を開示する。 図７ないし１０は一次注入の準備中のインタフェースユニットのスクリーン・ ディスプレイを図示する。 図１１ないし１２は二次注入の準備中のインタフェースユニットのスクリーン ・ディスプレイを図示する。 図１３ないし１４は多重用量注入の準備及び操作時のインタフェースユニット のスクリーン・ディスプレイを図示する。 図１５ないし１９は多重チャネル調整注入の準備及び操作時のインタフェース ユニットのスクリーン・ディスプレイを図示する。 図２０ないし２６は薬注入速度の計算時のインタフェースユニットのスクリー ン・ディスプレイを図示する。 発明の詳細な説明 当業者は開示された方法及び構造がより広範な応用にたやすく適応されること を認めるであろうが、本発明の下記の実施形態はモジュール患者看護システムに 関連して説明する。異なる図に関して同じ参照番号が繰り返されるときは、必ず このような各図の対応する構造に関係することに留意されたい。 図１Ａ−Ｂはプログラム可能なモジュール患者看護システムを開示する。発明 の好適な実施形態によれば、このシステムは先進インタフェースユニット１００ 及び少なくとも１個の機能ユニット１５０を有する。 先進インタフェースユニット１００はこの患者看護システムで一般に４つの機 能を遂行する。即ち４つ支柱及びベッドレールのような構造へのシステムの物理 的取付けをもたらし、システムに電力を与え、システムと外部装置の間にインタ フェースを与え、ある特殊な情報を除きシステムの大多数のユーザ・インタフェ ースを提供する。先進インタフェースユニット１００は情報ディスプレイ１０２ を有する。情報ディスプレイ１０２は任意の種類のディスプレイ、例えば液晶デ ィスプレイである。ディスプレイ１０２は準備及び操作手続の時にデータの入力 と編集を容易にするために使用することができる。またディスプレイ１０２は種 々の操作パラメータ、例えば個別機能ユニット１５０即ちポンプの注入予定容積 （ＶＴＢＩ）、現在の時刻及びその他の指示メッセージ、勧告及び警報条件を表 示するために使用することもできる。先進インタフェースユニット１００はデー タ及び命令の入力のための複数個のハードキー１０４とソフトキー１０６を有す る。数字のハードキー１０４は数値データの入力のために使用され、残りのハー ドキー１０４とソフトキー１０６は操作命令の入力のために使用される。 ソフトキー１０６はディスプレイと相互作用して特定のソフトキー１０６の機 能を随時限定するために、ディスプレイ１０２の縁端に沿って配列することがで きる。従って特定のソフトキー１０６は、押されることで注入又は監視のいずれ のパラメータかのオプションの選択を許容する。この選択がソフトキーに隣接す るディスプレイ１０２に表示される。前述のように、あるハードキー１０４は特 殊な操作命令の入力にも使用される。例えばハードキー１０８は押されるとシス テムを待機モードから動作モードへ変更させる。代案として、ハードウエア機能 不全の際にハードキー１０８を押せば、音響警報を消して、先進インタフェース ユニット１００への電力を切るために、このハードキー１０８を使用することが できる。消音ハードキー１１０は先進インタフェースユニット１００の音響機能 を一時的に不能にするために使用することができ、一方オプション・ハードキー １１２は下記の図７ないし２６に関連して更に詳しく説明するように、利用可能 なシステム又は機能ユニットのオプションへのユーザのアクセスを許す。 また先進インタフェースユニット１００は３個のインジケータ１１４、１１６ 及び１１８を有する。インジケータ１１４は、システムがコンパチブルな外部コ ンピュータシステムと通信していることを指示するために使用することができる 。インジケータ１１６は先進インタフェースユニット１００が外部電源に接続さ れ、動作中であることを指示するために使用することができ、インジケータ１１ ８は先進インタフェースユニット１１０が内部電源を使用して動作していること を指示するために使用することができる。先進インタフェースユニット１１０は 誤操作回避制御機能（図１に図示せず）を具備することもできる。誤操作回避制 御機能はＯＮにされると、予定された制御セットをロックアウトする。 先進インタフェースユニット１００は少なくとも１個の外部通信インタフェー ス１２０も有することが好ましい。通信インタフェース１２０は先進インタフェ ースユニット１００の後部に配置されている。当業者は市販の様々な通信手段か ら選択することができるであろうが、通信インタフェース１２０は国際パーソナ ルコンピュータ・メモリカード協会（ＰＣＭＣＩＡ）カードを受けるための工業 規格ＰＣＭＣＩＡスロットであることが好ましい。また先進インタフェースユニ ット１００の後部には少なくとも１個のインタフェースポート１２２が配置され ている。インタフェースポート１２２は、やはり当業者は市販の様々な通信手段 から選択することができるであろうが、工業規格ＲＳ−２３２ポートであること が好ましい。発明の好適な実施形態はインタフェース１２０及び少なくとも１個 のポート１２２を含むと説明されるが、任意の数の又は組合せの通信インタフェ ース又はポートを先進インタフェースユニット１００に含めることができること は明らかである。 インタフェース１２０とポート１２２は例えば薬ライブラリ、薬供給プロファ イル及びその他のシステム構成値をダウンロードするために使用することができ 、又は先進インタフェースユニット１００から事象履歴データをアップロードす るために使用することができる。インタフェース１２０及びポート１２２は患者 監視回路網及びナースコールシステムへのインタフェースとして又は投薬又は患 者記録からの薬及び／又は患者情報の入力手段を提供するためにバーコード読取 り装置のような外部設備へのインタフェースとして動作することもできる。ポー ト１２２及びインタフェース１２０でこれらの機能を行えば、より大きな機能性 と適応性、コスト節約及び入力の誤りの減少をもたらす利点がある。またポート １２２及びインタフェース１２０に患者調節痛覚消失（ＰＣＡ）ポート（図１に 図示せず）を付設することもできる。ＰＣＡポートは遠隔手持ち「投薬要求」ボ タンへの接続をもたらす。このボタンはＰＣＡ適用時に投薬を要求するために、 患者が使用することができる。 先進インタフェースユニット１００の両側にユニットコネクタ１３０及び１３ ２が配置されている。これらは先進インタフェースユニット１００に直結する機 能ユニット１５０を取付けるために使用される。これらのコネクタ１３０及び１ ３２は取付けられる機能ユニット１５０のための物理的ささえを与え、電力及び 先進インタフェースユニットと機能ユニットの間の内部通信接続を与える。下記 で論及するように、機能ユニット１５０はこれらのユニットコネクタを両側に備 えているから、機能ユニットを患者看護システムに並べて接続することができる 。電気的及び構造的相互接続装置の名称で本願と同時に出願した本願の譲受人に よる特許出願第−−−号に適当なユニットコネクタが記載されている。なおこの 同時継続中の出願は、参照のため全体として本願に含まれる。 最後に第４スタンド又は病院ベッドのような構造への先進インタフェースユニ ット１００の取付けに使用するために、先進インタフェースユニット１００は背 面にクランプ１７０を具備する。クランプはベッド脇の患者監視又は注入装置を これらの構造に取付けるのに適したものならばどんなクランプでもよい。 また図１Ａには機能ユニット１５０が示されている。図１Ａに単一の機能ユニ ット１５０しか示してないが、上述のユニットコネクタを使用して任意の数の機 能ユニット１５０を先進インタフェースユニット１００のどちらの側にも任意の 順序で接続することができることは明らかである。先進インタフェースユニット １００に配設される機能ユニットの種類と数は、もっぱら所望の種類と数の機能 ユニットを取扱うための配線及びインタフェースユニットの物理的及び電気的能 力によって制限される。機能ユニット１５０は患者治療及び患者監視用機能ユニ ットを含む多種多様な機能ユニットから選択することができる。とりわけ機能ユ ニット１５０は標準注入ポンプユニット、患者調節痛覚消失（ＰＣＡ）ポンプ、 注射ポンプ、パルス酸素計、侵襲的又は非侵襲的血圧監視装置、心電計、バーコ ード読取り装置、プリンタ、温度監視装置、ＲＦ遠隔測定リンク、液体保温器／ 第４ポンプ又は高速第４ポンプ（２０００＋ｍｌ／ｈ）である。このリストは説 明のために過ぎず、当業者が機能ユニット１５０を他の目的に適応させることが できることは明らかである。 各機能ユニット１５０は患者看護システム内の機能ユニットの位置を識別する チャネル位置インジケータ１５５を具備する。図１Ａの位置インジケータ１５５ で示すように、システムは例えば４つのチャネルＡ、Ｂ、Ｃ及びＤを有する。シ ステムが４個の機能ユニットを有するならば、機能ユニットは夫々４つのチャネ ル位置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄの１つにあり、各個別機能ユニットに関するチャネル位置 インジケータ１５５は当該のチャネル位置を視覚的に指示する。チャネル位置は 左の最初のユニットから始まってＡ−Ｄと指定することが好ましい。各機能ユニ ットの位置を交換することができるが、チャネル位置Ａ−Ｄは先進インタフェー スユニット１００に対して常に同じ相対的位置にある。このようにして例えば４ 個のユニットを図２のように配設する場合、どのユニットが先進インタフェース ユニット１００の直接左に配置されるかにかかわりなく、そのユニットは常にチ ャネル位置Ｂを指示する。下記で詳しく説明するように、機能ユニットは夫々の チャネル位置にどの種類の機能ユニットがあるかを先進インタフェースユニット １００に知らせる機能特有の情報を有する。また各機能ユニット１５０はユニッ トの選択を行わせる選択キー１５６を有する。 図２は４個の異なる機能ユニットを具備する本発明による代表的なシステムを 説明する。注入ポンプユニット１５０Ａは位置Ａにある。注射ポンプ１５０Ｂは 位置Ｂにある。ＰＣＡユニット１５０Ｃは位置Ｃに、パルス酸素計１５０Ｄは位 置Ｄにある。各機能ユニットの夫々の位置は機能ユニットのインジケータ１５５ に指示される。４個の機能ユニットが使用されるので、インタフェースユニット １００のディスプレイ１０２はＡないしＤを指示する。一実施形態では先進イン タフェースユニット１００を通じて特定の機能又は手続きを実行するために、所 望の指示されたチャネル及び機能ユニットに隣接する適当なソフトキー１０６を 押すことにより機能ユニットを選択することが可能である。しかし高い安全性を 与えるために、特定の機能ユニットの選択は機能ユニットに配置された選択キー １５６（図１を参照）押して機能ユニットを選択することを必要とするように、 システムを設計することが好ましい。この必要条件は、特に多重薬注入のために 注入ポンプユニットを使用する場合に、適正な機能ユニットが選択されることを 保証するのに役立つ。所望の機能ユニットが選択されたならば、インタフェース ユニットのディスプレイ１０２は選択された機能ユニットのためのユーザ・イン タフェースとして働くように構成されている。とりわけディスプレイ１０２は下 記で詳しく説明するように、機能特有の表示を与えるために機能特有の領域に従 って構成されている。 図２に示す注入ポンプユニット１５０Ａは基液注入用のポンプユニットである 。注入ポンプユニット１５０Ａはこのようなポンプによって行われる患者への液 体供給の制御及び液体通路の閉塞又は空気侵入の監視を含む種々の機能を制御す るシステムを具備する。注入ポンプユニット１５０Ａは２個のディスプレイを有 する。速度ディスプレイ１５４はポンプが動作する実際の注入速度を表示するた めに使用することができる。チャネルメッセージ・ディスプレイ１５２は情報、 勧告、警告又は機能不全メッセージを表示するために使用することができる。 また注入ポンプ制御はデータ及び命令入力用のハードキーを備えることもでき る。前述のようにハードキー１５６は注入パラメータの入力のために、ユーザに チャネルを選択させる。ハードキー１５８は、注入が行われている時にユーザに 注入を休止させる。ハードキー１６０は一時休止された注入をユーザに再開させ 、ハードキー１６２は押すとそのチャネルで行われている注入を停止し、チャネ ルの選択を解除し、そのチャネルの機能ユニットが使用中の唯一の機能ユニット であったならば、システムの電源を切る。 また注入ポンプユニット１５０Ａは複数個のインジケータ１６４を有する。こ れらのインジケータは、例えば機能ユニットが警報状態又は注入完了状態にある とき、機能ユニットが将来のスタート時間のためにプログラムされ又は休止され ているとき又は機能ユニットが注入を実行中であるときに点灯する。その他の適 当なインジケータをその他の機能ユニットに備えることができる。 また図２には注射ポンプ１５０Ｂ、ＰＣＡユニット１５０Ｃ及びパルス酸素計 １５０Ｄが示されている。図示のように注射ポンプ１５０ＢとＰＣＡユニット１ ５０Ｃは注入ポンプユニット１５０Ａにあるのと同様に、ひと組のハードキー１ ５６、１５８、１６０及び１６２を夫々有する。また注射ポンプ１５０Ｂ及びＰ ＣＡユニット１５０Ｃは液体を手操作で注入するための注射器プッシャ１７５を 備えた注射器１７６を有する。ＰＣＡユニット１５０Ｃは封入された麻酔薬又は その他の注入物に対して安全性を与えるためにドアロック１７８を具備する。更 にポンプ１５０Ｂ、ＰＣＡユニット１５０Ｃ及びパルス酸素計１５０Ｄは、適当 な情報を表示するために使用することができる１個以上のディスプレイと複数個 のインジケータを夫々具備する。 前述のように、図１Ａ−１Ｂに開示された先進インタフェースユニット１００ のユニットコネクタ１３０及び1３２と同じユニットコネクタ（図１Ａ−１Ｂ及 び２に図示せず）が注入ポンプユニット１５０Ａ及びその他のすべての機能ユニ ットの側部に配置されている。前述のように、機能ユニット１５０のユニットコ ネクタはインタフェースユニットのコネクタ又は他の機能ユニットからのコネク タに整合するように設計されている。このようにして複数個の機能ユニット１５ ０を先進インタフェースユニット１００の両側に任意の順序で並べて接続するこ とができる。先進インタフェースユニット１００と機能ユニット１５０の間又は ２つの機能ユニットの間のこれらのユニットコネクタを、ねじ又はナットとボル トの組合せのような何らかの機械的手段によって永久的又は半永久的にすること ができることは明らかである。このことはシステムからの機能ユニットの意図せ ぬ又は不当な取外しを防止し又は医療機関の方針を順守するという利点がある。 図３は先進インタフェースユニット１００の概略図である。図３に示すように 、先進インタフェースユニット１００は外部電源から電力を受領して、この電力 を電源部２５８へ送るための電力入力部２６８を有する。先進インタフェースユ ニットは内部電源２６２も有する。内部電源２６２は先進インタフェースユニッ ト１００が外部電源から遮断されたときに、記憶装置を含むシステムの諸機能を 維持するために使用することができる。電源部２５８は外部電力入力部２６８又 は内部電源２６２からの電力をシステムのすべての部品の操作に適した電圧に変 換する。電力管理装置２５４は２つの電源の間の切換えを制御し、内部電源２６ ２の充電を制御し、内部電源の残留能力を監視し、蓄電池使用時のシステムの電 力消費を監視し、システム電力消費と残留電池能力を使用して内部電源２６２に よるシステムの残留実行時間を推定する。また電源部２５８は電力ポート２７８ 及び２７９を経て残余のシステムへ電力を供給し、また音響警報装置２６０へ電 力を供給して、それによってシステムの音響機能を可能にする。 マイクロプロセッサ２６４と記憶装置２５０はユーザからデータ及び命令を受 領して処理し、機能ユニット１５０及びシステムの外部のその他の装置と通じ、 これを制御する。記憶装置２５０及び患者看護システムのその他の記憶装置が記 憶装置をシステムから物理的に取外さずに消去及び再プログラムすることができ る任意の種類の記憶装置又は任意の組合せの記憶装置であることは明らかである 。このような記憶装置の一例はバッテリー付きランダムアクセス記憶装置（ＲＡ Ｍ）及び「フラッシュ」消去可能なプログラム可能読取り専用記憶装置（ＦＬＡ ＳＨ ＥＥＰＲＯＭ）を具備するが、これに限定されない。バッテリーバックア ップ２５６は電力入力部２６８及び内部電源２６２の両者からの電力が失われた 場合に記憶装置に記憶された情報を維持するために、記憶装置２５０に電力を供 給する。また先進インタフェースユニット１００はキーボード２６６（ハードキ ー１０４とソフトキー１０６からなる）及び図１に関連して論及したディスプレ イ１０２を有する。 電力ポート２７８及び２７９は電源部２５８によって給電され、夫々コネクタ １３０及び１３２を介して機能ユニット１５０へ電力を供給する（図１Ａ−Ｂに 示す）。またコネクタ１３０及び１３２は夫々内部通信ポート２８０及び２８１ を有し、これらは取付けられる機能ユニット１５０とのデータ及び命令インタフ ェースをなす。ポート２８０及び２８１は内部通信コントローラ２７２によって 制御され、一方コントローラ２７２はマイクロプロセッサ２６４によって制御さ れる。最後に外部通信コントローラ２７４はインタフェースポート１２２を通る 命令及びデータの流れを制御し、一方マイクロプロセッサ２６４は通信インタフ ェース１２０を直接制御する。 図４Ａ−４Ｂは基本インタフェースユニット２００を説明する。先進インタフ ェースユニット１００のように、基本インタフェースユニット２００は４つ支柱 及びベッドレールへの患者看護システムの物理的取付けを与え（クランプ１７０ により）、患者看護システムと外部装置の間のインタフェースをなし、システム へ電力を供給し、システムへのユーザ・インタフェースをなす。こうして発明の 好適な実施形態によれば、基本インタフェースユニット２００は先進インタフェ ースユニット１００と同じ多くの機能を遂行し、先進インタフェースユニット１ ００に代わって使用することができる。危篤でない病状の場合は麻酔専門家のよ うな専門家ほど熟練していないユーザが患者看護システムを操作するのが効率的 であるから、基本インタフェースユニット２００と先進インタフェースユニット １００の互換性は好都合である。こうした病状では機能的に複雑な先進インタフ ェースユニット１００の使用は誤りと混乱の危険を生じる恐れがある。従ってこ の危篤でない病状では基礎的ナインタフェースユニット２００の使用が有利であ る。更にこうした病状では先進インタフェースユニット１００の全機能が必要で ないことが多い。こうして基本インタフェースユニット２００は患者看護システ ムのために安全で費用有効性の高いインタフェースをもたらす。 また基本インタフェースユニット２００は入院中に危篤のレベルが変動する患 者に対して、費用有効性の高い代案をなす。先進インタフェースユニット１００ はその高いレベルの機能性と融通性をフルに利用することができる集中看護ユニ ットのような病院領域に割当てることが考えられる。しかし患者の状態が好転す れば、先進インタフェースユニット１００の高度な機能は必要でなくなるかもし れない。そこで病院の一般看護病室のような領域は、状態がもはや危篤でない患 者の看護のために基本インタフェースユニット２００を装備すればよい。このよ うにして病院の異なる領域のインタフェースユニットの間で機能ユニット１５０ を迅速かつ容易に交換することができる。更に機能ユニット１５０の記憶装置は ユニットが行った最後の動作を再呼出しすることができるから、新たに配設され たインタフェースユニットからの指示メッセージに応答して、機能を迅速に再開 することができる。 図４でわかるように、基本インタフェースユニット２００は先進インタフェー スユニット１００に見られた多くの特徴も有する。例えばデータ及び命令の入力 のためにハードキー１０４が使用され、システムがコンパチブルな外部コンピュ ータシステムと通信していること又は外部又は内部電源が利用されていることを 指示するためにインジケータ１１４、１１６及び１１８を使用することができる 。ハードキー１０８はシステムに電力を供給するために使用することができ、ハ ードキー１１０はシステムの音響機能を不能にするために使用することができる 。基本インタフェースユニット２００のオプション・ハードキー２０４は、先進 インタフェースユニット１００のオプション・ハードキー１１２と同様に、利用 可能なシステム又はチャネル・オプションへのアクセスを行わせる。最後にユニ ットコネクタ１３０及び１３２は取付けられる機能ユニット１５０（図示せず） への物理的ささえをなし、基本インタフェースユニット２００と機能ユニットの 間の電力及び通信の接続をを与える。 先進インタフェースユニット１００のように、基本インタフェースユニット２ ００も外部通信ポート又はインタフェースを有する。しかし発明の好適な実施形 態においては基本インタフェースユニット２００には単一のインタフェースポー ト２０６、好ましくはＲＳ−２３２ポートしかなく、システムにデータを入力し 又はシステムからデータを出力し、ある用途でのシステムの動作を制御するため にこのポートを使用することができる。インタフェースポート２０６はバーコー ド読取り装置のような外部装置と通じるために使用することもできる。 発明の好適な実施形態によれば、基本インタフェースユニット２００は種々の 操作パラメータ、例えばＶＴＢＩ［注入予定容積］、現在の時刻及びその他の指 示メッセージ、勧告及び警告状態を表示するために操作中に使用できる情報ディ スプレイ２０２も有する。ディスプレイ２０２はデータ及び命令の入力を容易に するために、準備その他の操作手続き中に使用することもできる。しかしディス プレイ２０２は先進インタフェースユニット１００のディスプレイ１０２と異な り、ひと組のソフトキーと組合わせて命令の入力のために使用することはできな い。また基本インタフェースユニット２００は先進インタフェースユニット１０ ０にないひと組のハードキー２０４即ちラベル付きの「ＶＴＢＩ」、「速度」、 「期間」及び「スタート」を有する。これらのキーは、パラメータを入力又は変 更し又は選択したチャネルの注入過程をスタートするために使用することができ る。従って好適な実施形態においては基本インタフェースユニット２００は原則 として注入を制御することを目的とし、その他の患者治療及び患者監視の制御の ために必要な先進インタフェースユニット１００の高いレベルの機能（操作を複 雑にし、コストを増加する）を持たない。実際に発明の代替実施形態においては 、基本インタフェースユニット２００は取付けられる機能ユニット１５０へただ 電力を供給するように構成することができる。こうして当業者はここで述べた教 示に基づき、基本インタフェースユニットのためにシステムの必要条件に応じて 所望のレベルの機能を選択及び設計することができる。 図５は基本インタフェースユニット２００の概略図を開示する。図５でわかる ように、基本インタフェースユニットは内部的には先進インタフェースユニット １００と同様である。しかし前述のように発明の好適な実施形態においては、基 本インタフェースユニット２００は通信インタフェース１２０（好ましくは先進 インタフェースユニット１００のＰＣＭＣＩＡスロット）を備えていない。更に 前に開示したように、ディスプレイ２０２とキーボード２８２が先進インタフェ ースユニット１００の当該の構造と相違する。 図６は注入ポンプユニット１５０Ａのための制御系の種々の側面を説明するブ ロック構成図である。ディスプレイ３５８は速度ディスプレイ１５４、チャネル ディスプレイ１５２及び図２に関連して論及した種々の視覚インジケータ１６４ を含む。キーボード３５４は前にも論及したような種々のハードキーで構成され 、キーボード／ディスプレイ・コントローラ３６２によりディスプレイ３５８と 共 に制御される。支援プロセッサ３６０及び関連する記憶装置３６８は注入ポンプ ユニット１５０Ａにユーザからのプロセスデータ及び命令を受領及び処理させ、 また取付けられるインタフェースユニットと通じる。特に支援プロセッサ３６０ と記憶装置３６８は注入ポンプユニットに、所定の注入に必要な計算をユーザが 入力した注入データを使用して行わせる。機能ユニットが外部電源から電力を受 領しないときに記憶装置に記憶された情報を維持するために、記憶装置３６８は バッテリーバックアップ３７６を有する。バッテリーバックアップ３７６は音響 警報装置３５０に給電するために使用することもできる。例えば注入が完了し又 は主電源に故障あるときに、音響警報装置３５０は信号を送出することができる 。電力管理装置３５２は電力ポート３８０又は３８１から電力を受け取る。電力 ポート３８０又は３８１は電力線３７７を介して機能ユニットをインタフェース ユニット又はその他の機能ユニットに接続するユニットコネクタ（図１−２に関 連して論及した）に備えられ、注入ポンプユニット１５０Ａの部品に電力を供給 する。インタフェースユニット１００及び２００のように、注入ポンプユニット １５０Ａも内部通信コントローラ３５６を有する。コントローラ３５６はインタ フェースユニットから通信線３７６及び通信ポート３８２及び３８３を経てデー タ及び命令を送受信することができ、上記ポートもユニットコネクタに含まれる 。前述のように、電力線及び通信線によって接続されたこれらの電力及び通信ポ ートは機能ユニットが並列して接続されるようにし、インタフェースユニットに 直接取付けられていなくてもインタフェースユニットと通じるので好都合である 。 注入ポンプユニット１５０Ａも市販のポンプの代表的な部品、例えばポンプモ ータ３６６の制御のためのモータコントローラ３６４及びセンサ３７４から指示 を得るためのセンサコントローラ３７２を有する。センサ３７４は例えばポンプ 機構の速度、液圧、空気侵入及び流れの停止を検出するために使用される。モー タコントローラ３６４及びポンプモータ３６６は任意の適当なぜん動ポンプ・モ ータ／モータ・コントローラの組合せからなることができる。ポンプモータ３６ ６はメイジャー（Meijer）の米国特許第５，１６５，８７３号で開示されたよう に、ぜん動運動により液体容器から注入セットを経て血管アクセス装置へと液体 を強制するように動作する。また当業者が注入ポンプユニット１５０Ａと組合せ て使用するために市販の様々な液体容器、セット、血管アクセス装置及びその他 の注入材料から選択することができることは明らかである。 またセンサコントローラ３７２は周知のようにセンサ３７４から信号を受領す る。センサ３７４は例えばポンプモータの方向と速度、液体通路内の空気の存在 、液体通路の圧力、ポンプドアの開閉状態及び流れ停止装置の開閉状態を感知し て、この情報を支援プロセッサ３６０へ送る。支援プロセッサ３６０が望ましく ない事象が生じていると判定すると、支援プロセッサはポンプユニット１５０Ａ を勧告又は警告状態にする、注入を停止する、ポンプユニットを停止する及び／ 又は全システムの遮断のために情報を取付けられるインタフェースユニットへ送 るといったその後の処置を行うことができる。 安全性プロセッサ３７８はセンサ３７４からのこの同じ信号を監視する。安全 性プロセッサも支援プロセッサ３６０からポンプ操作パラメータ、例えば現在の 注入速度、ＶＴＢＩ及び液体通路圧力の警報限度を受領する。安全性プロセッサ ３７８はこれらのパラメータから適当なモータ速度のような値を独自に計算し、 この値を使用して適正なポンプモータの方向と速度、液体通路内の空気圧、液体 通路圧力、ポンプドアの開閉状態及び流れ停止装置の開閉状態のためにセンサ３ ７４を監視する。安全性プロセッサ３７８が望ましくない事象が生じていると判 定すると、この情報がその後の処置のために支援プロセッサ３６０へ送られ、又 は安全性プロセッサが機能ユニットを独自に遮断することができる。システムを このように構成すれば、センサコントローラ３７２又は支援プロセッサ３６０の 故障といった単独の障害条件を機能ユニットに検出させ、応答させる利点がある 。 注入ポンプユニット１５０Ａは（ここで考察するその他のいかなる機能ユニッ ト１５０も）局部電源を持たず（上述の記憶保持及び音響警報機能を除き）、従 って主電源の故障の場合、例えば機能ユニットがインタフェースユニットから取 外されている場合に動作を続けないことは明らかである。このことは、インタフ ェースユニットによって与えられる安全性及び制御の機能がなければ機能ユニッ トが作動されないことを保証する。またポンプ機能ユニットで直接利用可能な簡 素化された命令は、先進インタフェースユニット１００又は基本インタフェース ユニット２００のインタフェース能力に取って代わろうとするものではない。し かしインタフェースユニットから電力と必要な入力値（例えばＶＴＢＩ及び注入 時間）が与えられるならば、機能ユニットとしての注入ポンプユニットが注入の すべての側面を制御することができる。 本発明のもう一つの利点として、患者看護システムに多重レベルの冗長度が設 けられている。特に機能ユニットの安全性アーキテクチャに加えて、インタフェ ースユニットは機能ユニットが適正に動作していることを検証するためにこれを 頻繁にチェックするそれ自身の安全性アーキテクチャを有する。インタフェース ユニットは機能ユニットが適正に機能していることに満足すれば、この機能ユニ ットの動作を続けさせる。しかしある機能ユニットが誤機能しているとインタフ ェースユニットが判定すれば、この特定の機能ユニット又は代案として全システ ムを遮断することができる。例えば動作中の機能ユニットが注入ポンプユニット であれば、注入の正確さを保証するために、注入ポンプ安全システムが所望の注 入パラメータを使用して頻繁な計算を行う。同時に注入ポンプに付属するインタ フェースユニットはポンプからの進行中の注入に関する情報例えば注入容積を要 求し、この情報と注入パラメータに基づいて計算を行い、ポンプが適正に動作し ているかどうかを判定することができる。 発明の好適な実施形態によれば、先進インタフェースユニット１００と基本イ ンタフェースユニット２００のインタフェースを使用することにより種々のユー ザの要求に応えて多種多様な機能と特徴を提供するように、患者看護システムを プログラムすることができる。図１に関連して論及したように、先進インタフェ ースユニット１００はインタフェース１２０を有する。好適な実施形態ではイン タフェース１２０はＰＣＭＣＩＡインタフェーススロットである。また先進イン タフェースユニット１００と基本インタフェースユニット２００は夫々ポート１ ２２及び２０６を有する。好適な実施形態ではこのポートは工業規格ＲＳ−２３ ２直列入出力ポートである。これらのインタフェースとポートは薬ライブラリ及 び薬供給プロファイルをシステムへダウンロードし、構成値をシステムへダウン ロードし、新しいソフトウエア又はファームウエアをシステムへダウンロード化 、事象履歴をシステムからアップロードするために使用することができる。ある 病状でシステムの動作を制御し、外部装置例えばバーコード読取り装置から入力 を 受領し、現在の操作データを外部装置例えば監視システムへ送るために、インタ フェースとポートを使用することもできる。インタフェースとポートのこれらの 使用例を、一例として１つの種類のインタフェース又はポートを用いて以下に説 明することができるが、当業者が多くの市販のインタフェースを使用できること を熟知していることは明らかである。 前述のようにインタフェース又はポートは、薬ライブラリを患者看護システム へダウンロードするために使用することが好ましい。例えば薬の名称、適正な濃 度、投与単位及び各種の薬の投薬量限界のような情報を含むこの薬ライブラリは 、薬計算に基づく注入を行うために使用することができる。患者看護システムの 各ユーザに対してカスタム化することができる薬ライブラリを作成するために、 パーソナルコンピュータのような外部装置を使用することができ、このライブラ リをＰＣＭＣＩＡメモリカードに記憶することができる。そこでＰＣＭＣＩＡイ ンタフェースは薬ライブラリをインタフェースユニットへダウンロードするため に使用することができ、インタフェースユニットでは薬ライブラリを今後の使用 のために永久的又は半永久的記憶装置に記憶することができる。 また総合薬供給プロファイル又は注入プロトコルを患者看護システムへダウン ロードするために、インタフェースまたはポートを使用することができる。種々 の薬供給プロファイルが医学分野の中で知られている。このプロファイルはVers ataper(R)多重速度体積注入、Autotaper(R)自動式ランプアップ・テーパダウン ［増減］注入、多チャネル調整注入及び多重用量注入を包含する。薬ライブラリ のダウンロードの場合のように、総合薬供給プロファイルを作成して、ＰＣＭＣ ＩＡメモリカードに記憶することができる。そこで薬供給プロファイルをシステ ムへダウンロードするためにＰＣＭＣＩＡインタフェースを使用することができ 、その際インタフェースユニット内の永久的又は半永久的記憶装置に記憶するこ とができる。 また患者看護システムのインタフェース又はポートは、ユーザに新しいシステ ム構成の情報及び値のダウンロードを行わせる。このような値の例はポートの構 成（ボー、バイト規模等）、最大許容流量、ユーザ・インタフェース再構成情報 及び言語選択である。システム構成値を先進インタフェースユニット１００、基 本インタフェースユニット２００又は機能ユニット１５０へダウンロードするた めに、インタフェース又はポートを使用することができることは明らかである。 特に発明の好適な実施形態によれば、構成値を先進インタフェースユニット１０ ０へダウンロードするために、先進インタフェースユニット１００のマイクロプ ロセッサ２６４は新しい値を含むＰＣＭＣＩＡカードから新しい値を得て、新し い値を記憶装置２５０に記憶することができる。構成値を機能ユニット１５０へ ダウンロードするために、先進インタフェースユニット１００のマイクロプロセ ッサ２６４はＰＣＭＣＩＡから新しい値を得て、この値を機能ユニットのプロセ ッサ３６０へ送ることができ、プロセッサ３６０は新しい値を機能ユニットの記 憶装置３６８に記憶する。構成値を基本インタフェースユニット２００へダウン ロードするために、先進インタフェースユニット１００のマイクロプロセッサ２ ６４はＰＣＭＣＩＡカードからこの値を得て、この値を好ましくは２つのインタ フェースユニットを接続するＲＳ−２３２ポートを経て基本インタフェースユニ ットのマイクロプロセッサ２６４へ送ることできる。そこでマイクロプロセッサ ２６４はこの値を基本インタフェースユニットの記憶装置２５０に記憶すること ができる。 また新しい応用のための新しいソフトウエア又はファームウエアで患者看護シ ステムを改善し又は性能を強化するために、インタフェース又はポートを使用す ることができる。これの特殊な例は、システムに従来なかった機能を遂行する新 しい機能ユニットをシステムに追加する場合である。こうした状況では新しい機 能ユニットが配設される先進インタフェースユニット１００に、新しい機能に対 応するソフトウエア領域をダウンロードしなければならない。代替実施形態にお いては、基本インタフェースユニット２００にもソフトウエア領域をダウンロー ドすることができる。新しい機能に対応するソフトウエア領域は１又は複数個の インタフェースユニットに機能ユニットの機能を理解及び認識させ、ユーザが機 能を準備及び遂行できるようにユーザ・インタフェースを構成させる。従ってイ ンタフェースユニットはシステムで利用可能な各機能に対してユーザ・インタフ ェースをなすから、インタフェースユニットは遂行される各機能に対するソフト ウエア領域を当初から保有するか又は後で与えられなければならない。 新しい領域を先進インタフェースユニット１００にダウンロードするために、 先進インタフェースユニットのマイクロプロセッサ２６４は追加される新しい領 域をインタフェース、好ましくはＰＣＭＣＩＡインタフェースを経て受け取り、 新しい領域を記憶装置２５０に記憶する。同様に新しい領域を基本インタフェー スユニット２００にダウンロードする場合は、好ましくは各インタフェースユニ ットのＲＳ−２３２インタフェースを使用して、改善すべき基本インタフェース ユニットをまず先進インタフェースユニット１００に接続する。そこで先進イン タフェースユニットはＰＣＭＣＩＡカードから新しい領域を得て、この領域をＲ Ｓ−２３２ポートを経て基本インタフェースユニットへ転送する。次に基本イン タフェースユニットは新しいソフトウエアをその記憶装置２５０に記憶すること ができる。 本発明の代替的実施例においては、新しい機能に対応する領域は、インタフェ ースユニット内ではなく、機能を実行する機能ユニットの中に記憶され得る、と いうことを理解すべきである。この要領でソフトウェア領域を記憶することによ り、機能ユニットは、ユーザが機能を準備実行できるようにインタフェースユニ ットのユーザインタフェースを構成するため領域を使用できるようになる。 さらに、機能ユニットのソフトウェア領域はインタフェースユニット又は機能 ユニットのいずれかに記憶され得るものの、機能ユニット識別情報はつねに各々 の機能ユニットのメモリ内に記憶されなくてはならない、ということも理解すべ きである。識別情報は、例えば各機能ユニットの事象履歴を追跡しアップロード できるよう、各々の機能ユニットを一意に識別するための手段、好ましくは通し 番号を包含している。識別情報にはまた、機能ユニットが例えばポンプであるこ とを表示するためのコードといったような機能ユニットの機能をインタフェース ユニットに対して識別するための手段も含まれている。この情報によって、複数 のソフトウェア領域を記憶するインタフェースユニットは、選択された機能ユニ ット用としてどの領域をアクセスすべきかを知ることができる。このようにして 、各々の機能ユニット内に記憶された識別情報は、接続されたインタフェースユ ニットに対してその機能ユニットを一意に識別するのみならず、機能ユニットの 機能も同様に識別する。この識別情報は、１つの機能ユニットタイプに対応する ソ フトウェア領域と同様に、各々の機能ユニットに特定の情報を含んでなる。 機能ユニットを経時的にグレードアップすることも可能である。機能ユニット １５０の機能性をグレードアップする場合には、グレードアップすべき機能ユニ ットはまず最初にインタフェースユニットに接続される。インタフェースユニッ トはインタフェースを通して新しいソフトウェアを得、その後、患者看護システ ム内の内部通信回線を通じて機能ユニット内の支援プロセッサ３６０に対してソ フトウェアを送る。支援プロセッサ３６０は次に新しいソフトウェア又は領域を メモリ３６８内に記憶する。 外部装置に対して事象履歴をアップロードするためにも、インタフェースを使 用することができる。患者看護システム内の各々のインタフェースユニット及び 機能ユニットは、注入パラメータ、注入開始時間及び終了時間、警報又は勧告事 象の発生及び内部システムエラーといった情報を含め、その事象履歴に関する情 報を保持する能力をもつ。この事象履歴は、例示すると、患者の記録又は故障対 策を更新するために使用することができる。事象履歴は各々のインタフェースユ ニット又は機能ユニットからアップロードできるが、機能ユニット事象履歴のア ップロードは、先進インタフェースユニット１００又は基本インタフェースユニ ット２００のいずれかを用いることによってのみ可能となる。したがって、先進 インタフェースユニット１００又は基本インタフェースユニット２００の事象履 歴をアップロードする時点で、インタフェースユニットはその事象履歴を直接外 部装置へ送る。しかしながら、機能ユニット１５０の事象履歴をアップロードす る時点では、機能ユニット１５０はまず第１に１つのインタフェースユニットに 接続されなくてはならない。機能ユニット１５０はこのときその事象履歴を接続 されたインタフェースユニットへと転送する。このとき、接続されたインタフェ ースユニットは、この情報をその外部インタフェースを用いて外部装置へとアッ プロードできる。 インタフェース又はポートを用いて達成できる上述の特徴及び機能に加えて、 インタフェース又はポートは同様に、システム動作を制御し、バーコード読取り 装置のような外部装置から入力を受けとり、監視システムといったような外部装 置へと現行の作動データを送るためにも使用可能である。本発明の好ましい実施 形態においては、これらの機能はポート１２２又は２０６を使用することによっ て達成できるが、これらの機能は同様に、インタフェース１２０を使用すること によっても達成でき、当業者であれば、数多くのタイプの市販のインタフェース 及びポートがこれらの機能を実行するのに使用できるものであるということが理 解できるだろう。 特に、閉ループ薬投与及び製造動作試験のようなある種の状況下での患者看護 システムの作動を制御するために、ポートを使用することができる。システムを 外部的に制御するためには、ポートを介してコンピュータのような外部装置が先 進インタフェースユニット１００又は基本インタフェースユニット２００に接続 される。このとき、インタフェースユニットを「コンピュータ制御」モードに置 くことができ、こうして、インタフェースユニットマイクロプロセッサを通して 、外部装置はいくつかのシステム動作を制御することが可能となる。 バーコード読取り装置のような外部装置からの入力を受領するためにポートを 使用することもできる。これは、こうしてユーザによる手動式入力が削減され、 ひいては入力エラーが少なくなるという点で有利なことである。このような入力 の例としては、処方箋投薬に基づく調剤、患者の記録からの患者情報、及びシス テム制御情報がある。このような入力が、機能ユニットによる使用を意図するも のであるならば、情報を受領したインタフェースユニットは単純に情報を前述の 要領で機能ユニットに移送することができる。 患者看護システムのポートは、患者監視、患者診断及びその他の用途のため外 部システムに対し現行の動作情報を送るのに使用することができる。これらのシ ステムの例としては、ＳＴＡＴＵＳ（ＴＭ）といったような集中患者監視システ ム、患者のデータ及び計算書送付用の汎用病院情報システム及び臨床研究用患者 データ収集システムがある。機能ユニット１５０からの現データが必要とされる 場合、インタフェースユニットはこの情報を要求しそれを外部装置又はシステム へと転送することができる。 ここでわかるように、本発明による患者看護システムは、インタフェースユニ ット、そしてさまざまなユーザのニーズを満たすため広範な機能を提供するよう に構成することのできる複数の機能ユニットで構成されている。これらの機能に ついて、次に、システム動作の間の先進インタフェースユニットディスプレイ１ ０２の状態を段階的に示す各図と合わせて記述することにする。本発明の好まし い実施形態においては、これらの機能の予め定められたサブセットも基本インタ フェースユニット２００を用いて実行できるということを理解すべきである。 図２及び図７〜１０は、システムの１つの機能例である一次速度／ＶＴＢＩ注 入を行うためユーザが患者看護システムと対話するにつれての先進インタフェー スユニットディスプレイ１０２の状態を例示している。図２は先進インタフェー スユニット１００が当初電源オンにされた時点のディスプレイ１０２を示す。前 述のとおり、インタフェースユニットに接続されている各々の機能ユニットは、 ４つのユニットシステム内でＡ，Ｂ，Ｃ及びＤとラベリングできるシステムのチ ャネルを占有する。ディスプレイ１０２内のＡ，Ｂ，Ｃ及びＤはユーザに対して 、すべての機能ユニットがインタフェースユニットと交信しており、システム内 のそれぞれのチャネルを各々占有する各々の機能ユニットの状態を指示するため にさらに使用可能であることを通知する。 以上で論述した通り、各々の機能ユニットは、１つ以上の特定の機能を実行す るように設計されている。機能ユニットは、指定された機能を実行するために必 要なすべてのハードウエア（例えば注入ポンプユニット用の圧送機構）、ならび に、以上で説明したような指定の機能に必要とされる計算を実行するのに必要な プロセッサ及び予備プログラムされた内蔵型のメモリを収納している。本発明の 好ましい一実施形態においては、インタフェースユニットに要求されるのは、（ 前述のように一代替形態ではユーザインタフェースは機能ユニットによって構成 されているものの）ユーザが指定の機能を準備し実行できるようにするため機能 領域を記憶し、その領域に従ってユーザインタフェースを構成するということだ けである。したがって、ユーザが１つの機能を望む場合、インタフェースユニッ トは、機能の準備及び実行のためのユーザインタフェースを提供するが、機能ユ ニットは、機能が必要とするすべての計算を実行する。このことは、付加的な安 全性及び冗長性が提供されるにつれて、１つの動作についてそのユニットを選択 するのにユーザが実際の機能ユニット上で「選択」キー１５６を実際に押さなく てはならないという事実と組み合わさった場合に有利である。 非限定的な例により、本発明によるシステムの用途について以下で、注入ポン プユニット１５０Ａを用いた注入手順を基準にしてより詳細に説明する。一次速 度／ＶＴＢＩ注入を開始するためには、ユーザは、注入を実施するため注入ポン プユニットとその対応するチャネルを選択しなくてはならない。それを行うため には、ユーザは、注入ポンプユニット１５０Ａの「選択」ハードキー１５６（図 ２に示されている）を押す。（本発明と共に用いられる心電計、注射器ポンプ、 ＰＣＡ、及びパルス酸素計のようなその他のタイプの機能ユニットも、類似の「 選択」キーを有することになる）。図７は、注入を実行するためユーザがチャネ ルＡを占有する機能ユニットを選択した後のディスプレイ１０２を示している。 チャネルＡ注入ポンプユニットがひとたび選択されると、ディスプレイ１０２は 、注入準備スクリーンを示し、こうしてユーザは、注入のための所望の速度及び ＶＴＢＩ値を入力できることになる。 図８は、速度（４０ml／時）及びＶＴＢＩ（２４０ml）の両方についてユーザ が値を入力した後のディスプレイ１０２を示す。ユーザは、本発明の好ましい実 施形態においては「速度」に隣接するソフトキー１０６を押し、その後数値ハー ドキー１０４を用いて値を入力することによって、速度値を入力する。ＶＴＢＩ 値の入力は、類似の要領で実行される。 これらの値がひとたび入力されたならば、プログラムされた注入ポンプユニッ ト１５０Ａに対応する注入セットを、患者の血管アクセス装置に接続することが できる。このときユーザは、注入を開始するため「スタート」に隣接するソフト キー１０６を押すことができる。あるいはまた、ユーザは、注入を開始するべき 予定時刻を入力することができる。ユーザが遅延開始機能を利用することを選ん だ場合、インタフェースユニット内の実時間クロックは、システムが予定の希望 時刻に注入を開始することができるようにする。 図９は、注入がひとたび開始した時点でのディスプレイ１０２の状態を例示し ている。図９からわかるように、ディスプレイ１０２は、注入の間のチャネルＡ の状態（ＶＴＢＩ＝２４０ml）を開示する。速度ディスプレイ１５４上の注入速 度表示及びポンプ機能ユニット１５０Ａ上の注入インジケータ１６４も同様に、 注入中に点滅することになる。注入中の任意の時点で、ユーザは、注入をしてい る注入ポンプユニット上の「休止」ハードキー１５８を押すことによって、注入 を休止することができる。図１０は、機能ユニットＡが休止し（かつこの例では すべてのポンプユニットＢ、Ｃ及びＤであるその他の３つの機能ユニットが注入 し）ている間のディスプレイ１０２の状態を例示している。このとき、ユーザは 、注入を復活させるため機能ユニット上の「再スタート」ハードキー１６０を押 すことができる。適切なチャネルを選択し、次に最初に入力されたのと同じ要領 でインタフェースユニットキーパッドを用いて速度又はＶＴＢＩ値を変更するこ とによって、注入の間の任意の時点で注入の速度又はＶＴＢＩは、変更すること が可能である。適切な注入ポンプユニット１５０Ａ上で「チャネルオフ」ハード キー１６２を押すことによって、任意の時点で注入を停止させることができる。 一次速度／ＶＴＢＩ注入が完了した時点で、警告音２６０が鳴り、ディスプレイ １０２は注入が完了したことを視覚的に表示することになる。 注入を実施するためには、ユーザは、あるいはまた、ＶＴＢＩ及び速度値では なくＶＴＢＩ及び持続時間（注入時間）の値を入力することを選ぶこともできる 。入力されたＶＴＢＩ及び持続時間の値から、注入ポンプユニットは、対応する 速度を決定し、ユーザは上述の通りに作業を進めることができる。 本発明によると、ユーザは同様に、異なる速度及びＶＴＢＩ値で二次注入をプ ログラムすることもできる。これを行うには、ユーザはまず、前述のように一次 注入を準備しなければならない。ユーザは次に、図１１に示されている「二次」 に隣接するソフトキー１０６を押して二次注入のための速度及びＶＴＢＩ値を入 力することができる。図１２は、注入ポンプユニット１５０Ａのために二次速度 及びＶＴＢＩ値が入力された後のディスプレイ１０２を示す。これらの値がひと たび入力されたならば、ユーザは図１２に示されている「スタート」ソフトキー １０６を押して二次注入を開始することができる。二次注入がひとたび完了した 時点で、システムは一次注入に戻りこれを完了することになる。しかしながら、 ユーザは、任意の時点で二次注入を停止し、システムを一次注入まで戻す選択肢 も有している。一次注入と関連して記述された遅延開始機能は、任意の予定時刻 に二次注入を始めるためにも使用できる。 ユーザにはさらに、多重用量注入をプログラムするという選択肢もある。多重 用量注入を準備するには、ユーザは、望みのポンプ機能ユニット上で「選択」ハ ードキー１５６を押し、インタフェースユニット上で「オプション」ハードキー １１２を押し、その後、「多重用量」オプションを選択することができる。図１ ３は、これらの段階が行われた時点でのディスプレイ１０２を例示する。この時 点で、ユーザは、速度、容積／投与、投与間隔、投与回数、そしてスタート時間 についての値を入力することができる。図１４は、これらの値が入力された後の ディスプレイ１０２を示す。このとき、ユーザは、多重用量機能を使用可能にす るため図１４に示される「スタート」ソフトキーを押すことができる。現時刻が 開始時刻と等しくなった時点で、第１の用量の注入が開始する。 ユーザは同様に、多チャネル調整注入を行うという選択肢を有している。これ を行うためには、ユーザはまず、所望のポンプ機能ユニットのための注入セット をプログラムし装てんしなければならない。次に、ユーザは「オプション」ハー ドキー１１２を押し、「多チャネル調整注入」オプションを選択することができ る。図１５は、多チャネルプログラムがひとたび選択された時点でのディスプレ イ１０２を示す。この時点で、ユーザは、前述のとおりメンテナンス注入のため の速度及びＶＴＢＩ値を入力することができる。ユーザには同様に、注入の間の フラッシュを利用するという選択肢もある。フラッシュが要求される場合、ユー ザは、図１６に示されているようにフラッシュのためのＶＴＢＩ及び持続時間を 入力することができる。図１７は、すべての値がひとたび入力された時点のディ スプレイ１０２を示している。次にユーザは、多チャネル注入の中に包含される べき次の注入のためのパラメータを入力するため、図１７に示されている「次」 に隣接するソフトキー１０６を押すことができる。図１８のディスプレイ１０２ では、包含されるべき次のチャネルを、先進インタフェースユニット１００のソ フトキー１０６を用いて選択できる。その後、ユーザは、この次のチャネルにつ いての速度及びＶＴＢＩ値ならびに所望の開始時間を入力する。システムはここ で、多数のプログラムされた注入のグラフ表示を提供する、図１９に示された要 約スクリーンを表示する。上述のプロセスをくり返してシステムに接続されてい るだけの数の注入ポンプユニットを包含することができるということを理解すべ きである。 本発明による患者看護システムのもう１つの特徴は、薬注入速度の計算を行う 能力にある。一般に、システムの薬計算機能により、ユーザは、所望の薬用量を 入力し、注入ポンプユニットマイクロプロセッサが所望の用量を達成するのに正 しい流量を計算するか、又は、所望の流量を入力してポンプ機能ユニットが対応 する薬用量を計算するか、又は、所望のボルス(bolus)用量及び持続時間を入力 して、ポンプ機能ユニットがボルスの速度及びＶＴＢＩを計算する、ということ ができる。 薬計算モードを入力するには、ユーザは、所望の注入ポンプユニット１５０Ａ 上で「選択」ハードキー１５６を押し、次に先進インタフェースユニット１００ 上で「オプション」ハードキー１１２を押さなくてはならない。図２０は、「オ プション」ハードキー１１２が押された時点でのディスプレイ１０２を示す。こ のときユーザは、「薬計算準備」に対応するソフトキー１０６を押して薬計算モ ードを入力しなければならない。図２１は、薬計算モードがひとたび入力された 時点でのディスプレイ１０２を示す。図２１では、ディスプレイ１０２は、薬計 算準備手順の間に入力すべき薬計算注入パラメータを例示している。ユーザは、 薬量、希釈剤容積、患者体重、時間単位（計算のために使用すべきタイムベース ）及び投与単位を入力しなければならない。これらのパラメータについての値を 入力するためには、ユーザは、入力すべきパラメータに対応するソフトキー１０ ６を押し、その後、数値ハードキー１０４を用いて所望の値を入力しなければな らない。 各パラメータについての値がひとたび入力されたならば、ユーザは、インタフ ェースユニット上で「入力」ハードキー１０４を押すことができる。図２２は、 「入力」ハードキー１０４がひとたび押された時点でのディスプレイ１０２を例 示している。ユーザは、ＶＴＢＩ値及び速度又は用量のいずれかを入力しなけれ ばならない（その他の値は、システムによって計算され表示される）。この時点 で、ユーザは注入を開始することができる。 前述の通り、薬名、濃度及び許容最大用量といったデータを含む薬ライブラリ をシステム内に記憶させることが可能である。本発明の好ましい実施形態におい ては、薬計算手順を、薬ライブラリと合わせて使用することができる。薬ライブ ラリを使用するためには、ユーザは、薬計算モードがひとたび入力された時点で 「薬ライブラリ」ソフトキー１０６（図２１に示されている）を押さなくてはな らない。図２３は、サンプルの薬ライブラリを含むディスプレイ１０２を示す。 ユーザは、ライブラリから適切な薬／薬濃度を選択するためにソフトキー１０６ を使用することができる。この機能は、薬ライブラリ内で値が予めセットされて いることから、ユーザが特定の薬について適正な薬量及び希釈剤容積を選択しな くてよいという点で、有利なものである。このとき、ユーザは単に、上述のとお り患者の体重（必要な場合）、ＶＴＢＩ及び速度又は用量を入力するだけでよく 、薬注入は開始できる。 本発明の好ましい実施形態においては、ボルスの投薬を決定するのに、薬計算 モードも同様に使用することができる。まず、ユーザは、単に通常の薬計算のた めの上述の段階を追従する。ＶＴＢＩ値及び速度又は用量値のいずれかがひとた び入力された時点で、ユーザは図２２に示されている「ボルス」ソフトキーを押 すことができる。図２４は、ボルス投薬のための薬計算スクリーンを表示してい る。ユーザは単に所望のボルス用量及び持続時間を入力するだけでよく、ポンプ 機能ユニットは、図２５に示されているように、注入すべき対応するボルスの流 量及び容積を表示する。この時点で、ユーザは「スタート」ソフトキーを押し、 ボルス投薬が開始する。図２６は、機能ユニットＡがボルス投薬を投与するよう に準備された時点でのディスプレイ１０２を例示する。 最後に、システムは、ユーザが流量、用量及び希釈剤容積を入力できるように する小児科用薬計算モード（図示せず）を収納していてよい。ユーザが入力する これらのパラメータから、システムは、選択された用量及び流量と一貫した薬濃 度を達成するために希釈剤と混和する薬の量を計算する。 本発明のさまざまな実施形態について以上で記述してきた。これらの記述は、 例示的なものであって、これに限定されないものとして意図されている。したが って、当業者には、以下に記すクレームの範囲から逸脱することなくここに記述 された通りの発明に対し修正を加えることができるということは明白であろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デュフィー，ロバート ジェイ. アメリカ合衆国 92064 カリフォルニア 州 ポウェイ，サマー セージ ロード 16405 (72)発明者 ボリッシュ，ステフェン ジェイ. アメリカ合衆国 92129 カリフォルニア 州 サンディエゴ，バリーモア ストリー ト 14170 (72)発明者 ヴァンダーヴィーン，ティモシー ダブリ ュ. アメリカ合衆国 92064 カリフォルニア 州 ポウェイ，サミット サークル 13571 (72)発明者 エヴァンス，デレク ケイ. アメリカ合衆国 92104 カリフォルニア 州 サンディエゴ，サン マルコス アベ ニュー 2516 (72)発明者 ケルスキー，リチャード ビー. アメリカ合衆国 10576 ニューヨーク州 パウンド リッジ，ピー．オー．ボック ス 538 （番地なし) 【要約の続き】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．− システムとそのシステムのユーザとの間のインタフェースを提供するよ うに適合されたユーザインタフェースを含む第１のインタフェースユニット；及 び、 − 機能ユニットに特有の情報に従って患者に治療を提供し、患者の状態を監 視することができ、かつ第１のインタフェースユニットに対し取り外し可能な形 で接続されそれと交信する機能ユニット； を含む患者看護システムにおいて、機能ユニットが、前記インタフェースユニッ トに対し機能ユニット特有情報の少なくとも一部分を転送し、前記ユーザインタ フェースは、機能ユニットの機能をユーザが実行できるようにし、かつ第１のイ ンタフェースユニットと交信して前記機能を実行するため機能ユニットにより要 求された外部情報を提供するように、機能ユニット特有情報に従って構成されて いる患者看護システム。 ２． 前記インタフェースユニットが電源を含み、機能ユニットが前記取り外し 可能な接続を通してインタフェースユニットからその作動用所要電力を受領する 請求項１に記載のシステム。 ３． 前記ユーザインタフェースには、 − ディスプレイ；及び、 − 前記ユーザインタフェースが前記機能に対応するユーザに対する予め定め られた指令選択肢を提供するため機能ユニット特有情報に従って構成されるよう に、ディスプレイと相互作用する複数のソフトキーを包含しているキーボード； が含まれている請求項１に記載のシステム。 ４． 予めプログラムされた複数の機能特定的なキーのみを伴うキーボードを有 するユーザインタフェースを含む第２のインタフェースユニットを更に含むシス テムにおいて、前記機能ユニットが前記第１及び第２のインタフェースユニット のいずれかに順次接続可能である請求項３に記載のシステム。 ５． 前記機能ユニットには、マイクロプロセッサ及び前記機能ユニット特有情 報の少なくとも１部分を包含する常駐メモリが包含されており、前記インタフェ ースユニットには、マイクロプロセッサ及び前記機能ユニット特有情報の少なく とも一部分を包含する常駐メモリが包含されている請求項３に記載のシステム。 ６．− 機能ユニットの常駐メモリ内に含まれた機能ユニット特有情報には、機 能ユニットの機能を識別するための識別手段が含まれており； − インタフェースユニットの常駐メモリ内に包含された機能ユニット特有情 報には、機能ユニットの機能をユーザが実行できるようにし、かつ第１のインタ フェースユニットと交信して、この機能を実行するのに機能ユニットが必要とす る外部情報を提供するべくユーザインタフェースを構成するための指令が含まれ ている請求項５に記載のシステム。 ７． 前記識別手段には更に、個々の機能ユニットを一意的に識別するための手 段が含まれている請求項６に記載のシステム。 ８．− 機能ユニットが注入ポンプユニットであり； − 機能ユニットの常駐メモリの中に含まれている機能ユニット特有情報には 、機能ユニットを一意的に識別し注入ポンプユニットとして機能ユニットを識別 するための識別手段が含まれており； − インタフェースユニットの常駐メモリ内に含まれた機能ユニット特有情報 には、ユーザに対し所望の注入速度を入力し、注入すべき所望の容積を入力し注 入を開始するように促すべく、ユーザインタフェースを構成するための指令が含 まれている請求項５に記載のシステム。 ９．− インタフェースユニットの常駐メモリ内に含まれた機能ユニット特有情 報には、ユーザに対して、（ｉ）所望の薬用量、（ii）所望の流量及び（iii） 所望のボルス容量及び持続時間の内のいずれか一つを入力するように促すべくユ ーザインタフェースを構成するための指令が更に含まれており； − 機能ユニットのマイクロプロセッサが、前記ユーザのインタフェース催促 に応じてユーザが入力した情報に基づいて、適切な薬用量、流量又は注入すべき ボルスの速度及び容積を計算する； 請求項８に記載のシステム。 １０．− システムには、少なくとも第１の前記注入ポンプユニット及び第２の 前記注入ポンプユニットが含まれており、各々の前記ポンプユニットがインタフ ェースユニットに対し取り外し可能な形で接続されており； − 機能ユニット特有情報には、更に、（ｉ）第１のポンプのためにパラメー タを入力した後に第２のポンプユニットのためのパラメータを入力するようにユ ーザに促し、（ii）各々の前記ポンプユニットについて入力された注入パラメー タの要約を表示するべくユーザインタフェースを構成するための指令が含まれて いる； 請求項８に記載のシステム。 １１． 前記機能ユニットには、マイクロプロセッサ及び前記機能ユニット特有 情報を含む常駐メモリが含まれており、前記インタフェースユニットには、機能 ユニットの常駐メモリ内に含まれた前記機能ユニット特有情報に従ってユーザイ ンタフェースを構成し制御するためのマイクロプロセッサが含まれている請求項 ３に記載のシステム。 １２．− 機能ユニットの常駐メモリ内に含まれた機能ユニット特有情報には、 機能ユニットを一意的に識別するための識別手段及びユーザが機能ユニットの機 能を実行できるようにしかつ第１のインタフェースユニットと交信してこの機能 を実行するのに機能ユニットが要求する外部情報を提供するようユーザインタフ ェースを構成するための指令が含まれている請求項１１に記載のシステム。 １３． 前記識別手段が更に、機能ユニットの機能を識別する請求項１２に記載 のシステム。 １４．− 機能ユニットが注入ポンプユニットであり； − 機能ユニット特有情報には、ユーザに対して所望の注入速度を入力し、注 入を開始するべく促すようユーザインタフェースを構成するための指令が含まれ ている； 請求項１１に記載のシステム。 １５．− 機能ユニット特有情報には、ユーザに対して、（ｉ）所望の薬用量、 （ii）所望の流量、及び（iii）所望のボルス容量及び持続時間の内のいずれか 一つを入力するように促すべくユーザインタフェースを構成するための指令が更 に含まれており； − 機能ユニットのマイクロプロセッサが、前記ユーザのインタフェース催促 に応じてユーザが入力した情報に基づいて、適切な薬用量、流量又は注入すべき ボルスの速度及び容積を計算する； 請求項１４に記載のシステム。 １６． システムには、少なくとも第１の前記注入ポンプ及び第２の前記注入ポ ンプが含まれており、各々の前記ポンプがインタフェースユニットに対し取り外 し可能な形で接続されており； − 機能ユニット特有情報には、更に、（ｉ）第１のポンプのためにパラメー タを入力した後第２のポンプのためのパラメータを入力するようにユーザに促し 、（ii）各々の前記ポンプについて入力された注入パラメータの要約を表示する べく、ユーザインタフェースを構成するための指令が含まれている； 請求項１４に記載のシステム。 １７． 機能ユニットには、ユーザが機能ユニットを用いて機能を実行すること ができるようになる前にユーザが起動しなければならないユーザ起動式選択キー が含まれている請求項１に記載のシステム。 １８． 前記機能ユニットには、 − 第２の機能ユニットに対し前記機能ユニットを接続するためのコネクタ； − 複数のユニットをシステム内で作動させることができるように、インタフ ェースユニットから第２の機能ユニットまで電力及び通信を転送するための手段 ； が含まれている請求項１に記載のシステム。 １９． インタフェースユニットには更に、外部装置との付加的な情報の交換の ための通信ポートが含まれている請求項１に記載のシステム。 ２０． 前記付加的情報が、注入を容易にするための注入プロトコルである請求 項１９に記載のシステム。 ２１． 前記付加的情報が、インタフェースユニット又は機能ユニットの機能性 を修正するためのシステム構成情報である請求項１９に記載のシステム。 ２２． 前記付加的情報には、前記機能ユニットが関与する手順の間に収集され た情報が含まれている請求項１９に記載のシステム。 ２３． 前記付加的情報には、前記機能ユニットを制御するための外部ユニット からの指令が含まれている請求項１９に記載のシステム。 ２４． 前記機能ユニットにはプログラム可能なポンプユニットが含まれており 、前記機能ユニット特有情報には、注入すべき速度及び容積をはじめとする必要 とされる圧送パラメータの識別が含まれている請求項１に記載のシステム。 ２５． 前記機能ユニット特有情報には更に、機能ユニットの機能を識別するた めの識別情報が含まれている請求項２４に記載のシステム。 ２６． 前記識別情報には更に、機能ユニットを一意的に識別するための情報が 含まれている請求項２５に記載のシステム。 ２７． 機能ユニットには、ユーザが機能ユニットを用いて機能を実行できるよ うになる前にユーザにより起動させられなくてはならないユーザ起動式キーが含 まれている請求項１に記載のシステム。 ２８．− 機能ユニット特有情報に従って、患者に治療を提供するか、患者の状 態を監視するか又はユーザに情報提供する能力を持ち、この機能ユニット特有情 報の少なくとも一部分が前記メモリ内に記憶される、マイクロプロセッサ及びメ モリを包含する少なくとも１つの機能ユニット； − 前記機能ユニット特有情報を受領するため離脱可能な接続を通して前記少 なくとも１つの機能ユニットにしっかり固定され、これと交信し、しかもマイク ロプロセッサ、常駐メモリ、ディスプレイ、機能ユニット特有ユーザインタフェ ースを提供するため前記機能ユニット特有情報に従って前記インタフェースが構 成されるようにディスプレイと相互作用する複数のソフトキー、及び前記取り外 し可能な接続を通して、前記少なくとも１つの機能ユニットに対して作動上の所 要電力を供給する電源を含む第１のインタフェースユニット； を含む患者看護システムにおいて、 − 前記機能ユニット特有情報によりユーザは、インタフェースユニットを操 作することによって機能ユニットの機能を実行することができるようになる； 患者看護システム。 ２９． 前記機能ユニット特有情報の少なくとも一部分がインタフェースユニッ トの常駐メモリ内に記憶されている請求項２８に記載のシステム。 ３０． 前記機能ユニットがプログラム可能な注入ポンプユニットを含み、イン タフェースユニットの常駐メモリ内に記憶された前記機能ユニット特有情報の前 記少なくとも一部分が、注入すべき速度及び容積をはじめとする、患者の注入を 行うために必要とされるパラメータの識別を含む請求項２９に記載のシステム。 ３１． インタフェースユニットの常駐メモリ内に記憶された前記機能ユニット 特有情報の少なくとも一部分が、冗長な安全性計算能力を含んでいる請求項２９ に記載のシステム。 ３２． 前記機能ユニットには、 − 前記機能ユニットを第２の機能ユニットに接続するためのコネクタ；及び 、 − 複数の機能ユニットがシステム内で作動可能なように、インタフェースユ ニットから第２の機能ユニットまで電力及び通信を転送するための手段； が含まれている請求項２８に記載のユニット。 ３３． 機能ユニットには、ユーザが機能ユニットを用いて１つの機能を実行で きるようになる前にユーザによって起動されなくてはならないユーザ起動式選択 キーが含まれている請求項２８に記載のシステム。 ３４． 第１及び第２の機能ユニットを更に含み、各々の前記機能ユニットが、 プログラム可能なポンプユニットを含み、前記機能ユニット特有情報が、注入す べき速度及び容積をはじめとする必要とされる圧送パラメータの識別を含む請求 項２８に記載のシステム。 ３５．− 第１の高レベルのインタフェース機能性を持つユーザインタフェース を含む第１のインタフェースユニット； − 第２の低レベルのインタフェース機能性を持つユーザインタフェースを含 む第２のインタフェースユニット；及び、 − 電力及び通信を受け取るために前記第１及び第２のインタフェースユニッ トのいずれかに順次接続可能な、患者に治療を提供するか又は患者の状態を監視 するための機能ユニット；からなる患者看護システム。 ３６． 前記第１のインタフェースユニットが更に、 − ディスプレイ；及び、 − ユーザに対して可変的な指令選択肢を提供するため機能ユニット特有情報 に従って構成されるように、ディスプレイと相互作用する複数のソフトキーを含 むキーボード； を含む、請求項３５に記載のシステム。 ３７． 前記第２のインタフェースユニットが、複数の機能特定的な予めプログ ラムされたキーのみを含むキーボードを含み、前記機能キーユニットが前記第１ 及び第２のインタフェースユニットのいずれかに順次接続可能である請求項３６ に記載のシステム。 ３８． 複数の機能ユニットを更に含む請求項３５に記載のシステム。 ３９． 前記複数の機能ユニットが複数の注入ポンプユニットを含む請求項３８ に記載のシステム。 ４０． 前記複数の機能ユニットが注入ポンプユニット及び血圧モニターユニッ トを含む請求項３８に記載のシステム。 ４１． 前記複数の機能ユニットが注入ポンプユニット及び酸素計ユニットを含 んでなる請求項３８項に記載のシステム。 ４２． 前記機能ユニットには、 − 第２の機能ユニットに対し前記機能ユニットを接続するためのコネクタ； − 複数のユニットをシステム内で作動させることができるように、インタフ ェースユニットから第２の機能ユニットまで電力及び通信を転送するための手段 ； が含まれている請求項３５に記載のシステム。 ４３． 各々の機能ユニットには、ユーザが所望の機能ユニットを用いて機能を 実行することができようになる前に所望の機能ユニットを選択するためユーザが 起動しなければならないユーザ起動式選択キーが含まれている請求項３５に記載 のシステム。 ４４．− インタフェースメモリ及びユーザとのインタフェースを提供するよう に適合されたユーザインタフェースを含む第１のインタフェースユニットを提供 し； − 機能ユニット特有情報に従って患者に治療を提供するか又は患者の状態を 監視する能力を持つ機能ユニットを第１のインタフェースユニットに接続し； − 機能ユニットから第１のインタフェースユニットへと機能ユニット特有情 報の少なくとも一部分を転送し； − 前記機能ユニットのためのユーザインタフェースを提供するため機能ユニ ット特有情報に従って前記ユーザインタフェースを構成し； − 所望の機能を実行するため機能ユニットを準備するようユーザインタフェ ースを操作し；及び、 − 機能ユニットを用いて所望の機能を実行する ことを特徴とする患者に看護を提供するための方法。 ４５． 機能ユニットメモリ内に機能ユニット特有情報を記憶する段階を更に含 む請求項４４に記載の方法。 ４６． 機能メモリ内に記憶されている機能ユニット特有情報には、ユーザが機 能ユニットの機能を実行できるようにし、更に第１のインタフェースユニットと 交信してこの機能を実行するのに機能ユニットが必要とする外部情報を提供する ようにユーザインタフェースを構成するための指令が含まれている請求項４５記 載の方法。 ４７． 機能メモリ内に記憶された機能ユニット特有情報には更に、機能ユニッ トを一意的に識別するための識別手段が更に含まれている請求項４６記載の方法 。 ４８． インタフェースメモリの中の機能ユニット特有情報の一部分を記憶する 段階を更に含む請求項４４記載の方法。 ４９． インタフェースメモリの中の機能ユニット特有情報の前記一部分には、 ユーザが機能ユニットの機能を実行できるようにし、更に第１のインタフェース ユニットと交信してこの機能を実行するのに機能ユニットが必要とする外部情報 を提供するようにユーザインタフェースを構成するための指令が含まれている請 求項４８に記載の方法。 ５０． 機能メモリ内の機能ユニット特有情報の一部分には、機能ユニットを一 意的に識別するための識別手段が含まれている請求項４９に記載の方法。 ５１．− 第１のインタフェースユニットに対し少なくとも２つの機能ユニット を接続し；及び、 − 所望の機能の実行に先立ち選択された機能ユニットにユーザが物理的に接 触することを含む、所望の機能を実行するため１つの前記機能ユニットを選択す る； ことを更に含む請求項４４に記載の方法。 ５２． ユーザインタフェースを操作する前記段階には、所望の機能の実行のた め前記ユーザインタフェースを通して、機能ユニットによって必要とされるデー タを入力し、指令を入力する段階が含まれている請求項４４に記載の方法。 ５３． 所望の機能が、流体注入である請求項５２に記載の方法。 ５４． 所望の機能が、患者の心電図状態を監視することである請求項５２に記 載の方法。 ５５． 所望の機能が、患者の血圧を監視することである請求項５２に記載の方 法。 ５６． 前記データ入力及び指令入力段階が、少なくとも一部分、外部装置との 情報交換のためインタフェースに接続された通信ポートを通して達成される請求 項５２記載の方法。 ５７． 情報が、注入を容易にするための注入プロトコルである請求項５６に記 載の方法。 ５８． 情報が、インタフェースユニット又は機能ユニットの機能性を修正する ためのシステム構成情報である請求項５６に記載の方法。 ５９． 情報が、前記機能ユニットが関与する手順の間に収集される情報である 請求項５６に記載の方法。 ６０． 情報が、前記ユニットを制御するための外部ユニットからの指令である 請求項５６に記載の方法。 ６１． 複数のポンプユニットから患者への流体の注入を制御するための方法で あって、 − ユーザとのインタフェースを提供するため適合されたユーザインタフェー スを含むインタフェースユニットを提供し； − ポンプユニット特有情報に従って患者に対し流体注入を実行する能力を各 々有する複数のポンプユニットをインタフェースユニットに接続し； − 各ポンプユニットからインタフェースユニットへ、ポンプユニット特有情 報の少なくとも一部分を転送し； − 前記ポンプユニットの各々について１つのユーザインタフェースを選択的 に提供するため各々の前記ポンプユニット特有情報に従って前記ユーザインタフ ェースを構成し； − 予め定められた注入プロトコルに従って注入を実行するため各ポンプユニ ットを準備するようにユーザインタフェースを操作し；及び、 − 複数のポンプユニットを用いて予め定められた注入プロトコルに従って注 入を実行する；ことを特徴とする方法。 ６２． 各々の前記ポンプユニットのメモリ内に各々の前記ポンプユニット特有 情報を記憶する段階を更に含む請求項６１項に記載の方法。 ６３． 各々の前記ポンプユニットのメモリ内の各々の前記ポンプユニット特有 情報には、所望の注入速度を入力し注入すべき所望の容積を入力しかつ注入を開 始させるようユーザに促すようにユーザインタフェースを構成するための指令が 含まれている請求項６２に記載の方法。 ６４． インタフェースユニットのメモリ内に各々の前記ポンプユニット特有情 報の少なくとも一部分を記憶する段階を更に含んでなる請求項６１に記載の方法 。 ６５． インタフェースユニットのメモリ内の各々の前記ポンプユニット特有情 報には、所望の注入速度を入力し、注入すべき所望の容積を入力し、かつ注入を 開始させるようユーザに促すべくユーザインタフェースを構成するための指令が 含まれている請求項６４に記載の方法。 ６６． インタフェースユニットのメモリ内の前記ポンプユニット特有情報には 冗長な安全性計算能力が含まれている請求項６４に記載の方法。 ６７． 操作段階には更に、 − 注入すべき速度及び容積についての値を入力するようユーザに促し；及び 、 − 各々のポンプユニットが予め定められた注入プロトコルに従って実行する ように前記値を入力する； ことが含まれている請求項６１に記載の方法。 ６８． インタフェースユニット上のデータ記憶カードレセプタクルを用いて、 予め定められた注入プロトコルがシステムに提供されている請求項６１に記載の 方法。 ６９．− データ記憶カードを提供し； − データ記憶カード上に予め定められた多重ユニット注入プロトコルを記憶 し； − 前記データ記憶カードレセプタクルと電子的に通信している状態に前記デ ータ記憶カードを係合させることによって、システムに対し予め定められた多重 ユニット注入プロトコルを転送し；及び、 − 前記プロトコルを転送するためインタフェースユニットに対する指令を実 行する；ことを更に含む請求項６８に記載の方法。 ７０．− 第１の高レベル機能性を持つユーザインタフェースを包含する第１の インタフェースユニットを提供し； − 患者に治療を提供するか又は患者の状態を監視するため機能ユニットを第 １のインタフェースユニットに取り外し可能な形で接続し、ここで、機能ユニッ トが第１のインタフェースユニットから電力及び通信を受領し；及び、 − 第２の低レベルの機能性を持つユーザインタフェースを含む第２のインタ フェースユニットを予め定められた必要条件が変わった時点で第１のインタフェ ースユニットと交換する；ことを含むことを特徴とする患者に対して看護を提供 するための方法。 ７１． 前記第１のインタフェースユニットには更に、 − ディスプレイ；及び、 − ユーザに対し可変的指令オプションを提供するため機能ユニット特有情報 に従って構成されるように、ディスプレイと相互作用する複数のソフトキーを包 含するキーボード； が含まれている請求項７０に記載の方法。 ７２． 前記第２のインタフェースユニットには、予めプログラムされた複数の 機能特定的キーのみを含むキーボードが含まれており、前記機能ユニットには前 記第１及び第２のインタフェースユニットいずれかに順次接続可能である請求項 ７１に記載の方法。 ７３． 前記インタフェースユニットに対する接続のために複数の機能ユニット を提供する段階が更に含まれている請求項７０に記載の方法。 ７４． 前記転送手段には、前記機能ユニット内に収納されこのユニットを通し て伸びる電力及び通信回線が含まれている請求項１８に記載のシステム。 ７５． 前記転送手段には、前記機能ユニット上の電力及び通信ポートが含まれ 、このポートは、前記機能ユニット内に収納されこの機能ユニットを通して伸び る電力及び通信ラインによって接続されている請求項１８に記載のシステム。 ７６．− システムとそのユーザとの間のインタフェースを提供するため適合さ れたインタフェースユニット；及び、 − 機能ユニット特有情報に従って患者に治療を提供するか又は患者の状態を 監視する能力を各々有する少なくとも第１及び第２の機能ユニット； を含む患者看護システムにおいて、 各々の前記機能ユニットには、インタフェースユニットと交信するため及びも う１つの機能ユニットとインタフェースユニットの間に通信を提供して、これら の機能ユニットが、インタフェースユニットと交信している間に任意の配置及び 順序で互いに固定され、支持され得るようになっている通信手段を更に含んでい る患者看護システム。 ７７． 前記通信手段が、前記機能ユニットを通して電力及び通信線を含んでい る請求項７５に記載のシステム。 ７８． 前記第１の機能ユニットが前記インタフェースユニットに接続され、前 記第２の機能ユニットが第１の機能ユニットに接続されている請求項７５に記載 のシステム。