JPH11501449A - 多機能スイッチ軸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 前部および後部の双方のウォッシャおよびワイパ機能のコントローラを有する多機能スイッチ軸（２０）。この多機能スイッチ軸は、ハンドル（４０）を有し、このハンドルは外端部に向けて延びるシャフト（７４）を有する。後部制御リングはシャフト上を回転可能で、後部ワイパ機能を作動する。後部制御リング（３６）は更に２つの最大回転位置の一方で後部ウォッシャを作動することができる。戻しばね（１０４）は、オペレータが制御リングを開放したときに、後部制御リングをそれぞれの後部ウインドウォッシュ位置から戻すことができる。制御ノブ（２８）はシャフトの外端部に装着され、回転可能で自由に前部ワイパ機能を作動する。軸方向に圧縮可能なウォッシュ用プッシュボタン（３４）は制御ノブ（２８）の外端部に装着され、自由に前部ウォッシュ機能を作動する。

Description

【発明の詳細な説明】 多機能スイッチ軸 発明の背景 本発明は、車両のステアリングコラムに装着可能な多機能スイッチ軸に関する 。 現代の自動車は、ターンシグナル、ヘッドライトあるいはウインドシールド用 ワイパを制御するステアリングコラムに装着されたスイッチ軸を備えるものがあ る。現在使用されているスイッチ軸には、このスイッチ軸の外端部に制御ノブを 備えるものある。この制御ノブを回転して、ウインドシールド用ワイパ等の車両 機能を選択的に作動する。更に、オペレータが制御ノブの全体を軸方向内方に押 圧することにより、ウインドシールドの洗浄機能を作動することができる。 制御ノブの全体を軸方向に移動することは、あまり望ましいものではなく、こ れは制御ノブを内方に移動すると、スイッチ軸上の図形表示が覆われる可能性が あるからである。更に、現在使用されているスイッチ軸は、制御ノブが軸方向に 移動可能なスイッチ軸の部材を、このスイッチ軸の内側端部から外側端部に順に 組立てることができないため、組立てが困難である。 現在の車両の多くが後部ウインド用のリヤワイパを備える。後部ワイパおよび 後部ウォッシャコントローラは通常インストルメント・パネルに配置される。後 部コントローラを前部コントローラと関連させることが望ましい。更に、インス トルメント・パネル上のコントローラの数を減少し、より好適な外観を提供し、 コントローラの配置および操作をより容易とすることが望ましい。 発明の概要 本発明は、前部および後部のウォッシュおよびワイパ作用の双方の制御装置を 含む頑丈でかつ容易に組立てられる多機能スイッチ軸を提供する。前部ワイパ機 能は、回転可能な前部制御ノブにより制御するのが好ましい。１の特徴では、制 御ノブの外端部に配置された軸方向に圧縮可能なウォッシュ用プッシュボタンが 、前部ウインドシールドの洗浄機能を作動する。軸方向に圧縮可能なウォッシュ 用プッシュボタンは、前部制御ノブを軸方向に固定した状態に維持することを可 能 とする。前部制御ノブは、スイッチ軸上の機能を表わす図形表示を覆わず、スイ ッチ軸内からグリースを露出しない。更に、この装置は、スイッチの組立てを容 易とする。 ウォッシュ用プッシュボタンは、制御ノブの通路内を摺動可能で金属製コンタ クタのウォッシュ用脚部に当接する延長されたウォッシュ用プッシュ脚部を備え る。ウォッシュ用プッシュボタンを軸方向に圧縮すると、延長されたウォッシュ 用プッシュ脚部が金属製コンタクタのウォッシュ用脚部を曲げ、ウォッシュ用脚 部をプリント基板上の電気コンタクトと接触させる。これは、洗浄機能を作動さ せる。 他の特徴では、第２制御リングがスイッチ内に設けられている。１実施例では 、後部ワイパおよび洗浄機能は、後部制御リングで制御される。後部制御リング は、最大回転位置で後部ウインドの洗浄機能を作動する。オペレータが制御リン グを開放すると、ばねの戻りにより、後部制御リングが後部洗浄位置から復帰す る。 ばねを付勢するため、制御リングと制御ノブとの間に機能リングが回転不能に 装着されている。この機能リングは、それぞれ２つの傾斜部を含む２セットの戻 り止めを備える。各セットの戻り止めは、制御リングから付勢された戻り止めフ ィンガに係合する。各最大回転位置で、戻り止めフィンガは傾斜部を乗り上げ、 これにより、戻り止めばねを圧縮する。圧縮された戻り止めばねは戻り止めフィ ンガを付勢して傾斜部の下方に戻し、これにより、オペレータが制御リングを開 放したときに、制御リングを最大あるいは端位置から戻す。 後部ワイパ／ウォッシュ制御リングをスイッチ軸に追加することで、１セット のコントローラがインストルメント・パネルから省かれ、後部ワイパ／ウォッシ ュコントローラを前部ワイパ／ウォッシュコントローラの好適な近部に配置され る。制御リングは後部ウォッシュ機能を２つの最大回転位置で作動する。したが って、ウォッシュ機能は払拭位置あるいはオフ位置から作動できる点で好適であ り、オペレータが制御リングを解除したときに、ばねの戻りで制御リングがもど る。 本発明による組立て方法では、多機能スイッチ軸の各部材は外側から前部制御 ノブまでシャフト上に順に装着され、このシャフトの端部上にスナップリングで 保持される。全ての部材がシャフト上を簡単に摺動可能であるため、組立てが極 めて簡単である。更に、全ての部材がシャフト上に装着されると、隣接する部材 間の遊びが減少し、公差が積重ねられることがない。ウォッシュ用プッシュボタ ンを制御ノブの外端部上にスナップ嵌めすると、シャフトおよびスナップリング を省略することができる。 図面の簡単な説明 本発明の上記および他の利点は、当該分野における技術者であれば添付図面を 参照する以下の詳細な説明から明らかとなる。ここに、 第１図は、車両のステアリングコラム上に装着した本発明による多機能スイッ チ軸の斜視図であり、 第２図は、本発明による多機能スイッチ軸の平面図であり、 第３図は、第２図の多機能スイッチ軸の端面図であり、 第４図は、車両のステアリングコラムに装着するための構造を備えた第２図の 多機能スイッチ軸の展開した斜視図であり、 第５図は、第２図の多機能スイッチ軸の制御リングおよびハンドルの一部を分 解した斜視図であり、 第６図は、第２図の多機能スイッチ軸の機能リングおよび制御リングの一部を 分解した斜視図であり、 第７図は、第２図の多機能スイッチ軸の制御ノブおよび機能リングの一部を分 解した斜視図であり、 第８図は、第２図の多機能スイッチ軸の外端部の一部を欠截した拡大図であり 、 第９図は、ウォッシュ用プッシュボタンを軸方向に圧縮した状態の第８図の多 機能スイッチ軸を示し、 第１０図は、第２図の多機能スイッチ軸の正面図であり、 第１１図は、第１０図の多機能スイッチ軸の断面図である。 好ましい実施例の説明 第１図では、本発明による多機能スイッチ軸２０を、車両のステアリングコラ ム２２に装着した状態で示す。１の実施例では、本発明は、前部ワイパと前部ウ ォッシャと後部ワイパと後部ウォッシャとのコントローラを備える。したがって 、 種々の部材が「前部」あるいは「後部」を指している。しかし、この多機能スイ ッチ軸２０は、車両の他の機能を制御するために使用可能なことが明らかである 。 第２図から明らかなように、多機能スイッチ軸２０は、内端部２４と外端部２ ６とを有する。ほぼ円筒状の制御ノブ２８は、内端部３０とテーパ状の外端部３ ２とを有し、多機能スイッチ軸２０の外端部２６上で回転可能で、前部ワイパ等 の車両機能を自由に作動することができる。制御ノブ２８の外端部３２はウォッ シュ用プッシュボタン３４を備え、このプッシュボタンは制御ノブ２８に対して 軸方向に圧縮可能で、前部ウォッシャ等の車両機能を自由に作動することができ る。多機能スイッチ軸２０は、更に、回転可能な制御リング３６を有し、後部ワ イパおよび後部ウォッシャ等の車両の所定の機能を自由に作動することができる 。この制御リング３６は、最大回転位置あるいは端位置で後部ウォッシャを作動 し、更に、各ウォッシュ位置から戻すばねを設けられている。ほぼ円筒状の機能 リング３８は、制御リング３６と制御ノブ２８との間に回転不能に装着されてい る。樹脂製ハンドル４０は、ウェッジ状基部４２を備える。ハンドル４０は、更 に、後部開口４６から近接可能な内部空間４４を有し、この後部開口４６の上に カバー４８が固定されている。内部空間４４は、基部４２の軸方向開口（図示し ない）からも近接可能であり、この軸方向開口を通してワイヤ５２が延設される 。 第３図から明らかなように、ウォッシュ用プッシュボタン３４は、制御ノブ２ ８内に収容される閉じた外端部５４を有する。図示のように、図形記号５６は、 ウォッシュ用ブッシュボタン３４がウインドシールドの洗浄機能を作動すること を示す。 第４図を参照すると、ハンドル４０の基部４２が枢軸ピン６２を有するアクチ ュエータ６０内に装着されている。ハンドル４０の外端部６６では、後部機能の 図形記号６８が、後部ワイパおよび後部ウォッシャ等の制御リング３６の種々の 機能を表わす。ハンドル４０の外端部６６は、更に、延長された軸方向タブ７０ を含む。キー７２が外端部６６の内周部に配置されている。 外端部６６は、更に、ハンドル４０と一体の第１シャフト部７４を含む。第１ シャフト部７４は、平坦部７８と、第１シャフト部７４から延びる一対の先細の 歯８０（図示しない）を有する。第２シャフト部８１は、金属あるいは粉末金属 から形成するのが好ましく、第１シャフト部７４のよりも小径で、第１シャフト 部７４内でハンドル４０内にインサート成形するのが好ましい。第２シャフト部 ８１は、第１シャフト部７４から第２シャフト部８１の外端部８４に延びる軸方 向通路８２を有する。第２シャフト部８１の外端部８４は、スナップリングを保 持するための周方向ノッチ８６を有する。 環状の後部プリント基板８８は、ワイヤ５２に接続された後部ハーネス組立体 ９２に接続された複数の電気コンタクトを有する。この後部プリント基板８８の 外周部は、キー７２を収容するノッチ９４を有し、後部プリント基板８８をハン ドル４０の外端部６６上に位置決めする。後部金属コンタクト９６は、後部プリ ント基板８８上の選択した電気コンタクト９０に接続するための複数のコンタク ト脚部９８を有する。 制御リング３６は一対の軸方向孔１００を有し、それぞれの軸方向孔は戻り止 めばね１０４により機能リング３８に向けて付勢された戻り止めフィンガ１０２ を収容する。 機能リング３８は、軸方向当接リング１１４で分離された大径部１１０と縮径 部１１２とを有する。縮径部１１２は、更に、軸方向当接リング１１４に隣接す る半円筒状当接リング１１６を有する。円筒状の孔１１８が機能リング３８の中 央を軸方向に通って延び、第２シャフト部８１の軸方向通路８２内に収容される キー１２０を有する。縮径部１１２は、その内周部にキー１２２を有する。一対 の半径方向孔１２４（図示しない）のそれぞれは、戻り止めばね１２８で半径方 向外方に付勢された戻り止めフィンガ１２６を有する。制御ノブ２８の種々の機 能を示す前部機能の図形記号１３０は、大径部１１０上に配置される。 前部プリント基板１３２は、ワイパ速度を制御する複数の電気コンタクト１３ ４を有する。半円筒状の電気コンタクト１３６は、前部プリント基板１３２の外 周部に配置されている。前部プリント基板１３２は、更に、機能リング３８の縮 径部１１２の内周部に、キー１２２を収容するノッチ１３８を有する。前部プリ ント基板１３２上に配置されたハーネス組立体１４０は、ワイヤ５２を電気コン タクト１３４，１３６に接続する。前部金属コンタクト１４２は、ウォッシ ュ用脚部１４６を含む複数のコンタクト脚部１４４を有し、前部プリント基板１ ３２上の電気コンタクト１３４，１３６と電気接触させる。 制御ノブ２８は、内側シリンダ１５０と、この内側シリンダ１５０と制御ノブ ２８との間の軸方向通路１５２とを有する。スナップ嵌めタブと係合する一対の 凹部１５４が、外端部３２で、制御ノブ２８の内側に配置されている。スナップ リング１５６は、第２シャフト部８の外端部８４上の周方向ノッチ８６内に収容 され、多機能スイッチ軸２０の部材を固定する。 プッシュボタン戻しばね１５８が制御ノブ２８とウォッシュ用プッシュボタン ３４との間に配置されており、オペレータが開放したときに、ウォッシュ用プッ シュボタンを戻す。ウォッシュ用プッシュ脚部１６０は、閉じた外端部５４の反 対側のウォッシュ用プッシュボタン３４から延び、制御ノブ２８の軸方向通路１ ５２内を摺動することができる。ウォッシュ用プッシュボタン３４は、更に、制 御ノブ２８の内部の凹部１５４に収容される一対のスナップ嵌めタブ１６２を有 する。 第５図に示すように、後部プリント基板８８は、ハンドル４０の第１シャフト 部７４上に装着され、ノッチ９４がキー７２に係合して後部プリント基板８８を 整合する。制御リング３６は、制御ノブ３６の内周部の一部を囲むスロット１６ ６を有し、ハンドル４０の外端部６６の延長された軸方向タブ７０を受入れるこ とができる。後部金属コンタクタ９６は、制御リング３６上に装着される。制御 リング３６は、第１シャフト部７４上に回転可能に装着され、延長された軸方向 タブ７０がスロット１６６内に摺動可能に挿入され、制御リング３６の回転移動 範囲を制限する。制御リング３６は第１シャフト部７４上で回転可能であり、し たがって、後部金属コンタクタ９６のコンタクトキャブ９８は、後部プリント基 板８８の電気コンタクト９０と電気接触させ、これにより、制御リング３６が回 転したときに、車両の所定の機能を作動させる。制御リング３６および電気コン タクト９０は、第１回転位置で後部ウォッシャを作動し、第１回転位置に隣接す る第２回転位置で後部ワイパを高速作動し、第２回転位置に隣接する第３回転位 置で後部ワイパを低速作動し、第３回転位置に隣接する第４回転位置でオフにし 、第４回転位置に隣接する第５回転位置で後部ウォッシャを作動するのが好ま しい。 第６図に示すように、機能リング３８の内端部１７０は、第１シャフト部７４ の歯８０を受入れる円筒状孔１１８の近部に、一対の溝１７２を有する。内端部 １７０は、更に、３つの別個の位置で制御リング３６の戻り止めフィンガ１０２ に係合する２セットの戻り止め１７４を有する。戻り止めフィンガ１０２に係合 する各セットの戻り止め１７４は、戻り止め１７４を分離するハイポイント１７ ５を有する。一対の傾斜部１７６が、それぞれの最も外側の戻り止め１７４の周 方向外側を指す。ハイポイント１７５および傾斜部１７６は、それぞれ機能リン グ３８から制御リング３６に向けて延びる。機能リング３８は第２シャフト部８ １上に装着され、軸方向孔１１８内のキー１２０（第６図には図示してない）が 第２シャフト部８１の軸方向通路８２に係合する。更に、第１シャフト部７４の 先細の歯８０は機能リング３８の内端部１７０上の溝１７２に係合し、ハンドル ４０に対する機能リング３８の回転を防止する。 第６図を参照すると、後部ワイパ制御リング８２内の戻り止めフィンガ１０２ は、機能リング３８の戻り止め１７４に係合し、３つの固定位置を規定し、これ により、オペレータに触覚をフィードバックし、後部金属コンタクタ９６のコン タクト脚部９８と後部プリント基板の電気コンタクト９０との整合を確保する。 機能リング３８の傾斜部１７６は、第１回転位置（後部ウォッシャ）から第２回 転位置（高速後部ワイパ）に、第５回転位置（後部ウォッシャ）から第４回転位 置（オフ）に、ばねにより戻す。制御リングは、第２，第３および第４位置で収 容され、戻り止めフィンガが各戻り止め１７４内に収容される。制御リング３６ が第２回転位置（高速後部ワイパ）から第１位置（後部ウォッシャ）に回転され ると、戻り止めフィンガ１０２はそれぞれ傾斜部１７６に乗り上げ、これにより 、戻り止めばね１０４を圧縮する。圧縮された戻りばね１０４は、オペレータが 制御リングを開放したときに、制御リング３６を第１位置から第２位置に戻す。 同様に、制御リング３６が第４位置（オフ）から第５位置（後部ウォッシャ）に 回転されると、戻り止めフィンガ１０２は、戻り止めばね１０４を圧縮する他の 対の傾斜部１７６を乗り上げる。戻り止めばね１０４は戻り止めフィンガを傾斜 部１７６の下方に付勢し、これにより、オペレータが制御リング３６を開放した と きに、制御リング３６を第４位置（オフ）に戻す。したがって、オペレータは、 制御リングを第１位置から他の端位置まで回転して後部ワイパを作動したとき、 あるいは、制御リングを他の端位置まで反対の第２方向に回転して後部ワイパを オフとしたときに、洗浄機能を好適に作動することができる。 第７図を参照すると、前部プリント基板１３２が第２シャフト部８１上で機能 リング３８の縮径部１１２に装着され、ノッチ１３８が縮径部１１２の内周部の キー１２２に係合している。制御ノブ２８の内端部３０の内周部は、機能リング ３８の戻り止めフィンガ１２６におよび軸方向ストッパ１８２に係合する複数の 戻り止め１８０を有する。前部金属コンタクタ１４２は、この前部金属コンタク タ１４２のウォッシュ用脚部１４６が制御ノブ２８を通る軸方向通路１５２に近 接するように、制御ノブ２８の内端部３０内に装着される。制御ノブ２８は、第 ２シャフト部８１および機能リング３８の縮径部１１２上に回転可能に装着され 、機能リング３８の戻り止めフィンガ１２６が制御ノブ２８の内端部３０内の戻 り止め１８０に係合し、制御ノブ２８が回転したときに、ウォッシュ用脚部１４ ６を含まないコンタクト脚部１４４が前部プリント基板１３２のワイパ速度用電 気コンタクト１３４と電気的に接触する。軸方向ストッパ１８２は、機能リング ３８の半円筒状当接リング１１６と当接することにより、制御ノブ２８の回転動 を制限する。 第８図から明らかなように、通常、前部金属コンタクタ１４２のウォッシュ用 脚部１４６は、前部プリント基板１３２のウォッシュ用電気コンタクト１３６と 電気接触はしない。しかし、第９図に示すように、ウォッシュ用ボタン３４が軸 方向に圧縮されると、ウォッシュ用プッシュ脚部１５８が前部金属コンタクト１ ４２のウォッシュ用脚部１４６を弾力的に変形し、ウォッシュ用脚部１４６を前 部プリント基板１３２のウォッシュ用電気コンタクト１３６と電気接触させる。 第７図を参照すると、前部ウォッシャ機能は、ウォッシュ用電気コンタクト１３ ６が湾曲し、前部プリント基板１３２の周部のほぼ半周にわたって配置されてい るため、コンタクトノブ２８の回転位置から独立していることが明らかである。 ウォッシュ用プッシュボタン３４は、制御ノブ２８とは係わりなく軸方向に圧 縮可能であるため、各部材を第１シャフト部７４と第２シャフト部８１とにハン ドル４０から外端部２６まで上述のように順に装着し、スナップリング１５６な どの固定手段で保持することができる。第１０図および第１１図に示すように、 ハンドル４０の外端部６６は、機能リング３８の大径部１１０と同様に、制御リ ング３６内で僅かに延びる。縮径部１１２および機能リング３８の軸方向当接リ ングは、全体が制御ノブ２８内に配置される。機能リング３８は、ハンドル４０ に対して回転不能である。上述の多機能スイッチ軸２０の組立て方法は、部材間 の遊びを低減し、従来生じた公差の積重ねを防止することができる。 制御リン グ３６を使用して後部ワイパおよび洗浄機能を制御することにより、従来はイン ストルメント・パネル上で行われた一連の制御を排除することができる。更に、 後部ワイパおよび後部ウォッシャのコントローラを前部ワイパおよび前部ウォッ シャのコントローラの近部に配置することができる。 特許法令の規定にしたがい、本発明を好ましい実施例について記載してきた。 しかし、本発明の意図あるいは範囲から逸脱することなく、図示しかつ上述した ものの他にも実施可能であることは明らかである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ライト ジェームズ ビー アメリカ合衆国 ミシガン州 48092 ウ ォーリン リード 31651 (72)発明者 ポールシューク リーロイ エイ アメリカ合衆国 ミシガン州 48393 ホ ワイト レイク リップルウェイ 3260

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．内端部と外端部とを有し、この内端部に、車両のステアリングコラムに装着 するための基部を含むハンドルと、 このハンドル上に配置され、回転可能で自由に所定の車両機能を作動する制 御ノブと、 この制御ノブの外端部上に配置されたプッシュボタンとを備え、このボタン は、前記制御ノブに対して軸方向に圧縮可能で、自由に所定の車両機能を作動す る、多機能スイッチ軸。 ２．更に、軸線と外端部とを有するシャフトを備え、このシャフトは、前記ハン ドルの外端部から延び、外端部に近接した周方向ノッチと、この周方向ノッチ内 にスナップ嵌めされて前記制御ノブを前記シャフト上に保持するスナップリング とを有する、請求項１に記載の多機能スイッチ軸。 ３．前記プッシュボタンは、前記制御ノブ内にスナップ嵌めされ、スナップリン グを遮蔽する、請求項１に記載の多機能スイッチ軸。 ４．更に、第１金属製脚部を含む複数の金属製脚部を有し、前記制御ノブの軸方 向内端部に装着される金属製コンタクタと、 第１電気コンタクトを含む複数の電気コンタクトとを備え、これらの複数の 電気コンタクトは、前記金属製コンタクタに近接して配置され、前記金属製コン タクタの前記金属製脚部の少なくとも１は、前記制御ノブが回転して所定の車両 機能が作動したときに、前記電気コンタクトの少なくとも１と導電性接触し、 前記制御ノブは、更に、軸方向に延びる通路を有し、前記プッシュボタンは 更にこの通路内に摺動可能に配置されたプッシュ脚部を有し、前記第１金属脚部 はこのプッシュボタンのプッシュ脚部に当接し、プッシュボタンが軸方向に移動 されたときに弾力的に変形され、前記第１金属製脚部は、前記プッシュボタンが 軸方向に移動したときに第１電気コンタクトと導電接触し、これにより、所定の 車両機能を作動する、請求項１に記載の多機能スイッチ軸。 ５．前記第１コンタクトは湾曲し、前記金属コンタクトの第１金属製脚部が、前 記制御ノブの回転位置とは係わりなく前記第１電気コンタクトに接触する請求 項４に記載の多機能スイッチ軸。 ６．前記制御ノブは、ウインドシールドワイパを作動し、前記プッシュボタンは ウインドシールド洗浄機能を作動する請求項１に記載の多機能スイッチ軸。 ７．内端部と外端部とを有し、この内端部に、車両のステアリングコラム上に装 着するための基部を有するハンドルと、 軸線と外端部とを有し、前記ハンドルの外端部から延びるシャフトと、 このシャフトの外端部に配置され、回転可能で車両機能の所定の第１セット を自由に作動する制御ノブと、 前記シャフト上に配置され、回転可能で車両機能の所定の第２セットを自由 に作動する制御リングと、を備える多機能スイッチ軸。 ８．前記制御リングは、少なくとも３つの回転位置を有し、更に、オペレータが この制御リングを開放したときに、第１回転位置から第２回転位置にこの制御リ ングを戻す戻しばねを有する、請求項７に記載の多機能スイッチ軸。 ９．前記制御ノブと制御リングとの間に回転不能に装着されほぼ円筒状の機能リ ングを備え、前記シャフトは第１シャフト部と第２シャフト部とを有し、このシ ャフトの第１シャフト部は、前記ハンドルの外端部から延び、第２シャフト部は 、第１シャフト部から延び、前記第１シャフト部は、前記第２シャフト部の径よ りも大きな径を有し、前記制御リングは、第１シャフト部上で回転可能に装着さ れ、前記機能リングは、前記制御リングの近部でシャフト上に回転不能に装着さ れ、前記制御ノブは、第２シャフト部上に回転可能に装着される、請求項７に記 載の多機能スイッチ軸。 10．前記シャフトの第１シャフト部は、前記ハンドルと一体で、前記シャフトの 第２シャフト部は、金属であり、第１シャフト部にインサート成型される請求項 ９に記載の多機能スイッチ軸。 11．前記シャフトは、前記外端部に近接する周方向ノッチを有し、前記制御ノブ は、前記周方向ノッチ内にスナップ嵌めされたスナップリングにより、前記シャ フト上に保持される請求項７に記載の多機能スイッチ軸。 12．内端部と外端部とを有し、この内端部を車両のステアリングコラムに装着さ れる基部を有するハンドルと、 軸線と外端部とを有し、前記ハンドルの外端部から延びるシャフトと、 このシャフト上に回転可能に配置され、回転して所定の車両機能を自由に作 動し、少なくとも３つの回転位置を有する制御リングと、 オペレータが制御リングを開放したときに、この制御リングを第１最大回転 位置から第２回転位置に戻す戻しばねと、を備える多機能スイッチ軸。 13．前記戻しばねは、傾斜部と戻り止めばねで付勢された戻り止めフィンガとを 有し、この戻り止めフィンガは、オペレータが制御リングを第１最大回転位置に 回転したときに、傾斜部を乗り上げ、これにより前記戻り止めばねを圧縮し、こ の圧縮された戻り止めばねは戻り止めフィンガを傾斜部の下方に付勢し、これに より、オペレータが制御リングを開放したときに、この制御リングを前記最大回 転位置から第２回転位置に戻す、請求項１２に記載の多機能スイッチ軸。 14．前記制御リングは、更に、第４回転位置から第３回転位置に戻され、制御リ ングを第４回転位置に向けて第２方向に回転したときに、戻り止めばねを圧縮す る第２傾斜部を戻り止めフィンガが乗り上げ、前記第４回転位置は第２最大回転 位置であり、前記圧縮された戻り止めばねは、前記戻り止めフィンガを第２傾斜 部の下方に付勢し、これにより、オペレータが制御リングを開放したときに、制 御リングを第４位置から第３位置に戻す請求項１３に記載の多機能スイッチ軸。 15．１の戻り止めフィンガが前記第１，第２傾斜部の双方を乗り上げる請求項１ ４に記載の多機能スイッチ軸。 16．前記第１最大回転位置と第２回転位置とは、同じ所定の車両機能を作動する 請求項１３に記載の多機能スイッチ軸。 17．多機能スイッチ軸を製造する方法であって、 内端部と外端部とを有し、車両ステアリングコラムに装着するための基部を この内端部に有するハンドルを準備し、 軸線と外端部とを有するシャフトを準備し、 このシャフトを前記ハンドルの外端部に装着し、 回転可能で、所定の車両機能を自由に作動する制御ノブを準備し、 この制御ノブを前記シャフト上に回転可能に装着し、 ファスナを準備し、 このファスナを前記シャフトの外端部に装着して、前記制御ノブを保持し、 軸方向に圧縮可能で、前記制御ノブの外端部の所定の車両機能を自由に作動 するプッシュボタンを装着する、工程を備える方法。 18．前記制御ノブは、貫通する軸方向通路を有し、前記プッシュボタンは、延長 されたプッシュ脚部を有する請求項１７に記載の方法であって、 第１電気コンタクトを準備し、 前記制御ノブの内端部の近部に、前記第１電気コンタクトを装着し、 第１コンタクト脚部を有する金属コンタクタを準備し、 この金属コンタクタを前記制御ノブの内端部に装着し、 前記プッシュ脚部が第１コンタクト脚部に当接するように、前記プッシュボ タンのプッシュ脚部を前記制御ノブを通る前記軸方向通路内に摺動可能に挿入し 、前記プッシュ脚部は、前記プッシュボタンが軸方向に圧縮されたときに前記第 １金属脚部を変形し、これにより、前記第１金属脚部を前記第１電気コンタクト と導電接触させ、これにより車両機能を作動する、方法。 19．前記シャフトの外端部の近部に周方向ノッチを形成し、 前記ファスナはスナップリングで形成し、 このスナップリングを前記周方向ノッチ内にスナップ嵌合し、前記制御ノブ をシャフト上に保持する、工程を備える請求項１７に記載の方法。 20．前記シャフトは第２シャフト部であり、前記ハンドルの外端部は第１シャフ ト部を有し、この第１シャフト部は前記第２シャフト部よりも大きな径を有し、 この第２シャフト部は第１シャフト部から延びる、請求項１７に記載の方法であ って、 回転可能で、所定の車両機能の第２セットを自由に作動する制御リングを準 備し、 この制御リングを前記シャフトの第１シャフト部に装着する、方法。 21．前記シャフトの第１シャフト部は、前記ハンドルと一体であり、前記第２シ ャフト部は金属であり、前記第２シャフト部は第１シャフト部にインサート成型 される請求項２０に記載の方法。