JPH11501275A - 使い捨てオムツ用のバッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 折り曲げられたオムツが、それらの厚さの方向と実質的に平行な方向に配列される、圧縮状態の折り曲げられた使い捨てオムツ(20)の可撓性バッグ(15)。各オムツは、１つ以上の折り曲げ区域(17)と、２つの非折り曲げ端部区域(18)とを規定するために、横断方向にある少なくとも１つの折り曲げ線(16;23,24)に沿って折り曲げられ、各オムツは、非折り曲げ端部区域が、両端部パネル(50)と直接的または間接的に接触できる区域には配置されないように設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】 使い捨てオムツ用のバッグ 技術分野 この発明は、使い捨てオムツ、好ましくは圧縮された状態のオムツを詰め込ん だ可撓性のバッグに関し、前記物品は少なくとも二重の堆積状態をなして配置さ れる。 発明の技術的背景 使い捨てオムツ、女性用パッド、失禁者用ブリーフ等の比較的柔軟で可撓性の ある物品は、最近２０ー３０年間に亘って世界各地で広範に使用されるに至った 。これらの製品の多くは、典型的には、これらが機械方向に変形されながら通過 する向きと平行に１回以上折り曲げられた柔らかいウエブとして製造され、最終 的にはウエブから切断されて明確に区別された単一用途の物品を形成する。これ らの明確に区別された製品は、典型的には中間点で折り曲げられ、堆積層をなし て収容され、そしてペーパーボードまたはカードボードまたは可撓性のバッグに 挿入される。 使い捨てオムツのような可撓性の物品は１バッグ当たりの物品数を増大し空隙 部を減少するために、過去５ー７年の間、包装と輸送に先だって圧縮されてきた 。圧縮された物品用のバッグは、例えば、EP A 349 050 号に開示される。 現在市場において使用されるそのようなバッグの一例では、折り曲げられた物 品、特に赤ん坊用オムツにおいては、１包装単位当たりに、より多数の物品を提 供するために二重の堆積層が存在する。そのようなバッグは、EP A406 928 号に 開示される。 最近の製造／包装においては、前記バッグ内の折り曲げられたオムツの堆積層 は、各堆積層における折り曲げ区域が同じ前方を向く開いた可撓性バッグ内に連 続した順序で挿入され、バッグは第２の堆積層の後部でシールされる。 その結果として生じる包装体は、オムツの腰部区域に相当する二番目に挿入さ れたオムツの堆積層の折り曲げられていない区域が、バッグをシールした後に形 成される端部パネルと接触するか、その近傍に位置することになる。 そのような構造は、幾つかの不利なをもたらす。 実際に、典型的には物品の腰部区域に相当するオムツの開放端は、しばしば、 保持バンドと締着部材のようなデバイスを備えており、これらのデバイスはオム ツの他の部分に比較して潰れやすく、前記端部パネルの近くに位置することが原 因となって外部圧力を受けると損傷を蒙りやすい。実際、圧縮したオムツを充填 した特別なバッグは、典型的にコンパクトであって、輸送または貯蔵のために互 いに重ねられると、比較的弱い区域に圧力が加わる傾向がある。包装物品のその ような腰部区域は典型的にそのような脆弱部を構成する。 上に説明したバッグ内への最近の包装方法が遭遇する別の問題点は、二番目に 挿入された堆積層の後部に発生するシール部が、上に述べた潰れやすい特徴を有 する腰部区域である物品の隣接区域を損傷しやすい点である。 もしも、バッグ内の堆積層が、包装物品の腰部区域に相当する非折り曲げ端部 が、端部パネルと接触することがなく、またその近傍に配置されることもなく、 これらがバッグの内部に向くように配置されれば、上記の問題点は解決されるこ とが今や見出だされた。そのような構造は、バッグが例えば輸送、貯蔵のために 互いに上下に重ねられたとき、結果として形成されるバッグにより良い安定性を もたらすことも見出だされた。 発明の概要 この発明は、折り曲げられた使い捨てオムツを好ましくは圧縮状態において収 容する実質的に長方形の可撓性バッグに関し、前記の折り曲げられたオムツは、 その厚さに実質的に平行な方向に重なった少なくとも２つの堆積層をなして配列 され、 前記各オムツは、装着者の股部と整合するように設計された股部と、装着者の 腰部と整合するように設計された腰部とを備えており、前記の腰部区域は、保持 バンドと整合しており、 前記各オムツは、１つまたはそれ以上の折り曲げ区域と２つの非折り曲げ端部 を規定するために、少なくとも１つの横断方向の折り曲げ線に沿って折り曲げら れ、 前記オムツは、前記の保持バンドに整合する前記腰部区域に対応する前記非折 り曲げ端部区域が、前記端部パネルと直接的または間接的に接触できる区域には 配置されないように設けられる点に特徴を有する。 オムツは、股部区域中央に延出する１本の単純線に沿う２つのパックをなして 折り曲げられることが好ましい。 この発明はまた、上に述べたような構造を生じるようにオムツを可撓性のバッ グ内部に包装する方法に関する。 図面の簡単な説明 明細書は、この発明を特に指摘したクレームとともに結論づけるとともに、こ の発明を明瞭にクレームするが、この発明は添付図面に関連する下記の説明によ ってより良く理解されると信じる。 図１は、閉じた状態にあるこの発明のオムツ（２０）の好ましい可撓性バッグ （１５）の概略的斜視図であり、同図は、前部パネル（４０）と後部パネル（４ １）と側部パネル（３０）と端部パネル（５０）を示し、前記両端部パネルは、 折り曲げられ、および／または、シールされる。そして、オムツ（２０）は、折 り曲げ区域（１７）と２つの端部区域（１８）とを規定するためにその股部の中 央において横断方向の１つの折り曲げ線（１６）の周囲に折り曲げられる。 図２は、この発明の具体例にしたがって、４つの部分に折り曲げられたオムツ （２０）を示し、この具体例においては、図１に示す主要折り曲げ線（１６）に 加えてさらに別の折り曲げ線（２１、２２）があり、折り曲げ区域（１７）と２ つの端部区域（１８）を創出する。 図３は、この発明の具体例にしたがって、３つの部分に折り曲げられたオムツ （２０）を示し、この具体例においては、股部区域と腰部区域との間に２つの別 の折り曲げ線（２３、２４）があり、折り曲げ区域（１７）と２つの端部区域（ １８）を創出する。 詳細な説明 この発明の可撓性バッグは、実質的に長方形をなし、１組の側部パネルと１組 の端部パネルとによって接続された前部パネルと後部パネルを備える。オムツの 実質的に平坦な表面が、バッグの側部パネルと実質的に平行に整合し、他方にお いては、堆積層内に保持される物品の露出した周辺縁部が、バッグの前部パネル 、後部パネル、および端部パネルと実質的に平行に整合するように配向される少 なくとも２つの使い捨てオムツの堆積層が完全にバッグ内に包囲される。 端部パネルの少なくとも一方が、物品が通過挿入されるアパーチャーに相当す るシール部を備える。 少なくとも、端部パネルの一方が、内側に折り曲げられて固定される側部ガセ ットを備えることができる。 そのような端部パネルの１つは、使用者の指の間でグリップして引っ張ること によって付勢されて、バッグの少なくとも１つのコーナーを横断する遮られない アパーチャーを創出する、遮られることなく容易に中を覗くことができる開口デ バイスを含むことができる。 その代わりに、端部パネルは、例えば、EP 391460 号、EP 361591 号およびEP 439209 号に記載されたようなバッグを装着するように設計された代替デバイス と整合させることも可能である。 この発明の可撓性バッグは、また、オムツをバッグから引き出すことができる １つの開口デバイスを備えることが好ましい。そのようなデバイスは、典型的に その側部パネルに少なくとも一部を有する脆弱線で構成され、この脆弱線が開口 されると側部パネルに１つの開口部を創り出す。 脆弱線は、側部パネルの一方の内部全体に配置されることが好ましい。そのよ うな開口デバイス、特に２つの重なった堆積層を有するバッグのための開口デバ イスは、例えば、EP A 406928.号に記載されている。 この発明は、装着者の股部と整合するように設計された股部と、装着者の腰部 と整合するように設計された腰部とを備え、前記腰部区域が保持バンドと整合す るオムツとともに使用することを意図する。 前記の各オムツは、１つ以上の折り曲げ区域と２つの非折り曲げ端部区域とを 規定するために、少なくとも１つの横断方向の折り曲げ線に沿って折り曲げられ る。前記のオムツは、保持バンドと整合する前記腰部区域と対応する前記の非折 り曲げ端部区域が、前記端部パネルと直接的または間接的に接触できる区域には 配置されないように設けられる。 このオムツは好ましくは赤ん坊用オムツであるが、成人失禁者用のオムツであ っても良い。 ここにいうオムツは、圧縮されていることが好ましい。前記オムツは、圧縮さ れないときの厚さの少なくとも２０％が、好ましくは少なくとも３０％が、バッ グ内部で圧縮される。より好ましくは、圧縮されないときの厚さの４０％。さら に好ましくは圧縮されないときの厚さの５０- ５５％の高水準の圧縮が達成され る。７０％より大きい圧縮水準が成功裏に達成されている。 この発明のオムツは、装着者の股部に接して置かれるように設計された吸収性 部分で構成され、前記吸収性部分は、前部および後部において、装着者の腰部区 域に広がっており、オムツはこの腰部区域に、吸収性部分とオムツの端部との間 に分離を生じるように設計されたバンドを備えており、オムツの吸収性部分から 装着者の皮膚に液体が漏洩することを回避する。そのような保持バンドは、装着 者の腰部により良く整合するように、典型的には、弾性を備えるように作られる 。 保持バンドと整合するオムツは、例えば、EP A 202 125号、EP A 376 022号、 EP A 627 905号、EP A 396 800号、EP A 494 941号およびWO 94/05241.号に記載 されている。 オムツはここでは、股部区域にある１つの折り曲げ線に沿って折り曲げられる 。 オムツは、好ましくは、横断方向の１つの折り曲げ線に沿って、２つの他の等 しい部分に折り曲げられ、前記折り曲げ線は、股部の区域の中央にある。 この具体例によって折り曲げられたオムツは、図１に示される。 ここでは別の具体例において、オムツが、横断方向のさらに２つの折り曲げ線 に沿って４つの部分に折り曲げられ、前記２つの折り曲げ線は、股部区域と端部 区域の間にある。 この具体例によって折り曲げられたオムツは図２に示される。 ここではさらに別の具体例において、オムツが股部区域と各端部区域の間の区 域にある２本の別の折り曲げ線に沿って３部分に折り曲げられる。 この具体例によって折り曲げられたオムツは図３に示される。 バッグはここでは、少なくとも２つの重なったオムツの堆積層を有する。バッ グは２つの堆積層を備えることが好ましいが、上に説明した折り曲げの実施態様 に応じて重なる堆積層の数は、典型的には２から６の範囲であり、これは各堆積 層の高さに影響を及ぼす。 この発明はまた、オムツの包装方法にも関連する。 この場合の使い捨てオムツの包装方法においては、前記オムツは、オムツの厚 さに実質的に平行な方向に少なくとも２つの重なった堆積層をなして配置され、 前記オムツは、その厚さに実質的に平行な方向に重なった少なくとも２つの堆積 層をなして配列され、 前記各オムツは、装着者の股部と整合するように設計された股部と、装着者の 腰部と整合するように設計された腰部とを備えており、前記の腰部区域は、保持 バンドと整合しており、 前記各オムツは、１つまたはそれ以上の折り曲げ区域と２つの非折り曲げ端部 を規定するために、少なくとも１つの横断方向の折り曲げ線に沿って折り曲げら れ、 前記堆積層は、保持バンドと整合する腰部区域と対応する前記非折り曲げ端部 区域が、前記端部パネルと直接的または間接的に接触できる区域には配置されな いように、可撓性バッグ内に導入される点に特徴を有する。 好ましい方法は以下のとおりである。 オムツは、堆積されてバッグに挿入されるに先立って、砂時計型の各オムツの 両耳部が、オムツの中央部分と重なるように変形される間に、機械方向とほぼ平 行な方向に一回以上典型的に折り曲げられる。オムツは次に、堆積層をなして集 められるに先立って、連続ウエブから切断され、ここで、上に説明した実施態様 の１つにしたがって折り曲げられる。オムツの各堆積層の断面は結果的にほぼ長 方形となる。 バッグ内に挿入されるに先立って、折り曲げられたオムツの堆積層は、好まし く圧縮を受け、圧縮されたオムツの堆積層は、バッグの対向両側部パネルによっ て圧縮状態が維持され、前部パネル、後部パネルおよび両端部パネルと接する。 オムツの堆積層は、次いであらかじめ形成されたバッグ内に連続して導入され 、バッグの底面と向き合う第１堆積層の折り曲げ区域とバッグの他方の端部と向 き合う第２堆積層の折り曲げ区域は、バッグを完全に閉じるとシール状態となる 。堆積層は図１に示すように鏡のような形態となる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ， ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，Ｔ Ｄ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ )，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ， ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，Ｃ Ｚ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ， ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 フローア、アンドレアス ドイツ連邦共和国、デー―45478 ムルハ イム・アン・デア・ルーア、ホーホフェル ダーシュトラーセ 78

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 折り曲げられたオムツが、それらの厚さの方向と実質的に平行な方向に 、少なくとも２つの重なった堆積層をなして配列される、下記の(a)(b)からなる 折り曲げられた使い捨てオムツ(20)の実質的に長方形の可撓性バッグ。 (a) １組の側部パネル(30)と２つの端部パネル(50)とによって互いに接続された 前部(40)と後部(41)を備える可撓性バッグ(15)、 (b) 前記可撓性バッグ(15)内に保持される折り曲げられた使い捨てオムツの堆積 層を備え、 前記オムツ(20)は、これらの実質的に平坦な表面が前記バッグ(15)の両側部パ ネル(30)と実質的に平行に整合するように配向されており、 前記オムツのそれぞれは、装着者の股部と整合するように設計された股部と、 着用者の腰部と整合するように設計された腰部とを備え、前記腰部は、保持バン ドと整合しており、 前記オムツのそれぞれは、１つ以上の折り曲げ区域(17)と、２つの非折り曲げ 端部区域(18)とを規定するために、横断方向にある少なくとも１つの折り曲げ線 (16)に沿って折り曲げられ、 前記オムツが、 保持バンドに整合する腰部区域に対応する非折り曲げ端部区域が、両端部パネ ルと直接的または間接的に接触できる区域には配置されないように設けられる点 に特徴を有する、 ２． 前記オムツが圧縮される請求の範囲１記載のバッグ。 ３． 前記オムツが、股部区域にある１つの折り曲げ線に沿って折り曲げられ る請求の範囲１ー２記載のバッグ。 ４． 前記オムツが、前記股部区域と前記両端部区域の間にあるさらに２つの 折り曲げ線(21-22)に沿ってさらに折り曲げられる請求の範囲４記載のバッグ。 ５． 前記オムツは、股部と各端部区域との間の区域内にある２つの別々の折 り曲げ線(23-24)に沿って３つの部分に折り曲げられる請求の範囲１−２記載の バッグ。 ６． 前記オムツは、赤ん坊用のオムツである請求の範囲１−５記載のバッグ 。 ７． 前記オムツは、２つの重なった堆積層をなして設けられ、股部にある１ つの折り曲げ線に沿って折り曲げられる請求の範囲６記載のバッグ。 ８． 前記オムツは、成人失禁者用のオムツである請求の範囲１−５記載のバ ッグ。 ９． オムツが、それらの厚さの方向と実質的に平行な方向に、少なくとも２ つの重なった堆積層をなして配列され、 前記オムツは、装着者の股部と整合するように設計された股部と、着用者の腰 部と整合するように設計された腰部とを備え、前記腰部は、保持バンドと整合し ており、 前記オムツは、１つ以上の折り曲げ区域と、２つの非折り曲げ端部区域とを規 定するために、横断方向にある少なくとも１つの折り曲げ線に沿って折り曲げら れ、 前記堆積層は、保持バンドに整合する腰部区域に対応する非折り曲げ端部区域 が、両端部パネルと直接的または間接的に接触できる区域には配置されないよう に、前記バッグ内に導入される点に特徴を有する可撓性バッグ内への使い捨てオ ムツの包装方法。