JPH1149555A - 無機発泡性組成物及び無機発泡体の製造方法 - Google Patents
無機発泡性組成物及び無機発泡体の製造方法Info
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- JPH1149555A JPH1149555A JP13873498A JP13873498A JPH1149555A JP H1149555 A JPH1149555 A JP H1149555A JP 13873498 A JP13873498 A JP 13873498A JP 13873498 A JP13873498 A JP 13873498A JP H1149555 A JPH1149555 A JP H1149555A
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Abstract
させることのできる無機発泡性組成物を提供し、また性
能に優れた無機発泡性組成物及び無機発泡体の製造方法
を提供する。 【解決手段】SiO2−Al2O3系無機質粉体Aと、ア
ルカリ金属珪酸塩Bとの混合物に、発泡剤Dを添加して
発泡、硬化させる無機発泡性組成物からなる無機発泡体
4である。前記発泡剤Dは、珪素粉体のうち、粉砕した
金属シリコン又は、フェロシリコンであることを特徴と
している。
Description
外壁等に用いられる無機発泡性組成物及び無機発泡体の
製造方法に関するものである。
機発泡体の製造方法としては、無定形の二酸化珪素と酸
化アルミニウムを含有する酸化物混合物である無機質粉
体(A)とアルカリ金属珪酸塩(B)との混合物に発泡
剤(D)を添加、発泡、硬化させることにより、無機質
発泡体を製造する方法が、特公平4−45471号公報
に開示されている。
うな従来のものでは、発泡剤として、アルミニウム粉も
しくは過酸化物を用いているので、これらの発泡剤を使
用すると、この材料系では発泡が非常に早く開始し、発
泡材料の型への注入が終了するまでに発泡が開始されて
しまう。
を低下させたり、所望の発泡倍率が得られないこともあ
った。また、発泡後は材料の流動性が低下するので、注
入時に巻き込んだ気泡が除去できないという問題があっ
た。
の時間が短いため、材料をまとめて混合して作り置き、
少量ずつ型体に充填することができなかった。
し、生産性を低下させずに、発泡開始の時間を遅延させ
ることのできる無機発泡性組成物を提供し、また性能に
優れた無機発泡性組成物及び無機発泡体の製造方法を提
供することを課題としている。
本願発明の請求項1に記載されたものでは、SiO2−
Al2O3系無機質粉体と、アルカリ金属珪酸塩との混合
物に、発泡剤を添加して発泡、硬化させる無機発泡性組
成物であって、前記発泡剤は、珪素を用いる無機発泡性
組成物を特徴としている。
3系無機質粉体100重量部、(B)アルカリ金属珪酸
塩0.2〜450重量部、(C)水35〜1500重量
部、(D)珪素粉0.01〜10重量部からなる無機発
泡性組成物である。ここで珪素粉は、金属珪素、珪素合
金等の粉体形状物が用いられる。
では、アルカリ金属珪酸水溶液が高アルカリ性を有する
で、発泡剤として用いた珪素が、水素ガスを発生させて
気泡を生じる。
記発泡剤は、粉砕した金属シリコンである請求項1記載
の無機発泡性組成物を特徴としている。
3系無機質粉体100重量部、(B)アルカリ金属珪酸
塩0.2〜450重量部、(C)水35〜1500重量
部、(D)粉砕した金属シリコン0.01〜10重量部
からなる無機発泡性組成物である。ここで、粉砕した金
属シリコンとしては、金属珪素、珪素合金等の粉体が用
いられる。
では、前記発泡剤として粉砕された金属シリコンを用い
ているので、発泡開始時間を遅延させることが出来ると
共に、発泡所要時間を、他の一般の珪素粉体に比して短
縮できる。
まで発泡させずに、気泡の形状を所定形状に保つことが
出来、所望の外観品質を得ることが出来る。
までの発泡所要時間が短く、例えば、次の型抜き工程へ
迅速に移行できる等、工程上での使用利便性が良好であ
る。
前記発泡剤は、フェロシリコンである請求項1又は2記
載の無機発泡性組成物を特徴としている。
3系無機質粉体100重量部、(B)アルカリ金属珪酸
塩0.2〜450重量部、(C)水35〜1500重量
部、(D)フェロシリコン0.01〜20重量部からな
る無機発泡性組成物である。ここで、フェロシリコン
は、鉄と珪素との合金である。
では、前記金属シリコンが、フェロシリコンであるの
で、フェロシリコン中の珪素含有量を調整することによ
り、発泡剤の反応性を好適なものに調整することがで
き、発泡開始時間を遅延させることができる。
定時間保持しても、基材の型体への充填を終了するまで
発泡しないので、大量の作り置き等が可能となり、生産
の際の自由度を増大させることが出来る。
iO2―Al2O3系無機質粉体と、アルカリ金属珪酸塩
との混合物に、発泡剤を添加して発泡、硬化させる無機
発泡性組成物であって、前記発泡剤は、表面がアルカリ
低反応性とされた金属粉末である無機発泡性組成物を特
徴としている。
3系無機質粉体100重量部、(B)アルカリ金属珪酸
塩0.2〜450重量部、(C)水35〜1500重量
部、(D)表面がアルカリ低反応性とされた金属粉末
0.01〜10重量部からなる無機発泡性組成物であ
る。ここで金属粉末としては、Mg、Ca、Cr、M
n、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Ga、S
n、Si、フェロシリコン等の等の金属粉末が挙げられ
る。
では、金属粉末の表面がアルカリ低反応性とされている
ので、発泡剤として用いた金属が発泡剤を組成物中に混
合した状態で直ちに反応が開始されないので、発泡開始
時間を遅延させることができる。これにより、組成物の
混合を十分に行うこともでき、生産性を低下させること
なく、表面状態、発泡状体の良好な発泡体を得ることが
できる。
記発泡剤は、表面に酸化被膜が形成された金属粉末であ
る請求項4に記載の無機発泡性組成物を特徴としてい
る。
では、金属粉末の表面が酸化された酸化物被膜により、
アルカリ低反応性被膜が形成され、これにより発泡が遅
延される。
記発泡剤は、表面が溶媒で濡れた金属粉末又は表面にア
ルカリ低反応性塗膜が形成された金属粉末である請求項
4に記載の無機発泡性組成物を特徴としている。
では、表面が溶媒で濡れたり、また、表面にアルカリ低
反応性塗膜が形成され、これにより発泡開始の遅延が期
待される。
記金属粉末は、金属シリコン、フェロシリコン、アルミ
ニウムから選択された1種以上である請求項4乃至6の
いずれかに記載の無機発泡性組成物を特徴としている。
では、入手が容易な、廉価な発泡剤が選択されている。
また、この発泡剤を用いれば、混合作業性が良好であ
り、また、安全性も高い。
求項1乃至7のいずれかに記載の無機発泡性組成物を製
造するに際して、前記SiO2−Al2O3系無機質粉体
と、前記アルカリ金属珪酸塩との混合物に、前記発泡剤
を添加する際の組成物温度を低温に保持すると共に、型
枠に充填した後に、発泡可能な温度まで、組成物温度を
上昇させる無機発泡体の製造方法を特徴としている。
では、前記SiO2−Al2O3系無機質粉体と、アルカ
リ金属珪酸塩との混合物に、発泡剤を添加する際の組成
物温度が低温に保持されるので、発泡開始時間を遅延さ
せることが出来る。
まで発泡させずに、気泡の形状を所定形状に保つことが
出来、所望の外観品質を得ることが出来る。
度まで、組成物温度を上昇させることにより、発泡所要
時間と共に、硬化所要時間も短縮できる。
産性を向上させることが出来る。
形態1について、図面を参照しつつ説明する。
を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な
部分については、同一符号を付して説明する。
1のものでは、無定形の二酸化珪素SiO2と酸化アル
ミニウムAl2O3を含有する酸化物混合物である反応性
無機質粉体(A)とアルカリ金属珪酸塩(B)との混合
物に発泡剤を添加、発泡、硬化させることにより、無機
質発泡体を製造するものである。
SiO2 5〜85重量%とAl2O 3 90〜10重量
%のものが好適に使用される。このような粉体として
は、フライアッシュ、メタカオリン、カオリン、ムライ
ト、コランダム、アルミナ系研磨材を製造する際のダス
ト、粉砕焼成ボーキサイト等が使用できるが組成と粒度
が適当であればこれらに限定されるものではない。ま
た、これらの粉体をそのまま用いてもよいが、活性化さ
せるために、溶射処理、粉砕分級、機械的エネルギーを
作用させてもよい。
ーティングに適用される溶射技術が応用される。その溶
射技術は、好ましくは材料粉末が2000〜16000
℃の温度で溶融され、30〜800m/秒の速度で噴霧
されるものであり、プラズマ溶射法、高エネルギーガス
溶射法、アーク溶射法等が可能である。得られた粉体の
比表面積は、0.1〜100m2/g が好ましい。
意の方法が採用され、篩、比重、風力、湿式沈降等によ
る分級、ジェットミル、ロールミル、ボールミルによる
粉砕などがあげられる。これらの手段は併用されてもよ
い。
は、ボール媒体ミル、媒体撹拌型ミル、ローラミル等が
使用され、作用させる機械的エネルギーとしては0.5
kwh/kg〜30kwh/kgが好ましい。小さいと
粉体を活性化しにくく、大きいと装置への負荷が大き
い。
れたものでもよい。焼成温度は、低いとフライアッシュ
の黒色が残り、着色困難となり、高いと、アルカリ金属
珪酸塩(B)との反応性が低くなるので、400℃〜1
000℃であることが好ましい。
(B)とは、M2O・nSiO2(M=K,Na,Liか
ら選ばれる1種以上の金属)で表される塩であって、n
の値は小さくなると緻密な発泡体が得られず、大きくな
ると水溶液の粘度が上昇し混合が困難になるので0.0
5〜8が好ましく、さらに好ましくは0.5〜2.5で
ある。
リ金属珪酸塩水溶液として添加されてもよいし、独立し
て添加されてもよい。水(C)の量は少なくなると、十
分に硬化せずまた混合が困難となり、多くなると硬化体
の強度が低下しやすくなるので上記反応性無機質粉体
(A)100重量部に対して35〜1500重量部に限
定され、好ましくは45〜1000重量部、さらに好ま
しくは50〜500重量部である。
は、珪素粉が用いられる。これは、アルカリ金属珪酸塩
水溶液下では、次の反応が進行する。
が発生する。この反応は比較的緩慢な反応であるため無
機発泡体として広く知られているALCの材料系では、
本反応系に比べ、アルカリ度が低いため、発泡反応は生
じない。
使用されないが、本配合系では高いアルカリ度のため、
発泡剤として使用可能となる。
(D)としては、アルカリ低反応性とされた金属粉末が
用いられる。この金属粉末も、アルカリ金属珪酸塩水溶
液下では、珪素紛と同様な反応が進行されて水素ガスを
発生するが、表面がアルカリ低反応性とされているの
で、本配合系にそのまま添加して用いても、発泡が直ち
に開始されることがない。
は、Mg、Ca、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、C
u、Zn、Al、Ga、Sn、Si、フェロシリコン等
の等の金属粉末が挙げられる。これらの中で、金属シリ
コン、フェロシリコン、アルミニウムは、入手が容易で
あること、廉価であること、また、この発泡剤を用いれ
ば、混合作業性が良好であり、また、安全性も高いこと
などにより、好適に用いられる。
手法は、特には限定されなく、例えば、金属表面を酸化
させ、その金属の酸化被膜を形成する方法が挙げられ
る。この酸化被膜は、金属表面をあぶるなどして、金属
粉末を酸化温度以上に曝したり、保持することにより容
易に製造できる。水などの中性の水溶液や有機溶媒など
に金属粉末を分散させた状態で混合し、金属粉末の表面
を溶媒により濡らしたり、また、アルカリに対して低反
応性成分を金属表面にコーティングしてもよい。
応性とすることにより、発泡剤として用いた金属が発泡
剤を組成物中に混合した状態で直ちに反応が開始されな
いので、発泡開始時間を遅延させることができ、発泡材
料の型への注入時間を十分に取ることができる。
に発泡が開始したり、気泡が壊れて製品外観を低下させ
ることがなくなる。
ガスが過剰となり破泡し、少なすぎると発泡倍率が小さ
すぎて発泡体の意味を失うので0.01〜10重量部で
ある必要がある。
と、発泡反応が遅くなり、また1粒子あたりの気体発生
量が大きくなり、安定した発泡が得られないため、珪素
粉の粒径は200μm以下であることが好ましい。
加されてもよい。発泡助剤は発泡を均一に生じさせるも
のなら特に限定されず、たとえばステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛等の脂肪酸金
属塩、シリカゲル、ゼオライト、活性炭、アルミナ粉末
等の多孔質粉体などがあげられる。これらは単独で使用
されてもよいし、2種類以上併用されてもよい。
上昇し、破泡が発生しやすくなるので上記反応性無機質
粉体(A)100重量部に対して10重量部以下が好ま
しい。
が添加されてもよい。無機質充填材は、水に溶解せず、
発泡性無機質組成物の硬化反応を阻害せず、アルカリ金
属珪酸塩と反応しないものであれば特に限定されず、た
とえば珪砂、川砂、ジルコンサンド、結晶質アルミナ、
岩石粉末、火山灰、シリカフラワー、シリカヒューム、
ベントナイト、高炉スラグ等の混合セメント用混合材、
セピオライト、ワラストナイト、マイカ等の天然鉱物、
炭酸カルシウム、珪藻土などがあげられる。
類以上併用されてもよい。
ると組成物の粘度が上昇し、高倍率の発泡体が得られ
ず、大きくなると発泡が不安定になるので0.01〜1
000μmが好ましい。無機質充填材の量は多くなると
得られる発泡体の強度が低下するので上記反応性無機質
粉体(A)100重量部に対して700重量部以下が好
ましい。
加されてもよい。補強繊維は、成形体に付与したい性能
に応じ任意のものが使用でき、たとえば、ビニロン繊
維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレ
ン繊維、カーボン繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、チ
タン酸カリウム繊維、鋼繊維などが使用できる。
時に再凝集し、交絡によりファイバーボールが形成され
やすくなり、最終的に得られる発泡体の強度はそれ以上
改善されず、太くなるか又は短くなると引張強度向上な
どの補強効果が小さく、又、長くなると繊維の分散性及
び配向性が低下するので、繊維径1〜500μm、繊維
長1〜15mmが好ましい。上記補強繊維の添加量は多
くなると繊維の分散性が低下するので、上記反応性無機
質粉体(A)100重量部に対して、10重量部以下が
好ましい。
バルーン、パーライト、フライアッシュバルーン、シラ
スバルーン、ガラスバルーン、発泡焼成粘土等の無機質
発泡体、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン
等の合成樹脂の発泡体、塩化ビニリデン、アクリルバル
ーンなどが添加されてもよい。
類以上併用されてもよい。
γ−アルミナ、溶射されたアルミナ、アルミン酸アルカ
リ金属塩及び水酸化アルミニウムを加えても良い。
1を用いながら製造工程に沿って説明する。
を得るためには、アルカリ金属珪酸塩もしくはその水溶
液(A)水溶液とSiO2―Al2O3系無機質粉体
(B)、必要に応じて残部の水(C)発泡助剤、補強繊
維、無機質充填材等と珪素粉をミキサー1で、混合し、
ペースト状とする(図1中(a))。
後、珪素分のみを後で添加しても良い。また珪素粉は、
粉体単独で添加しても良いが、より分散を容易にするた
めに水に分散させて添加しても良い。
になるように、必要に応じて冷却を施して、調整する。
これは、この温度以上になると、珪素粉を使用しても、
発泡が早く起こってしまうからである。
(b))、必要に応じて、レベリング、脱泡のため、振
動をかける。この後、型枠が密閉する構造であるなら、
蓋3をして、無機発泡性材料(ペースト)が40℃以上
になるように加熱する(図1中(c))。
以下にすると、前記SiO2−Al2O3系無機質粉体
と、アルカリ金属珪酸塩との混合物に、発泡剤を添加す
る際の組成物温度が低温に保持されるので、発泡開始時
間を遅延させることが出来る。
まで発泡させずに、気泡の形状を所定形状に保つことが
出来、所望の外観品質を得ることが出来る。
発泡の材料として、材料の硬化反応が起こる前まで作り
置きして大量に貯蔵できるのでより有利である。
ると、型枠に充填した後に、発泡可能な温度まで、組成
物温度を上昇させて発泡が短時間で終了するため、プロ
セス上の取り扱いが簡便になり、無機発泡体の生産性を
向上させることが出来る。
の反応とともに、硬化反応が起こり、所望の無機発泡性
組成物が硬化された無機発泡体4が得られる。
により冷却、乾燥(図1中(e))されて、建築物の壁
パネル等の素板5を得る。
する。
して、カオリン(組成:SiO245.7%、Al2O3
38.3 % 平均粒径:8μm BET比表面積
5.8m2/g) の原料粉を用い、燃焼温度2500
℃、噴射粒子速度50m/秒で溶射し、活性無機質粉体
(組成:SiO2 49.7%、Al2O3 47.0 %
平均粒径:49μm BET比表面積64.3m2/
g)を得て、これを使用する。
電化工社製、平均粒径20μm;JIS A 6201
に準ずる)を用い、分級機(日清エンジニアリング社
製、型式;TC−15)により分級し、粒径が10μm
以下の粉末を100重量%含有するものとして使用す
る。
iO2/K2O=1.4の珪酸カリウムを濃度45重量%
の水溶液にして使用した。
iO2/Na2O=1.4の珪酸ナトリウムを濃度42重
量%の水溶液にして使用した。
合したペーストが所定の温度になるように調整した。
ン社製、商品名;ケモリットA−60)、ビニロン繊維
(クラレ社製、商品名;RM182×3)、珪石粉(住
友セメント社製、商品名:ソフトシリカ)、SiO2―
Al2O3系無機質粉体(1〜2)、ステアリン酸カルシ
ウム(試薬特級)をオムニミキサー(千代田技研工業株
式会社製)で混合し、無機硬化性組成物を含む均一なペ
ーストとした。
鉛社製、珪素含有量93%、平均粒径6μm)を1%の
含有量となるように水中に分散させて、添加して無機発
泡性組成物にし、30秒間攪拌し、発泡開始の時間を測
定した。
(ミナルコ社製 噴霧アルミ粉350F平均粒径8μ
m)、を珪素分と同様に、また過酸化水素水(試薬35
%品を10%に水で希釈)を同様に使用した。
枠2に注型し、テーブルバイブレーター(振動数120
0回/分、振幅0.5mm、縦振動)で1分振動を加え
た後、蓋3をして、所定の温度に加熱し、得られた発泡
体の比重測定、および表面、切断面の気泡観察を行っ
た。結果は表3及び表4に示す評価点で評価した。
カオリン(組成:SiO2 45.7%、Al2O3 3
8.3 % 平均粒径:8μm BET比表面積5.8
m2/g) の原料粉を用い、燃焼温度2500℃、噴射
粒子速度50m/秒で溶射し、活性無機質粉体(組成:
SiO2 49.7%、Al2O3 47.0 % 平均粒
径:49μm BET比表面積64.3m2/g)を得
て、これを使用する。
電化工社製、平均粒径20μm;JIS A 6201
に準ずる)を用い、分級機(日清エンジニアリング社
製、型式;TC−15)により分級し、粒径が10μm
以下の粉末を100重量%含有するものとして使用す
る。
iO2/K2O=1.4の珪酸カリウムを濃度45重量%
の水溶液にして使用した。
iO2/Na2O=1.4の珪酸ナトリウムを濃度42重
量%の水溶液にして使用した。
合したペーストが所定の温度になるように調整した。
ン社製、商品名;ケモリットA−60)、ビニロン繊維
(クラレ社製、商品名;RM182×3)、珪石粉(住
友セメント社製、商品名:ソフトシリカ)、SiO2―
Al2O3系無機質粉体(1〜2)、ステアリン酸カルシ
ウム(試薬特級)をオムニミキサー(千代田技研工業株
式会社製)で混合し、均一なペーストとした。
て、表6に示すようなキンセイマテック(株)製のフェ
ロシリコンを水中に分散させて添加し、30秒間攪拌
後、所定の温度の恒温水循環式ジャケットにこのペース
トを入れし、発泡開始および発泡終了の時間を測定し
た。
フェロシリコンの代わりとした以外は実施例2と同様に
行った。
カオリン(組成:SiO2 45.7%、Al2O3 3
8.3 % 平均粒径:8μm BET比表面積5.8
m2/g) の原料粉を用い、燃焼温度2500℃、噴射
粒子速度50m/秒で溶射し、活性無機質粉体(組成:
SiO2 49.7%、Al2O3 47.0 % 平均粒
径:49μm BET比表面積64.3m2/g)を得
て、これを使用する。
アッシュ(関電化工社製、平均粒径20μm;JIS
A 6201に準ずる)を用い、分級機(日清エンジニ
アリング社製、型式;TC−15)により分級し、粒径
が10μm以下の粉末を100重量%含有するものとし
て使用する。
iO2/K2O=1.4の珪酸カリウムを濃度45重量%
の水溶液にして使用した。
iO2/Na2O=1.4の珪酸ナトリウムを濃度42重
量%の水溶液にして使用した。
合したペーストが所定の温度になるように調整した。
ン社製、商品名;ケモリットA−60)、ビニロン繊維
(クラレ社製、商品名;RM182×3)、珪石粉(住
友セメント社製、商品名:ソフトシリカ)、SiO2―
Al2O3系無機質粉体(1〜2)、ステアリン酸カルシ
ウム(試薬特級)をオムニミキサー(千代田技研工業株
式会社製)で混合し、均一なペーストとした。
して用いる粉砕した金属シリコンとして、表8に示すよ
うなキンセイマテック(株)製のM−Siを水中に分散
させて添加し、30秒間攪拌後、所定の温度の恒温水循
環式ジャケットにこのペーストを入れし、発泡開始およ
び発泡終了の時間を測定した。
粉砕した金属シリコンの代わりとした以外は実施例3と
同様に行った。
を使用した。
INETONE SP 33)1.7kgを、三菱重工社
製、商品名「ウルトラファインミルAT−20」(ジル
コニアボール径10mm使用、ボール充填率85%、粉
砕助剤としてトリエタノールアミン25%エタノール7
5%の混合物を10g添加)に供給し、9.9kwh/
kg(3時間×3.3kw/kg)の機械的エネルギー
を作用させて得た。得られたSiO2−Al2O3系粉体
の組成および粒度(平均粒径)は、以下の表9に示すと
おりであった。
びフェロシリコンD2の表面を各々酸化処理し、表面に
SiO2膜を形成させてアルカリ低反応性とされた発泡
剤D3及びD4を用いた。
2/K2O=1.4の珪酸カリウムを濃度45重量%の水
溶液にして使用した。
合したペーストが所定の温度になるように調整した。
ン社製、商品名;ケモリットA−60)、ビニロン繊維
(クラレ社製、商品名;RM182×3)、珪石粉(住
友セメント社製、商品名:ファインシリカ ブレーン値
10,000cm2/g)、表9記載のSiO2―Al2
O3系無機質粉体、ステアリン酸亜鉛(試薬特級)、発
泡剤としての前記記載の珪素紛(D1〜D4)を20°
C雰囲気下でオムニミキサー(千代田技研工業社製)で
供給して所定時間混合した。この仕込み重量比及び混合
時間はそれぞれ以下の表11に記載されている。
始時間と発泡終了時間とを測定すると共に、同じ材料を
300×300×30mmの型枠2に注型し、テーブル
バイブレーター(振動数1200回/分、振幅0.5m
m、縦振動)で1分振動を加えた後、型枠2ごと85°
Cの熱風乾燥機中で10時間加熱させて発泡体を得た。
得られた発泡体を脱型して50°Cで10時間乾燥し
た。
察を行い、表3及び表4に示す評価点で評価した。結果
を併せて表11に示した。
カリ低反応性とさせることにより、発泡開始時間が遅延
されることが理解される。また、これにより、混合時間
を十分に取ることが可能なり、また、破泡状態、表面気
泡状態共に良好な発泡体を生産性よく得られることが確
認された。
り詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に
限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があってもこの発明に含まれる。
(D)として、フェロシリコンと粉砕した金属粉、或い
は珪素粉とを個別に用いているが、特にこれに限らず、
例えば、これらの複数の発泡剤を混合して用いる等、混
合率、純度、混合順序等が、前記実施の形態1に限定さ
れるものではない。
求項1記載のものによれば、アルカリ金属珪酸水溶液が
高アルカリ性を有するで、発泡剤として用いた珪素が、
水素ガスを発生させて気泡を生じる。
記発泡剤として粉砕された金属シリコンを用いているの
で、発泡開始時間を遅延させることが出来ると共に、発
泡所要時間を、他の一般の珪素粉体に比して短縮でき
る。
まで発泡させずに、気泡の形状を所定形状に保つことが
出来、所望の外観品質を得ることが出来る。
までの発泡所要時間が短く、例えば、次の型抜き工程へ
迅速に移行できる等、工程上での使用利便性が良好であ
る。
前記発泡剤が、フェロシリコンであるので、フェロシリ
コン中の珪素含有量を調整することにより、発泡剤の反
応性を好適なものに調整することができ、発泡開始時間
を遅延させることができる。このため、前記各材料を混
合した状態で所定時間保持しても、基材の型体への充填
を終了するまで発泡しないので、大量の作り置き等が可
能となり、生産の際の自由度を増大させることが出来
る。
の表面がアルカリ低反応性とされているので、発泡剤と
して用いた金属が発泡剤を組成物中に混合した状態で直
ちに反応が開始されないので、発泡開始時間を遅延させ
ることができる。これにより、組成物の混合を十分に行
うこともでき、生産性を低下させることなく、表面状
態、発泡状態の良好な発泡体を得ることができる。
属粉末の表面が酸化された酸化物被膜により、アルカリ
低反応性被膜が形成され、これにより発泡が遅延され
る。
面が溶媒で濡れたり、また、表面にアルカリ低反応性塗
膜が形成され、これにより発泡開始の遅延が期待され
る。
記金属粉末は、金属シリコン、フェロシリコン、アルミ
ニウムから選択された1種以上であるので、廉価で、か
つ、入手が容易である。また、この発泡剤を用いれば、
混合作業性が良好であり、安全性も高い。
記SiO2−Al2O3系無機質粉体と、アルカリ金属珪
酸塩との混合物に、発泡剤を添加する際の組成物温度が
低温に保持されるので、発泡開始時間を遅延させること
が出来る。
まで発泡させずに、気泡の形状を所定形状に保つことが
出来、所望の外観品質を得ることが出来る。
度まで、組成物温度を上昇させることにより、発泡所要
時間と共に、硬化所要時間も短縮できる。
させることが出来る、という実用上有益な効果を発揮す
る。
無機発泡体の製造方法を説明する製造工程の流れ図であ
る。
体の製造方法を示し、発泡剤の違いによる発泡開始時間
の差異を説明するグラフ図である。
Claims (8)
- 【請求項1】SiO2−Al2O3系無機質粉体と、アル
カリ金属珪酸塩との混合物に、発泡剤を添加して発泡、
硬化させる無機発泡性組成物であって、 前記発泡剤は、珪素を用いることを特徴とする無機発泡
性組成物。 - 【請求項2】前記発泡剤は、粉砕した金属シリコンであ
ることを特徴とする請求項1記載の無機発泡性組成物。 - 【請求項3】前記発泡剤は、フェロシリコンであること
を特徴とする請求項1又は2記載の無機発泡性組成物。 - 【請求項4】SiO2―Al2O3系無機質粉体と、アル
カリ金属珪酸塩との混合物に、発泡剤を添加して発泡、
硬化させる無機発泡性組成物であって、 前記発泡剤は、表面がアルカリ低反応性とされた金属粉
末であることを特徴とする無機発泡性組成物。 - 【請求項5】前記発泡剤は、表面に酸化被膜が形成され
た金属粉末であることを特徴とする請求項4に記載の無
機発泡性組成物。 - 【請求項6】前記発泡剤は、表面が溶媒で濡れた金属粉
末又は表面にアルカリ低反応性塗膜が形成された金属粉
末であることを特徴とする請求項4に記載の無機発泡性
組成物。 - 【請求項7】前記金属粉末は、金属シリコン、フェロシ
リコン、アルミニウムから選択された1種以上であるこ
とを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の無機
発泡性組成物。 - 【請求項8】請求項1乃至7のいずれかに記載の無機発
泡性組成物を製造するに際して、 前記SiO2−Al2O3系無機質粉体と、前記アルカリ
金属珪酸塩との混合物に、前記発泡剤を添加する際の組
成物温度を低温に保持すると共に、型枠に充填した後
に、発泡可能な温度まで、組成物温度を上昇させること
を特徴とする無機発泡体の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP13873498A JP3718343B2 (ja) | 1997-06-05 | 1998-05-20 | 無機発泡性組成物及び無機発泡体の製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-148009 | 1997-06-05 | ||
JP14800997 | 1997-06-05 | ||
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1149555A true JPH1149555A (ja) | 1999-02-23 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004002165A (ja) * | 2002-03-28 | 2004-01-08 | Kansai Electric Power Co Inc:The | セメント混和材およびその製造法 |
JP2016135723A (ja) * | 2015-01-23 | 2016-07-28 | 国立大学法人山口大学 | 多孔質ジオポリマー硬化体 |
-
1998
- 1998-05-20 JP JP13873498A patent/JP3718343B2/ja not_active Expired - Fee Related
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