JPH1149357A - 直進移動台 - Google Patents
直進移動台Info
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- JPH1149357A JPH1149357A JP20280197A JP20280197A JPH1149357A JP H1149357 A JPH1149357 A JP H1149357A JP 20280197 A JP20280197 A JP 20280197A JP 20280197 A JP20280197 A JP 20280197A JP H1149357 A JPH1149357 A JP H1149357A
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- JP
- Japan
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- movable
- base
- retainer
- moving table
- gear
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/04—Ball or roller bearings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/306—Means to synchronise movements
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 精度と剛性を落とすことなく転動体および保
持器のずれを防止し、装置のスループット向上に寄与す
る直進移動台を提供すること。 【解決手段】 直動ベアリングの保持器7’および転動
体(ボール,ローラーなど)6がずれないようにするた
めの手段として、可動部2の両側に設けられた直動ベア
リング3に配置されている2枚の保持器を一体化し、可
動部2の直進移動方向に回転可能な歯車12を取り付
け、さらに該歯車12を挟み込むようにベース1と該可
動部2それぞれにラック13,13’をその長手方向が
該可動部2の進行方向と同一方向になるように配置して
取り付ける。これにより、該保持器7’および該転動体
6がずれないようにすることが可能になる。
持器のずれを防止し、装置のスループット向上に寄与す
る直進移動台を提供すること。 【解決手段】 直動ベアリングの保持器7’および転動
体(ボール,ローラーなど)6がずれないようにするた
めの手段として、可動部2の両側に設けられた直動ベア
リング3に配置されている2枚の保持器を一体化し、可
動部2の直進移動方向に回転可能な歯車12を取り付
け、さらに該歯車12を挟み込むようにベース1と該可
動部2それぞれにラック13,13’をその長手方向が
該可動部2の進行方向と同一方向になるように配置して
取り付ける。これにより、該保持器7’および該転動体
6がずれないようにすることが可能になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置等
でウェーハの精密移動等に使うのに好適な直動移動台に
関し、特に、剛性を落とすことなく保持器および転動体
のずれ防止を図った直進移動台に関する。
でウェーハの精密移動等に使うのに好適な直動移動台に
関し、特に、剛性を落とすことなく保持器および転動体
のずれ防止を図った直進移動台に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、直進移動台のガイドとして直
動ベアリングが広く用いられている。直動ベアリング
は、例えば、THK株式会社のカタログ「THK直動シ
ステムNo.200」のA−130ページからA−50
9ページにかけて記載されているような循環式と、同じ
くTHK株式会社のカタログ「THK直動システム N
o.200」のA−524ページからA−548ページ
にかけて記載されているような非循環式とに大別される
が、このうち非循環式は構造が簡単で剛性が大きい上に
高精度が得られるため、半導体製造装置等でウェーハの
精密移動等に広く採用されている。
動ベアリングが広く用いられている。直動ベアリング
は、例えば、THK株式会社のカタログ「THK直動シ
ステムNo.200」のA−130ページからA−50
9ページにかけて記載されているような循環式と、同じ
くTHK株式会社のカタログ「THK直動システム N
o.200」のA−524ページからA−548ページ
にかけて記載されているような非循環式とに大別される
が、このうち非循環式は構造が簡単で剛性が大きい上に
高精度が得られるため、半導体製造装置等でウェーハの
精密移動等に広く採用されている。
【0003】以下、従来の1軸の直動移動台を図面を用
いて説明する。図8,図9,および図10は従来の1軸
の直進移動台の構造を示す図である。図8は直進移動台
の平面図、図9は図8の長手方向に直角な方向から見た
断面図、図10は図9の左側のガイド部分の部分拡大図
である。これらの図において、1は固定側のベース、2
はベース1上を移動する可動部、3はベース1と可動部
2の間に設けられ可動部2がベース上をスムーズに移動
可能なようにするための直動ベアリングであり、直進移
動台は、固定側のベース1の上を可動部2が直動ベアリ
ング3によってスライド可能なようになっている。
いて説明する。図8,図9,および図10は従来の1軸
の直進移動台の構造を示す図である。図8は直進移動台
の平面図、図9は図8の長手方向に直角な方向から見た
断面図、図10は図9の左側のガイド部分の部分拡大図
である。これらの図において、1は固定側のベース、2
はベース1上を移動する可動部、3はベース1と可動部
2の間に設けられ可動部2がベース上をスムーズに移動
可能なようにするための直動ベアリングであり、直進移
動台は、固定側のベース1の上を可動部2が直動ベアリ
ング3によってスライド可能なようになっている。
【0004】非循環式の直動ベアリング3は、ベース1
に取り付けられた固定側ガイド4、可動部2に取り付け
られた移動側ガイド5と、それらに挟まれ転がり移動す
るボールやローラーからなる転動体6、およびその転動
体6がバラバラにならないように保持する1枚の保持器
7から構成され、通常1軸の直進移動台にこれらが可動
部2の両サイドに2組設けられる。なお、図9および図
10において、8は予圧ねじ、14および15は固定ね
じである。固定側ガイド4と移動側ガイド5は、スペー
サ9を介して予圧ねじ8により転動体6を挟み込んで一
定圧力で押しつけられた後、固定側ガイド4は固定ねじ
14によりベース1に、移動側ガイド5は固定ねじ15
により可動部2にそれぞれ固定されている。
に取り付けられた固定側ガイド4、可動部2に取り付け
られた移動側ガイド5と、それらに挟まれ転がり移動す
るボールやローラーからなる転動体6、およびその転動
体6がバラバラにならないように保持する1枚の保持器
7から構成され、通常1軸の直進移動台にこれらが可動
部2の両サイドに2組設けられる。なお、図9および図
10において、8は予圧ねじ、14および15は固定ね
じである。固定側ガイド4と移動側ガイド5は、スペー
サ9を介して予圧ねじ8により転動体6を挟み込んで一
定圧力で押しつけられた後、固定側ガイド4は固定ねじ
14によりベース1に、移動側ガイド5は固定ねじ15
により可動部2にそれぞれ固定されている。
【0005】図11および図12は、従来の1軸の直進
移動台の移動の様子と移動の際に発生する問題点を説明
するための図である。これらの図の参照符号は図8〜1
0と同一の参照符号を用いている。図11は、直進移動
台において可動部2がベース1に対して右に移動する様
子を示しており、可動部2がベース1に対して、最も左
に位置している状態を(a)に、中央部に位置する状態
を(b)に、最も右に位置する状態を(c)として示し
ている。
移動台の移動の様子と移動の際に発生する問題点を説明
するための図である。これらの図の参照符号は図8〜1
0と同一の参照符号を用いている。図11は、直進移動
台において可動部2がベース1に対して右に移動する様
子を示しており、可動部2がベース1に対して、最も左
に位置している状態を(a)に、中央部に位置する状態
を(b)に、最も右に位置する状態を(c)として示し
ている。
【0006】同図には、可動部移動範囲(可動部最大移
動距離)Aと保持器移動範囲(保持器最大移動距離)B
も示してある。可動部2が(a)の状態から(c)の状
態まで可動部最大移動距離Aを移動すると、転動体6と
それを保持している保持器7は保持器最大移動距離Bだ
け移動する。非循環式の直動ベアリング3を用いた直進
移動台は、正しく動作した場合には、その構造上、可動
部2の直進移動量に対しその半分の量だけ転動体6が転
がりながら移動し、保持器7も転動体6と一緒に同量だ
け移動する。つまり、可動部2と転動体6および保持器
7の移動量には2対1の関係、すなわち、保持器最大移
動距離B=可動部最大移動距離Aの関係が成り立つ。し
かし、転動体6が上手く転がらず、この2対1の関係が
崩れ、左右両方もしくは片方の転動体2と保持器7がだ
んだんずれていくという現象が現れる場合がある。
動距離)Aと保持器移動範囲(保持器最大移動距離)B
も示してある。可動部2が(a)の状態から(c)の状
態まで可動部最大移動距離Aを移動すると、転動体6と
それを保持している保持器7は保持器最大移動距離Bだ
け移動する。非循環式の直動ベアリング3を用いた直進
移動台は、正しく動作した場合には、その構造上、可動
部2の直進移動量に対しその半分の量だけ転動体6が転
がりながら移動し、保持器7も転動体6と一緒に同量だ
け移動する。つまり、可動部2と転動体6および保持器
7の移動量には2対1の関係、すなわち、保持器最大移
動距離B=可動部最大移動距離Aの関係が成り立つ。し
かし、転動体6が上手く転がらず、この2対1の関係が
崩れ、左右両方もしくは片方の転動体2と保持器7がだ
んだんずれていくという現象が現れる場合がある。
【0007】図12は、転動体6と保持器7がずれてい
る状態を示している。このようなずれの現象は、可動部
2の加速度が大きい場合(急激な力を加えて移動させよ
うとした場合など)や可動部2に大きな負荷がかかった
場合(重量が大きい場合や余分な負荷がある場合な
ど)、また、可動部側ガイド5が、固定側ガイド4およ
び保持器7よりも短く、移動時に転動体が2本のガイド
の間から出入りするような構成の場合に多く発生する。
この現象が発生すると直進移動台の精度を低下さたり、
移動不可能になる可能性がある。
る状態を示している。このようなずれの現象は、可動部
2の加速度が大きい場合(急激な力を加えて移動させよ
うとした場合など)や可動部2に大きな負荷がかかった
場合(重量が大きい場合や余分な負荷がある場合な
ど)、また、可動部側ガイド5が、固定側ガイド4およ
び保持器7よりも短く、移動時に転動体が2本のガイド
の間から出入りするような構成の場合に多く発生する。
この現象が発生すると直進移動台の精度を低下さたり、
移動不可能になる可能性がある。
【0008】そこで、従来、このような構造にせざるを
得ない場合は、可動部2をある一定時間もしくはある一
定距離を動かしたならば、そこで一旦保持器7を正常な
位置に戻すなどの回復動作を行うことによって対処する
のが普通であるが、このような付加的な回復動作を本体
作業中に組み入れることは、装置のスループットを落と
す原因となっていた。また、この現象を発生させないよ
うにするため、ラックと歯車を用いて保持器7を強制的
に可動部2の2分の1だけ移動させるようにした、NI
KKEI MECHANICAL 1996.5.13
no.480 80ページに記載のようなアイデアも
提案されているが、直進移動台の剛性を落とすことなく
ラックと歯車を配置することが難しく、まだ実用化され
たものは出ていない。
得ない場合は、可動部2をある一定時間もしくはある一
定距離を動かしたならば、そこで一旦保持器7を正常な
位置に戻すなどの回復動作を行うことによって対処する
のが普通であるが、このような付加的な回復動作を本体
作業中に組み入れることは、装置のスループットを落と
す原因となっていた。また、この現象を発生させないよ
うにするため、ラックと歯車を用いて保持器7を強制的
に可動部2の2分の1だけ移動させるようにした、NI
KKEI MECHANICAL 1996.5.13
no.480 80ページに記載のようなアイデアも
提案されているが、直進移動台の剛性を落とすことなく
ラックと歯車を配置することが難しく、まだ実用化され
たものは出ていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、上記
従来技術は、可動部を一定時間もしくはある一定距離動
かしたならば一旦保持器を正常な位置に戻す回復動作を
本体作業中に組み入れた場合には、装置のスループット
が落ちてしまうという問題点があり、また、精度と剛性
が重要な精密直進移動台において、高精度を維持し、か
つ、剛性を落とさないように、転動体と保持器のずれ防
止機構を組み込むことができないという問題点があっ
た。本発明は、精度と剛性を落とすことなく転動体およ
び保持器のずれを防止し、装置のスループット向上に寄
与する直進移動台を提供することを目的としている。
従来技術は、可動部を一定時間もしくはある一定距離動
かしたならば一旦保持器を正常な位置に戻す回復動作を
本体作業中に組み入れた場合には、装置のスループット
が落ちてしまうという問題点があり、また、精度と剛性
が重要な精密直進移動台において、高精度を維持し、か
つ、剛性を落とさないように、転動体と保持器のずれ防
止機構を組み込むことができないという問題点があっ
た。本発明は、精度と剛性を落とすことなく転動体およ
び保持器のずれを防止し、装置のスループット向上に寄
与する直進移動台を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、直動ベアリングの保持器および転動体
(ボール,ローラーなど)がずれないようにするための
手段として、可動部(2)の両側に設けられる直動ベア
リング(3)の2枚の保持器を一体化し、該一体化した
保持器(7’)の該転動体(6)を保持していない面
に、可動部(2)の直進移動方向に回転可能な歯車(1
2)を取り付け、さらに該歯車(12)を挟み込むよう
にベース(1)と可動部(2)それぞれにラック(1
3,13’)をその長手方向が該可動部(2)の進行方
向と同一方向になるように配置して取り付けるようにし
たものである。これにより、該保持器(7’)および該
転動体(6)がずれないようにすることが可能になる。
成するために、直動ベアリングの保持器および転動体
(ボール,ローラーなど)がずれないようにするための
手段として、可動部(2)の両側に設けられる直動ベア
リング(3)の2枚の保持器を一体化し、該一体化した
保持器(7’)の該転動体(6)を保持していない面
に、可動部(2)の直進移動方向に回転可能な歯車(1
2)を取り付け、さらに該歯車(12)を挟み込むよう
にベース(1)と可動部(2)それぞれにラック(1
3,13’)をその長手方向が該可動部(2)の進行方
向と同一方向になるように配置して取り付けるようにし
たものである。これにより、該保持器(7’)および該
転動体(6)がずれないようにすることが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて詳細に説明する(なお、参照符号は従来技術のもの
と同じ符号を対応させている)。図1および図2は、本
発明を実施した直動ベアリングおよびその直動ベアリン
グを用いた直進移動台の構成略図であり、図1は平面
図、図2は長手方向に直角な方向の断面図を表してい
る。これらの図において、1は固定側のベース、2はベ
ース1上を移動する可動部、3はベース1と可動部2の
間に設けられ可動部2がベース上をスムーズに移動可能
なようにするための直動ベアリングであり、直進移動台
は、固定側のベース1の上を可動部2が直動ベアリング
3によってスライド可能なようになっている。
いて詳細に説明する(なお、参照符号は従来技術のもの
と同じ符号を対応させている)。図1および図2は、本
発明を実施した直動ベアリングおよびその直動ベアリン
グを用いた直進移動台の構成略図であり、図1は平面
図、図2は長手方向に直角な方向の断面図を表してい
る。これらの図において、1は固定側のベース、2はベ
ース1上を移動する可動部、3はベース1と可動部2の
間に設けられ可動部2がベース上をスムーズに移動可能
なようにするための直動ベアリングであり、直進移動台
は、固定側のベース1の上を可動部2が直動ベアリング
3によってスライド可能なようになっている。
【0012】直動ベアリング3は、左右に1本ずつ配置
されベース1に取り付けられた2本の固定側ガイド4,
可動部2に取り付けられた2本の移動側ガイド5,それ
らに挟まり転がり移動するボールやローラーからなる左
右に複数個ずつ配置された転動体6,および左右に設け
られた転動体6がばらばらにならないように保持する保
持器7’から構成されている。保持器7’の転動体6を
保持していない面には、4ヶ所に軸受け10が固定され
ており、軸受け10の内部にはボールベアリング11に
より回転可能にした歯車12が配置されている。
されベース1に取り付けられた2本の固定側ガイド4,
可動部2に取り付けられた2本の移動側ガイド5,それ
らに挟まり転がり移動するボールやローラーからなる左
右に複数個ずつ配置された転動体6,および左右に設け
られた転動体6がばらばらにならないように保持する保
持器7’から構成されている。保持器7’の転動体6を
保持していない面には、4ヶ所に軸受け10が固定され
ており、軸受け10の内部にはボールベアリング11に
より回転可能にした歯車12が配置されている。
【0013】歯車12は、上下とも軸受け10から突出
し、上側で可動部2に固定されたラック13と噛み合
い、下側でベース1に固定されたラック13’と噛み合
っている。なお、図2において、8は予圧ねじ、14お
よび15は固定ねじである。固定側ガイド4と移動側ガ
イド5は、スペーサ9を介して予圧ねじ8により転動体
6を挟み込んで一定圧力で押しつけられた後、固定側ガ
イド4は固定ねじ14によりベース1に、移動側ガイド
5は固定ねじ15により可動部2にそれぞれ固定されて
いる。
し、上側で可動部2に固定されたラック13と噛み合
い、下側でベース1に固定されたラック13’と噛み合
っている。なお、図2において、8は予圧ねじ、14お
よび15は固定ねじである。固定側ガイド4と移動側ガ
イド5は、スペーサ9を介して予圧ねじ8により転動体
6を挟み込んで一定圧力で押しつけられた後、固定側ガ
イド4は固定ねじ14によりベース1に、移動側ガイド
5は固定ねじ15により可動部2にそれぞれ固定されて
いる。
【0014】図3は、図1から転動体6および保持器
7’の部分のみを取り出して示した図であり、図4は、
図2から転動体6および保持器7’の部分のみを取り出
して示した図である。図4から明らかなように、保持器
7’は、コの字型に整形されており、左右両側で転動体
6を保持している。また、上述したように、保持器7’
の4ヶ所に設けられた軸受け10の内部にはボールベア
リング11により回転可能にした歯車12が配置され、
上側で可動部2に固定されたラック13と、下側でベー
ス1に固定されたラック13’と噛み合っている。
7’の部分のみを取り出して示した図であり、図4は、
図2から転動体6および保持器7’の部分のみを取り出
して示した図である。図4から明らかなように、保持器
7’は、コの字型に整形されており、左右両側で転動体
6を保持している。また、上述したように、保持器7’
の4ヶ所に設けられた軸受け10の内部にはボールベア
リング11により回転可能にした歯車12が配置され、
上側で可動部2に固定されたラック13と、下側でベー
ス1に固定されたラック13’と噛み合っている。
【0015】図5および図6は、軸受け10の内部構造
およびその周辺を詳細に示す図である。図5は、図2の
左半分を拡大して示した図であり、図6は、図5のベー
ス1と可動部2を歯車12の位置で長手方向に切断した
断面を横から見た図である。図6では、切断面(斜線
部)の向こう側にある転動体6,保持器7’も示してあ
る。図5および図6から明らかなように、軸受け10の
内部にはボールベアリング11により回転可能にされた
歯車12が配置されており、歯車12は上下とも軸受け
10から突出し、上側で可動部2に固定されたラック1
3と、下側でベース1に固定されたラック13’と噛み
合っている。
およびその周辺を詳細に示す図である。図5は、図2の
左半分を拡大して示した図であり、図6は、図5のベー
ス1と可動部2を歯車12の位置で長手方向に切断した
断面を横から見た図である。図6では、切断面(斜線
部)の向こう側にある転動体6,保持器7’も示してあ
る。図5および図6から明らかなように、軸受け10の
内部にはボールベアリング11により回転可能にされた
歯車12が配置されており、歯車12は上下とも軸受け
10から突出し、上側で可動部2に固定されたラック1
3と、下側でベース1に固定されたラック13’と噛み
合っている。
【0016】次に、本実施例による直動ベアリングおよ
びその直動ベアリングを用いた直進移動台の各部の動作
を図7を用いて詳細に説明する。図7は、直進移動台に
おいて可動部2がベース1に対して右に移動する様子を
示すために、図1を歯車12の位置で長手方向に切断し
て示した断面図であり、可動部2がベース1に対して、
最も左に位置している状態を(a)に、中央部に位置す
る状態を(b)に、最も右に位置する状態を(c)とし
て示している。なお、図7においては、切断面(斜線
部)の向こう側にある転動体6,保持器7’も示されて
いる。
びその直動ベアリングを用いた直進移動台の各部の動作
を図7を用いて詳細に説明する。図7は、直進移動台に
おいて可動部2がベース1に対して右に移動する様子を
示すために、図1を歯車12の位置で長手方向に切断し
て示した断面図であり、可動部2がベース1に対して、
最も左に位置している状態を(a)に、中央部に位置す
る状態を(b)に、最も右に位置する状態を(c)とし
て示している。なお、図7においては、切断面(斜線
部)の向こう側にある転動体6,保持器7’も示されて
いる。
【0017】同図には、可動部移動範囲(可動部最大移
動距離)Aと保持器移動範囲(保持器最大移動距離)B
も示してある。可動部2が(a)の状態から(c)の状
態まで可動部最大移動距離Aを移動すると、転動体6と
それを保持している保持器7’は保持器最大移動距離B
(可動部2の最大移動距離Aの2分の1)だけ移動す
る。同様に、可動部2に固定されているラック13が可
動部2と同時に最大移動距離Aを移動すると、歯車12
は転動体6,保持器7’と同時に正確に最大移動距離の
2分の1(保持器最大移動距離B)だけ移動する。本構
成によると、固定側ガイド4と移動側ガイド5との間で
転動体6が例え空転するようなことがあっても、歯車1
2とラック13,13’の働きにより、可動部2の移動
量と転動体6および保持器7’の移動量の関係は常に正
確に2対1に保たれ、転動体6および保持器7’がずれ
て行くことはない。
動距離)Aと保持器移動範囲(保持器最大移動距離)B
も示してある。可動部2が(a)の状態から(c)の状
態まで可動部最大移動距離Aを移動すると、転動体6と
それを保持している保持器7’は保持器最大移動距離B
(可動部2の最大移動距離Aの2分の1)だけ移動す
る。同様に、可動部2に固定されているラック13が可
動部2と同時に最大移動距離Aを移動すると、歯車12
は転動体6,保持器7’と同時に正確に最大移動距離の
2分の1(保持器最大移動距離B)だけ移動する。本構
成によると、固定側ガイド4と移動側ガイド5との間で
転動体6が例え空転するようなことがあっても、歯車1
2とラック13,13’の働きにより、可動部2の移動
量と転動体6および保持器7’の移動量の関係は常に正
確に2対1に保たれ、転動体6および保持器7’がずれ
て行くことはない。
【0018】以上述べたように、本実施例によれば、保
持器および転動体のずれ防止機構を、従来左右に1枚づ
つ2枚ある保持器をコの字型に一体化し、転動体を保持
していない面に歯車を、さらに該歯車を挟み込むように
ベースと可動部それぞれにラックを取り付けることによ
り構成している。これにより、コンパクトにして、か
つ、直進移動台の剛性を落とすことなく保持器および転
動体のずれを防止することが可能になり、保持器および
転動体のずれ修正作業時間を不要にし、スループット向
上に寄与する直進移動台が得られる。
持器および転動体のずれ防止機構を、従来左右に1枚づ
つ2枚ある保持器をコの字型に一体化し、転動体を保持
していない面に歯車を、さらに該歯車を挟み込むように
ベースと可動部それぞれにラックを取り付けることによ
り構成している。これにより、コンパクトにして、か
つ、直進移動台の剛性を落とすことなく保持器および転
動体のずれを防止することが可能になり、保持器および
転動体のずれ修正作業時間を不要にし、スループット向
上に寄与する直進移動台が得られる。
【0019】なお、上記実施例では、ラック13,1
3’の組み合わせが2組に対し、歯車12の数量がそれ
ぞれ2個ずつで計4個であるが、最低限ラック13,1
3’と歯車12が1個の組み合わせがあればよい。ま
た、上記実施例で用いているラック13,13’の長さ
は、可動部2の最大移動距離の2分の1すなわち保持器
7’の最大移動距離Bに歯車間距離を加えた長さ以上が
必要であるが、ラック13,13’と歯車12が1個の
組み合わせの場合は、歯車間距離分の長さを加えなくと
もよい。
3’の組み合わせが2組に対し、歯車12の数量がそれ
ぞれ2個ずつで計4個であるが、最低限ラック13,1
3’と歯車12が1個の組み合わせがあればよい。ま
た、上記実施例で用いているラック13,13’の長さ
は、可動部2の最大移動距離の2分の1すなわち保持器
7’の最大移動距離Bに歯車間距離を加えた長さ以上が
必要であるが、ラック13,13’と歯車12が1個の
組み合わせの場合は、歯車間距離分の長さを加えなくと
もよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、精度と剛性が重要な直
進移動台において、精度に悪影響を及ぼす保持器および
転動体のずれを防止し、かつ、その防止機構を直進移動
台の剛性を落とすことなく組み込むことができ、装置の
スループット向上に寄与する直進移動台を提供すること
ができる。
進移動台において、精度に悪影響を及ぼす保持器および
転動体のずれを防止し、かつ、その防止機構を直進移動
台の剛性を落とすことなく組み込むことができ、装置の
スループット向上に寄与する直進移動台を提供すること
ができる。
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図1の長手方向に直角
な方向の断面図である。
な方向の断面図である。
【図3】本発明の一実施例に用いた転動体6および保持
器7’を平面から見た詳細図である。
器7’を平面から見た詳細図である。
【図4】本発明の一実施例に用いた転動体6および保持
器7’をの詳細図である。
器7’をの詳細図である。
【図5】図2の左半分の拡大図である。
【図6】図5の長手方向に直角な方向の断面図である。
【図7】可動部7の移動の様子とそれに伴う各部の動き
を表した、図1の長手方向の断面図である。
を表した、図1の長手方向の断面図である。
【図8】従来の直進移動台の平面図である。
【図9】従来の直進移動台の長手方向に直角な方向の断
面図である。
面図である。
【図10】図9の左側のガイド部分の部分拡大図であ
る。
る。
【図11】従来の直進移動台の移動の状態を示す図であ
る。
る。
【図12】従来の直進移動台の平面図で、転動体と保持
器がずれた状態を示す図である。
器がずれた状態を示す図である。
1:ベース、2:可動部、3:直動ベアリング、4:固
定側ガイド、5:移動側ガイド、6:転動体(ボール、
ローラーなど)、7,7’:保持器、8:予圧ねじ、
9:スペーサ、10:軸受け、11:ボールベアリン
グ、12:歯車、13,13’:ラック。
定側ガイド、5:移動側ガイド、6:転動体(ボール、
ローラーなど)、7,7’:保持器、8:予圧ねじ、
9:スペーサ、10:軸受け、11:ボールベアリン
グ、12:歯車、13,13’:ラック。
フロントページの続き (72)発明者 勝山 正己 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式会 社日立製作所計測器事業部内 (72)発明者 佐藤 秀寿 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 金友 正文 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 山本 立春 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 松村 泰秀 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 鹿島 秀夫 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 菅谷 昌和 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 固定側のベースと、移動側の可動部と、
前記可動部が前記ベースをスムーズに移動可能なように
するために前記可動部の両側に平行に設けられた2つの
直動ベアリングとからなる直進移動台において、 前記直動ベアリングの各々は、前記ベースに取り付けら
れた固定側ガイドと前記可動部に取り付けられた移動側
ガイド部と、前記固定側ガイド部と前記移動側ガイド部
に挟まれ転がり移動する転動体と、前記転動体がバラバ
ラにならないように保持する保持器とから構成され、 前記保持器は前記2つの直動ベアリングに跨って一体化
されて設けられることを特徴とする直動移動台。 - 【請求項2】 請求項1記載の直動移動台において、 さらに、軸受けを介して前記保持器に少なくとも1つの
歯車が設置され、 前記ベースと前記可動部の各々に、前記歯車と噛み合う
ラックが、前記歯車を挟み込むようにかつその長手方向
が前記可動部の進行方向と同一方向になるように設置さ
れることを特徴とする直動移動台。 - 【請求項3】 請求項2記載の直動移動台において、 前記歯車は、前記保持器の前記転動体が保持されていな
い、前記固定側のベースと前記移動側の可動部の対向面
部分に設けられることを特徴とする直動移動台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20280197A JPH1149357A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 直進移動台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20280197A JPH1149357A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 直進移動台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1149357A true JPH1149357A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16463429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20280197A Pending JPH1149357A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 直進移動台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1149357A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008286321A (ja) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Nsk Ltd | 直動案内装置 |
CN110397674A (zh) * | 2019-08-05 | 2019-11-01 | 深圳新益昌科技股份有限公司 | 一种滚针导轨的防滑装置 |
-
1997
- 1997-07-29 JP JP20280197A patent/JPH1149357A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008286321A (ja) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Nsk Ltd | 直動案内装置 |
CN110397674A (zh) * | 2019-08-05 | 2019-11-01 | 深圳新益昌科技股份有限公司 | 一种滚针导轨的防滑装置 |
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