JP2915278B2 - 転がり案内装置 - Google Patents

転がり案内装置

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JP2915278B2
JP2915278B2 JP7295094A JP7295094A JP2915278B2 JP 2915278 B2 JP2915278 B2 JP 2915278B2 JP 7295094 A JP7295094 A JP 7295094A JP 7295094 A JP7295094 A JP 7295094A JP 2915278 B2 JP2915278 B2 JP 2915278B2
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武樹 白井
勲 岡本
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Railway Technical Research Institute
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直線あるいは円弧状等
の曲線路を案内する転がり接触タイプの案内装置に関
し、特にミスアライメント吸収性に優れた転がり案内装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の転がり案内装置として
は、たとえば図22に示すようなものがある。すなわ
ち、この転がり案内装置100は、固定台101に対し
てテーブル102を案内支持する例を示している。
【0003】転がり案内装置100の構成は、側方に延
びる上下一対の支持片部103を備えた断面コ字形の移
動部材104を、移動部材104の支持片部103によ
って案内レール105の上下両側面を上下2列づつのボ
ール106を介して挟むようにして組付けられている。
【0004】このような転がり案内装置に要求される基
本的な性能は高剛性であり、ボール106に予圧を付与
すると共に、案内レール105の上下側面に上下に突出
する突堤107を設け、この突堤107を2列のボール
106で上下から挟み込むようにして、上下左右あらゆ
る方向の剛性を高めていた。特に、図示例では、ボール
106を挟む2つのボール転走溝におけるボール接触点
を結ぶ線Xと、仮想の水平線Hとのなす角度である接触
角αを45度にとって、上下左右あらゆる方向の荷重を
均等に支持している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の転がり
案内装置は、剛性が高いために、移動部材104の取付
面の加工誤差、たとえば角度誤差θや水平方向の寸法誤
差Δがあると、テーブル102および固定台101間に
転がり案内装置100を締め付け固定した際に、案内レ
ール105と移動部材104間のミスアライメントが生
じ、案内レール105と移動部材104に無理な力が加
わって、摺動抵抗の増大,ボール106やボール転走溝
の早期摩耗の発生等の問題が生じる。
【0006】このようなミスアライメントを防止するた
めには、加工精度を高めればよいが、コストが嵩むと共
に加工精度を高めるにも限界がある。
【0007】一方、ボール106自体に付与する予圧を
小さくすればミスアライメントはいくらか吸収可能では
あるものの、転がり案内装置本来の高剛性の特性が無く
なってしまう。
【0008】このように、支持剛性の要求と、ミスアラ
イメント吸収性の要求は相反するものであり、従来の転
がり案内装置では両方の要求を同時に満足させることが
できなかった。
【0009】本発明は、上記要請に応えるべくなされた
もので、上下剛性を保持しつつ水平方向のミスアライメ
ントを吸収させ得、かつ許容負荷能力を落とさない転が
り案内装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、案内レールに、側方に延びる上
下一対の支持片部を備えた移動部材を、該移動部材の支
持片部で前記案内レールの上下両側面を挟むようにして
相対移動自在に組付け、前記案内レールの上下両側面と
移動部材の上下支持片部の対向面には、互いに対応する
転動体転走溝を形成し、該転動体転走溝間に荷重を負荷
する多数の転動体を介装した転がり案内装置において、
前記転動体転走溝を転動体よりも曲率半径の大きい断面
円弧形状として転動体の接触点を転動体転走溝の円弧形
状に沿って移動可能とし、上下剛性を保持しつつ水平方
向のミスアライメントを吸収可能としたことを特徴とす
る。
【0011】ここで、移動部材の支持片部は、一体構成
でも別体構成でもよい。
【0012】また、断面が円弧状の転動体とは、ボー
ル,球面ローラおよびび中央が円弧状に膨らんだ樽型ロ
ーラ等を含むものとする。
【0013】転動体転走溝の溝深さは転動体の直径の略
1/4〜1/2程度に設定することがことが好ましい。
【0014】また、案内レールの上下両側面の少なくと
もいずれか一方の側面側に介装される転動体を複数列設
けることが好ましい。
【0015】転動体と転動体転走溝との接触点を結ぶ線
と転動体の中心を通る水平線のなす角である初期接触角
は略90度に設定することを特徴とする。
【0016】複数列の転動体の少なくとも一つの転動体
列における転動体と転動体転走溝との接触点を結ぶ線と
転動体の中心を通る水平線のなす角である初期接触角
を、90度を基準にして所定角度だけ傾斜させたことを
特徴とする。
【0017】複数列の転動体の接触構造が、すべての転
動体列とも同方向に傾斜する接触角を有することを特徴
とする。
【0018】複数列の転動体の接触構造が、少なくとも
一対の互いに反対に傾斜する接触角を有することを特徴
とする。
【0019】案内レールの上下両側面の少なくともいず
れか一方の側面側に介装される転動体を複数列設け、該
複数列の転動体の内一部の列の転動体として、ボール等
の断面円弧状の転動体に代えて円筒状の転動体を用い、
円筒状転動体の転動体転走溝の溝底を平坦面としたこと
を特徴とする。
【0020】案内レールは、断面四角形状の曲線状のレ
ールであることを特徴とする。
【0021】また、案内レールは直線状レールであるこ
とを特徴とする。
【0022】
【作用】本発明にあっては、上下に加わる荷重は、上下
支持片部と案内レールの間に介装された転動体によって
大荷重を負荷する。
【0023】特に、初期接触角を略90度に予め設定し
た場合には、転動体によって上下方向の大荷重を負荷す
ることができる。
【0024】また、水平方向から荷重が負荷した場合、
上下荷重と左右荷重の負荷バランスによって転動体転走
溝内の転動体の接触点が移動して接触角が変化し、両方
向の荷重を受ける。
【0025】また、水平方向のミスアライメントに対し
ては、案内レール上下の転動体転走溝内の転動体の接触
点が溝の円弧形状に沿って移動し、ミスアライメントが
吸収される。
【0026】一方、転動体転走溝は断面円弧形状なの
で、許容荷重は接触角を変数とするsin関数となる。
本発明では、接触角をsinカーブの変化が緩やかな9
0度付近に設定しているので、接触角が変動しても許容
荷重の変動は小さい。
【0027】転動体転走溝の溝を転動体の直径の略1/
4〜1/2の深さに設定しておけば、接触点が移動して
も転動体が溝のエッジに接触せず、エッジロードが防止
できる。
【0028】また、従来のように案内レールを突堤を有
する複雑な断面形状にする必要はなく、溝の研削加工を
水平研削でできる。
【0029】特に、案内レールを曲線状に成形する場合
には、突堤がなく単純な四角形状でよいので、均一に曲
げ加工ができる。
【0030】接触角が90°の場合、水平方向から荷重
を受けると転動体の接触点が変動するので、初期接触角
を外部荷重条件に応じて変化させることにより、接触点
の変動を可及的に防止できる。接触角を変化させる方法
としては水平方向に所定の荷重をかけることによって任
意の角度に設定でき、外部荷重条件に応じて接触角をた
とえば30度,45度等に設定することによって水平方
向荷重を受けることができる。
【0031】この場合でも、水平方向のミスアライメン
トに対しては、案内レール上下の転動体転走溝内の転動
体の接触点が溝の円弧形状に沿って移動可能であり、ミ
スアライメントが吸収できる。
【0032】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0033】図1及び図2は本発明の一実施例に係る転
がり案内装置を示している。この実施例では、図3及び
図4に示すような、振り子式の鉄道車両の案内等に用い
られる曲線上を案内する転がり案内装置を例にとって説
明するものとする。
【0034】図3及び図4に示すように、この転がり案
内装置1は曲線案内をするもので、一対の転がり案内装
置1,1を対向配置して台車2上に車両3を揺動可能に
支持している。
【0035】転がり案内装置1の構成は、図1及び図2
に示すように、概略、案内レール4と、案内レール4に
球面状の転動体としてのボール5を介して移動自在に組
み付けられる移動部材6とから構成されている。
【0036】案内レール4は、図2(a)に示すように、
断面略四角形状で、所定の曲率半径を有する円弧状に曲
げられている。そして、この案内レール4の上下両側面
には、ボール転走溝7が全長にわたって形成されてい
る。このボール転走溝7は、図示例では上下3条づつ形
成されている。もちろん、3条に限定されるものではな
く、1条,2条あるいは4条以上設けてもよい。
【0037】ボール転走溝7の断面形状は、ボール5の
曲率半径より大きい曲率半径を有する円弧形状で、その
深さhはボール5の直径の略1/4〜1/2程度の深溝
に形成されている。
【0038】移動部材6は側方に延びる上下一対の支持
片部61,62を備えた断面コ字形のブロック体で、こ
の支持片部61,62でもって案内レール4の上下両側
面を挟むようにして案内レール4に沿って移動自在に組
付けられている。
【0039】そして、移動部材6の上下支持片部61,
62内側の、案内レール4との対向面には、案内レール
4に設けたボール転走溝7に対応するボール転走溝8が
形成されている。このボール転走溝8も、その断面形状
が、ボール5の曲率半径より大きい曲率半径を有する円
弧形状で、その深さhはボール5の直径の略1/4〜1
/2程度の深溝に形成されている。
【0040】そして、各ボール転走溝7,8間に介装さ
れるボール5は、各ボール転走溝7,8の溝底付近に接
触し、ボール5が挟まれる両転動体転走溝7,8との2
つの接触点CPを結ぶ線Xと仮想の水平線Hとのなす角
である接触角αが略90度に設定されている。したがっ
て、ボール5の接触点CPは、ボール転走溝7,8の円
弧形状に沿って、初期接触角90度の位置を中心にして
左右に移動可能となっている。
【0041】移動部材6は、ボール転走溝8,8が形成
される共にボール5を循環させるべく無負荷域にリター
ン通路9が形成された移動部材本体10と、移動部材本
体10の前後端に取付られボール5の方向転換路11が
形成された側蓋12と、から構成されている。
【0042】なお、この実施例では移動部材6の図中右
側面が取付面13となっており、この取付面13に固定
用のボルト用タップ穴14が穿設されている。また、案
内レール4については、図中左側面が取付面16となっ
ており、不図示のボルト等の固定部材にて固定される。
一方、移動部材6の上下支持片部61,62の内側面と
案内レール4上下側面との隙間にはシール部材15が設
けられ、さらに、図2(c)に示すように、ボール5を保
持する保持器24が適宜設けられる。
【0043】また、ボール5には適宜予圧が付与され
る。
【0044】上記構成の転がり案内装置にあっては、上
下方向に加わる荷重Faは、初期接触角90度に設定し
た3列のボール5によって大荷重を負荷する。
【0045】一方、水平方向から荷重Fbが負荷した場
合、図1(c)に示すように、ボール転走溝7,8内のボ
ール5の接触点CPを結ぶ線X´が上下荷重Faと左右
荷重Fbの合成ベクトルFの方向に一致するように接触
角がα´に変化し、両方向の荷重を受ける。
【0046】また、ボール転走溝7,8を断面円弧形状
とし、ボール5の接触角αを90度付近に設定している
ので、接触角αが変動しても許容荷重の変動は小さい。
【0047】すなわち、許容荷重は、式 Co=f(Da・z・i・sinα) Da:ボールの直径 z :ボールの個数 i :ボールの条数 α :接触角(垂直の場合 90°)
で計算される。
【0048】このように許容荷重は、図5(b)に示すよ
うにsin関数となる。sinカーブは、90度付近で
は、図5(c)に示すように変化が緩やかで、接触角αが
90°で1、87°で0.998、85°で0.99
6、83°でも0.992程度である。すなわち、接触
角が90度±7度の範囲でも、許容荷重Coの減少率は
1%以下にとどまり極めて少ない。もちろん、許容し得
る接触角の移動範囲は適宜選択し得る。
【0049】また、ボール転走溝7,8の深さhが深溝
になっているので、図5(a)に示すように、接触点CP
が移動してもボール5がボール転走溝7のエッジEに接
触せず、エッジロードの発生が防止できる。この溝深さ
hについては、エッジロードを考慮して選択されるが、
ボール5の直径の略1/4〜1/2程度に設定すること
が好ましい。
【0050】本発明で吸収するミスアライメントは、基
本的には案内レールと移動部材の水平方向のずれであ
り、図6に示すように、案内レール4の中心軸線回りに
回転させる方向(図中Mc方向)のミスアライメント
(図6(a)参照)、移動部材6の前後端を上下逆向きに
変位させるような回転方向(図中MA方向)のミスアラ
イメント(図6(c)参照)、移動部材6を水平方向に変
位させる方向(Z方向)のミスアライメント(図6(a)
参照)の吸収が可能である。
【0051】ミスアライメントの原因は、たとえば、図
3に示すような、移動部材6の取付面の加工誤差、たと
えば角度誤差θや水平方向の寸法誤差Δに起因するもの
が挙げられる。その他、左右の案内レール4,4の平行
度の狂いや固定ボルトの締めすぎ等種々の要因がある。
【0052】図6(d)〜(h)には、ミスアライメントを
吸収した場合の接触角の変化を示している。図6(d)は
予め設定された基準となる初期接触角αが90°の位置
である。
【0053】図6(e),(f)は、上記Mc方向のミスア
ライメントを吸収した状態で、接触角がそれぞれ回転方
向とは逆側に変位する。
【0054】図6(g),(h)は、上記Z方向のミスアラ
イメントを吸収した状態であり、接触角がずれた方向と
逆方向に変位する。
【0055】一方、上記Mb方向のミスアライメントを
吸収した場合は、移動部材6の前後端が互いに逆向きに
水平方向に変位し、その接触角は、移動部材6の前後端
に位置するボールが、図6(g),(h)のように互いに逆
向きに変位する。
【0056】一方、このように、接触角を略90度に設
定しているので、従来のように案内レールの形状を、突
堤を有する複雑な断面形状にする必要はなく、ボール転
走溝7の研削が水平研削でできるので、その製造が容易
である。複数条のボール転走溝7を形成する場合には、
ボール転走溝7間のピッチ精度も出しやすい。また、案
内レール4の全長にわたって研削代が一定で測定しやす
いために、高精度で仕上げ面の滑らかなボール転走溝7
を形成できる。
【0057】特に、案内レール4を曲線状に成形する場
合には、図10に示すような突堤107がなく単純な四
角形状でよいので、曲げ加工の際に塑性変形が均一に進
行して反り等が生じず製造が極めて容易にできる。した
がって、仕上げ時の研削代を最小限に抑えることができ
生産効率がよい。
【0058】図7は、本発明の他の実施例を示してい
る。
【0059】図7(a)は、移動部材6及び案内レール4
の取付面を、それぞれ移動部材6の上端面17及び案内
レール4の下端面18とし、固定ボルト19によって上
下方向に締付けて固定したものである。同図(b)は、固
定ボルト19の本数を2本づつにした例である。
【0060】図7(c)は、固定ボルト19の本数を、移
動部材6側を2本、案内レール4側を1本としたもの
で、さらに、ボール5の列数を上側と下側で変えたもの
で、この例では上側3列,下側2列に構成している。
【0061】図8は、本願発明のさらに他の実施例を示
している。
【0062】この実施例の基本的な構成は、図1に示し
た実施例と全く同一であり、異なる点は、上下3列のボ
ールの内、中央のボールに代えて円筒状のローラを用い
た点のみである。それに伴って、移動部材6の支持片部
61,62の内側面に形成されるローラ20の転走溝2
1の断面形状をローラ20の形状に合わせて断面矩形状
とし、その溝底を平坦面としている。一方、案内レール
4上下側面にはローラ20の転走溝を設けずに、直接レ
ール4側面をローラ転走面として用いている。
【0063】このようにすれば、ローラ20が案内レー
ル4の上下側面にそって水平方向に移動可能であり、基
本的に図1の構成と同様の水平方向のミスアライメント
吸収能力を備える。しかも、このようにローラ20を用
いれば、さらに大きな上下方向荷重を負荷することがで
き有利である。
【0064】ミスアライメント吸収性については、図6
(b),(c)に示した、水平方向(Z方向)及びMb方向
のミスアライメントについては、図1の例と全く同様に
吸収でき、図6(a)に示すMc方向についても、ローラ
20が中央にあるので変位が両側に比べて微小であり問
題はない。
【0065】ただし、ローラ20端部においてエッジロ
ードが発生するおそれがあるので、必要に応じ、図8
(c)に示すようにエッジ部21をクラウニングしたり、
図8(d)に示すような中央が円弧状に膨らんだ樽型ロー
ラ22を適宜用いればよい。樽型ローラ20を用いる場
合には、ローラ転走溝の断面形状を、樽型ローラ20よ
りも曲率半径が大きい断面円弧状に成形する必要があ
る。
【0066】また、ボール5の代わりに、すべて樽型ロ
ーラ20あるいは図8(e)に示すような球面ローラ23
を用いてよい。
【0067】なお、上記実施例では、曲線案内を例にと
って説明したが、本発明は曲線案内に限定されるもので
はなく、図9に示すような直線案内用の転がり案内装置
1Aについても全く同様に適用できる。その構成は、上
記図1〜図8の曲線状の案内レール4を直線状のレール
4Aにし、それに合わせて各ボール転走溝を直線状に形
成するだけであり、その他の構成は全く同一なので説明
は省略する。
【0068】また、上記実施例においては、上下の支持
片部61,62が一体構成となっているが、例えば図1
0に示すように別体構成としてもよい。すなわち、ボル
ト等の固着具64を介して、支持片部61を移動部材本
体63に対して一体的に固定するもので、上下両方の支
持片部を別体構成してもよいし、片方の支持片部だけを
別体構成としてもよい。
【0069】ところで、本発明の転がり案内装置は、上
記したようにミスアライメントを吸収するべく、ボール
とボール転走溝の間に水平方向の隙間を形成している
が、水平方向の予圧を付与して隙間を無くせば、水平方
向の支持剛性についても高めることができる。
【0070】図11には、このような水平方向の支持剛
性を高くした使用例を示している。
【0071】この使用例は、対向使用される一対の転が
り案内装置1,1を介して、固定台30に移動台31を
移動自在に支持し、移動台31にはその左右両端部に下
方に延びるスカート部32,33が設けられており、一
対の転がり案内装置1,1はこの左右スカート部32,
33と固定30台の左右両側面間に装着されている。
【0072】そして、移動台31の一方のスカート部3
2には、図示するような予圧調整ボルト34、あるいは
図示しないがスカート部32と移動部材6の対向面間に
介挿されるテーパくさび等により、一方の転がり案内装
置1の移動部材6の側面を固定台30に取り付けられた
案内レール4に向かって押圧して、図10(b)に示すよ
うに、ボール5とボール転走溝7,8との水平方向の隙
間をなくして水平方向に対しても予圧を付与する。
【0073】すなわち、予圧調整ボルト34等によって
一方の移動部材6を押圧すると、その押圧力の反力が移
動台31を介して他方のスカート部33に伝達され、他
方のスカート部33を介して他方の転がり案内装置1の
移動部材6が、固定台30に取り付けられた案内レール
4に向かって押圧される。そして、右の転がり案内装置
1の上下のボールの接触角αが、図示するように初期接
触角90度の位置から上側のボール5R1が図中時計回
り方向に、下側のボール5R2が図中反時計回り方向に
変化し、一方、左の転がり案内装置1の上下のボール5
の接触角は、初期接触角90度の位置から上側のボール
5L1が図中反時計回り方向に、下側のボール5L2の
接触角が図中時計回り方向に変化して、各ボールの水平
方向の隙間をなくすことができる。
【0074】各ボール5R1,5R2,5L1,5L2
が挟まれるボール転走溝との接触点を結ぶ線を接触角線
XR1,XR2,XL1,XL2とすると、左右の転が
り案内装置1の上下のボールの接触角線XR1,XR
2,XL1,XL2は、外側に開く方向に傾斜する外開
き方向となる。
【0075】ボールの接触角の構成をこのような配置関
係とすれば、上下方向のみならず、左右方向の支持剛性
についても向上させることができることになる。
【0076】したがって、本発明の転がり案内装置は、
ミスアライメント吸収能力があるばかりか、使い方によ
って上下左右あらゆる方向の負荷能力の高い支承構造を
得ることもできる。
【0077】図12乃至図21には、このような複数列
のボール列の接触角構造の各種構成例を、上下3列の場
合を例にとって図示したものである。
【0078】図12は図11と同様に、上下各3列の計
6列のボール列共、同方向の接触角を有するタンデムタ
イプを示している。
【0079】すなわち、一対の転がり案内装置201,
201を介して、図3と同様に台車202に車両203
が移動自在に支持されている。一対の転がり案内装置2
01,201は、その案内レール204,204が内側
(車両側)に、移動部材206,206が外側に位置す
るように対向して配置され、案内レール204,204
の内側面が車両203の取付け面に固定され、移動部材
206,206の外側面及び下側面が、台車202側に
設けられた取付け段部202Aに固定される。
【0080】取付け段部202Aは断面L字状に成形さ
れたもので、移動部材206の下側面が固定される水平
取付け面218と、移動部材206の外側面が固定され
る垂直取付け面213と、から構成されている。
【0081】移動部材206は水平方向に延びる上下一
対の支持片部261,262を有する断面コ字形状の部
材で、断面略矩形状の案内レール204がコ字形の四角
形状の凹所内に水平方向に挿入されている。
【0082】上,下支持片部261,262と案内レー
ル204の対向面間に、それぞれ3列ずつ転動体として
のボールが転動自在に介装されている。上下3列のボー
ルを、内側から外側に向けて上,下第1,第2,第3ボ
ール5A1,5A2,5A3;5B1,5B2,5B3と呼ぶ
とすると、上下3列のボールは、案内レール204の中
心Oを通る水平軸線Hに対して互いに線対象に配置さ
れ、それぞれ同一のボール径を有する。
【0083】上第1,第2,第3;下第1,第2,第3
ボール5A1,5A2,5A3;5B1,5B2,5B3は、
移動部材206の上下支持片部261,262と案内レ
ール204の上下側面に互いに対応して形成された上第
1,第2,第3ボール転走溝207A1,208A1;2
07A2,208A2;207A3,208A3間、及び下
第1,第2,第3ボール転走溝207B1,208B1;
207B2,208B2;207B3,208B3間に転動
自在に介装されている。
【0084】このタンデムタイプの場合には、上支持片
部261と案内レール204上側面に形成された上第
1,第2,第3ボール転走溝207A1,208A1;2
07A2,208A2;207A3,208A3が、さらに
下支持片部262と案内レール204下側面に形成され
た下第1,第2,第3ボール転走溝207B1 ,208
B1;207B2,208B2;207B3,208B3
が、同一位相,同一ピッチで設けられており、自由状態
では図1に示したように、上第1,上第2,上第3ボー
ル5A1,5A2,5A3及び下第1,第2,第3ボール
5B1,5B2,5B3の初期接触角は90度となってい
る。
【0085】そして、この使用例では、図6に示したよ
うな予圧調整ボルトあるいは図示しないがテーパくさび
等により、一方の転がり案内装置201の移動部材20
6の外側側面を車両側に取り付けられた案内レール20
4に向かって押圧し、ボール5A1,・・5B1,・・と
ボール転走溝207A1,208A1;207B1,20
8B1;・・・との水平方向の隙間をなくして水平方向
に対して予圧を付与することによって、初期接触角90
度に対して所定角度だけ傾斜させている。
【0086】すなわち、右の転がり案内装置201の上
下のボールの接触角αが、初期接触角90度の位置か
ら、上側の上第1,第2,第3ボール5A1,5A2,5
A3の接触角については、図中時計回り方向に、下側の
下第1,第2,第3ボール5B1,5B2,5B3の接触
角が図中反時計回り方向に変化する。一方、左の転がり
案内装置201の上下のボール5の接触角は、左右の転
がり案内装置201,201の間の中央垂直線に対して
線対称の関係にあり、上側の上第1,第2,第3ボール
5A1,5A2,5A3のボール接触角が図中反時計回り
方向に、下側のボール5B1,5B2,5B3の接触角が
図中時計回り方向に変化して、各ボールの水平方向の隙
間をなくすことができる。
【0087】そして左右の転がり案内装置1の上下のボ
ールの接触角線XR1,XR2,XR3,XL1,XL
2,XL3は、外側に開く方向に傾斜する外開き方向と
なる。
【0088】このように、図12に示す例では、上下各
3列の計6列のボール列共、同方向の接触角を有するタ
ンデムタイプを示している。このタンデムタイプとして
は、図13に示すように、図12とは逆方向の傾斜に設
定することも可能である。
【0089】すなわち、左右の転がり案内装置1の上下
のボールの接触角線XR1,XR2,XR3;XL1,
XL2,XL3を、内側の案内レール204に向かって
開く内開き形状となるように設定したものである。この
ような接触構造としては、移動部材を案内レール204
から外側に抜き出す方向に力を加えることにより簡単に
実施することができる。
【0090】このタンデムタイプは、基本的には図6で
示した左右単列ずつの場合と同様であり、特に取付け誤
差及び偏心荷重によって生ずるモーメント荷重を負荷せ
ず、モーメントによる内部荷重が発生しない利点があ
る。すなわち、モーメント荷重Mcが作用すると、移動
ブロックは図中矢印方向に傾斜して移動するため、ボー
ルは接触点から離れモーメント荷重を負荷しない。
【0091】また、案内レール2軸間の平行度が狂って
いる場合でも、ボールの接触点が変動するだけで、ボー
ルに無理な力が作用せず、案内レール2軸間の平行度の
狂いを吸収できる。
【0092】一方、上下方向及び水平方向荷重に対して
均等に負荷しやすい。
【0093】ボールの接触角の構成をこのような配置関
係とすれば、上下方向のみならず、左右方向の支持剛性
についても向上させることができることになる。
【0094】したがって、本発明の転がり案内装置は、
ミスアライメント吸収能力があるばかりか、使い方によ
って上下左右あらゆる方向の負荷能力の高い支承構造を
得ることもできる。
【0095】図14乃至図19は、上下各3列のボール
の接触構造を、上側あるいは下側の少なくとも一対のボ
ールの接触角が互いに反対に傾斜する接触角を有する複
合接触タイプとした例である。この複合接触タイプの場
合には、取付け誤差及び偏心荷重によって生じるモーメ
ント荷重を移動部材1個で負荷することができる。
【0096】基本的な構成は図12に示した転がり案内
装置と同一なので、同一の主要構成部分について同一の
符号を付し、ここでは接触角の方向についてのみ説明す
る。
【0097】台車側の取付け段部の水平取付け面218
と移動部材206の下側面との間、及び垂直取付け面2
13と移動部材206の外側面との間には適宜ゴム状弾
性材等の弾性部材250,251が介装され、取付け誤
差の吸収等を図っている。もちろん、弾性部材250,
251を介在させないで直接固定するようにしてもよ
い。
【0098】図14に示す例は、上第1,上第2ボール
5A1,5A2の接触角線XA1,XA2が上方に向かって
開いた外開き形状となるように、また、下第1,下第2
ボール5B1,5B2の接触角線XB1,XB2が下に向か
って開く外開き形状となるように、90度に対して所定
角度だけ対称的に傾斜している。上第3ボール5A3,
下第3ボール5B3の接触角線XA3,XB3は、それぞ
れ上第2ボール5A2,下第2ボール5B2の接触角線X
A2,XB2とほぼ平行に設定されている。
【0099】このようなボール接触構造は、たとえば
上,下支持片部261,262側の上,下第1ボール転
走溝207A1,207B1と上,下第2ボール転走溝2
07A2,207B2間のピッチP1よりも、案内レール
204側の上,下第1ボール転走溝208A1,208
B1と上,下第2ボール転走溝208A2,208B2間
のピッチP2の方を広くし、さらに上,下支持片部26
1,262側の上,下第2ボール転走溝207A2,2
07B2と上,下第3ボール転走溝207A3,207B
3間のピッチと案内レール208側の上,下第2ボール
転走溝207B1,207B2と上,下第3ボール転走溝
207A3,207B3間のピッチを同一ピッチとするこ
とにより実現できる。
【0100】このように、一対のアンギュラコンタクト
構造のボール接触構造があれば、案内レール204と移
動部材206とを組み合わせた時点で、隙間調整がで
き、初期接触角が安定する。
【0101】接触角線が上,下外開きとなる構成例とし
ては、図15に示すように上第2,第3ボール5A2,
5A3の接触角線XA2,XA3間;下第2,第3ボール
5B2,5B3の接触角線XB2,XB3間が外開きとなる
構成としてもよい。
【0102】図16に示す例は、上第1,上第2ボール
5A1,5A2の接触角線XA1,XA2が内側の案内レー
ル204に向かって開いた内開き形状となるように、ま
た、下第1,下第2ボール5B1,5B2の接触角線XB
1,XB2が内側の案内レール204側に向かって開いた
内開き形状となるように、90度に対して所定角度だけ
対称的に傾斜している。上第3,下第3ボール5A3,
5B3の接触角線XA3,XB3は、それぞれ上第2,下
第2ボール5A2,5B2の接触角線XA2,XB2とほぼ
平行に形成されている。
【0103】このようなボール接触構造は、たとえば
上,下支持片部261,262側の上,下第1ボール転
走溝207A1,207B1と上,下第2ボール転走溝2
07A2,207B2間のピッチP1よりも、案内レール
204側の上,下第1ボール転走溝208A1,208
B1と上,下第2ボール転走溝208A2,208B2間
のピッチP2の方を狭くし、さらに上,下支持片部26
1,262側の上,下第2ボール転走溝207A2,2
07B2と上,下第3ボール転走溝207A3,207B
3間のピッチと、案内レール204208上下面の上,
下第2ボール転走溝208A2,208B2と上,下第3
ボール転走溝208A3,208B3間のピッチを同一ピ
ッチとすることにより実現できる。
【0104】接触角線が内開きとなる構成例としては、
図17に示すように上第2,第3ボールの接触角線XA
2,XA3間;下第2,第3ボールの接触角線XB2,X
B3間が内開きとなる構成としてもよい。
【0105】図18,図19に示す例は、上下第1,第
2,第3ボール5A1,5A2,5A3,5B1,5B2,
5B3の各接触角線XA1,XA2,XA3,XB1,XB
2,XB3を、隣同士交互に外開き,内開きとなるように
した構成である。
【0106】図18に示す例は、上下第1,第2ボール
5A1,5A2;5B1,5B2の接触角線XA1,XA2;
XB1,XB2が内開き形状に、上下第2,第3ボール5
A2,5A3;5B2,5B3の各接触角線XA2,XA3;
XB2,XB3が外開き形状となるように構成したもので
ある。
【0107】図19に示す例は、上下第1,第2ボール
5A1,5A2;5B1,5B2の接触角線XA1,XA2;
XB1,XB2が外開き形状に、上下第2,第3ボール5
A2,5A3;5B2,5B3の各接触角線XA2,XA3;
XB2,XB3が内開き形状となるように構成したもので
ある。
【0108】ボール列数,各列のボール個数,ボール径
等は負荷荷重に併せて任意に選択でき、ボール列数とし
ては、たとえば図20に示すように、上下第1,第3ボ
ール5A1,5A3;5B1,5B3に対応する2個のボー
ル転走溝を使用してもよい。
【0109】また、上下支持片部261,262の各ボ
ールの接触構造として水平軸線に対して線対称となるよ
うな構成としたが、必ずしも対称とする必要はなく、負
荷荷重に応じて、図21に示すように、上側を第2,第
3ボール5A2,5A3の2列、下側を第1,第2,第3
ボール5B1,5B2,5B3の3列というようにボール
の列数を異ならしておいてもよい。
【0110】なお、上記実施例では鉄道車両の案内支持
機構に適用した場合を示したが、このような鉄道車両の
案合支持機構に限定されるものではなく、工作機械,測
定装置,各種ロボット等種々の案内機構に適用できるこ
とはもちろんである。
【0111】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、転動体転走溝を曲率半径が転動体より大径の断
面円弧形状として溝断面に沿って転動体の移動を許容す
る構成としたので、上下剛性を保持しつつ水平方向のミ
スアライメントを吸収することできる。
【0112】また、転動体の初期接触角を略90度に設
定しておけば、許容荷重は接触角を変数とするsin関
数となるので、略90度を中心に接触角が変動しても許
容荷重の変動を少なくできる。
【0113】また、水平方向から荷重が負荷した場合で
も、上下荷重と左右荷重の負荷バランスによって転動体
転走溝内の転動体の接触点が移動して接触角が変化し、
両方向の荷重を受け得る。
【0114】転動体転走溝の溝を転動体の直径の略1/
4〜1/2の深さに設定しておけば、接触点が移動して
も転動体が溝のエッジに接触せず、エッジロードが防止
できる。
【0115】また、複数列の転動体のうち一部の列の転
動体を円筒状の転動体とすることにより、荷重の負荷能
力をより大きくすることができる。
【0116】また、接触角を略90度に設定しているの
で、従来のように案内レールを突堤を有する複雑な断面
形状にする必要はなく、溝の研削が水平研削でできるの
で、案内レールの製造が容易である。特に、案内レール
を曲線状に成形する場合には、突堤がなく単純な四角形
状でよいので、曲げ加工の際に反り等が生じない等の製
造上の副次的な効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る転がり案内装置
を示すもので、同図(a)は概略縦断面図、同図(b)はボ
ールの接触状態を示す拡大図、同図(c)は上下方向と水
平方向の2方向から荷重が作用した場合のボールの接触
状態を示す図である。
【図2】図2(a)は図1(a)の案内レールの部分斜視
図、図2(b)は図1(a)の一部破断部分側面図、同図
(c)は保持器の装着例を示す部分断面図である。
【図3】図3は本発明の転がり案内装置が使用される鉄
道車両の車両支持部の模式図である。
【図4】図4(a)は本発明の転がり案内装置が使用され
る鉄道車両の全体構成を模式的に示す図、図4(b)は図
4(a)の転がり案内装置の拡大図である。
【図5】図5(a)は図1(a)のボールの接触点移動を模
式的に示す図、同図(b)は接触角を変数とするsin関
数のグラフ、同図(c)は同図(b)の接触角90°付近の
拡大図である。
【図6】図6(a)〜(h)は本発明の転がり案内装置によ
るミスアライメント吸収性を説明するための説明図であ
る。
【図7】図7(a)〜(c)は本発明の転がり案内装置の他
の実施例を示す概略構成図である。
【図8】図8(a)は本発明の転がり案内装置のさらに他
の実施例を示す縦断面図、同図(b)〜(e)は転動体の各
種態様を示す図である。
【図9】図9は本発明の転がり案内装置の直線案内タイ
プの実施例を示すもので、同図(a)は概略側面図、同図
(b)は案内レールの部分斜視図である。
【図10】図10は、本発明の転がり案内装置の支持片
部を別体構成とした例を示す部分断面図である。
【図11】図11は本発明の転がり案内装置を用いて上
下方向だけでなく水平方向の支持剛性をも高めた移動台
の支承構造例を示す図である。
【図12】図12はタンデム接触構造例を示す図であ
る。
【図13】図13は他のタンデム接触構造例を示す図で
ある。
【図14】図14はDFタイプの複合接触構造例を示す
図である。
【図15】図15は他のDFタイプの複合接触構造例を
示す図である。
【図16】図16はDBタイプの複合接触構造例を示す
図である。
【図17】図17は他のDBタイプの複合接触構造例を
示す図である。
【図18】図18はDFタイプとDBタイプの両方の接
触構造を有する複合接触構造例を示す図である。
【図19】図19は他のDFタイプとDBタイプの両方
の接触構造を有する複合接触構造例を示す図である。
【図20】図20は他の接触構造例を示す図である。
【図21】図21はさらに他の接触構造例を示す図であ
る。
【図22】図22は従来の転がり案内装置を利用したテ
ーブル移送装置を示す断面図である。
【符号の説明】 1 転がり案内装置 4 案内レール 5 ボール(転動体) 6 移動部材 61,62 支持片部 7,8 ボール転走溝 10 移動部材本体 H水平線 X接触点を結んだ線 α 接触角 h 溝深さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−77811(JP,U) 実開 平2−25722(JP,U) 実開 平5−8037(JP,U) 実開 平4−102714(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16C 29/00 - 29/06

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】案内レールに、側方に延びる上下一対の支
    持片部を備えた移動部材を、該移動部材の支持片部で前
    記案内レールの上下両側面を挟むようにして相対移動自
    在に組付け、 前記案内レールの上下両側面と移動部材の上下支持片部
    の対向面には、互いに対応する転動体転走溝を形成し、 該転動体転走溝間に荷重を負荷する多数の転動体を介装
    した転がり案内装置において、 前記転動体転走溝を転動体よりも曲率半径の大きい断面
    円弧形状として転動体の接触点を転動体転走溝の円弧形
    状に沿って移動可能とし、上下剛性を保持しつつ水平方
    向のミスアライメントを吸収可能としたことを特徴とす
    る転がり案内装置。
  2. 【請求項2】転動体転走溝の溝深さを転動体の直径の略
    1/4〜1/2程度に設定したことを特徴とする請求項
    1に記載の転がり案内装置。
  3. 【請求項3】案内レールの上下両側面の少なくともいず
    れか一方の側面側に介装される転動体を複数列設けたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の転がり案内装
    置。
  4. 【請求項4】転動体と転動体転走溝との接触点を結ぶ線
    と転動体の中心を通る水平線のなす角である初期接触角
    を略90度に設定したことを特徴とする請求項1,2ま
    たは3に記載の転がり案内装置。
  5. 【請求項5】複数列の転動体の少なくとも一つの転動体
    列における転動体と転動体転走溝との接触点を結ぶ線と
    転動体の中心を通る水平線のなす角である初期接触角
    を、略90度を基準にして所定角度だけ傾斜させたこと
    を特徴とする請求項1,2または3に記載の転がり案内
    装置。
  6. 【請求項6】複数列の転動体の接触構造が、すべての転
    動体列とも同方向に傾斜する接触角を有する請求項5に
    記載の転がり案内装置。
  7. 【請求項7】複数列の転動体の接触構造が、少なくとも
    一対の互いに反対に傾斜する接触角を有する請求項5に
    記載の転がり案内装置。
  8. 【請求項8】案内レールの上下両側面の少なくともいず
    れか一方の側面側に介装される転動体を複数列設け、該
    複数列の転動体の内一部の列の転動体として、ボール等
    の断面円弧状の転動体に代えて円筒状の転動体を用い、
    円筒状転動体の転動体転走溝の溝底を平坦面としたこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の転がり案内装
    置。
  9. 【請求項9】 案内レールは断面四角形状で、曲線状に
    曲げられている請求項1,2,3,4,5,6,7また
    は8に記載の転がり案内装置。
  10. 【請求項10】 案内レールは直線状である請求項1,
    2,3,4,5,6,7または8に記載の転がり案内装
    置。
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