JPH1148881A - 車両のショート位置検出方法及び車両のショート位置検出装置、並びに車両用電源供給装置 - Google Patents

車両のショート位置検出方法及び車両のショート位置検出装置、並びに車両用電源供給装置

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JPH1148881A
JPH1148881A JP9207813A JP20781397A JPH1148881A JP H1148881 A JPH1148881 A JP H1148881A JP 9207813 A JP9207813 A JP 9207813A JP 20781397 A JP20781397 A JP 20781397A JP H1148881 A JPH1148881 A JP H1148881A
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power supply
supply line
short
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threshold value
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JP9207813A
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English (en)
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Mitsuji Kubota
満治 久保田
Mamoru Sawai
守 澤井
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易かつ正確に電源線のショート位置を検出
し得る車両のショート位置検出方法及びその装置、並び
にショートを検出した電源線への電源供給を迅速かつ的
確に停止することにより電源線のさらなる劣化を確実に
防止し得る車両用電源供給装置を提案すること。 【解決手段】 共通電源線BL0の電圧値VINを検出
し、その電圧値VINを、第1の閾値VFOR及び当該第1
の閾値VFORよりも大きい第2の閾値VDEFと比較し、電
圧値VINが第1の閾値VFOR以下のときには、共通電源
線BL0がショートしていると判断すると共に、電圧値
VINが第1の閾値VFORより大きくかつ第2の閾値VDEF
以下のときには、分岐電源線BL1〜BLnがショート
していると判断するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
バッテリと負荷とを接続する電源線のショート位置を検
出する車両のショート位置検出方法及びその装置、並び
に電源線上のスイッチをオンオフすることによりバッテ
リ電源を各負荷に選択的に供給するようになされた車両
用電源供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用電源供給装置では、一般に
図8に示すように、車体のエンジンルーム内に設けられ
たバッテリ1から出る電力は、バッテリ1の近傍に設け
られた図示しないヒューズボックスに収容されたヒュー
ジブルリンク2、及びエンジンルーム内に配索されたバ
ッテリ電源線L1を介して運転席のイグニッションキー
スイッチ3に至り、このイグニッションキースイッチ3
の各ポジションに応じて運転席のカウルサイド内側に配
された図示しないヒューズボックス内のヒューズ4a〜
4c及び電源線L1a〜L1cを介して車両内の各部に
設けられている各負荷に供給されると共に、バッテリ1
の近傍に設けられた図示しないヒューズボックスに収容
されたヒューズ5及びバッテリ電源線L2を介して常時
電源供給を必要とする例えば時計6などの負荷にも供給
されるようになっている。
【0003】ところで、上述した車両用電源供給装置に
おいて、エンジンルーム内に配索したバッテリ電源線L
1及びL2は車両の走行中に絶え間ない振動を受け、こ
れらが車体の角部等に接触していると、その絶縁被覆が
損傷してその部分と車体との間にショート、断続ショー
ト(レアショート)、リークなどの電源線異常が生じる
ようになる。
【0004】ここでレアショートが生じた場合、ヒュー
ズ5は比較的溶断しやすい構成になっているので問題な
いが、ヒュージブルリンク2はこのような僅かな電流の
増加では発熱が少ないので、異常であってもヒュージブ
ルリンク2の溶断によって回路遮断できない。このた
め、例えば図中×で示す箇所において電源線に絶縁被覆
の損傷があると、この箇所で電線と車体との接触による
スパークが発生し、絶縁被膜層のさらなる劣化を招くこ
とになる。
【0005】かかる課題を解決するため従来、バッテリ
直後の電線電流を検出すると共に電装品に流れている電
流の総和を検出し、バッテリ直後の電線電流が電装品電
流の総和よりも一定値以上大きかった場合に異常電流が
流れていると判断してバッテリ直後の電線中に設けた遮
断器を作動させることにより、ワイヤハーネスの噛込
み、干渉等による異常電流によって生じる火災を未然に
防ぐ火災予防装置が提案されている(特開昭60−20
3551号公報参照)。
【0006】また電線を流れる電流値を検出する電流検
出手段と、当該検出電流値を微分する微分演算手段とを
設け、微分演算手段により得られる微分波形に基づいて
レアショートを検出するようになされた異常電流検出装
置が提案されている(特願平8−218605号参
照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の電源線の異常検出装置では、電源線を流
れる電流値に基づいて電源線の異常を検出するようにし
ているため、電源線の損傷に起因する異常を検出するに
は、これとは別の要因、すなわち負荷電流のばらつき、
温度、バッテリ残量に応じて変化する電流値を考慮した
検出処理を行わなければならない。この結果、電源線異
常の検出処理が複雑化すると共にそのための構成も複雑
にならざるを得なかった。
【0008】そのため、レアショート位置を検出する場
合にも、上述したような電流変動を考慮した処理を行わ
なければならないため、ショート位置の特定処理が複雑
化する欠点があった。
【0009】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、容易かつ正確に電源線のショート位置を検出し得る
車両のショート位置検出方法及びその装置、並びにショ
ートを検出した電源線への電源供給を迅速かつ的確に停
止することにより電源線のさらなる劣化を確実に防止し
得る車両用電源供給装置を提案しようとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明により成された請求項1に記載の車両のショー
ト位置検出方法は、バッテリに接続された共通電源線
と、当該共通電源線から分岐してそれぞれ各負荷に接続
されている複数の分岐電源線のうち、いずれの電源線が
ショートしているかを検出する車両のショート位置検出
方法において、共通電源線の電圧値を検出し、その電圧
値を、第1の閾値及び当該第1の閾値よりも大きい第2
の閾値と比較し、電圧値が第1の閾値以下のときには、
共通電源線がショートしていると判断すると共に、電圧
値が前記第1の閾値より大きくかつ第2の閾値以下のと
きには、分岐電源線がショートしていると判断するよう
にした。
【0011】以上の構成において、電流値と比較して、
負荷の動作や、温度、バッテリ残量に起因するばらつき
の少ない電圧値に基づいて異常を検出するようにしたの
で、負荷の動作や、温度、バッテリ残量を考慮すること
なく、電源線の異常を検出できるようになる。
【0012】ここで共通電源線がショートした場合と、
分岐電源線がショートした場合では、検出電圧値は電源
線の持つ固有抵抗に基づき変化する。この結果、0[V]
≦検出電圧≦第1の閾値、である場合には共通電源線で
ショートが発生しているとすることができ、第1の閾値
<検出電圧≦第2の閾値、である場合には分岐電源線で
ショートが発生しているとすることができる。このよう
に電源線の1箇所の電圧値を検出するだけで、電源線の
どの位置でショートが発生しているかを特定できるよう
になる。
【0013】この結果、簡易な構成により正確に電源線
のショート位置を検出し得る車両のショート位置検出方
法を実現できる。
【0014】また本発明により成された請求項2に記載
の車両のショート位置検出方法は、電圧値が断続的に第
1の閾値以下となったとき、共通電源線が断続ショート
していると判断すると共に、電圧値が断続的に第1の閾
値より大きくかつ第2の閾値以下のとき、分岐電源線が
断続ショートしていると判断するようにした。
【0015】以上の構成において、電圧値が断続的に第
1の閾値以下となるということは、共通電源線でレアシ
ョートが発生していることを意味し、電圧値が断続的に
第1の閾値より大きくかつ第2の閾値以下であるという
ことは、分岐電源線でレアショートが発生していること
を意味する。かくして、簡易な構成により容易に電源線
のレアショート位置を検出し得る車両のショート位置検
出方法を実現できる。
【0016】また本発明により成された請求項3に記載
の車両のショート位置検出方法は、電圧値の検出を、1
つの入力電源を分配して複数の出力電源として出力する
ために1つの共通電路から分岐した複数の分岐電路を有
する電気分配箱内の、当該共通電路で行うようにした。
【0017】この結果、電気分配箱内の共通電路の電圧
を基に電源線のショート位置を検出するようにしている
ので、例えば各電源線の電圧値を直接検出する場合と比
較して、電源線から電圧検出用の電線を導出しなくても
済むようになり、既存の電源線をそのまま利用して電源
線のショート位置を検出できるようになる。
【0018】また本発明により成された請求項4に記載
の車両のショート位置検出装置は、図1の基本構成図に
示すように、バッテリ11に接続された共通電源線BL
0と、当該共通電源線BL0から分岐してそれぞれ各負
荷K1〜Knに接続されている複数の分岐電源線BL1
〜BLnのうち、いずれの電源線がショートしているか
を検出する車両のショート位置検出装置において、共通
電源線BL0の電圧値VINを第1の閾値VFORと比較す
る第1の電圧値比較手段12Aと、共通電源線BL0の
電圧値VINを、第1の閾値VFORよりも大きい第2の閾
値VDEFと比較する第2の電圧値比較手段12Bと、第
1及び第2の電圧値比較手段12A、12Bの比較結果
に基づいて、共通電源線BL0の電圧値VINが第1の閾
値VFOR以下のときには、共通電源線BL0がショート
していると判断すると共に、共通電源線BL0の電圧値
VINが第1の閾値VFORより大きくかつ第2の閾値VDEF
以下のときには、分岐電源線BL1〜BLnがショート
していると判断するショート位置判断手段13−1とを
備えるようにした。
【0019】以上の構成において、電流値と比較して、
負荷の動作や、温度、バッテリ残量に起因するばらつき
の少ない電圧値VINに基づいて異常を検出するようにし
たので、負荷の動作や、温度、バッテリ残量を考慮する
ことなく、電源線のショート位置を検出できるようにな
る。
【0020】ここで電源線が電圧値VINを検出している
共通電源線BL0でショートしている場合と、当該共通
電源線BL0から分岐した分岐電源線BL1〜BLnで
ショートしている場合では、検出電圧値VINは電源線の
持つ固有抵抗に基づき変化する。この結果、0[V]≦検
出電圧VIN≦第1の閾値VFOR、である場合には共通電
源線BL0でショートが発生しているとすることがで
き、第1の閾値VFOR<検出電圧VIN≦第2の閾値VDE
F、である場合には分岐電源線BL1〜BLnでショー
トが発生しているとすることができる。このように、電
源線の1箇所の電圧値VINを検出するだけで、電源線の
どの位置でショートが発生しているかを検出できるよう
になる。
【0021】この結果、簡易な構成により正確に電源線
のショート位置を検出し得る車両のショート位置検出装
置を実現できる。
【0022】また本発明により成された請求項5に記載
の車両のショート位置検出装置は、図1の基本構成図に
示すように、請求項4の構成に加えて、さらに、各分岐
電源線BL1〜BLn上に設けられ、閉成状態とされた
とき対応する電源線BL1〜BLnを介して負荷K1〜
Knにバッテリ電源を供給する電源線開閉手段SW1〜
SWnと、電源線開閉手段SW1〜SWnのうちの1つ
のみを順次開放状態に制御する開閉制御手段13−2と
を備えると共に、ショート位置検出手段13−1は、第
1及び第2の電圧値比較手段12A、12Bの比較結果
に基づいて、共通電源線BL0の電圧値VINが第1の閾
値VFOR以下のときには、共通電源線BL0がショート
していると判断すると共に、共通電源線BL0の電圧値
VINが第1の閾値VFORより大きくかつ第2の閾値VDEF
以下のときには、開閉制御手段13−2により開放制御
されている電源線開閉手段SW1〜SWnに対応する分
岐電源線BL1〜BLn以外の分岐電源線BL1〜BL
nがショートしていると判断するようにした。
【0023】以上の構成において、例えば電源線開閉手
段SW2と負荷K2とを繋ぐ分岐電源線BL2にショー
トが発生している場合について説明すると、開閉制御手
段13−2が電源線開閉手段SW1、SW2、……、S
Wnの順で順次電源線開閉手段SW1〜SWnを開放制
御していくとすると、先ず電源線開閉手段SW1が開放
状態とされたときには、検出電圧値は第1の閾値VFOR
より大きくかつ第2の閾値VDEF以下となるので、ショ
ート位置判断手段13−1によって何れかの分岐電源線
BL1〜BLnでショートが発生していると判断される
と共にショートしている分岐電源線BL1〜BLnは現
在開放されている電源線開閉手段SW1の後段に接続さ
れている分岐電源線BL1ではないと判断される。次に
電源線開閉手段SW2が開放状態とされたときには検出
電圧値VINは第2の閾値VDEFより大きくなるので、シ
ョート位置検出手段13−1は電源線開閉手段SW2の
後段に接続されている分岐電源線BL2にショートが発
生していると判断する。
【0024】この結果、何れかの分岐電源線BL1〜B
Lnがショートしている場合に、複数の電源線開閉手段
SW1〜SWnが順次開放状態とされるのに応じて、複
数の分岐電源線BL1〜BLnのなかから実際にショー
トしている分岐電源線を順次絞り込んで特定することが
できる。かくして、電源線のショート位置を一段と細か
く特定できるようになる。
【0025】また電源線開閉手段SW1〜SWnを一つ
ずつ開放状態としてショート位置の特定処理をしている
ので、車両の走行時でも当該特定処理を行うことが可能
となる。
【0026】また本発明により成された請求項6に記載
の車両のショート位置検出装置は、請求項4の構成に加
えて、さらに、各分岐電源線BL1〜BLn上に設けら
れ、閉成状態とされたとき対応する電源線BL1〜BL
nを介して負荷K1〜Knにバッテリ電源を供給する電
源線開閉手段SW1〜SWnと、電源線開閉手段SW1
〜SWnのうちの1つのみを順次閉成状態に制御する開
閉制御手段13−2とを備えるようにした。
【0027】以上の構成において、例えば電源線開閉手
段SW2と負荷K2とを繋ぐ分岐電源線BL2にショー
トが発生している場合について説明すると、開閉制御手
段13−2が電源線開閉手段SW1、SW2、……、S
Wnの順で順次電源線開閉手段SW1〜SWnを閉成制
御していくとすると、先ず電源線開閉手段SW1が閉成
状態とされたときには、検出電圧値VINは第2の閾値V
DEFよりも大きくなるので、ショート位置判断手段13
−1は共通電源線BL0及び電源線開閉手段SW1の後
段に接続されている分岐電源線BL1にショートは発生
していないと判断する。次に電源線開閉手段SW2が閉
成状態とされたときには検出電圧値VINは第1の閾値V
FORより大きくかつ第2の閾値VDEF以下となるので、シ
ョート位置判断手段13−1は電源線開閉手段SW2の
後段に接続されている分岐電源線BL2にショートが発
生していると判断する。
【0028】この結果、何れかの分岐電源線BL1〜B
Lnがショートしている場合に、実際にショートしてい
る分岐電源線BL1〜BLnを特定することができる。
かくして、電源線のショート位置を一段と細かく特定で
きるようになる。
【0029】また本発明により成された請求項7に記載
の車両のショート位置検出装置は、請求項5の開閉制御
手段13−2は、エンジン系統、アンチロックブレーキ
システム、サスペンション駆動部等の走行や安全性に関
わる負荷K1〜Knに対応する電源線開閉手段SW1〜
SWnの開放が先に、エアコン、デフォッガ等の快適性
に関する負荷K1〜Knに対応する電源線開閉手段SW
1〜SWnの開放が後になるように電源線開閉手段SW
1〜SWnを順次開放状態とするようにした。
【0030】また本発明により成された請求項8に記載
の車両のショート位置検出装置は、請求項6の開閉制御
手段13−2は、エンジン系統、アンチロックブレーキ
システム、サスペンション駆動部等の走行や安全性に関
わる負荷K1〜Knに対応する電源線開閉手段SW1〜
SWnの閉成が先に、エアコン、デフォッガ等の快適性
に関する負荷K1〜Knに対応する電源線開閉手段SW
1〜SWnの閉成が後になるように電源線開閉手段SW
1〜SWnを順次閉成状態とするようにした。
【0031】以上の構成において、走行や安全性に関わ
る負荷K1〜Knと電源線開閉手段SW1〜SWnとを
繋ぐ分岐電源線BL1〜BLnにショートが発生してい
るか否かの判定を、快適性に関する負荷K1〜Knと電
源線開閉手段SW1〜SWnとを繋ぐ分岐電源線BL1
〜BLnにショートが発生しているか否かの判定に優先
させて行うことができ、この結果走行や安全性に関わる
負荷K1〜Knと電源線開閉手段SW1〜SWnとを繋
ぐ分岐電源線BL1〜BLnにショートが発生している
場合にこれをいち早く検出できることにより、車両の走
行や安全の点での信頼性を向上させることのできる車両
のショート位置検出装置を実現できる。
【0032】さらに本発明により成された請求項9に記
載の車両用電源供給装置は、図1の基本構成図に示すよ
うに、バッテリ11に接続された共通電源線BL0と、
当該共通電源線BL0から分岐してそれぞれ各負荷K1
〜Knに接続されている複数の分岐電源線BL1〜BL
nと、これら各電源線BL1〜BLn上に設けられた電
源線開閉手段SW1〜SWnとを有し、当該電源線開閉
手段SW1〜SWnを閉成又は開放することによりバッ
テリ電源を各負荷K1〜Knに選択的に供給するように
なされた車両用電源供給装置において、電源線開閉手段
SW1〜SWnのうちの1つのみを順次開放状態に制御
する開閉制御手段13−2と、共通電源線BL0の電圧
値VINを第1の閾値VFORと比較する第1の電圧値比較
手段12Aと、共通電源線BL0の電圧値VINを第1の
閾値VFORよりも大きい第2の閾値VDEFと比較する第2
の電圧値比較手段12Bと、第1及び第2の電圧値比較
手段12A、12Bの比較結果に基づいて、共通電源線
BL0の電圧値VINが第1の閾値VFOR以下のときに
は、共通電源線BL0がショートしていると判断すると
共に、共通電源線BL0の電圧値VINが第1の閾値VFO
Rより大きくかつ第2の閾値VDEF以下のときには、開閉
制御手段13−2により開放制御されている電源線開閉
手段SW1〜SWnに対応する分岐電源線BL1〜BL
n以外の分岐電源線BL1〜BLnがショートしている
と判断するショート位置判断手段13−1とを備え、開
閉制御手段13−2は、ショート位置判断手段13−1
によってショートしていると特定された分岐電源線BL
1〜BLnに対応する電源線開閉手段SW1〜SWnを
開放状態のままとするようにした。
【0033】以上の構成において、請求項5の作用に加
えて、開閉制御手段13−2によって、ショートが発生
していると特定された分岐電源線BL1〜BLnに対応
する電源線開閉手段SW1〜SWnが開放状態のままと
されるので当該電源線のさらなる劣化を防止し得る車両
用電源供給装置を実現できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施形態を説明する。
【0035】図2において、10は全体として車両用電
源供給装置を示し、バッテリ11により発生された電源
は先ずヒューズボックスR/Bに入力される。ヒューズ
ボックスR/B内には、複数のヒュージブルリンクFL
1、FL2及びヒューズF0が設けられており、ヒュー
ジブルリンクFL1の下流側には共通電源線BL0を介
して電気分配箱J/Bが接続されていると共に、ヒュー
ジブルリンクFL2の下流側には例えばスタータモータ
のようにバッテリ11に直結される負荷K0が接続され
ている。またヒューズF0を通過したバッテリ電源VCC
は電気分配箱J/Bに導入され、この電源VCCは電気分
配箱J/B内の制御回路等を駆動させるための電源とし
て使用される。
【0036】電気分配箱J/B内には、共通電源線BL
0及び入力端子T0を介して入力された1つの入力電源
を分配して複数の出力電源として出力するために、1つ
の共通電路から分岐した複数の分岐電路が形成されてい
る。この実施形態の場合には、n個の分岐電路が形成さ
れている。因みに、このような電気分配箱J/B内の電
路は一般にバスバーと呼ばれている。
【0037】そして各分岐電路上にはヒューズF1〜F
nが設けられていると共に、各分岐電路は出力端子T1
〜Tnを介して分岐電源線BL1〜BLnに接続されて
いる。これにより分岐電源線BL1〜BLnを介して各
負荷K1〜Knにバッテリ電源が供給されると共に、分
岐電源線BL1〜BLnにデッドショートによる過電流
が流れた場合にはヒューズF1〜Fnが溶断することに
より分岐電源線BL1〜BLnへの電源供給が遮断され
るようになっている。
【0038】かかる構成に加えて、電気分配箱J/B内
には、共通電源線BL0の電圧値VINを第1の閾値VFO
Rと比較する第1の電圧値比較手段としてのコンパレー
タ12Aが設けられていると共に、共通電源線BL0の
電圧値VINを第1の閾値VFORよりも大きい第2の閾値
VDEFと比較する第2の電圧値比較手段としてのコンパ
レータ12Bが設けられている。
【0039】すなわちコンパレータ12Aは、反転入力
端に共通電源線BL0の電圧値VINを入力すると共に非
反転入力端にバッテリ電圧VCCを抵抗R1及びR2によ
り分圧して得た第1の閾値VFORを入力し、共通電源線
BL0の電圧値VINが第1の閾値VFOR以下のときに正
論理の比較結果信号S1を出力するようになっている。
【0040】コンパレータ12Bは、反転入力端に共通
電源線BL0の電圧値VINを入力すると共に非反転入力
端にバッテリ電圧VCCを抵抗R3及びR4により分圧し
て得た第2の閾値VDEFを入力し、共通電源線BL0の
電圧値VINが第2の閾値VDEF以下のときに正論理の比
較結果信号S2を出力するようになっている。
【0041】そしてコンパレータ12A及び12Bによ
り得られた比較結果信号S1及びS2は、ショート位置
検出手段としてのマイコン13に送出される。マイコン
13はCPU(中央処理ユニット)やROM(Read Onl
y Memory)、RAM(RandomAccess Memory)により構
成され、図3に示すように、比較結果信号S1及びS2
に基づいて、共通電源線BL0の電圧値VINが第1の閾
値VFOR以下のときには共通電源線BL0がショートし
ている(実際にはレアショート)と判断すると共に、共
通電源線BL0の電圧値VINが第1の閾値VFORより大
きくかつ第2の閾値VDEF以下のときには分岐電源線B
L1〜BLnがショート(実際にはレアショート)して
いると判断するようになされている。
【0042】そして、マイコン13はショート電源線位
置を表す表示制御信号S3を、例えばメータのインジケ
ータランプでなる異常表示部14に送出することによ
り、当該異常表示部14上にショートが発生している電
源線を表示する。
【0043】実際上マイコン13は、比較結果信号S1
及びS2に基づいて、図4に示すようなショート位置検
出処理手順を実行することにより、ショート位置を検出
する。すなわちマイコン13はステップSP0において
処理を開始すると、ステップSP1において、共通電源
線BL0の電圧値VINが第1の閾値VFOR以下か否か判
断し、第1の閾値VFOR以下である場合にはステップS
P3に移って共通電源線BL0がショートしていると判
断する。
【0044】これに対して、共通電源線BL0の電圧値
VINが第1の閾値VFORより大きい場合にはステップS
P1からステップSP4に移り、当該ステップSP4に
おいて共通電源線BL0の電圧値VINが第2の閾値VDE
F以下か否か判断する。そして第2の閾値VDEF以下であ
る場合にはステップSP5に移って分岐電源線BL1〜
BLnのいずれかがショートしていると判断する。なお
ステップSP4において共通電源線BL0の電圧値VIN
が第2の閾値VDEFよりも大きい場合にはステップSP
6に移って、共通電源線BL0及び分岐電源線BL1〜
BLnには異常がないと判断する。
【0045】ここでマイコン13は、ステップSP5で
分岐電源線BL1〜BLnのいずれかがショートしてい
ると判断すると、ステップSP7に進んで分岐電源線B
L1〜BLnのどの分岐電源線BL1〜BLnがショー
トしているかを特定するサブルーチンを実行する。
【0046】実際上、マイコン13は、図5に示すよう
なショート分岐電源線特定処理ルーチンを実行する。す
なわち先ずマイコン13は、ステップSP7−1におい
て、図示しないメモリから図6に示すような優先順位情
報を取り込む。
【0047】次にマイコン13はステップSP7−2に
おいて内部カウンタのカウント値Nをリセットし、続く
ステップSP7−3においてカウント値Nをインクリメ
ントし、続くステップSP7−4において当該カウント
値Nがn(すなわち分岐電源線BL1〜BLnの総数)
に等しいか否か判断する。ここでカウント値Nがnに等
しいということは検査対象となる全ての分岐電源線BL
1〜BLnについての検査が終了したことを意味するの
でステップSP7−8に移って当該異常箇所特定処理ル
ーチンを終了する。
【0048】これに対してステップSP7−4において
否定結果が得られるとステップSP7−5に移り、カウ
ント値Nに応じた優先順位の負荷K1〜Knに対応する
オンオフスイッチSW1〜SWnにオンオフ制御信号S
4を送出することによりそのオフスイッチSW1〜SW
nのみを開放状態とする。具体的には、カウント値Nが
「1」の場合にはアンチロックブレーキシステム(AB
S)に接続された分岐電源線が検査対象なので(図6参
照)、アンチロックブレーキシステムに対応するオンオ
フスイッチSW1〜SWnのみを開放状態とし、カウン
ト値Nが「2」の場合にはエアーサスペンション駆動部
(A/S)に接続された分岐電源線が検査対象なので
(図6参照)、エアーサスペンション駆動部に対応する
オフスイッチSW1〜SWnのみを開放状態とする。
【0049】ステップSP7−6では共通電源線BL0
の電圧値VINが第2の閾値VDEF以下か否か判断し、電
圧値VINが第2の閾値VDEF以下の場合、このことはシ
ョートが発生している分岐電源線は現在開放制御されて
いるオンオフスイッチに対応する分岐電源線ではないこ
とを意味するので、ステップSP7−3に戻り次の優先
順位の負荷に対応する分岐電源線について同様の処理を
行う。
【0050】これに対してステップSP7−6において
電圧値VINが第2の閾値VDEFよりも大きいことを表す
判断が得られると、このことはショートが発生している
分岐電源線は現在開放制御されているオンオフスイッチ
に対応する分岐電源線であることを意味するので(すな
わちショート発生箇所がその分岐電源線に特定されるの
で)、このときステップSP7−7に移りその分岐電源
線に対応するオンオフスイッチを開放状態にしたままと
した後、ステップSP7−8に進んで図4のメインルー
チンに戻る。
【0051】この結果、何れかの分岐電源線がショート
している場合に、実際にショートしている分岐電源線を
特定することができるようになる。
【0052】またエンジン系統、アンチロックブレーキ
システム、サスペンション駆動部等の走行や安全性に関
わる負荷に対応するオンオフスイッチの開放が先に、エ
アコン、デフォッガ等の快適性に関する負荷に対応する
オンオフスイッチの開放が後になるようにオンオフスイ
ッチを順次開放状態とするようにしたことにより、行や
安全性に関わる負荷とオンオフスイッチとを繋ぐ分岐電
源線にショートが発生しているか否かの判定を、快適性
に関する負荷とオンオフスイッチとを繋ぐ分岐電源線に
ショートが発生しているか否かの判定に優先させて行う
ことができ、この結果走行や安全性に関わる負荷とオン
オフスイッチとを繋ぐ分岐電源線にショートが発生して
いる場合にこれをいち早く検出できることにより、車両
の走行や安全の点での信頼性を向上させることができる
ようになる。
【0053】またショートしていると特定された分岐電
源線に対応するオンオフスイッチを開放状態のままとす
るようにしたことにより、当該分岐電源線のさらなる劣
化を防止することができるようになる。
【0054】かくして以上の構成によれば、共通電源線
BL0の電圧値VINを検出し、その電圧値VINを、第1
の閾値VFOR及び当該第1の閾値VFORよりも大きい第2
の閾値VDEFと比較し、電圧値VINが第1の閾値VFOR以
下のときには、共通電源線BL0がショートしていると
判断すると共に、電圧値VINが第1の閾値VFORより大
きくかつ第2の閾値VDEF以下のときには、分岐電源線
BL1〜BLnがショートしていると判断するようにし
たことにより、容易かつ正確に電源線のショート位置を
検出し得る車両のショート位置検出方法及びその装置を
実現できるようになる。
【0055】また電圧値VINの検出を、電気分配箱J/
B内の、当該共通電路で行うようにしたことにより、例
えば各電源線の電圧値を直接検出する場合と比較して、
電源線から電圧検出用の電線を導出しなくても済むよう
になり、既存の電源線をそのまま利用して電源線のショ
ート位置を検出できるようになる。
【0056】なお上述の実施形態においては、オンオフ
スイッチSW1〜SWnのうちの1つのみを順次開放状
態とし、どのオンオフスイッチSW1〜SWnを開放状
態としたときに共通電源線BL0の電圧値VINが第2の
閾値VDEFよりも大きくなったかを確認することによ
り、ショートが発生している分岐電源線を特定した場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図7
に示すように、オンオフスイッチSW1〜SWnのうち
の1つのみを順次閉成状態とし、どのオンオフスイッチ
SW1〜SWnを閉成状態としたときに共通電源線BL
0の電圧値VINが第2の閾値VDEF以下となったかを確
認することにより、ショートが発生している分岐電源線
を特定するようにしてもよい。
【0057】但しこのようにする場合には、1つのオン
オフスイッチSW1〜SWnを残して他の全てのオンオ
フスイッチSW1〜SWnを開放状態とするので、車両
の走行時にはこの特定処理を行うことができない。その
ためこの特定処理は、例えばイグニッションスイッチが
ACC(アクセサリ)ポジションに設定された際に行う
ようにすればよい。
【0058】また上述の実施形態においては、マイコン
13において単に共通電源線BL0の電圧値VINと第1
の閾値VFOR及び第2の閾値VDEFとの比較により電源線
のショート位置を検出する場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、これに時間的な要素を加えて、共通
電源線BL0の電圧値VINが断続的に第1の閾値VFOR
以下となったとき、共通電源線BL0が断続ショートし
ていると判断すると共に、共通電源線BL0の電圧値V
INが断続的に第1の閾値VFORより大きくかつ第2の閾
値VDEF以下のとき、分岐電源線BL1〜BLnが断続
ショートしていると判断するようにすれば、簡易な構成
により正確に電源線の断続ショート位置を検出できるよ
うになる。
【0059】
【発明の効果】上述のように請求項1に記載の発明によ
れば、共通電源線の電圧値を検出し、その電圧値を、第
1の閾値及び当該第1の閾値よりも大きい第2の閾値と
比較し、電圧値が第1の閾値以下のときには、共通電源
線がショートしていると判断すると共に、電圧値が第1
の閾値より大きくかつ第2の閾値以下のときには、分岐
電源線がショートしていると判断するようにしたことに
より、簡易な構成により正確に電源線のショート位置を
検出し得る車両のショート位置検出方法を実現できる。
【0060】また請求項2に記載の発明によれば、共通
電源線の電圧値が断続的に第1の閾値以下となったと
き、共通電源線が断続ショートしていると判断すると共
に、共通電源線の電圧値が断続的に第1の閾値より大き
くかつ第2の閾値以下のとき、分岐電源線が断続ショー
トしていると判断するようにしたことにより、簡易な構
成により正確に電源線の断続ショート位置を検出し得る
車両のショート位置検出方法を実現できる。
【0061】また請求項3に記載の発明によれば、電圧
値の検出を、1つの入力電源を分配して複数の出力電源
として出力するために1つの共通電路から分岐した複数
の分岐電路を有する電気分配箱内の、当該共通電路で行
うようにしたことにより、既存の電源線をそのまま利用
して電源線のショート位置を検出し得る車両のショート
位置検出方法を実現できる。
【0062】また請求項4に記載の発明によれば、簡易
な構成により正確に電源線のショート位置を検出し得る
車両のショート位置検出装置を実現できる。
【0063】また請求項5又は請求項6に記載の発明に
よれば、何れかの分岐電源線がショートしているかを特
定できることにより、電源線のショート位置を一段と細
かく特定し得る車両のショート位置検出装置を実現でき
る。
【0064】また請求項7又は請求項8に記載の発明に
よれば、請求項4〜請求項6の効果に加えて、車両の走
行や安全の点での信頼性を向上させることのできる車両
のショート位置検出装置を実現できる。
【0065】さらに請求項9に記載の発明によれば、シ
ョートが発生している電源線を簡易な構成により正確に
検出してその電源線のさらなる劣化を未然に回避し得る
車両用電源供給装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両のショート位置検出方法及び
その装置、並びに車両用電源供給装置の基本構成を示す
ブロック図である。
【図2】実施の形態による車両用電源供給装置の主要構
成を示す接続図である。
【図3】第1の閾値及び第2の閾値とショート電源線の
判定の関係を示す略線図である。
【図4】ショート位置検出処理手順を示すフローチャー
トである。
【図5】ショート分岐電源線特定処理ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図6】ショート分岐電源線特定処理時のショート箇所
検出の優先順位を示す図表である。
【図7】他の実施形態によるショート分岐電源線特定処
理時のショート箇所検出の優先順位を示す図表である。
【図8】従来の車両用電源供給装置の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 車両用電源供給装置 11 バッテリ 12A 第1の電圧値比較手段(コンパレ
ータ) 12B 第2の電圧値比較手段(コンパレ
ータ) 13−1 ショート位置判断手段(マイコ
ン) 13−2 開閉制御手段(マイコン) BL0 共通電源線 BL1〜BLn 分岐電源線 SW1〜SWn 電源線開閉手段(オンオフスイッ
チ) VIN 共通電源線電圧 VFOR 第1の閾値 VDEF 第2の閾値

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリに接続された共通電源線と、当
    該共通電源線から分岐してそれぞれ各負荷に接続されて
    いる複数の分岐電源線のうち、いずれの電源線がショー
    トしているかを検出する車両のショート位置検出方法に
    おいて、 前記共通電源線の電圧値を検出し、 前記電圧値を、第1の閾値及び当該第1の閾値よりも大
    きい第2の閾値と比較し、 前記電圧値が前記第1の閾値以下のときには、前記共通
    電源線がショートしていると判断すると共に、前記電圧
    値が前記第1の閾値より大きくかつ前記第2の閾値以下
    のときには、前記分岐電源線がショートしていると判断
    することを特徴とする車両のショート位置検出方法。
  2. 【請求項2】 前記電圧値が断続的に前記第1の閾値以
    下となったとき、前記共通電源線が断続ショートしてい
    ると判断すると共に、前記電圧値が断続的に前記第1の
    閾値より大きくかつ前記第2の閾値以下のとき、前記分
    岐電源線が断続ショートしていると判断することを特徴
    とする請求項1に記載の車両のショート位置検出方法。
  3. 【請求項3】 前記電圧値の検出を、1つの入力電源を
    分配して複数の出力電源として出力するために1つの共
    通電路から分岐した複数の分岐電路を有する電気分配箱
    内の、当該共通電路で行うようにすることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の車両のショート位置検出
    方法。
  4. 【請求項4】 バッテリに接続された共通電源線と、当
    該共通電源線から分岐してそれぞれ各負荷に接続されて
    いる複数の分岐電源線のうち、いずれの電源線がショー
    トしているかを検出する車両のショート位置検出装置に
    おいて、 前記共通電源線の電圧値を第1の閾値と比較する第1の
    電圧値比較手段と、 前記共通電源線の電圧値を、前記第1の閾値よりも大き
    い第2の閾値と比較する第2の電圧値比較手段と、 前記第1及び第2の電圧値比較手段の比較結果に基づい
    て、前記共通電源線の電圧値が前記第1の閾値以下のと
    きには、前記共通電源線がショートしていると判断する
    と共に、前記共通電源線の電圧値が前記第1の閾値より
    大きくかつ前記第2の閾値以下のときには、前記分岐電
    源線がショートしていると判断するショート位置判断手
    段とを具えることを特徴とする車両のショート位置検出
    装置。
  5. 【請求項5】 前記車両のショート位置検出装置は、さ
    らに、 前記各分岐電源線上に設けられ、閉成状態とされたとき
    対応する電源線を介して負荷にバッテリ電源を供給する
    電源線開閉手段と、 前記電源線開閉手段のうちの1つのみを、順次開放状態
    に制御する開閉制御手段とを具えると共に、 前記ショート位置検出手段は、 前記第1及び第2の電圧値比較手段の比較結果に基づい
    て、前記共通電源線の電圧値が前記第1の閾値以下のと
    きには、前記共通電源線がショートしていると判断する
    と共に、前記共通電源線の電圧値が前記第1の閾値より
    大きくかつ前記第2の閾値以下のときには、前記開閉制
    御手段により開放制御されている前記電源線開閉手段に
    対応する前記分岐電源線以外の分岐電源線がショートし
    ていると判断することを特徴とする請求項4に記載の車
    両のショート位置検出装置。
  6. 【請求項6】 さらに、 前記各分岐電源線上に設けられ、閉成状態とされたとき
    対応する電源線を介して負荷にバッテリ電源を供給する
    電源線開閉手段と、 前記電源線開閉手段のうちの1つのみを順次閉成状態に
    制御する開閉制御手段とを具えることを特徴とする請求
    項4に記載の車両のショート位置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記開閉制御手段は、 エンジン系統、アンチロックブレーキシステム、サスペ
    ンション駆動部等の走行や安全性に関わる負荷に対応す
    る電源線開閉手段の開放が先に、エアコン、デフォッガ
    等の快適性に関する負荷に対応する電源線開閉手段の開
    放が後になるように、前記電源線開閉手段を順次開放状
    態とすることを特徴とする請求項5に記載の車両のショ
    ート位置検出装置。
  8. 【請求項8】 前記開閉制御手段は、 エンジン系統、アンチロックブレーキシステム、サスペ
    ンション駆動部等の走行や安全性に関わる負荷に対応す
    る電源線開閉手段の閉成が先に、エアコン、デフォッガ
    等の快適性に関する負荷に対応する電源線開閉手段の閉
    成が後になるように、前記電源線開閉手段を順次閉成状
    態とすることを特徴とする請求項6に記載の車両のショ
    ート位置検出装置。
  9. 【請求項9】 バッテリに接続された共通電源線と、当
    該共通電源線から分岐してそれぞれ各負荷に接続されて
    いる複数の分岐電源線と、これら各電源線上に設けられ
    た電源線開閉手段とを有し、当該電源線開閉手段を閉成
    又は開放することによりバッテリ電源を前記各負荷に選
    択的に供給するようになされた車両用電源供給装置にお
    いて、 前記電源線開閉手段のうちの1つのみを、順次開放状態
    に制御する開閉制御手段と、 前記共通電源線の電圧値を第1の閾値と比較する第1の
    電圧値比較手段と、 前記共通電源線の電圧値を、前記第1の閾値よりも大き
    い第2の閾値と比較する第2の電圧値比較手段と、 前記第1及び第2の電圧値比較手段の比較結果に基づい
    て、前記共通電源線の電圧値が前記第1の閾値以下のと
    きには、前記共通電源線がショートしていると判断する
    と共に、前記共通電源線の電圧値が前記第1の閾値より
    大きくかつ前記第2の閾値以下のときには、前記開閉制
    御手段により開放制御されている前記電源線開閉手段に
    対応する前記分岐電源線以外の分岐電源線がショートし
    ていると判断するショート位置判断手段と、 を具え、前記開閉制御手段は、前記ショート位置判断手
    段によってショートしていると特定された前記分岐電源
    線に対応する前記電源線開閉手段を開放状態のままとす
    ることを特徴とする車両用電源供給装置。
JP9207813A 1997-08-01 1997-08-01 車両のショート位置検出方法及び車両のショート位置検出装置、並びに車両用電源供給装置 Withdrawn JPH1148881A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190136350A (ko) * 2018-05-30 2019-12-10 주식회사 만도 마일드 하이브리드 시스템 및 그 제어 방법
WO2022172713A1 (ja) * 2021-02-10 2022-08-18 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載用制御装置

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