JPH1147926A - 管端自動シール溶接機 - Google Patents

管端自動シール溶接機

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Publication number
JPH1147926A
JPH1147926A JP20153197A JP20153197A JPH1147926A JP H1147926 A JPH1147926 A JP H1147926A JP 20153197 A JP20153197 A JP 20153197A JP 20153197 A JP20153197 A JP 20153197A JP H1147926 A JPH1147926 A JP H1147926A
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JP
Japan
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welding
main body
welding head
pipe
torch
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Application number
JP20153197A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Yamamoto
博幸 山本
Hirotaka Suga
浩隆 菅
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DAIICHI MEKATETSUKU KK
Toshiba Corp
Original Assignee
DAIICHI MEKATETSUKU KK
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】管端部の円周溶接の操作性、作業製を高め、ひ
いては生産性、経済製、そして品質に優れた溶接製品を
生産することにある。 【解決手段】モータを内蔵した溶接ヘッド本体1と、こ
の溶接ヘッド本体内に回転自在に支持されると共に溶接
ヘッド本体より外方へ延出させて設けられ、且つ前記モ
ータにより回転駆動される回転体2と、この回転体の溶
接ヘッド本体の外方端部に取付けられ、管支持体の貫通
孔に挿通させて設けられた管内部に挿入して溶接ヘッド
本体1を管端側に固定する拡管式芯出し治具4と、回転
体の適宜箇所に設けられ、回転体の軸方向及びこれに直
交する方向にそれぞれ独立して移動調整可能な位置決め
調整金具本体6と、この位置決め調整金具本体6に回転
体の軸方向に対して所定角度傾斜させて保持された溶接
トーチ本体8とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば熱交換器を
構成する複数本の液体流通管の管端周縁を該流通管を支
持する管支持板に円周溶接するために用いられる管端自
動シール溶接機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば原子力発電所、火力発電所等に設
備される熱交換器としては、流体を流通させる複数本の
流体流通管(以下これを単に管と称す)と、これらの管
を管支持板に設けられた複数個の貫通孔にそれぞれ挿入
し、その管端を管支持板の貫通孔の周囲部にシール溶接
して各管を支持固定する構成のものがある。
【0003】ところで、上記複数本の管端を管支持板の
各貫通孔の周囲部に溶接する手段として、管端自動シー
ル溶接機が使用されている。以下、この管端自動シール
溶接機の概略構造について図5により説明する。
【0004】図5において、1は下部にグリップ部1a
を有する溶接ヘッド本体で、この溶接ヘッド本体1の内
部には図示しないモータによって回転する回転体2がベ
アリングを介して回転自在に支持されている。
【0005】この回転体2は、溶接ヘッド本体1の一方
の端面より外方へ軸方向に延出させたパイプ状のもの
で、その内部の中心線上にマンドレル軸3が溶接ヘッド
本体1の両端面を貫通させて設けられている。
【0006】また、この回転体2の先端部には冷却フィ
ン2aを介して拡管式芯出し治具4が回転体2の軸芯と
同一軸心上に配置された拡管式芯出し治具4が保持さ
れ、溶接ヘッド本体1の他方の端面より外部に突出する
マンドレル軸3の端部には拡管式芯出し治具4を操作す
るための拡管操作ノブ5が取付けられている。
【0007】この拡管式芯出し治具4はマンドレル軸3
の先端部に遊合するごとく設けられ、マンドレル軸3の
前進によりその先端部に形成されたテーパ面に沿ってス
ライドしながら径方向に移動する外面がテーパ状に形成
された図示しない複数個のスライド片と、このスライド
片の径方向の移動によって押し拡げられる複数に分割さ
れた図示しないスリーブ片とを備えたものである。
【0008】さらに、20は溶接ヘッド本体1の一方の
端面より外方へ延出する回転体2の適宜位置に取付けら
れた溶接トーチ取付け金具本体で、この溶接トーチ取付
け金具本体20上にスライドベース21が前後方向調整
操作ノブ22の操作により軸方向にスライド移動可能に
取付けられている。
【0009】また、上記スライドベース21上にトーチ
支持本体23が取付けられ、このトーチ支持本体23に
溶接トーチ本体25が傾斜軸24を介して回動可能に支
持されている。この溶接トーチ本体25はトーチ支持本
体23との間に介挿されたスプリング27により常に図
示反時計方向の押圧力が与えられ、また角度調整操作ノ
ブ26によりトーチ角度(回転体の軸線に対する傾斜角
度)が調整可能になっている。
【0010】ここで、溶接トーチ取付け金具本体20、
スライドベース21及びトーチ支持本体23は、溶接ト
ーチ本体25の位置決め調整機構を構成し、回転体2と
一体的に回転するものである。
【0011】一方、30はシール溶接機を運転操作する
ためのリモコンボックスで、このリモコンボックス30
は図示しない制御電源装置にリモコンケーブル31によ
り接続され、その前面にはヘッド回転方向の正転、逆転
の選択釦32、ヘッド回転のインチング釦33,溶接開
始釦34、非常停止釦35を備えている。
【0012】なお、図5において、溶接ヘッド本体1に
内蔵するモータはグリップ1aの下端部より導出された
図示しない制御ケーブルを介して接続された図示しない
制御装置により制御される。
【0013】また、溶接ヘッド本体1の胴部には電流及
びガスが導入される図示しないパワーケーブルが接続さ
れ、溶接トーチ本体に保持されたタングステン電極12
に電流を供給すると同時にガスが溶接部位の開先に噴出
できるようになっている。
【0014】次にこのような構成の従来の管端自動シー
ル溶接機により溶接作業を行う手順について図6を参照
して説明する。まず、溶接ヘッド本体1の後部にある軸
芯のマンドレル軸3に連結された拡管操作ノブ5を手動
により左回転方向に回して拡管式芯出し金具4を窄めて
管支持体18の貫通孔に挿入された管19の内部に挿入
する。
【0015】この拡管式芯出し金具4を管19の開口端
の溶接部位に相当する位置まで挿入した後、マンドレル
軸3に連結された拡管操作ノブ5を手動により右回転方
向に回し、マンドレル軸3を前進させることにより拡管
式芯出し金具4を拡げて管の内周面にスリーブ片を圧接
させることにより溶接ヘッド本体1を所定の位置に固定
する。
【0016】この状態により、溶接ヘッド本体1が管1
9に対して溶接部位となる開口端の周方向の位置決め芯
出しが完了することになる。その後、溶接トーチ25が
取付けられている溶接トーチ取付け金具20とトーチ支
持本体23に設けられている前後方向調整ノブ22、角
度調整ノブ26を調整してタングステン電極12の位置
決め芯出しを行う。この場合、タングステン電極12の
先端部は冷却フィン2aのフランジ部に設けられた切欠
部より溶接部位に臨ませる。
【0017】次に溶接トーチ25の位置決め調整機構部
による調整及びその問題点について述べる。溶接トーチ
取付け金具本体20は溶接トーチの前後方向調整ノブ2
2及び角度調整操作ノブ26の微調整しかできない構造
となっている。
【0018】従って、この位置決め調整機構部は、傾斜
軸24を支点に動作する角度調整操作ノブ26でタング
ステン電極12の位置を調整しなくてはならないため、
溶接する管19の管径が異なるごとにトーチの傾斜角度
が変わり、同一条件でのシール溶接ができないという欠
点があった。
【0019】また、角度調整操作ノブ26を動かすと傾
斜軸24を支点としているため、常に管支持板18とタ
ングステン電極12の位置が変わってしまうので、その
都度前後方向調整操作ノブ22を調整しなければならな
い。
【0020】この溶接トーチ本体25のトーチ傾斜角度
は、溶接トーチ支持本体23の形状により約40°で設
計されている。トーチ角度40°というのは基本的に適
用する管19の外径寸法がφ31.75の場合での角度
である。
【0021】従って、適用する管19の外径寸法が変化
した場合には、以下に示す手順でタングステン電極12
を調整する。例えば適用する管19の外径寸法がφ3
4.93と大きい径になる場合は、トーチ角度調整操作
ノブ26を右方向に回すと、トーチ角度調整ノブ26に
一体で加工されたネジ加工部が回り、溶接トーチ本体2
5を持上げてトーチ角度を約38.5°にする。
【0022】このように適用する管19の外径寸法によ
り、溶接トーチ本体の角度が変化してしまい、結果とし
て溶接部の溶け込み形状や溶け込み深さが変化するとい
う問題が生じてくる。
【0023】また、この溶接トーチ本体25はタングス
テン電極12を先端部に設けられているセラミック製カ
ップ28側からでないと取替ができない構造となってい
るため、タングステン電極12の取替作業が面倒であ
る。
【0024】すなわち、タングステン電極12を取替え
る際は溶接トーチ本体25を水平方向に持上げて起こ
し、トーチ先端部のセラミック製カップ28を緩め、溶
接トーチ本体内のタングステン電極12を締め付けてい
るコレットボディを緩めてタングステン電極12を取替
えなければならず、電極交換においては作業性の非常に
悪いものであった。
【0025】特にタングステン電極12を取替えている
間は、溶接トーチ本体25を常に水平方向に持上げて起
こす必要があり、取替えた後は開先部に対して電極の位
置調整をその都度微調整する必要がある。
【0026】一方、溶接トーチ本体の位置決め芯出し作
業及び本溶接作業時におけるヘッドの回転や溶接開始の
運転操作は、図5に示すリモコンボックス30を用いて
行っている。このリモコンボックス30は溶接機の制御
電源装置にリモコンケーブル31で接続されており、こ
のリモコンケーブル31の長さは溶接電流を伝える制御
ケーブルと同様に10〜16メートルにもなる。
【0027】このため、位置決め作業及び溶接作業にお
いては、この長いケーブルを取り回し、このリモコンボ
ックス30を溶接ヘッド本体の近傍に置いて操作してい
る。しかも、片手で溶接ヘッド本体1の操作、もう片方
の手でリモコンボックス30の操作などを行っているた
め、操作性が悪く、しかも多大な労力が必要な作業とな
っている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の管端
自動シール溶接機において、溶接トーチ本体の位置決め
調整機構は適用する管の外径寸法によって溶接トーチ本
体の傾斜角度を変化させる構造であるため、溶接する管
の外径が異なる毎に溶接トーチ本体の傾斜角度が変わ
り、同一条件でのシール溶接ができない。
【0029】また、管の外径寸法の違いにより溶接部の
溶け込み形状及び溶け込み深さが変化する問題があり、
良好な溶接部の品質が確保できない。しかも、タングス
テン電極の取替え作業についても溶接トーチ本体を水平
に持上げた状態でセラミック製カップを緩め、さらにコ
レットボディを緩めてタングステン電極を取替えなけれ
ばならないため、電極交換作業に多くの手間と時間がか
かる。
【0030】さらに、リモコンボックスを用いての溶接
作業は、操作性が悪いばかりでなく、多大な労力を要す
るという問題があった。本発明は、かかる要求を満たす
べくなされたもので、溶接ヘッド本体に具備した溶接ト
ーチの位置決め調整金具を使用し、管端部の円周溶接の
操作性、作業性を高め、ひいては生産性、経済性、そし
て品質に優れた溶接製品を生産することをができる管端
自動シール溶接機を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、次のような手段により管端自動シール溶接
機を構成するものである。請求項1に対応する発明は、
モータを内蔵した溶接ヘッド本体と、この溶接ヘッド本
体内に回転自在に支持されると共に前記溶接ヘッド本体
より外方へ延出させて設けられ、且つ前記モータにより
回転駆動される回転体と、この回転体の前記溶接ヘッド
の外方端部に取付けられ、管支持体の貫通孔に挿入させ
て設けられた管内部に挿入して前記溶接ヘッド本体を管
端側に固定する固定治具と、前記回転体の適宜箇所に設
けられ、前記回転体の軸方向及びこれに直交する方向に
それぞれ独立して移動調整可能な位置決め調整機構部
と、この位置決め調整機構部に前記回転体の軸方向に対
して所定角度傾斜させて保持された溶接トーチ本体とを
備え、前記溶接トーチ本体の傾斜角度を変化させること
なく、前記位置決め調整機構部により溶接部の位置決め
調整を可能にしたものである。
【0032】従って、上記構成の管端自動シール溶接機
にあっては、位置決め調整機構部により回転体をベース
にして溶接トーチ本体を軸方向及びこれに直交する方向
に自在に位置決めができるようにしたので、溶接前に行
う溶接トーチ先端部の溶接電極の位置決め作業を容易に
行うことができる。また、溶接トーチ本体の支持構造が
角度可変式から角度固定式になったことで、管の外径寸
法が変化しても溶接する溶接トーチ本体の傾斜角度は変
わらず、常に同じ溶け込み深さの溶接部を得ることがで
きる。
【0033】請求項2に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の管端自動シール溶接機において、溶接トー
チ本体は所定の傾斜角度を保持したまま後端部より先端
部へタングステン電極を挿脱し得る構成としたものであ
る。
【0034】従って、上記構成の管端自動シール溶接機
にあっては、上記請求項1に対応する発明の作用効果に
加えて、溶接トーチ本体を移動させることなく、タング
ステン電極の交換を容易に行うことができる。
【0035】請求項3に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の管端自動シール溶接機において、位置決め
作業及び溶接作業を行う際の操作内容を指示するリモコ
ン機能を溶接ヘッド本体に持たせたものである。
【0036】従って、上記構成の管端自動シール溶接機
にあっては、上記請求項1に対応する発明の作用効果に
加えて、位置決め、溶接を行う操作の際に溶接ヘッド本
体自身で全ての運転操作を行うことができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明による管端自動シール
溶接機の実施の形態を示すもので、(a)は側面図、
(b)は(a)をX方向から見た図であり、図5と同一
部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは
異なる点についてのみ述べる。
【0038】本実施の形態では、図1に示すように溶接
ヘッド本体1の内部にリモコン操作に必要な制御部を設
けると共に、グリップ部1aの側部にヘッド回転方向選
択釦14、ヘッド回転インチング釦15を設け、また背
部に図2に示すようにスイッチガード16aを介して溶
接開始釦16を設けると共に、非常停止釦17を設け、
これら各釦の操作により制御部より図示しない制御ケー
ブルを介して図示しない制御装置に指令を与えるもので
ある。
【0039】また、位置決め調整機構部としては回転体
2にその軸方向に移動可能で、且つ軸方向に対して直交
する方向に移動可能な位置決め調整金具本体6を設け、
この位置決め調整金具本体6の上端部に所定角度傾斜さ
せて絶縁板7を取付け、この絶縁板7に溶接トーチ本体
8を回転体2の軸方向に対して所定角度傾斜させて取付
け固定するものである。
【0040】上記位置決め調整金具本体6は、図3
(a)に示すように回転体2に軸方向に適宜の間隔を存
して取付けられた一対の支持体61間に跨がって送りネ
ジ62を挿通させて設け、この送りネジ62にスライド
片63を螺挿すると共に、送りネジ62の先端に前後方
向調整操作ノブ10が取付けられている。また、このス
ライド片63には図3(b)に示すようにコ字形の支持
体64の対向する脚部間に跨がって螺挿された送りネジ
65が挿通され、その先端に上下方向操作ノブ9が取付
けられ、さらに支持体64は位置決め調整金具本体6の
下端部にネジにより取付け固定されている。この場合、
位置決め調整金具6は支持体64との取付け部分にネジ
孔として図1及び図4に示すような長孔が設けられ、こ
の長孔を利用して回転体2の軸方向に対する取付け角度
が調整できるようになっている。
【0041】従って、この位置決め調整金具本体6は、
上下方向調整操作ノブ9を回転操作することにより送り
ネジ65により支持体64と一体的に上下方向に移動
し、また前後方向調整操作ノブ10を回転操作すること
によりスライド片63と一体的に軸方向に移動すること
になる。
【0042】一方、溶接トーチ本体8はタングステン電
極12を後端部より先端部へ挿通し得る貫通孔を有し、
且つ先端部には溶接時のシールドガスをムラなく、しか
もまんべんなく送れるようにガスレンズ付きのセラミッ
ク製カップ11が取付けられている。
【0043】ここで、位置決め調整金具本体6及び絶縁
板7は溶接トーチ本体8の位置決め調整機構を構成し、
回転体2と一体的に回転するものである。次に上記のよ
うに構成された管端自動シール溶接機の位置決め調整手
順について図3及び図4により説明する。
【0044】まず、溶接ヘッド本体1の後部にある軸芯
のマンドレル軸3に連結された拡管操作ノブ5を手動に
より左回転方向に回して拡管式芯出し金具4を窄めて管
支持体18の貫通孔に挿入された管19の内部に挿入す
る。
【0045】この拡管式芯出し金具4を管19の開口端
の溶接部位に相当する位置まで挿入した後、マンドレル
軸3に連結された拡管操作ノブ5を手動により右回転方
向に回し、マンドレル軸3を前進させて拡管式芯出し金
具4を拡げて管の内周面にスリーブ片を圧接させること
により溶接ヘッド本体1を所定の位置に固定する。
【0046】この状態により、溶接ヘッド本体1が管1
9に対して溶接部位となる開口端の周方向の位置決め芯
出しが完了することになる。その後、上下方向調整操作
ノブ9を回転操作すると、位置決め調整金具6は送りネ
ジ65により支持体64と一体的に上下方向に移動し、
また前後方向調整操作ノブ10を回転操作することによ
りスライド片63と一体的に軸方向に移動する。
【0047】これにより、適用する管の外径が変化して
も、溶接トーチ本体8の傾斜角度を変化させることな
く、容易に溶接部の位置決め調整が可能となり、またタ
ングステン電極12と管支持板18との距離(アーク長
さ)を調整することができる。
【0048】また、タングステン電極12の交換におい
ても、従来は溶接トーチ本体を両手を使って起こす必要
があったのに対して本実施の形態では溶接トーチ本体8
を移動させることなく、電極固定キャップ13を緩めて
タングステン電極12を容易に引出して交換することが
できる。この場合、タングステン電極12を交換した
後、固定するには電極固定キャップ13を締め付けるこ
とにより固定できる。
【0049】一方、溶接を行う運転操作においては、従
来リモコンボックス30にて操作していたが、リモコン
機能部を溶接ヘッド本体1の内部に収納し、グリップ部
1aの近傍に設けられた溶接ヘッド回転方向の切換釦1
4、溶接ヘッド回転のインチング釦15、溶接開始釦1
6、非常停止釦17を片手で操作できるので、操作性、
作業性が一段と向上する。
【0050】なお、溶接開始釦16にはスイッチガード
16aが付属させてあるので、位置決め作業中、誤って
溶接開始釦16を押すようなことがなくなる。このよう
に本実施の形態では、溶接トーチ本体8を絶縁板7を介
して取付けた位置決め調整金具6を回転体2をベースに
して上下方向及び前後方向に移動可能な位置決め調整機
構を構成して自在に位置決めができるようにしたので、
溶接前に行う溶接トーチ先端部のタングステン電極12
の位置決め作業を容易に行うことができる。
【0051】また、溶接トーチ本体8の支持構造が角度
可変式から角度固定式になったことで、管19の外径寸
法が変化しても溶接トーチ本体の傾斜角度は変わらず、
常に同じ溶け込み深さの溶接部を得ることができる。
【0052】一方、溶接トーチ本体の取付け構造を変更
したことにより、溶接トーチ本体8を移動させることな
く、タングステン電極12の交換が容易にできる。さら
に、位置決め、溶接を行う操作の際、溶接ヘッド本体自
身で全ての運転操作ができるように改善されているの
で、操作性、作業性を一段と向上させることができる。
【0053】なお、上記実施の形態では位置決め調整金
具6を軸方向及びこれに直交する方向にそれぞれ独立に
移動させる位置決め機構として送りネジ機構を用いた
が、歯車機構を用いて上記と同様の位置決め機構を構成
してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、溶接
ヘッド本体に具備した溶接トーチの位置決め調整金具を
使用し、管端部の円周溶接の操作性、作業性を高め、ひ
いては生産性、経済性、そして品質に優れた溶接製品を
生産することをができる管端自動シール溶接機を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による管端自動シール溶接機の実施の形
態を示す側面図。
【図2】図1をX方向から見た図。
【図3】同実施の形態における位置決め調整金具本体の
送り機構の説明図。
【図4】同実施の形態における溶接トーチ位置決め機構
の作用説明図。
【図5】従来の管端自動シール溶接機を示す側面図。
【図6】従来の管端自動シール溶接機の溶接トーチ位置
決め機構の作用説明図。
【符号の説明】
1……溶接ヘッド本体 1a……グリップ部 2……回転体 2a……冷却フィン 3……マンドレル軸 4……拡管式芯出し治具 5……拡管操作ノブ 6……位置決め調整金具本体 7……絶縁板 8……溶接トーチ本体 9……上下方向調整操作ノブ 10……前後方向調整操作ノブ 15……ヘッド回転インチング釦 16……溶接開始釦 16a……スイッチガード 17……非常停止釦 18……管支持板 19……管 20……溶接トーチ取付け金具本体 21……スライドベース 22……前後方向調整操作ノブ 23……トーチ支持本体 24……傾斜軸 25……溶接トーチ本体 26……角度調整操作ノブ 27……スプリング 28……セラミック製カップ 30……リモコンボックス 31……リモコンケーブル 32……選択釦 33……インチング釦 34……溶接開始釦 35……非常停止釦 61,64……支持体 62,65……送りネジ 63……スライド片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータを内蔵した溶接ヘッド本体と、こ
    の溶接ヘッド本体内に回転自在に支持されると共に前記
    溶接ヘッド本体より外方へ延出させて設けられ、且つ前
    記モータにより回転駆動される回転体と、この回転体の
    前記溶接ヘッドの外方端部に取付けられ、管支持体の貫
    通孔に挿入させて設けられた管内部に挿入して前記溶接
    ヘッド本体を管端側に固定する固定治具と、前記回転体
    の適宜箇所に設けられ、前記回転体の軸方向及びこれに
    直交する方向にそれぞれ独立して移動調整可能な位置決
    め調整機構部と、この位置決め調整機構部に前記回転体
    の軸方向に対して所定角度傾斜させて保持された溶接ト
    ーチ本体とを備え、 前記溶接トーチ本体の傾斜角度を変化させることなく、
    前記位置決め調整機構部により溶接部の位置決め調整を
    可能にしたことを特徴とする管端自動シール溶接機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の管端自動シール溶接機に
    おいて、溶接トーチ本体は所定の傾斜角度を保持したま
    ま後端部より先端部へ溶接電極を挿脱し得る構成とした
    ことを特徴とする管端自動シール溶接機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の管端自動シール溶接機に
    おいて、位置決め作業及び溶接作業を行う際の操作内容
    を指示するリモコン機能を溶接ヘッド本体に持たせたこ
    とを特徴とする管端自動シール溶接機。
JP20153197A 1997-07-28 1997-07-28 管端自動シール溶接機 Pending JPH1147926A (ja)

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Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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