JP2747183B2 - ロングノズル孔自動洗浄装置 - Google Patents
ロングノズル孔自動洗浄装置Info
- Publication number
- JP2747183B2 JP2747183B2 JP34853792A JP34853792A JP2747183B2 JP 2747183 B2 JP2747183 B2 JP 2747183B2 JP 34853792 A JP34853792 A JP 34853792A JP 34853792 A JP34853792 A JP 34853792A JP 2747183 B2 JP2747183 B2 JP 2747183B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- torch
- holder
- rotation
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Arc Welding In General (AREA)
- Cleaning In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造の際に用いる
ロングノズル孔の内壁に付着した凝固金属を除去するた
めの自動洗浄装置に関する。
ロングノズル孔の内壁に付着した凝固金属を除去するた
めの自動洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】連続鋳造の際、注湯の通路
となるロングノズルは、1回の鋳造終了毎に別の作業場
に移され、この内壁に付着した凝固金属を除去して、次
の鋳造時のために待機する。従来この作業は、ロングノ
ズル孔の内壁に向って作業者が、酸素ランスを操作して
行っていた。しかし、凝固金属を溶融して吹き飛ばすと
いう高熱下の苛酷な作業であるので、作業者に負担がか
かり、また非能率であることから、作業の改善と自動化
が望まれていた。
となるロングノズルは、1回の鋳造終了毎に別の作業場
に移され、この内壁に付着した凝固金属を除去して、次
の鋳造時のために待機する。従来この作業は、ロングノ
ズル孔の内壁に向って作業者が、酸素ランスを操作して
行っていた。しかし、凝固金属を溶融して吹き飛ばすと
いう高熱下の苛酷な作業であるので、作業者に負担がか
かり、また非能率であることから、作業の改善と自動化
が望まれていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、これを解決す
るために案出されたものであって、ロングノズルを取り
出して所定の場所にセットしたのち、凝固金属が付着し
たノズル孔内壁に向って上方位置から、酸素・燃料ガス
による溶断用または溶削用の洗浄用トーチから火炎を噴
出し、一定の傾斜角を持ったトーチに旋回運動を与えて
洗浄を行うものである。これらの動きは、全て自動的に
行いうるので、従来のように人手に頼ることなくかつ能
率化が達成できるものである。
るために案出されたものであって、ロングノズルを取り
出して所定の場所にセットしたのち、凝固金属が付着し
たノズル孔内壁に向って上方位置から、酸素・燃料ガス
による溶断用または溶削用の洗浄用トーチから火炎を噴
出し、一定の傾斜角を持ったトーチに旋回運動を与えて
洗浄を行うものである。これらの動きは、全て自動的に
行いうるので、従来のように人手に頼ることなくかつ能
率化が達成できるものである。
【0004】即ち、本発明は、基本的には、所定の傾斜
角度でトーチを保持しかつトーチに回転を付与するため
の機構を備えたトーチ保持体と、該トーチ保持体を一端
に取り付けた移動台と、該移動台を前後左右方向(xy
方向)に移動自在に載置する基盤とからなり、移動台は
基準軸を中心にして一定の半径で旋回する機構を有する
と共に、移動台とトーチ保持体にはトーチにその軸回り
方向の回転を付与する機構が設けられている。これによ
りトーチは最終的にロングノズル孔の内径よりも小さい
旋回半径で旋回すると同時に最適な傾斜角で回転するこ
とになり、ノズル孔内に付着した凝固金属を効率よく除
去することができる。
角度でトーチを保持しかつトーチに回転を付与するため
の機構を備えたトーチ保持体と、該トーチ保持体を一端
に取り付けた移動台と、該移動台を前後左右方向(xy
方向)に移動自在に載置する基盤とからなり、移動台は
基準軸を中心にして一定の半径で旋回する機構を有する
と共に、移動台とトーチ保持体にはトーチにその軸回り
方向の回転を付与する機構が設けられている。これによ
りトーチは最終的にロングノズル孔の内径よりも小さい
旋回半径で旋回すると同時に最適な傾斜角で回転するこ
とになり、ノズル孔内に付着した凝固金属を効率よく除
去することができる。
【0005】
【実施例】次に本発明の実施例について、図1〜図5に
より詳細に説明する。1はロングノズルで、2はこの内
壁に付着した凝固金属、3はこの凝固金属2を除去する
ための酸素・燃料ガスを用いた溶断用トーチ(溶削用ト
ーチを用いる場合もある)であり、図2の4はこのトー
チ3を保持しこれに所定の動作を付与するための本発明
のロングノズル孔自動洗浄装置である。
より詳細に説明する。1はロングノズルで、2はこの内
壁に付着した凝固金属、3はこの凝固金属2を除去する
ための酸素・燃料ガスを用いた溶断用トーチ(溶削用ト
ーチを用いる場合もある)であり、図2の4はこのトー
チ3を保持しこれに所定の動作を付与するための本発明
のロングノズル孔自動洗浄装置である。
【0006】5はノズル洗浄位置に設けた本装置の断面
溝型の基盤であり、この両側の立設部に2本の平行なレ
ール6,6′が設けられている。該レール6,6′上に
はL字形のスライド板7,7′と、この上部に位置して
これと直角方向に延び端部にトーチ保持体3′を固着し
た移動台8が、ガイド9,9′により支えられ、前記ス
ライド板によるレール方向への滑動とともに、これと直
角方向に滑動自在となっている。
溝型の基盤であり、この両側の立設部に2本の平行なレ
ール6,6′が設けられている。該レール6,6′上に
はL字形のスライド板7,7′と、この上部に位置して
これと直角方向に延び端部にトーチ保持体3′を固着し
た移動台8が、ガイド9,9′により支えられ、前記ス
ライド板によるレール方向への滑動とともに、これと直
角方向に滑動自在となっている。
【0007】また、基盤5上にはギアボックス10が設
けられ、これに連結されたモータ(サーボモータ、パル
スモータ等)11の出力軸に直結したウォーム12の回
転が、ウォーム車13に伝達され、該ウォームの垂直車
軸14(軸心をMとする回転軸、以下回転軸Mとする)
を回転させるようになっている。該車軸14上にはベー
ス15が固定されている。ベース15上には、別のモー
タ(サーボモータ、パルスモータ等)16が載置され、
該モータに連結したねじ17の回転により、その位置を
前後進させうる歯車固定盤18が、ベース上を摺動自在
かつ水平方向の動きをなす。更に歯車固定盤18の上面
に固着した歯車19の中心軸20は、移動台8の長手方
向の中心線に沿い、この移動台下面に取付けられた固定
盤22に、保持盤21を介して回転自在に軸支されてい
る。
けられ、これに連結されたモータ(サーボモータ、パル
スモータ等)11の出力軸に直結したウォーム12の回
転が、ウォーム車13に伝達され、該ウォームの垂直車
軸14(軸心をMとする回転軸、以下回転軸Mとする)
を回転させるようになっている。該車軸14上にはベー
ス15が固定されている。ベース15上には、別のモー
タ(サーボモータ、パルスモータ等)16が載置され、
該モータに連結したねじ17の回転により、その位置を
前後進させうる歯車固定盤18が、ベース上を摺動自在
かつ水平方向の動きをなす。更に歯車固定盤18の上面
に固着した歯車19の中心軸20は、移動台8の長手方
向の中心線に沿い、この移動台下面に取付けられた固定
盤22に、保持盤21を介して回転自在に軸支されてい
る。
【0008】一方、前記中心線の右側にある歯車19′
が前記歯車19と噛合っており、両歯車は同径、同歯数
となっており、歯車19′の歯車軸20′は固定盤22
及び移動台8を貫通し歯車19との相互位置を規制され
ながら移動台上の保持盤21′により、回転自在に支え
られている。なお本装置では、モータ11、モータ16
の回転を別に設けた(図示せず)制御盤により自動的に
操作しうる構造であるが、一時的に用いるため等の理由
により、手廻し操作ハンドルを取付けて回転させ操作す
ることもできる。
が前記歯車19と噛合っており、両歯車は同径、同歯数
となっており、歯車19′の歯車軸20′は固定盤22
及び移動台8を貫通し歯車19との相互位置を規制され
ながら移動台上の保持盤21′により、回転自在に支え
られている。なお本装置では、モータ11、モータ16
の回転を別に設けた(図示せず)制御盤により自動的に
操作しうる構造であるが、一時的に用いるため等の理由
により、手廻し操作ハンドルを取付けて回転させ操作す
ることもできる。
【0009】さて、歯車軸20′の上部には、チェーン
歯車23が取付けられており、移動台8の先端にある保
持盤21″の軸20″を回転するチェーン歯車23′と
は、同径かつ同歯数であって、チェーン24により結ば
れている。一方、このチェーン歯車23′の下端に固着
され、トーチ保持体の歯車25と噛合う歯車25′があ
り、これらはいずれも同径、同歯数である。
歯車23が取付けられており、移動台8の先端にある保
持盤21″の軸20″を回転するチェーン歯車23′と
は、同径かつ同歯数であって、チェーン24により結ば
れている。一方、このチェーン歯車23′の下端に固着
され、トーチ保持体の歯車25と噛合う歯車25′があ
り、これらはいずれも同径、同歯数である。
【0010】トーチ保持体3′の外径とほぼ同径にして
歯車25に接する上部保持体31と外筒本体32が上下
にそれぞれあり、これらはノックピン33により強固に
結合されている。外筒本体32は中空になっておりベア
リング34,34′により外筒35と結合している。
歯車25に接する上部保持体31と外筒本体32が上下
にそれぞれあり、これらはノックピン33により強固に
結合されている。外筒本体32は中空になっておりベア
リング34,34′により外筒35と結合している。
【0011】上部保持体31には、外側から順次、偏芯
カラー36、回転体の外輪37と内輪38、コレットチ
ャック状であって前記内輪にねじ込みトーチを締付固定
するトーチ締付ナット39がある。また、トーチ保持体
3′の下方には下部保持体41があり、同芯カラー4
1′、回転体の外輪42と内輪43及び前記上方からの
締付方式と同様で下方からの締付ナット44がある。
カラー36、回転体の外輪37と内輪38、コレットチ
ャック状であって前記内輪にねじ込みトーチを締付固定
するトーチ締付ナット39がある。また、トーチ保持体
3′の下方には下部保持体41があり、同芯カラー4
1′、回転体の外輪42と内輪43及び前記上方からの
締付方式と同様で下方からの締付ナット44がある。
【0012】さらに、トーチ上端には、酸素、燃料ガス
の各ホースを内蔵するフレキシブルパイプ45が、止め
金具46により連結されている。トーチ保持体は以上の
ように構成され、偏芯カラーに起因して図3のようにト
ーチは角度αの偏芯をなす。若し偏芯をやめ垂直に立て
たいならば、偏芯カラー36を同芯カラーに交換すれば
よい。
の各ホースを内蔵するフレキシブルパイプ45が、止め
金具46により連結されている。トーチ保持体は以上の
ように構成され、偏芯カラーに起因して図3のようにト
ーチは角度αの偏芯をなす。若し偏芯をやめ垂直に立て
たいならば、偏芯カラー36を同芯カラーに交換すれば
よい。
【0013】この傾斜角度を更に変更する場合には、下
部保持体41を外筒35の長手方向に切欠いたスリット
48上で止めねじ47を緩めスリット脇に刻んだ目盛に
合せて上下させ固定することによって行うことができ
る。これは下部保持体が同芯カラーを用い、トーチをト
ーチ保持体の中心線上で保持しているのに対し、上部保
持体31が偏芯カラー36を用いてトーチを傾斜させて
いるため、上部、下部保持体の距離を変えることにより
トーチを包む上下内輪が傾き、傾斜角度が決まるためで
ある。なお、この偏芯カラーの取付けに際しては、偏芯
カラーの最大肉厚部を、移動台の中心線に向けて、図3
のように移動台側に置くとよい。
部保持体41を外筒35の長手方向に切欠いたスリット
48上で止めねじ47を緩めスリット脇に刻んだ目盛に
合せて上下させ固定することによって行うことができ
る。これは下部保持体が同芯カラーを用い、トーチをト
ーチ保持体の中心線上で保持しているのに対し、上部保
持体31が偏芯カラー36を用いてトーチを傾斜させて
いるため、上部、下部保持体の距離を変えることにより
トーチを包む上下内輪が傾き、傾斜角度が決まるためで
ある。なお、この偏芯カラーの取付けに際しては、偏芯
カラーの最大肉厚部を、移動台の中心線に向けて、図3
のように移動台側に置くとよい。
【0014】本装置を作動するには、ロングノズル孔の
孔径に応じ、それよりも縮少した円をトーチが描くよう
に、ウォーム車軸14(この軸心をMとする)と歯車固
定盤上の歯車19の軸20の距離L(旋回半径)を決定
する。この設定は、別に設けた制御盤からの指令によ
り、モータ16の回転を制御して行えばよい。モータ1
6の回転は歯車固定盤18を動かし、また同時に移動台
8がレール上でその位置を変える。
孔径に応じ、それよりも縮少した円をトーチが描くよう
に、ウォーム車軸14(この軸心をMとする)と歯車固
定盤上の歯車19の軸20の距離L(旋回半径)を決定
する。この設定は、別に設けた制御盤からの指令によ
り、モータ16の回転を制御して行えばよい。モータ1
6の回転は歯車固定盤18を動かし、また同時に移動台
8がレール上でその位置を変える。
【0015】続いてモータ11を回転させると、ウォー
ム12、ウォーム車13を介して、ウォーム車軸14の
回転軸Mを中心に歯車固定盤上の歯車19が半径Lで旋
回し、スライド板7、移動台8の滑動があって、固定さ
れた歯車19は歯車19′を帯同して円周方向に移行す
る。歯車19の旋回に伴って歯車19′は回転し、チェ
ーン歯車23も同回転して、チェーンを介しトーチ側の
チェーン歯車23′を動かし、これと同軸の歯車25′
に回転を与える。
ム12、ウォーム車13を介して、ウォーム車軸14の
回転軸Mを中心に歯車固定盤上の歯車19が半径Lで旋
回し、スライド板7、移動台8の滑動があって、固定さ
れた歯車19は歯車19′を帯同して円周方向に移行す
る。歯車19の旋回に伴って歯車19′は回転し、チェ
ーン歯車23も同回転して、チェーンを介しトーチ側の
チェーン歯車23′を動かし、これと同軸の歯車25′
に回転を与える。
【0016】したがって、このような歯車19の旋回動
作は、これを軸支した移動台8にも同じ動作を与え、そ
の一端に取り付けたトーチ保持体3′を旋回させると同
時に、歯車25′と噛合う歯車25にも回転動作を与え
ることとなり、歯車19と19′、チェーン歯車23と
23′、歯車25と25′がそれぞれ同径、同歯数のた
め、回転軸Mを中心とした半径Lの1旋回動作で、歯車
25及びトーチ保持体3′も半径Lで1旋回する。同時
に歯車25及びトーチ保持体3′内のトーチ3自体も1
回転の移動をなし、トーチの火炎によりロングノズル内
周に沿い1周して凝固金属を除去する。このとき凝固金
属の除去に最適な微少傾斜角度を持たせ図4のように旋
回させる。
作は、これを軸支した移動台8にも同じ動作を与え、そ
の一端に取り付けたトーチ保持体3′を旋回させると同
時に、歯車25′と噛合う歯車25にも回転動作を与え
ることとなり、歯車19と19′、チェーン歯車23と
23′、歯車25と25′がそれぞれ同径、同歯数のた
め、回転軸Mを中心とした半径Lの1旋回動作で、歯車
25及びトーチ保持体3′も半径Lで1旋回する。同時
に歯車25及びトーチ保持体3′内のトーチ3自体も1
回転の移動をなし、トーチの火炎によりロングノズル内
周に沿い1周して凝固金属を除去する。このとき凝固金
属の除去に最適な微少傾斜角度を持たせ図4のように旋
回させる。
【0017】図5は本装置が作動し、トーチがロングノ
ズル孔上を1回転したときの各歯車の位置を、1/4回
転毎に示したものである。なお切断開始点は、偏芯カラ
ーの最大肉厚部側に合わせ、図5(a)の位置から開始
する。図において右方の円N1 は、Mを中心とした半径
Lの旋回運動の軌跡であり、左方のN2 は、トーチ保持
体中心の旋回運動の軌跡であり、この回転軌跡の中心は
M′、またN3 はトーチ先端部の位置である。
ズル孔上を1回転したときの各歯車の位置を、1/4回
転毎に示したものである。なお切断開始点は、偏芯カラ
ーの最大肉厚部側に合わせ、図5(a)の位置から開始
する。図において右方の円N1 は、Mを中心とした半径
Lの旋回運動の軌跡であり、左方のN2 は、トーチ保持
体中心の旋回運動の軌跡であり、この回転軌跡の中心は
M′、またN3 はトーチ先端部の位置である。
【0018】なお、トーチ3は、フレキシブルパイプ4
5により常に移動台8側に引張られているので、トーチ
保持体の球面を持つ軸受に支承され、トーチの置かれた
方向は同じであり、ただトーチ先端の指向する方向のみ
がトーチ保持体に対して図4のように変化する。
5により常に移動台8側に引張られているので、トーチ
保持体の球面を持つ軸受に支承され、トーチの置かれた
方向は同じであり、ただトーチ先端の指向する方向のみ
がトーチ保持体に対して図4のように変化する。
【0019】以上のように本装置は、あらかじめロング
ノズル孔の凝固金属除去に最適な傾斜角度を与えるこ
と、ロングノズル孔の内径に対応し、トーチがこの内径
よりも縮少された旋回軌跡を描くよう旋回半径を自動的
に調整すること、本装置の回転を司どる主のモータを駆
使して回転軸から一定距離にある歯車を旋回させ、これ
と噛合う歯車を円周上で回転させることによりチェーン
で連結したチェーン歯車と同軸の歯車を、前記旋回半径
で回転させるとき、これに帯同するトーチを具備した歯
車を回転させながら旋回半径上を動かし、トーチから火
炎が噴出されてロングノズル孔を洗浄するものである。
なお前記機構から明らかであるが、1回の旋回運動でト
ーチ保持体自体も1回転する。
ノズル孔の凝固金属除去に最適な傾斜角度を与えるこ
と、ロングノズル孔の内径に対応し、トーチがこの内径
よりも縮少された旋回軌跡を描くよう旋回半径を自動的
に調整すること、本装置の回転を司どる主のモータを駆
使して回転軸から一定距離にある歯車を旋回させ、これ
と噛合う歯車を円周上で回転させることによりチェーン
で連結したチェーン歯車と同軸の歯車を、前記旋回半径
で回転させるとき、これに帯同するトーチを具備した歯
車を回転させながら旋回半径上を動かし、トーチから火
炎が噴出されてロングノズル孔を洗浄するものである。
なお前記機構から明らかであるが、1回の旋回運動でト
ーチ保持体自体も1回転する。
【0020】また、本装置は、上述したロングノズル孔
の凝固金属除去に限ることなく、他の筒状耐火物内壁面
に付着した金属の除去や、或いはロングノズル等の筒状
耐火物自身の予熱にも利用することが可能である。この
予熱作業は、通常電気炉等で行っていたが、本発明によ
り除去作業と同じ場所もしくはその近辺で行うことがで
きるため、作業の簡略化、短時間化及び省スペース化に
有効である。
の凝固金属除去に限ることなく、他の筒状耐火物内壁面
に付着した金属の除去や、或いはロングノズル等の筒状
耐火物自身の予熱にも利用することが可能である。この
予熱作業は、通常電気炉等で行っていたが、本発明によ
り除去作業と同じ場所もしくはその近辺で行うことがで
きるため、作業の簡略化、短時間化及び省スペース化に
有効である。
【0021】
【発明の効果】本発明は前述のように、従来の手作業に
代り、作業者に負担をかけることもなく、自動的に装置
の調整、駆動を行って除去洗浄作業を実施するものであ
り、作業の高能率化が期待できてこの利益は好適な連続
鋳造を実施する上で極めて大きいということができる。
代り、作業者に負担をかけることもなく、自動的に装置
の調整、駆動を行って除去洗浄作業を実施するものであ
り、作業の高能率化が期待できてこの利益は好適な連続
鋳造を実施する上で極めて大きいということができる。
【図1】ロングノズルの断面とトーチとの関係を示した
図。
図。
【図2】本装置の概略斜視図。
【図3】本装置の要部となるトーチ部分を示した図。
【図4】本装置の作動に伴うトーチの動きを示した図。
【図5】本装置の旋回に際する各歯車及びトーチの関係
を1/4回転毎に示した図。
を1/4回転毎に示した図。
1 ロングノズル 2 凝固金属 3 トーチ 3′ トーチ保持体 4 自動洗浄装置 5 基盤 6 レール 7 スライド板 8 移動台 10 ギアボックス 11,16 モータ 12 ウォーム 13 ウォーム車 14 ウォーム車軸 15 ベース 17 ねじ 18 歯車固定盤 19,19′,25,25′ 歯車 23,23′ チェーン歯車 31 上部保持体 32 外筒本体 35 外筒 36 偏芯カラー 48 スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 雅宏 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵 株式会社 名古屋製鐵所内 (72)発明者 河野 一之 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵 株式会社 名古屋製鐵所内 (56)参考文献 特開 平1−107948(JP,A) 特開 平6−182526(JP,A) 特開 平6−182529(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】 ロングノズル内壁に付着した凝固金属を
トーチにより除去する装置において、基盤のレール上に
載置され、レール方向及びこれと直角方向に滑動自在な
移動台の一端にトーチを抱えたトーチ保持体を取り付
け、基盤上に設けた回転軸M上にベースを固定すると共
に該ベースに摺動自在に歯車固定盤を設け、該歯車固定
盤上に固着した歯車を前記移動台の下部に軸支し、前記
回転軸Mを中心としかつ該回転軸Mと歯車固定盤上の歯
車軸間の距離を旋回半径Lとした水平方向への旋回運動
を行って歯車固定盤上の歯車を旋回させて、前記移動台
を前後左右の方向に動かしてトーチ保持体を旋回させる
とともに、前記歯車固定盤上の歯車と噛合う同径、同歯
数の歯車に、該歯車の回転を伝達する機構を介してトー
チ保持体の歯車を連結し、前記回転軸Mを中心とする1
旋回運動で歯車固定盤上の歯車を1回転させ、前記トー
チ保持体の旋回と該トーチ保持体の歯車の回転によって
トーチに所定の旋回及び回転運動を付与し、定まった方
向からの酸素・燃料ガスを供給されたトーチが、微少な
角度を持って直下のロングノズル孔に沿い移動しながら
凝固金属を除去することを特徴とするロングノズル孔洗
浄装置。 - 【請求項2】 制御盤からの指令により、回転軸M上に
固定したベースに載置したモータを駆動させて、該ベー
スに摺動自在に設けた歯車固定盤を水平方向に前後進さ
せて移動台の位置を変位させ、回転軸Mと歯車固定盤上
の歯車間の距離である旋回半径Lを決定する請求項1記
載の自動洗浄装置。 - 【請求項3】 トーチを包むトーチ保持体で、該保持体
の外筒下端部に設けた目盛を持つスリットに沿い下部保
持体を上下向させ、偏芯カラーを持つ上部保持体間の距
離を変化させることにより、トーチの偏芯角度を微調整
しうる請求項1または2記載の自動洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34853792A JP2747183B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | ロングノズル孔自動洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34853792A JP2747183B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | ロングノズル孔自動洗浄装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06190519A JPH06190519A (ja) | 1994-07-12 |
JP2747183B2 true JP2747183B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=18397682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34853792A Expired - Fee Related JP2747183B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | ロングノズル孔自動洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2747183B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100515519B1 (ko) * | 2000-11-09 | 2005-09-16 | 주식회사 포스코 | 래들 세척장치 |
KR100963732B1 (ko) * | 2008-07-25 | 2010-06-14 | 현대제철 주식회사 | 침지 노즐의 토출구 청소 장치 |
KR102697439B1 (ko) * | 2023-02-28 | 2024-08-21 | 삼덕기계공업주식회사 | 스카핑 유닛 로봇 구동 제어 모듈의 좌우방향 각도조절 모듈 |
KR102697435B1 (ko) * | 2023-02-28 | 2024-08-21 | 삼덕기계공업주식회사 | 스카핑 유닛 로봇 구동 제어 모듈의 수평방향 각도조절 모듈 |
KR102697438B1 (ko) * | 2023-02-28 | 2024-08-21 | 삼덕기계공업주식회사 | 스카핑 유닛 로봇 구동 제어 모듈의 상하방향 각도조절 모듈 |
CN117411255B (zh) * | 2023-10-17 | 2024-03-12 | 广州市韦德电气机械有限公司 | 一种伺服电机装配用辅助装置 |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP34853792A patent/JP2747183B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06190519A (ja) | 1994-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4215809A (en) | Pipe welding apparatus | |
JP4889337B2 (ja) | ガラス丸棒の螺旋状加工装置 | |
CN113245725B (zh) | 一种便于对钢管多角度切割的激光切割机 | |
JP2747183B2 (ja) | ロングノズル孔自動洗浄装置 | |
US3932199A (en) | Process for the flame-scarfing of faulty areas | |
JPH11333609A (ja) | テーパボーリング装置 | |
JP2610073B2 (ja) | 丸鋼のガス切断方法及びその装置 | |
JPS6257776A (ja) | 回転式自動溶接装置 | |
JP3117363B2 (ja) | 高速回転ア−ク溶接装置 | |
US5824989A (en) | Method to control starting and stopping a plasma arc welding keyhold | |
CN112719542A (zh) | 螺旋管生产线上配套的切割机 | |
JPH0677824B2 (ja) | アルミニユムのろう接装置 | |
JPH0550293A (ja) | 回転溶接装置 | |
JPS6219944B2 (ja) | ||
US5425605A (en) | Stand-alone deburring apparatus | |
CN210413297U (zh) | 空气预热器管套管焊接机 | |
CN220393875U (zh) | 一种电弧喷涂设备 | |
JP3562218B2 (ja) | 自動ハンダ付け装置 | |
JPH0244629B2 (ja) | Toochikaitenshikijidoyosetsusochi | |
JPS6247916B2 (ja) | ||
JPS62501344A (ja) | 自己加熱型切断ト−チ用かじ取装置 | |
SU550234A1 (ru) | Устройсто дл получени биметаллических изделий | |
JPH0415431Y2 (ja) | ||
JPH0649422Y2 (ja) | 微小量ハンダ供給装置 | |
CN118595569A (zh) | 一种埋弧焊增丝机构 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980113 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |